ナルト「じゃあ満場一致で俺が火影という事で」サスケ「待てや」 (146)

ナルト「なんやねん」

サスケ「なんやあらへんがなおかしいやろ自分」

ナルト「なんもおかしな事あらへん今会議で決まったやないか」

カカシ「ほうやぞサスケどないしてん?」

サスケ「どないしてんもなにもこんなアホな話あるかいな。え? なんや自分ら本気なん?」

大蛇丸「・・・あかんでサスケ君席座り」

サスケ「え~・・・もうこうなん! え~・・・」

ナルト「だからどないしてんw」

サスケ「なんなん?火影ってそんな簡単に決まるもんなん?」

ナルト「簡単いうけどお前・・・ここまでくるのにえらい大変やったんやぞ?」

カカシ「そやでサスケ、お前は知らんかもしれんけどな・・・ナルトはごっつ頑張って」

綱手「ナルトやったらウチも安心やわ」

サスケ「だからそういう話じゃないいうとるやろボケェ!」ドンッ

シカマル「・・・うわっ」

サクラ「・・・サスケ君ちょっと落ち着き」
サスケ「・・・・・・」ハァハァ

ナルト「サスケェ・・・言いたいことあるんならはっきり言い?」

サスケ「ちゃうやん俺言うたやん・・・火影になる言うたやん・・・」

シカマル「wwwwww」

カカシ「シカマルあかんよ」

サスケ「サクラ聞いてたよな!?俺が火影なるて聞いてたよな!?」

サクラ「うん、まあ・・・」

ナルト「聞いた聞いてないの話ならここにいる大体みんな聞いてたで」

サスケ「じゃあ俺が火影でええんちゃうんかい?!」

ナルト「ええことあるかwww」

カカシ「そもそも自分抜け忍やん」

サスケ「抜け忍やけれどもそこは戦争の功績でチャラやん?」

シカマル「チャラなわけあるか!www」

サスケ「なんでやねんチャラやろ世界救ってんぞ!」

シカマル「そんなんここにいるみんなそうやんw」

サスケ「お前はなにもしてなかったけどなw」

シカマル「したっっっっっちゅーねんっ!お前の見てへんとこでめっちゃ目立ってたっちゅうねん!」

ナルト「サスケが頑張ってたのはみんな知ってるで?」

サスケ「そやろ!?」

ナルト「せやから安心し。俺が火影になったら里のみんな説得して木の葉の忍に戻したる」

サスケ「いやいやいやそこがまずおかしい」

ナルト「どういうことや?」

サスケ「俺が火影になってみんなを説得すれば早い話やん?」

ナルト「早い話なことあるかw」

サスケ「え?俺そんな難しい話してる?」

カカシ「難しいいうか自分普通に無理やでそれ」

サスケ「何が無理やねん」

カカシ「抜け忍どうこう言う前にダンゾウ殺してるやん自分」

サスケ「そんなん・・・あいつがごっつ悪い奴だったって事でもう済んだ話やん」

シカマル「勝手に終わらすなやwwww」

カカシ「五影襲ったのはどう言い訳するつもりやねん」

サスケ「結局死なへんかってんからもうええやん」

カカシ「ええことあるかい」

サスケ「ちゃうやん!命あっての物種やん!考えてみ? 戦争勝てたのは誰のおかげや?」

ナルト「そんなんみんな頑張ったからでええやん」

サスケ「俺が歴代火影連れてきたからやん?」

ナルト「まあそれもあるけど」

大蛇丸「・・・・・・」

サスケ「俺が世界中のみんなの命を守った」

ナルト「うーん・・・」

サスケ「火影やん?」

綱手「いや自分さっきからずるいわ、火影復活させたの大蛇丸やん」

大蛇丸「うちはええんよ」

サスケ「それかて頼んだの俺やん」

シカマル「いうてもお前そっからなんも仕事してへんやん」

サスケ「したわボケアホどこに目つけとんねん!自分なんてあれや何もできひんモブ引き連れてやな、俺らの足引っ張ってただけやん?」

シカマル「なんやとゴラボケ!」

ナルト「そんなん今する話ちゃうやん」

サスケ「みんなが頑張ってみんなで勝ちましたいうけどそんなことあらへん」

サスケ「そもそもこいつらおるからやれ尾獣玉やどないしよやれ天変地異やでこの世の終わりや・・・なんてごっつしょーもない事で話数裂いてやな」

サスケ「数の利なんてあらへん、ただの人質やん。尾獣玉?んなトロくさいもん当たるかぁ!はよ話進めぇいう話や」

ナルト「それはまあ・・・ちょっとはあったけどもやな」

シカマル「あったんかい」

ナルト「正直途中からホンマ帰ってほしかったわ」

カカシ「そんなんいうたかてやなナルト、そんなトロくさいモブに足引っ張られるのも火影の仕事やねんで?」

ナルト「そやったな先生、気をつけるわ」

サスケ「なんやお前もう火影のつもりか。もうなったていか」

サスケ「そもそもこれなんの集まりなん?」

シカマル「呼んでもいいへんのに勝手に顔出しといてそれか」

サスケ「サクラこれなんなん?」

サクラ「・・・ここにいるみんな戦争で五大国の大名から勲章もろたんよ・・・サスケ君と大蛇丸以外。それで師匠が」

綱手「良い機会やからそろそろナルトに火影譲りたい思て」

サスケ「それやったら上忍や里の上役交えたちゃんとした席でやんのが普通やろ」

カカシ「里にも色んな思惑があるからな、ダンゾウの時が良い例や」

カカシ「もちろん大名上役を交えた正式な会議の上で決定することやけど、綱手様の発案でナルトへの推薦を固めておこう思てな」

サスケ「なんやねん出来レースの打ち合わせかい」

ナルト「嫌な言い方すなや」

サスケ「でもそれかてなんで俺のタレの部屋ですんねん」

ナルト「は~・・・ここサクラちゃんの部屋やってんな、どうりで良い匂いすると思たわ」すぅー

カカシ「あかんよナルト行儀良くし」

ナルト「先生かってここカチカチやんw」スッ

カカシ「アホwwwwばっwwやめろやwwww」

サクラ「・・・・・・」

カカシェ…

シカマル「俺が提案したんや」

シカマル「障子に耳ありいうからな、これだけのメンツ、落ち着いて話を出来る場所は自ずと限られてくる」

サスケ「そのこれだけのメンツ、にお前は含まれてへんけどな」

シカマル「お前マジぶっ殺すぞ!」

綱手「いったん全員を火影の間に集めたあとカツユに逆口寄せさせてこの部屋に飛んだっていうわけや」

綱手「せやからウチら的には抜け忍のあんたがなんで里におんのかまず説明してほしいわ」

サスケ「大蛇丸かておるやん」

綱手「大蛇丸はウチが呼んだんや」

サスケ「それやった俺かてどのタレの家にいようが勝手やん」

シカマル「どのタレいうたなお前w」

サスケ「そもそもなんで大蛇丸呼んでんの? こいつ火影殺してんねんで?」

お前も火影殺してんねんで

綱手「大蛇丸はな、お前が里に戻れるよう便宜を図りに・・・」

サスケ「はぁ~!?余計なことすんなやばばあ!」

大蛇丸「・・・ごめんなサスケ君でもウチ心配で」

サスケ「それが余計なこというとんねん!今更世話焼いたところでお前が木の葉にたいして犯した罪は消えへんねんぞ!」

サスケ「お前なんかに庇われたら俺の評判まで落ちるわっ!」

綱手「アホ!大蛇丸はな、お前の罪を自分が被るいうて、わざわざ嘆願しにきてんぞ!」

サスケ「それやったらええわ」

サクラ「・・・・・・」

カカシ「分かった分かったwwせーのな?せーので一緒にタッチや」

ナルト「ええよ?w」キュッ

カカシ「wwww自分ずるいわなに内股で隠してんねんwwww」





サクラ「ええ加減にしてよみんなっ!」ドンッ!

ナルト「サクラちゃん・・・」

綱手「サクラ・・・」

サクラ「次の火影を推薦するための会議やろ?・・・みんな、真面目にやろうよ」

シカマル「そうやな・・・」

カカシ「・・・だらしない先生でスマンなサクラ」

サスケ「ホンマやわ」


綱手「じゃあ仕切り直しで、ナルトを火影に推薦する事に賛成な者は手を・・・」

シカマル「綱手様待ってや」

シカマル「まずサスケでやろうやそれ」

ナルト「シカマル?」

シカマル「一回現実知ったらさすがに黙るやろ」

サスケ「ええで? やれや」

サスケ「なんでや!」バン

綱手「・・・じゃあサスケを火影に推薦するものは手を上げて」

サスケ「はい!」バッ!

ナルト「・・・・・・」

大蛇丸「・・・・・・」

サスケ「大蛇丸なんで手あげへんねん」

大蛇丸「・・・いやだってウチは」

サスケ「ええからあげとけ」

大蛇丸「・・・・・・」スッ

サスケ「サクラ?」

サクラ「・・・・・・・」

サスケ「・・・・・・・」

サクラ「・・・・・・・」

サスケ「・・・・・・・」

サクラ「・・・・・・・」スッ

サスケ「・・・どや?」

カカシ
綱手
シカマル
ナルト

ナルト「どやじゃないがな自分せこいわw」

サスケ「なんもせこいことあるかいな公正な審議の結果やないかい」

シカマル「そもそも大蛇丸関係ないやないか」

サスケ「なんでや!火影穢土転生して世界を救った英雄やぞ!」

大蛇丸「・・・・・・」

綱手「サクラ・・・」

サクラ「・・・すいません」

サスケ「はいじゃあナルトが火影でもいいって人~?」

ナルト「えっやんの?ww」スッ

カカシ「もうええやん大金星やってんからww」スッ

綱手「はあ~・・・」スッ

サスケ「ひ~ふ~み~・・・ナルト君3票!」

サスケ「イーブンやん」

ナルト「・・・・・・」

シカマル「・・・・・・・」

ナルト「・・・シカマル?」

シカマル「・・・そんなん、俺かて火影なりたいわ」

ナルト「そんなん今言うことちゃうやん空気よみぃや」

シカマル「・・・すまんでもサスケが」

ナルト「・・・・・・」

シカマル「・・・・・・」

カカシ「シカマル君が火影でいいと思う人~~~~~~~~~~っ!!!」

シカマル「」ビクッ

カカシ「シカマル君0票!続いてナルトが火影でいいと思う人~~~~~~~~~っ!!!」バッ

ナルト「はいはいはい!俺ってば火影なるためならなんだってするってばよっ!」バッ

綱手「当然やんそのための会議や」スッ

サクラ「・・・・・・」スッ

シカマル「・・・・・・」

シカマル「・・・・・・」スッ

サスケ「・・・・・・・」

ナルト「もうええかサスケ」

サスケ「木の葉を…つぶす」

サスケ「ええことあるかい一緒や!こんなんマダラの時と一緒やん!」

ナルト「マダラがどないしてん?」

サスケ「お前ホンマなんも知らんな」

サスケ「木の葉結成当時柱間はな、マダラを初代火影に推したんや」

サスケ「えらいごっつ辛い思いしたやろうけどこれからは里のみんなを自分の家族や思てくれやいうて・・・マダラもその気になっとったんや」

サスケ「ここでマダラが火影になっとたらやな、今回の戦争はもちろんうちは一族も滅びずみんな楽しくやれとったわけや」

サスケ「それやのにあの扉間のボケが・・・」

ナルト「二代目のおっちゃんがどないしてん」

サスケ「やれ民主主義や選挙で決め、なんてそれらしい事言ってあらよいう間に柱間火影にして、その気になってたマダラぽかーんや」

サスケ「その後のマダラがどうなったかは知ってのとおりや」

カカシ「まずお前がその気になってんのが一番謎やわ」

サスケ「あ~~~~~あっっっっっ!マダラが火影になっとったらなぁ~~・・・兄ちゃん親父おかん生きてて今頃家族でキャンプや」

ナルト「・・・分かった」

カカシ「ナルト・・・?」

サスケ「ナルトォ・・・分かってくれるか」

ナルト「まず俺が火影になる」

サスケ「なにも分かってへんやないかい」

ナルト「んで見てるわお前のこと。頑張ってみんなに認められる木の葉の忍になれたらその時は快くお前に譲るわ」

ナルト「それでええやろ」

サスケ「ええことあるか、柱間パターンや。お前それ一番やったらあかんやつやぞ?」

ナルト「どういうことやねん?」

サスケ「ちょっと考えたら分かるやろ。同期のライバルがや、自分より先に出世してやな、次頑張れやなんて言われてみ?」

サスケ「そらマダラかて九尾連れて里潰しにくるわ。官僚だって天下る天下る!」

シカマル「マダラはともかく今次の火影決めんのはさすがにないわ」

シカマル「お前とサスケ以外にも火影になりたい奴はそれなりにおんねんで?」

カカシ「マダラの件で二代目様責めるのはおかしいんちゃうか?」

綱手「せや、マダラが火影はないわー。そもそもあいつがオビトつこうて九尾に里襲わせへんかったらウチハも元気でアンタはキャンプやん」

サスケ「バカにしとんのか」

綱手「ちゃうちゃう、マダラは頭おかしいから何の基準にもならへん言いたいんや」

シカマル「こいつかて充分おかしいわ」

サクラ「・・・・・・」

サスケ「はぁ~・・・お前らけっきょくかっ」

ナルト「なんやねん?」

サスケ「結局お前らあの卑劣漢扉間と一緒やねん。マダラは危険やうちはは危険やなんて結論ありきで語ってやな」

サスケ「んで結果だけみて自分らは正しいみたいな?どうしてこうなったなんか考えもせずにや」

サスケ「こういう一方的なものの見方がマダラを、うちは、オビトをどんどん追い詰めていったんちゃうん!?」

カカシ「・・・・・・」

サスケ「ちゃうやん!これからの里に必要なんはそういう古い因習を打ち破れる・・・相手の気持ちを慮ることのできる全く新しい稀代の火影や!」

サスケ「それは出来るのはだれや?」

シカマル「少なくともお前ではないな」

カカシ「・・・確かに、サスケの言うとおりかもしれん」

シカマル「カカシ先生?」

カカシ「確かに今までの木の葉の過去を顧みない、臭い物に蓋をするかのような因習が、うちはの悲劇を生んだと思とる」

カカシ「だけどそれを変えられるのはナルトしかいないとも思とる。少なくともお前やないでサスケ」

サスケ「そんなん・・・俺かてやれるわ!」

カカシ「かもしれへん。でもそれを決めるのはお前やない、里のみんなや」

サスケ「・・・・・・」

カカシ「確かに、失われた信頼を取り戻すのは正直しんどいことや。耐えられないかもしれん」

カカシ「・・・マダラは耐えることもせず逃げ出した」

カカシ「せやけど先生お前やったら耐えられるとも思てる。辛い現実と向きおうて、再び木の葉に帰ってきたお前なら」

サスケ「カカシ・・・」

ナルト「サスケェ・・・お前ならやれるってばよ!」

サスケ「ナルトォ・・・!」ポロポロ

サスケ「・・・分かった」

ナルト「サスケェ・・・!分かってくれたんか!」

サスケ「五代・・・綱手様、もっかい多数決とってもらえますか?」

綱手「・・・ナルトを火影に推挙する者、挙手を」スッ


サスケ「満場一致やナルト、お前が火影や」

ナルト「サスケェ・・・!俺頑張るから!頑張ってお前が頑張れるように頑張るから!」

サスケ「相変わらず語彙のないやっちゃwww・・・でも気持ちは伝わったでありがとう」

サクラ「サスケくん・・・ナルトォ・・・!」ウルウル

カカシ「・・・・・・」ニコリ

綱手「ええ話やで」

大蛇丸「ホンマやわ・・・猿飛先生みてますか?」

シカマル「殺しましたやん自分」

綱手「はぁ~・・・一時はどうなるかと思たけど、蓋を開けたら大団円や」

シカマル「せやな」

綱手「・・・お前誰にため口きいとんねん」

シカマル「・・・すんません」

カカシ「今日はえらい勉強させてもろたわサスケ・・・」

サスケ「カカシ・・・」

カカシ「反目し合う相手だからこそ、腹を見せ合うべきなんや」

カカシ「マダラも初代様だけやなくて、二代目様とも腹を見せ合えれば、或いは歴史は変わっていたかもしれんな」

カカシ「どんなに辛い事でもしっかりと向き合えば、少なくとも思いは伝わる」

カカシ「お前たちのようにな・・・!」

サスケ「カカシ・・・せん・・・せい・・・!」

ナルト「ここからがスタートやなサスケェ・・・」

シカマル「里に戻ってくるのはいいとして現状お前ただの無職やで?」

サスケ「無職てお前www・・・ホンマや!」

シカマル「wwwwwww」

サスケ「おうおうワロとけワロとけ!でも俺は頑張るで、昨日までの自分とは違う!」

サスケ「しっかり辛い現実と向き合っていつか自分で自分を許せるくらい立派な忍になったる!」

ナルト「その意気やサスケェ・・・!」

サクラ「ウチもしっかり支えるから・・・!」

カカシ「まずは職安やな」

サスケ「そんなんこの里にあったん?」

カカシ「あったよ。気づこうとしんかっただけや、ずっと前からお前が来るのを待っとるんよ」

サスケ「そうか・・・そうやったんやな!」

 こうしてサスケは自分や周囲と向き合い、前へと小さな一歩を踏み出した。

 どんなに現実が辛くても、踏み出した足が、結果自分を更に傷つけることになったとしても。

 サスケが歩みを止めることはないだろう。

 そこに小さな光が差す限り。

ナルト「サスケェ・・・いつでも応援してるってばよ!」

 今、辛い現実に押しつぶされそうになっているあなた。

サスケ「ナルトォ・・・お前は俺の光や!」

 どこを見渡してもナルトのいないあなた。

 安心してほしい。

 人は一人でも幸せになれる。

カカシ「・・・・・・」ニコニコ

 規範となる人間が歩みを止めない限り、人は一人でも生きていける。

サスケ「今日こそ行くで職安!」

ナルト「やったれサスケその意気や!朝一開館ダッシュで攻めの姿勢見せたれや!」


                                                     おわり

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