キョン「俺は朝倉がタイプだ」(350)

誰か朝倉とらぶらぶいちゃいちゃ頼む

4月。
人は春は出逢いと別れの季節と言い、この4月は出逢いの方に当たるわけなんだが、
俺は前3年に特別仲がよかった先輩もおらず別れとかいうのはあまり実感しておらず、
出逢いというのも学年が一つ上がるだけで特にないとはずだ。
去年までと特に何も変わらない。変わるのは、クラスのメンバーとか担任とかその辺だけだろう。
そのはずだったんだが…

キョン「五組か…」
担任は岡部。クラスのメンバーは、ハルヒ、谷口、国木田辺りはもちろん、見覚えのある名前だらけだった
キョン「なんだよコレ…一年のときとほとんど一緒じゃねぇか」
別に願ってた訳じゃないんだが、少し期待はしていたんだ
新しい出逢い ってやつをな
ま、しょせんこんなも…

???「あ、キョンくんとクラスおんなじなんだ~」

キョン「なんでお前がここにいる?」

そこに居たのは…

???「久しぶりに逢った第一声がそれなの?」

ここにいるはずの無い存在…

???「それより、今年一年、よろしくね?」

朝倉涼子だった

キョン「ちょっとまってくれ。状況を確認して整理して正確な判断を下させてくれ」

朝倉「どうぞ?」

キョン「まず、さっきも言ったが何故お前がここにいる?」

朝倉「長門さんのバックアップとして、再構築されたのよ。」

キョン「ハルヒの監視役としてか?」

朝倉「そ。長門さんはどちらかというと今は涼宮ハルヒと接触する役目を担ってるからね」

朝倉「ま、私は監視役だから、特別な力はほとんど制限されてるの。人間っていっても過言じゃないくらいよ」

話を聞きつつ俺は警戒を解かない。

朝倉「そんなに怖い顔しないでよ。前みたいに殺そうなんて思ってないから♪」

キョン「…」

朝倉「…信じてないわね?ま、いいわ。それより、早く教室行きましょ」

キョン「わ、ちょ…お前」

朝倉に腕を引っ張られながら俺たちの新しい教室へ向かった

ハルヒ「なによ。またあんたの後ろなの?」

それはこっちのセリフだ
誰が好き好んでお前の前なんかに座るか
たまには後ろに座らせやがれ

岡部「はい静かにしろ~。よし、じゃあまず俺の自己紹介でも…」

そこから、去年と特に変わってない岡部の自己紹介を聞かされ、クラス全員の自己紹介をさせられた
面倒ことこの上ないな

なぜか名簿の後ろから順番に回っていたため、ハルヒの自己紹介を先に聞くことになったわけだ
さて、コイツは一体なんて言うのか…

ハルヒ「SOS団団長、涼宮ハルヒ」

そう言ってハルヒは席に腰を下ろした
…それだけかよ

キョン「〇〇です。これから一年間よろしくお願いします」

こんなもんだろ、自己紹介なんて

でまぁ、クラス最後の自己紹介は朝倉だったわけだが、アイツはたしかカナダとかに行ってたことになってたわけで、クラス全体の注目度は今までより必然的に増す訳だが

朝倉「朝倉涼子です。去年の途中から親の仕事の都合でカナダに行ってましたが、今年からまたこの学校に通えるようになりました。みんな、これからよろしくね?」

それから朝倉の周りには、新しくやって来た転校生かそれ以上のレベルで人が集っていた

キョン「朝倉、凄い人気だな…」

ハルヒ「………」

キョン「?どうしたんだ、ハルヒ」

ハルヒ「……ふん」プイッ

訳が分からん

キョン「付き合ってくれ!」
朝倉「いいわよ、突きあいましょ!」


そう言うと朝倉は、懐からナイフを取り出した



BAD End

キョン「好きだ!」
朝倉「私に隙なんてないわ」



そういうと朝倉は(ry




BAD End

それから朝倉は例の如くクラス委員長になって、二年五組をひっぱっていっていた


しかしまぁ、よくクラス委員長なんかするよな
今日は団長様が用事があるとのことでSOS団は休み、部室には誰もいない
てか、俺が勝手に休んだら怒るくせになんでアイツは私用で休んだりできるんだよ

