処女作品となっております。
某動画サイトにて轟沈動画を見ていてやってみたくなりました。
基本短いものです。 ついでに人によっては軽く萎えたりします。
色々とおかしいとこもあるかと思いますが処女ってことで勘弁してください(ニッコリ
書き忘れましたが書き溜めはありません
んでは さっそく。
自分が提督になってから早数ヶ月。
初めは、自分が提督になるなんて思ってもいなかった。
提督になって、何をすればいいんだ。 何が、出来るんだ?
何時も、人の目を見ず、人の顔色ばかり伺って、言われた事だけを淡々とやって・・・
そんな、自分のしたいことも見つけられない自分が。
「・・・なんで、俺だったんだろうな」
そう呟くと司令室に自分の声だけが響く。
あの頃の・・・鬱陶しいとまで思った彼女らの声は聞こえない。
あの時は、楽しかった・・・のか?
この埃っぽい部屋には彼女たちが任務を終えると帰ってきて、勝手に膝に座ったり。
勝手に談笑しだしたり、勝手に部屋の掃除を始める奴までいた。
自分はその光景が当たり前だと思っていたんだ。思いたかったんだ。思い込んでいたんだ・・・。
あの時は、やはり楽しかったんだ。
賑やかな談笑も、掃除をする忙しそうな姿も、この部屋の扉を叩く音さえ、ない。
今は山のように積まれた書類と、埃の被った自分の机。
なんで、こうなった? どうして?どうして、どうして。
振り返るのは怖い。だが、歴史は振り返り、見なければならない。
こんなどうしようもない自分の愚行を、見て嘲笑してやろう。
その日は、何時になく晴れ渡っていて、波も穏やかだった。
椅子に座り、いつものように彼女たちを待っていた。
まだ時間があったので紅茶を飲むことにしたんだったかな。
こんな風に自分の行動は覚えていない。覚えているのは、あの一瞬。
時間通りに集まった彼女たちにその作戦を伝えた。
「今回はあの沖ノ島への出撃となる。おそらく、ここが山場になるだろう」
沖ノ島。その言葉で彼女たちの顔が強張る。
強張った原因は恐怖か、それとも、興奮か。
空気までピリピリと張ってるような感じさえした。
「大丈夫だ、お前たちなら出来る、きっと、できる」
そう、言い聞かせた。
今思えば、あれは自分自身に言い聞かせてただけかもしれないな。
沖ノ島での海戦は極めて順調と言えた。
「聞いていたものとは随分と違うな、圧倒的じゃないか」
そう、慢心した。圧倒的とは言ったものの、彼女たちは少しばかり傷を作っていた。
だがこの程度なのだ。フラグシップを率いてるお相手さんもこのような連中なのだろうと決め付けてしまった。
でも大丈夫、勝てる。そう確信してしまった。
「・・・・・・あり、えない・・・」
結果から言えば彼女たちは轟沈、フラグシップの娘は自分を鎮守府まで運んだ後、入渠する間もなく轟沈した。
なぜ、彼女は自分なんかを助けたのだろう。
一緒に過ごしてきた姉妹艦や、楽しく談笑をしていた仲間を、轟沈させた自分を。
慢心で、全てを崩した自分を。憎くて憎くて、たまらないはずの自分を。
あの時、沈む最後の一瞬の彼女の顔は、覚えていない。
笑っていたのか。自分を睨み付けていたのか。泣いていたのか。
もう、分からない。ワカラナイ。
・・・あの日、自分は今まで築いてきた全てを失った。
それから、どれだけ日数が、月日が過ぎたのか知らない。
今、自分は何もしていない。何も出来ない。
彼女たちが居れば、こんなにだらけている自分を叱ってくれて、無理やり引っ張って。
こんな狭くて苦しくて寂しい色の消えた世界から連れ出してくれるんだろうな。
・・・・・・?
なぜ、だろう。懐かしい声が聞こえた気がした。
その声は、窓から聞こえる、気がする。
体が勝手に動く。窓に手をかける。 窓を、開けると。
風だ。風が吹いてきたんだ。
自分を包み込んで、過ぎ去っていく、心地良い風が。
次に、雲1つない青空が、目に映る。
太陽が、海を照らす。海は、荒れてなく、とても落ち着いてる。
太陽の光を一身に受けて、ゆらゆらと揺れている。
ぁ。 ああ。 ああ、そうだったな。
「・・・あの日も、こんなに良い天気だったな」
いつものように、出撃して、帰ってきたのは、自分だけ。
少し、体が震えた。寒いわけじゃない。でも、震えてるんだ。
震えは収まらず、酷くなっていく。
がたがたと歯まで鳴り出す始末だ。情けない。
「ふ、ふふ、ふ、今頃、恐れ、るのか・・・は、は、はは・・・」
寒い。身体は寒くない。でも、すごく寒い。なにが、そんなに寒いのだろうか。
そんな風に、震えていると。
昔、酷く苦しめられた重さを感じた。懐かしい、あの重さを。
彼女たちが自分にしがみ付いている重さを。
「・・・いるのか?お前たちは、そこに、いるのか?」
返事は、返ってこない。代わりに、ぎゅっと力強く抱かれるような感覚を感じた。
そして、風に吹かれ消えるかのように、重さが抜けた。
震えは止まっていた。
あれは、自分に何を伝えようとしていたのか。
まだ、はっきりと分かるわけじゃない。
ただ、止まっているのは、非常につまらない。そう思えてきた。
動け。動け。
体が、動く。朝、入ってきたら、必ず最初に行う動作をしようと、動く。
彼女たちが俺を恨んでいるのかすら知らない。
もし恨んでいるのであれば、俺はそれを背負う。
逃げてるだけじゃ、何も変わらない。
埃の被ったコイツを叩いて埃を落とす。
「・・・随分と埃、被ってたんだな」
彼女たちは英雄だ。俺を助けた英雄だ。沖ノ島で散った、英雄だ。
でも、これ以上英雄はいらない。
「さて、始めるかな」
もう、誰1人落とさない。
そう決めて、深く帽子を被った。
END
ガチャッtrrrr・・・trrrr ア、マミヤサン?チョットヘヤノソウジトカスルカラヒトアツメテホシインダ
エ?ナンデキュウニヤルキダシタカッテ? ハハハ、ヒトハミンナソウダヨ
すっげぇペラペラな内容ですけど終わります・w・
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