ワンダ「ふう…なんとか逃げ切った」

アグロ「お疲れ様です、ワンダの旦那」

ワンダ「お前の方こそお疲れ。大変だったろ」

ワンダ「……二人分は」

アグロ「旦那…」


ズズズズズ

ワンダ「！」

黒いの「」ﾜﾗﾜﾗ

アグロ「旦那！」

ワンダ「さがってろアグロ！」ｽﾗｯ←剣を抜く

ワンダ「とりゃ！」ｻﾞｼｭ

黒いの「」ｻﾗｻﾗ

アグロ「さすが旦那！」

ワンダ「まだまだ！」ｻﾞｼｭｻﾞｼｭ

ワンダ「よし！全滅だ！」

アグロ「ワンダの旦那すげえっす！」

「ほう、古の剣か…見たところ宝の持ち腐れのようだな」

ワンダ「あ？失礼な奴だな。てめえがドルミンって奴か？」

ワンダ「なんでも死者の魂をも操る術を持つとんでもなく怪しい野郎がいると聞いたが」

「…そんな風に広まっているのか？まあいい…」

ドルミン「いかにもワシがドルミンである」

ワンダ「よし！じゃあお前モノのこと生き返らせろ！」

ドルミン「ちょっと待てコラ」

ワンダ「なんでだよ！生き返らせろよ！」

ドルミン「落ち着け人間。いいか。死んだ者の魂はどうにもならないのはお前もわかるだろ」

ワンダ「…」

ドルミン「だがその剣があればどうにかなるかもしれん」

ワンダ「本当か！？じゃあ今すぐやれ！」

ドルミン「だから落ち着け。ワシが命じることができれば生き返らせることができるかもな」

ワンダ「なんだよ！早くしろ！」

アグロ「そうだそうだ！」

ドルミン「お前ら少し黙れ」

ドルミン「そこに１６体の偶像がある。あれを全て壊してもらう」

ワンダ「そんなことか？簡単だな」

ドルミン「だがしかし、偶像は人間の力では到底破壊できぬ」

ワンダ「？」

ドルミン「偶像を壊す方法は一つ。この地のどこかにその偶像と対となった巨像がいるはずだ」

ワンダ「？？」

ドルミン「その巨像を討ち倒せば偶像も破壊されるだろう」

ワンダ「？？？」

ドルミン「…大丈夫か？」

アグロ「つまり巨像を全て倒せってことっすね」

ワンダ「そうか！」

ドルミン「お前の頭は馬以下か。あと何故馬の言葉がわかる？」

ワンダ「信頼だ！」

アグロ「細かいことはいらねえ！ですね、旦那！」

ワンダ「おう！」

ドルミン「…いやないだろ」

ドルミン「話を戻す。それを成す為には多大な代償を払うかもしれんぞ」

ワンダ「はっそんなの初めから覚悟の上よ」

ドルミン「そうか…では」

ドルミン「光のある場所でその剣をかざせ。そして剣の光が集まる場所に巨像がいる」

ワンダ「へ～どれどれ？」ｽｯ

ビカーーー

ワンダ「おお！おもしれえ！」

ドルミン「その光を目印にしろ」

ワンダ「あははは！光が集まったり離れたり！」ｸﾞﾙｸﾞﾙｸﾞﾙｸﾞﾙ

ドルミン「さっさと行け！」

ワンダ「よし行くぞ！」

ワンダ「巨像狩りだ」



ドルミン「あの馬鹿結局一時間も回っておった」

１体目の場所

ワンダ「崖の上とはまた面倒な所だな」

巨像「」ｽﾞｼｰﾝｽﾞｼｰﾝ

ワンダ「お…あれが巨像か？」

巨像「」ｵｵｵｵ

ワンダ「でっか…なんだこれ」

巨像「」ｸﾞｸﾞｸﾞ

ワンダ「って、関心してる場合じゃねえ！」

ドカーン！


その頃アグロは

アグロ「草うめぇ」ﾓｯｼｬﾓｯｼｬ

そして…

ワンダ「はぁ…はぁ…やっと倒した」ｾﾞｰｾﾞｰ

ワンダ「こんなのがあと…」ｴｰﾄ

ワンダ「あと…」ｱﾚ?

ワンダ「…」

ワンダ「とにかくたくさんいるんだな！」


その頃アグロは

アグロ「やっべ食い過ぎた」ｹﾞｯﾌﾟ

ニュルニュルニュル

ワンダ「ん？巨像が倒れたところから何か…」

シュバッ！

ワンダ「！まずい！逃げるぞ！」ﾀﾞｯ


その頃アグロは

アグロ「腹一杯で眠い…」zzz

ワンダ「アグローーー！！！」

ドサッ！

アグロ「ごふっ」

ワンダ「急いで最初の場所まで走れ！全速力だ！」

アグロ「ちょ、旦那、食ったあとすぐは…ｳｪｯ」

祭壇

ワンダ「おいドルミン！」ﾊﾟｶﾗｯﾊﾟｶﾗｯ

ドルミン「何だ」

ワンダ「この黒い触手をどうにかしろ！」ﾊﾟｶﾗｯﾊﾟｶﾗｯ

アグロ「こちとら食ったばっかなのに全力疾走だ！なんとかしろ！」ﾊﾟｶﾗｯﾊﾟｶﾗｯ

ドルミン「…それに当たらないと進まないのだが…」

ワンダ「え、マジで？」ﾋﾟﾀ

アグロ「旦那…」ｳｯﾌﾟ

ドルミン「こいつら大丈夫か？」

とりあえずここまで
続きはあとで書くよ
ゆっくり更新するつもりなんでよろしく

>>1です
再開します

２体目の場所

ワンダ「光を辿るとこの辺だが」

アグロ「もしかしてあっしも巨像と対峙するんすかね」

ワンダ「かもしれないな。覚悟しておけよ」

アグロ「合点！」


巨像「」ｵｵｵｵｰ

ワンダ「っと、姿を現したな。行くぞアグロ！」

アグロ「」

ワンダ「アグロ？」

アグロ「」

以下アグロの心情


え？これが巨像？マジかよ…でか過ぎだろ…

こんなの化け物によく一人で勝てたな旦那は…やっぱり旦那はすごいお人だ

それに比べあっしはダメだ、恐怖で逃げたくても足が震えて走れねえや

ははっ、ここまでか…短い馬生だったけど楽しかったな…

時には旦那に助けられ、時には旦那を助け

旦那を乗せて草原を激しく疾走し

モノさんを乗せて森の中をゆっくりと散歩したっけ…

これが走馬灯ってやつか…馬だけに


ああ、そういえば

隣の家のあの雌馬可愛かったな…




ん？まてよ

そういえばまだ…

一度も…

…




アグロ「一度たりとも種付けしたことねえぞチクショオオオオオ！！！」

ワンダ「」ﾋﾞｸｯ

巨像「」ﾋﾞｸｯ

アグロ「童貞のまま死んでたまるか！行きますぜ、旦那！」

ワンダ「お、おお！行くぞアグロ！」

巨像「」ｸﾞｵｵｵｵｰ!!

アグロ「童貞の力…思い知れ！」

ワンダ「あ、俺童貞じゃないんだけど」

アグロ「え」

ワンダ「え？」

巨像「」ｵ?

巨像討伐後

ドルミン「ほう、もう２体も倒したか。順調のようだな」

アグロ「ああ…そうっすね…」

ドルミン「…その馬はどうしたのだ？」

ワンダ「なんでもないさ。ただこいつは子供ということだけだ」

ドルミン「？どうみても立派な大人だろ」

アグロ「グフッ」

ワンダ「とどめ刺すな馬鹿！」

ドルミン「？」

３体目の場所

ワンダ「どうやらあの湖の先にいるみたいだな」

アグロ「そうっすね。すいませんけどあっしはここまでですね」

ワンダ「ああ…行ってくる」

アグロ「待ってますぜ旦那」

ワンダ「…」

アグロ「…」

ワンダ「…」

アグロ「旦那？」

ドルミン「おい人間。まさかとは思うが、泳げないのか？」

ワンダ「いや、泳げるけど…さ」

ドルミン「ならさっさと行かんか」

ワンダ「あのさ…この湖って底が真っ暗で見えないじゃん？」

ドルミン「それがどうした」

ワンダ「その…なんて言うか、こういうのって本能が恐怖するというか…洞窟の暗闇は大丈夫だけど水中の暗闇はまた別で…」

ドルミン「…」

ワンダ「湖を渡らないでなんとかならない？」

ドルミン「無理だ。船を作ってでも行ってこい」

ワンダ「………船作る」ｸﾞｽﾝ

ドルミン（この先大丈夫か？）

ワンダ「うおおおこええええええ」ｷﾞｰｺｷﾞｰｺ

ワンダ「まだ着かないのかよおおおおお」ｷﾞｰｺｷﾞｰｺ

魚「」ﾊﾞｯｼｬｰﾝ

ワンダ「ぎゃあああああああああああああ！！！」

ドルミン「どうした人間！！！」←結構大きな声で

ワンダ「どっひゃああああああああああああ！！！！」


アグロ「旦那ーー！！しっかり気を持ってくだせえーー！！」

巨像戦

ワンダ「ついに巨像か…」

巨像「」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

ワンダ「さっきまでの恨み、たっぷりと晴らさせてもらう！」

巨像「」!?


それはそれは酷いとばっちりであった

巨像討伐後

ワンダ「今までで一番の強敵だった…」

ドルミン「湖がか？」

アグロ「すいません、あっしが不甲斐ないばかりに…こうなったら特訓して水の上を走ってみせます！」

ドルミン「やめておけ」

４体目の場所

ワンダ「次倒せばあとどれくらいだ？」

アグロ「次は４体目なんであと１２体っすね」

ワンダ「それってまだまだなのか？」

アグロ「まだまだっすね」

巨像「」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

ワンダ「おっと、お出ましか。今度は馬みたいな奴だな」

アグロ「これは負けられないっす！」

巨像「」ｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞ

アグロ「？」

ワンダ「文字を書いているのか？なになに…」


『童貞』


ワンダ「だってさ」

アグロ「そういう巨像も童貞だろ！ふざけんな！」

ドルミン「像だから子作りなどせん。だから童貞も処女もないぞ」

アグロ「ﾁｸｼｮｳ…ｵﾚﾀﾞｹ…」

ワンダ「来るぞ！」

アグロ「童貞を馬鹿にするとどうなるか、思い知らせてやる！」ﾀﾞｯ

ワンダ「馬鹿やめろ！突っ込むな！」

アグロ「どらあ！」ﾄﾞﾝ!

巨像「」ﾖﾛﾖﾛ

ズシーン！

ドルミン「生身の馬が巨像を転ばせるとは…そんな馬鹿な」

アグロ「今のうちです旦那！」

ワンダ「おう！」

討伐後

アグロ「全く、童貞を馬鹿にするから」

ワンダ（俺も気をつけよう）

ドルミン「童貞とかそんなに気にすることなのか？人間…いや、馬はわからん」