などと考えつつ俺は忘れ物を取りに教室に向かっていた
そういえば、最近あまり団活をしてな…

ドン

ボーッと歩いていたため誰かとぶつかってしまったらしい
曲がり角でぶつかるとは、またベタなことを…

朝倉「あいててて……」

キョン「朝倉?」

どうやら、朝倉とぶつかったらしい
近くには、鬼のような数のプリントが散らばっていた

朝倉「あぁ、キョンくん…」

キョン「すまん朝倉。立てるか?」

とりあえずここは、右手を差し出しとこう
流れ的に

朝倉「あ、ありがと……んしょ」

朝倉「私と付き合ってくれない?」
キョン「あぁ・・・いいぞ」
朝倉「即答・・・」
キョン「食欲の秋だからな」
朝倉「?」

とりあえずプリントを集めていく

朝倉「あ、いいわよ」

いや、今のは完全にボーッとしてた俺が悪い
できるだけキレイに整えていく

キョン「すまん、朝倉。ボーッとしてた」

朝倉「いや、私も前見ないであるいてたから」

キョン「…なんか、らしくないな」

朝倉「な、なによ!!私だって考え事しててボーッと歩くことだってあるわよ!!」

物凄く意外だ。
なんでもテキパキとこなしてそうなんだがな

職員室に持って行く途中だったようだから、持って行くことにした
とりあえず、プリントの半分よりちょっと多いくらいの量を持って立ち上がる
相当遠回りになるが、別にいいだろう

朝倉「で?なんであんなとこほっつき歩いてたの?」

キョン「いや、忘れ物を取りに行ってたんだ」

朝倉「そう。私もカバン取りに行かないといけないから、一緒に行きましょ?」

キョン「あぁ」


キョン「しかしクラス委員長大変そうだな」

朝倉「そんなことないわよ?半分好きでやってるし、色んな情報手に入れやすいから」

キョン「さらっと腹黒いことを言うな、お前は」

ガラガラ

朝倉「でも、手伝ってもらったからなんかお返ししたいわね」

キョン「いらねぇよ、お返しなんて」

朝倉「私がしたいの」

キョン「……」

朝倉「ダメ?」

キョン「…お前…宇宙人なんだよな?」

朝倉「ええ、そうよ。長門さんと一緒のね」

キョン「………わかった。で、お返しって、何してくれるんだ?」

朝倉もカバンを持ったから、教室をでる

ガラガラ

朝倉「ん~~、そうねぇ………」

長い間があった
いや、そんぐらい考えておいてから喋れよ

朝倉「ここがキョン君の部屋・・・」
キョン「あぁ」
朝倉「イカでも飼ってるの?」
キョン「まぁな」

朝倉「へぇ、イカなんて飼ってるの・・・珍しいねぇ見てみたいな」
キョン「あぁ・・・いいぞ」
朝倉「・・・なんで世界の窓を開けてるの?」

キョン「この中で飼ってんだよイカさんを!ほら、しっかり見ろって!」

朝倉「いやぁ!」


ガラッ


長門「・・・寝れない、夜は静かに」
朝倉「・・・ごめんなさい」
長門「・・・それと、あまり変な力の使い方はやめて」
朝倉「はぁい、つまんないのー」

朝倉「デートとか?」

キョン「………は?」

朝倉「うん!!そうしましょう!!」

キョン「ちょっと待て。全く流れが読めんのだが」

朝倉「だから、私がキョンくんをデートに連れてってあげるのよ」

キョン「………」

朝倉「……いや?」

キョン「………いやじゃない」

そんな目で見られたら断れんだろう……

空は綺麗な夕焼け色をしていた

朝倉「じゃあ、決定ね!!今度の日曜日、駅前9時集合でいい?」

キョン「駅前9時だな、わかった」

朝倉「遅れちゃだめだよ?」

キョン「わかってるさ」

その日俺と朝倉は、肩を並べて帰った
夕日に照らされてできた二つの影が、長く、長くのびていた

>>22-41
    ___

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~次の日~

谷口「おいキョン!!お前、昨日朝倉と一緒に帰ってたろ!?」

キョン「あぁ」

谷口「『あぁ』じゃねぇよ!!どこまでいった?どこまでやったんだ!?なぁ!!」

キョン「だから一緒に帰っただけだ。なにそんなに騒いでんだよ」

谷口「あぁ~~~~っ!!!なんて羨ましいことを!!朝倉と一緒に帰るなんて……」

キョン「国木田。谷口がいつもの五倍はアホになっているぞ」

国木田「もう蘇生はムリかもね~」

キョン「そうだな…」

谷口「そんな人を哀れむような目で見るなぁぁぁ!!!」

そんなわけで、日曜日がやってきた
さっきの描写、いらなかったんじゃないかという質問はご遠慮願いたい
ありふれた日常会話が、人の幸せを生み出すんだ
そういう解釈で流しておいてくれ

