苗木「おはよう戦刃さん!」
苗木「レーションあげるね!」
苗木「またね戦刃さん!」
戦刃「苗木くん優しい」
戦刃「いつも私なんかに構ってくれていて優しい」
戦刃「なんだかちょっと、苗木くんが気になる」
苗木「戦刃さん」
苗木「ううん、なんでもないよ、呼んだだけ」
苗木「本当だよ、なんでもないよ」
苗木「それじゃ」
戦刃「呼んだだけ、呼んだだけ」
戦刃「ちょっと恋人みたい」
戦刃「苗木くん……えへへ」
江ノ島「残姉ちゃんは今日は仕事してきてください、体が鈍ると困るので」
戦刃「今日は学校が……」
江ノ島「私様の言うことを聞かないつもりなのですか?」
戦刃「……お仕事してくるね」
戦刃「盾子ちゃん盾子ちゃん苗木くん盾子ちゃん苗木くん」
戦刃「最近苗木くんのことを結構考える」
戦刃「苗木くん……」
戦刃「今日の戦いはなんだかすぐに終わらせられそうな気がする」
苗木「その傷どうしたの!?」
苗木「ちっちゃな傷だって菌が入ったら大変なんだからね?」
苗木「はい、これで大丈夫だよ」
戦刃「ただ伏せたときに擦っただけの傷だったのに、こんな傷だけであんなに心配してくれた」
戦刃「治療してくれてる苗木くんの横顔は格好良くて、お兄ちゃんって感じだった」
戦刃「最近は心臓がおかしい、これも苗木くんなら治してくれるかな?」
戦刃「なんだか心臓病にかかったかも、どうしよう盾子ちゃん」
江ノ島「残姉ちゃんはほんっとうに残念だなぁぁ!?」
戦刃「?」
江ノ島「うぷぷ、わからないなら仕方ないよね、うぷぷ」
戦刃「盾子ちゃんに聞いてもわからなかった」
戦刃「でも、盾子ちゃんはなにか知ってるみたい」
戦刃「どうしよう苗木くん……なにもないのに心臓がドキドキしてる、怖い」
苗木「どうしたの戦刃さん、顔が赤いよ、体調悪いの?」
苗木「保健室に行こう、掴まって」
苗木「あはは、背が低くて頼りないけど我慢してね」
苗木「それじゃあ戦刃さん、ゆっくり休んでね」
戦刃「苗木くんも男の子」
戦刃「思ってたよりも力があったし、暖かかった」
戦刃「どうしよう、せっかく連れてきてもらったのに、せっかく休んでるのに」
戦刃「心臓病が悪化した、治りそうにない、どうしよう」
戦刃「苗木くん盾子ちゃん苗木くん苗木くん苗木くん」
苗木「最近思い詰めたような顔してるよ、大丈夫?」
苗木「それに、いつも熱がある、本当にどうしたの?」
苗木「とりあえず今日も保健室に行こうね」
戦刃「もう私はダメ、原因不明の心臓病」
戦刃「山田くんが言ってた、いくら強くてもサイヤ人でも、心臓病には勝てないって」
戦刃「心臓病怖い、きっとこのまま死んじゃうんだ」
戦刃「苗木くんだけには、話しておきたいな」
戦刃「最近、いつも胸が苦しいの、ドキドキドキドキ苦しいの」
戦刃「苗木くんが保健室に連れてきてくれる時は特に、頼るものがあると弱くなっちゃうのかな、胸の苦しさで死んじゃいそうになるの」
戦刃「怖いよ苗木くん、お願い、助けて」
戦刃「え、告白?」
戦刃「た、確かに苦しいってことを告白したけど……」
戦刃「?」
このSSまとめへのコメント
戦刃さん鈍感過ぎ
でもそれが、好き