ーー第57回壁外調査帰路ーー
ーーガラガラガラ………
馬車「ガラガラガラガラ」
オルオ「……はっ!!」ガバッ!
オルオ「ここはどこだ!?」
オルオ「ん?隣は……エレンか?」
オルオ「………寝てるのかこいつは?」
オルオ「……あれ?俺どうなった?」
オルオ「俺は生き残ったのか……?」
ーーーー
ーーーーー
ーーーーーー
ペトラ「片目だけ……片目だけ優先して早く直した!?」
ペトラ「そんな事が……できるなんて……!!」
オルオ「ペトラ!!早く体勢を直せ!!」
女型の巨人「………」ダッダッダッダッ!
オルオ「ペトラ早くしろぉぉぉぉ!!!」
ーーグチャッ……
エレン「うわぁぁぁぁあぁぁぁ!!!」
オルオ「ぁ……ぁぁ…………」
オルオ「……………ぐっ!」バシュゥゥ!
オルオ「おい…………」
女型の巨人「……………」
オルオ「…………死ね!!」ギュィィィン
ーーキイイィィィィン………
オルオ「………………!!」
結晶「ピシパキパキパキ………」
オルオ「……………何故だ」
オルオ「刃が………通らねぇ………」
ーーーーーー
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーーーー
オルオ(…………ここまでは思い出せる)
オルオ(だがそこからここまでの記憶が全く無い)
オルオ(何故だ……何故………)
オルオ(俺だけ生き残ったんだ…………?)
エレン「ぐ……ん………」
オルオ「…………ガキは呑気に昼寝か」
ちょっときれます
きれてな~い(長州○力)
…………再開します
オルオ「…………………」
オルオ「………ははっ、何言ってんだ俺は」
オルオ「もう、突っ込んでくれる奴もいねぇってのに……ひでぇ事言って………」
オルオ「……………」
オルオ「………何故だ!!」グッ…!
オルオ「何故俺だけノコノコ帰ってきてんだ!!」
オルオ「…………くそっ!!!」
ミカサ「……………」パカラッパカラッ……
オルオ「………!!」
オルオ「チッ………見られたか……」
ミカサ「……………」パカラッパカラッ……
兵「ん……!?巨人だ!!」
ミカサ「なっ……!!」
オルオ「……!!」
兵「あれは………ビター!!」
ーー後方ーー
ビター「くっ……!!」ダダッダダッ!
イバン「……」
ーー馬車ーー
兵「くっ……馬鹿が!!」カチャ
信煙弾「パシュゥゥゥ………」
ーーーー
兵「後列が巨人を発見!!」
エルヴィン「……全速で移動!!」ダダッダダッ…!
リヴァイ「大きな木も見えなければ、建物も見えない……」ダダッダダッ!
リヴァイ「……思うように戦えないな」ダダッダダッ…!
エルヴィン「壁まで逃げ切る方が早い……」ダダッダダッ…!
リヴァイ「…………」ダダッダダッ……
またちょっと途切れます
再開します
ーー後方ーー
巨人「……」ブンッ!
ビター「くっ!!」ダダッダダッ!
イバン「」ドサッ…
ビター「はぁっ!!……っ!!」ダダッダダッ!
巨人「あーん」グググッ
兵「あぁ…あぁぁぁ!!」
ビター「………んねぇぃ!!!」パシュゥ…ギュィン!
ーーーー
巨人「………」ズシンッズシンッズシンッ!
アルミン「このままでは、追いつかれる!!」ダダッダダッ……
ジャン「戦うしかねぇのか!?」ダダッダダッ!
アルミン「平地での立体機動には限界がある………それに見てよ!」ダダッダダッ!
巨人たち「「……」」ドドドドド
アルミン「………キリが無い!」ダダッダダッ!
ジャン「じゃあ……どうすりゃいいってんだ!?」ダダッダダッ!
アルミン「それは………!!」ダダッダダッ!
ジャン「………なっ!?」ダダッダダッ!
ーー馬車ーー
オルオ「くそ!!山ほどいやがる!!」
オルオ「立体機動さえあれば……!!」
オルオ「…………そういえば俺はどこか怪我してるのか?」
オルオ「…………分からねぇな」
オルオ「まぁ、そんな事はどうでもいい!!」
オルオ「さっさとあの巨人ども何とかしねぇと!!」
兵「ダメだ!!追いつかれる!!」
兵「俺があいつの後ろにまわる!!」
兵「その隙にお前が… リヴァイ「やめておけ!!」ダダッダダッ!
リヴァイ「それより遺体を捨てろ!!追いつかれる!!」ダダッダダッ!
兵「し……しかし!!」
リヴァイ「遺体を持ち帰れなかった連中は過去にもゴマンといた……そいつらだけが特別なわけじゃない!!」ダダッダダッ!
兵「っ……!!」
兵「やるんですか!?本当にやるんですか!?」
オルオ「しかし兵長!!遺体の中にはペトラやエルドたちが……!!」
リヴァイ「……………」ダダッダダッ!
オルオ(無言!?兵長……!!)
リヴァイ「………くそっ!」サスリサスリ……
兵「くっ………やるしかないだろ!!」
荷台の壁「ギィィィィ……」
兵「えぇぃ………!!」
遺体「」ドサッ!ゴロゴロ……
兵「あぁ!!………くっ!」グイッ
遺体「」ダンッ!ゴロゴロゴロ……
兵「う……うぁぁ……!!」グッ
ペトラ「」フワッ……
オルオ「……………!!!」
リヴァイ「……………」
ペトラ「」ドシャッ!ゴロゴロゴロ……
オルオ「………ぐっ!!」
兵「いいぞ!!そのまま進めぇ!!」
ーードドッドドッドドッ……
ーーーーーー
ーーーー
ーー
ーー数十分後ーー
兵「位置の確認が出来次第出発だ!!」
兵「警戒を怠るな!!」
ビター「……………」
ーーザッザッザッ…ヒヒーン
リヴァイ「……」スタ……
ビター「…………リヴァイ兵長!」
ビター「自分は……………!!」
リヴァイ「これが奴らの生きた証だ………俺にとってはな」
ビター「ぬあっ…………!」
リヴァイ「………イバンの物だ」
ビター「兵長………う……うぁ……」ポロポロ
リヴァイ「…………」スタ…スタ……
ビター「うぁ……ぐっ……うぉあ……!!」ポロポロ…
リヴァイ「………」ヒヒーン、カポッカポッ……
オルオ「………………」
オルオ(ペトラ…………)グッ…
オルオ(…………俺がしっかりしていれば……)
オルオ(お前は死なずに済んだのか……?)
オルオ「……………」
今日はここまで
多分明日で完結すると思います
それでは、おやすみなさい
再開します
リヴァイ「……………」カポッカポッ…ヒヒーン!
オルオ「兵長…………!!」
リヴァイ「………………」
オルオ「兵長………俺は納得いきません!!」
リヴァイ「…………」カポッカポッ……
オルオ「兵長!!待って下さい兵長!!!」
リヴァイ「…………」カポッカポッ………
オルオ「………っ!!」
兵「出発するぞ!!」
ーーローゼ内ーー
ーーオイ……ケサヨリカズスクナクネェカ?
