ルルーシュ「ナナリーを探せぇぇ!!ナァナァリィィをぉぉぉぉ!!」 (174)

エリア11 トウキョウ租界上空 蜃気楼内

ルルーシュ「ロロ……ナナリーはどうした……?」

ロロ『フレイヤの爆発に巻き込まれて……ナナリーは……』

ルルーシュ「そんなことは聞いていない……俺はナナリーはどこにいるかと訊いたんだ……」

ロロ『だから、ナナリーはもういないんだよ。兄さん』

ルルーシュ「そんなわけがあるか……ナナリーはいる……どこにいるはずだ……探せ……探せ……」

ロロ『兄さん!!ナナリーは死んだよ!!』

ルルーシュ「黙れ!!!ナナリーは生きている!!!死んでいるわけがない!!!」

ロロ『兄さん……』

ルルーシュ「ナナリーを探せぇぇ!!ナァナァリィィをぉぉぉぉ!!」

ロロ『兄さん……。わかったよ!!探してくるから、落ち着いて!!』

ルルーシュ「頼むぞ、ロロ」

ロロ『うんっ』

トウキョウ租界跡地

スザク「僕が……こんなことを……してしまったのか……」

スザク「……っ」

ジェレミア「ナナリーさまー」

スザク「……ん?ジェレミア卿?」

ジェレミア「む。枢木スザクか。こうして言葉を交わすのはいつぞやのオレンジ事件以来か」

スザク「そうなりますね」

ジェレミア「おひさしぶりでございました」

スザク「……何をされているんですか?」

ジェレミア「ナナリー様が行方不明になられたのだ。故に探している」

スザク「ナナリーが!?」

ジェレミア「どうやらフレイヤの爆発の影響でどこかに吹き飛ばされてしまったらしい。ナナリー様は風が吹けば飛んでいくほど繊細な方だから、致し方ないが……」

スザク(ナナリーが僕の所為で……)

ジェレミア「では、私は捜索に戻る。さらばだ」

スザク「待ってください。自分にも手伝わせてください」

吹き飛ばされたの意味が違うwwww

ロロ「ナナリーはどこかな。もし見つけたら息の根をとめないと」

スザク「――待ってください。自分にも手伝わせてください」

ロロ「……!」

ロロ(あれは、枢木スザク……)

ジェレミア「君が私たちに手を貸す。その意味が分かっているのか?」

スザク「今だけです。それにナナリーは総督ですから」

ジェレミア「……ふっ。いいだろう。ただし、ナナリー様を確認できれば、即時私に報告することを約束して欲しい」

スザク「分かりました。ジェレミア卿もナナリーを発見次第自分に報告してください」

ジェレミア「無論だ」

スザク「では、後ほど」

ジェレミア「ああ。頼んだ」

ロロ(あの二人まで……)

ロロ(なんとしても僕が一番にナナリーを見つけないと……!!)

ロロ「よし……」テテテッ

上空

ルルーシュ「ロロとジェレミアは何をしている……ナナリーはまだ見つからないのか……」

藤堂『――ゼロ、応答してくれ』

ルルーシュ「おおっと!!」スッ

ゼロ「どうした、藤堂?ナナリー総督は見つかったのか?」

藤堂『朝比奈との交信が途絶した』

ゼロ「なに?朝比奈が……?」

藤堂『総督の捜索も大事だが、私としては朝比奈の安否確認も行いたい。いいだろうか?』

ゼロ「ナナリー総督を見つけるほうが最優先だ。それを忘れなければ、かまわん」

藤堂『助かる。では、捜索を続ける』

ゼロ「頼むぞ」

扇『ゼロ!!無事か!!』

ゼロ「黙れ。私の心配などどうでもいいだろう。さっさとナナリーを探せ」

扇『あ、ああ……』

ゼロ「全く。状況を理解できていない奴らばかりで困る」

本編より冷静になってるな

賢者タイムなのか

ゼロ「……まだか……まだナナリーは見つからないのか……!!」

カレン『ルルーシュ!!』

ゼロ「どうした!?」

カレン『怪我はない!?』

ゼロ「ああ……」

カレン『よかった!!一応、絆創膏も用意してるんだけどよかったら――』

ゼロ「……通信、終わり」ピッ

ゼロ「ナナリーはこの廃墟と化した街のどこかにいるはずだ……!!!」

ゼロ「俺も目を凝らして探すか……」

ジェレミア『――ルルーシュ様』

ゼロ「どうした!?見つかったか!!!でかしたぞ!!!ジェレミア!!!フフフハハハハハ!!!!」

ジェレミア『お褒め頂き光栄の極みではありますが、まだ発見には至っておりません」

ゼロ「ふざけるなぁ!!!」ダンッ!!!!

ジェレミア「枢木スザクも捜索班に加わったことをご報告しておきたかったのです。お許しください」

ゼロ「なに?スザクが……?」

先生、ドルイドシステム使えば早いと思います!

トウキョウ租界 地上

スザク「ナナリー!!どこだー!?ナナリー!!」

スザク「ここかい?」パカッ

スザク「……流石にポリバケツの中にはいないか」

スザク「あの爆風の規模を考えれば、ナナリーは数キロほど吹き飛ばされていてもおかしくない……」

スザク「ナナリーは脱出のための輸送機に付近にいたはずだから……方角的には……こっちか!!」

スザク「ナナリー……待っていてくれ……!!必ず僕が見つけ出す!!」ダダダッ

スザク「ナナリー!!!返事をしてくれー!!!ナナリー!!!」

ゼロ「――スザク」

スザク「ナナリー!?」

ゼロ「私だ」

スザク「……何の用だ。ルルーシュ」

ゼロ「ナナリーを探していると聞いてな」

スザク「それがどうした?邪魔しないでくれ」

ゼロ「それはこちらの台詞だ。貴様にナナリーの心配をする資格などないのだぞ?」

原作ではこのときナナリーどこにいるんだっけ?

>>14
シュナイゼルが用意した脱出艇で離脱済み
お付だったローマイヤは影武者共々あぼん

スザク「ナナリーを心配するのに資格がいるのか。ラウンズってだけじゃダメなのかい?」

ゼロ「駄目だな。フレイヤを撃った貴様がどんな資格や称号を有していようが、駄目だ」

スザク「そうやって君はまた自分のことを棚にあげて、他人を蔑むのか。いい身分だな、ルルーシュ」

ゼロ「……!!」

ルルーシュ「――スザァァァク!!!棚上げしているのはどちらのほうだ!!!」

スザク「僕は反省している!!!」

ルルーシュ「この惨劇を引き起こし!!!たった!!!たったそれだけで自分を許すのか!?えぇ!?」

スザク「だから、ナナリーを探している!!ナナリーを見つけたとき、僕は初めて自分を許せる気がする」

ルルーシュ「貴様だけは……!!!貴様だけはぁ……!!!」

スザク「捜索の邪魔だ。どいてくれ」

ルルーシュ「まて!!ナナリーは俺たちが探す!!貴様の手など借りる気は毛頭ない!!」

スザク「僕は僕のやりたいようにやる。ルルーシュもルルーシュが思うとおりにすればいい」

ルルーシュ「貴様……変わったな……」

スザク「君もだよ」

カレン「ルルーシュ!!急に通信きれたけどなにかあったのー!!」テテテッ

ルルーシュ「カレン!!!大声で名前を呼ぶな!!!」

カレン「あっ。ごめん」

スザク「……僕は行くよ」

ルルーシュ「待て!!」

カレン「スザク?なにしてるわけ?」

スザク「ナナリーを探しているだけだよ」

カレン「あ、そうなんだ。いいとこあるじゃない」

ルルーシュ「カレン、何かようか?」

カレン「何か用って心配してあげたんでしょ?急に通信切れちゃうし」

ルルーシュ「見ての通り俺はどこも怪我をしていない。いいからナナリーの捜索を始めろ」

カレン「それはいいけど……」

スザク「ナナリー!!どこだー!!」

カレン「スザクと一緒に探すの?」

ルルーシュ「そんなわけないだろ。俺は逆を行く」

カレン「流石に手分けしたほうがいいか……。なら、あたしはルルーシュと一緒に探す」

某所

ナナリー「うっ……うぅ……」

ナナリー「ううん……?」

ナナリー「私は……どうなって……」

咲世子「ナナリー様!!お気づきになられたのですね!!」

ナナリー「さ、よこさん?」

咲世子「よかった……本当に……。ナナリー様にもしものことがあれば私……私……うぅ……」

ナナリー「あの、私は大丈夫ですから。泣かないでください」

咲世子「すいません……。安堵したら涙が……」

ナナリー「ところで、私はどうなったのですか?」

咲世子「はい。丁度、ナナリー様は飛行艇に乗り込もうとしているときでした」

ナナリー「そこで何かが?」

咲世子「私がナナリー様の側近らしき方に当身を食らわせ、気絶させたのです」

ナナリー「え……」

咲世子「そして気づかれないようにナナリー様の車椅子を押し、脱出を試みたとき、爆発が……」

ナナリー「――それで飛ばされしまったと?」

咲世子「はい。ムササビの術が役に立ちました」

ナナリー「では、ここはどこなのですか?」

咲世子「私も詳しい現在位置までは……。何分、爆発による影響か街の景色が一変しておりまして」

ナナリー「そんなにすごい爆発だったのですか?」

咲世子「はい。この風呂敷が無ければ死んでいました」

ナナリー「そうですか……。ありがとうございます、咲世子さん」

咲世子「いえ」

ナナリー「それであの、これからどうされるのですか?」

咲世子「ルルーシュ様と合流したいと思っています」

ナナリー「お兄様と!?お兄様は生きているのですか!?」

咲世子「勿論です」

ナナリー「お、お兄様のところに連れて行ってください!!」

咲世子「はい。では、ナナリー様は私が抱きかかえますね。失礼します」ギュッ

ナナリー「お兄様に会える……お兄様に……」ドキドキ

咲世子ならムササビの術ぐらい出来て当然だな

ゼロ「ナナリー!!!」

カレン「ナナリー?」パカッ

ゼロ「カレン。ナナリーがポリバケツの中にいるとでも思っているのか?」

カレン「一応だって。一応」

ゼロ「全く。真面目に――」

藤堂『ゼロ』

ゼロ「見つかったか?!」

藤堂『朝比奈は無事だった』

ゼロ「……それだけか?」

藤堂『同胞が無事だったのだぞ。もっと喜んで欲しいところだ』

ゼロ「ナナリー総督の捜索が最優先だといわなかったか?」

千葉『ゼロ!!朝比奈は重傷なのだぞ!!!』

ゼロ「なら、看病してやれ!!!」

千葉『いましている!!!』

カレン「よかった。朝比奈さん、無事だったんだ……」

藤堂『すまなかった、ゼロ。今よりナナリー総督の捜索を開始する』

ゼロ「遅い!!!」

カレン「ゼロ。落ち着いて」

ゼロ「だがしかし!!!」

藤堂『ところでゼロ。朝比奈が面白い情報を持っていたのだが』

ゼロ「ということは笑える情報か?」

藤堂『そうだな。ナナリー総督の行方に関するものだ』

ゼロ「フフハハハハハ!!!!よぉし!!!流石は朝比奈だ!!!タダでは起きない男!!!」

藤堂『アッシュフォード学園のほうへ飛んでいくのを見たと言っていた』

ゼロ「アッシュフォードだと……?」

藤堂『ああ。ただ、鳥のように飛んでいたそうだから、見間違えかもしれないが』

ゼロ「……よし。分かった。学園のほうへは私が行こう」

藤堂『頼む。私は朝比奈の看病があるのでな。手の届く範囲しか捜索できん』

ゼロ「……仕方ないか。カレン、行くぞ」

カレン「了解っ」

アッシュフォード学園 敷地内

ミレイ「あーあ……学園もこんなことになっちゃって……」

リヴァル「これからどうします?」

ミレイ「どうするも、私はアナウンサーだから――」

咲世子「おや?ここは見覚えがありますね」

ナナリー「そうなのですか?お兄様とはまだ会えませんか?」キャッキャッ

ミレイ「さ、咲世子さん!!!」

咲世子「ミレイ様!!ということは、ここはアッシュフォード学園ですね!!」

ナナリー「では、お兄様もいるのですね!?」

ミレイ「どうしたの!?そんなドロドロになって……。ナナリーまで……」

咲世子「あの爆発に巻き込まれて……」

リヴァル「とにかくさ、ナナリーだけでもどこかにも寝かせたほうがいいんじゃないですか、会長?」

ミレイ「そうね。ナナリーは体も弱いし……」

咲世子「お願いします、ミレイ様」

ナナリー「お兄様!!あれ?お兄様は……?いない……」

>>30

ミレイ「どうしたの!?そんなドロドロになって……。ナナリーまで……」

ミレイ「どうしたの!?そんなドロドロになって……。ナナリー総督まで……」


リヴァル「とにかくさ、ナナリーだけでもどこかにも寝かせたほうがいいんじゃないですか、会長?」

リヴァル「とにかくさ、ナナリー総督だけでもどこかにも寝かせたほうがいいんじゃないですか、会長?」


ミレイ「そうね。ナナリーは体も弱いし……」

ミレイ「そうね。ナナリー総督は体も弱いし……」

ミレイ「――ナナリー総督はとりあえず地下のほうで寝てもらったから」

咲世子「それはどうも」

リヴァル「でも、まさか総督まで巻き込んでたとは思わなかったなぁ」

咲世子「無差別爆撃のようなものですからね」

ミレイ「でも、どうして咲世子さんが総督を?」

咲世子「たまたま拾いまして」

ミレイ「そう……」

咲世子「それよりもミレイ様。もしここへブリタニアの兵士が来ても、ナナリー様のことは秘密にしてもらえますか?」

ミレイ「え?どうして?総督の身柄はブリタニア政府関係者に引き渡したほうが……」

咲世子「駄目です」

リヴァル「なんか、あったんですか?」

咲世子「実はナナリー様、ずっとブリタニア政府内で……その……イジメを受けていると先ほど伺いまして……」

ミレイ「イジメってどんな?」

咲世子「……食事をさせてもらえなかったり、自由にお手洗いにも行かせてもらえなかったり……。そのストレスでナナリー様は視力を失ってしまったとか……です」

ミレイ「な、なにそれ……。総督は皇族なのに……?酷い……」

リヴァル「スザクだって傍に居たのに、なにやってんだよ、アイツ!!」

ミレイ「もしかして、ナナリー総督はこの混乱に乗じて逃げ出そうとしていたとか?」

咲世子「ええ。その通りです」

ミレイ「そう……。視力を失うほどの精神的に参っていたのね……」

リヴァル「総督就任前からイジメにあっていたってことですよね、それ」

ミレイ「そうなるわね……。まさか皇族に対してそんなことをしていたなんて……」

咲世子「なので、匿ってもらえると大変助かります」

ミレイ「分かったわ。そういうことなら、このミレイ・アッシュフォードに任せて!!」

咲世子「ありがとうございます!!」

リヴァル「俺もお手伝いしますよ」

咲世子「はい!」

ミレイ「とりあえず、ナナリー総督は地下のほうへ行ってもらったし、簡単には見つからないはずだけど……」

咲世子「私はナナリー様のお傍にいます」

ミレイ「そうね。そのほうがいいわ。何かあったら、すぐに知らせるから」

咲世子「お願いします」

アッシュフォード学園 正門

ゼロ「ここにいるのか……?」

カレン「酷い……学園が……」

スザク「ナナリー!!!いないのかー!!!」

ゼロ「スザク!!」

スザク「ルルーシュ!!どうしてここに!?」

ゼロ「それはこちらの台詞だ!!」

スザク「僕はナナリーが吹き飛んだ方角を推測してここまでやってきただけだ」

ゼロ「そうか」

カレン「それよりも早くナナリーを探さないと」

ゼロ「そうだな。悪いがスザク。お前に構っている暇はない」

スザク「なに?ということはここにナナリーが……?」

ゼロ「行くぞ、カレン!!!」

カレン「はいっ!!」

スザク「待ってくれ!!僕も行く!!」

ミレイ「あーあ……。こりゃ、当分は学園も再起不能ねぇ……」

ゼロ「ちょっとよろしいですか。そこのご婦人」

ミレイ「え?わぁ!!!ゼ、ゼロ……!!」

カレン「あ、ミレイ会長。いつもテレビみてます」

ミレイ「カ、カレンまで!!どうして……!?」

スザク「会長!!僕もいます!!」

ミレイ「スザク!!!なになに!?今日は同窓会でもあるの!?」

ゼロ「それはいい考えだが、生憎と別件だ」

ミレイ「な、なんですか?」

ゼロ「ここにナナリー総督が舞い降りてこなかっただろうか。そう!!まるで天使のように」

ミレイ「……」

カレン「正直にお願いします」

スザク「会長」

ミレイ「残念だけど、ここに総督は来てません。他を当たってください」

ゼロ「……なに?」

スザクのうっかりでミレイ達に正体バレちゃう気がしてならない

ミレイ「お引取りください」

カレン「でも、こっちに飛んできたって情報が……!!」

スザク「そうなのか!?」

ミレイ「多分、鳥かなにかと間違えたのよ。総督がこんなところに飛んでくるわけないでしょ?」

ゼロ「ここではないのか。ちぃ……朝比奈め……!!」

カレン「それじゃあ他のところを探しましょう」

ゼロ「そうだな……」

スザク「待ってくれ」

ゼロ「なんだ?」

スザク「会長が見ていないだけで、ナナリーはここにいるかもしれない」

ゼロ「……ふむ。その可能性もあるか。この混乱の中だ。人一人見逃していても不思議ではないからな」

ミレイ「い、いないって言っているでしょう!!」

ゼロ「……居ないというその絶対の自信はどこからくるのか、説明してもらいたい」

ミレイ「そ、それは……」

ゼロ「学園の中を探してみるか」

ミレイ「ま、待って!!貴方たち、どれだけ有名人なのか自覚しているの!?ゼロと枢木スザクと紅月カレンが一緒にいたら、大混乱になる!」

ゼロ「知らんな。勝手に騒然としているがいい。私たちはそれを尻目にナナリーを探す」

ミレイ「そんな身勝手な……!!カレンからもなにか言ってあげて!!」

カレン「……」モジモジ

ミレイ「カレン……?」

ゼロ「まぁ、いえないよな。カレンは?」

カレン「……ごめんなさい」

ミレイ「くっ……」

スザク「ルルーシュ、僕は向こうを探すか――」

ミレイ「え?」

ゼロ「おぉぃ!!!スザァク!!!」グイッ

スザク「むぐっ!!」

ミレイ「今、ルルーシュって……」

ゼロ「違うな!!間違っているぞ!!!ル、ルールを決めまっシュ、僕は向こうを探すことにする。そういったんだ、なぁ?枢木?」

スザク「……」コクッ

予想通りすぎるwwww

ミレイ「……?」

カレン「と、とにかく、私たちはナナリーを探すんで。すいません」

ゼロ「全く。行くぞ、枢木!!」

スザク「どうしてお前が指揮を執るんだ」

ゼロ「このメンバーで指揮官に最も向いているのは?」

スザク「ゼロに決まっているじゃないか」

ゼロ「そういうことだ」

スザク「……一理あるか」

カレン「一理どころか正論でしょ」

スザク「しかしだね――」

ミレイ「……まさか、スザクくんと一緒にゼロまで来るなんて」

ミレイ(総督は命を狙われているんじゃ……!!)

ミレイ(こうしちゃいられない。咲世子さんに知らせてこなきゃ!!)タタタッ


ゼロ「……さて、会長はどこに向かったんだろうな、スザク」

スザク「どこだろうね。あとをつけてみるかい、ルルーシュ?」

地下室

ミレイ「リヴァル!!!」

リヴァル「あ、会長。どうしたんです?」

ミレイ「大変なの!!スザクくんとゼロとカレンが来てて……!!それでナナリーを3人が探してて……!!ああ!!とにかく、このことを咲世子さんに知らせなきゃ!!」

リヴァル「マ、マジっすか!?スザクのやつまで……!!」

ミレイ「リヴァル、咲世子さんを――」

ゼロ「――そうか。そこにいるのか」

ミレイ「な……!!」

リヴァル「ゼ、ゼロ……!?」

ゼロ「案内ご苦労様、ミレイ会長。手間が省けましたよ」

ミレイ「こ、ここにはいないわよ」

ゼロ「そうですか。ですが、一応確認をさせてもらいますよ?」

ミレイ「や、やめて!!」

リヴァル「ち、近づくな!!このやろう!!!」

スザク「すまない、リヴァル。抵抗するなら、容赦はできないよ?」

リヴァル「や、やれるもんならやってみやがれ!!!」

スザク「……わかった」コキコキ

カレン「ごめんね、リヴァルくん」ポキポキ

リヴァル「おぉ……!!」

ミレイ「リヴァル!!下がりなさい!!」

リヴァル「で、でも……!!」

ミレイ「貴方が怪我をしたらどうするの?」

リヴァル「か、会長……」

ゼロ「よし、枢木。その扉をあけろ」

スザク「わかったよ、ルルーシュ」

リヴァル「へ?ルルーシュ?」

ゼロ「おぉい!!!!」グイッ!!!

