妹「クリスマスイブなんだけどね」(949)


妹「もしもし」

兄「おう」

妹「おれおれ。おれだよ妹だよ」

兄「わかった。今すぐ振り込むから待ってろ。で?」

妹「ねえお兄ちゃん、今いいかな?」

兄「いいよ」


妹「年末年始はこっち帰ってくるんでしょ?」

兄「うん。正月だからな」

妹「クリスマスは?」

兄「クリスマス? なにそれ?」

妹「え、相変わらず研究室が忙しいの?」

兄「まあな。教授の奴隷みたいなもんだよ」


妹「年内はいつまで?」

兄「あー。まだ決まってないけど、ギリギリまでかな」

妹「それじゃ休んでるヒマないじゃない」

兄「休みの日は休んでるよ」

妹「休みっていつ?」

兄「日曜とかかな」


妹「とかって……」

兄「正月休みも、そっちから一回は学校出なきゃならなくて」

妹「え、なんで?」

兄「動物の面倒見なきゃいけないんだよ。ラットとか」

妹「大変なんだね」

兄「飼育係みたいなもんだな。言ってて虚しくなってきた」


妹「ねぇ、あの、ちょっとお願いがあるんだけど」

兄「なに?」

妹「クリスマスイブなんだけどね」

兄「俺とデートしたいって?」

妹「違うの。話聞いてよ」

兄「俺とのデートは?」


妹「わかったから」

兄「ごめん。冗談だよ。で、話って?」

妹「アリバイ作りに協力してくれないかなぁ……」

兄「と言いますと?」

妹「イブはお兄ちゃんと遊んでることにして欲しいの」

兄「あーはいはい。いいですねぇ。デートですか?」


妹「まぁ、そうかな」

兄「例の彼氏と?」

妹「ふふ。内緒ね」

兄「お兄ちゃんちょっと悲しいな」

妹「それでね、イブの日は夜遅くなるから」

兄「うん」


妹「お兄ちゃんのとこに泊めて欲しいかなって」

兄「え、何時ごろ来る?」

妹「わかんない。深夜かも」

兄「時間わかんないのか。まぁいいけど」

妹「うちに遅く帰ると怒られるから」

兄「で、アリバイってどうすりゃいいんだ?」


妹「朝、うちに電話かけて欲しいの。私も出るから」

兄「俺とひと晩一緒にいたことにするわけだ」

妹「そう」

兄「でもバレバレだろ、そんな見え透いた手」

妹「いいの。親だって言い訳が欲しいだけだと思うから」

兄「俺と一緒だったことにしてりゃ安心、ってことか」


妹「うん。そういうこと」

兄「はいはい。わかりました。オッケーですよ」

妹「大丈夫なのね? イブ」

兄「ああ」

妹「やった! ありがとう。ねえ……」

兄「なに?」


妹「お兄ちゃんほんとにいないの? そういう人?」

兄「そういう人って?」

妹「だから、クリスマスを一緒に過ごすような人」

兄「クリスマス? それっておいしいのか?」

妹「なにして過ごすのかな? クリスマス」

兄「特に予定はない。クリスマスというものはない。サンタはいない」


妹「昔はいたよね、サンタクロース」

兄「ああ、なんかいたような気がするな。遠い昔の記憶だ」

妹「今でも街にはいっぱいいるよね」

兄「そういや、こないだサンタが新聞配ってた」

妹「えっ?」

兄「新聞配達の人がサンタの格好してるんだよ、12月から」


妹「ピザ屋だけじゃないのね」

兄「どういう気持ちなのかなあ、あの格好で新聞配ってて」

妹「結構楽しいんじゃない?」

兄「そうか? なんとなく切なさを感じるんだけど」

妹「切ないって……それはお兄ちゃんが切ないからじゃないの?」

兄「ああ、切ないよ。切ない」


妹「じゃあデートしよっか」

兄「えっ?」

妹「だってさっきお兄ちゃんがデートしたいって」

兄「そういうわけじゃないよ。冗談冗談」

妹「お兄ちゃんがちょっと寂しそうだから」

兄「え、デートしてくれるのか?」


妹「嬉しい?」

兄「クリスマスに?」

妹「あー、そうじゃなくって」

兄「いつかそのうち、って話か」

妹「あーん、それも違う」

兄「え?」


妹「明日の土曜は? 行きたいとこがあるの」

兄「ずいぶん急だな」

妹「やっぱりやめようかなぁ……」

兄「いや、待てよ」

妹「忙しいの?」

兄「夕方からなら時間取れるけど」


妹「それでいいけど、お兄ちゃんあんまり乗り気じゃないの?」

兄「乗り気だよ。ノリノリ。で、どこ?」

妹「クリスマスイルミネーションを見に行くの。公園の」

兄「あー。あの公園?」

妹「そう。花火も打ち上げるんだよ」

兄「ああ、いいね」


妹「なんか私が無理に誘ってるみたいでやだなぁ」

兄「いや、彼氏はいいのか? なんか悪いだろ?」

妹「お兄ちゃんは可愛い妹とデートしたくないですか?」

兄「したいです」

妹「まだちょっと素直じゃないなぁ。私が言わせてるみたいで」

兄「久しぶりにお前に会いたい」


妹「あ、今のちょっと嬉しかった」

兄「俺の心をもてあそばないでくれよ」

妹「久しぶりにお兄ちゃんに会いたい」

兄「やばい、すごい嬉しい」

妹「でしょ」

兄「切ない俺は、妹の情けにすがることにしよう」


妹「なにそれ」

兄「いやさ、お前とデートして、あんまり親しくない知り合いとかに見られたりしてさ」

妹「うん」

兄「『あ、あいつあんな子連れてるんだ』とかって思われてさ」

妹「はあ」

兄「こっそり噂になんかなったりすると嬉しい」


妹「なんかそれ歪んでるよー。もっと自分に自信持ってよー」

兄「でもそれがそのうち『あれ、妹だぜ』とかってバレると悲しい」

妹「そんなこと、勝手に考えないでよ」

兄「うーん。俺さ、最近出会いがないっていうか、好きになれる子がいないんだ」

妹「好きになられることはないの?」

兄「うーん。全然なくはなかったけど」


妹「じゃあ、もてるんじゃない」

兄「自分が好きじゃない子に好かれても、ちょっと困るだろ」

妹「そうね」

兄「そうだな、俺は基準が高いのかもな」

妹「どういうこと?」

兄「お前より可愛い子がなかなかいない」


妹「きゃあ。光栄です」

兄「彼氏は俺よりいい男なのか?」

妹「さあ。お兄ちゃんの方がカッコいいかもよ」

兄「お世辞、ありがとう」

妹「なんかお兄ちゃん、ほんとにいじけっぽいみたいだね」

兄「ごめんな。最近楽しいことがないんだ」


妹「だから明日、楽しくしようって」

兄「わかった。明日の時間は?」

妹「5時じゃ早い?」

兄「ちょっと厳しいかな」

妹「じゃあ6時ね。いい?」

兄「オッケー。じゃあ明日な」

日付変わるまで休憩してると落ちそうだけど休憩します
クリスマスイブまでたどりつけるといいのですが

(19日土曜)