マ、コノカオカラサッスルニ……
オレタチノゼイヲドブニステルコトハセイコウシタラシイゼ
エレン「……くっ!!」
オルオ「おい!………やめておけ」
ミカサ「エレン……耐えて」
エレン「っ………!!」
ーーー
子ども「すっげぇ………すっげぇよ調査兵団!」
エレン「…………!!」
子ども「あんなにボロボロになっても戦い続けてるなんて!」
エレン「…………」ドサッ……
ミカサ「………っ」
オルオ「……………」
ペトラの父親「リヴァイ兵長殿!!」タッタッタッ
ペトラの父親「いつも娘が世話になってます、ペトラの父です!」
ペトラの父親「娘に見つかる前に話してぇ事が……」
リヴァイ「…………」
ペトラの父親「娘が手紙を寄越しましてねぇ」
ペトラの父親「腕を見込まれて、あなたに仕える事になったとか、あなたに全てを捧げるつもりだとか……」
ペトラの父親「まぁ、親の気苦労も知らねぇでトボけているわけですわハハハッ!!」
ペトラの父親「………まぁ親としてはですなぁ……」
ペトラの父親「嫁に出すにはまだ早ぇと思うんです…」
オルオ「…………!!」
リヴァイ「……………」
ペトラの父親「あいつもまだ若ぇし、これからいろんな事が……」
リヴァイ「………お前ら、先に行け」
兵「はっ!」トッコトッコトッコ
オルオ「……!!」バッ…スタッ……
リヴァイ「……………」
ペトラの父親「………兵長殿?」
リヴァイ「……………」
ペトラの父親「…………まさか、娘は……!」
リヴァイ「……………」
オルオ「…………立派な、最後でした!!!」
ペトラの父親「………遺体は?」
リヴァイ「………持ち帰る事はできなかった」
ペトラの父親「…………………」
ペトラの父親「…………あんた」
ペトラの父親「ようノコノコと帰って来れたな………」
リヴァイ「すまな………すみません…………」
オルオ「ごめんなさい!!!」ドゲザァ!
オルオ「俺一人だけ帰ってきてしまってごめんなさい!!」
オルオ「俺がもっとしっかりしてれば!ペトラは死にませんでした!!」
オルオ「全部俺の責任なんです!!ごめんなさい!!」
オルオ「生きて帰ってきてごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!」
オルオ「ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんな……うぅっ……!」グリグリグリ
オルオ「ぐっ……ぅぅ……ごめんなさい……ごめんなさい……!!」グリグリグリ
ペトラの父親「……………」
ペトラの父親「………もう行ってくれ」
ペトラの父親「あんた……遅れたらいかんのやろ?」
ペトラの父親「はよう行ってくれ……」
リヴァイ「……………」ザッザッザ…
オルオ「……っ!!」グスッ…
オルオ「………」スクッ…ザッザッ……
ーーーー
ーーーーーーー
ーー夜、旧調査兵団本部ーー
ハンジ「リヴァイ、王都への招集がかかったよ」
リヴァイ「そうか…………」
ハンジ「あと、エレンの引き渡しも決まった…………」
リヴァイ「やはり、どうにもならねぇか……」
ーーガチャッ……
オルオ「あれ?分隊長?」
オルオ「何してるんですこんな所で……」
ハンジ「うん、ちょっとね……」
ハンジ「それはそうとリヴァイ」
ハンジ「もう動いても平気なのかい?」
リヴァイ「ただの捻挫らしいが、当分は動けねぇ……」
ハンジ「リヴァイ班は………残念だったね」
リヴァイ「多分即死だったろう……」
オルオ「俺のせいです…………」
オルオ「俺がもっとしっかりしていれば……!」
ハンジ「そっか………」
ハンジ「……そうだ!今度お供え物持ってお参りに行かないかい?」
オルオ「しかし兵長は足を怪我されてるので、馬には乗れないのでは……?」
リヴァイ「そうだな……歩いて行くか」
オルオ「いや兵長、歩く方が厳しいのでは?」
ハンジ「そうだね………」
リヴァイ「………………」
ハンジ「……っと、もうこんな時間か」
ハンジ「悪いけど、そろそろ持ち場に戻るよ」
ハンジ「あまり持ち場を離れてると、エルヴィンがうるさいからね……」
オルオ「………あっ、俺も風呂入ってきます」
リヴァイ「あぁ…………」
ーーキィィ……バタン
ーー風呂場ーー
オルオ(……………)
オルオ(この無駄にでかい風呂場も、一人じゃ更にでかいな……)
オルオ(………………)バサッ…
オルオ(…………!!!)
