玄「お姉ちゃんと喧嘩した」ズーン (164)

朝 阿知賀女子学院2年教室



ガラッ

モブ「おはよー」


灼「おはよ・・。」


モブ「今日はゆっくりだねー」


灼「うん、朝練なかったから・・」


モブ「あ、だから玄ちゃんもまだなのかー」


玄「・・・」ガラッ


ア、クロチャンオハヨー



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あれ、たってた?


モブ「あ、噂をすれば。玄ちゃんおはよー」


玄「・・・」ズンズンズン


モブ「あれっ?」


玄「・・・」ズンズンズンズン


灼「玄?おはよ・・って、ちょ」


玄「・・・」ズンズンズンズン ガシッ


灼「ちょ、なにっ、くろっ?」



玄「あ゛ ら゛ た゛ ぢゃーーーーーん゛」ビエーーーーン


灼(うゎ・・朝からわずらわし・・・)

___________
________
____

玄「」グスン・・グスン・・


灼「それで、宥さんを怒らせてケンカしたって・・何やったの玄?」


玄「何もしてないよぉ」


灼「何もしなくてあの宥さんが怒るはずな・・」


玄「してないもん」


灼「冷水ぶっかけたとか・・」


玄「し、しないよぉ」


灼「朝ごはん好き嫌いして残したとか・・」


玄「つくってるの私だもん」


灼「じゃあ、宥さんの胸にセクハラしたとか・・」


玄「おもちマッサージのことなら10年前から毎日してるけど怒られたことないもん」


灼(やってんのかよ・・)


灼「じゃあ、ホントに心当たりはないの、玄」


玄「あるのです」


灼「そっか・・え?あるの?なら最初から言ってほし・・」


玄「お姉ちゃんは他に妹をつくったんだ!」




灼「・・・は?」



玄「おかしいと思ってたのです!インハイ以来一緒にお風呂はいってくれなくなったし、一緒に寝ることも少なくなった!」


玄「スキンシップをあからさまに避けられてるもん!」


灼「それは玄がセクハラするからじゃ・・」


玄「おもち以外のスキンシップもだよ!」


玄「これは絶対よそに妹をつくっているのです」


玄「お姉ちゃん、インハイ以来カッコ良くなったからって飽きた妹はポイなんて酷いよ!」


灼「玄、おちついて。売れだした芸人に捨てられた元カノみたいなこと言ってるから」


灼「大体、妹は恋人じゃないんだからそう簡単にはつくれな・・」


玄「ふん、怪しいものだよ!」


灼「いや、玄」


玄「ふーんだ」ツーン


灼(超絶めんど・・あと殴りた・・)



灼「ハァ・・・玄、玄は贅沢だよ」


玄「・・・?」


灼「あんな優しくて綺麗なお姉ちゃんがいて、しかもすごく仲良しで・・」


灼「ちょっとくらいケンカしたからって、一人っ子の私からすると羨まし・・代わってほしいくらい」


玄「あ・・」


灼「玄も、宥さんが理不尽に怒ったりする人じゃないってわかってるよね・・?」


玄「・・・」コクリ


灼「一緒についてってあげるから部活の時仲直りすること・・」


玄「うん・・うん、わかった。ごめんね、ありがとう灼ちゃん」



昼休み 購買



憧(あちゃー、混んでるなぁ購買)ハァ・・


憧(たまにはパンもいいけどさ、『お母さんだってたまには楽したいんだもん』ってのはどうなの?まぁ、いっつも早起きして作ってくれるんだから文句はいえないけどさ)


憧「今日は天気いいなあ。ちょっと涼しくなってきたし今日は外で食べてもいいかも」


憧「って、あれ?宥姉?」

温室



宥「・・・」モグモグ ウウッ


宥「・・・」モグモグ グスン


宥「・・・」モグモグ ゴクン クスン


憧「宥姉ぇー?いるの?」


宥「!ゴシゴシ・・・あ、憧ちゃん?」


憧「あ、いた。窓から温室に入ってくのが見えたからさー・・・って、もしかして泣いてた?」


宥「ふぇ?そ、そんなことないよ、なんで?」


憧「いや、目、赤いしマフラーも少し濡れてる」


宥「え、えっと・・きょ、今日は寒いね憧ちゃん」


憧「お、おおぅ、誤魔化しかた下手すぎてびっくりした。まだまだあったかいよ。で、宥姉?」


宥「そ、そっかー。私は家ではもう炬燵にこもりきりなんだー」


憧「宥姉」


宥「あぅぅ・・・えっとぉ」オドオド


憧「ん」


宥「あ、あのね・・わたひねぇ・・・」グシュッ


憧「ちょ、ちょ、宥姉?」


宥「く、くろひゃんとぉ・・・けんかしちゃったぁ・・」ポロポロ

___________
________
____

憧「落ち着いた・・?」


宥「・・・」コクン


憧「姉妹喧嘩かぁ・・うちもお姉ちゃんと年離れてるからあんまりしないほうだけど、宥姉と玄がケンカってのもめずらしいね」


宥「うん・・たぶん生まれて初めて」クスン


憧「うまれて!?」


憧「・・・はぁ、そりゃショックも大きいわ。で、原因は?どうせ玄なんだろうけどさ」


宥「え、えっとぉ・・言えない、よ。で、でもね、私が最初に玄ちゃんを怒っちゃったの。」


憧「え、宥姉が怒ったの?(そんなの私見たことないわー。なにやったのよ玄)」


宥「うん・・私お姉ちゃんなのに一方的に怒っちゃって、玄ちゃんは全然・・あんまり悪くないのに」


憧(あ、玄が悪いわこれ)


宥「そしたら玄ちゃんも驚いちゃって、『お姉ちゃんなんか知らない』って」


宥「ど、どうしよう憧ちゃん・・」ジワッ


憧「んー・・けんかの理由がわからないから、そこは自分たちで解決するしかないけど」


宥「あぅ・・」


憧「でも、これからどうすべきかは分かってるんじゃない?」


宥「え・・」


憧「玄と、このままでもいいの?」


宥「い、いやだよ!玄ちゃんと仲直りしたい!」


憧「ん、じゃあ私もフォローするからさ、部活の時仲直りしよ」


宥「うん・・うん!そうする。ありがとう憧ちゃん」アッタカーイ


放課後 麻雀部部室



憧「こんちはー」ガラッ


穏乃「憧!よっす」


憧「うっす」


灼「憧。こんにちは」


宥「こ、こんにちはー」ガラッ


玄「」ビクッ


灼「宥さん、こんにちは」


灼「ほら、玄」


玄「あう」


憧「宥姉も」


宥「う、うん」


玄「・・・」


宥「・・・」


穏乃「・・・?」


玄宥「「あ、あの!」」


玄宥「「・・・!」」


玄宥「「・・・」」


憧「いや、中学生カップルか!」


灼「玄、仲直りするんでしょ」


玄「う、うん」


玄「あのね、お姉ちゃん」


宥「うん」


玄「わたし、お姉ちゃんを怒らせちゃって・・お姉ちゃんが理由なく怒るわけないのに知らないなんて言って」


宥「うん」


玄「ひどいこと言ってごめんなさい、わたし、お姉ちゃんに嫌われたくないよぉ」グスン


宥「・・・!・・玄ちゃん、お姉ちゃんは玄ちゃんを嫌いになんてならないよ?」


玄「お姉ちゃん・・」


宥「お姉ちゃんも、ごめんね?玄ちゃんのこと、大好きだからね?」


玄「うん・・うん、私もお姉ちゃん大好きぃ」ダキッ



グスン オネエチャー ヨシヨシ


憧「えぇ話や・・」グシッ


穏乃「??」


灼「雨降って地固まるだね」ヤッタネ


玄「おねえちゃーん」ギューー


宥「くろちゃーん」ギューー


玄「お姉ちゃんだいすきーー」


宥「私も玄ちゃんだいだいだーいすき」


玄「私、もうお姉ちゃんを怒らせたりしないからねー?」


宥「ありがとー!おもち触るの控えてくれるんだねー」


玄「え、いやだよ?」


宥「え?」


玄「え?」


灼憧「「え?」」

つづく


宥「え?あ、あれ?玄ちゃんは、おもちマッサージを、控えてくれるんだよね?」


玄「?・・控えないよ?」ハテ?


灼「えっと?」


憧「どゆこと?」


宥「く・・」


玄「く?」


宥「玄ちゃんの、ばかーーー!!!」


玄「!?」


宥「仲直りしてくれるって、お姉ちゃん嬉しかったのに!」


宥「お、お姉ちゃんを騙したの?」


玄「お姉ちゃんおちついて!」


宥「お、落ち着けないよぉ!あの玄ちゃんがおもちを我慢するなんてって感動したのに!」


玄「いや、おもち我慢はちょっと・・」ムリムリ



宥「なんでぇ?仲直りしてくれるならおもちも我慢してよぉ」


玄「いや、仲直りはするけど?」


宥「が、我慢するって言うまで、仲直りはおあずけなんだから!」


玄「な!?」


玄「・・・ふ、ふーむ、なるほどなるほどなるほどー」ハハーン


玄「ついにしっぽを出したね、お姉ちゃん!」ビシッ


宥「え?」


玄「なんやかんやと言いながら、お姉ちゃんは私を捨てるつもりなんだ!」


玄「やっぱり余所に新しい妹をつくったんでしょ!」


宥「え?え?」


憧「なにいってんの?あの子」


灼「いや、私もわからな・・」



玄「」キッ


憧「え、なに、私?」


玄「憧ちゃんなんでしょ、新しい妹!わかってるんだからね!」


宥「く、玄ちゃん、私たちのことで他の人に迷惑かけちゃ、めっだよ」


玄「!・・・かばうんだ」ヘェ・・


憧「ちょっと玄、いい加減にしときなよ」ハァ・・


玄「もういいもん!お姉ちゃんがその気なら私にも考えがあるから!」


玄「私だってモテないわけじゃないんだから!新しいお姉ちゃん作っちゃうもんね!」ヒョイッ


灼(玄のなかの姉妹の定義はどうなってんの・・って、わっ!なに玄?下ろして」ジタバタ


宥「く、玄ちゃん、なにしてるの?灼ちゃんを降ろそう?お、お姉ちゃんは私でしょ?」


玄「灼ちゃん、姉妹ほしいって言ってたよね!」


灼「い、いや、言ったけど・・」


玄「なら私が妹になるのです!というわけで今日は灼お姉ちゃんの家にお泊りするから早退します!」


灼「え、何勝手に」


玄「行こう、灼お姉ちゃん」ガラッ


憧「玄!」


玄「!」ピタッ


憧「いいの、玄?今行っちゃったら私、ホントに宥姉の妹になっちゃうからね」


宥「玄ちゃん・・」


玄「そ、そんな・・あぅぅ・・し、」



玄「しらないもーーん」ドヒューン

___________
________
____
憧「はぁ、あのバカ・・」


宥「玄ちゃん・・玄ちゃんのお姉ちゃんは私なのに・・・」ブツブツ


宥「なんで、なんで・・・ちゃんと仲直りできてたのに」ブツブツ


宥「私が・・仲直りおあずけなんて、言ったから」ブルブルブルブル


憧「はい、ストーップ」


憧「宥姉、今まで玄とケンカしたことないんでしょ」


憧「玄は姉妹ゲンカのやり方がわかんないから、色々こじらせただけだって」


宥「で、でもぉ・・」


憧「で、こじらせてるのは宥姉もいっしょ!玄よりはましだけどね」


憧「あっちには灼さんもついてるんだし、それにあのシスコンが宥姉なしでいられる訳ない」


憧「お姉ちゃんはどっしり構えとけばいいの!ね?」


宥「憧ちゃん・・」


宥「・・・」コクン


憧「よし!しず、わたし宥姉んとこ泊まり行くから今日はもう解散ね!」


穏乃「えー、うーん、せっかく来たのになー」


憧「まぁまぁ、今度ラーメンおごるからさ。玄が」


穏乃「やったー!大盛りだからね!」


穏乃「じゃあ私、山行くからばいばーい」ダダダッ


憧「じゃ、私たちも帰ろっか」ヤレヤレ


つづく

多分、またあとで来ます~

夕刻 松実館への帰路


宥「・・・」テクテクテク


憧「・・・」テクテクテク


宥「モオ、オワリーダネー」


憧「こらっ」ペシッ


宥「あぅ」


憧「もー、3分おきに失恋ソング歌うのやめなって」


宥「ご、ごめんね。無意識なの・・」


憧「まったく・・」


憧(どっしり構えろとは言ったものの、かなり参ってるみたいね)


憧「仲直りは早くても明日なんだから、今日はご飯食べてから灼さんと連絡とりつつ作戦考えよ」


憧「おなか減ってるとネガティブなアイデアしか浮かばないから」


宥「う、うん」


憧(とはいえ、そんなに難しい話でもないんだけどね)


憧(玄は、のほほんとしているから宥姉に生活の大部分を頼っているはず)


憧(つまり何もしなくても長期戦になれば玄から折れるしかない。これは大きな弱点)


憧(そして宥姉は美人だしきっとモテる。)


憧(玄は妹とか言いつつ半分恋人気分でいるみたいだったし)


憧(明日は弱点を刺激しつつ、宥姉のモテ話でもして玄の嫉妬心を煽れば任務完了)


憧(玄はおもち抜きでも前より宥姉にべったりになるはず!)


宥「イツモイッショニーイータカッター」


憧(さっすが天才少女あこちゃん!我ながら冴えてるわー)ペシッ


宥「あぅ」イタイ

夕方 松実館



憧「おじゃましまーす」


宥「どうぞー」


憧「あー久しぶりの松実家だー」


宥「ふふ・・いらっしゃーい」


憧「もう夕飯とりかかる?私、なんでも手伝うよ」


宥「私、あったかいのがいいなー」


憧「んー、じゃあシチューとか?」


宥「うん!ありがとー憧ちゃん」


憧「いや、宥ねえも一緒に作るんでしょ」ナンデヤネン


宥「え」


憧「え」


宥「わ、私、お料理できないよ・・」


憧「え」


宥「だ、だって憧ちゃんのお姉さんもできないでしょ?」


憧「え?いや、けっこう上手だけど」


宥「え、あれ?でも玄ちゃんはいつも『お姉ちゃん、妹がいる人は料理しちゃダメなんだよ!』って・・」


憧「なにそれ」


宥「『お姉ちゃんのために料理するという楽しみを妹から奪うのは悪いお姉ちゃんなんだよ』って・・」


憧(あぁ、私の宥姉は料理上手なお姉さんなイメージが・・)


憧「ま、まあ、シチューくらい私1人でもつくれるし・・宥姉は疲れただろうから休んでて!」


宥「う、うん・・ごめんね憧ちゃん・・」


___________
________
____

憧「よし、できた!」


憧「宥姉できたよー」ガラッ


憧「あれ、いない。自室かな?」


憧「宥姉ぇー」コンコン


憧「いない。トイレかな」


憧「宥姉?」コンコン


憧「え、どこいったのよホント」


 カポーン


憧「この音、まさか」


憧「宥姉!」ガラッ


宥「あ、憧ちゃん!もうできたのー?」


憧「う、うん。あのさ、宥姉」


憧「なんでお風呂入ってるの」ボーゼン


宥「?妹が料理してる間、姉は少しでもあったかくして」


宥「身を清めるのがマナー・・」


憧「って玄が?」


宥「う、うん」チガウノ?


憧「あのさ・・・他にも玄が教えてくれたルールとかあったりする?」


宥「えと、急に言われても」


憧「いくつかでいいから」



宥「う、うん。朝は妹が起こしに来るまでお布団で温まっておくとか」


宥「お掃除や洗濯は玄ちゃんの趣味だから横取りしないとか・・」


宥「あ、ちょっと変わったマナーだと思ったのは、炬燵では妹しかミカンを触っちゃダメだから」


宥「食べたい時は申告して口を軽く開けることっていうのもあるよ、他にも沢山あるけど」


憧「」


宥「あ、憧ちゃん?どうしたの?」


憧「う、ううん、何でもない。灼さんに電話してくるから適当に上がってきてね」


憧(ま、まさか宥姉がこんなポンコツさんだったとは・・)


憧(ほとんど玄の謎ゆとり教育のせいだけど)


憧(くっ、作戦は調整が必要ね・・まあ、まずは灼さんと情報交換して)


憧(全部たてなおす)ゴッ



 鷺森灼の家



prrrr  prrrr



灼「はい・・憧?」


憧『あ、灼さん。今玄は近くにいる?』


灼「ううん、今はいな・・」


憧『よかった。今わたし宥姉んとこに泊まりきてんだけどさー、玄の様子はどうかなって思って』



灼「う、玄は・・・やば」




憧『え?』


灼「このままじゃ私、やば・・」


憧『あ、灼さん?まさか玄、灼さんにまでセクハラを・・』


灼「そうじゃな・・はっきり言うね」


灼「妹の玄がかわいすぎてこのままじゃ私がやばい!」ドン!


憧(なんかラノベのタイトルみたいなセリフ吐き出したー!?)

つづきますー

また明日


憧『ちょっとちょっと、しっかりしてよ!灼さんが頼りなんだから』


憧『玄を説得するんでしょ?』


灼「いや、私も最初はそのつもりだったんだけど・・」


灼「っていうか勝手すぎる玄を叱り飛ばして追い返すくらいの気持ちだったんだけど」


回想

 灼「く、玄、いい加減降ろしてくれないと怒るよ」


 玄「あ、ごめんね!」ヒョイ


 灼「もう・・」トン


 灼「ほんとに今日うちに来るの?正直帰ってほし・・」ジト


 玄「え・・」シュン


 灼「あ・・」


 灼(って、なんで私が悪いことした気分にならなきゃいけないの・・)


灼「ゆ、宥さんと、このままなのもよくないとおも・・」


玄「で、でもぉ、お姉ちゃんだって悪いもん!」


灼「そんなこという子は知らな・・うちにも泊めないから」スタスタ


玄「あぅぅ・・」


灼「・・・」スタスタ


玄「・・・アラタチャー」


灼「・・・」スタスタ




キュッ

玄「今日だけ・・ダメ?灼お姉ちゃん・・」


灼「」ズキュン



回想終わり

灼「あの袖つかまれてからのうつむき上目づかいはやばかった。」


憧『うわ・・ちょっと灼さんを見る目変わるわ・・』


灼「そ、それだけじゃな・・!」


憧『なによ』


灼「ま、まぁ、うちについてすぐ私のおばあちゃんに丁寧に挨拶する礼儀正しさに始まり」


憧『うん』



灼「泊めてもらうんだからと夕飯の準備に後片付け、お風呂や庭の掃除までしてくれて」ペラペラ


灼「料理も健康的なのにびっくりするほど美味しかった、デザートには白ゴマのムース。これもほんとに美味しかった」ペラペーラ


憧『お、おう』


灼「さっきまでお風呂あがりのおばあちゃんにマッサージしてくれてたんだよ、おばあちゃんっ子の私としてはポイント高いよね」ペララペラ


灼「しかも終始笑顔でいやな顔ひとつせず、会話にも気をつけてて、ネガティブな話題を避けてくれる完璧ぶり」ペペラペラ


灼「なんか、色んな行動がこちらのツボを的確に押さえてくるのに嫌味じゃないんだ、これは誰でも好きになる。うん、自然の摂理だとおも・・」ペララ


憧『す、すご・・(主に灼の頭が)』



灼「憧、わたしたちは玄のことを甘く見過ぎてたんだよ」


憧『それは・・まあ、そうかもね・・』


灼「玄はただのおもち狂いのアホなんかじゃなかったんだ!」


憧(いや、私はそこまでは思っていないけど)


灼「それに・・私、気付いたんだけど・・」


憧『ん?』


灼「玄って・・けっこう美人だとおも・・///」


憧『んん!?』


灼「スタイルもいいし///」


憧『ちょっ、ちょいタンマ』


灼「自慢の妹かも・・////」


憧『』



アラタオネエチャー オフロハイロー



灼「うん、今行くっ////」


灼「じゃ、憧、また」ピッ


憧「」ツーツーツー





憧「」


松実家



宥「憧ちゃんのシチューおいしー♪」


憧「はは、そりゃよかった」


宥「・・・♪」モグモグ


憧「・・・(疲れた)」ボーッ


憧「・・・」ボーッ


憧「宥姉って食べ方きれいだよねー」


宥「え、そ、そう?」


憧「うん、箸使いとか姿勢も綺麗だなっていつも思うもん」


宥「昔・・玄ちゃんに厳しく矯正されたから・・」


憧「へぇ」


憧(甘やかすだけでもないんだ・・それでも絶対甘やかしすぎだけど)


憧(ってかどうしてこうなったー)


憧(玄と宥姉のポジション普通逆でしょー)


憧(あ~私の作戦、最初から破綻してたのか・・。)


憧「ねぇ、宥姉ってさ、モテる?」


宥「ングッ ゴホゴホ  いきなりなにー?」


憧「いや、美人だし優しいし、告白とかされるのかなーって」


宥「さ、されたことないよー。」


宥「別に美人じゃないし・・・友達には残念美人ってよく言われるけどぉ」テレテレ


憧「・・・・でもほら、クラスでは人気あるじゃん。」


憧「インハイの県予選の後、クラスメイトにもみくちゃにされてたし」


宥「そーなの!きっと皆わたしのこと、ペット扱いしてるんだよー」プンプン


憧「あはは」


憧(恋愛対象よりマスコットって感じなのかな)



憧(前提条件が全部間違ってた。やっぱ作戦、破綻してたか―。)


憧(色ぼけ部長も頼りにならないし、向こうから折れる可能性は低い。)


憧(くっそー、どうするかな、もう)



ブブブブブ


宥「メールかな?」


憧「うん」スッ スッ


憧「!」


憧「あー、クラスの子からだったわ」スッスッ


憧「でさ・・・さっきの続きだけど、玄はけっこうモテるよねー」


宥「え?」ピクン



憧「・・・」ニヤリ


憧「あれ?知らなかった?玄ってたまに告白されたりしてるよー」


宥「う、嘘・・。そんな話きいたことないよ」


憧「そりゃお姉ちゃんに話すような話題じゃないじゃん?」


憧「私だって自分の姉にモテ自慢なんてしないもん」


宥「でもでも、え?え?」


憧「さっき電話したら灼さんも玄にメロメロだったしー」


宥「あ、灼ちゃんが・・・?」


憧「今は玄も宥姉大好きってかんじだけどー意地はってケンカしてたら、いつか誰かに玄をとられたりして。」


憧「例えばあ・た・ら・し・い・お姉ちゃんとかに」



宥「」ガタン


憧「うわっ、どうしたのーいきなり立ち上がって」ニコッ


宥「わ、わたし玄ちゃん迎えに行ってくる!」トテトテトテ


憧「えー、もう夜だし寒いよ?明日にすればー?」ニコニコ


宥「わ、私お姉ちゃんだからっ」ドテドテドテ


宥「寒いのくらい平気だもん!」ガラッ ダッ



ドン



玄「いてっ」ドサッ


宥「あぅ」ドテッ



憧「あーあー」





宥「く、玄ちゃん?」


玄「お姉ちゃん・・」

つづく


宥「玄ちゃん、帰ってきてくれたの?」


玄「べ、別に!ただちょっと散歩してるだけだよっ」


憧「なんで散歩で玄関前に突っ立ってたのよ」


玄「そ、それは・・あ、憧ちゃん!1人で出てきてって書いたのに裏切ったね!」


憧「別に宥姉に玄が来たことは伝えてないわよ。宥姉が勝手に出て行っただけ」


玄「ぐぬぬぅ」


憧「ところで、その水筒なにー?なんか甘い匂い・・蜂蜜と柑橘系のなにかかなー?」ニヤニヤ


玄「憧ちゃんっ」



宥「!」



宥(蜂蜜金柑茶・・温まるからって玄ちゃんがいつも寝るまえに作ってくれる・・)


宥「玄ちゃん・・・もしかして私に持ってきてくれたの?」


玄「あ・・これは・・」


玄「さ、散歩の時のどが渇くといけないから持ってきただけっ!」


玄「で、でもぉ、今日は涼しいし水筒も邪魔だからー、うーん、お姉ちゃんにあげるね、じゃっ!」クルッ スタスタ


宥「まって玄ちゃん!」



玄「・・・」ピタッ



宥「ば、晩御飯はちゃんと食べた?シチューがあるから一緒に食べよう、ね?」


玄「!・・お姉ちゃんが作ったの!?」


宥「う、ううん、憧ちゃんが作ってくれたの・・」


玄「」ムカッ


憧「しょうがないじゃない、玄が料理できない宥姉ほっぽっていったんだから」


玄「う・・わ、わたし灼お姉ちゃんと食べたからいらない!」


玄「ゆ、宥さんも新しい妹としっぽりやるがいいのです!」


宥「!?」


憧「玄・・今のは私も怒ったよ!!あんたいい加減!」バッ


玄「ヒッ!」


宥「待って!憧ちゃん!いいの!」グイ


憧「なんで!?離して、よくない!」グググ


宥「いいの。」ギュ


憧「っ・・・なんでよ・・」ピタ



宥「・・・」



宥「・・・玄ちゃん」クルッ


玄「っ・・・」ビクッ



宥「ごめんねぇ」



玄「ぇ・・」



宥「お姉ちゃんね、自分がダメなお姉ちゃんだって、知ってる」


玄「・・・!」


宥「お料理もできないし家事もできない、寒いとすぐ引きこもっちゃう。」


宥「なんでも玄ちゃんに任せっきり、昔からいっつも助けられてばかりだよね」


宥「玄ちゃんと決めたルールもおかしいって気づいてたのに、お世話してもらうのが嬉しくて知らんぷりしてた」


宥「ほんとにダメなお姉ちゃん」


憧(宥姉・・)


宥「・・で、でもね、そんな私でもひとつだけお姉ちゃんとして大事に、自慢に思ってたことがあるんだー」



宥「それはね、玄ちゃんをいつも一番に考えていること」



玄「!」



宥「頑張り屋さんで、時々無理しちゃう玄ちゃんが帰ってこられる場所でありたいっていつも思ってた」


玄「お姉ちゃん・・」


宥「それなのに・・・今日玄ちゃんが灼ちゃんと行っちゃってから、私なにもしてなかった」


宥「玄ちゃんがいなかったら今度は憧ちゃんに頼りっぱなしで・・」


憧「そ、それはショックなことがあったばかりなんだから仕方ないって!」


宥「ううん、だって玄ちゃんはこんな時でも私のために飲み物を作ってきてくれている」


宥「たったひとつ大事にしていることも守れないなんてお姉ちゃん失格だよ」


宥「だから・・・」



宥「だ、だから・・」フルフル


宥「だからね」ウッ



宥「玄ちゃ、は、もう」ポロッ




玄「お姉ちゃん」


玄「ごめんなさい」フカブカ




宥「え・・?」ポロポロ


玄「わたしが馬鹿でした、許して下さい」



憧「玄・・・」



玄「もうわがまま言いません。おもちも触りません。だから・・」



玄「こらからもずっと一緒にいてください・・お願いします」ポロッ



宥「っ・・・」ブワッ



宥「・・・・い、いの?」


宥「こ、こんな、だめなお姉ちゃんで・・っ」


玄「お、お姉ちゃんはダメじゃないも゛ん」ポロポロ



玄「私だくさんいいところ゛知ってるも゛ん」



玄「だからへんなこといわないでよーー」ワーン



宥「ご、ごめんね・・ごめんねぇ・・」ポロポロポロ





ウワーンウエーン

___________
________
____

憧「そろそろ落ち着いた?」


玄「あ、はい////」


宥「ご、ごめんねぇ////」


憧「んじゃ、私帰るから」


宥「え、でも」


玄「泊まっていくんじゃないの?」


憧「帰ってあげるって言ってんの」


憧「ここからは“本当の”姉妹水入らずでしょ?」


宥「!」


玄「う、うん!ありがとう憧ちゃん!」



憧「はいはい、じゃねー」ヒラヒラ



憧「・・・」チラッ



クロチャー オネエチャー



憧(2人ともさっきまで泣いてたのに、幸せそうな顔しちゃって)


憧「もう大丈夫ね」


憧「と、いうわけで」


憧「かえろっか、灼お・ね・え・ちゃんっ」


灼「気づいてたんだ」ガサッ


憧「まぁねー」


憧「にしても妹の散歩をつけてくるなんて、過保護すぎない」ニヤニヤ


灼「わずらわし・・そのニヤニヤやめ・・」


灼「玄が仲直りして私の家に帰ってこないのは予想してたけど、やっぱり夜道に1人は心配だったから・・」


憧「あらら、ホントにいいお姉ちゃんになったね」


憧「玄に行って欲しくなかった?」


灼「いや・・そもそも行こうか迷っている玄を送り出したのは私」


憧「へえ!あんなにメロメロだったのに」


灼「まあ、ちょっと寂しかったけど・・お姉ちゃんらしいことをしてみたかったから」


憧(!・・・ふーん、ちょっと見直したかな、部長)


憧「ね、ね、わたしもう親に外泊するっていっちゃったからさ。灼さんち泊めてよー」


灼「えー・・」


憧「今日だけ玄の代わりに妹になってあげるからさ、ね?灼お姉ちゃん」


灼「わ、わずらわし////」


憧「あー、お姉ちゃん真っ赤になってるー」


灼「うるさ///さっさと歩いて///」





灼(生意気系妹もいいな)デレデレ



おしまい

おしまいって言ったけど、
あと少しだけ続くんじゃ

ではまた

放課後 部室前廊下



憧「でさ~玄にとって宥姉と離れるなんて選択枝ありえないんだろうね」


憧「今まではってた意地全部かなぐり捨てて頭下げたわけよ」


穏乃「へぇ~そんなことがあったんだー」


穏乃「あのおもちバーサーカーの玄さんがおもちを放棄するなんて信じられないなあ」


憧「まぁ、散々振り回されたけどその点だけは見直したわ」


憧「宥姉さえいればおもちなんて・・・げに美しき姉妹愛、ってね」


穏乃「なにそれ」アハハ


憧「あはは」


穏乃「こんちはー」ガチャ





玄「おっもちもちもちもっちもちー」モミンモミン


宥「ひゃあ~~~くろちゃんだめぇええええ」ビビクン






憧「」


穏乃「」


たんこぶ玄「」プシュー


宥「あ、憧ちゃんそれくらいで・・」


憧「宥姉はいつも甘いのよ」


玄「ひどいよ憧ちゃ・・」


憧「あ?」


玄「ひっ」

穏乃「まぁまぁ、憧」


憧「ったく・・・で?なにがどうなってああなるのよ」


玄「私は本当に我慢してたもん!お姉ちゃんがいいって言ったから・・。」


憧「嘘乙」


穏乃「玄さん、正直にいきましょう!」


玄「う、嘘じゃないやい!」


玄「ね、お姉ちゃん、ね?」


憧「かばわなくていいのよ宥姉」


宥「あぅぅ・・・ほ、ほんとかも・・」


憧「はぁぁあ!?宥姉、玄がおもちを諦めるなんて奇跡、もう2度とないのよ?正気?!」


玄「そんな人をジャンキーみたいに」マタマタ ゴジョウダンヲ


憧「あ?」


玄「ぃぇ…」


宥「こ、これには事情があって・・・」

穏乃「まあでも宥さんがいいならいいんじゃないかな」


憧「いや、この前のケンカの最初の原因が玄の胸へのセクハラなんだからよくないわよ」


玄「セクハラじゃなくておもちマッサージね!」


憧「あ?」


玄「」コワイワモー


穏乃「え、そうなの?でもそれずっと前からじゃん」


宥「ど、憧ちゃん、それはっ」


憧「それがインハイ以来玄のテクニックが急激に上達したらしいのよ」


憧「それで、まぁ、気持ち良くなったしまった宥姉は」


『ただでさえお姉ちゃんらしくないのに妹の手でに劣情を抱くなんて本当に姉失格だよ・・』


憧「って思い悩んでいたところに、懲りずに玄がセクハラに来て、つい大きな声出しちゃったんだって」



宥「うぅ・・・////」



穏乃「////」


玄「全国区のおもち達とまみえて私が劇的に成長したが故に起きた悲劇だったね」ウンウン


憧「もっと成長してほしいところは沢山あるわ・・」ハァ・・


憧「で、その悲劇を乗り越えてせっかく勝ち取ったものをなんで放棄したわけ?」


宥「う、うん、今日ねぇ・・・」

ごめん、ねむい。つづく。

宥「ど、憧ちゃん、それはっ」 →「あ、憧ちゃん、それは」

気をつけてたのにミスった・・・。
てか>>102ミス多すぎ
でも始めて自分で建てたのが100レスいって嬉しい

おやすみなさい



回想

昼 3年教室



宥(えへへ、週末はたのしかったなぁ)


宥(玄ちゃんにご飯の炊き方とお味噌汁の作り方教わって)


宥(2人でお出かけして)


宥(久しぶりに一緒にお風呂入って一緒に寝て)


宥(とってもあったかかったあ・・)



キーンコーンカーン



同級生A「ふいー、やっとお昼だー」


同級生B「あー疲れた。宥―お弁当食べよー」


宥「はーい」



宥(玄ちゃんのお弁当~♪)ゴソゴソ


宥「あれ?」


同級生C「なに?もしかして忘れちゃった?」


宥「え、えっと、あれ?・・・・うん、そうみたい」シュン


同級生A「あちゃーどんまい、ちょっと分けてあげるからさ」ヨシヨシ


同級生BC「「私も~」」


宥「みんなー、ありがとー」アッタカーイ


「宥ー、お客さんだよー」


「おねえちゃーん」


宥「あ、玄ちゃん」


玄「お弁当忘れてたから持ってきたよー」


宥「わぁ!ありがとう、玄ちゃん」


同級生A「あ、この子が噂の玄ちゃん?」


玄「は、はい、妹の松実玄です!以後お見知りおきを!」ケイレイッ


玄「・・・噂?」


同級生C「うん、宥はいつも玄ちゃんの話ばっかしてるんだよー」


宥「そ、そうかな~・・」


同級生B「あ、せっかくだし玄ちゃんも一緒に食べようよー」


同級生A「いいねいいね!玄ちゃんがよければ是非!」


玄「え!いいんですか?ありがとうございます」パアッ


玄「じゃあ私の分のお弁当も持ってきますねっ。お先に食べておいてください!」



テッテッテ



同級生A「うはー!玄ちゃんすっごい可愛いじゃん!」


同級生C「ねー、なんかキラキラしてたねっ」


同級生B「宥がうらやましいなー」


宥「えへへー」


同級生B「あ、せっかくだし玄ちゃんも一緒に食べようよー」


同級生A「いいねいいね!玄ちゃんがよければ是非!」


玄「え!いいんですか?ありがとうございます」パアッ


玄「じゃあ私の分のお弁当も持ってきますねっ。お先に食べておいてください!」



テッテッテ



同級生A「うはー!玄ちゃんすっごい可愛いじゃん!」


同級生C「ねー、なんかキラキラしてたねっ」


同級生B「宥がうらやましいなー」


宥「えへへー」

ありゃ・・・

ふがいない重複をしたことをここに謝罪します

___________
________
____

同級生A「へー、じゃあ玄ちゃんが毎日お弁当作ってるんだ」


玄「はい!ご飯は基本的に私が・・」


玄「あ、でもお姉ちゃんもたまにお味噌汁とか作ってくれるんですよ」


宥「え、えへへー(おととい生まれて初めて作りました・・。)」


同級生B「玄ちゃんはいいお嫁さんになるね!」


玄「いえいえ、そんな」テレテレ


同級生C「あ、そういや玄ちゃんってお胸が好きなんでしょ」


玄「おもちですか?大好きです!」


同級生C「い、いい返事だね」


同級生A「じゃあさ・・・宥のも触ったりしてるのかな?」ニヤニヤ


玄「あ・・えっと、いえ、今は・・」


同級生C「えー、宥せっかくボインなのに、残念だねぇ・・・じゃあ、代わりに私の触る?」


玄「え!?」


宥「な、なにいってるの?!」


同級生C「えー、だって玄ちゃん可愛いしー・・特別にいいかなって。」


同級生C「その代わり私のこと、Cお姉ちゃんって呼んでほしいな」チラッ


宥「えっ」


同級生A「えーずるい!それなら私も触っていいから、Aお姉ちゃんって呼んで!」


同級生B「じゃ、じゃあ私も!」


宥「み、みんな!玄ちゃん、だめだよっ」ブルブル


玄(・・・じ、上級生教室で緊張してたから気づくの遅れたけど・・)


玄(よくよく見れば御三方ともなかなかのおもちをおもち!)ゴクリ


玄(さすがお姉ちゃんのご学友だね・・)フーム


玄(お姉ちゃんのを触れない今、この機を逃すと・・・)ジュルリ



玄「っていやいや、で、でも・・」


同級生C「ほーら、けっこうやわらかいんだぞー」フニフニ


玄「お、おもち・・・」フラフラ


宥「く、玄ちゃん、なに手を伸ばしてるのっ」


同級生C「うんうん、たっぷりお触りー」アハハ


玄(あ、ああ、もうちょっと)ハアハア


宥「く、玄ちゃぁん・・・えっと・・えっと・・」


宥「え、えいっ」バッ


フニュッ


玄「ふ」


玄「ふおおおおおおおおおおおおおおおお」モミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミ



玄「ってお姉ちゃん?!」モミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミ



宥「く、玄ちゃんは・・ハァ・・・お姉ちゃんのしか触っちゃだめぇ・・・んっ」



玄「え、ええ!?でも・・・いいの?」モチモチグニグニモミモミモミモミモミン



宥「あっ・・おっ・・お姉ちゃ、は、私だけ、だも・・・ひっ・・」



玄「お、お姉ちゃん・・・」モーミモーミモーミモチッモーミ



宥「で、でもぉ・・・ぁ、いゃっ!・・」



玄「でも?」グリグリグミグミプニプニコリコリ




宥「ひ・・とが、ひゃっ、い、いないところでぇ、やあぁ~~~っ」ビビビビビクン







クラス一同((((エ、エロい・・・!!!))))




同級生B「は、鼻血が・・」ウウッ


同級生C「わ、わたしちょーっとお花摘みに行ってくるね!」ガタッ


同級生A「わ、私もっ」ガタッ


同級生B「残念ながら、クラスの大半が駆け込んでるから入れないよ・・・。」




同級生AC「」





回想終わり


宥「それで、つい玄ちゃん取られたくなくて・・・解禁しちゃったの・・」


玄「照れるね」エヘヘ



憧「」


穏乃「」



宥「もう!あんなに騒いだから、あの後みんな怒って目を合わせてくれなかったんだからね」


玄「だって久しぶりのおもちだったからー」テヘ


穏乃(怒ってたんじゃなくて、ある種の罪悪感で気まずかったんじゃ・・)



憧「」ユラリ


憧「そっかそっかー」


憧「ふふふふ、ねーえ、玄・・・」ニッコリ


玄「む?なんだね、憧ちゃん」


宥「うわぁ憧ちゃん優しい笑顔・・」アッタカーイ


穏乃「あ、憧のアルカイックスマイルだ、やばい」




憧「もう」






憧「休めっ」ドゴンッ!

___________
________
____

玄「う・・・」



玄「うーん・・あれ?」


宥「あ、玄ちゃん起きた?」


玄「あれ、私いつの間に帰ってきたんだっけ」


宥「ふ、普通に帰ってきたでしょ?覚えてないの?」


玄「うーん・・・お姉ちゃんのおもちがを解禁したことしか・・いや、なにか・・仏様?」


宥「む、無理に思い出さなくてもいいよっ」アセアセ


宥(憧ちゃんすっごく怖かったよぉ)ブルブル


玄「あ、思い出した!」


宥「な、なにを?」


玄「お姉ちゃんの友達すごいねぇ!」


宥「え?」


玄「おもちがみーんな、なかなかのなかなかだったよ」ホワワーン


宥「・・・!」


宥「玄ちゃん」ジト


玄「え、な、なに」アセッ


宥「別にー。玄ちゃんってけっこうもてるんだね」プイッ


玄「えぇ!?わたし?そ、そんなことないよぉ」


宥「嘘ついてもだめですよ。」


宥「玄ちゃんのことはなーんでもお見通しなんですから。たまに告白されたりしてるんでしょ?」


玄「な、なんでそれを!うっ・・えっとー」


玄「た、たまにね、本当にたまーに・・」


宥(ほ、本当だったんだ・・)


宥「むぅ」プクー


玄「えっと?お姉ちゃん?」


宥「・・・」ツーン


玄「・・・・ちゃんと断ってるよ?」


宥「!」


玄「お姉ちゃん、ギュー!」ギュー


宥「わわっ」


玄「おねーえちゃんっ」


玄「やきもち、焼いてくれたの?」


宥「・・・・!」


宥「・・・・ごめんね」シュン


玄「んーん、嬉しいよ?」


玄「まあ、こっちのおもちのほうが好きだけど」フニッ


宥「ひゃっ・・・玄ちゃん、もう!」プンスコ


玄「えへへー」




玄「・・・・」




玄「お姉ちゃんは自分がお姉ちゃんらしくないって悩んでたけど」



玄「私だって妹らしくないよ・・・」



宥「え、そんなことないよ、玄ちゃんは」アセッ



玄「ううん、だってお姉ちゃんが私から自立できないようにして」



玄「私もお姉ちゃんから離れる要因を拒絶しつづけてるもん」



宥「玄ちゃん・・・」


玄「・・・でも全然反省はしてないよ?」


玄「だって私は妹だから」


玄「ちょっとくらい甘えたっていいよね?」




玄「お姉ちゃん」






宥「・・・!」


宥「うん、許してあげる」




宥「だって私は」








宥「お姉ちゃんだから!」













本当におしまい


玄ちゃん可愛い

灼はどうなった…

>>135

灼がギバード桜子をしつこく遊びに誘っている時に
アルカイックスマイルの憧と出会うのは、また別のお話

じゃ、html化申請してきます
誰かの暇つぶしに少しでもなったならうれしいっす
ありがとうございました

html化ってこんな時間かかるもんなんですかね?
不可抗力とはいえ、使わないスレを放置してお目汚ししてるんで、
お詫びに後日談っていうか短編を一つ置いてきます。
灼さんもちゃんと出しますのでー。


朝 松実館



玄「宥ちゃん、おはよー」


玄「朝だよ、そろそろ起きよう?」


宥「ん・・・うーん」


宥「・・おはよー」ボー


玄「おはよう。朝ごはんできてるよ。」


宥「うん、ありがとー玄ちゃん」


玄「ん?違うでしょ。お姉ちゃん、でしょ」


宥「・・・え?」


玄「だから、玄ちゃんじゃなくてお姉ちゃんでしょ!」


宥「え?え?」


宥「お、お姉ちゃんは私だよ?」


玄「もう!おね・・じゃなくて宥ちゃん!昨日の夜のこと忘れたの?」


宥「きのう?」


宥「あっ」



回想



玄「お姉ちゃんは自分がお姉ちゃんっぽくないって悩んでたんだよね」


宥「う、うん。悩んでたっていうか・・」


宥「ちょっとコンプレックスだったの」


玄「コンプレックス?」


宥「うん・・私のほうがお姉ちゃんなのに、玄ちゃんに姉らしいことできてないから・・」


玄「そうかな?」


玄「私は、そもそも姉らしくある必要なんてないと思うけどなぁ」


宥「でも・・私も憧ちゃんのお姉さんみたいに、頼もしい感じになりたいもん・・・」


宥「じゃないと、いつか愛想尽かされちゃうんじゃないかって不安だし・・」ボソッ


玄「そんなオカルトありえないよ!」


宥「わっ(聞こえちゃった?)」ビクッ


玄「私はお姉ちゃんと一緒にいられたら、それだけでいいもん!」


宥「玄ちゃん・・」


玄「そうだ!」


宥「?」


玄「明日は私がお姉ちゃんになるね!」


宥「え?」


玄「姉妹を逆転させても私たちの絆が変わらなければ、お姉ちゃんも安心するでしょ?」


宥「う、うーん?」


玄「明日は私のことお姉ちゃんって呼ぶように!」ムフー

___________
________
____


宥「あ、あれ、本気だったの?」


玄「もちろん!」


放課後 麻雀部部室



憧「へぇ、またアホなことやってんのね」


玄「アホじゃないもん!」


穏乃「でもちょっと楽しそうですね」


玄「うんうん、楽しいから憧ちゃんも望さんとやるといいのです」


憧「はは、遠慮しとくわ」


灼「宥さんが妹・・・アリですね」


宥「え?」


憧「灼さん?」ニコッ


灼「じょ、冗談」アセッ


穏乃「玄さんの妹、とっちゃだめですよ」アハハ


憧「それもどうなのよ」


玄「でも玄お姉ちゃん、宥ちゃんにはちょっと不満があるのです」


憧「ん?」


宥「え、な、なに?玄ちゃん」


玄「それだよ!」ビシッ


宥「わっ」ビクッ


玄「なんでお姉ちゃんって呼んでくれないの!」


玄「朝から一回も呼んでくれてないよね!」


宥「そ、それは・・・」


玄「ほら、お姉ちゃんって呼んでみるのです」


玄「大丈夫、怖くないよ。そのうち気持ち良くなるから」



玄「ほら! ほら!! ほるぅぁあ!!!」



宥「ひゃああ」




憧「やめい」ゴンッ


玄「ぎゃふんっ」



憧「宥姉怯えてるでしょ」


宥「うぅ・・」


玄「だ、だってぇ。お姉ちゃんって呼ばれてみたいんだもん」


玄「逆に、なんでだめなの?」


宥「そ、それは・・」


憧「宥姉にも姉としてのプライドがあるんでしょうよ」


憧(自分が姉らしくないと思ってるなら余計譲れないわよね・・)


玄「むむむ・・・」




ゴロン







玄「呼ばれたい呼ばれたい呼ばれたい呼ばれたいよー!」ジタバタジタバタ



穏乃「うわ、玄さんが駄々っ子になった」


憧「お姉ちゃんが聴いてあきれるわね」


宥「く、玄ちゃんだめだよ、汚いよ?」


玄「じゃあやめるからお姉ちゃんって呼んで?」


宥「え、えっと・・・ごめんね?」


玄「ぐぬぬぬ」


玄「憧ちゃん!もうこの際憧ちゃんでもいいから!」


憧「私が呼べば起きるの?」


玄「うん!起きる!」パァッ


憧「だが断る」



玄「呼んでよーーー!!」ビエーーーーン










「お姉ちゃん」


玄「・・・え?」ピタッ


灼「玄お姉ちゃん、起きて」


憧「あ、灼さん?」


灼「///・・・玄にこの前妹になってもらって、その、楽しかったから」


灼「お姉ちゃんって呼ぶくらいなら・・私じゃ不満かもだけど・・」


玄「・・・」ムクリ


玄「もう一回」


灼「え?」


玄「もう一回呼んで?」


灼「お・・お姉ちゃん///」


玄「・・・・」


玄「・・・・いい」


宥「く、玄ちゃん?」


玄「灼ちゃん、すっごくいいよ!」


玄「恥じらう感じがとっても可愛いのです!憧ちゃんには出せないよ、それ」


憧「余計なお世話よ」



灼「////」


玄「ねえ灼ちゃん・・頭、なでなでしていいかな」


灼「す、好きにすれば良・・////」


玄「・・・うん」ナデナデ


灼「うぅ・・・////」


玄「灼ちゃん髪つやつやだね」ナデナデ


灼「そ、そう?////」


玄「お姉ちゃんね、いっつも灼ちゃんの髪きれいで羨ましいって思ってたんだよ?」ナデナデ


灼「あ、ありがと・・でも玄お姉ちゃんの髪も綺麗だとおも・・////」


玄「ほんと?一緒だねぇ。やっぱり姉妹だからかな?」ポンポン


灼「そうかも・・・////」ポー



憧「いやいやいや」


穏乃「うわ~」


穏乃「灼さんの目、トロンってしちゃってるよ」











宥「」




宥「」ワナブルワナブル




憧「うわっ、宥姉が怒りに震えている!」


宥「ねえ玄ちゃん何やってるのぉ?」ニッコリ


穏乃「あ、アルカイックスマイル?!」


玄「え?何って・・・姉妹逆転?」


宥「・・・うん、そうだね。その姉妹逆転の最初の目的ってなんだっけぇ?」ニコニコ


玄「そ、それは、お姉ちゃんとの絆を・・・あっ」


宥「そうだね、『わたし』と玄ちゃんの絆の確認のためだよねー」ニコォ


灼「あ、ごめんなさ・・」シュン


宥「ううん、灼ちゃんは何も悪くないよ?でも今はごめんね」


宥「今度わたしたちの妹としてゆっくり泊まりに来ていいから」


灼「え、いいんですか?」


宥「うん、歓迎するよー」フフフ


宥「・・・さてと」



宥「」ジロッ


玄「ひっ」ビクン


玄「あ・・」ブルブル


玄「あのっお姉ちゃん?・・怒ってる?」



宥「玄お姉ちゃん」



玄「え?」


宥「今日は私が妹として甘えてもいいんだよね?」


宥「玄お姉ちゃん?」ウワメヅカイ



玄「」キュン


玄「もちろんだよ!」


宥「じゃあギュッとしてぇ?」


玄「・・・!」



玄「おまかせあれっ」




ギューーー



玄(ああ、お姉ちゃんが怒ってなくてよかったー)


玄(それどころか玄お姉ちゃんなんて、やきもち妬いたのかな?)エヘヘ


玄(やっぱりお姉ちゃんは可愛いな!)


玄「えへへー宥ちゃんは甘えんぼさn・・」


もみっ


玄「ひゃっ」


宥「・・・」


玄「ゆ、宥ちゃん?」


宥「・・・」


玄「い、今わたしのおもちを」







もみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみ





玄「んにゃぁあああああああああああああああああ」ビビビクン

10分後



玄「」チーン


宥「・・・」フンス





穏乃「うわぁ」


憧「ゆ、宥姉・・」


灼「すさまじ・・・」



玄「・・お、お姉ひゃん、なんで?」


宥「えー?お姉ちゃんは玄ちゃんでしょー?」ニコニコ


宥「松実家の妹は、姉のおもちを好きにしていいんだよぉ」ニッコリ


玄「しょ、しょんなの横暴だよ!」


宥「そんな横暴を玄ちゃんはお姉ちゃんにしてきたのぉ?」ウフフ


玄「あ、あぅぅ」


宥「ちがうよね。お姉ちゃん知ってるよ、玄ちゃんは優しい子だって」


宥「それに、今日我慢すれば明日からまた私のおもちは玄ちゃんのだよ」


宥「だから早く帰って続きしようねぇ?玄お・ね・え・ちゃん」


玄「ちょ、ちょっと待って私、もう腰が・・」


宥「お姫様だっこしてあげるね」ヒョイッ


玄「えぇ?!」


玄(そんな力強かったっけ?)


宥「私だって旅館の娘だからー」


玄「!?」


宥「じゃ、みんなおつかれさまー」ニコリ


玄「ちょ、ま」


ガチャッ

バタン





[タ、タスケテェーー]


穏乃「・・・」


憧「・・・」


灼「・・・」



憧「・・・部長」



灼「・・うん、なにもなかった。解散!」




穏憧「「お疲れさまでした」」









おしまい。
お疲れさまでした。

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