ウ ォ ォ ォ ォ ー !
ネイティブアメリカンA「ヤツだッ!砂男(サンドマン)だッ!」
村長「何事かね?」
ネイティブアメリカンB「ヤツは白人共が使うカードを隠し持ってやがったッ! 見ろ、これをッ!」つ
《暗黒界の取引》
村長「これは…」
ネイティブアメリカンB「白人共が工場で作った『カード』だッ!」
ネイティブアメリカンA「掟を破った者はッ! 『頭の皮をはぐ刑』に処すッ!」
~岩場~
馬「ヒヒーン!」
ネイティブアメリカンA「追い詰めたぜ、砂男…! てめーはいつもそうやって、村の仲間を蔑んでやがるんだ…!」カシャ
砂男「…これ以上は、逃げられないか」
ネイティブアメリカンA「『決闘』だッ! ライフポイントは4000ッ! 『ハーフルール』だッ!」
砂男「…いいだろう、『決闘』ッ!」
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…
砂男:LP1200
手札:3
モンスター:《岩石の巨兵》
魔法・罠:《岩投げエリア》《伏せカード》
ネイティブアメリカンA:LP2200
手札:3
モンスター:《ロックストーン・ウォリアー》《裏守備》《地帝グランマーグ》
魔法・罠:《うごめく影》《勇気の旗印》
NNA「俺のターン、ドロー!」
NNA「…へッ!まずは裏守備モンスター《デス・ラクーダ》を反転召喚だ。1枚ドローするぜ」
《デス・ラクーダ/Des Lacooda》
効果モンスター
星3/地属性/アンデット族/攻 500/守 600
このカードは1ターンに1度だけ裏側守備表示にする事ができる。
このカードが反転召喚に成功した時、自分のデッキからカードを1枚ドローする。
NNA「いいカードを引いたぜ…! 俺は《渾身の一撃》を発動だ デス・ラクーダに、破壊能力を付与する!」
《渾身一撃/Full-Force Strike》
通常魔法
自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。
このターン、選択したモンスターは戦闘では破壊されず、
その攻撃によって発生するお互いへの戦闘ダメージは0になる。
また、このターン、選択したモンスターが相手モンスターを攻撃した場合、
ダメージ計算後にその相手モンスターを破壊する。
砂男「く…!」
NNA「あまりもののカードで作ったその紙束で、俺たちに勝てる算段だったのか?」
NNA「バトルだ、《デス・ラクーダ》で攻撃ッ!」
砂男「岩石の巨兵の守備力は2000だ」
NNA「だが、渾身の一撃の効果で破壊するッ!」
砂男「く…!」
NNA「とどめだッ! お前には『罰』を与えるッ! 攻撃翌力2600となった地帝グランマーグで、直接攻撃ッ!」
砂男「…トラップ発動、《化石岩の解放》ッ!来い、《モンク・ファイター》!」
《化石岩の解放/Release from Stone》
永続罠
ゲームから除外されている自分の岩石族モンスター1体を選択して特殊召喚する。
このカードがフィールド上から離れた時、そのモンスターを破壊する。
そのモンスターが破壊された時、このカードを破壊する。
《モンク・ファイター/Monk Fighter》
効果モンスター
星3/地属性/岩石族/攻1300/守1000
このカードが戦闘を行う事によって受ける
コントローラーの戦闘ダメージは0になる。
彼ら2人は、決してゲームで遊んでいるのではないッ!
2人が行っているのは『決闘』ッ! それも命懸けの決闘なのだッ!
今、2人の脳裏には、モンスターの姿が浮かんでいるッ!
これは決して幻視ではないッ! 『視える』のだッ!
『カード』を所持する者達の間には、決闘によって現れる『象形(ヴィジョン)』がッ!
そこに『在る』という実感があったッ!
NNA「ちっ、悪あがきを… グランマーグで攻撃ッ!」
砂男「岩投げエリアの効果を発動だ! 俺はデッキからブロック・ゴーレムを墓地へ送るッ」
《岩投げエリア/Catapult Zone》
フィールド魔法
1ターンに1度、自分フィールド上のモンスターが戦闘によって破壊される場合、
代わりに自分のデッキから岩石族モンスター1体を墓地へ送る事ができる。
《ブロック・ゴーレム/Block Golem》
効果モンスター
星3/地属性/岩石族/攻1000/守1500
自分の墓地のモンスターが地属性のみの場合、
このカードをリリースして発動できる。
自分の墓地から「ブロック・ゴーレム」以外の
岩石族・レベル4以下のモンスター2体を選択して特殊召喚する。
このターンこの効果で特殊召喚したモンスターは、
フィールド上で発動する効果を発動できない。
NNA「ちっ… だが、2回目の攻撃だッ! ロックストーン・ウォリアーで、モンク・ファイターを攻撃ッ!勇気の旗印の効果によって、攻撃翌力は2000になるッ!」
《ロックストーン・ウォリアー/Rockstone Warrior》
効果モンスター
星4/地属性/岩石族/攻1800/守1600
このカードの戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になる。
このカードの攻撃によってこのカードが戦闘で破壊され墓地へ送られた時、
自分フィールド上に「ロックストーン・トークン」
(岩石族・地・星1・攻/守0)2体を特殊召喚する。
このトークンはアドバンス召喚のためにはリリースできない。
《勇気の旗印/Banner of Courage》
永続魔法
自分フィールド上に表側表示で存在する全てのモンスターは、
自分のバトルフェイズ中のみ攻撃翌力が200ポイントアップする。
NNA「モンク・ファイターを攻撃ッ!」
砂男「くそ…! モンク・ファイターは戦闘破壊される…」
NNA「耐えしのいだか… 俺はモンスターをセットし、《うごめく影》の効果を発動する。LP2200→1800」
《うごめく影/Shifting Shadows》
永続魔法
300ライフポイントを払う事で、自分フィールド上の裏側守備表示モンスターを
シャッフルして、再び裏側守備表示で並べ替える。
この効果は1ターンに1度だけ使用する事ができる。
NNA「これで、ターンを終了だ!」
ネイティブアメリカンA:LP1800
手札:2
モンスター:《ロックストーン・ウォリアー》《裏守備》《裏守備》《地帝グランマーグ》
魔法・罠:《うごめく影》《勇気の旗印》
NNA「砂男ッ!『今までのやり方じゃこれからは通用しない』とか言ってやがったなァ!」
NNA「てめーにこれから何ができるッ! 小僧がッ! 外の世界をちょっと知ったからって、わかったふうな口をきくんじゃあないッ!」
砂男:LP1200
手札:3
モンスター:
魔法・罠:《岩投げエリア》
砂男「俺のターン… ドロー!」
砂男「言った通りさ! 俺は手札から《死者転生》を発動する。《リバイバルゴーレム》を墓地へ送り、《ブロック・ゴーレム》を手札に加える…!」
《死者転生/Monster Reincarnation》
通常魔法
手札を1枚捨て、自分の墓地のモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターを手札に加える。
《リバイバルゴーレム/Revival Golem》
効果モンスター
星4/地属性/岩石族/攻 100/守2100
このカードがデッキから墓地へ送られた時、
以下の効果から1つを選択して発動する。
「リバイバルゴーレム」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
●このカードを墓地から特殊召喚する。
●このカードを墓地から手札に加える。
砂男「そして《ブロック・ゴーレム》を召喚する。効果を発動し、《岩石の巨兵》と《モンク・ファイター》を守備表示で特殊召喚する」
NNA「へっ、壁を増やしたってわけか… だが、無駄なあがきだぜッ!」
砂男「お前たちの戦い方は、もう何度も見て知っている。覚えておくんだな… 『時代は進む』『古いものは越えられる』ってことを」
砂男「俺は2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築ッ!」
NNA「はァ?」
奇妙だったッ!
2体のモンスターは砂となって崩れ、それらが混ざり合わさっていくッ!
NNA「なんだ… なんだ、これはッ!?お前、何をしているッ!?何のカードの効果だ、それはッ!?」
砂男「エクシーズ召喚、《No.30 破滅のアシッド・ゴーレム!》」
そして、1つのモンスターの姿となって、再び姿を現出したッ!
その圧倒的な巨体は、『象形(ヴィジョン)』だけにとどまらない程の迫力があったッ!
その怒号は実際に空気を震わせ、その歩みは実際に大地をへこませたッ!
NNA「なんだこりゃあ… 『黒いカード』!?そ、そんなもの、俺は知らないッ!」ガクガクブルブル
《No.30 破滅のアシッド・ゴーレム/Number 30: Acid Golem of Destruction》
エクシーズ・効果モンスター
ランク3/水属性/岩石族/攻3000/守3000
レベル3モンスター×2
(テキスト解読不能)
NNA「なんだ… なんなんだ、これは…!? て、テキストが読めないッ…! こ…これも…白人共の使うカードなのか…?」
砂男「いいや違う それはコッチの方だ。通常魔法《成金ゴブリン》を発動 カードを1枚ドローする」
《成金ゴブリン/Upstart Goblin》
通常魔法
自分のデッキからカードを1枚ドローする。
その後、相手は1000ライフポイント回復する。
NNA「へっ…バカが、目先の欲に走りやがってッ! お前が削ったライフ(精神力)ッ!有難く回復させてもらうぞッ!」
ネイティブアメリカンA LP1800→2800
砂男「さらに《ジェネレーション・フォース》を発動」
《ジェネレーション・フォース/Generation Force》
通常魔法
自分フィールド上にエクシーズモンスターが存在する場合に発動できる。
デッキから「エクシーズ」と名のついたカード1枚を手札に加える。
砂男「俺はデッキから《エクシーズ・ギフト》を手札に加える」
《エクシーズ・ギフト/Xyz Gift》
通常魔法
自分フィールド上にエクシーズモンスターが
表側表示で2体以上存在する場合に発動する事ができる。
自分フィールド上に存在するエクシーズ素材を2つ取り除き、
自分のデッキからカードを2枚ドローする。
NNA「なんだ…?え、えくしーず…? 何だそのカードは?融合モンスターとは違うのか?」
砂男「エクシーズモンスターは… 『同じレベルのモンスターを重ね合わせて出現させる』モンスターだ… お前には言ってもわかるまい…」
砂男「俺の言ったこと、全てな…! 俺は魔法カード《闇をかき消す光》を発動ッ!」
《闇をかき消す光/Dark-Piercing Light》
通常魔法
相手フィールド上に裏側表示で存在するモンスターを全て表側表示にする。
砂男「すまない、読者のみんな。訂正させてもらう」
砂男「俺が発動するのは、《太陽の書》!」
《太陽の書/Book of Taiyou》 †
通常魔法
フィールド上に裏側表示で存在するモンスター1体を選択し、表側攻撃表示にする。
砂男「それとさっき、カッコよく《ジェネレーション・フォース》で《エクシーズ・ギフト》を手札に加えさせて貰ったが、あれもウソだ」
砂男「アレは無かったことにしてくれ」
NNA「お、おい… 誰に向かって話してやがる?」
砂男「すまない。では、決闘を続けさせてもらおう」
NNA(何なんだ…?)
NNA「くっ…! 俺のモンスターがッ…! 守備モンスターは《イナゴの軍勢》だ」
《イナゴの軍勢/Swarm of Locusts》
効果モンスター
星3/闇属性/昆虫族/攻1000/守 500
このカードは1ターンに1度だけ裏側守備表示にする事ができる。
このカードが反転召喚に成功した時、
相手フィールド上に存在する魔法・罠カード1枚を選択して破壊する。
砂男「やはりそいつらか」
NNA「何故だ…?てめえ、なんでそんなわけのわからない効果のカードを入れてやがるッ!?」
砂男「お前たちを倒すため… ただのそれだけだ。そして役には立ったようだな」
砂男「バトルフェイズ、アシッドゴーレムで貴様のイナゴの軍勢を攻撃!」
アシッドゴーレム「ARURURURURURURURURURURURURURURURRRRRRRRRRRR(アルルルルルルルルルル)ゥゥーーーーッ!」グオンッ
NNA「グハッ!」LP2800→1000
NNA「うぐッ!ぐわァァーッ!」ドサッ
その時ッ!
ネイティブアメリカンの追っ手の体は、実際に『吹き飛んだ』ッ!
ライフポイントの減少による『精神ダメージ』でなくッ!『肉体へのダメージ』を伴う一撃ッ!
追っては困惑し、そして恐怖したッ!
NNA「くそォーッてめぇーなんなんだァーーッ!!」
砂男「俺はカードを1枚セットしてターン終了だ」
砂男 LP1200
手札:0
モンスター:アシッドゴーレム
魔法・罠:《伏せカード》
NNA「ブツブツ…俺のターン、ドローッ…!」
ネイティブアメリカンA:LP1000
手札:3
モンスター:《ロックストーン・ウォリアー》《裏守備》《地帝グランマーグ》
魔法・罠:《うごめく影》《勇気の旗印》
NNA「は、ハハッ…! たかが攻撃翌力3000のモンスターが1体いる程度で、エバってんじゃねェーッ!」
NNA「《デス・ラクーダ》を反転召喚ッ! ドローするぜェーッ!」
NNA「そして手札から、《N・グラン・モール》を召喚ッ!」
《N・グラン・モール/Neo-Spacian Grand Mole》
効果モンスター(制限カード)
星3/地属性/岩石族/攻 900/守 300
このカードが相手モンスターと戦闘を行う場合、
ダメージ計算を行わずその相手モンスターとこのカードを
持ち主の手札に戻す事ができる。
砂男「それは…!この地の長に受け継がれる、『秘宝のカード』ッ…!」
NNA「一族に仇なす『敵』のてめーをッ…! 仕留めるためのカードだッ!」
NNA「とどめだッ! グラン・モールで攻撃ィィーーッ!」
砂男「『敵』か… 新たな考えとは、受け入れられにくいものだな」
砂男「だから目を覚まさせる。罠カード発動、《自業自得》」
《自業自得/Just Desserts》
通常罠
相手フィールド上に存在するモンスター1体につき、
相手ライフに500ポイントダメージを与える。
NNA「な、なにィーッ… こ、この後に及んでてめぇッ…」
砂男「こいつは俺からの『メッセージ』だ… 『一族への』な… あばよ」
NNA「ぐ、ぐわァァーーーーーーッ!!!」LP1000→0
『ハーフ・ルール』…
それはライフポイントを4000ポイントから始める『決闘』であるッ
ライフポイントは『精神の力』ッ!ライフが0になったとき、その者は精神に大きなダメージを負うッ!
NNA(見たことのない、力が実体化する『黒いカード』…)
NNA(『砂男』… てめーは何者なんだ…?)
ネイティブアメリカンA 再起不能(リタイア)
砂男「ハァ、ハァ…」
ヒュンッ!
砂男「!」パシッ
砂男(これは… そうか、決闘に勝ったから、奴のカードが1枚、俺に所有権を移したんだ…)ピラッ
砂男「…《N・グラン・モール》!」
砂男「『一族に代々受け継がれてきたカード』… その『意思』は、未来を俺に託してくれるというのか?」
…
砂男姉「あんた…本当に行くのね?」
砂男「ああ… 俺は白人共からこの地を買い戻すッ!」
砂男姉「…持って行きなさい。両親のかたみのカードよ」つカード
砂男「ン、これは…」
《フォッシル・ダイナ パキケファロ/Fossil Dyna Pachycephalo》
効果モンスター
星4/地属性/岩石族/攻1200/守1300
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
お互いにモンスターを特殊召喚する事ができない。
このカードがリバースした時、フィールド上に存在する、
特殊召喚されたモンスターを全て破壊する。
砂男「これは…!」
砂男姉「これを換金しなさい。きっと白人どもも、これを欲しがっているはずよ」
To Be Continued...
ネイティブアメリカンA
使用デッキ:【サイクル・リバース】
キーカード:《デス・ラクーダ》《岩投げエリア》
・サイクル・リバースモンスターを、《岩投げエリア》で守り続けるデッキ。
・防御に特化した非常に保守的なデッキであり、部族に受け継がれる由緒正しい戦法である。
・守りを固め続けることができれば、多大なアドバンテージを得ることができる。
サンドマン
使用デッキ:【余り物岩石族】
キーカード:《岩投げエリア》《ブロック・ゴーレム》《???》
・余り物のカードで作った岩石族デッキだ。完成度ではネイティブアメリカンAのデッキに大きく劣っている。
・特殊な召喚方法を多様するようであり、まだまだ謎を秘めている。
本当は転移アシッドでバーン勝ちを狙おうとしたんだけれども、エクシーズ・ギフトの発動条件を見落としてたんだ…
4(し)・2(つ)・0(れい)ィーーッ
ポコロコ「フゥ… フゥ…『1200ドル』だ…」
ポコロコ「よぉ~やく参加費が貯まったぜェェ~~~っ しかし『働く』ってのは二度とゴメンだぜオイラ~っ」ゼェゼェ
ポコロコ父「お前が働いたのは半日ぽっちだろうが… しかもそのカネは仕事を放り出してどっか行ってる間に拾った宝石を売ったやつだ」
ポコロコ「YO! YO! やっぱりィ~~『天中殺』の『逆』ってのは本当なんだなァ~~~ッ」
ポコロコ父「…で? 本当にその『馬のレース』とやらに出る気か?ポコロコ」
ポコロコ「当然だぜッ! オイラはこの『デュエルレース』の賞金5000万ドルを手にして一生好きホーダイ遊んで暮らすんだッ!!」
ポコロコ父「フン… 好きにせぃ」
ポコロコ父(どうせすぐに帰ってくるだろう… 少し厳しい『現実』を学ばせてやるには丁度いい機会だ… それより…)
ポコロコ父「なぁ、ところでレースの出場に必須な『デッキ』なんだが…」
ポコロコ「オ?」
ポコロコ父「本当にあのデッキでいくのか? 俺はお前が再起不能になられちゃ困るんで言わせてもらうが…」
ポコロコ父「ああいうのをデッキとは言わない」
ポコロコ父「デッキってのは人が成長していく中で手に入った『カード』を使い、戦略を練るもんだ」
ポコロコ「『戦略』ならあるぜェ~~っ YO! YO!! このデッキがある限り、オイラは誰にも負けねェっ!! 絶対ェーーーに無敵だッ!!」
ポコロコ父「…もういい 勝手にどうにでもなれ」
~SBR会場・カード売り場~
ガヤガヤ…
サンドマン「ここが… 白人たちがカードを『カネ』で売り買いする場所か…」
サンドマン「と、いうことは… 『自分が生み出したカード』を『売る』ヤツがいるんだな… どれどれ…」ヒョイ
《打ち出の小槌》\30,000
《強欲で謙虚な壺》\170,000
《トレード・イン》\90,000
《無謀な欲張り》\15,000
《カードトレーダー》\25,000
《貪欲な壺》\60,000
サンドマン「こっちは… 『工場で作られたカード』か。… 産業革命によって、人工でカードが作れるようになったわけか」
???「もっとも、そーやって作れるのは『デッキからカードを引くカード』だけだがなぁ~」
サンドマン「?」チラリ
ジャイロ「ニョホホ」
サンドマン「どういうことですか?」
ジャイロ「場に影響を及ぼすタイプのカードは、相変わらず『どっかから自然に発生する』のに期待するしかねぇってことだな」
ジャイロ「なにやら5大湖の近くの工業都市で、『カードガンナー』っていう人造のモンスターカードを作ってみようって研究がされてるらしいが」
ジャイロ「オレにはうまくいくとは思えんがねェ~ッ… 攻撃力1900で、ドロー効果付きで、デッキからカードを墓地に送れるなんて、欲張りすぎじゃあねーの?ニョホホッ!」
サンドマン「…では、あちらのカードは?」チラッ
ジャイロ「お!」
《ブラッドストーム》\80,000
《魔導戦士ブレイカー》\1,750,000
《クリボー》\20,000
《マシュマロン》\630,000
《ボアソルジャー》\1,000
《皆既日食の書》\60,000
《海》\30,000
《古の森》\190,000
ジャイロ「おォォ~~~ッすッげェェ~~~ッ 100万円超えのカードがあるぜ! さすがは現在世界最大のカード市場だぜ~」ガバッ
サンドマン「…これは、『誰かが売ったカード』…というわけか」
ジャイロ「そういうことになるなぁ~~~ッ あの『魔導戦士ブレイカー』、どうやって『生まれた』カードなのか見当もつかないがね…」
~スティーブン・スティール氏 記者会見~
スティール「この『スティール・ボール・ラン』レースは、1890年9月25日午前10時、この太平洋『サンディエゴ』のビーチをスタートし、
ゴールを『ニューヨーク』とする、人類史上初の乗馬による、北米大陸横断デュエル・レースである」
スティール「総距離約6000km。このルートを通り、優勝者には賞金5千万ドル(60億円)が、イーストアンドウエスト銀行の個人口座に支払われる!
2位100万ドル。 3位50万ドル。 4位25万ドル。 5位12万ドル。以下10位までや、チェックポイント賞、ベストデュエル賞など細かい各賞が決められている」
スティール「参加者は16歳以上であり、『デッキ』を所有しているなら、国籍・人種・性別・プロ・アマチュアは問わない。
参加量が必要で、ひとり1200ドルである」
記者「距離がすごすぎます……もしゴールまで……ニューヨークまで誰ひとり到達できない事態が起こったとしたなら、
レースは大失敗! 出資者たちは怒るだろうし、スポーツ大会の、そしてデュエル大会自体の信用の失墜になる!
その時、あなたはどう責任をとられるつもりですか?」
スティール「消されるかも…………なんちゃって……」
記者「」
スティール「失敗というのは……いいかよく聞けッ! 真の失敗とはッ!かっとビングの心を忘れ! 困難に挑戦する事に、
無縁のところにいる者たちのことをいうのだッ!このレースに失敗なんか存在しないッ!
存在するのは、冒険者だけだッ!この「スティール・ボール・ラン」レースは、世界中の誰もが体験したことのないデュエル大会となるだろうッ!!」
~受付会場~
係員「馬の蹄刻と『デッキ』を確認いたします」
ジャイロ「ニョホホ、参加費だぜ」
チンピラ「おい兄ちゃん、その腰につけてるのは何だァ?」ヒョイ
ズキュン!
チンピラ「ぐえッ!?な… 何だ?か、体がッ…!」グルングルン
チンピラ(なんだこりゃあっ… か、体が勝手に捻れてッ…!!?)