オルオ「………ない!!」
オルオ(俺の上着の左ポケット……)
オルオ(………自由の翼のワッペンが……!!)
オルオ(………そうか!!)
オルオ(俺は……あの時に……!!)
ーーーー
ーーーーー
ーーーーーー
オルオ「………………!!」
結晶「ピシパキパキパキ………」
オルオ「……………何故だ」
オルオ「刃が………通らねぇ………」
女型の巨人「……」ブンッ!
ーーブチャッ!
ーーーーーー
ーーーーー
ーーーー
オルオ(俺は死んだんだ…………!)
オルオ(あぁ……そうか)
ーーーー
ーーーーー
オルオ「しかし兵長!!遺体の中にはペトラやエルドたちが……!!」
リヴァイ「……………」ダダッダダッ!
オルオ(無言!?兵長……!!)
リヴァイ「………くそっ!」サスリサスリ……
兵「くっ………やるしかないだろ!!」
ーーーーー
ーーーー
オルオ(兵長が無言だったのも、当たり前か……)
オルオ(あぁ……納得いった……)
ーーーー
ーーーーー
オルオ「兵長………俺は納得いきません!!」
リヴァイ「…………」カポッカポッ……
オルオ「兵長!!待って下さい兵長!!!」
リヴァイ「…………」カポッカポッ………
ーーーーー
ーーーー
オルオ(…………俺は今まで死んだ事に気づいてなかったのか………)
エルド「……よう、ようやくこっちに来たみたいだな」
オルオ「エ、エルド………!?」
グンダ「遅かったじゃねぇか……」
ペトラ「ほんと、自分が死んだ事も分からないなんてね……」
オルオ「うるせぇな……分からねぇもんは仕方ねぇだろ……」
グンダ「まあ、ちゃんとこっちに来たんだから良いんじゃねぇか?」
エルド「にしても、面白かったな……」
グンダ「あぁ……!多分今までで一番笑わされたからな!」
エルド「ごめんなさいごめんなさーいってか?」
オルオ「お、お前ら!!」
ペトラ「あのねぇ……オルオがいようといまいと私は救われません!」
オルオ「何言ってんだ!俺がもっとしっかりしてればお前ぐらいは助けれたかもしれんぞ!?」
ペトラ「だから、あんたには救われませんって言いたいの!」
オルオ「んだよそれ………」
グンダ「ははははっ!!お前らここに来ても変わらねぇな!」
ペトラ「う、うるさい!」
オルオ「にしても……あのガキ、これから大丈夫なのか?」
ペトラ「なんだかんだ言って、心配してるんだね」
オルオ「あのガキ……すぐ熱くなるからな」
ペトラ「昔のオルオじゃん」
オルオ「は?俺の昔はもっとクールだぞ?」
ペトラ「はいはい……」
オルオ「本当だって!!」
ペトラ「オルオ……私オルオと訓練場一緒だったけど?」
オルオ「あ……」
エルド「……さて、そろそろ行くぞ」
グンダ「お?もうそんな時間か」
オルオ「行くってどこに?」
ペトラ「天国………かな?」
オルオ「いやそこ疑問形にするなよ!」
ペトラ「オルオだけ地獄行く?」
オルオ「ひでぇ………」
ーーハハハハハッ!!
ペトラ!ソレハサスガニカワイソウダロ!!
オ、オマエラナ!!
ッタク、ホントウニカワラネェナオマエラハ……
ワイノワイノ……
完
終わりました
別の書き溜め中のssが行き詰まったので、暇つぶしに書いてたらこんなのができてました………
ちなみに>>50からの調査兵団本部の話は、オルオの会話を抜いても通じるようにしてるつもりです……
分かりにくくてすみません
読んでくれた人、ありがとうございました!
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