アニ「あ…アルミン!」(29)


アニ「次の休み…もし良かったら」トタタ…

アルミン「アニ?」

アニ「一緒に…っひあ!」ドデッ


シーン…


ライナー「……プッ」

ベルトルト「………」

エレン「……」キュン

アルミン「あの…大丈夫?」


アニ「大丈夫……」ギロッ

ライナー「」ビクッ

アルミン「えっと…休みがどうしたの…?」

アニ「ううん…何でもない」スッ

アルミン「あ…うん、またね」

エレン「アニ顔真っ赤だったな。顔面から倒れたからか?」

ベルトルト「……(恥ずかしかったんだろうな)」

ライナー「情けない声出してたからな」

ミカサ「……アニ」

アニ「……」

ミカサ「ちゃんと誘えたの?」

アニ「なんで私が…」

ミカサ「アルミンと休日を過ごしたいと言ったのは、あなたでしょう?」ジッ

アニ「……」

ミカサ(エレンがアニに対して特別な感情があるのは薄々感じている。何としてもアニとアルミンをくっつけなくてはいけない。)

アニ「夜になったら…また行ってくる」

ミカサ「アニ、私はあなたの味方。あなたを応援する事に全力を尽くそう。」

アニ(確かにアルミンが気になるとは言ったけれど…それが好きって事なのかなんて分からないのに…)ハァ…

ミカサ「アニ…アルミンは優しい。人望もある。あなたもアルミンと一緒にいるようになればきっと周りと打ち解けられる。」

アニ「……(別にそんなこと望んでないんだけど。)」


ガヤガヤ…

サシャ「はーあ…疲れました。早くパァンが食べたいです…」

クリスタ「…?アニ、何か元気ない?」

ユミル「こいつの不機嫌はいつもの事だろ!それより早く着替えようぜ
。汗が不快だ。」


アニ(はぁ…さっき転んだの無かった事にならないかな)

アルミン←アニ←エレンかな?みてるよ、着たい

ライナー「アニの奴…アルミン…か?アルミンに惚れてるのか?」コソコソ

ベルトルト「どっちにしろあまり応援はできないよ」

ライナー「?何でだ?同郷の大事な仲間の恋を応援しなくてどうするんだよ……まさかベルトルト、アニの事…」

ベルトルト「……(あぁ、駄目だな。)」


エレン(…アニがアルミンを…?ふーん…)モヤ…

アルミン「エレン…?何か顔が怖いけど…大丈夫?」

エレン「はっ!?何ともないぞ!気のせいだ…」

エレン(気のせい…だよな)

ワイワイガヤガヤ

サシャ「待ちに待ったパァンです!パァン!!!!有難うございますっ!!!」

コニー「こいつ本当にうるせーな…!パンばっかで飽きないのかよ」

サシャ「ふふん、どんなにバリエーションの少ない食事でもこうやって食べれる事に感謝しなくてはいけませんよ!」

コニー「あぁ…!そうだな、サシャの言う通りだ!!!(ばりえーしょん…?)」

ジャン「チッ…お前もうるせーよ」


エレン「ミカサの奴遅いな。先に食ってるか?(アニも見当たらない…)」

アルミン「もう少し待ってようよ。」

>>5
そんな感じです!ありがとうございます!

ミカサ「遅くなった」

アニ「……(転んだ事忘れてくれたかな?)」

エレン「おう!早く食おうぜ!(アニも一緒なのか…?)」

アルミン「お腹空いたね」

ミカサ「……」チラッ

アニ「…アルミン、隣いい?」

アルミン「あ!うん!待ってね、詰めるから」

エレン「………」モヤモヤ…

ミカサ(待っててね。エレン。すぐにその汚い感情から救い出してあげる…)

アルミン「アニが僕たちと一緒に食事するのって珍しいね!」

アニ「嫌だったら…言ってもらえる?」

アルミン「そっそんなこと…!何か嬉しいなぁって」

アニ「……そう」

アルミン(うーん…気を悪くさせちゃったかな…)

ミカサ「エレン、休日の事なんだけれど…私と過ごそう」

エレン「?おう…アルミンは?」

ミカサ「アルミンは…」チラッ

アニ(まったく…何でそんなに焦らせるんだろ)

アルミン「僕は大丈夫だよ!二人で過ごしなよ!」アセアセ

アニ「アルミン!」

アルミン「」ビクッ

ライナー「おっ…アニの奴アルミンの隣いやがったか」

ベルトルト「……ハァ」


アルミン「えっと…はい」

アニ「休日…私と一緒にいよう…」

アルミン(顔が…怖い…)

アルミン「うん…僕なんかでいいなら…」

アニ「………!」パァッ

ミカサ「……」グッ

エレン「パン美味いな。」モグモグモヤモヤ

アルミン(可愛い)

クリスタ「アニって…そうだったんだぁ」

ユミル「クリスタは私と過ごすよな!」

クリスタ「うん!もちろん」

サシャ「いらないならもらいますね」ガッ

ユミル「誰がいらないって言った!?この芋女!!」

男子寮


エレン「……」モヤモヤ

エレン(何でこんなにつまんねー気持ちになるんだ…?)

アルミン「エレン…?」

エレン「…アルミン、お前…アニの事好きか?」

アルミン「…綺麗だなぁって思う…よ?(まさか、エレンって…)」

エレン「…そうか。」

アルミン「あのさ、エレン。僕も…アニが好きだよ」

エレン「なんだよ、僕もって…」

アルミン「エレンもそうなんだろ?」

エレン「…何言ってるのか分かんねーよ」

アルミン「そっか…ごめんね変な事言って。」

エレン(いつもつまんなそうな顔で1人で過ごすアニを見てた。父親に強いられた下らない遊び事なんて言ってたけど、その格闘術を披露するアニは輝いてた…。)

エレン「くだらねぇ…」

エレン(アニが…あんな無愛想でつまんなそうにしてたアニが、幸せになるなら…それは良い事なんじゃないか?)

エレン「アルミン…頑張れよ」

アルミン「はは…ありがとう」

アルミン(でも僕なんか…休日に一緒にいようなんて言われたのも、この様子じゃミカサの差し金だろうし)

女子寮


ミカサ(思ったよりエレンが傷付いた表情をしていた…これは本当にエレンのためなの?)

アニ「あのさ…ミカサ」

ミカサ「!」

アニ「ありがとう…」ボソ

ミカサ「……私は、何もしていない」

ミカサ(エレンがどうという訳じゃなく、アニを…1人の友人の恋を見守ろう。)

アニ(はっきり分かったよ。アルミンと休日を過ごせる事に喜んだ自分を。弱いのに根性があって、私にも他のみんなと分け隔て無く笑顔を向けてくれた…アルミンだけは守りたいって思ったんだ)フフッ

アニ「お互い良い休日を過ごせたら…いいね」

ミカサ「…うん」

休日


アルミン「アニ…えっと、何しようか…」

アニ「…さあ?」

アルミン(やっぱり嫌々だったんだ…貴重な休日なのに悪い事したなぁ…)

アニ「休日って貴重だよね」

アルミン「うん…」シュン…

アニ「だから、こんなにアルミンとゆっくり話せるのも貴重」

アルミン「えっ…」

アニ「アルミンは…嫌な気持ちになるかもしれない…けど…」

アルミン「アニ…?」

アニ「私は…アルミンと一緒にひれて嬉しい…」





アニ(噛んだっ!!!!!!!!!!!!!)


アニ「………っっ」

アニ(今すぐ巨人になって消えたいっ!!!)

アルミン「アニ、真っ赤だよ?」

アニ「」パチン

アルミン「可愛い…ね」

アニ「……は?」

アルミン「あ…怒らせたならごめん、でもアニってちょっと失敗したりするとすぐ真っ赤になって…可愛いから…」ニコッ

アニ「……」ニコー

アルミン「!」ドキッ

アルミン(アニって…こんなに可愛かったんだ…)


エレン「アニ…」ボソッ

ミカサ「……エレン」

エレン「えっあ!…あ…」

ミカサ「伝えたいなら…伝えるべき」

エレン「何が…」

ミカサ「私には分かってる」

エレン「……」

ミカサ「…ごめんね」ボソッ

エレン「は?」

ミカサ「何でもない。アルミンたちのところに行こう」

エレン「ふざけんなよ…!俺はそんなんじゃねぇ!」

ミカサ「エレン」

エレン「今は……な」

ミカサ「…そう」

エレン「俺にはミカサもいるし…アルミンも」

ミカサ「でもエレンが初めて感じたその気持ちは…大事なもの。無理に忘れる事もない。」

女子寮


ミカサ「おかえりなさい、アニ」

アニ「…ただいま…」テレ

ミカサ「どうだった?」

アニ「別に…」

ミカサ「……」ギュ

アニ「…何?(何で抱きしめてくるんだろ…力が強過ぎる…)」ググッ

ミカサ「アニがいてくれたおかげで私たちは少し成長できた気がする…」

アニ「な…に言って……ミカサ、苦しい…っ」グッ

アニ「それに、私だってミカサがいなきゃアルミンとまともに会話もできなかった…ミカサのおかげで私も成長できたよ」

ミカサ(アニってこんなに可愛かったの…?)


アニ(ライナー、ベルトルト、お父さん…私………)






アルミン「アニ、覚えてる?君が急に僕たちから離れて行った時の事。」

アルミン「どんなに僕たちが話しかけてもそっけない態度をするようになってたよね。」

アルミン「久しぶりに会話したのは、実験隊の巨人二体が殺されて、立体起動装置の検査をした時だったね。」

アルミン「僕と並ぶ君は小さくて凛としてて、僕が好きな君のままで…。」

アルミン「言葉数は少なかったけど、その日君は僕の隣にいたんだ。検査が終わっても。」

アルミン「君もまだ僕を好きなんじゃないかって思ったよ。」


アルミン「あの時僕を殺さなかったのは……」

アルミン(聞こえて…無いか)

アルミン「アニ、さよなら」



アニ(私は……戦士になり損ねた。ただ普通に恋する事も、友達と絆を深める事も…できず。)


アルミン『きっと…何か…見間違いだって思いたくて…』

エレン『クソつまんない冗談で適当に話を合わせてる可能性が…まだ…あるから……とにかく!!こっちに来い!!』



ミカサ『…アニ…落ちて』


アニ(大好きな人たちを裏切り…何を…やり遂げた…?)



もし、次があるなら自信をもってあなたたちが好きだと伝えたい。

血に染まった顔じゃなく、アルミンに可愛いと言ってもらえた真っ赤になった顔で


処女作で無理矢理終わらせた感が否めませんが、アニが好きなので書いてみました。もっと勉強してきます。

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