いつもの癖だろうか。30分前に駅前に着いた
まだ朝倉はいないだろうか

朝倉「あ、キョンく~ん!!」

キョン「おぉ、朝倉。えらく早いな」

朝倉「キョンくんこそ、随分早いわね。まだ30前よ?」

キョン「いつもの癖でな。」

しかし、いっつも人を待たせてばかりだな、俺

朝倉「いつものって、涼宮ハルヒ?」

キョン「だな。遅れたから罰金とか言って、いつも奢らされる」

朝倉「ふ~ん………」

朝倉「ま、いいわ。じゃ、行きましょ!!」

キョン「ちょっと待て。俺はまだ行き先を聞いていない」

朝倉「言ってなかったっけ?今日いくのはね……」

朝倉はそう言うと、クルッと右回れをしてて俺の方を向き、はじけんばかりの満開の笑顔でこう言った

朝倉「遊園地!!」

おぉう
いいぞもっとやれ

え?>>1寝たの?

>>61
>>1ですけど何か?

>>62
おまえ書けよ

>>64
せっかくの休みなんだからエロゲさせろよ
文才あるやつが書けよぅ

まだか

そこでは、でっかい地球儀が俺たちを迎えてくれた

キョン「しかし遊園地なんて、中学の卒業遠足以来だな」

朝倉「そっかーじゃあ今日はうんと楽しもうね!!」

キョン「……」

不覚にも、朝倉のその純粋過ぎる言動に、ちょっと可愛いと思ってしまった

ていうか、人が多いな
なんだここは
初めてきたが、なんでこんなに人でごった返してるんだ
今日はせっかくの日の曜日だぞ
家でゴロゴロとか、ゴロゴロとか、ゴロゴロとかしとけよ

朝倉「人多いね~」

そう言って朝倉は、俺の手を握ってきた

朝倉「はぐれちゃダメでしょ?」

キョン「……」

画像が小さくて申し訳ないがこれかね
ttp://imepita.jp/20090919/644010

俺はそこまで映画に詳しくはない
そりゃ、自転車の前かごにはいって家に帰るとかほざく宇宙人とか、手から糸を出す全身赤タイツの変出者くらいは知っている
だがまぁ、知らんやつも結構多いわけだ

だが…

朝倉「キョンくん、次あれ乗ろっ」

コレは…

朝倉「超おもしろかったね~」

結構…

朝倉「キョンく~ん、アイス買ってきたよ~」

楽しい

>>81
(´∀`)b イイ!!

朝倉「キョンくんは、チョコとバニラ、どっちがいい?」

キョン「バニラ」

朝倉は、えらく上機嫌だった
嬉しいって感情が、身体中からにじみ出てるかんじだ

キョン「楽しそうだな」

朝倉「ん~?だってキョンくんと一緒だもん♪」

コレは何かの作戦なんだろうか?
いや、この際んなことはどーだっていい
なんていうか、今日の朝倉は凄く可愛かった
そういや、谷口的一年美人ランキング(昨年度版)では、評価AAランク+でベスト3に入るレベルてか言ってたな

うん
…可愛い

キョン「…可愛い」

心の声だったつもりだったんだが、
うっかり声に出してしまった
バッチリ朝倉の方を見ながら

朝倉「ふぇ!?」

キョン「え!!あ、いや!!今のはなんつーか、不可抗力といいますか、心の声が思わず口にだしちゃったわけで、あの…」

朝倉「………」

朝倉は、赤くなってうつむいてしまった
いやー、まずったな……

ただいま

朝倉「キョンくん…」

キョン「ん、なんだ」

朝倉「女の子はね、その……そうやって誉められるの…嫌いじゃないっていうか…う、嬉しいと思うわよ……」

………………

キョン「……わかった、覚えてておく」

くそ、なんだその可愛さわ!!
犯罪じゃないか!!

