男「3日間の恐怖の鬼ごっこ」(11)
男「え…?どこなんだよここ…」
気づくと薄暗い部屋…そこには、男女10人ずつがいた。
女「え…何?私はなんでここに…?」
男2「う…頭が痛え…」
次々と皆が目覚める。
女2「は…?お前ら誰だ?」
男3「私は一体なぜここに…」
皆ここに居る理由が分からない。
女3「……え?私…あれ?ここは?」
男4「え…?え…?ここどこだ…?」
女4「あなた達は?」
男5「はひ?ん?誰だ?お前?」
女5「あなたも誰?何も覚えてない」
男6「お…お?あなた達…誰?」
女6「くっ…頭痛いわね…」
男7「あ…?てめえら誰だ?」
女7「うう…何?なんなのよこれ…」
男8「は?おいお前らパニクりすぎだろ…冷静になれ」
女8「そうね…(どうせこいつもパニクってんでしょうね)」
男9「これは神の怒りか…フッ…そんなもの私に通じるものか…」
女9「…は?(厨2病か)」
男10「うわ…何これ…分かんないわ…」
女10「あー…面倒事なの?全く…」
全員が目覚めたその時、部屋にあったスピーカーから声が聞こえた。
スピ声「皆さん…どうもおはようございます」
男「何だお前…」
スピ声「残念ですが…質問には答えません」
その声は淡々と事を話す。
スピ声「さて…それでは早速ですが皆さんには鬼ごっこをしてもらいます」
女「鬼ごっこ…?」
スピ声「もちろんただの鬼ごっこなどではありません」
スピ声「死の鬼ごっこです」
男2「それは冗談なのか?」
スピ声「冗談などではなく、本当です」
スピ声「さて、それではルール説明です。よく聞いてください」
スピ声「皆さんにはこの外にある街で鬼から3日間逃げ切って下さい」
女2「あ?3日間死の鬼ごっこ…?…」
スピ声「はい、もちろん捕まったら死んでしまうので隠れたり逃げたりしてください」
スピ声「鬼は5人です。それと…」
男3「何だね…?」
スピ声「皆さんのポケットに棒があります。それを鬼にぶつけると鬼が一定時間止まります」
女3「こんな棒で…?」
スピ声「はい、それとこの部屋を7時に出て逃げて下さい」
男「(今は6時50分か)」
スピ声「それまで皆さんと話でもしていてください」
スピ声「それでは…」
そこまで言うとスピーカーの声は途絶えてしまった。
男7「ふざけてんじゃねえ!鬼ごっこだ?調子乗ってんな!」
男8「おいおい、落ち着けって…」
男7「…」
男「それよりも逃げる街ってのは何だ?どんな街だ?」
女8「さあ?見て感じろってことじゃない?」
男6「」ガクガク
女2「おい、お前男の癖にびびってんじゃねえよ」
男6「え…あ、はい…」
それからしばらくたって…遂に7時が来た。
スピ声「7時です。部屋を出て下さい」
女「…それじゃ皆でましょうか…」
男9「フッ…私に鬼の魔の手など届くまい」
そして地獄と隣り合わせの鬼ごっこが始まった。
補正1:棒は一回のみ使える。
補正2:逃げる街には鬼と男女20人以外には誰もいない。
1日目 7時2分 男 そこらの道
男「結局…皆別々の場所に逃げた様だが…」
男「本当に死ぬのか?」
男「ん?あれって…」
男「!隠れなければ!」
鬼「…?」
男「(危ない…あれが多分鬼だ…)」
鬼「…」ツカツカ
男「危なかった…」
今日はこの辺りで終わりにします。
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