ジャイロ「おいオタク、人のデッキに勝手に触れるなって学校で教わらなかったか?いけないんだぜェ~ッそういうのはよォ~ッ」
チンピラ「で、デッキケース…!?その丸っこいのがか!?お、オレはちょっと興味があるって見せてもらおうとしただけだッ!デッキケースならそう言えばいいじゃねーかよォッ!」
ジャイロ「おい係員、カウンターの上に1200ドルはあるか?キチンと確認してくれよ」
係員「いえ、まだ1000ドルしかお預かりしておりません」
ジャイロ「するって~と、てめ~が盗ったしかねぇよなァ~ッ そんな事したらオレがレースに出場できなくなるじゃねーか、優勝なんかしちゃったりできなくなるじゃねーか!」
警察「! 今、窃盗が起こったッ!そいつを取り押さえろッ!」ガバッ
チンピラ「くッ!待ちやがれてめェッ!」ズザー
警察「あっ!」
チンピラ「ほーら死んだァ!」つ《仕込みマシンガン》
警察「こいつカードを取り出したぞッ!窃盗の現行犯で連行するッ!こっちに来いッ!」
チンピラ「ギャハハハハ!今取り出したのが銃やナイフだったら簡単にお前を殺せていたんだ!」
チンピラ「決めたッ!俺もレースに出場することにしたぜッ! てめーにつきまとって不幸のどん底に落としてやるぜェ~ッ!」グイグイ
警察「抵抗するなッ!」
ジャイロ「そいつにカードを返してやれ」
警察「え? は、はい…」つ《仕込みマシンガン》ポイッ
ポトッ
ジャイロ「カードを拾え… 但し、拾ったらそれが合図になる」
ジャイロ「『マックス・ルール・デュエル』…ライフは8000だ」
ヤジ馬「『マックス・ルール』… 『マックス・ルール』でやるだって!?」ザワザワ
チンピラ「ま、『マックス・ルール』…!」ゴクリ
チンピラ「ハハ…なにマジになっちゃってんの?そんな大げさな… やめだやめ、パスだ…」
ジャイロ「オレにビビってんのか? 公衆の面前で再起不能にされるのがわかっちまって怖いか?」
ザワザワ…
チンピラ「…ッ!そこまで言われて、黙ってられるかァーッ!『決闘』だッ!いいぜ『マックス・ルール』ッ!受けてたってやるッ!」
チンピラ「ブッ殺してやるゥゥッ!」
ジャイロ「ニョホ!」
ジャイロ&チンピラ「「決闘(デュエル)ッ!」」
=To Be Continued...⇒
サンドマン「レースの参加費が必要だ…その為には、やりたくないが『カード』を売るしかない」
サンドマン「カードの『買い取り』はどこでやっているんだろうか… ここか?」
~SBR会場 ジャンク・カード屋~
サンドマン「ここはカードの質屋のようだな… ショーケースがあるぞ、どれどれ…」チラッ
《ゲール・ドグラ》\400
《黒いペンダント》\1,300
《ラヴァルのマグマ砲兵》\700
《俊足のギラザウルス》\3,200
《精神統一》\900
《ジャンク・コレクター》\1,100
《ポジションチェンジ》\100
《シエンの間者》\300
《ナイトメア・デーモンズ》\100
《簡易融合》\1,900
サンドマン「…どれも大して役に立たなさそうだな。《黒いペンダント》あたりはなんとか使える部類か…」
サンドマン「なるほど、不要なカードをこうやって買い取る業者がいるわけか」
店主「あんましそーやって営業妨害しないでくれるかな~…キミィ 確かに誰も買っていかないゴミ同然なのは事実だけどさ…」
サンドマン「失礼しました。 ところで、ここではカードの買い取りを行っているので?」
店主「そーだよ そこに並んでるヤツは大抵その値段の半分以下で買い取ったモンだ まあ、大した期待はせんでくれよ… あ、《俊足のギラザウルス》買っていかない? けっこう強いよ!」
サンドマン(コレをどうしろと…)
サンドマン「レースに出場するために、『\120,000ドル』が必要です。俺のカードを買い取ってもらいたい」
店主「ほー… 残念だけど、ウチのはそういう商売じゃないんだよね。高額なカードの買い取りはあっちの『競売屋』の分野だ」
店主「それでもまあ、だいたいいくらぐらいの値になるか、目利きぐらいはできるよ。どれ、みしてごらんなさい」
サンドマン「コレです」つカード
店主「どれどれ…」
《フォッシル・ダイナ パキケファロ/Fossil Dyna Pachycephalo》
効果モンスター
星4/地属性/岩石族/攻1200/守1300
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
お互いにモンスターを特殊召喚する事ができない。
このカードがリバースした時、フィールド上に存在する、
特殊召喚されたモンスターを全て破壊する。
訂正
×\120,000ドルが必要です。
○\120,000が必要です。
店主「…!」プルプル
店主「な、なんだ、こりゃあ…! おい、これをどこで見つけた?他にもあるのかインディアン!?」
サンドマン「けっこういい値で売れそうなのか?」
店主「…俺は『カードの買い取り免許』を持ってるから、正直に言おう…」
店主「おそらく、\400,000はくだらないな。そいつと《落とし穴》があるだけでそうとう有利になる」
サンドマン「《落とし穴》?」
店主「知らないのか?けっこう有名なカードだぜ…。おたく、持ってないのか?」
サンドマン「ああ。…とにかく、引手数多というわけだな?」
店主「そうだな。正直、そいつを手放すのはどーかと思うぜ… もっと他にねーのかよ? いや、お前さんがそれでいいなら構わんが…」
サンドマン「そうか、じゃあ、これは?」つカード
店主「ふむふむ…?」
《Nネオスペーシアン・グラン・モール/Neo-Spacian Grand Mole》
効果モンスター(制限カード)
星3/地属性/岩石族/攻 900/守 300
このカードが相手モンスターと戦闘を行う場合、
ダメージ計算を行わずその相手モンスターとこのカードを
持ち主の手札に戻す事ができる。
店主「」
サンドマン「…いや、駄目だ。一族の誇りを売るわけにはいかない」グッ
店主「…おいインディアン!そいつをもっとよく見せろ!」ガバッ
サンドマン「うおぉッ!?」ビクッ
店主「ハー… ハー…!」ブルブル
サンドマン(マイった… さすがにデッキパーツを売ってしまっては、俺の戦力がガタ落ちする…)
サンドマン(こうなったら…!)
サンドマン「こーいうのはどうだ?」つカード
店主「どれどれ…」
《銀嶺ぎんれいの巨神きょしん/Soul of Silvermountain》
エクシーズ・効果モンスター
ランク3/地属性/岩石族/攻1800/守2200
地属性レベル3モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、
相手の魔法&罠カードゾーンにセットされているカード1枚を選択して発動できる。
選択したカードは、このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り発動できない。
また、エクシーズ素材を持っているこのカードが戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、
自分の墓地の地属性モンスター1体を選択し、表側守備表示で特殊召喚できる。
店主「なんだこりゃあ… 『黒枠のカード』?こんなモン見たことねぇぞ…?」
サンドマン「え?」
店主「おい、しかもイラストもテキストも書かれてないじゃねえか。何だこれは、セパレーターか、あるいはトークンカード?さすがにこんなのは引き取れんぞ」
サンドマン「…エクシーズ・モンスターを知らないのか?こういうやつだよ」つ《ガチガチガンテツ》
店主「…?だから、その紙切れを見せてどうすんだよ… ちゃんとしたカードを見せな」
サンドマン「はぁ?」チラッ
《ガチガチガンテツ/Gachi Gachi Gantetsu》
エクシーズ・効果モンスター
ランク2/地属性/岩石族/攻 500/守1800
レベル2モンスター×2
フィールド上のこのカードが破壊される場合、
代わりにこのカードのエクシーズ素材を1つ取り除く事ができる。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
自分フィールド上のモンスターの攻撃力・守備力は、
このカードのエクシーズ素材の数×200ポイントアップする。
サンドマン「…テキストなら書いてあるだろう、ほら、ここ」クイクイ
店主「い、いー加減にしろてめぇ!インディアンはそういう商売をやってるのか!?これ以上フザけるんなら消えてくれッ!」
サンドマン(どういうことだ…? 『イラストもテキストも見えない』だと…?)スッ
サンドマン(そういえば、部族のヤツらもアシッドゴーレムの『テキスト』が読めない、と言っていた…)
サンドマン(何なんだ?エクシーズモンスターってのは… 俺にしか見えないのか?)
店主「ったく… ほら、もう用はねぇのか?」
サンドマン「くっ… こ、これならどうだ!?」つカード×2
《ビッグ・ピース・ゴーレム/Big Piece Golem》
効果モンスター
星5/地属性/岩石族/攻2100/守 0
相手フィールド上にモンスターが存在し、
自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、
このカードはリリースなしで召喚する事ができる。
《地割れ/Fissure》
通常魔法
相手フィールド上の攻撃力が一番低いモンスター1体を破壊する。
店主「こ、これは…! これなら高くつくぞ…! 金持ちなら、《地割れ》1枚に20万は出すだろうな…!」
サンドマン「そんなのでいいのか?4枚持ってるから、余ったヤツなんだが…」
店主「おいおい、あんたこんなのをあと3枚も持ってんのか… とにかく、その《地割れ》を競売に出しな。それなら1200ドルは簡単に手に入るだろう」
サンドマン「そうか… 分かった、ありがとう 恩に着る」
店主「おいおい、恩に着るのはいいがな、ついでに何か買ってってくれよ。さすがに一銭も持ってないワケじゃあないんだろ?」
サンドマン「それもそうだな。じゃあ、ショーケースを見せてくれ。できれば地属性や岩石族関連のものがいい」
店主「…そうか、なるほど。あんた荒地の出身か。じゃあこの辺のカードなんかどうだ?」
サンドマン「ふむふむ…?」
《アースクエイク・ジャイアント》\1,500
《ムカムカ》\1,100
《ジェムエレファント》\1,300
《グレイブ・オージャ》\500
サンドマン(うわ、いらねぇ…)
店主「まあ、ジャンクカードなんてのはこんなモンだ。適当になんか買ってってくれや」
サンドマン「わかったよ…。 ん?」チラッ
《星に願いを/Star Light, Star Bright》
通常魔法
自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。
選択したモンスターと同じ攻撃力または同じ守備力を持つ
自分フィールド上のモンスターのレベルは、
エンドフェイズ時まで選択したモンスターと同じになる。
サンドマン「これを…くれないか」
店主「あん?そんなモンでいいのか? まあいいぜ、1枚\1,000だ」
サンドマン「なら…3枚くれ」
店主「3枚もか?おたく、こんなカード何に使うのさ… まあいいよ、ホラ」つ《星に願いを》
サンドマン「ありがとう 感謝する」ペコリ
~受付け会場付近~
ジャイロ「オレのターンだ、ドロー」
ジャイロ「オレはモンスターをセット。さらに伏せカードを2枚セットして、ターンエンドだ」
ジャイロ LP8000
手札:3
モンスター:裏守備
魔法・罠: 伏せA 《伏せB》
チンピラ「俺のターン、ドロー!」
チンピラ「ハハ!まずは魔法カード、《昼夜の大火事》を発動!」
《昼夜の大火事/Ookazi》
通常魔法
相手ライフに800ポイントダメージを与える。
ジャイロ「くっ…」LP8000→7200
チンピラ「さらに!この時、手札から《アチャチャチャンバラー》を特殊召喚できるッ!」
《アチャチャチャンバラー/Achacha Chanbara》
効果モンスター
星3/炎属性/戦士族/攻1400/守 400
ライフポイントにダメージを与える
魔法・罠・効果モンスターの効果が発動した時に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚し、
相手ライフに400ポイントダメージを与える。
チンピラ「おまけだ、くらえッ!」
ジャイロ「随分とまぁ、チマチマとセコい攻め方をするんだな~オタク。嫌いじゃないがね、ニョホッ!」LP7200→6800
チンピラ「誰がセコいって?俺は《暴鬼》を召喚するぜッ!」
《暴鬼/Abaki》
効果モンスター
星4/炎属性/悪魔族/攻1700/守1100
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、
お互いは500ポイントダメージを受ける。
ヤジウマ1「あ、あいつけっこう強いぞ…。後攻1ターン目でライフを1200減らして、さらにモンスターを2体展開した…!」ザワザワ
ヤジウマ2「攻めるペースが速いッ…!」ドヨドヨ
チンピラ「バトル!まずは暴鬼で裏守備モンスターを攻撃ィッ!」
ジャイロ「…」ニヤリ
~受付会場~
ジョニィ「…」カラカラ
主任「誰か面白そうな決闘者はいたか?」
受付「はい、さっきスゴい参加者がいましたよ。なんと融合デッキに15枚もカードを積んでるヤツがいたんです」
主任「じゅ… 15枚ッ!? 嘘だろ!?」
ジョニィ「…!?」ピク
受付「私も信じられませんでしたが、ありゃモノホンですよ。ただでさえ融合デッキを使うデッキってのが珍しいのに、さらに15枚も融合モンスターを持ってるなんて…」
主任「驚いたな… 何よりも、『融合モンスター』を15枚も集めたソイツがいったい何者なのか… とんと検討がつかん」
受付「ひょっとしたら、ただのコレクションかも…」
主任「で、そいつは今、どこにいるんだ!?」
受付「今、ちょうどその辺で決闘をやってます。『マックス・ルール』で…!」
主任「マジか!チョイと見てくるッ! 現場は頼んだ!」ダッ
受付「ち、ちょっと主任!?」
ジョニィ(な…なんだ、そいつは!? ぼ…僕も見てみたいッ…!)
ジョニィ「おいお前! じゃまだどけッ!」ガラガラガラ
ジョニィ(『何もかも失った』僕とは、真逆の『デッキ』の持ち主…!)ガラガラガラガラ
~
ジャイロ「攻撃を受けたのは『名工 虎鉄』だ…リバース効果を発動するぜ」
《名工 虎鉄/Iron Blacksmith Kotetsu》
効果モンスター
星2/炎属性/獣戦士族/攻 500/守 500
リバース:自分のデッキから装備魔法カードを1枚選択し、手札に加える。
=To Be Continued...⇒
ジャイロ「虎鉄の効果を発動する… オレは『閃光の双剣-トライス』を手札に加えるぜ」
《閃光の双剣-トライス/Twin Swords of Flashing Light - Tryce》
装備魔法
手札のカード1枚を墓地に送って装備する。
装備モンスターの攻撃力は500ポイントダウンする。
装備モンスターはバトルフェイズ中に2回攻撃する事ができる。
チンピラ「続いてアチャチャチャンバラーでダイレクトアタックッ!」
ジャイロ「フフ…」LP6800→5400
チンピラ「これで俺はターン終了だァッ!」
チンピラ LP8000
手札:3
モンスター:《アチャチャチャンバラー》 《暴鬼》
魔法・罠:無
ジャイロ「オレのターンだ、ドローッ」
ジャイロ「ではモンスターを召喚させてもらうぜ… 来い、《ジェムナイト・アレキサンド》」
《ジェムナイト・アレキサンド/Gem-Knight Alexandrite》
効果モンスター
星4/地属性/岩石族/攻1800/守1200
このカードをリリースして発動できる。
デッキから「ジェムナイト」と名のついた
通常モンスター1体を特殊召喚する。
チンピラ「へっ、攻撃力1800のモンスターか…!」
ジャイロ「それだけじゃねえぜ」
ジェムナイト・アレキサンド「…」シルシルシルシルシルシル
野次馬「な、なんだ…?あのモンスター… か、回転している…?」
ジャイロ「アレキサンド、おたくの真のパワーはそんなもんじゃないだろう?もっとだ、もっと『クセを出せ』ッ!」
ジェムナイト・アレキサンド「!」ズキュンッ!
ジャイロ「アレキサンドの効果を発動だ。アレキサンドは、デッキの『ジェムナイト』と名のついた通常モンスターに変身するッ!」
ジャイロ「出番だぜ、『ジェムナイト・クリスタ』!」
《ジェムナイト・クリスタ/Gem-Knight Crystal》
通常モンスター
星7/地属性/岩石族/攻2450/守1950
クリスタルパワーを最適化し、戦闘力に変えて戦うジェムナイトの上級戦士。
その高い攻撃力で敵を圧倒するぞ。
しかし、その最適化には限界を感じる事も多く、仲間たちとの結束を大切にしている。
チンピラ「なにィーッ!?う、ウソだろッ!攻撃力2450だとッ!?」
野次馬「おぉーッ!?すごいッ!あの下級モンスターが、攻撃力2450の上級モンスターに姿を変えたァーッ!」
ガラガラガラ…
ジョニィ「…!」ハァハァ
ジャイロ「最小限でいい…『パワー』は最適な量で…。オレは手札の《機皇兵グランエル・アイン》を捨て、《閃光の双剣-トライス》をクリスタに装備するぜ」
クリスタ ATK2450→1950
野次馬「おいおい…攻撃力が下がっちまったぞ…!」
チンピラ「れっ…連続攻撃かッ! きてみやがれッ!」
ジャイロ「バトルだ。クリスタ、あの《アチャチャチャンバラー》を攻撃しな…」
チンピラ「へっ、その程度…!」
ジャイロ「そんじゃーコイツを発動させてもらうぜ。罠カード発動、《義賊の極意書》」
《義賊の極意書/Secrets of the Gallant》
通常罠
自分フィールド上の通常モンスター1体を選択して発動できる。
このターン選択したモンスターが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、
相手の手札をランダムに2枚捨てる。
ジェムナイト・クリスタ「オオオォォッッ!」シルシルシルシルシルシル
チンピラ(な…なんだ?あのモンスター、なにか様子がッ… こ、拳が『回転』しているッ!?)
ジャイロ「たたき込みな…クリスタ。めいっぱいよォー… やっちまいな」
ジェムナイト・クリスタ「オラァッ!」ギャルギャルギャルギャルギャルッ
チンピラ「グフッ! …ハハッ、こんなモン…!」LP7250
ズキュンッ!
チンピラ「うッ!?」
ジャイロ「『今のクリスタ』の拳を受けた時… おまえは手札を『2枚』ランダムに捨てる」
チンピラ「なん… だとォーッ…!? ガハッ!」
バラバラ…
《ゴブリン暗殺部隊/Goblin Black Ops》
効果モンスター
星4/闇属性/獣戦士族/攻1300/守 0
このカードは相手プレイヤーを直接攻撃する事ができる。
このカードは攻撃した場合、バトルフェイズ終了時に守備表示になる。
次の自分のターン終了時までこのカードは表示形式を変更できない。
《デス・コアラ/Des Koala》
効果モンスター
星3/闇属性/獣族/攻1100/守1800
リバース:相手の手札1枚につき400ポイントダメージを相手ライフに与える
チンピラ「っく!俺の手札が1枚にッ…!」
チンピラ「ハンッ、だがこの程度じゃあ…」
ジャイロ「終わりだと思ったか?」
ドゴォッ
暴鬼「グボオォオーッ!」
チンピラ「え?」LP7250→7000
ジェムナイト・クリスタ「…!」シュウウウウ
ジャイロ「《閃光の双剣-トライス》の効果により、クリスタは連続攻撃ができる」
チンピラ「ぐうぅッ!だが、《暴鬼》の効果を発動だッ!お互いに500ポイントのダメージを受けるッ」LP7000→6500
ジャイロ LP5400→4900
チンピラ「ハァハァ… ずいぶんエバってるようだが、いつまでもニヤついてられると思ってんじゃあねぇぜッ このスカタンがッ!」
ジャイロ「まだまだこんなもんじゃ済まねえぜェ~ッ 忘れたのか?おたく…! クリスタの『拳』はッ!」
ズキュンッ!
チンピラ「ぐぅぅッ!?」ガクッ
ジャイロ「まだ『回転』してんだぜェ~ッ… くらいな、『もう一発』ッ!」
チンピラ「あ、あぁ… て、『手札』がッ…!」バララッ
《ならず者傭兵部隊/Exiled Force》
効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1000/守1000
このカードをリリースして発動できる。
フィールド上のモンスター1体を選択して破壊する。
ジャイロ「へぇー… おたく、けっこういいカードも持ってるんじゃないの…」
チンピラ「あ、あ、あ…!」ガクガクブルブル
野次馬「とうとう手札がゼロ枚になったッ!!」
ジャイロ「オレはカードを1枚伏せてターン終了だ」
ジャイロ:LP4900
手札:1
モンスター:《ジェムナイト・クリスタ》
魔法・罠:《伏せA》《閃光の双剣-トライス》《伏せC》
チンピラ「…」
チンピラ(ゆ… 許さねェ~ッ… 絶対にブッ殺すッ!ブッ殺してやるゥ~ッ…!)
チンピラ「オレのターンッ!ドロー!」
チンピラ「…!このカードは…」
チンピラ「へ、へへへ…! 俺はモンスターを伏せてターンエンドだ!」
チンピラ「さあ、来いよクソ野郎ッ!てめぇのターンだッ!かかってきなッ!」
ジャイロ「おやおや、随分な自信だな。 ではエンドフェイズ、罠カード発動だ《バースト・リバース》」
《バースト・リバース》
通常罠
2000ライフポイント払って発動できる。
自分の墓地のモンスター1体を選択して裏側守備表示で特殊召喚する。
ジャイロ「俺が復活させるのは…」
チンピラ「へへっ、大方そのデカブツをもう一体呼ぼうってんだろ?好きなだけ《ジェムナイト・アレキサンド》を呼びなッ!」
ジャイロ「《名工 虎鉄》だ」
野次馬「あ?」
チンピラ:LP6500
手札:0
モンスター:《裏守備》
魔法・罠:無
ジャイロ「オレのターンだ、ドロー」
ジャイロ「では、その自信のほどを拝見させてもらおうかな。 ニョホホッ!」
ジャイロ「罠カード発動、《カオス・インフィニティ》」バッ
《カオス・インフィニティ/Chaos Infinity》
通常罠
フィールド上に守備表示で存在するモンスターを全て表側攻撃表示にする。
さらに、自分のデッキまたは墓地から「機皇」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、エンドフェイズ時に破壊される。
裏守備モンスター「…!?」シルシルシルシルシルシル
野次馬「こ…今度は、裏守備モンスターの周囲の地面が、『渦巻き始めた』…!?」
チンピラ「な… なんだよてめぇ… 何だッ!? 何をするつもりだッ!?」ガタガタガタ
ジャイロ「カオス・インフィニティは『回転のカード』だ… おまえさんの裏守備モンスターは、表側攻撃表示となるッ!」
チンピラ「やめろ… やめろォォッ!!」
T裏守備モンスター「!!」ズキュゥゥンッ
《アルカナフォース0-THE FOOL/Arcana Force 0 - The Fool》
効果モンスター
星1/光属性/天使族/攻 0/守 0
このカードは戦闘では破壊されず、
表示形式を守備表示に変更できない。
このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、
コイントスを1回行い、その裏表によって以下の効果を得る。
●表:このカードを対象にする自分のカードの効果を
無効にし破壊する。
●裏:このカードを対象にする相手のカードの効果を
無効にし破壊する。
ジャイロ「そして裏守備モンスターはそいつだけじゃねぇぜ。俺の《名工 虎鉄》もリバースする」
チンピラ「お、俺の壁モンスターがッ…!?」ガクガクブルブル
ジャイロ「《カオス・インフィニティ》の効果はそれだけじゃねぇぜッ!墓地から《機皇兵グランエル・アイン》を復活させる」
《機皇兵グランエル・アイン/Meklord Army of Granel》
効果モンスター
星4/地属性/機械族/攻1600/守1200
このカードの攻撃力は、このカード以外のフィールド上に表側表示で存在する
「機皇」と名のついたモンスターの数×100ポイントアップする。
このカードが召喚に成功した時、
相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、
そのモンスターの攻撃力をエンドフェイズ時まで半分にする事ができる。
ジャイロ「しかし、おやおやこれは…。ちょっとカワイソーな事になっちまったなァ~」
チンピラ「く、くそッ…!」
野次馬「あっちの帽子の男のモンスターの総攻撃力は、1600+500+1950×2=5000…! あんなのを食らったら、ひとたまりもないぞ…!」
ジャイロ「まだだ。リバースした虎鉄の効果で、俺は《巨大化》をサーチさせてもらう」
チンピラ「!?」
《巨大化/Megamorph》
装備魔法
自分のライフポイントが相手より下の場合、
装備モンスターの攻撃力は元々の攻撃力を倍にした数値になる。
自分のライフポイントが相手より上の場合、
装備モンスターの攻撃力は元々の攻撃力を半分にした数値になる。
ジャイロ「そして巨大化をグランエル・アインに装備だ。オレのライフは2900… そして、おたくのライフは6500だったな?」
グランエル・アイン ATK1600→3200
ジャイロ「虎鉄を守備表示に変更」
ジャイロ「おれはやさしくないぜ。バトルだ、グランエル・アイン、THE FOOLを攻撃しろ」
機皇兵グランエル・アイン「ッ!」シュバアッ
アルカナフォース0-THE FOOL「グフッ!」ズババッ
チンピラ「ぐおおおおッ!」LP6500→3300
ジャイロ「そして、ジェムナイト・クリスタで攻撃ッ!」
ジェムナイト・クリスタ「オラァッ!(剣)」
アルカナフォース0-THE FOOL「グボォ!」ズババッ
チンピラ「ゴボオォオッッ!」LP3300→1550
チンピラ「くっ… ま、マイったッ! 『サレンダー』するッ」
野次馬「サレンダー…! そうか、これは『マックス・ルール』…!」ザワザワ
チンピラ「お、俺の負けだよォ~ッ な、なにも再起不能にすることはねぇだろォ~?」アタフタ
チンピラ「おとなしくズラかってやるから、ここは見逃して…
ジャイロ「ジェムナイト・クリスタの2度目の攻撃だ。やれ!」
ジェムナイト・クリスタ「」ズイッ
チンピラ「う!」ビクッ
ジェムナイト・クリスタ「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!!(双剣)」ズドドドドドドドドドドドドドドッ
アルカナフォース0-THE FOOL「」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ
チンピラ「」LP1550→-400
チンピラ 再起不能
チンピラ「」ポックリ
ジャイロ「」スタスタ
野次馬「わぁーーッ!!」
係員「保安官ッ!ど…どうしますッ!」
保安官「いや…なんて事ない、別に法に触れてる所は何もない… 行かせろ」
保安官「ただの『決闘』だ。お互い納得ずくの…『マックス・ルールの決闘』」
=To Be Continued...⇒
野次馬2「いやー、あの帽子の男の圧勝だったな~。」
野次馬1「しかしあの帽子の男、随分リスキーな戦い方をする奴だな。もしあの大型モンスターが除去されたらどうするつもりだったんだ?」
野次馬2「それもそうだな。攻撃力2000越えのモンスターが出てきたら、ジェムナイト・クリスタは簡単にやられちまう」
野次馬2「それなのに攻撃力を下げてまで連続攻撃をさせるなんて…」
野次馬3「後先考えない戦い方だよなぁ~ッ。パワーでのゴリ押しなんてよぉ~ッ」
野次馬1「相手のチンピラが弱かっただけだなありゃあ~ッ」
ジョニィ(違う…! あいつは、チンピラ野郎のデッキ構成をたった1ターンで見抜き、その弱点を的確に突いたんだッ!)
ジョニィ(察するに、チンピラ野郎のデッキは『ハーフ・ルール』での速攻決着を主軸に置いたバーンデッキ…!おまけに、防御力の高い壁モンスターもたくさん積んでいる…!)
ジョニィ(最初のターン、チンピラ野郎は強気に攻めに行った… それは、手札に壁モンスターや除去カードがあったからに違いない)
ジョニィ(帽子のあいつはそれを見抜いて、数ある装備カードの選択肢の中から『トライス』を選んだんだ。多少無理をしてでも手札を削りにかかったんだッ…!)
ジョニィ(結果、チンピラ野郎の戦術はズタズタになった!一見ゴリ押しのように見えるが、かなり緻密に計算されたプレイングだ…!)
ジョニィ(でも…)
ジョニィ「まだ僕は、見ていない…。あいつの真の実力を、あの『15枚の融合デッキ』を見れていないッ…!」
ジョニィ(あの男の人生の本質が、見れていないッ…!)
ジョニィ「ちょっとあんたッ! その融合デッキは何なんだ? どうしてそんなにたくさんの『融合モンスター』を持っているんだッ!」バッ
ジャイロ「!」
野次馬「突然車椅子の男が飛び出してきたッ!?」
ジョニィ「み… 見せてくれ!」スッ
ジャイロ「おい、デッキケースに触るな!」
ズギュウウーーーーン
ジョニィ「」ガタッ!
ジャイロ「…」
ジョニィ(こ…これはッ!? う、動いた! ぼくの『足』がッ…!?)
この『物語』は僕が歩き出す物語だ…
肉体が… ではなく、青春から大人という意味で…
ぼくの名前は『ジョニィ・ジョースター』
最初から最後まで本当に謎が多い男『ジャイロ・ツェペリ』と出会ったことで…
=To Be Continued...⇒
チンピラ
使用デッキ:【ビートウォールバーン】
キーカード:なし
・ デュエル序盤は大量展開からのダイレクトアタックで相手のライフを削り、中盤は壁モンスターでひたすら守り、終盤はバーンカードでライフを削るデッキだ。
・デッキの主軸となるカードが存在しないため、動き始めがとても早い。
・しかしその『軸のなさ』が、窮地に追いやられた状態からの反撃を不可能にしている。本人はその事に気づいていない。
ジャイロ・ツェペリ
使用デッキ:【???】
キーカード:《ジェムナイト・アレキサンド》《義賊の極意書》《???》《???》
・変身や装備などによってモンスターに多彩な『肉体操作』を行い、テクニカルに戦況をかき回す。
・相手プレイヤーそのものに『肉体操作』を行うカードも使用するようだ。
・まだまだ謎が多く、戦術の本質が見えない。
オマケ
ヒュンッ ヒュンッ!
ジャイロ「ン!」パシパシッ
ジャイロ「『マックス・ルール』での決闘に勝利したから、あのチンピラのカードが『2枚』所有権を移したのか。どれどれ?」チラッ
《アチャチャアーチャー/Achacha Archer》
効果モンスター
星3/炎属性/戦士族/攻1200/守 600
このカードが召喚・反転召喚に成功した時、
相手ライフに500ポイントダメージを与える。
《ナチュル・ビーンズ/Naturia Beans》
効果モンスター
星2/地属性/植物族/攻 100/守1200
このカードは1ターンに1度だけ、戦闘では破壊されない。
フィールド上に表側表示で存在する
このカードが攻撃対象に選択された時、
相手ライフに500ポイントダメージを与える。
ジャイロ(…)
次回!『戦慄のアヴドゥル』
マウンテン・ティムのデッキが全然思いつかねぇ…!た、たすけて
僕の昔話をしよう。
僕『ジョニィ・ジョースター』は… 子供の頃から誰よりも早く馬を走らせることができた。
その気になればケンタッキー杯で優勝することだって簡単なことだった。
誰も彼もが、馬の下から僕を褒め称えた。
そしてもう一つ、僕は『デュエル』においてもほぼ負け無しだった。
ジョニィ「僕は攻撃力2800の《コアキメイル・ベルグザーク》で、《レプティレス・メデューサ》を攻撃ッ!」
《コアキメイル・ベルグザーク/Koa'ki Meiru Bergzak》
効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻2000/守 200
このカードのコントローラーは自分のエンドフェイズ毎に
手札から「コアキメイルの鋼核」1枚を墓地へ送るか、
手札の戦士族モンスター1体を相手に見せる。
または、どちらも行わずにこのカードを破壊する。
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、
もう1度だけ続けて攻撃する事ができる。
《レプティレス・メデューサ/Reptilianne Medusa》
効果モンスター
星6/闇属性/爬虫類族/攻2200/守 800
手札を1枚墓地へ送り、
相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。
選択したモンスターは攻撃力が0になり、表示形式を変更する事ができなくなる。
相手「ぐああああッ!」LP2000→1400
ジョニィ「そして、ベルグザークはもう一度攻撃ができる」
相手「…サレンダーだ」
審判『只今優勝者が決定いたしましたァーーーッ!!! 優勝者は…ジョナサン・ジョースター選手ゥゥーーーッ!!!』
オオーーッ パチパチパチパチパチパチ…!
ジョジョーッ! ジョーキッドォーーッ! ジョージョ! ジョージョ! ジョージョ!
…
僕が生涯を懸けて集めたカード達… それで構築した『戦士族デッキ』は無敗だった。
名門の一族に誇りを持っていた僕は、強力カード《一族の結束》によって、
《パワー・ブレイカー》、《ブルブレーダー》…そして僕の最強モンスター《コアキメイル・ベルグザーク》を強化し
あらゆる敵を蹴散らしていった。
だけど、あの日…
僕は『運命に追いつかれた』。
運命は、僕に一瞬だけの栄光を与えて、それを奪っていった。
…
ジョニィ(不随)「おい看護師ッ!オムツを取り替えろって言ってるんだよッ!聞こえてんだろッ!!」
看護師「うるせーな元天才デュエリストさんよッ!女と遊んでいて下半身不随になったお前の顔なんざ、誰も見たくないのさッ!」
ジョニィ(不随)「なんだとォ~~ッ!?野郎っ、『決闘』だッ! 『ハーフルール』で痛めつけてやるッ!」
看護師「『決闘』だァ?…よく言うぜ、決闘れる『デッキ』も無いくせによ…」
ジョニィ(不随)「え?」ガサゴソ
―無かった。
僕の誇りだった、戦士族デッキが。
いや、正確には… 僕が頼りにしていた『モンスター達』が消えてしまっていた。
『ベルグザーグ』が。『戦士ラーズ』が。『イシュザーク』が。
屈強な闘士達が…
僕のデッキから、姿を消していた。
『盗まれた』可能性は無かった。
カードとは絵柄や文字が書かれた紙ではない。見て触れられる『概念』なのだ。
『人間の精神』、『組織の象徴』、『自然の写見』、『摂理の具現化』…とも言われる。
だから心から譲渡の意思を示すか、あるいは『心の像(ヴィジョン)』を使った『決闘』に敗北しない限り、その所有権が意図せず移ることは決してない。
『技術』や『知識』、『思い出』がそうであるように。
…では、なぜ『ベルグザーク』達は消えてしまったのか?
おそらく。…僕が、『誇り』を失ってしまったからだ。
僕自身の『困難な未来を切り拓く覚悟』が具現化した『ベルグザーク』は、僕がその精神を失うとともに、僕の前から姿を消したんだ。
…ああ。
僕はもう、『立ち向かうこと』すらできないんだ。
思えば、僕がこのビーチに来た理由は何だろう?
過去の栄光に思いを巡らせるためか? わずかな未練が僕を導いたのか… 自分でも分からない。
少なくとも、『出場の意思』を決めてやってきた訳ではない。
だけど、僕のその行動が。
『望み』が見えない暗黒の中に、『一歩』を踏み出したその歩みが。
…僕を、『彼』と引き合わせた。
~
ジョニィ「ハァーッ… ハァーッ… う、動いたッ…! 僕の『足』がッ…! おい、もう一度やってみてくれッ! 僕にもそれができるのかッ!?」
ジャイロ「お前さんにどんな事情があるかは計り知れないが… 足が動いたのは単なる偶然だ、肉体の反射だ。それ以上の期待はない」スタスタ…
ジョニィ「だったら… 無理やりにでも見てやるぜェーッ!」ドバアアアンッ
ジャイロ「フン」ギュルンッ
ジョニィ「うっ!?」ズキュウウン(小屋の屋根に引っ掛けられる)
ジョニィ(ぼ…僕の手が、回転して…! この屋根を固まったように握りしめている…!)
ジャイロ「けなしてへこませる前に褒めておいてやる… なかなか鍛えられた上半身をしている。だが、オレにはおたくを歩かせてやることなんてできない」
ジョニィ「くそッ!その力ッ! 絶対に秘密を暴いてやるぞッ!」
ジャイロ「そーいう事は、馬に乗れるようになってから言いなァ~ッ」スタスタ…
ジョニィ「くっ…」ドサッ
決めたぞ。
この先が、どんなに真っ暗闇だって構わない。ただ、ひたすら先に向かって歩んでいきたい。
『マイナス』から『ゼロ』に向かって…!
レースのために、もう一度デッキを作り直そう。
消えていった戦士達は、もういない。
僕が幼い子供だった頃、いちばん初めに手に入れた『あのカード』を使って。
もう一度、『戦うための意思』を… 『デッキ』を持とう。
『前』に向かって、歩んで行きたい。
ただひたすら、『前に』向かって。
『前に』。
…『前』…に…
ザワザワザワ…
アナウンス『レース開始まで、のこり1分を切りましたッ! 開始時刻に馬に乗っていない選手は失格となりますッ!』
ジョニィ「…乗ら… なくては… う…『馬』に… ぐっ」ズルズル
ジョニィ(…『前』に… 進めない…)
「おたくに興味が沸いたから、ひとつヒントをやる」
ジョニィ「…?」ガバッ
ジャイロ「お前はもう答えを掴んでいるはずだ。なのに、どうしてそれを使わない?」
ジョニィ「…『答え』…」
ジャイロ「ニョホッ!」キランッ
ジョニィ「…ぼくの、愛馬… 一度だけ、僕の顔を… 舐めてくれ…」
スロー・ダンサー「…」スッ ペロペロ
ジョニィ(『前に進む軌跡』は、『一次元の直線』にすぎない… 壁に当たれば限界がある。だけど)
ジョニィ(…『回転』ッ!)グルンッ
ジョニィ(『回転の軌跡』は…!)
ストンッ
ジョニィ(『回転』は、『次元を超える』ッ!)ギリッ
アナウンス『開始時刻になりましたッ レース開始ッ!!』パアンッ
スロー・ダンサー「ヒヒィーーンッ!」パカラッ パカラッ
=To Be Continued...⇒
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨…
実況「おーっとッ!? いきなりジャイロ・ツェペリ選手がトップに躍り出たぁーッ!」
実況「こんな序盤から全速力で飛ばすなんて無謀すぎるゥーッ! 」
ジョニィ(どういうつもりなんだ…!? 馬の脚に疲労が溜まり、後半で不利になるだけなのに…!?)
???「フンッ!」ザッ
ジャイロ「!」ニョホッ
実況「おぉーッと! ここでジャイロ選手に続いて群れから飛び出た選手がいるッ!」
アブドゥル「優勝を飾るのはこのアブドゥルだ」ドドドドド
実況「本大会の優勝候補ッ! ウルムド・アブドゥル選手がラクダでジャイロ選手に迫るゥーッ!」
ガンッガンッ
実況「ラクダでの体当たりだぁーッ! ジャイロ選手のヴァルキリー号がグラついているッ!」
ジャイロ「くっ… だがな、もう同じ手はくわないぜ」スッ
アブドゥル「ム! このスピードを維持しながら体当たりをかわすとは…」
ジャイロ「優勝候補さんよォ?ッ… 俺を倒したいんなら、もっとそのラクダに負担をかけないやり方があるんじゃねえか? ニョホッ!」ニョホホ
アブドゥル「ほう… そっちのほうの腕前のも自信があるのか… だが!」
アブドゥル「占い師の私にカードで挑むなんて、10年は早いんじゃあないかな」
ジャイロ「へぇ?、逃げんのか? どうやらラクダにしか戦わせられないチキン野郎だったようだなぁーッ、優勝候補のウルムド・アブドゥルさんよォ」
アブドゥル「…チッチッチッ、No, I'm notッ! いいだろう、このアブドゥルが、お前を消し炭にしてくれるッ!」
アブドゥル「いくぞッ! 『ハーフ・ルール』だッ!」
ジャイロ「そうこなくっちゃあなぁーッ! 決闘(デュエル)ッ!」
実況「ついに始まったぁーッ!なんと両者ッ! 馬に乗ったまま決闘を始める気だぁーッ!」
ウオオオォォォーーーッ!
実況「物凄い歓声ですッ! 両選手は手綱を握りながら、馬上のプレイマットにカードを並べるッ!正気の沙汰とは思えないが、これぞ馬術も決闘も極めた決闘者の神髄ッ!」
実況「これがッ! これがッ! 『決闘疾走(ライディング・デュエル)だぁーッ!」
=To Be Continued...⇒
実況「ついにッ! ついにこの『スティール・ボール・ラン・レース』で、馬上の決闘が始まったぁーッ!」
実況「その選手のひとりは今大会優勝候補のひとりッ!『ウルムド・アブドゥル』ッ!」
実況「彼はそのデュエルの腕でアフリカ大陸全土を征した男だぁーッ! 北米に来ても彼の快進撃は止まらないッ!」
実況「世界チャンプの座を狙い、日夜戦いを繰り広げるウルムド・アブドゥルッ! ついに、アメリカ大陸の開拓に乗り出したのかッ!?」
実況「この決闘ッ! 決して目がはなせませんッ!」
ジャイロ「まずはオマエさんのターンからのようだな… 来な!」
アブドゥル「私のターン、ドロー」
アブドゥル「…まずは《一時休戦》を発動しよう 互いに1ドローだ」
《一時休戦/One Day of Peace》
通常魔法(制限カード)
お互いに自分のデッキからカードを1枚ドローする。
次の相手ターン終了時まで、お互いが受ける全てのダメージは0になる。
アブドゥル「そして手札から、モンスターをセットする」
アブドゥル「カードを1枚セットしてターン終了だ」
ジャイロ LP4000
手札:6
モンスター:
魔法・罠:
ジャイロ LP4000
手札:4
モンスター:《裏守備》
魔法・罠:《set》
ジョニィ(おそらくアブドゥルは… 攻撃を『誘っている』ッ!)
ジョニィ(『リクルート・モンスター』…後のデュエルを有利に進めるために、コンボのパーツを集める効果を持つモンスター…! あの裏守備はおそらくそれだ…)
ジョニィ(やみくもに動いては、相手のコンボを促進させてしまうだけだ…! ジャイロ・ツェペリ… 彼はどう動くッ…!?)
ジャイロ「オレのターンだ ドロー」
ジャイロ「オレは《ジェムレシス》を召喚するぜ」
《ジェムレシス/Gem-Armadillo》
効果モンスター
星4/地属性/岩石族/攻1700/守 500
このカードが召喚に成功した時、
デッキから「ジェムナイト」と名のついた
モンスター1体を手札に加える事ができる。
実況「きたッ! さっそくジャイロ選手がモンスターを召喚しましたッ! 現在、気球上からスコープによってモンスターのテキストを確認しております…!」
ジャイロ「ジェムレシスの効果で、オレはジェムナイト・アレキサンドを手札に加える」
アブドゥル「ほう…!」
ジョニィ(どうするんだ…?)
ジャイロ「いくぜ、バトルだ」
アブドゥル「フッ… くるがいい」
ジャイロ「ジェムレシスで、裏守備モンスターに攻撃だ。やれ」
ジェムレシス「シャァッ!」ブンッ
ベチッ
フレムベル・パウン「フギャーーーッ!!」ボシュウウウ
《フレムベル・パウン/Flamvell Poun》
効果モンスター
星1/炎属性/炎族/攻 200/守 200
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、
デッキから守備力200のモンスター1体を
手札に加える事ができる。
パラパラ…
アブドゥル「フフフ… フレムベル・パウンは斥候のモンスターだ。倒したところで、すでに援軍に報せを発している!」
アブドゥル「わたしはデッキから《炎王獣 キリン》を手札に加えよう」
《炎王獣 キリン/Fire King Avatar Kirin》
効果モンスター
星3/炎属性/獣族/攻1000/守 200
自分フィールド上に表側表示で存在する
「炎王」と名のついたモンスターがカードの効果によって破壊された場合、
このカードを手札から特殊召喚できる。
また、このカードが破壊され墓地へ送られた場合、
デッキから炎属性モンスター1体を墓地へ送る事ができる。
アブドゥル「準備も整わずに、うかつに攻撃してくるとは… おかげでコンボの完成に近づいたぞ。フンッ!その程度では、ほどが知れるな」
ジャイロ「サッサと手の内を見せてもらったほうがなぁ~~っ ブッ倒すのも手早くて済むんだよ」
アブドゥル「フフ… 減らず口を」
ジャイロ「オレはカードを4枚セットして、ターンエンドだ」
アブドゥル「なに…!」
ジャイロ LP4000
手札:2
モンスター: 《ジェムレシス》
魔法・罠: 《setA》《setB》《setC》《setD》
アブドゥル LP4000
手札:5
モンスター:
魔法・罠:《set》
アブドゥル「わたしのターンだな… ドロー」
アブドゥル「チッチッチ、まんまとモンスターを召喚してきたな! フフ、わたしは、《フレムベル・ヘルドッグ》を召喚するッ!」
《フレムベル・ヘルドッグ/Flamvell Firedog》
効果モンスター
星4/炎属性/獣族/攻1900/守 200
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、
デッキから「フレムベル・ヘルドッグ」以外の
守備力200以下の炎属性モンスター1体を特殊召喚できる。
フレムベル・ヘルドッグ「HARURURULULULULULULULULULULULLLLLL.....!!」ガルルルル
ジョニィ「な…!? なんだあいつはッ…!? とんでもなく強力だッ! そして、さっきのヤツは囮かッ! しかし、ツェペリには大量の伏せカード」
ジャイロ「へー…随分と偏ったステータスだな。ニョホホ、で、どうするんだチャンプさんよ?」
アブドゥル「バトルだ、ヘルドッグよ、そこのアルマジロを火にくべよッ!」
ジャイロ「!…」ピク
ヘルドッグ「ウオオオシャアアアアッ!」ガシイイッ
ジェムレシス「GABABAAAAAAAAAAAAAAAHHHHHHHHHHHHHHHHッッ!!」ボゴォッ
ジャイロ「へぇ…」LP4000→3800
アブドゥル「!? …伏せカードを発動しない…だと!?」
ジャイロ「続けな」
アブドゥル「ならばいかせてもらおう…! ヘルドッグは、討ち取った敵の魂を炎の糧とし、新たなる戦力を呼び寄せる地獄の魔犬ッ!」
アブドゥル「出でよ、《炎王獣 ヤクシャ》ッ!」
《炎王獣 ヤクシャ/Fire King Avatar Yaksha》
効果モンスター
星4/炎属性/獣戦士族/攻1800/守 200
自分フィールド上に表側表示で存在する
「炎王」と名のついたモンスターがカードの効果によって破壊された場合、
このカードを手札から特殊召喚できる。
また、このカードが破壊され墓地へ送られた場合、
自分の手札・フィールド上のカード1枚を選んで破壊できる。
「炎王獣 ヤクシャ」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。
アブドゥル「きさまが何をたくらんでいるかは知らんが… 見切らせてもらうッ! ヤクシャで直接攻撃ッ!」
炎王獣ヤクシャ「ハアアァァッ! フンッ!」ブンッ
アブドゥル「ライフの半分を削るダイレクトアタックだッ! さあ、こいつは防がざるを得まいッ!」
バキィッ
ジャイロ「ぐっ」LP3800→2000
アブドゥル「…!?」
ジョニィ「な…何をやってるジャイロ・ツェペリーーッ! 余裕はともかく理由を言えェーーッ!」
アブドゥル「ほう… その伏せカードは何かのコンボパーツとみえる…!」
アブドゥル「企みが果を成す前に消し炭にしてくれようッ! カードを1枚伏せ、ターンエンドだ」
ジャイロ LP2000
手札:2
モンスター:
魔法・罠: 《setA》《setB》《setC》《setD》
アブドゥル LP4000
手札:4
モンスター: 《フレムベル・ヘルドッグ》《炎王獣 ヤクシャ》
魔法・罠:《setA》《setB》
ジャイロ「ドローだ」
ジャイロ「…」
ジャイロ「モンスターをセット。ターン終了だ」
ジャイロ LP2000
手札:3
モンスター:
魔法・罠: 《setA》《setB》《setC》《setD》
アブドゥル LP4000
手札:4
モンスター: 《フレムベル・ヘルドッグ》《炎王獣 ヤクシャ》
魔法・罠:《setA》《setB》
アブドゥル「ほう?威勢が消え果てたな…! 我が『ヘルドッグ』に恐れをなしたか?」
ジョニィ(もともと備え持った1900の超強力なパワーと、次々と戦力を召喚する強力な効果…! あんな強力なカードを操るなんて!)
ジョニィ(くっ… かつては、僕にも『誇り』と呼べる切り札がいた…)グッ
アブドゥル「わたしのターンだ」
アブドゥル「炎は燃え広がり、あらゆるものを飲み込み大きくなるッ! おまえのモンスターは、ただ火にくべられた薪にすぎないッ!」
アブドゥル「バトル! ヘルドッグで、裏守備モンスターに攻撃ッ!」
訂正
ジャイロ LP2000
手札:2
モンスター: 《裏守備》
魔法・罠: 《setA》《setB》《setC》《setD》
アブドゥル LP4000
手札:4
モンスター: 《フレムベル・ヘルドッグ》《炎王獣 ヤクシャ》
魔法・罠:《setA》《setB》
ガキイインッ
ジャイロ「炎がなんだって? オレの裏守備モンスターは《ジェムタートル》!」
《ジェムタートル/Gem-Turtle》
効果モンスター
星4/地属性/岩石族/攻 0/守2000
リバース:デッキから「ジェムナイト・フュージョン」1枚を手札に加える事ができる。
アブドゥル「むッ…」LP4000→3900
ジャイロ「効果発動だ。ジェムタートル、オレに『例のカード』をくれ」
ジェムタートル「」ポウッ
《ジェムナイト・フュージョン/Gem-Knight Fusion》
通常魔法
自分の手札・フィールド上から、融合モンスターカードによって
決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、
「ジェムナイト」と名のついたその融合モンスター1体を
融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
また、このカードが墓地に存在する場合、
自分の墓地の「ジェムナイト」と名のついた
モンスター1体をゲームから除外する事で、このカードを手札に加える。
アブドゥル「フン、壁モンスターか…。バトルフェイズ終了、ターンエンドだ」
ジャイロ LP2000
手札:4
モンスター: 《ジェムタートル》
魔法・罠: 《setA》《setB》《setC》《setD》
アブドゥル LP4000
手札:4
モンスター: 《フレムベル・ヘルドッグ》《炎王獣 ヤクシャ》
魔法・罠:《setA》《setB》
ジャイロ「オレのターンだ、ドロー」
ジャイロ「いくぜ… 手札から、《ジェムナイト・アレキサンド》を召喚ッ!」
《ジェムナイト・アレキサンド/Gem-Knight Alexandrite》
効果モンスター
星4/地属性/岩石族/攻1800/守1200
このカードをリリースして発動できる。
デッキから「ジェムナイト」と名のついた
通常モンスター1体を特殊召喚する。
ジョニィ(…! あれは、さっきチンピラ野郎をブチのめした『肉体操作のモンスター』!)
アブドゥル「ほう… 威勢良く繰り出したはいいが、その程度の攻撃力のモンスターで何をするつもりだ?」
ジェムナイト・アレキサンド「…」シュルシュルシュルシュルシュル
アブドゥル(…? なんだ、あのモンスター… 『回転している』?)
ジャイロ「なんのつもりだか拝ませてやるぜッ!アレキサンド、もっと『クセを出して』戦えッ! アレキサンドの効果を発動ッ!」
ジェムナイト・アレキサンド「オオオッ!」ギュルンッ
アブドゥル「ム、姿が変わっていく…」
ジェムナイト・クリスタ「フンッ!」ギュルルルルルル
《ジェムナイト・クリスタ/Gem-Knight Crystal》
通常モンスター
星7/地属性/岩石族/攻2450/守1950
クリスタルパワーを最適化し、戦闘力に変えて戦うジェムナイトの上級戦士。
その高い攻撃力で敵を圧倒するぞ。
しかし、その最適化には限界を感じる事も多く、仲間たちとの結束を大切にしている。
ジャイロ「オーケー、それでいい!」
アブドゥル「通常モンスター… だと?」
ジャイロ「バトルフェイズだ!いくぜ《ジェムナイト・クリスタ》、そこの番犬を追っ払え 攻撃宣言時、罠カード《義賊の極意書》を発動」
《義賊の極意書/Secrets of the Gallant》
通常罠
自分フィールド上の通常モンスター1体を選択して発動できる。
このターン選択したモンスターが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、
相手の手札をランダムに2枚捨てる。
ジェムナイト・クリスタ「…!」シュルシュルシュルシュルシュル
アブドゥル「なんだ… あの通常モンスターの拳が『回転』し始めた…」
フレムベル・ヘルドッグ「GRURURURU....!!」ガルル
ジャイロ「思いっきり打ち込めッ!」
ジェムナイト・クリスタ「オオオオッ! オラアァッ!」ブンッ
アブドゥル「まさしく飛んで火に入る夏の蟲…、というやつかな トラップ発動、《幻獣の角》ッ!」
ジョニィ(! 伏せカードかッ!)
《幻獣の角/Horn of the Phantom Beast》
通常罠
発動後このカードは攻撃力800ポイントアップの装備カードとなり、
自分フィールド上の獣族・獣戦士族モンスター1体に装備する。
装備モンスターが戦闘によって相手モンスターを破壊し
墓地へ送った時、自分のデッキからカードを1枚ドローする。
フレムベル・ヘルドッグ「ARRRRRRRRRRRRRRLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLL!!!!」メキメキメキッ ATK1900→2700
アブドゥル「フフフ… その罠カードの効果を確認したときは、わずかだがヒヤッとしたぞ。だが、いささか警戒が足らなかったようだな! 消え去れッ!」
ジャイロ「ほーう?それで終わりか?じゃあ次は、こっちの番だな」
アブドゥル「なに…!」
ジャイロ「通常モンスターを、ナメんじゃねーぞ? 手札から、モンスター効果だ」
ジャイロ「更なる『回転』ッ! 《ジェム・マーチャント》!」
《ジェム・マーチャント/Gem-Merchant》
効果モンスター
星3/地属性/魔法使い族/攻1000/守1000
自分フィールド上の地属性の通常モンスターが
戦闘を行うダメージステップ時、
このカードを手札から墓地へ送って発動できる。
そのモンスターの攻撃力・守備力は
エンドフェイズ時まで1000ポイントアップする。
ジェムナイト・クリスタ「オオオオオオオオォォォッッ!!!」ギャルルルルルルルルルルッ ATK2450→3450
アブドゥル「やつの拳の回転が… さらに強くッ!? くっ、まずいッ!」
ジャイロ「たたき込めェーーッ!!」
フレムベル・ヘルドッグ「キシャアアアアアァァァッッ!!!」グオオオオオオッ
ジェムナイト・クリスタ「ッ………オラアァァーーーーッ!!」ギャルギャルギャルギャルギャルルッ ドギュンッ
ガシャンッ パキィィーーーンッ
フレムベル・ヘルドッグ「グッ…!」メキメキゴキィッ
アブドゥル「ヘルドッグの、つっ… 『角』がッ… 砕けたッ!」LP3900→3150
フレムベル・ヘルドッグ「ANGYAAAAAAAAAAAAAHHHHHHHH!!!!!」ボゴォァァァ
ジャイロ「それだけじゃねえぜェ~ッ 喰らってもらうぜ… お前自身にもなッ!」
ギュルギュルギュルッ ビシイイッ
アブドゥル「ぐッ!? こ…これはッ!?」ドギュンッ ギギギギギ…
ジャイロ「クリスタの『回転』はッ! モンスターを突き抜け、お前の手札を『2枚』削るッ!」
アブドゥル「な… なんだとッ…! バカな… ぐおぉッ!」パラパラ
《真炎の爆発/Rekindling》
通常魔法
自分の墓地から守備力200の
炎属性モンスターを可能な限り特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは
このターンのエンドフェイズ時にゲームから除外される。
《炎王の急襲/Onslaught of the Fire Kings》
通常魔法
相手フィールド上にモンスターが存在し、
自分フィールド上にモンスターが存在しない場合に発動できる。
デッキから炎属性の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、
エンドフェイズ時に破壊される。
「炎王の急襲」は1ターンに1枚しか発動できない。
アブドゥル「ぐく…! き、きさま…!」ブルブル
ジャイロ「ほォ~ッ 両方とも魔法カードか… 今さりげなく死ぬほど恐ろしいテキストが見えたような気がしたが、見なかったことにしたッ」
ジャイロ「ターンエンドだ」
ジャイロ LP2000
手札:3
モンスター: 《ジェムタートル》 《ジェムナイト・クリスタ》
魔法・罠: 《setA》《setB》《setD》
アブドゥル LP3150
手札:2
モンスター: 《炎王獣 ヤクシャ》 《裏守備》
魔法・罠:《setA》《setB》
アブドゥル「ぐぐ…!わたしのターン、ドロー…!」スッ
アブドゥル「…炎王獣ヤクシャを守備表示に変更し、ターンエンドだ」
ジャイロ LP2000
手札:3
モンスター: 《ジェムタートル》 《ジェムナイト・クリスタ》
魔法・罠: 《setA》《setB》《setD》
アブドゥル LP3150
手札:3
モンスター: 《炎王獣 ヤクシャ》 《裏守備》
魔法・罠:《setA》《setB》
ジャイロ「ニョホッ! オレのターンだぜ ドロー」
ジャイロ「手札から《ジェムナイト・サニクス》を召喚するぜ」
《ジェムナイト・サニクス/Gem-Knight Sardonyx》
デュアルモンスター
星4/地属性/炎族/攻1800/守 900
このカードは墓地またはフィールド上に表側表示で存在する場合、
通常モンスターとして扱う。
フィールド上に表側表示で存在するこのカードを通常召喚扱いとして再度召喚する事で、
このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。
●このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、
デッキから「ジェムナイト」と名のついたカード1枚を手札に加える事ができる。
アブドゥル「また通常モンスターか…!」
ジャイロ「さらに魔法発動だ 俺はサニクスを対象に《スーペルヴィス》を発動!」スッ
《スーペルヴィス/Supervise》
装備魔法
デュアルモンスターにのみ装備可能。
装備モンスターは再度召喚した状態になる。
フィールド上に表側表示で存在するこのカードが墓地へ送られた時、
自分の墓地に存在する通常モンスター1体を選択して特殊召喚する。
ジェムナイト・サニクス「フアァッ!」ガシイインッ
アブドゥル「むゥゥッ!? これはッ?」
ジャイロ「スーペルヴィスによりサニクスは肉体から真のパワーを引き出され、効果モンスターへと覚醒するぜ」ニョホホ
ジョニィ(あの手札破壊は、アブドゥルの戦略を崩したようだ…! 完全にツェペリが優勢になったッ!)パカラッパカラッ
ジャイロ「…」
ジョニィ(…?なぜ攻撃しない?)
ジャイロ「…その裏守備モンスターは、十中八九さっきの猿に呼び込まれた《炎王獣 キリン》だろうな… だが、その《ヤクシャ》は何だ?」
アブドゥル「…」ゴゴゴゴゴゴゴ
ジャイロ「デッキからモンスターを墓地へ送るのはよく分かる… オレもよくやるからな… だが『自分の手札からモンスターを破壊』するだと?」
ジャイロ「どう考えても損しかしねぇよな~~っ… なのになぜ犬の能力で、わざわざそいつを選んだ?」
アブドゥル「…」
ドドドドドドド…
┣¨┣¨┣¨┣¨ドドド
ジャイロ「フン… どっちみち『ここでサニクスの効果を使わない手はない』それだけだ」
ジャイロ「バトルフェイズ! サニクスで、《炎王獣 ヤクシャ》を攻撃ッ!」
ジェムナイト・サニクス「フンッ!」ブンッ
炎王獣 ヤクシャ「ゴバァッ!」ドゴッ シュウウウウ…
ジャイロ「サニクスの効果を発動だ、デッキから2体目の《ジェムナイト・アレキサンド》を手札に加えるぜ」
アブドゥル「…フフフ…!」
ジョニィ「…?」
ジャイロ「何笑ってんだ~? オタクの手札をさらに減らしたいならさっさとしな… 惜しいなら別にいいがな」
アブドゥル「わたしは炎王獣ヤクシャの効果を発動… 手札からモンスターを1体破壊する」
パラッ
ジョニィ(ほ… 本当に自分の手札を捨てたッ…!? 何故そんなことをッ!?)
アブドゥル「…まったく、実に浅はかだ…。こうも容易くわたしの策に嵌るとは…!」
ジャイロ「?」
アブドゥル「『手札が減れば不利になる』『敵モンスターはとかく破壊すべき』…そんな赤子でも知るような常識に囚われ、お前は見失ったのだ『戦闘の本質』を!」
アブドゥル「おまえは自らの手によって、自らの死期を早めたのだッ! このウルムド・アブドゥルに追い込まれてな…!」
ジャイロ「…!」
ジョニィ(なんだ…? あいつ、何を喋っているんだ…?『戦闘の本質』?)
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ …
ジョニィ「!?なんだ、この唸るような凄まじいエネルギーはッ!?」
ジャイロ「おい、今…手札から『何を破壊した』ッ!?」
アブドゥル「フフ…! 地獄を!きさまにッ! HELL 2 Uッ!!」
=To Be Continued...⇒
ミセス・ロビンスン(インゼクター)
オエコモバ(DDB)
アブドゥル「フフ… 私が手札から破壊したのは《炎王神獣ガルドニクス》!」
《炎王神獣 ガルドニクス/Fire King High Avatar Garunix》
効果モンスター
星8/炎属性/鳥獣族/攻2700/守1700
このカードがカードの効果によって破壊され墓地へ送られた場合、
次のスタンバイフェイズ時にこのカードを墓地から特殊召喚する。
この効果で特殊召喚に成功した時、
このカード以外のフィールド上のモンスターを全て破壊する。
また、このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、
デッキから「炎王神獣 ガルドニクス」以外の
「炎王」と名のついたモンスター1体を特殊召喚できる。
ジャイロ「なんだ… こりゃあ…!?」ドカラッ ドカラッ
ジョニィ(…空いた口が塞がらない…! 攻撃力2700な上、効果で破壊されても復活し、その上場のモンスターを全破壊だってッ…!?)
ジョニィ(しかも今…手札から『破壊した』と言ったッ! 次のターン、あいつはアブドゥルの場に復活するッ! あんなモンスター、どうしろっていうんだ…!?)
ジャイロ「…とにかくやるっきゃねーな。クリスタ、裏守備モンスターを攻撃しろ!」
ジェムナイト・クリスタ「オオオオッ ハァッ!」ブンッ
ドキャッ
炎王獣 キリン「ギャーーースッ!」ボッゴオッ メラメラメラ…
アブドゥル「フフ… 《炎王獣 キリン》は歴史を語り継ぐモンスター!」
炎王獣 キリン「…」ジュウウッ フワアアア…
ジョニィ「…?なんだ、あいつが燃えた後の『炎』が… なにかの『像』を描いている…?」
アブドゥル「フフ… キリンは自身の中に、太古よりの歴史と記憶を宿している。彼の残した『炎』は、それらの魂が『転生』するための灯火となる…!」
キリンの燃えカス「…」メラメラ
アブドゥル「私はデッキから、2体目の《炎王神獣 ガルドニクス》を墓地へ送ろう」
ジャイロ「俺はこれでターンエンドだ」
ジャイロ LP2000
手札:3
モンスター: 《ジェムタートル》 《ジェムナイト・クリスタ》《ジェムナイト・サニクス》
魔法・罠: 《setA》《setB》《setD》 《スーペルヴィス》
アブドゥル LP3150
手札:2
モンスター:
魔法・罠:《setA》
アブドゥル「私のターン、ドロー!」バッ
アブドゥル「フフ… スタンバイフェイズだ…! 炎を媒介とし、今ここに現世へと甦れ! 転生せよ《炎王神獣 ガルドニクス》ッ!」
ドドドドドドド…
ジャイロ「…! 地鳴りが…」
ジョニィ(…来るッ!)
ボッゴオオオオオッ
炎王神獣 ガルドニクス「ギャーーーーーースッ!!!」キシャアアアアアア
ボオオオオオオオッ
ジャイロ「とんでもない熱気だぜ… 『心の像』とはいえ、マジで尻に火がつきそうだ」
ジョニィ「あ… あ… あ…!」ガタガタ
アブドゥル「フフフ、ガルドニクスの効果を発動だ! その炎は、地上の生物を全て灰にするッ! くらえ、C・F・H(クロスファイア・ハリケーン)ッ!!」
炎王神獣 ガルドニクス「クアアアアアアアッ!!」ドゴオオオオオ
ジェムタートル「ギャアアアアアア!!!」ボジュウ
ジェムナイト・クリスタ「ウオオッ!」ゴアアアア
ジェムナイト・サニクス「グ… グ…!」バチバチ
ジャイロ「耐えろッ! サニクスッ!」
ジェムナイト・サニクス「グォアアアアーーーー!!」ボッゴアアアアア
ボォォ…
ジャイロ「ッ…!」
アブドゥル「フフ、無駄だ… 我がガルドニクスの神の炎は、いかなる高攻撃力モンスターとて決して耐えることなどできない」
ジョニィ「なんて奴だ… あれだけたくさんいたツェペリのモンスター達を、一瞬で全て灰にしてしまうなんて…!」
ジョニィ(つっ… 強すぎるッ…! アフリカ大陸を制したチャンピオンとは、こんなにも強大なモンスターを生み出すのかッ…!)
アブドゥル「フフフフフ… お前の伏せカードは、最初に4枚伏せたときから変わっていないハズだ…! ヘルドッグの攻撃を防がなかった以上、我がガルドニクスの炎を防ぐ手段はあるまいッ!」
アブドゥル「これで終わりだッ! ゆけ、ガルドニクスッ! ムウンッ、『赤い荒縄(レッド・バインド)ッ!』」
炎王神獣 ガルドニクス「ギャーーース!」ボオオオオッ
ジョニィ(だめか…!)
ジャイロ「それはどうだかなぁ~っ」
ジェムナイト・サニクス「フゥ… フゥ…!」ドンッ
アブドゥル「なにィ!? な… なぜ生きているッ!? 確かにそのモンスターは焼き尽くしたはずッ! 耐えられるはずが…!」
ジャイロ「サニクスは確かに炎に巻き込まれ、破壊された。だがその時、《スーペルヴィス》の効果が発動したのさ」
ジャイロ「《スーペルヴィス》は、『肉体に眠る力を呼び覚ます』回転ッ! 破壊されてなお回転は残り、倒れた通常モンスターの生命を一度だけ呼び覚ませるッ!」
ジョニィ「す… スゴい! ツェペリは攻勢でありながらも、アブドゥルの反撃を読んでスデに『守りの一手』を固めていたのかッ!」
アブドゥル「小賢しい真似を…! ならばもう一発ッ! 『赤い荒縄(レッド・バインド)』ッ!」
炎王神獣 ガルドニクス「ギャーーースッ!」ボオオオッ
ジェムナイト・サニクス「グオオオッ!」ボシュウウウ
パラパラ…
アブドゥル「やっと灰になったか… 私はカードを2枚伏せてターンを終了する」
ジャイロ LP2000
手札:3
モンスター:
魔法・罠: 《setA》《setB》《setD》
アブドゥル LP3150
手札:1
モンスター:《炎王神獣 ガルドニクス》
魔法・罠:《setA》《setB》《setC》
ジャイロ「オレのターンだな、ドロー」
アブドゥル「フフ… 我が《炎王神獣 ガルドニクス》の攻撃力は2700ッ! アドバンス召喚も行わずに、たった1ターンで易々と超えれる数値ではないッ!」
アブドゥル「その上いかなる効果で破壊されようとも転生して復活するッ!どんな愚策を弄そうとも、我が圧倒的なパワーで炎の中に葬ってくれよう!」
ジョニィ(なんて奴だ…! かつて僕のデッキの守りの要だった《レアル・クルセイダー》や《ジャスティス・ブリンガー》でさえ、あれを防げるかどうか…!)
ジャイロ「フッ、なにも難しい方法をとる必要はないんだぜ。俺は、モンスターを召喚する」ゥ゛ンッ
アブドゥル「ム?」ピク
ジャイロ「…」シルシルシル
ジョニィ(…?なんだ、ツェペリの手のひらの上に、『鉄球のヴィジョン』が現れたぞ…? しかも、回転を始めた…!)
ジャイロ「オラアッ!」ブンッ
炎王神獣 ガルドニクス「…!?」
アブドゥル「我がガルドニクスに向かって投擲しただと…? フン、しかしたかが下級モンスターを召喚した程度で、何ができるというのだ…!」
カシャンッ カシャカシャンッ
ジョニィ(投げた『鉄球のヴィジョン』が… 変形していくッ!?)
機皇兵グランエル・アイン「パミーーーッ!」シルシルシルシルシルシル
《機皇兵グランエル・アイン/Meklord Army of Granel》
効果モンスター
星4/地属性/機械族/攻1600/守1200
このカードの攻撃力は、このカード以外のフィールド上に表側表示で存在する
「機皇」と名のついたモンスターの数×100ポイントアップする。
このカードが召喚に成功した時、
相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、
そのモンスターの攻撃力をエンドフェイズ時まで半分にする事ができる。
機皇兵グランエル・アイン「パミッ!」ガシッ
炎王神獣 ガルドニクス「グガッ!?」
アブドゥル「こ… これはッ? 我がガルドニクスに引っ付いたッ…!?」
ジャイロ「グランエル・アインは『回転技術のモンスター』ッ! 召喚されたとき、相手モンスターへ肉体操作術を施し、一時的に身体能力を奪うッ!」
機皇兵グランエル・アイン「パミィィーーーッ!」シルシルシルシルシルシル ドババババババッ
炎王神獣 ガルドニクス「ギャアアアアスッ!?」バリバリバリッ ATK2700→1350
ジョニィ「す… 凄いッ! たった1ターンであの巨大なモンスターを対処したッ! しかも、たった1体のモンスターでッ!」
アブドゥル「くッ…! まさかッ…何の下準備もせずに、単体で我が《炎王神獣 ガルドニクス》を突破できる下級モンスターが存在したとは…! 信じられんッ!」
ジョニィ(さっきから、カード1枚あたりの『カードパワー』が恐ろしく高いッ…! かつて僕が戦ってきた誰よりも…! あいつら、マジで何者だ…!?)
アブドゥル「ッ… 永続トラップ発動、《バックファイア》!」サッ
《バックファイア/Backfire》
永続罠
自分フィールド上の炎属性モンスターが破壊され墓地へ送られた時、
相手ライフに500ポイントダメージを与える。
炎王神獣 ガルドニクス「グ…ガガ…!」メラメラ ボウッ
アブドゥル「《バックファイア》は、炎の属性を持つモンスターの火力を上げる…! 攻撃力は変化しないが、きさまには『返り火』をくらってもらう」
ジョニィ(うッ…! あれではガルドニクスを倒したとしても、ツェペリは500ダメージを受けるッ! しかもガルドニクスは戦闘で倒された時に『炎王』のモンスターを呼ぶ効果がある…!)
ジョニィ(そいつが倒されたとき、更に500のダメージ…! そうなれば、ツェペリのライフはのこり1000となるッ! しかも呼ばれるモンスターは、きっと攻撃力1800の『ヤクシャ』だろう…! 大丈夫なのか?)
ジャイロ「なるほど、オマエさんが今伏せたカードを警戒していたんだが… 思ってたよりチャチな罠だなぁ~っ」
アブドゥル「…予定では、もう1~2枚ほどその手札を消費させてやる算段だったがな…」
ジャイロ「へっ、言ってな。バトルだ! グランエル・アイン、そのままそいつを破壊しろッ!」
機皇兵グランエル・アイン「パミーッ!」ガバッ
アブドゥル「…くっくっく、だがお前の負けだツェペリとやら! 攻撃宣言時、速攻魔法発動…《炎王炎環》ッ!」
《炎王炎環/Circle of the Fire Kings》
速攻魔法
自分のフィールド上及び自分の墓地の
炎属性モンスターを1体ずつ選択して発動できる。
選択した自分フィールド上のモンスターを破壊し、
選択した墓地のモンスターを特殊召喚する。
「炎王炎環」は1ターンに1枚しか発動できない。
炎王神獣 ガルドニクス「ガァッ…」ボオウッ
アブドゥル「太古の昔より、我がガルドニクスは破壊と転生の輪廻の円環を繰り返してきた…!今ここに、歴史は繰り返されるッ!」
炎王神獣 ガルドニクス「グアゥッ…」ボシュウウウ パラパラ…
ジョニィ「なんだと…? アブドゥルが、自らガルドニクスを破壊した…!」
キリンの燃えカス「…」ゴウッ
ジャイロ「これは…!? さっきブッ倒したモンスターの燃えカスが燃え始めた…!?」
ゴゴゴゴゴゴゴ…
ジャイロ「…! この地響きと熱気はッ! まさか…再びかッ!?」
アブドゥル「輪廻の渦より甦れッ! 《炎王神獣 ガルドニクス》ッ!」
ゴウゥッ
ジャイロ「くっ!」
ジョニィ「うぅッ!」 LP2000→1500
炎王神獣 ガルドニクス「ギャーーーーースッ!!」ドギャースッ
ジョニィ「ば… バカなッ! 攻撃力が元通りの2700になって復活したッ!」
ジャイロ「こいつは…さっきキリンの効果で墓地に送った、『2体目のガルドニクス』かッ! なるほど、こっちが本当の狙いか…!グランエル・アイン、攻撃を中止しろ!」
機皇兵グランエル・アイン「パ、パミィッ」ピタッ
アブドゥル「フフ… どうやら、小細工は失敗に終わったようだな」
ジャイロ「…ターン終了だ」
ジャイロ LP1500
手札:3
モンスター:《機皇兵グランエル・アイン》
魔法・罠: 《setA》《setB》《setD》
アブドゥル LP3150
手札:1
モンスター:《炎王神獣 ガルドニクス》
魔法・罠:《setA》《バックファイア》
ジョニィ(待てよ…? 確か《炎王神獣 ガルドニクス》には、効果で破壊された場合、次のスタンバイフェイズで復活する効果があった)
アブドゥル「私のターン、ドロー!」
ジョニィ(今アブドゥルの場には《炎王神獣 ガルドニクス》がいるが… さっき《炎王炎環》の効果で、もう1体の別の《炎王神獣 ガルドニクスが破壊された…!)
アブドゥル「フフフ… では、スタンバイフェイズに入る」
ジョニィ(…何が始まるんだ?これから…!)
アブドゥル「この瞬間… 墓地のもう一体の《炎王神獣 ガルドニクス》の効果が発動するッ!」
ゴゴゴゴゴ…
ジャイロ「くっ、まさか… またかッ!?」
アブドゥル「甦れ、《炎王神獣 ガルドニクス》ッ!」
炎王神獣 ガルドニクス(2体目)「オォォーーーンッ!」ガアア
ジョニィ(に… 2体のガルドニクスが… 並んだッ!)
アブドゥル「まだだッ! ガルドニクスは、自身の力で復活した時、地上の全てのモンスターを焼き尽くすッ! そこの鉄クズも、当然… もう一体のガルドニクスも、まとめてな…!」
ジャイロ「なに…!」
アブドゥル「燃やし尽くせ、ガルドニクスッ! C・F・H・S(クロスファイア・ハリケーン・スペシャル)ッ! かわせるかーッ!」
ボウウッ
機皇兵グランエル・アイン「パミミミミィィイーーーッ!!」バシュウウウッ
炎王神獣 ガルドニクス(1体目)「ギャアアアーーーッ!」ボゴオオオオオッ
ジャイロ「…!」
ジョニィ「こっ… これはッ! まさか、2体の《炎王神獣 ガルドニクス》による『ループコンボ』ッ! 毎ターンのスタンバイフェイズに、ツェペリのモンスターは全て焼き尽くされるっていうのかッ!? ば… バカげているッ!」
アブドゥル「それだけではないぞッ! 我が《バックファイア》の効果により、炎属性モンスターが破壊される毎に、お前には『返り火』を浴びてもらうッ!」
ジョニィ「なんだってッ!? し…信じられないッ…! こんな、こんなッ…! か、完璧すぎるッ…!」
アブドゥル「これぞ我がデッキの究極の戦術ッ!『灼熱のアンク』だッ! さあ、聖なる炎の返り火をくらえッ!」
ジャイロ「くっ…!」
ボウッ
ジョニィ「じ… ジャイロォォーーーッ!!」
=To Be Continued...⇒
…
ヒィィィィィン…
アブドゥル「ン、この光は…!?」
ジャイロ「…ッ」LP1500
アブドゥル「なに? ライフが減っていない…だと?」
ジャイロ「オレはこの瞬間、罠カードを発動した… 《ホーリーライフバリアー》」
《ホーリーライフバリアー/Hallowed Life Barrier》
通常罠
手札を1枚捨てる。
このカードを発動したターン、相手から受ける全てのダメージを0にする。
ジャイロ「手札の《ジェムナイト・フュージョン》を捨て、このターン全てのダメージを0にする…」
アブドゥル「ほう、凌いだか… だが、手札を1枚捨ててまで行ったのが、ただの延命とはな…! しかも使ったのは消費型の防御カードッ!」
アブドゥル「それは即ち、その伏せカードでは我が『灼熱のアンク』を突破する手段がないことを裏付けるッ! …そうだろう?」
ジャイロ「ッ…」
アブドゥル「フフフ、私はこれでターンを終了する」
ジャイロ LP1500
手札:2
モンスター:
魔法・罠: 《setA》《setB》
アブドゥル LP3150
手札:2
モンスター:《炎王神獣 ガルドニクス》
魔法・罠:《setA》《バックファイア》
ジャイロ「オレのターンだ、ドロー」
アブドゥル「お前のスタンバイフェイズに、墓地のガルドニクスの効果が発動するッ! 再び甦れ、《炎王神獣 ガルドニクス》ッ!」
ボッゴオオオッ
炎王神獣 ガルドニクス(2体目)「ギャーーーーースッ!!」ギャオオオオ
アブドゥル「そして、1体目のガルドニクスは、2体目のガルドニクスの効果で燃やされるッ!」
炎王神獣 ガルドニクス(2体目)「クアアッ!」ピカッ
ボオオオオオオオオッ
炎王神獣 ガルドニクス(1体目)「ギャアァーーーッ!!」ボシュウウウウッ
アブドゥル「そして貴様は、《バックファイア》によるダメージを受けるッ!」
ジャイロ「ぐッ…」LP1500→1000
ジョニィ「じ、ジャイロッ!」
ジャイロ「…」
アブドゥル「さあどうする、ジャイロ・ツェペリッ!」
ジョニィ(彼の場には、あのループコンボを止める罠カードはない…! 新たな防御カードを伏せるか、あるいは…)
ジョニィ(今引いたカードを使って、このターン内にアブドゥルのライフを削りきらなければ… ジャイロ・ツェペリは負けるッ!)
ジョニィ(だが、アブドゥルのライフは3150ポイント…! たとえ今、たまたま都合よく逆転の切り札になる強力なモンスターを引けたとして…それを削り切れるのか…?)
=To Be Continued...⇒
ジャイロ「…オレは…」
ジャイロ「モンスターを1体伏せてターンを終了する」
ジャイロ LP1000
手札:2
モンスター:《裏守備》
魔法・罠: 《setA》《setB》
アブドゥル LP3150
手札:2
モンスター:《炎王神獣 ガルドニクス》
魔法・罠:《setA》《バックファイア》
ジョニィ(やはり駄目か…)
アブドゥル「フフ、そう都合よくこの状況を突破できる『逆転の切り札』が手札に来ることなどありはしない… どうやら勝負を諦めたようだな…」
アブドゥル「壁モンスターを出しても、我が『灼熱のアンクループ』の前には無意味ッ!今、消し炭にしてやる… 私のターン、ドロー!」
アブドゥル「スタンバイフェイズ時、墓地から2体目の《炎王神獣 ガルドニクス》が蘇るッ!」
ジャイロ「…ガルドニクスの復活効果に、罠カードをチェーン発動するぜ」ドカラッ ドカラッ
ジョニィ「え?」ドカラッ ドカラッ
アブドゥル「チェーン発動だと? 貴様、この期に及んで悪あがきを… 見苦しいぞッ!」
ジャイロ「…『逆転の切り札』…なんてのはよォ~、とうの昔に手札にあったさ」
ジョニィ「そんな… 嘘だろ…?」
ジャイロ「2体目のガルドニクスを墓地に送った時点で、こーいうコンボをやってくるだろうってことは分かってたぜ。流石にここまで早くコンボを完成させるってのは予想外だったがな」
アブドゥル「世迷言を…!」
ジャイロ「要はタイミングの問題さ… 罠発動、《カオス・インフィニティ》ッ!」バッ
《カオス・インフィニティ/Chaos Infinity》
通常罠
フィールド上に守備表示で存在するモンスターを全て表側攻撃表示にする。
さらに、自分のデッキまたは墓地から「機皇」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、エンドフェイズ時に破壊される。
ジョニィ(あれは…! 確か前の決闘でも使用した、『回転のカード』…! 最初に伏せた4枚のカードの中に、既にあったのか…!)
アブドゥル「そんなカードで何をしようというのだ? たとえ機皇兵とやらを呼び出しても、ガルドニクスの炎に包み込まれるのみだ…」
アブドゥル「何の意味もないぞッ! その罠カードに対するチェーン発動はない」
ジャイロ「ジョニィ・ジョースター」ドカラッ ドカラッ
ジョニィ「え? ぼ、僕?」ドカラッ ドカラッ
ジャイロ「今レクチャーしてやるぜ… 『回転』の力は無限の可能性を秘めているってことをな」
ジョニィ「『回転の力』…」
ジャイロ「カオス・インフィニティの効果を発動ッ! 俺の場の裏守備をリバースする…」ウ゛ンッ シルシルシルシル…
ジョニィ「これは… 先程のグランエル・アインのときと同じく、『鉄球のヴィジョン』がヤツの掌の上に現れた…?」
ジャイロ「いけッ!」ドヒュウッ
裏守備モンスター「…」ゴオオオオ ガンッ
アブドゥル「裏守備モンスターに投げ当てた…だと?」
ジャイロ「『回転』しろッ!《カオスポッド》ッ!」
《カオスポッド/Morphing Jar #2》
効果モンスター
星3/地属性/岩石族/攻 800/守 700
リバース:フィールド上のモンスターを全て持ち主のデッキに加えてシャッフルする。
その後、お互いのプレイヤーはそれぞれのデッキに加えた数と
同じ数のモンスターが出るまでデッキをめくり、
その中からレベル4以下のモンスターを全て裏側守備表示で特殊召喚する。
それ以外のめくったカードは全て墓地へ捨てる。
うわーwww地味にいやらしいカードwww
クロウ「インチキ効果もいい加減にしろ!」
ロットン「そんなバカなモンスターがいてたまるか!」
カオスポッド「キシシシシシシシ…!」ニヤァ
アブドゥル「何かと思えば、そんな弱々しいモンスターだと…? 我がアンクの炎を防ぐことすら出来はしないではないか」
ジャイロ「そして《カオス・インフィニティ》のもうひとつの効果を発動ッ! 墓地から『回転のモンスター』、《機皇兵グランエル・アイン》を守備表示で復活させるッ!」
機皇兵グランエル・アイン「パミィーッ!」バッ
アブドゥル「どれだけモンスターを並べようとも無意味だな…! そして、ガルドニクスは復活するッ!」
炎王神獣 ガルドニクス(2体目)「ギャーーーースッ!」シャアアアアアアア
アブドゥル「再び2体のガルドニクスが並んだ。これでチェーン処理は終了だ…! 終わりだ、それらをまとめて消し炭にしてくれる!」
炎王神獣 ガルドニクス(2体目)「コオオオオオオオオ…」ギュイイイイイインッ
炎王神獣 ガルドニクス(1体目)「…」
ジョニィ「だ、駄目だ…ッ! 再びヤツのガルドニクスに、火炎のパワーが集中していくッ…!」
ジャイロ「そうだ。同タイミングで誘発即時効果が強制発動する場合、まずはターンプレイヤー側のカードから処理を開始する…つまり」
ジャイロ「お前さんのガルドニクスの効果に、チェーンする形で… 俺の《カオスポッド》の効果が発動するッ!」
カオスポッド「キシシシシ…!」ギャルギャルギャルギャルギャル
ジョニィ「なんだ…? あのモンスターが《カオス・インフィニティ》に与えられた回転を『増幅』させて、巨大な渦を作り出しているぞ…!?」
カオスポッド「ギャハハハハハハ!!」ドギュウウウウウウウウウウルルルルルルルルルルルルル
炎王神獣 ガルドニクス(1体目)「ガウ!?」ズズッ
炎王神獣 ガルドニクス(2体目)「キシャアアアッ!?」ズズズ…
機皇兵グランエル・アイン「…」ズギュウウウウッ
アブドゥル「こ…これはッ!? あの丸いモンスターが作り出した渦に、わたしのガルドニクス達が吸い込まれてゆくッ!? な…何をする気だッ!」
ジャイロ「カオスポッドの能力だ…! 空間に重力場の渦を作り出し、あらゆるモンスターを時空の果て…『デッキの中』へと吹き飛ばすッ!」
アブドゥル「ば… バカなッ!『デッキの中へ戻す』だとッ!? 我が《炎王神獣 ガルドニクス》を2体とも…!? や、やめろッ!!」
ジョニィ「そうか…! いくら破壊しようとも復活し続けるガルドニクス達でも、デッキの中に戻されたら復活できないッ!」
ジャイロ「おたく… この決闘のイチバン最初から、コツコツと《炎王神獣 ガルドニクス》ちゃん共を手札から破壊したり墓地に送ったりして、コンボを完成させることを一生懸命ガンバってたよなぁ~…っ?」
ジャイロ「最初に言っただろう?サッサと手の内を見せてもらったほうが、ブッ倒すのも手っ取り早いとな…!『灼熱のアンクループ』…たしかに無敵のコンボだ」
ジャイロ「だが逆に言えば、それがあんたのデッキの『全て』だ。ならばあんたのデッキにとっての『致命傷』は、『そのコンボが成立する以前の状態に戻されること』ってとこだなァーッ!」
ジョニィ(ツェペリが狙ったのは、単に『コンボを崩した』というだけの事じゃないッ!そのコンボがデッキの中枢だと見抜いて、デッキそのものに『致命傷』を与えようとしたんだ…!)
アブドゥル「や、やめろ…ッ! やめろォォーーーーーーッ!!!!」
ギュルルルルル…!
炎王神獣 ガルドニクス×2「ギャオオオオーーーーーッ!!!」シュルシュルシュル…
カオスポッド&機皇兵グランエル・アイン「…」シュルシュルシュル…
ジョニィ「場から全てのモンスターが… 消えたッ…!」
アブドゥル「あ… あ…! き、貴様、きさまっ… なんて、事をッ…! なんて事をしてくれたんだあああァーーッ!!」
ジャイロ「ニョホホッ、慌てるんじゃあねえぜ。カオスポッドはあまりに強大な時空の渦を作るため、モンスターを吹っ飛ばした際の反動で同数のモンスターがデッキから『呼び寄せられる』」
アブドゥル「ぬ…!」ギリィ
ジャイロ「デッキに戻したのと同数のモンスターが出るまでデッキの上からカードをめくり、その中から下級モンスターだけを裏守備で特殊召喚する。その間に出た魔法や罠カードは墓地へ送られるぜ。もっとも、チェーン1で発動したガルドニクスの効果で破壊されるわけだがなぁ~っ」
ジャイロ「まずは俺からデッキをめくらせてもらうッ!」バッ
1枚目:下級モンスター《ジェムナイト・サフィア》 →特殊召喚
2枚目:魔法《アームズ・ホール》
3枚目:魔法《アームド・チェンジャー》
4枚目:魔法《ジェムナイト・フュージョン》
5枚目:罠《輝石融合》
6枚目:魔法《スピリット・バーナー》
7枚目:下級モンスター《名工 虎鉄》→特殊召喚
ジャイロ「俺は《ジェムナイト・サフィア》と《名工 虎鉄》を裏側守備表示で特殊召喚し、他の5枚のカードを墓地へ送る」
《ジェムナイト・サフィア/Gem-Knight Sapphire》
通常モンスター
星4/地属性/水族/攻 0/守2100
サファイアのパワーで水を自在に操り、
敵からの攻撃をやさしく包み込んでしまう。
その静かなる守りは仲間から信頼されているらしい。
《名工 虎鉄/Iron Blacksmith Kotetsu》
効果モンスター
星2/炎属性/獣戦士族/攻 500/守 500
リバース:自分のデッキから装備魔法カードを1枚選択し、手札に加える。
ジャイロ「おたくの番だぜ。さあ、デッキの上からカードをめくりな」
アブドゥル「くっ…!」バッ
1枚目:罠《ジェネレーション・チェンジ》
2枚目:罠《リ・バウンド》
3枚目:魔法《烏合の行進》
4枚目:下級モンスター《炎王獣 バロン》→特殊召喚
5枚目:魔法《おろかな埋葬》
6枚目:上級モンスター《暗黒のマンティコア》→特殊召喚不可、墓地へ
アブドゥル「私は《炎王獣 バロン》を裏側守備表示で特殊召喚し、それ以外の5枚のカードを墓地へ送る」
《炎王獣 バロン/Fire King Avatar Barong》
効果モンスター
星4/炎属性/獣戦士族/攻1800/守 200
自分フィールド上に表側表示で存在する
「炎王」と名のついたモンスターがカードの効果によって破壊された場合、
このカードを手札から特殊召喚できる。
また、このカードがカードの効果によって破壊され墓地へ送られた場合、
次のスタンバイフェイズ時に発動する。
デッキから「炎王獣 バロン」以外の「炎王」と名のついたカード1枚を手札に加える。
ジャイロ「これで《カオスポッド》の効果処理は終了だ」
アブドゥル「おのれ…! だが、続いてデッキに戻った《炎王神獣 ガルドニクス》の効果が発動する…」
火炎エネルギーの塊「」ゴオオオオッ バチッ バチバチッ
ジョニィ「ううっ! ガルドニクスが残したエネルギーの塊が、まだ残っているッ…!」
アブドゥル「爆発せよッ!」
ピカッ ドッゴオオオオオオオオン
ジェムナイト・サフィア「グウウッ!」ドゴオオッ
名工 虎鉄「ギャアアッ!」ボオオッ
炎王獣 バロン「フフ…」ボウッ
シュウウ…
ジャイロ「ふ… 再びフィールドのモンスターが、何もいなくなった…!」
ジョニィ「まさか、リバース効果モンスターだったとは…!」
アブドゥル「だが、炎属性モンスターが破壊されたッ!よって《バックファイア》の効果により、返り火で500ポイントのダメージを浴びてもらうッ!」
ジャイロ「ッ…」LP1000→500
ジョニィ(しかし… ガルドニクス・ループを突破したとはいえ、両者のライフの差は2650ポイント! 明らかにアブドゥルの方が優勢だ…)
アブドゥル「まさか我が『灼熱のアンクループ』を突破する者がいるとは思わなかったぞ… だが、たった今良いカードを引いたぞ… これで終わらせてやるッ!魔法発動、《真炎の爆発》ッ!」
《真炎の爆発/Rekindling》
通常魔法
自分の墓地から守備力200の
炎属性モンスターを可能な限り特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは
このターンのエンドフェイズ時にゲームから除外される。
ジョニィ「なッ!? なんだそりゃあッ!?」
ゴゴゴゴゴゴゴ…
アブドゥル「墓地に眠る守備力200の炎属性モンスターを、可能な限り特殊召喚するッ!」
ジャイロ「これは…!2枚目を引き当てたのかッ…」
アブドゥル「甦れッ!《フレムベル・パウン》、《フレムベル・ヘルドッグ》、《炎王獣 ヤクシャ》、《炎王獣 キリン》ッ! 全て攻撃表示だッ!」
フレムベル・パウン「キキィーッ!」
フレムベル・ヘルドッグ「グァアウルルルルルルッ…!」グルルルル
炎王獣 ヤクシャ「ハアッ!」シュバッ
ジョニィ「くっ…! 一気に4体ものモンスターが並んだッ…! こ、こんなの無茶苦茶すぎる…!」
アブドゥル「ついでに、そこの伏せカードも焼き払ってくれるッ!」
ジョニィ「何だってッ…!?」
アブドゥル「私はフレムベル・パウンを生贄に捧げる…!」
フレムベル・パウン「…」シュウウウウ
アブドゥル「アドバンス召喚ッ! 現れろ、《鳳凰》ッ!」
《鳳凰/Fenghuang》
スピリットモンスター
星6/炎属性/鳥獣族/攻2100/守1800
このカードは特殊召喚できない。
召喚・リバースしたターンのエンドフェイズ時に持ち主の手札に戻る。
このカードが召喚・リバースした時、
相手フィールド上にセットされた魔法・罠カードを全て破壊する。
鳳凰「キョキョキョキョキョォォーーーーーーゥンッ!!」キシャアアアアアッ
ジャイロ「…!」
ジョニィ「しっ…信じられないッ!まだ攻め手が尽きないっていうのかッ!?」
アブドゥル「鳳凰のモンスター効果を発動するッ! 鳳凰は、あらゆる謀略や罠を全て灰に帰すッ! 燃え尽きろォォーッ!」
鳳凰「シャアアーーーーッ」ゴババアアア
ジョニィ「伏せカードを破壊する… だってッ!? じ、ジャイロォォッ!!」
=To Be Continued...⇒
…
ジョニィ(最初に伏せたカード4枚のうち、最後の1枚が破壊される…! もう駄目か…!)
ジャイロ「…」
アブドゥル「正直ここまで粘られるとは思わなかったぞ…! だが今楽にしてやるッ!」
ジャイロ「鳳凰の効果にチェーンして、罠カードを発動する」
アブドゥル「ム?」
ジャイロ「罠カード発動、《廃石融合》」バッ
《廃石融合(ダブレット・フュージョン)/Fragment Fusion》
通常罠
自分の墓地から、融合モンスターカードによって決められた
融合素材モンスターをゲームから除外し、
「ジェムナイト」と名のついたその融合モンスター1体を融合召喚扱いとして
エクストラデッキから特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズ時に破壊される。
=To Be Continued...⇒
最初にハンデスできていなかったもっと苦しかっただろうなwwwww
ズズズ…
ジョニィ(な… なんだ… モンスターの『像』がうっすらと現れている… あれは『モンスターを特殊召喚する罠カード』なのか?)
ジェムナイト・アレキサンド「…」ズキュンッ
アブドゥル「これはッ! 先程《ジェムナイト・クリスタ》に変身したモンスターか。フフ…だが、たった1800の攻撃力で何をするつもりだ?」
アブドゥル「攻撃力2450のクリスタならともかく、その程度の脆弱なモンスターッ! 我が《フレムベル・ヘルドッグ》の歯型としてくれるッ!」
ジャイロ「たしかに… たったこれっぽっちの能力じゃあ勝ち目はないな… だが忘れたか? アレキサンドは『クセを出すことによって強くなるモンスター』だ」
ジェムナイト・サフィア「…」ドヒュンッ
アブドゥル「ヤツの手の上に… もう1体のモンスターが出現したッ!」
ジャイロ「早とちりすんな…《廃石融合》は、墓地のモンスターを特殊召喚するカードじゃないぜ」ギュルギュルギュル
ジェムナイト・サフィア「…」ギュルギュルギュル… コロンッ
アブドゥル「なに…!? 手の上のモンスターが、『紫色に輝く鉄球』に姿を変えたッ!」
ジャイロ「墓地のモンスターを使って、『融合召喚』を行うカードだ」パシンッ シルシルシルシルシルシル
アブドゥル「なんだと…!『融合召喚』…?」
ジャイロ「アレキサンド! 更なる力を…引き出せッ! オラァッ!」ブンッ
ギャルギャルギャルギャルギャル ガッシィィンッ
ジェムナイト・アレキサンド「!! …ウォォォォォオオオオオッ!!!」ギャルギャルギャルギャルッ ピカアアアッ
ジョニィ「《ジェムナイト・アレキサンド》の体が… ジャイロの投げた鉄球の『回転』を受けて変化していくッ!」
アブドゥル「なんだ、この光はッ…! 何をするつもりだ…!」
ジャイロ「これがオレの真の技術さ… 万物を生み出した自然への、深い畏敬と観察から導き出した『形』ッ! そこから得られる『エネルギー』こそ『回転技術』の真髄ッ!」
ジャイロ「人知の産物を『凍結』させ、更なる『護り』を固める…『氷の力』ッ! ここに顕現せよ、融合召喚《ジェムナイト・アメジス》ッ!」
バシュウウウウウッ
ジェムナイト・アメジス「ハァッ!」ズキュウウンッ
《ジェムナイト・アメジス/Gem-Knight Amethyst》
融合・効果モンスター
星7/地属性/水族/攻1950/守2450
「ジェムナイト」と名のついたモンスター+水族モンスター
このカードは融合召喚でのみエクストラデッキから特殊召喚できる。
このカードがフィールド上から墓地へ送られた時、
フィールド上にセットされた魔法・罠カードを全て持ち主の手札に戻す。
アブドゥル「守備力2450だとッ!? …くっ、私の場の最高攻撃力モンスター《鳳凰》では突破できないッ!」
ジャイロ「さあどうする? オレが出した融合モンスターが高い攻撃力を持った攻撃表示モンスターだったならば、そいつらで自爆特攻した際の『返り火』でオレのライフを0にできていたかもなぁ~~っ」ニョホッ
アブドゥル「くっ… 攻撃はしない…!」ピタリ
ジョニィ(…)ドカラッ ドカラッ
ジョニィ(なんなんだ? あの『融合モンスター』は…!? 効果が…いや、存在そのものがおかしい…!)
ジョニィ(融合モンスターは、《融合》の魔法カードに加えて、更に『決められた2体のモンスター』をデッキから引き当てるという厳しい召喚条件を満たして初めて召喚できるモンスター…)
ジョニィ(ならばその能力や存在意義は、当然デッキの『切り札』たる強力なアタッカーであるはずだッ! …いや、そうでなくては召喚する意味がないッ!)
ジョニィ(だというのに… なんだあのステータスと、その効果はッ…!? 何のために存在するんだ、あの融合モンスターは…!? 意味がわからないッ!)
アブドゥル「私はカードを1枚伏せてターンエンドだ… エンドフェイズ時、《鳳凰》は手札に戻る」
鳳凰「キョキョキョォ~~~…!」バッサバッサ
アブドゥル「さらに、《真炎の爆発》で特殊召喚したモンスターは、エンドフェイズ時にゲームから除外される…」
ジャイロ「おやおや…そいつはお気の毒なこった じゃあお前のフィールドはスッカラカンになるってわけだなぁ~っ」ニョホ
アブドゥル「フフフ… だが、そうはいかない! その前に私は、《カオスポッド》の効果で墓地に送られた《暗黒のマンティコア》の効果を発動する!」バッ
《暗黒のマンティコア/Manticore of Darkness》
効果モンスター
星6/炎属性/獣戦士族/攻2300/守1000
このカードが墓地へ送られたターンのエンドフェイズ時、
自分の手札・フィールド上から獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を
墓地へ送って発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚する。
フレムベル・ヘルドッグ「グッ!?」メキメキメキ…
アブドゥル「《暗黒のマンティコア》が倒れたとき、死の間際に自らの因子を他の獣モンスターへ植え付けることにより、そのモンスターを《暗黒のマンティコア》へと変異させる能力を持つッ!」
アブドゥル「私はフィールドの《フレムベル・ヘルドッグ》を墓地へ送り、《暗黒のマンティコア》を復活させるッ!」
フレムベル・ヘルドッグ「グガアアアア!!」メキメキッ
暗黒のマンティコア「グガァァァラッシャアアァァーーーッ!」メキメキメキッ
ジョニィ「ううっ… ヘルドッグがマンティコアに変身したッ!」
アブドゥル「これでターンを終了する」
ジャイロ LP500
手札:2
モンスター:《ジェムナイト・アメジス》
魔法・罠:
アブドゥル LP3150
手札:1
モンスター:《暗黒のマンティコア》
魔法・罠:《setA》《バックファイア》《setB》
ジョニィ「ううっ… 何てヤツだ、『灼熱のアンクループ』を突破されたターンに、もう戦線を立て直してきた…!」
ジョニィ「しかもツェペリが仮にあの《暗黒のマンティコア》を倒そうとも、その時にはバックファイアによる『返り火』が待っている…! そうしたらツェペリのライフは0だッ! この状況… もう勝ち目はないッ!」
アブドゥル「さあ、貴様のターンだ! くく、そこのマンティコアを煮るなり焼くなり好きにするがいい…! もっとも、煮えるのも焼かれるのもきさま自身だがな…!」
ジャイロ「待ちな、おたくのエンドフェイズはまだ終了してないぜ」
ジャイロ「《廃石融合》で融合召喚されたモンスターは、エンドフェイズ時に破壊される」
ジェムナイト・アメジス「…」ピシピシ ビシッ パリィィーーーンッ
ジョニィ「なにッ!? そ…そんな! ツェペリを敗北から護っていた唯一のモンスターが消えてしまった…!
ジャイロ「いいや、これでいい」
ピキッ ピキピキピキッ
アブドゥルの伏せカードA&C「」ピキィィーーンッ
アブドゥル「ううっ!? わたしの伏せカードが… ヤツの破片によって凍らされたッ!?」
ジャイロ「アメジスが墓地へ送られた時、伏せられた魔法・罠カードを全て持ち主の手札へ戻すッ! 使うのは次の、そのまた次のターンからにしな」
ジャイロ LP500
手札:2
モンスター:
魔法・罠:
アブドゥル LP3150
手札:3
モンスター:《暗黒のマンティコア》
魔法・罠:《バックファイア》
アブドゥル「…クックック、しかし愉快なパフォーマンスを見せてもらったぞ」
アブドゥル「まさか効率の悪い『融合召喚』を、ショーではない真剣な決闘の場で行う者がいるとはな…! それも、苦労して出したのがそんな貧弱な融合モンスターとは!」
ジョニィ(…たしかに、融合召喚は実戦にはあまり向かない)
アブドゥル「エンターテイナーとしてはなかなかの物だったよ。レースから帰還したら、見世物小屋の仲間にこのアブドゥルに蹴散らされたことを語るがよい! さあ、最後のドローをしろ!」
ジョニィ(確かジャイロの手札には、サニクスの効果で手札に加えた《ジェムナイト・アレキサンド》がある… それを攻撃力2450のクリスタに変身させれば、マンティコアは倒せる。しかし、いまだアブドゥルの場には《バックファイア》があるッ!)
ジョニィ(それだけならば、アレキサンドを壁にすれば場は凌げる… しかし、ぼくは見たッ!カオスポッドの効果で《炎王獣 バロン》というモンスターが特殊召喚され、直後にガルドニクスの効果で破壊されたのをッ!)
ジョニィ(バロンは効果で破壊された場合、次のターンのスタンバイフェイズ時に『炎王』と名のつくカードをデッキから手札に加える能力があった…アブドゥルはきっと自分のモンスターを破壊する《炎王炎環》を手札に加えるつもりだッ!)
ジョニィ(次のドローで《バックファイア》を破壊するカードを引けなければ、ツェペリの敗北が確定する…!)
ツェペリ「いいや… オレはもうドローを『する必要がない』」
ジョニィ「え?」
アブドゥル「ほう… もう諦めたか? まぁ無理もあるまい」
ジャイロ「ドローフェイズ時、オレはドローを行う代わりに、墓地から《スピリット・バーナー》を手札に加える」
《スピリット・バーナー/Spirit Burner》
装備魔法
1ターンに1度、装備モンスターを守備表示にする事ができる。
装備モンスターがフィールド上から手札に戻る事によって
このカードが墓地へ送られた時、
相手ライフに600ポイントダメージを与える。
このカードが墓地に存在する場合、
自分のドローフェイズ時に通常のドローを行う代わりに、
このカードを手札に加える事ができる。
アブドゥル「む?こんなカードが、いつの間に墓地へ…?」
ジョニィ(確信はないが、多分《カオスポッド》の効果のときだ…!)
アブドゥル「まあいい。お前のスタンバイフェイズ時、私は前のターンで破壊されたバロンの効果により、デッキから《炎王炎環》を手札に加えさせてもらう。さあ、きさまのメインフェイズだ」
ジャイロ「オレはモンスターを召喚する。来い、《ジェムレシス》!」
ジェムレシス「ウシャアッ!」ポンッ
アブドゥル「ほう、それは先程も見たカードだ… 2枚目か」
ジャイロ「《ジェムレシス》の召喚に成功したとき、オレはデッキから《ジェムナイト・ガネット》を手札に加えるぜ」
《ジェムナイト・ガネット/Gem-Knight Garnet》
通常モンスター
星4/地属性/炎族/攻1900/守 0
ガーネットの力を宿すジェムナイトの戦士。
炎の鉄拳はあらゆる敵を粉砕するぞ。
ジョニィ(また通常モンスター…!?)
アブドゥル「今きさまの手札にあるのは、《スピリット・バーナー》、《ジェムナイト・アレキサンド》、そして《ジェムナイト・ガネット》の3枚か… ふん、それらではどうやっても、このアブドゥルに傷一つ負わせることすらできないッ!」
ジャイロ「オレは魔法カード《スピリット・バーナー》を発動するぜ」シルシルシルシル… つ鉄球
ジャイロ「オラァッ!」ブンッ
ジョニィ(鉄球のヴィジョンを… マンティコアに投げたッ!)
暗黒のマンティコア「!?グアウッ!」ドゴォッ ギャルギャルギャルッ
ジャイロ「《スピリット・バーナー》の効果で、マンティコアを守備表示にする」
ギャルルルルッ ズキュンッ
暗黒のマンティコア「グアアアオ!?」ビシビシィッ ATK2300→DEF1000
アブドゥル「ほう、マンティコアを守備表示にしたか… マンティコアの守備力は1000だ。それならばジェムレシスでも戦闘破壊できるだろう」
アブドゥル「もっとも、返り火を浴びる覚悟があればの話だがな…!」
ジャイロ「オレは墓地の《ジェムナイト・アメジス》を除外し、墓地から《ジェムナイト・フュージョン》を手札に加えるぜ」
《ジェムナイト・フュージョン/Gem-Knight Fusion》
通常魔法
自分の手札・フィールド上から、融合モンスターカードによって
決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、
「ジェムナイト」と名のついたその融合モンスター1体を
融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
また、このカードが墓地に存在する場合、
自分の墓地の「ジェムナイト」と名のついた
モンスター1体をゲームから除外する事で、このカードを手札に加える
ジャイロ「そして魔法発動、《ジェムナイト・フュージョン》ッ!」
アブドゥル「また融合召喚か…? フン、道化らしい最期だな」
ジョニィ(しかし、融合モンスターを出したとして…一体どうする気なんだ? 攻撃力1950の《ジェムナイト・アメジス》をまた出しても、この状況は突破できないぞ…!?)
ズキュンッ
ジェムナイト・アレキサンド「ハッ!」ヒュンッ
アブドゥル「またこいつか…」
ジャイロ「オレは手札の《ジェムナイト・ガネット》を…」 シルシルシル
ジェムナイト・ガネット「オオオッ!」ギュルギュルギュルッ コロンッ
ジョニィ(ガネットが、赤色の鉄球になった)
ジャイロ「手札の《ジェムナイト・アレキサンド》に融合させるッ! オラァッ!」パシンッ ブンッ
ギャルギャルギャルギャルギャル ガッシィィンッ
ジェムナイト・アレキサンド「!! …ウォォォォォオオオオオッ!!!」ギャルギャルギャルギャルッ ピカアアアッ
ジョニィ(ッ…! これは、さっきの光とは違う… 『赤色の光』ッ!?)
ジャイロ「お次はおたくの大好きな『炎の力』だ…! 人知の産物を焼き尽くし、燃え広がる『炎の力』ッ! 顕現しろ、《ジェムナイト・ルビーズ》ッ!」
《ジェムナイト・ルビーズ/Gem-Knight Ruby》
融合・効果モンスター
星6/地属性/炎族/攻2500/守1300
「ジェムナイト・ガネット」+「ジェムナイト」と名のついたモンスター
このカードは上記のカードを融合素材にした融合召喚でのみ
エクストラデッキから特殊召喚できる。
1ターンに1度、自分フィールド上に表側表示で存在する
「ジェム」と名のついたモンスター1体をリリースして発動できる。
このカードの攻撃力はエンドフェイズ時まで
リリースしたモンスターの攻撃力分アップする。
また、このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、
その守備力を攻撃力が超えていれば、
その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。
ジェムナイト・ルビーズ「ハァァッ! トァーッ!」バアアンッ
ジョニィ(なにっ!?『槍』のモンスターだと…? どういうことだ!? …さ、さっきのモンスターと違うッ!?)
アブドゥル「まさか2体の融合モンスターを持っていたとはな… だが、そのモンスターには我が《バックファイア》を破壊できまい!」
ジャイロ「ルビーズのモンスター効果を発動だッ!」
ジェムナイト・ルビーズ「ハァッ!」シュボッ
ジェムレシス「シャァァゥッ!」ボウッ メラメラメラ…
ジョニィ「自分のモンスターを… 燃やしたッ!?」
ジャイロ「ルビーズは他のジェムモンスターを燃やし、その火力を自身の一撃に込めることができるッ!」
ゴオオオオッ…
ジェムナイト・ルビーズ「オオオオオオオオォォッ!」ATK2500→ATK4200
アブドゥル「何ィッ!?」
ジョニィ「攻撃力…4200だって!?す、すごいッ!」
ジャイロ「バトルフェイズだ、《ジェムナイト・ルビーズ》ッ! 《暗黒のマンティコア》を貫けッ!」
ジョニィ「!? だ…駄目だッ!」
暗黒のマンティコア「グガアアァッ…!」シュルルッ ビシビシィィッ
ジェムナイト・ルビーズ「トォォッ!」ブンッ
ズドンッ
暗黒のマンティコア「グゴオォォォォォーーーッ!!」ボッゴオオオオォォッ
ジョニィ「灼熱の槍で、マンティコアを貫いた…! し、しかしッ!」
アブドゥル「ふん、愚かな…! だが《バックファイア》の効果を忘れたかッ! お前の負けだジャイロ・ツェペリッ! 今、『返り火』を…!
ジャイロ「いいや、戦闘破壊するのはまだだッ!」
ボゴォッ!
アブドゥル「なにッ!? ヤツのモンスターが投擲した槍が… マンティコアの体を貫いただとッ!?」
ルビーズの槍「」ドッギュウウウウウウン
アブドゥル「バカなッ! 『勢い』がまだ残ってッ…! うおおおぉぉぉっ! わたしに向かって… と… 飛んでくるぅぅゥゥッ!」
ジャイロ「ルビーズの灼熱の槍はッ! 守備表示モンスターの守備力を上回った数値分の戦闘ダメージを、相手のライフに与えるッ!」
ジョニィ「マンティコアの守備力は1000…! ルビーズの攻撃力は4200だから、アブドゥルへの貫通ダメージは… 3200ポイントだッ!」
ジャイロ「貫けェーーッ!」
ズドォォォッ ドスゥッ
アブドゥル「か… はッ…!」LP3150→ -50
ジェムナイト・ルビーズ「…」
ジョニィ「ルビーズの投げた『槍』がッ! マンティコアを貫通し、アブドゥルの額に刺さったァーーッ!」
アブドゥル「ば… ばかなッ… こんなことがッ…! うぐっ!」グラッ
アブドゥル「… ば… 《バックファイア》の… 『返り火』…ッ!」
ボオオオゥッ
ジョニィ「はッ!? じ、ジャイロォォーッ!」
ジャイロ「往生際が悪いな。ライフが0になった時点で、決闘はもう…」ドカラッ ドカラッ
シュウウウウ…
ジャイロ「…終わったんだぜ」ドカラッ ドカラッ
アブドゥル(と… 届かな…いッ… そんな、この、わたしが…)ガクッ
ウルムド・アブドゥル 再起不能(リタイア)
ジョニィ「や… やったッ! すごいッ! 優勝候補のウルムド・アブドゥルを倒したッ!!」
ジャイロ「別に決闘で負けたからって、レースが失格になるわけじゃあねーぜ。『落馬』しない限りはな…おっと」
アブドゥル「」グッタリ
ジャイロ「もう聞こえてねーか。『ハーフ・ルール』とはいえ、ライフが0を下回ったら半日は目を覚まさないだろうからなぁ~~っ」
ジャイロ「そして、前方に気をつけろよ? おたく…そのラクダの進路は」
アブドゥルのラクダ「!? ヒ、ヒィーーー!?」
ドババババババ
実況「突っ込んだぁーーーッ! サボテンですッ!アヴドゥルが群生サボテンに突っ込んでいるぅーーッ!」
ジャイロ「おぉ~っと… もう遅かったな」
ラクダ「ブバァァーッ!」
実況「転倒したァーーッ! 転倒しているのはウルムド・アブドゥルだァーーッ! 動きませんッ!ウルムド・アブドゥル!リタイアですッ!」
ウルムド・アブドゥル レース脱落(リタイア)
実況「なんという幕開けッ! まったく無名のジャイロ・ツェペリ選手が、本大会優勝候補のウルムド・アブドゥルとのデュエルを制したァーーッ! 信じられませんッ!」
…
ジョニィ(まさか、あの優勝候補と名高いウルムド・アブドゥルを倒すなんて… し、信じられないッ!)ドカラッ ドカラッ
ジャイロ「ニョホッ!」キランッ
ジョニィ(しかし、さっきの融合モンスター達…)ドカラッ ドカラッ
ジョニィ(もしもアブドゥルの場に攻撃力が2500を上回るモンスターがいたら、『アメジス』で耐えることはできなかったし…)
ジョニィ(ジェムレシスがいなかったり、あるいは墓地にスピリット・バーナーがなかったら、『ルビーズ』で勝負を決めることはできなかった…!)
ジョニィ(融合召喚は、いつでもどこでもできるものじゃない… なのに、あれらの融合モンスター達は効果が尖りすぎていて、融合のリスクに釣り合わないッ…!)
ジョニィ(あの場で、あの状況でしか活躍できないようなモンスターだ…! ツェペリは、たまたま運良くそのような状況になったから勝てたのだろうか?)
~~~~~~~~~~~~~~~~
~レース開始前 受付会場~
ジョニィ『…』カラカラ
主任『誰か面白そうな決闘者はいたか?』
受付『はい、さっきスゴい参加者がいましたよ。なんと融合デッキに15枚もカードを積んでるヤツがいたんです』
主任『じゅ… 15枚ッ!? 嘘だろ!?』
ジョニィ『…!?』ピク
受付『私も信じられませんでしたが、ありゃモノホンですよ。ただでさえ融合デッキを使うデッキってのが珍しいのに、さらに15枚も融合モンスターを持ってるなんて…』
主任『驚いたな… 何よりも、『融合モンスター』を15枚も集めたソイツがいったい何者なのか… とんと検討がつかん』
受付『ひょっとしたら、ただのコレクションかも…』
主任『で、そいつは今、どこにいるんだ!?』
~~~~~~~~~~~~~~~~
ジョニィ(ッ!! ま、まさか…!)
ジョニィ(ツェペリは、膨大な種類の融合モンスターの中から、あの場に合った最適なモンスターを『選んで』召喚していたのか…!?)
ジョニィ(決まった2種類のモンスターの組み合わせで、1種類の融合モンスターを召喚するのではなく…!)
ジョニィ(複数種類のモンスターの組み合わせで、数種類の融合モンスターをその場に応じて任意に召喚できる、ということなのか…! それが、あの『15枚の融合デッキ』の謎ッ!)
ジョニィ(…まったく思いつきも、聞きもしなかった! そんな戦術があるなんて…!)
ジョニィ(メインデッキだけで全てを完結させず、その場の状況に応じたモンスターを融合デッキから選んで召喚する、だなんて戦術は…!)
ジョニィ(…)
ジョニィ(何者なんだ、ジャイロ・ツェペリ…!?)
=To Be Continued...⇒
ヒュンッ
ジョニィ「あれは…! アブドゥルのカードが、ツェペリに所有権を移した…!」ドカラッ ドカラッ
ジャイロ「ニョホッ!」パシッ
ジャイロ「どれどれ? アフリカ大陸チャンピオン様はどんなカードをくれるのかなぁ~?」クルッ
《ヴォルカニック・バレット/Volcanic Shell》
効果モンスター
星1/炎属性/炎族/攻 100/守 0
このカードが墓地に存在する場合、
自分のメインフェイズ時に1度、500ライフポイントを払う事で、
デッキから「ヴォルカニック・バレット」1体を手札に加える。
ジャイロ「…」ドカラッ ドカラッ
ジャイロ「これ1枚でどうしろってんだ? オレには《炎王炎環》はねーし、炎属性モンスターも使わねーぞ」ドカラッ ドカラッ
ジャイロ「…! いや、このカード… 使えるかもな。もっとも、『3枚集まれば』の話だが」ドカラッ ドカラッ
ジャイロ「…オレ自身がこのカードをもう2枚『生み出す』には…」
ジャイロ「ヤツの『生き方』ってヤツに学ぶべきかな…」ドカラッ ドカラッ
ジャイロ「…」
ジャイロ「あぁ~ッメンドくせェ~ッ いいや、2ndステージのジャンクカード屋で、コレと同じカードを探してみっかなぁ~っ」ドカラッ ドカラッ
=To Be Continued...⇒
ウルムド・アブドゥル
使用デッキ:【炎王】
キーカード:《炎王神獣 ガルドニクス》《鳳凰》《ネフティスの鳳凰神》《不死之炎鳥》《火炎鳥》《陽炎獣ヒッポグリフォ》
・強大な効果と攻撃力を兼ね備えた炎の鳥型モンスター「炎王神獣 ガルドニクス」を巧みに操り、敵を焼き尽くす豪快なビートダウンデッキだ。
効果破壊されても復活し、戦闘破壊しても後続に繋げる、まさに無敵のモンスターだ。
・2体のガルドニクスが輪廻の輪を描き、敵に飛び火を浴びせ続ける『灼熱のアンクループ』が発動したら、もう止めることはできないぞ!
・炎の鳥… うっ頭が…
ジャイロ・ツェペリ
使用デッキ:【肉体操作術 ジェムナイト型(ベース)】
キーカード:《ジェムナイト・アレキサンド》《義賊の極意書》《カオス・インフィニティ》《アームズ・ホール》
・変身や装備などによってモンスターに多彩な『肉体操作』を行い、テクニカルに戦況をかき回す。
・相手プレイヤーそのものに『肉体操作』を行うカードも使用するようだ。
・その極めつけは、彼が大自然の法則から学んだ『エネルギー』をモンスターに与え、驚異的な変貌をさせる融合召喚である。
融合モンスターと装備魔法の組み合わせで、あらゆる状況を突破する。
・手札の消耗が非常に激しく、何も考えずにがむしゃらに攻めていてはあっという間にスタミナが切れてしまうのが弱点だ。
相手の弱点を見抜き、致命的な一撃を叩き込むタクティクスと観察眼がなくては扱えない、非常にピーキーなデッキだぞ。
・彼自身が『鉄球の回転』という医学的な肉体操作術を身につけている。その影響により、肉体操作に特化したデッキパーツが生み出されていったようだ。
次回、『涸れた川;ディエゴ・ブランドー』 乞うご期待ッ!
…
スティール氏「あのアブドゥルを打ち倒すなんて…! 彼は何者なんだ…?」
記者「ハッ! 明日の朝刊までに必ず調べ尽くしてみせますッ!」
スティール氏「しかし… 彼は凄いカードを使うのだな」
記者「凄いカード…? ああ、あの融合モンスターの事ですかッ! 確かに…」
記者「『融合デッキから、状況に適したモンスターを選んで召喚する』… 我々の常識を覆すデュエル・スタイルですッ! これはすごいッ!」
スティール氏「凄いカードというのは… 先程のカード、《ホーリーライフバリアー》のことだ」
記者「へ…?」
記者「とは言いましても、手札を1枚使ってまでやることが、ダメージを0にすることというのは…。 防御カードとして破綻していませんか?」
記者「少ないカード消費で相手の攻撃を防ぎ、反撃のカードを引くまで耐えるのが防御カードの役目でしょうし…」
スティール氏「いいや、テキストや効果の話ではない。 …あのカードは、『自身を犠牲にしてでも護りたい人物がいる』… そういう者だけが生み出すことのできるカードだ」
記者「そ… そうなのですか?」
スティール氏「ああ。誰もが所有できるカードではない。一見軽そうな性格に見えるが、その裏には『命を賭して護りたい人物』がいるということだ」
スティール氏(それはどういった人物なのか? 彼は心の内に、何を秘めているのだろうか…?)
=To Be Continued...⇒
ドドドドド…
ジョニィ「あの『ディエゴ・ブランドー』… 何者だ!?」ドカラッ ドカラッ
ディエゴ「『7回の呼吸』… そして、『左にぶれる』」
ヴァルキリー「フッ フッ フンッ」グイッ
シルバー・バレット「フッ」ギュンッ
実況『信じられないッ! 追い上げたァーッ! まるで魔法ですッ!』
ジャイロ「やるねェ~ッ まさかクセか? オレの馬のクセを読んでるのかい、おたく?」
ディエゴ「フン、どうかな… もしそうだとしても、クセは直らない… 宿命のようにな」
ディエゴ「そして『7呼吸』」グイッ
実況『とうとうジャイロ・ツェペリ選手を追い抜いたァーーッ! そして橋にさしかかったぞッ!』
ジャイロ「…」ドカラッ ドカラッ
ディエゴ「田舎者が。そのままうしろに下がっていろ」
実況『2馬身、3馬身ッ! 追いつけない、もう追いつけないジャイロ・ツェペリーッ!』
ディエゴ「なんだその目は? 俺に『デュエル』を挑もうとでもいうのか? 決闘でなら勝てるかもしれないと一縷の思いを託すか?」
ジョニィ(世界に名だたる天才ジョッキーのディエゴ・ブランドー…! 彼の『決闘』が見れるのか?)ドカラッ ドカラッ
ジョニィ(くっ…! 僕は僕自身のレースと決闘に集中しなければッ! だが…『見てみたい』… 僕と違い脚光を浴び続けている者の『決闘』…!)
ジャイロ「やァ~なこった お前さんのことは…どうしても『馬』で負かしてやりたくなったッ!」パチンッ
ディエゴ「なに?」
ジョニィ(…ッ!?)
ディエゴ「バカな奴だ… 潔くこのDioに対し負けを認めればいいものを」
ジャイロ「クセなんて直さなくていい」シルシルシルシルシルシル
ジョニィ(あれは…!? さっきのデッキケース! 彼のデッキが収められたままの、球形の異様なデッキケースを回転させ始めたッ!)
ジャイロ「もっとクセを出して走れッ!」ギュルルルンッ
ヴァルキリー「ヒヒィィーーーーンッ!!!!」ドガドガドガドガドガッ
実況『これはッ!? 吊り橋が崩れていくーッ! ジャイロ・ツェペリ選手は無理矢理突っ込んでくッ! ディオは渡れないッ! ディオ大きく遅れましたッ!』
ジャイロ「アバヨーッ! オレに『決闘』を挑みたいなら、追いついてくるんだなぁ~ッ!」バカラッ バカラッ
ジョニィ(これは…!? 何をしたんだ、今!? あのデッキケースの回転が、馬の肉体からパワーを引き出したのかッ!?)
ディエゴ「く…! あ、あいつ…!」
実況『トップは以前ジャイロ・ツェペリーッ! このレース、全く展開が読めませんッ!』
ディエゴ(この『橋』は引き返すしかない… 後続馬どもの後ろを追っていくしかないか)
ディエゴ(くそ… この、俺が… よりによって『馬』で敗北するなど…ッ あってはならないッ!)
=To Be Continued...⇒
キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!と思ったら
オワッタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!
ドカラッ ドカラッ
ジョニィ(そのうちに必ずツェペリの馬はバテてくる… 僕が勝負を決めに行くのはゴール『2000メートル手前』だッ!)
ジョニィ(その間、僕はこの距離を保つッ! …!?)
ジャイロ「」クルッ
実況『おおーっと!? ジャイロ・ツェペリ選手、雑木林へと突っ込んだぁーッ!!』
ジョニィ「え!?」
実況『確かにこの森は最短のショートカットコースだが、果たして抜け出ることはできるのか!?』
ジョニィ(なんて奴だ! 正気じゃないッ! …だが、僕は君に勝つ! ジャイロ・ツェペリ!)クルッ
実況『さらにッ! ジャイロ選手を追いかけて2頭の馬が森へ突き進んだァーッ!』
ポコロコ「YO! YO!」
ジョニィ(なんだこいつ!? さっきまでトップ争いに… こんな奴はいなかったぞ!? いつの間についてきていたんだ!?)
~森の中~
ポコロコ「…」ドカラッ ドカラッ
ジョニィ(こいつ… 『目をつぶって』森の中を駆けているッ! だがこのレースは… そんな甘くはない)
ポコロコ「痛デッ!」ガンッ ズルゥッ
ジョニィ(やはり、木の幹にぶつかって落馬したか… 追い抜かせてもらう!)スッスッ
…
…
ザザザッ
ポコロコの馬「」パカラッ パカラッ
ジャイロ「何かが来る気配がしたと思ったが… 裸馬か」
ポコロコ「YO! YOォーーーッ! オレってば最高のラッキー・ガイだァーッ!」ズルズルズル
ジャイロ「何だアイツ…? 馬に引きずられながら進んでやがる!」
ジョニィ(高さを気にしなくていい分、すごいスピードで森の中を進んでいる…! あいつ、ツェペリを抜く気だッ!)
ジャイロ「しゃあねえっ! オレも木をかわしてる場合じゃなさそうだッ!」パチンッ シルシルシル…
ジャイロ「オラァッ!」(鉄球を木の幹に投げる)
鉄球「」ガッ
木の幹「」グパァッ
ジャイロ&ヴァルキリー「」シュンッ ドカラッ ドカラッ
ジョニィ(あれは…! 『デッキケースの回転』が木の幹を曲げて、通れるスペースを作ったッ! あんなこともできるのか!?)
ポコロコ「何をやったか知らねえがサンキューッ! オレも通らせてもらうぜェ~~~ッ! YO! YO!」
鉄球「」シュンッ
ジャイロ「悪いな… この通り道はオレ専用だ チケットの無いヤツは通せないぜ…」パシンッ
木の幹「」グイインッ
ポコロコ「ン!? 木の幹が元に 戻っ…」
ポコロコ「ぐえッ!?」ガンッ
~森の外~
ポコロコ「ラッキーだぜェーッ! 木に体がはじかれて馬の上に戻れたァーッ!」
ジャイロ「あァ!?」
実況『2頭並んだァーッ! 雑木林のショートカットコースのトップはジャイロ選手とポコロコ選手だァーッ!』
~急斜面~
ヴァルキリー「ヒヒーン!」ドカラッ ドカラッ
ジャイロ「お前さんは後ろを気にすることはねぇ… ここはゆっくりと力をためるんだ」
ポコロコ(あせんなよオレの馬…『ヘイ!ヤァ!』ッ! YO、YOッ! 今は充電して、農場を超えたらなんでもやってやるぜェーッ!)
ポコロコ(…なんて、普通のヤツなら言うんだろうが、オレは50億分の一のラッキー・ガイだッ!)
ポコロコ「YO! あんた! トップのあんたッ!」
ジャイロ「…」ドカラッ ドカラッ
ジャイロ「なんか言ったか? オレのケツにお話されても聞こえたもんじゃねぇなァ~ッ」
ポコロコ「こんなトロトロさァ~~~ッ ゆっくり進むのって …退屈じゃあねーかッ? お馬さんにばっかしふんばらせてよォ~ッ」
ポコロコ「そうは思わないか?」
ジャイロ(…)ドカラッ ドカラッ
ジャイロ「…奇遇だなァ~ッ あいにくオレの方もそう思ってたところだぜ」ニヤッ
ジャイロ「だがそれが何だ?」
ポコロコ「あんたも『決闘者』なんだろ?」ニッ
ジャイロ「…」ドカラッ ドカラッ
ポコロコ「…」ドッ ドッ
ジャイロ&ポコロコ「「 決 闘(デュエル)ッ ! ! 」」ドカラッ ドカラッ
=To Be Continued...⇒
ジャイロ「で、どうするんだ?『ハーフ』か?それともおたくは『マックス』派かい?」
ポコロコ「?なに言ってんだ?『ハーフ』に決まってるだろう? 殺し合いでもやる気かいオジン?」
ジャイロ「フン! まさかだろ… さて、おたくが先攻だぜ、来な」
ポコロコ「オレのターンだ ドロー!」
ポコロコ「オレは裏守備モンスターを1体セットし… 伏せカードを2枚セットッ!」ビッ
ポコロコ「ターンエンドだぜぇ~~~~ッ YO! YOーーッ!」
ポコロコ LP4000
手札:3
モンスター:《裏守備》
魔法・罠:《setA》《setB》
ジャイロ LP4000
手札:5
モンスター:
魔法・罠:
ジョニィ(…!あの2人が、決闘を始めたッ!)バカラッ バカラッ
デュエル! デュエルだッ! 来いッ!
ジョニィ「な…なんだァーーーッ!?」
ジョニィ「あの2人を皮切りにして… そこらじゅうでたくさんの選手がデュエルを始めたァァーーーッ!!」
ジャイロ「無駄にネアカな野郎だ… さて、オレのターン! ドローッ」シュバッ
ジャイロ「んじゃ、さっそくいくぜェ~~ッ オレは《ジェムレシス》を召喚ッ!」パッ
《ジェムレシス/Gem-Armadillo》
効果モンスター
星4/地属性/岩石族/攻1700/守 500
このカードが召喚に成功した時、
デッキから「ジェムナイト」と名のついた
モンスター1体を手札に加える事ができる。
ジェムレシス「ウシャアッ!」バッ
ジャイロ「《ジェムレシス》は、ジェムナイトを守る精霊の一体だ その効果により、他のジェムナイトを呼び込むことができるッ!」
ジェムレシス「ハァァァァッ…」ポワワワン
ジェムナイト・サフィア「…ムムッ!」スゥ…
ジャイロ「オレは《ジェムナイト・サフィア》を手札に加えるぜ」パッ
《ジェムナイト・サフィア/Gem-Knight Sapphire》
通常モンスター
星4/地属性/水族/攻 0/守2100
サファイアのパワーで水を自在に操り、
敵からの攻撃をやさしく包み込んでしまう。
その静かなる守りは仲間から信頼されているらしい。
ジョニィ(出たか… ジャイロ・ツェペリの斥候、ジェムレシス…! 柔軟なデッキサーチ効果と、高い攻撃力を備え持った強力モンスター…!)
ジャイロ「いくぜ、バトルッ! ジェムレシス、そこの裏守備モンスターに攻撃だッ!」
ジェムレシス「ウオシャアアッ!」ガバッ
ポコロコ「フーン?」ポリポリ
ガキイィーーーンッ!
ジェムレシス「ウゥッ…!?」ギリギリ
???「…」シュウウウ
ポコロコ「弱い弱いねェ~~~~ッ そんな攻撃じゃ、オレのモンスターに傷ひとつ付きっこないぜェ~~ッ」チッチッチ
ポコロコ「オレのモンスターは《ルーレットボマー》ッ!守備力は2000だぜェ~~~ッ Oh! Bad Luck!!」
《ルーレットボマー/Roulette Barrel》
効果モンスター
星4/光属性/機械族/攻1000/守2000
自分のメインフェイズに2回サイコロを振る事ができる。
出た目を1つ選択し、その数と同じレベルのフィールド上
表側表示モンスター1体を破壊する。
ジャイロ「くっ」ビリビリッ LP3700
ジャイロ「…へェ~、随分とまあ、扱いづらそうなカードだな… オレはこのままターンを終了するぜ」
ポコロコ LP4000
手札:3
モンスター:《ルーレットボマー》
魔法・罠:《setA》《setB》
ジャイロ LP3700
手札:6
モンスター:レシス
魔法・罠:
ポコロコ「オレのターン、ドロー!」バッ
ポコロコ「んじゃ、オレは《ツインバレル・ドラゴン》を召喚するッ!」バッ
《ツインバレル・ドラゴン/Twin-Barrel Dragon》
効果モンスター
星4/闇属性/機械族/攻1700/守 200
このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、
相手フィールド上に存在するカード1枚を選択して発動する。
コイントスを2回行い、2回とも表だった場合、選択したカードを破壊する。
ツインバレル・ドラゴン「GYAAAAAAHHHHHHS!」ギュイイイイイイインッ
ジョニィ(機械のドラゴン…!)
ジャイロ「おたく… 機械工かい?」
ポコロコ「ノン! ノンッ! オレはバクチ打ちさぁ~ッ ツインバレルはそのためのオモチャさ…」
ポコロコ「ただしえらく危険なオモチャだがなぁ~~っ ツインバレルの効果を発動だ…」
ポコロコ「コイントスを2回行いッ!2回とも表が出たら、フィールド上の好きなカードを選んで破壊するッ!」
ジャイロ「ほぉ~ッ そいつぁとんでもねえ恐ろしさだ… たかだか25%の確率に賭けるてめーのオツムがなぁーッ」
ポコロコ「フン! 見てな…! 超ラッキー・ガイのこのオレの奇跡をッ! コイントスッ!」ピンッ
パシンッ
ポコロコ「コインは表だ ツインバレルの銃身に『弾』が装填されるぜェ~ッ」
ツインバレル・ドラゴン「GAAAA~~~ッ」ガシャンッ
ポコロコ「続いてもういっちょッ コイントスッ! …表!」パシッ
ジャイロ「へぇ… やるねェーッ」
ポコロコ「撃てッ! そこのアルマジロのオバケをぶっ飛ばせッ!」
ツインバレル・ドラゴン「HAAAAーーッ!」ドキュンッ
ジェムレシス「ウギャアアアーーーーッ!?」バゴンッ シュウウウウ…
ポコロコ「ヘン! 見たか!」
ジョニィ(たった1体のモンスターを召喚しただけで、全く損失なしにツェペリのモンスターを効果破壊するとは…! すごいッ!)
ポコロコ「バトルだッ! 今度はあんた自身がツインバレルの銃弾を味わいなァ~~ッ!! くらえ!」
ドキュンッ
ジャイロ「ぐッ…!!!」バスッ LP3700→2000
ポコロコ「オレはカードを1枚セットしてターンエンドだ」
ポコロコ LP4000
手札:2
モンスター:《ルーレットボマー》《ツインバレル・ドラゴン》
魔法・罠:《setA》《setB》《setC》
ジャイロ LP2000
手札:6
モンスター:
魔法・罠:
実況『間もなくッ! 多くの選手が悪夢の下り坂を越えますッ! 急斜面で足を抑えてきたフラストレーションが、今爆発するゥーーッ!』
実況『この平地を越えれば、ゴールはもう目前ッ! 選手達は、今まで温存してきた走力を!ここで出し切るゥゥーーーッ!』
ジャイロ「…斜面を越えたか… 決闘りやすくなったなぁ~ッ オレのターンッ!」シュバッ
…
ジョニィ(…)バカラッ バカラッ
「ヘイッ そこのあんたッ!」
ジョニィ「っ…」
キャラバン・サライ「そこのダサい帽子被ったあんただよッ! 相手がいねえんならよォ~~ッ」
ジョニィ「くっ!!!」タタタッ バカラッバカラッ
キャラバン・サライ「オレっちとデュ… あッ! てめぇッ! 逃げるのかッ!」
ジョニィ(…『決闘』を申し込まれる前に、干渉できる『間合い』から離れれば、『降参』したことにはならない…)パカラッパカラッ
キャラバン・サライ「てめェ~~~ッこの臆病者ォォーーーーッ!! くそ… おいそこの奴、オレっちと…」
ジョニィ(事実上敗北していないから、『精神力』を失わずに済んだ… って、僕は何をやっているッ! こんな事をするためにここへ来たんじゃないッ!)
ジョニィ(ぼくは今の自分を乗り越えるためにッ! 一歩歩むための答えを探しにここへ来たッ! なのに…! 怖気づいてどうするッ!)グッ
ドドドドド…
ジョニィ(…!? な、なんだ!? この威圧感はッ!)クルッ
ディエゴ「…」バカラッバカラッバカラッ
ジョニィ(な… なにぃ~~~ッ!?)
実況『おおーーーっとォッ! 序盤で大きく遅れをとっていたディエゴ・ブランドー選手ーーッ! きっちりとトップへと追いついていたァーーッ!』
シュバッ シュバッ
ジョニィ(や… ヤツがやっているのは『風圧シールド走法』ッ! 他の選手の後ろについて風の抵抗を減らしながら、ここまで来たのかッ!)
ジョニィ(ッ…! 正直、怖い… さすが優勝候補と銘打たれるほどの選手だ…)
ジョニィ(きっと決闘の腕も加味した上での優勝候補なのだろう… ここで彼との決闘は、避けるのがレースにおいては『正解』なのだろう…)
ジョニィ「だけどッ!」タタッ
ディエゴ「ン?」チラッ
ジョニィ「僕はッ! そうやって戦いから逃げながら進んだ先にあるちっぽけな物を得るためにここへ来たんじゃないッ!!!」
ジョニィ「大きなものに屈さずッ! 立ち向かうための『力』を得るためにここへ来たのだッ!」
ディエゴ「…」バカラッ バカラッ
ジョニィ「『決闘』だ… ディエゴ・ブランドー…!ッ!」バカラッ バカラッ
ディエゴ「こいつの動き… プロのジョッキー出身か?」
ディエゴ「いいだろう来いッ! みじめに泥に顔を沈めるがいいッ!!」ドカラッ ドカラッ
ジョニィ&ディエゴ「決闘(デュエル)!!!」
=To Be Continued...⇒
ディエゴ「ハーフか? マックスか? …好きな方を選べ」ドカラッ ドカラッ
ジョニィ「ぼくは殺し合いをしに来たんじゃない… 『ハーフ』だ」パカラッ パカラッ
ジョニィ(このレースに参加したことで… 僕の手元に、新たなカードが『生まれた』…!)
ジョニィ(昔のデッキに比べれば、ちっぽけで弱いカードだが… ぼくはこのカード達と共に戦い抜くッ!)
ジョニィ「僕のターンだッ! ドロー!」シュバッ
ジョニィ「いくぞ…《強欲で謙虚な壷》を発動ッ!」
《強欲で謙虚な壺/Pot of Duality》
通常魔法
自分のデッキの上からカードを3枚めくり、
その中から1枚を選んで手札に加え、
その後残りのカードをデッキに戻す。
「強欲で謙虚な壺」は1ターンに1枚しか発動できず、
このカードを発動するターン自分はモンスターを特殊召喚できない。
ディエゴ「!! …ほう…」
ジョニィ「デッキの上からカードを3枚めくりッ!」バッ
《貪欲な壷》《強欲なカケラ》《弱者の意地》
ジョニィ「1枚を手札に加える… ぼくは《強欲なカケラ》を選ぶッ!」
《強欲なカケラ/Shard of Greed》
永続魔法
自分のドローフェイズ時に通常のドローをする度に、
このカードに強欲カウンターを1つ置く。
強欲カウンターが2つ以上乗っているこのカードを墓地へ送る事で、
自分のデッキからカードを2枚ドローする。
ジョニィ「そして《強欲なカケラ》を発動… 裏守備モンスターをセットし、カードを2枚伏せてターンエンドだ」
ジョニィ 手札:2 /《裏守備》/ 《setA》《setB》《強欲なカケラ》 LP4000
ディエゴ 手札:5 / LP4000
ディエゴ「…」
ディエゴ「フッ おまえ… プロデュエリストの出身か?」
ジョニィ「? なぜ分かる…」
ディエゴ「随分と豪華なカードを使うんだな… そんなドローソースは金持ちしか入手できない」
ジョニィ「…」
ジョニィ(何もかも失った僕が… 手元に残すことができたカード… かつての財力で集めた『高級ドローソース』だ)
ディエゴ「オレのターン… ドローだ」シュバッ
ディエゴ「…」
ディエゴ「裏守備でモンスターをセットし! カードを1枚伏せてエンドだ」
ジョニィ 手札:2 /《裏守備》/ 《setA》《setB》《強欲なカケラ》 LP4000
ディエゴ 手札:4 /《裏守備》/《setA》/LP4000
ジョニィ「僕のターン、ドロー!」
ジョニィ「スタンバイフェイズだ、強欲なカケラに強欲カウンターが乗る」
ジョニィ「いくぞ! 僕は《切り込み隊長》を召喚ッ!」
《切きり込こみ隊長たいちょう/Marauding Captain》 †
効果モンスター
星3/地属性/戦士族/攻1200/守 400
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
相手は表側表示で存在する他の戦士族モンスターを攻撃対象に選択できない。
このカードが召喚に成功した時、
手札からレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚できる。
切り込み隊長「ハァッ!」バッ
ジョニィ「切り込み隊長は、仲間を引き連れて前線に立つことができるッ! その効果で、手札から《コマンド・ナイト》を特殊召喚ッ!」
《コマンド・ナイト/Command Knight》 †
効果モンスター
星4/炎属性/戦士族/攻1200/守1900
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
自分フィールド上に表側表示で存在する戦士族モンスターの攻撃力は400ポイントアップする。
また、自分フィールド上に他のモンスターが存在する場合、
相手は表側表示で存在するこのカードを攻撃対象に選択する事はできない。
コマンド・ナイト「ふっ!」シュバッ
ジョニィ「コマンド・ナイトは味方の戦士の戦いを後衛から支援する戦士だ… すべての戦士の攻撃力は400ポイントアップする!」
ジョニィ「切り込み隊長、コマンド・ナイトは、共に攻撃力が1600となる」
ジョニィ「さらに!手札から永続魔法《連合軍》を発動ッ!」
《連合軍れんごうぐん/The A. Forces》 †
永続魔法
自分フィールド上の戦士族モンスターの攻撃力は、
自分フィールド上の戦士族・魔法使い族モンスターの数×200ポイントアップする。
ジョニィ「戦士達は互いに力を貸しあうことで、更に力を高める…! これで2体の戦士の攻撃力は2000となるッ!」
ジョニィ「いくぞ… 戦闘だ、切り込み隊長で、守備モンスターを攻撃ッ!」ビッ
切り込み隊長「はぁぁーーッ! つぁッ!」シュバッ
ディエゴ「裏守備モンスターは《トリック・デーモン》だ」
《トリック・デーモン/Archfiend Heiress》 †
効果モンスター
星3/闇属性/悪魔族/攻1000/守 0
このカードがカードの効果によって墓地へ送られた場合、
または戦闘によって破壊され墓地へ送られた場合、
デッキから「トリック・デーモン」以外の
「デーモン」と名のついたカード1枚を手札に加える事ができる。
「トリック・デーモン」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
切り込み隊長「でやあッ!」ザンッ
トリック・デーモン「ギッ! ギヒ… キヒヒヒヒヒヒ…!」ドシュウッ
ジョニィ「どうだ!」
ディエゴ「フン… トリック・デーモンの効果を発動だ」
ディエゴ「デッキから《ジェネラルデーモン》を手札に加えよう」
《ジェネラルデーモン/Archfiend General》 †
効果モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻2100/守 800
このカードを手札から墓地へ捨てて発動できる。
デッキから「万魔殿-悪魔の巣窟-」1枚を手札に加える。
また、フィールド上に「万魔殿-悪魔の巣窟-」が存在しない場合、
このカードを破壊する。
ジョニィ「相手の場はガラ空きだ… ここは攻めるッ! コマンド・ナイト、直接攻撃だッ!」
コマンド・ナイト「たぁーッ!」ヒュッ
ドシュッ
ディエゴ「くッ…!」LP4000→2000
ジョニィ「攻撃が… 通ったッ!?」
ジョニィ「このまま押し切ってやるッ! ターンエンドだ」
ジョニィ 手札:0 /《切り込み隊長》《コマンドナイト》《裏守備》/《連合軍》 《setA》《setB》《強欲なカケラ》 LP4000
ディエゴ 手札:5 //《setA》/LP2000
ディエゴ「…」
ディエゴ「俺のターン ドローだ」
ディエゴ「手札の《ジェネラルデーモン》の効果を発動する… デッキから《万魔殿-悪魔の巣窟-》を手札に加え」
ディエゴ「これを発動する」
《万魔殿-悪魔の巣窟-/Pandemonium》
フィールド魔法
「デーモン」という名のついたモンスターはスタンバイフェイズにライフを払わなくてよい。
戦闘以外で「デーモン」という名のついたモンスターカードが破壊されて墓地へ送られた時、
そのカードのレベル未満の「デーモン」という名のついたモンスターカードを
デッキから1枚選択して手札に加える事ができる。
ゴゴゴゴゴ…
ジョニィ「…!? 周りの景色が… 変わっていく…!?」
スローダンサー「!? ヒ、ヒヒィインン!」パカラッ パカラッ
ジョニィ(なんだ、ここは… まるで地獄の迷路のようだ…)ドカラッ ドカラッ
ジョニィ「おびえているのか…? スロー・ダンサー… 大丈夫だ」スッ
ジョニィ(今大会優勝候補の一人、ディエゴ・ブランドー…! いったい何を仕掛けて来るんだ…?)
ディエゴ「そして永続魔法カード《ウィルスメール》を発動」
《ウィルスメール/Infected Mail》
永続魔法
1ターンに1度、自分フィールド上に表側表示で存在する
レベル4以下のモンスター1体を選択して発動する事ができる。
このターン、選択したモンスターは相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。
そのモンスターはバトルフェイズ終了時に墓地へ送られる。
ガサッ
ジョニィ「!?」クルッ
シーン…
ジョニィ(なんだ…? 迷宮の影に、何かが潜んでいる気配が… 気のせいか…?)バカラッ バカラッ
ディエゴ「そしてモンスターを召喚する… 来い、《デーモンの騎兵》」
《デーモンの騎兵/Archfiend Cavalry》 †
効果モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻1900/守 0
フィールド上のこのカードが
カードの効果によって破壊され墓地へ送られた場合、
自分の墓地から「デーモンの騎兵」以外の
「デーモン」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚できる。
この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン攻撃できない。
デーモンの騎兵「GAARURURURURUUUUーーッ!」バッ バカラッ バカラッ
ジョニィ(攻撃力…1900だって!?)
ディエゴ「くくく…ウィルスメールの効果を発動だ、対象はデーモンの騎兵」
デーモンの騎兵「」シュンッ
ジョニィ「!?」
ジョニィ(やつのモンスターの姿が消えた!? どこだ… どこに行った?)キョロキョロ
ディエゴ「バトルだ、騎兵でダイレクトアタック」
ジョニィ「え…? ダイレクトアタック…だって!?」
切り込み隊長「ムッ!?」ザッ
コマンド・ナイト「ぬぬ…」ザッ
ジョニィ「どういう…ことだ?」
ズズ…
デーモンの騎兵「シャアアッ!」ガバッ
ジョニィ(!! …迷宮の影から、奴のモンスターが飛び出してきたッ!?)
ズバアッ
ジョニィ「ぐあッ!」LP4000→2100
切り込み隊長&コマンド・ナイト「…!?」
ジョニィ(く…! 突然の奇襲に、モンスターによる防御が対応できなかったッ! …!?)
デーモンの騎兵「ゼェ… ゼェ…!」ドクドク…
ジョニィ(なんだ!? 奴のモンスターの姿が…! 傷だらけでボロボロになっているッ!?)
ディエゴ「ウィルスメールは、戦線を掻い潜り敵の懐にモンスターを届ける転送魔術さ…」パカラッ パカラッ
ディエゴ「もっとも、転送されたモンスターは命を失うがね…」
デーモンの騎兵「ガアッ…」フラッ
ジョニィ(な… なんて奴だ…! ディエゴ・ブランドー…!)
ディエゴ「もっとも、死ぬ前にまだまだ働いてもらうがな。罠発動《デストラクト・ポーション》」バッ
《デストラクト・ポーション/Destruct Potion》
通常罠
自分フィールド上に存在するモンスター1体を選択して発動する。
選択したモンスターを破壊し、破壊したモンスターの
攻撃力分だけ自分のライフポイントを回復する。
ディエゴ「戻ってこい」
デーモンの騎兵「ウ… グゥ…」フラフラ…
ディエゴ「フフ…」ガシッ
デーモンの騎兵「…!? グッ…」ビクッ
ジョニィ(…!? ディエゴが、あのモンスターの首筋を掴んだ…!?)
ディエゴ「どうせ死ぬなら、その命をこのオレに寄越すんだな! WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!!!」ズキュンズキュン!
デーモンの騎兵「グア!? グ、グガアアァァァ…!!」ギュンギュン
ジョニィ(あのモンスターが朽ち果てていく…!?)
デーモンの騎兵「…」ザアア…
騎兵の鎧「」ガランガランッ
ジョニィ(奴のモンスターが、砂になって消えていった…)
ディエゴ「…KUAAAAAAAAAAA…!」LP2000→3900
ジョニィ「そのモンスターの生命力を… 吸収したのかッ!!」
ディエゴ「…フフ、そういうことだ。破壊された騎兵の効果を発動だ」
騎兵の霊魂「…」フヨフヨ
トリック・デーモン「ばくっ!」ガブッ
騎兵の霊魂「…」シュウウウ…
ディエゴ「デーモンの騎兵の霊魂を糧に、死んだデーモンが蘇る。トリック・デーモンを守備表示で蘇生させよう」
ジョニィ(…なんだ、この胸糞悪い感覚は…)
ザワザワ…
ジョニィ「…!? 地獄の迷宮が、ざわめきだした…!」
ディエゴ「まだだ! 万魔殿-悪魔の巣窟-の効果を発動。ククク…!騎兵が残した霊魂の匂いに釣られて、低級のデーモン共が迷宮の奥から湧いて出てくる…!」
トリック・デーモン(デッキ内)「ウヒ… ウヒヒヒヒ…!」ジュルリ
ディエゴ「こいつを俺の手札に加える」ガシッ
トリック・デーモン(デッキ内)「!? ウギギ…!?」シュンッ
ディエゴ「これでバトルフェイズは終了だ。カードを2枚セットしてターンを終了する」
ジョニィ 手札:0 /《切り込み隊長》《コマンドナイト》《裏守備》/《連合軍》 《setA》《setB》《強欲なカケラ》 LP2100
ディエゴ 手札:2 /《トリック・デーモン》/《ウィルスメール》《パンデモニウム》《setA》《setB》/LP3900
ジョニィ「ぼくのターン、ドロー!」バッ
ジョニィ(…ライフは削られたが、モンスターは残っている。…このまま攻め倒すッ!)
ジョニィ「スタンバイフェイズ時、強欲なカケラに2個めのカウンターが乗る。これを墓地へ送り、カードを2枚ドロー!」バッ
ジョニィ「良し…! 僕は2枚目の《強欲で謙虚な壷》を発動ッ!デッキの上からカードを3枚めくるッ!」
《トゥルース・リインフォース》《トランスターン》《リミット・リバース》
ジョニィ「僕は罠カード、《トゥルース・リインフォース》を手札に加える」
ジョニィ「行くぞ…! 裏守備モンスターを反転召喚、《マッシブ・ウォリアー》ッ!」
《マッシブ・ウォリアー/Fortress Warrior》
効果モンスター
星2/地属性/戦士族/攻 600/守1200
このカードの戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になる。
このカードは1ターンに1度だけ、戦闘では破壊されない。
マッシブ・ウォリアー「ヌン」バッ
ジョニィ「バトルだ… 切り込み隊長、守備表示のトリック・デーモンを攻撃しろ!」
切り込み隊長「ツァーッ!」シュバッ
トリック・デーモン「ギャヒィッ!?」ザンッ
トリック・デーモン「ガババ… グヒッグヒッグヒッ」
ディエゴ「トリック・デーモンの効果で、俺はデッキから《デーモンの雄叫び》を手札に加える」
ジョニィ「…不気味な奴だ。続いて、コマンドナイトで直接攻撃!」
コマンド・ナイト「ハァーッ!」ATK2200 ヒュッ
ディエゴ「…お前の残りライフは、2100だったな?」
ジョニィ「? ああ、そうだッ!」
ディエゴ「ならばトラップ発動、《デーモンの雄叫び》バッ」
《デーモンの雄叫び/Archfiend's Roar》
通常罠
500ライフポイントを払い発動する。
自分の墓地から「デーモン」という名のついたモンスターカード1枚を
自分のフィールド上に特殊召喚する。
このモンスターは、いかなる場合にも生け贄にする事はできず、
このターンのエンドフェイズに破壊される。
ディエゴ「俺はライフを500払い、墓地からデーモンの騎兵を蘇生させる」LP3900→3400
デーモンの騎兵「…ゴガアアァァ!!」
ジョニィ「壁が増えたか… 構わない! 連合軍の効果とコマンド・ナイト自身の効果により、攻撃力は1000ポイント上がっている…! 奴を倒せコマンドナイト!」
コマンド・ナイト「たぁーッ!」シュバッ
…
ディエゴ「ククク…」ニヤリ
ジョニィ(…!? 奴が微笑んだ…!?)
ディエゴ「マヌケが… まんまと攻撃力2100以上のモンスターで、騎兵を攻撃したな…?」
ジョニィ「何がおかしいッ!」
ディエゴ「これでチェック・メイトだという事さ。罠発動、《ヘイト・バスター》」バッ
《ヘイト・バスター/Hate Buster》
通常罠
自分フィールド上の悪魔族モンスターが攻撃対象に選択された時に発動できる。
相手の攻撃モンスター1体と、攻撃対象となった自分モンスター1体を選択して
破壊し、破壊した相手モンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。
ジョニィ「」
ジョニィ「な… な…!?」
デーモンの騎兵「…」(爆弾を抱えてる)
ディエゴ「ヘイト・バスター。 …悪魔に自爆させ、攻撃モンスターを吹っ飛ばし、その攻撃力分効果ダメージを与える」
ジョニィ(…僕のライフは2100… コマンド・ナイトの攻撃力は… 2200…!)
ディエゴ「これで終わりだ。消えろ」パカラッ パカラッ
ジョニィ(迂闊だったッ…! 罠を警戒するべきだったんだ…! 優勝候補とされている相手に対して… 油断、しすぎた…!)
ジョニィ(そんな… こんなに…!?)
ジョニィ(あっけなくッ…!)
デーモンの騎兵「…」ジジジジジ…
ズ ド ォ ォ ォ オ オ ン ッ
オオオオオ…
ディエゴ「フン。雑魚が…」
…
???「はぁー… はぁー…!」
ディエゴ「ム? 硝煙の中に… 何者かが立っている…」
???「…マッシブ・ウォリアーで…!」
ディエゴ「…!?」
ジョニィ「直接攻撃ッ!」ドンッ
ディエゴ「何ッ!?」
ジョニィ「はぁ…! はぁ…!」LP900
ディエゴ「なぜ…? 何故お前のライフが残っているッ!?」
ディエゴ(そうか…!ヘイト・バスターで受けるダメージは、『墓地で参照する』『元々の攻撃力分』ッ!)
ディエゴ「受けるダメージは、1200というわけか…」
ジョニィ「…そうだ! くらえッ!」
マッシブ・ウォリアー「トアアーーッ!」ギュンッ
ディエゴ「この俺の必殺コンボを喰らって直、生きているとはな… 驚いたよ。だが…」
ガキインッ
マッシブ・ウォリアー(ATK600+400=1000)「…!?」ギリギリ
ジェネラル・デーモン(ATK2100)「ハッハッハ…!」ギリギリ
ディエゴ「騎兵の効果により、墓地のジェネラル・デーモンが復活しているのさ…」
ジョニィ「…くッ! そんな…!」
ジョニィ「…だが、マッシブ・ウォリアーは固い岩の戦士だ。1ターンに1度戦闘で破壊されず、戦闘ダメージは0になる」
マッシブ・ウォリア「…」スゥ…
ジョニィ「…バトルフェイズは終了だ。カードを2枚伏せてターンを終了する」
ジョニィ 手札:1 /《切り込み隊長》《マッシブ・ウォリアー》/《連合軍》 《setA》《setB》《setC》《setD》P900
ディエゴ 手札:4 /ジェネラル/《ウィルスメール》《パンデモニウム》/LP3400
ジョニィ(わかったぞ…! これが奴の必勝コンボか…!)
ジョニィ(ウイルスメールと騎兵のコンボで、まずは相手のライフを2100にするッ!)
ジョニィ(そして、雄叫びで騎兵を蘇生する。そうなると、相手は騎兵を倒すために自ずと攻撃力2000以上のモンスターを召喚する…!)
ジョニィ(統計的に、攻撃力2000ぴったりのモンスターは少なく、2100のモンスターは多い事が判明しているそうだ)
ジョニィ(つまり相手は、攻撃力2100以上のモンスターで騎兵を攻撃するッ! …あえてそれを誘い、罠カードの『ヘイト・バスター』を発動!)
ジョニィ(相手のライフを2100以上減らし、決着… ということか…。これが、ディエゴ・ブランドーの必殺コンボ…!)
ジョニィ(…)
ジョニィ(恐ろしい奴だ… 相手の行動すら計算に入れて、確実に仕留めるための戦術を組むなんて…!)
ジョニィ(だが)
ジョニィ「そのコンボを喰らって尚! 僕のライフは… 残っているぞッ!」
ディエゴ「…驚いたぞ…。この俺の必殺コンボをまともに受けて生き残ったヤツは、一人としていないというのに…」パカラッ パカラッ
ジョニィ(そうだ! かつての僕なら… パワーに頼っていたころの僕ならッ! 今のコンボで敗北していたッ!)
ジョニィ(だが、今の僕のデッキだからこそ…! 強いモンスターを失い、弱いモンスターを強化して戦うことしかできなくなった、今の貧弱なデッキだからこそッ!)
ジョニィ(僕は今ここに、こうして立っているッ!)
ジョニィ(僕は…!)
ジョニィ(まだ!)
ジョニィ「終わっていないんだッ!!」パカラッ パカラッ
ディエゴ「威勢のいいことだな…。だが、次のターンで、確実に仕留めてやろう…」
ディエゴ「俺のターンだッ!」バッ
=To Be Continued...⇒
作者です。
前にマウンテン・ティムのデッキを募集しましたが、いろいろアイデアをもらったおかげで
それっぽいデッキが見つかりました。どうもです。
ただ、どうやってもマイク・Oとディ・ス・コだけは思い浮かばないっす
アカン、あいつら特殊すぎるで…
ディエゴ「ドロー!」
ディエゴ「たかだか1200程度のライフで粋がるんじゃあない… その程度、簡単に削りきれるんだよ」
ディエゴ「俺はトリック・デーモンを召喚」
トリック・デーモン「ケッヒヒヒ!」
ディエゴ「そしてウィルスメールの効果を発動だ。トリック・デーモンは、このターン自身の命と引き換えに、貴様への直接攻撃ができる」
トリック・デーモン「」シュンッ (隠れる)
ジョニィ「っ… 自分のモンスターを、そんなに簡単に使い捨てるなんて…!」
ディエゴ「代わりはいくらでも湧いて出るからな。バトルだ、トリック・デーモンで直接攻撃ッ!」
マッシブ・ウォリアー「…? …!?」キョロキョロ
切り込み隊長「ヌウッ…!?」キョロキョロ
トリック・デーモン「ウシャアーーッ!」バッ ATK1000
ジョニィ「また転送魔術か… だが!」
ガキイインッ
トリック・デーモン「キヒ…!?」
くず鉄のかかし「」ビイイイイン
ジョニィ「直接攻撃宣言時、僕は《くず鉄のかかし》を発動した」
《くず鉄のかかし/Scrap-Iron Scarecrow》
通常罠
相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
その攻撃モンスター1体の攻撃を無効にする。
発動後このカードは墓地へ送らず、そのままセットする。
ジョニィ「これは1ターンに1度、相手の攻撃の盾となる罠カード! これで直接攻撃は回避した!」
トリック・デーモン(負傷)「グ… ウグ、グ…」グラッ… ドサッ
ディエゴ「ふん、役立たずが。 そいつは転送魔術の代償により、バトルフェイズ終了時に朽ち果てる」
トリック・デーモン(負傷)「…」ピクピク
ディエゴ「これで終わったと思うなよ? 続いて、ジェネラルデーモンで切り込み隊長を攻撃だ」
ジェネラルデーモン「ガアアーーッ!」ギュンッ ATK2100
切り込み隊長「くッ…!」ATK1200+400=1600
ディエゴ「連合軍、といったか… フッ、つまらんカードだ。そんな貧弱なモンスターを強化したところで何になるっていうんだ?」
ディエゴ「踏みつぶせ ジェネラルデーモン」
ジョニィ「そうは…させない! 罠カード、《トゥルース・リインフォース》発動!」バッ
《トゥルース・リインフォース/Reinforce Truth》
通常罠
デッキからレベル2以下の戦士族モンスター1体を特殊召喚する。
このカードを発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない。
ジョニィ「この罠カードの効果により、僕はデッキからレベル2以下の戦士を呼ぶ! 来い、《ヒーロー・キッズ》ッ!」
ヒーロー・キッズ「ハアッ!」ズキュンッ
《ヒーロー・キッズ/Hero Kid》
効果モンスター
星2/地属性/戦士族/攻 300/守 600
このカードが特殊召喚に成功した時、
デッキから「ヒーロー・キッズ」を任意の枚数特殊召喚する事ができる。
ディエゴ「雑魚が… 何匹湧こうと同じことだ」
ジョニィ「それはどうかな? 英雄への憧れは、他者の心を共感させ…! それは仲間を生む!」
ジョニィ「ヒーロー・キッズの効果発動ッ! デッキから、ヒーロー・キッズをもう2体特殊召喚するッ!」
ヒーロー・キッズ2「はっ!」シャッ
ヒーロー・キッズ3「とおッ!」ビャッ
ヒーロー・キッズ1「でやッ!」ビッ
ヒーロー・キッズ1&2&3「「「とりゃーーーッ!」」」(3人で決めポーズ)パンパカパーン
ディエゴ「くだらんガキ共だ… ヒーローの真似事か? たった300の攻撃力で…」
ジョニィ「くだらないかどうかは、モンスターの攻撃力を比べてから言うんだな」
ディエゴ「む?」
ジェネラルデーモン「ヌゥゥ…」ATK2100
ヒーロー・キッズ1&2&3「「「ふっふっふ…!」」」ATK300+1000=1300
マッシブ・ウォリアー「オオオッ…!」ATK600+1000=1600
切り込み隊長「はぁッ…!」ATK1200+1000=2200
ディエゴ「これは… 全てのモンスターの攻撃力が、1000ポイント上昇している…。連合軍の効果か」
ジョニィ「そうだ! 切り込み隊長は前線に立ち、すべての攻撃を自身が受け止める効果を持つ…! お前のジェネラルデーモンでは、僕のフィールドを突破できないッ!」
ジョニィ「これが、連合軍…! 仲間の一致団結が生み出す力だッ!」
ディエゴ「うざい真似を…。バトルフェイズ終了だ。攻撃をし損ねたトリック・デーモンは死ぬ」
トリック・デーモン「ガハァッ!」ボシュウウウウ…
ジョニィ(…次々と、奴のモンスターが使い捨てられていく…。)
ディエゴ「破壊されたトリック・デーモンの効果を発動だ。俺はデッキから《戦慄の凶皇-ジェネシス・デーモン》を手札に加える」パシッ
《戦慄の凶皇-ジェネシス・デーモン/Archfiend Emperor, the First Lord of Horror》
効果モンスター
星8/闇属性/悪魔族/攻3000/守2000
このカードはリリースなしで召喚できる。
この方法で召喚したこのカードの元々の攻撃力・守備力は半分になり、
エンドフェイズ時に破壊される。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
自分は悪魔族以外のモンスターを特殊召喚できない。
また、1ターンに1度、自分の手札・墓地の
「デーモン」と名のついたカード1枚をゲームから除外して発動できる。
フィールド上のカード1枚を選択して破壊する。
ジョニィ「…!?」目ゴシゴシ
ジョニィ(今、さりげなくあいつ、とんでもなく強力なモンスターを手札に加えなかったか…?)
オオオオオ…
ジョニィ「っ…! この声は…。迷宮の奥から、悪魔の声が…!」
ディエゴ「そうだ。俺の場でデーモンが死んだとき、その霊魂を食いに低級デーモンが寄ってくる…」
ヘルポーンデーモン「グフッグフッグフフ…」ニジリニジリ
ディエゴ「俺はこいつを手札に加える!」ガシッ
ヘルポーンデーモン「!? ウゴ、ウゴゴゴゴ!?」
《ヘルポーンデーモン/Vilepawn Archfiend》
効果モンスター
星2/地属性/悪魔族/攻1200/守 200
このカードのコントローラーは自分のスタンバイフェイズ毎に
500ライフポイントを払う。
このカードが相手のコントロールするカードの効果の対象になり、
その処理を行う時にサイコロを1回振る。
3が出た場合、その効果を無効にし破壊する。
このカードがフィールド上に存在する限り、
相手は自分フィールド上に存在する同名カード以外の
「デーモン」という名のついたモンスターカードを攻撃できない。
ジョニィ「…そいつを、次のウィルスメールの対象にするわけか…!」
ディエゴ「そうだ。便利なもんだろう…? ちょいと餌を垂らせば、駒どもがいくらでも寄ってくる…。使い捨てられ、弾になるとは知らずにな…。この人間世界と同じさ」
ジョニィ「…何だって?」
ディエゴ「カードを1枚セットしてターンを終了する」
ジョニィ 手札:1 /《切り込み隊長》《マッシブ・ウォリアー》《キッズ×3》/《連合軍》 《setA》《setB》《setC》P900
ディエゴ 手札:5 /《ジェネラル》/《ウィルスメール》《set雄叫び》《パンデモニウム》/LP3400
ジョニィ(くず鉄のかかしを引いた… これで、ウィルスメールによる直接攻撃戦法は封じたッ!)
ジョニィ「僕のターン! ドロー!」バッ
ジョニィ「そのままバトルフェイズに突入だッ! 切り込み隊長、ジェネラルデーモンを攻撃しろッ!」
切り込み隊長「とぁーッ!」ザンッ ATK2200
ジェネラルデーモン「ウガーッ!」ザシュゥゥ ATK2100
ディエゴ「ちっ…」LP3400→3300
ジョニィ「行け、マッシブ・ウォリアー! やつに直接攻撃ッ!」
マッシブ・ウォリアー「オォォーーッ!」バッ
ディエゴ「トラップ発動、デーモンの雄叫び。仮初の魂を受け、蘇れデーモンの騎兵」LP3400→2900
ゴゴゴ…
デーモンの騎兵「ガァァーーーッ!」ズボッ(地面から出現する)
ジョニィ「く…! こいつ、また…! 攻撃は中止だ!」ピタリ
ジョニィ「バトルフェイズは終了だ。ヒーロー・キッズ3体を守備表示に変更し、ターンを終了する」
ディエゴ「エンドフェイズ時、雄叫びでよみがえったデーモンの仮初の魂は朽ちる。騎兵は破壊される」
デーモンの騎兵「ガァァッ…」グシャアアア
ディエゴ「そして、騎兵の効果により墓地からトリック・デーモンを蘇らせる! さらに万魔殿-悪魔の巣窟-の効果で、デッキから《デーモン・テイマー》を手札に加える」
《デーモン・テイマー/Shadow Tamer》
効果モンスター
星3/地属性/戦士族/攻 800/守 700
リバース:相手フィールド上に表側表示で存在する
悪魔族モンスター1体のコントロールをエンドフェイズまで得る。
ジョニィ 手札:2 /《切り込み隊長》《マッシブ・ウォリアー》《キッズ×3》/《連合軍》 《setA》《setB》《setC》P900
ディエゴ 手札:5 /トリック・デーモン/《ウィルスメール》《パンデモニウム》/LP2900
ジョニィ(…やつの手札が、どんどん増えていく…!長期戦では僕の方が不利だ…!)
ディエゴ「いくぞ、俺のターン… ドロー!」
ディエゴ「さて… お前を守る盾を、取り除こうか。俺は手札から《戦慄の凶皇-ジェネシス・デーモン》を召喚する」ビッ
ゴゴゴゴゴ…!
ジョニィ「…!? 地鳴りが…!」
ポコロコ「オウ!? 向こうのデュエルで、とんでもねーモンスターが召喚されたみたいだなァーッ!」ドカラッ ドカラッ
ジャイロ「…でかいな…。この地響き… 『最上級モンスター』か…! これが、ヤツの切り札…?」
ディエゴ「来い! 戦慄の凶皇-ジェネシス・デーモンッ!」
ジェネシス・デーモン「ウウゥゥルルルルルゥゥゥーーー…」ATK1500
ジョニィ「な…! レベル8のモンスターを、生贄なしで召喚だってッ…!?」
ディエゴ「この方法で召喚したジェネシス・デーモンは、攻撃力が半分になり、エンドフェイズ時に破壊される。…もっとも、その効果は健在だがな」
ジェネシス・デーモン「ウァルルルルゥゥーーー…」ズボォッ
ジョニィ「…! 奴が、迷宮の地面に手を突き刺した!? 地面を掘り起こしているのか…!?」
ディエゴ「フフフ… ジェネシス・デーモンは、墓地に眠るデーモンの霊魂を破壊のエネルギーに変え、あらゆる物を粉砕できるッ!」
ディエゴ「ジェネシス・デーモンの効果を発動! 奴の伏せカード、くず鉄のかかしを破壊する」
ズボォッ
ジョニィ(…! あの巨大なデーモンが、地面から何かを掘り起こしたッ!)
ジェネシス・デーモン「アルルルァー…」ガシィッ
トリック・デーモンの魂「アー… ウーアー…」ウゾウゾ モゾモゾ…
ジョニィ「う…」
ジェネシス・デーモン「アグルルルゥァアアーー…!」グシャッ (トリック・デーモンの霊魂を握り潰す)
ジェネシス・デーモン「ガウァアアーーーッ!」ブンッ
ドギュウウウウウウッッ…!
くず鉄のかかし「」チュドーンッ バラバラ…
ジョニィ「…! どんな攻撃にも耐えられる、くず鉄のかかしが…! 一瞬にしてバラバラに粉砕されたッ! なんてエネルギーだ…!」
ディエゴ「これで再び、ウィルスメールを遮る障害は消えたな」
ジョニィ「…だが、攻撃力1500のそいつでは、切り込み隊長は倒せない!」
ディエゴ「俺は手札から魔法カード《手札抹殺》を発動ッ!」
《手札抹殺/Card Destruction》
通常魔法(制限カード)
お互いの手札を全て捨て、それぞれ自分のデッキから
捨てた枚数分のカードをドローする。
ディエゴ「俺は《ヘルポーン・デーモン》《デーモン・テイマー》《魔轟神ソルキウス》《トリック・デーモン》の4枚を捨て、4枚ドローだ」
ジョニィ「僕は《マジック・ストライカー》と《赤い忍者》を捨てて2枚ドローする」
ディエゴ「ほう?これは… なかなかいいカードが来たじゃないか」
ジョニィ「…」
ディエゴ「俺は装備魔法カード《堕落》を発動。お前の切り込み隊長に装備する」バッ
=To Be Continued...⇒
乙
弱いモンスターによる結束の力って感じのいいね
ディエゴはデーモンデッキが恐竜族になったりするんだろうか…?
>>329
ディエゴ「デュエルだドン!!」
>>330
Dioのキャラでそれは勘弁してほしいザウルスwwww
>>331
ディエゴ「当然!!正位置ィ!!」(子安voice)
これならいいのか(錯乱)
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