向こうの方から賑やかな音やら声やらが聞こえてきた
パレードのようだ

キョン「朝倉、パレードだぞ、見に行こうぜ」

朝倉「う、うん!」

朝倉の頬は、まだほんのり桜色をしていた

キョン・朝倉「おぉ~~」

さすが日本第二位の遊園地
パレードもなかなかのものだ

朝倉「あ、こっち向いた!!おーーぃ!!」

朝倉の横顔は、本当にキラキラしていた
心の底から楽しんでいるかんじがした
そしてできれば…

朝倉「ほら、キョンくんも手ふろうよ!!」

キョン「あぁ、おーーーぃ!!!」

いつまでも、見ていたいと
そんなことを思っていた



キョン「ほらよ。コーラでよかったか?」

朝倉「ん、ありがと。」

キョン「………なぁ、朝倉」

朝倉「? なに?」

キョン「なんだ、その……お前の今日のその服……似合ってて、………すげぇ、か、可愛いと思うぞ………」

朝倉「え??」

キョン「……ほら、次のヤツ行くぞ!!」

朝倉「え、あ、ちょっと待ってよ!!」

朝倉(キョンくんがまた可愛いって…///)

キョン「…………///」


キョン「ん~、遊んだな…」

朝倉「そうね…ちょっと、疲れちゃった」

なんだろう
いまの朝倉の言葉、動き、いや全てが
恋しく、愛しく感じられた

朝倉「今日は、付き合ってくれてありがと。とっても楽しかったわ」

キョン「そりゃよかった」

キョン「……あのさ、」

朝倉「なに?」

キョン「…また今度、遊びに行こうな。二人で」

朝倉「………」

朝倉「うん!!」

…はじめは、涼宮ハルヒの観測のため、彼と接触し、彼女の出方を見ようと思っていた

でも…

彼の事を思うと、胸が苦しくなる…
疼いてくる…
締め付けられそうになる…

なんで……?

   ( ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)
   \_|_____○/

  / //ノノノ人ヽ   ヽ  うん!!
  | /  -‐'  'ー-' \ヽ |
  ||  (●), 、(●:ヽ /

   |  ,,ノ(、_, )ヽ、,,   |  
   \  .`ニニ´  .:::/
   /`ー‐--‐‐ー´´\


~月曜日~

ハルヒ「ねぇ、あんた昨日どこいってたの?」

キョン「……なんでお前が俺が昨日出かけた事を知ってるんだ?」

ハルヒ「たまたま見かけたのよ。駅前で」

面倒なことになったな…

ハルヒ「いいわ。質問を変えましょ。なんで朝倉涼子なんかと一緒にいたの?」

そこもバッチリ見られてたわけだな…

   ( ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)
   \_|_____○/

  / //ノノノ人ヽ   ヽ  ほっぺにクリーム付いてるよっ♪
  | /  -‐'  'ー-' \ヽ |
  ||  (●), 、(●:ヽ /

   |  ,,ノ(、_, )ヽ、,,   |  
   \  .`ニニ´  .:::/
   /`ー‐--‐‐ー´´\

キョン「朝倉とデートだ」キリッ

ハルヒ「デートなら仕方ないわね」

かんけつ!

みなさん応援ありがとうございました!!

ここは下手にごまかしたら後が厄介だな……

キョン「デートだ」

ハルヒ「は?」

キョン「朝倉とデートに行ったんだ。遊園地に」

ハルヒ「はぁ!?なんで!?」

キョン「こないだプリント拾ってやったらお返しがしたいって言われて、誘われたんだ」

ハルヒ「そ、そう。ま、別にあんだがいつ誰とどこに行こうと…」

朝倉「キョンくんおはよ~」

ハルヒ「!!」

キョン「おぉ、朝倉。おはよう」

>>131先生の次作にご期待ください


朝倉「昨日は遅くまで付き合ってもらって、ごめんね?」

キョン「別に構わん。俺も楽しかったしな」

朝倉「ていうか、あんなに人多いとは思わなかったわ」

キョン「あぁ、あんな数の人見たの久しぶりだったな」

朝倉「そういや昨日、手つないだとき、なんか途中から熱くなってたよね~キョンくんの手」

キョン「な、べつにやましい気持ちがあったとかじゃなくてだな、あれは…」

バン!!