妹「久しぶり~。待った?」

兄「あ……いや」

妹「どうしたの?」

兄「いや……どうもしてないけど」

妹「じゃ、行こっか」

兄「あぁ……うん」


妹「元気ないんじゃない? 疲れてる?」

兄「だいじょうぶ。いやぁお前と会うの久々だからさ、緊張してる」

妹「なぁに緊張してんの~」

兄「可愛いよ……」

妹「え、今なんか言った?」

兄「あ。はは」


妹「聞こえたかも」

兄「うん」

妹「なんか言ってよ。……あ、こっち行こう」

兄「クリスマスっぽいなあ。どこもかしこもライトアップされてて」

妹「だってクリスマスだもん」

兄「お前、本当に可愛いな」


妹「聞こえないふりしちゃおう」

兄「綺麗だよなあ」

妹「えっ?」

兄「あのイルミネーション」

妹「今、ドキドキさせようとしたでしょ」

兄「ドキドキした?」


妹「腕、組んじゃう」

兄「お」

妹「ドキドキした? ねぇ、ドキドキした?」

兄「案外慣れてきた」

妹「つまんないの……」

兄「これが妹じゃなかったらなあ」


妹「妹じゃだめ?」

兄「なにその質問」

妹「だって。今日、私、お兄ちゃんの彼女のつもりなんだもん」

兄「ああ、お前の練習台なのか俺は」

妹「私がお兄ちゃんの練習台かもよ?」

兄「なんの練習?」


妹「なんだろう。あ、おっきぃクリスマスツリー!」

兄「話ごまかす気だな」

妹「ううん。ごまかしてないよ」

兄「なんの練習かって話」

妹「デートの練習」

兄「そうか。デートか。デートだったな」


妹「なに今ごろになってにやけてるの~」

兄「いや、クリスマスムードってのも結構いいもんだな」

妹「ほら、ずっとあっちまで青いの。ここ降りてく?」

兄「光のカーペットとかって書いてあるぞ」

妹「まっすぐ行って、あの辺曲がると公園の入り口かな」

兄「この辺もずいぶん変わったなあ」


妹「私は? 変わった?」

兄「ちょっと見ない間に大人になったな」

妹「親戚のおじさんみたい……」

兄「正直言うには照れくさい」

妹「言っていいのになぁ」

兄「ヤバいだろこれ、こんなに美人になって」


妹「これ? これってこの子?」

兄「そう。この子」

妹「出会い系で知り合って、今日初対面で、一日彼女やってるこの子?」

兄「どんな設定だよ」

妹「ごめんね。私も今日、結構緊張してるの」

兄「そうは見えないけど」


妹「だって久しぶりだし。誘っちゃったの私だし」

兄「俺が誘ったことにしておくよ」

妹「ほんと? なんかちょっと気が楽になったかも」

兄「お前を襲おうとする悪の手先から守るためにやって来たということで」

妹「どんな設定かなぁ。そんなこと考えてたの?」

兄「だってさ。お前が大人になって遠くに行っちゃうんだなあって」


妹「遠くにって……ここにいるけど。それに、まだ子供だよ」

兄「ほんと?」

妹「うん」

兄「そういう意味で?」

妹「どういう意味で?」

兄「女って意味で」


妹「知らない」

兄「いいよ。……あ、ここ曲がるんだっけ?」

妹「そう。ここ。先に遠くに行ったのは、お兄ちゃんの方だよ」

兄「え?」

妹「ひとりで一人暮らししちゃって」

兄「二人じゃ一人暮らししない」


妹「まぜっかえさないの!」

兄「あ、こんなとこに公園の入り口できたんだ」

妹「最近できたのかな。こっちから入ってみようか」

兄「おわ」

妹「うわぁ~きれい~。一面ライトアップだぁ」

兄「まわり暗いから、足もと気をつけろよ」


妹「ほら、あっちの方、ディズニーランドみたいだよ」

兄「すごいね、これ」

妹「誘ってくれてありがとうね」

兄「どういたしまして、って……ここに連れて来たかったんだよ、とか」

妹「だんだん調子出てきたみたいよ」

兄「カップル気分だぜ、イエー!」


妹「デジカメ持ってくればよかったかな」

兄「携帯で撮ろう。記念撮影な。あそこ立って。全景入るから」

妹「はい。この辺?」

兄「うん。撮るよ~。はい」

妹「撮れたかな?」

兄「うーん、お前の写りがちょっと暗い」


妹「もっと明るいところで撮ろうか」

兄「うーん、もったいないな。景色と一緒に撮れれば」

妹「じゃあ私中心で撮って」

兄「ちょっと設定変えてみる。もう一回」

妹「ポーズ!」

兄「ははは。撮るよ~」


妹「どう? 撮れた?」

兄「さっきよりは全然いい。もっと撮ろうか。明るいところで」

妹「うん。手冷たくない?」

兄「だいじょうぶ」

妹「手、あっためてあげる」

兄「……」


妹「こっち向いて」

兄「ん?」

妹「チュッ」

兄「え」

妹「練習」

兄「練習?」


妹「練習だから。一日彼女だから」

兄「練習ってことにしとこうか……あっちの中入ろう」

妹「うん」

兄「花火はこの奥?」

妹「ここでも見えると思うけど、中の方が見やすいって」

兄「じゃ、おいで」


妹「ねえ、お兄ちゃん……」

兄「ん?」

妹「うん、なんでもない」

兄「寒い? 最近寒いよな」

妹「このマフラー、長いよ」

兄「二人で巻こうって?」


妹「やだ?」

兄「雰囲気はわかるけど、首が数珠つなぎみたいになるし」

妹「やってみようよ。練習」

兄「わかった。練習な」

妹「うふふ」

兄「あったかいよ」


妹「でしょ」

兄「誰かに撮ってもらおうか、この馬鹿みたいなの」

妹「馬鹿みたいじゃないもん」

兄「馬鹿なカップルの想い出ってことで」

妹「バカップル?」

兄「今日のデート記念な」


妹「なんか、最後のデートみたいな言い方……」

兄「この辺明るいな。一枚お前の撮ろうか」

妹「それじゃこのマフラーが……」

兄「ああそうか。『白い囚人たち』の画を撮るんだったな」

妹「すみませ~ん。ちょっと撮ってもらえませんか」

兄「頼んじゃったな。恥ずかしい」

パシャ

妹「どうもありがとうございました~」

兄「ああ恥ずかしい」

妹「いちいち恥ずかしいって言わないの」

兄「いいだろ、恥ずかしいんだから」

妹「私は恥ずかしくないよ」

兄「じゃあ今度はお前撮るから」

ためてないんだ


妹「ちぇ。もうマフラーおしまいなんだ」

兄「別にそんな大層なことじゃないだろ」

妹「いいよ。撮ってよ」

兄「すねた? ほらほらほら可愛いから」

妹「ほんと? ほんと?」

兄「はいはい可愛いからポーズね」

>>81
ごめんなさい


妹「じゃあ、ピース」

兄「地味だな。もっとこう、勢いあるやつ」

妹「じゃあ、こう!」

兄「いいねいいね。撮るよ~。はい」

妹「ちゃんと撮れたかな」

兄「あはははは。撮れた撮れた」


妹「あはははは。恥ずかしい」

兄「こっちは恥ずかしいのかよ」

妹「だってこれ……まぁいいんだけど」

兄「もっと撮ってやるから」

妹「もう踊っちゃおう」

兄「いいよいいよ~」


妹「あぁ、おなかすいた」

兄「なんか食べる? まだ花火まで時間あるだろ?」

妹「うん。まだだいじょうぶ」

兄「そこの店、良さげなんだけど」

妹「ストーブあるねぇ」

兄「寒くなった?」


妹「少しね」

兄「じゃあ入ろう。おごるから」

妹「え、いいの」

兄「俺が誘ったから」

妹「そこにこだわるんだ」

兄「まあいいじゃないか」


妹「ふぅ。やっとコート脱げる」

兄「え、まだ寒いだろ」

妹「いいの。モコモコしてて邪魔だから」

兄「そんなにモコモコした感じでもないだろ」

妹「コート脱いだ方が可愛いから……」

兄「あ」


妹「へへ~。今お兄ちゃん、目の色変わった」

兄「参りました」

妹「コートの中のお洋服の方が気合い入ってるのです」

兄「負けました。五倍ぐらい可愛いです」

妹「でしょ? 五倍?」

兄「十倍でもいいです」


妹「あ、料理来た」

兄「白い服、汚すなよ」

妹「そんな……幼稚園の子じゃないんだから」

兄「ごめんごめん」

妹「案外おいしいよ、これ」

兄「こっちも。あんまり期待してなかったけど」


妹「少し食べる?」

兄「ああ。じゃあ交換」

妹「ありがとう。うん。うん。おいしいよ」

兄「だろ?」

妹「そっちのは?」

兄「美味いな。いける」


妹「ごちそうさま。おいしかった」

兄「ごちそうさま。行く?」

妹「うん。もうそろそろ時間」

兄「コート着ちゃうんだ」

妹「しょうがないでしょ」

兄「一枚撮っておこうか」


妹「うーん。いいよ店の中だし恥ずかしいから」

兄「もう撮った」

妹「えぇーっ」

兄「そんなに驚くことないだろ」

妹「言ってよ。撮る前に」

兄「いや、急に撮りたくなったから」


妹「そんなに私のこと撮りたいの?」

兄「うん。なんか」

妹「今まで全然私のこと見てくれなかったくせに~」

兄「そうかな」

妹「そうだよ。まぁいいけど」

兄「ほら行くよ。花火が始まる」


妹「ぶぅぶぅ」

兄「怒ってる?」

妹「許すかも」

兄「許してください。お願いします」

妹「棒読み?」

兄「ほら、こっちのイルミネーションも綺麗だぞ」


妹「ごまかされないよ」

兄「ごまかすよ」

妹「嫌いだよ」

兄「そんなことないよ」

妹「じゃあ好きだよ」

兄「俺もだよ」


妹「あ、そろそろ始まるって放送が」

兄「場所、この辺でいいのか?」

妹「いいと思うよ」

兄「どっちから上がるのかな?」

妹「みんなの向いてる方に向けばいいんじゃない?」

兄「なんか、定まってないよ。見てる方向がバラバラだ」


妹「始まればわかるよ」

兄「そりゃそうだ。けど俺はこっちだと思う」

妹「言い切りましたねぇ」

兄「そうですねえ。でもなんか自信ある」

妹「お兄ちゃんそういうとこ変わってないよね。でも面白いよ」

兄「あ、カウントダウンだってさ」


妹「5・4・3・2・1!」

兄「ドーンと来た!」

妹「うわっ。目の前みたいだね。すごい近い!」

兄「迫力あるね」

妹「手……」

兄「手?」


妹「繋いで……」

兄「お手~手~つ~ないで~」

妹「振らないの!」

兄「花火花火」

妹「花火花火」

兄「ドーン」


妹「ドーン」

兄「5分だけだっけ?」

妹「うん。5分間かな」

兄「あっという間だな」

妹「それでいいのかな」

兄「冬の花火だからな」


妹「寒いしね」

兄「ビール飲めないしね」

妹「ビール飲むの?」

兄「いや、最近は全然。飲み会ぐらいかな」

妹「ビール飲んでもいいよ」

兄「飲まないよ。寒いから」


妹「わぁ~~っ。ぱちぱちぱちぱち」

兄「でっかい。ぱちぱちぱちぱち」

妹「みんな拍手してるね」

兄「拍手してるねえ」

妹「なんだか拍手しちゃうよね」

兄「誰に拍手してるんだろうね」


妹「あ、今ので終わりなのかな?」

兄「終わったかな」

妹「と思ったら」

兄「また来た! ナナメに来た!」

妹「スターマイン?」

兄「さらにどんどん来た!」


妹「これがエンディングだね、きっと」

兄「すごいすごい」

妹「すごいすごい」

兄「結構感動的だな」

妹「みんな拍手してるぅ」

兄「最後の一発! か?」


妹「でっかいよぉ。終わっちゃう」

兄「あぁ。もうここまでだ」

妹「おしまい」

兄「おしまい」

妹「ふぅ」

兄「ふぅ」


妹「よかったね」

兄「冬の花火かあ……」

妹「で、感想終わり?」

兄「いや、初めて見たから不思議な感じ」

妹「うん。なんかね」

兄「冬に打ち上げ花火やってもいいんだなあって」


妹「夏の花火もいいけどね。冬の花火も幻想的かもね」

兄「幻想的かあ。そんな単語は俺にはなかった」

妹「幻想的じゃない?」

兄「キスしていいか?」

妹「え……」

兄「練習の続き」


妹「練習の続き?」

兄「今度は俺から」

妹「……」

兄「チュッ」

妹「……」

兄「俺さ、お前のことが昔から一番好きだったんだよ」


妹「お兄ちゃん……」

兄「今日だけ言えた。今日だけ俺の彼女になってくれてありがとう」

妹「そんなこと言われたら、私がなにも言えなくなっちゃうじゃない」

兄「いいよ。言って」

妹「ええと。後で言うから」

兄「後でって?」


妹「あのね……」

兄「なに?」

妹「あのね、今日お兄ちゃんとこ泊まりに行っていい?」

兄「え、いきなり」

妹「ごめんね、いきなりで。でももうお母さんには言ってあるから」

兄「なんて?」


妹「お兄ちゃんのところに泊まりに行くかもって」

兄「言ってくれよ。来る前に」

妹「ううん。行くのは今決めたから」

兄「いいのか?」

妹「うん。いいの」

兄「でも、イブも泊まりに来るんだろ?」


妹「アリバイのアリバイ……かな」

兄「うちに電話する?」

妹「ちょっと待って」

兄「うん」

妹「ぎゅってしてくれる?」

兄「うん……」


妹「あはは。モコモコだね」

兄「モコモコだな」

妹「ごめんね」

兄「なにが?」

妹「わがままで」

兄「モコモコだよ」


妹「じゃあ、行こっか」

兄「行こうか」

妹「ほんと、綺麗だよねここ」

兄「よかったよ、来て」

妹「あ、ちょっとあそこで撮ろう。いいポーズするから」

兄「俺も撮ってくれよ。せっかくだから」


妹「いいよ。いいポーズしてよ」

兄「こうだ! 早く撮って!」

妹「撮るよ~。はい」

兄「どれ」

妹「あはははは」

兄「あははははは。ははは」


妹「この辺、お店あるんだね。雑貨屋さん?」

兄「さっきは気がつかなかったなあ」

妹「来たときは、真ん中の方を通ってきたからね」

兄「あ、電話は?」

妹「駅に着いたらする。公園の中はなんとなくね」

兄「あの店ちょっと見てみるか」


妹「いいの?」

兄「アジア雑貨みたいだな。太鼓がちょっと気になって」

妹「買ってくの? 太鼓?」

兄「いや、買わないと思うけど」

妹「止めないよ。買うの」

兄「この状況で、太鼓持って歩くのはいやだな」


妹「じゃあ、叩いていけば」

兄「叩かせてください、って言うのか?」

妹「うん、そう。あ、見て、これちょっと可愛い」

兄「なに?」

妹「アクセサリー」

兄「あー。買ってあげようか?」


妹「あこれ、チョーカーだって」

兄「首につけるやつ?」

妹「か~わいいなぁ、ちょっと」

兄「気にいった? コートとって付けてみれば?」

妹「うん。ほらほら」

兄「なんですかその必殺似合いっぷりは」


妹「似合う? ほんと?」

兄「ほんとどころの騒ぎじゃない高ポイント。店の人も似合ってるって言ってる」

妹「買っちゃう」

兄「じゃあさ、ちょっと早いクリスマスプレゼント」

妹「え、嬉しい。いいの?」

兄「こんなんで良ければ。ってとにかく似合うから買ってあげる」


妹「やった……」

兄「俺が最初に見つけたことにしてくれ。買ったよ」

妹「素早い!」

兄「はい。これが俺からのクリスマスプレゼント。お前に似合うかなあと思って」

妹「あ、ありがとう。どうかな~。似合うと嬉しいな~」

兄「結構似合う自信あるんだな、これが」


妹「今付けてみていいかな?」

兄「いいよ」

妹「でも付けてもコートで隠れちゃう」

兄「いいよ、どっちでも」

妹「じゃあ今付けて、後で見せるからね」

兄「あっ」


妹「なに?」

兄「太鼓叩くの忘れた……」

妹「あはははは。引き返して叩いてくる?」

兄「いや、いいよ」

妹「いや、いいから」

兄「太鼓はそのチョーカーを見つけるための目印でしかなかったんだよ」


妹「あっ」

兄「なに?」

妹「ちゃんとお礼するの忘れた……」

兄「さっきされた気がするけど」

妹「ほんとはこうなの。チュッ。チュッ。大好き」

兄「そうなのか」

(電車内)

妹「座れた~」

兄「案外歩いたからな」

妹「電車の中、あったかい」

兄「やっぱり今年、寒いよな」

妹「眠くなっちゃう……」

兄「いいよ、寝てても」


妹「頭のっけていい?」

兄「いいよ」

妹「えへへ」

兄「ここからだとちょっと長旅だからな。慣れないと遠いけど、慣れても遠いよ」

妹「……」

兄「寝ちゃった?」


妹「うん」

兄「なんだ、寝たのか」

妹「うん」

兄「ぐっすりだな」

妹「うん」

兄「おやすみ」

少し続けます


(兄の最寄り駅)

妹「到着ぅ~」

兄「遠路はるばる、おつかれさま」

妹「わりとすぐだったね」

兄「寝てたからだろ」

妹「なんか、前に来たときと違う感じ」

兄「夜だしな。あと、ちょっと変わったとこもあるかな」


妹「どっちだっけ」

兄「心の赴くままに」

妹「うん。そうする。じゃなくて、また今度来るんだから」

兄「そうか。じゃあまず、あそこのスーパーまで」

妹「うん」

兄「そして、スーパーの角を曲がる」


妹「あれ、ここまだ開いてるのね」

兄「いつの間にか24時間営業になった」

妹「ちょっと入っていい?」

兄「なんか買うのか?」

妹「ええとね、お泊まり用意があんまりないの」

兄「そう。なにが必要?」


妹「安いスウェットでも買おうかなあって」

兄「俺のでよければ、着てないのあるよ。わざわざ買わなくても。売ってないかもしれないし」

妹「あ、それならいいかな。貸してもらえる?」

兄「うん。他に買うものは? 新品の歯ブラシぐらいならある」

妹「お菓子」

兄「じゃあ買うか」


妹「あ、あと朝ごはんの材料」

兄「え、作るの?」

妹「『お兄ちゃんにごはん作ってあげるから』ってお母さんに言っちゃったから」

兄「適当でいいよ。朝になってからなんか買ってもいいし」

妹「今買った方が面倒じゃないでしょ」

兄「なに作るんだ?」


妹「企業秘密かな」

兄「隠すことないだろ」

妹「別に隠してないけど、教えないの」

兄「それを隠すって言わないか?」

妹「そうとも言うかもね」

兄「まぁいいや。必要なのは期待?」


妹「正解です」

兄「わかりました。期待してます」

妹「すごく期待しないでね」

兄「難しいな」

妹「では、買い物に入ります」

兄「おともします」


妹「買いました」

兄「朝ごはんの予想がだいたいつきました」

妹「たぶん、正解だと思います」

兄「ちょっと嬉しいよ」

妹「ちょっと?」

兄「結構かな。いや、かなり」


妹「黙って食べてね。ええと、スーパーの角を曲がったとこまでね、道順」

兄「うん。そこの信号のある通りまで行く」

妹「てくてくてくてく。はい。信号のある通りね」

兄「青だ。信号を渡って、一本内側の道に入る」

妹「はい。一本内側」

兄「あと、ここからは道なりに真っすぐ。曲がってるとこもあるけど真っすぐ」


妹「あぁ、思ってたより簡単だった」

兄「着いたよ」

妹「お邪魔しま~す。妹兼一日彼女が来ましたよ~」

兄「兼任なんだ」

妹「一日警察署長みたいでしょ」

兄「よくわからないけど、偉い人みたいだ」


妹「えっへん」

兄「威張った」

妹「お兄ちゃんを一日彼氏に任命します」

兄「ありがたく拝命します」

妹「ハンガー、あるよね」

兄「あ、ハンガー。はいこれ」


妹「やっとモコモコが脱げる~」

兄「あ、うんと可愛い子が出てきたぞ」

妹「ほんと?」

兄「チョーカーもやっぱり、ポイント高いな」

妹「鏡で見てみるね。あ~あ~これ。いい~。いいよ~」

兄「な、可愛いだろ。お嬢様、お目が高い」


妹「うん。最初からこれ着けてくればよかった~」

兄「喜ばしい限りでございます」

妹「ねぇ」

兄「うん?」

妹「ぎゅってしていいよ」

兄「ぎゅってして欲しいんだろ」


妹「そうとも言うかもね」

兄「まだ練習は続いてる?」

妹「続いてるかもね」

兄「俺にも遠慮はあるんだぜ」

妹「ほんとはちょっと怖いよ」

兄「俺が?」


妹「ううん。自分が。止められないから……」

兄「ほどほどにしとこう。な?」

妹「あぁ、もうよくわかんない。自分の決めたことが……」

兄「俺はだいじょうぶだから」

妹「うん……」

兄「お前に『好きだ』って伝えられただけでもさ……」


妹「うん……」

兄「かなり胸のつかえが下りた感じなんだよ」

妹「私、お兄ちゃんの気持ち、わかってた。前は」

兄「そうか」

妹「でも、いなくなっちゃったんだもん、お兄ちゃんが」

兄「あぁ」

パンツ脱いで良いんですよね?

>>206
自重してください


妹「さっきお兄ちゃんが私に言ったのとおんなじこと言うね」

兄「うん」

妹「私ね、お兄ちゃんのことが昔から一番好きだったんだよ」

兄「今は?」

妹「今は?」

兄「好きだよ。それは変わらない」


妹「どうしよう……」

兄「どうしたい?」

妹「キスして……」

兄「ああ……」

妹「もっと……もっと……」

兄「好きだよ……好きだよ……好きだよ……」


妹「えへへへへ……」

兄「どうした?」

妹「なんだか可笑しくなってきちゃった……」

兄「まあ、可笑しいかもな、今日は。クリスマスムードのせいだ」

妹「自分で決めたことを思い出したの」

兄「そうか……」


妹「シャワー借りていい?」

兄「いいよ。着替え出すから。ほらこれ。白の上下」

妹「ありがとう」

兄「ちょっと大きいかな」

妹「いい。だいじょうぶ」

兄「バスタオルも。はい」


妹「じゃあ浴びるね」

兄「どうぞ」

妹「のぞきたいと思ってもいいけど、のぞかないでね」

兄「のぞかないから。浴室のカギかければいいよ」

妹「お先に~」

兄「あ、買い物は冷蔵庫にしまっとくよ~」


妹「はぁ。いいお湯でした」

兄「歌ってたな、歌」

妹「聞こえたの?」

兄「いや、ちゃんと聞いてないけど」

妹「えっち」

兄「なんでだよ!」


妹「だってぇ。のぞかれてるのと一緒でしょ」

兄「あ、そうだ。その浴室のカギさあ、実は開けようと思えば外から開けられるんだよね」

妹「ええっ~」

兄「10円玉とかで。こう。グリってやって」

妹「なんかそれ、ひどくない?」

兄「なんで?」


妹「カギ開けられるってわかってて、カギかければ、って言ったんだ」

兄「あ、そう言われてしまえば、そうなってしまう」

妹「私を罠にはめたんだ」

兄「なんだよそれ」

妹「私を騙してまで、のぞきたいって思ってたんだ」

兄「のぞいてないだろ」


妹「ひどい。ひどい」

兄「あのさあ、まとめると、『ほんとはのぞいて欲しかった』ってこと?」

妹「そんなこと言ってない」

兄「『私を騙して、のぞいて欲しかった』ってこと?」

妹「のぞかれるのは、恥ずかしいよ……」

兄「でも、のぞいて欲しい?」


妹「お兄ちゃんが、のぞきたいのをうんと我慢してたのは、よくわかった」

兄「断定されてしまった」

妹「犯人はお前だ!」

兄「違う。俺じゃない!」

妹「逮捕拘留取り調べの上、市中引き回し打ち首獄門だ!」

兄「バスタオル一枚でそれ言うなよ」


妹「うーーーーっ」

兄「なに。なに?」

妹「お兄ちゃん、やらしいよ」

兄「なーにが?」

妹「このバスタオルを、パッてしたい気持ちにさせられちゃう」

兄「え」


妹「しないけど。しないけど……」

兄「するのか」

妹「見たい? よね? ……あとで見せるかも」

兄「ほんと?」

妹「見せる、とは言ってないからね。お兄ちゃんもシャワー浴びてきて」

兄「わかったよ。じゃあ、あとで……」


妹「着替えちゃったよ」

兄「あぁ、さっぱりした。白、似合うな」

妹「これ、お兄ちゃんの匂いがちょっとするんだ……」

兄「下は? いいの?」

妹「大きいから、上だけでいいよ……」

兄「正直言ってその生足、興奮する」


妹「セクシー? かな?」

兄「ほんとは足だけじゃなくて、全部だけど」

妹「もう寝ちゃうの……」

兄「疲れた? いいよベッドで寝て。俺は寝袋で寝るから」

妹「ぐーぐーぐーぐー」

兄「おやすみ。……なのか?」


妹「ううん。こっちに来るの。一緒に寝るの」

兄「いいのか?」

妹「いいよ。ほんとはまだ眠くないよ。さっき電車で寝ちゃったし」

兄「襲うかもよ」

妹「だめかもよ」

兄「そっち行く」


妹「あはは。私、震えちゃってる。震えちゃってるの」

兄「だいじょうぶ。いい子。いい子」

妹「体じゅう、撫でて欲しい。全部」

兄「柔らかいね。女の体だよ、すっかり」

妹「ううん、まだ子供」

兄「胸、撫でていい?」


妹「うん……でも他のところも……」

兄「うん……腕とか肩とか?」

妹「顔とか……背中とか……」

兄「可愛い……好きだよ……」

妹「あっあっ……やっ……感じちゃ……」

兄「すごい感じるんだな……」


妹「だって……あ……だめ……おっぱい感じすぎ……」

兄「直接触るよ……」

妹「あ……待って……待って……ちょっと……」

兄「だめ? ごめん」

妹「下を……脱がせて……」

兄「え、こっち?」


妹「いまそこ触らないで……お願い……濡れちゃうから……」

兄「うん」

妹「さっき替えたばっかりのだから……濡れちゃうから」

兄「いいの? 脱がすよ」

妹「見ちゃだめ……見ないでね……恥ずかしいよ……」

兄「もう濡れてる……」


妹「ああっ……そんなこと……お兄ちゃんの指……」

兄「見たいよ。全部。見せて」

妹「うん……。上も。脱がせて。裸にして」

兄「ああ。俺も裸になる」

妹「見せてるよね……私……お兄ちゃんに……全部……」

兄「ああ……こんなにいい形のふくらみで……乳首がツンとしてて」


妹「感じてね……感じてね……私で……」

兄「ああ……もうたまらないよ……」

妹「嬉しい……嬉しい……」

兄「全部触らせろ……全部舐めさせろ」

妹「いいよ……いいよ……お兄ちゃんの好きにしていいよ……」

兄「こんなにくびれててさ……やらしいお尻しててさ……」


妹「ゃ……ゃ……ゃ……あっあっ……あっ……」

兄「我慢できる? 舐めるよ……」

妹「平気……だよ……もうだめ……私……いっちゃうの?」

兄「いっちゃいな……いいよ……」

妹「お兄ちゃん……お兄ちゃん……ねぇ……ねぇ」

兄「愛してるよ。愛してるよ」


妹「あっあっあっあっ……あっあっあっ……ああああぁっ」

兄「ああ。たまらなく可愛い」

妹「はぁーっ……はぁーっ……は……ああぁっ」

兄「欲しい。入れたい」

妹「お兄ちゃん……あっ……あっ……待って……」

兄「うん。ごめん」


妹「だめなの……それはだめなの……自分で決めたことなの」

兄「ああ。うん。だめだよな。わかってる」

妹「ごめんね……ごめんね……」

兄「いろいろいけないよなぁ」

妹「ほんとはそうじゃないけど……でもだめなの……」

兄「うん。好きだよ。お前のこと」


妹「触っていい? お兄ちゃんの……」

兄「あああっ……触ってる……」

妹「お兄ちゃんも……いっちゃって……私で……」

兄「お前の指が……指だけで……あ……」

妹「見て……私……こんなに興奮してるの……」

兄「あ……あ……出したい……」


妹「出ちゃう? 出ちゃう?」

兄「ああっ……もう……」

妹「体にかけていいよ……いっぱい……いっぱい」

兄「いくっ……いくっ……あっあっあっああああーっ」

妹「ああ……出ちゃったんだ……あったかいんだ……」

兄「ああああああああ……こんな……感じる……」

いろいろとお騒がせして申しわけありません
開始から16時間ムチ打ってまいりましたので
そろそろ疲弊してしまいました

もちろん続きはまだありますが
少々お休みをいただきます。ごめんなさい

1です
ごめんなさい起きてはおりますが
再開できるのは22時ぐらいになっちゃうかも

1です
再開するって言ってた時間来ちゃった
ペース遅いかもです
ご容赦


妹「あ……裸で寝ちゃってた……」

兄「ん……あ……」

妹「お兄ちゃんも裸のままね……」

兄「んああ。目、覚めた」

妹「そのまま寝ちゃったね」

兄「布団、かけてくれたのか」


妹「うん……裸って結構あったかいね」

兄「柔らかいよ。お前の肌、気持ちいい」

妹「全部お兄ちゃんの匂いで……包まれてて……」

兄「はは。勃ってきた」

妹「そんなこと言われただけで、感じちゃうよぅ……また……」

兄「触っていいだろ」


妹「いいよ……」

兄「今日だけな」

妹「今日だけなの?」

兄「その方がいいと思ったから。俺もそう決めた」

妹「ごめんね。セックスできなくって」

兄「しょうがないよ……うん……」


妹「そのかわり、なんでもする。言って」

兄「俺がお前にしたい。今のお前の全部を覚えておきたい」

妹「フェラチオしていい?」

兄「できるのか?」

妹「わかんない……けど……したいの」

兄「さっき両手でされたの、すごい感じた。電気が走った」


妹「私もお兄ちゃんに触られただけで、びりびり来ちゃうの」

兄「こんなに硬くなって、俺だって恥ずかしい」

妹「いいよ。おあいこだから。舐めていい?」

兄「いいって言わなくても、するんだろ」

妹「お兄ちゃんが私にしたみたいに、舌動かしちゃうの」

兄「ああ……そう……いいよ……気持ちいい」


妹「気持ちいい? 先の方とか、まわりとか?」

兄「ああ……いい……上手いよ……」

妹「透明なの出てきた。吸っちゃう」

兄「びっくりしたろ、さっき……あんなの出て……」

妹「ううん、すごい嬉しかった。お兄ちゃん、あんなに感極まってくれて」

兄「だって……お前の裸があんなに……いやらしくのけぞって……」


妹「ねえ、くわえてもいい?」

兄「いいよ……存分に練習してくれ……」

妹「練習だけど……練習じゃないから」

兄「ああっ……」

妹「こんな感じでいいのかな? もっと?」

兄「もっと……」


妹「ごめんね。上手にできなくって」

兄「いいよいいよ」

妹「でも今度は、お兄ちゃんを先にいかせたいから」

兄「うん」

妹「言って。して欲しいこと」

兄「感じてるお前の裸見ながら、両手でいかされたい」


妹「さっきみたいに?」

兄「こんな風にお前のクリトリスいじって」

妹「あ……あっ……やぁん……や……」

兄「そう。そう。お前の手で俺のを……」

妹「うぅん……ふぅん……ああっ……いっちゃって……」

兄「ああっ……すごいよ……しびれる……」


妹「ねぇ……やっぱり……い……いっちゃう……」

兄「もっと速く……もっと」

妹「こうなの? こうなの?」

兄「そう……いくっ……いくっ」

妹「飲ませて……お兄ちゃんの……飲ませて……」

兄「いくよっ……飲んで……飲んで」


妹「飲めたの……お兄ちゃんの……」

兄「あぁっ……はぁっ……」

妹「好きよ。ほんとに好きよ」

兄「ありがとう……」

妹「ありがとうなんて、言わないで」

兄「お前が好きだよ……俺は……」


妹「いろいろね、頭がぐちゃぐちゃなの」

兄「わかるよ。俺もだ」

妹「今日だって……お兄ちゃんの顔見たかっただけなのに」

兄「うん」

妹「でもこれでいいって思ってたり、どうするのこれからって思ってたり」

兄「お前が自分で決めた通りでいいから」


妹「うん。ごめんね。ごめんね」

兄「なんで謝るんだよ。楽しかったぞ」

妹「うん。そうだね」

兄「腹減ったよ」

妹「うん」

兄「作るの手伝おうか? 朝ご飯」


妹「待って。ちょっとまだ」

兄「ごめんな」

妹「キスして。いっぱい」

兄「うん……」

妹「ああ……ああ……」

兄「これで最後かな」


妹「違うの。それ以上言わないで」

兄「ああ。わかった」

妹「うん。ご飯作るよ。手伝わなくていいから待ってて」

兄「カーテン開けるよ」

妹「ふぅ。お兄ちゃん、牛乳使っていいよね?」

兄「あ、まだ開けてないやつ、いいよそれ」

1ですが
料理中につき少々お待ちください


妹「お兄ちゃん~できたよ~ん」

兄「おう。美味そうだ」

妹「予想通り、オムライスです」

兄「予想はしてなかったよ。買い物のときは、卵、ケチャップ、とかただ思ってた」

妹「料理作らないの?」

兄「作らなくはない。でもこんな洋食みたいな感じのは」


妹「じゃあ食べようね。いただきま~す」

兄「ありがたやありがたや。いただきます」

妹「これも料理ってほどじゃないけどね」

兄「いやいや。なんか華やかでさ」

妹「簡単なのよ。ライスの方はてきとーだし」

兄「普通に美味いよ。上手だと思うよ」


妹「でもこのオムの方には、気合い入ってるのよ」

兄「卵の方?」

妹「そう。ふわふわ半熟にして、ぱっと開いて乗っけるの」

兄「なんかエロい」

妹「ばか。そうするとね、トマト色のライスの上にとろとろって絡むの」

兄「余計エロい」

アレは、俺には卵一つじゃ出来ないから嫌い


妹「それでね、私、悩みがあるの」

兄「なに?」

妹「せっかくお料理が上手になったとしても、一番大好きな人とは結婚できないの」

兄「ああ、そりゃ大変だ」

妹「大変でしょ? 同情してくれる?」

兄「まあね。あのさ、俺には夢があるんだ」


妹「どんな?」

兄「妹と結婚できるような世の中に変わるよう、学会を揺るがす世紀の大発見をする」

妹「すごいな」

兄「でもそのために、なにをしていいのかわからないんだ」

妹「悩みだね」

兄「で、とりあえず、ラットの世話してる」

俺「え……?」きゅん

あれ?

きゅん

……おお




きゅんって文字列、結構可愛いな……ちょっと失礼します


妹「ああ、お腹いっぱい」

兄「あ、それ残すの?」

妹「うん。ちょっとボリューム多すぎたかな。食べていいよ」

兄「じゃあ遠慮なく」

妹「食べて食べて~」

兄「いただきます」


妹「オムライスが言うの。『食べて食べて~私を食べて~』って」

兄「どうすりゃいいんだ、それ」

妹「『赤くて黄色くてふわふわでおいしいよ~』って言うの」

兄「ほんとかなあ」

妹「食べてみなきゃわからないかもね」

兄「そうだな」


妹「もうごちそうさま、かな?」

兄「ごちそうさま。最後まで飽きが来なかったよ」

妹「いっぱい食べてくれて、嬉しいな」

兄「ふわふわでおいしかったよ」

妹「これなら安心して嫁に出せそうだ」

兄「誰なんだよ、それ言ってるのは」


妹「ごめん、またちょっと眠くなっちゃった」

兄「くたびれたか? いいから横になりなよ」

妹「普段使わないとこをいっぱい使っちゃったみたい」

兄「休んでな」

妹「食器はあとで洗うから」

兄「あ、いいよいいよ。俺がやるから」


妹「じゃあちょっと、横になるね」

兄「うん」

妹「お兄ちゃんも、休んだら?」

兄「ああ、そうするかも」

妹「ふわふわでふわふわだよ」

兄「じゃあちょっと俺も横になる」

1ですが
ちょっと横になりますのでお待ちください

なんかあからさまなキモヲタっぽい雰囲気がないよね
いや俺が麻痺してるだけかな おい伊良部

もまいらおはよう

>>386
小説版「いらっしゃ~い」

映画版「……ィラッシャイ!」

1です
すごい寝てしまいました
実時間が話に追いついてしまいました
お昼ぐらいから再開します
保守ありがとうございました


妹「お昼でした」

兄「ぐっすり寝ました」

妹「うーーん、いいお天気ね」

兄「おっぱい見えた」

妹「見えてないでしょ!」

兄「じゃあ見えてない」


妹「見えたっていうのは、こういうのを言うの!」

兄「おおっ」

妹「はい、サービス終わり。あ、私、もう帰るね」

兄「え、もう? そうか」

妹「お兄ちゃんの貴重な日曜だから、あんまりお邪魔してもね」

兄「あ、いや、俺はいいんだけど」


妹「これ以上いたら、私帰れなくなっちゃうから」

兄「……」

妹「暗くなってから帰りたくない。なんだか悲しくなっちゃいそうだし」

兄「うん」

妹「そうだ、台所の後片付けするね」

兄「あ……ああ。すまん」


妹「お兄ちゃ~ん、聞くの忘れてた~」

兄「なに~?」

妹「ええとね~。クリスマスプレゼントなに欲しい~?」

兄「聞こえな~い」

妹「待ってね~。片付け終わった。食器このまま置いとくよ」

兄「あ、ありがとう。それでいいよ」


妹「クリスマスプレゼント」

兄「ああ、さっきそう言ったのか」

妹「私はもうもらっちゃったでしょ。お兄ちゃんはなにが欲しいかなって」

兄「えーと。あー。予算は?」

妹「予算? 10円とか?」

兄「じゃあ、『うまい棒』一本」


妹「『うまい棒』ね。ほんとに買ってきちゃうよ」

兄「えーとねえ。急に言われたからぱっと思いつかない」

妹「うーん、今一番欲しいものは?」

兄「あー、本とかかな」

妹「なんの本?」

兄「考えてない」


妹「それじゃあわかんないよぉ」

兄「ああいいよ。特に。気持ちだけで十分。お前も出費多いだろ」

妹「お花とか買ってきちゃおうかなぁ」

兄「嬉しいけど、ちょっとあれかな」

妹「じゃあね、またご飯作ってあげる。プレゼントらしくないけどなぁ」

兄「それでいいや」


妹「うん、じゃあなんか考えとくね。イブ、来るときは連絡します」

兄「わかった」

妹「あ、モコモコ着てかなきゃ」

兄「じゃあ送ってくよ」

妹「送り狼?」

兄「なんだよそれ」


妹「いいよ、送ってくれなくて」

兄「駅まで送るから」

妹「ほんとにいいの。ひとりで歩いて、道を確かめたいから」

兄「いいの?」

妹「うん。じゃあ帰るね。お邪魔しました~」

兄「ああ。じゃあな。気をつけて」

1です
ごめんなさい、ちょっと出ます
いい天気


(23日天皇誕生日)

妹「もしもし」

兄「おう……」

妹「おれおれ。おれだよ」

兄「なんだ詐欺か」

妹「ねえお兄ちゃん、今うちにいるの?」

兄「うん」


妹「ちょっと出てきちゃったから。……近くでもないんだけど」

兄「えっ?」

妹「買い物とかしてるの。今日から冬休みだから」

兄「そうか。早いな。いいな」

妹「今日お休み?」

兄「まぁ」


妹「ちょっと行っても……いいかな?」

兄「え?」

妹「そっち」

兄「え、明日来るんだろ?」

妹「うん……お邪魔だったね。ごめんね」

兄「すまん。ちょっと」


妹「プレゼント欲しいものある?」

兄「あ、特に思いつかないよ」

妹「そう。わかった」

兄「悪いね」

妹「じゃあ……ね。バイバイ」

兄「じゃあまた」

1です
ごめんなさい本当に買い物とか行かなきゃで
なるべく早く再開します
やっとクリスマスイブ行けそうです

ksk

妹「お風呂上がったからはいっていいよー」
兄「ほーい、さてと…ってげげっ!?お前なんつー格好してんだよ!」
妹「別にいいじゃない、家族なんだし、だって暑いんだもん」
兄「おまえオッパイが見えそうじゃないか!下なんてパンティ丸見えだぞ!」
妹「はぁ?なに焦ってんの?ばっかみたいお兄ちゃん」
兄「っつーか若い女がそんなかっこで歩き回るとか!早く着替えろ」
妹「あれー?まさかお兄ちゃん、あたしのハダカみて興奮しちゃったの?w嘘でしょーっ?www」
兄「そっ…そんなことあるわけないだろ!」
妹「ふふふ…お兄ちゃんエッチしたこと無いんでしょ?」
兄「…そんなの言えるかっ!!」
妹「図星だーっwねえ、あたしでよかったら…初めての人になってあげてもいいよ」
兄「ぷっwwなんだそれ?どこのエロゲーだよwwからかうんじゃねえってのwwww」
妹「からかってなんかないもん…”がばっ!”ほら、お兄ちゃんオッパイだよ
  お兄ちゃんが夢まで見たオッパイ…好きにしていいんだよ…アソコだって…」
兄「本当にいいのか…?」
妹「来て…お兄ちゃん…あたしをめちゃくちゃにして!」
兄「ジャイ子…」

>>460
てめえのスレじゃねぇんだよ糞が
と思ったらクソワロタwww

これコピペ?

>>465
うm

1です
今から1時間ほど続けます
そしてまた22時ぐらい再開するかと思います


(クリスマスイブ)

妹「もしもし」

兄「もしもし」

妹「来たの……」

兄「今どこ?」

妹「前の道……」

兄「前って、うちの?」


妹「うん……」

兄「今ドア開けるから」

妹「入っていいの?」

兄「うん。なんだよ?」

妹「だって……ごめん今行く」

兄「おいで」


妹「お邪魔……します」

兄「うん。思ってたより早かったな」

妹「遅くなっちゃった……ごめん……」

兄「はい、ハンガー」

妹「ありがとう」

兄「あ、中はサンタなんだ」


妹「えへ……」

兄「そんな服持ってたのか」

妹「買ったの。この時期しか着れないけど」

兄「たしかに正月には着れないな」

妹「モコモコを上に着てないと、外歩くの恥ずかしい」

兄「あ、そうだ。メリークリスマス」


妹「メリー……クリスマス……」

兄「どうした?」

妹「電車の中で……ずっと泣いてたから……」

兄「……」

妹「抱きしめて……ください」

兄「う、うん」


妹「ナンパされそうになったの。電車乗り換えるとき」

兄「無事だったのか」

妹「すぐ逃げたけど、ちょっと追いかけてきたの。怖かった」

兄「うんうん、怖かったな」

妹「暗い顔して、ひとりで歩いてたからかな、って」

兄「ん?」

私服警官「……家出じゃなければいいが」


妹「クリスマスイブなのにね……私、なにやってるのかなってね」

兄「……」

妹「お兄ちゃんのとこに行っても、だめなのかなって」

兄「なにがだめなんだよ」

妹「昨日もね……ほんとは駅まで来てたの……」

兄「駅って? ここの?」


妹「うん……。馬鹿みたいよね。あれからずっとお兄ちゃんのこと考えてて」

兄「俺も、ずっとお前のこと考えてたよ」

妹「顔見たくなっちゃって。会いたく……なっちゃって……うう」

兄「おい。泣くなよ。ごめんな」

妹「うぅっ……うううぅっ……お……お兄ちゃんが……」

兄「うん……うん」


妹「もう心……決めちゃったのかな……って……ううぅっ」

兄「よしよし……」

妹「あれは……あの日だけにするんだって……」

兄「……」

妹「お兄ちゃんが……お兄ちゃんがね……こうするって決めたら」

兄「……」


妹「そうだよね……それが普通なんだよね……兄妹だからねって」

兄「……」

妹「わかりました……ってしか言えなくなっちゃうの……」

兄「俺だって、そう納得するしかないんだ……」

妹「土曜に会わなきゃよかったのかな……とか」

兄「……」


妹「土曜に泊まりに来なきゃよかったのかな……とか」

兄「……」

妹「でも私……お兄ちゃんの気持ち……知りたくて……」

兄「……」

妹「あの日わかって嬉しかったんだけど……でも」

兄「……」


妹「どんどんみじめな気持ちになっちゃって……うあぁぁーん」

兄「……」

妹「私ひとりで……私ひとりで……なに勝手に考えてたのかなぁって」

兄「ごめん。俺、お前のこと……傷つけたよな……」

妹「違うの。違うの」

兄「うまく言えないけど……俺はお前のことが大事だ」


妹「私のことが大事なら、今、抱いて欲しいの!」

兄「抱いてって……今こうしてる」

妹「違うの! 違うの!」

兄「違うのって……」

妹「して欲しいの! 今!」

兄「え……」

1です
ここで中断で再開22時ですすみません
戻ってきたら怒号の嵐

最初のほうのアリバイってのもただの口実かね


妹「ごめんね。ほんとにごめんね。ごめんなさい……」

兄「謝るなよ……」

妹「もうわかんなくなっちゃってるの……私」

兄「俺だってわかんないよ。お前、今日、彼氏に抱かれたんだろ」

妹「違う。違うの」

兄「お前はもう抱かれたんだろ!」


妹「それ違うから!」

兄「ほんとかよ」

妹「そう思われるのわかってたけど、それ違うから!」

兄「どう違うんだよ!」

妹「言えなかったの!」

兄「何をだよ! 何を!」


妹「あんなやつと付き合ったのは、お兄ちゃんがいなくなっちゃったせいだって!」

兄「ふざけんなよ!」

妹「ごめん。お兄ちゃんのせいにしてたの。私が勝手に」

兄「おい!」

妹「だから彼氏とデートかって言われて……私怒っちゃいそうで……」

兄「なんだってんだよ!」


妹「お兄ちゃんのせいだって……お兄ちゃん以外となんて……」

兄「俺じゃなきゃだめだろ」

妹「だめだよ! でも自信がなくなっちゃったの!」

兄「俺だって自信なんかないよ」

妹「ごめん、全部言わせて」

兄「なんだよ」


妹「私ね、初めての人はお兄ちゃんって決めてたの……勝手に」

兄「え、そうなのか」

妹「初めてのときは、なにもつけなくても、お兄ちゃんのを受け入れられるようにって」

兄「え……」

妹「クリスマスイブに合わせてたっていうか、合っちゃったっていうか……」

兄「……」

          l                 \         こ

          /            ノ´⌒ヽ,,   \   煮
| し な 間 〉 //     γ⌒´      ヽ   \      の   
| ら っ に |/ l    // ""⌒⌒\  ) <   付

| ん て あ   /    i /::::::::: \  /ヽ )_/       ホ

| ぞ も わ    |>    !:::::::::::(・ )` ´( ・) i/\    ろ
| |   な   |`/\  |:::::::::::::::(__人_)  |   \      ッ  
っ   |    く    |/ / l´,.-― 、:::::「匸匚|'  |――/   っ
!!!! |        \ ', /  /`7-、|/^⌒|  /// /        ケ  
           lT´ {  /  /  ト、_ノ _'// /    !!!!!
          l´ ヽ、 > ー    ,/ |ニ.ノ  /_        を  
              i``` 、/ }    ',,,..'  |-'´,- '´ ̄/ ヽ∧  ____
           \/ ' \_  `´ノ7l´   /    // ヽ lヽ


