佐天「改造する能力かぁ」(191)

佐天「改造?改造ってつまりどういうことなんだろ」

佐天「ん?」

佐天「なんかウィンドウがついてる?」

佐天 涙子
レベル0
HP100/100
MP0/0
こうげき16
ぼうぎょ3
とくこう0
とくぼう2
すばやさ17
かしこさ42
せいしん13

佐天「うーん……ポ○モンとドラ○エが混ざった感じ?」

佐天「なんか色々あるからみてみようか」ポチ

佐天 涙子
職業
『風力使い(無)』
いまはうしなわれている。

佐天「レベルアッパーのころのかな?」

『反則改造(データクラッシュ)』
なんでもかいぞうできるのうりょく。
レベルは1なのでじぶんしかかいぞうできない。

佐天「えー?またまたぁ」

佐天「じゃあその能力レベルをいきなり5にしてっていっても」

ピロリーン

佐天「へ?」

佐天 涙子

『究極改造(ジ・アルティメット)』
なんでもかいぞうできるのうりょく。
レベル5なのでなんだろうとかいぞうできるせかいのことわりだろうとなんだろうと。

佐天「……はい?」

佐天「まさか……そんな……」

佐天「……あそこの石を水に」

石「ウワァァァァァァア」

水「アァン」バシャ

佐天「」

佐天「……」

佐天「」ワクワク

佐天 涙子
Lv100
HP999999/999999
MP999999/999999
ATK9999
DEF9999
SATK9999
SDEF9999
SPD9999
MET999
かしこさ42

佐天「調子に乗って表記変えてみたけどかしこさだけいじれないなぁ……」

佐天「そうか、成長の度合いをいじればいいんだ!」

佐天「これと……あ、あと風操りたい!」

佐天「えーと、後は……」

アーデモナイコーデモナイ

佐天「……やりすぎたな……」フッ

佐天 涙子
Lv100
HP999999/999999
MP999999/999999
ATK9999
DEF9999
SATK9999
SDEF9999
SPD9999
MET999
かしこさ42

能力
『究極改造(ジ・アルティメット)』
なんでも改造できる能力。
それこそ世界の理だろうがなんだろうが。
Lv5であるために全てを改造することが可能。

『風力使い(エアマスター)』
風を操ることができる。
Lv5

『重力使い(グラヴィティマスター)』
やっぱり最強といえば重力。
重力と斥力、引力を操ることができる。
etc.

佐天「おいおい、ついにあたしも超能力者デビューですよ
……」

佐天「いや、でも……これ、よく考えたらまずいよね?」

佐天「能力者ってことはキャパシティダウン来たらまずいし高能力者だからって実験体にされたり……」

佐天「……キャパシティダウンだけジャミングしておこう」ピッ

佐天「うーいーはるーっ!!」バサァッ

初春「ひいっ!!」ササッ

佐天「お、今日は真っ白なレースか……いい趣味してるねー」

初春「佐天さん!な、何回言えばわかるんですか!
   人前でスカートめくるのやめてください!!」

佐天「ごめんごめん、いやいや、私もついに能力者かと思うとうれしくなっちゃってさぁ」

初春「え!?
   ほ、ほんとうですか!?」

佐天「ほんとほんと!
   はい、これ結果!」

初春「ほ、ほんとだ!!
   レベル1の風力使い!やったじゃないですか佐天さん!!」

佐天「ついに花開いちゃったわねー!
   あたしもついに!能力者です!」

佐天「(ぶっちゃけそれどころじゃないんだけど……)」

ファミレス

御坂「佐天さん、能力おめでとー!!」

『かんぱーいっ!!』

佐天「んっ……んっ……くはぁぁぁぁぁっ!!
   コーラがうまい!!」

黒子「それにしても、本当によかったですわね、佐天さん!」

御坂「ほんとにね!
   今日はあたしのおごりだし、じゃんじゃんたのんじゃって!」

佐天「いやぁ、いいんですか?
   ありがとうございますー」

初春「私も負けてられませんね。
   よーし、お花増やしちゃおうかなぁ」

御坂「その花、能力開発のためだったの……?」

御坂「そういえば、能力見せてみてよ!」

佐天「いいですけど、そよ風くらいですよ?」

御坂「いいからいいから。
   はい、集中!」

佐天「はいはい、よっと」フー

御坂「キャッ!?」バサァ

黒子「ブッ」

佐天「あ、すいません!!」

御坂「いや、まぁ短パン履いてるからいいっちゃいいんだけど……」

黒子「ハァハァ」

御坂「こいつがね……」

佐天「あぁ……ほんとにすいません……」

御坂「あ、そろそろ門限ね」

黒子「あら、本当ですわ。
    ごめんなさい佐天さん、わたくしたちもう帰らないと……」

佐天「いえいえ、なんかおごってもらっちゃってすみません!
    あたしもそろそろかえりますし」

初春「それでしたら私、ちょっとお仕事片づけてから帰りますね」

御坂「うん、じゃあお金は払っとくから」

黒子「あまり無理するんじゃありませんわよ初春」

初春「はーい、わかってますよ白井さん」

佐天「改造……ってことはいろいろできるもんね……」

佐天「そうか、自宅をリフォームしよう!」

佐天「ってゆーかここから家までのショートカットドアとか作れるんじゃないかな」

佐天「おぉ、できたできた……あたし以外には見えないように……っと」

佐天「本当にチートだなこの能力……常盤台も真っ青じゃんこれ
……」

佐天「そこそこに自重しつつ……全力で楽しもう……もしかしたらこれ夢かもしんないし」

佐天「…………愉悦」

キッチン「ベツニリョウリヲツクルノハカマワンガゴウカニシテモカマワンノダロウ?」

包丁「オレガ!オレタチガ!ホウチョウダッ!」

冷蔵庫「オレノナカミハゼッタイクサラセヤシナーイヨ」

ベッド「サイキョウノネゴコチトサイコウノフカフカド…サスガダカタギリ」

佐天「……やりすぎた感はある」

佐天「しかし!自重などしなーい!」

佐天「あたしの生活のさらなるサイバー化を目指すのだ!」

佐天「ヒャッハー!」







<サビユークエンゲージー
ピッ

佐天「はいもしもし?」

佐天「はい、はい」

佐天「奨学金アップですか?やったぁ!ありがとうございます!」

佐天「ふわ……ちょっとテレビ見てねようかなぁ……」ピッ

佐天「うんと……いいのやってないなぁ……」

佐天「んー……?」

TV『---のビルに人質二名を伴った強盗が立てこもりました。犯人は、車一台と現金300万を要求しており……』

佐天「物騒だなぁ……ん?」

佐天「んー?」

佐天「……初春?」

佐天「なんでまたこんな……帰りに巻き込まれたのか……」

佐天「どうしよこれ。いや、助けるのは確定だけども」

佐天「…………ここから改造できるかな?」

ピロリーン

ビル
~open~

佐天「あ、いけた」

Welcome!

改造ですか?

Yes/No

佐天「Yesに決まってんじゃん」

改造する場所を選択して下さい。

佐天「……うーん……とりあえず監視カメラ全部あたしの目にしちゃおう」

ピローン

佐天「さぁ、改造タイムだ!」

佐天「ビルは五階立てで、人質二名は三階の階段からすぐ横の部屋……犯人は三人か……」

佐天「武器は……あれ、三人とも能力者?」

佐天「部屋の見張りがレベル3の発火能力者……?」

佐天「で、ドアの周りにいるのがレベル2の肉体再生で?」

佐天「アンチスキルに怒鳴り散らしてるのが肉体硬化?体を硬くするのかな?」

佐天「まぁいまのあたしには関係ないね」

佐天「どうしよう、あたしの初春に手を出した罪は重いよぉ……!」

佐天「よし、決めた!」

佐天「いくぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!」















ゴゴゴゴゴ……!

アナウンサー「」ポカーン

学生「」ポカーン

アンチスキル「」ポカーン

それはまさに、一瞬の出来事だった。
急に地響きが響いたかと思いきや、犯人が立てこもったビルが宙に浮き始めたのだ。
窓が、看板が、ガラスのドアが、次々と形を変えていく。
そう、それはまるで……!

アナウンサー「あ、あれはなんだ!?」

学生「ひ、飛行機!?」













--------パイルダァァァァァァァァァァァァ!!!!オォォォォォォォンッ!!!!



ガッシィィィィィィンッ!!!!







佐天「マジィィィィィン!ゴォォォォォオッ!!!」

佐天「こういうムチャクチャなこと、やってみたかったんだよねー!」

佐天「さてと、犯人をロケットパンチに集めないと」ピッ

ドシュン

<ウワァァァァァァアッ

佐天「いくぞ!ターボスマッシャァァァァァァァァァ!」

佐天「パァァァァアァァァンチ!!!」

<アアァァァァァァァァァァァ…!キラン

佐天「ふぅ!スパロボW面白かったなぁ」

佐天「初春大丈夫かなー?」

佐天「おぉ、いたいた」

佐天「なんかぽかんとしてるね~……気持ちはよくわかるよ?」

佐天「よし、会いに行こうか!」

佐天「マジンカイザー!お疲れ様ー!戻っていいよ?」

ガションガションガション

ビル「ヤッパリオレハヒトガタヨリモコッチダナ」

それから佐天はほどほどに楽しみつつ改造を繰り返した。

佐天「あ、この服おしゃれだなー……買いに行こうかな?」

佐天「よし、いくぞ改造自転車『キングゲイナー』!」

キングゲイナー「サラッ!スキダァァァァァァァァ!!」

頭脳は改造できないため、自分に完全記憶能力をつけたりした。

佐天「あ、あの人7日前に卵割ってた人だ……また割ったんだ」

??「不幸だ……」

初春には能力はバレた。

初春「あ、佐天さん!」

佐天「初春~!」

初春「今日も改造ですか?」

佐天「うん!見てこれ!皆の憧れスケスケ眼鏡!」

佐天「これをつけるとぉ……初春のパンツが丸見え!」

初春「ちょ!やめて下さい佐天さん!」

佐天「ほう……今日は水色の横縞かぁ……やるな初春!」

初春「何がですか!////」

そして佐天が能力者になってから、ひと月が経過した……。

佐天「ひとしきり改造したなぁ」

佐天「どこだろうとドアも学区ごとに設置したし」

※どこ○もドア

佐天「大抵のビルに変形機構つけてみたりしたし……」

佐天「あとやることと言ったら……ジェットブーツ?」

佐天「見られたら面倒却下」

佐天「そうだ、ハロとか作ってみようか?」

佐天「多分うるさいね、却下」

佐天「うーん……ステータス久しぶりに見てみようかなっ!」

佐天 涙子
Lv100
HP999999/999999
MP999999/999999
ATK9999
DEF9999
SPATK9999
SPDEF9999
SPD9999
かしこさ75
MET9999

能力
『究極改造(ジ・アルティメット)』

文字通りなんでも改造できる能力。
レベル5に到達したので世界の理をも改造できる。

『空力使い(エアマスター)』

風を操れる。
レベル1程度。

『完全記憶能力』

一度見たもの聞いたものは絶対に忘れない。

etc.

佐天「うーん……うん、ほら、あたし中学生だから」

佐天「中二病でも仕方ないというかなんというか」

佐天「いいよね?昔からやってみたかったんだよこれ……」






佐天「羽根生やして空飛ぶの」




ピッ



『混沌双翼(メルヘンウィング)』

白と黒の羽根を生やすことが出来る。
発動している間は、他人から見ることは出来ない。
勿論空を飛ぶことも可能

佐天「ヒュゥ~!!」

佐天「いいじゃんいいじゃん!
    かなりいいよ!これ!」

佐天「いい眺めー!!」

佐天「よーし、どこまでいけるかなー!」

佐天「いや、このまま外国まで飛んで行ったら不法入国で捕まるよね……」

佐天「残念だけどやめとこう……」

~路地裏~

佐天「よっ」スタッ

佐天「あー楽しかった!」

佐天「さて、次は何をしようかなぁ~♪」テクテク

ドンッ!

佐天「痛っ!あ、ごめんなさ……い……?」

スキルアウトA「あぁん?」

スキルアウトB「なんだお前?」

佐天「あはは……し、失礼しました~……」

スキルアウトA「待てやゴラァ!!」

スキルアウトA「捕まえたぜガキぃ!」

佐天「ちょ!痛いってば!放して!」

スキルアウトB「おい、コイツどうするんだよ」

スキルアウトA「もちろん持って帰るぜ?」

スキルアウトB「あぁ?お前もこりねーな……こないだも失敗したろ?ツンツン頭の野郎に邪魔されてよ」

スキルアウトA「今日はアイツはいねーだろ?毎回狙いすましたかのようにナンパを邪魔してくるしやになるぜ」

スキルアウトA「今日は邪魔されねえ!このガキ、よく見たら結構可愛いしな」

佐天「(や、ヤバい……どうしよう……)」

佐天「(あれ?よく考えたら、これってチャンス?)」

佐天「…………」ボソ

スキルアウトB「あぁ?」

佐天「対象の複数化……」ピロン

スキルアウトB「なんだ?お前何言って……」

佐天「改造開始」

佐天「……他人を改造するのは初めてだなぁ……」

スキルアウトA、B

open

佐天「視神経へ干渉開始」

佐天「視力を0へ……っと」

佐天「ごめんなさい、手を放してね」

佐天「改造、完了」

スキルアウトA「あ、あれ?」

スキルアウトB「な、なんだこりゃあ!?」

スキルアウトA「何だ?何なんだここはよぉ!?」

佐天「……あなた方の視力を奪いました」

スキルアウトAB「……っ!?」

佐天「怖いですか?あたしも怖かったです」

スキルアウトA「畜生!てめぇ能力者か!」

スキルアウトB「ぶっ飛ばしてやる!出てきやがれクソガキ!」

佐天「だから、視力を奪ったって言ってるじゃないですか」

佐天「そのままじゃ、一生真っ暗なままですよ」

スキルアウトA「う、うぁ……っ!」

スキルアウトB「も、元に戻してくれよ!悪かった!謝るから!」

佐天「元に戻る方法は一つです」

佐天「不良みたいな行為はやめると、誓って下さい」

佐天「そしたら、戻してあげます」

スキルアウトA「わ、わかった!やめる!ちゃんと学校にも通うからよぉ!」

スキルアウトB「ゆるしてくれ……許してくれぇ……」

スキルアウトA(多分……無理だ……)

スキルアウトB(俺達の視力を奪うくらいの能力者だ……こっちの言うことを聞き入れてくれるわけが……)

佐天「……はい、いいですよ、戻してあげます」

スキルアウトAB『はい?』

佐天「あと、別に学校に通えとかいってはないです」

佐天「女の子を怖がらせたり、カツアゲしたりってのをやめればいいんですよ」

佐天「だって誰だって学校って面倒ですもんね?」

佐天「ね?それだけですよ?簡単でしょ?」

スキルアウトA「あ、あぁ……」

スキルアウトB「それくらいなら……」

佐天「じゃ、今戻しますよ~?ちょっと眩しいですから気を付けてくださいね~」

佐天「はい、どうですか?」

スキルアウトA「あ……」

スキルアウトB「み、見えるぞ!」

佐天「じゃ、もうこんなことしないでくださいね?」ニコッ

スキルアウトB「ま……」

スキルアウトAB「(……マジ天使)」

佐天「?」キョトン

スキルアウトA「あ、姉御ォ!」

スキルアウトB「お、俺ら、一生付いてくっス!」

佐天「え?」
















佐天 涙子

隠しステータス

魅力 9999

隠し能力

魅了(チャーム)

改造した時無意識に付いた能力。
自分の英雄願望を無意識に能力にしたようなもの。
大抵の相手に好かれるが、その対象によって感情は様々。

~翌日~

佐天「よし、昨日で他人に対する改造は、問題ないことがわかったね」

佐天「……若干不安だったけど、実験は成功だね」

佐天「ちょっと心苦しかったけど、あたしをちょっとでも怖がらせた罰ってことで」

佐天「さ、今日も退屈な学校にいくかなぁ~」セノビー

ブゥゥゥンキィィィィィバタン

スキルアウトA「姉御ォ!」

スキルアウトB「お迎えに来やしたぜ!」

佐天「」

初春「今日は佐天さん遅いなぁ……」

ブロロロロロ……

初春「また何か改造してるんですかね~?」

ブロロロロロ…ウイハルー!

初春「ん?佐天さん?」

キィィィィィバタンッ

佐天「乗ってく?」

スキルアウトA「おや、姉御のご友人ですかい?」

スキルアウトB「どうぞどうぞ!乗って下さい!柵川中っスよね!」

初春「」

佐天「あ、じゃあここで」

スキルアウトA「うす!じゃ、夕方迎えに来ます!」

佐天「あはは、いいよいいよ。ちょっと目立っちゃうから」

スキルアウトB「了解です!おい、今日はやめとくぞ」

スキルアウトA「わかったよ……何かあったら呼んで下さいよ姉御!」

バタンッ!ブロロロロロ…バイバーイ

初春「」

佐天「初春ー?」

初春「」

佐天「起きろ初春ー」

初春「」

佐天「初春ったら……返事しないと改造しちゃうぞっ!」

初春「それはやめてください」

佐天「つれないなぁ」

初春「さ、佐天さん、あの人達誰ですか……?」

佐天「ん?んー……舎弟?ってか友達?」

初春「あんなゴツゴツした友達がいたなんて知らなかったですよ!?」

佐天「いやぁ……昨日懐かれちゃってさぁ~……」

初春「スキルアウトの人に懐かれるってなんなんですか!?」

佐天「ちょっと罪悪感わいちゃったしね」

佐天「あたしの最初の他人改造の被験者ってとこだね」

初春「あ、その能力、他人も改造できるんですか?」

佐天「うん!例えば初春のおっぱいをこう!」

ピロン

初春「へっ?」ポヨン

佐天「ふむ……これがじーかっぷというものか……」モミモミ

初春「わぁぁぁぁあっ!!!?」

佐天「うーむ……excellent」ぷにぷに

初春「も、戻して下さい佐天さぁん!」

佐天「え?おっぱいおっきくなりたくない?」

初春「…………」チラ

ぽよん

佐天「どうする?」

初春「……元のサイズよりちょっとおっきめで……」

佐天「了解」ニヤニヤ

初春「」ふにふに

佐天「いやぁ……苦労したぜ……ちょっと揉める程度に膨らませること高等技術……誉めてくれても構わんよ?」

初春「ふにふに……」

佐天「初春ー?」

初春「えへへ……」ぷにぷに

佐天「初春ー……戻ってこーい……」

~放課後~

佐天「今日も退屈な学校が終わったね~」

初春「今日はどうします?」

佐天「そろそろ御坂さん達にこの能力バラそうと思います!」

初春「あれ?まだ言ってなかったんですか?」

佐天「うん」

初春「どうしてですか?言っても良かったと思いますけど」

佐天「いや、だってあたしまだ能力に自信なかったからさ」

佐天「いい感じに使いこなせるようになったら明かそうと思ったわけ」

佐天「八人目のレベル5ってことはさ、結構血の気の多い人が向かって来たりするらしいんだって」

佐天「だから、そういう人が来たときに、改造を使いこなせば皆守れるじゃない?」

佐天「今まで御坂さんとか白井さんに守られてた分、あたしも頑張るよ!」

初春「佐天さん……」

佐天「まぁぶっちゃけ御坂さんや白井さんの反応が気になるっていうのもあるけどね~」

佐天「さ、そうと決まったら御坂さんに連絡を……」

携帯「ヒャハハハハハ!!!メールだぜ子犬ちゃんよォ!」

佐天「ん、ありがとー」

初春「っていうかその禍々しい携帯はなんですか……」

佐天「う?これはあたしの改造した携帯の“ウロボロス”だよ?」

佐天「アプリにあったウイルスなんかを確実に駆逐してくれるんだけど、その度に兵器みたいなアプリが増えてるのがちょっと欠点かな?」ホラコレ

初春「(蒼の魔導書……?)」

佐天「うん、今日もあのファミレスに集合するみたいだね」

初春「わ、操作速度が速い」

佐天「これもこの子のいい所だよね~……ちょっとうるさいけど」

佐天「まぁサイレントマナーにすればよし」

佐天「さぁ、行こうか?」

初春「ってあれ?佐天さんそっちはファミレスじゃないですよ?」

佐天「いいんだよ初春、こっちおいでって」

佐天「はい、ここに立って?」

初春「ここは……いや、ここセブンスミストじゃないですか」

佐天「まぁまぁ、見てなって」

佐天「テレテレテレテレ……テッテレーッ!どこだろうとドアーっ!」ガチャ

初春「!?」

佐天「さぁ、いこっ?」

初春「いやいやいやいやちょっと待って下さい佐天さん!?」

佐天「何?どうしたの初春?早くしないと御坂さん達を待たせちゃうよ?」

初春「そのネーミングセンスやらそのBGMやら何やら突っ込みたいところは沢山ですけど、なんで壁にドアノブが……」

佐天「あ、あたしが付けた」

初春「勝手に?」

佐天「あたしにしか見えないし使えないから大丈夫だよ?」

佐天「ほらほら入って入って」グイグイ

初春「はわわ……おさないで下さいよ佐天さん!」

シュウウウウウウウウ









その後、学園都市に「人が消える壁」という都市伝説ができたが、これは別の話である

~ドアの中~

初春「ここは……どこですか?」

佐天「ドアの中の世界だよ」ドヤッ

初春「いや、あの……世界っていうか部屋ですよね」

佐天「まぁね」

佐天「本当はハンターハ○ターの眼鏡さんに憧れてこの能力作ったからさ~……ちょっと被っちゃったんだ」テヘペロ

初春「(だからお菓子とかペットボトルが散乱してるのか……)」






“四次元ホテル(ホテル・フォーディメンション)”

「どこ○もドアには憧れるけどそれだけじゃつまんないなぁ」
   ↓
「そうだ、なんかいい能力ないかなぁ」
   ↓
ハンターハン○ー蟻編黙読中「これや!」

佐天さんの英語力ではこれが限界だった。
眼鏡さんの能力名は“四次元マンション(ハイドアンドシーク)”なので適当にそれっぽくした。
能力はほとんど同じだが、鍵が必要ないのと、入るにも入らないにも、彼女の許可が必要となる。
見ることも触れることも、彼女の許可なしにはできない。
部屋が普通に一流なホテルのスイートルーム(中学生の知識)らしくなり、ドアが増えたことなどが違ったりする。
通称“どこだろうとドア”

初春「えっと、色々言いたいことがありますけどこんなに散らかってるのは部屋に失礼だと思うんですけど」

佐天「週1で片付けはするんだけど、奨学金が上がってね、おとといあたり調子に乗っちゃって食料めっちゃ買い込んだんだよねぇ~」

初春「もう……今度一緒に掃除しますからね?」

佐天「いやはや、初春さんには頭があがりません」アリガタヤアリガタヤ

初春「ほら、片付けは今度。今はファミレスに行きましょう」

佐天「了解!いつものファミレスの近くのドア!」ガチャ

※移動する場所(設置済みのドア)を思い浮かべながら開ける

佐天「ほいっと」

初春「はわー……本当にファミレスの目の前ですー……」

佐天「へっへーん!どうよ初春!便利でしょ?」

初春「それなら、普通に範囲無限の瞬間移動能力とか作ったらよかったんじゃ……」

佐天「そんなガチ能力楽しくないじゃん!」

佐天「こんな楽しいものあるんだから最低限楽しまないとさ!」

佐天「それに使えば使うほど、出来ることがわかっていくし」

佐天「“四次元ホテル”も物置と移動手段を兼ねてるから便利なんだよ」

初春「(仮にもホテルを物置って……)」

佐天「あ、メール」ジャコウッ!

初春「(マナーモードしてない)」

佐天「先行っててだってさ……あ、じゃああたしショートケーキ食べちゃお!」

初春「わたし、ダイエット中なんでドリンクバーだけで大丈夫です」

佐天「そんなこと言うなよ初春ぅ~!」

佐天「いつもみたいにガッツリとジャンボパフェを食えっ!」

初春「本当に危ないんですってばぁ!」

佐天「気にすんな!」

初春「無理です!」

佐天「ちょっとくらい肉がついてた方がモテるよ?」

初春「うー……」ふにっ

佐天「?」ぽよん

初春「うー……!!」

佐天「???」

御坂「おまたせー……ってあら?」ふにっ

黒子「どうかしましたかお姉様……初春?」ぺたん

初春「……」パァァァァ

御坂黒子「(なんだか知らないけどちょっと苛つく)」

初春「胸なんて飾りですよ……」ボソ

佐天「(だから改造してあげようかって言ったのに……)」

御坂「ごめんごめん、ちょっと待たせちゃった」

佐天「いえ、気にしてませんよ?」

初春「お二人もドリンクバー頼んだらどうですか?」

黒子「そうですわね、行ってきますわ。
   お姉様はどうなさいます?」

御坂「あー……ごめん、メロンソーダ取ってきてもらえる?疲れちゃった」

黒子「ふふ……了解ですの」

佐天「御坂さん、どうかしたんですか?」

御坂「あー……うん、ちょっと実験に付き合っててね」

初春「実験ですか?」

御坂「うん、一応非公開ってことらしいから詳しいことは話せないの」

初春「全然大丈夫ですよ?ちょっと興味はありますけど」

佐天「(御坂さんのステータス見てみようかなぁ)」

御坂 美琴
Lv5

HP1200/2000
MP7000/12000
物攻23
物防4
特攻7777
特防8
速23
知82
精神10







佐天「(ち、チートだぁぁぁぁぁぁっ!)」

佐天「(特攻7777って何!?)」

佐天「(おかしいよ……レベル5化け物だよ!)」

佐天「(あれ、でも精神が私の初期値より低い……なんで?)」

佐天「ん?」

御坂「佐天さん?どうかした?」

佐天「あ、いえいえっ!なんでもないです!」

御坂「そう?それならいいけど……」

黒子「お待たせ致しましたわお姉様~」
御坂「ありがとー」

佐天「(なんか知らないウィンドウがある……)」

称号

超電磁砲(レールガン)

学園都市のレベル5第三位で、最強の電撃使い(エレクトロマスター)である証。
特攻がかなり上がる。

ツンビリ

ツンとしてビリッとしてしまう素直になれない女の子に与えられる称号。
精神が少し下がる。


未だ、この恋報われず(アンフェアラヴァーズ)

未だ報われぬ恋をする女の子に与えられる称号。

佐天「(何ゲーだよ!)」

佐天「(称号補正かかってるなんて初めて聞いたよ!)」

佐天「(しかも何未だ、この恋報われず(アンフェアラヴァーズ)って!)」

佐天「(報われた瞬間死ぬみたいなそんな称号いらんわ!)」

佐天「(ん?)」

特攻が素晴らしく上がる代わりに、精神が少し下がる

佐天「(なかなか優秀……)」

佐天「(白井さんのステータスも見てみよう)」

白井 黒子
HP2250/2300
MP9000/10000
攻34
防12
特攻20
特防120
速4020
知73
精神15


佐天「やだ……普通にチート……」

初春「?」

佐天「(楽しくなってきた)」ワクワク

佐天「(称号!称号は!?)」

称号

唯一愛(歪)

歪んだ愛。
なんだか特殊な恋愛や、異端な恋をしている人に贈られる称号。
特殊防御が結構上がり、スキル“快感変化(マゾヒズム)”が追加される。

瞬間移動

瞬間移動能力者に贈られる称号。
速が著しく上がる。

佐天「」

佐天「(見なかったことにしたい……)」

佐天「(でも気になるからもうちょっとだけ……)」

嫉妬変性拳(ゼーアックビアー・グラディウス)

嫉妬の力を抱えて生きる人に贈られる称号。
攻が少し上がり、嫉妬することでさらに上昇。


佐天「(杉田ェ……)」

佐天「(っていうかあたしの知識が偏り過ぎてるだけじゃないの!?)」

御坂「ねえ」

佐天「は!はいっ!?」

御坂「さっきからちらちら虚空を見つめてるけどどうしたの?」

佐天「い、いえいえっ!なんでもないですよっ!?」

御坂「そう?それならいいけど……何かあったら相談してよね?私達友達なんだから」

佐天「は、はい!その……ありがとうございます」

御坂「別にまだなにもしちゃいないわよ」クスクス


  バン   はよ
バン (∩`・ω・) バン はよ
  / ミつ/ ̄ ̄ ̄/
  ̄ ̄\/___/


バンバンバンバンバンバンバン
バン     バンバンバン
バン (∩`・ω・)  バンバン
 _/_ミつ/ ̄ ̄ ̄/
   \/___/ ̄


    ; '  ;
     \,( ⌒;;)
     (;;(:;⌒)/
    (;.(⌒ ,;))'
 (´・ω((:,( ,;;),
 ( ⊃ ⊃ / ̄ ̄ ̄/__
    \/___/

佐天「じゃあ早速なんですけどいいですか?」

御坂「え?」

佐天「白井さんにも聞いて欲しいんですけど……実は……」

黒子「?」















佐天「あたしようちえんせーだったんです!」ちまーん

御坂「」

黒子「」

初春「なんでさ」

佐天「とまぁそんな感じで……」

御坂「ちょっと待って、今の私達理解してないからね?全然一部たりとも理解してないから」

黒子「ちょっとまばたきした瞬間に友人がいた場所に幼児ってどんなホラーですの」

初春「佐天さん黙ってください!私が説明しますから!」

佐天「えー!ういはるおねーちゃんいじわるだよー!」ブー

初春「漢字を使いなさい!」

御坂黒子「(とりあえず可愛いことはわかった)」

~説明中~

御坂「なるほど……レベル5に……」

黒子「レベル0からいきなりだなんて……飛び級にも程がありますの」

初春「私もびっくりしました」

黒子「で、佐天さんはなんていう能力をお持ちなんですの?」

御坂「あ、それ私も気になる!」

御坂「新しいご同輩の誕生ですもの、祝ってあげなきゃ!」

黒子「先ほどの幼児になったところからして、肉体操作系ですか?」

御坂「時間操作とかもアリね」

佐天「改造ですよ」

御坂「改造?」

佐天「はい、改造です」

佐天「それこそ世界の理から成り立ち、過去未来常識に至るまで全てを改造できる能力です」

御坂「……はい?」

初春「一応、証拠とか見せましょうよ……」

佐天「おおっとそうだった」

佐天「では御坂さん、いきますよ?」

御坂「へ?」むにゅん

御坂「!?」ぽよん

佐天「幻想御胸(バストアッパー)……なんちて」ワキワキ

幻想御胸(バストアッパー)

手で触れた人間の胸の大きさを操作出来る能力。
直に改造した方が早いとか言わない。
やはり触れて揉んでこそおっぱいby佐天

御坂「は、わ……?」ぽよん

佐天「推定Dカップの美乳に早変わりでござい」

黒子「くっ……!こ、この破壊力……!慎ましやかなお姉様のお胸も最高ですが、これもまた格別……!ああっ!揉みしだきたい!」タラァ

初春「白井さん鼻血鼻血」

佐天「さらにこう!」モミッ

御坂「あんっ!」

ぽよよん

佐天「圧巻のFカップ」

御坂「やめ……やめて……さてんさ……あっ」ウルウル

黒子「」ガフッ

初春「(堕ちた……)」


  バン   はよ
バン (∩`・ω・) バン はよ
  / ミつ/ ̄ ̄ ̄/
  ̄ ̄\/___/


バンバンバンバンバンバンバン
バン     バンバンバン
バン (∩`・ω・)  バンバン
 _/_ミつ/ ̄ ̄ ̄/
   \/___/ ̄


    ; '  ;
     \,( ⌒;;)
     (;;(:;⌒)/
    (;.(⌒ ,;))'
 (´・ω((:,( ,;;),
 ( ⊃ ⊃ / ̄ ̄ ̄/__
    \/___/

佐天「まあ、こんな感じなんですが」

御坂「なんで、私の胸で証明したの……」

佐天「そこにおっぱいがあったからです」キリッ

黒子「GJですの」b
佐天「ふふん」b

初春「なんで二人して仲良さげなんですかこの変態同盟」

御坂「(元のぺったん……)」ペターン

御坂「……」ツンツン

佐天「というわけで、第8位になった佐天涙子をよろしくです」

黒子「しかしまた……なんとも反則的能力ですわね」

御坂「えぇ……なんていうか……勝てる気がしないわ」

黒子「世界の理を改造……むしろ改変ですかしら?」

黒子「つまり、“誰も佐天涙子に攻撃出来ず、逆らうことも許さない”と、この世界の常識を改造すれば……世界征服すら可能な能力」

御坂「人の能力さえも奪えるし、他人の存在を消すことも可能……能力なんかいくらでも作れる正真正銘の多重能力者(マルチスキル)」

黒子「極端な話、“なんでも出来る能力”と言った方が早いですわ」

初春「そんなチートな能力だったんですね……佐天さんがホイホイ使うからちょっと実感わきませんけど……」

佐天「いやいや、そんなのはつまらないですよ!」

佐天「例えば、ポケ○ンで喋りかけただけでトレーナーに勝利」

佐天「って改造コードがあったとしましょう!」

佐天「話しかけて、勝って……繰り返しですよ?つまらないですよね~?」

佐天「どうせなら、どうぐとか、絶対覚えないわざとか、そういうものを改造して遊びたい派なんですよあたしは」

佐天「フシ○バナがせいなるほのおとか、バク○ーンがエアロブラストとか!」

佐天「考えただけで燃えますよね!」

佐天「それに、あたしはこの能力で世界征服する気も、人類補完計画を実行する気もないですし」

佐天「ま、前に初春に言ったとおもいますけど」

佐天「あたしは、今が楽しければ、それでおっけー!ですよ!」

御坂「自分が面白いならいいねえ……なんか、らしいわね佐天さん」クスクス

佐天「あ、でも御坂さんとかスキルアウトとかに喧嘩売ったりしませんからね!ちょっと前まで無能力者だったんですから、怖いです!」

黒子「でも、もし反対に喧嘩を売られたらどうするおつもりですの?」

佐天「そりゃ抵抗しますよ?これで!」

どん

初春「?」

黒子「なんですかこれ?……銃?」

御坂「っていうかこんなのどっから出したの……」

佐天「よっくぞ聞いてくれました!」

佐天「こいつは任意の人にしか見えない銃でして、あたしの改造のなかでも五指に入る最高傑作!」

佐天「その名も!」

















佐天「ジ ェ ノ サ イ ド ブ レ イ バ ー !」

ジェノサイドブレイバー

佐天さんの最高傑作のうち五指に入る魔改造銃。
自分に向かってくる能力者の能力を完全に、自動的に打ち消し、その能力者に自動で射撃を行う。
その弾丸は山を貫き、海を割り、重力を払い、ベクトルを無視し、次元を超え、どこまでも追尾して標的を昏倒させる。
殺しはしません。

佐天「一応何日か前からこれをいつも背中に背負ってたんです」

御坂「え、こんなでかいのを?」

佐天「認識出来ない人には触れないようになってますから邪魔にはならないです」

黒子「見えないようにするのお好きですわね……」

佐天「見えなければそれだけこちらの攻撃が当たりやすく、且つわからん殺しできますし」

御坂「あぁ、それいいわねー……あたしのレールガンは派手だから……」

黒子「(わからん殺し?)」

初春「(なんですかね?)」

御坂「でもそれじゃ能力による攻撃しか反応できないわよ?」

佐天「スキルアウトとか、殴りかかってくる人には、佐天パンチを喰らわせてやりますから大丈夫です」

佐天パンチ
佐天さんの全力全開パンチ。
ものすごいパンチで、一撃でビルを倒壊させる位の威力を持つ。
ぶっちゃけ人に向けるのは危ないのでやらないが、威嚇には使う。
こないだのスキルアウト襲来事件後に習得。

黒子「(怖い)」

初春「(ステカンストは伊達じゃないですね……)」

御坂「で、他には何かあるの?
   弾薬自動精製にマルチロック?」

佐天「後はステルス機能とか……それくらいですね」

御坂「わはー……化け物スペックじゃない……扱いきれるの?」

佐天「自動的に迎撃してくれますから大丈夫ですよ?
   それに、これあたしの2倍位重いですから」

黒子「(とんだ不良品質ですの)」

初春「(佐天さんには鬼金でしょうね……)」

ドカーン!

御坂「……?
   爆破音?」

佐天「また銀行強盗ですかね?」

黒子「笑えない冗談ですわ……」

カネダセオラァ!

『…………』

佐天「マジでしたね……」

黒子「あーもう!行きますわよ初春!」

初春「は、はい!
   佐天さん、大人しくしててくださいね!」

黒子「お姉様もですわよ!」

佐天御坂『はいはーい』

御坂「さて、どうする佐天さん」

佐天「勿論」

ジャキン

佐天「ここから制圧しますよ♪」

ジェノサイドブレイバー「ブルァァァァァァァアアァァァッ!!!!!!!!!」

御坂「そうこなくちゃ」バチッ

御坂「ワクワク」

佐天「ターゲット確認」

御坂「わ、ディスプレイ出てきた」

佐天「このレーダーの赤い点がレベル3の能力者でこっちの黒がレベル4です」

佐天「で、これがターゲットのデータです」

御坂「発火能力者と、透視能力者。
   念動能力者ね」

佐天「あたしたちが初めて会った日といい、発火能力者は荒っぽい人が多いんですかね?」

御坂「どうなのかしらね?」

佐天「ロックオーン」

ワレラハカミノダイリニン
シンバツノチジョウダイコウシャ
ワレラノシメイハ
ワガカミニサカラウグシャヲ
ソノニクノサイゴノイッペンマデモゼツメツスルコト

佐天「マルチロック」ピピ……

佐天「ファイア!」

エエェェェェェェェイメェエェェェェェェェン!!!!!!!!

全長約179cm、重さおよそ97kgの巨大な銃。
“ジェノサイドブレイバー”と呼ばれる銃は、その銃口から弾丸を吐き出した。
佐天の改造する能力によって、創り出された有り得ない銃は、殺傷能力を持たず、ただ標的を昏倒させるために創られた。
が、この銃には意志があった。
主の為に。主の為に。
その為なら多少なりともやり過ぎても構わないと考えていた。
実際、主の佐天は、余裕そうな顔をしつつ、内心では脅えていた。
ある程度の修羅場をくぐり抜けたとはいえ、たかが中学生。
一年前はまだランドセルを背負っていた女の子である。
銀行強盗に脅えぬはずがない。
たとえ自分が当事者でなかったとしても。
さらに、先程現場に向かった親友を万が一にも失ってしまっては恐らく立ち直れない。
せいしんパラメータMAXでも心折れないわけではなく、恐怖しないわけではなかった。

それを感じ取ったジェノサイドブレイバーは、確実に犯人を無力化すると誓った。
昏倒させるために殺傷能力はないが、昏倒というにも色々ある。

「(毒……とかな)」

顔があれば、間違いなくにやりと、狂気をこめた笑みをうかべていただろう。
まぁ、主は殺戮を望んではいない。
ならばやることは一つ。

『エエェェェェェェェイメェエェェェェェェェン!!!!!!!!』

弾薬精製で精製された弾薬に、銃としての威力はおろか、実体すらなかった。
持つのは毒。
血液に触れて数秒で溶け、体内に毒を残す毒を与える事以外考えない銃弾。
その弾丸は、四人の哀れな子羊に迫っている。

発火能力者の肩に着弾。
その能力者は次の瞬間白眼を向いて倒れた。

強盗b「お、おいどうした!?」

強盗c「なんだお前!何をしたんだよ!」

二人の強盗は慌てふためいた。
ただでさえ人質が店員と一人の客しか居なかったのに、店員は老人が1人。
まぁだからこそ狙い目だったのだが。

「え、俺のせいなの?」

人質の彼は無能力者だった。
それに、自分達は油断せず銃とナイフを持っていたのだ、楽な仕事といえばそうだった。
ただ、目の前にいる無能力者が何かをしたとしか考えられない。
念の為透視能力者のbが透視を行なったが、武器はおろか、持ち物は財布だけ、しかも200円しか入っていない。
一体何があったのか。
そう考えているうちに、そのbが倒れた。

強盗c「b!?」

外傷はなかった。
無能力者の彼も、何が何だかわからない顔をしている。

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