雪美「あっ…(察し)」 (16)

立つかどうか

モバマスのSS

P「中止ですか?」

P「はい…はい…ええ、そういう事でしたら…えーと今週水曜の13:30などはどうでしょうか? 構いませんか? ではそういう事でお願いします。はい、それでは」ガチャッ

P「水曜の13:00に変更っと。うわやる事ねぇ…」

prrrr

P「先輩、私ですが…」

P「それがですね…向こうが急遽キャンセルしてきて…ええ、何かトラブルでもあったんじゃないですか?w」

P「え? やる事ない? 寝てろ? わかりました、定時まで書類のチェックでもしてから帰りますよ。ところで金曜飲みにいきます? ええ、そいつはいいですねwでは」ピッ

P「クソ暇だな…企画書の見直しでもするか」

3時間後

P「結構誤字があったがもうチェックは終わっちまった。みんな出払ってるしマジやる事ねーわ…定時まで30分だし寝よう。雪美が帰ってきたら起こしてくれるだろ多分」

P「あーだりぃ。FFAFのWalk Awayエンドレス再生で寝よ…イヤホンイヤホン」

P「まだ残暑だが事務所は快適で助かるね…」

雪美「ただいま……。誰も…いない」

P「zzzzz~」シャカシャカシャカ

雪美「P……? 寝てる……?」

トテトテトテ

雪美「P……帰ったよ…?」ユサユサ

P「ん~…えんざしぇーいうぃーうぉーとぅーしー…むにゃむにゃ」シャカシャカシャカ

雪美「P……?(疲れてる…みたい)」

雪美(P……いつも私の……ために…。たまには……ゆっくり……)

雪美(そうだ……今なら……誰も…いない……だから)

ポフッ ギュッ

P「んお…zzzzz」

雪美(Pの……温もり……。冷房が…効いてるから……ちょうど……いい…)

雪美(こうして…いると……。心だけじゃなくて……体も……通じ合ってる……)

雪美「……ふふっ…幸せ……」

雪美「………ん」うとうと

雪美「……ん」

雪美(もう…6時……P……起こさないと…)

ひやっ

雪美(…………?)

じわぁ

雪美「……!」

この時間帯は誰もおらんのか


雪美(ダメ…なんとか……しないと……。P……怒る……)ソワソワ

ブチン

エンザウェイテンイザハーデスシィントゥテイク(待ち続けるのは一番辛い事だ)ジャカジャカジャカ

雪美「……!」ビクッ

P「いでっ…イヤホン抜けたのか。早く曲止めないと」

雪美(起きた…!?)

P「ってうぉっ、どうしたゆきみん」

ベチョッ

P「は?」

雪美「……!」ジワッ

P「あっ…(察し)」

イアモーメンモービフォーウィーブレーイク(今僕らの心が壊れる寸前だから)ジャカジャカジャカ

P(まずいな、こいつはかなり臭うぞ。シーダーだ、奴らクセェぞ。マジでクセェ)

イフュハートゥレーイゴー(もしも行かなくてはならなくて)ジャカジャカジャカ

P(って冗談こいてる場合じゃなさそうだな)

雪美「P……グスッ…ごめん…なさい……あなたの服……汚して……」

エンジーズドゥリーキーユーアウェーイク(夢が眠らせてくれないとしたら)ジャカジャカジャカ

P「いやよー、ちょうど暑くて氷枕でも持ってこようかとなーw手間省いてくれてありがとよw」

イフュハートゥレーイゴー(もしも行かなくてはならないのなら)ジャカジャカジャカ

雪美「…! ごめんなさい……本当に…ごめん…なさい……嫌いに…ならないで……」

P(おいビッチ! テメェのせいで余計に雪美が泣きだしたじゃねぇかぶち転がすぞ! 我ながら最悪のフォローだったな…)

ウォーカウェーイ(とりあえず前に進もう)

P「あーあー泣くな泣くな、今度お前の好きな食いもん奢ってやるから、な?」

P(とりあえず曲を止めよう)ピッ

P(冷静に考えたらお漏らししたJSが膝に座ってるって相当ヤバい状況だな…)

P(ま、何にしたって行動しなきゃ始まらねぇ)

P「ビチョビチョで気持ち悪いだろ? ごめんなーとりあえず着替えに行こう」

ちひろ「ただいまー」

P(おうそういうのやめーや)

ちひろ「うわっ椅子の上で雪美ちゃん抱えて何やってるんですか!? っていうか泣いてる?」

雪美「……!」

雪美「ごめんなさい……私が…」

P(手を打たねば…お漏らしトラウマの影響は甚大なものだぞ。ゆきみんの正常な発育と今後のキャリアに暗い影を落とす可能性さえも)

P「あー実はっすねぇ」

ちひろ「ん?」

P「今日先輩にやる事ねぇからお前寝てろって言われて。で書類のチェックも終わったしお言葉に甘えて数十分寝よっかなって」

P「そしたらですねー帰って来た雪美がサボってる俺見て「こらー寝るなー!」って体当たりしてきたみたいなんですけど」

雪美「……えっ?」

ちひろ「それで?」

P「いやねーお恥ずかしい話なんスけどw俺その衝撃で小さい方を漏らしたみたいでw」

ちひろ「うわぁ…キモい」

雪美(P……? 私のため……?)

P「まー聞いて下さいってー。医者がね、頻尿とか何とかって言っててーマジパネェっすよw」

ちひろ「わかりましたからその汚物の処理なんとかして下さいよ。つまり雪美ちゃんがタックルしたら漏れて、それでビックリした雪美ちゃんが泣いたって事ですね?」

P「ええそうですねw雪美も意外とガツンとやる時はやるみたいでして」

雪美(私が……悪い……だけど…Pは……自分を…犠牲に……)

P「よしゆきみんとりあえず着替えに行こうぜ」

雪美「…! ………うん」

P「あーさっぱりしたな。事務所に雪美の着替えもストックしてて助かったよ」

雪美「P……ごめんなさい…」

P「気にすんな、時にはそういう事もあるだろ」

雪美「怒って…ない……?」

P「そりゃ起きた途端あれじゃあな。マジかよーとは思ったね。でも過ぎた事だしな」

雪美「でも……迷惑…かけて…」

P「ふむ。そこまで気にするなら…実際んところ大した事じゃない。しばらく事務所内の俺のあだ名がションベンマンになるってとこか。申し訳なく思ってるなら―無論その気持ちは大切だがな―そうだな…」

P「アイドルとして成功してその借りを返せばいい。だろ?」

雪美「………うん」パァ

P「やっと笑ったな…今日はもうゆきみんの笑顔は見れないと思っていたが。さっ、戻って次の仕事の話して帰ろう」

P「戻りましたー。あっ先輩お疲れ様です」

先輩「よっションベンプロデューサー」

唯「聞いたよー? お漏らししちゃったんだってねー」ニヤニヤ

P「ん? んー? ちょっと最近難聴なんで…」

スタスタ

先輩(本当に漏らしたのか?)ヒソヒソ

P(いえ、漏らしちゃいませんよ。雪美が漏らしたんですが、さすがにかわいそうでしょ? だから俺が)ヒソヒソ

先輩(文字通り濡れ衣を、という事か。お前変なところで柔軟な発想を発揮するな。この件は口外しないと約束する)ヒソヒソ

唯「なになに? 男同士の密談?」

P「そうそう、今度飲みに行こうって話してたんだよ」

唯「いいなーゆいも行きたーい」

先輩「あと何年かすれば連れてってやるよ」

P「よし、今日の仕事も順調だったみたいだな。両立は大変か?」

雪美「大変……でも…あなたが……いるから……大丈夫……」

P「そうか…じゃあ今後も無理しない程度に頑張ろうな」

雪美「…うん」

P「よしよし」ナデナデ

雪美「……嬉しい…♪」

唯(むっ)

ギュッ

先輩「急に抱きついてどうした?」

唯「ねぇーあれゆいにもやってよぉ」

先輩「高校生にか?」

唯「細かい事気にしてるともっとハゲるよ♪」

先輩「おいおいこっちはもう全滅してるぜ」ナデナデ

唯「んーゆきみんの気持ちわかるかもぉ。気持ちイーネこれー☆」ニコニコ

書きためはこれでおしまい
唯ちゃんの笑顔がちょっと美少女すぎる気がしてきた

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