本当に必要なもの (27)
初SSです。
誤字脱字や読みにくいなどあるとは思いますがよろしくお願いします。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1378472774
人を呪わば穴二つ、という言葉を聞いたことはあるだろうか。
人間とは本来あまりにも愚かで脆い。それでも社会として成り立つのは、人間の他の生物に対するエゴイズムと、愚かで切ない歴史に翻弄されてきた先祖が遺した技術や文化といった遺産である。
そう、人と人とが関わりを持つのは遺伝子に刻まれた重要な事柄のひとつである。しかし、反対に孤独を好む、孤高に憧れる人もいるのである。
ならば彼らは本当に孤独が好きなのだろうか?
他者と己を比較し、常に高い位置に立つことだけで己のエゴが満足に足るのか?
主は"そちら"側の人間だった。
そして、黒魔術にまで手を染めてしまった愚か者。
そんな経験のもとに、書いていこうと思う。
登場人物紹介
八崎 涼
両親の仕事や家庭の問題などに散々振り回された挙げ句、幼い日に棄てられた暗い過去を持つ
しかし他人の嫌がる仕事を率先として行うなど本来ならば純粋な心の優しい少年である。
基本的に人を信用せず、それが大人であれば尚更である。口数が極端に少なく、笑い声が怖い。
ひょんなことから黒魔術が書いてあるノートを手に入れることになる。
大津 間城
クラスメイトの紅一点。しかし性格はどこまでも我が儘なお嬢様。ただ、それは逆に人からの愛情が欲しい一心がそうさせるのである。たまに優しい
※人物は都度追加していきます
Other
黒魔術が書いてあるノート
至って初歩的な魔術の行使の仕方が印されている。
そこには他者を簡単に殺せる魔術や、幸福を術者に引き寄せ対象者には不幸を振りかける等、オカルトを信じているかどうか次第で価値が変わるとんでもない代物。これは使ってしまった私から言えることだが、銃を構えるより簡単にできてしまったりする。
とくに呪符などが予め用意できてさえいれば。
ご丁寧に書いた日付まで書いてあり翻訳すると17世紀ごろのヨーロッパのもののようである。
高校
文系、理系の両方がある
涼は文系。語学や歴史などが念頭。
間城は文系、理系の両方で両立させている。
これはどこでも同じことなのだが、ピンキリである。
書き溜めもないので今日はここまでにします。
IDが頻繁に変わりますが
皆さん「合い言葉は?」
主「らりるれろ」
でお願いします
それではおやすみなさい。
お待たせしました。
短いですが投下したいと思います。
ザーーーー
雨が地面を濡らしていく
雨が頬の熱を奪っていく
雷鳴が響き
誰かが倒れた
校内
ワイワイガヤガヤ
教師「教科書136ページ、一行目」
「えー、誰だ…今日の日付と同じ番号の、訳せ」
生徒1「えー!俺?」
生徒2「お前教科書忘れてんじゃん(笑)」
生徒3「居眠りしてっからだよバーカ」
ギャーギャー
今日も教室は騒がしい
八崎(退屈だ…居眠りしててもできるだろ…)
八崎の右の席では隠れてゲームをやる者や、後ろでは居眠り、前では漫画を読んでいたりと自由すぎる。
八崎「!」
八崎は退屈なあまり、雨の降る暗い外を眺めていると、雷が校庭に落ちたのが見えた。
生徒4「雷が落ちたぞ!」
生徒5「誰かいま打たれなかったか?」
生徒6「馬鹿か。雨なんだからどこのクラスも外で体育やんねーよ」
ザワザワザワ
八崎(いや、なんか影みたいなのが焼きついてるぞ…)
校内アナウンス
「ただいま校庭に落雷がありました。台風による交通機関への影響が懸念されるため、早めに切り上げます。繰り返します…」
生徒7「やった!学校終わりだ!」
生徒8「ゲーセンよろうぜ、おい金貸せよ」
生徒9「そ、そういってこないだも借りたじゃないか!まだ返してもらガッ!?」
生徒10「るせーなあとで返すつってんだろ?」
ガヤガヤガヤ
なんだかんだで八崎は昇降口を出て帰路に着こうとした。
しかし、雷が落ちた場所を見に行くことにした。
上級生1「おい、見ろよこれ」
上級生2「地面が焼きついてるぞ…」
上級生3「ホントだ…!?これなんか血の色っぽくないか!?」
上級生1「…え」
上級生2「ははは、俺はなんも見てないぞー、ささ帰ろかー」
上級生と擦れ違いさまに、八崎が落雷の現場に来た。
八崎(…気のせいじゃない見たいだな)
(さて帰る「うわ!!」)
ぬかるみに足を滑らせて、そのまま錆びたフェンスを破り、隣接する森の斜面に落ちていった…
数時間後の落雷現場から数キロ離れた川原にて
隣接する山の斜面から滑り落ち、そのまま川に落ちた八崎。
実は、この地はまだ開発があまり進んだ土地ではなく少し郊外に出れば全く別の世界とも言える、そんな土地だった。
運が良かったのか悪かったのか、川岸に引っ掛かったのだった
八崎「ハァ…ハァ…ハァ…うっ、かは…ッ」ドサッ
(ここで終わるのか?はは…は…)
「?」
強風のなか、なにかが飛ばされているのが見えた。それもだんだん近くに。
ガッシャーン!!!!
八崎「………っ」
間一髪避けたのはトタン板。どこかで飛ばされてきたものらしかった。
ザーーーー
雨が地面を濡らしていく
雨が頬の熱を奪っていく
雷鳴が響き
避けられなかった。
いや
受け止めた
今日はここまでにします。
ご覧いただきありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
大変お待たせしました。
携帯の故障のためしばらく入れませんでした、申し訳ありませんm(__)m
では、少しですが今夜にでも投下しようと思います。
というか、私めがかなり不幸な目に遭ってるのですが…というのは胸にしまっておきます。
『らりるれろ』
ザーーー
場所は変わって、学生寮にて
大津「はあ?ちょっとなんでやってくんないの?」
女子生徒1「で、でも昨日の選択は間城が当番じゃない?」
女子生徒2「ていうか男子のエリアでいつも夜遅くまで遊んでんだから、少しは迷惑を考えてよ!」
大津「あーもう!知り合いの先輩に言いつけてやるんだから!」
ギャーギャーギャー
ガチャ、ギィ…
寮監「………」
女子生徒2「え、寮監さま!大津さんが洗濯をしてくれな「やかましい」え?」
寮監「女子エリアがうるさいと聞いてきてみれば…洗濯がどうのこうの…」ピキピキ
大津「あわわわわ」
女子生徒1「待ってください、これにはわけg…」ギリギリ…バターン!!!
寮監「喧嘩両成敗☆」
「「いやぁぁぁぁぁ!!!!」」
悲鳴が寮の全フロアに響き渡った
瞬く間に残りの二名を絞め上げた寮監はそのまま立ち去ろうとしたが、
寮監「それはそうと八崎を見なかったか?」
女子生徒2「え?誰ですか、それ」
寮監「別のクラスで知らないのか?まあいいが、ルームメイトが彼が放課後のあとにどこかに消えてしまったそうなのだが…」
大津「八崎君?そういえば雷が落ちたところを見に行くのを見ました。」
寮監「そのあとは?」
大津「ええと…わかりません。」
寮監「ふむ…わかった。大津の情報提供に免じて女子風呂掃除で済ませてやる。」
女子生徒1「えええ!?そんなあ!?理不尽ですよ寮監!元はといえば「追加するか?」…なんでもありません。」
大津「今すぐ行ってきます…」
寮監「よろしい。」
今度こそ寮監は部屋を出て管理室へ戻っていった。
戻って、下流の川原
八崎「………ン…?」
(あれ?俺は何して…ああ、雷に当たったのか?)
ムクッ バサッ
八崎「…っ痛」ピリピリ
(はああぁ…死んでないみたいだ)
「?」
(なんだこれ)
"黒魔術"
八崎「???」
(こんなノート、俺は持ってないぞ…?)
(まあそんなことはどうだっていい)ジワ…
(切創が無数に…動けない)
グググ…
八崎「っ!!!!あぁぁっ…」
(携帯だ…携帯で連絡を…)
「…」
(圏外…なんてツイてないんだ)
(バックの中の医療セットは…)
「…」b
(ツイてたな。医療セットの中は濡れてない。)
「?」
(あれ…?さっきから左腕が動いてない気が?…あ。痛っつ!!!)
医療セットから包帯やカットバン、消毒液など色々取り出すと手当を始めた
八崎(M○S3の知識が役に立ったな…でもゲームとリアルは違うな)
おおかたの処置を終えると
八崎(こないだ買ったばかりだが…仕方がない。)
定規をくわえると左腕を一気に
ゴリッ!!メキ…
八崎「うがああぁぁぁ!!!」
「はあ…はあ…はあ…あ、ああぁ…」
(ベルトでいいよな…)
八崎は左腕の処置を終えると
スプレー缶状のものを取り出した
八崎(こんなもんでも…信号弾くらいにはなんだろ)
スプレー缶にライターの火を近づけ、引火させると
空に向かって投げる。
パァァァァン!!!
寮監「…うん?なんだ?」
事務職員1「学校敷地内とその周辺のカメラ映像出せ。」
パチッ
事務職員2「下流に誰かいるようです」
ガタッ
寮監「八崎か?」
事務職員1「うちの制服のように見えますが…」
寮監「!?間違いない、八崎だろう。救急車は地形で呼べない。ヘリも風が強すぎる…」
事務職員2「え、どうするんですか!?」
寮監「如何学工作部の実験場にホバークラフトがあったはず…。よし、すぐに部員を呼ぶんだ。」
ーーーーーーーーーーーーーーー
数十分後の川原
八崎(これで来なかったら終わりだな…)
フォォォォォォン
(眠気が…)
フォォォオオオオオオ
(…眠い)
今日はここまでにします。
あと後付けですが、高校は全寮制で部活、同好会の数が異常なまでに多いです。
あと酉に関しては毎度の「らりるれろ!」 な(主の)お楽しみがなくなってしまうので誠に勝手ですがご了承下さい。
もうひとつ、アニメやゲーム等のネタが多少混じることがありますが、それでも構わない方はよろしくお願いします。
やっぱりヤだ!!という方は、今さらですがバックを推奨します。
それでは今回もご覧頂きありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません