姉「ねえねえ、今日は姉の日なんだって!」(832)
弟「へえ」
姉「だから弟くんも、遠慮しないでお姉ちゃんを褒めたり敬ったりしていいんだよ!」
弟「気が向いたらね」
姉「何それ!何その反応!冷たいよ弟くん!」
弟「姉ちゃん、俺今忙しいんだけど」
姉「ん?ん?何してるの?ドラクエ?」
弟「ちょっ、背中に乗っからないでってば」
姉「今日は姉の日なんだから、小さいことを気にしちゃ駄目だよー」
弟「まったく意味がわからない……」
姉「ひどいなー、せっかくお姉ちゃんが構ってあげてるのにー」
弟「いや、頼んでないんだけど」
姉「そういうこと言っちゃう弟くんには、クリスマスプレゼントあげないよ?」
弟「あれ?いつも貰ってたっけ?」
姉「ひどい!毎年あげてるでしょ!」
弟「……あー、そういえばね、姉ちゃん」
姉「なになに?」
弟「今年のクリスマスのことなんだけど」
姉「うんうん!」
弟「俺、彼女と過ごすから。ご飯いらないよ」
姉「」
弟「……」
姉「」
弟「……あの、姉ちゃん?」
姉「」
弟「ちょっと姉ちゃん!!息!!息止まってるから!!ちゃんと息吸って!!」
姉「っ!?ぷはっ!!」
弟「大丈夫?なんか一瞬髪の毛の先端まで真っ白になったように見えたんだけど」
姉「だ、だだだいじゅ、だいじょ、だいじょぶ、だよ」
弟「心なしか呂律も回ってない……」
姉「……へえー、彼女かー、へえ……あは、あはは」
弟「いや、あの、姉ちゃん?」
姉「…………」
弟「えっとね、これはその、軽い冗d……」
ガラガラッ
姉2「ただいま」
弟「あ、おかえり姉さん」
姉2「さてと、さっそく夕飯の準備でも……と、その前に」
弟「うん?」
姉2「……それは、一体どうしたんだ?」
弟「それって、どれのこと?」
姉2「お前の後ろで燃え尽きている小さい娘のことに決まっているだろう」
姉「あはは……はへ……」
弟「あー、うん、これね。ちょっと説明しにくいと言うか、何と言うか」
姉2「なんだ、歯切れが悪いな。では私から聞けば良いんだな」
弟「え、いやそれは」
姉2「おい」
姉「……はえ?」
姉2「いったいどうしたんだ?顔というか、もうオーラが真っ白だぞ」
姉「う、ううう、う……お、お姉ちゃーん!」
姉2「なんだ、何があったと言うんだ?」
弟「あの、姉さん、これはね」
姉「弟くんは黙ってて!あのね、お姉ちゃん!」
姉2「あ、ああ、なんだ?」
姉「あたしがこれから言うこと、よく聞いて!」
姉2「その言い方は不適切だ。私はいつでも話はきちんと聞いているぞ」
姉「いい!?ショックかもしれないけど、気をしっかりもたなきゃダメだよ!」
姉2「はっはっは、私は冷静沈着な姉だぞ?そう簡単に動じるわけがないだろう」
姉「そ、そうだね、うん……じゃあ、言うよ?」
姉2「ああ、どんと来い」
弟「あわ、あわわ」
姉「なんとね、弟くんに!」
姉2「ああ、弟に?」
姉「彼女ができたんだって!!」
姉2「」 ガッタンガラガラガシャーーン
弟「姉さーーーん!?
姉「お、お姉ちゃん!しっかりして!」
姉2「い、いや、すまん……少し眩暈がしただけだ」
姉「うん、そのくらいショックだよね……」
姉2「べ、別に今の言葉に動揺したわけではないぞ。持病の貧血がだな」
弟「生まれてこのかた風邪すらひいたことないくせに」
姉2「揚げ足をとるな!いや、それよりも!」
姉「そうそう!詳しく聞かせてもらわなきゃ!」
弟「え?いや、だから……」(い、今さら嘘でしたなんて言ったら殺されかねないな……)
姉2「いや、その、なんだ?別にだな、真っ向から反対するわけではないぞ」
弟「は、はあ」
姉2「しかしだな、弟が健全な生活を送るためにも、姉として面倒を見る責務が……」
姉「あたしは反対だもん!今年も弟くんとクリスマスやるんだもん!」
姉2「こら、お前ももう少し言葉をオブラートに包んだらどうだ」
弟「いや、だからね?その」
姉2「とにかく、今日は家族会議だ」
姉「そうだね、もうすぐ全員揃うところだし!」
弟「あの、俺の話を聞いてくだs
ガラガラッ
姉3「おーい、帰ったぞー」
バタバタバタッ!!
姉「お姉様ーーーーっ!!!!」
姉3「んん?なんだよー、急に駆け寄ったりして。いつから豆柴になったんだ?」
姉「あのね、弟くんが、クリスマスで、今年は別々で、パーティーが」
姉3「何が何だかさっぱりわからん」
姉2「私から説明します、とりあえず中に」
姉3「おーう、私は腹が減ったぞー」
姉2「今日はそれよりも重大な話があるので」
姉3「む?よくわからんが、なんだか面白そうだな」
弟「あああ、話がどんどんややこしく……」
姉2「では、全員揃ったところで」
姉「がるるー……」
姉3「どうどう、唸るな唸るな」
弟「…………」 ビクビク
姉2「ではまず、姉様にも伝えておかなければ」
姉「ショックで倒れちゃダメだよ!ハートに衝撃を吸収するスポンジをつけて!」
姉3「あーあーはいはい、わかったから話を進めてくれ」
姉2「実は、弟に彼女ができたと」
姉3「なーんだ嘘か」
弟「一瞬にして見破られた!?」
姉2「姉様、真面目に話を……ん?見破られた?」
姉「はえ?」
姉3「どーせアレだろー?冗談のつもりで言ったら、この二人が真に受けちゃって言い出せなくなったんだろー?」
弟「よ、よくわかるね姉様」
姉3「そりゃあな、お前に彼女ができるとは思ってないもん」
弟「理解してもらえて嬉しい反面、何故だろう涙が出てくる」
姉2「…………」
弟「あの、姉さん?」
姉2「……いや、うん。もちろん私も気付いていたぞ。当然な」
弟「家族会議まで発展させておいて何を」
姉「…………ねえねえ、お姉様ー」
姉3「んー?なんだ?」
姉「つまり、弟くんに彼女はいないってこと?」
弟「げふっ」
姉2「そういうことだ、理解できたな?」
姉3「こいつはちょっと頭の回転がスローペースだからなー。まあ、そこが可愛いんだが」
姉「お、おおー!じゃあ、弟くんは今年も家族でクリスマスだねっ!」
弟「その嬉しそうな表情が、何故だろうなんかこう切ない」
姉2「お前が紛らわしい嘘をつくからこんなことになる、反省しろ」
弟「だって、こんなに話が大きくなるとは思わなかったし……」
姉3「まったく、この2人に嘘をついたら碌なことにならないっていつも言ってるだろー?」
姉2「その言葉の真意がわからない」
姉3「かたや、冗談が通じない堅物」
弟「……うん、それは確かに否定できなウゴェ!」
姉2「ああすまない、ちょっと手が滑って肝臓のあたりに貫手を当ててしまった」
姉3「かたや、嘘を嘘と見抜けない天真爛漫なおちびさん」
姉「ねえねえ弟くーん、あたしもドラクエやっていいー?」
姉3「話がややこしくなるなんてわかりきてるじゃないか」
弟「お、仰るとおりです……あ、駄目だこれ足にきてる」 ガクガク
姉2「鳩尾ではなかっただけありがたいと思え」
姉2「では弟、夕食の準備を手伝ってくれ」
弟「はーい」
姉「あたしは?ねえあたしは?」
弟「ドラクエやってていいから台所に入らないでね」
姉「ひどい!せっかくお手伝いしようと思ったのに!」
弟「この家の食器がいつも新品なのは姉ちゃんのおかげなんだよ?わかってる?」
姉「え?そうなの?……いやー、えへへ」
弟「褒めてないよ!いつも落として割りまくってるってことだよ!」
姉「わ、わかったわよー……ちぇー」
姉2「賢明な判断だな。とりあえず、テーブルの周りを片付けておいてくれ」
姉「はーい!」
姉2「…………」 トントントン
弟「姉さんは料理上手いよねー。俺が手を出す隙が無いよ」
姉2「当然だろう、私以外の人間には任せられないからな」
弟「あー、あはは……本当に、感謝してますハイ」
姉2「それにしても、お前は少々甘すぎる」
弟「え?俺が?」
姉2「お前が妹や姉様を甘やかしてばかりだから、厳しくするのはいつも私の役目じゃないか」
弟「えー、そんなことないと思うけどなー」
姉2「さっきだって、妹の手伝いを拒んだだろう」
弟「え?あれは別に、甘やかしてるわけじゃ」
姉2「失敗はして当然。本来なら、きちんと慣れることができるように教えてあげるべきだ」
弟「それはそうだけど」
姉2「事実、妹が食器を割って一番オロオロするのはお前じゃないか」
弟「……だって、怪我したらと思うと心配で」
姉2「優しいのはいいことだが、過保護すぎるのも良くない。お前は少し甘すぎるぞ」
弟「以後気をつけます」
姉2「ん。……いや、すまない。少し説教染みてしまった」
弟「いいよー、姉さんの言葉はためになるし」
姉2「そ、そうか?なんだ、可愛いこと言うじゃないか」
弟「いやあ、それほどでも。でへへ」
姉2「弛んだ顔のおかげで20点マイナスだけどな」
弟「厳しいな」
姉2「その調子だ、フライパンを返すときは手首をやわらかく……」
弟「ぬっ、よっ、てやっ」
姉2「やはりお前は筋が良いな。教えていて楽しいぞ」
弟「そ、そうかな?でへへ」
姉2「だからデレデレするな、そして手を休めるな」
弟「う、ういっす」
姉2「さて、こっちは一段落か。……そうだ、弟」
弟「うん、なに?」
姉2「今日は部活の後、お前の担任の先生と話をしたぞ」
弟「あー、姉さん部長だからよく職員室に行くもんね」
姉2「ああ。最近はよく頑張っている、と褒められたぞ」
弟「それは、何と言うか、照れるなぁ」
姉2「まあ、もう少し社交性を身につけてほしい、とも言っていたが」
弟「……う、善処します」
姉2「しかし、それ以外はお前のことをとても褒めていたぞ」
弟「そ、そっかー」
姉2「私も姉として嬉しいぞ。よく頑張っているな、よしよし」
弟「ね、姉さん、濡れた手で頭撫でないでってば」
姉2「なんだ、姉からの好意が受け取れないのか?生意気だな」 グシャグシャ
弟「ちょっ、やめ、くすぐったい」
姉3「あいつらは仲良いよなー。なー」
姉「はいはい、お姉様も片付けるの手伝ってー」
姉2「いいか弟。何かあったら私に言うんだぞ」
弟「うん?何かって?」
姉2「あまり頑張りすぎると、変な所でつまずいて怪我をしやすくなる」
弟「は、はあ」
姉2「私は姉である以上、当然お前より早く卒業する。その後のことが心配だ」
弟「……」
姉2「私が学校にいる間は、ちゃんと手助けをしてやれる。だから、何かあったら私に……」
弟「……ぷっ」
姉2「む?なんだ、なぜ笑う」
弟「いや、やっぱり姉さんは俺の姉さんだなー、と思って」
姉2「?……何だかよくわからないな」
弟「何だかんだで姉さんも甘いよね、もちろん良い意味で」
姉2「何を言うんだ、私はきちんと厳しくしているつもりだ」
弟「言い方が良くなかったかな、厳しく見えるけど本当は凄く優しいよね、って意味で言ったんだけど」
姉2「」
弟「あれ、もしかして照れてる?」
姉2「照れてなどいない。年上をからかうな、馬鹿」
弟「はーい、優しい姉さん」
姉2「ま、まったくお前と言う奴は……まったく」
弟「~♪」
姉2「まったく……別に私は……あくまでも年長者として、その……」 ブツブツ
弟「あ、あの姉さん?塩、塩入れすぎだよ、手先がおぼつかないよ」
姉「おーなーかすいたー!」
姉3「飯食わせろー!」
弟「ああもう、ピーピー囀る小鳥が二羽」
姉2「できましたから運んでください、熱いものは気をつけるように」
姉3「はーいはーい、弟のぶんは私の隣ーっと」
姉「お姉様、いっつも弟の隣に座るのねー」
弟「何ていうかもう定位置になってるよね」
姉3「弟に酌をしてもらうのが毎日の楽しみなんだよー、文句あるかー」
弟「はいはいありません、ちゃっちゃと運んじゃおうよ」
姉3「んー、素直な弟はいいなー。どこかのお真面目さんとは大違いだ」
姉2「私が何か?」
姉3「いや、なんでもー」
・
・
・
姉「ごちそうさまでしたー」
姉2「ご馳走様でした」
姉3「んんー、やっぱり弟に注いでもらう酒は旨いなー!」
弟「そういう姉様はお世辞が上手いね」
姉3「おっと、これは一本取られた!わははー!」
弟「すっかい出来上がっちゃって、まあ」
姉2「さて、私は洗い物を済ませてしまおう」
姉3「弟ー、グラスが空だぞー」
弟「はいはい、姉のグラスは乾かさぬように、でしょ」
姉3「よくわかってるじゃないかー、よーしよしよし」 ナデナデ
姉3「それでなー、その担当の奴が腹立つんだよー!私は規定に沿ってやったのに、勝手に……」 グチグチ
弟「それは災難だったね」
姉3「だろー!こんなうら若き乙女が、職場のストレスで……ああー、もう働きたくなーい」
弟「それは困るよー、姉さんは姉弟の中で唯一の社会人なんだから」
姉3「ん、そうだなー……可愛い妹弟たちのためにも、私は頑張ってるんだよー」
弟「ご苦労様です」
姉3「私はえらい!私は健気!なー、そう思うだろー弟!」
