一方通行「おい、プリキュアやンぞ」美琴「」 (739)

はじめまして。

このSSは「これから立てようと思うSS〜」スレに誤爆した、禁書DEプリキュアネタのSSです。
一応長くなる予定ですが、これが二回目のSSかつ初めての長編なので至らない所だらけになると思います。
ギャグSSですので矛盾や禁書・プリキュア双方の原作クラッシュ!な部分もあると思いますが目をつぶっていただければ幸いです。

時系列はよくわからない、平和な学園都市が舞台です。
基本的に皆仲良しな予定です。

注意点は
一方通行がプリキュア、というネタなので
・プリキュアが好きでパロディが許せない方
・禁書が好きでパロディが許せない方
・女装?ネタが受け付けない方 には向きません(一応スパッツ、短パン着用予定ですが)

では、よろしくお願いします。


一方通行「ン……ふァ…ァ……」
乱れたベッドの上、シーツに身を沈めている一方通行は、その涙で潤んだ瞳を窓に向けその眩しい光に目を細めた。
無駄の無いほっそりとした腰は露出され、カーテンから漏れた光を浴び、その白さから眩いほどに輝いている。
ごそごそと布の擦れる音を立てながら、ベッドから気怠さの残る上体を起こす。
その白い絹糸のごとく繊細な髪は、日の光に透けとても美しい。

「ふァ…あ…ゥ、ン?」
一方通行は再度小さく声を漏らすと、手に持ったソレを見て眉をしかめた。

一方通行「何だァ、まだ朝じゃねェか…」
そう呟いてボリボリと頭をかくと、この寝起きの悪い少年にしては珍しい早さで目が覚めた。
携帯のディスプレイに表示された時刻は朝、8時20分。普段の彼ならまだ夢の中な時間である。

一方通行「昨日は早く寝たからなァ……二度寝する気にもならねェし……コーヒーでも飲むか」
そう呟くと一方通行は、軽く伸びをした後ベッドから降り部屋を出た。

打ち止め「あっ! あなたおはよう! 今日は早起きなんだね! ってミサカはミサカは驚きつつおはようアタック!」バーン

一方通行「ぐっ…痛てェだろうが! 朝から騒ぐンじゃねェ、クソガキ」ズビシ

打ち止め「あいたーっ! だってホントに珍しいんだもん!騒いじゃうのは仕方ないのーってミサカはミサカはハイテンション!」ニコニコ

一方通行「…コーヒー取ってくっから離れろ。ガキはガキらしくテレビでも見とけ」

打ち止め「むー…ガキっていうのは余計じゃないかなってミサカはミサカは不満たっぷり!
……コーヒー取ってきたら一緒にテレビ見てくれる?ってミサカはミサカはおねだりしてみる」

一方通行「ン」

打ち止め「わかった! ってミサカはミサカはテレビの前にってもう仮面ライダー勝っちゃってる!」ガビーン

一方通行(朝から落ち着きの欠片もねェなァ…つゥか黄泉川どこ行ったンだ? あ、今日はこのコーヒーにしよう)パタム

一方通行「なァ打ち止め、黄泉川どっか出掛けたのか?」

打ち止め「ヨミカワは警備員のお仕事に行ったんだよーってミサカはミサカは報告しつつあなたに隣に座るよう指示してみる」ポンポン


一方通行「つゥかお前、仮面ライダーとか見てンのか。こういうのは普通男のガキが見るンじゃねェの?」

打ち止め「う…そんな事ないよ! 最近は大人の女の人だって見るんだから! 妹達の中でも見てる個体たくさん居るもん!
自分で考えた漫画を書く子達も居てMNW内でも結構人気なんだから!
……それにミサカの目的はこの次の番組なの! ってミサカはミサカは説明してみる」

一方通行「次ィ?」

打ち止め「うん! プリキュアだよ! ほらこれ!」

TV<スイートプリキュア! コノアトスグ!

一方通行「これお前がいっつも見てるカナミンとかってアニメじゃねェの?」

打ち止め「んー似てるけど違うよ! プリキュアシリーズの方がカナミンより昔からやってるみたい!
すっごい面白いんだよー先週からは新しいシリーズが始まったんだけどね! ってミサカはミサカはドキドキワクワク!」

一方通行「ふゥン……(そンなに面白ェのか…)」

打ち止め「始まったー! ってミサカはミサカは大興奮!」キャーキャー

一方通行「静かに見ろォ」


打ち止め「プリキュアかわいーっ! ってミサカはミサカは…ほぁぁ…」キラキラ

一方通行(何だァこいつら、ヒーローの癖して喧嘩ばっかしてンじゃねェか。
いきなり変身して戦えとか言われて対応出来ンのはすげェけどよ……ちょっと弱すぎねェか?)

打ち止め「あわわ…仲良くしないと負けちゃうってミサカはミサカはあわわわわわ」ハラハラ

一方通行(こいつ……どンだけ入り込ンでンだか)
………
……


<ゼッタイニユルサナインダカラー!

打ち止め「ほぁあ……!!! プリキュア頑張って!!!」ヤイノヤイノ

一方通行(おォ……これはまるで…ヒーローみてェだな……! 拳で説教たァわかってやがる…!!!)ググッ

一方通行(ちょっと…面白ェかもなァ…!)


……
………
打ち止め「ふぁーっ! 今週も面白かったー! ね? プリキュアって良いでしょ? ってミサカはミサカは感想を求めてみたり! 」

一方通行「まァ…そこそこだなァ(うン、来週も見よう)」

打ち止め「むー……まぁいっか! でもプリキュアって本当にかっこいいよね!ってミサカはミサカはポーッとしちゃう!
学園都市にもプリキュアが居たら平和になるのになぁ…本物のプリキュアに会ってみたいってミサカはミサカはしょんぼりしてみる」ショボーン

一方通行「……ちょっと出掛けて来る」ガタッ

打ち止め「えっどこ行くのー?ミサカも行きたい…ってもう居ない?!」ガビーン


一方通行「学園都市にプリキュアねェ…クカカカッ!」

一方通行「居ねェなら…俺がなってやろうじゃねェか! 学園都市の平和(と打ち止めの夢)を守る……最強のプリキュアによォ!!!」

そう一方通行は空を仰ぎ宣言すると、しっかりとした足どりで歩み始めた。
その表情はどこか明るく、ゴミ捨てに出て来た近所の学生の真っ白な視線など全く気にしない。



プリキュアと超能力者が交差するとき、物語は始まる———!!!


とりあえずここまでです。
PCに打ち込んだ文章を携帯で更に打ち込み投稿という作業が、
此処まで右手にダメージを与えてくるとは思いませんでした。

次の投下は明日の夜までに出来ると思います。
では

いきなりレスされまくってびっくりしたわ…かなり嬉しいですありがとうございます
追加戦士については既に考えてありますが、プリキュアはきっかけと設定?を借りているだけな状態なので色々やらかすかもしれません。

ではゆっくりですがPC内テキストを携帯に打ち込む右手のトレーニング(投下)します。


一方通行「そうと決まれば相方探しだァ」

一方通行「ちょっと検索してみたが…だいたい二人以上で組むらしいからなァプリキュアは」

<チェイサー!!

一方通行「ン?」


美琴「あ、あれ? 全然出てこないわね……調子悪いのかしら」

一方通行「そりゃそンなにへこまされりゃ壊れるに決まってンだろ。つゥか犯罪じゃないンですかァ」

美琴「なっ…あ、一方通行?! アンタこんなトコで何してんのよ!」

一方通行「何って、犯罪者に注意ィ?」

美琴「わ、私は犯罪者なんかじゃ……っ」

一方通行「……」

美琴「な、何よ…」

一方通行(確か、プリキュアはだいたい中学生がやるモンなンだよなァ……こいつなら強いしそこそこプリキュア向きか?)

美琴「だ、黙ってないで何か言いなさいよ……」

一方通行(よし、合格)

一方通行「おい、プリキュアやンぞ!」

美琴「」


美琴「……は?」

一方通行「だからァ、プリキュアやンぞ」

美琴「はいぃ?」

一方通行「何回も言わせンじゃねェよ。俺とお前でプリキュアやンぞって言ってンだろ」

美琴「アンタ…ついに頭がダメになっちゃったの?」

一方通行「ぶっ殺すぞ」

美琴「それとも精神操作系の能力者にでも何かされた? 早くあのバカに会いに行った方が良いわよ?」

一方通行「こっちは真剣なンだよ! 真面目に聞きやがれ!」

美琴「いやふざけてるようにしか思えないわよ…っていうか本気だったらドン引きするし絶対やりたくないし
そもそも何でプリキュアなのよ。私もアンタもおジャ魔女世代でしょ、多分。それにアンタ男じゃ…」

一方通行「……自販機、犯罪者、警備員」

美琴「うっ」

一方通行「退学、少年院、世間の白い目」

美琴「ううっ」

一方通行「とりあえず話だけでも聞いてくれませンかねェ?」

美琴「……わかったわよ」ズーン

………
……


美琴「へー…打ち止めが、ね」

一方通行「アイツの願いはなるべく叶えてやりてェンだ」

美琴(私にはアンタがプリキュアに感化されたようにしか聞こえなかったけどね…)

美琴「でもねー…私もそんなに暇じゃないし、何よりこの歳でプリキュアとかちょっとね…」

一方通行「年齢的にはプリキュアにピッタリだ。それに…ここだけの話、三下もプリキュアファンらしいぞォ(嘘だけど)」

美琴「えっ…ちょっとそれ、ホントなの?!」

一方通行「ああ…正義感のある女がタイプらしい。勿論ロリコンじゃねェし本人は周りに秘密にしてっけどなァ(事実無根だけど)」

美琴「アイツが…正義感のある……プリキュアを…」ブツブツ

一方通行「お前がプリキュアになりゃ…三下も喜ぶかもなァ(口から出任せだけど)」

美琴「!!」

一方通行「で、どォすンだよ?」

美琴「や、やる! 私プリキュアやるわ! 打ち止めのために! ね!」キラキラ

一方通行(こいつちょろいなァ)


美琴「で、やるのは良いけど…プリキュアって変身とかするのよね? 服とかどうするのよ。制服のままとかすぐ正体バレちゃうじゃない」

一方通行「言われてみればそうだなァ……仕方ねェ。一応、衣装については俺が考えとくわ」

一方通行(つゥか衣装着てても知り合いにはバレそうだよなァ)

美琴「肌露出しまくるような衣装持って来たら打ち止めにこのことバラすからね?」

一方通行「分かってる。それに元々プリキュアはカナミンとかと違ってそンなに露出しねェよ」

美琴「なら良いけど……」

一方通行「ンじゃ、今から衣装何とかしてくるからよ。一週間以内にまた連絡するわ」

美琴「了解。」

一方通行「三下とかにプリキュアの事話したりすンじゃねェぞ。これは秘密プロジェクトだからなァ」カツカツ

美琴「わわ、わかってるわよ!」ビリビリ

……


一方通行「しっかし…衣装ねェ。どうすっかなァ」ウーン

一方通行(そういえばあの野郎が妹のメイド服作ったとか何とか言ってたなァ)

一方通行「よし、あいつンち行くか」カツカツ

>美琴「それにアンタ男じゃ…」

お前あとでハイパーマート来い

本日の投下はここまでです。
本当は明日の分だったんですがレス嬉しすぎたんで急いでしまいました…
明日は大丈夫としても明後日辺りの書き溜めがピンチだったり

戦闘シーンはまだまだ先ですが、BGMはもちろんプリキュアメドレーで。
ちなみに一番好きなプリキュアはダークプリキュアです。

ではまた明日。

>>39
その台詞は一応一方通行さんが無視してるので性別濁したつもりでしたww
わかりにくくてすみません
これからも一方さんの性別は色んな人に突っ込まれる予定なので

あれもしかして性別とかじゃなくて着●ぐ●みの中身の話だったのかな…

一通さんはともかく美琴は14歳だし余裕でプリキュア世代じゃね?

>>47
マジですか
妹がプリキュア観ずにおジャ魔女ばっか観てたんで今の中学生はプリキュア世代じゃないのかとばかり…
美琴もおジャ魔女派だったって事にしといて下さい
すみませんorz

こんばんはー
何かさっき思い付いたんですけど美琴はおジャ魔女以降はゲコ太に夢中でプリキュアは観てなかったってどうですかね?
……だめですよねー

今日はあんまり投下分が無い上これで書き溜めが尽きます…明日は投下出来るか分かりませんすみません

では右手のトレーニングを開始します


ピーンポーン

<はいはーい、ちょっと待ってくれーい! ドタバタ

土御門「お待たせしましたにゃー」ガチャ

一方通行「よォ」ヨッ

土御門「……一方通行、カミやんの家はお隣りだぜい?」

一方通行「いや、今日はお前に用があンだよ。とりあえず家入れろ」

土御門「…珍しい事もあるもんだにゃー……別に良いけど、お菓子とかは出せないぜい?」

一方通行「そンなに時間かかンねェよ。多分」


……


一方通行「お前、顔に似合わず部屋はそこそこ綺麗だな。キメェ」キョロキョロ

土御門「妹が掃除してくれてるからにゃー…ってオイ、ひどくね?」

一方通行「酷くねェ」

土御門「っていうか用事って何なんだ?仕事なんかもう久しく入って無いしこの先入る様子も無いぞ?」

一方通行「いや、今日の用事はそンなくだらねェ事じゃねェ」

土御門「……」ゴクッ




一方通行「プリキュアって…知ってっかァ?」

土御門「」


一方通行「おィ、どうなンだ?」

土御門「……はぁ? いや、知ってるけど…それが?」

一方通行「今度俺と超電磁砲でプリキュアやる事になったンだよ」


土御門「」

土御門「」

土御門「……はぁぁぁぁあああ!?」

一方通行「うるせェ。さえずンな」

土御門「超電磁砲はともかくお前がプリキュアってどんな悪夢?! 恐すぎるにも程があるにゃー!
しかもこの学園都市にデザトリアンとかネガトーンが出るとは1mmも思えないんだが! ネガトーンどころかウザイナーだって出ないぜい!」

一方通行「お前プリキュア見てンのかよ」

土御門「まぁ日曜の楽しみではあるにゃーって、そんな事より何でお前が伝説の戦士プリキュアに!?」

一方通行「そりゃァ……」

あれネガトーン言ってんのか
メガトーンだと思ってたわww

投下中に申し訳ないんだけどPCからメールでテキスト添付して携帯に送ってそれをコピペできないの?
手打ちは余りにもツライでしょう。

……


土御門「なるほど、打ち止めがにゃー……」

一方通行「だから何としてでもプリキュアにならねェといけねェンだ」

土御門(…さっきの話聞く限り…こいつプリキュアに感化されすぎじゃね?)

土御門「事情は分かった…けどそれが俺に何の関係があるんだにゃー? 俺は流石にプリキュアにはなれねーぜぃ」

一方通行「お前のプリキュアとかそれこそ悪夢じゃねェか。お前には衣装を用意してほしいンだよ、出来れば一週間以内に。メイド服とか作るくらいだしツテがあンだろォ?」

土御門「確かにあるけどにゃー…一週間で作るのはちょっと厳しいかもしれないぜい?金もかかるし…」

一方通行「急な話だからな、料金はたっぷり払う。」

土御門「デザインもこっちで決めて良いのか?」

一方通行「ン。でもメイドっぽいのはヤメロ。あと超電磁砲は露出が酷いのは嫌だとよォ。俺は動きにくいのはイヤだ」

土御門「メイドがダメ…まぁ、やる気は出ないけど頑張ってみるぜよ。テーマカラーはどうすんのかにゃー」

一方通行「テーマカラーか…俺は勿論黒だろォ…超電磁砲は電撃使いだし黄色かァ?」

土御門「黒と黄色って超危険を感じるにゃー……」

一方通行「あ、でもアイツの電撃青だった気がする。青にすっかァ」

土御門「黒と青……女児に人気出なさそうだぜい…」

一方通行「うるせェ。俺らはガキに媚びない最強のプリキュアになンだよ」


土御門「まぁ玩具とか売る必要も無いしな……じゃあデザインが上がり次第確認の連絡するぜよー」

一方通行「ン」

土御門「あっ!そういえば変身はどうするんだ?」

一方通行「どうするも何も…普通に着替えるしかねェだろォが。マスコット妖精とか居ないし」

土御門「一方通行……お前プリキュアのなんたるかを全然理解してないにゃー!いちいち着替えるんじゃまた別のシリーズになっちまう」

土御門「変身バンクは戦うヒロイン・プリキュアの大きな見所のひとつ!なんだぜい?」


………


土御門『ここは最新科学の街学園都市!そのくらいの不可能、可能に出来ちゃう人間が居ても不思議じゃないぜよ。
とりあえず誰か頼める奴に聞くだけ聞いてみたらどうかにゃー?』

一方通行「ンな事言ってもなァ。芳川……は打ち止めに近すぎる。不審がられたくねェ。
木原くンはむかつくから却下。布束はジャンルが違う気がするしィ」カツカツ


一方通行「……電極が何とか出来たンだし、あの医者に聞いてみっか……多分無理でも他の奴紹介してくれンだろォ」カツカツ

今日はここまで。
正直誰に変身アイテム頼むか凄く悩みました。皆メカニック得意そうだけど…みたいな
結局困った時の冥土帰しに落ち着きましたが。

>>75
自分も最初そう思ってました…
あと今だにキュアメロディとキュアリズムを呼び間違えます。
>>76
残念ながらPCがネットに繋がって無いもので…
携帯のメモ帳とかに書けたら良いんですが今修理中で代機なんですよ。

さてこれからの展開、メカとか科学とか苦手なもんでかなりざっくりな描写で進みますすみません。
服飾系の人間としては一週間で衣装作りという流れも凄く悩んだんですけど、
一月とかかけると一方通行さんが我慢出来なさそうなんで無理を通しました
きっと学園都市のすごいミシンで縫うんでしょう。

では。次回は明後日までに投下出来る…かな?って感じです

暗部組織の名前忘れたが博士が使ってたオジギソウ辺りの技術応用すれば瞬間お着替え出来そう

>>81
確かに…粒子が集って服に!とか凄く魔法少女っぽいですね
ただそんな説明や描写を出来る技量と知識が…という…

多分ジョバンニが一晩でやってくれましたぐらいのざっくりさになるのであまり期待しないで下さいすみません…

とりあえず貼っておきますね
http://26.media.tumblr.com/tumblr_l5ywhslti01qztrnpo1_500.jpg

>>90
一方通行さん可愛すぎだろ…
ていとくんも違和感無くてすげぇ

すみませんが、今日は投下無理そうです。明日投下になります。
早くプリキュア衣装を着る二人を書きたいんですけどね…

既に衣装設定はスカートの中まで決めています(っていうかパンチラ書きたいだけです)

あと実は毎回書かれるプリキュア候補予想が投下後の楽しみになりつつあります。
当たってるかなーみたいな

申し訳ありません、一番下に追加させてください

・番外固体←NEW!

(パンチラと言っても全く嬉しく無い類なんだろうなあ)

>>96
いつも同じ方がやってらっしゃったんですね!
ありがとうございます。

>>98
何故バレてるんですか……

ちなみに後々追加予定戦士は超パンチラ担当予定です
期待せずお待ち下さい。
って訳で書き溜めてきます。

服飾関係の人ってこういう物の見方すんのか>服の納期とか

>>103
漫画やアニメでありえないスピードで服が出来上がってたり、
勉強してるようには思えないキャラクターが型紙から服を作ったりすると違和感覚える程度ですけどね
自分もちょっとかじったレベルなんで詳しい人に怒られそうです…コワイナー…

妹が禁書DVDを観ているのに付き合っていたらなかなか抜け出せず遅くなりました…


携帯打ち込みなためゆっくりですが投下します。


—とある病院—

冥土帰し「ふむ……正義の味方プリキュア、ね。是非とも協力したい所だけど、残念ながら最近忙しくてね?」

一方通行「無理……なのかァ?」

冥土帰し「うん、僕はちょっと難しいね。良ければ、他の人を紹介しようか。彼女ならきっと出来ると思うよ?」

一方通行「……出来るなら頼みたい。必要なンでな」

冥土帰し「分かった。じゃあ僕の方から頼んでみるよ。君の連絡先を教えておいて良いかな?」

一方通行「あァ、よろしく頼む。あと出来るだけ早めに、って伝えといてくれ」

冥土帰し「わかったよ。——正しい事をするのは構わないけど、無理をしないようにね?」

一方通行「……ン。じゃあな」カツカツ


パタン




—黄泉川宅—

打ち止め「おかえりなさーい!どこ行ってたの?ってミサカはミサカはさみしかったー!」ギューッ

芳川「おかえりなさい。今日は珍しく早くからお出かけしてたのね」

一方通行「ン……まァな。たまには良いだろ…」

打ち止め「でも本当にどこ行ってたの?何か病院のにおいがするってミサカはミサカはクンカクンカ…」スーハー

一方通行「やめろクソガキィ。朝から歩いて疲れてンだよ」

打ち止め「むー…どこに行ってたか教える気はないんだねってミサカはミサカはちょっぴり不満〜」ムムム

芳川「お昼は食べてきたのかしら?」

一方通行「ン。途中歩きながら食った」

打ち止め「ミサカはヨシカワとオムライス食べたんだよ!ってミサカはミサカは自慢してみる」フフン

一方通行「はいはい良かったですねェ」スタスタ

芳川「あら?帰ってきたばかりなのにまた寝るの?」

一方通行「少しな」

打ち止め「ミサカも一緒にお昼寝したいかも!ってミサカはミサカはあなたに抱き着いたままついてゆく…」スーハー

一方通行「ガキンチョはお昼寝したら夜眠れなくなるンじゃないですかァ?」

打ち止め「大丈夫だもーんってミサカはミサカは気にしなーい!」スーハー

一方通行「おいいい加減嗅ぐのやめろォ!」


—二日後—

一方通行(全ッ然連絡来ねェ……あの医者ちゃンと頼ンどいたのかァ?無理なら無理でいいから連絡しろっての……)

携帯<デンワダヨーッテミサカハミサカh ピッ

一方通行「もしもしィ」

????「もしもし。君が一方通行かな?プリキュアの件で依頼を受けた者だが……」

一方通行「連絡が遅ェンだよ。急ぎっつっただろォが」

????「すまないね……可能かどうか考えていたら二日も経ってしまった。」

一方通行「……で、どうなンだ」

????「とある技術を応用すれば可能だという結論に達したよ。もう衣装のデザインは決まっているのか?」

一方通行「あァ。今日データで上がってきたばっかりだ」

????「では、そのデータを私の所に送ってほしい。
普通の衣服を使う訳にはいかなくてね。こっちで作らせて貰いたい」

一方通行「わかった。———で、お前の名前は?」

木山「ああ…名乗るのを忘れていた。すまない。私の名前は木山春生、という。これからよろしく頼むよ、一方通行」

一方通行「……あァ」

木山「ではデータの送信先は……


木山『すまないが製作には最低でも二週間はかかる。完成次第連絡するよ。テストも必要だ…』

一方通行『服のサイズ計ったりとかはしねェのか?』

木山『ああ、必要ない。』


一方通行(あのデザインでサイズ計測いらねぇってどンなンだよ……本当に大丈夫なのかァ?)

一方通行(二週間……か。その間暇だなァ。プリキュアについて勉強しとくか…?超電磁砲にも連絡しとかねェと……)

一方通行「めンどくせェ……」ダルー

一方通行「……」PiPoPa


……

携帯<ハナテココロニキザンダユーメヲm ピッ

美琴「はいはーい」モシモシ

一方通行『オイ超電磁砲、衣装出来るまで二週間はかかるからその間プリキュア勉強しとけよ』ブチッ

ツーツーツー

美琴「……」イラッ

黒子「お姉様、どなたからの電話でしたの?」

美琴「ムカつくプリキュア野郎よ」

黒子「?」

というわけで今回は短いですが終了です…
ホントは動作テストまで書く予定が慣れない場面切替に心が折れました下手すぎる

妹が観ているDVDが気になります
氷華のおっぱいに埋もれて眠りたい
黄泉川でも神裂さんでも良いかもしれない

次回予告

「これが——私たちの、」

「あンまり必要性感じねェな、コレ」

「ひゃっ…何よこれっ!ス、スカートがっ」

「ジャッジメントですの!」


「プリキュア——厄介だ」


※予告と実際の内容には違いが出まくる可能性があります※
投下予定日は未定なので明日書きに来ますね

続き、今日投下出来そうですが予告が半分までしか実現しなさそうです
ですのさんはまた次回…


というわけで短いですが
オマケを投下いたします

『木山せんせいの二日間』

木山「プリキュア計画……何とも変わった依頼が来たものだ」

木山「プリキュアというとクリィミーマミやセーラームーンのような作品だったか……」

木山「ふふ…昔はああいう魔法少女に憧れたものだ…」

木山「変身がどのようなものか確認するためにも、プリキュアとやらを一度観てみなければな…」

—レンタルビデオ店—

木山「……随分、長いシリーズのようだ」

木山「参ったな……どれを観るのが一番良いのか……」

木山「最初のシリーズも良いが、最新作で最近のプリキュアの雰囲気を掴むのも大切だろう……」

木山「うーん……」

木山「……新しいものにするか。」


—自室—

木山「ハートキャッチ!プリキュア……可愛いタイトルだな」

木山「早速観ることにしよう」カチャカチャ


木山「フム…やはり妖精が居るのか…しかしこれは難しいかもしれないな。
技術的には可能だろうが話によると急いでいるそうだし、妖精は無くても大丈夫か……」

木山「変身シーンはやはり往年の魔法少女たちと同じく一度脱いだような状態からパーツごとに服が現れるんだな」メモメモ

木山「しかしプリキュアはなかなか魔法を使わないんだな……殴ったり蹴ったりが中心か。身体の動きをサポートするような機能を……」ブツブツ


木山「おお……これは面白い」

木山「………」ジーッ


木山「………」ジィーッ


木山「よし次の巻……」カチャカチャ

木山「マリン……」ジーッ


そうして木山せんせいの二日という時間はプリキュア漬けで過ぎていった。

木山「学園都市に咲く一輪の花!キュアはるみ!……なんてね、ふふ」


おわり

プリキュアは殴り合いしてなんぼだよな
スイートは幹部がお笑い特化だから胸躍る打撃戦なさそうなんだよな、敵幹部との殴り合い見たいわ

プリキュアよくしらないけど青春燃え、萌えもちょっとあるよ!アニメってことでいいの?

>>136
確かに…フレッシュみたいなガチ殴り合いがなさそうでちょっと不安ですね…

>>137
拳で正義を語る女児向け変身ヒロインアニメです

昨晩は投下に来れずすみませんでした。

では投下開始します


—超二週間後—

携帯<デンワデス。トミサカハt ピッ

一方通行「もしもォし」

木山「こんにちは一方通行。木山だが……」

一方通行「衣装は完成したのかァ?」

木山「ああ。一応ね。それで、動作テストをしたいのだが……今日は大丈夫かな?」

一方通行「ン……俺は大丈夫だがもう一人はどうかわかンねェ」

木山「今日が無理ならまた明日でも良いんだが」

一方通行「アイツ暇そうだし多分大丈夫だわ」

木山「そうか……では、今日の夕方にでもXXという研究所まで来てほしい」

一方通行「あいよォ」

木山「ではまた後で」プツッ


一方通行「……」PiPoPa

プルルルルル プルルルルル

ガチャ

美琴『はいはーい』

一方通行「おゥ超電磁砲。衣装出来たから今日学校終わったらXXって研究所まで来い」ブチッ

一方通行「よし、夕方まで暇だしもう一眠りするかァ……」ゴロン

—常盤台中学—
美琴「……」プルプル

クラスメイト「……御坂さん?どうなさいましたの?」

美琴「……ムカつくー!!!」ウガー!

クラスメイト「」ビクッ


—XX研究所前—

木山「やあ、来たね。はじめまして、かな?一方通行君」

一方通行「……はじめましてェ」

木山「あともう一人は今から来るのかな?」

一方通行「わかンねェ。たぶン」

木山(多分?)


美琴「あ!一方通行!アンタ用件だけ伝えて電話きるんじゃないわよ毎回毎回!」タッタッタッ

一方通行「うっせェ。無駄が無くていいだろォが」

美琴「良くないわよ!」

木山「……君は、」

美琴「木山……春生?」

一方通行「ンだァ?知り合いか?」

木山「昔ちょっと、ね」

美琴「何でアンタがここに…」

木山「私が君たちの衣装や装備を製作したんだよ。まさか君が……プリキュアとはね」

美琴「…〜っ/////」カァァッ

一方通行「おィ、いつまでも仲良くしてねェでさっさと中入ろうぜ」

木山「そうだね。じゃあ着いてきてくれ」スタスタ

美琴「……」

一方通行(なンで超電磁砲大人しいンだろ?)


—研究所内の一室—

木山「ここだ。普段この部屋ではプリキュアとは関係の無い研究をしているのでね、それ用の機材や資料があるが気にしないでくれ」

一方通行「そンな事よりさっさと衣装見せてくれ」

美琴「アンタちょっとせっかち過ぎない?」

木山「ああ……君たちの衣装は、これだ」ガチャガチャ


そう言って木山が机の引き出しから取り出したのは、黒と水色の、携帯を大きくしたような一応は片手で持てるようなサイズの
魔女っ子おもちゃらしい金の曲線的な模様とキラキラと輝くラインストーンで装飾された二つの物だった。

美琴「これが———私たちの、」

一方通行「衣装……?」

木山「そうだ」

そう言って木山が机に置いたそれは、確かに魔法少女のアイテムとしては正しい見た目だが、これを衣装と呼ぶには服や靴が足りない。

どう見たって衣装の"一部"だ。
そんな二人の疑問を察したのか、木山が説明を始める。

木山「これは、こう見えてもかなり新しい技術を使ったデバイスでね。ここの、この一番大きなストーンを押すと、衣装が展開するようになっている。」

そう言いながら木山はコツコツ、と大きなハート型のパーツを叩く。

美琴「衣装が……展開?」

木山「そうだ。この中には衣装がバラバラにされた様なものが圧縮され入っている。それがこのボタンを押すと飛び出し衣服として装着される仕掛けだ。
元々着用していた衣服も、変身中はこの中にしまわれる。」

一方通行「ふゥん……」

美琴「着てた服が中に入るって……バラバラになっちゃうの?」

木山「一度は、ね。詳しくは説明を省くけど、服はちゃんと元に戻るので安心してほしい」

美琴「なら良いけど……」

木山「では早速、テストをしたいんだが……いいかな?」

一方通行「あァ」

木山「では、黒が一方通行用、水色が御坂美琴用だ。まず初めに大きなストーンを押してくれ」


「「カチッ」」

二人が同時に通信機能付き変身用機器——キュアジュエルフォンの中心のストーンを押すと、そこから軽快な音楽が流れ始める。変身中のBGM付きらしい。
今にもプリティーな花のエフェクトが見えてきそうだが、そこまでの演出は無いようだ。
パアッと二人の服が輝き、白い境界線の無い服の形をしたひとつの光になる。

木山「そのまま無理に抵抗せず、今から頭に浮かぶ言葉も素直に口にしてくれ!」

木山の言葉からわかるように、今二人は変身プログラムに動きを操作されている。変身バンクとは長さの違いこそあれ、毎回同じでなければならない。

一方通行(何だこれ!すげェ!)キラキラ

美琴(良かったぁ……全裸変身じゃなくて……////)

クルクルと仲良く一回転した後、可愛らしい音と共にまず上半身部分が装着される。本当に魔法少女の変身のようだ。
次に、スカート、靴、小物、と装着されてゆき最後には髪型までが変更された。

二人のプリティーでキュアーな戦士はポーズを決める


「闇(あく)を切りさく白のちから!キュアノアール!」

そう叫ぶ一方通行(キュアノアール)の衣装はところどころに差し色のピンクが入った黒、可愛らしい控え目なパフスリーブに、胸元には大きなピンクのリボンとキラキラ輝く白のハートの装飾。
腹部は大胆にも露出されている。スカートはかなり短く、ウエスト部分には彼の能力をイメージしたのかぐるりと一周する矢印型のベルトが通されている。
スカートの中には黒のスパッツを穿いているのが見え、手にはリストバンドをしており、靴は黒の脹ら脛半ばまでの編み上げブーツ。
そして何より彼のその白い髪は、ピンクのリボンで高く結われたロングのポニーテールに変化している。デザインの参考にされたのは、初代プリキュアのブラックだろう。

「闇を駆け抜ける青い電撃!キュアライトニング!」

続いてそう声を上げる美琴(キュアライトニング)の衣装は白と水色。こちらもふんわりとしたパフスリーブに、胸元には大きな水色のリボンと青のハートの装飾。
前部分は編み上げになっており、一方通行のスポーティーな衣装にくらべると全体的に甘い女の子らしいデザインになっている。そのスカートはふんわりとパラソルのように広がっており、その中は見えない。
腰の後ろには大きな水色のリボンが結ばれ、その長さはスカートの丈より20cmは長い。
足元は白のニーソックス、靴はシンプルな白のショートブーツ。手にはリストバンドと言うよりも、ロリィタファッションの女性が身に付けるお袖留めに近いものが装着されている。
そしてこちらも、高い位置で結われた髪は長いツインテールに変化し、いつもピンをとめている部分には水色のハートに青い二本の電撃が当たっているようなデザインの髪飾りがつけられている。デザインイメージはハートキャッチ!プリキュアだろうか?

>スカートはかなり短く、

一方さんそれでいいのか・・・


一方通行「おォォ……!!!!!」キラキラ

美琴「この服…かわいい……っ!!」キラキラ

木山「うん、変身は成功のようだ」

一方通行「すげェな!髪型まで変わってやがる!」

美琴「それに、何だか体が軽いみたい!」

木山「その衣装には、身体の動きをサポートする機能があってね。攻撃力はもちろん、ジャンプ力、スピード、あと耐久性もあるから防御力もアップするだろう」

美琴「すごい!」

一方通行「俺は能力使うからなァ、あんまり必要性感じねェな、ソレ」

木山「まぁ、一応能力不使用時もちょっとは動きやすくなると思うよ」

美琴「あ、一方通行の首元はチョーカーが隠れるようなデザインになってんのね。これなら正体もバレにくいかしら」

一方通行「俺としては首回りに布があンのは不安なンだけどな」

木山「では、テストのために少し運動してもらいたい」

>>155
一方通行「パンツじゃないから恥ずかしくないもン」
一応膝近くまでのスパッツ履いてるし、普通のミニスカートっぽい丈ですww

というわけで投下終わりです。
次の投下がいつになるか分かりませんが今週中にはしようと思っています。
キュアノアールとかキュアライトニングとかダセェ名前なのは、思い付かなかったせいです……
しかも白のちからとか言ってノアール(黒)とか超矛盾してますね。

何となくでも衣装のイメージが伝わると良いのですが…

おまけ(カットされた流れ)
木山先生が動作テストをしようと言い出さなかったら……

——

一方通行「で、名前どォする」

美琴「名前?」

一方通行「キュアベリーとかキュアルージュとかみてェなキュアネームだよ」

美琴「何でその二人をチョイスしたわけ?っていうかキュアネームって……」

一方通行「俺ァ、キュアアクセラレータかなァ」

美琴「能力名まんまじゃない!正体バレバレよ!」

一方通行「で、オマエはキュアビリビリ」

美琴「ビリビリって言うなこのキュアもやし!」

一方通行「……なンだとォ?」

美琴「なによ」

ギャーギャーワーギャー

一方通行「…ハァ…ハァ……もうオマエ、キュアライトニングとかにしとけよ…電気っぽいだろ…」

美琴「アンタも…ハァ…黒なら……キュアノアールとかでいいんじゃないの…ハァ…ハァ…」

——

という流れになるはずでした。
でも変身ヒロインの基本は「頭に浮かんだ言葉を叫んで!」だと思ったのでカット。

キュアエクレールとか予想してたんだがな
もしくはエクレール繋がりでエクレアとか

>>161
うあ エクレール良かったなぁ……フランス語ですよね?
エクレールだったらノアールと良い感じだったなぁ…

シュガシュガルーン読み返せば良かった(エトワール=エクレール(星の稲妻)的に考えて)

フランス語の黒=ノワールだった気が……

>>164
ノワール、ノアールどっちでもOK なはず じゃなかったですっけ

ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1407187.jpg

力尽きた

ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1407256.jpg

力尽きた!力尽きたのだと言った!

>>169>>172
すごい!上手いですね!
かなり感動……!!!嬉しすぎて筆が進みます!

キュアノアールたん超矢印カワイイ…
キュアライトニングたん超ビリビリカワイイ…

実は自分もラフで描いてたのですがもう超大満足ですねー

何か超絹旗ちゃんのキュアネームが上がりまくっててびっくりです…
一応このSSではプリキュアが沢山登場プリキュアオールスターズDX!状態になる予定ですが
窒素はどうなんですかね…

遅くなりましたが今晩投下出来そうです。
書き溜めはいつも少ない…地震情報:http://ex14.vip2ch.com/earthquake/

>>189

>プリキュアオールスターズDX!状態になる予定

オールスター物大好きな全俺が歓喜した!!!
>>1超乙!地震情報:http://ex14.vip2ch.com/earthquake/

>>190
いや本物のプリキュアは出ませんすみません
そのくらい出るぜ!というアレです地震情報:http://ex14.vip2ch.com/earthquake/

>>192
こっちこそ紛らわしい書き方してすまん
プリキュアに関わらず「オールスター」とか「全員集合」が大好きなんだ俺
スーパー戦隊とかゾイドサーガとかディケイドとかスパロボとか
地震情報:http://ex14.vip2ch.com/earthquake/

>>193
良かった…期待に応えられねぇと焦りましたww


ではゆっくり投下開始します地震情報:http://ex14.vip2ch.com/earthquake/


木山「ではテストを開始する。能力を使用するのは構わないが、身体能力は一般的な無能力者と変わらない程度にとどめておいてくれ」

美琴「だそうよ、一方通行」

一方通行「わかってるっての……」カチッ

木山「ではまず、ジャンプしてみて欲しい」

木山の言葉に、ピョン、と二人は跳ねる。すると能力を使用した訳でもないのに軽く自分の身長より高い所まで飛び上がってしまった。

一方通行「うォ……っ!!!」

美琴「ひゃっ!ス、スカートが……っ!!」

予想外の跳躍力に一方通行はバランスを崩しかけ、美琴は落下中捲れようとするスカートを必死に押さえる。
守り抜こうとするその努力も虚しく白のニーソックスの上の空間は、美琴よりも少し後ろ側に居た一方通行には丸見えだったのだが。

一方通行(俺、スパッツでよかったァ……)

ストン、となんとか綺麗に着地すると美琴は顔を耳まで真っ赤にして一方通行の方へ振り返る。

美琴「あ、アンタ、みみ、み、見てないでしょうね?!」

途中声を裏返しながらそう半分涙声で尋ねる。その必死な姿を見て木山と一方通行は少し不思議そうだ。

一方通行「見たっつゥか……まァ、見えたよなァ」

木山「下着なんて水着と大差無いのに、何故そんなに慌てるんだ?」

美琴「な、なな……ッ!!!???!?」カァァァァッ

可哀想な程真っ赤な美琴の顔は、もう今すぐにでも泣き出しそうな涙目、そして体からはパチパチと漏電が始まっている。
そんな姿を見ても、鈍感変人二人組は美琴の心情を理解できていない。
ああ、と一方通行は何かに納得したように声を漏らすと首を軽く傾げつつ一言

一方通行「………ガキのカエル柄下着なんか見ても興奮しねェから安心しろォ?」

美琴「……ッ!!!!!サイッッッテ———!!!!!!」

その時、御坂美琴の放った電撃は、確実にLv6(ふかのう)を越えていた。

地震情報:http://ex14.vip2ch.com/earthquake/


木山「———奇跡的に、大事な器機達が故障してなかったから良かったものの……もしこの研究所丸々一つ駄目になっていたら、私達はとんでもない負債を抱える所だったんだぞ?」

美琴「ハイ…すみません……」

木山「下着くらいで街一つ停電にしそうな騒ぎ方をするのは勘弁して欲しい。君はもっと我慢を覚えるべきじゃないか?口だけでも怒りは伝えられるんじゃないのか?」クドクド

美琴「ハイ……」シュン

木山「君はプリキュアになるんだろう?口より先に手どころか必殺技が出るプリキュアがどこの世界に居るというんだ?」クドクドクド

美琴「すみませんでした……」

一方通行「まァまァ、超電磁砲も反省してるしその辺で……」

美琴「アンタも反省しなさいよ!ひ、人のパ、パパ、……ンツ見たんだから!!」ビリビリ

木山「こら!また電撃が出ているぞ!君は本当に反省しているのか?」

美琴「うっ……だ、だって一方通行が……」グスッ

木山「だってもそってもない!」プンスカ

美琴「うぅぅ……」ウルッ

一方通行(超電磁砲泣いてやンの。超だせェ)プークスクス

木山「そこ!笑わない!」ビシッ

一方通行「ご、ごめんなさィ!!」ビクッ


—説教(その羞恥心をぶち殺す!)終了—

美琴「次からは……見えないように努力するわ……」

一方通行「あァ、俺もお前のパンツが見られねェようなるべく協力する……」

美琴「……ありがとう、キュアノアール」

一方通行「俺たち二人で……プリキュア、だろ?キュアライトニング」ガシッ

美琴「うんっ……」ガシッ

木山「仲直り中申し訳ないが、次はこの運動を……」

地震情報:http://ex14.vip2ch.com/earthquake/

………
……

—テスト終了—

一方通行「ふゥ……結構疲れたなァ」カチッ

美琴「そういえば、一方通行は能力無しの状態のテストしなくて良いの?」

一方通行「あァ?どうせまともに歩けねェしやる必要ねェだろ」

木山「いや……一応、歩行可能か否かだけでも確認してみよう」

一方通行「……倒れそうになったら助けろよォ」


一方通行「お……っと、と」フラフラ

美琴「」ハラハラ

一方通行「お……ォ?結構……歩けっかも……」

木山「本当か?」

一方通行「あァ……さすがに戦闘は無理だけどよ、歩く分には……」

美琴「すごい!って事はこのプリキュア服の技術を私服にも使ったら杖要らなくなるんじゃない?」

一方通行「いやコレはコレで必要なンだけどよ……杖以外にも使えるようにカスタムしてっから」

美琴「そうなんだ……」

木山「しかしこれは……思っても見なかった事だな。この技術で助かる人が沢山居るかもしれない……!」キラキラ

一方通行「プリキュアで登場するまでに無駄なバッテリー使わずに済むしなァ」

美琴「良いことが分かったわね!」地震情報:http://ex14.vip2ch.com/earthquake/


木山「今日の結果を見る限り動作不良も無いし、明日からでもプリキュアとして活動しても大丈夫だろう。お疲れ様」

一方通行「じゃァ、俺の服の件もよろしくな」

木山「ああ、頑張ってみるよ」ニコ

美琴「またメンテナンスの時もよろしくね!」

木山「ああ。では……」

一方通行「あ、ちょっと待ってくれ」グイッ

木山「?」

美琴「?」

一方通行「ゴニョゴニョゴニョ……」ヒソヒソ

木山「ふむ……わかった」ヒソヒソ

美琴(普段着の話でもしてるのかしら……)

一方通行「……って訳でよろしくなァ」パッ

木山「ああ。ではまた後で連絡するよ」

美琴「?……じゃあまた今度ね、木山先生」フリフリ

木山「ああ、また今度」フリフリ

一方通行「おい、超電磁砲、寮まで送ってってやる」

美琴「えっ!……だ、大丈夫よそんな……」

一方通行「うっせェ。もう暗いだろォが」


美琴「………じゃあ、お願い」

………
……
…地震情報:http://ex14.vip2ch.com/earthquake/

本日はここまで。短くて申し訳ないです。
途中携帯の電源切れて1レス分打ち直しになった時は泣きそうになりました。

美琴も一方通行も短パンの事をすっかり忘れていましたが、短パンを穿くには、
プログラムし直したり、一回脱いで変身して穿き直さなきゃいけないのかもしれませんね!
隠さずパンツ見せたら良いのにね!

最近、木山先生への変態的なまでの愛が詰まった某SS様を読んでから木山先生が大好きなのですが
なかなかキャラが掴めません
油断するとハルヒの佐々木を書いてしまいます。

早く一番好きなあの子を出したいものです。
次回は一週間以内に投下予定。プリキュア本格始動です。
地震、かなり大変なようですが、皆様が無事でありますように。地震情報:http://ex14.vip2ch.com/earthquake/

トリップ忘れてました…

プリキュアはパンツ見せちゃだあめなんだよおおおおおおおおおお

>>214
まぁ学園都市製エセプリキュアですんで…。
一応ほとんどがスパッツ着用予定ですよ!

パンツはあれだ、デザインにスカートの中身指定がなかったりミスがあったりしてスパッツに変更ならず、でどうでしょうか…
ここら辺つつかれると正直痛いですww練ってなかったもんで

あと、次回投下は水曜、木曜くらいの予定です。

ではパンツに限りなく近いデザインのブルマでどうでしょうか
見られても大丈夫だけど恥ずかしいよ><ビリビリ
みたいな。
何となくエセとはいえプリキュアでパンチラは違和感があるようなので、
パンチラ要員はこれから登場の一人だけにしますかねー
パンチラはこのキャラのみ!超レアなパンチラにご期待、です。

遅くなりましたが投下開始します。


美琴「しかし……明日からでも、って言われたって敵が出てくる訳でもないのに何と戦うのかしら……スキルアウトとか?」

美琴「正体がバレる事は無いだろうけど……普通の人間相手にあんなコスプレみたいなカッコで挑むって、相当恥ずかしいわよね」

美琴「一方通行……が、プリキュアなんて……趣味の悪い冗談みたいよね。現実なんだけどさ」

美琴「……アイツ、やっぱりちょっと、変わったのかな……」

携帯<モウキミハヒトリボッチジャナイカラ-♪

美琴「ん……メール……?」カチカチッ

—————————
From:accelerator-blackwing-@xxxxxxxx,xx,xx
To:gekogeko-railgun3@xxxxx,xx,xx
Sub:明日学校終わったら
—————————

早速活動すンぞ。
準備忘れンなよ。
三下ンちの近くの公園集合な。

—————————

美琴「公園……ってあの公園ね。電話と同じで素っ気ないメールだこと……はいはい了解、っと」カコカコ


—翌日、公園—

美琴「アイツ……呼び出した側のくせにまだ来てないじゃない……折角急いで来たってのに」ムッ

美琴「早く来ないかしら……」

「——お、ビリビリ!」

美琴「」ピクッ

美琴「アンタねぇ……私の、名前は、御・坂・美・琴って何回言ったら覚えるのよ!」バチッ

上条「すまんすまん……で、今日もまた勝負のお誘いでせうか?上条さんは今日も忙しいのですが……」

美琴「……、今日は違うわよ。待ち合わせ中なの」

上条「待ち合わせ?」

美琴「そ。アンタには全く関係ない待ち合わせよ」

上条「ふーん……まさか、デートとか?」

美琴「んなっ……ち、」

一方通行「……ン?三下ァ?」


上条「お、一方通行か。よっす!」

一方通行「よっすゥ。三下こンなトコで何してンだ?(プリキュア活動してェし三下早くどっか行かねェかなァ)」

上条「俺は別に……ビリビリと立ち話だけど。一方通行こそ何してるんでせうか?公園に散歩に来るタイプには見えないんですが」

一方通行「あン?……俺は超電磁砲と待ち合わせだァ」

美琴「ち、違うわよ!?さっきアンタが言ったような用事じゃないんだからね?!」

上条「……いや照れんなよビリビリ。まさかお前らがそんな仲良しだとは思わなかったけどさー」

一方通行「?」

美琴「違う!って言ってんでしょ!何なのよその勘違い!!」カァァッ

上条「あはは、ビリビリ顔真っ赤だぞー。じゃあお邪魔虫な上条さんは退散しましょうかね。じゃあなビリビリ!一方通行!」

一方通行「あァまたなァ三下」

美琴「っ……っ……!!!!!!/////」ビリビリ


美琴「どうしてくれんのよ!アンタのせいであのバカに勘違いされちゃったじゃない!」ムキーッ!

一方通行「いや俺のせいじゃねェだろ……」

美琴「アンタのせいよ!デートじゃないってちゃんと否定しときなさいよ!」

一方通行「だって三下が何言ってるか分かンなかったンだもン」

美琴「その顔でだもンとか!言うんじゃないわよぉぉぉぉ!!」キーッ!

一方通行「ヒスるの止めてくださいィ。耳がキンキンするンでェ」

美琴「うがぁぁぁぁぁぁっ!!!」バチバチビリビリッ

一方通行(音反射……いや、面白いしこのまま聞いとくかァ)

美琴「きぃぃぃぃぃっ!!」ガミガミ


—数分後—

美琴「はぁ……はぁ……」ゼェゼェ

一方通行「そろそろ良いかァ?いい加減プリキュア始めよォぜ」

美琴「あんた…っ…ねぇ……はぁ……」

一方通行「とりあえず悪い子(スキルアウト)探すかァ。行くぞキュアビリビリ」

美琴「ビリビリって……言うな!」

一方通行「はィはィ」カツカツ

美琴「ぐぬぬ……」トコトコ


—路地裏—

スキルアウトA「オラッ!早く金出せよ!」ガコッ

男子学生「ひ、ひぃぃ…っ」

スキルアウトB「早くしねぇとボコッちまうぞコラァ!」

スキルアウトC「俺ら早く遊びに行きたいんだよねぇ。早く出してくれるかな?」

スキルアウトが気弱そうな男子学生をカツアゲする。そんな学園都市ではある意味日常風景である現場を、その路地の真上……廃ビルの屋上から眺めている人影が二つ。

一方通行「おォ、ベタ過ぎる位の光景だなァ」

美琴「早く助けないとあの人殴られるわよ…」

一方通行「とりあえず超電磁砲、オマエ短パン脱げェ」

美琴「……はァ?!」


美琴「ア、アンタこんな時に何言ってんのよ?!////」カァァッ

一方通行「うだうだ言ってねェで早く脱げ!」

美琴「うぅっ……この変態第一位…っ…あっち向いてなさいよね……」

一方通行「へェへェ」クルッ

美琴「……ぅ…////」ゴソゴソ

美琴「ぬ、脱いだわよっ……」ドキドキ

一方通行「よし、じゃァそれそこら辺に置いとけェ。変身すンぞ」

美琴「へ?」

一方通行「はい、へんしーン」

美琴「へ、へんしーん?」

パサッ、と足元に短パンを落とすと一方通行に言われるがままにキュアジュエルフォンのボタンを押す。
軽快なBGMに合わせ可愛らしい動作を済まし、二人のプリティでキュアーな戦士が、学園都市に舞い降りる———。

一方通行「闇(あく)を切り裂く白のちから!キュアノアール!」

美琴「闇を駆け抜ける青い電撃!キュアライトニング!」

一方通行「よし、さっさと短パン履き直して……行くぞォ!キュアライトニング!」

美琴「わっちょ、ちょっと待って!!ア…キュアノアール!」アワアワゴソゴソ


…という所で本日の投下終了です。
次回はついにバトルですよー
バトル描写は初めてなので緊張します……

次回投下日は未定です。(なるべく来週までに投下したいのですが、状況によってはかなり待たせるかもしれません)

では

事情があり、やはり次回投下はかなり遅れそうです。
すみません。

自分もライト欲しいんですが配って貰えますかね
ピュアな気持ちでプリキュアを応援したいんですが。

お久しぶりです。やはり慣れない描写に悩みまくって遅くなってしまいました……すみません。

投下します


男子学生「ほ、ほんと勘弁してください……お金なんて持ってませんっ……」

そう声を震わせ言うと、男子学生はペコペコと頭を下げる。しかしそんな下手な嘘に騙される不良なんてこの世に存在しないだろう。
あからさまな嘘とあまりにも情けない、弱々しく怯える姿がまたスキルアウト達の気に障る。

スキルアウトA「くだらねぇ嘘吐いてねぇでさっさと金寄越せよクソが!」

スキルアウトAはそう怒鳴り付け、男子学生の襟首を掴み拳を振り上げる。ちょうどその時、凄まじい速度で何か——いや、何者かがそこそこ高いビルの屋上からスキルアウト達のすぐ傍へ落下した。
回りの地面を陥没させておきながら、綺麗に着地してみたその二人の人間は——


何とも狂った格好をしていた。


スキルアウトABC「「「……はァ?」」」

男子学生「な、何だ何だよ何ですかぁ……?!」

あまりの事にポカンと口を開け固まるスキルアウト達と、あまりの事にキャラがおかしくなりながらも怯える男子学生。
それも仕方ない。明らかに普通の人間なら死んでいた所じゃない陥没を見せている地面に立っていたのは、
凶悪な顔付きが少し男にも見えるアルビノ美少女(?)とそれにお姫様のごとく抱えられた気の強そうな美少女の二人組。
そしてそのどちらもがアニメでしか見ないような、魔法少女のような衣装を身に纏っていたのだから。

一方通行「悪い子、見ィィィ付けたァァ♪」

スキルアウト達を見ながらニタリと笑うその声と顔はまさに悪魔。ゾクゾク、とその場に居た全員の背筋に悪寒が走る。

スキルアウトA「な、何だオマエそのカッコ、コスプレかよ!」

スキルアウトB「真っ昼間から街中でコスプレとか頭おかしいんじゃねぇの?」


一瞬走った悪寒——本能が告げる死の予感をただ驚いただけだ、と誤魔化したスキルアウト達は強気に目の前のプリキュア達を馬鹿にしてみせる。
スキルアウト達の反応に一方通行がピクリと眉を吊り上げる様を見て、美琴が慌てて一歩前に出る。

美琴「アンタ達!私(というか一方通行)が本気で怒る前にその男の子に謝りなさい!」

威嚇のためにビリッと軽く電気を放出してみせる。普段のように常盤台の制服を着ていたならば、それだけでスキルアウトが逃げ出したかもしれない。
しかし正体不明のコスプレ女が放電しただけでは、学園都市の第三位——超電磁砲だとは気付かれなかった。

スキルアウトB「んだぁ?能力者かよ」

スキルアウトA「そんな脅しでそう金蔓ホイホイ放すかよ!」

スキルアウトC「まっ、可愛い君達が俺らとあ・そ・ん・でくれるならコイツ解放して謝ってやっても良いけどね?」

スキルアウトCの言葉に、ABもじろじろと二人の顔や身体を舐めるように見つめる。なるほど、確かに上玉だ、と気付くとニヤニヤと下品な笑いを顔に浮かばせる。

スキルアウトA「へぇぇ、コスプレでこんな路地裏に居るなんてイカれた女共だと思ってたけどよぉ、
ヤッてくれるの待ちの淫乱女だったのか!」


美琴「なっ……違っ!」

一方通行「……」

顔を真っ赤にしてアワアワと慌てながら否定しようとする美琴と違い、一方通行はその表情を1mmも変えない。
暫く無言でスキルアウト達を見つめると、その血のように赤い瞳を愉しそうに細める。

一方通行「——いいぜ、遊ンでやるよ。一緒に楽しもォか」

ちろり、と赤い舌がその薄い唇を嘗める様は何とも凄艶であり、予想外の反応にスキルアウト達は戸惑いつつも喉を鳴らす。

美琴「ち、ちょっと!ノアール何言ってんのっ……!?」

スキルアウトA「おい、お前帰って良いぞ。すまなかったな」
スキルアウトB「ごめんな」
スキルアウトC「また今度遊ぼうなごめんな」

男子学生「ひゃ、ひゃい……ありがとうございまひゅっ……」

スキルアウト達が情けない程素直に男子学生を解放すると、男子学生は相変わらずペコペコ頭を下げ礼を言った後、慌てて縺れる足で駆け出す。

一方通行「いい子だなァ。じゃ、遊びましょォ……よォっ!」


タンッ!と一方通行が軽く地を踏むと、そのベクトルが一直線に地面を変形させながらスキルアウトAの元へ向かう。
これから始まるニャンニャンタイムに期待を膨らませニヤついていたスキルアウトAは、避けることも出来ないまま数メートル後ろまで吹っ飛ばされた。

スキルアウトA「ぐ、ぁ……ッ?!」

スキルアウトB「なっ!?」

容赦なくコンクリートの地面へ叩き付けられた仲間と、相手の能力の強大さを見てスキルアウトB、Cはプリキュア達から距離を取り武器である拳銃を手にとる。
その顔はもうニヤついておらず、学園都市の暗い部分を少しでも知っている、薄汚れてしまった獣のような目をしていた。

スキルアウトC「今の能力……お前ら、何者だよ……!」

スキルアウトCの問いに、一方通行はニタリとその口元を歪め———

一方通行「プリキュア、だよ」

緊迫した場に何とも不釣り合いな名前を、名乗る。


御坂美琴は悩んでいた。
今現在、とても楽しそうにスキルアウトに対して『お仕置き』している一方通行が、果たして優しく手抜きをして『お仕置き』出来るのか、と。
カツアゲで極刑と言うのは流石にやり過ぎであり、プリキュアとしても問題があるだろう。

美琴(これ以上は、アイツにやらせたら不味いわね……)

そう判断した美琴は、一方通行の前を遮るように腕を出すと、その赤い瞳をじっと見つめ、目でも訴えかける。

美琴「もう十分、遊んだでしょ?化物でもない普通の人をボロボロにするのはやり過ぎよ」

一方通行「あァン?コイツらはクソみてェなスキルアウトじゃねェか。プリキュアたるもの悪い子にはお仕置きだろォが」

美琴の言葉に耳を傾けようとしない一方通行は、目の前で銃をまともに構えられない程震えているスキルアウト達を見遣り、カカッと小さく笑う。

美琴「そう。アンタがそうやって言うこと聞かないなら———」

美琴「仕方ないわね。」

一方通行の前に伸ばしていた手をスッ、と引く。その様を見て「諦めたか」と一方通行が口にするより先に、美琴の指が

一方通行の電極のスイッチをオフにした。


美琴「やっぱり、妹達と同じで私も反射の対象外にしてくれてるみたいね」

杖をしまっていたためコンクリートへ倒れ込んだ一方通行を見下ろしながら美琴は呟く。

一方通行「くっ……そ……オマエ、何考えてンだ……」

膝や肩を強く打ち付けた痛みに顔を歪めながら一方通行は再び電極へ手を伸ばす。しかしその手は美琴の足に踏まれ押さえられる。

スキルアウトB「な、なんだ?仲間割れかよ?」

スキルアウトC「ひひっ……い、今のうちに逃げようぜ」

美琴と一方通行の様子を見たスキルアウト達は少しふらつきながら逃げようとする。
しかしその瞬間、スキルアウト達の身体に電撃が走る。


美琴「逃げちゃ……ダ メ で しょ ?」


スキルアウトABC「「「ひ、ひぃぃ……っ!」」」

美琴「もう二度と!カツアゲなんかしちゃダメよ?約束出来る?」

スキルアウトABC「「「ひゃ、ひゃい!」」」

美琴「……いい子ね。次悪いことしてるのを見付けたら———これだけじゃ済まないから、ね」

薄暗い路地裏に青い電撃が駆けると、スキルアウト達の絶叫と焦げ臭い臭いが、その場に満ちた。


—色々あって変身解除後—

一方通行「……」ムッスー

美琴「ホント、ごめんってば!まさか軽く踏んだくらいでこんな痣になるなんて……」

一方通行「全身が痛い。活躍できなかった。超電磁砲ウザい」ムッスー

美琴「あ、あんただって悪いじゃないの!あのままじゃスキルアウト達気絶じゃ済まなかったでしょ!」

一方通行「ンなこと無いもン」

美琴「あるわよ!」

一方通行「気絶って言いますけどォ超電磁砲さンのお仕置きもォ結構ギリギリのラインじゃないンですかァ」

美琴「そ、そんなこと……ないわよ……」

一方通行「病院に搬送しなきゃヤバイとかァやり過ぎじゃないンですかァ」シレー

美琴「うぅ……」

一方通行「……まァ、今回は初戦だし許すけどよ」

美琴「……まぁ、私も許してあげるわよ。次からはちゃんと手加減しなさいよ」

一方通行「お前もなァ」

美琴(こいつまた踏んでやろうかしら)

というところで今回は終わりです。
踏まれる一方通行さんは素敵ですよね。

書きながらプリティだけどキュアーじゃないようなそんな気がしてきました。

追加戦士のタイミングにまたまた頭が痛いのですが。

次回は木山先生が登場予定です。
頑張ります。

今日も昨日もIDに7が入っていて何か嬉しかったから記念書き込み
削板みたいな根性が欲しいです

わーい根性レス嬉しいですわーい
その根性を打ち[ピーーー]って略したら言いづらいですね。

ではちょっぴりですが投下します


一方通行「でェ、あの後『わざわざ履き替えるより下着が見えないようにキュアジュエルフォンの設定やり直して貰えば良いじゃない』
とかって気付いた超電磁砲(第三位)にキュアジュエルフォン押し付けられて木山に渡してこいとかパシり命令された一方通行さン(第一位)ですがァ」

一方通行「今は木山春生の研究室の前に居るわけですゥ」オレナンデセツメイシテンダロウ

一方通行「ンじゃ、早速中へ入りましょォー」マ、イッカ

ガ チ ャ

一方通行「木ィィィ山ちゃァァァァン、キュアジュエルフォン直して欲しいンだけどォォォ……ォ?」

そう妙にノリノリで扉を開いた一方通行の目の前には、奇妙な光景が広がっていた。いや、奇妙なのはその、わずかな一部分なのだが。
先日訪れた時と変わらぬ木山春生の研究室、その中心に一人の人影。
その人間は———

一方通行「……はァ?」

———キュアマリン、だった。

キュアマリン「う、わっわ!ち、違っこ、これは違うんだ!」

顔を真っ赤にしながら慌てるキュアマリン。その胸と身長はアニメと違ったサイズであるし、その目の色は茶色、その下にはくっきりと浮かぶ隈。

一方通行「———木山、ちゃン?」

木山「ぁ……ぅ、」


木山「ち、違うんだ、これは別にしゅしゅしゅ趣味とかじゃないんだぁぁぁ……」

涙目になりつつ、一方通行に必死で弁解する木山春生(キュアマリン)。何ともイカれた光景である。

一方通行「いや……俺もプリキュアとかやってっし……気にしねェけどよ」

木山「本当、か……?『あァン?この変態研究者さンは子供向けのキャラクターのコスプレなンかして楽しいンですかァあはぎゃは』とか思ったんじゃ……」

一方通行「なンなのそれ俺の真似なの?俺はどンなイメージ持たれてるの?」

木山「まぁ……昨日スキルアウトを病院送りにして学園都市ニュースに取り上げられるような事したプリキュアだと……」

一方通行「あれやったの超電磁砲だからァ!っていうかニュースになってたのか。学園都市にも正義の味方プリキュアが!とかって?」

木山「いや、

『惨劇は路地裏で起こった!スキルアウトの少年達を重症に陥らせた犯人は女児向けアニメヒロインを名乗る奇妙な二人組!その狂気とは』

だったな」

一方通行「」

木山「まぁ暫くは確実に犯罪者扱いだろう。ネット掲示板じゃ一応プリキュア扱いされているが」

一方通行「……」グスン


一方通行「……で、木山ちゃンは趣味じゃなかったらなンでそンなカッコしてンですかァ」

木山「こ、これは……その、この姿で遊んでやれば、置き去り(チャイルドエラー)の子供達が喜ぶかと思って……普段は、怖がられたりしてしまうんだ、愛想が悪くて……ははは」

一方通行「ふゥン……(なンで一番新しいスイートでもなければブロッサムでもないンだろう……)」

木山「マリンは凄く可愛いからな、私じゃ似合わないよな……」

一方通行「……いや、そンな事ねェよ。俺だって一瞬マジでマリンかと思ったもン」ウンウン

木山「本当に!?良かったぁ……」ホッ

一方通行「それも俺らの変身アイテムで作ったのか?」

木山「ああ。きちんとココロパフューム型にしてあるがね」

一方通行「すげェ!」

木山「君の注文の品ももうすぐ揃うよ」

一方通行「ン。頼ンだぜ」


木山「それで、君は何故いきなりここに?来るなら来るで事前に連絡して欲しいんだが……」

一方通行「あァ、超電磁砲がパンツ見えるンじゃ動き回れねェって言うンで、衣装にスパッツみてェの追加して欲しいンだよ」

木山「ふむ。彼女はかなり恥ずかしがり屋のようだな」

一方通行「こないだはお前の説教でテンションおかしくなってて気付かなかったけどプリキュアでパンチラはねェわ、うン」トオイメ

木山「そうなのか……(マリンの衣装も直さなきゃ)」

一方通行(この反応、多分今着てる衣装もスパッツ無しか)

一方通行「つーか木山ちゃンはいつまでそれ着てンだ?」ギモモーン

木山「……!」ハッ


—キュアはるみん変身解除後—

木山「よし。それで、キュアジュエルフォンの設定変更だったか」

一方通行「あァ。出来るか?」

木山「スパッツを追加するくらいなら多分1、2時間で変更可能だ」

一方通行「案外すぐ終わンのな。明日取りに来いとか言われンのかと思ってたわ……」

木山「ちょっとした変更ならそんなに時間はかからないさ」

一方通行「すげェな……じゃ、頼む」ホイ

木山「頼まれた。……君はどうする?ここで待っているならお茶を出そうか」ウケトリ

一方通行「ン……待っとく。けど茶はいらねェ。あっちのソファで寝てて良いか?」

木山「イビキをかかないなら構わないよ」クス

一方通行「かかねェよ。……多分」ポフン

木山「なら良いけどね」クスクス

一方通行「……おやすみィ」ボフッ

木山「ああ、おやすみ一方通行」

という所で今回は終わりです
先ほど名前欄に書いたように時間的には初戦の次の日です。
木山先生は好きなのですが口調が間違ってそうな予感……
一方通行さんは『プリキュア』自体に憧れていますが
木山先生はハートキャッチ、特にマリンが好きな設定になってます。
美琴はまだあんまり分かってない感じ……?

プリキュアは全シリーズそれぞれに魅力があって楽しいですよね。
3DXもまだ観ていないので早く観たいものです。

では

やぁ乙
ハートキャッチからスイートは随分毛色が変わって最初は皆文句たらたらだったが
案の定ひと月も経てば調教が完了したな

>>273
フレッシュからハートキャッチの時も絵柄とかで色々言われてましたからねえ
お決まりの流れと言うか。
シリーズに愛着が出ちゃって終わるのが寂しく、新しいシリーズを否定したくなっちゃうんですよねー
自分もフレッシュからリアルタイムで観始めましたがフレッシュが終わるときもハートキャッチが終わるときも凄く寂しかったし
次シリーズが凄く楽しみだけどうーんみたいな状態になりましたよ…

木山先生いいよね。
もうちょっと学者口調というか慇懃な感じ。
直さなきゃ→直さねば
頼まれた。→任せたまえ。
イビキをかかないなら構わないよ→イビキをかきさえしなければ構わんよ
なら良いけどね→なら良いがね
こんな感じかなー。

>>275
oh ちょっと柔らか?女性的?すぎましたね
佐々木がちょっぴり混ざっちゃうよ…
次回から超気を付けます。アドバイスありがとうございます!


携帯<デンワナンダヨ!トミサカハイン…ナンデシタカ、インディアナポリス?ノモノマネヲヒロウシm ピッ

一方通行「くぁ…はァい…もしもォし……」

美琴『THE寝起き!って声ね……』

一方通行「朝っぱらから何の用だァ……」

美琴『もう昼よ……ってこんな話してる場合じゃなかったわ。さっさと起きなさい、一方通行…いや、キュアノアール』

一方通行「……なンかあったのか」

美琴『———街に、デザトリアンが出たわ』

一方通行「!?」

美琴『風紀委員の後輩が応戦してる、けどあんなの超能力者、いや"プリキュア"じゃなきゃ倒せない』

一方通行「……どこに現れたンだ」

美琴『第七学区の公園よ。私も今向かってるから、急いで!』

一方通行「わかった」


一方通行「向こうで変身するか……いや、途中で済ませた方が良いかもなァ。ヤバイ状況かもしンねェし」

ドア<ガチャ

一方通行「よし、路地裏で変身っとォ」コソコソ

路地裏<〜♪ヤミヲキリサクシロノチカラ!キュアノアール!

一方通行「よし、急ぐか」

一方通行「ワクワクしてきたぜェ……待ってろよォ、デザトリアン!」

……


—第七学区、公園—

携帯<ピッ

美琴「っぷ、んくくっ……ふはっ……!」プククク

美琴「んふっ…ふ…」

美琴「わかった(キリッ」

美琴「ぶふふふっ!ぶへっ!」

美琴「ひっ、ひー!」

美琴「あ、あいつ、寝ぼけてたのかしら……ふぶっ……デ、デザトリアンとか……ないないっ!くくっ」

美琴「あははっ!ひ、ひはっは、ぶふぅっ!」バンバン

美琴「ひー、あー、早く来ないかしら……っんくくっ」


一方通行「公園到着……ってなンか静かだな」

一方通行「もしかしてもう倒されちまったのかァ?」

一方通行「とりあえずライトニング捜すか」


(草陰)

美琴「ぶっ……ほ、ほんとに来た……っていうかもう変身してるじゃない」

美琴「いつバラそうかしら」

美琴「暫くは様子見しようかな……」

美琴「ふっ…くっ…あんなカッコでキョロキョロしないでよ……ぶふっ」


一方通行「居ねェ……っつーか何かやっぱ平和そうなンですけどォ」

一方通行「ガキとか遊ンでやがるし……」

<あっ!プリキュアだー!

一方通行「ン?」

幼女「プリキュア!プリキュアだぁ!」

一方通行「……(やべ、めンどくせェ)」

幼女「かわいい〜!おなまえ、おしえてください!」

一方通行「……ありがと。オ……私の名前はキュアノアールだ……よ」

幼女「キュアリズムとキュアメロディはいないの?」

一方通行「ンー、リズムとメロディは今ネガトーンを倒しに行ってン……行ってるン、だよ」モゴモゴ

幼女「ほぇー!キュアノアールは行かなくて良いの?」

一方通行「オ、私はこの公園にデザトリアンが居るって噂を聞いて、皆を助けに来た……の」

幼女「そうなんだー!」

(草陰)
美琴「……っ!……っ!」ヒィヒィ


一方通行「だから、いまちょっと忙しいンだァ」

幼女「そっか!わかった!がんばってね!キュアノアールッ」

一方通行「応戦ありがとう。がンばるよ。」

幼女「テレビに出るのも待ってるね!」

一方通行「うン。出れるようにがンばるからね♪」キャピッ

幼女「じゃあねー」バイバイ

一方通行「じゃァね♪」キャピキャピィッ


(草陰)
美琴「きんもーっ!!」ゾワワー

美琴「アイツ、プリキュアに慣れてきたらキャピキャピしてきたわ……」ゾゾゾッ

美琴「思わず大声出すくらいにはアレね……」ゾワワワ


一方通行「……」

一方通行「おい」

草<ガサッ

一方通行「……ライトニング」

草<ガサガサッ

一方通行「もうバレバレだぞ」

美琴「……ごめん」

一方通行「何してンだ!道草食ってねェで早く変身して案内しろよなァ!一般人避難させても居ねェしよォ!」

美琴「……えっ」

一方通行「デザトリアンはどこに居るンだ。移動しちまったのかァ?」

美琴「えっ」

一方通行「ちっ……来るのが遅かったか?能力使ってまで急いだのによォ」

美琴「……え」


一方通行「おい、オマエ風紀委員の後輩とかってヤツに電話して場所聞け」

美琴「……一方通行」

一方通行「なンだよ。早く電話しろよ」

美琴「今日って何の日か知ってる?」

一方通行「ァン?4月1日……ストラップの日か?」

美琴「いや違う……っていうかそんなのあるの?!」

一方通行「じゃァトレーニングの日ィ」

美琴「それも違う!」

一方通行「なら、ボーボボの誕生日かァ?」

美琴「えっボーボボって4月1日生まれなの?」

一方通行「うン」

美琴「って、それも違うわよ」

一方通行「じゃァやっぱりウィーズリー家の双子の誕生日か……」

美琴「ちっがぁぁぁあう!今日は!エイプリル!フール!よ!」ムキー!

一方通行「……エイプリルフール?」


美琴「嘘ついてもOKな日!エイプリルフール!」

一方通行「……なンだそれ?」

美琴「……えっ」

一方通行「そンなの知らねェ」

美琴「……知らない?」

一方通行「知らねェ」

美琴「……なんかごめん」

一方通行「いや……っつーかデザトリアンは嘘だったのか?」

美琴「うん」

一方通行「……」

美琴「……」

一方通行「……そっ、か……」

美琴「!」


一方通行「だよ、なァ……デザトリアンとか、居る、わけ、ない……よなァ……」ウルッ

美琴「!!」

一方通行「へへっ……騙されちまっ……た」グスッ

美琴「!!!」

一方通行「……ゥ」

美琴「ごめん!一方通行!!」ウワーン ダキッ

一方通行「!」

美琴「あんたが、そこまで傷付くなんて思わなくて……っ本当にごめんなさい!」ギュッ

一方通行「……大丈夫だ」

美琴「今日は私の奢りで好きなだけコーヒー飲んで良いからね!ごめんね!」グスッ

一方通行「うン……大丈夫だから、ありがとう……」

美琴「一方通行ぁぁぁぁ」ウワーン

一方通行「大丈夫」ヨシヨシ

一方通行(だってエイプリルフール知らねェとか、嘘だし。途中から気付いてたしなァ)


おわり

                       ヘ(^o^)ヘ どれだけの痛みがあっただろうか。
                         |∧  
                     /  /

                 (^o^)/ そしてどれほどの
                /(  )    屈辱があっただろうか。

       (^o^) 三  / / >
 \     (\\ 三       海原は吼えるように叫び、
 (/o^)  < \ 三             自らの顔に手を掛けた。
 ( /
 / く  「テクパトルぅぅううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう!!」

まちがえた。

とりあえず番外編の

   *   *
 *   + エイプリルフールです
  n ∧_∧ n

+ (ヨ(*´∀`)E)
  Y   Y  *

ネタでした。

慌てて三十分くらいで仕上げたもんだから変な箇所あってすみません

次回はちゃんと木山先生と皆が大好き絹旗最愛ちゃんが乳首ダブルクリックされますよ!


   *   *
 *   + うそです
  n ∧_∧ n

+ (ヨ(*´∀`)E)
  Y   Y  *

明後日には投下出来そうです。

何かまとめサイトさんに載ってる?みたいで凄く嬉しいです。
ありがとうございます。

こんばんは。

今回短いですが早速投下しますー

木山先生難しいよ!


一方通行「ふァ……」モソモソ

木山「やっと起きたか」

一方通行「ン……おれ、どンくらい寝てたンだ……?」ウツラウツラ

木山「そうだな……三時間は寝ていたよ。もう夜だ」

一方通行「そォか……」コックリコックリ

木山「もう修正も完了しているんだが……」

一方通行「おォ……」フラフラ

木山「……コーヒーでも淹れようか」

一方通行「ン……たのむ……」コクッスースー

木山「……ふふ」カチャカチャ


一方通行「コーヒーうめェ……」ポワー

木山「それは良かった」ズズー

一方通行「なンていうか……まろみ…だなァ…。このコーヒーにはまろみがあるぜ……」ウン

木山「……市販のインスタントなんだが」

一方通行「商品名教えてくれねェ?」

木山「ああ、構わんよ(……インスタントでも良いのか……)」
……


一方通行「——で、修正終わったンだっけか」

木山「ああ。スパッツ追加完了だ。ハートキャッチ丈に設定したが良かっただろうか?」

一方通行「ン。長すぎなくていいンじゃねェか」

木山「では、これが修正済みのキュアジュエルフォンだ」コトッ

一方通行「ありがとよォ。じゃァそろそろ帰りますかねェ」ウケトリ

木山「何かあったらまた持ってきてくれたまえ」

一方通行「あァ、ついでにコーヒーも飲みに来るわ」テェフリフリ


—帰り道—

一方通行「あァ?メールが入ってやがる……」カコカコ

—————————
○/× 15:42
From:オリジナル
To:accelerator-blackwing-@xxxxxxxx,xx,xx
Sub:今日は
—————————
プリキュアやらないの?
連絡ちょうだい。
—————————

—————————
○/× 16:53
From:オリジナル
To:accelerator-blackwing-@xxxxxxxx,xx,xx
Sub:早く
—————————
何で返事くれないの?
今日は友達と遊びたいから本当は休みにしてほしいんだけど…
—————————

—————————
○/× 17:31
From:オリジナル
To:accelerator-blackwing-@xxxxxxxx,xx,xx
Sub:まさか
—————————
寝てないわよね?何かあったの?
—————————

—————————
○/× 17:46
From:オリジナル
To:accelerator-blackwing-@xxxxxxxx,xx,xx
Sub:ちょっと
—————————
打ち止めに電話しても行き先知らないって言うし
大丈夫なの?どこに居るの?
—————————

—————————
○/× 19:26
From:オリジナル
To:accelerator-blackwing-@xxxxxxxx,xx,xx
Sub:散々
—————————
聞き回ったんだけど、木山先生の研究室に居るらしいわね
マナーモードにしてんじゃないわよ!心配したんだから!
結局遊びに行けなかったしもう明日もプリキュアしないから!
—————————

一方通行「」

一方通行「……やべェ」ダラダラ


一方通行「とっ、とりあえず電話だァ!」ピッピッピッ

プルルルルル…プルルルルル…

ガチャ

美琴『……はい』ムッスー

一方通行「(やべェ不機嫌じゃン)オリジナル……今メール見た。ごめン」

美琴『……』

一方通行「ちょっとウトウトしちまって……」

美琴『……ウトウトって、何時間ウトウトしてんのよ』

一方通行「だって眠かったンだもン……」

美琴『心配したのよ!』

一方通行「ごめン」

美琴『いーや許さない。明日からプリキュア休むわっ』プンスカ

一方通行「……」

一方通行「……そもそもオマエのお使いで出掛けてたンだが」ボソッ

美琴『ぐっ……それはそれ、これはこれでしょ!』

一方通行「オマエ……」

美琴『な、なによ』

一方通行「休みたいだけだろ」

美琴『ち、ちがわい!』


一方通行「いーや絶対休みたいだけだな」

美琴『ち、違うもん』

一方通行「そして遊びたいだけだな」

美琴『違うってばぁ』

一方通行「違わねェし」

美琴『……』

一方通行「明日もプリキュアやるよなァ?」

美琴『……』

一方通行「な」

美琴『……うん』

一方通行「じゃ、詳しいこと決まったらメールするゥ」

美琴『……うん』

プツッ ツーツーツー


美琴「……」ハァ

美琴「……心配したのは、本当なのに」

美琴「休みたい理由も、遊びたい訳じゃない……」パサッ

美琴「こんな記事、あの馬鹿や打ち止めや子供たち……それに、一方通行が読んだら……どう思うんだろう」

学園都市ローカル雑誌【突然現れた"偽"プリキュア、正義と言う名の暴力でスキルアウト狩りか】

新聞【子供たちが泣いている。学園都市の闇に潜むプリキュアを名乗る者】

新聞B【被害者が語る、"偽"プリキュアの人物像。スキルアウトA君「圧倒的な暴力が、怖かった」】

ネット【【おまいら】学園都市にプリキュア!一般人をフルボッコwww【喜べ】】


美琴「……」ハァ

なんという みじかさ

区切り良くしたら短くなりすぎました。すみません。
一方通行さんと美琴のプリキュア活動は今のところバッシングされまくりです。
暴力沙汰だしね。
こっからプラスに何とか持っていけたら良いなぁ……

次回は
『学園都市プリキュア!イメージアップ大作戦……ですか?』
をお送りします。
長いから一週間ちょっとかかるかもです。
目処がついたら予告に来ますね。

まろみは屋さンリスペクトでした。すみません……
好きなSSが最終回というのはさみしいですね。

では。おやすみなさい。

長らくお待たせして申し訳ありません
少々事情がありまだ暫く(下手したらかなり)投下出来ないかもしれません
1ヶ月以内には確実に投下できますので、待っていていただけたら嬉しいです……
すみませんorz

いつまでも待〜つ〜わ♪とは何と嬉しいお言葉でしょうか……ありがとうございます

事情が何とかなったため予定より早めに、今晩投下出来そうです。
結構長ったらしくなったため今週の学園都市!プリキュア♪は

『学園都市!プリキュア♪イメージUP大作戦……ですか?(前編)』

をお送りします。
ちなみに番組名は適当ですのでこれが正式な呼び名ではありません。

ではまた夜に

プリキュア見たことないけどこんな感じなんだな

>>344
全く違いますよ
プリキュアにはもっと夢があります……orz


投下開始します


一方通行「はい今日も元気にプリキュアふァいおー」オー

美琴「……おー」オー

一方通行「ンだァ?ぜンっぜン元気足りねェじゃねェか。女のコの日ですかァ?」

美琴「なっ……!!ば、バカじゃないの!?何言ってんのよ!!!!」

一方通行「いや冗談なンですけどォ……マジになるのやめてくれます……」ハァ

美琴「冗談でもセクハラよ!!!!」

一方通行「なンで?」

美琴「っは?……いや、男のアンタが女である私にさっきの質問したら……セクハラでしょ」

一方通行「……」

美琴「ま、まさか……アンタ実は女とかじゃ……」

一方通行「……」

美琴「はいまた黙る!!!!何なのよそのキャラ付けは!!!!」

一方通行「ミステリアスだとかっこいいかなァって」

美琴「アンタの場合ミステリアスすぎんのよ!本名も性別も不明って!」

一方通行「いいじゃンじょンじゃン」

美琴「何よその語尾は」

一方通行「黄泉川の真似」


美琴「……で?今日はなにするの?」

一方通行「ンっとなァ……とりあえずは、公園のゴミ拾いだ」

美琴「へ?」

一方通行「プリキュア☆イメージUP大作戦っ♪ってなァ」キャピニタァァ

美琴「…………それって」ヒキ

一方通行「……最近テレビも新聞もうるせェしな。あンなもン見たら打ち止めがショック受けちまう」

美琴「……そう、ね。アンタは……気にしてないの?」

一方通行「オレがあンなもン気にするような人間だったら、とっくの昔に自殺してるわ」

美琴「なら良いけど」

一方通行「いらねェ気ィ遣ってンなよ」ワシャワシャ

美琴「わ、な、何すんのよ!」カァァァァッ

一方通行「ン?頭撫でただけじゃねェか」

美琴「私は、打ち止めと違って中学生なんだからね!?」

一方通行「ガキはガキだろォが」

美琴「ガキじゃない!」ムキー!

一方通行「はいはい」

一方通行(……本当、ガキがいらねェ気ィ遣ってンじゃねェよ。)

一方通行(オレは実際、悪人のクズ野郎だから何書かれようが気にしねェ……これは本当だ)

一方通行(だけど)

一方通行(オレに無理矢理巻き込まれただけの、善人のオリジナルまでが叩かれるのは……)

一方通行「許せねェよな……」

美琴「?」


-公園、草むら-

一方通行「闇を切り裂く白のちから!キュアノアール!」ビシイッ

美琴「闇を駆け抜ける青き電撃!キュアライトニング!」ビシイッ

美琴「……隠れて変身するときは棒立ち無言でとかって切り替えられたら良いのに」

一方通行「……プリキュアはいつでも全力なンだよ」

美琴「そう……」

一方通行「よォし、じゃあ変身も終わった事だしさっさと公園のゴミ拾い始めっぞォ!プリキュアふァいおー!」オー

美琴「ふぁいおー」オー

………
……


一方通行「これが対ゴミ用プリキュアアイテムだァ」カチカチ

美琴「普通のゴミ袋とトングでしょ」カチカチ

一方通行「ではこれよりゴミ拾いを始めまァーす。バラけるとただのコスプレしたアホと間違われるから常に二人行動な」

美琴(間違いじゃなく限りなく事実に近いわよ)

一方通行「ガキとかには笑顔で爽やかに挨拶しろよォ」

美琴「はいはい」


一方通行「とりあえずここら辺から始めるか」

美琴「おっけー」

一方通行「綺麗に拾えよォ」

美琴「はいはい」





一方通行「おい、オリジナル……」

美琴「……何よ」

一方通行「ゴミ……あったかァ?」

美琴「…………ない」

一方通行「なンで……なンでゴミが1つもねェンだ……学園都市はもう規則を守る平和な街だったのか……?」

美琴「知らないわよ……」

一方通行「……もうちょい探すぞォ」

…一時間…

美琴「あ、ゴミ……じゃない」

一方通行「期待させてンじゃねェよ……」ゼェゼェ

美琴「アンタはどうしたのよ……息切れ酷いわよ」

一方通行「プリキュアン時は能力切っても歩けッから……クソッ…能力使わずに自分の足でこンな歩いたの久しぶりなンだよ……」ゼェゼェ

美琴「……モヤシ」

一方通行「うっせェ」ハァハァ


…三十分後…

一方通行「ゴミ……どこだァ……」ガタガタ

美琴「……ねぇ」

一方通行「なンだよ……」ガクガク

美琴「思ったんだけどさぁ……」



美琴「ゴミとかって、全部清掃ロボが片付けてるんじゃないかしら……」


一方通行「なン……だと……」ガクッ

美琴「こんだけ無いって事は絶対そうよ……」

一方通行「じゃ、じゃァオレとオマエは……む、無駄な二時間を過ごしたっていうのか……」ガガガーン

美琴「……うん」

一方通行「」

美琴「……とりあえず、変身解除して休憩しよっか……アンタ膝が笑ってるどころじゃないし」

一方通行「」


-公園内ベンチ-

美琴「大丈夫?」

一方通行「平気だァ……」グダァー

美琴「アンタ、プリキュアやるには体力が無さすぎるんじゃない?能力に頼りきってちゃダメよ」

一方通行「……うっせェ……」ダラァー

美琴「今度一緒にトレーニングする?最初は軽いストレッチとかから始めたら良いと思うわ」

一方通行「……うン」グデェー

美琴「……で、休憩終わったら次は何するの?」

一方通行「……人助け」

美琴「具体的には?」

一方通行「定番の"横断歩道に戸惑ってるお婆ちゃンの手をひいてあげる"がやりてェな」

美琴「ふぅん……ま、それなら暴力沙汰にもならないだろうし、いいわね!」

一方通行「だろォ」フフン


一方通行「よし、休憩終わりィ」フッカツ

美琴「じゃあ早速『横断歩道に戸惑ってるお婆ちゃん』を捜しにいきましょ!」

一方通行「あァ。見付け次第変身、おばあちゃンを助けるぞ。プリキュアふァいおー」オー

美琴「ふぁいおー」オー

-街中-

一方通行「ここら辺のごちゃっと広い道路ならおばあちゃンが困るに違いねェ」

美琴「車も多いし、信号も学園都市製最新式信号機だものね」

一方通行「あァ……おばあちゃンは最新技術とか理解出来ないはずだ……捜すぞ」


…三十分後…


一方通行「なァ……おばあちゃン……居たかァ?」

美琴「居ないわ……」

一方通行「なンで……なンでおばあちゃンが居ねェンだ……日本は少子高齢化社会だろォが!!」

美琴「ホントね……」


??「こ、これはどのタイミングで渡るべきなのでしょうか……」キョロキョロ


一方通行「!」
美琴「!!」

一方通行「おィ……あれ……」

美琴「い、行ってみましょう。困ってるみたいだし」

??「一体信号はどこに……」キョロキョロ

一方通行(変身済)「お、おい」

??「あ、はい。何ですか?」フリカエリ

一方通行「なンか困ってンの……ですかァ?」

??「ええ……横断歩道を渡りたいのですが信号も見当たらないし、
タイミングが分かりにくくて渡れないのです……(何故この少女は不思議な服を着ているのでしょうか……)」

一方通行「や、やっぱり……」ドキドキ

美琴(変身済)「チャンスよノアール!」ワクワク

??「?」

一方通行「あのなァ……この横断歩道は学園都市製で、このボタンを押さねェとダメなンだ……です」ポチッ

??「そっ……そうだったんですか!機械には疎いもので……ありがとうございます////」カァァッ

一方通行「いえいえ……よ、よければオ……私たちが向こうまで送りましょうか?」

??「えっ……いえ……さすがにそこまでして頂かなくても……」

一方通行「いやァ……でもお年寄り一人では危ないですし……遠慮しないでください、おばあちゃン」

??「おば……っ!!!!??」

美琴「ちょ、ノアール……」

一方通行「?」

??「わ……私は……っ」ワナワナ

一方通行「どうしたンですかァ?おばあちゃン大丈夫?」

??「私は……私はまだっ……っ1 8 さ い で す!!!!!!!!」ナナセンッ

一方通行「ぎゃァァァあああ!!!!ライトニング逃げっぞォォォおお!!!!!!!!」カチッギュッダンッ

美琴「きゃっ!わっま、また抱っことかぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」ピューン

??「待ちなさーい!!!!」プンスカ


-とある路地裏-

一方通行「っぶねェ……最近のババァは凶暴だなァ……悪魔の毒々おばあちゃンかっての」フゥ

美琴「アンタねぇ……さすがにアレは怒るに決まってんでしょ!」

一方通行「なンでだよ」

美琴「あの人どう見ても"お婆ちゃん"って年齢じゃないじゃない!多分二十代半ばか後半くらいよ?怒るに決まってんでしょ……」ハァ

一方通行「ババァはババァだろォが」

美琴「も〜!人助けのチャンスだったのに!」プンスカ

一方通行「オレはおばあちゃンを手助けしてェンだよ!」プンスカ

美琴「えー……」


美琴「……っていうかさ、ここって"学園都市"よね」

一方通行「あァ」

美琴「住民の殆どが学生、研究者、教師……よね」

一方通行「……あァ」

美琴「……そんな学園都市で、お婆ちゃんを捜すって……難しいんじゃないかしら」

一方通行「……!!」ガーン!

美琴「正直……無理よね」

一方通行「が、学園都市に住んでるオレにはおばあちゃンの手助けは出来ねェってのかァ?!手を引いて歩けねェってのかァ?!」ガガガーン

美琴「アンタのそのお婆ちゃんを助ける事に対する幻想は何なのよ……」

一方通行「だってオレおばあちゃンとか会ったことねェンだもン」グスッ

美琴(……コイツ、随分小さい頃から学園都市に住んでたのかしら)

美琴「お爺ちゃんとかなら居るんじゃない?研究者とかで」オロオロ

一方通行「研究者は横断歩道で困らねェもン……」

美琴「そ、そうだ、お婆ちゃんを手助けするのは大覇星祭の時にしましょ!外部から孫を見に沢山来るはずよ!」

一方通行「……本当にィ?」チラ

美琴「本当本当!」

一方通行「ン……じゃあ、おばあちゃンは我慢するゥ」

美琴「よしよし」ナデナデ


一方通行「じゃあ今日はゴミ拾いもおばあちゃンもダメだったと言うことでェ……適当に困ってる奴を助けるか」

美琴「そんなに都合よく困ってる人が居るかしら……」

一方通行「学園都市は治安悪ィからな。おばあちゃンよりは確実に居るだろ」

美琴「それもそうね」

<キャー!
<ウワッ!
<ヤバイ、ダレカアンチスキルヨベー!

一方通行「……ナイスタイミング、だなァ」

美琴「ご都合主義で進んでるんじゃないかと疑うくらいにね」

一方通行「よし、行くぞォ……プリキュア、ふァいおー!」ザッ

美琴「おー!」オー

以上で今回投下分は終了です
次回は後編(と言うけど短い)をお送りします。

かんざきかおりさんが酷い扱いでごめんなさい……

では

もなかちゃん「わたしがいるよ!」

>>360
書いてて「親船さんがいるよなぁ」とは思ってましたorz
一方通行さんの「おばあちゃン」イメージとは違った、ってことでお願いします

実は展開にかなり詰まってるのですが、一週間以内には確実に投下できそうです。
申し訳ないのですが少々お待ちください…orz

すみません、大分投下できていませんがちょっとリアルがごたついていてまだ暫く投下に来れそうにありません
なるべく早く投下したいと思ってはいますので、暫くお待ちいただけたら嬉しいです。
すみません

お久しぶりです。
やっと投下に来れました……これから投下開始します


強盗A「くそッ……何でこんな時に限って高位能力者が銀行に……っ」

強盗B「おい!早く逃げねぇとやべぇぞ!」

強盗C「こんだけ騒ぎになりゃすぐに風紀委員か警備員が来ちまう!」

何故か派手にシャッターが破られている銀行から、三人の強盗達が何とも情けない走りで飛び出す。
周りでは元人質を含む沢山の人間がパニックを起こし、逃げ惑い騒いでいる。
そんな中、犯人へ向かい駆ける二つの影。
世間ではそこいらの悪人よりメッタクソに叩かれている正義のヒロイン。
コスプレと言われようと、対象年齢のはずの幼女に泣かれようと、
対象年齢のはずのおっさんに三次元は無いわと拒否られようと、
決して挫けない最強(予定)のヒロイン。

美琴(変身済)「学園都市じゃナンパとカツアゲするスキルアウトの次に遭遇する銀行強盗……」

一方通行(変身済)「珍しくもねェしつまンねェが……」


美琴&一方通行「プリキュア的には格好のお相手ね(だなァ)!」


突然犯人の前へ現れた異様な服装の二人に、周りが先程までとはまた違った騒ぎになる。
気付かない人間は勿論、あまりの違和感に一時唖然となり立ち尽くす者、思わず写メる者、
二人が今世間を騒がせている"偽プリキュア"だと気付き大慌てで逃げ出す者、野次馬化し様子を見ようと立ち止まる者……
二人の登場により立ち止まる人間が増え、このままではまた別の被害が起こりかねない。

??「ちょっと!このか弱い私を人質に取ろうとしておきながら、
無傷で逃げようとは超いい根性してますね!」

未だ消えない人混みと突然現れた不審人物に逃走を邪魔され立ち止まっていた犯人の後ろから現れる小さめの影。

??「って——は?コスプレ?」

強盗A「ひぃっ」

強盗B「か、怪力女……っ」

??「怪力女って何ですかそのゴツい呼び名!私にはちゃんときぬは「おい、そこのチビガキ」——って可愛らしい名前があるんで——?!」
??「ちょ、チビガキって何ですか!そりゃ私は超中学生ですけど……ガキじゃありません!」

一方通行「あン?中学生なンかまだクソチビガキじゃねェかよ」

美琴(中二)「クソってアンタね……」


??「チビガキのみならずクソって……クソって言った方がクソなんですよ超クソ変態コスプレ女!」

一方通行「あン?……やンのかよ?」ギロッ

??「良いですよやりましょう。貴女みたいな変態さんに負ける気なんか超まっっっったくしませんし!」フフン

一方通行「よォォし言ったなァ?ガキくせェ×××から××××して泣いても知らねェぞ?」

??「そっちこそ、その変態×××が××××して××××になっても超知りませンからね!」

美琴「ア、アンタたち、そそそそそういう事を大声で言うのはやめなさいよぉ……っ」プルプル

??「はンッ!変態女の相方の癖して超カマトトぶってるンじゃねェってンですよ!」

一方通行「おいオマエこいつにはそンな汚ねェ口向けて喋ンじゃねェよ」

??「はァァァ?本当なンなンですかァ?!」

強盗A「な……なぁ……」コソコソ

強盗B「あぁ……」コソコソ

強盗C「今のうちこっそり逃げちまおうぜ……」コソコソ


一方通行・??「★※◎△#%〜!!」ギャースカ

美琴「アンタたちいい加減にやめなさいよ!どっちかが謝れば良いじゃないの!」

??「絶対に!」ギッ
一方通行「イヤだ!」ギッ

ギャーギャーワーワー

美琴「も〜〜〜!!!」

強盗's「」ソローリソローリ

美琴「〜っ!だいたいねぇ!ノアールは目的忘れてるんじゃないわよ!私たちは強盗を捕まえに来たんでしょ!」

一方通行「!」ハッ

美琴「それなのに中学生の女の子とマジ喧嘩って……バッカじゃないの?!」ガーッ

一方通行「ご、ごめン……」シュン

美琴「アンタはそうやって謝ってもこないだだって〜」ガミガミ

一方通行「はィ…すみませン…」

美琴「ホントに反省してるなら〜」ガミガミガミ

一方通行「はィ……」

美琴「%#△◎※★〜!」ガミガミガミガミガミ

??「あ、あの……」

美琴「何よ?!アンタもちゃんと反省してるの?!」

??「い、いえ……そんなことより……」




??「強盗、超逃げてますけど」



美琴「……」

一方通行「……」

??「……」

美琴「行くわよノアール!」

一方通行「うン!ライトニング!(裏声)」

??(超今更プリキュアぶりやがった——!!!)ガビーン

———銀行から少し離れた路地裏

強盗B「へへっアイツら全く気付いてねぇみたいだな!」

強盗A「後はこの車で逃げるだけだな」

強盗C「噂のプリキュアも随分アホな奴らだったなぁ!」ニヤニヤ

強盗B「ただのコスプレしたアホ女だったな!」

強盗A「まぁ顔は可愛かったけどな……おさげの方とかよ」ハヤククルマノレー

強盗C「俺ぁ白髪の方が好みだなぁ」オウヨ

強盗B「アイツ見た目はそこそこ綺麗だったけど口悪くなかったか?」ノリコミ

強盗C「ばっか、それがイイんだろうが」

強盗B「わっかんねぇ……」


強盗A「よし、じゃあ逃げんぞ」

そう言って強盗Aは仲間を乗せたワンボックスカーのエンジンをかける。

本来ならば大金を積み走り出す予定だった車だが、怪力女能力者のせいで一円も載っていない。
動き出す車が金が積まれなかった分軽いような気がして舌打ちする。何とも最低な気分だった。
イライラしながらハンドルを切る。車通りの少ない道は調べてある……後はアジトに向かってひとっ走りするだけだ。
帰ったら仲間と酒でも飲もう。反省会でもして次回に生かそう……次は成功させる。
そして成功したら皆でパーッと遊ぶのも良い。欲しい物も買って。余った金は武器にでも変えて。
ああ、楽しみだ。



———しかし、そんな結末は有り得ない。

いつ、いかなる時も、

罪は罰され、

悪は滅ぶ、


———プリキュアの世界では。


順調にスピードを出して走る車の数十メートル先に、凄まじい勢いで落下してきた何かが降り立つ。
その影は二人の少女(プリキュア)。
黒い服の少女は、抱えていた白い服の少女を降ろし自らの後ろに下がらせると——誰かのように、右手を突き出した。

強盗C「何だぁアレ?!」

強盗B「や、やべぇ!このままだと轢いちま……ッ」

強盗A「……ッ!今更……止まれねぇんだよぉぉぉ!!!」

車は、狭い裏通りをスピードを落とすことも、軌道を変えることもなく直進する。

徐々に少女の顔がはっきりと見えてくる。その表情は焦ることも驚くこともなく、ただ自信に満ちた笑みを浮かべているだけだ。

強盗A「は、ははっ……何の能力者か知らねぇが、止めるつもりなのかよ?……馬鹿がぁっ!」

4m、3m、2m……車は止まることなく少女に近付いて行く。
そして、少女の突き出された右手まで———約0cm。
物凄い音を立て車の前方部分がひしゃげ、潰れ、そして完全にストップする。奇しくもそれは、黒い服のプリキュア——
一方通行が、後ろに立つ少女の"妹達"を守り、力を失った時と、よく似ていた。

一方通行「落ち着けよ中年。みっともねェっつーの……ってかァ?」


強盗犯のうち、前の座席に座っているAB二人は既に衝撃により気絶しているのが見え、残りも恐らくこの状況で反抗はしてこないだろう。

一方通行「さっさと警備員に引き渡す準備すっかァ」

パラパラと崩れる車から手を離し、残りの一人の状態を確認するため車体横へ移動しドアを乱暴に開く。

強盗C「ひ、ひぃ……っ」ガタガタ

一方通行「あン?まだ起きてンのかよ……」フゥ

強盗C「い、命だけは……」ガタガタ

一方通行「心配すンなよ。殺さねェ……な?ライトニング」ニヤ

美琴「えぇ……ま、ちょっとピリッとするけど、死にはしないわよ」


強盗Cが気絶する前に目にしたのは、その顔をにやにやと歪め自分を見下す血のように赤い瞳と、青い電撃を身に纏わせ、自らを憐れむように見下す澄んだ茶色の瞳——二人の美少女の姿だった。


——路地裏入口付近

黄泉川「逃げたって言うから捜してみれば……通報者が言ってた事は本当だったみたいじゃん?」

通報を受けて捜査を開始しやっと見付けた犯人を見て黄泉川は苦笑する。
ロープで縛られ気絶している強盗犯たちの頬には、

黄泉川「プ、リ、キュ、ア、参、上……これじゃ怪盗か何かじゃんよ」

黄泉川「プリキュア……か、」

黄泉川「悔しいけど……お手柄じゃん。」

黄泉川「……よし。ほらさっさと犯人を病院に運ぶ!一人焦げちゃってるじゃん!」

………
……



……
………

学園都市ローカル雑誌【プリキュアお手柄!強盗犯を見事に捕縛!】

新聞【学園都市在住A子ちゃん(5)「プリキュアありがとう」——プリキュアが強盗犯を逮捕】

新聞B【学園都市の平和はプリキュアが守る?!】

ネット【【プリキュアヲタ】学園都市のプリキュアが強盗犯を逮捕!【大歓喜】】

女性ファッション誌【この夏はプリキュア系女子が来る!POPカラーアイテム大特集☆】

小天使DRAGON【アナタと地球を護るんだから☆メガプリキュア盛りマーブルスクリュー流しトルネード】


一方通行「……すげェ手のひら返しだなァ」

美琴「まぁ……イメージアップに繋がるならありがたいじゃないの」

一方通行「これ(小天使DRAGON)とかもうプリキュア関係ねェし」

美琴「何詰めたらこんなに髪の毛盛れるのかしらね……」

一方通行「こりゃもう人間じゃねェよな」

美琴「うん……」

………
……


———とあるファミレス

??「で、そのコスプレ女が超嫌な奴だったんですよ!私のことをクソチビガキとか呼んだんです!超最悪です!」

??「でも絹旗がガキってのは本当な訳よ」

??「んなっ……」

??「きぬはたはちっちゃくて可愛いよね」

??「……でもガキじゃありませんっ」

??「絹旗がガキかどうかはどうでもいいとして……それって今話題になってるプリキュアじゃないの」

??「あんなのプリキュアじゃなくて偽者ですよ!超口悪いしただの変態女でしたし」

??「へー、ま、プリキュアなんて本当に居るわけないし偽者なのは当たり前って訳よね」

??「超当たり前です!プリキュアはもっとかっこよくて超可愛いんですから!変態女は初代から見直して勉強した上で泣いて謝るべきですよ!」フンス

??「きぬはた、プリキュア好きなんだ?」

??「熱弁はちょっと引くって訳……」

??「あ、いやっ!別にプリキュアとか!観てないし超どうでもいいですよ!?」


??「…………プリキュア、か」


——とある男子寮

??「プリキュア……カナミンみたいでかっこいいかも!」

??「にゃー」

??「でも俺としては、女の子が殴り合いするのはちょっとなぁ……」

??「プリキュアは強いからきっと大丈夫なんだよ!それに女の子の顔をへーきで殴っちゃうとーまはそんなこと言える立場じゃないかも」

??「い、いやぁ……上条さんが殴っちゃう時はもう何て言うか……ねぇ?」

??「ねぇ、じゃわからないんだよ、とーま!」

??「にゃー」

??「ははは……」


——とある病院

??「プリキュア……可愛いですね、とミサカは呟きます」

??「でも、暴力で解決するのは良くないかと……とミサカはプリキュアにはあまり良い印象が無いことを暴露します……」

??「ミサカはプリキュアになれるならなってみたいくらい好きです!とミサカは自作したプリキュア応援うちわをテレビのニュース映像に向けて振ります」


——とあるゲーセン

??「何かゲーセンのプライズにプリキュアグッズが増えてないかにゃー?」

??「そりゃ当たり前やぁん!今学園都市はプリキュアの話題で持ちきりやんか!」

??「そういえばそうだったにゃー」

??「学園都市のプリキュアはドSなアルビノっ娘とツンデレっぽいツインテールって噂やし……ボクもプリキュアにお仕置きされたいわぁ〜」クネクネ

??「ははは……(らしいぞ、一方通行……)」

——とあるどっか

??「プリキュア……なかなか根性がある奴が学園都市にも現れたもんだ」

??「負けてられん!今日も根性入れて学園都市100周だぁぁぁぁぁ!」ズダダダダダッ

……といった所で投下終了です

なかなか書けなかったり法事があったり仕事があったりで遅くなり申し訳ありません。

それと大事なお知らせなのですが、自分は実はアニメDVD派でまだまだ観れてない部分、あまり知らないキャラが多く
これから先「違う」とか「この人たちは一回会ったんじゃ」とか「時系列は?」みたいな事があると思います。
時系列はもともと細かく決めるつもりは無い(パラレル世界のような物なので原作に沿わせるつもりがない)ので今すでにごちゃごちゃしていますが
口調がおかしい、等についてはアドバイスいただけたら嬉しいです。

これから原作を購入、読む予定ですので、書いている内に追い付けたらなぁ……と思います。

すみません。

今週中には投下に来れるかなどうかな?って感じです
予告としては

強盗を捕まえてから一週間が経ち、ようやく社会から受け入れられ始めたプリキュア達の前に現れる新たなる敵……
ロングスカートを翻し結構重い蹴りを繰り出す口の悪い謎の女!
仮面の下に秘められた、彼女の真の姿とは……!!

みたいな感じでしょうか。

投下は一週間後と言ったな…あれは嘘だ

いや本当申し訳ありません。書き溜めは出来たのですが投下するもしもしがダメになってしまいまだ暫く来れません…
ASDX3、その他プリキュア映画DVD、禁書などなど観てモチベーション上がりっぱなしなのですが…
恐らく今月中には、投下に来れると思います。
すみません…

内容としては、初めてのシリアスが失敗してバトルが失敗して涙目になりながら「これはギャグSSだから!」と言い訳する感じに仕上がっております
大変申し訳ございません

お恥ずかしながら、まだ投下日の目処が立ちません。
エターナるつもりは全く無いのですが…自分の携帯が不通になってまして。
もう投下分書けてるので、繋がり次第投下に来ます。すみません

お久しぶりです。やっとネット環境取り戻せました。

今晩11時頃投下に来ます。

投下開始します
お待たせしてしまって本当に申し訳ないです


——1週間後

一方通行(変身済)「ンじゃ、今日もプリキュアふァいおー」オー

美琴(変身済)「おー」オー

一方通行「で、今日の活動内容ですがァ、いつも通り公園の掃除、ご老人の手助け、
子供達との触れ合い、喧嘩の仲裁をします」

美琴「正しくは、清掃ロボとの醜いゴミの奪い合い、ご老人を捜し必死に歩き回る、
子供達の半分くらいに泣かれる、スキルアウトをボコボコにする、ね」フゥ

一方通行「喧嘩売ってンのか」イラッ

美琴「いい加減ゴミ拾いとご老人の手助けは諦めたら良いんじゃないかしら」

一方通行「でもよォ、俺等がやってねェ時に清掃ロボが全部ブッ壊れてたり、
沢山のおじいちゃンとおばあちゃンが困ってたりしたら……どォすンだよ……」クッ

美琴「なかなか無いわよそんな事……」

一方通行「そうか?」

美琴「そうよ」

一方通行「……」

美琴「……」

一方通行「じゃあ……ゴミ拾いとおじいちゃンおばあちゃンは……見付け次第対応するか……」シュン

美琴「その方が良いわね」ウン


一方通行「じゃあ本日は基本的に街のパトロールって事で……」

美琴「何かその言い方だとお腹すかせて泣いてるカバに顔ちぎって食べさせそうね」

一方通行「俺らはちぎっても餡子入ってねェけどな」

美琴「……」

〜〜〜美琴脳内〜〜〜

カバ「うわーんおなかすいたよーう」グスグス

アクセラパンマン「俺の顔を食えよォ」

ブチッブチブチブチッグシュッ

カバ「いやああああああああああああああああああ」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

美琴「……嫌な想像しちゃったわ」

一方通行「?」

美琴「ほら、放課後でそんなに時間無いんだからさっさとプリキュア始め!ふぁいおー!」グッ

一方通行「ン。おー」グッ


——路地裏

一方通行「悪事を働くスキルアウトは見付け次第お仕置きな」

美琴「まぁ最近スキルアウト見掛けないわよねここら辺で」

一方通行「皆更生してってンだなァ」シミジミ

美琴(多分プリキュア未出現の学区に逃げてるんじゃないかなぁ……)

一方通行「しっかし何も無いなら無いで暇だよな……」ダラダラ

美琴「平和な事は良いことじゃない」

一方通行「大通りに出たりニュースの取材受けたりしねェ?目立つしプリキュアのアピールになるだろ」

美琴「さ、流石にそれは恥ずかしいわよ……」カァ

一方通行「……」ムー


一方通行「あーァ……何かでけェ事件起きねェかなァ……デザトリアン出るとかよォ……」

美琴「もう、平和を守るプリキュアがそういうこと言うんじゃないわよ……」

一方通行「でもォ…………ン?」

美琴「?」

一方通行「……なンか聞こえねェか」

<……ーッ!!!!

美琴「!」

一方通行「……ライトニング!」カチッ ダッ

美琴「うん!」


——大通り

叫び声のするその通りへと辿り着いた二人のプリキュアが目にしたのは、強盗事件の時よりも更に沢山の人々が叫び、逃げ惑う阿鼻叫喚の光景だった。
その中心に居るのは、ドレスを身に付けた一人の女。
黒に金の装飾のされた胸元のみが大きく開いたスタンドカラーのドレスは地面に付くほど丈が長く、脚の付け根まで露出するスリットからは黒のストッキングを穿いた脚が覗く。
姫袖からすらりと伸ばされた手、いや指先からは光線が放たれ、地面や建造物を傷付けてゆく。
無言で暴れる女の顔半分は、装飾も全て黒一色の仮面に隠され、その表情を窺うことは出来ない。

美琴「な、によ……これ……」

一方通行「……」

人間に被害は出ていないものの、滅茶苦茶に破壊された街中を見て御坂美琴は絶句する。

美琴「ア……ノアール、」

一方通行「あァ……行くぞ、ライトニング」

美琴「……」

ぐっ、と拳に力を込め、路地裏から大通り——その中心に立つ女へ向かい、二人のプリキュアは駆け出した。
正義を、平和を護る為に。


無言で、一定の間を起きながら放たれる光線はガリガリと地面を削る。

美琴(私は、これを……知ってる)

ちら、と隣を見れば、今は女の子にしか見えない学園都市最強。"彼女"相手なら充電さえ切れなければ、彼の心配は不要だろう。

美琴(……足を引っ張らないようにしないと)

そう美琴が決意すると同時に、光線が止み、女が此方に気付くのが見えた。その口元は歪んだ笑みを浮かべている。
「待ってたよ」、そう言わんばかりに。

美琴「ノアールッ!」

一方通行「おォ……気ィ付けろよ!」

すっ、と女が手をこちらへ伸ばす。本来なら不要なアクション。恐らく、こちらの様子を見るつもりなのだろう。
そうして放たれた電子線は美琴の前へ出た一方通行に当たり、見事に女の元へ反射された。

仮面の女「……!」

ギリギリで自らが放った光線を避けた女の表情が、仮面越しにでも変わったのが分かった。その反応で、プリキュアの正体や能力も知らないと言うことが判る。
こちらは彼女の弱味を知っているが向こうは知らない———

美琴(……いける!)


一方通行は彼女の能力の弱味に気付いていた。

一方通行(あの光線の威力は凄ェ……でも連射は出来ねェみたいだな)

一方通行(しかも……威力がある分反動も大きい。体力も消耗するし集中して打たねェと自滅する……)

一方通行(俺にはあの光線は勿論効かねェし、あのスピードなら超電磁砲だってギリギリだが避けられる筈だ)

一方通行(俺が前に出てさっさと片付けちまえば……)

一方通行「クカカッ……余裕だな…っとォ!」

ベクトルを操作し、地面を蹴り飛び上がり前方の女へ一気に肉薄し、勢い付けたまま相手の側頭部へ後ろ回し蹴りを入れる。普通の人間ならば見切れずにテレポートしたのかと思うようなスピードだ。

仮面の女「……っく!」

しかし、そんな素早い攻撃を女は腕で受けて見せる。普通の人間ならば吹っ飛ぶであろう強力な蹴りを受けても、ハイヒールを履いた足で、倒れることも数センチも動くこともなく。
彼女の、化け物じみた身体能力が伺える。

一方通行「チッ……」


絶対に効くだろうと思っていた攻撃を受けられた事で一方通行は舌打ちする。しかし、その表情は何とも愉しげに歪んでいた。
攻撃しては、受けられ、攻撃しては、避けられ。
相手から放たれるのは光線と明確な『殺意』。
そんな戦いの中の緊張感を一方通行は明らかに"楽しんで"いた。

今まで『プリキュア』が退治した敵は、全て彼(または彼女)や相棒の圧倒的な力によって赤子の手を捻るよりも遥かに簡単に倒されてきた。
蹴りをするまでもなく、勝手に自滅する奴等も多かった。

——そう、そんな"つまらない"戦いばかりの毎日に一方通行は退屈していたのだ。

もともと彼は、残虐性を持った人間だ。楽しみながら人を傷付け、それに快感を覚えるタイプの人間。
 あ の ひ
実験が終わった日、正義に憧れ光を求める自分に気付き、
 あ  の  ひ
一人の少女を救った日、本当に自分が誰かを守れるかもしれない事に気付き、
自分の命を賭けてでも彼女の、いや彼女達を守り、彼女達のためなら闇にさえ堕ちても構わない——そう思った。
そして今は、彼女達の夢、平和を守るために"光"の使者——プリキュアとして、戦っている。
しかし、そんな感情とは全く別の——無意識、いや生まれながらの"本能"の部分で、彼は戦いを、"他人の"涙を、血を、叫びを、求めている。

一方通行の背筋にゾクゾクと快感が駆け上る。
仮面の女へ向け蹴りを入れながらも笑いが止まらない。自分はこういう敵を求めていた!そんなワクワクした気持ちで胸が弾む。


その様子を、歩みを止めた御坂美琴は複雑な気持ちで見ていた。まただ——彼はたまに、昔の様な表情を見せる。
あの実験の時のような表情を。
毎回、行き過ぎないよう止めるものの、その表情は美琴に『このままプリキュアを続けて良いのか』という悩みを抱かせていた。
このままプリキュアとして戦い続けると——いつか、一方通行が"あの時"のように人を傷付け、殺めるのではないか、と。

今現在、少し女の方が負けているものの互角に戦う二人の間に美琴が加われば、すぐにでも決着が着くだろう。
しかし、その胸に燻る一方通行への『不安』が美琴の足を重くする。


仮面の女「……ははっ」

にやり、と仮面の女の口元が歪んだ。彼女は気付いていた—— 白 い プ リ キ ュ ア に 向 け て 原子崩しを放った時に、もう片方のプリキュアが 庇 っ た 事に。
それは、白いプリキュアが自分に攻撃を仕掛けてくるプリキュアと違い、原子崩しのような攻撃を跳ね返せない——"ダメージを受ける"と言うことだ。

仮面の女「アンタはもう、軽くだけど調査済み——これ以上構ってやる義理は無いわ」

そう呟くと、仮面の女は後ろへ飛び退き攻撃を避け距離を取ると、ノアールが警戒している指先からでなく、その身体から 白いプリキュア に向けて原子崩しを放った。


美琴「……ッあ!!」
その不意打ちの攻撃を二人の戦いを何も出来ず見ていた美琴は"ギリギリで"避けられず、その向きを変える事も出来ず、左肩に原子崩しが掠めた。
僅かに触れただけの電子線は抉るように左肩を傷付け、そこからだくだくと血が流れるのを感じる。肩が、焼けるように熱い。

仮面の女「やっぱり——ね」

その呟きは、美琴がダメージを受ける事への納得ではなく——

一方通行「殺す……ッ!!」

ぎら、と獣のように赤い瞳を光らせながら、一方通行は吼える。
今までの笑みは消え去り憎しみと殺意のみが浮かぶ表情はプリキュアとは呼べないほど恐ろしい。

仮面の女「やっぱり、アンタはあの子がたァいせつゥゥって訳?ハハハッ!紛い物の癖に随分と"プリキュア"してんじゃない!」

一方通行「うるせェ……死ねッ!!」

一方通行はただ怒りに任せ拳を振るう。ベクトル操作で威力はあるものの、その能力に頼りきった拳は直線的で粗っぽく単純であり、
一方通行に比べ肉弾戦に慣れている仮面の女には簡単に避けられてしまう。

一方通行「クソッ……避けてンじゃねェ!!」

仮面の女「アンタに攻撃が通じないのは判ってるんだから、わざわざ殴り返さないわよ。跳ね返されたりしたら痛いじゃないの」

一方通行「チッ……!」

仮面の女「まぁ、そんな事より——

——動くな」

地面にへたり込み強烈な腕の痛みに耐えていた美琴の傍へ、冷静さを欠いた一方通行の攻撃を避けながら近付いていた仮面の女は、美琴の髪を乱暴に掴むと一方通行を睨み付け冷たい声色で脅してみせる。


美琴「っ痛……ッ!」
髪を掴まれた痛みと、その衝撃が伝わった肩の痛みとで美琴の顔が更に歪む。

一方通行「ッライトニング!!」

あの距離では、美琴が原子崩しを避けるのは不可能——電撃で攻撃すれば仮面の女を簡単に気絶させられるだろうが、痛みに耐え、更にどんどんと血が抜けている中、まともに演算が出来るかも分からない。
自分<一方通行>が何とかしなければならない——

仮面の女「その必死な顔……そんなにこの子が大切?スイートみたいに二人じゃなきゃ変身出来なかったりするのかしら?」

一方通行「……」

仮面の女「アンタばかり攻撃してきてこの子は参加しない……防御役?ミントやルミナスみたいな感じなの?ああ、でもルミナスはプリキュアじゃないわね——」

一方通行「……オマエ」

仮面の女「……まぁ、紛い物にはそんなのカンケイねぇか……」

仮面の女はプリキュアについてクスクス笑いながら探りを入れ始めたかと思えば、急に現実に返ったように冷めた、失望の色が滲む声で呟く。
まるで「プリキュアが好きで」「本物であってほしくて」「でも頭では偽物だと気付いている」かのように。


仮面の女「……あーあ、飽きてきた。ツマンねぇツマンねぇツマンねぇ……」

仮面の女「……こんなくっだらねぇ仕事、さっさと終わらせるか……」

一方通行「……オイ」

仮面の女「……あ?」

一方通行「オマエ……プリキュア、好きだろ」

仮面の女「…………は?」

一方通行「シャイニールミナスがプリキュアじゃねェとか、今のところスイートが二人揃ってねェと上手く変身したり戦えねェってのは……
オマエくらいの年齢の一般人は普通知らねェだろォが」

仮面の女「……」

一方通行「……オマエ、プリキュア好きなンだろ」

仮面の女「ハッ……いきなり何を言い出すかと思えば……そんなの!テメェらを倒すために事前に調べただけかもしれねぇだろ!
こ の 私 が プリキュア好き?……ぶっちゃけあり得ねぇっての!」

一方通行「じゃあ何でライトニングをさっさと殺さねェンだ?オマエは俺に攻撃が効かねェのにとっくに気づいてンじゃねェか……なら片方だけでもさっさと始末して退くのが当然だろ」

一方通行「オマエは!プリキュアに憧れてて!オレ達を紛い物と言いながらも……もしかしたらって!信じてンじゃねェのかよォ!!」

仮面の女「……!!」


一方通行の叫びに、仮面の女は見るからに——動揺していた。
浅い呼吸を続ける美琴にもその様子が分かる程に。

仮面の女「……そんな、事……あるわけねぇだろっ……」

仮面の女「ッ今すぐにでも!このクソ女を殺してやんよォォッ!!」

そう喚きながら彼女は美琴に向け原子崩しを放とうと、目標を定めようと、視線を向ける。
その先に見えるのは、苦痛に顔を歪める プ リ キ ュ ア ——正義のヒロイン、光の使者、伝説の戦士……可愛らしい服に身を包み、闘い続ける、そう……"あの"……

仮面の女「……ッッ!」

一方通行「……どォした……やるンじゃ無かったのか」

仮面の女「……」

一方通行「……なァ、本当にオマエがしたいのは、そンな事なのかよ」

一方通行「そンな、ノーザみてェな服着て、そっち側に居ンのが……オマエのやりてェ事なのかよ?」

仮面の女「…………っさい」

一方通行「……」

仮面の女「……るさいうるさいうるさいうるさい!!!黙れェェェェッッ!!!!!」

           プ リ キ ュ ア
仮面の女「テメェらに!テ メ ェ ら に何が分かる!」

仮面の女「私の……私の何が分かるってンだよォォォォォォ!!!!」

一方通行「……」

仮面の女「私は!私は……!」

美琴「……っ」

     プ リ キ ュ ア
仮面の女「テ メ ェ ら みたいには!! なれねェンだよォォォォォォッッ!!!!!」

女の慟哭が街中に響き渡る。その声色は、怒りや憎しみより——悲しみと絶望を、感じさせた。


という所で今回の投下は終了です。
大変待たせておきながら残念なクオリティで大変申し訳ございません。

いやぁしかし仮面の女の正体皆さん分かりますかね?超隠したつもりです。これこそ重大なふせせん(何故か変換出来ない)ってやつですね…

ガチバトルさせると[ピーーー]のんが軽く負けそうなので美琴を人質にとらせましたが、美琴が弱くなりすぎてる気がする。
実際[ピーーー]崩し受けたくらいじゃへたれないですよね、御坂美琴は。

あと「色合い的にルミナス」というのは水色基調なライトニングに対して無理があるだろと自分でも思いました
金髪と白多めってとこでルミナスな色合いなのかもしれない……

次回投下明日辺りに来ます。
では。

今晩11時頃投下にきます。

あと[ピーーー]崩しをそのまま書いているのは「電子線じゃ決まらないしめんどくさいや」という判断の元そのままにしています
新しいプリキュアの名前を本編出さなかったのに直後のCMで思いっきり「キュアビートに〜」とか言っちゃうアレみたいな感じです。

早めですが投下開始しますねー
仮面の女続き+おまけ。
短いです。


小さい頃、まだ学園都市に来るずっと前。
私は所謂お嬢様ってやつで、何でもかんでも買い与えられ甘やかされて暮らしてた。
大きいお屋敷に執事、メイド達、可愛いドレスに沢山のお友達(ぬいぐるみ)——
持ってない物は無いってくらいに満たされ過ぎた生活。

ただ一つ、ただ一つ許されなかった物。

——テレビアニメ。

「あんなものを見ては頭が悪くなる」、そんな古臭い理由で、私の娯楽は童話の本とか音楽とか……そんなものばかりだった。

退屈な毎日の中、ただ一回、メイドの一人が見せてくれたアニメ……

そう、『明日のナージャ』が忘れられなくて、
だからかもしれない——



麦野「プリキュアに力をーっ!」フリフリ



未だにこんな事をしてるのは。

麦野「やっぱりオールスターズは燃えるわね……!」ウルウル

自分でも理解している。流石にこれは『無い』って事ぐらい。
でも散々抑圧されてきた願望は今更止められない。暗部での給料や奨学金はほぼ全て魔女っ子おもちゃに消えている。
一人で映画館に行ってミラクルライト(有料)を振るなんてもう慣れてしまった。

麦野「学園都市にもプリキュアか……本物なのかな……」キラキラ

変身ヒロインに触れている時間だけは私の中が暖かい感情で満たされる。
たとえそれが現実逃避染みた物でも良い……満ち足りていて幸せな気持ち。

仕事携帯<ピピピピッ

麦野「……」ハァ

麦野「……もしもし」

電話の女『もっしもーし!何時にも増して元気がないわねーっ!お・仕・事・ですよーっ』

麦野「分かってるわよ。……で?」

電話の女『今回は超!極秘任務らしくてー麦野だけであのビルに来るように!ってしか私も聞かされてないのよね〜』

麦野「窓のないビルに?」

電話の女『そっ☆ビル前に案内人が居るらしいから、今日中にちゃんと会いに行けよー!』

麦野「……了解」ピッ



麦野「最っ低……」

プリキュアによって暖められた胸の内はすっかり冷えきり、ただ嫌な感情だけが自分の中に満ちてゆく。
私は、輝く魔法少女に憧れようと、ああいう風にはなれない。
この手は、この力は、"私"は、人を傷付けるだけの物なのだから。


——窓のないビル前

??「麦野沈利ね?」

麦野「……アンタが案内人?」

??「ええ……じゃあ、行きましょうか」スッ

シュンッ

麦野「……」

コポコポと音を立てる目の前の巨大なビーカーのような物。その中に逆さまになり浮いているのは、不思議と性別も年齢も判別出来ない、緑の手術着を身に纏った人間。

アレイスター「よく来た……第四位、麦野沈利」

学園都市総括理事長、アレイスター=クロウリー。

麦野「はじめまして……総括理事長」

学園都市の支配者が放つ異様な雰囲気に気圧され、スラスラとは言葉が出ない。
何故、私が呼ばれたのか。

アレイスター「実は君に極秘の仕事を頼みたくてね……」

麦野「……」ゴクッ



アレイスター「プリキュアは知ってるかね?」



麦野「……は?」


アレイスター「今学園都市を騒がせている存在だ……聞いたことはあるだろう?」

麦野「あ……え、えぇ。まぁ……」

アレイスター「君に頼みたい仕事は——」


アレイスター「プリキュアとの戦闘だ。」

麦野「……っ」

アレイスター「何も倒す必要はない……倒せるのならばそれが望ましいが」

アレイスター「プリキュアの戦闘力、攻撃方法、その他人間性など——正体や撃退法に繋がる情報を集めてほしい」

アレイスター「……やってくれるね?原子崩し——麦野沈利」


麦野「……わかりました」

………
……

………
……


——麦野自室

麦野「はは……っ」

支給された衣装を身に付けてみる。
きっとプリキュアを倒す際に写真などを撮られても問題がないよう正体を隠すため、なのだろうが——その衣装と仮面は、見るからに『敵の女幹部』だ。

麦野「まるで、ノーザよね、こんなの」

くるりと姿見の前で回ると、ロングスカートがひらりと揺れ、スリットから脚がちらりと見える。
動き難くはないが、少し露出が激しい気がする。

麦野「……私は、」ググッ

麦野「……」ダンッ

ピシッ

力を込めた拳で鏡を殴り付けると、蜘蛛の巣のようなヒビが鏡全体に走った。

麦野「私には———これが、お似合いよ……」


だってこんなにも、
こんなにも薄汚れた私は、

プリキュアになんか——なれないんだから。


ひび割れた鏡の向こうに見えるのは、歪んだ顔をした——

麦野「……化け物」

…………
………
……


仮面の女「私は!私は……!」


     プ リ キ ュ ア
仮面の女「テ メ ェ ら みたいには!! なれねェンだよォォォォォォッッ!!!!!」


仮面の女「私はねぇ……!! 沢山の人間を傷付けて——いや、 殺 し て きたんだよ……!!! 女だろうが!! 子供だろうが!! 仲間だろうが……!!! これっぽっちも躊躇わずにねぇ!」

仮面の女「人を殺す度!!!実感する——自分の強さを!感じるんだよ!!!武器として研ぎ澄まされてゆく快感を——!!!」

仮面の女「そんな……そんな私が!!!今更……テメェらみたいになれる訳ネェェェェだろォォがァァァ!!!!!」

仮面の女「何も知らねぇくせに!!!!おキレイな説教垂れてんじゃねぇぇぇぇ!!!!!!!!」

仮面の女———麦野沈利の叫びが、一方通行と美琴の耳に痛いほど響く。
同じ、超能力者(レベル5)だからこそ容易に理解できる心の声——
"自分が、武器として研ぎ澄まされてゆく快感"それはあの"実験"で一方通行が感じていた感覚。
彼女も、自分と似ている——似過ぎている、化け物だ。



一方通行「……何も知らねェ訳じゃねェよ」

一方通行「…………オレも、オマエと同じ——」



一方通行「人殺しだ」


自嘲気味の笑みを浮かべながら叫んでいた麦野と対象的に、自らを殺人者だと告白する一方通行の表情は、
後悔の色を浮かべながらもどこか吹っ切れているように見えた。
それは彼(または彼女)が、今はもう遠く昔に感じられるあの日、あの時"決意"したからかもしれない。

一方通行「オレも、じゃねェか……オレは、多分オマエより人を殺してる。傷付けてる。血塗れすぎてどうしようもねェ人間だ」

一方通行「一万人以上殺して、沢山の人間を傷付けて——沢山の涙を流させて。
そンなクソッタレのクズ野郎なのに、今だってそいつの優しさに漬け込ンでる。
怪我までさせて、本当に……オレは、オマエ以上に最低の人殺しのクソ野郎だ……。」

美琴「……ノアー…ル、」

一方通行「……けどなァ、そンなのはずっと誰かを傷付け続けて良い理由にはならねェって!あの日オレは気付けたんだよ……!
悪人だからって、罪人だからって、ずっと悪事を続けるしかねェ訳じゃねェ!!!」

仮面の女「……そんな綺麗事……ッ」

一方通行「人殺しだって、何もしちゃいけねェ訳じゃねェンだよ!!
人を助けちゃ——守っちゃいけねェ訳じゃねェンだ!!!
人は簡単には変われねェ……犯した罪は消えねェ……奪った命は戻らねェ!!!!!
だけど……オマエが後悔してるってンなら……オレが、少しでもその罪を償えるように手伝ってやる!」

          プ リ キ ュ ア
一方通行「オマエが、正義の味方になりてェンならッ!!!!!
オレが!! オマエを闇(そこ)から引っ張りあげてやる———!!!!!」

仮面の女「そんな綺麗事——今更遅ぇんだよォォォォオオオッッ!!!!」

一方通行「来い!!!!!オレがオマエを受け止めてやらァァァアアアアアアッッ!!!!!」

二人の超能力者が、雄叫びを上げながら衝突する。

学園都市中に響き渡るような轟音を聞きながら、麦野沈利から解放され地面に倒れていた御坂美琴は、意識を失った。
………
……


……
………
—数日後—

美琴「リアルゲコ太のお陰で傷痕もなく回復。大事を取って休んでたプリキュアも今日から再開——」

美琴「……一方通行、私が居ない間もプリキュアしてたみたいだけど、一人で平気だったかしら」

美琴「私が、もっと一方通行を信用して、もっとしっかりしてたらこんな怪我もしなかったのかな……」

怪我の治療を受け、プリキュアを休んでいる間、ずっと御坂美琴の頭から離れなかったのは気絶する前に聞いた一方通行の言葉だった。
罪悪感、後悔、そして美琴に怪我をさせてしまった自分を責める言葉。

美琴(一方通行がもし、プリキュアを辞めようとか言ったらどうしよう——)

そんな事を考えながら美琴はいつもの公園へと向かい歩く。
手にはキラキラと光を受け輝く、ハートのストーンが付いたキュアジュエルフォンを持って。
正義の証、プリキュアの証、そして現在の御坂美琴と一方通行の関係を作った、未来に向かう希望の証。

美琴(一方通行が、プリキュアを辞めるなんて言ったら——)

美琴「絶対に嫌だ、って言ってやるんだから!」


—公園—

麦野「やっほーライトニング!」ニコニコ

一方通行「オイ、変身前はキュアネームで呼ぶんじゃねェ」

麦野「あ、そっか……えっと、やっほー第三位?」エヘヘ

美琴「…………は?」ポカン

一方通行「どォした?」

麦野「?」ニコニコ

美琴「いや……あの……何で第四位が居んのよ?!」

一方通行「え……プリキュアだからですけどォ……」

麦野「追加戦士なのよ!」テレテレ

美琴「……え、ああ……うん?」

一方通行「まァ、パッション枠って訳だ」

麦野「色的にはサンシャインだけどね!」デレデレ

美琴「……うん、なるほど、ああ……」

麦野「こないだは怪我させちゃってごめんなさいね……もう大丈夫なの?」

美琴「あ、うん……もう平気!痕も無いし……」

麦野「良かった……あの後、プリキュアになってからも……ずっと心配だったから。一方通行と一緒に反省会したり……」シュン

美琴「大丈夫……これから平和を護る仲間なら……許すわよ。(っていうか二人で反省会とか仲良しね)」

麦野「……っありがとう!」パァァッ


一方通行「……怪我、治って良かった」

美琴「……うん」


一方通行「……すまねェな」ボソッ

美琴「謝られるような事、されてないわよ。……怪我に関してはぼーっとしてた私も悪かったもの」

一方通行「……」

美琴「ほら、まだ変身してないけど……いつものアレ言いなさいよ!」

一方通行「……あァ」



一方通行「プリキュア、ふァいおー!」オー

美琴・麦野「ふぁいおー!」オー

おわり

おまけ 「木山せんせいと新人麦のん」

一方通行にプリキュア勧誘された麦野沈利は、一方通行に言われた通りとある研究所へ来ていた。

麦野「ここで変身アイテムを受けとるのよね……」

少し緊張しながら、研究所の中へ入る。言われた部屋へ向かうと、ノックをした後、恐る恐る扉を開けた。

??「き、君!まだ返事もしていないのに開け——ッ」

ドアを開いた麦野沈利の目に映ったのは、憧れのプリキュアの一人……

麦野「キュア……アクア?」

キュアアクア「いや、あの、これは……」

麦野「ほ、本物っ?!サ、サインください!!」

キュアアクア?「いや本物じゃないんだ、落ち着いてくれ……」

麦野「どう見ても本物じゃないですか!あ、あの!私もプリキュアなんです!」

キュアアクア?「ああ、君が一方通行が言っていた麦野沈利か……というか、落ち着きたまえ」

カチッ、と何かの音が鳴ったかと思えば、目の前のキュアアクアが一瞬にして白衣を来た茶髪の成人女性に変わる。

木山「残念ながら私は本物のキュアアクアではなく——君達、学園都市プリキュアのためアイテム開発を担当している研究員の木山春生だ」

麦野「……」

麦野「…………」グスッ


木山「先程の姿はアイテムのテストの一環であり決して趣味では——って、何故泣いてるんだ」

麦野「泣いてないわよ……」グスッ

木山「そ、そうか……」

麦野「……で、私の変身アイテムは?」

木山「ああ……これだ。このキュアジュエルフォンは……」

麦野「…」フムフム

………
……


木山「ではこれで動作テストは一通り終了だ。明日からでもプリキュアとして活動出来るだろう。不具合があった時はいつでも連絡してくれ」

麦野「わかったわ……あ、あの、」ソワソワ

木山「何だ?」

麦野「……こ、今度、余裕があったらで良いんだけど……私用に、キュアパッションに変身できるアイテム作って欲しい……んだけど……
……お金もちゃんと払うから」ヒソヒソ

木山「……ああ、承知した」

やっとプリキュアごっこ仲間が見付かった——そう確信した木山先生なのでした。

おまけ2 end

といった所で今回の投下は終了です。凄く短い。

第三のプリキュアはキュア[未変身につき規制]こと麦野沈利さんでした。
能力的に麦野っぽいイメージ+ピンク(黒)、ブルー(白)と来たら……という訳で一応黄色のプリキュアです。
学園都市のプリキュアがますます化け物じみてきましたね!

ナージャも麦のんにナージャ言わせたかっただけなので(声優繋がり)年齢が合ってないかな。

次々と新しいプリキュアが超登場!の予定です。
バトルとか説教とか書くのがこんなに難しく恥ずかしいとは思いませんでした。


次回投下は来週までに来る予定です。
書き溜めが不安な所……。

まだ投下出来るほど書き溜めが無いのですが、待たせるのも何かなと短編投下に来ましたー

道草短編『ノアールの衣装と正義と悪と』

麦野「そういえばさぁ……」

一方通行「ン?」

麦野「私たちの衣装って完全なオリジナルじゃなくて、第一位がキュアブラック……つまりふたりはプリキュア風で、第三位がハートキャッチ風よね」

美琴「まぁね」

一方通行「それがどォしたンだよ?」

麦野「……第一位の衣装ってさぁ……キュアブラックっていうより」


麦野「ダークドリームっぽいわよね」


一方&美琴「……!?」


麦野「ピンクと黒の配色だけどフリルゼロ、ロングヘアだしブラックっぽくはないわ」

一方通行「フ、フリフリは流石に恥ずかしいから仕方ねェだろォが!」

美琴「あー……でも言われてみると確かにダークドリーム寄りよね。長袖じゃないけど」

一方通行「映画限定キャラとか今のガキは知らねェから良いンだよ……」

麦野「……バカ!」バチーン!

一方通行「ぶぐぇっ!?……ッ痛ェェェ!!!!っおま、どんな平手だよ!!骨折れるわ!!!」

麦野「ダークドリームは……ダークプリキュア5はねぇ!!未だにオールスターズ入りするのを待ち望むファンが少なからず居るんだよ……!!!!」

麦野「映画限定のキャラ?イマイチどういうキャラ設定か分からなかった?そんなのはねぇ……関係ねえよ!!カァンケイねェェんだよォォォォ!!」

麦野「ゴスロリカワイイダークドリームちゃんの何が悪いってんだよォォォォ!!!シャドウ様も良いけどダークプリキュアちゃん達出せやオールスターズゥゥゥウウウ!!!!!」ブチッ

美琴「」ヒキ

一方通行「お、おォ……」ヒキ

麦野「……ふぅ、……」

美琴「……」

一方通行「……」

麦野「……」


一方通行「……今から麦野ンちで鏡の国観るか……」

麦野「……ええ」

美琴「お、お菓子とプリキュアパン買ってっちゃおっか〜アハハハ……」

END

以上です。
デザイン見直したら「あれ?すごくダークドリームじゃん」ってなったので書いてみた


次回投下は未定ですが、書き溜めが揃ってから一気に投下するか小まめに4レス程度をちょくちょく投下する形にするか悩んでいます
どっちが良いですかね?

小まめに投下しようということで本日22時頃、4レスほど投下に来ます。

では投下します


—ファミレス—

麦野「〜♪」フンフフーン

絹旗「麦野、何か超良いことでもあったんですか?」

滝壺「ご機嫌だね、むぎの」

麦野「ん?いやぁーまぁ、ね」ニヤニヤ

絹旗「超気になる言い方ですね。教えてください」

麦野「ん〜……どうしよっかにゃーん?…………実はね」ニヤニヤ

絹旗「実は?」ワクワク

麦野「やっぱり内緒!」デレデレ

絹旗「なっ何ですかそれ!超気になるじゃないですか!教えてくださいよー!彼氏……彼氏が出来たとかですか!?」

滝壺「むぎの、わたしも知りたいな」

麦野「まっ、いつかは話すかもね〜♪あ、ドリンクバーおかわり取ってきてあげようか、はーまづらぁ♪」ニコニコ

浜面「!?えっ、あ、い……良いの……か?」

麦野「いつものお礼よ♪じゃっ、行ってくるわ」スタスタフンフフーン

浜面「麦野……あの麦野が俺にお礼……」ポカーン

絹旗「浜面!!まさか……麦野があんなに超上機嫌な理由知ってるんですか?!」ガシッ

浜面「いや!全く知らねぇよ!」アワアワ

滝壺「今日のむぎの、すごくかわいいね」ニコニコ


絹旗「でもあんなにニコニコしてる麦野って珍しすぎて逆に超怖いですよ」

浜面「何か裏がありそうで怖いよなぁ……」ビクビク

滝壺「きっと、運命の鮭弁を見つけたんだとおもう」

絹旗「超美味しい鮭弁って事ですか?まぁ……有り得なくもないですね」

浜面「でも今日持ってきてる鮭弁はいつものやつだぞ」

滝壺「むぎのはきっとしばらく秘密にしたいんだよ」

絹旗「それじゃ麦野がお菓子隠す子供みたいじゃないですか……」

浜面「うーん……」

滝壺「いつかは教えてくれるって言ってたから私はむぎのが言いたくなるのを待つよ」ニコニコ

絹旗「まぁ超脅して口を割る麦野じゃないですし……それしかないですかね」

浜面「だなぁ……」

絹旗「ま、一応見舞いついでにフレンダにも聞いてみますかね」

…………
………
……


—病院—

絹旗「って訳で、何か知ってます?フレンダ」

フレンダ「ん〜……一昨日麦野がお見舞いに来た時には結局いつもと変わらないっていうか……むしろちょっと元気無かったけど」

絹旗「ってことは昨日今日で超何かあったって事ですね」

フレンダ「昨日はファミレスに集まらなかった訳?」

絹旗「最近は暗部の仕事も超暇ですから、皆結構自由に色々やってるんですよ。趣味の事とか。で、昨日は集まりませんでした」

フレンダ「ふぅん……でもニコニコしてる麦野かぁ……私も見てみたいって訳よ」ハァ

絹旗「フレンダ……来週手術でしたよね。超元気になって、早くファミレスでお喋りしましょう。それまで麦野のご機嫌は私が超保っててみせます!」ニコッ

フレンダ「絹旗……うん、すぐ退院してみせるって訳よ!」フンス

キャッキャッ

ワイワイ

…………
………
……


—翌日、公園、芝生の上

一方通行「今日はプリキュア活動はおやすみして会議をしまァす」

美琴&麦野「わーわー」パチパチ

一方通行「活動内容について意見がある奴はじゃンじゃン挙手しろ」

美琴「はい」ノ

一方通行「ハイ、超電磁砲どォぞ」

美琴「何で会議をわざわざいつもの公園でするの?芝生がチクチクするんだけど」モゾモゾ

一方通行「何となくですゥ。ハイ次」

麦野「はいッ」ノシ

一方通行「ハイ、原子崩しどォぞ」

麦野「私達ってプリキュアらしさが圧倒的に足りないんじゃないかしら?!
例えばまず中学校に真面目に通ってるのは第三位だけっていうのもプリキュアの基本から外れてるわよね!
高校生もアリだけど、私と一方通行はそれすら通ってないわ!
これは小さな女の子達の模範たるプリキュアとしてあるまじき事じゃないかしら!
あと私服!私服もプリキュアらしくないわ!第三位は制服だし一方通行は変なTシャツだしプリキュアっぽくないと思うの!
プリキュアは一日にしてならず、やはり私生活からチェインジ!プリキュア!していくべきじゃないかしら?」


—翌日、公園、芝生の上

一方通行「今日はプリキュア活動はおやすみして会議をしまァす」

美琴&麦野「わーわー」パチパチ

一方通行「活動内容について意見がある奴はじゃンじゃン挙手しろ」

美琴「はい」ノ

一方通行「ハイ、超電磁砲どォぞ」

美琴「何で会議をわざわざいつもの公園でするの?芝生がチクチクするんだけど」モゾモゾ

一方通行「何となくですゥ。ハイ次」

麦野「はいッ」ノシ

一方通行「ハイ、原子崩しどォぞ」

麦野「私達ってプリキュアらしさが圧倒的に足りないんじゃないかしら?!
例えばまず中学校に真面目に通ってるのは第三位だけっていうのもプリキュアの基本から外れてるわよね!
高校生もアリだけど、私と一方通行はそれすら通ってないわ!
これは小さな女の子達の模範たるプリキュアとしてあるまじき事じゃないかしら!
あと私服!私服もプリキュアらしくないわ!第三位は制服だし一方通行は変なTシャツだしプリキュアっぽくないと思うの!
プリキュアは一日にしてならず、やはり私生活からチェインジ!プリキュア!していくべきじゃないかしら?」

麦野「更に言うなら私たち必殺技とか基本的に能力じゃない?あれ凄く味気ないわよね。最近のプリキュアと言えばやっぱり促販。
今からでもロッドとかハープとかタクトとか何でも良いから持つのはどうかしら?!可愛くてキラキラしててあああああああとにかくカワイイデザインにすべきよ!!
あとはもっと三人で遊ぶとか!!!プリキュアは仲良しじゃなきゃね!!!夏には水着回よ!海よ!タコと戦うのよ!!
あといずれはエンジェル化もしなくちゃ!羽生やせるかしら私!!楽しみよね劇場版!!!あああオールスターズにも出たいわ!あt……「「ストップ!!!」」

一方通行「まず長ェ。興奮しすぎだろっつゥかこのTシャツかっけェだろォが!お洒落だろ!武器と海には賛成だけどなァ」

美琴「私は制服は校則だから変えられないわよ。
まぁ概ね、賛成だけどね。一方通行と麦野が学校行くのも良いと思うわ……
とにかく落ち着いて」ドウドウ


麦野「はぁ……はぁ……」

美琴「落ち着いた?」ポンポン

麦野「ええ……ちょっとテンション上がりすぎたわ……」

一方通行「すっげェ怖かったわ」

麦野「ふぅ……一応、私の意見は言い尽くしたわよ。二人とも賛成なのよね」

美琴「まぁ、間違った事は言ってなかったし」コクン

一方通行「後半やばかったけどな」ウン

麦野「よしっ……」








麦野「じゃあ、常盤台中学に転入するわよ!一方通行!」バァーン


美琴&一方「!?」

というところで今回投下は終了です
二重投稿してしまった……

フレ/ンダは生きてますが何回か手術を繰り返し入院中という設定です。

では次回は今週中に!

乙!

だがむぎのん、プリキュアは海に行っても水着は着ないよ!

>>498
『水着がない水着回』でしたねプリキュアは…
忘れてましたorz

常盤台…これはこんごーさん加入フラグっっ!!!ピキーン

こもえ「大いなる希望の力 キュアドリーム」

寮監「情熱の赤い炎 キュアルージュ」

むぎのん「はじけるレモンの香り キュアレモネード」

木山てんてー「安らぎの緑の大地 キュアミント」

ねーちん「知性の青き泉 キュアアクア」

こもえ「大いなる飲酒の力 キュアドリーム」

寮監「情熱を出会いに注ぐ キュアルージュ」

むぎのん「はじけやがれこのチン××がぁ キュアレモネード」

木山てんてー「安らぎたいのならこのカレースープはどうかな キュアミント」

ねーちん「知性とかるっせぇんだよこのド素人がぁ キュアアクア」

こんな感じだな

遅くなりました。今晩投下に来ます!

寮監さんは可愛いですよね。素敵ですよね。
禁書で「ハイヒールで踏んで欲しい女性キャラランキング」をつけるなら麦のんに次いで二位に入りますよね!

では 投下開始します

麦野「常盤台に転入するわよ!!一方通行!!」バァァーン


一方通行「いや、お前、それは流石に無理があンだろ!!!!!!」

麦野「……」

美琴「そうよ!麦野はともかく一方通行は性別が不詳よ?常盤台(じょしこう)は場合によっちゃ無理よ!」

麦野「……」

一方通行「いや原子崩しだって年齢がきついンじゃ……」

麦野「……っるせぇんだよど素人が!!!×××に××××突っ込んで×××にして××で×××にしてやろォか!?あぁ?!」ビキビキ

一方&美琴「」ビクッ

麦野「私がやるって言ったらやるんだよ!!解ったかこのド腐れ×××が!!!返事は!!?」

一方&美琴「はいッ!!」ビシッ

麦野「よぉし……それでこそプリキュアよね?」ニコッ

麦野「あっ、そういえばちょっぴり汚い言葉使っちゃったわね……プリキュアなのに」シュン

麦野「テレビの前の皆は真似しちゃダメだぞ☆★」パチン

一方通行(恐ェェェェ!!!!)ガタガタガタガタ

美琴(テレビに映ってなんかないのに架空の子供たちにカメラ目線こわい!!!!)ブルブルブルブルブル

麦野「ふふっ♪」ニコニコ


一方通行「い、いや……しかしどォやって転入するつもりなンだよ……
オレ一応長点上機に籍あるンだけどよォ……全く通ってねェオレを常磐台が入れてくれるかどうか」シドロモドロ

麦野「私も全く通ってないけど大丈夫じゃない?一位と四位とか喉から手が出るほど欲しいでしょ。学校は」

美琴「んー……それはそう、だろうけど」

麦野「とにかくもう決まりよっ!私の方でちゃんと手回ししとくから!」ビシッ


一方通行「……オレ、常磐台の制服似合うかな……」ズーン

美琴「……アンタならセーラー服だっていけるわよ、多分」ポンポン

麦野「これで学校でもなかよし三人組プリキュアね♪」ルンルン

美琴「ま、ちょろっと楽しみではあるかもねっ」

一方通行「オレはちょろっと後悔してるわ……」ズーン


—その日の夜—

一方通行「……」ガチャ

打ち止め「おっかえりなさーい!ってミサカはミサカはアナタに飛び付いてみたり!」ギュッ

一方通行「……ただいまァ」トボトボ

打ち止め「!?ア、アナタが素直にただいまって……何かあったの?!ってミサカはミサカは混乱してみたり」ギュッ

一方通行「それでも離れねェンですねェ……」ハァ

打ち止め「……元気無いの?ってミサカはミサカは心配だったり……」ショボン

一方通行「……ン。ちょっと疲れただけだ」ポンポン

打ち止め「なら良かった!お夕飯もうすぐだから早くリビングにゴー!ってミサカはミサカは急かしてみる!」

一方通行「へェへェ」スタスタ





打ち止め「…」ギュッ

…………
………
……

……

—数週間後—

教師「えー、突然ですが……今日、このクラスに転校生が来ることになりました」

ザワザワ テンコウセイ? ザワザワ コンナジキニ?

生徒A「外からの転校生なんですか?」ハイ

教師「……いや、学園都市内からの転校生だ」

ザワザワ メズラシイワ ザワザワ

教師「……では、入ってきて」

ガラッ、と音を立て教室の扉が開く。カツカツと革靴の硬い足音を鳴らしながら転校生がゆっくりと、恥ずかしげに教室へ入室してきた。
スラリと伸びる細い脚と、それをぴったりと覆う黒のストッキング。常盤台の短めのスカートを、危うい魅力を放ちながら見事に着こなしている。
余裕のあるベストの上からでも分かる華奢なボディラインは少女であり少年であるような、中性的な印象だ。夏服の白い袖からは、それに負けないほど白い腕が覗く。

??「……」

教師「では自己紹介をしてください」

ワー キレイナカタネ ザワザワ

一方通行「す、鈴科百合子、能力はレベル5の一方通行です。研究所に居てばかりで学校は殆ど通ってませンでした」

一方通行「な、仲良くしてくださィ……?」ヒクッ

転校生——鈴科百合子こと一方通行は、その華奢な身体を常盤台中学の制服で包み、美しく輝く白の髪をサラサラと揺らし、(若干引き気味で)微笑んだ。

ザワザワ レベル5? スゴイワ カワイイワ レベル5ッテコトハ—

生徒A「—御坂様のお知り合いだったりされるんですか?」

御坂「…………まぁ、うん」ダラダラ



一方通行(……どォしてこうなった……)ズーン


—数日前—

一方通行「今日のプリキュアはここまでだ。お疲れっしたァ」ペコ

麦野「お疲れー」ペコ

(美琴はプリキュアお休みです)

麦野「……最近は清掃ロボより早くゴミを拾うのにも大分慣れてきたわね」

一方通行「相変わらずお婆ちゃンの手助けは出来てねェけどな……」

麦野「まぁ学園都市だしねぇ。夕方の街中に居るのは学生ばっかりよ」

麦野「……あ、学生と言えば……一方通行」

一方通行「なンだ?」







麦野「常盤台に転入する手続き終わったわよ?」

一方通行「」


一方通行「アレ……マジだったのかよ……」ヒク

麦野「勿論よ。あ、でも常盤台に行くのはアンタだけになったわ」

一方通行「?!」

麦野「レベル5がいきなり二人も常盤台転入ってやっぱり上に怪しまれちゃうかなぁって」

一方通行「ンな……っな、ならオマエが転入したら良いじゃねェか!」

麦野「私はしっかりはっきり高校生だもん。誤魔化すの案外めんどくさかったんだにゃーん。
その点アンタは書庫でも年齢性別まで伏せられてる、存在がトップシークレット人間だからやりやすかったわ。ただ名前も不明になってたから適当に偽名付けたけど」ニャーン

一方通行「で、でもよォ……俺、どっちかは言わねェが男寄りの外見だろ……」

麦野「あら?案外カワイイ顔してるわよ?表情柔らかくして声ちょっと変えれば何とでもなるわよ」ナデナデ

一方通行「嘘つけェ……」

麦野「嘘じゃないわ」ナデナデ

一方通行「……顎の下撫でるの止めろ」ゾワゾワ

麦野「えー」


——そして現在へ戻る

一方通行(なンで俺だけ……しかも超電磁砲のクラスかよォ……心強いンだか恥ずかしいンだか分かンねェ……)ズーン

生徒A「鈴科様はどちらの中学校から転入されてきたんですか?」キラキラ

生徒B「御坂様と同じレベル5だそうですけど、何位なんでしょうか?」キラキラ

生徒C「鈴科様……なんとお美しい……。御姉様……とお呼びしても宜しいでしょうか……?」キラキラ

一方通行「(質問責めが辛ェ……)あ、えェっと……前の学校は一応長点上機の中等部でしたの……、
序列は第一位です……の。好きに呼b……ンでくださいましィ」ギクシャク

ナガテンジョウキ! サスガデスワー ダイイチイ…… スゴイワ!! キャッキャッ

美琴「……」


美琴「モテモテね、アk……鈴科さん」

一方通行「……あァ……いや、えェ。皆さん興味津々ですわねェ」ギクシャク

美琴「……お昼休み私が学校案内するわねっ!同じレベル5だし!」ニコ

一方通行「……ありがとォございまァす」

………
……


一方通行「くァ……ァ」ファー

一方通行(授業クソつまんねェな……何だこの簡単さ。教わる事一つもねェわ……)ウトウト

一方通行(学校なンか……やっぱ、つまン……ね……)ウトウト

一方通行「……スー」グッスリ

……というところで今回は投下終了です。

鈴科百合子と名乗っていますがこれは麦のんが考えた偽名、
このSSの一方通行さんはあくまでも性別不詳、どちらかに決めるつもりは全くありません。

次回かその次にはあのキャラも出てくるかも?
学園都市プリキュア、スレとは違いまだまだ折り返し地点にも届いていません……orz


常盤台の制服着たむぎのんを想像して興奮してたのに生殺しか…
折り返してすらいないとか夢が広がる

常盤台制服で黒ストの一方さんとか俺得過ぎるだろ…
むぎのんは常盤台冬服似合いそうだな

>>533
常盤台冬服可愛いけど大人しいですもんね
確かに麦のん似合いそうだ

今晩小ネタですが投下に来ます!

では小ネタ投下開始します

エロくはありませんが「やだ……この書き手気持ち悪い……」って感じの仕上がりとなっていますので注意。


道草短編《麦のん、秘密の放課後》

麦野「あ、常盤台から一方通行の制服届いてるわね」

麦野「……ちょっと見てみよっかにゃーん?」

そう言って麦野は薄く小さめの段ボール箱を雑に開き、中身をがさごそと漁り始める。
中には、綺麗に畳まれビニールと薄紙に包まれた常盤台の制服。
学園都市でも制服が可愛いと評判の、常盤台中学の。



麦野「……」


麦野「……ちょっとぐらいなら、いい、わよね?」

麦野はそう呟くと、私服のワンピースのジッパーをゆっくりと下ろし、ぱさり、と床に落とす。
一方通行程ではないが色白の肌が部屋の明かりに照らされ、輝くように見えた。肉感的で柔らかな肢体には適度な筋肉が付いており、きゅっと締まったウエストと、豊かなバストの対比が美しいラインを描いている。
しかし、当の麦野沈利はといえば、後ろや横へ身体を捻りながらその少し太さがあるというかムッチリ寧ろそれが良い踏んでくれないかなぁ麦のんの太ももペロペロリーヌな素晴らしい脚を、
不満げに眺めている。

麦野「……もうちょっと、細くても……はぁ……」


麦野は身を屈めると、するするとその足をぴたりと包むストッキングを脱いでゆく。
普段絶対に露出せず隠している足は傷一つなく、さながら陶磁器で出来ているようにすべすべとしていて美しい。
形のよい足の指には、彼女の隠された乙女趣味の一つである、薄いピンクのペディキュアで彩られた爪が並んでいる。
脱いだストッキングをベッドへ投げると、部屋の箪笥へ向かいぺたぺたと歩き始めた。

麦野「確か、前に買ったやつが———あ、あったあった」

ごそごそと小さな引き出しを漁っていた麦野は何かを見つけ取り出す。

「流行ってるからって買ったけど……、履く勇気が無かったんだよねー」

手にしたのは黒の長い靴下。所謂、ニーハイソックスである。

麦野「〜♪」

くしゅくしゅと一端履きやすいように纏めてから、その薄ピンクで彩られた指先を靴下へ入れ、するすると靴下を膝の上まであげていく。片足が終われば、もう片足も。
少し太めの太ももにニーハイソックスの履き口が食い込み、少し肉が乗っている様子がまた、何とも言えない。


麦野「よしっ……と、……入るかな、コレ」

靴下を履き終えた麦野はガサガサと音を立てビニールから常盤台の制服を取り出す。華奢な一方通行サイズの制服は、麦野が着れるかギリギリ過ぎるラインだった。

麦野「ま、破れたりはしないわよね……?」

不安が混じった声色で呟くと、先ずは白いシャツを手にとる。
袖に腕を通すところまでは、まぁ難なく行えた。しかし、問題はそこからである。

麦野「んっ……キッツ……い、かも……っ」

麦野の豊満なバストは、一方通行の制服を着るのには全く持って邪魔な存在だったのだ。
ギチギチと悲鳴を上げるボタンを無理矢理留めていくが、ボタンとボタンの間はぱっかりと開いている。

麦野「ん、はぁ……っ、ふっ……」

息を詰めながらやっとの事でボタンを全て締めると、麦野は満足げな顔をしスカートを手にとる。

麦野「ま、これは余裕かしらね」

そう言ってスカートを身に付け始める、が、一度太ももから尻の辺りで軽いものの嫌な引っかかりを感じ麦野は舌打ちする。

麦野「あいつ、細過ぎでしょ……っ」

スカートのウエストは一番端のホックで留められた、が、それが何となく不愉快だった。


麦野「次はっと……」

麦野は最後に、常盤台中学のエンブレムが胸元に装飾されたベストを手にとった。幸い、常盤台のベストはニット製であり、伸びが良い。

麦野「ん、よしっ」

胸に押され、本来より大分伸びているが、ベストは余裕で身に付けることが出来た。シャツのボタンとボタンの間の開きもベストで上手く隠れている。

麦野「かわいい……やっぱり常盤台、行きたかったかも……」

満足げな表情で姿見の中の自分を見つめ、くるくると回ったり、ポーズを決めてみたり、御坂が超電磁砲を放つ時の真似をしてみたりと、
麦野は大いに楽しみ、結局制服を脱いだのは数時間後だったという。


おわり。


一方通行「……なンか、このベスト胸の辺りだけヨレてンだよなァ……」

美琴「不良品じゃないの?」

一方通行「そうかもなァ……」

投下終了です

>>531さんのレスを見て
「あれ……自分もムチムチ麦のん常盤台でババァ無理すんな編に興奮していたはずなのに何故直前で麦のんを無しにしたんだ……」
と後悔しながら書いてみました

もうすぐ一月経つという事実が衝撃的すぎる……

一応未だ書き溜めが微妙ですが早めに、二・三日中に投下に来ます
お待たせしてしまい申し訳ありません

早速投下に来ました
書き溜めがほぼ無いため大分短いですが……

では投下開始します


「っと……、ね……、りこ……!、お………てよっ……」

一方通行「ンゥ……るせェ……ぞ、クソガ……k……」

美琴「ちょっと!起きてってば!」ユサユサ

一方通行「あ……ァ?打ち止めァ……なンででかくなって……?」ファァ

美琴「打ち止めじゃないわよ!もうお昼なんだから……寝惚けてないで早く起きなさいよ百合子!」ユサユサ

一方通行「ン……ゥ……コーヒー無いとやだァ……」ムニャムニャ

美琴「……」イラッ

ビリッ

一方通行「っ痛ァァッ!?っおま、何してンだよォォォお!?」ガバッ

美琴「はいはい、おはよう百合子ちゃん。口調がいつも通りよ?」

一方通行「……!」ハッ キョロキョロ

美琴「今の時間はみんな学食。私達もさっさとお昼食べに行きましょうよ」

一方通行「ン……あァ。すまねェな……待たせて」

美琴「平気よ。まあもうちょっと寝起き良くあってほしいけどね」ケラケラ

一方通行「うゥ……」

美琴「ほら、行こ?」ギュッ

一方通行「……ン」コク


—移動中—

美琴「しっかし、アンタ緊張し過ぎじゃない?自己紹介もその後も……喋り方おかしかったわよ」

一方通行「だってよォ……周りはですの〜とかですわ〜とか言ってるような奴だらけだろ……
普段の口調じゃ怪しまれるしィ」

美琴「でもいつかはボロが出るわよ……っていうか既にめちゃくちゃ怪しいわ」

一方通行「……じゃあ最初の内はちょっと丁寧に喋るくらいにしとくかァ……」

美琴「ん。それが良いわね!」

<ェェェェエエエサマァァァァアアアアアア!!!!

美琴「!」ビクッ

一方通行「?」キョトン

シュンッ
黒子「お姉様ぁぁ!」ガシッ

黒子「お姉様!!今日は何故学食へなかなかいらっしゃらないんですの!?
黒子は……黒子は心配のあまり学校中捜し回りましたの!!そう、お姉様の鞄の中まあbbbbbbbbbbbb」ビクンビクン

一方通行「な、なンだコレ……人間か……?」ドンビキ

美琴「……私の後輩よ」ハァ


黒子「あら、そちらの方は初対面ですわね。わたくし、お姉様のルームメートで風紀委員をやっております1年の白井黒子と申しますの」ペコ

一方通行「えェと……お、私は、今日転校してきた鈴科百合子です……?」ギクシャクペコリ

美琴「百合子は私と同じレベル5なのよ。まだ常盤台に馴れてないから……アンタも仲良くしてやって?」

黒子「勿論ですの。鈴科先輩、これからよろしくお願いしますの」ニコッ

一方通行「ン……よろしく(せンぱい……先輩だってよォ!)」ニヘラ

黒子「それにしても……鈴科先輩はお姉様とはまた違ったお美しさで……ハァハァ」タラッ

美琴「こら!」ビリッ

黒子「あぁんっお姉様ぁぁぁ焼きもちですの焼きもちですのぉぉぉぉぉ?!?!ぁひんっぁあbbbbbbbbbb」ビクンビクン

一方通行「……うわァ」ドンビキ


—学食—

黒子「先程は見苦しい姿をお見せしてしまって申し訳ございませんの……」モグモグ

一方通行「いや、別に大丈夫ですの……」モシャモシャ

美琴「あ、百合子のそれ美味しそうね。ちょっとちょうだい?」

一方通行「ン……よし、口開けろ」ヒョイ

美琴「ぅえっ?!」カァァッ

黒子「そ、それは……!! 所謂 "あ〜ん(はぁと)"……!!!! お姉様に餌付けするような感覚と甘美な唾液が付着した箸を手に入れられる黒子憧れのシチュエーションですの……!?」ゴクッ

一方通行「変なこと言うなよ……普段から(打ち止めに)やってる事ですしィ」

黒子「んなっ!?普段から(お姉様に)こんな事を?!」ガーンッ

一方通行「ン?あァ。大体毎日やってる」ケロッ

美琴「 妹 に !でしょ!?百合子!」カオマッカ

一方通行「?何でオマエそんなに顔赤くして必死なんだ……?」

黒子「あぁ、妹様にですの……黒子はてっきりお姉様にかと……」ホッ

一方通行「どっちも似たようなもンだけどなァ……ほら、さっさと食べろよ」テガツカレータ

美琴「うっ……ぁ、……あー……」アーン

一方通行「はいどォぞ」ヒョイ

美琴「ん、おいし……」モグ…

一方通行「そりゃ良かった」


黒子「ぉぉぉお姉様……!!! 黒子のこの『納豆とシチューのハーモニー定食〜イチゴジャムを添えて〜』も一口どうぞお食べくださいまし!!!!」ハァハァハァ

美琴「い、いいわよ……遠慮しとくわ(不味そうだし)」

黒子「しょ、しょんなっ!!!!」ガガーン!

一方通行「あ、お……私それ一口欲しい……なァ?」

美琴「うぇっ!?や、やめときなさいよ……地雷よ、地雷!」

一方通行「そォか?」キョトン

黒子「鈴科先輩……ええ、一口どうぞ」アーン

一方通行「ありがと……ン、」

黒子のスプーンに載せられたシチューが、一方通行の薄い唇の中へ流れ込む。
白の肌に映える桃色の唇にたらりと垂れた、材料である納豆の影響で糸を引く粘性のあるクリーム色のシチューを、赤くぬらりと濡れ光る舌がペロリと舐めとった。

黒子「(これはこれで……イイですの!)」ゴクリ

一方通行「ン、……これ美味ェ」モグモグ

美琴「マジでっ!?」

一方通行「なンか不思議なハーモニーが奏でられてて美味い」ウンウン

美琴「……黒子、やっぱ一口ちょうだい?」アーン

黒子「ここは天国ですの!?(ええどうぞですの!)」ハァハァハァ

〜ごちそうさまでした〜

黒子「ではお姉様、鈴科先輩、午後の授業も頑張ってくださいまし!」ニコッ

美琴「ん。じゃあまた寮でね」フリフリ

一方通行「……おゥ」フリ…

シュンッ!

一方通行「……何か凄まじい奴だったなァ……オマエ後輩くらいちゃンと教育しとけよ」

美琴「あれは根っからだから矯正は無理よ……だけど悪い子じゃないんだからね。むしろ良い後輩よ。仲良くしてあげてよね?」

一方通行「俺は別に矯正しろとは言ってねェンですけどォ」

美琴「っていうかアンタ思いっきり素で喋ってたわね。どんだけ演技力だとかに欠けてんのよ」ププッ

一方通行「なンかもう面倒くせェし……」フワァーァ

美琴「ま、そうでしょうね」

-色々あって放課後-

一方通行(結局午後もつまンねェ授業ばっかでずっと寝てたなァ)フワァーァ

一方通行(超電磁砲はなンか職員室だかに用事あるらしいから先に帰れって言ってたが……
アイツが来なきゃプリキュアも出来ねェし待つ事にした)

一方通行(……暇だしそこら辺歩いて回るか)

一方通行(…………俺は誰に状況を脳内で説明してンだろうな?)

一方通行「しっかし……無駄に広いよなこの学校。この予算を他のしょっぺェ設備しかねェような学校にも回してやれよ……
……まァ無能力者ばっかの学校じゃ不要だとは思うが」ダラダラ

一方通行「……」ヒマダナー

一方通行「…………あ、だンご虫だァ」

一方通行「……」チョンチョン

一方通行(くかか……くかききくけこかかー!大人しく無様にだンごのように丸まりやがれェ!)チョンチョン



??「ふぅん……貴女が転校生の第一位ぃ?だんご虫いじめなんて随分子供っぽい事してるのねぇ……」

といった所で今回は終了です
黒子の動かし難さが……です

シチューのシーンはちょっと不快な方いらしたら申し訳ありません
何となく不味そうなメニュー考えて一方通行さんに色っぽく食わせたらあんなことになりました

あとたまに一方通行さんを変態チックに地の文で細かく描写するのはギャグです
ずっと誰もつっこんでくれなかったのでちょっと残念でした……

常盤台って給食じゃなかったか

>>576
マジかよ……

wikiにも書いてないしお嬢様学校なら学食だろ多分って思って書いたら……

今後学食で通しますがご理解くださいますようお願い申し上げます……orz

一応このSSでは一方通行さんは性別=一方通行です。男女どっちでも、皆さんお好きな方で想像してください。
女装でプリキュアかつ女子校に通う一方通行さんでも、普段男の子みたいなのにプリキュアに憧れたり女子校でキャッキャウフフする一方通行さんでも二通り楽しめる!
一粒で二度美味しいかもしれないSSです。

では今晩投下に来ます。

日付変わってしまわれた……orzすみません

投下開始します


一方通行「?!」バッ

??「イヤねぇ、そんな恐い顔しないでよぉ……同じ常盤台生の、 L E V E L 5 ……じゃない。一方通行こと鈴科百合子さぁん?」ニヤ

一方通行「オマエ……ッ!」カチッ

??「あぁ、もうそんなスイッチ入れても遅いわよ?もうすっかり貴女のヒ・ミ・ツ、覗いちゃったからぁ……
……ふふ、私の能力……全てを反射出来なくなった貴女には、すごーく相性が良いわよねぇ」クスクス

一方通行「能力使ってコッソリ覗き見たぁイイ趣味してやがンなクソが……」ギリッ

??「ま、念には念を入れなくちゃ……同じレベル5の第一位だなんて知ってて真っ向から能力使うなんてアホのする事よぉ」

一方通行「ハッ!わざわざ顔出して「アナタに能力使ったわよ〜」なンて報告してるオマエも大概アホくせェわ」

??「やだ、酷ぉい。私は貴女と仲良くしたいだけなのよぉ?」

一方通行「……オマエ、何位だ?」

一方通行の質問に、目の前の少女はにやりと笑うと、ファサッと金髪のロングヘアーを払うと、スッ、と手にしたリモコンを一方通行の方へ向け——


??「私は、学園都市LEVEL5の第5位、心理掌握————」



食蜂「食蜂操祈。貴女の精神、操っちゃうゾ☆」キュルーン☆ミ


……と何ともアホの子くさいポーズを決めた。


一方通行「……」

一方通行は思った。あァ、こいつアレだな、マジでアホなのかもしれねェ、と。
そもそも相手に感知されず能力が使えるにしても、それを"反射"で有名な第一位に対して無闇に使う時点でアホさが透けて見えている。
例え"反射"を知らずとも、自分より高位な能力者だと判っているなら普通は警戒して様子見をする所だろう。

食蜂「もぉ、何よその顔!私のあまりの可愛さ……女子力にポカーンってしちゃってる感じなのかしらぁ?」ムー

一方通行「……」

相手にするだけ無駄だ、そう判断した一方通行は食蜂とだンごむしさンを放置し、その場を立ち去ろうと歩き出す————



食蜂「……プリキュア」



一方通行「!」

————が、食蜂の言葉に、一方通行の足が止まる。


食蜂「貴女 達 、随分楽しそうな事してるのねぇ」ニヤニヤ

一方通行「オマエ……そンな、事まで……!!」

食蜂「可愛い可愛いお人形<クローン>のために、身体を張って平和を守るなんて……ホント、面白いわぁ」クスクス

俯きがちになりながら、口元に手をやり気味の悪い笑みを浮かべる食蜂に、一方通行の背筋が嫌悪と怒りに粟立つ。

一方通行「黙れっ……!!何が目的だ!」

食蜂「目的ぃ?……そうね、……御坂美琴なんかじゃなくて、私と仲良くしない?鈴科さん……」

警戒する一方通行の姿を可笑しそうにクスクスと笑う食蜂は、首を傾げ上目遣いに一方通行を見つめる。

食蜂「貴女なら、私の"オトモダチ"に相応しいわぁ……それに、私だってプリキュアになれるわよね?普通の中学生の女のコだもの」

一方通行「……」


一方通行「……ダメだ」

きっぱりと、一方通行は食蜂の要求を断る。

一方通行「俺は、超電磁砲と組むのをやめねェ。オマエとは組まねェ。……悪ィが、"オトモダチ"にもなれねェ」

食蜂「…………貴女の可愛いお人形<クローン>の"ナカ"を、めちゃめちゃにイタズラしちゃっても良いのよぉ?」

一方通行「……ハッ!そンなつまンねェ脅しにビビる俺じゃねェよ。
……オマエが、何かするってンなら、俺はアイツを守るだけだ」



食蜂「……なんでよ」

食蜂「何で、御坂美琴<あのコ>なのよ」ギリッ

食蜂「貴女は、たぁくさん殺したんでしょう?御坂美琴<クローン>を。笑いながら殺して、殺して、楽しんだんでしょぉっ?」

食蜂「猟奇連続殺人鬼と被害者!そんな二人が正義の味方ですって?更に原子崩しまで……そんな人間が、平和を守る?仲良しこよししながら?」

食蜂「意味がわからないのよっ……気持ち悪い!御坂美琴も貴女も麦野沈利も気持ち悪いのよ……っ」

一方通行「……なァ」


一方通行「オマエはそンな下らねェ事言うためにワザワザ来たのかよ?」

食蜂「…………ッッ!!!!!!」カァァァッ


一方通行「オマエは俺に、と……」
食蜂「黙って!……今日はもう良いわ。貴女の顔と心の中が見れただけでもう十分……」ギリッ

食蜂「御坂美琴と貴女と麦野沈利の楽しいプリキュア活動ももうすぐ終わりよ……せいぜい仲良く過ごすことねぇ」

一方通行「……」

食蜂「じゃあね、鈴科百合子さん」

食蜂は、そう挨拶するとくるりと踵を返し、何処かへ一人歩き去っていく。
長い金髪を揺らし、周りには取り巻きも連れず。
そしてコケた。

一方通行「……アホだな」

一方通行がそう吐き捨てると、背後から明るい声が聞こえた。

美琴「一方通行!先に帰ってなかったの?」

一方通行「……あァ。ちょっとだンご虫見てた」

美琴「ぶふっ!な、何よそれ……っぐふへっ」ゲラゲラ

一方通行「……だンご虫さン」ポツリ

美琴「ぶふぃーっ!だ、げほっ、んごむし!!!さん!!!ぶはっわはははっ」ゲラゲラゲラゲホッブフッゲホゲラ

一方通行「笑いすぎだろ……」イラッ

オマケ

一方通行「よォ」

美琴「やっほー」

麦野「二人ともやっと来たわね。一方通行、学校はどうだった?」

一方通行「超ォォ眠かったァ」ケッ

美琴「ずっと寝てたもんね」

麦野「まぁ第一位だし今更学校で習う事も無いわよねー」

一方通行「まァな」

麦野「友達は出来なかったの?」

一方通行「なンか変なヤツとは昼飯食った。超電磁砲の後輩の」

美琴「変な奴じゃなくて、黒子、よ。まぁクラスメートとも仲良くやれてたわよねアンタ」

一方通行「口調が戻ったせいか午後は全員引いてたけどな」

美琴「まぁ仕方無いでしょ……」

麦野「へー」

一方通行「つゥかよォ」

麦野「?」

一方通行「なンか制服の胸元がイヤに緩くてよォ……オマエ、サイズ間違えたンじゃねェだろうな」

麦野「ギクッ……い、いやぁーね!間違える訳無いじゃない」ダラダラ

一方通行「……本当にかァ?」

麦野「ホントにホントに!」

美琴「でも結構ダボついてるわよね。麦野くらいの胸だったらピッタリだろうけど」

一方通行「不良品かァ……?」

麦野「かもねハハハ……あ、でもクリーニング出したらある程度直るんじゃない?」

一方通行「そうか?」

麦野「だってちょっと無理に着たら伸びちゃったぐらいだし!」ハハハ

一方通行「……」

美琴「……無理に着たら?」

一方通行「伸びちゃった訳かァ……新品だったはずなンですけどねェ」

麦野「え?ど、どうしたの?」

一方通行「……ババァ無理すンな」

美琴「麦野……流石の私もそれは引くわ……」

麦野「え?え?」

一方通行「アレだよなァ……中学時代を懐かしンで無理して当時の制服着る、みたいな」

美琴「流石にちょっとね……」

麦野「……」

一方通行「……後でオ・シ・オ・キ・確定だな」ニタァ


END

短いですが投下終わりです
みさきちは……あまり分からないので変かもしれないですね。

最近まだ麦のんの変身シーン書いてないのに気付きました

では。

毎度遅くなってすみません
ちょっと行き詰まってしまってますが一週間以内に投下に来ます

大幅に遅れてしまい申し訳ありません…あと数日で投下に来ます!
小学生プリキュアは衝撃的でした


遅れているお詫びとハロウィンネタが無いお詫びに、
ノアールとライトニングの衣装イメージ置いていきますね…
http://mup.vip2ch.com/up/vipper24480.jpg
初代風に描いたつもりが下手な上に一方さんがメロディっぽい

お待たせしました。遅れてすみません……
投下開始します


黒子「プリキュア…………ですの?」


初春「はい!近頃学園都市に現れた、アンチスキルやジャッジメントが到着する前に
強盗やスキルアウトなどの犯罪者を気絶させて回る正義のヒロイン……プリキュアですよ!」

黒子「……いわゆる、英雄気取りと言うのは解りますけど……何故プリキュアなどという珍妙な名称なんですの?」

初春「えーっ!白井さんプリキュア知らないんですか!?」

黒子「え、えぇ……」

初春「小さい頃、アニメとか観てなかったんですか?」

黒子「そうですわね。あまり観る機会がありませんでしたの」

初春「ほへー……流石は常盤台のお嬢様ですね……」

黒子「お嬢様どうのこうのよりわたくしがあまり興味が無かっただけですの。……多分。
それで、プリキュア、というのはアニメキャラクターという事でよろしくって?」

初春「はい!」


初春「プリキュアは2004年にスタートしたTVアニメシリーズ、そしてアニメの中の"伝説の戦士"、つまり正義の味方の名前なんです。
一部例外はありますけど中学生の女の子達が妖精からプリキュアとしてのパワーを授かって悪の組織と戦う、
っていうのがシリーズで一貫している特徴ですね」

黒子「2004年というと、わたくしと初春は幼稚園児か小学生……リアルタイムで楽しんでいるはずの世代ですわね」

初春「そうですね!思いっきりプリキュア世代です」

黒子「妖精から力を授かる、というからにはいわゆる魔法少女モノ……学園都市のプリキュアの正体は能力者でしょうし、やはり能力者のおふざ……」

初春「プリキュアは魔法少女じゃありません!!!!!」バンッ!

黒子「!?」ビックゥ

初春「プリキュアは……プリキュアは……魔法少女ではなく伝説の戦士なんです!魔法的な攻撃は(必殺技以外)使いません!」

黒子「そ、そうですの……?ではどうやって悪の組織と戦って……」

初春「己の拳です」キリッ

黒子「へ?」

初春「あと説教ですね」キリッ

黒子(……女児向けなのに?)

初春「ちなみにプリキュアのメインターゲットは女児と三十代男性です」ニコッ

黒子「」


黒子(とりあえず分かったことは……プリキュアが正義のヒロイン、伝説の戦士であることと、
学園都市に現れたプリキュアはそれを模したものであること、
その戦闘力からして恐らくは高位能力者……しかしその正体は全くの不明であること)

黒子(……そしてその内一人は、電撃使いであること)

黒子(……)

黒子(あと初春がプリキュア好きと言う事だけですわね)

黒子「とりあえず、現場で見付けたら即補導、ですの。
いくら高位能力者とはいえ素人が危険を冒して犯罪者を捕縛するというのは注意しなければなりませんの」

黒子「とりあえず、路地裏に頻繁に現れるようですし、念入りに見回りするしかありませんわね」

—路地裏—

黒子「……相変わらずの荒れようですの」スタスタ

黒子「最近はプリキュアの影響でスキルアウトも減った……というか他の路地裏に移動したようですけれど」テクテク


黒子「……」テクテク

黒子「……」テクテク…

………
……


—常盤台中学学生寮—

黒子(今日は結局何の収穫もありませんでしたの……)

黒子「プリキュア……、」ボソッ

黒子「やはり、能力者のおふざけとしか思えませんの」

黒子「……」

黒子「……」エーット

黒子「……」タシカウイハルガ…

黒子「……11次元に咲く一輪の花!キュアテレp

ガチャッ

美琴「ただい……そんなポーズ取って何してるの?黒子」

黒子「ひゃっ、い、いえ、な、なな何でもありませんの!ですの!」カァァァッ

美琴「?なら良いけど……顔、赤いわよ?大丈夫?」

黒子「大丈夫……ですの……////」シュゥゥゥ

美琴「?」


黒子「こ、こほんっ……そんな事よりお姉さま、今日も門限ギリギリですの。一体毎日何をなさって……」

美琴「いやぁ、最近ゲーセンでハマってるゲームがあってね、今日はそれやってたら遅くなっちゃって……」アセアセ

黒子「お姉さま……ゲーセン通いだなんて、常盤台のエースとしての自覚に欠けますの!
何より完全下校時刻直前のゲーセンなどお姉さまのように見目麗しい圧倒的美少女には危険すぎる場所ですの!何より(ry」クドクドクドクド

美琴「だ、だってぇ……」ヒーッ

黒子「だってもそってもありませんの!」

美琴「く、黒子だって毎日門限ギリギリじゃない!」

黒子「私はジャッジメントの仕事でギリギリになってるんですのっ」

美琴「わ、私だってねぇ……!」

黒子「お姉さまだって?」

美琴「〜っ!!何でもないわよ!」

黒子「結局言い訳も出来ませんの。これに懲りたら明日からはもっと早く帰って来てくださいまし!」フフン

美琴「……の、」プルプル

黒子「?」

美琴「……ろこの……黒子の、……分からず屋ぁぁぁぁぁぁあああっ!!!」プルプル

ビリビリビリビリビリッッ

黒子「あひぃっ」ビクンッビクンッ


—翌日、風紀委員支部—

初春「御坂さんが逆ギレですかぁ……白井さんも大変ですね」

黒子「えぇ……あの後現れた寮監にこう……グギッ!とやられた首が未だに痛みますのよ……あいたたた……」サスサス

初春「備品の湿布貼りますか?」

黒子「ええ……一枚貰いますの」

初春「はいはーい」ガサゴソ

黒子「……しかし、お姉さまは黒子の行き過ぎた行動を注意するために電撃を浴びせることはあっても…
…今回のようにビリビリなさる事はありませんでしたのに」

初春「行き過ぎてるって自覚はあるんですね……んー、御坂さんもきっと何かあったんじゃないですか?それで不機嫌だったとか……」ガサゴソ

黒子「……それだけなら良いのですけれど。何かまた危険なことに巻き込まれたり……」フゥ

初春「まぁ最近はプリキュアの活躍もあって学園都市の治安も大部良くなりましたし、
大丈夫なんじゃないですか?……あ、湿布どうぞ」

黒子「……ありがとうございますの、初春」

初春「いえいえ」ニコッ

とりあえずここまでです…
今回からは黒子編です。
一応時系列的には一方通行転校、麦のん戦以前です。

次回投下は来週中に、書き溜めが溜まらなくともこまめに投下したいと思います…

これからもお付き合いいただければ幸いです。

忙しくて来れてませんでした…すみません。近々投下に来ます。

Twitterアカウントは以前釣り用に使用していた物を一旦名前を変えてみただけなのにこういうの残るんですね…
とりあえずTwitterをやる予定はありませんので見ていても更新はありません。すみません

しかも自分で自分のSSをまとめ管理人さんにまとめる予定があるかと聞いたりした恥ずかしいアカウントなのでホント焦ります…orz
すみませんかなり恥ずかしいです。あまり触れないでくださると幸いです。
SSを書くことだけを頑張ります…。

投下開始します


——プリキュアを追い始め1週間、黒子は未だその姿を見る事すら出来ずにいた。

黒子(……犯罪者が現れると同時に、どこからともなく現れ、事件を解決して立ち去るプリキュア)

黒子(その目撃情報は先日の銀行強盗事件でまずまずの量だというのに……)

黒子(依然として正体は全く解らず、一度も遭遇出来ないなんて……ジャッジメントとして、自分が自分で情けないですの……っ)

黒子「はぁ……」

初春「白井さん……あまり根を詰めすぎない方が良いですよ?お茶どうぞ」コト

黒子「ありがとうですの、初春……」

初春「それにしても、プリキュア……目撃情報は沢山あるのに未だに何も掴めないなんて、ふしぎですねぇ」

黒子「ですわね……「本物のプリキュアじゃないか」なんて事を言ってる人も増えてきているほど……」

初春「本物なんですかねぇ」

黒子「そんな訳ありませんの。絶対に……」


——学園都市第X学区、XX通りにて暴走した能力者とプリキュアが交戦中。

その通報が入ったのは先の会話から二十分ほど後だった。

黒子「出動しますの!」

初春「サポートは任せてください!」

黒子「頼みますわよっ初春っ」ヒュンッ

黒子(今日こそは……今日こそはプリキュアを!)ヒュンッヒュンッ

……


テレポートを繰り返し、現場へ到着した白井黒子が目にしたのは、圧倒的な力と力のぶつかり合いだった。
大きく破壊されたビルの壁、一直線に抉られたアスファルト。傷つけられた街……。
その中心で雄叫びを上げる黒のプリキュアと、黒い衣装の女が衝突する。
その様に、今まで幾度も重大事件に関わり、解決してきた白井黒子の足も止まる。

黒子(これは……どちらも、並の能力者ではありませんの……!レベル4……いや、それ以上……!)

黒子(こんな戦闘に一般人が巻き込まれればただじゃ済みませんのっ……!)

ハッとした黒子が辺りを見回すと、一般人は既に避難したのか大通りに人影は見えない。
しかし戦闘の中心近くの地面に、倒れ込んでいる少女の姿が見えた。

黒子「あれは……プリキュア?怪我をしてますの……?」


轟音の中、ピクリとも動かない少女は気絶しているのか、それとも——
その先を考えた黒子の視線が揺らぐ。
早く、あの場所から移動させなければ遅かれ早かれ戦闘に巻き込まれ、傷付くはずだ。
早く、早く、助けなければ——

黒子「……っ」

すくむ足を、動揺する頭を落ち着けようと大きく息を吸い込む。拳をぎゅっと握りしめる。
人命救助。事件解決。それが私の使命であり——

黒子「……ジャッジメント、ですの!」

ひゅんっ、と風を裂く音を鳴らし、白井黒子はテレポートした。


テレポートした先は、戦闘のすぐ近くであり、今すぐにでも流れ弾が当たりそうな危険地帯だった。
急いで倒れている少女に近寄る。その細い肩は血に塗れていて、やはり気絶しているようだった。

黒子(ここは危険ですの……とりあえず、安全な場所に運んで止血をっ)ヒュンッ

路地裏近くまで少女を連れてテレポートする。派手な出血に違わず傷は抉られたように深く、酷い。
黒子は素早く手持ちの救急セットで応急措置を開始する。

黒子「とりあえず出血さえ抑えられれば命に関わる怪我ではありませんの……っ」

手当をしながら、少女の顔や服装を確認する。
フリフリと愛らしい衣装から見るにやはり噂のプリキュアだろう。茶色のツインテールは乱れ、顔は汚れているがなかなか整った顔立ちであることが伺える。
どこか、見覚えがあるような顔に疑問を抱きながらも黒子は手当てを続けた。

黒子「これで……とりあえずは、大丈夫ですの」キュッ

黒子「……?」

包帯を巻き終えた黒子は、辺りに響いていた戦闘音が止んでいる事に気付く。
争いの中心地へ向き直るとそこではプリキュアと仮面の女が何やら話している様子だった。

「オマエが、本当に"ソコ"から這い上がりてェなら、俺はオマエに協力する。
だから本当にその気があるなら…………まで来い。俺は何時まででも待ってるからよ」

「……ハッ。……気が向いたら行かせて貰うわ」

「……おう」


所々が聞き取り難かったが、戦闘は終わったらしい。
黒子が慌ててテレポートし、仮面の女を捕まえようと近付く。

「……やめとけ」

再びテレポートして更に距離を詰めようとした瞬間、後ろから肩を掴まれ止められた。

黒子「邪魔しないで下さいまし!早く犯人を捕まえなければ——っ!」

肩を掴む手を振り払おうとした黒子の動きがピタリと止まる。動こうにも腕も、足もびくともしない。

黒子「なっ何故!?」

「すまねェがアイツを捕まえられちゃ困るンだよ。大丈夫、アイツはもう悪さはしねェ」

黒子「そんな言葉が信用出来る筈がありませんのっこのっ……能力を使うのを止めなさいな!」

「ン。分かった。……こっちもそろそろタイムオーバーだしな」

その言葉と同時に黒子の四肢に自由が戻る。一瞬バランスを崩しかけるが持ち直し、仮面の女が歩いていった方向へ向き直ると、そこにはもう女の姿はなかった。

黒子「貴女のせいでっ……!!」

捕り逃しましたの、と文句を言おうと振り返るとそこには既にプリキュアの姿はなく、

「応急措置助かったぜ、風紀委員」

既に路地裏近くに寝かせていたもう一人のプリキュアを抱え、去る所だった。


黒子「——ッッ!初春!プリキュアはどこに向かいましたの!?」

初春『は、はいっ!えっと……ど、どの監視カメラにも……映ってません……!』

黒子「っ……死角を選んで逃げてますのね……!」

黒子「あの怪我からして、病院に向かうはず……初春、アンチスキルへの対応は任せましたのっ」

初春『え、あっ、はいっ!』

黒子(目の前に居たのに、会話までしたと言うのに……捕まえられないなんて!大失態ですの……っ!!)ヒュンッヒュンッ


—第7学区のとある病院—

黒子「……救急患者は来てない?」

「はい。来てませんが……」

黒子「そうですか……お忙しいところありがとうございました」

「いえいえ」

黒子(一番近いこの病院に来ていないとなると……追われる危険性を考えて他の学区の病院に?)

黒子「とりあえず、しらみ潰しに捜すしかありませんわね」

——結果、どの病院にもプリキュアらしき患者は来院していなかった。

黒子「また、ダメでしたの……」ハァ

初春「そんなに酷い怪我なのに病院に行ってないなんて、大丈夫なんですかねー」

黒子「もしかしたら仲間に治癒能力者が居るのかもしれませんわね」

初春「そっちの方も当たってみるんですか?」

黒子「勿論ですの」

初春「あまり無理をしないで下さいね?」

黒子「このくらい耐えられなければ風紀委員は務まりませんの!」

初春「なら良いですけどー……」

黒子(それにしても……あの白いプリキュア、)

黒子「何だか、お姉さまのような香りがしましたの……」

初春「?」

とりあえずここまで。
皆さん新年明けましておめでとうございます。
新年早々恥ずかしい所が晒されてしまいましたが今年もよろしくお願いします。
黒子編は残す所多分一回になります。

頑張ります。

っていうか気になって検索してみたら同じトリップ使ってる方が他にも居たんですけどこういった場合トリップ変えるべきなんですかね?

ではトリップ変更します。
これで大丈夫かな?

こんばんは。
遅くなりましたが、番外編投下開始します。

麦野「来たわね……!」

一方通行「あァ……!」

美琴「……」ドキドキ

麦野「スマイル!」ルンルン

一方通行「プリキュア!」ワクワク

美琴「放送開始おめでとうー!」パァッ

三人「「「……もう始まって暫く経ってるけどね(なァ)」」」

麦野「しかし今回のプリキュアはまた、めちゃくちゃ可愛いわよねー!!」キャッキャッ

美琴「5みたいに続々とプリキュアが登場するのも久しぶりで良いわよね」

一方通行「ンー、俺は追加戦士は焦らしに焦らす登場の方が好きだけどなァ。
スイプリみたいにブラフキャラまで居たりすると毎週色々考えて楽しめるし……」

麦野「あぁ、一方通行はバレとか見ないタイプだっけ」

一方通行「当たり前だァ。リアルタイムで推察しながらの方が楽しいじゃねェか」フン

美琴「私も見ないわね。いつか出る訳だしわざわざ真偽が分からない画像を探して見るのはめんどくさいもの」

麦野「私は見るわね!!追加戦士だけじゃなく、放送前のバレ画像も見るわ。デザインについて色々言ったり、内容を妄想したり楽しいわよ?」

麦野「あと何より……我慢が出来ない!!放送まで!!」

一方通行「麦野らしィな」

美琴「……」ウンウン


麦野「ねぇねぇ、二人はどのプリキュアが好きなわけ!?」ウキウキ

美琴「いきなり話題変えたわね」

麦野「私は勿論キュアピースよ!かわいい!」キャッキャッ

一方通行「あれはあざとすぎるだろ……」

美琴「あぁ、結構あざといわよね」

麦野「良いのよ!黄色はあざといものなんだから!!うふふっ
ぴかぴかぴかりん♪じゃんけんポン!って私もやろうかしら♪」チョキ

一方通行「やめとけよ……」グー

美琴「あ、じゃあ私ダブルピースしながら電撃出そうかな」グー

麦野「えー!私がダブルピースしながらビーム出すからダメよ」パー

一方通行「オマエら…ダブルピースダブルピース言うンじゃねェよ!!!」

美琴「?」

麦野「あらら」ニヤニヤ


一方通行「とにかく……俺はキュアハッピーが一番だな」ゴホン

美琴「相変わらずのピンク好きよね」

麦野「えーと、何だっけ……一番強いから?好きなんだっけ?」

一方通行「おゥ。ピンクは主人公格、最終的に一番強くなるからなァ!!」

美琴「まぁ、今回は追加戦士の強さも長くないしね」

麦野「いつもは最終回目前までは追加戦士寄りだもんね、百合子ちゃんは」

一方通行「今なンのためにその名前で呼ンだンだよ」

麦野「ん〜?何となくだにゃーん?」

一方通行「マジこの痛いババァどうにかしろ第三位」

麦野「ア゙ァ?」

美琴「私?!いや、無理無理!」

麦野「……さりげなくババァは否定しないのね第三位ィィ〜?二人まとめて ピ ー ス サ ン ダ ー されたいのかにゃーん?」バキボキ

一方通行「」

美琴「えっちょっ、私も!?」


美琴「………」

一方通行「…………」

麦野「はい、第三位」

美琴「あっ、はい!わ、私は〜……キュアマーチが好きっかなっ?」

一方通行「なンもされなかったのが逆に怖ェ…」

麦野「へー、マーチ良いわよね!」

美琴「そう、っていうかなおちゃんが良いわよねっ!兄弟の面倒見てて偉いし、かっこいいし!」

一方通行「髪モッフモフだしな」

麦野「あー、あれ可愛いわよね。こう、髪触るシーン」モフモフ

美琴「まぁ、今回はどの子も可愛いし大好きなんだけどね」

一方通行「悪役もカッケェしィ」

麦野「百合子ちゃんはウルフルン好きそうよね」

一方通行「だからそれ止めろっつってンだろ」

美琴「あー、こいつ、最近「ウルッフフフ」って独り言?言ってたわよ」

一方通行「っオマ……いつ見てたンだよ!?」

麦野「えー……引くわ」

一方通行「っ…オマエだってこないだわざわざ変身してぴかりンじゃンけンしてたじゃねェか!!」

麦野「あ、あれは木山っちとの約束のためで……!」

美琴「木山先生は何やるの?」

一方通行「どォせビューティだろ……良い大人が揃ってプリキュアごっこたァ……それこそドン引きだろ」ハンッ

麦野「私はまだ十代よ!」ギャンギャン

一方通行「嘘ついてンじゃねェよ!」ギャースカ

美琴「…………平和ね」ハァ


おわり


黒子「……何だか近頃、スキルアウトによる犯罪が増えていますわね。それもATM強奪だの、カツアゲだの、どれもこれもお金に困っているかのような犯罪ばかり……」

初春「能力者に対する集団暴行とか、女生徒への強引なナンパ、抗争による乱闘事件なんかは減ってますけどね。どうしたんでしょう?」

黒子「……少し、気を付けていた方が良いかもしれませんわね。何やら企んでいると言うなら、いくら無能力者とはいえ危険ですし」フム

初春「私の方でも色々調べておきましょうか?」

黒子「お願いしますの。」

初春「はい!……それにしても、あの日からプリキュア全く現れませんね」

黒子「まあ、あの怪我ですもの。しばらくは大人しくしてるに決まってますの。」

初春「病院にも未だに行った様子がないですもんね。大丈夫なんでしょうか……」

黒子「もしかしたら仲間に治療の出来る人間がいるのかもしれませんわね。能力か、医学の心得がある人間か……」

初春「うーん、治療系の能力者なら当たれますし、ちょっと調べてみましょうかね」

黒子「大丈夫ですの?スキルアウトの調査もあるのに……」

初春「大丈夫です。それに、私も気になりますから、プリキュアの正体。いつも白井さんには現場で身体を張って貰ってるんです、せめてこれぐらいはやらせてください!」

黒子「ありがとうですの、初春……」

黒子(貴女のバックアップがあるからこそ、私は現場で安心して戦えますのよ……)

………

黒子「ただいま帰りましたの……あら。」

美琴「おかえり、黒子」

黒子「お姉さま、今日もお早いですわね。研究協力はもう終わったんですの?」

美琴「いやあ、まだまだなんだけどね。担当の研究者がお休みだから、ついでに私も暫く休みなのよ」

黒子「そうだったんですの……まあ、黒子としましてはお姉さまとの甘ぁぁぁあい時間が増えて、何よりですのっ」ギュッ

美琴「ッ……そ、そんな事よりアンタ、最近はどうなの?ジャッジメントの仕事は」グイッ

黒子「うぅっお姉様ってばいけずですの……ジャッジメントは……そうですね、ここ数日間はプリキュアも出ておりませんし、そこそこ平和ですの」

美琴「へー……どうしたのかしらね、プリキュアも」

黒子「恐らく怪我の影響ではないかと……あ、お姉様!絶対にプリキュアを捕まえてみようなんて考えないでくださいましね!これはジャッジメントの仕事ですの」

美琴「ハ、ハハま、まさかそんな事考えるわけないじゃない!」

黒子「それなら良いですけれど……」

美琴「あ、わ、私先にシャワー浴びてくるわ!覗かないでよね黒子!」

黒子「それは所謂「絶対に押すなよ!」というやつですの?」

美琴「ちがう!」バタンッ




黒子(……お姉様、何か様子が変でしたわね)

  (黒子に何か、言えないことでもあるんですの?)

  (肩を庇うような、あの仕草、反応……)

黒子(もしかして、お姉様は—————……)


黒子(もしも、もしも私の、想像が当たってしまったら……)


黒子(黒子は……一体どうすれば良いんですの?)

黒子(私は、風紀委員、白井黒子であり、)

黒子(「お姉さまの露払い」ですの。)

黒子(ジャッジメントとしての誇り、思い、決意)

黒子(お姉さまへの尊敬、憧れ、愛)

黒子(どちらも捨てることなんて出来ない、私の大切な思いであり、そう、いつでもどんな時でも私を立ち上がらせてくれる、強く折れない、プライドでもありますの)

黒子(出来ることなら、違っていてほしい……
……ですがもし、この嫌な想像が、現実になってしまうなら)

黒子(黒子は、ジャッジメントとして、)

黒子(学園都市の平和のために、お姉さまを守るために、)

黒子(自分の正義のために。)

黒子(黒子は……お姉さまを、絶対に止めて見せますの……!)


——翌日

黒子(プリキュアは、現在腕に深い傷を負っていますの。)

黒子(かなりの深手ですし、最新の技術で治療したとしてもこの数日で塞がる傷ではないはず)

黒子(つまり、腕の傷を確認さえすれば、プリキュアかどうかが解る……。)

黒子(お姉さまは電撃使いで、視覚的に何か誤魔化しが出来る能力ではありませんし、例え他の能力者に頼んだとしても遠く離れたところから能力をかけ続けるなんて、レベル5ですら可能かどうか。
どこかしら、不自然な動きがあるはず。)

黒子(……絶対に、確認して見せますの)

黒子(お姉さまが無実であると、そう分かるまで。)

スマホが基盤修理確定なのでデータ消える前に投下に来ました、中途半端ですみません。
一度落とすことも考えましたが諸事情あり、それをしてしまうと高確率でSSを書いていた事自体まるっと忘れてしまうので、なるべく落とさず続けて行きたいです。

最初にいっておくけど、>>1 じゃないんだよ ただ頑張ってというのもつまらないので……
禁書目録「とうっ」
    「6月なんだよ 雨の影響で 熱かったり寒かったりすることがあるんだよ」
    「1さんも 無理しない程度にしないと、風邪をひくんだよ」
姫神  「余計なお世話かもしれないけど。つまり。私たちは。先が楽しみ。だからこそ。無理せず続けて。」
上条  「ふたりとも誰にいってんだ?飯冷えちまうZ……」
上条  「もうない……俺の分まで……」
 

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