淡「私がほかの女の子と話してたら怒りそう」
淡「例えばだけどー」
咲「淡ちゃん……なんで私以外の女の子と話すの?」
淡「別に少し話してただけだって!」
咲「ほんと? 浮気とかじゃないよね? 私のこと嫌いになったとかじゃないよね?」
淡「当たり前じゃん! サキのこと嫌いになるわけないってば!」
咲「よかったー……淡ちゃんに飽きられたかと思ったよー」
咲「でも今度から話ちゃだめだよ? 今度話したら私淡ちゃんのことどうにかしちゃいそうだから」
淡「みたいなね?」
和「ふむ、大星さんが例で出てるのが気に食いませんけどそんな感じですね」
淡「でしょ? まぁ私は浮気したりしないから問題ないんだけどー」
和「他にも咲さんは私の携帯とか勝手に見てそうですね」
和「咲さん先にお風呂入りますね」
咲「うん! ゆっくりしてもいいからね?」
和「お言葉に甘えさせていただきますね」
咲「……和ちゃんお風呂入ったよね?」
咲「和ちゃん綺麗だし私に隠れて浮気とかしてないかな……」
咲「疑うのはダメだってわかってるけど」
咲「確認しないと心配だよ。 えーと、メールどうやって見るんだっけ」
咲「パ、パスワード?」
咲「そんなのわからないよ!」
和「0000ですよ」
咲「ほんと? ありがとう和ちゃん……でも、お風呂に入ってたんじゃないの?」
和「ふふっ、咲さんが心配だったものですからすぐに出てしまいましたよ?」
和「それでどうして私の携帯を勝手に見てたんですか?」
咲「え、えっと、それは……」
咲「和ちゃんが浮気してるかどうか心配で……」
咲「最低なことしてるって分かってるんだよ? でもやっぱり心配だったから」
和「咲さん……私が浮気するわけないですよ?」
咲「でも和ちゃん綺麗だし、今日もいろんな人に話しかけられてたし」
和「そうですね。確かに話しかけられたりしますけど私は咲さん一筋ですから」
和「なにも心配しなくてもいいですよ?」
咲「信じてもいいんだよね? 裏切ったりしたらただじゃおかないかもしれないよ?」
和「嫉妬する咲さんもかわいいですね……」
咲「も、もー! 今日は寝る!」
和「みたいな感じですけど」
淡「サキって機械苦手そうだよね」
和「実際苦手ですよ。だからもたもたした手つきで必死に浮気してるかどうか調べるところを想像するんです」
淡「ふむ。ありだね」
照「あのさ……二人ともなんで私の家にいるかは知らないけど咲は私に一筋」
照「この事実は変えようのない真実」
和「そんなオカルトありえません」
淡「そうだよ。テルーも妄想はほどほどにしといてね」
照「妄想じゃない」
淡「じゃー次はテルーがサキをヤンデレっぽくしてみてよ」
照「私が? まぁいいけど」
照「咲、ただいま遅くなってごめん」
咲「もー心配したんだよ? ご飯作ったから一緒に食べよ?」
照「……ごめんね咲。今日はもうご飯食べてきたから」
咲「食べてくれないの? あ、デザートにお姉ちゃんの好きなプリンもあるよ!」
照「プリンは明日食べるから……今日はもうお腹いっぱいだから、ね?」
咲「どうしても食べてくれないの?」
照「今日だけだから……」
咲「吐いてきてよ」
照「え?」
咲「だから今日食べてきたもの全部吐いてきてよ。そしたらお腹減るでしょ?」
照「吐くなんてできない」
咲「一人じゃ吐けれないの? じゃあ手伝ってあげるねお姉ちゃん」
照「ま、待って咲。握りこぶしを作らないで」
咲「でもお姉ちゃん吐けれないんでしょ?」
照「吐いてくるから。吐いてくるから……」
咲「ほんと? じゃあ先に席について待ってるね?」
照「わかった」
照「みたいな感じ?」
淡「やめてよ。サキはそんなことしないから」
和「そうですよ。咲さんは暴力なんてふるいませんから」
照「でもヤンデレって言ったらあんな感じ」
照「二人のは別に病んでない」
淡「テルーのはデレてないじゃん!」
和「つまり、私のが一番バランスがいいということでいいですか?」
照「原村のは別物だから論外」
和「そうですか……」
淡「てかさー、サキはいつ帰ってくるの? 結構待ってるんだけどー」
照「私が聞きたい。起きたらいなかった」
咲「お姉ちゃんただいまー、あれ、淡ちゃんに和ちゃんも来てたんだ」
和「おかえりなさい。お風呂沸いてますから先に入っていいですよ?」
咲「ほんと!? 今日動き回ったから汗かいてたんだー。ありがとう和ちゃん!」
和「礼には及びません」
照「人の家のお風呂勝手に沸かすのやめて」
淡「勝手に家に入ってる方をどうにかしないといけないと思うよ!」
和「さて、咲さん宛に来てるメールでも確認しますか」
淡「誰から来てんの?」
和「優希と天江さんからですね」
照「内容は」
和「優希の方は大した用事ではないですが、天江さんが咲さんを遊びに誘っていますね」
淡「勝手に断るのは悪いんじゃないかな」
和「咲さんがお風呂から出たら私たちが遊びに誘えばいいでしょう」
淡「それもそっか」
咲「和ちゃん気持ちよかったよー」
和「そうですか。それはよかったです」
照「咲、プリン買ってきてるから一緒に食べよ?」
咲「うっ、今日じゃないとダメ?」
照「プリンは鮮度が大事だからね」
淡(プリンって鮮度あったんだ)
和(鮮度なんてあるわけないです)
咲「で、でも、今日デザートいっぱい食べてきたし……」
照「咲、お姉ちゃんの言うことが聞けないの?」
咲「そんなんじゃないけど……」
照「じゃあ食べよ? あーんってしてあげるから」
咲「う、うん。わかったよお姉ちゃん」
照「よかった。可愛い可愛い咲に手を出さずにすんで」
咲「手を出すつもりだったの!?」
照「プリンが食べれる状態になるまでね。まぁ過ぎたこと」
照「ほら、あーん」
咲「あーん……うん、おいしいよお姉ちゃん」
照「これ私の分だから後で咲は自分のも食べるんだよ?」
咲「え……そんなに一杯も……」
淡「おっとここで超新星の淡の登場だ! サキのプリンは食べさせてもらいました!」
照「淡、あとで覚えておいてね」
淡「ごめんねテルー? もう忘れちゃった」
和「咲さん、大丈夫ですか?」
咲「しばらく動きたくないよ……」
淡「私なにか飲み物とってくるね」
照「カフェオレ」
和「コーヒーで」
淡「あい了解したー。サキは?」
咲「なんでもいいよー」
淡「じゃあしばらく待っててねー」
照「急いではやく。咲が苦しそう」
和「慌照さんのせいですけどね」
照「人の名前使ってバカにしないで」
淡「ハァー……やっぱイライラするんだよねー」
淡「サキが私以外に笑顔見せたり話したりするってのはさー」
淡「でも、もう大丈夫。サキと私だけが暮らせる準備はできた」
淡「飲み物に睡眠薬を混ぜてっと……」
淡「飲み物とってきたよー!」
照「遅いけど、きちんと持ってきたことは褒める」
和「ありがとうございます大星さん」
咲「ありがとう淡ちゃん」
淡「気にしなくていいよー。ささ、ぐびっと!」
照「……なんか眠い」
和「お姉さんもですか……私もです」
咲「…………」
淡「お休みテルー、ノドカ……サキ」
淡「後はサキを車に乗せて遠くに出かけるだけっと」
淡「よいしょっと。車の免許取っといてよかったー」
淡「えーと、鍵どこだっけ……」
淡「家の中に置きっぱだったっけ」
照「このプリン……固い……」
淡「やめてよテルー! 私の車の鍵かじらないでよ!」
照「痛い……叩くのは禁止」
和「そうですよ、大星さん。それに咲さんを連れ去ろうとするのもNGなんで」
淡「あ、あれ? な、なんで起きて……?」
照「淡が睡眠薬入れるのは知ってたから」
和「まぁ、飲んだふりってやつですよ。咲さんは飲んじゃったみたいですけど」
淡「う、嘘。じゃあ私のサキと二人っきりでイチャイチャする計画は?」
照「成立すると思ったの?」
和「気持ちはわからなくもないですけどね」
照「とりあえず、私は咲と一緒に寝とくから後は二人で話し合ってて」
和「そんなこと認める訳なでしょ」
淡「……」
照「淡は寝ないんだ」
淡「ね、寝るよ! 私もサキと一緒に寝るよ!」
この後、四人は幸せに暮らしました。
めでたしめでたし
かん
このSSまとめへのコメント
咲ちゃんは本当にこれで幸せなのだろうか……