小鷹「理科、俺とセックスフレンドになってくれ」 (452)

放課後 屋上にて

小鷹「はぁはぁ、理科お前やるな」

理科「先輩こそ」


小鷹「なぁ、理科」

理科「はい?なんですか?」




小鷹「俺とセックスフレンドになってくれ」

理科「え?なんだって?」



小鷹「いや、だから俺とセックス」

理科「聞こえましたよ!?聞こえた上で聞き返したんですよ!なんで今、このタイミング、この瞬間にそんなことを言うんですか!?」

小鷹「いや、お前が頼ってくれって言ったし、それに俺自身が我慢する事無いって言ってくれたじゃねぇか」

理科「言いましたよ!言いましたけど、理科がほしかったのはそんなセリフじゃ無いんですよ!」

小鷹「じゃあどんな言葉だったらよかったんだよ?」

理科「どう考えたって【友達になってくれ】しかないでしょうが!!」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1374806208

テレビ放送からだいぶ経ちますが最終回の屋上の決闘シーンの後です

小鷹「じゃあセックス友達になってくれ」

理科「まったく変わってねぇよ!!セックス友達ってセックスフレンドとナニが違うんですか!?
   私たちは屋上で、今!一対一のタイマンを果たしたんですよ!?そのボロボロになった二人の間に芽生えるのは友情!もしくは愛情じゃないんですか!?
   それをあなたはこともあろうか【セックスフレンドになってくれ】ってムードもへったくれもあったもんじゃないですね!」

小鷹「理科。セックス友達っていうのはな、セックスもしちゃうような友達の事を言うんだ。通常のセックスフレンドの関係というのはすごくドライだ。
   セックスをするだけの関係ってやつだ。だがセックス友達は相手に友情を持ちながらもセックスをしてしまう関係なんだ。もちろん恋人とは違う。
   俺は理科とそんな関係を築いていきたいと思っている」

理科「なにもっともらしい事言ってんですか!?ていうかそれ嘘ですよね!?リア充の流行に疎い理科でも騙されませんよ!?」

小鷹「っち、ばれたか」

理科「ばれたか。じゃねえよ!!大体星奈先輩の事放っておいて何で今理科とセックスフレンドなんですか?」


小鷹「理科、まず星奈の事だが、これから部室に行って話をつけてこようかと思ってる」

理科「え?そうだったんですか」

小鷹「ああ。俺にとっては隣人部の存続は最優先事項だからな」

理科「それは理科も同じです。隣人部が無ければ今の理科はありません」

小鷹「そのあとは理科、俺とセックスし」

理科「なんでそうなるんだよ!?」


小鷹「いや、お前散々俺とやりたいやりたいって言ってたじゃねえかよ」

理科「確かにそうですが・・・そもそも何で今更理科と肉体関係を持ちたいと思ったのですか?」

小鷹「今更ってわけじゃねぇよ。前にも言ったけど俺から見て理科はかわいいし、そういう目で見てなかったといえば嘘になる。
   俺が今一番抱きたいと思ってるのがお前だ。理科」

理科「」カァァァ

小鷹「どうした理科?顔真っ赤だぞ?」

理科「そんなこといきなり言われたら誰だって照れるに決まってるじゃないですか!」

小鷹「珍しく本音をまっすぐぶつけてみたんだが」

理科「本編でそれを言ってください!まったく!それで、どうしてセックスフレンドが欲しいんですか?」

小鷹「お前あんだけの同世代の女の子に囲まれてるんだぞ・・・
   夜空は黒髪正統派美少女、星奈はその名が表すとおり肉感が半端ねぇし、幸村は自分が女だと自覚してから妙に距離が近いし、
   理科はことあるごとに下ネタ連発してくるし、ぶっちゃけ溜まってるんだよ!」


理科「えらくぶっちゃけましたね。それでは理科ではなく他の方でもいいのでは?正直隣人部員ならほぼ確実に落とせるかと思いますよ」


小鷹「そうかもな。でも考えてみろよ。
   まず星奈とセックスしたとしよう。あいつは理事長の娘で、俺の幼馴染で、親が決めた許嫁だ」

理科「それに加えてあのルックスですか・・・これでもかと言わんばかりの重装甲フルスペックですね」

小鷹「あいつの親父さん、つまり理事長はどうやら俺と星奈を本気で結婚させようと思ってるらしい。
   俺と星奈が一回でもセックスしたと知ればあれよあれよ言う間に婚約させられ学生結婚だろうな」

理科「親馬鹿そうですもんね~星奈先輩のお父さん」

小鷹「ん?お前会ったことあるのか?天馬さんと」

理科「ええ。入学の際にお話させていただきました」

小鷹「そうだったのか。じゃあ話を戻すぞ。星奈も星奈で俺と関係を持ったことを隠せるとも思えない。
   おそらくどっかでボロがでるだろうな。そうなった時に周りの人間は今回以上に動揺して隣人部は自然消滅だ」

理科「周りの人間といいますか夜空先輩ですけどね」

小鷹「ああ、これでは俺のしてきた優柔不断な朴念仁ライフが無駄になる」

理科「やっぱり自覚はあったんですね・・・」

小鷹「まあな」

理科「ドヤ顔しないでください。ムカつきます」

小鷹「すまん」

小鷹「んで、次は夜空だ」

理科「夜空先輩はすぐですよ!すぐ!」

小鷹「そう思うだろ?実際そうかもしれないが関係を持った後が大変だ」

理科「と、言いますと?」

小鷹「まずたかが一回のセックスで恋人面するだろうな」

理科「ひっど!してもいないのになんて事言うんですか!?」

小鷹「俺のプライベートまで管理してきそう。何かにつけて会う口実を見つけては会いに来そう。あと現時点でも若干重い」

理科「これ夜空先輩が聞いたらこれが原因で隣人部が廃部になりますよ・・・」

小鷹「それでいてつまんねぇセックスするのな!」

理科「したことないんですよね!?」



小鷹「まあ冗談はさておき。おそらく俺と夜空が関係を持ったら隣人部は夜空にとって用無しだ。
   俺はまだ隣人部でみんなと楽しく友達やっていたいんだ」

理科「綺麗にまとめたつもりかも知れないですけど途中最低な発言ばっかりでしたよ」

小鷹「え?なんだって?」

理科「まだ言うか!」

小鷹「要約すると夜空はヤンデレ化しそうで怖いって事だ」

理科「ごめんなさい夜空先輩。否定ができません」



小鷹「ま、こんな所かな」

理科「まだ幸村君とマリアさんと小鳩さんが残ってますよ?」

小鷹「マリアはまだ子供だし小鳩は俺の妹だ。幸村は・・・なんか気がひける」

理科「幸村君だけ理由になってないですよ!
   じゃあ理科はどうなんですか!?理科をセックスフレンドにしたいと思った理由は?」

小鷹「俺が隣人部を大切にしたいって思ってるのはお前も分かってくれてると思うんだが、理科となら他のみんなにばれずにうまくやっていけそうだと思ったんだ」

理科「先輩・・・」



小鷹「それに隣人部で最も俺の股間を熱くさせてくれたのがお前だからな」

理科「ふぇっ!?いきなり何いってるんですか!?」

小鷹「しょうがないだろ。お前ほかの奴らと違ってボディタッチ多いんだから」

理科「いや、でもそんなにハッキリ言われると、嬉しいような、恥ずかしいような」


小鷹「じゃあセックスするか」

理科「しねえよ!!ていうか小鷹先輩キャラ変わりすぎじゃないですか!?もしかしてさっきの理科の攻撃で変なとこ打ちました?」

小鷹「いや、普段の俺がほとんどこんな感じなんだよ。隣人部にいるときやお前といるときは自制してるんだ」

理科「にしたってキャラ変わりすぎですよ」

小鷹「ハイテンションな変態を演じてたお前に言われたくねえよ」

理科「あ、あれはあくまでも理科の持ちうる人格の一つであって決して嘘では無いと言いますか、なんと言いますか・・・」

小鷹「いいよ。気にしなくて。あれはお前なりの精一杯の頑張りだったのを俺は知ってるよ」

理科「小鷹先輩。そう言ってくれると助かります」



小鷹「俺は隣人部で誰よりも周りが見えて、誰よりも空気が読めて、誰よりもやさしい理科を知ってる。
   だからこそ俺はお前に惹かれてお前を隣人部で誰よりも好きになったんだ」

理科「せんぱぁい・・・」ウルウル





小鷹「だから理科。俺とセックスフレンドになって」

理科「言わせねぇよ!!」

小鷹「この流れだとイケる気がしたんだがなぁ・・・」

理科「危うく理科も落とされかけましたよ!」




小鷹「まあ。でもこの前の星奈の告白で大きく状況が変わった。俺は逃げ出す事しか出来なかった・・・」

理科「先輩・・・」

小鷹「だけど今日決心がついたよ。理科お前のおかげだ。ありがとな」

理科「いえいえ!隣人部員として当然のことをしたまでですよ!」

小鷹「とりあえずこれから星奈のところに行ってくる。セックスフレンドのことはひとまず置いておいてすべてが解決した後だな」

理科(忘れはしないんですね)

小鷹「じゃあな。星奈の所行ってくるわ。
   今夜どうなったかだけ連絡してもいいか?」

理科「はい!よろこんで!お待ちしてますよ。頑張ってくださいね小鷹先輩!」




小鷹「よし!じゃあ行ってくるか!」

今回はこれで終わりです。
また書きたまったら来ます

短いですがちょっとした補足みたいなおまけ書きました。

屋上にて




夜空(もうやめてくれ、理科。小鷹をそれ以上傷つけないでくれ・・・)


「あなたが我慢してちゃしょうがないじゃないですか!!」


夜空(私たちのせいで小鷹を苦しめていたのか。だけど好きになってしまったものはしょうが無いじゃないか)


「お前は一体どうしたいんだよ!?」


夜空(私は・・・)


「僕は友達が欲しいんだよ!!!」


夜空(小鷹お前さえいればそれで)




「やるなぁ、お前」

「先輩こそ」




夜空(私は今まで何をしてきただろう。
   変な意地を張らずに今の理科のように正面からぶつかれば小鷹は受けれいれてくれたのだろうか)


「ははは、はははは」


夜空(なんて私はみっともなくて、浅ましいのだ)


「なぁ理科」

「はい?なんですか?」


夜空(やめて。聞きたくない)


夜空はその場から逃げ出した。



「俺と――――フレンドになってくれ」


夜空は風に消えた言葉を背中で聞いた。



夜空(よく聞こえなかったけど○○○フレンドって言ってたな。なんて言っていたんだろう)



夜空(おそらく【ベストフレンド】に違いない。もう私ではお前の隣にいる事は出来ないのか、小鷹)



その日
【旅に出ます。探さないでください】
そんな簡素なメールを残して三日月夜空は隣人部から姿を消した。

小鷹と理科との会話は聞かれて無かったんだ!
そうじゃないと夜空さん社会復帰が出来なくなってしまう!
自分の文章力じゃ風呂敷を畳めなくなる!
書いてる時は夜空が聞いてるって事すっかり忘れて書いてたんだ!

だからご都合主義だけど勘弁してください。

再開します。
ステラやケイトは?とありましたが忘れてました。ごめんなさい

今更ですが注意事項

小鷹がまるで別キャラ
今回に関してはオナニーとセックスという単語がいっぱい出てくる
エロい単語は出ますがエロくない
ご都合主義

それとは別に何かあれば言って下さい

べんべんべん べんべんべん←三味線の音

幸村「みなさまご無沙汰しております。わたくし活弁士役の楠幸村と申します」


べんべん


幸村「この度はこのような拙い物語にお付き合いいただき誠に感謝申し上げます」


幸村「本日はわたくしが僭越ながらこれまでのお話とこのSSでは語られないであろうストーリーの概要を説明させていただきたく、
   馳せ参じました次第であります」


幸村「兄貴と理科殿がお互いの意地と誇りをかけて決闘を繰り広げ、夜空の姉御が失踪した後、
   理科殿の科学力と星奈の姉御の経済力でどうにか姉御を連れ戻しました」


べんべん


幸村「そして兄貴は隣人部存続の為に我ら部員全員を前にして思いの丈をぶつけて下さるのでありました」


べんべん


幸村「今から始まるのは夜空の姉御失踪事件解決から数日後のお話です。
   物語の根幹に関わるお話はもうすぐ発売される《僕は友達が少ない 第9巻》にてご確認ください。
   このSSではその辺の話をすっとばしていきたいと思います。ご了承ください」

べんべん


幸村「屋上での一件があった後、兄貴がありのままの自分をさらけ出せるのは理科殿といる時だけでした。
   そんな兄貴は度々息抜きの為に理科室に訪れているようです。そして今日も兄貴は理科室に訪れ理科殿にセクハラする事と思われます」


べんべん


幸村「それでは本編では絶対に見る事が出来ないであろう、
   セクハラ満載のどこかぶっとんだ兄貴と全力でツッコミを飛ばす理科殿をどうぞごゆっくりとご鑑賞ください」




べんべんべん

~~理科室~~

コンコン

理科「はい、どうぞ~鍵は開いてますよ」

小鷹「おじゃましまーすっと」

理科「いらっしゃいませ、小鷹先輩。今お茶出しますから」

小鷹「いいよ、そんな気使わなくても」

理科「いいんです。先輩はお客さんなんですから」

小鷹「悪いな」

理科「はいどうぞ」コト

小鷹「理科室だし、まさかと思ったけどビーカーにお茶淹れたのか・・・」

理科「嫌なら飲まなくて結構ですよ?」

小鷹「いやいや!頂きます」ズズズ




理科「今日は隣人部に顔出すんですか?」

小鷹「んん~こないだの一件があってから顔を出しにくい」

理科「また逃げるんですか?せっかくみんな隣人部に戻って来てくれたのに」

小鷹「戻って来てくれたのはいいんだけど皆がやけに仲良さげで男一人では居ずらいんだよ」

理科「それは小鷹先輩が皆を説得して、部員全員がお互いにもう友達だって自覚した結果じゃないですか」

小鷹「それはそうなんだけどな」

理科「なんやかんやありましたけど夜空先輩も戻ってきてくれて、隣人部も元通りになってよかったですよね」

小鷹「そうだな。でもこれからも気は抜けないけどな」



理科「それにしてもまさか解決方法が皆さんに向かって【俺たちもう友達だろ!】で押し通すとは」

小鷹「恋だの恋愛だの言わせるよりこっちから向こうの出鼻を挫いてやるぜ作戦だ」


理科「星奈先輩や夜空先輩の気持ちを考えるとなんとも言えないですね」

小鷹「俺だって出来る事なら全員と恋人になって皆を幸せにしたいけどそうはいかないだろ?」

理科「それこそエロゲの世界ですね。現実にはありえないです」

小鷹「だろ?だから俺は皆に俺たちは最高の友達、親友だ!って言ってやったんだ」


理科「あの時はあの場にいた全員があっけに取られてなんとなく納得してしましたけど、要は
   【俺は皆の事好きだけど、LOVEじゃなくてLIKEだぜ】って事ですよね」
   
小鷹「みんなの中に友情が芽生えたんだからいいだろ」

理科「まぁそうかもしれないですけど・・・」

小鷹「それに、友情が恋愛感情を紛らわせてくれるかもしれないだろ?」

理科「それが一番の狙いなんじゃないですか?」

小鷹「まあな」ニヤ

理科「相変わらず理科と二人で話す時だけはクズいですね」

小鷹「俺なりの処世術だよ」



理科「当人たちが聞いたらどう思うか」

小鷹「うまくやるよ。
   いざとなったら【難聴スキル】と【健忘スキル】と【急性腹痛スキル】を同時発動させていったんその場から撤退してみせるさ」

理科「結局逃げてるじゃないですか!あと何気に新しい逃げ技習得しないでください」

小鷹「他には【家事を思い出すスキル】と【急に親父が帰ってくるスキル】と【もう面倒くせえから片っ端から全員肉奴隷にするスキル】とかがあるな」

理科「最後の何ですか!?そのハーレムルート一直線なヤツ!」


小鷹「ちなみに俺の脳内ではほぼ毎日発動してるぞ【もう面倒くせえからry】」

理科「ああ脳内スキルですか。それなら理科もありますよ。
   【リア充を無差別に爆破させるスキル】や【自分よりスタイルが良い女のチチをもぐスキル】です」


小鷹「自分のオリジナルの技作っちゃうなんてかわいい所あるんだな」

理科「先輩が言い始めたやつじゃないですか!!」

小鷹「ははは、怒るなよ。お詫びにセックスしょうぜ?」


理科「まだ言いますか。確かに理科は以前セックスフレンドになりましょうなどと言いましたが、
   あの、その・・・先輩が本気にするとか、思っていなくて・・・ですね。だから、その・・・ごめんなさい!」



小鷹「なんだ?そういうプレイか?」


理科「ちげえよ!!なんで素の先輩はそんなに頭の中ピンク色なんですか!?そういうのは理科の役目でしょうが!」


小鷹「俺だって色々あるんだよ!俺が言う下ネタとお前が言う下ネタでは皆の受けとらえ方が違うんだ、
   二人っきりの時くらいいいだろ?俺だって下ネタとか言いたいんだよ」


理科「ま、まぁ、あれですよ、理科しか知らない皆さんには秘密の小鷹先輩っていうのも悪くないですし良いですけど・・・」


小鷹「じゃあ俺は今から理科の秘密の花園を拝ませてもらおうかな」ゲヘヘ

理科「おっさんか!全くもう。これじゃ理科の中で小鷹先輩の好感度がだだ下がりですよ?」

小鷹「そうなったら【もう面倒くせえからry】発動でお前以外の隣人部の女抱きまくって理科が俺に嫉妬するように仕向ける」

理科「ゲスい!さすが裏小鷹先輩、ゲスいですわ~普段は朴念仁なくせして裏の顔は真っ黒ですね~」


小鷹「裏表の話でお前にとやかく言われる筋合いないです~」

理科「うっ!痛い所を突いてきますね」

小鷹「僕は友達が欲しいんだよ!!!(裏声)」

理科「お、お願いです。やめてください」


小鷹「ん?今なんでもするって」

理科「言ってねえよ!!」


小鷹「怒ったか?」

理科「怒ってないです」

小鷹「ほっぺたふくれてるぞ」ツンツン

理科「うひっ」ゾク

小鷹「可愛い声出たな」

理科「いきなり過ぎるんですよ。もう!」

小鷹「ははは。すまんすまん。部室にいる時の理科と違うから面白くなってな」

理科「違うのは小鷹先輩です。普段からそのキャラでいけばいいんじゃないですか?」

小鷹「小鳩もいるのにそれはできねぇよ。実の妹相手に下ネタできるほどうちの兄妹はオープンじゃないし」

理科「それが出来るご兄妹がいればぜひお会いしたいですね」


小鷹「だからオナニーするのも一苦労なんだ」

理科「ほうほう。それは実に興味深い話ですね~今後の参考に聞かせていただいてもよろしいですか?」

小鷹「・・・お前本当に下ネタに怯まないのな」


理科「いちいち恥ずかしがってたら小鷹先輩の思う壺じゃないですか。そもそも隣人部において理科のキャラをお忘れですか?」

小鷹「恥ずかしがり屋でボッチの乙女が自分の居場所を確立するために無理してビッチキャラ演じてるのがお前だろ?」


理科「な、なに言ってるんですか!まさか!そ、そんな事あるわけ無いじゃないですか」ハハハ

小鷹「声震えてるぞ」


小鷹「理科」ジー

理科「」プイ

小鷹「目をそらすな」


理科「・・・いつから気づいてたんですか?」

小鷹「CONNECT読んだ」

理科「ぶっちゃけすぎですよ!」

小鷹「やさぐれ理科かわいかったなぁ」

理科「もう許してください」

小鷹「涙声だぞ」

理科「これ以上は勘弁してください」

小鷹「おとなしく俺とセックスフレンドになって俺の性欲の捌け口になってくれたらな」

理科「鬼畜すぎますよ・・・」

小鷹「でもそれが逆にイイ!みたいな?」

理科「ありませんから!そんな事!」




理科「くそう。なんで皆さんはこんな男を好きになったんだろう」

小鷹「他の皆はともかく理科はどうなんだよ?俺の事嫌いか?」

理科「嫌いではないです」ゴニョゴニョ

小鷹「え?セックスしたくてたまらないって?」

理科「言ってねぇよ!!せめて【え?なんだって?】にしてください」


小鷹「なぁ、嫌いではないって裏を返せば濡れない事も無いって事でいいのか?」

理科「そんな拡大解釈されても困りますよ。
   それよりも早く小鷹先輩のオナニーのやり方教えてください!!」

小鷹「結局そこに戻るのか」

理科「変態キャラは演じていましたが趣味や興味や趣向は本物ですから」

小鷹「・・・俺のオナニーのやり方を話してもいいがお前のオナニーのやり方も教えろよ」

理科「え!?理科のですか?もう~先輩ったら理科のそんな恥ずかしい所聞いてどうするつもりですか?」

小鷹「ズリネタにする」

理科「ストレートすぎる・・・この小鷹先輩ブレないな~」

小鷹「で?どうすんだ。教えてくれるのか?それとも秘密にするのか?どっちでも俺は妄想が捗るぞ?」

理科「ぐ・・・わかりました。教えましょう。ではまずは言いだしっぺの先輩からお願いします」


小鷹「ん、そうだな~そもそもお前ってオナニーするの?俺が話した後に実はしてませんとか言われても困るんだが」

理科「もちろんしますよ!だって理科ですよ!?この天才発明家志熊理科は、毎日のように自分の発明した自慰グッズで充実したオナニーライフですよ」

小鷹「それならいいんだが俺が話した後にちゃんと聞かせてくれよ?」

理科「はい。それはもちろんです。なんならここで実践してもいいくらいですよ」

小鷹「よし。言ったな?じっくりと女性器の構造を観察させてもらうからな」

理科「嘘です!嘘つきました!ごめんなさい!!」

小鷹「今の俺はちょっとしたエロジョークをスルーできないから発言に気をつけたほうがいいぞ?」

理科「肝に銘じておきます」


小鷹「よし、じゃあ俺のオナニーかぁ。つっても大した事ないぞ?」

理科「いいんですよ。理科は小鷹先輩がどういう風に性欲を処理しているか興味があるだけですから」
   

理科(ふっふふふ。かかりましたね小鷹先輩。ここがどこかお忘れですか?
   そう!ここは理科室なのです!言わば理科の城!ホームな訳です!
   ノリノリで話を進めていますがこんな事もあろうかと盗撮カメラ&マイクで今までの会話をばっちり撮っています。
   これを使ってゆすれば裏羽瀬川小鷹の優位に立てます!
   そんでもってお昼のお弁当を作ってもらったり、研究疲れをマッサージで癒してもらったり・・・)ゲヘヘ

小鷹「理科どうした?」

理科「いえ!なんでもありませんよ。続けてください」

小鷹「そうだなぁ、基本トイレでやる事が多いかな~」

理科「トイレですか?ご自身のお部屋とかじゃないんですか?」

小鷹「自分の部屋でエロ本とか見てると小鳩がたまに寝ぼけて俺の部屋に入って来るんだよ」

理科「ああ~なるほど。さすがの変態小鷹さんも妹にはオナニーを見せられないと?」

小鷹「実の妹に手を出すほど落ちぶれちゃいねぇよ」

理科「でも中学2年生って言えばそういう事に興味を持ち始めるお年頃ですし、
   小鷹先輩はそう思っていても小鳩さんは違うと思いますよ?」

小鷹「小鳩がどう思っていようが俺たちは兄妹だ
   性に興味を持つのはいいけど性の対象を俺に定められるのは困るんだよ」

理科「やっぱりそういう所は小鷹先輩ですね。で、続きは!?」

小鷹「続きつったて、自分の部屋でする時は小鳩が寝静まったのを確認して、エロ本とかエロ動画でやるのと、
   トイレにこもる時は隣人部の誰かで妄想するとかだな」

理科「・・・隣人部員でもされてたんですね」

小鷹「お前なにちょっと引いてるんだよ」

理科「いえ実際そう言われますと心に来る物がありまして」

小鷹「お前が聞いたんだから責任もって最後まで聞けよ?」

理科「それはもちろん!ちなみに妄想で登場する人ランキング1位だれですか?
   星奈先輩ですか?夜空先輩ですか?それとも幸村君ですか?」


小鷹「理科」


理科「へ?」

小鷹「だから理科だっての」

理科「えええ!?理科ですか!?」カァァァ

小鷹「ああ。理科が俺を調教しようと思って作ったエログッズを俺が奪って逆に俺に色んな道具で犯されるみたいな感じの妄想で」

理科「」カァァァ

小鷹「急にうつむいてどうした?」

理科「なんで本人の目の前で妄想ネタを話せるんですか!?小鷹のメンタルの強さどうなってるんですか!?」

小鷹「いやあ、ここまで来るともうどうでもいいかなって思ってさ。
   隣人部や家では話せない事も理科の前では話せると思ったら嬉しくなっちゃってついな。
   それにお前だって俺と幸村が受けだの攻めだの言ってたじゃねぇか」

理科「まあ確かに理科も幸村君の事を男だと思ってるときにそんな話をしましたけど・・・」

小鷹「俺の気持ちがわかったか?」

理科「痛いほど理解できました。以後気をつけます」


小鷹「んじゃ、場所とシュチエーションはこんなもんだな。やり方だけど
   俺は全裸になって仁王立ちで自分のチンコを割と強めに握ってしごくのが好きなんだが」

理科「」パクパク

小鷹「理科どうした?口パクパクさせて?」

理科「いえいえ!なんでも無いです!どうぞ続けてください!」

理科(この人自分の性癖をさらす事に躊躇無さすぎでしょ!?なんでこんな事平然と話せるんですか!?)


小鷹「その痛いような、苦しいような感じを味わいつつしごくって感じかな。
   どうだ理科。参考になったか?」

理科「はい!とっても参考になりました。ていうか小鷹先輩って実はMなんですか?
   そうじゃなきゃそんなちょっと痛いオナニーなんてしないと思いますし、こんな話も出来ないと思うのですが」

小鷹「どうだろうな~隣人部でかなり我慢してたからなぁ。それでMになったのかもしれん」

理科「我慢と言うのは性欲的な意味ですか?」

小鷹「もちろん」

理科「それでそんな性癖になっちゃったんですね」ボソ


小鷹「え?なんだって?」

理科「いえ!なんでもないです!さあ次は理科の番ですね~」

小鷹「??」


理科(何はともあれ小鷹先輩の恥ずかしい性癖と手淫方法をカメラとマイクに収める事ができた。
   あとは理科のオナニー話の後にこれをばらせば小鷹先輩の弱みを握れる!)





理科(弱みを握るなんてやり方したくないけど
   好きな人とセックスフレンドの関係なんてもっと嫌だ)

小鷹「どうした?お前の番だぞ?」


理科「ああ、はい。理科のオナニーはですね、まず理科オリジナルのディルドを用意します。
   次にお気に入りの声優さんのボイスCDを用意します。
   そして生体電磁波と脳波を感知できるブレスレットとヘッドセットを用意します」

小鷹「ふむふむ」

理科「まず理科オリジナルディルドは気持ちいい場所をピンポイントで攻める形と、ピストン運動に注目です!
   床置きタイプなので横になったまま使用します。
   そしてこちらのボイスCDをセット。こちらは攻めのセリフが収録されている物です」

小鷹「ふむふむ。で次は?」

理科「焦らないでくださいよ小鷹先輩。さらに理科の発明した生体電磁波と脳波を感知できるブレスレットとヘッドセットに
   ディルドとボイスCDを連動させます。するとどうなるか!?」

小鷹「どうなるんだ?」

理科「初めはゆっくり動いていたディルドも自分の感度に合わせ徐々に速度をあげていきます。
   さらに、最初はささやきかけていた声も自分が感じ始めたと同時に【ここがいいのか?】などのセリフが自動で流れてきます」

小鷹「おお!でそれで!?」

理科「さらには自分が絶頂を迎えそうな時にはCDの音声も【俺もいきそうだ】などといった絶頂用ボイスが自動で流れてきます。
   すなわち自分の好きな声を聞きながらほどよい速度で攻められ、尚且つ自分が絶頂するタイミングで音声の方も同時に絶頂を迎える
   そういった代物なのです!」

小鷹「それはすごいな!
   自分は横になったままで、さながら自分の理想の男にしてもらうシチュエーションを再現し、
   尚且つ同時絶頂を迎えてお互いが満足できるという最高のセックスを擬似体験できるって訳か!」

理科「そうなのです!いままでは何かを見ながらの行為が主流でした。
   ですがそれだとどうしてもこちらがネタに合わせなきゃいけませんでした。 
   ですがこれは違います。自分のタイミング、自分のペースで、そして相手と一緒にイク!と3拍子揃った理想のオナニーを実現したのです!」

小鷹「なるほどなぁさすが天才発明家の名は伊達じゃないな!」

理科「えへへ。それほどでも無いですよ」



小鷹「で、実際はどうやってるんだ?」



理科「へ?」



小鷹「いや、お前こんなの普段やってないだろ?普段やってるやり方を教えてくれ」

理科「いやいや!何を仰いますか。理科はいつもこれですばらしいオナニーライフを満喫していますよ!」


小鷹「俺とお前の二人きりなんだから恥ずかがる事ないんだぞ?ほら言ってみろ」

理科「ちょっと!理科が嘘ついてるみたいに話を進めないでくださいよ!」

小鷹「いや、実際嘘だろ?」

理科「そんなはず無いじゃないですか。ははは。いやだなー小鷹先輩ったら」

小鷹「どうしても認めないんだな?」

理科「ええ。理科は実際これでオナニーしていますから」


小鷹「理科。お前自分の癖に気づいてないみたいだから教えてやるよ」

理科「え?癖ですか?」


小鷹「ああ。お前自分の核心に迫られた質問された時、得意の変態キャラといつもよりちょっとだけ大きな声出してごまかすよな?」

理科「いや~?そんなことありましたかね~?ちょっと身に覚えがありませんね」

小鷹「あと誤魔化した後に目を合わせようとしない」

理科「う!?」ギク

小鷹「お前俺が途中話に乗っかった時に安心したんだろ?だいぶ目が泳いでたぞ?」

理科「ううう・・・」

小鷹「怒らないから言ってみろ」

理科「・・・ごめんなさい」


小鷹「実際のオナニーのやり方を教えてくれたら許してやるよ」ニヤ


理科「鬼ですかあなたは!?」

小鷹「俺が本当の事言ったのにお前が嘘つくからだろ?」

理科「それもそうですが、そもそもよく理科の癖なんてわかりましたね。自分でも気がついてなかったのに」

小鷹「俺は皆が思ってるよりも隣人部の事をよく見てるつもりだよ。
   それにお前小鳩と同じような嘘のつき方するのな」ハハハ



理科「悔しい・・・絶対騙し通せると思っていたのに」


小鷹「ほれ。諦めてオナニー実演しろよ」

理科「いつの間にか実演になってる!?しませんよ!絶対に!」


小鷹「お前は俺といるときだけは本当にガード硬いのな」

理科「理科だって恥じらいぐらいあります」

小鷹「じゃあ恥じらいを持ったまま普段のオナニー教えてくれ」


理科「・・・マジですか?」

小鷹「マジです」

理科「ちょっと待っていただく事は?」

小鷹「却下。俺だってマジ暴露だったんだから早く言いなさい」


理科「はい・・・」


理科(これはマジで言わなきゃいけないやつだなぁ。小鷹先輩こういう所ホントに良く気がつくんだもんなぁ
   服装だとか髪型だとかはその場では褒めてくれないのに)



理科「理科の事よく見ててくれたから良しとするか」

小鷹「ん?何の話だ?」

理科「なんでもないですよーだ」

小鷹「??」


理科「さて、理科のオナニーですか・・・
   実はさっき言ってた方法とほとんど同じです。このディルドは使用した事ないですけど」

小鷹「で?その続きは?」

理科「いや、続きと言われましても、さっき嘘付いちゃったのは謝りますけど、実際はディルドを使うか使わないかだけなんですよね」

小鷹「それは理解した。で、お前のプレイの概要じゃなくて詳細を聞きたいんだが」

理科「詳細と言いますと・・・どこを、どうして、どうするか、みたいな事・・・ですか?」

小鷹「YES!」

理科「そ、それはさすがにねぇ」ハハハ


小鷹「理科」ジー

理科「うっ」プイ

小鷹「理科こっちを見ろ」

理科「はい・・・」


  
小鷹「」

理科「」



理科「ああ!もうわかりました!!言いますよ。だから睨まないでください。本気で怖いんですから」

小鷹「睨んでるつもりは無かったんだが・・・」ボソ

理科「え?なんだって?」

小鷹「っく、そんな事より早く教えてくれよ」


理科「まず横になった状態で足を閉じて、あの・・・わ、割れ目をなぞるように指でこすります」

小鷹「それだけか?」

理科「それから感じてきたら、ク・・・クリトリスをつまんだりして刺激します」

小鷹「指は中に入れないのか?」

理科「ゆ、指を入れるのはまだ怖くて・・・」

小鷹「もしかしてそれでさっきのディルドも使ってなかったのか?」

理科「はい・・・」

小鷹「そこからさっきのCDの声と一緒にお前も絶頂すると?」

理科「そうです・・・」

小鷹「ちなみにお前イク時声出すか?」

理科「いえ、そ、そういうのは恥ずかしくて、あの、声を出してイッたことはありません」



小鷹「理科ありがとな」

理科「ふえ?」

小鷹「これで今夜のおかずができた」b

理科「親指立てないでください!」


小鷹「ていうかお前大丈夫か?顔真っ赤だし涙目だぞ?」

理科「誰のせいだと思ってるんですか!?本当にもう・・・いくら理科でも限度ってものがあるんですよ?」

小鷹「いやーいいもん見せてもらったわ。お前なら更なる高みを目指せると思うぞ?」

理科「目指しませんから!それに今日はその限度って物を越しちゃいましたよ?覚悟してくださいね。小鷹先輩」

小鷹「な、なんだよ?」



理科「ふっふふふ!驚くなかれ!実はこの部屋には複数のカメラとマイクが隠されていたのです!
   もちろん今までの会話をばっちり撮らせていただきましたよ!」


小鷹「ぐ、何・・だと?」


理科「残念でしたね小鷹先輩!これで先輩の優位に立つことが出来ました!覚悟は出来てますか?」

小鷹「・・・」

理科「今日は散々セクハラされましたからね!こっからは理科のターンですよ!」

小鷹「・・・」

理科「安心してください。悪用なんてしませんから。ただ理科のちょっとお願いを聞いて欲しいだけですので」

小鷹「・・・」

理科「あの・・・小鷹先輩?もしかして怒ってます?」

小鷹「・・・」

理科「ええっと、盗撮は理科もやりすぎたかなぁって思ってますし、あの・・・だから何かしゃべってくれませんか?」

小鷹「・・・」

理科「わ、わかりました!消します!今日撮った物に関して全部消去しますから!だから、許してください!この通りです!」ペコリ



小鷹「ふぃ~」

理科「え!?小鷹先輩・・・?」

小鷹「ん?なんだ?」

理科「なんだ?じゃなくて!怒ってたんじゃないんですか?」

小鷹「いや?怒ってないぞ?むしろ盗撮とか想定内だな。お前には前科があるし」

理科「じゃあなんで黙ってたんですか?」

小鷹「お前がボロ出すのを待ってたんだよ」

理科「ボロって・・・あ!まさか」

小鷹「フッ」ニヤ

理科「でも、ほら所詮は口約束ですし、まだデータはこっちにあるんですよ!?それに理科は変な事言った覚えなんてありませんよ~?」



小鷹「理科。これを見ろ」スッ

理科「っげ!?ボイスレコーダー・・・いつの間にそんな物持ち歩くようになったんですか」

小鷹「前にBL小説朗読を録音されたからな、そのお礼をいつかしようと思っててな」

理科「・・・あ、あの~ちなみに質問なんですが、それいつから録音してましたか?」

小鷹「お前が恥じらいMAXで普段してるオナニーについて語ってる所からだ。聞くか?」

理科「いやいやいや!聞きたくないです!」

小鷹「遠慮するな、ホレ」ポチ


「まず横になった状態で足を閉じて、あの」ピッ


理科「本当に録音してるじゃないですか!?実は嘘でした~とか期待してたのに!」

小鷹「そんな生ぬるい事、理科と一緒にいる時の俺がするかよ」

理科「・・・小鷹先輩。取引しましょう」

小鷹「ほう?どんな取引内容だ?」

理科「現状はお互いの弱みを握りあっている状態です。だからその弱みを今ここで無くしましょう」

小鷹「それだと俺に得が無いような気がするんだが」

理科「それは理科も同じです。一旦状態をリセットするんです。それに理科にはCV:羽瀬川小鷹のBL小説朗読も手札としてあるんですよ?
   それも今ここで消去しましょう。悪くない取引だと思いますが?」


小鷹「そうだな~ぶっちゃけ今日話した内容ぐらいならバレてもいい気がしてきたなぁ~」

理科「いやいや!ダメでしょ!?隣人部の皆さんにバレたら小鷹先輩、隣人部にいられなくなりますよ!?」

小鷹「あいつらなら意外といけるんじゃね?」

理科「無理ですって!普段下ネタ連発してる理科でさえドン引きする場面が何回かあったんですよ!?
   それに理科の技術力をもってすればお昼の校内放送で全校中にたれ流しする事もできるんですよ!?そうなったら嫌でしょ!?」



小鷹「んん~ていうかお前必死だな」

理科「逆に先輩はなんでそんなに落ち着いていられるんですか?」



小鷹「理科なら俺が困るような事しないって信じてるからかな」



理科「え?」ドキッ

小鷹「お前は優しくて恥ずかしがり屋で人に対して思いやりが持てる子だろ?」

理科「うう・・・それは・・・」

小鷹「お前がどういうつもりで盗撮なんてしてたかわからないし、聞かないけど悪用するつもりなんて初めから無いんだろ?」

理科「はい・・・」

小鷹「じゃあここで言うべきは取引とかそういう言葉じゃないだろ?」



理科「ほんと・・・かないませんね。
   先輩。お願いですからそのボイスレコーダーの中身を消去してください。お願いします」


小鷹「どーしよーかなー」

理科「うおおい!!ここまでやらせてそれは無いでしょう!?」


小鷹「ははは。冗談だよ。ホレ。消していいぞ。やり方わかるか?」スッ

理科「え?いいんですか?」

小鷹「あたりまえだろ?さすがの俺も弱みを握ってまでお前とこの先やっていこうだなんて思ってねぇよ」

理科「先輩。ありがとうございます。では消しちゃいますね」ピッピ



理科「これでよしっと。こちらも今日撮った分とこの前のBL朗読分は消しちゃいますね」

小鷹「ん?別にいいぞ?消さなくても?」

理科「え、いいですか?」

小鷹「おお。だって悪用する気なんて無いんだろ?」

理科「ええ、それはまぁ。そうですけど」

小鷹「じゃあいいよ。その代わり今日の出来事が他の奴らに少しでも知れ渡ったら、わかるよな?」

理科「はい。それはもう重々承知です」

理科(最後に脅し入った!)


小鷹「ふぃ~もうこんな時間かぁ。理科今日は楽しかったよ。ありがとな」

理科「理科も楽しかったです。でも理科は何か大切な物を失った気がします」

小鷹「そんな事ないぞ。今日の理科もすごい可愛かったし」

理科「本当ですか!?小鷹先輩!!」

小鷹「顔を真っ赤にしながら自分のオナニーついて語る理科なんて部室じゃ絶対見れないもんな」

理科「忘れてください!お願いですから!」

小鷹「いや、今日のおかずにするから無理。マジで無理」

理科「じゃ、じゃあ小鷹先輩がオナニー語ってる所も絶対忘れてやらないですから!」


小鷹「お、お前俺でオナニーしてくれるのか?」


理科「しないです!・・・とも言えないですけど感激しながら言わないでください!」

小鷹「理科が俺の事を想いながら股を濡らすんだぞ?感激せずにはいられないだろ!」

理科「そんな事力説しないでください!全くもう」




小鷹「怒ったか?」

理科「怒ってないです」

小鷹「怒ってるだろ?」

理科「怒ってないですってば」

ギュッ

小鷹「今日は悪かったな。理科」

理科「先輩!?あの急に抱きつかれると、あの、その」

小鷹「隣人部も楽しいけどさ、お前とエッチで下品な会話してる時が一番リラックス出来るんだ」

理科「小鷹先輩?」

小鷹「いつもと違って言葉選びが下品だったり、エロに歯止めがかからなかったり、いつも気をつけてた事も理科と会話してたら忘れちまうんだ。
   やっぱりそういうの嫌か?」

理科「嫌じゃないですよ、先輩。前に言ったじゃないですか。理科を頼ってくださいって。でも今はひとつだけ気になる事があります」

小鷹「なんだ?」



理科「理科のお腹のあたりに何かカタイ物が当たってるんですよ!!」



小鷹「残念それは、俺のオチンチンだ!」

理科「知ってるわ!!!馬鹿みたいな事言ってないで早く離れてください!」

小鷹「もう少しこのままいさせてくれよ~!理科の髪の毛すげーいい匂いするし、抱き心地いいし、ああ~超セックスしてぇ」

理科「もーーう!!いい加減にしろよ!ド変態プリン野郎!!」


バチバチ


小鷹「あががが・・・」

理科「もう!せっかくいい感じに終われると思ったのに」

小鷹「いってぇーまだ持ってたのか、そのスタンガン」

理科「闇鍋以来の登場ですね。理科を怒らせるとどうなるかわかりましたか?小鷹先輩?」

小鷹「ああ、文字通り痛いほどな。こりゃ当分セックスはお預けだなぁ」

理科「ほら!そんな事言えるぐらい元気なら早く帰ってください。ご夕飯作らなきゃいけないんでしょう?」

小鷹「ああ、そうだった!悪いな理科。俺もう行くわ、特売の時間逃しちまう」

理科「主夫業頑張ってくださいね。小鷹先輩!」


小鷹「ああ。今日は本当にありがとな!今度はちゃんとセックスしようぜーー!」タッタッタッタ

理科「しないですよーだ!!」


理科「はぁ、嵐のような人だな。あれがあの人の素の姿なんて誰が信じるだろうか」
   




理科「何で僕はあんな人の事好きになっちゃったんだろうな」




理科(それにしても小鷹先輩のアソコ大きかったな・・・)

今回はここまでです。

次は隣人部の話とかになるかも?
全く考えてないのでよくわからないです。

再開します。

今回の注意事項
小鷹が普通
内容はあっさりテイスト
エロい発言無し。エロい出来事なし

重ねて言います。
エロは無しです

タイトルで釣られて来ちゃった人とかいるのかな?
そんな人いたらサーセンwwwwwww

~~昼休み 教室にて~~

夜空「小鷹、今日は部活に出れるのか?」

小鷹「ああ、そのつもりだけど」

夜空「そうか。わかった。また放課後な」

小鷹「ああ」


~~放課後 隣人部へ向かう途中~~


夜空「なぁ小鷹」

小鷹「ん?なんだ?」

夜空「今日は久々に隣人部らしい活動をしようと思うんだが」

小鷹「お、いいじゃないか。それでどんな事をするんだ?」

夜空「いやそれは今日みんなで決めようかと思ってる」

小鷹「久しぶりだな。部活動」

夜空「最近色々あって出来てなかったからな」

小鷹「それは夜空が失踪した事も含めてか?」ニヤニヤ

夜空「小鷹!あの、その事はもう言わないでくれ」カァァァ

小鷹「ははは、悪かったっての。でも、もういなくなったりしないでくれよ?」

夜空「ああ」

夜空(小鷹は理科の事をどう思っているんだろうか。屋上での事聞きたいけど・・・)

小鷹「夜空?どうした?」

夜空「いや、何でもない」



~~隣人部~~

ガチャ

小鷹「うーっす」

幸村「兄貴と姉御。お勤めご苦労さまです」

小鷹「おっす。幸村」

夜空「ああ、早いな幸村」


理科「先輩方。こんにちわ」

小鷹「おう」

夜空「おい、理科。今日のその髪型はなんだ?」

理科「あ!気づきました?チョット巻いてみたんですよ!」

夜空「いやそれ巻くってレベルじゃない気がするんだが」



小鷹「コロネが2個付いてるみたいだな」

理科「な!?いわゆる《巻き髪でウルトラハッピー》ってヤツですよ!これだから女心とオシャレの分からない人は!」


夜空「いや、それは無いだろ」

幸村「わたくしもどうかと」


理科「幸村君まで!?ひどいです」

星奈「私は理科の今日の髪型嫌いじゃないわよ?」

理科「本当ですか!?星奈先輩!」

星奈「ええ。だってスマ○○プリ○ュアに出てくるみゆきちゃんみたいじゃない」

理科「わかってくれますか!そうなんです。今日はそのみゆきちゃんをイメージしてセットしてみました。
   みゆきちゃんはちょっとドジっ娘ですが人一倍優しくて慈愛に溢れる女の子なんです!」

星奈「しかも友達思いで敵でさえも受け入れてしまうような包容力の持ち主なのよね!」


夜空「その話長くなるか?」

星奈「何よ。夜空ここからがいい所なのに。あんたも一回見てみると良いわ、スマプリ」

夜空「遠慮しておく」

星奈「あらそう?面白いのにスマプリ」


小鷹「もう最初に伏字した意味がねぇよ・・・」



ガチャ、バン!


マリア「やっほーお兄ちゃんいるか!?ああ!お兄ちゃんいたのだ」

小鷹「よ!マリア元気そうだな」

マリア「私はいつも元気いっぱいなのだ!今日もお兄ちゃんのお弁当おいしかったぞ!」

小鷹「おう!そうか、マリアはちゃんとお弁当全部食べてくれるから、作り甲斐があるよ」

マリア「ん?私はシスターだからな。すべての生きとし生けるものと食材にに感謝を込めて頂きますなのだ」

小鷹「うんうん!偉いな。マリアは」



ガチャ

小鳩「クックク。今日も我(われ)が下賎な人間風情が巣食う下界へと舞い降りてやったぞ」


マリア「あ、ウンコ吸血鬼!」

小鳩「クーックククそういう貴様は神の使いではないか。わが親愛なる闇の眷属から離れてくれないか?」

マリア「いやなのだ!お兄ちゃんは私のお兄ちゃんなのだ!」

小鳩「そう何度も言わせるでない。さっさとその者から離れるのだ」

マリア「うっさいこのウンコ!お兄ちゃんと一緒にいていいのは神の使いである私だけなのだ」

小鳩「まだそんなこと言うか!あんちゃんはうちのあんちゃんじゃ!」

マリア「ウンコ吸血鬼にお兄ちゃんはもったいないのだ!」

小鳩「うっさい!アホー!」

鷹「あー、その辺にしとけよ?あんまりうるさくしてると弁当のおかずなくしちゃうからな?」

小鳩「あ、あんちゃん!?」

マリア「それはいやです!私はシスターだけど今だけはウンコ吸血鬼と仲良しです」

小鳩「クーックククしかたが無いな。我が血肉となる供物が減るのは吝かでは無い。ここは手を組んでやるとしよう」

小鷹「おお、友達同士仲良くなぁ」


夜空「さすが小鷹だ。幼女の扱いがうまいな」

星奈「ええ。日に日に上達してるわね」

理科「理科なんだか危ない匂いがしてちょっと怖いです」

幸村「さすがは兄貴です」


小鷹「お前ら聞こえてんぞ?」



夜空「さて、ロリコンは放っておいて隣人部の活動会議を始めるぞ」

小鷹「おま!」

理科「わー」パチパチ

星奈「なんだか久しぶりね」

小鷹「聞けよ・・・」

幸村「兄貴ドンマイです」


星奈「で?活動会議って今日の議題は何?」

夜空「私たちは今まで友達作りを目標に活動してきた、だが私たちは先日小鷹が言ってくれたようにもう既に
   と、友達だから、その、友情を深めるために何かしたいと思うのだが今日はそれを話合おうと思う」

理科「要約すると友達なった記念にパーっとやりましょう!って事ですか?」

夜空「ま、まあ。そういう事だ。お前たち何かやりたい事はあるか?」

マリア「ハイハイ!私美味しいもの食べたいです!」

夜空「・・・皆でご飯か。他は何かあるか?」


星奈「はい!私は」

夜空「却下。他は?」

星奈「ちょっと夜空!まだ何も言ってないじゃない!」

夜空「貴様の言いたい事など聞かなくとも分かる。どうせギャルゲーだろ?」

星奈「ち、違うわよ。確かにそれもやりたいけど、ゲームはゲームでもゲームセンターに行きたいのよ」

夜空「ゲーセンか。それもありだな」

星奈「でしょ!?それに今ならあのギャルゲーのアーケード版が出てるし前々から興味あったのよ」

夜空「結局ギャルゲーじゃないか・・・相変わらずだな、にく、・・・星奈」

星奈「あんたねぇ。私の事名前で呼ぶかあだ名で呼ぶかどっちかにしなさいよ」

夜空「仕方ないだろ!もうすっかり肉で定着したんだから!
   そもそも私が仕方なく貴様の事を友達として認定してやったのだから呼び方など私の好きにさせてもらう」

星奈「ああ、そう。ていうか肉でも良いわよ?・・・別に嫌じゃないし」


小鷹「そこは嫌がれよ。夜空も名前呼びにするって言ったのは自分からだったろうに・・・」

理科「結局はいつもと同じ所に落ち着くんですよ」

夜空「アホ肉は放っておくとして。ゲーセンは保留だな」

星奈「な!?」


小鳩「あんちゃん!」

小鷹「どうした小鳩?」

小鳩「うちもゲームセンター行きたい」

星奈「そうよね!?そうよね!?小鳩ちゃんも行きたいわよね!?」


小鷹「どうしたんだよ?今まで興味無かったろ?」

小鳩「クーッククク、近頃我の姿を模した遊戯が巷で流行っていると聞いたのだ。戯れにどのような物か一度見てやろうかと思ってな」

小鷹「ああ、そいやあクロネクのアーケード版が出たんだったな」

小鳩「うん。うちもそれやりたいけん」

小鷹「そうだな。なぁ、夜空」


夜空「なんだ?」

小鷹「最近のゲーセンでみんな遊べる機種も増えてるみたいだからさ、ちょっとでいいから行ってみないか?」

夜空「ま、まぁ。そういう事なら。いいか。リア充っぽいし」

小鷹「ありがとな夜空」

夜空「ん」


理科(相変わらず夜空先輩ちょろいなぁ。顔真っ赤じゃないですか)


夜空「他に何か案はあるか?」

理科「それなら、理科はまたカラオケに行きたいです」

夜空「カラオケか・・・」

小鷹「前に行った時は夜空も星奈も別の部屋に入っちまったから、歌ってる所見てないんだよな」

星奈「そういえばそうだったわね・・・」

夜空「あの時は、に・・・星奈と張り合ったせいでちっとも楽しくなかった」

星奈「肉って言いかけたでしょ!?まぁいいわ。もう好きに呼んでよ。それより私は小鳩ちゃんの歌声が聞きたい!」

小鳩「や!」

マリア「なぁカラオケって楽しいのか?」

小鷹「なんだマリア。カラオケ行った事無いのか?」

マリア「無いぞ~?そんな所に行く時間があれば勉強させらてましたから」

小鷹「お、おう!そうか。じゃあ皆でカラオケ行くか?」

マリア「行くのだ~」


夜空「じゃあ、今まで出てきた案をまとめると
   1.みんなでご飯を食べる
   2.(全員同じ部屋で)カラオケ
   3.ゲームセンター
   となったが他に意見のある者はいるか?」

小鷹「幸村、お前はどうなんだ?どこか行きたい所とか無いのか?」

幸村「わたくしは兄貴のお傍にいられるのでしたらどこでもかまいません」

小鷹「そ、そうか」


夜空「それではこれで決定だな。で、場所なのだが、カラオケは前回行った場所ではなく別の場所にしようかと思う」

星奈「え?どうしてよ?」

夜空「せっかくだから団体様割引が適用できる場所にしよう。一回使ってみたかったし」

小鷹「お前ずっと一人でカラオケ行ってたもんな」

夜空「一人ではない!トモちゃんも一緒だ」

小鷹「トモちゃんは一人としてカウント出来ねぇだろ・・・」


星奈「で?そこのカラオケはどこにあるのよ?」

夜空「遠夜駅近くだ」

理科「では、遠夜駅集合でいいですか?」

夜空「ああ。時間だが、その店のフリータイムが12時からだから、遠夜駅に12時までに集合だ」

マリア「ご飯はどうするのだ?」

小鷹「各自済ませておくか?」

理科「それではカラオケ後にお食事ですか?」

小鷹「それじゃ帰りが遅くならないか?」

星奈「マリアがいるのに遅くなるのはどうなの?」

夜空「そうだな、なら少し早めに集まって昼食を取ってからカラオケに行くか」

小鷹「そうだな。じゃあ集合は11時ぐらいか?」

夜空「よし、それでいいだろう。では今度の日曜日に遠夜駅に11時集合。それでいいか?」


小鷹「うし。11時な了解」

星奈「オッケー」

理科「了解しました」

幸村「承りました」

マリア「わかったのだ」

小鳩「クーッククク。我(われ)が彼の地へ降り立つのも何年ぶりか」

小鷹(ああ、ケイトに連絡しとこうか)



ヴーヴーヴー

ケイト「お、お兄ちゃんからだ。なになに?」


From:お兄ちゃん

今度の日曜日マリア連れてカラオケ行ってくるから、遠夜駅までマリアの送り迎え頼む。
昼飯も出先で食べる事になったから、詳しい事はマリアに聞いてくれ。



ケイト「誘われてない・・・誘ってくれてもいいじゃんか。お兄ちゃん・・・」

今回はここまでです。

次は飯食ってカラオケぐらいまでを目標にする

再開します。
ご飯パート終了まで

ケイトさん人気なんだな
でも出番無いんだ。ごめんねwwww

~~土曜日の夜~~


ケイト「マリア、明日の用意できたの?」

マリア「うーん。大丈夫なのだ」

ケイト「じゃあ集合時間言ってみな」

マリア「遠夜駅に11時」

ケイト「ん、ちゃんとわかってるみたいだね」

マリア「そんな事いちいち言われなくてもわかるわ。ババア」

ケイト「おいおい。今何て言ったのかな?」

マリア「ババア、違います、違います!!お姉さんです」

ケイト「わかればよろしい」

マリア「っけ!ババアが!!」

ケイト「コラ!マリアー」

マリア「ギャハハハ!」

ケイト「待て!逃げるな!」



ケイト「全くもう。あ、そうだ。お兄ちゃんに連絡しとくか」


To:お兄ちゃん

明日の事だけどマリアにいくら位持たせればいい?
私もそういうの疎くてよく分からなくてね~
私もお兄ちゃんの歌聞きたかったなぁ!


ケイト「送信っと。はぁ、自分から【行きたい】とはさすがに言えないよなぁ」


ピロリロリン♪


ケイト「お、返事返ってきた!」


From:お兄ちゃん

2000円持たせときゃいいよ。


ケイト「メール淡白すぎんだろ!!」


マリア「どうしたのだ?」

ケイト「なんでも無いよ。ほら早く寝な。寝坊するぞ」

マリア「はぁい」


ケイト「はぁ、脈無しなのかなぁ~」

~~土曜夜 羽瀬川家~~

小鷹「小鳩~あんまり夜更かしするなよ~」

小鳩「うん」

小鷹「明日起きられなくなるぞ」

小鳩「うん」

小鷹「ゲーセンに向けて家庭用ゲーム機で練習するのはいいけど、寝坊しちゃしょうがないぞ」

小鳩「うん」


ピロリン♪

小鷹「ん?メールだ」


From:ケイト


小鷹「ケイトか。うーん・・・」



小鷹「」ポチポチポチ



小鷹「送信っと。多分あいつ誘って欲しかったんだろうなぁ。でもこれ以上人数増えるのはなぁ。
   今の時点で俺入れて7人だぞ?これ以上人数増やすとセリフ割とか大変なんだよ。
   フラグをぶち折るのも主人公の役目だ。うん!」


小鳩「あんちゃん?何言ってるん?」

小鷹「いや、何でもねぇよ。ほらもう寝ろよ?」

小鳩「うーん。あと少し」



小鷹「こりゃ、マジで寝坊だな。あ!理科にメールしよ」

小鷹「ええっと」



To:理科


小鷹「」ポチポチポチ


小鷹「これでよし。送信っと」

~~土曜夜 理科自宅にて~~


ピロリン♪


理科「ん?メール?小鷹先輩?」



From:羽瀬川 小鷹

明日は下着付けてくんの?

もし付けて来る場合は色と形教えて。
写メでもいいぞ!返事待ってるからな



理科「・・・」


ポチポチポチポチ

送信 OK


理科「ふぅ~明日に備えて寝よ」




~~羽瀬川家~~

ピロリン♪

小鷹「お、返事きたな」


From:理科

お答えする理由が御座いませんのでお教えすることができません。


小鷹「最近理科が冷たい・・・」

~~日曜日 遠夜駅~~


次は遠夜~遠夜~


小鷹「ほら小鳩ついたぞ?起きろ」

小鳩「ふえ?」

小鷹「お前昨日夜更かしして寝不足じゃねぇか」

小鳩「クーッククク。我は闇と共に生きるもの。貴様ら人間共とは生きる時間軸が異なるのだ」

小鷹「はいはい。どうせ楽しみで眠れなかっただけだろ?」

小鳩「そ、そんなことないもん!!」

小鷹「ゲームやめた後も熱心にゲーム雑誌読んでたな。あれアーケード版クロネク情報載ってるやつだろ?」

小鳩「クーッククク。我はアカシックレコードにコンタクトしこの世のあらゆる理を閲覧していただけよ」

小鷹「それで寝坊しちゃ世話ないけどな」

小鳩「あんちゃん!?」

小鷹「間に合ったからいいけどな」




夜空「お、来たな」

星奈「遅いわよ?二人とも」

小鷹「すまない。小鳩が寝坊してさ」

星奈「あら?そうだったの?なら仕方ないわね。それに11時まであと2分あるしね」

マリア「だらしないな~ウンコ吸血鬼」

小鳩「う、うるさいわ!あほ!」



幸村「おはようございます。兄貴、妹ぎみ」

理科「おはようございます。小鷹先輩。小鳩さん」

小鷹「おう。おはよ」

小鳩「お、おはよう」




夜空「では、全員揃ったな。じゃあ行くか」

星奈「おお!ってどこに?」

夜空「・・・どこへだ?」

マリア「ご飯食べに行くんじゃないのか?」

夜空「それはそうなんだが、こういう時はどこへ行けばいいんだ?」

理科「んん~こういう友達同士でのお食事だとファミレスやファーストフードが定番じゃないでしょうか?」

小鷹「まあ、そうなるわな」

星奈「じゃあファミレス行きましょ。どこにあるの?」


小鷹「確かこっちの方にあったはずだぞ?」

~~ファミレス~~

店員「申し訳ございません。ただいま満席となっておりまして・・・」


小鷹「だってさ。どうする待つか?」

星奈「ええ~待たされるのなんて嫌よ」

夜空「私も同感だ」

理科「では、場所を変えますか」



~~ファーストフード店~~

店員「7名様ですとご相席となりますが」


幸村「と申されていますが如何いたしますか?」

マリア「私はお兄ちゃんと食べたい!」

小鳩「またお兄ちゃんゆうた!あんちゃんは私のあんちゃんじゃ」


小鷹「・・・じゃあ次いくぞ」



夜空「さて、どうした物か。時間的に次の店で食べられないとどんどん時間が押していくぞ」

小鷹「もうこの際だからファミレスやファーストフードに拘らなくてもいいんじゃないか?」

夜空「そうだな。よし!人が少なそうな所を探してそこに入ろう」

理科「理科もそれに賛成です」

小鷹「お前ら人込み苦手だからそんな事言ってるだけだろ・・・」


マリア「そんな事よりおなかすいたのだ」


幸村「姉御どこへ行かれますか?」

夜空「そうだなぁ・・・誰か目ぼしい店を知ってるか?」


星奈「私はそういうのわからないわね」

理科「理科もです」

幸村「わたくしも恥ずかしながら」

マリア「私もしらないのだ」

小鳩「クーッククク。我には必要ない知識よ」

小鷹「俺もさっぱりだ。・・・ん?」

夜空「どうした?小鷹?」

小鷹「いや、あそこのお店からだと思うんだけどいい匂いがしたからさ」

星奈「どのお店よ?」

小鷹「あの真ん中の店だ」



【食事処 ○○】


理科「またえらくベタな大衆食堂ですね~」

夜空「よし。あの店にしよう」

星奈「ちょ!?夜空?」

夜空「普段主夫をやってる小鷹が言うんだ、そこまでハズレでも無いだろう」

小鷹「いや。その理屈はおかしい」


マリア「で、どうするのだ?あそこで食べるのか?私はおいしければなんでもいいぞ~」


理科「理科はオッケーですよ。ああいう一見普通のお店が実は凄腕の店主で。みたいな事ってよくあるじゃないですか」

幸村「兄貴がお選びになったお店です。わたくしも構いません」

星奈「まあいいんじゃない?なかなかいい匂いしてるし」

夜空「さすがは肉星奈。食材の匂いを嗅ぎ分ける能力に長けているな」

星奈「肉星奈ってなによ!?好きに呼んでいいとは言ったけどどっちかにしなさいよ!」

夜空「だまれ、肉星奈。どっちつかずなら両方呼んでしまったほうがいいだろう?」

星奈「どんな理屈よそれ・・・」


小鷹「じゃあ店入るぞー」


店員「いらっしゃいませー何名様ですか?」

小鷹「あ、7人なんですけど大丈夫ですか?」

店員「大丈夫ですよー今ですと円卓でのご案内になりますがよろしいですか?」

小鷹「まぁいいよな?」

夜空「私は構わないぞ」

星奈「私もいいわよ」

理科「理科も大丈夫です」

幸村「兄貴がご決定した事であれば何なりと」

小鳩「クーックククようやく我の魔力供給に相応しい場所が用意されたか」

小鷹「ん?マリアは?」


マリア「あははは!真ん中に何かクルクル回る物ある」

小鷹「もう座ってんのかよ」

店員「ではお座りになってお待ちください。ただ今メニューの方お持ちいたしますので」

小鷹「はい。わかりました」


夜空「さて、ようやく落ち着いたな」

小鷹「ああ。何だかんだ歩きまわっちまったもんな」

夜空「誰かがもう少し早く来てくれればな」

小鷹「だから俺のせいじゃねえっての」

小鳩「うう・・・」

星奈「ちょっと小鳩ちゃんの悪口言わないでよ」

夜空「冗談だ。それに楽しみだったんだろ?小鷹の妹」

小鳩「・・・うん」

夜空「それなら私も一緒だ。今日を楽しみにしていたのは私もだ」

小鳩「!」パァァァ


理科「夜空先輩」ニヤ

幸村「夜空の姉御」ニヤ


夜空「う!?いいから、早く注文を決めるぞ」

星奈「ツンデレ夜空可愛いわぁ~」

夜空「ツンデレとか言うな肉星奈!」

星奈「それやっぱ定着しちゃうんだ・・・」


小鷹「で、お前ら注文は決まったのか?」

星奈「ああ、私はエビチリ定食」

理科「理科は酢豚定食で」

幸村「わたくしは親子丼で」

マリア「私はスタミナ定食!ご飯は大盛りで!」

夜空「カレイの煮付け定食」

小鷹「小鳩は決まったか?」


小鳩「うう~」

小鷹「何と迷ってるんだ?」

小鳩「コレとコレ」

【和風チキンステーキ定食】【から揚げ定食】

小鷹「両方鶏肉かよ・・・」


小鷹「そうだな・・・お!小鳩。お前チキンステーキ定食にしろ」

小鳩「え!?あんちゃん!?」

小鷹「で、それとは別に単品でから揚げ頼んでみんなで食おうぜ?団体客用に単品で注文できるみたいだ」

小鳩「うん!そうする!」

星奈「で?あんたは何にするのよ?」

小鷹「俺は天丼だな」


夜空「よし。全員決まったな」

スイマセーン


ハーイ

――――――――
――――――
――――
――


店員「ご注文は以上でよろしいですか?」

小鷹「あ、から揚げ取り分けたいんで小皿ください」

店員「かしこまりました」


――――――――
――――――
――――
――


店員「お待たせいたしました。ご注文の品すべてお揃いでしょうか?」

小鷹「はい。大丈夫です」

店員「では失礼します」


――――――――
――――――
――――
――




小鷹「ふう食べたなぁ」

マリア「私もおなかいっぱいなのだ!」

夜空「さて、そろそろいい時間だ。出るか」

星奈「そうね」



店員「ありがとうございましたー」


理科「いやーおいしかったですけど。裸にはなりませんでしたねぇ」

小鷹「お前はなんの話をしてるんだよ」

理科「知らないんですか?最近の料理物のお話だと、食べた時のリアクションは裸になるのが定番となりつつあるんですよ?」

小鷹「それは漫画の話だろうが」


星奈「え?おいしい物食べた時って裸にならなきゃいけないの?」

夜空「え?」

星奈「え?」

小鷹(こっち見られても困るんだが)



夜空「星奈。これからは貴様を赤の他人だと思ってもいいか?」

星奈「ちょっと夜空!冗談よ!本気にしないで!哀れむような目もやめてお願いだから!」

夜空「あぁ、柏崎さんは今日はどちらへ行かれるんですか?」

星奈「ちょっと夜空~」

マリア「わたしお兄ちゃんが次にお弁当作ってくれたときはちゃんと裸になります」

小鷹「冗談だからな?やんなくていいぞ」

幸村「ではわたくしが一肌脱ぎましょう」

小鷹「やらなくていいぞ~」

幸村「うう」シュン

理科「では、理科が!」

小鷹「夜空~こっからカラオケ屋って近いのか?」


夜空「ああ、歩いて数分だ」

小鷹「ん。じゃあ行こうぜ」


理科「ああそうですか。理科なんて所詮モブですか」


小鷹「理科~何やってんだ。行くぞー」

理科「あ、ちょっと待ってくださいよ!」

小鷹「馬鹿やってると置いてくからな」

理科「そんな!理科はこんなに先輩の事想ってるのに」

小鷹「アリガトーゴザイマス」

理科「超棒読みですね」


小鷹「じゃあ本気にしてもいいのかよ?」ボソ

理科「へ?」



夜空「着いたぞここだ。ん?理科どうした?顔が赤いぞ?」

理科「いえ!なんでもないです!ちょっとトランスモード入っただけです!」

小鷹「」ニヤニヤ



理科(やられた。本当にあの人は油断ならないなぁ)