妹「だから今日が良かったの……イブにあげたかったの……」

兄「彼氏とはどうだったんだよ」

妹「とっくに別れてるよ。あんなやつ」

兄「なにもなかったのか」

妹「あんなことしたの、お兄ちゃんが最初だから。わかるでしょ?」

兄「じゃあ今日どこ行ってたんだよ。こんな時間まで」


妹「友達とクリスマスパーティー……。前から決まってたの」

兄「ほんとか?」

妹「ほんと。ほんとなの。だからそれ利用して、ここにって」

兄「それなら最初からそう言えよ……」

妹「『クリスマスイブに抱いてください』って?」

兄「言えないよな。そりゃ……」


妹「今日は言っちゃったけどね……全然可愛くない子だよね」

兄「よしよし。よしよし」

妹「よしよし。よしよし」

兄「失恋したような気持ちでいたよ」

妹「……ごめん。困惑させちゃって」

兄「俺さ、日曜にお前が帰ってからさ」


妹「うん」

兄「本屋に行ったんだよ」

妹「うん」

兄「なんかさ、棚見ててもタイトルが目に入らなくてさ」

妹「うんうん」

兄「これじゃおかしいって、なんか適当に本開いてみても」

兄「ぜんぜん内容なんか頭にはいらなくて」

妹「うん」

兄「そこでふと目にある本がとまったんだよ。ボクの妹は肉便器ってタイトルなんだけどね」

妹「え?・・・」

兄「もうこれしかないと思って即購入だよ。」


妹「うん」

兄「文章が目を素通りするんだよな」

妹「私も、日曜の帰り道、なにも目に入らなかった」

兄「楽しかったはずなのにな」

妹「楽しかったことは考えた。すごく嬉しい気持ちになれるの」

兄「ああ」

1です
ちょっと中断します


妹「でもだんだん不安になってきて、どうしようどうしようって」

兄「俺はだんだん悲しくなってきて、なかったことにしようって」

妹「それでもずっと、お兄ちゃんのことだけ想ってた」

兄「思ってみたけど、お前のことをうっすら考えてた」

妹「それでね、昨日つい電話しちゃったのね」

兄「それでさ、昨日つい買っちゃったんだよ」

誰か>>583のラストで買ったものが「僕の妹は肉便器」を想像した俺を殴ってくれ…


妹「なにを?」

兄「まだ言いたくない」

妹「そう。なんで?」

兄「自分が馬鹿みたいだから」

妹「馬鹿みたいなのは、私の方だよ」

兄「あ、今日もこのチョーカーしてるんだな」


妹「なに、今ごろ。最初からずっとしてるよ」

兄「目には入ってたけど」

妹「意識できなかった?」

兄「そういや、ずっとサンタの格好だし」

妹「あ、クリスマスプレゼント渡すの忘れてた」

兄「なに?」

>>584
奇遇だな。オレもだ


妹「靴下ある? 綺麗なの」

兄「あるよ」

妹「ちょうど入るぐらいの大きさだから」

兄「持ってくる」

妹「吊るしてよ。ベッドに」

兄「わかった」


妹「はい。サンタさん来たよ。いい子にしてたかい」

兄「いい子にしてたから、サンタが来たんじゃないのか?」

妹「靴下の中に、プレゼントがあるよ」

兄「わ~い。サンタさんありがとう、って言えばいいのか?」

妹「プレゼントはバレバレだよ」

兄「わ~い。なんだろう」


妹「さあ、開けてごらん」

兄「自分で包んだのか、これ?」

妹「サンタさんが魔法で包んだんだよ」

兄「それらしく見えるから恐ろしいな」

妹「今日のパーティーでもおんなじのあげたの。うけてた」

兄「チーズ味か」


妹「当たりか外れかどうかわからないけど。チーズ味好き?」

兄「いや、『うまい棒』はそんなに食べたことないからな」

妹「じゃあ、食べてみる?」

兄「その言い方さ、ドキドキするんだけど」

妹「私も言ってて『あっ』って思った」

兄「『うまい棒』の話に戻るけどさ」


妹「あれ、『うまい棒』の話じゃなかったの?」

兄「なんか甘くてまずいのがあったのは覚えてる。挑発するなよ」

妹「一個包んでみて、あ、これは使えるって思ったの。挑発はずっとしてるけど」

兄「いくつ包んだんだ? 手握っていいか?」

妹「十個。九個あげてきちゃった。いいよ」

兄「あげたプレゼントはそれだけ?」


妹「他にも用意したけど。『うまい棒』の圧勝だったかな」

兄「安上がりにうけてよかったな。俺のおかげだ。キスするよ」

妹「ラッピングの方が値段高いのよ。中身の方が安くて。キスして」

兄「逆だろ。サンタの格好よりも、中身の方が何万倍も高級だ」

妹「……あっ……んんっ……」

兄「……はぁっ……はぁっ」


妹「なんかね、笑っちゃうの」

兄「笑うなよ。俺は心を決めた」

妹「急にそう言われると、ちょっと待って、って感じちゃったり」

兄「わがままだな」

妹「わがままだよ。知ってるでしょ?」

兄「あのさ、さっきの馬鹿な話の続きするよ」


妹「なんの話だっけ?」

兄「俺が昨日買ったものの話」

妹「全然想像がつきません」

兄「もういいや。直接見せる。ちょっと待って」

妹「隠してたんだぁ」

兄「隠してたんじゃない。しまってたんだ」


妹「え、なにこれ。お洋服?」

兄「開けてみていいよ」

妹「プレゼントなの?」

兄「いや、お前のと言うべきか俺のと言うべきか」

妹「あれ、これバスローブ?」

兄「そう」


妹「これは私へのプレゼント」

兄「おぅ。そうだよ。クリスマスプレゼントだ」

妹「で、お兄ちゃんへのプレゼントは、バスローブを着た子の方。だよね?」

兄「おぅ」

妹「シャワー浴びさせてくれる?」

兄「のぞかないよ」

1です
>>626間違いました。脳内消去してください


妹「あはははは。あはははは」

兄「いきなり笑うなよ」

妹「だってぇ……」

兄「俺そんなこと考えてたんだぜ。お前が泊まりに来たときにとか」

妹「これは私へのプレゼントでしょ?」

兄「Mサイズなら自分でも着れるかなとかって、なんか自分に言い訳もしたんだよな」


妹「これは私へのプレゼント」

兄「おぅ。そうだよ。クリスマスプレゼントだ」

妹「で、お兄ちゃんへのプレゼントは、バスローブを着た子の方。だよね?」

兄「おぅ」

妹「シャワー浴びさせてくれる?」

兄「のぞかないよ」

1です
ごめんなさいちょっと休憩します


妹「のぞかせちゃおうかなぁ」

兄「そんなにのぞかれたいのか」

妹「少しは。恥ずかしいけど」

兄「楽しみは後でとっとく」

妹「じゃあ、浴びてくる~」

兄「待ってるよ」


妹「バスローブの人です」

兄「可愛い」

妹「のぞかなかったね」

兄「歌ってた歌、『いきものがかり』の?」

妹「うん。悲しいときに歌って、泣いちゃったりしてたんだけどね」

兄「楽しそうに歌ってたぞ」


妹「うんでも、今もちょっと泣いちゃった」

兄「全然そんな感じじゃないけど」

妹「いろいろ思い出しちゃったの。泣いてるとこ、のぞかれなくてよかった」

兄「そのバスローブ、どう?」

妹「うん。ふわふわで気持ちいいよ」

兄「それはよかった。なんか飲む?」


妹「うん。ありがとう。お兄ちゃんは浴びないの?」

兄「俺はさっき浴びた。こうなるとは思ってなかったけど」

妹「このバスローブねぇ、自分じゃまだ似合わないかなぁ、って」

兄「そう?」

妹「シンプルだからちょっと大人っぽくて」

兄「じゃあ大人になればいい」


妹「うん」

兄「おいで」

妹「あ、敷いたんだ、バスタオル」

兄「あからさまだな」

妹「電気消そうか」

兄「見えなくなるのはやだな」


妹「ううん、キャンドルがあるの。忘れてた」

兄「へぇ~。一気にクリスマスっぽくなるな」

妹「サンタはクリスマスっぽくなかったって~?」

兄「あ、いや、スカートがさ」

妹「スカートが? マッチかライターある?」

兄「いい長さだなって。はいこれ」


妹「でしょ? これ三つ出窓に置いちゃっていい?」

兄「いいよ。火着けようか」

妹「火着けてくれる?」

兄「まだかな。はい着いた」

妹「電気消してみるね」

兄「うぉ」


妹「土曜日のこと、急に思い出しちゃった」

兄「俺も」

妹「いいね、ゆらゆらしてて」

兄「なんかさ、お前最高だ」

妹「そうだといいな」

兄「そうだよ」


妹「じゃあ、最高にして」

兄「そのままで最高なんだよ」

妹「このまま? 裸のまま?」

兄「そう。もっと脱いで見せてくれる?」

妹「うん……」

兄「幻想的って言葉、思い出したぞ」


妹「もっと見てくれる? それだけで感じるから」

兄「見てるよ。お前のこと全部」

妹「ねぇ。もうお願いしないから。委ねるから」

兄「お願いしたっていいんだよ」

妹「全部委ねたいよ」

兄「愛してるよ」


妹「あ……溶けちゃうよ……指が触れただけで」

兄「溶かしてる。お前を」

妹「うん……溶かしていいよ……うんと感じるから」

兄「俺の方も見な。からだ重ねるから」

妹「うん……大好きだよ……欲しかったんだよ」

兄「お前の肌がさ、吸い付くんだ」


妹「このまま包まれちゃうの?」

兄「お前も包むんだよ、俺のこと」

妹「うん」

兄「もう少し触るよ」

妹「うん」

兄「いっぱい感じていいから」


妹「あぁっ……そこ……早く触って……」

兄「この胸が好きなんだ。こんないい形に、よくできてる」

妹「ああぁっ……そう……吸って欲しかったの……」

兄「舌が上手に動かせる気がするんだ」

妹「うん……あっあっ……す すごい いい」

兄「お前の感じるところ全部に……線を引こうか……」


妹「ね……ね……ねぇ……」

兄「足ひろげてごらん」

妹「ぅ……ぁ……み……見せるよ……見てね」

兄「もう溢れてるよ。こんなに。いい子だよ」

妹「いつでも……いつでも……」

兄「もっとゆっくりな」


妹「うん……うん……いっぱい……感じるから」

兄「お前が感じるから……俺も感じる……」

妹「もう……浮いちゃってる……」

兄「そのまま。そのまま。爪先から舐めるから」

妹「ああっ……お兄ちゃん……」

兄「綺麗な足。もっと綺麗にしよう」


妹「ここよ……ここよ……」

兄「腰が動いてる。あそこを開くよ」

妹「うん……うん……」

兄「ああ綺麗だ。すごい綺麗なピンク色だ。ここにも綺麗なとこがあった」

妹「お……お兄……ちゃ……の……触る……」

兄「そう……いいよ……そのまま」


妹「あっあっ……あっ……指……そう……そうよ」

兄「もっと感じな……そう……そう」

妹「お……お兄ちゃんも……溶けて……溶けてよ」

兄「俺の……当てたよ……ゆっくり包んで」

妹「あ……来てくれた……入る」

兄「入る……溶け込む……」


妹「痛くなったけど痛くない……全然」

兄「破った……すごい……絡みつく」

妹「中で……お兄ちゃんの……形が」

兄「全部入れるよ。もう少し」

妹「うん……お願い」

兄「あぁっ……奥までいった……このまま」


妹「ねぇ……もう……ふわふわなの」

兄「動かすよ……」

妹「いいよ……大丈夫」

兄「ああっ……締まるんだ……」

妹「あぁん……あ……ああ」

兄「突くよ。突くよ。突くよ」


妹「いい……そ……そう あ あ あ」

兄「すごい……ぴったりくる……」

妹「いい? いい? あっあっあっ」

兄「いいよ いい ああっ あ ああっっ」

妹「ね? ね? ね? ね?」

兄「いくよ……もう……もう」


妹「うん うん あ あ いぃ あっ」

兄「いくっ いくっ」

妹「あ すき すき あああっ んっ んっ」

兄「うっ ああああっ あああああっ あ」

妹「きて きて」

兄「出す……ああああああっ ああっ ああっ ああっ ああっ」


妹「あぁっ……こんなに……」

兄「はぁっ はぁっ はああっ」

妹「ああぁっ……感じちゃうの?」

兄「ああ……最高だよ……最高だ」

妹「ほんとに? 夢じゃないの?」

兄「お前だから……俺も」


妹「私ね、私ね、ただ痛いだけかと思ってた」

兄「できたよ。ちゃんと」

妹「最初からいっちゃってた。入る前から」

兄「痛くない?」

妹「ピリっとしてるけど、なんか痛くないの。全然」

兄「入れたままでいい?」


妹「まだいて。お話もできるから」

兄「ああ。感じてるのに感覚がない。溶けたよ」

妹「雲の上で喋ってるみたいだよ」

兄「自分が自分じゃないみたいな感じになった」

妹「私も。私がお兄ちゃんになって、私を見てるの」

兄「キャンドルの炎に、なんか運ばれた」


妹「私が痛くないって、お兄ちゃんわかってたよね?」

兄「うん。なんか。わかったんだよ」

妹「これが最初でいいの?」

兄「いいんだろ?」

妹「うん。いいんだけど?」

兄「いいんだよな?」


妹「練習したから?」

兄「お前の言ってることが、俺が言ってるように聞こえるんだけど?」

妹「私もよくわかんない」

兄「お前が準備したからだろ」

妹「そうかもしれない」

兄「お前のそんな顔、見たことなかった」


妹「お兄ちゃんも」

兄「びっくりしてる?」

妹「びっくりしてる」

兄「お前しかいないよ」

妹「私も。お兄ちゃんしかいない」

兄「本当だったんだな。あってたんだな、これで」


妹「うん。なんか。いいみたいだよ」

兄「そうか」

妹「まともじゃないよね」

兄「いや、そうでもないだろ」

妹「ねえ。もうほんとはなんにも言えないの。言葉がいらないの」

兄「うん。俺も」


妹「どうしようか」

兄「いや、まだいいよ」

妹「うん」

兄「繋がったままでいよう」

妹「うん。そうだね」

兄「なんでわかるの?」


妹「私が言ってるから」

兄「ああ」

妹「なんか、すごいね」

兄「愛?」

妹「あのさ、お兄ちゃん好きなんだけど」

兄「あはははは。はは」


妹「止まらないよ」

兄「いいよ。もう少し」

妹「もう少しね」

兄「だいじょうぶ?」

妹「うん、だいじょうぶ」

兄「そろそろ?」


妹「うん」

兄「良かったね」

妹「良かったね」

兄「じゃ」

妹「うん」

兄「抜くよ」


妹「あっ……あっ……いなくなっちゃった」

兄「バイバイ」

妹「また来てくれるよね」

兄「うん。もちろん」

妹「でもまだ繋がってるみたい」

兄「そうだな」


妹「あ、お兄ちゃんの、中からこぼれてきた」

兄「出したんだな」

妹「出るときね、すごいわかったよ。すごい嬉しかった」

兄「俺も。嬉しかった」

妹「あぁ、ちょっと醒めてきた感じ」

兄「キャンドル、いいね」


妹「落ち着くね」

兄「ふぅーーっ」

妹「はぁーーっ」

兄「痛くない?」

妹「気にしてくれてありがとうね。ちょっとヒリヒリするぐらい」

兄「これから痛くなるのかな」


妹「うーん。わかんない。ほんとに痛みがないっていうか」

兄「どんな感じなんだ? ヒリヒリして痛くないって」

妹「うーんとね、ヒザが擦りむけた感じ?」

兄「え、痛そうじゃないか」

妹「でもそこを指で触ってもね、別に痛くないって言ったらわかる?」

兄「う~ん」


妹「わかんないよね」

兄「うん」

妹「私もよくわかんないの」

兄「次、いつしようか」

妹「あ~、まだしてるみたいなのに?」

兄「今日はこのまま寝ような」


妹「うん。あ、ちょっと待ってね」

兄「うん。あ、俺も」

妹「キャンドルも消して。はい。手繋いで寝ようね」

兄「うん。繋がった」

妹「おやすみ、お兄ちゃん」

兄「おやすみ」

1です
もう少しで完結する予定ですが、とりあえずここで中断です
おやすみなさい

1の携帯です
再開ちょっとまだ未定です

1です
全く最悪のお知らせです
今PCの方がアクセス規制かかりました


妹「むにゃむにゃ……」

兄「ツンツン」

妹「んにゃ……んん~ん」

兄「朝」

妹「ん? うん……」

兄「朝ですが。お姫様」


妹「はい……」

兄「なんか顔が笑ってるよ」

妹「ふぅ~……ふぅ」

兄「起こして、悪かったかな」

妹「夢見てた……」

兄「どんな?」


妹「もう忘れちゃった……」

兄「楽しい夢だったのかな」

妹「あ、なんかね、象に乗ってるの」

兄「お前が?」

妹「うん。それでね、棒っていうか枝みたいなのを持っててね」

兄「うん」


妹「でもバスローブを着たままなの。夢っぽいね」

兄「うん、夢っぽいな。それから?」

妹「覚えてるのはそれだけ」

兄「象ねえ。どういう意味なんだろう。夢判断と夢占いとかで」

妹「ちょっと気になるなぁ」

兄「でも楽しい感じなら、いい夢なんじゃないか」


妹「そうね。なんか『行け~!』みたいな感じだった」

兄「『行け~!』か」

妹「『行け~!』ね。怖いものなしよ」

兄「ところでさ。電話。家に」

妹「あ、そうだね。待って。どうしよう」

兄「俺からかけようか?」


妹「なんて言えばいいかな。『ゆうべお兄ちゃんに処女捧げちゃったの~!』とか」

兄「それで俺にかわって『仲良くやってるから』とか言うのか」

妹「困ったなぁ」

兄「あんまり困ってないだろ」

妹「めんどくさいだけかもね」

兄「ところで、今日の予定は?」


妹「今日の予定より、今の気分の方が大事なんじゃないかなぁ」

兄「それで、今のご気分は? お嬢様」

妹「さっきは、お姫様って言ってたよね」

兄「ああ、そう言ったような気がする」

妹「だっこ……」

兄「甘えん坊……」


妹「今日の予定は?」

兄「ああ。昨日からさ、教授がいないんだよ。年末になって研究室がだらけててさ……」

妹「うん、すぱっと言ってみて!」

兄「今日はサボる!」

妹「やった」

兄「ちょっとだけ顔出したり、動物の世話したりするけど」


妹「外明るくなったけど、まだ気分が残ってるよ」

兄「ああ」

妹「今日がほんとのクリスマスなんだけどね」

兄「そういや、そうだ」

妹「朝起きたら、枕もとにプレゼントがあるの」

兄「サンタさんに感謝の手紙書かなきゃな」


妹「どうしよう、こんなにおっきいプレゼントもらっちゃった!」

兄「自分でお願いしたんだから、しょうがないだろ」

妹「違うの。違うの。もらえるとは思ってなかったの」

兄「あそうだ、バスローブ、俺のも欲しくなった」

妹「おそろいにしちゃうの?」

兄「うん。俺のはLサイズで。その格好でさ、シャンパンとか飲んじゃったりしてな」


妹「足、組みながらとかね」

兄「そして小粋なトーク」

妹「夜景が綺麗ね、とか」

兄「ああ、綺麗だ。それよりも君の方が……とか」

妹「ねぇ……」

兄「あぁ……」


妹「どうしたい……?」

兄「君と同じだよ……」

妹「言ってくれなきゃわからない……」

兄「言わなくてもわかってるくせに……」

妹「もう私、裸だよ……身も心も……」

兄「ああ……俺だって裸だ……君以外、なにも必要ないから……」


妹「どうする? ほんとに。お兄ちゃん?」

兄「とりあえずいったん起きよう」

妹「そうだね」

兄「シャワー浴びなよ」

妹「うん。一緒に浴びる?」

兄「難しいだろ。狭いからなあ。お先どうぞ」

1です
毎度ですみませんが
シャワー浴びてきます
携帯たいへん


妹「ヘイ!」

兄「その『ヘイ!』ってなに?」

妹「ジングルベル。お風呂場で歌ってたの」

兄「クリスマス~ヘイ! ってやつか」

妹「そう」

兄「じゃあ俺も浴びてくるから」


妹「お菓子食べてたよ。こないだ買ったやつ」

兄「ああ。お腹空いた?」

妹「ちょっとだけ」

兄「俺も食う。食べるものがなくて悪いな。後で食いに行こう」

妹「後でって? なんの後かな?」

兄「なんの後にしたいのかな?」


妹「少しヒリヒリするけど、全然だいじょうぶだと思う」

兄「ゆうべみたいにはできないかもな」

妹「うん。イブの夜の力だったのかな」

兄「別に上手にできたわけじゃないんだけどな」

妹「お兄ちゃん上手だった。ほんと。私のためにしてくれた」

兄「俺のためでもあったんだよ」


妹「もう一度したいな。一度だけじゃ終わらないために」

兄「そんな目、するんだ」

妹「うん。真剣だもの」

兄「どうなっても知らないよ」

妹「こんなポーズしても?」

兄「見えそう。お前の……」


妹「乳首? 見えちゃうかな? バスローブで隠してるのに?」

兄「見たいよ……」

妹「ほら、こんなにプルンとしてるよ。私のおっぱい」

兄「ああ。丸くて。綺麗で。全部見たい」

妹「触っちゃいたい? 揉んじゃいたい?」

兄「触らせろ」

妹「まだだめなの。もっとお兄ちゃんをじらすの」

兄「頼むよ……」

妹「お兄ちゃん、そんな顔してる。興奮しちゃう」

兄「欲しいよ。欲しいよ」

妹「もっと興奮させちゃうの。足ちょっと開いて見せて」

兄「隣に座っていいか?」


妹「だめ。正面からもっと見て。バスローブはだけちゃうよ」

兄「ああ……おっぱいの先で引っかかってる……」

妹「ずらして見たい? こんな風に?」

兄「もうちょっと。もうちょっとで全部だから」

妹「全部? 全部見たいの?」

兄「見せてよ。早く」


妹「バスローブ脱いじゃったよ。裸だよ。でも指で隠しちゃうの」

兄「もう隠すなよ……」

妹「じゃあこうね。ぱっ。ぱっ。また隠しちゃう」

兄「もっと……もっと」

妹「もっと? ぱっ。どう? どうかな? ぱっ。また隠しちゃう」

兄「いいよ。すごいいいよ」


妹「まだこっち来ちゃだめ。おっぱい隠したまま足ひろげちゃうから」

兄「見えた」

妹「また閉じちゃう。でもまた開いちゃうの。ちょっと腰が動くよ」

兄「ああっ。たまんない」

妹「おっぱいも見せちゃう」

兄「あああ」


妹「感じちゃって。感じちゃって。私こんなにエッチだから」

兄「ああ。可愛いよ。たまらないよ。欲しいよ」

妹「濡れちゃってるの見える? 見せちゃうよ……」

兄「濡れてきてる……光ってる」

妹「こっち来てもいいよ。お兄ちゃん……」

兄「抱きたい。抱きたいよ」


妹「ここに手入れちゃうね……お兄ちゃん……おっきくなってるよ」

兄「あっ!」

妹「すごい硬いよ。入りたいよね。私の濡れてるとこに」

兄「ああっ……もう」

妹「おっぱい触ってみる? ほら、ツンってなってるよ」

兄「ああ。お前のおっぱいが……もう弾けてる。こんなに」


妹「すごいでしょ? 大きくなったでしょ? もっといじって……」

兄「手のひらに吸い付く……この弾力が好きだ……」

妹「好きなの? 好きなの? 食べちゃいたいの?」

兄「ああ。食べちゃう」

妹「食べちゃってみて。ペロペロチュウチュウしてみて」

兄「ペロペロペロペロ……」


妹「あぁ……ねっ……すごいおいしいでしょ?」

兄「おいしい。おいしい」

妹「お兄ちゃんも脱がせちゃうよ。ペニス出しちゃうよ」

兄「あああ」

妹「先の方から透明なのが出てるよ。糸引いちゃうよ」

兄「手が……お前の手が……」


妹「こう? 両手でこう? これが好きなんだよね?」

兄「そう……そう……そう……」

妹「私の……濡れてるところも、触ってみる?」

兄「こうだろ。こうだろ」

妹「そう……そうよ……そこ……クリトリス」

兄「クリトリスが……膨らんできた」


妹「あっあっ……もう……横になっちゃうよ……」

兄「食べるよ。食べるよ」

妹「食べていいよ。食べていいよ」

兄「愛してるよ」

妹「愛してる。キスが入れていい合図だよ」

兄「ん……ん……ん」


妹「お兄ちゃん……来て……」

兄「入るよ……入るよ……ああっ」

妹「あぁ……入ったよ……」

兄「いい……すごい締まってる……」

妹「いいの? 私のがいいの?」

兄「いいよ……いいよ……もう……お前のがいい……」


妹「あっ……感じる……そこ……なんか……」

兄「ここ……ここ……感じるんだ……」

妹「動いて……動いて……奥まで……」

兄「あああっ……全部……全部」

妹「お兄ちゃん……中で……いっぱい暴れる……」

兄「好きだよ……好きだ……好きだ」


妹「ねぇ……やっぱり……感じる……感じちゃう……」

兄「感じちゃえ……感じちゃえ……ああっ……ああっ」

妹「いいよ。いいよ。いいよ……あ あ あ」

兄「いっちゃう。いっちゃう」

妹「お兄ちゃん……出して……出して……あっあっあっあっあっ」

兄「いく。いく。出る。ああっ ああああっ ああああっ いった……いったよ……」


妹「お兄ちゃん……好き……好き……やっぱり好き」

兄「あああっ……あああっ……はああっ……ああっ」

妹「あ……あっ……ああぁ……ああぁ……」

兄「はぁぁっ。好きだ……最高だ……」

妹「お兄ちゃんだけ……お兄ちゃんだけ……」

兄「そうだよ。そうだよ。そうだよ」


妹「まだじっとしてね……そのまま……」

兄「ああ……」

妹「どうしよう……ほんとに……」

兄「なに笑ってるんだよ……」

妹「だって……だって……」

兄「もう……可愛いよ……可愛いよ……」


(玄関)

妹「やっとお母さんに電話できたね」

兄「やっぱり着替えてからじゃないとできなっかたな」

妹「裸でいると、バレちゃったりして」

兄「かもな。なにしてんの~って」

妹「こわいこわい」

兄「こわいこわい」


妹「やっぱり今日もご飯作るよ。お母さんにもそう言っちゃたし」

兄「うーん。面倒なら出来合いのを買ってくるとかでも」

妹「あそこのスーパー行こうか?」

兄「うん。困ったときはあそこ。なんでもある。コンビニより安い」

妹「じゃあ行きましょう」

兄「おともします」


妹「ねえお兄ちゃん……次会えるのって、お正月休み?」

兄「うん。ほんとに年内の終わりが見えなくて」

妹「初詣は一緒に行けるね」

兄「うん」

妹「向こうからこっち来るときに、一緒に来ちゃおうかなぁ」

兄「はは。仲良し兄妹だ」


妹「来年はいっぱい会えるかな」

兄「やっぱり家まで遠いよなあ」

妹「間をとれば、そんなに遠くないよ」

兄「電話もメールもある」

妹「あの電話したのが、ちょうど一週間前かぁ」

兄「濃密なクリスマスウイークだったな」


妹「一生忘れないよ。一生どころじゃないかも」

兄「この先どうなるかな」

妹「先のこと考えすぎると、わけわからなくなっちゃうって思い知ったの」

兄「今が大事なんだな。いつでも今が」

妹「今はこれでいいのかなって。ほんと、幸せ」

兄「今はご飯食べるのが大事。ほら、スーパーに着いた」


妹「あれ、クリスマスケーキがすごい安い!」

兄「もはや叩き売りだな。今日がクリスマスだろうに」

妹「ねえお兄ちゃん、ケーキ買って食べることにしない?」

兄「そうするか」

妹「コーヒー買ってく? ケーキにコーヒー」

兄「いいね」


妹「コーヒーメーカーあったよね。使えるのかな?」

兄「使えるよ」

妹「ペーパーフィルターは?」

兄「一応ある。だいじょうぶ」

妹「じゃ、夜明けのコーヒーを二人で飲もうぜ。いいだろ」

兄「小粋なトークかよ。最近まともなコーヒー飲んでなかったなあ」


妹「あ、シャンメリーだって。シャンパンっぽいやつね」

兄「これならお前も飲めるな。ノンアルコールだろ」

妹「そして小粋なトーク」

兄「思いつかない」

妹「ダサイぜ、あんた」

兄「買ってくか」


妹「コーヒーコーヒー。コーヒー豆どこ?」

兄「あっちの方かな」

妹「あれ、こんなとこにバスローブ売ってる」

兄「あはは」

妹「ひょっとしてここで買ったの? あれ」

兄「実はそう」


妹「じゃあお兄ちゃんの買って、プレゼントしようかな」

兄「ほんと? お金だいじょうぶ?」

妹「だいじょうぶ。お兄ちゃんへのプレゼント資金がまだ残ってるから」

兄「まあ、そんなに高くないからな。お言葉に甘えるか」

妹「うん、じゃあそうするね」

兄「結局、それぞれ自分のバスローブを買うのと同じわけだ」


妹「しーっ! それ言っちゃだめ!」

兄「すまん」

妹「クリスマスのプレゼント交換です」

兄「プレゼント交換ね」

妹「交換しました。では、包みを開けます。そっちは? うわぁおんなじだ!」

兄「すごい気が合うね。付き合っちゃおうか」


妹「じゃあ言ってください。ちゃんと」

兄「俺と付き合ってくれ。俺の彼女になってくれ」

妹「うん。彼女になる」

兄「順番がずいぶん狂ったなあ」

妹「今まではお試し期間だったから、ここからで」

兄「かなり試したな。試されたけど」


妹「あぁ、なんかすごく収穫の多い買い物だった気がする」

兄「クリスマスケーキとシャンメリーとバスローブか」

妹「曲のタイトルになりそうね」

兄「ちょっと長いと思うぞ」

妹「あ、コーヒー入れるの忘れてる」

兄「それもタイトルに入れとけば。ついでに彼氏と彼女も」


妹「ただいま」

兄「ただいま」

妹「ハンガーハンガー」

兄「ケーキケーキ」

妹「ロウソクロウソク」

兄「食器食器」


妹「コーヒー入れたよ」

兄「シャンパンも開けるか。えぇい。ポン」

妹「火着けるよ」

兄「うん」

妹「火が着きました」

兄「火が着きました」


妹「吹いていい?」

兄「一緒に吹こう。せえの」

妹「ふぅっ!」

兄「ふっ!」

妹「メリークリスマス!」

兄「メリークリスマス!」


妹「それでは、お二人の幸せな門出を祝って、ケーキ入刀です!」

兄「手、重ねればいいのか」

妹「そう」

兄「なんだかすごく馬鹿みたいだぞ」

妹「いいじゃない、馬鹿で」

兄「じゃあ、食べよう」


妹「ジングルベ~ル ジングルベ~ル」

兄「ジングル オール ザ ウェ~イ」

妹「英語?」

兄「うん。あと忘れた。どうだっけ」

妹「今日は~楽しい~クリスマス!」

兄「ヘイ!」


ー完ー


猿にも負けず荒らしにも負けず
ジャイ子にも巻き込み規制にも負けぬ丈夫な体を持って
無事完了することができました
ご愛読ありがとうございました
ご支援ありがとうございました

次の構想もありますが
なにぶん現在PC巻き込み規制中ということもあり
またクリスマスから年末年始に突入することもあり
いつになるかはわかりません

一応書いておきますと

タイトル:妹「今日のプレイはどうします?」
兄:「動物」というニックネームを持つ『それなり大学』1年生
妹:敬語(丁寧語)を専ら話す優等生の女子校2年生

という楽しい面々でお送りさせていただく心づもりです

重ね重ね、感謝の意を述べさせていただきます
ありがとうございました

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