エレン「キース教官の日記?」(21)
エレン「キース教官の日記?」
コニー「落ちてたんだよ!」
サシャ「きっと面白い事をかいてるに違いありません!早くみてみましょうよ!」
エレン「よし。ならめくるぞ」
~日記~
今日新しい訓練兵達がやってきた。
皆、緊張していたのだろう。
初日から教官に怒鳴られるのだ。
緊張しても仕方がない。
頭の悪い訓練兵が二人ほど見受けられたがこれからドンドンしごいてやろう。
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エレン「この頭の悪い訓練兵ってお前らの事だよな」
コニー「うるせー。さぁ早くめくれよ」
~日記~
今日から近接格闘の訓練にはいった。
私の目を盗んだつもりだろうがサボってる奴はすぐわかる。
しかし、予想外にアニ訓練兵は小柄な体なのに対して大柄なライナー訓練兵やエレン訓練兵を投げ飛ばした。
これほどの高度な技術は初めて目にする。
アニ訓練兵はこれからも目を置く人物となるだろう。
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サシャ「ほぇぇ。やっぱりアニのあの技術は珍しいのですね。」
コニー「ほら。さっさとめくれって。どんどん見て行こうぜ。」
~日記~
今日は特になんもなかった。
しかし日記なのだから何かを書かなくてはいけない。
そうだ。
一つあったぞ。
クリスタ訓練兵のことだ。
最初はグラウンドを二週するだけで息を切らせていたが今日はそんな事はなかった。
五週目を走ったあたりから息を切らしていたが。
兵士としてはまだまだ。だが、クリスタ訓練兵が成長したので嬉しかった。
これでまた目標意識が上がってくれたらいいと思う。
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コニー「キース教官って偉そうにしてるだけかと思ってたけどちゃんと俺らの事見てくれてるんだな」
~日記~
今日はベルトルト訓練兵の誕生日だ。
ベルトルト訓練兵は周りにあえてとけもうとしないように見える。
それはなぜか追求はしないが、同じ目標をもつ仲間なのだからもう少し頼ってもいいのではないかと思う。
そんなベルトルト訓練兵のためにささやかだが匿名で誕生日プレゼントを送った。
干し肉だ。
みんなと分けて食べれる程の量の。
これですこしはみんなと接点ができたのではないかと感じる。
喜んで貰えたらいい。
なんせ私の給料全てをつぎこんだのだからな。
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サシャ「キース教官は最高の教官です」
エレン「おい。手のひらをかえすな。」
~日記~
今日は特別に訓練を中止にした。
グラウンドでサッカーをしたのだ。
男子だけじゃなく女子も同じく楽しめてるのをみてまだまだこいつらも子供なんだな。と実感する。
こいつらは兵士という道を選んだが世界が平和なら兵士という道はなかったであろう。
みんなが本気でサッカーをして楽しんでいる姿をみてこれが本来の子供の姿なんだなと実感する。
これ以上みていたら感傷に浸りそうなので私は兵舎へと戻りこれをかく。
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エレン「……」
~日記~
遂にこの日がきたか。
訓練兵の卒業一週間前だ。
この日を境にまた私は弱い人間へとなるのだろう。
教え子達が私の元から離れそして散っていく。
私は大切な者が亡くなる気持ちを経験している。
だからあえてこの仕事を選んだのだ。
私のもっている全ての知識を力を訓練兵達に与え長生きしてもらうために!
すこし感情的になった。
反省しなくては。
私は兵士だ。
感情を殺さなくては。
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コニー「この人俺らのこと真剣に考えてくれてたんだな…」
~日記~
今日で訓練兵達は卒業していく。
できるだけ長生きしてほしい。
こんな事をいうのはタブーなのだが彼らには外の世界を探検してもらいたい。
決して巨人を駆逐しろ。など壁外捜査にでろ。といってるわけじゃない。
ただ、この世界はとてつもなく大きい。
その世界を見れずに死んでいくのは惜しい気がする。
私もかつて夢を見て調査兵団に属していたが現実は甘くないと知った。
訓練兵の誰かが言っていたが鳥だ。
鳥になってこの空を自由に飛んでみたいと思う。
どれだけ心地よいのだろう。
名残惜しいがそろそろ時間だ。
では失礼する。
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エレン「……」
コニー「……」
サシャ「……」
コニー「俺…調査兵団になるよ」
サシャ「えぇ。私もです。」
エレン「お前ら…」
コニー「それで巨人を倒しまくって平和にしてから…教官を外の世界に案内してやる」
サシャ「なら私は食べた事のないご馳走を用意して教官も連れてみんなでピクニックです」
エレン「お前ら…」
コニー「どうした?エレン。お前もなんかいえ……oh……」
サシャ「ん?どうしたんですかコニー………OH……」
キース「人の日記を覗くとはいい度胸しているじゃないか。エレン訓練兵、コニー訓練兵サシャ訓練兵」
キース「罰として死ぬ直前まで走って来い。今すぐにだ」
三人「は、はい!」
タッタッ
キース「…ふ」
~日記~
私は幸せな訓練兵に恵まれた。
彼らに私の夢を託す。
完
良かったよ~
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