~シンちゃんのおしながき~(14)
ーーネルフ本部・休憩室
ミサト「ふふふっ…… ついに、ここが完成したわ!」
ミサト「あとは、シンちゃんを説得できれば…」
ミサト「小料理屋ネルフの完成よ!!」グッ!
ミサト「そしてお酒が飲み放題♪」
~~翌日
ーーネルフ本部・廊下
シンジ「あの… ミサトさん。 僕に頼みたいことってなんですか?」テクテク
ミサト「いいから、いいから♪」グイグイ
ミサト「休憩室に行けば分かるから♪」
シンジ「き、休憩室ですか? あそこはほとんど使われてないはずじゃ…」
ミサト「そうそう。 あんまり使われないんで、閉鎖されそうになってね~」
ミサト「でも、それももったいないからリフォームしてもらっちゃった♪」
シンジ「リフォームですか?」
ミサト「そ! …休憩室を利用しやすくするために私がアイディアを出しました~」ニコニコ
シンジ「ミサトさんが……ですか?」
ミサト「とても使いやすくなったはずよ!」ムフフ
シンジ「あの… そこで僕は何を?……」オソルオソル
ミサト「料理をしてもらいたいの!」
シンジ「なぜ、休憩室で?…」
ミサト「それも行けば分かるから♪」
シンジ「はあ…」
ーーネルフ本部・休憩室
ミサト「到着~♪」ニコニコ
シンジ「…ここは!?」
ミサト「小料理屋ネルフです♪」
シンジ「小料理屋ネルフ!?」
ミサト「そしてシンちゃんを料理人としてスカウトします!」
シンジ「料理人!? 僕がですか!!?」
ミサト「イエス!」グッ!
ミサト「バイト代は売り上げから払うから心配しないで」ニコッ
シンジ「…それって、お客さんが来なきゃ払えないってことですよね?…」ジトッ
ミサト「うっ…… だ、大丈夫よ! シンちゃんの料理美味しいし!」アセアセ
ミサト「それに、いい経験になると思うわよ」
シンジ「う~ん……」
ミサト「お願い! シンちゃんしか頼れる人がいないの!」パン、ペコリ
シンジ「わ、わかりました… どこまでできるかわかりませんけど、やってみます」オロオロ
ミサト「ありがとう! それでこそシンちゃんね~♪」ガバッ、ギュー
シンジ「ミ、ミサトさん…///」モゴモゴ
ミサト「さあ、小料理屋ネルフの開店よ!」
~~翌日
ーーネルフ本部・研究室
リツコ「ふぅ… やっと一息つけそうね…」ヤレヤレ…
マヤ「お疲れ様です、先輩」
リツコ「悪いわね、マヤ。 貴女にまで付き合わせて」
マヤ「そんな… 私は先輩のお手伝いができるだけで…///」
リツコ「ありがとう。 …とはいえ、少し休憩しましょう」ガタッ
マヤ「先輩、どこに行くんですか?」ガタッ
リツコ「ミサトが休憩室で小料理屋を始めたらしいのよ…」ハァ…
マヤ「小料理屋!? ネルフ本部の中でですか!?」
リツコ「らしいわね… 何を考えてるのやら…… だから、ちょっと行ってみましょう」スタスタ
マヤ「は、はあ…」スタスタ
ーー小料理屋ネルフ
~ガラッ
リツコ「こんばんわ」
マヤ「こ、こんばんわ~…」
ミサト「いらっしゃ~い♪ 」
シンジ「いらっしゃいませー」ペコリ
リツコ・マヤ「「シンジ君!!?」」
ミサト「あら、リツコにマヤちゃんじゃない。 小料理屋ネルフにようこそ~♪ 」
リツコ「ちょっと、ミサト! どういうことよこれ!? 何でシンジ君が…」
ミサト「まあまあ、堅いことはぬきにして… ささっ、座って座って」グイグイ
リツコ「わ、わかったから押さないの!」ガタッ
マヤ「し、失礼しまーす…」ガタッ
ミサト「小料理屋ネルフの初めてのお客様、ご来店~♪」ドンドンドンドンパフパフ~♪
リツコ「ミサト… もう酔ってるわね…」ハァ…
シンジ「あははは… いらっしゃいませ、リツコさん マヤさん。 こちら、おしぼりとお品書き。 本日のお通しになります」コトッ、コトッ
リツコ「へぇ、結構本格的なのね…
それにお通しも美味しそうだし」
シンジ「本日はオクラとトマトの酢の物です」
リツコ「……本当に美味しいわ」パクパク
マヤ「ちょうどいいお酢の加減で… 」モグモグ
シンジ「ありがとうございます。 それで、ご注文は?」
ミサト「シンちゃんの料理はどのお酒にも合うから、各種取り揃えておりま~す♪」
リツコ「そうね… オススメはあるかしら?」
シンジ「本日のオススメは秋刀魚ですかね~。 今日が開店初日なので初物を仕入れてみました」
リツコ「いいわね! シンプルに塩焼きでお願いするわ」
マヤ「私も秋刀魚の塩焼を… そ、それと栗ご飯を…」
リツコ「あら… 栗もあるの?」
シンジ「はい! 栗も出始めでしたので…」
リツコ「でもねぇ、この時間にご飯物は…」
マヤ「うっ…」ギクッ!
シンジ「でしたら、栗と鶏のいためものなんかも…」
リツコ「それをいただくわ」
ミサト「お酒は~?」
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