苗木「くっそおおおおお!!」 (51)

――視聴覚室

苗木「ぶざけんな!!」

苗木「何が正解発表は卒業の後で、だ! 調子に乗るのも大概にしろよ!!」

苗木「認めない、こんなの僕は認めないぞ!!」

舞園「な、苗木君……?」

朝日奈「どうしたの!?」

苗木「……こんな所……早く出なきゃ」

大和田「お、おいどこに行くんだよ!」ガシッ

苗木「どけよ」バッ

大和田「なっ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1377842586

冒頭からアホミンシリーズを思い浮かべた。

大和田「て、てめぇ……!」

石丸「やめたまえ! 何があったのかは分からないが、彼は多分錯乱しているんだ」

石丸「暫くの間、一人にさせてあげようじゃないか」

大和田「……錯乱って言っても、原因は何だよ?」

セレス「決まっているじゃありませんか。モノクマの言っていた、例の映像とやらでしょう」

舞園「映像………」

葉隠「そ、その映像とやらはあの温厚な苗木っちをあそこまで豹変ほど何だべか!?」

霧切「……多分、それ程までに悲惨な映像なのでしょうね」

山田「……」

――玄関ホール


バン! バン!


苗木「開けよ」


バン! バン!


苗木「開けって」


バン! バン!


苗木「開けっつってんだよ!!」


バン!


苗木「ふざけんな………早く、早く帰らないと」

苗木「早く……」

モノクマ「うぷぷ……」

苗木「……」

モノクマ「苗木君さあ、そんなにここから出たいんだったら誰かを殺しちゃえばいいじゃん」

苗木「……」

苗木「……何か言った?」

モノクマ「現実から背を向けたところで何も始まりません」

モノクマ「今を変えるのは殺す覚悟なんですよ。誰かを殺して、早く家族の元に帰ってあげなさい」

苗木「……ははは、勿論、殺害対象者にはお前も入ってるんだよな……?」

モノクマ「うぷぷぷ……もし入ってると言ったら君は僕を殺すのかい?」

苗木「……ああ、殺すよ」

モノクマ「おー怖い怖い。人間が私欲の塊だという事がよく分かるね」

モノクマ「でも残念、生憎だけど学園長への暴力は校則で禁止されてるんだ!」

苗木「………外の世界は、僕の家族はどうなった?」

モノクマ「それを答えたらあの映像を見せた意味が無くなっちゃうじゃんか」

苗木「詭弁はいいから答えてよ」

モノクマ「だーめ! しつこい男はモテないぞ!」

苗木「………はあ、もういい」

モノクマ「あ、やっと誰かを殺す気になった?」


バン! バン!


モノクマ「……あらら?」


バン! バン!


モノクマ「……」


バン! バン!


モノクマ「……」


バン! バン!


モノクマ「……」


バン! バン!

―――――――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――

大和田「苗木の奴、食堂に来ねぇな……」

舞園「……」

朝日奈「仕方ないよ……あんな映像見せられたんだから」

霧切「……私達もだけど、苗木君も自分の事で一杯一杯なのよ」

桑田「だ、だから! あんなの絶対CGだって!」

セレス「根拠は?」

桑田「え?」

セレス「あの映像がCGだという根拠はありますの?」

桑田「そ、そりゃ……モノクマが俺達を貶める為に作ったに違いねぇ!」

モノクマ「失礼だなあ、僕はそんなセコイ真似しません!」

桑田「うおっ!?」

モノクマ「あれは正真正銘、ノーフィクションの本物の映像です!」

舞園「ッ!」

セレス「だそうですが、何か反論は?」

桑田「マ、マジ……かよ……」

モノクマ「まあ、嘘だと思うんなら誰かを殺して、直接自分の目で確かめに行く事だね」

山田「ひぃ……せ、拙者は決して誰も殺しませんぞ」

葉隠「そ、そうだべ! お前なんかの口車に乗るか!」

舞園「……」

モノクマ「うぷぷ……まあ、口だけなら何とでも言えるよね!」

苗木「フッザケンなよッ!マジで!いや、マジで!ここじゃネットつながんねぇしよ!2ch見させろよ!」

モノクマ「ありゃりゃ、これは重度のネラーだよ。」

大和田「こんの野郎……!」

十神「ふっ、相変わらず低脳な奴らだな」

大和田「ああ!?」

十神「気付かないのか? 今まさに、お前らはそいつの策略に上手くハマってるんだよ」

石丸「どういう意味かね?」

十神「ああやって煽動する事によって、着々と潜在的に疑心暗鬼を生じさせているんだ」

桑田「はっ……!? な、成る程……」

十神「更に言えば、殺人意欲もな」

モノクマ「うぷぷぷ……何を言ってるのか分からないなあ」

大和田「……チッ」

舞園「………殺人意欲、か」

不二咲「舞園さん……?」

舞園(苗木君は、今どんな気持ちなんだろう……)

―――認めない、こんなの僕は認めないぞ!!

舞園(……知りたい。彼が今、どんな気持ちなのか)

舞園「私、一足先に部屋に戻りますね」ガタ

不二咲「え?」

大神「……あまり食べていない様だが?」

舞園「すいません、今は食欲があまりなくて」

大神「む、そうか……引き止めて悪かったな」

舞園「いえ、別に大丈夫ですよ。それじゃあ」


ピンポーン

舞園「……苗木君、私です。舞園さやかです」コンコン

舞園「苗木君」コンコン

舞園「……居ないのかな。でも、だとしたら一体どこに……」

モノクマ「おやおや、もしや苗木君をお探しなのですかな?」

舞園「……そうだけど、何か用ですか?」

モノクマ「うぷぷぷぷ……」

モノクマ「僕の可愛い生徒に免じて、特別に苗木君の居場所を教えてあげよっかなーなんつって」

舞園「……え?」

モノクマ「どう? 教えて欲しい?」

舞園「それは……まあ、教えて欲しいですけど」

モノクマ「しょうがないなあ全く……今回だけだよ」

舞園「は、はあ……ありがとうございます」

モノクマ「苗木君の居場所はずばり!」

舞園「……」

モノクマ「玄関ホールです!!」

舞園「玄関ホール……?」

モノクマ「そう! 玄関ホール!」

モノクマ「そこに愛しの苗木君が居るんだよ」

舞園「……ご親切にどうも」スタスタ

モノクマ「僕はいつでも二人の恋路を応援してるからねー!」

舞園(どうして玄関ホールなんかに?)スタスタ


バン! バン!

舞園「音がする……玄関ホールから?」スタスタ

舞園「何してるんだろ……」スタスタ

苗木「……」

舞園「……あ、あの……苗木君、ですよね?」

苗木「……」

舞園「どうして玄関ホールなんかに居るんですか?」

苗木「………この扉さ、開かないんだよ」

舞園「え?」

苗木「どんなに殴っても殴っても殴っても殴っても、全くびくともしないんだ」

舞園「………え?」

舞園「どういう……意味ですか?」

苗木「そのまんまの意味さ。早く家族の元に帰らないと」


バン! バン!


舞園「な、苗木君……手が……」

苗木「僕の手なんてどうでもいいからさ、舞園さんも手伝ってよ」

舞園「……その扉は、いくら殴っても開きませんよ」

苗木「……」

舞園「誰かを殺めない限り、扉は絶対に開かないんです……」

苗木「……なら、舞園さんを殺そっかな」

舞園「ッ!?」

  |ii|                                                       / {   ///
  |ii|                     }\                         /`ー―一    \ ///
  |ii|                     |  \                    {   ---- 、   /,///
  |ii|            __   --=ミ  __ノ   }  |\                  {  /        ///
  |ii|           ´⌒ヽ`´     Y      /__ノ  {    〃.           /  /__/\.   ///
  |ii|                ̄`ヽ     {     /    ゝ--'(_ノリ         /  ___ イ  /  ///
  |ii|.      {\      ノ                、彡'    }〉    /  ∧\∨ /   ///
  |ii|.      ∧ `ー―‐  /               ⌒ヽ _ノ(__,ノ. /  /  〉 /    ///
  |ii|.       \   _                         /   /  / ∠_∧\.   ///
  |ii|.      /´ ̄ ̄ ̄  〃               \   \{    /  /―┐  ∨.\///
  |ii|     /         ノ    /     /         ∨∧ `ー―‐ァ_/ l  {    \///
  |ii|     / // ̄ ̄     /  /  {   {   \  ∨ {`ー―.    / ∧‘,  ,///
  |ii|.   / /   -==ミー―' /   人       }   ∨\___.イ  / /  ∨゚.  ///
  |ii|.     /´ ̄ ̄〉 /   厂 ̄/ ,斧=≪、\ \__  乂l  \__彡'  / /-‐┐∨ ///
  |iil.     -‐=≦ / __{_{彡' / 乂:::ツヽ〈  /斧:::ァァ人   `ー=ミ 〈ノ..イ.  \ ///
  |ii|.  /: /.:.:.:.://  /⌒ ーく_|         \廴‐ ' '/ { \__ -- ー彡'. }   ///
  |ii| ,/: : : \∠∠ 彡' / / 八        _}⌒   〉 \__  } . _,/∨~~   ///
  |ii|/: : : : : : : : ̄ ̄\ /} / / }\   、`  =ァ /   |  {__ \乂__,ノ.゙~7  ///
  |iil|: : : ::_:_:_:_/\: : : : \j /} /     、   ̄. イ /⌒l 厂厂 ̄..   ,///_ノ  ///
  |ii|\:_/‐【__】: : :.\: :○:\l∧         7 \人{: :.人{乂\         \_///
  |ii|  /--、:\}┛: : :\}}: : : \\_    /__ ノ}⌒ヽ: : : : : : : }\       ///
  |iil /┓   ̄} ̄}: : : /\: ---\\`ヽ /_,ノ/: : : :/): : : :./: :/       ///
  |ii|,/: └┓  |  l: : /l: : :∨: : : /: : :〉    ,/: : //:/ : /: :∧.       ///
  |iil: : .: : └ ┴┐:_.{├┓:∨: /: : :/   _彡''" /:∠:_:/:/ :/ : {〉      ///
  |ii| : : : : : : : : : :.| 】√ : : !: /: : ∧___/´、__∠∠、__ノ /: :/:/ 〉     ///
  |ii|: : : : : : : \: :|/: :|━┐:.|/: : :∧__./ / 、____  \:/: :/: : ∧   ///
  |iil: :: : : :\: : :}/: : ╂ ┗┸ : ∧ ∨ 〃 __, \ 〉:/: : : :/:.:∧ ///

  |ii| :_:_:_:_: : }: /: :/:_:」_ ┝――‐ v'       \__}/:/:-:-: : : /: :∨//
  |ii| : : : : : : }/: : : : :/: : /: : : :/´ ′    /て\_〉: /: : : : : : : : : :///

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom