コナン「オレと新一が分裂した…!?(42)


灰原「どういうことよこれ」

コナン「どういうことって言われたって」

新一「俺たちだってなにがなんだかさっぱり……」

灰原(さっき飲ませたのはいつもの解毒剤の試作品……なのに工藤君と江戸川君が同時に存在だなんてどうなってるのよ)

新一「なあ、お前俺なんだよな?」

コナン「ああ。遊園地で組織のやつらにAPTX4896飲まされて体が縮んでしまった高校生探偵の工藤新一だぜ? 今は江戸川コナンと名乗って小学生やってっけど」

新一「そうだよな。俺自身さっきまでコナンで、薬を飲んでいつものように苦しんだ後久々の新一だぜーって伸びをしたばかりだ」

灰原「ねえ工藤君」

新一・コナン「ん?」

灰原「高校生のほう。あなた薬をいつも通りトイレで飲んで、制服に着替えて出てきたのよね」

新一「ああ」

灰原「…ややこしいから便宜上あなたを江戸川君と呼ぶわ。江戸川君はそのときどこにいたの? あなたもトイレに?」

コナン「それが、ちょっとよくわかんねえんだ。気づいたらソファに横になってて、目を開けたら高校生の俺の顔が覗き込んでてびっくりしたから」

新一「おめーよ、だからっていきなり麻酔銃打つことねえだろ!」

コナン「しゃーねーだろ! キッドだと思ったんだからよ。ちなみに延々顔を引っ張ってみたが本物の顔だ」

灰原「ああ、それでとっさによけた工藤君の代わりに博士が眠りこけてて、工藤君の頬が異様に腫れてるってわけね」

コナン「まあ、あのコソ泥素顔で俺に変装できるらしいから、まだ疑いは残ってんだけどな」

灰原「じゃあなんで受け入れてんのよ」

コナン「誰にも話してないようなこととか、俺しか知らないような小さいころの出来事をべらべらしゃりだしたんだよ」

新一「あんなコソ泥と一緒にすんな」

灰原「でもそれって、あなたと怪盗キッドが口裏合わせてるだけって可能性もあるわよね?」

新一・コナン「はあ?」

灰原「ま、そうだとしても私にはあのハートフルな怪盗さんのことなんて関係ないからいいわ。困るはあなたたちでしょうしね、今回は二人とも工藤新一であるということにしておいてあげる」


灰原「……とりあえず、今は様子を見ましょう。どうする工藤君? せっかくだから幼馴染に顔でも見せてくる?」

新一「(あ、俺か)……そうしたいのはやまやまだけど、俺自身どうなるかわからねえしな」

コナン「外には出ないほうがいいかもしれない」

灰原「それもそうね。この分裂のおかげで作用時間が極端に減った可能性もあるし」

新一「なあその場合、俺って消えるのか? いつもだったらコナンに戻るけど、コナンはもういるわけだし、まさかコナンが二人になるっつーことは」

コナン「げっ」

灰原「さあね。効果が切れるまで分からないわ」

コナン「だよなぁ……」

灰原「とにかく24時間以内にはわかると思うし、江戸川君も今日は探偵事務所に戻るのやめたほうがいいわね」

コナン「そうだな。なにが起きるかわからねーし」


(次の日の夕方)

コナン「24時間たったけど」

新一「戻らねえ」

灰原(溜息の付き方からタイミングまで全く同じ……これはこれで興味深いわ)

コナン「どういうことだよ灰原」

灰原「私に聞かれても困るわよ、あなたいったいどういう体の構造してるわけ?」

ピピピピピピ

新一「うわっ 蘭だ!」

コナン「やべえ! 変声機変声機っと……あ」

ピッ

新一「も、もしもし?」

コナン(そうだ新一がいるからいらねえんだ……ん?でもこれ俺だよな?)

灰原「……」


新一「んだよ、いちいちうるせーな」

新一「え? ああ元気元気、ぴんぴんしてるぜ」

新一「あー…そりゃまあ、そうだけど平気だよ。もしかして心配してんのか?」

新一「悪ぃ悪ぃ、ごめんな、でもほんとに大丈夫だから。うん」

新一「……え?まじ?へー、よかったじゃんあいつ」

新一「だな!あー、俺も久々に学校行きたいな」

コナン(……何の話してんだ? つうか会話聞こえるようにしろよ……)


蘭『ねえ新一、最近家にだれか帰ってきたの?』

新一「え?なんでだよ」

蘭『今通りかかったんだけど、門があきっぱなしだし電気がついてる部屋とか窓があいてる部屋もあるけど……』

新一「(げっやべっ!)へ、へえー、父さんたち帰ってんのかなー……つうかなんで通りかかるんだよ、帰り道じゃねえだろ?」

蘭『今コナン君迎えに博士の家に向かってるのよ。昨日から泊まってるから……新一?』

ピッ

新一「やべえ蘭が来るぞ!」

コナン「えっ!? ど、どっかかくれねーと」」

灰原「あなたは別にいいでしょ。工藤君はまずいけど」

コナン「あそっか、でも蘭のとこ行ってもいいのか? 急に薬切れたりしたら」

灰原「保証はできないけど、たぶんあなたと工藤君は今は完全に別個体みたいよ。だから薬が切れても江戸川君にはなんの影響もないはず」

コナン「そっか……完全に別個体か」

新一「あっ、俺裏口から家戻るから!じゃっ」


蘭「コナンくーん」

コナン「あ、蘭ねーちゃん」

博士「おお蘭君」

蘭「すみません博士に哀ちゃん」

博士「なあに全然いいんじゃよ、コナン君もまたいつでも泊まりに来てくれ」

コナン「うん!」


蘭「あ、そうだ。新一のご両親帰ってるなら挨拶してこうかな」

コナン「え!? 帰ってきてないよ!」

蘭「どうして?」

コナン「僕そんな話聞いてないもん!」

蘭「コナン君が聞いてなくてもおかしくないでしょ?新一も知らなかったみたいなんだから」

コナン「あ、や……ほ、ほら!博士なーんにも言ってなかったよ?」

蘭「あ、電気ついた」

コナン「え!?(あのバカ!)」

蘭「やっぱりそうよ!行きましょ」

コナン「ら、蘭ねーちゃん!」


ぴんぽーん

新一「だ、だれだ?」

蘭『すみませーん』

新一「ら、蘭とコナンじゃねーか!どうなってんだっ」

新一(やべえ……もう帰ったと思って普通に電気つけちまった)

新一(いつもの蘭だ……。でもなんか雰囲気違うな)

新一(ああそうか、コナンの時と目線の高さが違うんだ。いっつも蘭のこと見上げてたから……新一の時は俺のほうが背高かったんだっけ)

新一(……別にいつもみたいに「急に帰ってきたんだ」って言っちまえば問題ねえよな)

新一(コナンはコナンのままでいいわけだし……あれ、むしろこっちのほうが自然じゃねーか?)

新一(あ、そういやさっき寝癖ついてたな。鏡、鏡っと……うん大丈夫だ俺相変わらずイケメン)


蘭「……もしかして」

コナン「?」

蘭「泥棒よきっと! だっておかしいじゃない、こんなにチャイム鳴らしてるのに誰も出てこないなんて!」

コナン「そ、そんなことないよー、戸締りくらいちゃんとしてるって(がちゃがちゃ)ほら、鍵かかってるもん!蘭ねーちゃん見間違えたんだよ」

蘭「コナン君下がってて」

コナン「へ」

蘭「はああああああああああああああ」

ばたんっ(ドアを蹴破る蘭)

コナン「げっ!(おれんちのドアが……!)」

蘭「どこにいるの! 出てきなさい!!…………あ」

新一「………よ、よう、らん…」

コナン「あー…」

蘭「し、新一!? どうしたの!?なんでドアの下から…!?」

新一・コナン(おめーのせいだよ…)


蘭「もう!帰ってたなら言ってよねー!」

新一「わりぃわりぃ、明日驚かしてやろーと思ってさ」

蘭「ばか! 心配したんだから!」

新一「蘭……わるかったよ」

蘭「でもよかった!元気そうで」


コナン(……なんだあのいちゃつきっぷりは)

コナン(蘭相手にでれでれしやがって誰だあいつ……って俺か)

コナン(蘭も蘭で新一が戻ってきたらすぐあれだ)

コナン(もう19時まわってるっつーのに俺無視して新一新一って……ああでもあれも俺なんだよな)

コナン(…俺っていったいなんなんだ? 新一であって新一じゃない……)

コナン(だって俺が新一なら、今蘭の隣にいて楽しそうに会話してるはずで、こんないたたまれない気持ちになったりしない)

コナン(つーか腹減った)


蘭「あ、そうだ。新一おなかすいてるでしょ? 私なにか作ろうか」

新一「え?いや、でももう7時過ぎてるし、コナン連れて帰れよ。おっちゃんも待ってるんじゃねーか?」

蘭「お父さんは今日は麻雀で帰ってこないのよ!ほんといい加減にしてほしいわよねー。ね、コナン君、せっかくだからここでご飯食べて帰りましょう?」

コナン「うん」

新一「おいいいのかよ」コソコソ

コナン「断る理由ねーだろ?」コソコソ

蘭「……」

蘭「なんかそうしてるとほんとに兄弟みたいね」ニコッ

新一「えっ」

コナン「ぼっぼく新一にいちゃんだーいすき!」

蘭「ふふ、よかったねー、コナン君!ほら新一、コナン君も喜んでるんだから、もう急にどっか行ったりしないでよ?」

新一「はは、まあ努力すっけどよ…」

新一(普段子供のふりしてる俺ってあんな感じなのか)

コナン「んだよ」

新一「なんでもねえよ」


蘭「じゃあ、また明日ね」

新一「ん、あそうだコナン。明日学校終わったら博士んち集合な」

コナン「わーってるよ」

蘭(仲良いなー)

新一「蘭、メシうまかったよ。サンキュ」

蘭「えっ」

新一「じゃなー、明日寝坊すんなよ!」

蘭「ちょっと、新一! もー、それはこっちのセリフよ!」

コナン(……毎日蘭の料理食ってるくせに。俺だって毎晩おいしかったって言ってるっつーのに)

コナン「蘭ねーちゃん、すっごく楽しそうだね」

蘭「え? そ、そうみえる?」

コナン「うん」

蘭「……コナン君だけに言うね、わたし今すっごく幸せ!」

コナン「そうなんだ、よかったね」

コナン(まあ、とりあえず蘭が幸せって言って笑ってるならいいか……)

~次の日放課後~

コナン「ええ!? 江戸川コナンを工藤家の養子に!?」

新一「博士が父さんたちに連絡しろっつーからよ、電話したらそういうんだ」

コナン「ちょっと電話借りるぜ博士」


有希子『はいもしもし、あら新ちゃん?今度は小っちゃいほう?』

コナン「母さん!どういうことだよ!コナンを養子にするって!」

有希子『ああ、だってそっちのほうが都合がいいと思わない? 養子はちょっと言い過ぎだけど、いつどうなるかわからない状況じゃ蘭ちゃんのところにずっといるわけにもいかないでしょ』

コナン「でもよ!」


有希子『新一が帰ってるっていえばコナンちゃんがうちの家で新一と二人で暮らしたって別に不思議じゃないでしょ?遠い親戚だって言ってあるし』

有希子『それを確実にするために、養子って言ってうちで引き取ったことにするっていう手もあるよって優作が』

コナン「……母さん、でも俺だって新一なんだ。養子になったら俺、新一の弟ってことになるんだろ?そしたら俺は新一じゃなくなっちゃうじゃんか!」

有希子『そんなことわかってるわよ。高校生の新ちゃんも小学生の新ちゃんもどっちもわたしたちの大切な一人息子よ』

有希子『だからこそ、あなたを危険な目に合わせたくないの。わたしも優作も、あなたが一番安全に過ごしていける方法を考えてるの』


コナン「……」

新一「……まあ、同一人物なんだから養子も何もねえけど、確かに蘭のところにはいないほうがいいかもしれねえな」

コナン「…ああ。ところでなにも体に変化はねーのか?」

新一「今のところ別に。お前は?」

コナン「俺も特に」

灰原「どっちも平熱だし、脈拍も正常。もうすぐ丸二日たつというのに元に戻る気配はなし。今までにない事例ね」

博士「もしかして本当に分裂してしまったのか?」

コナン「んなマンガみたいな話あるかよ」

灰原「そもそも人間が縮むこと自体おかしいのよ」

新一「お前が言うな、お前が」

灰原「それはおいといて、江戸川くん、あなたはやっぱり元の自分のうちで工藤君と暮らしたほうがいいわね」

博士「うちにも近いし、なんかあったときには困らんじゃろ」

コナン「そうだな」

新一「じゃあ母さんに手紙書いてもらえるように頼むよ」

~一週間後~

蘭「じゃ新一、コナン君のことよろしくね」

新一「おう、まかしとけ」

蘭「コナン君、ちょっとさみしくなっちゃうけど……」

コナン「うん……」

蘭「新一朝弱いから、叩き起こしてやっていいからね。それと、ちゃんとした食事が出なかったらすぐ電話してね。わたしがご飯作りに行くから。あとそれからー…」

新一「おいおい」

コナン「大丈夫だよ蘭ねえちゃん」

蘭「それから、二人ともすぐ事件に首突っ込むのやめなさいよ?何かあったらって、いっつもわたし不安なんだから……」

コナン・新一「蘭……」


新一「ふう、とにかくこれで一安心だな」

コナン「ああ。最近組織のやつらもおとなしいし大丈夫だろ」

新一「まあ不安なのはおっちゃんだな」

コナン「調子に乗って事件の依頼受けなきゃいーけど」


~服部編~

※変な関西弁には目をつぶってください。ごめんなさい。

服部「よおー工藤」

コナン「……」

服部「なんや機嫌悪いな」

新一「お、服部じゃねーか!なんでいるんだ?」

服部「えっ えっ」

コナン「平次兄ちゃんいやだな~僕の名前はコナンだって毎回言ってるのに~」

和葉「工藤君や!戻ってきてたんやー」

蘭「和葉ちゃんに服部君じゃない!」

和葉「よかったなぁ蘭ちゃん!」

蘭「…うん!」

服部「ど、どないなっとんねん工藤」

新一「まあ詳しいことはうちで話すからよ、うち泊まってけよ」

服部「おう」


服部「分裂したぁ!?」

コナン「うっせーなぁお前」

新一「相変わらずだな」

服部「んなアホな話あるかい!小っこいねーちゃん呼んで来い!」

新一「まあまあ、落ち着けって」

服部「…さてはでっかい工藤のほうがキッドやな?」

新一「違ぇよ」

コナン「眠らせるぞ」

服部「は、はは冗談やって」

服部(二人になるとおっかねえな)

服部「つまりこっちも工藤でそっちも工藤っちゅーわけやな?」

服部「それでちっこいのとでっかいのと工藤同士が一緒に生活してると」

コナン「ああ」

服部「あっはっはっはっはそりゃーおもろいな工藤!!!」

新一「何がそんなにおかしいんだよ、当然だろ」

服部「へえー…でも自分らややこしゅうならへんの?」

新一「んー、特に困ったりはしてないな。普通に学校にも通えてるし」

コナン(そりゃお前のほうはな)

コナン「まあなんつっても自分だから考えてることは大体わかるし楽っちゃあ楽だぜ?」

服部「それもそうやなー、あ、でもちっこい方の工藤はかわいそうやな」

コナン「服部…」

新一「?」

服部「あのねーちゃんと離れ離れになってもうて、一緒に風呂入ったりできなくなったもんな~」

コナン「てめえ」

新一「そもそもそんな頻繁にはいってねえよバーロー」

(探偵事務所へ向かう女子二人)

和葉「でも工藤君ってほんまにイケメンやねー」

蘭「そうかな?」

和葉「あれ?そういえばコナン君は?」

蘭「ああ、コナン君は新一のところで一緒に暮らしてるんだ」

蘭「新一がいる間はそっちで暮らすようにご両親から言われてるんですって」

和葉「へー…なんかあの子も大変なんや」

蘭「うん、新一も両親が忙しいでしょ? 中学生の時から一人暮らしだったし、似た者同士なのよ。事件に首突っ込みたがるし」

和葉「顔もそっくりやもんな!兄弟みたいでほほえましいわぁ」

蘭「……そうよね」

和葉「あ、平次からメール……今日あいつ工藤くんちに泊まるって」

蘭「そっか。新一と会うの久しぶりだもんね、服部君も」

和葉「せやな。仲良いコナン君も一緒だから楽しいやろなー」

蘭「和葉ちゃんはうちでいいでしょ?」

和葉「うん!お世話になります」


歩美「あ!蘭お姉さんだ!」

蘭「歩美ちゃんに光彦君に元太君!」

光彦「どちらに行かれるんですか?」

元太「あれ?こっちのねーちゃん誰だっけ?あったことあるんだけどよ」

和葉「遠山和葉。蘭ちゃんの友達や。みんなはコナン君の友達やろ?知ってるで、よろしくな~」

光彦「よろしくおねがいします」

歩美「あ、そうそう蘭お姉さん、コナン君は?」

元太「探偵事務所行ったらいないって言われてよ」

蘭「あらまだ言ってなかったっけ?コナン君、今新一のところで暮らしてるの」

元太歩美光彦「えー!?」

光彦「それってあの高校生探偵の?博士のうちの隣にある?」

元太「あの幽霊屋敷にか?」

歩美「えー、コナン君がおばけにたべられちゃう!」

蘭「幽霊屋敷ってねえ」


コナン「なんだおめーら急に」

光彦「コナン君がお引越ししたと聞いてやってきたんですよ」

歩美「そうそう!お祝いに、引っ越しパーティーしよう!」

コナン「あのなぁ、別に住むとこが変わったくらいで引っ越しなんて大層なもんじゃ……」

元太「なあ、パーティーってことはうな重出るんだろ?」

新一「さすがにうな重はねーだろ」

光彦「あ、あなたは!」

歩美「工藤新一さんね!」

新一「久しぶりだなー、おめえら(この高さからだとやっぱ小さいなー)」


元太「誰だ?そいつ」

光彦「もー、これだから元太君は!この前一緒にキッド大捜査した工藤新一さんですよ!有名な高校生探偵の!」

新一「キッド大捜査?」

歩美「蘭お姉さんの恋人さんよ」

新一「こ、恋人じゃねーよあんな暴力女!」

蘭「わるかったわねぇ暴力女で!」

新一「げ、蘭!」

コナン「あーあ」

和葉「わー、工藤くんちってすごいお屋敷やねえ」

歩美「蘭お姉さんにコナン君のとこまで案内してもらったの!コナン君が新一お兄さんと親戚だったなんて知らなかったぁ」

光彦「水臭いですよーコナン君!こんな大事なこと秘密にしてるなんて」

元太「そーだそーだ」

コナン「はは、悪かったよ」

蘭「この子たちがコナン君のお祝いしたいっていうから、いろいろ持ってきたのよ。さすがにウナギは無理だったけど」

元太「えー……」

蘭「ごめんね」

新一「まあ、うな重ぐらい買ってくりゃいいだろ」

蘭「え、大丈夫なの?」

新一「父さんのカードあっから!」ドヤッ

蘭「もー、無駄遣いばっかして!」

新一「しゃーねーだろ?大事な友達がお祝いしてくれてるっつーんだからさ。ほら入った入った!」

コナン「あれ?灰原は?」

歩美「この後呼びに行こうと思って!先に荷物おきにきちゃったんだー」


元太「あれ?また知らない人がいる」

服部「ん?工藤の友達やな」

光彦「え、新一さんとお友達だなんてそんな……まあでも僕たち探偵団の先輩ですし、この前は一緒に怪盗キッドを捕まえたんです!」

和葉「え、そうなん?すごーい」

コナン「平次にいちゃーん、新一兄ちゃんじゃなくてぼくの友達だよー」

服部「しもた」

元太「おれ小嶋元太!うな重が食べたい!」

光彦「僕は円谷光彦といいます!高校生探偵の方々とお話しできて光栄です!」

歩美「わたしは吉田歩美よ!将来はコナン君と結婚するの!」

蘭「まぁ」

和葉「かわいー」

元太光彦「えー!」

光彦「な、なんでコナン君なんですかぁ」

元太「趣味わりぃぞ!コナンなんかいっつも大人の前じゃ猫かぶりすんじゃねえか。そういうのって絶対ろくな死に方しねえぞ」

コナン「悪かったな!」


服部「あっはっはっはっはっはもてもてやなぁ工藤!」

蘭「なんで新一なの?コナン君よ」

服部「あ、いや、えー、そのほら、なんかこうそっくりやからついつい間違えてもうた!すまんすまん」

新一「てめえいい加減にしろよ」ヒソヒソ

コナン「眠らせるぞ?ああ?」ヒソヒソ

和葉「ほら平次、挨拶!」

平次「西の高校生探偵、服部平次や!よろしゅうな」

歩美「はーい!和葉お姉さんと平次お兄さんは付き合ってるの?」

和葉「な!何言うてんのそんなわけあらへん!あたしは平次のお姉さんとして付き添いで一緒におるだけやしそもそも色黒好きでもなんでもないねんで」

服部「笑かしやがるなこの女!それそっくりそのままお返ししたるわ!だれがお前みたいなうるさい女好きになるかっちゅーねん」

コナン「(めんどくせー)俺灰原迎えに行ってくる」

新一「あ、俺もついでに買い物行くわ。蘭、なんか買ってくるものあるか?」

蘭「え?そーね、じゃあ飲み物とか……あ、あたしもいく!」


灰原「なあに?」

灰原(しかしすごい絵ねこの三人)

蘭「今からコナン君の引っ越しパーティーをするの。探偵団のみんなも来てるし哀ちゃんもおいでよ」

博士「いってきなさい哀君」

新一「博士はこねーのか?」

博士「わしはちょっと忙しいからのう」

新一「博士最近何してんだ?」ヒソヒソ

灰原「秘密の研究だそうよ。また何か面白いメカでも作ってるんじゃない?」ヒソヒソ

新一「ふーん」

コナン「……」

灰原「わかったわ」

新一「じゃ、俺たち今から買い出し行ってくるから。なんかほしいもんあるか?」

灰原「……」

コナン「ううん大丈夫」

蘭「じゃ、すぐ戻るからね」

灰原「不満そうね」

コナン「何がだよ」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年02月07日 (金) 09:18:45   ID: oqO7tiWg

すごく面白かったです。
続きはどうなるのでしょうか??すごく気になります!

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