〜部活戦争〜
それはこの高校において…各部活の今年一年の部費を決定する為のバトルロイヤルである
ルールは至極簡単。その部活の部長が戦闘不能、もしくは降参宣言するか…部員が全員やられればその時点で敗北決定である。
生徒会副会長(メガネ)「会長…準備が整いました」クイッ…
書記「いよいよですねっ!」
生徒会長「では始めようか…諸君!」
生徒会副会長・書記「はっ!」「はいっ!」
この学校という名の戦場で…勝利という名の栄冠を手にするものは果たして…?
…今、熱き青春の闘いがはじまる!
陸上部キャプテン「いよいよだな…みんな!準備はいいかい?」
陸上部員達「おー!」「はい!」「頑張ります!」
柔道部主将「柔よく剛を制す…力だけが全てでない事を見せてやれ!」
柔道部員達「応ッ!」「はいっ!」
水泳部部長「さ〜てと…それじゃアタシらもいきましょっか?」
水泳部員達「えぇ!」「は〜い!」
サッカー部キャプテン「見せてやろうじゃないか!…ぼくらのチームワークってヤツをッ!」
サッカー部員達「あぁ!」「よっしゃあ!」
野球部部長「お前ら…気迫で圧されるなよ!塵になるまで戦えッ!」
野球部員「ったりめぇよ!」「おう!」「はいっ!」
剣道部主将「一意専心…余計な事は考えるな。目の前の敵を斬る…それだけに集中しろ」
剣道部員達「はっ!」「うッス!」
バレー部キャプテン「はぁ…んじゃ〜ちょっくらちょいっと……やりますか!」
バレー部員「おー!」「っしゃー!」
パソコン部部長「フヒヒ…壁殴り代行で鍛えに鍛えたこの剛腕でぇ…今こそ目にもの見せてやるでござるよ!」
パソコン部員達「デュフフ」「勝利宣言ktkr」
吹奏楽部部長「わわ…!ど、どうしよう…」
吹奏楽部員達「部長!ここは俺に任せて!」「いや!私に…!」
ラグビー部キャプテン「一人でも多く潰せ!パワーで俺達に勝るヤツらはいねぇ!…いくぞ!」
ラグビー部員達「おう!」「ぶっ潰してやらぁ!」
空手部主将「健全な魂は鍛え抜かれた肉体に宿る…今の我らに敵はないッ!」
空手部員達「「「押忍ッ!」」」
帰宅部リーダー「止められると思うなよ…俺達(の帰宅願望)をッ!」
帰宅部員達「帰るか…」「バイトが〜」「遊びに行かね?」「いいね〜」
相撲部主将「とにかく、が…頑張るんだな」
相撲部員達「おう!」「ウッス」「…腹、へった〜」
演劇部部長「よっしゃあ!ウチらの実力…とくとみせたるでぇ!」
演劇部員「おー!」「あぁ!」「うん!」
科学部部長「戦いに必要なのは腕力ではなくて頭脳よ!…偉い人にはそれがわからんのですよ!」
科学部部員達「部長…キレてるな「しっ!聞こえるわよ!」
テニス部キャプテン「自信とか…覚悟なんてない…それでも!俺達はッ!」
テニス部部員達「行こう!」「ついて行きますよ…どこまでも!」
調理部部長「さぁ…ディナーの時間だよ!アンタ達!食って食って喰らい尽くしてやろうじゃないか!」
調理部員達「「「いただきま〜す」」」
将棋部部長「みんな!大胆かつ繊細にいくぞ。…それから、紳士的にな!」
将棋部員達「わかった!」「任せて下さい!」
新体操部部長「よろしくって?ただ勝つだけでは駄目よ?…わたくし達の闘いは美しく、エレガントでなくてはいけませんからね!」
新体操部員達「当然ですわ!」「はいっ!」
書道部部長「書道は人生…戦いもまた人生…か。…あまり気は進まないけど、いきましょうか」
書道部員達「はい!」「えぇ!」
天文学部部長「……………見えるッ!」
天文学部員達「…」「部長?」
放送部部長「まだまだ動き出していない部活もあるようですが…」
放送部員「どの部活もみんなやる気満々ッスね!」
生徒会長「そのようだな…解説は君らに任せるぞ。僕は見回りがあるんでな」
放送部部長「了解でぇす!…というわけで解説は私、放送部部長とぉ…」スッ…
書記「ふぇっ!?…わ、わたしもですか!?」
放送部部長「イェース!生徒会の紅一点!書記ちゃんの二人でお送りしまっす!」
書記「よ…よろしくお願いがいしましゅ…///」
書記(…噛んじゃった…)ショボーン…
放送部部長「はい!よろしくお願いします!」
放送部部長「んじゃ、まずはどこの様子からみていきましょーかねぇ」
放送部員「部長…あれを見て下さいッス!」
放送部部長「おぉーっと!早くも校庭で動きがあったようですね!あれは…」
書記「陸上部と…え!?水泳部!?」
放送部長「なんとぉー!これはどうしたことか!?校庭で陸上部と水泳部が戦闘開始だァー!」
書記「ど、どうして!」
放送部部長「水中戦なら圧倒的有利なハズの水泳部が、こともあろうに陸上部に陸戦を仕掛けに行ったぁ!?」
書記「こんなの…自殺行為ですよっ!」
放送部長「確かにそうですね…とにかく現場の映像研究部のカメラから映像が来ているので見てみましょう!」
書記「はいっ!」
校庭…
男子陸上部員「ハンマースロー!」ブォン!