弟「まったくもってその通り」
姉3「うん!やっぱり弟はわかってるなー素直だなー!ってことで、はい!」
弟「姉様、残念ながらもう空っぽでして」
姉3「ええー!!」
弟「何なら持ってこようか?たしか、まだ買い置きが一本あったし」
姉3「さすが弟!よーし持ってこーい!」
姉2「姉様、さすがに飲みすぎです。今日はもう終わりですよ」
姉3「ぬがっ!?」
姉2「一日3本までと決めているでしょう。決まりは守ってください」
姉3「うー、うっうっ……職場ではストレスを抱え、その捌け口さえ奪われ……」
弟「……」
姉3「こんなに頑張ってるのにー、なんて世知辛い世の中なんだー……」 チラチラ
弟(見られてる、めっちゃ横目でチラチラ見られてる)
弟「あのー、姉さん」
姉2「なんだ?洗い物なら済ませたから大丈夫だぞ」
弟「いや、それはありがとう……じゃなくて、姉様にさ」
姉2「ん?」
弟「もう一本、一本だけ、サービスしてあげられない?」
姉2「しかし、決まりは決まりだ」
弟「姉様、俺たちのために今週もずっと頑張って働いてくれたんだしさ」
姉2「それを言われると……学生である私は、あまり強く出られないことは確かだが」
弟「今日だけ、今週もお疲れ様って意味を込めてもう一本だけ、駄目?」
姉3「……うー」 ジーー
姉2「はぁ……わかった、ただし一本だけだぞ。それで終わりだからな」
弟「あ、ありがとう姉さん」
姉2「それと、もし酔いつぶれたらお前が責任をもって看てあげるんだぞ」
弟「あはは、それはいつものことだから大丈夫だよ」
姉2「まったく、慣れて喜ぶことでもないだろう……ほら、持っていけ」
弟「うん、姉さんありがとう」
姉3「…………」 イジイジ
弟「ほら姉様、姉さんが許してくれたよ」
姉3「うおおーうありがとう弟!お前は良い子だなー!」
弟「いや、お礼は姉さんに」
姉3「ご褒美にちゅーしてやるぞ、ちゅー!でもほっぺだからなー、唇はまだダメだぞー」
弟「あーもう持ってこなきゃ良かったかな」
姉3「うーん、まさに五臓六腑に染み渡るというやつだなー」
弟「姉様、親父くさいよ」
姉3「うるさいなー、このエロ魔人」
弟「人聞きの悪いこと言わないで!」
姉3「おやおやー?そんなこと言っていいのかなー?」 ニヨニヨ
弟「な、なに?」
姉3「机の引き出し、上から三段目、底が二重に……」
弟「へいお姉様!一杯どうぞ!」
姉3「いやー悪いなー!弟に酌してもらうと二倍旨く感じるぞー」
弟(な、なんでばれたんだろう)
姉3「ふふーん、姉ってのはな、弟のことは大抵わかるんだぞー」
弟「そしてさらっと心の中を読まないでくれますか!」
姉3「しかしそうかー、弟はおっぱい大きいのが好きなのかー」
弟「声が大きいってば!」
姉3「ん?なんだ、ぺったんこがいいのかー?」
弟「誰がそんなことを言った」
姉3「あっはっは、健全だなー弟!お姉ちゃんは嬉しいぞ!」
弟「もうやだこの酔っ払い、姉さんに頭下げたのが馬鹿らしくなってきた」
姉3「なんだよー、別にこのくらいの話は普通だろー?」
弟「え、普通なの!?」
姉3「たぶんなー。私はお前としかしないが」
弟「じゃあ普通じゃないよそれ」
姉3「しかし、男同士ならそのくらいの話はするだろー?」
弟「それはまあ、するにはするけど」
姉3「じゃあ、弟はどのくらいが好きなんだー?」
弟「どのくらいと言われても返答に困る!」
姉3「身近に良い具体例があるじゃないかー、まずはあそこに」
弟「あそこって……ああ、あれ」
姉「あ、これDSじゃなくてPSPだった!」 ← あれ
姉3「まあ、まずはあのくらい」
弟「なんと慎ましやかな。年上とは思えない」
姉3「次にあれだな」
姉2「こら、床に寝転がってピコピコするな。行儀が悪いぞ」 ← あれ
弟「体育会系でスレンダー、でも出てるところは出ている」
姉2「スタイリッシュな感じだなー、まあ平均よりちょっと上くらいだなー」
姉3「そして、最後にこれだー」
弟「…………」
姉3「んー?なんだー、よそ見するなよー!」
弟「この状況でガン見できる奴がいたら見てみたい!」
姉3「あっはっは、やっぱり大きいのが好きなんだなー!このエロス村から来たエロス男爵め!」
弟「どこかで聞いたような言葉で俺を罵倒しないでくれ!」
姉3「うんうん、お前の照れる顔は最高の肴だぞー」
弟「たち悪いな本当にもう……」
姉3「しかし、お前は少しあれだな。ほら、あれ」
弟「どれ?」
姉3「あれだって、ほら。あー、何だっけ出てこない」
姉3「そうそう、あれだ。シャイすぎるんだよ」
弟「自分では普通だと思ってるんだけど」
姉3「私はなー、もっとお前と色々な話がしたいんだよー!」
弟「十分話してるじゃん!」
姉3「やだ!もっとぶっちゃけた話がしたい!具体的にはえろとーくとか!」
弟「姉弟でそんな話をするほうがおかしい!」
姉3「おかしくないだろー!弟の成長を見守るのも姉としての務めなんだよー!」
弟「もうやだこの会話」
姉3「だからなー、私はふと思ったんだ」
弟「え?」
姉3「お前も酔わせちゃえば良いんじゃないか?と」
弟「」
姉3「ってことで、ほら飲めーぐいっとー!」 グイグイ
弟「ちょ、駄目だって俺まだ未成年だから!」
姉3「いいじゃないかー!そんな細かいこと気にしてると、立派な大人に……」
姉2「立派な大人に、何でしょうか」
姉3「……んー、美味しいなー弟ー♪弟は注いでくれるだけでいいぞー、本当だぞー」
姉2「もし弟に不埒な真似をしようとしたならば、姉様といえども許しませんので」
姉3「わ、わかってるぞーう……ちぇっ」
弟「た、助かった」
姉3「くっそー、いつかギャフンと言わせてやる!あの真面目っこめ!」
弟「単身、暴走族を無傷で鎮圧するような人とタイマンで喧嘩するなんて自殺行為だと思う」
姉3「はぁー……なあ、弟ー」
弟「どうしたのさ、急にテンション低くなっちゃって」
姉3「私と結婚しろー」
弟「真面目に聞こうと俺が間違いでした」
姉3「こう仕事ばっかりだとなー、日々に潤いが足りないんだよ!わかるだろー!」
弟「足りてないなら、その、彼氏とか作れば?姉様美人だし、モテるだろうし」
姉3「はぁ?いらんいらん、面倒だし。他所の男なんて眼中に入らん」
弟「え、なにこの傍若無人っぷりは」
姉3「友達の話とか、雑誌を読んでもそうだが……そんな、外見だけ取り繕ってお付き合いしたところで、疲れるだけじゃないか」
弟「そりゃそうかもしれないけどさ」
姉3「その点、お前なら何の遠慮もいらないからなー!ということで、お前が私を娶れば万事解決!わははー!」
弟「いい加減飲みすぎじゃない?」
姉3「なんだよー!弟だって小さい頃に」
弟「え?」
姉3「姉様と結婚するー!って言ってたじゃないかー!!」
弟「ちょっ」
姉3「あの言葉は嘘だったのか!フラグベキベキかこのやろー!!」
弟「ちょっと姉様、そろそろ落ち着いて」
姉2「その言葉は聞き捨てならない」
弟「えっ」
姉2「性格には、姉さんと結婚する!ではなかったか?弟」
姉「違うよね、姉ちゃんと結婚したーい!だったよね?ね?」
弟「うわぁあああなんかまた話がおかしな方向に」
姉3「そんな、弟!お前はそんな風に、女をとっかえひっかえ……私は悲しいぞー!」
弟「いや隠してもニヤついてるの見えてるから!バレバレだから!」
姉3「ふーう……弟をからかって満足したし、風呂でも行ってくるかー」
姉2「ちゃんと着替えは籠に入れてくださいね。姉様はいつも脱ぎ散らかして……」
姉3「はーいはい、わかってますよーっと」
弟「しかし、酒飲んですぐにお風呂ってのもどうなんだろう」
姉3「なんだー、心配してくれるのかー?不安なら一緒に入って見守っても良いんだぞー」
弟「入りません!」
姉3「ちぇー、仕方ないから一人で入るかー」
姉2「では私はアイロンをかけておこう、シャツはいつもの場所にかけておくからな」
弟「うん、ありがとー」
弟「……さーて」
弟「寝っ転がってゲームでもするかな」
弟「……~♪」 テレレレテッテッテーン
姉「とうっ」
弟「げふっ!ちょっ、だから背中に乗るのやめてくれよ!」
姉「弟くん、なにやってるの?ドラクエ?」
弟「スターフォックス64にでも見える?」
姉「見えないよー、だってそれニンテンドー64じゃないもん」
弟「そうだね、うん」
姉「……~♪」
弟「……あの、おりないの?」
姉「え?重い?」
弟「いや、重くはないけど」
姉「じゃあこのまま!」
弟「あーもう、好きにしてよ」
弟「…………」
姉「……~♪」
弟「ねえ、俺がゲームやるのを見てるだけで楽しい?」
姉「うん、楽しいよ!ってことで続けなさい、さあ続けなさい」
弟「変な姉ちゃん……お、レベル上がった」
姉「おめでとう!」
弟「はいはい、ありがとう」
姉「……」
弟「……」
姉「ねーえ、弟くん」
弟「うん?」
姉「弟くんも、いっぱいレベルが上がったんだねー」
弟「え?何のこと?」
姉「こうしてね、弟くんの背中に乗ってると、大きくなったなーって思うの」
弟「そりゃまあ、成長期もほとんど終わったし」
姉「昔はあたしより小さかったのに、気付いたらあたしよりずっと大きくなってるし」
弟「それが普通でしょ」
姉「でもでも、お姉様の方が弟くんより大きいよ!お姉ちゃんも弟くんと同じくらいだし」
弟「ぐっ、微妙に人が気にしてることを」
姉「だからね、あたしだけ小さいままだなーって、思うの」
弟「確かに、姉ちゃんだけ中学あたりから身長伸びなかったよね」
姉「むむー、同じ姉弟なのにここまで差が出るとは」
弟「でもまあ、いいじゃん。姉ちゃんは姉ちゃんで」
姉「うん……でもねー」
弟「ん?」
姉「あたし、お姉ちゃんみたいに運動も家事もできるわけじゃないし、お姉様みたいに頭もよくないし」
弟「いや、あの二人が特別っていうか異常っていうか」
姉「あたしも、弟くんに何かしてあげたいなーって思うんだよ」
弟「あー、それは、うん、ありがと」
姉「ごめんね?ちっちゃいお姉ちゃんで」
弟「別にいいよ。そもそも大小関係無いし」
姉「もし何かあったら遠慮しないで言ってね?お姉ちゃん、弟くんのために頑張るからね?」
弟「あはは、頼りにしてるよ」
姉「うん!」
弟「さっそくだけど、口でしてくれる?」
ふぅ
気分転換にカップル板覗くとか何考えてんだ俺
なんかネタでも転がってないかなーなんて思った俺が馬鹿だった
世界が>>66みたいな変態ばっかりだったらいいのに
>>70
クリスマスまでに彼女できるよう魔法かけといた
って一緒にスレ見てる姉が言ってた
>>71
ねえ知ってる?姉か妹がいるってだけでリア充側の人間なんだよ?ねえ?
とりあえず姉の日ってことで、全然違うジャンルの姉を3人書いてみたんだけど
ここから先をどうするか何も決めてない。どうすりゃいいんだ
>>72
個人的にはルート別に進むのがいいな。
ゲーム化キボンヌって姉貴が言ってた
本能の赴くままに……うーん
エロスか
>>74
ルート別ってお前、一体どこまで書かせる気だよこの野郎w
それと姉貴よこせ
一人づつ攻略して、最後は4PでハーレムENDだろ
姉貴が言うことをよく聞く弟から離れたくないって。
住所教えてくれれば生物として宅配便でおくるわ
弟「ん?みんなして何見てるの?」
姉2「ああ、小さいころのアルバムを見つけたのでな」
姉3「弟が全裸で写ってるやつは全部焼き増し頼んでおいたぞー」
弟「さりげなく何をやってるんだ!!」
姉「でも、このころの弟くんはかわいいねー」
姉2「そうだな」
姉3「今でも可愛いけどな、愛玩的な意味で」
弟「俺の人権が今まさしく侵害されようとしている」
姉「あー、この写真でも弟くん泣いてるー」
姉3「あっはっは、私がよく泣かせていたからなー!」
姉2「なにを自慢げに話してるんですか」
姉「あ、あたしもあたしも!」
弟「姉ちゃんは俺より泣いてばっかりだった記憶が」
姉「う、うう……」
姉2「まったく、情けないな」
弟「でも、姉さんはすごく頼もしかった。かっこよかった」
姉2「む……そ、そうか?」
弟「俺が幼稚園の頃、野良犬に取り囲まれても全部蹴散らしてくれた」
姉「すごいよねー」
弟「小学生のころ、迷子になった俺を見つけてくれた。何でも匂いを辿ったらしい」
姉「うわー、すごいなー」
弟「中学生の頃、車に轢かれそうになったときは自動車を走って追い抜いて助けに来てくれた」
姉3「どんどん人外の域に達してきているな」
それがゆずソフトクオリティ(キリッ
>>82
あの作品には姉成分が不足していた。
なぜ渉さんが攻略できないのか。せめてCGの一枚くらいあっても良かった。重大なバグだ
まあフルコンプしたけど
姉の日って昨日だよな…?
