大江戸 幕府
殿「では侍よ…そなたの働きに期待しておるぞ」
侍「はっ!」
大江戸 居酒屋
若女将「あら、お侍さん。今日はどういったご用件で?」
侍「殿より魔王討伐の命を受けた故、仲間を探しておるのだが…」
若女将「そう…だったらあの方々なんでいかがかしら?」
侍「あの方々とは?」
若女将「ねぇ!ちょっといいかしら?」
くのいち「…なに?」
巫女「お呼びですか?」
攘夷志士「あぁ?」
若女将「こちらのお侍さんがあなた達に話があるみたいなんだけど」
くのいち「…話…だと?」
巫女「な、なんでしょうか?」
攘夷志士「…」
侍「お主ら…魔王ノブナガを討伐の為に、拙者の仲間になってはくれぬか?」
巫女「え…えぇ!?」
くのいち「…正気か?あの第六天魔王を討伐などと…」
攘夷志士「おいおい…そもそも俺ァ尊皇攘夷を掲げる志士だぞ?…幕府とは敵対する立場なんだが…」
侍「頼まれてはもらえぬだろうか?」
くのいち「…まぁ、私も幕府に遣える身…殿の御勅命とあらは断る道理はないが…」
巫女「わ…私、戦うのとかはちょっと…でもどうしてもと仰るなら…」
攘夷志士「…俺は断らせてもらうぜ」
侍「…」ズィ…
攘夷志士「なんだ?」
侍「………」ボソッ
攘夷志士「…!」
攘夷志士「…今の話、本当だろうな?」
侍「武士に二言はない」
攘夷志士「そういうことなら手を貸すのもやぶさかじゃねぇが…今回だけだぞ」
侍「かたじけない」
若女将「話はまとまったかしら?」
侍「あぁ」
若女将「そう」
侍「皆、拙者の仲間になってくれたでござるよ」
攘夷志士「俺ァあんたについていくとは言ったが仲間になるとは一言も言ってなんいんだがな…」
侍「…肝に命じておこう」
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