女子水泳部員「きゃあっ!」ドフッ!…バタッ…
女子陸上部「スピアスロー!」ズアッ!
男子水泳部「く…ブーメランパンツが…仇になったか…!」ドスッ!…ゴプッ…
陸上部キャプテン「ははは!この戦いは貰ったよ!」
水泳部部長「あ〜らら…困ったわねぇ…」
陸上部キャプテン「降参するなら今の内だよ?」
水泳部部長「そうねぇ…それもいいけどぉ〜」
水泳部エース「…俺の出番ですね」ゴゴゴ…
水泳部部長「ここで真打ち投入しま〜す!」
男子陸上部員「向こうの…エース(撃墜王)…!」
女子陸上部員「私たちもエースを出したますか!?」
陸上部キャプテン「いや…ここは総攻撃でいこう!…On your mark…」スッ…
陸上部員達「「「…」」」ザッ!
陸上部キャプテン「Set… … … Go!!」ブンッ!
陸上部員達「「「うぉー!!」」」ドドドド!
放送部長「まずい!陸上部!全部員によるクラウチングスタートラインからの突撃だあぁー!」
書記「…も…もう見てられません!」
放送部長「これは強烈!やはり自ら陸に上がってしまった水泳部はこれまででしょうか!?…続きをどうぞ!」
…ドドドドド!…
水泳部エース「確かにあんなものをくらえばひとたまりもないな…だが…!」コキ…ゴキゴキ!
水泳部エース「当たらなければ意味はない…」スゥー…ハアァー…
水泳部エース「いくぞ…『グラウンドダイバー!』」シュバッ!…ドプン!
陸上部員達「「「…!?…地面に…潜った!?」」」
陸上部キャプテン「そんな…!」
水泳部部長「そんなに驚いてどうしたの?…ぼやぼやしてると…ウチの鮫(エース)に喰われるわよ」ふふ…
陸上部キャプテン「え…?」ゾクッ…
…ガシッ!…
陸上部キャプテン「…!?…地面から…手が…!」ギクッ!
水泳部エース「くらえ!…ムーンサルト・ドルフィンキック!」ザバァ!…ビュン!
…バッチイィーン!…
陸上部キャプテン「しまっ……」フラッ…ドサッ!
陸上部員達「「「キャプテーン!」」」
放送部長「しょ…勝負ありっ!…陸上部、代表者の戦闘不能でまさかの敗北ぅー!」
書記「す…すごい…」
放送部長「水泳部エース、陸上部の総攻撃を掻い潜り…地面からの奇襲!!…強烈な蹴りがキャプテンの顎にクリティカルヒットォー!」
放送部長「一撃で敵総大将を陸の海に沈めてしまったー!!」
放送部長「まさに電光石火!一瞬の決着だぁ!!」
次の戦闘は一応どことどこが対戦するか決めてるけどその次からはリクエストあれば出来る範囲で答えていくよー!
あと、出したい部活or新勢力(同好会)とかもリクエストあればどうぞ。
…それでは皆様おやすみなさい
放送部長「いやぁ…これは意外でしたねぇ…まさか陸上部が開始早々に退場に追い込まるとは…」
書記「グラウンドダイバー…恐るべし、ですね」
放送部長「えぇ!流石はエース級の実力といったところでしょうか!…水泳部、見事な勝利でした!」
放送部員「部長!校庭エリアの勢力図が塗り替えられたことによって新たにいくつかの部活が行動を開始したみたいッスよ!」
放送部長「それは楽しみですね!ではその様子を少し見てみましょう!」
文芸部長「敵を倒すには力など不要!私たちの洗練された言霊で魅せてやりましょう!」
文芸部員達「はい!」「えぇ!」
山岳部長「優勝という名の頂が遥か遠く険しくとも…着実に歩めば必ずたどり着けるはずだ!…ではいつやるか…?」
山岳部員達「「「今でしょ!」」」
弓道部長「さぁ!今のうちに校庭を突っ切って校舎の屋上に陣取るわよ!弓の恐ろしさを教えてやりましょう!」
弓道部員達「はい!」「そうと決まれば急ぎましょう!」
ボクシング部長「あぁ…強いヤツと勝負できるってのはワクワクするな!お前らもそうだろ?」
ボクシング部員達「「「おう!」」」
美術部長「敵を知り己を知れば百戦危うからず…デッサンにしろ戦闘にしろまずは対象を観察することだ!…慎重にいこう」
美術部員達「わかったわ!」「そうですね!」
放送部長「ようやく文系の部活が動き出した感じですね」
書記「今まで虎視眈々と動くタイミングを見計らってたんでしょうか?」
放送部長「と、いうよりも血気盛んな運動系の部活が我先にと飛び出したといったところでしょうね」
書記「これからは文系の部活の動きにも注目ですね!」
放送部長「はい!…おや?…あれは…」
書記「…?…どうしたんですかぁ?」
放送部長「校舎の東棟でなにやら動きがあったようです」
書記「東棟と言えば様々な実習室が集まったエリアですね」
放送部長「これは気になりますね…それではそっちを覗いてみましょうか?」
書記「現場の映研の方、中継お願いしま〜す!」
校舎東棟 2階 廊下…
黒帯空手部員「正拳突きッ!」ボッ
女子天文学部員「きゃあ!」バタッ…
茶帯空手部員「回し蹴りぃっ!」ブゥン!
