初春さんと春上さん (21)

初めてSSを投稿&スレ立てをさせて頂きます。
とある~の初春さんと春上さんと佐天さんメインのほのぼのコメディーのつもりです。
お見苦しい点多数あるかと思いますが、お読み頂ければ、そしてできればくすり&ほんわかしていただければ幸いです。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1378476763

~とある喫茶店~
佐天「え? もっと体力をつけたい? 急に呼び出したと思ったらどしたの急に?」
春上「……初春さんがいなくなっちゃったの、悲劇を繰り返すわけにはいかないの、頑張って私も体力をつけるの」
佐天「何!? 何!? 初春がいなくなったって何があったの!? 私急展開すぎてついていけないよ! 初春どうなったの!?」
春上「初春さんは遠いところにいるの、今頃きっと頑張ってるの」
佐天「初春最近急にふとましくなったっては思ってたけど、まさか怪しい薬に手を出したりとか……?」
春上「違うの、白井さんと一緒なの。でもきっと帰ってくるの。私はそれまで頑張るの、だから手助けして欲しいの!」

佐天「え? 白井さん?」
春上「そうなの」
佐天「白井さんって、あの愉快な感じの白井さん、だよね?」
春上「そうなの、あのとっても面白い白井さんなの」
佐天「……初春は白井さんに連れてかれたの?」
春上「そうなの」
佐天「……えっと、手助けするのは全然構わないんだけどさ、一体全体何があったの? 教えてくれない?」

数日前
~初春&春上さんの部屋~
春上「(もぐもぐ……ドーナッツ美味しいの)」
初春「春上さん、私たちはもっと運動しなきゃいけないと思うんです!」
春上「(もぐもぐ……?)」
初春「私は変態な先輩で遊んで……もとい意地悪な先輩に遊ばれて、あとは一日中デスクワーク」
春上「(もぐもぐ、初春さんそう言っている割に楽しそうなの。アップルパイも美味しいの)」
初春「春上さんは一日中もぐもぐ、そして私ももぐもぐ……」
春上「(もぐ……胡麻団子食べるの?)」

つつつ……

初春「もぐもぐ……やっぱり阿甘堂の胡麻団子は美味しいですねーわざわざ白井さんを偽通報で出動させて買わせてきた甲斐がありました、歩くと遠いんですよね……ではなくてですね! もぐ……」
春上「ごくん、初春さん、食べながら話すのはだめなの」
初春「あ、そうでした。ごめんなさい」
春上「(もぐもぐ……私は餡団子の方が好きなの)」
初春「ってそうじゃなくてですね! いえ、確かにそれはそうなんですけど大事なのはそこじゃなくてですね!」

春上「(もぐもぐ……? あ、お団子なくなっちゃったから次は初春さんが買ってきてくれたたこ焼きなの)」
初春「私も春上さんもお互いに帰る度にお土産にお菓子を買ってくるようになっちゃって、それが二倍になって美味しいというか大変というかなんですよ!」
春上「ごくん、でも大事なお友達にお土産を買ってくるのはとっても大切なの。初春さん……嫌なの? 悲しいの……」
初春「え? いえ、いえいえいえ、涙目にならないで下さい! お土産もらうのは私もとっても嬉しいですし、お土産選ぶのも楽しいんですけど!」
春上「よかったの、私もなの。それに初春さんが嫌なことは私も嫌なの……」
初春「はう!? 春上さんー」

春上「あ、初春さん……抱きつくとソースがついちゃうの」
初春「は! いえ確かにそうなんですけど」
春上「もうついちゃったの? ふいてあげるの」

ふきふき

春上「綺麗になったの」
初春「あ、ありがとうございます」
春上「……」
初春「……」

個々の会話は一行空けたほうがいいよ


佐天「初春パンツ履いてるかー!!」

バサッ

初春「きゃー!?」

みたいな感じ

春上「(かぷ……もぐもぐ……たこ焼きは半分こなの)」
初春「あのー春上さん?」
春上「ごくん、半分じゃ足りないの?」
初春「いえ足ります足ります、というかもっと食べたいけど我慢します」
春上「我慢は身体によくないなの、あーんなの」
初春「あ、あーん……もぐもぐごくん、やっぱり伊良湖屋のたこ焼きは最高です! 残業を白井さんに任せて並んで買った甲斐がありました!」
春上「白井さんにはごめんなさいなの、でも初春さんが並んでくれたのはありがとうなの」
初春「いえ、気にしないで下さい。春上さんのためなら、残業の一つや二つ大したことはありませんよ!」

