【龍が如く】冴島「……髪が伸びた」 (18)
秋「すっげえ半端に伸びましたね」
冴「また伸ばそうか思うてんけどこらみっともないな」
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秋「やっちゃいます?何故か都合のいいことにバリカン持ってますよ俺」
冴「何でやねん。まあええわ、ちょお貸してくれんか」
秋「俺がやりましょうか」
冴「楽しそうな顔すんなやお前…。しばき倒すぞ」
秋「いや、最近すっごく暇なんでちょっと…」
冴「…ええから貸せ」
秋「おっことわりしますー」
冴「…」
秋「凄まないで下さいよ…解りましたよ。どうぞ」
冴「すまんの」
秋「最初から冗談ですから。ってここでやるんですか!?」
冴「ちゃんと片付けるで」
秋「そういう問題ですかね」
冴「ええやないか」
秋「……」
冴「…どや。さっぱりしたやろ」
秋「あの」
冴「なんや」
秋「後ろ頭、まだらですよ」
冴「!」
秋「やっぱり俺やりましょうか」
冴「すまん」
秋「はいはい…じゃあちょっと失礼して」
冴「…」
秋「よっと。はい、大丈夫です」
冴「他人に頭触られんのも慣れんもんやな…前刑務所で刈られて以来や」
秋「まあ理容室でもない限り頭触られることもないですし、慣れるもんでもないでしょ」
冴「せやな」
秋「真島さん呼んだ方がよかったです?」
冴「アホか。気色悪いわ」
秋「ですよね」プ
冴「何がおかしい」
秋「いやちょっと想像したらかなりシュールな光景で」
秋「しかしまだらはまだらでしたけど冴島さん器用なもんですね。刈り慣れてないのに後ろ頭以外は綺麗でしたもん」
冴「雪山で細々した作業しとったからな。大体がこういうのはきちっとしたい方やし」
秋「意外と几帳面なんすね」
冴「……何が言いたいんや」
秋「いや、深読みしないで下さいよ。特に意味はないんで」
冴「ほーか」
秋「俺もそろそろ髪切りにいかないとなあ…」
冴「よっしゃ」
秋「構えないで下さい」
冴「ここで恩を返さな男が廃るやろ」
秋「こんな所で義理人情働かせないで下さい」
冴「くそが」
秋「あれ、何で俺悪態つかれたんだろ」
冴「しかし暑いな」
秋「話のそらし方がイマイチチープですよ冴島さん」
冴「俺は器用な方や」
秋「だからといって強引に話を戻せという訳でもないです。勘弁してください」
秋「しかし伸ばそうとしてたのは意外でしたよ」
冴「何でや」
秋「こういうの、実用性を重視する方だと思ってましたから」
冴「これでも昔は気ぃ使てたんやで」
秋「ああ…回想での冴島さん、とんでもないキューティクルでしたもんね」
冴「何の話や」
秋「こちらの話です、気にしないでください」
冴「まあ身だしなみは大事やで。見かけ倒しはアカンがな」
秋「いや、冴島さん見た目も強さも人外なんで大丈夫ですよ」
冴「見た目人外ってお前…」
秋「すみません、間違えました。寧ろ強さに見た目が追いついてないです。怖いだけで人の枠内です」
冴「お前すごいこと言うな…」
秋「すみません」
冴「いや別に気にしてへんけど」
秋「ここ最近色々あったんで度胸が異常についたんですよ」
冴「納得した」
秋「長髪も似合ってましたけどあそこまで伸ばすのに時間がかかりますよね」
冴「まあな。暑いしな」
秋「ドラ氏でもいればいいんですけど」
冴「…あ?」
秋「何でもないです」
冴「しかし俺はいつ帰れるんやろ」
秋「帰ればいいじゃないですか」
冴「アホ。秘書の姉ちゃんに謝ろ思ってきたんやないか」
秋「なんかありましたっけ」
冴「…お前大丈夫か?昨日思いっきりぶつかってもうたし怪我やら心配でな。弁当買って来たで」
秋「ああ、大丈夫ですよ花ちゃんなら。何か貴重な体験しちゃったんで忘れちゃってました」
冴「まあ俺も今思い出したんやけどな」
秋「花ちゃん遅いですね」
冴「自分とこの社員ちゃうんか」
秋「俺、寧ろお世話されてる側ですし」
冴「やろうな」
秋「よくついてきてくれますよ、彼女も」
冴「しゃーないんちゃうんか」
秋「…そうですかね?」
冴「お前もせこい奴やな…」
秋「言わないで下さいよ…自覚してますし」
冴「まあ俺が口出す事でもないか」
秋「もう遅いですよ…」
冴「お、きたな」
秋「ですね」
冴「大丈夫そうやな…。気ぃ使わせてもしゃあないし、俺は帰るわ」
秋「そうですか?」
冴「ほな弁当な」
冴「また来る」
秋「了解です」
花「ただいまー。今冴島さん見まし…って何ですかこれ!この散らかり具合!!」
秋「あ、あー…っと。これね」
花「これねじゃないですよ!!もういい加減にしてください!!」
花「大体社長はいつもいつも…」
秋「そうそういつもありがとうね、花ちゃん。焼肉弁当食べようよ」
花「誤魔化さないで下さい!!頂きますけど!!」
終わりです。龍が如く好きです。
特に冴島の人外加減が。
では。
このSSまとめへのコメント
和むね
ちんこまんこうんこwwww