…ズドムッ!…
男子天文学部員「うぶっ…!」ゲエェ…ビチャビチャ…
空手部主将「弱い…弱すぎるぞ貴様ら!」
女子天文学部員「う…うぅ…」ピクピク…
天文学部副部長「く…部長さぇ…部長さぇいてくだされば…!」
…カツーン…コツーン…カツーン…コツーン…
天文学部長「……呼んだか?」
天文学部副部長「…!…部長!…今までどこに…?」
天文学部長「……屋上で宙を見ていた」
白帯空手部員「はぁ?馬鹿じゃねーの?アイツ!」ハハハ…
空手部主将「貴様がこの弱小部の大将か…俺が直々に引導を渡してやろう!」ゴゴゴ…
天文学部員達「「「う…うぅ…」」」ボロ…
天文学部長「……これは…お前達がやったのか?」
空手部主将「そうだ」
天文学部長「……なるほど…。…ところで副部長」
天文学部副部長「は…はい?」
天文学部長「……月は…出ているか…?」
…┠゛┠゛┠゛┠゛┠゛┠゛┠゛…
天文学部副部長「え?…あ、はい!…今はまだ朝ですが…西の空に…僅かに!」
天文学部長「………ならば」ウィ…
…ガシャコン!…
紫帯空手部員(背中に背負っていた三脚を展開させて…バカでかい望遠鏡をセットした…?)
天文学部長「………やってくれ」ジャキーン!
天文学部副部長「はい!…貴方に…力を…!」スッ…
放送部長「…!…これは」ガタッ!
書記「ど、どうしたんですか?」
放送部長「東棟二階に避難勧告を…!」
放送部員「はいッス!」バッ!
書記「あの…一体何が…?」
放送部長「すみませんが、今は詳しいことを説明ヒマはありません!…とにかく急がないと…」
書記「…い、急がないと…?」ゴクリ…
放送部長「…下手をすれば死人が出るかもしれません!」
書記「うそ……」
天文学部長「……パナ・ウェーブ……来るッ!」カッ!
空手部主将「はっ!…今さら何をしようと手遅れよ!」シュバッ!
空手部主将「吹っ飛べぇ!…竜巻旋風き…」ブワッ!
天文部副部長「部長〜〜〜〜!」
天文学部長「……『サテライト・バスター・キャノン』」ヴゥーン…
天文学部長「………発射」キラッ☆
空手部主将「な……ッ!?」
…ドッシュウゥーーーーーン!!…
空手部主将「うおあぁーーッ!?」
空手部員達「「「ぎゃあぁー!」」」
…チュドドドドドドォーーーン!…
天文学部長「………」ウィ…ガシャコン…
…スタスタスタ…
天文学部副部長「あ…部長!…どこへ?…」
天文学部長「……屋上」スタスタスタ…
書記「あ、…あの…あのあの……」パクパク…
書記「な…何なんですか!?今の!?」
生徒会長「あれは天文学部の部長に代々受け継がれていく大技さ」シュンッ!…スタッ!
二人「「会長!」」
生徒会長「ちなみにあの大技が放たれる前に東棟二階から文系の部活の生徒は全員避難させておいたから安心したまえ」
放送部長「そうですか…」ホッ…
書記「空手部は…どうなったんですか!?」
生徒会長「格闘技系の部活の連中はあれでくたばるようなヤワな鍛え方はしていないよ…まぁ、全員戦闘不能には追い込まれたがね」
書記「…良かった」ふぅ…
生徒会長「ただ…現場にたまたま居合わせた放送部員が一名、あれに巻き込まれて行方不明になったようだ」
二人「「え?」」
生徒会長「今現在、我が生徒会と風紀委員の面子が捜索中だ…とにかく無事を祈ろう」
二人「「………。」」
このSSまとめへのコメント
天文部www