ダズ「うっ・・・うっ・・・」(16)
進撃の巨人のダズの話です。
単行本10巻の内容が入ってくると思います
ダズ「おろろろろろろろろ!!!!!」ビチャビチャ
「おい、またダズが吐いたぞ!」
「またか、さすが自動嘔吐機だな」
「誰か介抱してやれよ~」
「お前やれよ」
「え、やだよ汚いじゃん」
ダズ「ハァ、ハァ、ハァ」
・・・あぁ・・・またこれか・・・
俺の名前はダズ。第104期訓練兵だ。
訓練兵団に入ったはいいものの成績は常に開拓地送りギリギリのライン。
そしてよく吐く。そのせいで自動嘔吐機(おーとおうとましん)という不名誉なあだ名で呼ばれることもある。
だが俺は屈しない。必ず10位以内に入って憲兵団に入ってやるんだ!
それによく吐くことも悪いことだけじゃない。なぜなら・・・
クリスタ「ダズ!大丈夫!?」
きたぞ!
ダズ「うぅ、おぇっ!」
クリスタ「1回全部出しちゃお、ね?」背中サスサス
「おい、あいつまたクリスタに介抱してもらってるぞ!」
「だから誰か早く行けって言ったんだよ!」
「あ~本当に天使だなぁクリスタ」
「結婚しよ」
ふふふ、羨ましがってるなあいつらめ。
104期生の中で圧倒的人気(特に男子)を誇るクリスタに介抱してもらうことができる、これ以上の喜びはない!
だが・・・
ユミル「おいクリスタ。こんなゲロまみれ野郎にいつまでもかまってんじゃねーよ、早く食堂いくぞ」
クリスタ「もう、ユミルったら~ダズがかわいそうじゃない」
ユミル「はっどーだか。私にはそいつがクリスタに介抱してもらうために吐いてるようにしかみえないね、ほら、いくぞ」ズルズル
クリスタ「ちょっとユミル!引きずらないでよ!あ、ごめんねダズ。あとでちゃんと水飲んだほうがいいよ!」
ズルズル…
マルコ「ダズ、大丈夫かい?」
ダズ「はぁはぁ、大丈夫だ・・・うぅ」
ジャン「まったく相変わらずだなぁお前はよ」
ダズ「・・・うるせーよ」
マルコ「さぁ、僕らも食堂へ行こう」
そう、クリスタに介抱してもらうのはいいが決まってユミルが邪魔してくる。
こっちだって吐きたくて吐いてんじゃねーンだよ!・・・基本的には。
~その晩~
サムエル「なあ、みんなは好きな女子はいるか?」
トーマス「どうした急に」
サムエル「たまにはいいじゃん?」
サムエル「ジャンはもちろん・・・」
ジャン「ミカサに決まってんだろ。あの美しい黒髪、物腰の柔らかさ・・・」
マルコ「いつも言ってるよね、それ・・・」
サムエル「ダズは・・・ってダズもわかりきってるか」
ダズ「俺はもちろんクリスタさ!」
トーマス「まあみんなが認める天使だからな・・・ダズは今日も介抱してもらってたもんな」
ダズ「あぁ・・・だけどまたユミルのやつに邪魔されちまった、ちくしょーあのデカ女め」
マルコ「はは、ユミルはクリスタにべったりだもんね」
ダズ「なんなんだよあいつは・・・」
サムエル「あいつもクリスタのこと好きなんじゃねーの?本気で」
ダズ「はぁ!?なんだそれ、気持ちわるすぎ・・・おぇ」
マルコ「気持ち悪いとか言うなよ・・・てか吐かないでよ?」
ジャン「なぁマルコ、最近なんかミカサの視線が俺のほうに向いてる気がするんだけどこれって・・・」
マルコ「うん・・・あんまり期待しないほうがいいと思うよ・・・」
~ある朝~
キース「それでは先月の訓練結果を踏まえた各順位を発表する!!」
ざわざわ…
ダズ「くそっまたケツのほうか・・・」
「ケツ?」
「ライナー、反応しちゃだめだ」
もう入団からだいぶ経ってる。俺は憲兵団に入るってのにいい加減このままじゃまずいぞ・・・!
ユミル「よぉゲロさん、今度こそ開拓地行きか?」
ダズ「ちげーよ!今月に一気に点数を稼いでやる!あとゲロって言うな!」
ユミル「はいはい、ゲロさん」
ダズ「てめぇ・・・!!」
くそっなんだこいつは突っかかってきやがって・・・
やっぱりこいつは嫌いだ!
クリスタ「ユミル!ダズに失礼でしょ!謝って!」
ユミル「はいはい、すいませんでしたぁ」
クリスタ「もうっ!どうしてちゃんと謝らないのよ!」
クリスタ「ダズ、まだ今月には希望者だけ参加の雪山訓練もあるし卍解できるよ!一緒にがんばろう」ニコッ
ダズ「お、おう!絶対雪山訓練でほかのやつらごぼう抜きしてやるさ!」
ああ・・天使だ、癒される・・・
~雪山訓練当日~
ダズ「うぅ・・・おろろろろろろっろろ」ゲロゲロ
トーマス「おいダズ!大丈夫か?具合悪いんじゃないか!?」
サムエル「今日は訓練にいかず、俺達のように休んだほうがいいぞ」
ダズ「うっ・・はぁはぁ、いや、行く!」
トーマス「お、おい!やめとけって」
ダズ「俺は、開拓地になんか行かない・・憲兵団に行くんだ・・うぅ」
なん・・だと・・!?
ダズ消失編でも書きますかね
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