キョン「……」

朝倉「……」

キョン「……ハルヒ?」

ハルヒ「………フン!!」

スタスタ

ハルヒはどこかに行ってしまった…

ガラガラ
バン!!

……できればあと二年ほど帰ってこないでくれないか、ハルヒ

朝倉「……行っちゃったね」

キョン「……だな」

なんなんだアイツはいったい……


ん、あそこにいるのは…

キョン「よう、古泉。今頃登校か?」

古泉「あぁ、あなたですか。ええ。ちょっと閉鎖空間が発生しましてね…」

………………………………すまん、古泉

キョン「そうか。そりゃ、おつかれさん」

古泉「いえ、これも僕の仕事の内ですから」

ったく、あいつは人に迷惑ばかりかけやがって

~放課後~

…さて、特に用があるわけじゃないんだが、教室にやってきてしまった
いや、用がないってわけでもないんだが…

お…

キョン「よぉ」

朝倉「あら。こんな時間にどうしたの?」

キョン「いや、特に用はないんだが、教室覗いたら朝倉が見えたから」

朝倉「そう」

キョン「委員の仕事か?」

朝倉「ええ。ちょっとたまっててね…」

キョン「うし、手伝わせてくれ」
朝倉「…いいわよ、別に」

キョン「いや、手伝いたいんだ」

朝倉「………」




キョン「…ふぅ、終わったな」

朝倉「おかげで思ったより早く終わったわ。ありがと」

キョン「………」

人に感謝されるってのは、
なんか身体が痒くなるな


今日も朝倉と一緒に帰った
くだらない話をしながら………

こんなことになるとは思ってなかった
ありがとう

それから俺たちはほぼ毎日一緒に帰るようになった

最初の方は、二つの影には間があったが、徐々に間は縮まっていった
やがて二つの影は一つになった

そして、今度の日曜日
またデートの約束をした

朝倉「おーそーい~」

キョン「すまん!!」

というか、何故だ!!
何故待たせてばかりで待つことができないんだ俺は!!

朝倉「っていっても、まだ時間前だよね。キョンくんエライエライ♪」

キョン「俺は幼稚園児じゃないんだが」

朝倉「あ、そうだった」

キョン「何を今さら…」

今日も朝倉は、とても楽しそうだ
もちろん俺も楽しい

今日行くのはデパートだそうだ
なんでも最近オープンした店で
映画館やらゲーセンやらもついているらしく、
時間潰しやデートにはもってこいの場所だ

キョン「でっかいなー」

朝倉「でっかいわねー」

とりあえず、映画を見にいった
少し早めに集合したのは、そのためだ

すいません
今日(昨日か)ちょっと疲れたんで寝させてもらいます…
もし明日残ってたら続き書かせてもらいます

臼井さんの無事を祈りつつ、おやすみなさい…

おはようございます
今から書きます

さて、今日見るのは最近話題になってる恋愛系のやつだそうだ
名前だけならテレビで聞いたことがあるんだが、内容までは把握していない

……っていうか、周りカップルだらけだな…
まぁ、人間の考えることなんて、だいたい一緒だよな…


………キャメルポップコーン超うまいな

部屋が暗くなって、無意味なCMが続く
わかったから、その妙な動きは止めてほしいな
映画泥棒なんてしねーからよ

なんて考えながら、俺はひじ掛け(であってるだろうか)に手を置こうとする
暗かったから、そこに先客がいるなんて分からなかったんだ
でまぁ、手と手が触れ合うわけで…

朝倉「にゃっ!?」

キョン「うおぉ!!すまん、朝倉!気付かんくてな…」

すると朝倉は、小動物のように首をフルフルふってこう言った

朝倉「ふ…不意打ちだった……から………その…」

朝倉の細く綺麗で、少し冷たい指先が俺の手を握ってくる

朝倉「…握ってていい?」

………俺は、首を縦に降ることしかできなかった

映画の内容は、すげぇ乙女チックっていうか、
そんな感じだったと思う
いや、正直そんなに内容を憶えていない
俺の神経の約七割は左手にいっていたからな
内容が頭にはいってこなかったんだ

朝倉「面白かったわねーっ」

すまん、朝倉
憶えとらん

キョン「あ、あぁ」

朝倉「最後らへん泣いちゃいそうだったもん」

キョン「…そうだな」

くそ、朝倉は純粋に映画の感想言ってるのに俺は何テキトーに濁したりしてんだよ

キョン「…腹減ったな」

朝倉「そういえばそうだね。どこで食べる?」

キョン「そりゃもちろん、マクドだろ」

朝倉「おぉ、関西人だ」


適当に二人で並んで座る
…向かい合って食わねぇのか?普通

朝倉「~♪」

…まぁ、いいか

キョン「次はどこ行く?」

朝倉「とりあえず、お洋服とか見て回ろうと思ってるんだけど…」

シャーッ

朝倉「どう?」

おぉ……
コレは、思ってた以上の破壊力だ…

キョン「…すげぇ似合ってるよ、うん。可愛い」

朝倉「え!?あ、そ、そう?」

その格好で顔赤らめてあたふたされると…

正直たまりません

朝倉「~♪」

可愛い服が買えて、ご機嫌のようだ
さて…

キョン「お、なんか面白そうな店だな。ちょっと覗いてみるか」

朝倉「うんっ」


そこは、部屋に置く小物みたいなのが沢山置いてあるみせだった
なんつーか、非常にユニークなものが多く…

朝倉「ちょっと、コレ見て~っ」

キョン「なんだ、この原材料の無駄遣いみたいなかんじの物体は」

朝倉「ちょっとヤバいよね~」

朝倉「あっ」

朝倉が何か見つけたようだ

朝倉「見て見て~コレとコレ、キョンくんと私みたいじゃない?」

キョン「言われてみれば、そんな気がせんでもないな。っていうか、俺はこんな間抜け面してるか?」

朝倉「そこがいいかんじなんじゃない」

キョン「………」

朝倉「可愛いな~、これ……ちょっと買ってくるね」

レジに向かおうとする朝倉を止めた

キョン「ちょっとまった」

朝倉「?」

キョン「俺がかってくるよ」

>>211
なんだ、只の俺か。

>>213お前か


キョン「買ってきたぞ」

朝倉「えっと、じゃあちょっと貸して?」

キョン「おぉ、はい」

朝倉「え~っとね…」ガサゴソ

朝倉「ハイ!!涼子ちゃんからのプレゼントです!!その子を私だと思って、大切にしてあげてね?」

と、さっき俺が買った人形のストラップを渡してきた
金払ったの俺なんだが、これはプレゼントになるんだろうか……?
まぁ、いいか

キョン「ありがとよ。大切にさせてもらう」

朝倉「ふふっ」

うん、とりあえず、家に帰って鞄につけさせてもらおう

朝倉「ちょっと、お手洗いいってくるわね」

キョン「あぁ、わかった」

ふぅ…
こないだの遊園地ほどじゃないんだが、なかなか疲れるな…
いやまぁ、それ以上に楽しいんだがな

……………………


???「ねぇ」

ん?
聞きなれた声が聞こえた気がした
顔を上げてみると、そこには

キョン「……長門?何故ここにいるんだ?」

長門「買い物の途中で、貴方達を見つけた。」

キョン「そうか」

長門「貴方に一つ、言いたいことがあってきた」

キョン「?」

長門「貴方は世界の鍵。貴方のおかげで、涼宮ハルヒの精神状態が安定するのも確か」

長門「だが、それ以上に貴方は貴方の考えを尊重すべきだと私は思う」

長門「貴方は、自分の感情に素直に行動すべき」

キョン「………………」

長門はねぇなんて言わないもん!

キョン「……わかった。ありがとよ、長門。おかげで肩の力を抜けた気がするよ」

長門「そう」

キョン「じゃあ、また明日な」

長門「……」コク

スタスタ


……凄い量の袋だったな
何をあんなに買ったんだろうか
全部食い物なんだろうな…

さて……


朝倉「おまたせ~」

キョン「おぅ」

>>222
すまん
長門がキョンを呼ぶときなんて言うかわからんかったんだ



次はゲーセンだ
まぁ、ゲーセンに関しては俺の方が数枚上手だからな
ということで、色々なやつをやったわけだ…
格ゲー、音ゲー、クイズのヤツなど…

で、最後にきたのが

キョン「プリクラか……」

朝倉「早く撮りましょ!!」

キョン「わ、押すなよ」

キョン「こら、そんなにくっつくな」

朝倉「え~、いいじゃない」

いっくよ~?

はい

チーズ!!

カシャッ


朝倉「キョンくん変な顔~!!」

キョン「うるさい。ていうか、俺の顔ばっかに落書きするな」
朝倉「えへへ~」

キョン「『えへへ~』じゃねぇ」


朝倉「できたーー!!」

キョン「俺の顔がなんで餓えた火星人みたいになってるんだ?」

朝倉「気にしない気にしない♪」

だがまぁ、一枚だけちゃんとしたっていうか、
綺麗なやつがあるし別にいいか


朝倉「今日は楽しかったね~」

キョン「あぁ」

キョン「しかし外は意外と寒いな…朝倉、大丈夫か?寒くないか?」

朝倉「………うん」

キョン「そうか。ならよかった」

朝倉「………ねぇ」

キョン「ん?」

朝倉「なんでキョンくんは、いっつもぶっきらぼうなのに、時々急に優しくなるの?そんなの………ずるいよ………」

キョン「………………え?」

朝倉「これ以上優しくされたら…私……もっともっとキョンくんのこと………………好きになっちゃうよぉ……」

キョン「……朝倉?」

泣いてるのか?

長門は、自分の気持ちに素直に行動しろと言った

俺は………

俺は………………


キョン「……朝倉」

ギュッ

俺は朝倉を抱きしめていた

キョン「泣かないでくれ。お前がなくと俺も悲しい」

朝倉「……キョンくん………っ」

キョン「朝倉………」


キョン「俺はお前が好きだ」

朝倉「………………え?」

朝倉「……ホントに?」

キョン「当たり前だ。ここで嘘をつくバカがどこにいる」

朝倉「キョンくん………!!」


朝倉「あのね、デートも手をつないだのも…キョンくんが初めてだったから…もう一つ…私の初めて…持ってって…」

キョン「朝倉………」


俺たちは唇を重ね合わせた
互いの気持ちを確かめあうように
二人の永遠を誓うように

~翌日~


ハルヒ「………ねぇ、キョン」

キョン「どうした?」

ハルヒ「あんた、朝倉と付き合ってるの?」

キョン「………………」

キョン「………………………………何故そんなことを聞くんだ?」

ハルヒ「昨日あんたと朝倉がキスしてるの見た」

………………………………


落ち着け、俺
落ち着くんだ…


キョン「あぁ、付き合ってる」

ハルヒ「!!!」

ハルヒ「そ、そぅ………」

………………汗が止まらん

ハルヒ「あんた、彼女のこと好きなの?」

キョン「え?」

ハルヒ「朝倉のこと好きかって聞いてんの!!」

キョン「………ああ、好きだ」

ハルヒ「………そう………」

ハルヒ「ホントに好きなのね?」

キョン「本当だ」

ハルヒ「………」

キョン「………」

ハルヒ「……わかったわ。キョン」

キョン「………なんだ?」

ハルヒ「いい、朝倉を泣かせたり悲しませたりしたら、ただじゃおかないからね!!!」

キョン「は?」

ハルヒ「幸せにしてやりなさいって言ってるの!!!」

ハルヒ………

キョン「…あぁ、もちろんだ」


偶然とは恐ろしいものだ…………
なんで変なとこだけアイツに見られるんだ……

まぁ、いいか

それより今は……


俺は、校門まで走る
ちょっと遅れちまったか…



朝倉「キョンく~~ん!!」

俺は、彼女のもとへ走っていく
彼女との、ありふれた日常を作りあげていくために…


END

ありがとうございました!!

SS書くの二回目なんですが、
前のやつが奇跡的駄作だったので、
練習がてら、と軽い気持ちで書いてたんですが
まさか、支援、保守をしてもらえるとは思っておらず、
むしろ叩かれるだろうと思ってたんで
本当に嬉しかったです


一応終わりですが、
まだ残りが結構あるんで希望があれば続きみたいなの書こうと思うんですが…

いや、書かないかもしれないですが

夏休みとか、文化祭とか、
色々やりたいんですが、

これ書けバーカ

みたいなのありますか?

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