スザク「むぐっ!!」

リヴァル「今、ルルーシュって言わなかったか!?」

ゼロ「言っていない!!!ル、このルームを調べルーシュといっただけだ!!!」

確か去年こんな強引に誤魔化すSSあったな

ミレイ「さっきから妙に怪しいのよね……」

カレン「いや、ほら。スザクはよくゼロに向かってルルーシュって言っちゃう癖があって、あはは」

リヴァル「どうやったらそんな癖が……」

ゼロ「ほら!!スザク!!!さっさと室内を調べろ!!!」

スザク「わかってるよ。怒鳴らないでくれ」

ゼロ「貴様が私を怒らせなければ怒鳴らずにすむんだがなぁ!!!」

スザク「はいはい」ガチャ

ゼロ「全く……!!扱いに困る男だ!!!」

ミレイ「……」

スザク「――あれ?」

カレン「どうしたの?」

スザク「いない……」

ゼロ「なに?……確かに。蛻の空だな」

ミレイ「え?」

リヴァル「あっれー?どこに消えたんだ……?」

カレン「でも、見てください。食べかけのピザがあります。しかもLサイズですよ」

ゼロ「む……。まだ完全に冷めていないな。ということはここについ先ほどまで誰かがいたということだ」

スザク「一体、誰が居たんだろう?」

ゼロ「ミレイ会長?」

ミレイ「は、はい」

ゼロ「このピザは?」

リヴァル「俺が注文して俺が食ってたんだよ」

ゼロ「……Lサイズを一人でか?」

リヴァル「ああ!!」

ゼロ「太るぞ?」

リヴァル「余計なお世話だ」

カレン「ゼロ。ここにはいないみたいですね」

ゼロ「うむ……」

スザク「何か気になることでもあるのかい?」

ゼロ「……いや。他の場所に行ってみるか」

>>51
カレーのルーにしてやるーしゅかな

ズザク「どこに行こうか」

ゼロ「そうだな……」

カレン「それよりお腹すかない?」

スザク「そうだね。そろそろ何か食べようか」

ゼロ「貴様ら、何を暢気なことを!!!」

スザク「でも、腹が減ってはって言うし――」

リヴァル「……」

ミレイ「行った?」

リヴァル「ええ。でも、咲世子さんはどこに消えたんですかね?俺、ずっと扉の前にいたのに」

ミレイ「この地下室には窓もないし……」

咲世子「――ここに」パラリッ

ミレイ「さ、咲世子さん!?」

咲世子「風呂敷を使い壁に擬態しておりました」

リヴァル「す、すげぇ。全然気がつかなかった」

ナナリー「あの、今スザクさんの声とカレンさんの声が聞こえたのですが……一体……」

ナナリー「スザクさんがゼロと一緒に私を探しているのですか!?」

ミレイ「みたいですね」

咲世子「ナナリー様。これは不穏な気配がします」

ナナリー「そうですね……。スザクさんが理由もなしにゼロと行動を共にするとは思えません……」

リヴァル「まだ隠れていたほうがいいんじゃないですか?」

咲世子「ともあれ、ここに留まるのも危険ですね」

ミレイ「いいの?壁になりきっていれば、バレないんじゃ」

咲世子「枢木さんに同じ手は何度も通用しないでしょう。ここへ再度来られてはいけません」

ミレイ「そう……」

ナナリー「咲世子さん。スザクさんとだけお話はできないでしょうか?」

咲世子「無理です」

ナナリー「そ、そんな……」

ミレイ「よし。もう暫くここにいて。私が合図をしたら逃げ出して、咲世子さん」

咲世子「申し訳ありません、ミレイ様」

ミレイ「気にしないで」

正門

ロロ「……ここですか?」

ジェレミア「その通りだ。藤堂の情報ではこことある」

ロロ「では、僕は校舎のほうへ。貴方はここで待機していてください」

ジェレミア「何故だ?」

ロロ「ナナリーがここを通ったらどうするつもりですか?」

ジェレミア「なるほど。それも十分に考えられるか」

ロロ「いいですか?絶対に動かないようにしてくださいね!!」

ジェレミア「ああ。構わない。その戦略を採用する」

ロロ「よし」

ロロ(これでナナリーの喉笛を切り裂ける……!!)

ロロ「ふふふ……」タタタッ

ジェレミア「……」

ジェレミア「いや!!!やはり私も忠義のために探さなくては!!!」

ジェレミア「ジェレミア・ゴットバルト!!いざ、忠義のためにぃぃぃ!!!!」ダダダダッ

>>54
それだ

ジェレミア「ナナリーさまぁぁぁぁ!!!!」

ミレイ「げ……なんか、おかしな人がいる……!!」

咲世子「あれは……」

ナナリー「どなたですか?」

咲世子「あれはみ――」

リヴァル「敵ですね!!会長!!」

ミレイ「うん。ミレイ・アイで見たところ、あの悪人面は悪者に違いない!!」

咲世子「でも……」

ミレイ「とりあえず、正門は駄目ね。こっちへ」

咲世子「あぁ……ジェレミアさま……」

ナナリー「あの、お兄様は……!?」

リヴァル「総督のお兄さんって皇族?」

ミレイ「残念ながら、ここへは来てませんよ?」

ナナリー「……」

ナナリー(さっきからどうしてそんなに他人行儀なのでしょうか……。以前のようにナナリーって呼んでほしいのに……。総督って寂しいな……)

ゼロ「ナナリー!!!」

スザク「ルルーシュ。焦っても仕方ないよ。これでも食べて、落ち着いたほうがいい」

ゼロ「ここで仮面をとれっていうのか?そのような無駄なリスクを負ってまで食事はしない!!!」

スザク「なら、僕が食べるけど、いいんだね?」

ゼロ「好きにしろ」

スザク「……いただきます」

ルルーシュ「やはり貰う」

スザク「最初から素直になればいいのに」

カレン「あぁー。全然、見つかんない。ここにはいないんじゃない?」

ルルーシュ「……いや。ナナリーはこの敷地内のどこかにいるはずだ」

カレン「どうして?」

ルルーシュ「あの会長の焦り具合。少なくともナナリーの所在についてはなにか知っていると見て間違いない」

スザク「ああ。確かに会長は怪しかったね」

ルルーシュ「学園に匿っているのだろうな。理由はよくわからないが」

カレン「うーん。ブリタニアに恩を売るため……。じゃないか。スザクがいるんだし、引き渡さなかったのは不自然すぎる……」

ルルーシュ「ともかく、これを食い終わったらもう一度隈なく捜索するぞ!!」モグモグ

スザク「ああ。そうしよう、ルルーシュ」

ルルーシュ「ところでスザク。名前を呼ぶのはいい加減、やめてくれないか?」

スザク「何故だ?君はルルーシュだろ?」

ルルーシュ「わざとだな?」

スザク「違うよ。意味が分からない」

ルルーシュ「おのれ、スザク!!真顔でよくもそんなことが言えるな!!!」

カレン「まぁまぁ、ルルーシュ。スザクが天然なのは昔からなんでしょ?」

ルルーシュ「度が過ぎる天然はな、計算であることが多い」

カレン「そうなの?」

スザク「君たちが何を疑っているのかわからない。僕のこれは天然だ」

ルルーシュ「お前……!!」

カレン「――ルルーシュ!!誰か来る!!仮面!!!」スポッ

ゼロ「はぅ!?」

ミレイ「あ……。こんなところで食事してたの……?」

スザク「会長!?」

カレン「あぁー!!!見て!!ゼロ!!!あれ!!あれ!!!」

ゼロ「ま、まえがみえない……!!何故だ!!!真っ暗だぞ!!!」オロオロ

スザク「仮面が反対だからだろうね」

咲世子「ル……ゼロ……!!」

ナナリー「ゼロ……!?ゼロがいるのですか!?」

ミレイ「まずい!!こっちよ!!!」

咲世子「は、はい!!」

カレン「あ、逃げた!!」

スザク「待ってください!!!」

ゼロ「ま、まて……まえが……みえないぞ……!!」オロオロ

リヴァル「こ、ここは通さないぞ!!!」

スザク「……」

カレン「え?」

リヴァル「……あ、どうぞ」

スザク「ナナリー!!!僕だ!!枢木スザクだ!!!」ダダダッ

カレン「ナナリー!!あたしよ!!!カレン!!!紅月カレン!!」ダダダッ

リヴァル「……くそ……なにもできなかった……!!おれって……おれって……!!!」

ゼロ「おぉーい……だれかぁー……」オロオロ

リヴァル「なにうやってんだよ。仮面をとればいいだけだろ」スポンッ

ルルーシュ「ああ、すまない。たすかっ――」

リヴァル「……」

ルルーシュ「……」

リヴァル「ル、ルル……!!」

ルルーシュ「仮面を返してもらうぞ」

リヴァル「ルル……ルル……ルルーシュ……」

ゼロ「我が名はゼロ!!!」バッ!!!

リヴァル「待て!!ルルーシュ!!!どういうことだ!!!!」

ゼロ「……」

ルルーシュ「――すまない、リヴァル。ずっと隠していたことだが、俺はゼロの大ファンなんだ」

リヴァル「……で?」

ルルーシュ「だから、こんな格好をしていた」

リヴァル「そんなわけあるか!!!」

ゼロ「――ちっ!!ならば、仕方ない!!!リヴァル!!お前にだけは使いたくなかったが、正体を知られたからにはただでは返さんぞ!!!」

リヴァル「なんだと!?」

ゼロ「リヴァル!!!ゼロの正体は忘れろ!!」キュィィィン!!!!

リヴァル「――ああ、忘れた」

ゼロ「よし」

リヴァル「……え?あ、ゼロ!?」

ゼロ「邪魔だ」

リヴァル「ま、まて!!」

ゼロ「どけぇ!!」

リヴァル「何が目的なんだよ!!ナナリー総督をどうするつもりだ!?」

ゼロ「貴様の知ったことではない!!」

リヴァル「いいや!!総督のことは咲世子さんから聞いた!!あんなことをされていたって聞いたら、誰だって守りたくなる!!!俺だって同じだ!!!」

咲世子「くっ……」ダダダッ

ナナリー「あの、咲世子さん。スザクさんと話をさせてもらえませんか……?」

咲世子「それだけはいけません」

ナナリー「で、でも」

ミレイ「ナナリー総督。折角、自由を手に入れたのにここでまた捕まれば地獄の日々に戻りますよ!?」

ナナリー「じ、地獄……!?」

ミレイ「聞きましたよ……。とても辛かったんでしょう?」

ナナリー「そうですね……。総督になるとみなさんが昔のように接してくれなくて、大変寂しいです」

ミレイ「そうでしょうね」

ナナリー「……」

スザク「――ふっ!!」ダンッ!!!

咲世子「枢木さん……!!」

スザク「ようやく追いついた。さぁ、ナナリー総督を返してもらいます」

ミレイ「やめて!!!」

スザク「会長!?どうして遮るんですか?!僕はただ総督を取り戻しに来ただけです!!!」

ミレイ「総督が虐められていること、スザクくんは知ってるの?」

スザク「え……?」

ナナリー「……?」

咲世子「今のうちに……」

カレン「咲世子さん。ナナリーをこっちに」

咲世子「よかった……!!カレンさん!!」

ミレイ「食事を満足に与えなかったり、トイレにだって自由に行かせなかったって聞いたわ」

スザク「なに……!?ナナリー!!!それはどういうことだ!!!」

ナナリー「え?なんですか?聞いてませんでした」

カレン「よっこいしょ。さ、いくわよ。ナナリー」ダダダッ

ナナリー「カレンさん?あの、どちらへ……?」

スザク「ま、まて!!!」

ミレイ「あんな小さな女の子に総督をさせているのに、どうしてそんなことができるわけ!?」

スザク「僕は知りません!!ナナリーに聞かないことには!!!」

咲世子「ナナリー様がご自身で告白されたことです。疑う余地はありません」

スザク「そんなバカな……。ナナリーにはそれなりの待遇を……」

ミレイ「裏でやられていたとか、そういうことね?」

スザク「ま、待ってください!!本当にそういう目にあっていたなら、僕に言わなかったはずがない!!」

咲世子「枢木さんは信頼するに値しないとも申されておりました」

スザク「な……!!!」

ミレイ「スザクくん。残念だけど、総督は渡せない」

スザク「……いいんですか?反逆罪ですよ?」

ミレイ「覚悟はできてるから」

スザク「……なら」

咲世子「そうはいきません」

スザク「咲世子さん!!」

咲世子「ミレイ様を連れていくなら、私を倒してからにしてください」

スザク「手加減はできませんよ?」

咲世子「はい」

スザク「……はぁぁ!!!」

>咲世子「枢木さんは信頼するに値しないとも申されておりました」

泣けるwwwww

カレン「あれ?ルルーシュがいない……」

ナナリー「お、お兄様がきているのですか?!」

カレン「そうよ?会いたかったでしょ?」

ナナリー「も、もちろんです!!」キャッキャッ

カレン「でも、見当たらないのよね……」

ナナリー「おにいさまー!!!ナナリーはここでーす!!!」

カレン「ルルーシュー!!」

ナナリー「……いませんか?」

カレン「うん。ちょっとその辺を探してみようかな。ナナリーは、ここにいてね」

ナナリー「あ、はい」

カレン「すぐに戻ってくるから」

ナナリー「わかりました」

カレン「まったく、どこにいったのよ」タタタッ

ナナリー「……」ドキドキ

ロロ「――見つけた」

ナナリー「え?どなたかいら――」

ロロ「……」キュィィィン

ナナリー「―――」

ロロ(苦しまないように殺してあげるよ……ナナリー……)

ジェレミア「……」キュィィィン!!!

ロロ「……!!」

ナナリー「――しゃるのですか?」

ロロ「ど、どうして……!!」

ジェレミア「何をしている、ロロ?」

ロロ「こ、これは……」

ジェレミア「ナナリー様に何をしようとしていたのか、説明してもらおうか」

ロロ「……」

ナナリー「……あれ?」

ジェレミア「ナナリー様?お怪我は?」

ナナリー「ん……?あ、目が見える……」

なんでだよwwwwwwwww

>>82
そりゃナナリーの目が見えなかったのはシャルルのギアスのせいだし

ジェレミア「おぉ!!ナナリー様に光が戻った!!!」

ナナリー「どうして……急に……!!わぁ……すごい!!はっきりと貴方の顔が見えます!!はじめまして!!!ナナリーです!!」

ロロ「黙れ!!ここでお前を殺して!!!兄さんを僕だけのものに!!!」

ナナリー「兄さん?あの……どういうことですか……?」

ロロ「ルルーシュ・ランペルージは僕の兄さんだ!!!!」

ナナリー「……え?」ピクッ

ジェレミア「まて!!!」ガシッ

ロロ「離してください!!!」

ナナリー「あの、それはどういう……?」

カレン「おっかしいなぁ……。どこに行っちゃったのよ。ルルーシュのやつ」

ジェレミア「紅月!!ナナリー様をお守りするのだ!!!」

カレン「え!?は、はい!!!」

ナナリー「あなた、お兄様のなんですか?」

カレン「ナナリー!!こっち!!って、目が開いてる!?どうしたの!?」

ナナリー「あ、カレンさん。想像以上にお綺麗ですね」

カレン「ありがとう!!それよりもここを離れないと!!」ギュッ

ナナリー「ちょっと待ってください。あの方とゆっくりお話がしたいんですけど」

カレン「それはだめ!!こっち!!!」ダダダッ

ナナリー「……」

ロロ「待て!!!」

ジェレミア「これ以上の狼藉は看過しない」

ロロ「くっ……!!」

咲世子「こちらから声がしましたね」

ミレイ「あ!!ロロ!?総督、みなかった!?」

ロロ(ジェレミアのギアスは厄介だけど、一瞬のタイムラグはある!!)

ロロ「瞬間的にでも時を奪えば!!!」キュィィン

ジェレミア「はぁっ!!」キュィィィン!!!!

ロロ「まて!!ナナリー!!!」ダダダダッ

ジェレミア「我が忠義貫くため!!!逃がしはしない!!!」

ミレイ「……ん?あ……おぉ……?色々……思い出した……。ナナリーはルルーシュの妹じゃない……どうしてこんなことを忘れていたの……?」

キャンセルしたあとルルーシュのギアスってまた聞くんだっけ?

やっぱロロ雑巾って迷惑キャラでしかないな

>>96
効くよ
シャーリーは「死ぬな」を実行できるだけの余力がなかっただけ

正門

シュナイゼル「ここにいるのか」

カノン「目撃情報が相次いでおりますから」

シュナイゼル「そうか。では私が探そう」

カノン「そんな、私が……」

シュナイゼル「心配ないよ。むしろ可愛い妹と話をするのにカノンも一緒ではナナリーを怯えさせてしまうからね」

カノン「分かりました。お気をつけて」

シュナイゼル「ああ」

コーネリア「兄上。本当にゼロ、いや、ルルーシュもいるのですか?」

シュナイゼル「それは間違いない。ナナリーを探しているのなら、ルルーシュもここにいるはずだ」

コーネリア「ルルーシュ……」

シュナイゼル「行こう、コーネリア」

コーネリア「は、はい」

カレン「――はぁ……はぁ……!!」ダダダッ

ナナリー「あ、コーネリア姉様があんなところに」

コーネリア「ナナリーか!!!」

シュナイゼル「ほう。運がいいね」

カレン「ちょっと!!なんでこんなところに!!!」

シュナイゼル「総督が行方不明になれば、心配で探しにも来るというものだ」

コーネリア「ナナリー!!!」ダダダッ

ナナリー「コーネリア姉様ぁ」

カレン「追ってこないでよ!!!!」ダダダッ

コーネリア「ナナリー!!!目が見えるのか!?光がもどったのかぁ!?ナナリー!!!!」

ナナリー「はいっ!!この通りです!!コーネリア姉様の顔もはっきりみえますよ!!!」キャッキャッ

コーネリア「よかったな!!!ナナリー!!!!」ダダダッ

カレン「追ってこないでー!!!」ダダダッ

シュナイゼル「……ルルーシュもいるようだね」

シュナイゼル(ナナリーはコーネリアに任せておこうか)

シュナイゼル「さて、私はルルーシュを探そうか」

スザク「がはっ……」

スザク(あんなに……強かったんだ……咲世子さん……)

スザク「あ……はぁ……ぁ……」

ゼロ「ここに居たか、スザク」

スザク「え……ぁ……」

リヴァル「お、おい!!スザク!!!なにがあったんだ!?酷い怪我じゃんかぁ」

スザク「ちょっと……ね……」

ゼロ「スザク。立て」グイッ

スザク「え……な、なんだい……ルル――」

ゼロ「ナナリーに対して随分な扱いをしていたらしいな」

スザク「き、きみも……同じことをいうのか……」

ゼロ「答えろ、スザク。ナナリーは一体、どんな目にあっていた?」

スザク「知らないんだ!!僕も驚いているぐらいで……!!」

ゼロ「本当か!!!」

リヴァル「おい!!相手は怪我人だぞ!!やめろって!!!」

スザク「僕だってナナリーに真相を訊ねたかった!!!だけど、ナナリーはどこかに連れて行かれてしまった……!!!」

ゼロ「ちぃ……!!ならばナナリーを探すしかあるまい!!!」

スザク「ま、まて……僕も……」

リヴァル「駄目だって!!お前、動けるような体じゃないぞ!!!」

スザク「だ、だけど……!!それは嘘の可能性も……ある……!!」

ゼロ「真相は必ず伝える!!ナナリーはどちらに連れて行かれたんだ!?」

スザク「む、むこうだ……」

ゼロ「よし!!!」ダダダダッ

スザク「ま……」

リヴァル「スザク!!動くなって!!」

スザク「でも……ルルーシュを追いかけないと……!!」

リヴァル「へ?ルルーシュ?」

スザク「あ、しまった。ゼロがルルーシュだって喋ってしまった」

リヴァル「お、おい……スザク……!!それ、本当なのかよ!?」

スザク「バレてしまっては仕方ないね。リヴァルには話しておくよ。ゼロの正体はルルーシュだ」

リヴァル「な……!!」

ミレイ「――そうなの?」

リヴァル「か、会長!?どうして……」

ミレイ「スザクくんの怪我を手当てをしようと思って……。それにいくつか聞きたいこともあったから……」

リヴァル「き、聞きたいこと?」

ミレイ「でも、わかったこともあるわね……」

スザク「どうしたんですか?」

ミレイ「どうして今まで忘れていたのかわからないけど、ナナリーはルルーシュの妹だってことを思い出したの」

リヴァル「はぁ?!会長、何をいって……」

ミレイ「スザクくん。だから、ゼロはあんなにナナリーに執着していたのね」

スザク「会長、記憶が戻ったんですか……何故……」

ミレイ「そんなことはいいから!!教えて!!私はどうして今まで忘れていたの!?スザクくんは覚えていたの!?」

スザク「そ、それは……」

シュナイゼル「――私から、お伝えしよう」

スザク「な……!!シュ、シュナイゼル殿下?!な、なぜここに……!!!」

今度はミレイ達を丸め込もうというのか!!
おのれシュナイゼル!!!

カレン「くっそ!!振り切れない……!!!しつこいんだからぁ!!!」ダダダッ!!!

ナナリー「コーネリア姉様、もうちょっとですっ。もう少しで私を捕まえられますよっ」

コーネリア「ナナリぃぃぃ!!!!にがさないぞぉぉぉ!!!!!」ダダダダッ

ナナリー「早くしないとナナリーがにげちゃいますよっ」

コーネリア「ナナリぃぃぃ!!!」ダダダダッ

カレン「もーいやぁー!!!」

ロロ「――はぁ……はぁ……はぁ……み、つけた!!」

カレン「ロロ!?」

ロロ「今度こそ!!!」キュィィィン!!!

ジェレミア「はぁっ!!!」キュィィィン!!!

ロロ「邪魔ばかりしないでぇ!!!」

ジェレミア「我が忠義!!!ここで示すときぃ!!!」

ナナリー「あ。あなた、少しお話があります」

カレン「ナナリー、あとにして!!」

ナナリー「でも、お兄様とどういう関係なのかしっかりお聞きしないと気持ち悪くて」

コーネリア「にがさんぞぉおぉ!!!!俗物がぁぁ!!!」

カレン「こうなったら!!戦うしか……!!」

ゼロ「――待て!!」

カレン「ゼロ!!」

ナナリー「ゼロ……」

コーネリア「やっと会えたな……!!!ゼロォォォ!!!!」

ゼロ(ギアスはキャンセルされているのを見た。今のコーネリアには俺のギアスが通じる……)

ゼロ「コーネリア!!!!」

コーネリア「なんだ!!!」

ゼロ「大人しくしていろ!!!」キュィィィン

コーネリア「わかった」

カレン「あ……ギアス……」

ナナリー「あら?コーネリア姉様?」

コーネリア「……」

ゼロ「これでよし。さてと、ようやく見つけましたよ、ナナリー総督。フフハハハハ」

ナナリー「ゼ、ゼロ……」

ゼロ「我々と一緒に来てもらいましょうか?」

ナナリー「嫌だと言ったら?」

ゼロ「これは異なことを。お願いではなく、これは命令ですよ」

ナナリー「……」

ゼロ「カレン、行くぞ」

カレン「でも、ロロとジェレミアさんが……」

ゼロ「ん?」

ロロ「兄さんはぼくのものぉぉおぉ……!!!」ググッ

ジェレミア「我が忠義、未来永劫瓦解なし!!!!」ググッ

ゼロ「……放っておけ。どうせ、ジェレミアの勝利だ」

カレン「そう?」

ナナリー「コーネリア姉様!!」

コーネリア「ん?どうした?」ニコニコ

ナナリー「……」

コーネリア「私に何か用か?」

ナナリー「いえ……」

ゼロ「フフフハハハハハ。滑稽だな。さ、行きましょうか。貴方には色々と聞きたいこともありますから」

ナナリー「聞きたいこと?」

咲世子「ゼロ様!!」

ゼロ「どうした?」

咲世子「シュナイゼル殿下もこの学園内に……」

ゼロ「シュナイゼル!?奴もいるのか……!?」

ゼロ(やつめ……ナナリーを回収しにきたに違いない……!!ここは早くこの場から離脱すべきだな)

ゼロ(シュナイゼルは勝利を確信したときにしか動かん。ということは……!!)

ゼロ「カレン!!咲世子!!すぐにここを離れる!!!」

咲世子「はい!!」

カレン「紅蓮を持ってきます!!」

ゼロ「あと藤堂と扇に連絡をとって、蜃気楼をここへ――」

シュナイゼル「そんなに急ぐことはないだろう、ゼロ?ディナーの時間までは余裕があるよ」

ゼロ「な……!!」

ナナリー「シュナイゼル兄様!」

シュナイゼル「ナナリーが私の顔を見るのはいついらいだろうね」

ナナリー「全然、覚えてませんっ」

シュナイゼル「私もだよ」

ゼロ「これはこれは。殿下。中華連邦以来ですね」

シュナイゼル「そうなるかな。さぁ、チェスでもするかい?」

ゼロ「生憎と戯れている時間がない」

シュナイゼル「そうか。それは残念だ。では、話を進めるとしようか。気は進まないが致し方ない」

ゼロ「な、なんだと……?」

ミレイ「ルルーシュ。待って」

ゼロ「……!?」

リヴァル「ルルーシュ、なんだよなぁ?」

ゼロ「リ、リヴァル!?」

ゼロ(バ、バカな……!!リヴァルにはギアスを使ったはず……!!何故だ……!!ジェレミアのギアスで効果が失せたのか……!?)

ナナリー「ルルーシュ……?」

カレン「な、なにいってるのよ!!リヴァル!!ルルーシュがゼロなわけないでしょ!?」

シュナイゼル「いや。その仮面の下には私もナナリーもコーネリアも、そしてアッシュフォードの生徒会に属する人たちにとっても馴染み深い顔があるはずだ」

ゼロ「……」

ミレイ「全部、思い出したの、ルルーシュ。ナナリーが貴方の妹ってことを」

リヴァル「どうなんだよ……。俺はまだはっきり思い出せないんだけど……」

ゼロ「……」

シュナイゼル「ギアスを使おうとしても無駄だよ。少しでも不審な動きを見せれば……」

カノン「……」チャカ

ゼロ「側近が狙撃するのか」

シュナイゼル「そういうことだね」

ゼロ(流石にあの距離ではギアスは使えない……)

ミレイ「答えて!!」

スザク「――ルルーシュ、観念するんだ。もう全部バレてしまっているんだ」

ゼロ「スザク……!!」

バラしたのはどこの誰だと思ってんだよ

ナナリー「お、お兄様……なのですか……?」

ゼロ「……」

スザク「シュナイゼル殿下は全て知っていたんだよ。会長にもリヴァルにも知っていることを全部話された」

ゼロ(おのれ、シュナイゼル……!!!会長やリヴァルにまで俺のことを……!!!)

シュナゼル「まずはその仮面をとってもらおうか」

ゼロ「……」スッ

ミレイ「……!!」

リヴァル「お、おまえ……!!」

ルルーシュ「これで満足か?」

カレン「ルルーシュ!!」

ナナリー「お兄様!!!お兄様!!!」キャッキャッ

シュナイゼル「さて。ルルーシュ。君をこのまま連行し連れていくのは容易い」

ルルーシュ「……何が目的だ。シュナイゼル」

シュナイゼル「弁明があるなら聞こうか」

ルルーシュ「弁明だと……?」

>>129
シュナイゼル「さて。ルルーシュ。君をこのまま連行し連れていくのは容易い」

シュナイゼル「さて。ルルーシュ。君をこのまま連行していくのは容易い」

ひとりシュナゼルが混じっておりますが

リヴァル「ルルーシュ。本当なのか?今まで色んな奴にギアスをつかって……自分の思い通りにしていたとか……」

ミレイ「私たちにも使ったの……?記憶がなかったのって……ルルーシュが……?」

ルルーシュ「……」

シュナイゼル「反論はなし。ということは認めるのだね?」

スザク「ルルーシュ。もうお終いにしよう」

ナナリー「お兄様、ギアスってなんですか?私にも教えてくださいっ。あと、目が見えるようになったんですよ!!」

ルルーシュ「……ふふふふ……はははは……フフフハハハハハハハ!!!!!!」

カレン「ルルーシュ……?」

咲世子「ルルーシュ様?」

ルルーシュ「その通りだ!!!だが、それがどうした!!!」

スザク「なに!?」

ルルーシュ「他人を利用して何が悪い!!!えぇ?!人は常に誰かを、何かを利用し、生きている!!!」

ルルーシュ「俺も同じだ!!!この力を利用し世界に復讐してやろうとしただけの話だ!!!」

ルルーシュ「俺は何も間違っていない!!!」

スザク「ルルーシュ……!!やはりお前は生きていてはいけない!!!」

開き直ったぞルルーシュ…

ナナリー「カレンさん、ギアスってなんですか?」

カレン「えっと……私もよくしらなくて……」

ナナリー「お兄様、私にもギアスを使えますか?」

ルルーシュ「ナナリー……。そうだな。俺の顔が見えるんだよな?」

ナナリー「はいっ!」

ルルーシュ「なら、使えてしまうな……」

ナナリー「どうぞ」

シュナイゼル「……悲しいね、ルルーシュ。力に溺れた者の末路というのは」

ルルーシュ「好きにしろ……」

ロロ「兄さん!!」キュィィィン!!!

ジェレミア「はぁ!!」キュィィィン!!!

ロロ「ジェレミアぁ!!!僕の邪魔ばかりしないで!!!」

コーネリア「は!!私は今まで……なにを……!!」

リヴァル「あ……俺も……思い出した……」

ミレイ「ルルーシュ……」

シュナイゼル「ルルーシュ。君の罪は重い。私利私欲の為に多くの人間を犠牲にしてきたのだろうからね」

ルルーシュ「ふん。覚悟は常にあった。まさか、こんな結果になるとは思わなかったがな」

スザク「残念だ。親友として」

ルルーシュ「……」

シュナイゼル「では、行こうか」

リヴァル「ちょっとまったぁ!!!」

スザク「え……!?」

カレン「リヴァル!?」

ルルーシュ「お前!!何のつもりだ!!!」

リヴァル「シュ、シュナイゼル殿下!!ちょっと待ってください!!俺、ルルーシュの親友なんですよ……えへへ……」

シュナイゼル「それは知っているよ」

リヴァル「だから、分かるんです。こいつがこう言っちゃうときって、多分本当だってことは」

シュナイゼル「なら……」

リヴァル「でも!!同時に話を大げさに言ってるときもあるんですよー!!!あはは!!ルルーシュって見栄っ張りだから!!」

リヴァル「だから……ギアスのことは信じるし、ルルーシュのことも信じたいんですよ」

やはりリヴァルこそ親友、いや真友

ルルーシュ「リヴァル!!何をいって!!」

リヴァル「だろ?お前、俺にギアスとか使ってないだろ?」

ルルーシュ「いや……!!」

リヴァル「だって、使うなら「一生犬のように服従しろ!!」とかルルーシュは命令するだろ?」

ルルーシュ「お前……」

ミレイ「はいはいはい!!!私もリヴァルに賛成ー!!!」

スザク「会長……!?」

ミレイ「そんな便利なものがあるなら、なんでこんなところにいるわけ?」

ルルーシュ「会長、何が言いたいんですか?」

ミレイ「いやいや。私だったら、そんなギアスとかあったら、皇帝の椅子に座ってるね。光の速さで」

咲世子「ミレイ様……」

ミレイ「だから、ルルーシュはギアスを悪用しているってことはない!!!と信じる」

ルルーシュ「なっ……」

ナナリー「私も!!お兄様がそんなことをしているとは信じません!!でも、ゼロだったことを隠していたので、少しだけ嫌いになりましたっ!!」

ルルーシュ「ナナリー……」

シュナイゼル「……なるほど。ルルーシュにはいい友人がいるようだ」

スザク「リヴァル!!会長!!騙されている!!!」

カレン「なんですって!?」

リヴァル「その前にそっちだってナナリーに色々と酷いことしてきたんだろ!!!」

ミレイ「そーよ、そーよ。そっちの弁明だって必要じゃないかなぁー?」

シュナイゼル「それはどういうことかな?」

スザク「わかりません。何故かナナリー総督が酷い目にあっていたというデマが流れているみたいで……」

シュナイゼル「ナナリー?どういうことかな?」

ナナリー「え?」

ルルーシュ「ナナリー、聞いたぞ。総督になってから食事も満足にできず、トイレにすら自由にいけなかったことを」

ナナリー「え?え?」

カレン「そうなの!?ナナリー!!そんな生活してたの!?」

ナナリー「えーと……」

スザク「ナナリー!!そんな話しはデタラメのはずだ!!」

咲世子「……」オロオロ

ルルーシュ「ナナリー、どうなんだ?」

ナナリー「……はい。実はその通りです」

咲世子「本当だったのですか!?」

コーネリア「ナナリーにそんなことを強いていたのかぁ!!!枢木ぃぃぃ!!!!」

スザク「知らない!!自分は知りません!!!!」

シュナイゼル「……ナナリー。嘘はいけないな」

ナナリー「嘘ではありません。いつも食事は水とパンだけでした。トイレも1日1回しか行くことを許してもらえませんでした」

スザク「だ、だれがそんなことを……!!!」

ナナリー「言いつけを破れば、鞭で叩かれる日々……私はもう総督なんて……耐えられません!!!」

シュナイゼル「……」

コーネリア「おのれ枢木ぃぃ!!!!ナナリーにはなんの罪もないはずだぁ!!!!」ググッ

スザク「あ……ぁ……!!く、び……がぁ……!!!」

シュナイゼル「カノン。撃つんだ」

カノン「はい」チャカ

咲世子「――ルルーシュさま!!!」

ロロ「させない!!!」キュィィィン!!!!

カノン「―――」

ロロ「兄さんを殺させはしないよ」バァン

カノン「――がぁっ!?」

シュナイゼル「なに……!?」

ルルーシュ「兄上。当てが外れたな」

シュナイゼル「君たちは全員、罪人となった。逃げられしないよ」

リヴァル「え?マジ……」

ミレイ「バカ!!覚悟きめなさいって!!男の子でしょう!!」

ルルーシュ「いいんですか?巻き込んでしまいますよ?」

ミレイ「いいよ。好きにして。ルルーシュを悪く言うやつは私がギッタンギッタンにしてやるから!!」

ルルーシュ「はは……」

リヴァル「お、おれもおれも!!!」

ルルーシュ「ふっ……バカだな……」

ルルーシュ「――よし!!この場を離脱する!!!咲世子!!ジェレミア!!!時間を稼いでくれ!!!」

ジェレミア「オール・ハイル・ルルーシュ!!!!」

咲世子「仰せのままに!!!」

スザク「まて!!ルルーシュ!!!」

コーネリア「話は終わっていないぞ!!!枢木ぃ!!!」

スザク「あ!!コーネ――」

ロロ「兄さん!!ナナリーはどうするの!?」

ルルーシュ「連れて行くしかない」

ナナリー「捕虜ですね」

ルルーシュ「そういうことだな。カレン、ナナリーを頼む!!」

カレン「うんっ!!」ギュッ

ナナリー「担いでいただいて、ありがとうございます」

カレン「ナナリーは軽いからヘーキヘーキ」

リヴァル「あぁ、ついに俺も大犯罪者かぁ……」

ミレイ「なんか面白いじゃん!!ルルーシュも守れて一石二鳥!!」

ルルーシュ「――藤堂!!応答しろ!!」

イカルガ艦内

藤堂「――そういうことがあったのか」

ルルーシュ「ああ」

扇「そのギアスって……話は……本当なのか……?」

ルルーシュ「本当だ」

千葉「……」

玉城「それじゃあ、今までの奇跡は全部、インチキだったっていうのかよぉ」

ディートハルト「そんなことは関係ない。ゼロは結果を残してきたはずです」

扇「だが……」

リヴァル「あ、あの!!」

藤堂「なんだ、客人」

リヴァル「もし、そんな力があればとっくにこの黒の騎士団は世界征服できているって思いませんか……ね?」

藤堂「……どうだろうな。相手を服従させる催眠術だけで、世界を取れるかどうかは難しいかもしれんな」

ミレイ「少なくとも、もっともーっと、黒の騎士団員たちは多くてもいいんじゃない?」

ナナリー「はい。私もそう思います」

ルルーシュ「俺は覚悟を決めている。切りたければ切ればいい」

カレン「ルルーシュ!!」

ルルーシュ「当然の報いだ。日本人でもないしな」

藤堂「……」

千葉「藤堂さん。どうしますか?」

ルルーシュ「考えを聞こうか、藤堂、扇」

扇「お、俺は……」

リヴァル「お願いします!!!」

扇「え……」

リヴァル「もう一度だけ!!ルルーシュをしんじてやってください!!!こいつ口は悪いし態度もでかいけど、悪い奴じゃないんです!!!」

扇「……」

玉城「誰がブリキやろうの言うことを……」

ミレイ「お願いします」

ナナリー「どうか、お兄様を支えてくれませんか?」

扇「それは……えっと……」

オペレーター「あの!!扇さん!!」

扇「どうした?」

オペレーター「着艦許可を求められているのですか……」

藤堂「誰だ?」

オペレーター「シュナイゼル……と言っています」

ルルーシュ「やはりな……」

カレン「どうするの!?」

ルルーシュ「藤堂、扇、ディートハルト、あと玉城。お前達でシュナイゼルの話を聞いて来い。それで判断してくれ」

扇「ゼロ、いいのか?俺たちはお前を裏切るかもしれないんだぞ?」

ルルーシュ「構わん。だが、これだけは約束して欲しい」

扇「なんだ?」

ルルーシュ「俺の親友と妹だけは保護してやってくれ」

藤堂「……よかろう」

扇「いいのか?」

藤堂「ここまで言われて断れるわけがなかろう。それよりもシュナイゼルの話を聞きにいくべきだな」

会議室

シュナイゼル「――以上が、私の知りえたゼロの秘密ということになる」

扇「全部……ギアスで……?」

シュナイゼル「私もギアスにかかっている可能がある。そして貴方たちも例外ではない」

扇「……」

ディートハルト「……しかし、彼がその力を使っているとするなら、私たちは疑うでしょうか?」

コーネリア「なに?」

藤堂「うむ。ギアスとやれで服従している状態ならば、我々がこうしてゼロを疑っていること事態が既に不自然だ」

シュナイゼル「それはつまり、自分たちにはギアスをかけられていないと?」

藤堂「そう考えるのが自然だ。そのような力を有しているのなら、何故真っ先に「自分だけを信じろ」と命令しない?」

玉城「おう!!そうだ!!!そうだ!!俺もそう思ってたところだ!!!そんなことできるなら、俺なんてあれだよ、女とかいっぱいはべらせるっつーの!!!」

スザク「しかし!!ギアスを使い多くの人々を……!!」

扇「帰ってくれ」

シュナイゼル「ゼロを信じるということか」

扇「ギアスのことは俺たちで問う。ただ、貴方達の情報を鵜呑みにはしたくないだけだ」

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom