奉太郎「いや、いきなり意味分からん。ちゃんと説明しろ」
える「す、すみません! 実は部屋で休んでいたら、急にガチャガチャとドアを開けようとしていた人が居たみたいで……」
奉太郎「……鍵はかけてたんだよな?」
える「えぇ……それからしばらくして音が止んだので恐る恐る開けてみましたが、そこには誰も居ませんでした」
奉太郎「それで、怖くなったから部屋を替わってほしい、という事だな?」
える「は、はい!」
奉太郎「そういう事なら別に構わないが…………千反田」
える「なんでしょう?」
奉太郎「お前いつもの『気になります!』ってはないんだな」
える「えっ……あ、その、ほら、こんな状況ですし……!!」
奉太郎「…………それもそうか」
【千反田の部屋】
奉太郎「……なんか人の部屋ってのは落ち着かないな」
奉太郎「とりあえずシャワーでも……しまった、もう夜時間か」
奉太郎「仕方ないな、今日はもう寝て朝にシャワーでも」
ピンポーン
奉太郎「ん、こんな時間に誰だ?」
ガチャ
里志「あれ、ホータロー?」
奉太郎「なんだこんな時間に」ハァ
里志「いや、あれ、ここって千反田さんの部屋じゃ?」
奉太郎「なんか一晩だけ部屋を交換してくれって頼まれたんだ」
里志「なるほど。よく見ればネームプレートも入れ替わっているね」
奉太郎「は?」
里志「え、知らなかったのかい? ほら」スッ
奉太郎「…………」
奉太郎(俺じゃない……となると)
里志「それにしても、どうして千反田さんは部屋の交換なんてしたんだろうね。僕を呼び出しておいてさ」
奉太郎「呼び出された? お前が千反田に?」
里志「うん。あ、一応言っておくけど、僕は浮気はしないよ。摩耶花は怖いからね」
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