女型の巨人「!?」 (25)

巨大樹の森の中を、女型の巨人が駆ける。その理由はただ一つ、エレンという巨人に変身できる少年の誘拐である。
女型はそのためなら何事も厭わぬ覚悟であり、事実すでに何人もの兵士を力でもってひねりつぶしてきた。

女型「……!」

そうやって、遂にエレンを視界に捉えた女型の前に、何者かがその行く手を遮らんと飛び出した。
巨人を前にしても躊躇する素振りすら見せぬ、勇敢で腕もある兵士であると一目で分かるようだ。

しかしそれが何だというのだろう、どんなに強くても、例え最強と謳われる者であろうとも、巨人化した自分に単身で勝てるわけがない。
女型はそう確信していた。
そしてすぐさまそれを立証するかのごとく、目の前の人間を薙ぎ払うように右腕を振った。

バシ、と音がして、女型の腕が
否、駆けていたその全身が止まった。まるで何かにせき止められたように。

女型「!」

叩いた感触はあった だが、それだけだった。飛び散る血の温さも、砕ける刃の冷たさも感じない。
なにより、まるで巨大な壁を叩いたかのような感触。
思わず巨大樹に引っかけたのかと女型は戸惑う。しかし、伸びた腕の先には樹どころか枝すら無い。

女型「!?」

その時、女型の巨体が大きく後ろに弾かれた。
女型はとっさに受け身を取ろうとするも、出来ずにそのまま倒れた。
そして女型は気付く 右腕が、二の腕から無くなっていることに。

訳も分からず、吹き飛ばされた方を女型は見た。するとそこには、今つぶしたはずの兵士が宙に留まっていた。
ただ、よく見るとそいつはおかしい事に気付く。
巨人の攻撃を受けて平然としているのもそうだが、まず刃はおろか立体機動装置すら身に着けていない。
なのに何故か宙に留まっている、ひとりでに浮いているのだ。

女型の思考は混乱する
なんで浮いている?
なんで腕がない?
なんで人間なんかに?
なんで?なんだ?なんだお前は!?

俺「俺だ」

終わり

ミートボール

>>18
なにレスしてんだはやく続き書けよ

>>21
>>7

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