>>84
……え?ちょっと待って
……え?
姉2「まあ、姉としては当然だな。うん、うん」
姉3「顔が赤いぞー」
弟「あはは、まあ姉さんにはお世話になってるよね、本当に」
姉「むー、その言い方はちょっと引っかかるなー」
姉3「そうだそうだー、私たちが何もしていないみたいじゃないか」
弟「そういうわけではないけど」
姉2「まあ、これからも何かあったら私を頼るといいぞ。姉だからな、頼りになる姉だからな」
姉3「うわー、調子乗っちゃったぞ」
姉「じゃあ、弟くんのお願いなら聞いてあげちゃうの?」
姉2「まあ内容にもよるが。甘やかしすぎるのも良くないしな」
弟「そっかー……」
姉2「な、なんだ?言っておくが、ふ、ふしだらなことはいけないぞ」
弟「は?」
姉3「おやおやー?なんだ、そんなお願いを期待してたのかー?」
姉「お姉ちゃんは真面目そうに見えてむっつりだもんねー」
姉2「ち、違うぞ!私はあくまでも念のためにだな!」
姉3『姉さん……それじゃあ、今晩は俺の部屋に……』
姉『ああわかった、弟のためなら私は……私は……』
姉3「なーんて言っちゃったりしてなー!あっはっはー!」
ズガンッッッ!!!!
姉3「すいませんでした」
姉「ごめんなさい」
姉2「反省しているのならよし」
弟「よしじゃないよ……どうすんだよ、リビングの床に大穴空いちゃってもう地面見えてるよ……」
姉2「まったく、もう少し頑丈に作らないと駄目だな」
弟「何のんきなこと言ってんの!」
姉「あーー!!床のヒビがあたしの部屋までー!!」
姉2「そんなに脆い作りだったとは……まさか、これが噂の欠陥住宅か」
弟「どんな構造の家ならさっきの下段突きに耐えられるんだろうね、ダイワハウスに聞いてみようか」
姉3「しかし、そうなると」
姉「さすがにヒビだらけの床の上で寝る気はしないよー……」
姉2「可哀想に……ちゃんと不動産屋と建築会社には文句を言っておいてやるからな」
弟「あーもう完全に自分のせいだとは思ってないなこの人」
姉3「仕方ない、今日は一緒に寝るか」
姉「えっ……お姉様、いいの!?」
姉3「ああ、お安い御用だ。ついでに、そこの怪力お嬢さんも一緒に寝るぞ」
姉2「その呼び方は何か釈然としないですが、まあ別に構いません」
姉3「よーっし決まりだ、なんかワクワクするなー!」
姉3「いやー、みんなで並んで寝るなんて久しぶりだなー」
姉2「ええ、小学生の頃以来ですね」
姉「えへへー、なんか楽しいねー」
弟「おい」
姉3「ヌ?」
弟「これはどういうことなんだ」
姉3「どういうことって、何がだ?」
弟「話が違うんじゃないか、ということだよ」
姉3「何を馬鹿なことを……確かに「一緒に寝る」とは言ったが、場所まで指定はしてなかったじゃないか」
弟「だからって何で俺の部屋なんだよ!!」
姉3「弟くんが一人だけ仲間外れだったら可哀想だなー、と思って」
弟「そんな気遣いはいらない!」
姉「ええー、弟くん嫌なの?」
弟「嫌とかそういう問題じゃなくてね、ほら!色々まずいでしょ倫理的に!姉さんからも何か言ってやって!」
姉2「不純異性交遊ならまだしも、家族ならば何も問題は無いな」
弟「そうでしょってえぇええええええええええ!?」
姉3「さーってこれで万事解決オールグリーン♪」
姉「よーし寝よう寝よう!」
弟「しかも俺の部屋だっていうのに何このくつろぎっぷりは」
姉「ほら弟くん、おいでー♪」
弟「あーもう」
姉2「ほら、私の隣が広く空いているぞ。早く入れ」
弟「えっ」
姉3「さあ弟ー、お姉ちゃんと一緒におねんねしようなー♪」
弟「俺にどうしろって言うんだよ」
兄貴が三人いる俺は…俺はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
姉「ほらー弟くーん、お姉ちゃんと一緒に寝ようよー」
姉2「そんなところに立っていては寒いだろう、入ってくるといい」
姉3「ほらほらー、カモーン弟!一緒にぬくぬくしながら寝るぞー♪」
弟(俺に与えられた選択肢は二つ……姉ちゃんと姉さんの間か、姉さんと姉様の間か)
姉3「そんなに警戒するなよーう、せいぜい耳たぶ甘噛みするくらいだぞー」
弟「お邪魔します」
姉「うんっ、弟くんいらっしゃい♪」
姉2「ほらみろ、足が冷たくなっているじゃないか……大丈夫か?寒くはないか?」
姉3「なっ!?おーい弟ー!私はここだぞー!」
弟「俺は安眠したいんだよ、わざわざライオンの檻の中で寝ようとは思わないよ」
姉3「なんだよひどいぞー!私だけ仲間外れか!」
姉2「姉様、そろそろ電気を消しますから」
姉「静かにしないと近所迷惑だよー」
姉3「くっ、何だこれちょっと腹立つぞ」
姉「んー、ちょっと狭いかな?弟くんは大丈夫?」
弟「うん、全然平気。むしろ暖かくてちょうどいいくらい」
姉「ん、そうだねーぬくぬくだねー。えへへ」
姉2「ほら弟、遠慮せずにこっちに詰めろ。こっちはまだ余裕があるぞ」
弟「あ、そう?じゃあ遠慮なく、よいしょっと」
姉2「ひあっ!?……こ、この馬鹿、どこを触っている!」
弟「わ、わかんないよ布団の中のことなんて!」
姉「それで、感触はどうだったの?」
弟「うん、すっごく柔らかかったって姉ちゃんも何言わせてんの!?」
姉「ふーんだ、どうせあたしはお姉ちゃんほどぽよんぽよんじゃないもーん」
弟「え、ええ、ええぇええええ」
姉3「あーあーあー寒いなー!!なんか寒いな凍えそうだなー!!」
姉2「姉様、もう遅いですからお静かに」
・
・
・
姉「んー……えへへ、弟くーん……にゃもにゃも」
姉2「……すー……すー」
弟(うーん、良い匂いだなぁ……だけど)
姉「むにゃ……んーっ!」 ゴロン
姉2「正拳中段突き……はじめ……」 ゴロン
弟(この二人寝相悪っ!!昔からこんなんだっけ!?」
弟(おかげで布団は持っていかれちゃうし……どうしよう、俺だけ移動しようかな)
ドサッ
弟「ん?」
姉3「えへへー……きちゃった♪」
弟「じゃあ俺は移動しますので」
姉3「おーい、冷たいぞ!」
弟「でも」
姉3「な、なんだよ……私では駄目なのか?」
弟「何もしないって約束するなら、まあやぶさかではない」
姉3「何もしないぞ、お前の隣で寝るだけだ」
弟「それなら、まあ……いいかな」
姉3「よーしよし、いいこだな♪」 ナデナデ
弟「……ご丁寧に、毛布まで持ってきてくれたんだ」
姉3「こいつらは寝相悪いから、お前も困ってるだろうと思ったんだ」
弟「さすが長女様、よくわかってらっしゃる」
姉3「それじゃあ弟、入れ入れ」
弟「ん、お邪魔します」
>>101
105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/06(日) 17:29:11.12 ID:hvjNlJrd0
兄「んー、ちょっと狭いかな?弟くんは大丈夫?」
弟「うん、全然平気。むしろ暖かくてちょうどいいくらい」
兄「ん、そうだねーぬくぬくだねー。でへへ」
兄2「ほら弟、遠慮せずにこっちに詰めろ。こっちはまだ余裕があるぞ」
弟「あ、そう?じゃあ遠慮なく、よいしょっと」
兄2「ひあっ!?……こ、この馬鹿、どこを触っている!」
弟「わ、わかんないよ布団の中のことなんて!」
兄「それで、感触はどうだったの?」
弟「うん、すっごく大きかったって兄ちゃんも何言わせてんの!?」
兄「ふーんだ、どうせあたしはお兄ちゃんほど巨根じゃないもーん」
弟「え、ええ、ええぇええええ」
兄3「やべぇ勃ってきた」
姉3「ふふっ、弟ー」
弟「うん?」
姉3「あったかいなー」
弟「ん、そうだね」
姉3「お前が私から離れて寝るから、お姉さんは寂しかったんだぞー」
弟「だって、何されるかわからなかったし」
姉3「なんだ、何をされると思ったんだ?」
弟「え?それは、その」
姉3「……なあ、弟」
弟「な、なに?」
姉3「お前さえ良ければ、だが……」 スリスリ
弟「っ!?」
姉3「お前が望むことを……してあげようか?」
弟「なっ、なっ、なっ!?」
姉3「…………」
弟「いや、あの、ええ!?えっと、それはっ!!」
姉3「……くくっ」
弟「あえ?」
姉3「真に受けすぎだ、ぷくくっ……顔、真っ赤だぞ、あははっ」
弟「……あーもうやだ、やっぱ移動しよう」
姉3「おいおい拗ねるなよー、可愛い冗談だろー」 グイッ
弟「全然可愛くなんて、ってうわっ!?」
姉3「そーれ、捕まえたぞー」
弟「ちょ、ちょっとこれはその、恥ずかしいんだけど」
姉3「そうか?私は気持ち良いぞ、あったかいし」
弟「それはそうだけど……」
姉3「よーしよしよし」
弟「姉様って、変なところで急に姉らしくなるよね」
姉3「ん、そうか?普段から姉らしいと思うけどなー」
弟「普段は姉というよりガキ大将……もがっ」
姉3「ふっふっふー、生意気なことを言う口は塞いでやるぞ」
弟「もがっ、んー!んー!」
姉3「はははー、おっぱいに顔を埋めて窒息なんて男子の本望だろ?」
弟「ぷはっ……姉の胸で窒息なんて、恥ずかしくて他人には言えないよ」
姉3「ふふっ、しかしまだ離さないぞ。今日はこのまま寝るんだ」
弟「俺の自由は?」
姉3「無い。大人しく姉に抱かれて眠るといい」
弟「横暴だなぁ」
姉3「年上というのはそんなものだ。……おやすみ、弟」
弟「ん、お休み姉様」
「女」とか出すと最悪になるからな
この4人だけでいいんだぞ?
お姉ちゃんに後ろから抱きつかれたうわああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
弟「……すー……んぅ」
姉3「…………」
弟「んー……むにゃ」
姉3「あああ可愛いなぁ、やっぱり弟は可愛いなぁ」
姉3「いつもだと、どうしてもからかいたくなって苛めてしまうが」
姉3「こうやって、すやすや眠ってるところを見ると……辛抱たまらんなぁ!」
姉3「……ち、ちゅー……いや、ほっぺを舐めるくらいならセーフか?アウトか?いやセーフだな」
姉3「別にそれがエスカレートして弟の唇を奪ってしまったとしても、まあ事故だと考えればセーフだな」
姉3「はぁ、はぁ……うん、事故なら仕方ない。ハァハァ」
姉3「で、では、失礼して……」
>>118
ここは姉スレなのに、姉以外の女性が必要だと思うかね?
姉3「ハァハァ……い、いただきます」
ゴソッ、モゾモゾ
姉3「!?」
姉「んー、弟くーん……えへへ、すきー……」
姉2「んっ、こら弟……まったく、仕方の無いやつだな……んー」
姉3「……」
姉3「抜け駆けはよくない、か」
姉3「ふふっ、仕方ない。ここは可愛い妹たちに免じて」
姉3「おでこを舐めるくらいにしておこう。ハァハァ」
チュンチュン……
姉2「む、朝か……」
姉2「普段の鍛錬のおかげで、目覚ましが無くとも自然に起きられる……我ながら素晴らしい生活習慣だ」
姉2「さて、朝食の準備でもするか。他の皆はもう少し寝かせてあげy……」
姉3「んんーっ、弟ー……んっ、あ」 モゾモゾ
弟「姉様、くるしい……んー……」 モゾモゾ
姉2「」
弟「……あの、姉さん」
姉2「なんだ」
弟「今日の朝御飯のことなんだけど」
姉2「だからなんだ」
弟「……なんで、俺と姉様だけ食パン一枚なの?」
姉2「足りないなら自分で持っていけば良い」
弟「そうじゃなくて!ほら、姉ちゃんと姉さんはベーコンエッグとか、サラダとか!」
姉2「私の作った朝食に何か不満でもあるのか?」
弟「ありません」
姉3「ちょっ弱!弟弱っ!」
弟「無理。姉さんがあの目になった時は銃を持ってても無理。無理」
姉3「お前なー、大事な姉の朝食がかかってるんだぞ!もっと頑張れよ!」
弟「いや、そこは弟のために姉が頑張るべきだろ!」
姉「ねえねえお姉ちゃん、なんで弟くんとお姉様の朝御飯だけ……」
姉2「何か言いたいことでも?」
姉「ううん、無いよー!このジャムおいしいねー」
弟「うわぁああああ一縷の望みがぁあああああ!!!!」
姉2「ふん!」
姉3「おい弟ー、お前何をやらかしたんだ?」
弟「なんで俺が原因ってことになってるの?姉様かもしれないじゃん」
姉3「どうせお前のことだから、寝ている間にあいつのおっぱいでも触ったんじゃないのか?」
弟「そんな、朝までずっと姉様に抱きつかれてたんだから無理に決まって……」
ビキッ!
姉2「……なんだこのマグカップは。持っただけで粉砕するとは、不良品だな」
姉3「よし弟、その話は今後スルーだ。いいな」
弟「わ、わかった」
姉「ふんふふーん♪カバンとー、体操着とー、授業で使うスケッチブックとー」
弟「うう、全然食べた気がしない……昼までもつかなぁ」
姉3「学生さんは大変だなー。私は適当に買って済ませるが」
弟「世の中って不公平だ」
姉2「……おい、弟」
弟「っ!?は、はははいはい!」
姉2「……ほら、持って行け」
弟「これは、お弁当と……こっちの包みは何?」
姉2「余ったパンが勿体なかったのでな、ホットサンドを作った。学校に着いたら食べるといい」
弟「……」
姉2「まあ、その、まだお前は食べ盛りだからな。だから、その、別に他意は無いんだが」
弟「う、うわぁあああん姉さん大好きだよぉおおおおうう」
姉2「こ、こら急に引っ付くな!」
姉3「おーい、私のぶんはー?」
姉2「ありません、買って済ませるんでしょう」
姉3「ちぇー、けちだなー」
姉「弟くーん、お姉ちゃーん、お姉様も、そろそろ行くよー!」
姉2「あ、ああ、わかった……それと、弟」
弟「うんうん、何」
姉2「そ、その、あれだ。その」
弟「?」
姉2「きっ、今日は私が一緒に寝るからな!!!!」
弟「え?」
姉「ぬ?」
姉3「は?」
姉2「な、なんだその顔は!」
弟「予想の斜め上すぎて頭がついていきません」
姉2「だ、だからだな……昨夜、お前はほとんど姉様と寝ていただろう」
弟「そう言われてみると、そうかも」
姉2「つまり、同じ姉である以上公平であるべきなので、今日は私の番なんだ」
弟「ごめん、もうそこから意味がわからない」
姉2「こ、細かいことはいいんだ!とにかく、今日の夜もお前の部屋で寝るからな!」
姉3「なあなあ、それって私はどうなるんだ?」
姉2「自分の部屋があるでしょう!」
姉「あ、あの、あたしの部屋ってまだヒビだらけなんだけどー」
姉2「姉様の部屋で寝させてもらえば良い!」
姉「んー……わかった、そうする!」
姉3「私の意見はまるっきり無視か……まあ、別に構わないが」
弟「いや、一番無視されてるのは俺の意見じゃないかなぁ?」
姉2「と、とにかく行くぞ!遅刻は許されないからな!」
姉「それじゃー弟くん、明日はお姉ちゃんと一緒に寝ようねー!」
弟「え?」
姉2「なっ」
姉「みんなで公平にするなら、あたしもお姉ちゃんだから良いよね?」
姉2「ぐ、む……そ、そうだな、そうすべきだな」
俺「いやいやいや、そろそろ俺の意見も」
姉3「では、私はその次ということになるな!」
姉2「それでは姉様が一回多くなってしまうでしょう、それなら私はその次に」
姉「んー、もう順番でいいんじゃないかなー?」
姉3「よし採用」
俺「ひ、人の話を聞けぇええええええ!!!!」
姉「弟くん、一緒に寝るの楽しみだねー!」
姉2「ま、まあ本意ではないが、家庭内の調和を乱すわけにはいかないからな。一緒に寝てやろう」
姉3「ふっふっふー、お姉ちゃんと一緒のお布団だぞー、簡単には寝かさないからなー!」
弟「……ああ、もう……勝手にしてくれ」
とりあえず完
濡れ場
書け
>>144
今から
飯
明日
仕事
>>145
根
性
>>146
無茶
言うな
パー速なら何も気にせず書けるんだけどなー
まあとりあえず、ここまで読んでくれてありがとうございました
今日が「姉の日」だということを知って突発的に立てちゃいましたが、まあ何とか締めくくれたので良かったです
全国の姉好きに幸あれ!!
>>151
すでにパー速でSSスレ一つもってるから、さすがに2スレ同時進行はきついです
>>153
スレタイとURLを
>>154
駄目っ恥ずかしい///
言っておくけど姉もののSSスレではないからね、むしろ妹ものだからね
>>155
妹…
なら余計URLを!
>>156
とりあえずパー速行って「兄さん」で検索すればいいよ、そのうちのどれかだよ
はぁあああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!
ごめんなさい、今日は本当にもう書けないです
パー速に移動しようかとも思ったのですが、上に書いてある事情もありますので
規制さえされていなければ、また週末にでも姉スレ立てるかもしれません
それでは皆さんごきげんよう、またいつか
いいなあ乙女姉さん
モモ先輩、乙女さん、夢でいいのか?
姉3「おとーおーとー、おなかが空いたぞー。肉よこせー」
弟「そんなこといってって」
姉3「おやこんなところに肉が……」ゴソゴソ カプッ
弟「な、なんでチャックをあけて……うわっそれやばいって。こんなところ姉2に見られたら」
姉2「ほう。私が、なんだって?」
こんなの希望
姉3「おーい弟ー」
弟「なに?」
姉3「映画が観たくなった。連れて行け」
弟「姉様の話には脈絡というものが無さ過ぎると思うんだ」
姉3「さっきCMでやっていた映画がな、すっごく面白そうだったんだよー」
弟「ああもう聞いちゃいない」
姉「なになに、お姉様たち映画観に行くのー?」
弟「いや、まだそう決まったわけじゃ」
姉3「おー、一緒に行くか?」
姉「うん行くー!」
弟「何でこの家では俺の意見が尊重されないんだろうか」
姉2「日程はいつなんだ?日によっては後輩の稽古を見てやらなければならないんだが」
弟「そしてさも当たり前のように参加表明してる姉さんもどうなの?」
姉2「私が見ていないと何をしでかすか、わかったものではないからな」
姉3「はっはっはー、信用されてないなー弟ー!」
姉「たぶん、今の言葉はお姉様に向けてのものだと思うの」
姉3「なんだと!?おい、私が何をしたと言うんだ!」
姉2「高校生料金で入場しようとしましたよね、社会人だというのに」
姉3「そんなの見抜けない方が悪いんじゃないか!」
姉2「どんな理屈ですか。……とりあえず、そういうことだから私も同行するぞ」
弟「同行も何も、俺はまだ行くとは」
姉3「よーし、それじゃあ日程を決めるぞー」
弟「いいよもう好きにしろよ」
>>1が影響を受けたと思しき画像を見つけたが、ロダがないからうpできん
>>232
何だよそう言われると気になるじゃないか
弟「でもさ、俺は最近ちょっと気にするようになってきた」
姉2「ふむ、何をだ?」
弟「何と言うか、他人の視線を」
姉3「おおー、弟め色を知る年齢かー」
姉「そんなもの気にしなくても、弟くんは十分かっこいいよー」
弟「いやそうじゃなくて。えっと、説明しづらいんだけど」
姉「ぬー?」
弟「姉弟みんなで歩いてるとさ。こう、周囲からの男からの視線が」
姉2「視線?そんなものは気にしたことが無かったぞ」
弟「それは姉さんが他の男に無関心すぎるんだよ」
姉3「それは仕方ない、というか男なら光栄に思うべきじゃないか?」
姉「? お姉様ー、どういうこと?」
姉3「つまりだな、傍から見ると弟が女の子をはべらしているように見えるってことだ」
弟「そりゃまあ、この面子で歩いていたらね」
姉2「何だそれは、納得できないぞ。家族が一緒に歩くことに何の問題がある」
姉3「だから、何も知らん奴から見たらそう見えないってことだろ?」
弟「ちなみに姉さん、身長はいくつだっけ?」
姉2「ん?160ちょっとだ。まあ平均より少し高い程度だが……それがどうかしたのか」
弟「それで、姉様は?」
姉3「174だ。ははっ、まだまだ弟には抜かされないぞー」
弟「人が気にしていることを……それで、姉ちゃんは?」
姉「ええっ、言わなきゃダメなの!?」
弟「だめ」
姉「う、うう……ひゃ……じゅ、よん……」
>>235
何だろうそれ、どこかのスレで見たことある気がする……
弟「え?何?聞こえない」
姉「ひゃ、144って言ったの!」
弟「とまあ、こういうことですよ姉さん」
姉2「む?何だかさっぱりわからないぞ」
姉3「要するに、ここまで体格も性格もバラバラだと姉妹には見えないってことだな」
姉「ずるい!一緒に生活しててこんなに差が出るなんてずるい!」
姉2「そう気に病む必要は無い、まだまだこれから成長するさ」
姉「ほ、ほんと!?」
姉3「まあ私がお前くらいの年の時には、もうすでにばいんばいんだったけどな」
姉「それはお姉様がおかしいんだもん!」
弟「あの、そろそろ話を戻しても良いかな」
姉2「なんだ、つまり弟は周囲からの視線が恥ずかしいのか?」
弟「まあ、そういうことになるね」
姉3「相変わらずシャイだなー弟、シャイシャイボーイだな」
弟「よくわからん称号を授けないでほしい」
姉「じゃ、じゃあ弟くんはお姉ちゃんたちとお出かけしたくないの!?一緒に歩くの嫌なの!?」
弟「嫌っていうわけじゃないけど、うーん……」
姉3「贅沢な悩みだなー、むしろ胸を張っていいんじゃないか?こう、腕を絡めあったりとかして」
姉2「弟に不埒なことを吹き込むのはやめていただきたい」
姉3「このたゆんたゆんなバストに、肘だの二の腕だのを押し付けまくれば良いじゃないか」
姉2「姉様!」
姉「やだやだやだ!弟くんと一緒にお出かけできないなんてやだ!」
弟「お出かけしないとは言ってないけど」
姉2「いいか弟、そんなことは気にする必要は無いんだぞ」
弟「いや、必要無いと言われても」
姉2「誰が何と言おうと、私たちは家族なんだぞ。家族が仲良く歩くことに何の問題がある」
姉3「そうだぞー、これから先私たち以外の女と一緒に歩くことなんて無いんだし」
弟「さらっと人の将来を決め付けないでくれるかな!」
姉2「とにかく、そんな視線は受け流せ。心頭滅却すれば、と言うだろう」
姉3「あれ?心頭滅却すれば……なんだっけ?」
姉「ヒモ股くぐり、じゃなかった?」
姉3「うわー、なんかエロそうな響きだなー」
姉2「そこ、話を変な方向に発展させるな!」
リンク貼られたから来たけどもう帰るか
このスレのせいで好物の姉モノを嫌いになったら嫌だから
>>243
おいどこのスレだw
ここ
姉2「つまり、私たちが一緒に出かけても全く問題無いわけだ」
弟「……はぁ、もういいよそれで」
姉2「では、みんなで映画を観に行くぞ」
弟「うんいいよ」
姉「やったー!弟くんはお姉ちゃんの隣だからね!」
弟「うんいいよ」
姉3「実は今月厳しいんだ。おごってくれ」
弟「ふざけんな」
姉3「おおーい、なんだその態度は!冷たいぞ!」
姉2「社会人が学生にたかるとはどういうことですか」
姉「大丈夫だよ弟くん、ジュースくらいはお姉ちゃんが買ってあげるからね!」
弟「ああ、うん……何か複雑だけどありがとう」
>>247
ありがとうパンツ脱いだ
テレレレッテレ テーレーレレーテレレレーレレーテーレレレレー
次回予告
姉は弟に勝つ。だがそれは全ての始まりに過ぎなかった。
姉との空間から逃げ出し、風呂くらい一人で入ると言い切る弟を、姉は今夜こそ襲おうと決心する。
だがそれは、倫理規定に抵触したモザイク必至の行為に過ぎなかった。
弟はその夜、必死で自分の部屋のドアを閉じる。
次回、『制止して姉の暴挙』
姉「さーてこの次も、サービスサービスー!」
姉2と3はオッサンが喋ってるように見える保守
突然、姉弟の元に両親の急死と5000万の借金をつきつけられる
学校に行かず、部屋に塞ぎ込むようになった姉1
家族を養うために私がたたねばと学校を辞め、通帳を置いて単身上京する姉2
仕事に没頭し、金だけ実家に送るのみで殆ど帰らなくなった姉3
喧嘩に明け暮れ、荒れる弟。
次第に崩れてゆく姉弟の絆。追い討ちをかけるようにやってくる借金取り。
次回「家庭崩壊」
姉1「ねぇ弟くん…暴力はいけないよ…ね?お願い…お姉ちゃん何でもするから…」
姉2の声が青山ゆかりで再生されるのは俺だけじゃないはず
>>291
時間操ってまで言うことか
弟「……」 (一人で下校中)
弟(今日は、色々と友人に言われたけど)
弟(どうやら、うちの姉弟は仲が良すぎるらしい)
弟(今までそんなこと考えたことなかったけど……)
弟(そういえば、昨日も)
・
・
・
姉3「なーあー、弟ー」
弟「ん、どうかしたの?
姉3「今日はな、テレビで面白いこと言ってたんだぞ」
弟「ふーん、何?」
姉3「なんでもな、パン生地をこねる時は耳たぶくらいの柔らかさにするらしいぞ」
姉「そうなの?お姉ちゃん、ほんとー?」
姉2「ああ、確かによく聞く表現ではあるな」
姉3「なんでそっちに確認するんだよ、信用無いなー」
弟「普段から姉様がからかってばかりだからだよ、自業自得」
姉3「へーえ、ふーん、そんなこと言っちゃうんだぁ」
弟「な、なに?」
姉3「んー……ていっ」
弟「うわあっ!?」
姉3「ふーむ、このくらいの感触なのかー」 フニフニ
弟「ちょ、やめ、くすぐったい!」
姉3「お前も後学のために知っておいたほうが良いぞー」
姉「はーい!ってことで弟くん、お姉ちゃんにも触らせてねー!」
弟「さ、左右は、左右同時はだめ!うひゃあっ!」
姉3「うーん、もっちりふにふにだなぁ」
姉「うん、ぷよぷよだねー」
弟「ちょっ、ね、姉さんたす、たすけっ」
姉2「さすがに私もパンを作った経験は無いのでな、参考にさせてもらおう」
弟「ぎゃあああああ!!」
・
・
・
弟(そんなこんなで、左右から耳たぶを小一時間いじられ続け)
弟(確かに、普通の人から見ると変なのかも……)
弟(うーん……)
弟(あれ?)
弟(うちの姉たちって、もしかして)
弟「ブラコンってやつなんじゃないだろうか」
弟(もしそうだとしたら、どうすればいいんだろう)
弟(治すべきなんだろうか)
弟(いや、そもそも治るものなのか?)
弟(どっちにしろ、あまり良いことじゃないのかな。コンプレックスって言うくらいだし)
弟(……よし!)
弟(ここは一つ、姉様たちのためを思って)
弟(そろそろ弟離れをしてもらおう!)
弟「ただいまー」
姉「弟くーん、おかえりー!」 バタバタ
弟「ん」
姉「あのね、今ゲームでわからないとこがあったの!」
弟「そこの本棚に攻略本があるから」
姉「ええー、弟くんが教えてくれないのー?」
弟「ちょっと俺は忙しいのサ。それじゃ」
姉「ああっ、待ってよ弟くーん!」
バタン
姉「……むう」
弟(よし、まず第一関門は突破だな)
姉3「おおーい、弟ーっ♪」
弟(早々に強敵が現れたな!)
姉3「見てみろよこの服、私に似合うと思わないかっ?」
弟「そうだね似合うかもね」
姉3「だろー?あとな、この服とかも今すごく」
弟「おっとごめんよ、今忙しいんだそれじゃ」
姉3「そう言うなよ、もっとお姉様の相手をしろよー!」
弟「抱きつかないでよ、本当に忙しいんだって」
姉3「ぬー……そうなのか?」
弟「そうなの。それじゃまた後でね」
姉3「……ちぇー」
弟(ふぅ、ひとまずクリアだな)
姉2「こら弟、今日は夕食の準備を手伝うという約束だろう」
弟「あ、ごめん忘れてた」
姉2「まったく、お前は物忘れが激しすぎる。もっとしゃきっとしろ、しゃきっと」
弟「ん、ごめんね」
姉2(……む?)
姉2「……」 トントントン
弟「……」
姉2「……」
弟「……」
姉2「な、なあ、弟」
弟「なに?」
姉2「……い、いや、なんでもない」
弟「そう」
姉2(……弟の奴、機嫌が悪いのか?怒っているのか?)
弟「……」
姉2(ま、まさか、少しきつく言い過ぎたか?それで機嫌を……)
弟(こういう時の姉さんは大人しくていいなー)
・
・
・
弟「ごちそうさま」
姉3「おーう」
弟「食器、洗っておくから」
姉2「あ、ああ、助かる」
弟「洗い終わったら先に風呂入るね」
姉「う、うん……」
スタスタスタ……
姉3「おい、これはどういうことだ」
姉「弟くん、お姉ちゃんと一緒にゲームしてくれない……」
姉2「料理中もずっと無言だったぞ、いったい何があったんだ」
姉「ま、まさか!」
姉2「なんだ、何か心当たりでもあるのか!?」
姉「もしかして弟くん、反抗期なんじゃないかな!」
姉3「おいおい、さすがにあいつもそんな年じゃないだろー」
姉2「いや、一理ある。もしかして、あいつは姉離れをしようとしているのかもしれない」
姉「あ、ああ、あねばなれー!?」
姉3「なんだそれ、弟のくせに生意気だぞ」
姉2「しかし、今日一日の距離のとりようを考えると……」
姉3「だとしたら、理由は一体何なんだ?」
姉「も、もしかしてもしかして!!」
姉2「なんだ、心当たりがあるのなら話せすぐ話せ全て話せ」
姉3「お前はもう少し落ち着いたらどうだ」
姉「きっと、あたしたちのスキンシップが足りなかったんだよー!!」
姉2「!!」
姉3「その発想は無かった」
姉「きっと弟くんは、それでやさぐれて……もうお姉ちゃんなんかいらない!って!」
姉2「それは一大事じゃないか!」
姉3「いや、なんだろう、それはちょっとズレてないか?」
姉「弟くんの荒んだ心は、あたしたちが癒してあげなきゃいけないの!」
姉2「たしかに、それこそ姉としての責務だな」
姉3「具体的にはどうするんだー?」
姉「それはもう、傷ついた弟くんの心をサッカリンより甘い姉の愛で……」
姉3「なるほど、つまり……を……」 ヒソヒソ
姉「そうそう!それで……が……して……」 ヒソヒソ
姉2「そ、それはさすがに……じゃ……ないか?」 ヒソヒソ
【弟 in 風呂】
弟「ふんふふーんふーん……」
弟(今日はちょっとだけ姉様たちと距離を置いてみた)
弟(きっと、これくらいが普通の姉弟の距離なんだろうなー)
弟(ちょっと寂しいけど、これも姉様たちのため!)
弟(このままいけば、きっと姉様たちも一般的な姉弟の仲というものを……)
ガラッ
姉「弟くん!」
姉2「わ、私たちが」
姉3「背中を流してやろう!」
弟「どうしてこうなった!」
姉「弟くん、どうして逃げるの!」
弟「そりゃ逃げるわー!どうやったらこの状況をすんなり受け入れられる!」
姉2「き、きき、気にすることはないぞ。昔はよく一緒に入ったじゃないか、はは、あはは」
弟「そんな目を泳がせた状態で言われても説得力無いよ!」
姉3「スポンジの代わりに体を使ってにゅるんにゅるんというのはどうだろう」
弟「どんだけ話を飛躍させてんの!?っていうか3人相手にツッコミ続けるの疲れるんだよ!」
姉「大丈夫だよー、一生懸命がんばるから!きっと気持ち良いよ!」
弟「その著しく誤解を招くような表現はやめてくれないかな!」
姉2「さ、さすがに裸の付き合いというものは倫理的に問題があるからな」
弟「タオルを巻けば良いって問題でもないよね」
姉3「まあ私の場合、タオルを巻いてもあまり意味は無いな。サイズ的に考えて」
弟「ぶふっ」
弟「だから、風呂くらい一人で入れるから!」
姉「ダメ!今日は全部お姉ちゃんたちがやってあげるの!」
弟「ええええ、なんで?なんでこうなったの?どこで選択肢間違えたの?」
姉2「ええい、もう恥ずかしがっている場合ではないな。とにかく弟、観念しろ」
弟「観念したら色々終わっちゃうよ!人として終わっちゃうよ!」
姉3「背中流しはまかせろー。ゴシゴシ」
弟「やめて!」
姉「さあ弟くん、その手をどけて!そしてお姉ちゃんたちに任せて!」
姉2「心配する必要は無いぞ。きちんと隈なく綺麗にしてやるからな」
姉3「いやー、弟の部屋にあった本で予習しておいて良かった。マットとローションがあれば完璧なんだが」
弟「うわぁあああああああ!!!!」
姉「あ、逃げた!」
姉2「そこまで姉の愛を拒むとは……弟、本当に姉離れをする気なのか」
姉3「全裸で飛び出したおかげで色々見えたなー。うん、あいつも成長したんだな」
姉「のんびりしてる場合じゃないよ!このままじゃ弟くん、お姉ちゃんが必要無い体になっちゃうよ!」
姉2「それだけは何としても阻止せねば。追うぞ!」
姉3「うーん、やっぱりこの2人が暴走すると面白いなー。何も知らないふりをして便乗しておこう」
・
・
・
バタバタバタ……バタンッ!ガチャガチャ
弟「はぁ、はぁ……はぁ」
弟「……どうしてこうなった!」 (大事なことなので二度言いました)
弟「……ま、まずは現状を整理しよう。落ち着いて、心をクールすなわち冷静にして」
弟「俺は姉様たちに弟離れをしてほしくて、ちょっと距離をとってみた」
弟「するとどうしたことだろう、姉様たちはさらに距離を詰めてきた」
弟「…………」
弟「え!?なんで!?何これもうわかんないこの時点でもうわかんない!」
ガチャガチャ!
姉「弟くーん!」
弟「ひいっ!?」
姉2「こら、自室に篭城するとはどういうことだ。人としてどうかと思うぞ」
弟「風呂場に乱入してくるような人に言われたくない!」
姉3「そんなに怖がるなよー、何もしやしないって。くくく」
弟「俺は今日この時ほど姉様の言葉を信用できなかったことは無いね!」
姉2「さて、ここからどうしようか」
姉3「外に鍵穴がありゃなー、こう、針金のようなものでカチャカチャカチン!とできるのになー」
弟「そんな技術どこで身につけたんだ!」
姉2「最終手段としては、私が全力でこのドアを蹴るという方法だが」
姉「そ、それって本当に大丈夫なの?」
姉2「……いや、正直不安だ」
弟「そりゃそうだよ」
姉2「この向こう側にいる弟の安全が保障できない」
弟「どんな破壊力だよ!もう蹴りとは呼べないよ!」
姉3「さーて、どうしたものかなー……けっけっけ」
弟「う、ううう……」
姉「……ねえ、弟くん」
弟「な、なに?」
姉「……お姉ちゃんたちのこと、いらないの?」
弟「えっ」
姉「だから……近くに行こうとすると逃げるの?」
弟「いや、その、いらないとかそういうのじゃ」
姉「…………」
弟「…………」
姉「……わかった。お姉ちゃんたち、行こう」
姉2「お、おい、いいのか?」
姉「弟くんを困らせたら可哀想だもん。弟くんがそうしたいって言うなら、聞いてあげなきゃだめだよ」
姉2「……」
姉3「なんだ、バウアーばりにドアを蹴破ってくれると思ったのになー」
姉「それじゃ弟くん、おやすみ」
弟「え、ああ、うん……おやすみ」
姉「……お姉ちゃんたちは、いつでも弟くんの味方だからね」
弟「……」
姉「……ぐすっ、ひっく……」
姉2「……こら、泣くな。私たちもそろそろ寝よう」
姉3「今日は3人で寝るかー。こいつの部屋の床、まだヒビだらけだし」
スタスタスタ……
弟「…………」
弟「……なんだろう、この罪悪感」
弟「俺は姉様たちのために……」
弟「……うーん」
弟「……」
弟「はぁ、もういいや……寝よう」
ドサッ
弟「……」
弟「明日の朝、くらいは」
弟「もう少し話、してもいいかな」
弟「……」
・
・
・
弟「……すー……すー……」
姉「カウント、どーぞ」
姉2「うむ。3、2、1」
姉3「わっほーーい!!」
ドッスン!
弟「むがっ!?」
姉「さあ弟くん!観念して!」
弟「え!?は!?何、何事!?」
姉2「ふふん、案の定油断していたな」
弟「!?……!?」
姉「あのくらいで諦めるようなお姉ちゃんじゃないの!さあ弟くん、大人しく姉の愛を受け入れなさい!」
弟「いや、ちょっと待って!え!?どうやって入ったの!?」
姉3「持ってて良かったディスクグラインダー」
弟「なんでそんなもの持ってんのー!?」
姉2「ドアを蹴破らずに済んで良かった。下手をしたらリフォームに半年近くかかるところだったぞ」
姉「さあ弟くん、お姉ちゃんたちと一緒におやすみしようねー」
弟「え、ええええ」
姉3「ふっふっふ、こんなに柔らかくてぷにぷにで良い匂いがする抱き枕が3つもあるぞ。幸せ者だな、弟ー」
弟「だ、抱き枕て」
姉「うんうん!抱きついて寝ても全然おっけーだよ!」
姉2「い、言っておくが抱きつくだけだぞ!それ以上は絶対に許さないからな!」
姉3「そうは言いつつも、内心ちょっと期待している姉2なのであった」
姉2「していません!」
姉「さあ弟くん、おいでおいでー!」
弟「う、うわっ」
姉2「こら、引っ付きすぎだぞ。もっとこっちに来い」
姉3「そーれ、お姉様がかけ布団になってやるぞー」
弟「な、なんだよこれ……はぁ」
姉2「ふふっ、ようやく観念したか」
弟「ああ、俺が馬鹿だったんだな……」
姉「そうだよ!姉離れしようなんて!」
弟(弟離れしてもらおうだなんて……)
姉3「まだまだ甘やかしてやるからな、弟ー♪」
姉2「も、もちろん厳しくもするが……今日くらいは、大目に見てやろう」
姉「弟くんは、まだまだお姉ちゃんっ子だね!」
弟「……って、何良い話で終わらせようとしてんの!出てけー!」
>>1は最後あたり無意識に書いていたのだろう
弟が俺になってる。
>>354
なんですと
>>355
6日の最後あたりな
テレレレッテレ テーレーレレーテレレレーレレーテーレレレレー
次回予告
些細な諍いで対峙する、姉2と弟。
緊迫するリビングの中心で、二人の密かな攻防戦が幕を開ける。
果たして勝利の女神は誰に微笑むのか。
そして、こんなノリと勢いだけの次回予告で本当に良いのか。
そして、グーテンモーゲンの人と勘違いされた>>1の心境とは。
姉2「この次もサービス……ん?何をサービスすれば良いんだ?」
>>356
今気付いた
恥ずかしい
いやん
ググって見たけど、グーテンモーゲンの人とは別人だからね
きっと姉2は覗かれキャラに違いない、そうに違いない
弟「姉さん、ちょっといい?」
姉2「なんだ?早くしないと遅刻するぞ」
弟「今日の風呂掃除の当番だけどさ、代わってもらえないかな」
姉2「駄目だ。家庭内の決まりごとは守るべきだぞ」
弟「それが、どうしても外せない用事ができちゃってさ」
姉2「む……なんだ、そんなに大事な用事なのか」
弟「うん!姉ちゃんも姉様も都合が悪いみたいだし」
姉2「……」
弟「姉さんだけが頼りなんだ!お願い!」
姉2「そ、そうか。私だけが頼りなのか」
弟「うんうん」
姉2「……仕方ない、そこまで言うなら代わってやる。ちゃんと埋め合わせするんだぞ」
弟「やった!ありがとう姉さん!」
姉2「はぁ……私も甘いな、まったく」
・
・
・
弟「うーん、思ったより早く済んだなー」
ガラッ
弟「ただいまーっと」
弟「あれ?姉さーん?」
弟「……ん、この音は」
弟「姉さん、まだ風呂掃除終わってないのかな」
弟「代わってもらったんだし、途中からでもいいから手伝おう」
弟「さすが俺、姉想いの弟だなぁ」
ガラッ
弟「姉さん、ただいまー!」
姉2「はっ?」
弟「……」
姉2「……」
弟「…………」
姉2「…………」
弟(……だ、黙ってちゃ駄目だよな。こういう時は何て言えばいいんだっけ?えーっと)
姉2「な、なっ、なっ」
弟「その、姉さん」
姉2「なっ……え?」
弟「綺麗なピンク色ですね」
姉2「出て行けぇえええええええええ!!!!!!」
ズガンメッシャアアアバキバキパリン
姉「たっだいまー!」
姉「あれ?」
姉「弟くーん、お姉ちゃんが帰ってきたよー!」
姉「おかしいなー、靴はあったのになー」
姉「わかった、きっとリビングでゲームしてるんだ!」
パタパタパタ……ガチャッ
姉「弟くーん、お姉ちゃんのお帰りだよー!」
姉2「…………」 ミシミシミシミシ
弟「……!!……!……!!」 ガクガクガク
姉「きゃあああああ!!ちょっとお姉ちゃん何してんの!!」
姉2「見ればわかるだろう」
姉「わかんないよ!わかることといったら弟くんがチアノーゼになりながら失神寸前ってことだけだよ!」
姉2「おっと、失神させては元も子もないな」 パッ
弟「!!……ぜはーっ、はーっ」
姉「弟くん大丈夫!?あたしが誰だかわかる!?昔結婚の約束をしたお姉ちゃんだよ!!」
弟「ど、どさくさに、ま、まぎれて、勝手なこと言うなー!ゲホッゲホッ」
姉「良かった!ツッコミを入れるくらいの力はまだ残ってるんだね!」
姉2「しかし私の話はまだ終わっていないぞ」
弟「!!」 ビクーン
姉「もうやめて!弟くんが可哀想だよ!ちゃんと躾をしなかったチワワみたいになってる!」
姉2「しかし、私にも怒るだけの理由がある」
姉「どんな理由があったら弟くんをこんなに痛めつけられるの!?あたしは絶対許さないんだから!」
弟「姉ちゃん……」
姉2「いくらお前が弟をかばおうと、私の怒りは治まらないぞ」
姉「ダメ!弟くんが何をしたって言うの!」
姉2「私の裸を見た」
姉「もう!失神寸前になったら止めるからね!」
弟「うぉおおおおおおおい!!!!さっきの優しさはどこにいった!!」
姉2「さて、これで障害は無くなったわけだ」
姉「弟くん、溢れるリビドーを抑えられなかったからって覗きは良くないよ!」
姉2「し、しかも、よりによって私の入浴中にだな」
姉「そうだよ!あたしに言ってくれれば、弟くんのために一肌脱いだのに!」
弟「うわぁあああツッコミが追いつかねぇええええ!!!!」
姉2「では、制裁続行だな」
姉「もー、怪我はさせちゃダメだからね!」
弟「怪我も失神も似たようなもんだ!ってちょ、いや、待って待ってお願い!」
姉3「そこまでだ君たち!!!!」 ババーーーン
姉2「姉様……」
姉「あれ?お姉様、仕事は?」
姉3「だるいから帰ってきた!」
弟「何だろう、助けてもらったのに素直に御礼を言いにくいぞ」
姉3「とにかく、話は聞かせてもらったー!」
姉2「それで、まさか姉様まで私の邪魔を?」
姉3「まあまあ、ここは弟の言い分も聞いてやろうじゃないかー」
姉2「む……まあ、姉様がそう言うのなら」
弟「た、助かった」
姉3「つまり、今までの話をまとめるとだ」
姉「ふむふむ」
姉3「予想外に早く用事が済んだので帰宅した弟。てっきりこいつがまだ風呂掃除をしていると思い、風呂場に入った」
弟「そ、そうそう」
姉3「お手伝いをしようと思ったんだなー。えらいぞ弟ー」
弟「で、でへへ」
姉3「しかし、なんとこいつは風呂に入っていたと」
姉2「蛇口とシャワーを間違えてな。服が濡れてしまったので、ついでにシャワーも浴びてしまおうと思ったんだ」
姉「ふむふむ!」
弟「そうなんだよ、これは事故であって不可抗力だったんだ」
姉3「本当にかー?実はちょっとくらい期待してたんだろー?このっこのっ」
弟「何なんだよ姉様はどっちの味方なんだよ!」
姉3「でも、見ちゃったことは確かなんだろ?」
姉2「……やはり見たのか」
弟「見てない!ほんの一瞬だったから何も見てない!本当に!」
姉2「本当だな?何も見ていないんだな?」
弟「うん!」
姉3「じゃあ、右のおっぱいにあるホクロも見てないんだな?」
弟「何言ってるの、ホクロがあったのは左のおっぱいだったよ」
姉2「…………」
弟「色白な肌にぽつんとあった小さいホクロが何とも色っぽかったってああ!!しまった誘導尋問だ!!」
姉「……弟くん、素直すぎるのもお姉ちゃんどうかと思うの」
姉3「いやー、ここまで見事に誘導されるとは思いませんでしたなぁ」 ニヤニヤ
姉2「さて、床にマットを敷いておこう。さすがに流血沙汰は問題だからな」
・
・
・
姉2「仕置き完了」
姉3「おーい弟ー、大丈夫か?生きてるか?」
弟「お……おぉお……おぉ」
姉3「私が誰だかわかるか?お前のご主人様だぞ、今日は首輪つけて公園まで散歩する約束だろー」
弟「……ぬふぅ」
姉「ツッコミを入れる力も残ってないんだね……」
姉3「こりゃもう体力ゲージが赤く点滅してるな。弱パンチ一発でKOだ」
姉「よしよし、可哀想に……お姉ちゃんが優しく介抱してあげるからね」
姉3「ああ、じっくりたっぷり可愛がってやるぞ。どこかの乱暴者と違ってなー」
姉2「な、なんだ、それでは私が悪者みたいじゃないか」
姉3「だってなー……なあ?」
姉「弟くんにも事情があったのにねー、可哀想だよねー」
姉2「おい、さっきまでと言っていることが違うぞ!」
弟「う、うう……」
姉2「……な、何も言わずに早く帰ってくる弟が悪いんだ!」
姉3「おやおや、苦しい言い訳ですなぁ」
姉2「ふ、ふん!そんなに手っ取り早く済むなんて、どうせ大したこと無い用事だったんだろう!」
弟「う」
姉2「そんな用事で、当番を代わってくれと頼む弟がそもそも……」
弟「お、おおお、おお」
姉「お、弟くん?」
弟「姉さんの馬鹿ぁあああああああああ!!」 バタンッガタガラガラズッシャアアアン
姉「弟くーん!?」
姉3「勢い良く部屋を飛び出したところですっ転んだな」
姉2「…………」
姉「じとー」
姉3「じろじろ」
姉2「な、なんだその視線は!」
姉「今のはさすがにねー、ちょっとひどいよねー」
姉3「そうだよなー、あそこまで言うことないよなー」
姉2「わ、私は悪くないんだからな!」
姉「弟くんがせっかく頑張ってお金を貯めたのにねー」
姉3「あんなに頑張ったのに、大したこと無いって言われたら傷つくよなぁ」
姉2「……う」
姉「しかも、それで買ったものがお姉ちゃんのおおっと!」
姉3「ああ、こいつへのおっとー!これ以上は言えない!」
姉2「な、なんだ気になるじゃないか!」
姉「弟くんに謝ったら教えてもらえるかもねー」
姉3「ああ、弟に直接聞いたほうが良いと思うぞ」
姉2「……ふ、ふん!私が謝る必要がどこにあるんだ!」
姉3「こいつも相当な意地っ張りだなぁ」
姉「昔っからそうだよねー」
姉2「う、うるさいうるさいうるさい!」
姉3「じゃあ、私たちは傷ついた弟を慰めに行くかー♪」
姉「うん!それが姉としての勤めだよね!」
姉2「い、嫌味ったらしいことを……」
・
・
・
姉2「…………」
姉「はい弟くん!お姉ちゃんのからあげ一個あげるねー」
弟「うん、ありがと」
姉3「弟ー、おかわりいるか?盛ってやるぞー」
弟「ありがとう、姉様」
姉2「…………」 モクモク
姉3「しかし、何だか今日の夕食は弟の好物ばっかりだなー!いやぁ気のせいかなー!」
姉2「……!」
弟「気のせいでしょ。はい姉様、煮物とってあげるね」
姉3「ありがとう弟、お前は優しいなー!お前は!」
姉「あー!弟くん、あたしもー!」
弟「はいはい」
姉2「…………ふんっ」
姉2「……お、おい弟、この煮物なんだが」
弟「うん美味しいね。あ、姉様ソースとって」
姉3「ほい。弟ー、ほっぺにご飯がついてるぞー」
姉2「!……し、仕方ないな、私が」
弟「あ、ほんとだ。ありがと」
姉2「あ、う」
弟「…………」 ツーン
姉「うわぁ、今さら困ってるよ」 ヒソヒソ
姉3「さっさと謝ってしまえばいいのにな、意地っ張りめ」 ヒソヒソ
姉2「こら、食事中にヒソヒソと喋るな!」
弟「おかわりー」
姉2「!!……よ、よし私が」
弟「姉ちゃんお願い」
姉「はーい!」
姉2「……ぬ、ぬぬ」
・
・
・
ジャー……カチャカチャ
姉2「…………」
姉3「あちゃー、哀愁漂う背中だなぁ」
姉2「……別に、哀愁など」
姉3「まどろっこしいなー、さっさと謝れば良いのに」
姉2「わ……私は、悪く、ない」
姉3「本当にそう思ってるのか?」
姉2「…………」
姉3「筋金入りの意地っ張りだな、お前は」
姉2「姉様、私をからかうために来たんですか」
姉3「いや?可愛い妹や弟のために一肌脱ぐのも長女の仕事だからなー」
姉2「……」
姉3「お前、来週が何の日か忘れてるだろう」
姉2「は?」
姉3「確か、誰かさんの誕生日だったよなー。何回目のとは言わないぞ、宇宙の法則が乱れるからな」
姉2「!!」
姉3「まあそういうことだ。意地を張るのも大概にしろよ、マイシスター」
姉2「……わかり、ました」
姉2「とは言ったものの、やはり今更私が頭を下げるというのは……」
姉2「そ、それに私は、は、裸を見られたんだぞ?そう簡単に……」
姉2「いや、ここは弟の気持ちも……」
姉2「ぬ、ぬ……うーん」
ガチャ
弟「あ」
姉2「あ」
姉2「……お、弟」
弟「…………」
姉2「そ、その、なんだ、うん。その、な」
弟「…………」
姉2「む、む……う」
弟「姉さん」
姉2「なっ、なんだ?」
弟「ごめん、意地張りすぎてた。冷たくしてごめん」
姉2「あ、ああ……は?え?」
弟「ついカッとなって……大人気なかったよね、うん」
姉2「い、いや、お前が謝ることではないだろう!」
弟「でも」
姉2「お、お前に先に謝られては……」
弟「?」
姉2「あ、姉としての立場が、無いだろうが」
弟「じゃあ、姉さんも俺に謝ろうとしてたの?」
姉2「いや、それはだな、その……」
弟「……」
姉2「……すまなかった。お前の大事な用事を、貶めるようなことを言って」
弟「い、いいよそんなの。俺が勝手に怒っただけだし」
姉2「いいや、お前の用事がいかに大事なものだったか、私は身をもって知ったからな」
弟「そ、そうなの?」
姉2「ああ、本当に……本当に、大事な用だったんだな」
弟「ま、まさか姉さんに理解してもらえるなんて……なんか嬉しいなぁ」
姉2「嬉しいのは私の方だ、弟」
弟「それじゃ、仲直りだね!」
姉2「ああ、仲直りだな」
姉2「……ふふっ」
弟「うあっ、急に頭を撫でないでよ」
姉2「つい嬉しくてな。お前がそんなに大切に覚えていたとは思わなかった」
弟「そりゃ忘れないよ!」
姉2「そ、そうか……」
弟「そうだ!せっかくだから姉さんに見せてあげるね!」
姉2「む?いや、そういうことは、ちゃんとその日を待たないと……」
弟「その日なんて待てないよ!俺は今見せたい!」
姉2「ぬ……か、可愛いことを言うな、お前は……」
弟「じゃあ着いてきてよ、部屋に置いてあるから!」
姉2「し、仕方ないなぁ……ふふっ」
姉2「…………」
弟「ほら!すごいでしょ!」
姉2「……なあ、何だこれは」
弟「え?見ればわかるでしょ?」
姉2「わからんから聞いているんだが」
弟「ほら、でっかく書いてあるでしょ!今日発売された1/300安土城のプラモデルだよ!」
姉2「」
弟「もう待ちわびたよ今日という日を!いやー、姉さんの言うとおり、完成させた日に見せた方が良いと思ったんだけどさー!」
姉2「……」
弟「まさか姉さんが俺の趣味を理解してくれるなんて思わなかったから、素直に嬉しいよ!」
姉2「…………」
弟「よーっし、明日から頑張って組み立てるぞー!」
バタバタバタッバタンッ!!
姉2「姉様ぁああああああああああ!!!!」
姉3「どうしたマイシスター。鬼を通り越して羅刹の形相だぞ」
姉2「よ、よ、よくも私を騙しましたね!」
姉3「なんのことだ?」
姉2「で、ですから、弟の!」
姉3「別にお前へのプレゼントを買ったとは一言も言ってないもーん」
姉2「!!!!」
姉3「お前の誕生日は来週だな、と言っただけだぞー」
姉2「う、うう、うあああああああ!!!!」
弟「姉さん、どうしたんだろう?急に飛び出して行ったけど」
弟「そうだ、組み立てる前にこっちも準備しておかないと」
弟「うーん……手作りだから、あんまり見栄えはよくないけど」
弟「きっと姉さんなら喜んでくれるに違いないな、うん!」
弟「来週は姉さんの誕生日だからなー、盛大にお祝いしてあげないと」
弟「よーし、頑張るぞー!」
一週間後、弟から手作りのリストバンドをプレゼントされた姉2は
まるで抜け殻のようだった数日間を忘れて大喜びをし
嬉しさのあまり熊谷~箱根間を走って往復してきた(所要時間1時間10分)
続きますん
テレレレッテレ テーレーレレーテレレレーレレーテーレレレレー
次回予告
ノルマを達成できず、会社から逃げ出す>>1。
しかし、理不尽な上司は>>1をあっさりと連れ戻す。
はたして残業に終わりはあるのか。
年末年始の休みは存在するのだろうか。
そして、このスレはいつまで続くのだろうか。
全ての答えが見つからないまま、>>1は今日もキーボードを叩く。
次回、『>>1、逃げ出した後』
姉3「さーてこの次もサービスサービス!というか、そろそろ私にも見せ場をよこせ!」
姉「うう……弟くん、本当に大丈夫?お姉ちゃんは心配だよ……」
姉2「いいか、何かあったらすぐに連絡するんだぞ。遠慮などいらないからな」
弟「うん、大丈夫だよ」
姉「いつでも電話に出られるようにしておくからね、いつでも電話してきて良いんだからね」
姉2「はぁ……しかし、やはり心配だな。今からでも何とかなるのなら日程を……」
姉3「おいおーい、いくらなんでも心配しすぎだろー」
姉「で、でもー」
姉3「たかだか一泊二日、お前たちが家を空けるだけじゃないか」
姉2「まさか、私の強化合宿と妹の私用が重なるとは……」
姉「ううー、お泊り会の約束なんかしなきゃ良かった」
弟「まあまあ、決まっちゃったことは仕方ないよ」
姉3「そうだぞー、それに」
姉「それに?」
姉3「お前たちが留守の間、弟の世話は私がきっちりしておいてやるからな!安心しろ!」
姉2「…………」
姉「…………」
姉3「おぉーい!なんだその目は!私を信用してないのか!?」
姉2「弟、やはりここは私だけでも」
姉「ううん!弟くん、やっぱりお姉ちゃんだけでも残ってあげるよ!」
弟「あ、あはは」
姉3「傷ついた、姉としての威厳が深く傷ついたぞ」
・
・
・
姉2「やはり私だけでも」
姉「ううん、ここはあたしが」
姉3「あーもう出発直前まで何を言ってるんだ、早く行け!」
姉2「……わかった、行ってくる」
姉「ううう、弟くーん!急いで帰ってくるからねー!」
弟「あ、あはは……いってらっしゃーい」
姉3「さーって、飲むか!!」
弟「えっ」
姉3「今日という日のために、こっそり貯蔵しておいたんだー♪」
弟「うわ、部屋の奥からごろごろと酒瓶が……」
姉3「今日はうるさい奴もいないからな、好きなだけ飲めるぞー」
弟「俺が何か言う可能性とかは考慮してないの?」
姉3「私の可愛い弟が、何よりも姉の幸せを望んでいるということはわかっている!」
弟「う」
姉3「そして、こういう風に言えば弟は黙っていてくれるということもわかっている!」
弟「うっわぁタチ悪いな」
姉3「さあ弟、酌してくれ♪」
弟「はいはい……って、ちょ」
姉3「うん?」
弟「姉様、その酒は何ていうんだっけ?」
姉3「ああ、ワイルドターキーだ」
弟「そして、その手に持っているのは?」
姉3「ジョッキだな」
弟「バーボンはジョッキで飲むものじゃないよ!!」
姉3「いいだろー、ちまちま飲むのめんどくさいし」
弟「そういう問題じゃない!」
姉3「お前も注ぐのが楽でいいだろ?それとも何度も何度も何度も何度もお酌するか?」
弟「どんだけ飲むつもりなんだ……わかったよ、注げば良いんでしょ」
姉3「ん!いやー、お前に酌してもらえるとは嬉しいなー♪」
弟「その言葉、毎回のように聞いてるよ」
姉3「では、かんぱーい!」
弟「はいはい、乾杯乾杯」
姉3「んぐんぐんぐ……」
弟「」
姉3「おかわりー!」
弟「おかしい、絶対おかしい」
姉3「んあ?何がだ?」
弟「なんで?どこにいったの?あの並々と注がれた液体はどこに消えたの?」
姉3「飲んだに決まってるじゃないか。さあさあ弟、おかわりだ」
弟「おかしいって!しかもストレートだよね!氷すら入れてないよね!?」
姉3「ああ、水で割るのもめんどくさいからな」
弟「うわあ」
姉3「ふんふんふーん♪」
弟「でも姉様、おつまみとかいらないの?」
姉3「んんー、私は酒があればいいかな。あとはいらん」
弟「体壊すよ」
姉3「むっ」
弟「しかも強いお酒ばっかりだし」
姉3「なんだよ、私と二人っきりなんだぞー?もっと楽しそうにしろよー」 グリグリ
弟「い、いたい、痛い痛い」
姉3「偉そうなことを言う弟にはお仕置きだな、このっこのっ」
弟「は、早くも酔っ払ってない?」
姉3「私は酔ってなどいないぞー、んふふ」
弟「ああ、普段から酔っ払ってるようなもんだしね」
姉3「てい」
弟「あごぉおううっふ!?」
姉3「よし、私は良いことを思いついたぞ」
弟「な、なに?」
姉3「弟。お前も飲め」
弟「はっ?」
姉3「お前は酒の旨さがわからんからそんなこと言えるんだ!だからお前も飲め!」
弟「いや、それとこれとは別問題でしょ!」
姉3「でもでもー、実は弟もー、ちょびっとは飲んでみたいんだろー?」
弟「う……で、でも俺はまだ」
姉3「おおーっとそれ以上は言うな。言うな。宇宙の法則が乱れる」
弟「お、おっと危なかった」
姉3「今日は口うるさい奴もいないしー、な?ちょっとだけ!な!」
弟「姉様、親父くさいよ……」
姉3「ほんのちょっとだけ!先っちょだけだから!」
弟「ああもう意味わかんない!わかったよ飲むよ!」
姉3「おおー、さすが弟!やる時はやる男だなー!」
弟「ぜ、ぜったい姉さんには言わないでよ?秘密だよ?」
姉3「わかったわかった、私とお前だけの秘密だ」
弟「うん……でも、姉様みたいに強いやつは飲めないよ?さすがに」
姉3「じゃあこの辺りなんてどうだ?わりと飲みやすいと思うぞー」
弟「うわ、テーブルの下からぞろぞろと……あ、これ美味しそうかも」
姉3「よーし、じゃあ改めて乾杯だ!かんぱーい!」
弟「……うん、かんぱーい」
弟「んぐ、んぐ……あれ?」
姉3「なんだ、どうかしたか」
弟「何これ、ジュースみたい。本当にお酒なの?」
姉3「もちろんだ。なんだ、実は弟も強い方なんじゃないか?さすが私の弟だな!」
弟「お、おおー、そうか。俺って酒に強いのか」
姉3「うんうん!酒に強い男はモテるぞ、かっこいいぞー」
弟「え……そ、そう?えへへ」
姉3「ということで、じゃんじゃん飲むぞ!いえーい!」
弟「うん!」
姉3「違うだろ弟ー、いえーい!」
弟「いえーい!」
弟「でも姉様、大丈夫なの?」 グビグビ
姉3「ん、なにがだー?」 ングング
弟「明日、仕事が入ってるって言ってなかったっけ?」
姉3「大丈夫だ、休みにしてもらった!」
弟「……前から思ってたけど、姉様って休暇とりすぎじゃない?大丈夫なの?」
姉3「ああ、ちょっと上司に色々したらすっかり大人しくなってなー。私はもうやりたい放題だ」
弟「ちょっと何したの!上司に何したの!」
姉3「爪と肉の隙間に」
弟「ごめんやめて!!聞きたくないやめて!!」
姉3「はっはっは、冗談に決まってるだろー本気にするなよー」
弟「じょ、冗談に聞こえないよもう……」
姉3「いやー、この間上司のパソコンをちょっといじったら、なんかフォルダの中に」
弟「ごめんそれもやめて!!」
・
・
・
姉3「ってことがあったんだよー、お前はどう思う?」
弟「んー、姉様は悪くない!ない!」
姉3「そうだろー、私は悪くないよなー」
弟「うん!悪くないよ!ないよ!」
姉3「そうだよなー。やっぱり弟は優しいな、よーしよしよし」
弟「えへへー」
姉3「弟ー、酔ってないか?」
弟「へいきだよー、俺酒に強いもん」
姉3「そうか?なんかハイになってないか?」
弟「いつもどーりだよ、姉様ー」
姉3「そうか!じゃあ飲もう、どんどん飲もう」
弟「うん!」
弟「姉様ー」
姉3「んー、なんだー?」
弟「えへへ、呼んでみただけー」
姉3「なんだこいつ!可愛いなー、もう!」
弟「んー、姉様くすぐったいよー」
姉3「いやあ、まさかお前と酒を酌み交わせるとはなー!私は嬉しいぞ!」
弟「うん、俺も嬉しい!」
姉3「そうかそうか、うん!」
弟「大好きな姉様と一緒だと、お酒も美味しいねー」
姉3「はぶふぅ!!」
弟「姉様、どうしたの?」
姉3「い、いや、何でも無い。それより弟、今の一言をもう一度」
弟「お酒美味しいねー」
姉3「ちがう、その前だ」
弟「?大好きな姉様と?」
姉3「うぐっ……も、もう一度」
弟「大好きな姉様」
姉3「わ、ワンスアゲイン」
弟「姉様大好きー」
姉3「ああ私も大好きだー!!」
弟「むぐっ、姉様くるしい、あう」
姉3「そうか、弟は私が大好きかー!」
弟「うん、大好きだよー」
姉3「くっはぁやばいなこれはやばい!やばい!」
弟「何がやばいの?」
姉3「わからんやばすぎて何がやばいのか私にもわからんがとにかくやばい」
弟「姉様、鼻血出てるよ」
姉3「いいんだよそんなことは!弟ー!」
弟「なに?」
姉3「好きだー!!」
弟「うん、俺も好きだー!!」
姉3「くっはぁ!!!!」
弟「いえーい!」
姉3「い、いえーい!!はぁはぁ」 ボタボタボタ
姉3(ま、まさか弟がここまでオープンになるとは)
弟「んー、このお酒も美味しいねー」 グビグビ
姉3(これはもうフラグがビンビンじゃないか、もう一押しじゃないか)
弟「カシス……オレンジ?なんかジュースみたいだねー」 グビグビ
姉3(あ、あわよくば、い、一緒にお風呂?いや、もしかして添い寝まで)
弟「姉様ー!」
姉3「うわっ!?」
弟「難しい顔してないでー、どんどん飲むよー!」
姉3「あ、ああそうだな!うん!飲むぞー!」
弟「おー!」
姉3(あぁもうこいつ可愛いなぁハァハァ)
・
・
・
弟「姉様ー」
姉3「ん、なんだー?」
弟「すきー」
姉3「ああ、私も好きだぞ」
弟「……あたま、いたい」
姉3「初っ端から飛ばしすぎだ、こいつめ」
弟「んー……あと、ねむい」
姉3「そうか、もう寝るか?」
弟「……うん、ちょっとだけ」
姉3「よしよし、お姉様が膝枕してあげるからな」
弟「ん、ありがとー……」
姉3「さあ、安心して休め」
弟「ふともも気持ちいい」
姉3「はははー、こやつめ」
弟「んー、姉様はやさしいなぁ」
姉3「そうだぞー、お姉様はいつだって弟に優しいんだぞー」
弟「ありがとね、姉様」
姉3「気にするな。さあ、ゆっくり休め」 ナデナデ
弟「うん、おやすみー……ぐぅ」
弟「……すぅ……すー」
姉3「…………」
姉3「よし」
姉3「いただきます!!!!」 ハァハァハァハァ
姉3「こ、こいつ、女の子みたいな寝顔だなぁ」
姉3「でも男の子なんだよなー。ふふ、ふふふ」
姉3「ま、まずはほっぺにちゅー……い、いや、最初はおでこくらいにしておくか?」
姉3「そうだ、時間はたっぷりあるんだからな!ははは!」
ガチャ
姉3「はぁはぁ、弟のほっぺはやぁらかいなぁー」 ツンツン
姉「あーあ、あたしとしたことが、まさか予定を一週間勘違いしてるなんて……」
姉2「まったく、最上級生は参加しなくていいとは。なぜそれを先に言わない」
姉「」
姉2「」
姉3「…………」
姉3「ちがうんだ」
姉2「何が違うのですか」
姉3「こ、これは、弟が具合を悪くしてだな」
姉2「ではなぜ鼻血を垂らしているのですか」
姉3「た、体質なんだよ」
姉「酒の瓶に囲まれながら?」
姉3「……いや、これは」
弟「んっ……姉様、そこだめ……やっ」 ムニャムニャ
姉2「何か言い残すことは?」
姉3「今の弟の寝言、録音しておけばよかった」
テレレレッテレ テーレーレレーテレレレーレレーテーレレレレー
次回予告
ここまで書いて、ついに体力の限界を迎えた>>1。
はたしてエロを書くまでの力は残っているのだろうか。
明日は代休であったはずなのに、なぜか出勤しなければならない>>1の運命は。
そして、>>1にエロを書けるほどの文才があるのだろうか?いや、無い。
ラストスパートに向けて、世界はハーレムエンドへと動き出す。
次回、『SSスレの中心で弟愛を叫んだ姉』
弟「はいはい、サービスサービス」
ごめんね、そろそろ限界なのごめんね
っていうか今朝は寝坊して職場からの電話で起こされたからねアハハ
そろそろエロんエロんなものを書いてみたいような、書いてみたくないような
でもそうなるとやっぱりハーレムなの?同時攻略しちゃうの?
一応言っておくけどエロには期待しないでね。書けないも同然だから
とにかくおやすみなさい。保守してくれた人、読んでくれた人、支援してくれた人ありがとう
弟「そっかー、お前には妹がいるんだっけー」
男「そういうお前は姉がいるんだろ?しかも三人も」
弟「いやー、下に男一人だけってのも色々大変なんだよ?」
男「でもみんな美人じゃん!」
弟「まあね、でへへ……でも、お前の妹さんも可愛いよね」
男「まあな、でへへ……いっとくけど、絶対やらんからな」
弟「当たり前だ、当然うちの姉もやらんぞ」
男「シスコンめ」
弟「その言葉そっくり返す」
男「いやあ、でも本当に可愛いんだぞ?うちの妹」
弟「ううん、俺の姉もすっごい可愛い」
姉「弟くーん、そろそろ帰るよー!」
弟「あ、姉ちゃんだ」
妹「兄さん、そろそろ帰りますよ」
男「おーう、今行くー」
弟「それじゃ、また来週ね」
男「おーう、またなー」
・
・
・
姉「ねえねえ、弟くん」
弟「うん?」
姉「さっきの子、お友達?」
弟「うん、同じクラスのね。結構気が合うんだよ」
姉「そっかー、弟くんも青春してるんだねー!」
弟「まあ、そういうことになるのかな」
姉「それで、何のお話をしてたのかな?」
弟「え……」
姉「ヌ?」
弟(うーん、正直に姉の自慢話をしてたって言うのも恥ずかしいな」
姉「弟くん、どうしたの?」
弟「あー、あいつってね」
姉「うんうん」
弟「妹がいるんだって」
姉「」
弟「それで、妹の自慢話ばっかり聞かされてさ」
姉「そ、そうなんだー」
弟「うーん、妹っていうのも良いものなのかなー、なんて思ったり」
姉「ソウナンダー」
弟「?姉ちゃん?」
姉「…………」
弟「ほら、買い物してから帰るんでしょ?行こうよ」
姉「え?あ、うん!そ、そうだね!」
弟「?」
姉(考えすぎ、考えすぎだよね……うん)
弟「今日は卵がお一人様一パック限りかー、姉さんも呼べばよかった」
・
・
・
弟「ごちそうさまー」
姉2「ん。ちゃんと食器は片付けておくんだぞ」
弟「うん!今から宿題やっちゃうから、お風呂は先に入っていいよー」
パタパタパタ……
姉「……」
姉2「おい、さっきからどうしたんだ?」
姉3「食事中から黙りっぱなしだしなー、何かあったのかー?」
姉「う、ううん!何でもないの!」
姉2「?」
姉3「?」
姉(考えすぎ、考えすぎ……)
弟「さーてと、宿題……あれ?」
弟「……うわっ、間違ってあいつのカバン持ってきちゃった」
弟「ということは、俺のカバンはあいつが持ってるのか」
弟「うーん、とりあえず電話してみよう……」
弟「あれ?中に何か入ってるな」
弟「……まあいいや、開けちゃえ。気付かなかったと言えば済むさ」
ガサゴソ
弟「」
弟「おい、俺はなんというものを」
ガチャッ
姉「弟くーん、姉さんが明日のご飯のことで……」
弟「あ」
姉「え」
弟「……」
姉「……」
弟「ちがうんだ姉ちゃん」
姉「……」
弟「これは俺のじゃなくて」
姉「…………」
弟「ね、姉ちゃん?聞いてる?」
姉「……あ、お、弟くん、あのね」
弟「はい」
姉「……ご、ごゆっくり」
バタン
弟「…………神よ」
弟「……もしもし」
男『……おう』
弟「お前さ……学校に何てもの持ってきてんのさ」
男『……いや、お前におすすめしようと思って』
弟「……」
男『……お前こそ、学校に何てもの持ってきてんだよ』
弟「お前におすすめしようと思って……」
男『……妹に見られた』
弟「俺は姉ちゃんに見られた……」
男『……』
弟「……」
男『お前……何でよりによって姉しよなんだよ』
弟「お前こそ、何でよりによって絶対妹至上主義なんだよ……」
姉「我が家の一大事です」
姉3「んんー?何がだ?」
姉「弟くんが、重大な病気にかかっているのかも」
姉2「いや待てお前ら落ち着けまずは心肺蘇生と人工呼吸からだな」
姉3「お前が一番落ち着けっての」
姉「あたしの愛読書、『本当は怖い家庭の医学全集』によるとね!」
姉3「お前もなんでそんなものを愛読してるんだよ」
姉「もしかして、弟くんは後天性妹症候群にかかりかけているのかも!」
姉3「そんな病気があってたまるか」
姉「ほんとだもん!ほら、このページ」
姉3「うわっ本当に載ってるし」
姉2「それで、その病気とは一体どんなものなんだ!?」
姉「えっとね……まず、妹が欲しい!という欲求に駆られます」
姉3「ふむふむ」
姉「以上です」
姉3「短いなオイ」
姉2「そんな大変な病気にかかりかけていると言うのか!?」
姉3「お前も真に受けすぎなんだよ、どう考えてもネタだろこの本」
姉「このままだと、弟くん……お姉ちゃんなんか要らない体質になっちゃうかも!」
姉3「そのネタどこかで見たな。こう、もうちょっと上の方で」
姉2「大事な時に異次元的な発言はやめてください」
姉「とにかく、何としても弟くんを姉魂道に引きずり戻さないと!」
姉3「あいつはそんな修羅の道を歩んでいたのか、知らなかった」
姉2「具体的にはどうすればいいんだ?」
姉「んー、やっぱり姉の素晴らしさを再確認してもらわなきゃ!」
姉3「なんかツッコミどころ満載だが、面白そうだから黙っていよう」
姉2「つまり、妹よりも姉が良いと思わせれば良いんだな?」
姉「そう、まさにそれ!」
姉3「しかし、そもそも比較対象が存在しないのに可能なのかー?」
姉2「確かに、常に姉とばかり接してきたせいで感覚が麻痺しているのかもしれない」
姉「でも、今さらどうしようもないよ!」
姉3「待て、手はあるぞ」
姉2「聞こう、姉様」
姉「どんな方法があるの!?」
姉3「ずヴぁり、誰かが妹を演じれば良いんだ」
姉2「妹を」
姉「演じる?」
姉3「そうだ、そうすれば妹と姉を比較して、やはり姉の方が良い!と思わせられるじゃないか」
姉2「なるほど、たしかに」
姉「それじゃ、お姉様がやってくれるの?」
姉3「おいおい、それはさすがに無理があるだろう」
姉「なんで?」
姉3「この色気とフェロモンのせいでな、とても妹キャラを演じることは不可能なんだよ」
姉2「自分でそこまで言いますか」
姉「それじゃ、お姉ちゃんが?」
姉2「わ、私か!?」
姉3「こんな不器用な奴に演技なんかできるはずないだろ、無理無理」
姉2「……く、悔しいが否定できない」
姉「えー、それじゃ一体……」
姉2「……」
姉3「……」
姉「……え!?あたし!?」
姉2「他に誰がいる」
姉「む、無理だよそんなの!いくら消去法だからって!」
姉3「いや、積極的に考えてもお前しかいないわけだけどな」
姉「あたしみたいな年上オーラ全開の姉が、妹を演じられるわけないもん!」
姉2「…………」
姉3「ものは試しだ、いっぺんやってみろ」
姉「絶対無理なのに……うー、もうっ」
姉「おにいちゃーん、朝だよー!」
姉2「完璧だな」
姉3「むしろ違和感無さすぎて恐怖感を抱いた」
姉「ぬがっ」
姉2「それで、あれか?馬乗りになって起こすのか」
姉「う、うまのりー!?」
姉3「微笑ましい光景だなー。誰かさんがやるとマウントポジションとって殴りかかってるようにしか見えないからな」
姉2「ちなみに姉様、それは誰のことですか」
姉3「さーて誰だろうなー」
姉「……あの、それであたしはどうすればいいの?」
姉3「とにかく明日、お前はそれで弟を起こすんだ」
姉2「そして丸一日、あいつに姉の素晴らしさを叩き込んでやる」
姉3「なんて壮大かつ完璧なプランなんだ、我ながら惚れ惚れするな」
・
・
・
チュンチュン……
弟「う、うーん……」
弟「ち、ちがうんだ姉ちゃん……これは俺のじゃなくて……」
姉「……そーっと、そーっと」
弟「うーん、うーん……」
姉「そ、それじゃ、いってきます!」 ビシィ
姉2「武運を祈る」
姉3「教育は私たちに任せろ」 グッ
姉「……すー、はー」
姉「お、おにいちゃん!!!!」
弟「!?」 ビクゥ
弟「え?なに?え?何て?」
姉「も、もうお兄ちゃんったら、早く起きなきゃダメだよ!」
弟「…………」
姉「……え、えっと」
弟「…………」
姉3「うーむ、この沈黙はキツい!」
姉2「弟の完全に冷め切った目線が痛い」
弟「……姉ちゃん」
姉「な、なに?」
弟「あれほど賞味期限は守れって言ったのに」
姉「別に悪いものなんて食べてないもん!」
弟「それで姉さんたち、これは一体どういうこと?」
姉2「なんのことだ」
弟「いや、何のことも何も」
姉3「見ればわかるだろう、妹だぞ」
弟「そりゃ、姉さんたちから見れば妹だろうさ」
姉2「違う違う、今日はお前の妹でもある」
弟「……寝起きのせいか、頭がさっぱり働かないんだけど」
姉3「じゃあわかりやすく言うぞ。こいつ、今日はお前の妹になるから」
弟「さっぱりわからない!!」
姉「と、とにかく朝ご飯を食べよう弟くん!」
姉3「はい1点マイナス」
姉「お、おにいちゃん朝ごはんだよ!」
弟「なに?ちょっと何これ姉ちゃん脅されてんの?」
弟「……もしかして」
姉2「む?」
弟「ね、姉ちゃん」
姉「だ、ダメだよおと……おにいちゃん、今のあたしは」
弟「だ、だから昨日のは誤解なんだ!!」
姉2「なんだ、何のことだ?」
姉3「弟ー、お前こいつに何かしたのか?」
弟「ち、違うんだただの事故なんだ!」
姉「どんな事故があったらあんなことになるの!」
姉2「あんなこと?」
弟「ちょっ、姉ちゃん頼む今それを言わないで」
姉「どんな事故があったら弟くんのカバンから妹もののえっちなゲームが出てくるの!」
弟「あぁ……」
姉2「…………」
姉3「…………」
弟「さあ殺せ、煮るなり焼くなり好きにするがいいさ」
姉3「お前、そう言えば助かるとか思ってるだろ」
姉2「…………」(軽蔑の眼差し)
弟「だ、だから違うんだって!あれは友達ので!俺はあんな趣味じゃない!」
姉「じゃあどんな趣味なの!」
弟「えっ」
姉3「どうした、言ってみろよー」
弟(姉の目の前で「姉もののエロゲが好きです!」と言えってのか!!)
姉2「…………」 (軽蔑の眼差し)
その頃……
妹「最低です兄さん、まさかあんなものを」
男「違う違うんだ違うんですのおぁああああああああ!!!!」
妹「まだシラを切るつもりなんですか!」
女性「まさに最低だな。さすがのボクも我慢の限界だ」
男「そう言っておきながら顔がニヤついてあごぉおおおおおううううう!!!!」
女性「よし妹くん、もう一段階アップだ」
妹「はい!これも兄さんのため!」
男「ちょっこれ以上は無理ほんと無理あぁあああああらめぇえええええええええ!!!!」
弟「……おはよう」
男「……おう、おはよう」
弟「なんか、体がボロボロだね」
男「そういうお前はげっそりしてるな」
弟「……姉さんたちに、パソコンの中身全部見られた」
男「何その拷問」
弟「無事誤解は解けた。……でも、まだ姉さんは口を聞いてくれない」
男「そりゃお前、あんなの見たら姉としてどうしたら良いかわからんだろ」
弟「そういうお前は、なんでそんなに傷だらけなのさ」
男「……丸一日、責め苦に耐えた」
弟「うわぁ」
男「なぜか妹以外の人もまざってた」
弟「人によってはお金払うレベルだね」
男「お前はそういう趣味もあったのか」
姉2「…………」
姉「お姉ちゃん、どうしたの?」
姉3「真面目に生きてきたこいつには刺激が強すぎたんだろうさ」
姉「でも、弟くんが妹好きにならなくて良かったね!」
姉3「ああ、ひとえに私たちの愛の賜物だな」
姉2「……ふ、不埒だ、ふしだらだ、ひ、ひ、卑猥だ」
姉3「あーあー、本当に初心だなお前は」
姉「お姉ちゃんが堂々としすぎなんだよ、一応あたしでも恥ずかしかったんだよ!」
姉3「いやー、いつも弟はこれを見ながらーとか考えるとな?こう、ゾクゾクするだろ」
姉「うわぁ」
姉2「……あ、あんなものを、あんなもので、弟は、弟が……ぶつぶつ」
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,.〃´ヾ.、 / /
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,、 ,r'´ ||--‐r、 ', ここで重大なお知らせです
l.l. ,..ィ'´ l', '.j '.
'r '´ ',.r '´ !| \
l! ....:.:.:.:.:.:ヽ、 ,l \
ゝ、.,_ ---‐‐‐----ゝ、ノ
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そろそろ体力の限界を迎えそうです、そして朝から予定が詰まっております
おそらく自分が帰宅するまで、このスレは残っていないでしょうし
仮に残っていたとしても、きっと話を書けるほどスレに余裕も無いと思います
尻切れトンボで申し訳ないですが、今回はそろそろお開きということで
姉たちとの生活はこれからだ!的なアレで、そんな感じでお願いします
読んでくれた人、支援してくれた人、保守してくれた人、本当にありがとうございました
久しぶりにVIPでSSを書くことができて楽しかったです
それでは、またどこかで。
このSSまとめへのコメント
俺、姉萌なのに・・・!
誰か姉と俺の妹交換してくれ・・・!ロリ巨乳だよ!中3だよ!だから、誰か姉を・・・っ!!!(高2の姉)