春上「(はぐ、もぐもぐ……残業したのは白井さんなのっていうのは黙っておくの。今度お詫びにアップルタルトを持っていくの)」

初春「……はっ!? そうこうしている間にまたおなかにお菓子が……春上さん!」

春上「(もぐ……?)」

初春「このままじゃ二人そろってたこ焼き体型になっちゃう危険があるのではないかと思うのです!」

春上「(もぐ!?)」

初春「私なんてここ一ヶ月で4kg増えました、春上さんは?」

春上「ごくん……さ……3kg増えたの。でもこれ位なら全然平気なの」

初春「でもこのままだと私は2ヶ月で8kg、春上さんは6kg……」

春上「!?」

初春「半年で24kgと18kg、一年なら48kgと36kgに!」

春上「倍になっちゃうの……それは嫌なの」

初春「そうですよね、やっぱり年頃の女の子としてはさすがにぷっくらたこ焼き体型っていうのは避けたいですよね!」

春上「でも……お菓子がなくなるのは悲しいの」

初春「私もです、だから運動しましょう! 運動してカロリーを消費するんです。頑張って二人でダイエットしましょう!」

春上「はいなの!」

>>8
ありがとうございます。こんな感じでしょうか?

①準備体操なの

~引き続き初春&春上さんの部屋~

初春「着替えましたね春上さん、運動するにはまずは準備体操からです!」

春上「どうすればいいのかわからないの……」

初春「大丈夫です! 私はジャッジメントですから、こういうのはお手の物なんですよ! 任せて下さい」

春上「はいなの、頼りにしてますなのー」

初春「(頼りにされてます、頼りにされてます、頑張らないと!)まずは私に言われた通り動いて下さい。ゆっくりいきますよ、一二の三で両手を上に……」

いちに、さんし

初春「そのまま屈んで次はジャンプです!」

春上「はいなのっ!」

ごーろく、しちはち

初春「いいですよ春上さん、そのまま次は両手を上で両手を前に……じゃなかった両足を前に」

春上「えと、両手が上で両足が……」


ぶんごつん


初春&春上「「きゃっ!?」」

春上「ごめんなさいなの……」

初春「いえ私こそごめんなさい、でも諦めずにもう一回いきますよー」

春上「はいなの」

初春「いちにのさんで横にジャンプです!」

春上「はいなのっ!」



ぴょんごんぐらどさー



初春「本棚が!」

春上「倒れてきたのー!?」

②ストレッチなの

~柵川中学グラウンド~

春上「本の海で溺れたの……」

初春「やっぱり部屋の中で体操っていうのは無理がありました……ですが、この校庭のグラウンドなら!」

春上「広いの」

初春「はい、これなら何かにぶつかる心配もありません!」

春上「でも私ストレッチってよくわからないの……」

初春「大丈夫です! 私の言うとおりにして下さい。今度こそジャッジメント流ストレッチを見せてあげます!」

春上「お願いしますなの」

初春「じゃあまずは私と背中合わせになって下さい(今度こそ汚名挽回しないと……あれ?汚名挽回でしたっけ? 名誉返上?)」

春上「痛いの痛いの痛いのー!!」

初春「春上さん頑張って下さい!! あともうちょっともうちょっとです!」

春上「とっても痛かったの……」

初春「今度こそいいところを見せ……じゃなかった頑張りますからゆっくり押して下さい」

春上「は、はいなの……」


ぐぐぐー


初春「(今度の今度こそいいところ見せないと、私はジャッジメントなんですから……)」

春上「大丈夫なの?」

初春「だ、大丈夫です。もうちょっと強く押しても大丈夫ですよ? ジャッジメントではこれ位いつものことですししししし」

春上「は、はいなの」


ぐぐぐぐー


初春「(あうう痛い痛い、でも春上さんも一生懸命頑張ってるし、今度の今度の今度こそしっかりやります。でもやっぱり痛いものは痛いです痛……)」


ぐぐぐぐぐ……ぐき


初春「ぐき?」

春上「わー初春さんすっごく柔らかいの、軟体生物みたいなの」

初春「きゃーっ!?」

春上「きゃーなの!?」


つる


春上「あ、なの」


ずるぺしゃぐき


春上「ごめんなさいなの! 大丈夫なの? ううう初春さんがぺったんこなの!?」

初春「……もう一度、間宮堂の羊羹を食べたかったです。がく」

春上「初春さん!? 初春さん!? 誰か来て下さいなのー!」

③ランニングなの

翌日

~河川敷~

初春「固法先輩が駆けつけてくれて助かりました、うう、まだ痛いです……」

春上「ごめんなさいなの、たこ焼きが食べたくなったの」

初春「えっとこの流れでたこ焼きと言われると何かひっかかるんですが、それはさておき春上さん、気にしないで下さい。誰がやっても運動には事故がつきものです。そうジャッジメントでもたまには失敗します。気にせず次にいきましょう」

春上「はいなのー」

初春「今日は失敗しないように……じゃなかった、事故がないようにランニングです。今日は暑いですが、川沿いコースなので涼しい風が来ます。折り返しでサイダーでも飲みましょう!」

春上「夏のサイダーはとってもおいしいの!」

初春「春上さんは私についてきて下さいね、疲れたらいつでも言って下さい」

春上「わかりましたなのー」



10分後
初春「はーはーぜーぜー(体力がここまで落ちてたなんて……春上さんは?)」

春上「あ、あっついのー」

初春「(あれ? もしかして私の方が体力ないんですか!?)」

春上「初春さん、大丈夫なの? ぜーぜーしてるの」

初春「春上さん! ええ、もちろん大丈夫です。これはジャッジメントに伝わる特殊なランニング呼吸法で、全然疲れてなんていませんよっ!」

春上「凄いのー教えて欲しいの!」

初春「もちろんです! でもとりあえず黙って走りましょう(話していると余計疲れますー)」



20分後
初春「ぜーぜーぜー」

春上「はぁはぁ……」

初春「(春上さんも疲れてきたみたいです。もうちょっとしたら休憩を……)」



30分後
初春「ぜーぜーは、春上さん、疲れたんでしたらそろそろ休憩……」

春上「大丈夫なの」

初春「で、でもですね、無理は禁物……」

春上「疲れた後のサイダーは素敵なの、考えるだけでわくわくするの」

初春「え、えー」

春上「初春さん頑張るの! た、倒れるときは前のめりなのー」


とてててー


初春「(もしかしてランナーズハイ!? わ、私の方が限界ですよー!? でもでも、春上さんの手前、無様な真似はできません。今こそジャッジメントの意地を見せるとき! 女初春、力尽きるまで全速前進です!)」

40分後
初春「はぁ……はぁ……花が枯れてきました、きっと私はもうだめです。春上さん、私に構わず先に行って下さい、そして私の代わりに伊良湖屋のサイダーを……がく」

春上「う、初春さん!? 初春さん!? お花は咲いてるの、起きて下さいなのー!!」

現在
~とある喫茶店~

佐天「で、助けを呼んだ白井さんに、体力強化トレーニングに連れて行かれた、と」

春上「そうなの、一週間は帰ってこられないみたいなの。とっても寂しいの」

佐天「まー仮にもジャッジメントがその有様じゃねぇ……ところで春上さん体育の評定は?」

春上「前の学校では2だったの、おまけされたの。あと初春さんはちゃんとしたジャッジメントなの、仮じゃないの」

佐天「あははーごめんごめん、言葉のあやってやつ(っていうかおまけの2より悪いって初春……)」

春上「あと、『最近妙に空振りが多いと思っていたら、通報記録がないんですわよね。あと決まってお菓子屋さんの近くだったりしますの。ちょーっとその件についても話を聞かせて頂きますわ』って言われてたの。白井さん、なんだかとっても怖かったの」

佐天「あちゃーついにばれたか、ほどほどにしときなよーって言っておいたのに。仕事そっちのけで探してたからなぁ、美味しいお菓子屋さん」

春上「そうなの? でもちょっといけないことなの」

佐天「ま、まぁ頼りになる『お姉さん』になりたかったんだろうけどさ。こんな所で母性……じゃなかった、姉性本能に目覚めちゃったのか。張り切りすぎて失敗するのも初春らしいけど」

春上「初春さんお姉さんなの?」

佐天「あ、やーまーなんといいますか、やはは」

春上「?」

佐天「……まぁ目覚めるのもわかるけどね(すりすりー)」

春上「??」

佐天「ま、それで一人でもダイエット……っていうか体力をつけたいから私のとこにきた、と? でも春上さんはジャッジメントじゃないし、そんな太ってるわけでもない、無理してやる必要はないんじゃない?」

春上「……違うの」

佐天「ん?」

春上「私はジャッジメントじゃないけど、初春さんのルームメイトなの。初春さんが頑張るときは私も頑張るの。初春さんはきっっと頑張ってるの、だから私も頑張りたいの。お願いしますなの」

佐天「んー(すりすりすり)」

春上「???」

佐天「愛い奴愛い奴、初春が張り切るわけだよー(まぁ初春は帰ってくる頃にはほっそりじゃなくてげっそりしてそうだけど)」

春上「……佐天さん、くすぐったいの」

佐天「あ、つい……ま、わかったわ! ここは佐天涙子にまっかせなさい! ばっちりどっきりぐっさり、初春が帰ってくるまでに、春上さんが夏上さんになる位鍛えてあげるから!」

春上「お願いしますなの!」

その後、佐天さんと春上さんが一緒にトレーニングを始めたりだとか、それを見かけた初春さんがショックを受けたりだとか、御坂&白井さんが振り回されたりとかしたりしなかったりするのであるが、それはまた、別のお話。

『つづく?』

短いですが以上です。

最後まで読んで下さいましてありがとうございました。
連作短編の形で、今度は御坂&白井さんを加えて、ちょこちょこと出していければいいなぁと思います。

アドバイスありがとうございました。
行あけやレスの量不勉強でした。助かります。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom