エルヴィン「君達に集まってもらったのは他でもない、調査兵団の勧誘だ」
斎藤(あれ?ここ何処だろう.....練習に来た筈なのに変な所来ちゃった....)
エルヴィン「...皆知っての通り壁外調査は非常に危険だ、新兵の三割は死ぬだろう...」
斎藤「うわぁ...」
エルヴィン「それでも入団を希望しる者だけここに残ってくれ!以上解散!!」
斎藤「頑張ろう...」
翌日
ジャン「なぁ、お前って訓練兵団にいたっけ?覚えがねぇ」
クリスタ「私達と違う支部の卒業生だよね?」
斎藤「いや.....ファイターズっす」
ジャン「ふぁいたーず?」
斎藤「あ...日ハムっす」
クリスタ「にち...はむ?」
斎藤「.....ハンカチ王子って.....覚えてないっすか?」
ジャン「なんだよハンカチ王子ってwww」
斎藤「知らないっすか....そっすよね」
カーン カーン
クリスタ「あ、立体機動訓練の時間」
ジャン「調査兵団に入って初の訓練だな!」
斎藤「立体機動って何すか....?」
ジャン「何の冗談だよ?wそんなんじゃ巨人に勝てねぇぞw」
斎藤「巨人っすか....今巨人強いっすよね」
アルミン「強いってもんじゃないと思うけど....」
>斎藤「.....ハンカチ王子って.....覚えてないっすか?」
涙不可避
立体機動訓練
斎藤「うわぁ....楽しいこれ、カイエンよりこっちほしい...」ギュン!
ジャン「くそっ!....あいつ俺より上手いじゃねーか!」
ネス「お前良いセンス持ってるな!成績何番で卒業したんだ?」
斎藤「ドラフトっすか?一番っすけど」
ネス「やっぱりな、期待してるぞ!」
斎藤(うわぁ頑張ろう)
ネス「....にしてもお前...その服装は駄目だろ?」
斎藤「日ハムのユニフォームっすか?これは脱ぎたくないっす」
ネス「一人だけ目立つぞ、ちゃんと調査兵団のry」
斎藤「マー君を倒すまでこのユニフォーム脱がないっす...」
ネス(何言ってんだ?....まぁ兵士として役に立てばいっか...)
その頃
田中「道に迷っちゃった....」
田中「イーグルスの先輩誰もいないや....ん?」
ライナー「一ヶ月後の壁外調査、ここで勝負を決めるぞ!」
ベルトルト「僕とライナーは既に人間に巨人体を見られてる、ここはアニの出番だ」
アニ「わかったよ...じゃあまた一ヶ月後.....ッ!?」
田中「あの....ちょっと道を聞きたいんですが...」
ライベルアニ(見られた!?)
アニ「もう殺すしかないね...」
ライナー「待てアニ!こいつ斎藤と同じような服装だぞ、斎藤と同じ支部出身じゃないか?」
田中「いや、斎藤君....はファイターズだよ?」
ベルトルト「ファイターズ?たしか斎藤君ジャンとそんなような話はしてたけど...」
アニ「ねぇ...ファイターズって何?どういう意味なの?」
田中「...戦士」
ライベルアニ「戦士だと!?」
ライナー「戦士....あいつ仲間だったのか」
ベルトルト「作戦がやりやすくなったね、アニと斎藤君を壁外調査で投入しよう....」
田中「あの、練習に遅刻するとマズイんでもう行きますね」
アニ「待って、名前を聞いてない」
田中「マー君です」
ベルトルト「マー君か...ありがとう覚えとくよ」
田中「は、はい...失礼します」タタッ
田中(何かわからないけど、斎藤君試合に出れるみたいだ....おめでとう)
座学
ネス「では長距離索敵陣形について説明する」
ネス「この陣形は巨人と可能な限り接触、戦闘を避けながら前進するのが目的だ」
斎藤(パ・リーグは大丈夫っすよ...)
ライナー「おい斎藤、お前戦士何だってな」
斎藤「戦士?...あぁ、ファイターズっすよ」
ライナー「俺とベルトルトも戦士なんだ」
斎藤「そうなんすか?」
斎藤(あれ....こんな若い外人選手二人もいたっけ?)
斎藤「同じチームの人の顔忘れるってヤバイっすか?」
ライナー「?」
ライナー「とにかくだ、今度の壁外調査でエレンを捕まえる!協力しよう!」
斎藤「エレン?」
ライナー「あぁ、アイツは巨人だ!絶対捕らる!」
斎藤「それは監督の仕事っすよ...」
ライナー「?」
斎藤「選手獲得も良いけどまず自分が結果残すことを優先っすよ、プロっすから...」
ライナー「ちょっとトイレ」ガタ
トイレ
ライナー「はぁ~」
ベルトルト「ライナー、上手くいった?」
ライナー「いや、会話が噛み合わない....すげぇ真面目なのは伝わるんだが」
ベルトルト「.....またか」
ライナー「また?」
ベルトルト「何でもないよ、次は僕が勧誘する」
ベルトルト(ライナー....君は二重人格だからね、そりゃ噛み合わないよ)
ネス「つまり、以下に迅速に煙弾を撃てるかが重要で...」
ベルトルト「やぁ、斎藤君!」
斎藤「名前覚えてないってヤバイっすか?」
ベルトルト「覚えにくい名前だから仕方ないよ、それより今度の遠征なんだけどさ」
斎藤「遠征....相手どこっすか?」
ベルトルト「巨人だよ....君の力が必要なんだ!」
斎藤「!?」
斎藤「でも俺....まだ肩が痛いっす」
ベルトルト「大丈夫さ、立体機動も上手いし君は戦士だろ?」
斎藤「.....俺みたいな奴で良いなら....やりますよ」
ベルトルト「ありがとう!任務を果たして一緒に故郷に帰ろう!」
斎藤(遠征でジャイアンツ倒して札幌に帰れば....一軍昇格っすね)
斎藤「うわぁ頑張ろう」
ベルトルト「あと...君はどんな能力を持ってるんだい?」
斎藤「能力っすか?」
ベルトルト「例えば仲間のライナーはタックルが強いんだ!今度紹介するけどアニは俊足」
斎藤「うわぁ...」
ベルトルト「君はどんなタイプだい?」
斎藤(球速や変化球とかはパッとしないしなぁ~)
斎藤「き....危険察知能力っす」
ベルトルト「素晴らしいじゃないか!アニの援護を頼むよ!」
斎藤「うす...」
壁外調査 前夜
斎藤「...」カリカリ
ジャン「よぉ、家族宛に遺書でも書いんのか?」
斎藤「遺書って...普通の手紙っすよ明日は俺の大舞台だから」
アルミン「たしかに人生の大舞台だね」
斎藤「俺絶対に巨人に勝つっすよ」
ジャン「ははっ、頼もしいねぇ~」
斎藤「....そういえば二人の名前まだ聞いてないっす」
ジャン「俺はジャンだ、こっちの可愛いいのがアルミンだ」
アルミン「可愛いって何だよもー!」
斎藤「....え?」
斎藤(何故だ!?日本人がいないぞ!)
斎藤(よく考えると建物も日本のそれじゃない!ここはどこだ!?)
斎藤(だが彼等は巨人を知っている!明日は巨人と試合....)
斎藤(ジャイアンツ....読売....外人...!?)
斎藤(サンフランシスコ・ジャイアンツ!?!?)
斎藤「うわぁ...」
前編終わり
気が向いたら後編書く
壁外調査当日 朝
斎藤「ん~ムニャムニャ....海鮮盛りてぇ....」
アルミン「斎藤君起きて!時間だよ!」
斎藤「.....ん」
ジャン「しっかりしてくれよw」
斎藤(あぁ、今日は遠征の日か....)
その日 斎藤は巨人の恐ろしさを思い知る事になる
ジャン「さっさと準備しようぜ、立体機動と...ブレードと...」カチャカチャ
斎藤「え?それ今日も使うんすか?」
ジャン「まだ寝ぼけてんのか?笑えねぇ冗談だぜ...」
アルミン「巨人の餌になっちゃうよ~」
斎藤(何かよくわかんないけどメジャーってすげぇ...)
門前
エルヴィン「今日人類はまた一歩前進する!!今まで訓練の成果を存分に発揮せよ!」
調査兵団「うおぉおおおお!!!」
斎藤「馬で行くのか....」
ガラガラガラガラ...
エルヴィン「進めぇ!!」
調査兵団「おおおおお!!!」ドドド!
斎藤「....頑張ろう」ドドド!
壁外調査スタート
巨人「...」ズンズンズン!
斎藤「!?」
兵士「15m級接近!!援護班早く!」
援護班「くそっ!見落としだ!隊列を死守せよ」ギュイン
兵士「巨人に構うなぁ!援護班に任せて進めぇー!」ドドド!
斎藤「うわぁ......うわぁ.....」
ネス「斎藤!前を見ろ!!」
エルヴィン「長距離索敵陣形、展開!!」バッ
ジャン「じゃあなアルミン、斎藤、小便漏らすなよ」
アルミン「うん、ジャンもね!」
斎藤「もう漏らしたっす....ヤバイっすか...?」
アルミン「え?....まぁ仕方ないけど....えぇ!?」
斎藤「....メジャー怖いっす」
アルミン「斎藤君....僕も怖いけど一緒に頑張って生きて帰ろう!」
斎藤「あの....さっきのデカイ人何すかあれ?」
アルミン「あれが巨人だよ、見るの始めて?」
斎藤「ヤバイっすね....TVで見るのと全然違うっすね」
アルミン「TV?...まぁ斎藤君はトロスト区の戦闘にしてないもんね...想像以上に怖い筈だよ」
斎藤「....」
ネス「!?....奇行種だ!走ってくるぞ!」
これは戦士(ファイターズ)vs自由の翼(イーグルス)かな?
奇行種「...」ズンズン!
ネス「くそっ、アルミンと斎藤の所には行かせねぇぞ...」パシュ
斎藤「また巨人!?」
アルミン「ネス班長を信じよう斎藤君」
ネス「オラッ!」ズバッ
巨人種「」スデン
ネス「シス!!」
シス「しゃあ!」ズバ
奇行種「」死
アルミン「やった!」
ネス「おっと....後ろからもう一体来る...デカイな」
女型「....」ドドドドドド!
シス「は...速い!ネス殺るぞ!!」パシュ
ネス「今日はついてねぇ...」パシュ
女型「...」ガシ、ブチッ
ネス「シス!?....はっ?」
ビタァアアアン!!!
斎藤「うわぁ...」
アルミン「そんな...ネス班長...」
アルミン「....あいつ...殺す目的で殺した!エレンと同じ人間だ!!」
斎藤「.....」
斎藤(そういえばライナーもエレンがどうとか....)
斎藤(ベルトルトの言ってたアニの援護と何か関係あるのかな....?)
女型(....あの目立つ服着てるのは....マー君の言ってた戦士....仲間か)
斎藤(.....とにかくエレンとアニを探さなきゃ)
女型(ダッシュ)ドドド!
アニ「速い!追いつかれる!」
斎藤「さすが世界トップ選手だなぁ...あ、まさか」
アルミン「うわぁあああ!」ズテン
ベルトルト『アニは俊足なんだ』
アルミン「僕の顔を....確認した!?」
斎藤(あれがアニ!?)
斎藤「すげえ....頑張ろう、俺もビッグになろう」
アニミン「?」
ジャン「おーい、アルミン、斎藤!」
ライナー「大丈夫かー?」
アルミン「あ、ジャン、ライナーも...」
ライナー「あの良い尻してんのが例の奇行種か?」
アルミン「うん、でもただの奇行種じゃない!エレンと同じ人間だ!」
ジャン「人間だと!?」
アルミン「おそらく...アイツの目的はエレンだ...」
斎藤「....」
斎藤「ライナー....あれがアニっすよね?」
ライナー「え!?」
ジャン「エレンが狙いか....今、何をすべきか...」
アルミン「ジャン?」
斎藤「俺はアニを援護すれば良いんすよね?」
ライナー(ベルトルトの奴....上手く勧誘してくれたみたいだ)
ジャン「....俺達でアイツを足止めしよう」
アルミン「ジャン...」
ジャン「俺にはわかんだよ!今何をすべきかが!!」
斎藤「でも援護っても俺打撃には自身ないっすけど...」
ライナー「お前はエレンの場所をアルに伝えてくれ!それで充分だ」
斎藤(それだけ....え?)
ライナー「アルミン、エレンはどこにいるってんだ?」
アルミン「多分...中央後方だと思うよ、一番安全だし」
ジャン「だから撤退の時間を俺達で稼ぐんだよ....行くぞ!」
アルミン「皆フードを被るんだ!顔がわからければ下手に殺せない筈だ!」
斎藤「俺フードないっす...」
再開
ジャン「とにかく殺す必要はない!あくまで時間稼ぎだ!」
斎藤(....さっさと終わらせて帰ろう)
女型「!」くる
アルミン「え!?」
ズドォオオン!
ジャン「あ、アルミン!!」パシュ
女型「...」さっ
ジャン(!...こいつ、うなじを守りやがった!?」
ジャン(次でワイヤー掴まれて終わりだ...死ぬ!!)
アルミン「ジャン!!死に急ぎ野郎の仇を討ってくれ!」
女型「!?」ピタ
斎藤(あぁ...やっぱり野球じゃないっすこれ)
アルミン「そいつは僕の親友を殺した!足の裏に死体がこびり付いてるのを見たんだ!!」
女型「....」
ジャン(アルミンの奴...頭打っておかしくなったのか!?)
ジャン(.....だが、何はともあれ助かった)スト
斎藤「うわぁ頑張ろう...」パシュ!
ジャン(斎藤!?)
斎藤(中央後方にいる事を伝えて終わろう....)ヒュウウ
ジャン「斎藤の奴、直接うなじを狙うのか!?いやっ、アルミンに気をとられてる今なら!!」
女型(斎藤...エレンの場所頼むよ)
ガッシ!!
斎藤「うわぁ...」
ジャン「斎藤ーっ!!」
斎藤「あ...おぉ!?....やぁ...*ぁ!」ギリギリ
ブチ・・・・・・・
アルミン「あ.....」
ジャン「おい、斎藤.....お前....」
ライナー「.....」
ズッバァアアア!!!
次の瞬間...三人の目には回転切りで脱出する斎藤の姿が映った!
斎藤「うわぁ怖い....ヤバかったす」
ヒュウウ
ジャン(斎藤の奴やりやがった!そういえば立体機動の実力は俺より上のすげぇ奴だったな!)
ライナー「よし!時間稼ぎはもういいだろ、逃げるぞ!」
斎藤「....」
斎藤(ヤバイ....帰りたいあまり変な事伝えちゃった....)
女型(手にエレンの場所が刻まれてるはず...)ジー
札幌ドーム
女型「....」
ライナー「見ろよ!あの巨人びびったのか硬直してるぜ!」
アルミン「何故....ずっと手の平を見てるんだ?」
斎藤「....」
その後
ジャン「」ピィ~~!
ライナー「....怪我は大丈夫かアルミン?」
アルミン「うん、それより馬が足りないのが問題だ....僕の不注意で馬が殺されちゃった...」
ライナー「お前のせいじゃない、気にすんな」
斎藤「あの....話があるんすけど」
アルミン「話?」
斎藤「俺....そろそろ故郷に帰らなきゃいけないんすよ」
ライナー(故郷?たしかにアニがエレンを捕らえばこの世界にいる必要はないが...)
斎藤「俺のカイエン号(馬)使って皆で隊列に戻って下さい....自分ランニングでもしながら帰るんで」
アルミン「そんな!!馬無しで帰るなんて自殺行為だ!」
ライナー「待てアルミン!ここは斎藤の決意を尊重しよう」
アルミン「でも.....」
斎藤「俺は大丈夫っすよ」
斎藤「じゃあ行きます!今まであざっした!!」タッタッ
ライナー「斎藤!!」
ライナー「ありがとな...また会おう」
斎藤「....はい!絶対に」タッタッ
斎藤佑樹は一度も振り向かずに去っていった
斎藤「帰り道わかんねぇ.....うわぁどうしよう」
斎藤「ヤバイな.....ん?あれは!?」
女型「...」ズン!ズン!
斎藤「アニ!?さっき適当な文字刻んだから怒ってるんだ!」
斎藤「もう一回立体機動で正しく刻まなきゃ...」プシュ、 プシュ
斎藤「.....ガス切れ」
斎藤「うわぁ...」
メキッ! ボキッ!! グシャ!!!
斎藤の家
斎藤「.......ハッ!!」
斎藤「...夢.....か...」
斎藤「長くて怖い夢だったな....立体機動とか楽しかったけど」
斎藤「まぁいいか....コーチから昨日借りた漫画でも見よ」ガサ
斎藤「進撃の巨人.....か」
斎藤「....」パラ
斎藤「....ん?....これ...」
斎藤「!?.....!....」
斎藤「!!!!!!」
斎藤「!?!?!?」
斎藤「・・・・・」パタン
斎藤「うわぁ...」
斎藤は思い知った...さっきまでの出来事が夢じゃないことを...自分がそこで殺された現実を...!
そして昨日からマー君が行方不明になったのを朝のニュースで知った
自分が迷い込んだ世界と関係があるのだろうか?とにかく無事である事を祈るばかりだ....
もう一つ心配なのが最後にライナーの発した別れの言葉....
『また会おう』
俺はまた....あの世界に行ってしまうかも....しれない
斎藤「うわぁ頑張ろう...」
完
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