今日はここまで。
ご飯のパートが短いのはごめんなさい。

食戟のソーマみたく裸にしたかったけど料理知識が乏しいので

夜空の姉御ageは誰かがやってくれると信じて
再開します。

今回の注意事項
カラオケパート突入
既存の歌を歌います
懐メロ多数
一部でっちあげあり

~~カラオケ屋 受付~~

夜空「7人でフリータイムでお願いしたいのだが」

店員「はい。かしこまりました。それでは303号室のお部屋へおすすみください」

――――――
――――
――


303号室


小鷹「ふう。カラオケも久々だな」

理科「前回皆さんと来たとき以来ですか?」

小鷹「そうだな」

幸村「兄貴とまたこの場所に来られた事を光栄に思います」

小鷹「お前はなんでいつも言う事が重々しいんだよ」

幸村「それは兄貴を思うがゆえ」

小鷹「そうか」


星奈「で、誰が最初に歌うの?もちろん私よね?」

夜空「勝手にしてろ。私たちは飲み物を先にドリンクバーに取りに行って来る」

星奈「ちょっと私も行くわよ」

夜空「遠慮しなくていいぞ?星奈が歌っている間に貴様の分の飲み物も持ってきてやる」

星奈「それじゃ誰も私の歌聞いてくれないじゃない!私も行くわよ」

夜空「はぁ仕方が無い。さっさと行くぞ星奈」

星奈「う、うん」


理科「なんだか素直ですね。今日の夜空先輩」

小鷹「あいつも何だかんだ言って楽しみだったんだろ」

理科「呼び方も星奈になってますし」

小鷹「同姓の友達が出来て接し方が分かってなかっただけなのかもな」


夜空「何してる?さっさと飲み物取りにいくぞ」

小鷹「ああ。行くぞ。マリア、小鳩」

マリア「うん!」

小鳩「クーッククク。永久に湧き出ると言われる魔の泉か。待っておれ、今行くぞ」

小鷹「ドリンクバーは無限って訳じゃねぇだろ」

~~ドリンクバー~~

理科「こういう時にいろんな飲み物を混ぜるのも定番ですよね~」

小鷹「やめとけよ。飲めなくなったらもったいない」

夜空「小鷹はそういう所ホントにジジくさいな」

小鷹「ほっとけ!常識だろうが」

星奈「そうかもしれないけど楽しみが無いわよね」

幸村「堅実な所も兄貴の魅力のひとつです」

マリア「ギャハハハオレンジジュースが無限に出てくるぞ!」

小鳩「クーッククク。我の特殊調合によって魔界の雨を再現してやろう」

小鷹「だから飲み物や遊んじゃ駄目だっての。ほれ早く戻るぞ」


~~303号室~~

座席表

  マ
夜 リ 小
空 ア 鳩
―――――    入
テーブル │理科 口
―――――
星 幸 小
奈 村 鷹



夜空「よし。飲み物も持ってきた事だ。歌うぞ」

小鷹「誰からだ?」

星奈「もちろん私よね!」

夜空「ならさっさと入れろ」
星奈「ちょ、急かさないでよ!ん・・・とこれでよし!!」


星奈「♪~♪~」


夜空「何か食べ物はいるか?」

マリア「ハイ!私はこのフライドポテトが食べたいです!」

小鳩「クーッククク。我は甘美な供物を求めるぞ」


星奈「♪~♪~」



理科「このロシアンたこ焼きとかどうですか?」

小鷹「こういうのって本当に辛いのか?」

夜空「よし。試しに注文してみるか。丁度7個あるみたいだし」


星奈「ってあんたたち聞きなさいよ!!」

夜空「どうしたのだ?私たちは軽食メニューを注文しようとしていただけだぞ?」

星奈「だからってあからさまに無視しないでよ!」

夜空「はぁ、わかったからさっさと続きを歌え。まだ半分あるだろ」

星奈「わ、わかったわよ」


♪~♪~


夜空「他に注文ある者はいるか?」

幸村「とりあえずは大丈夫じゃないでしょうか?」

理科「では電話してしまいますね」


星奈「聞け~~!!」


夜空「マイクを通すな。耳に響く・・・」

星奈「あんた達が全く聞かないからいけないんでしょうが!」


小鷹「悪かったよ星奈。とりあえずさっきの歌もう一回聞かせてくれよ」

星奈「歌えるか!もういいわ。誰か次歌って頂戴」

理科「じゃあ夜空先輩お願いします!前回歌ってる所聞けなかったんで」

夜空「う、わ、分かった・・・・じゃあこれで」ッピ


夜空「♪~♪~」


小鷹「夜空うめぇなぁ」

星奈「ふん!私だってこれぐらい」


ガチャ

店員「失礼しま~す。ご注文の品お持ちいたしました」

夜空「・・・」


店員「ご注文の品以上です。ではごゆっくりどうぞ」

幸村「はい。ありがとうございます」


夜空「なんなのだ!人が歌ってる最中に入ってきよって!」

小鷹「そういうシステムなんだからしょうがないだろ・・・」

マリア「そんな事よりもご飯きたぞ!」

夜空「ふう。この曲もういいや。消す」ッピ

理科「消しちゃうんですか?もったいない」

夜空「いいよ別に。それよりもロシアンたこ焼きがあるだろう?それにあたった人は罰ゲームというのはどうだ?」

星奈「いいわねそれ」

小鷹「激辛たこ焼きで十分罰ゲームだろ」

理科「で、罰ゲームとは何をするんですか?」

夜空「そうだな・・・皆が一回づつ歌い終わって一巡したらピンクレディーのUFOを振りつきで歌う。というのはどうだ?」

小鷹「振り付けなんて覚えてねぇよ!」

夜空「知らなければ頑張ってその場で考えろ」

小鷹「鬼か!」

理科「しかもこれ7個中2個が激辛なんですね。二人でデュエットという点においては最適かもしれません」

小鳩「クーッククク。このような物、我の邪王心眼にかかれば一目瞭然よ」

マリア「ギャハハハなんだかわからないけど食べていいのか?」


夜空「では全員選んだな?」

小鷹「ああ」

星奈「いいわよ」


「せーの」

パク


理科「おいしいです」

幸村「わたくしもです」

小鳩「クーッククク人間が食する物も悪くないな」

マリア「おかわりなのだ!」

小鷹「俺もセーフっと。てことは?」



夜空「ぐああああ」

星奈「ぎゃーーー」


小鷹「やっぱりお前らか」

理科「ベタですけどやっぱそうなりますよね~」

夜空「くっそ・・・ジョーク食品と言ってもある程度の限度ってもんがあるだろ!」

小鷹「そんなに辛いのか?」

夜空「・・・うん」

小鷹「ほら。俺のミルクティー飲むか?」

夜空「小鷹の!?う、うん。頂く」ゴク


星奈「夜空だけずるい。私も辛いのに」

小鷹「お前にも分けてやるよ」

星奈「うん。夜空私にもそれちょうだい」

夜空「ん。ほら」スッ

星奈(これってもしかして小鷹と夜空の間接キスで2倍美味しいってやつ!?やったわ!)

夜空「どうした星奈?なんだか気持ち悪い顔してるぞ?」

星奈「な!?失礼な!まったく何でも無いわよ」ゴクゴク


小鷹「俺のミルクティ無くなった・・・」


理科「じゃあ次は誰が歌いますか?」

小鷹「マリア、どうだ?歌うか?」

マリア「う~ん歌いたいけど歌いたい曲が決まってないのだ」

小鳩「クーックククならば我が音撃がごとく歌を聞かせてくれよう」

星奈「キャー!小鳩ちゃん歌うの?早く歌って!聞かせて!」

小鷹「・・・あんちゃんこいつイヤ」

星奈「ひどい小鳩ちゃん」ガーン


理科「小鳩さんはなにを歌うんですか?」

小鳩「・・・闇より集いし気高き魔物」

理科「それって鉄のネクロマンサーのレイスのキャラソンですよね?」

小鳩「知っとるん?」

理科「はい。クロネクは玩具の商品開発に携わった事があってその時にアニメなど色々勉強したんです」

小鳩「そうなんだ」

理科「よかったら一緒に歌いませんか?その曲ゲルニカのパートもありますし理科がどっちか歌いますよ」

小鳩「ええの!?じゃあうちレイスがいい!」

理科「はい。じゃあ理科がゲルニカパートですね」


星奈「迂闊だったわ・・・小鳩ちゃんと一緒に歌うためにキャラソンまで網羅するべきだったわね」

小鷹「お前そんなだから小鳩に避けられるんだよ・・・」

小鳩「♪~♪~」

理科「♪~♪~」


マリア「ほぇ~うんこ吸血鬼の癖に中々やるな」


小鳩「♪~♪~」

理科「♪~♪~」



理科「ふう。小鳩さんお上手ですね」

小鳩「あ、ありがと」


星奈「小鳩ちゃん最高!!小鳩ちゃんマジ天使!小鳩ちゃんペロペロ!!」

夜空「やめろ!見苦しい!」スパーン

星奈「うぐっ」イタタタ


理科「小鷹先輩どうでした?小鳩さんと理科のデュエット」

小鷹「中々決まってたぞ」

小鳩「ほんま!?」

小鷹「ああ。うまくなったな小鳩」

小鳩「あんちゃん・・・く、クーッククク我にかかればこの程度の事など動作もないわ」

理科「小鷹先輩、理科は?理科はどうでした?」

小鷹「ヨカッタゾ」

理科「なんだか小鳩さんの時と反応違いません?」

小鷹「そんな事ないだろ」

理科「もういいですよーだ。やさしくしてくれなきゃ理科グレちゃいますよ?」



小鷹「昨日のメール冷たかった」ボソ


理科「へ?」


小鷹「今日の下着の写メ見たかったなぁ」ヒソヒソ

理科「小鷹先輩!聞かれますよ!?」ヒソヒソ

小鷹「下着の詳細教えてくれたらいくらでもやさしくしてやんよ」ヒソヒソ


夜空「ん?どうした小鷹?」

小鷹「ああ。理科にリモコンの使い方聞いてたんだよ。色々機能あるみたいだけどよくわからなくてな」

夜空「ああ、そうか」


理科(また油断してた。この人スリルとエロスを両方楽しむつもりだ)

小鷹「」ニヤニヤ

理科(ニヤついてんじゃねぇよ!!)

マリア「次はわたしが歌うのだ!」


【キッチンはマイステージ】


理科「これは・・・」

小鷹「これって教育テレビのやつだよな?」

理科「知ってるんですか?」

小鷹「料理番組として見てた」

理科「ホントですかそれ?」

小鷹「・・・まいんちゃん目当ての時もあった」

理科「小鷹先輩ってやっぱりロリコンなんですか?」

小鷹「性の対象として見た事ねぇよ。愛玩動物的な意味でだ」

理科「どうだか」

小鷹「なんなら今ここでロリコンじゃない証明してやろうか?」

理科「・・・どうするつもりです?」

小鷹「理科をぶち犯す」

理科「他の皆さんに聞こえちゃいますよ!?」

小鷹「大丈夫じゃね?マリアがノリノリで歌ってるから隣のヤツの声以外聞こえないだろ」


マリア「キッチンはマイステ~ジ~~♪」


幸村「さすがですマリア殿」

マリア「へへん!」

小鳩「クーッククク中々の腕前ではないか」


夜空「コレは何の歌なんだ?」

マリア「料理番組の歌なのだ!」

理科「教育テレビでやっているヤツですよ」

夜空「私には縁遠い物だな。小鷹知ってたか?」

小鷹「いや、さすがにしらねぇな」

理科(しれっと嘘つきやがった)

星奈「次はだれ?」

小鷹「幸村。歌っていいぞ」

幸村「よいのですか?兄貴」

小鷹「ああ、いいぞ」


幸村「では。これで」ピッピピピピ


【北酒場/細川たかし】


小鷹「相変わらず演歌なのな」


幸村「北の~酒場通りには~♪」


夜空「幸村の歌はなんといか想像通りだな」

星奈「普段の語り口調とあまり変わりないわね」

マリア「これ聞いた事あるぞ!」


――――
―――
――



幸村「ありがとうございました」

小鷹「よかったぞ」

幸村「お褒めに頂き光栄です」

理科「次は小鷹先輩ですね」

小鷹「ん~じゃあこれで」ピピピ


【FLOWER】


理科「おお前回カラオケに来たときに歌ってたやつですね」


夜空「小鷹の歌か」

星奈「初めて聞くわね」


小鷹「♪~♪~」

――――
―――
――



理科「さすがお上手ですね」

小鷹「いや~そう言われると照れるな」


夜空「小鷹、なかなかうまいじゃないか」

星奈「そうね。よかったわ」



小鷹「さて、次はお前らのUFOだぞ?」

夜空「っげ!?」

星奈「マジでやるの?」

理科「そういう決まりでしたしね~」

マリア「決めた事はちゃんと守らないと怒られるぞ」


夜空「っぐ、仕方ない。やるぞ星奈」

星奈「ちょっと夜空!?」

夜空「・・・やるしかないだろ」

星奈「ああ、もう!わかったわよ!やってやるわ!歌も振り付けも完璧にこなしてやろうじゃない」


理科「わー」パチパチ

幸村「わー」パチパチ


小鷹「」トントン

理科(え?)

小鷹「」パクパク

理科(なんて言ってるんだろう。ム、ビ・・・ムービー!分かりました盗撮ですね!)b

小鷹「」b


【ピンクレディー/UFO】


テーレーテーレーテー♪


夜空星奈「UFO!」


理科「素敵ですよ!お二人とも」



夜空(クソ!どうしてこうなった!)

星奈(何で私がこんなこと・・・)


夜空「手を合わせて見つめるだけで♪」

星奈「愛し合える話も出来る♪」


マリア「ギャハハハ!あいつら変な踊りだな~」


夜空(やりたくてやってるわけないだろ!)

星奈(少し楽しくなってきたのがツライ)


夜空「口付けするより甘く♪」

星奈「囁ききくより強く、私の心を揺さぶるあなた♪」

――――
―――
――

夜空星奈「信じ~られない~♪事ばかりあるの~♪」


小鷹「すげえなあいつらちゃんとハモってるぞ」

幸村「姉御がたパネェです」


夜空(もうこうなったらやりきってやる)

星奈(デュエットっていいわね)

――――
―――
――



夜空「それでもいいわ♪」

星奈「近頃少し♪」


夜空「地球の」

星奈「男に」


夜空星奈「飽きたところよ。AH」



理科「お二人とも最高でした!!」

夜空「こっちは最悪だ!!」

星奈「何よあの恥ずかしい踊り!」


小鷹「ていうかなんでお前ら振り付け完璧だったんだよ」

夜空「やってみたら意外と出来てしまったんだしょうがないだろ」

星奈「身体が勝手に・・・」


小鳩「ほぇぇぇ」キラキラ

星奈「やだ!小鳩ちゃんがキラキラした目でこっち見てる!どうしたの!?もしかして一緒に踊りたいの!?」

小鳩「や!そんなんじゃなか!」

小鷹「良かったんなら良かったって素直に言ってやれよ小鳩」

小鳩「う!よかった・・・」

夜空「さっきの歌と踊りで感激されても素直に喜べないのはなぜだ・・・」

星奈「きゃーーー!小鳩ちゃんに褒められるなんて歌いきった甲斐があるわ!」


夜空「そ、そんな事よりも次は誰だ?さっさと曲を入れろ」

理科「はい!それでは次は理科が歌わせていただきます!」


理科(理科のキャラに合わせた選曲をせねば!という事で選んだこの曲。さて、どうでるか)


理科「小鷹先輩!この曲あなたにささげます!」

小鷹「お前なに歌うつもりだよ」



【最強○×計画】


理科「子づくりしましょ♪」


小鷹「ブッ」


夜空「なんだこの曲は!!」

理科「アニメすもももももも~地上最強のヨメ~のOPテーマです。あ、Aメロ始まりますね」


理科「お慕い申しております♪一生尽くしてゆきます♪」

小鷹(この野郎・・・こっちがエロに関して身動き取れないのをいい事に)

理科「殿方好みの女へ♪磨きをかけてゆきます♪ゆきます♪」


理科(ふっふふふ。読んだ通りです。小鷹先輩はこの場では鈍感紳士を貫き通すつもりのようですね。
   日頃のセクハラのお返しです。身悶えてください。耐え忍んでください)

――――
―――
――


理科「たった一つのこの操 す・も・も♪」


理科「あなた様へ捧げます♪」


理科(どうです?小鷹先輩?楽しんでますか?僕は超楽しいです!)

小鷹(今度学校で覚えてろよ?乳首つまむぐらいじゃ済まさねぇからな)ギロ


理科「ッヒ!」

幸村「理科殿どうかなさいましたか?」

理科「いいえ!なんでも無いです・・・」

小鷹「・・・」


理科(あ、これ僕、近いうちロストヴァージンするな)

――――
―――
――


理科「すももも ももも♪」


理科「ありがとうございました」

幸村「なかなか赴きのある歌でした」

理科「ははは・・・ありがとうございます幸村君」

星奈「どうしたの理科?途中からテンション落ちてたように見えたけど」

理科「いえ!何でも無いです!久しぶりのカラオケなんでペース配分間違えちゃいました」

星奈「そう」

理科「小鷹先輩!どうでしたか!?理科の求愛ソングは?」

理科(こうなれば攻めあるのみ!)

小鷹「どうもこうもねぇよ。なんつう歌だ全く」

理科(よかった。怒ってないみたいだ)フウ


小鷹「」つ携帯 ッス


理科(ん?携帯電話をこっそり見せてきた?なにか文章が打ってありますね)

――――――――――――
本気と受け取ったからな。
覚悟しとけよ
――――――――――――

理科「・・・」


小鷹「次はだれだ?小鳩か?」

マリア「はいはい!私歌いたいです!」

小鳩「次はうちの番じゃ!」

マリア「ウンコ吸血鬼はだまっとれ!」

小鳩「なんじゃとこのアホー!」

マリア「アホ言うほうがアホじゃ!」


小鷹「二人とも喧嘩すんな。ていうか同じ歌曲歌えばいいだろ」

マリア「いやじゃ!誰がこんなウンコ吸血鬼なんかと!」

小鳩「神の使いと手を組むなど闇の住人にあるまじき事だ」


小鷹「明日からお前らの弁当ごはんですよだけな。もちろんご飯なし」


小鳩「あんちゃん!?それは嫌や!せめてご飯を入れてくれんと!」

マリア「真っ黒いドロドロした味の濃いだけの弁当は嫌です!ウンコ吸血鬼、ここは手を組むぞ!」

小鳩「クーックククよかろう。神界の力を授かりし者と闇に見初められし我が手を組もうではないか」


小鷹「で?何歌うんだ?」


マリア「ええっとな~・・・これ!!」

小鷹「なになに?・・・DANZEN!ふたりはプリキュアか」

小鳩「え!?うちソレ歌わなきゃいけんの!?」

小鷹「嫌なのか?」

小鳩「うちも中学生やし、恥ずかしい・・・」

小鷹「普段の行動に恥ずべき点があるだろ」

小鳩「うう、それでも・・・」


理科「いいじゃないですか。丁度お二人の色合い的に、キュアブラックとキュアホワイトみたいですよ?」

小鳩「ほんと?」

理科「ええ。本当です。光の使者って感じでかっこいいですよ」

小鳩「じゃあ歌う・・・」


マリア「じゃあ入れるぞ~」



【DANZEN!ふたりはプリキュア】


マリア小鳩「プリキュア♪ プリキュア♪」 

星奈「キャー!小鳩ちゃんかわいい!キュアコバト素敵!」

小鷹「キュアコバトってなんだよ・・・」


小鳩「プリキュア♪プリキュア♪」

マリア「プリキュア♪プリキュア♪」


マリア小鳩「プリティでキュアキュア ふたりは プリッキュア~♪」


マリア「一難去ってまた一難ぶっちゃけありえない♪」

小鳩「制服着てても二人はめちゃくちゃタフだしぃ♪」


小鷹「小鳩のやつなんだかんだで楽しそうに歌ってるじゃねぇか」

理科「友達と歌うアニメソングは格段に楽しいって研究結果が出てるぐらいですから」

小鷹「へぇ~それでか」

理科「ごめんなさい。嘘です」


小鷹「・・・こんど学校でな?覚えとけよ?」

理科「・・・」ゾクッ

――――
―――
――


マリア小鳩「生命の花♪咲かせて 思いっきり♪ もっとバリバリ!」


マリア「プリキュア♪プリキュア♪」

小鳩「プリキュア♪プリキュア♪」


マリア小鳩「ふたりは プリッキュア~♪」



マリア「はははは!お兄ちゃんどうだった!?」

小鷹「おお!マリアよかったぞ」

マリア「えへへ。お兄ちゃんに褒められたのだ!」

小鳩「もうまたお兄ちゃんて言うた!あんちゃんはうちだけのあんちゃんじゃ!」



小鷹「お前ら歌以外の所で喉つぶすなよ~?」

今回はここまでです。

近いうちまた来ます

再開します。

理科「次は誰ですか?小鷹先輩ですか?幸村君ですか?」

小鷹「お、じゃあ俺いってもいいか?」

幸村「どうぞ兄貴。その美声をお聞かせください」

小鷹「いや美声ってほどでもないんだが・・・んじゃあ、これでっと」


【ギザギザハートの子守唄】


夜空「ヤンキーソングの定番だな」

小鷹「誰がヤンキーだ!」

星奈「自覚あったのね」

小鷹「あるか!」



小鷹「ちっちゃな頃から悪ガキで15で不良と呼ばれたよ♪」

小鷹「ナイフみたいにとがっては 触るものみな傷つけた♪」


幸村「兄貴、かっこいいです!」

マリア「お兄ちゃんかっこいいぞ!」

小鳩「クーッククク我が半身もようやく力に気が付いたようだな」


小鷹「ああ わかってくれとは言わないが そんなに俺が悪いのか♪」

小鷹「ララバイ ララバイ おやすみよ♪」

小鷹「ギザギザハートの子守唄♪」

――――
―――
――



幸村「すばらしい歌声でした兄貴。まるで兄貴の生き様そのものでした」

夜空「生き様って・・・15で不良と呼ばれた所しか合ってないだろ」

小鷹「うるせぇな!15どころかもっと前から不良って言われてるよ!」

星奈「自虐ネタに出来るようになったのね。これも立派な成長だわ」

小鷹「はぁ・・・もういいよ。次は幸村か?」


幸村「では私がいかせて頂きます」



【難破船/中森明菜】


理科「先輩、知ってます?」

小鷹「いや、わからん」

夜空「さすがに私もわからないぞ」

マリア「これ知ってるのだ!うちのババアが歌ってた!」

小鷹「ケイトの趣味がよくわからん」


~~そのころ ケイトは~~

ケイト「今ごろ、カラオケだろうなぁ。行きたかったなぁ~」

ケイト「あなたと 越えたい 天城越え~~♪つってね」

ケイト「・・・悲しくなってきた」


幸村「たかが恋なんて 忘れればいい 泣きたいだけ 泣いたら」

幸村「目の前に違う愛が見えてくるかもしれないと」


夜空(それが出来ればどんなにいいか・・・)

星奈(なんというかずしっと来る歌詞ね)


幸村「そんな強がりを言って見せるのは あなたを忘れるため」

幸村「さびしすぎて壊れそうなの 私は愛の難破船」


夜空「・・・」

星奈「・・・」

理科「・・・」


小鷹(やべぇ・・・空気がやべえ)

マリア「ギャハハハ幸村うまいなー」

小鷹(マリアがいてくれて良かった)


幸村「折れた翼 広げたまま あなたの上に落ちて行きたい」

幸村「海の底へ 沈んだなら 泣きたいだけ抱いて欲しい」

――――――
―――――
――――
―――

幸村「ひとりぼっち 誰もいない 私は愛の難破船」

幸村「お耳汚し申し訳御座いませんでした」

小鷹「そんなことねぇよ!すげえいい曲だったぞ」

幸村「お褒めに頂き光栄です」

マリア「ババアよりうまかったぞ」


夜空「・・・」

星奈「・・・」

理科「二人ともどうかしましたか?」


夜空「いや、なんでも無い。懐メロという物もいい物だな。よかったぞ幸村」

幸村「ありがとうございます。夜空の姉御」

星奈「あんたの歌、心に染みたわ」

幸村「星奈の姉御まで。感謝感激です」

理科(染みたのは歌声じゃなくて歌詞じゃないんですかねぇ)


夜空「よし。私も懐メロにしよう」

星奈「あら、奇遇ね私もそう思ってたところよ」


理科「懐メロブーム来ちゃいましたね」

小鳩「うちの分からん歌ばっかりや」

小鷹「好きなの歌えばいいからな?小鳩」

小鳩「うん」


夜空「よし、決まった」


【待つわ/あみん】


小鷹「この曲ならある程度知ってるな」

理科「理科もです。想い人の帰りを待ってる歌ですよね?」

夜空「・・・聞いていればわかる」

小鷹「?」

理科(あまりいい予感がしない)



夜空「可愛いふりしてあの子 わりとやるもんだねと」

夜空「言われ続けたあの頃 生きるのがつらかった」


理科(いきなり歌詞が重いんですが・・・)

小鷹(あれぇ?胃が痛いぞぉ?なんでだぁ?)


夜空「行ったり来たりすれ違い あなたと私の恋」

夜空「いつかどこかで結ばれるって事は 永遠(とわ)の夢」


星奈(夜空のやつ、感情丸出しじゃない)


夜空「青く広いこの空 誰の物でもないわ 風にひとひらの雲」

夜空「流して流されて」


理科(ようやくサビですか。歌がうまいだけに歌詞が心にささります。小鷹先輩生きてますか?)

小鷹「」

理科(なんか憔悴しきった顔してる!!)


夜空「わたし待つわ いつまでも待つわ たとえあなたが振り向いてくれなくても」

夜空「待つわ いつまでも待つわ」



夜空「他の誰かにあなたが振られる日まで」


小鷹「」ゾクッ

理科「」ゾクッ


理科(今、絶対小鷹先輩の方見ましたよ!)

小鷹(理科・・・分かってる。分かってるから変にリアクションするな・・・)


理科(僕が想像していたよりもカラオケってのは精神力が必要なようだ)

―――――
――――
―――
――

夜空「わかりきってる強がり 平気で言っても ひとりぼっちの時には」

夜空「そっと涙を流す」


理科(もうやめて夜空先輩!小鷹先輩のライフはもう0よ!)

小鷹(母さん、もうちょっとで再会できそうだ)

―――――
――――
―――
――

夜空「わたし待つわ いつまでも待つわ たとえあなたが振り向いてくれなくても」

夜空「待つわ いつまでも待つわ」


夜空「他の誰かにあなたが振られる日まで」


パチパチ パチパチ

夜空「どうしたのだ?拍手などして」

理科「いえ、なんと言いますか自然に」

幸村「すばらしかったです。夜空の姉御。姉御の心が表れているようでした」

夜空「べ、別に私の心境など関係ない。ただ単にこの歌が気に入ってるだけだ」

小鷹(そういう風には見えなかったんだが)


星奈「さて、次は私ね。私も懐メロね・・・これで、送信っと」



【うらみ・ます/中島みゆき】


小鷹「お前もかよ!」

星奈「え?小鷹どうしたのよ!?」

小鷹「いや、なんでもない・・・」

理科(我慢できなくなっちゃったんですね。その気持ち痛いほど分かります)


星奈「うらみます うらみます あたしやさしくなんかないもの」

星奈「うらみます いいやつだと 思われなくていいもの」


ブツッ

【演奏を停止しました】


星奈「あ、ちょっと!夜空!なにすんのよ!」

夜空「やめろ!これ以上この部屋の空気を重くするな!」

星奈「あんただってかなり重くしてくれたじゃない!」

夜空「それは私も反省してる!なんなら謝ってもいい。すまなかった。
   だが貴様のその曲はやりすぎだ」

星奈「う!?わかったわよ。じゃあせめて別の曲で歌いなおしさせてよ」

夜空「それぐらいなら、皆かまわんよな?」


小鷹「おお。そうしてくれると助かる。できれば明るい曲で」

星奈「時間はまだたっぷりありますし」


星奈「そう?じゃあ・・・これ!」


【irony/ClariS】


理科「お、割と最近のアニメソングですね!」

星奈「ええ、そうよ!私の妹(小鳩ちゃん)がこんなにかわいいのは当たり前だ!の主題歌よ」

小鷹「ぜってぇそんなタイトルじゃねぇ」


星奈「そんな優しくしないで どんな顔すればいいの?」

星奈「積み重ねた言葉で見えないよ 君の横顔」

―――――
――――
―――
――



星奈「どう?私の本気は?」

夜空「ああ。よかったぞ」

星奈「全然感情がこもってない!」

夜空「曲はよかったな。曲は」

星奈「私の評価を聞いてるの!」

小鳩「クーッククク。ではここで我が今一度歌声を響かせるとしよう」


【ゆけゆけゲルニカちゃん!】


小鷹「お、前にも歌ってたやつだな」


小鳩「♪~♪~」

―――――
――――
―――
――


小鳩「ふう。少し本気を出しすぎたか」

星奈「小鳩ちゃんってば歌声も超ラブリー」

小鳩「・・・もうこいつ嫌や」

理科「星奈先輩、小鳩さん泣き入ってますよ」


小鷹「さて、次は誰だ?」

理科「小鷹先輩!理科とデュエットしましょう!」

小鷹「ええ~」

理科「あからさまに嫌そうな顔しないでください」

小鷹「お前の事だからろくでもない歌なんだろ?」

理科「違います!コレです」

小鷹「これなら、多分歌えるぞ」

理科「では、一緒に歌いましょう!」


夜空(デュエットだと!?)

星奈(その手があったか・・・でも男女のデュエットの曲なんて知らないわよ)



【愛が生まれた日】


理科「恋人よ 今 受け止めて あふれる思い あなたの両手で」

小鷹「恋人よ 今 瞳(め)を閉じて 高鳴る胸が2人の言葉」

理科「キャンドルの炎にゆれてるプロフィール 世界で一番素敵な」

小鷹理科「夜を見つめている」

小鷹理科「愛が生まれた日 その時に真実は一つだけ」

理科「あなたとならば 生きてゆける」

小鷹理科「愛が生まれた日 この瞬間(とき)に永遠が始まるよ」

小鷹「君とだったら 生きて行ける」

小鷹理科「・・・めぐり逢えた」


―――――
――――
―――
――



理科「どうでしたかみなさん!?理科と小鷹先輩の完璧なデュエットは!」

幸村「最高でした。理科殿」

理科「本当ですか!?ありがとうございます幸村君」


小鷹「・・・」

夜空「どうした小鷹?」

小鷹「いや、なんか悪くないなって思ってしまった」

夜空「・・・そうか。ならば次は私とデュエットだ」

小鷹「え?俺休みなし?」

夜空「あたりまえだ!小鷹、この曲歌えるか?」

小鷹「え、歌えるけど、この曲って」

夜空「気にするな。私はいける」

小鷹「夜空がそういうなら」


【青春アミーゴ】


理科「おお!これ、男の子同士の歌ですよね?みなぎってきた!!」

夜空「黙って聞いていろ、変態が」


夜空「鳴り響いた携帯電話 嫌な予感が胸をよぎる 冷静になれよ ミ・アミーゴ」

小鷹「情けないぜ 助けてくれ例の奴等に追われてるんだ もうダメかもしれない ミ・アミーゴ」

夜空小鷹「2人を裂くように電話が切れた」


夜空小鷹「SI 俺達はいつでも2人でひとつだった 地元じゃ負け知らず そうだろ」


マリア「2人ともなんかかっこいいぞ!!」

幸村「兄貴と姉御素敵です」

星奈(夜空の事をよく知ってる訳じゃないけど、あんたらしい歌だわ)


―――――
――――
―――
――



理科「お2人とも最高でした!理科妄想でどうにかなっちゃいそうです!」

夜空「そういう歌じゃない!」

小鷹「お前の頭にはどういうフィルターがかかってるんだよ・・・」



~~なんやかんや歌い続けてフリータイム終了10分前~~


夜空「ふむ、時間的に最後の曲か」

星奈「じゃあ私歌いたい!」

夜空「誰か最後に歌っていくか?」

星奈「ちょっと夜空無視しないでよ!」

夜空「貴様の歌は聞き飽きた」

星奈「私は歌い足りない!」


マリア「私はお兄ちゃんの歌が聞きたいぞ!」

小鳩「あんたがお兄ちゃん言うなって何べんも言うとるやろ!」

幸村「わたくしも兄貴の歌で締めるのが一番よろしいかと」

小鷹「え、俺が締めるの?」

夜空「そうだな。小鷹。最後に歌っておけ」

星奈「ああ、もういいわよ。小鷹最後にバシッと決めちゃって!」

小鷹「いや、そう持ち上げられると歌いにくいんだが」

理科「お願いしますよ。小鷹先輩!」

小鷹「だから歌いづらいっての」


小鷹「じゃあ、ちょっと古いけど。これで」



【Calling/B'z】


夜空「これも懐メロだな」

小鷹「名曲なんだぞ?」



小鷹「この声が聞こえるかい wow wow wow wow」

小鷹「今なら聞こえるかい どうか苦しまないで」


小鷹「あっという間 時間は積もり 何も見えなくなりそう」

小鷹「街の色も 変わりつづける中で なんだか今もいっしょにいる」

―――――
――――
―――
――


小鷹「君がいるなら戻ってこよう いつでもこの場所に」

小鷹「けがれ無き想いが 僕らを読んでる I can hear the callig」


星奈「・・・」


小鷹「どれだけ離れ 顔が見えなくても 互いに忘れないのは 必要とし」

小鷹「必要とされている事 それが全て 他には何もない」


夜空「・・・」


小鷹「君といる時 僕は僕になれる そういう気がする」 


理科(小鷹先輩、それは理科に対しての言葉と受け取ってもいいですか?・・・それにしても)チラッ

星奈「・・・」

夜空「・・・」

理科(先輩方思い詰めすぎです。このお2人はどういう気持ちで聞いているんでしょうね)


小鷹「言葉より早くわかりあえる 輝く瞬間 鮮やかに」

小鷹「今までもこれからも 約束などする事は無いだろう 誰にも真似できない 同じ夢を見よう」

小鷹「Can you hear the calling?」


小鷹「この声が聞こえるかい」

全員「WOW WOW WOW WOW」

小鷹「」ビクッ


小鷹「今なら聞こえるかい どうか苦しまないで」

小鷹「最後みんなどうしたんだよ?いきなり合唱してびっくりしたぞ?」

理科「いや~なんだか先輩の歌声が素敵過ぎて感極まったと言いますか」ヘヘヘ

夜空「あそこはみんなで歌うべきだ」

星奈「そうね。思わず拳を掲げてしまったわ」

小鳩「クーッククク。さすが我が半身よ。大衆の精神を掌握するとはな」

マリア「お兄ちゃんすげーかっこよかったぞ!!」

幸村「さすが兄貴です。感動いたしました」

小鷹「そこまで褒められると逆に怖いんだが」


夜空「よし、行くか。忘れ物は無いな?」

小鷹「ん、大丈夫だ」

星奈「前回来た時よりも歌えなかったわね」

小鷹「そりゃ、お前ら2人は個別に入ったからな」

理科「それでも理科は楽しかったですよ?」

夜空「そうだな。友達とのカラオケは楽しかった」


星奈「夜空、あんた今日デレすぎじゃない?」

夜空「うるさい!デレとかでは無く、そう思ったからで、あの」

星奈「はいはい。わかったから会計するわよ」

夜空「話を最後まで聞け!」


理科「あらあら。いつもと立場逆転ですね~」

小鷹「これぐらいが丁度いいだろ」

――――
―――
――


店員「ありがとうございました」


マリア「このあとはどうするのだ?」

夜空「予定ではゲーセンだな」

星奈「それならこの先にあるらしいわ!」

夜空「そういう事だけはちゃんと調べたんだな」

星奈「あたりまえじゃない。私のお気に入りのキャラが待ってるんだもの」

夜空「はいはいそうですか~」

星奈「ちょっと話聞きなさいよ!」

夜空「貴様もさっき聞かなかったでは無いか」

星奈「ちょっと夜空~」

今回はここまで
カラオケパート終了です。
夜空に待つわを歌わせるためにカラオケに行かせたような物なので色々見にくかったりしたらごめんなさい

大丈夫じゃない部分も多いかと思いますが再開します。

小鷹「とりあえず移動するか。小鳩まだ元気か?」

小鳩「・・・うん。ちょっと眠いけど大丈夫」

理科「よかったら理科特性栄養ドリンクありますよ?」

小鷹「やめろ。小鳩にそんなもん飲ませたらただじゃおかないぞ?」

理科「ははは、冗談ですよ?ホントに。だからそんな怖い目しないでください」

小鷹「睨んでないのに・・・」

マリア「ギャハハハ。お兄ちゃんはちょい悪だからな~」


幸村「みなさんどうやら到着したようです」


~~ゲームセンター~~


マリア「おお!なんかすげーキラキラしてるぞ!」

小鷹「あんまりはしゃぎ回るなよ?」

理科「なんだか機械に囲まれてるとテンションあがりますね」

小鷹「それお前だけだろ」


星奈「ええと、あったわ!」

夜空「さっさと行って来い」

星奈「ええ!」

夜空「なんであいつはあんなに元気なんだ?」

小鷹「さあな。7人で行ったとはいえカラオケ6時間歌った後なのにな」

小鳩「あんちゃん!あれ!」


【鉄の死霊術師~アーケード~】


小鷹「お、ちゃんと稼動してるな」

小鳩「やっていい!?」

小鷹「あんまり無駄遣いするなよ?」

小鳩「うん!」

小鷹「じゃあ一緒に並んで待ってるか」


夜空「むさい男の列にならぶ金髪美少女とその横にいるヤンキーか」

理科「なかなかカオスな画ですね」

マリア「なぁ幸村?」

幸村「どうなさいましたか?マリア殿」

マリア「あのジャンケンするヤツやりたんだけどどうすればいいんだ?」

幸村「あれはお金を専用のコインと交換して遊ぶのです」

マリア「おお、じゃあ交換してこよう」

幸村「ご一緒します、マリア殿」


夜空「さて、星奈はギャルゲー、小鷹と小鷹の妹は格ゲー、幸村とマリアは子供向けコインゲームか」

理科「理科達はどうしましょうか?」

夜空「少し見て回ろう」


~クレーンゲームコーナー~


夜空「これ、取れるのか?」

理科「んん~?どうでしょうね。さすがにクレームに繋がるので取れない事は無いでしょうけど
   獲得するのは骨が折れそうですね」

夜空「天才の頭脳とやらでちゃちゃっと取れないのか?」

理科「こればかりは難しいですね~
   お店側もあの手この手で消費者から搾取出来るよう設定されているようです」

夜空「具体的にはいくらかければ取れそうだ?」

理科「おそらく1回100円で15回ぐらいかと」

夜空「・・・買ったほうが早いな」

理科「ですね。ただこのゲームはクレーンを動かすという遊びですから。
   クレーン遊びで100円。それとは別に景品代がかかると考えれば妥当かと」

夜空「それでも腑に落ちないがな」

理科「でもやってみると意外とはまっちゃうんですよね」

夜空「それだけ分かっていてプレイしてしまうとは消費者の鑑だな」

理科「運動力学VSお店の策略って燃えません?」

夜空「燃えません」

理科「つれないですね~」

夜空「で?今日はやっていかないのか?」

理科「ん~・・・見渡しても目ぼしい景品が無いんですよねぇ・・・」

夜空「じゃあ次行くか」


~キッズメダルコーナー~

ジャンケン ポン フィーバー ヤッピー

マリア「また1枚なのだ」

幸村「減っていないので良しとしましょう」

マリア「このルーレット20枚とかホントにあたるのかぁ?」

幸村「確立的にはかなり低いかと」

マリア「んん・・・じゃあ20枚あたるまでやるぞ!」

幸村「お付き合いいたします」
   
ジャンケン ポン ガ

マリア「負けた!」

幸村「どんまいです。マリア殿」

マリア「うう~幸村!次のコイン!」

幸村「はい。お待ちください」



~格ゲーコーナー~


小鷹「お、順番回ってきたぞ小鳩」

小鳩「クーッククク。ついに我の力を解放できるのか。待ちくたびれたぞ」

小鷹「お前待ってるときソワソワしすぎなんだよ」

小鳩「ううう、もうあんちゃん!」

小鷹「ホレ。100円早く入れろ」

小鳩「うん」


小鷹「どのキャラにするんだ?」

小鳩「我の姿を模したであろうこの者だ」


小鳩 使用キャラ
レイス


「おお、あの娘レイス使いか」

「見たまんまレイスだしな」

「となりのヤンキーはどういう関係だ?」


小鷹「なんか外野がうるさいな」

小鳩「クーッククク。我の力とくと見せてやるわ」

小鷹「おー頑張れよ」


「一人目は難なく勝ったみたいだな」

「あの娘うまくね?」

「あんな妹欲しい・・・」

「となりのヤンキーは兄貴か?」


小鷹「余裕だったな」

小鳩「クーッククク我にかかれば動作も無い事」


「誰か乱入してこいよ」

「嫌だよ。となりのヤンキーにからまれるぞ」


小鷹(ヤンキーじゃねぇっての)


「おお!ラズボスまでいったぞ」

「頑張れよー」

「キャー小鳩ちゃん可愛い!マジ天使!」



小鷹「星奈のやつ外野に混ざってなにやってんだよ・・・」

小鳩「ふう。よし!」

小鷹「これがラスボスみたいだな。がんばれよ小鳩」

小鳩「うん!」



小鳩「ぐぬぬ、どりゃ!」


K.O YOU WIN


小鳩「やった!勝った!」

小鷹「やったな。小鳩」


「まだだ!」


小鳩「へ?」

小鷹「っげ!?こいつあと1ラウンドあるぞ」

小鳩「わわわ」


K.O YOU LOSE


小鳩「負けてもうた・・・」

小鷹「惜しかったな。次また頑張ろうな」

小鳩「・・・うん」


パチパチパチパチ


小鷹「え!?なんで拍手されてんの?」

小鳩「あんちゃん、うちなんか怖い」


星奈「小鳩ちゃん惜しかったわね!でも次があるわ。それまで私と特訓しよ!」

小鷹(こいつが率先して拍手してたのか)

星奈「小鳩ちゃんお疲れ様。よかったら一緒に見て回らない?」

小鳩「うう」

小鷹「ていうかお前お目当てのゲームはどうだったんだよ?」

星奈「ああ、とっくにやってきたわ。音楽に合わせて踊って歌って最高だったわ!」

小鷹「その割には早かったな」

星奈「1回しかやってないからね。今度筐体ごと買うつもりだし。今日はその下見がしたかったの」

小鷹「金持ちの発想はこれだから・・・」

星奈「ん?何か言った?」

小鷹「なんでもねぇよ。どうだ、3人で見て回らないか?」

星奈「うん。いいわよ」

小鷹「よし。小鳩もそれでいいな?」

小鳩「うん」


~メダルゲームコーナー~


理科「夜空先輩ってこういう場所って来る事あるんですか?」

夜空「全くないな。騒がしい場所は嫌いだ」

理科「やってみると以外とはまっちゃうかもしれないですよ?」

夜空「それは無いな。そもそもこんなメダル集めて何になるというのだ」

理科「ギャンブルよりもリスクが無く、手を出しやすいですからねぇ。集める意味よりも獲得する喜びなんじゃないでしょうか」

夜空「くだらないな」

理科「みなさん時間かかりそうですし、ちょっとやっていきましょうか」

夜空「時間つぶしには丁度いいか」


~競馬ゲームコーナー~


夜空「こい!ここだ!3番・・・よし!」

理科「ははは。来ましたね。どうですか理科の読みは」

夜空「なかなかすばらしいぞ。馬単で7倍、10枚投資したから今ので70枚か。競馬も案外簡単だな」

理科「実際の競馬はどうかわかりませんが、これはあくまでもゲーム内のシステムですからね。
   この天才科学者志熊理科をもってすれば開発者のくせを見抜き、レースのあたりを導き出すなんて朝飯前です!」

夜空「よし!この調子で次のレースだ。次は思い切って3連複あたり狙ってみるか?」

理科「いやいや、ここはドーンと3連単で」

夜空「ふっふふふ。そうだな。今私たちは乗りに乗ってるからな。行ってやろうではないか」

理科「さすがですね!夜空先輩」

―――――
――――
―――
――



夜空「またはずれた・・・」

理科「おかしい。こんなはずでは、途中まで理科の読みはあたってたはず、それなのにどうして」ブツブツ


小鷹「おーいたいた、ってどうしたんだよ。2人とも」

夜空「私が育てたヨゾラブライアンが勝てなくなった」

小鷹「はぁ?」

理科「この競馬ゲーム自分で馬を育てることが出来るのですが、夜空先輩が育てた馬が育成費ばかりかかって
   一切レースで勝てないんです」

夜空「途中まではよかったんだ・・・レースの順位だってほぼ確実に当てられたし、この馬を買ってからおかしくなったんだ・・・」

理科「結局、それまで獲得したメダルのほとんどをこの馬につぎ込んだのですが・・・」

小鷹「ダメだったと」

理科「はい」

夜空「ヨゾラブライアン・・・どうして・・・」

小鷹「はぁ、いくらゲーム内で育てたからって入れ込みすぎだろ」

理科「ははは、途中までは本当によかったんですよ?理科の読みが次々と当たって」

小鷹「へぇ」

理科「興味なさげですね」

小鷹「興味ねぇもん」

理科「ぶー」

小鷹「拗ねんなよ。ほら夜空も、まだやってくのか?」

夜空「いや。もうメダルも無くなった。これでお別れだ。ヨゾラブライアン」

小鷹「じゃあみんなと合流しようぜ」



マリア「おお!お兄ちゃんだ!見てみて!こんなにメダルいっぱい!」

小鷹「おお!すごいじゃないかマリア。どうしたんだこれ?」

幸村「マリア殿がじゃんけんゲームで当てたのです」

マリア「ジャンケンマンをぶちのめしてやったのだ」

小鷹「そうかすごいなマリア」

マリア「えへへへ」

小鳩「むぅ」

マリア「どうだ?ウンコ吸血鬼、私はやさしいから貴様にこのメダルを少し分けてやってもいいぞ?」

小鳩「誰が神の使いの施しなど受けるか!」

マリア「じゃあお兄ちゃんに分けてあげるのだ!」

小鷹「お、いいのか?マリア」

マリア「うん!お兄ちゃんにはいつもお弁当作ってもらってるからそのお礼なのだ!」

小鷹「じゃあありがたく頂くとするよ」

小鳩「ぐぬぬ」

小鷹「小鳩、お前も遊びたいんだろ?素直にお願いしろよ」

小鳩「せやけど・・・」

小鷹「我慢してちゃ楽しめないぞ?」

小鳩「・・・わかった。憎き神の使いよ。貴様の所有している汚らわしき硬貨をよこすがいい。我が無に還してやろう」

マリア「いやだ」

小鳩「っな!?」

マリア「素直に分けてくださいって言えば分けてあげるぞ」

小鷹「小鳩。あんまり意地張らないほうがいいと思うぞ?」

小鳩「うううう。遊びたいです!分けてください!これでいいやろ!?」

マリア「それが人に物を頼む態度か!?」

小鳩「言えばくれるって言ったのはどこのどいつじゃ!」

マリア「ふん!まあいいや。今の私は気分がいいからくれてやるわ」

小鳩「ふえ?いいの?」

マリア「ん。早く受け取れ」

小鳩「・・・ありがと」

マリア「無駄に使ったら承知しないからな」

小鳩「ふん。誰に申しておるか」


小鷹「さて、キッズメダルコーナーじゃ俺達やる事ないな」

星奈「え?」チャリンチャリン

夜空「ん?」チャリンチャリン

理科「へ?」チャリンチャリン

小鷹「お前らもやんのかよ・・・」

幸村「兄貴もどうですか?」

小鷹「いや、遠慮しとく」

――――
―――
――


小鷹「よし、みんなメダル使いきったな」

マリア「結局無くなってしまった」

小鳩「クーッククク。所詮は児戯よ。戯れにもならなかったわ」

小鷹「その割りには真剣だったな」

小鳩「っく、それは我は何事にも真剣勝負だから・・・」

小鷹「そういう事にしといてやるよ」


理科「これからどうしましょうか?まだ時間的に大丈夫そうですが」

小鷹「そうだな・・・何かやりたいゲームある人いるか?」

幸村「あの、兄貴」

小鷹「ん?どうした?幸村?」

幸村「わたくしはあちらのマシンで兄貴の腕っ節が見たいです」

小鷹「腕っ節って、ああ。パンチングマシーンか」

星奈「あれってどういう遊びなの?」

理科「起き上がってくる的を思い切り殴ってその威力を数値で競う物です」

星奈「へぇおもしろそうじゃない」

夜空「ああいうのは男が好む物じゃないのか?」

星奈「私は何事においても頂点に立ちたいのよ。勝負事とあっちゃ黙っていられないわ」

夜空「乳だけで無く頭の中まで肉だったか」

星奈「何よそれ!私少しはヤルのよ?」

夜空「それでも限度があるだろう」

星奈「あら、男の小鷹には負けるかもしれないけど夜空になら負けないわよ?」

夜空「なぜ私がやるという前提なのだ」

星奈「自信ないのね?」

夜空「下手な挑発にはのらないぞ?」

星奈「つまらない女ね」

夜空「なんとでも言え」


星奈「・・・ホントにやらないの?」

夜空(っぐ、なぜ星奈は上目使いでお願いポーズなのだ)

星奈「夜空?」

夜空「・・・わかった。その勝負乗った」

星奈「やったわ!じゃあ負けた人は「罰ゲームは無しだ」


星奈「へ?」

夜空「勝敗に関わらず罰ゲームは無しだ」

星奈「なんでよ?」

夜空「貴様に勝てるイメージが沸かない」

星奈「へぇ。夜空がそんな弱音を吐くなんて初めてじゃない?」

夜空「ああ、こういうのは体重が軽いと不利なのだろう?じゃあ私に勝ち目など無いではないか」

星奈「・・・ちょっと!それどういう意味!?」

夜空「そのままの意味だが?」

星奈「体重だけ見れば女子高生の平均体重よ!」

夜空「2012年度17歳女子の平均体重は確か・・・」

星奈「ぎゃー!何言ってんのよ!夜空ぁ!」

夜空「まだ何も言ってないが?」

星奈「絶対ぶちのめしてやる・・・」

夜空「いや・・・星奈の体重を言ったわけでは無いだろ?」

星奈「そうかもしれないけど言ったも同然じゃない!」

夜空「・・・そうか、すまん。適当にしらばっくれるだろうと思って軽はずみな発言をしてしまった」

星奈「え?そうね。うまく白を切れば誤魔化せたのか・・・」

夜空「お前やっぱりバカだな」

星奈「な!?夜空!?と、とりあえず。パンチ力勝負よ!」

夜空「はぁ・・・しかたないな」

マリア「おお!夜空と星奈が殴り合いか!」

小鷹「ちげえよ」

マリア「え?ちがうの?」

小鷹「そんな物騒な事しないっての」


小鳩「では拳と拳で語り合うという肉体言語を用いた対話か」

小鷹「どこの東方不敗だよ」


理科「もしかしてオラオラですかーッ!?」

小鷹「NOだ。バカ」

理科「なんか理科にだけ突っ込み厳しくないですか?」

小鷹「気のせいです」


幸村「機械を用いてパンチ力の具体的な数値を割り出し、3発殴った合計数値で勝負するのですね」

小鷹「・・・なんか正解を言われるとしっくりこないな」

幸村「突っ込み役に遵守しすぎた結果ですね」

小鷹「俺もこのポジションに長居しすぎたな」


理科「さて、ここからは実況:志熊理科、解説:羽瀬川小鷹氏で進めて行きたいと思います」

小鷹「え?何はじめてんの!?」

理科「小鷹先輩、この勝負先ほど夜空先輩が言っていた通り星奈先輩有利なのでしょうか?」

小鷹「俺の意向は無視かよ・・・ん~そうだな、確かに星奈は体育祭で各部門のトップを掻っ攫うほどのポテンシャルを持ってるけど
   夜空だって小さい頃は俺と一緒に近所の悪ガキ数人と殴り合いの大喧嘩した事もある。
   だから一概に夜空が圧倒的不利という訳でも無いだろうな」

夜空「ちょ!?小鷹!今そんな事言わなくてもいいだろ!」

星奈「夜空あんた意外とやんちゃだったのね」

夜空「うるさい!バカ肉」


理科「それでは、お2人とも先行はどちらになさいますか?」

星奈「もちろん私よ!この世の全てにおいてのナンバー1はこの私でなくっちゃね」

理科「夜空先輩は後攻で大丈夫ですか?」

夜空「ああ。かまわないぞ。はぁ・・・どうしてこうなったんだ全く」

今回はここまで。
次は夜空と星奈のパンチ力対決からです。
なるべく早く再開します

需要が無いような気がしますが再開します

理科「さて、始めていきましょう。ええっと、今入りました情報によりますとこのパンチングマシーンの女性平均は120ptだそうです。
   まずは2人ともこの数字を目指して頑張っていただきましょう」

小鷹「どこから入った情報だよ」

理科「幸村君が店員さんから聞いてきてくれました」

幸村「僭越ながらわたくしもこの大一番に華を添えたいと思いまして」

理科「それでは星奈先輩、100円を投入して始めちゃってください」


星奈「ええ。やってやるわ」

小鷹「星奈のやつ張り切ってるなぁ~」

理科「勝負脳ですから。さあ注目の一発目、どうぞ!」


星奈「どぉぉりゃあ!!」

バン!


理科「さぁ気になる数字は?」


142pt


星奈「ま、一回目は肩慣らしでこんなもんね」


幸村「星奈の姉御さすがです」

夜空「ふん、うまく体重が拳に乗っていたな」

星奈「だから体重の事は言うな!」


小鷹「星奈のやつ身体ごと叩きつけるように殴ったぞ。あれ手首傷めないのか?」

理科「お、さすが解説役ですね。
   そういった技術面での切り口のお話をしてくれるとは見ている方を楽しませるコツを心得ていますね」

小鷹「見てる人って誰だ・・・ってうわ!観客沙汰になってるじゃねぇか!」

理科「ちなみにギャラリーのお客さんの中には動画を撮っている人が何人かいますね。
   そういう人は見つけ次第店員さんに突き出しますから」ニッコリ

小鷹「その笑顔が怖えよ。あとここの店員さん全面協力なのな」

理科「これだけの人だかりとあの2人のルックスですからねぇ。
   止めるよりはエンターテイメントとして盛り上げちゃおうって事でしょうね」


店員A「」b

店員B「」b


小鷹「あ、どうも」ペコリ

理科「ご協力感謝いたします」ペコリ

星奈「さぁ次行くわよ!刮目しなさい!」


ウォオオオ!


小鷹「なんであいつは観客を煽ってるんだよ」

理科「根っからの目立ちたがり屋ですからね。さぁ星奈先輩2発目お願いします!」


星奈「どぉおりゃ!」

バン!

理科「さあ結果は!?」


145pt


星奈「まぁまぁね」


理科「先ほどの142ptからさらに数値を上げてきました!ここまでの星奈先輩のパンチを見てどうですか?小鷹先輩」

小鷹「さすがと言うべきか、恐ろしいというべきかあいつ格闘技経験なんて無いはずなんだがなぁ」

理科「それでも女性平均を大きく上回ってくるというのはそのボディポテンシャルがなせる技ですね」

小鷹「ああ、これは夜空にとってもプレッシャーになってくるだろうな」

夜空「・・・なんでお前ら2人はそこまでノリノリなんだ?特に小鷹」

小鷹「いやぁ~なんだか見てると楽しくなってな。で、どうなんだ?勝つ自信はあるのかよ?」

夜空「ふん、あんな重量級クズ肉に負けてたまるか」

星奈「だれが重量級よ!」


理科「さぁ次はラスト1発です!星奈先輩お願いします!」

星奈「さぁ!行くわよ!見てなさい!」


イケー ヤレー オッパイヤベェ ウォオオオ


星奈「どおりゃああ!」


バン!


理科「さあどうだ!?」


143pt


星奈「ッチ」

理科「星奈先輩思わず舌打ちが出た。ですが結果は143ptと悪くない結果でした。まもなく集計結果がでます」


合計:430pt


理科「出ました!3発の合計430ptです!」

ウォォォォ!

理科「それにしてもどうして最後の記録は伸び悩んだのでしょうか?」

小鷹「多分、疲れとフォームが毎回微妙に違っていたせいだろうな」

理科「小鷹先輩ホントに解説が板についてきましたね」

小鷹「やらせてるのはお前だろうが」

星奈「ま、こんなもんでしょ!どう、夜空?これを越えられるかしら?」

夜空「ふん、くだらない。越える越えないの話では無く貴様など常に私の下だ」

星奈「っぐ、そこまで言うなら見せてごらんなさいよ!」

夜空「言われなくともやってやるわ」


理科「んん~なんだか夜空先輩が前のツン状態に戻っちゃいましたね」

小鷹「多分自分を鼓舞するために強気を振舞ってるんじゃないかな。あいつにとっての戦闘モードなんだろ」

理科「なるほど。それでは先程まで競技に参加していた星奈先輩にお話を聞いてみましょう」

星奈「・・・あんた達さっきから何やってるの?」

小鷹「う!星奈にまで言われた・・・そ、それよりも星奈、どこも傷めて無いか?無茶な殴り方しやがって」

星奈「へ?どこも痛くなんかないわよ?」

小鷹「お前すげえな」

星奈「?」


理科「天はこの人にいくつの才を与えるんでしょうね」

小鷹「現時点で数え切れねぇよ」

星奈「ちょっとなんの話?私の事褒めてくれてるのよね?」

小鷹「なんでもねぇよ。夜空、もう始めちゃっていいぞ」

夜空「ああ」


理科「さあ、先行星奈先輩の記録を塗り替える事が出来るのでしょうか?では、お願いします!」


夜空「ふう・・・よし!」

イケー ヤッタレー 

夜空「だぁああ!」

バン!

理科「さあ、行きました!結果は!?」


136pt


夜空「チッ!」

理科「おっと!136ptだ!女性平均よりは越えてきましたが今ひとつ星奈先輩に届かない!
   小鷹先輩、夜空先輩のパンチをごらんになってどう思われますか?」

小鷹「星奈と違って軸がしっかりとしてるな。しっかりと腕を伸ばして力が拳にちゃんと伝わるように殴ってる」

ナルホド カイセツオツ

理科「小鷹先輩もういっそこのまま解説キャラとして生きていけるんじゃないですか?」

小鷹「勘弁してくれ。こんなのは今回だけだ」

理科「もったいないですねぇ。さて、夜空先輩!2回目行っちゃってください!」



夜空(ねじるように腕をたたみ、勢いよく踏み込み、腰を回し、腕をねじ込み、叩き込む!)


夜空「だぁぁあ!」

バン!!


理科「おお!これは今までのどのパンチよりも期待が持てそうです!」


150pt

星奈「な!?」

夜空「・・・よし!」


理科「出ました!150pt!星奈先輩でも到達できなかった150pt台です!さすがです。勝負強い」

小鷹「ああ、ここぞという時に力が出せるのはさすがだな。
   ていうか俺、女の子がコークスクリュー打つのを始めてみたんだが」

理科「ええ、理科もびっくりしました。コレが女子力ってやつなんですね」

小鷹「ちげえだろ」

理科「女子力(物理)」

小鷹「カッコをつけるなよ」

理科「女子力1000万パワー」

小鷹「お前そろそろやめた方がいいぞ?」

理科「え?」

夜空「」ギロ

小鷹「夜空が睨んでるから」

理科「そ、それを早く言って下さいよ!」


理科「さ、さぁ。それではこれで泣いても笑っても最後です!夜空先輩いっちゃって下さい!」

夜空「・・・」

小鷹「夜空?どうした?」


星奈「あんた手を傷めたんじゃない?」

夜空「・・・よくわかったな」

星奈「伊達にあんたのことよく見てないわよ」

夜空「貴様いつも私の事を見ていたのか・・・?」

星奈「そ、そういう意味じゃなくて!」

夜空「ふ、冗談だ。という訳だ。最後は左手で殴るぞ」

小鷹「夜空。あんまり無理すんなよ?」

夜空「大丈夫だ。左手ならば問題ない」

理科「それでは夜空先輩!右手を痛めるというトラブルがありましたが三回目は左手で挑戦です!どうぞ!」


ガンバレー ワァァァ


夜空「ふう・・・せい!」

バン!


104pt
   

夜空「・・・っく!」

理科「利き手では無い為記録は伸びませんでしたが夜空先輩ナイスファイトでした!」

パチパチパチパチ

夜空「・・・ふん」

小鷹「なんだこの空間・・・」


理科「さあ集計結果がでます」

合計
390pt


理科「とういう訳でこの勝負星奈先輩の勝利です!」

ワァァァ! オッパイハセイギ ワァァァ! 


夜空「ふう。最初の予想通り負けたか」

星奈「なに言ってんのよ。あんたの二回目のパンチはあたしのパンチよりもいい数字叩き出したじゃない。
   実質引き分けみたいなもんよ」

夜空「あくまでも自分の負けではないのだな」

星奈「そりゃあ私はこの通りピンピンしてるからね」

夜空「最高数値の勝負なら私の勝ちだ」

星奈「何よ!合計数値での勝負だったはずでしょ!?」

夜空「私だって右手を痛めていなければ貴様の記録を超えていた!」

ギャース ギャース

理科「にぎやかですねぇ」

小鷹「だな」

理科「こんな時間がいつまでも続いてくれればいいのに」

小鷹「何のフラグだよそれ」

理科「いや、念のため隣人部崩壊フラグを立てておこうかと思いまして」

小鷹「回収できないからやめとけ」

理科「立て捨てられたフラグや複線なんていくらでもありますよ」

小鷹「そういう事言うんじゃありません」

理科「小鷹先輩が守ろうとした世界はきっと、いつまでもそこに在り続けますよ」

小鷹「だから止めろっての。絶対そんな面倒くさいフラグ回収しねぇからな」

理科「じゃあ今日色々あった理科とのフラグも」

小鷹「それはきっちり回収する」

理科「マジスカ」



幸村「それでは前座も終わった事ですし、兄貴の番です」

夜空星奈「前座って言うな!!」

小鷹「マジで俺やるの?」

マリア「お兄ちゃんのパンチ見てみたいのだ!」

小鳩「クーッククク。我が半身よその力を解き放ってみるがいい」

小鷹「じゃあ、やるか」


「なんだ?」「次はヤンキーだって」「ロリパンチはよ!」

カイサン テッシュウ オツカレー


理科「ギャラリーの方々が散っていきますね」

幸村「兄貴の本気を見ないなんて・・・」

小鷹「いいよ、別に見られなくても」
 
夜空「理科、男の平均数値はいくつなんだ?」

理科「170ptぐらいだそうですよ。200ptいけば良いほうかと思います」

星奈「そう。なら最低でも200ptは出してもらわなきゃね」

夜空「そうだな」


小鷹「なんでそうなるんだよ」

夜空「私は手首を痛めるまでやったんだ。貴様も頑張れ」

小鷹「そんなトゲのある応援ねぇよ」

幸村「兄貴頑張ってください」

小鷹「おお。とりあえずあんま期待すんな」

理科「ではちゃっちゃとやってください」

小鷹「わかってるよ」

小鳩「クーッククク。我が半身がその力を解放するのもいつぶりか」


小鷹「・・・だりゃあ!」

バン!

211pt


理科「おお!200ptを余裕で越えてきましたね!」

星奈「へぇやるじゃない」

夜空「当然だ」


小鷹「よし、次・・・うりゃ!」

バン!

223pt


理科「早!余韻とかないんですか!?」

小鷹「ねぇよ。ちゃっちゃと終わらせるって言ったろ」

幸村「過去を振り返らない男。さすがです」


小鷹(星奈と夜空にあれだけ見せられちゃ頑張らない訳にはいかないよなぁ)


マリア「はははは!お兄ちゃんすげーのだ!」

小鳩「お兄ちゃん言うな!あんちゃん頑張れ!」


小鷹(夜空がやってたコークスクリューはこんな感じだったな、あとは星奈みたいに身体ごと叩きつける!)


小鷹「ふう・・・おりゃあ!」

バァン!

241pt


理科「おお!今日の最高数値ですよ!さすがですね小鷹先輩!」

夜空「なんちゃってヤンキーじゃなくて腕も立つヤンキーだったか」

小鷹「そもそもヤンキーじゃねぇよ!」

星奈「じゃあチンピラね」

小鷹「お前らいい加減泣くぞ?」

理科「男泣きですか!?それはそれで中々・・・」グヘヘヘ

小鷹「お前は泣かすからな」ボソ

理科「・・・」


夜空「もうそろそろ時間か・・・」

星奈「ねぇ夜空」

夜空「なんだ?」

星奈「私プリクラ撮ってみたい」

夜空「ああ。行って来い。待っててやる」

星奈「じゃあ行って来る・・・って違う!皆で撮りたいの!友達同士で!」

夜空「そう面と向かって友達と言われると照れるな・・・」

星奈「そうね・・・」エヘヘ

小鷹「お前らラブコメみたいになってるぞ」


マリア「で、プリクラってなんだ?」

理科「あそこにある機械の中で写真を撮ってそれをシールにしてくれるんですよ」

マリア「おお!じゃあお兄ちゃん一緒にやろう!」

小鳩「クーッククク。残念だったな神の使いよ。
   我が親愛なる闇の眷属は我と共にその姿を世に残すと既に決まっておる」

マリア「そんなん知らんわ!このウンコ吸血鬼!」

小鳩「なんじゃとこのアホンダラ!」

マリア「黙れウンコ!」

小鳩「アホー!」


小鷹「はいはい。皆で撮ろうな~」

夜空「それにしてもプリクラと言っても色々機種があってよく分からないな」

小鷹「そうだなぁ。どの機種にしたって変わりは無さそうだけど・・・ん?」

幸村「兄貴どうかしましたか?」

小鷹「いや、あの【∑】のマークついてるやつって理科と関係あるのか?」

理科「ああ、あのマーク覚えててくれたんですね。そうですよ~
   以前技術提供と製作のお手伝いをした企業の筐体です」

小鷹「お前そんな事もしてたのか」

理科「伊達に天才科学者を名乗ってないですから」

小鷹「じゃあ、あの機種の使い方も分かるか?」

理科「ええ。もちろんです」

小鷹「じゃあ【∑】のマークが付いたプリクラで撮ろうぜ」

夜空「わかった」

星奈「いいわよ」

~~プリクラ内~~

マリア「へぇ、こうなってるのか」

小鷹「この中に7人はギリギリだな」

理科「じゃあ2人きりで撮りましょう!いや・・・この際プリクラじゃなくてもいいです!」

小鷹「」ニッコリ

理科「あ・・・すいませんでした」

星奈「私も小鳩ちゃんと2人で撮りたい!」

小鳩「や!」


幸村「もうお金を入れてもよろしいですか?」

小鷹「ああ、悪いな後で返すよ」

幸村「お気になさらないでください」

小鷹「いや、気にするだろ普通」

幸村「わたくしの全てを兄貴に捧げますゆえ」

小鷹「お、おう・・・」


夜空「で、どうすればいいんだ?」

理科「まずは背景を選びましょう」

小鷹「背景なんて選べるのか」

理科「はい。凝った物から簡素な物までバリエーション豊かですよ」

星奈「じゃあまずはシンプルなやつでいかない?」

夜空「ああ、いいぞ」

理科「では、カメラが中央にありますのでみなさんそこに目線を合わせてください」


星奈「私がもちろんセンターね!」

夜空「勝手にしろ。私は後ろでいい」

夜空(小鷹の隣は確保したぞ)

星奈「いいじゃないあんたも前に来なさいよ!」

夜空「やめろ、ひっぱるな!」

星奈「抜け駆けなんて許さないんだから」ボソ

夜空「な!?」


理科「じゃあ理科は小鷹先輩の隣で!」


星奈「あ!?」

夜空「・・・おい」


理科「・・・と思いましたが、ここは先輩方を立てて、小鷹先輩もホラ!前に言ってください!」

理科(やっべぇ・・・キャラを守ろうとしたら命を落としかけたでござるの巻き。ってやつだ)


小鷹「おい理科、押すなっての」

理科「先輩方3人が並んでるのは画になるんですよ。ホラ早くしないとシャッター下りちゃいますよ」

小鷹「ああ。じゃあここでいいか」

星奈(よし!)

夜空(よくやった理科)

マリア「私よりも目立つな!ウンコ吸血鬼!」

小鳩「クーッククク。所詮、神の真似事をしてるに過ぎない者はここで朽ち果てるがいい!」

小鷹「お前らちゃんとカメラ見とけよ~」


イキマース 3・2・1! パシャ


小鷹「お、いい感じに撮れる・・・いや、幸村お前目閉じちゃってるじゃねえか」

幸村「カメラのフラッシュを見ると魂を抜かれると聞きましたので」

小鷹「ねぇよ!そんな迷信まだ信じてるの!?」

幸村「ふふ。冗談です。今のはたまたま目を閉じてしまっただけです」

夜空「あの幸村が・・・」

星奈「冗談を・・・言った?」

理科「珍しい事もあるもんですね」


マリア「なぁ今ので終わりか?」

理科「いえ、あと何枚か撮れますよ。ついでに今のも撮りなおしましょうか」

小鷹「そうだな」


イキマース 3・2・1! パシャ


夜空「ふむ。今度は全員大丈夫だな」

星奈「さて、次はどうやって撮ろうかしら」

理科「じゃあ次は機内の照明をいじってみましょうか」

小鷹「そんな事もできるのか?」

理科「ええ。左サイドから暗めの照明を当てますね。小鷹先輩真ん中に立ってもらっていいですか?」

小鷹「ああ、ここでいいか?」

理科「はい、大丈夫です」

パッ

星奈「こわ!ヤンキー面と照明が合わさっていつもより人相悪くなってる!」

夜空「照明の効果という物は予想以上の結果をもたらすな」

小鷹「俺だってやりたくてやってるわけじゃねぇよ!理科、照明かえてくれよ」

理科「ええ、いいじゃないですか!むしろダークヒーローって感じでかっこいいですよ」

小鷹「え?そ、そうか?」ニヤ

理科「先輩だってまんざらでも無いじゃないですか」

マリア「ギャハハ!お兄ちゃんカッケー!」

小鳩「クーッククク。我が半身も真の姿を表すときが来たようだな」


理科「では、皆さん小鷹先輩の後ろに立ってください」

夜空「ここでいいのか?」

理科「ええ、それではいきますよ~小鷹先輩も何かポーズ取ってください」

小鷹「ポーズって言われても・・・」

理科「ほら小鷹先輩!早くしないとシャッター下りちゃいますよ!

小鷹「ああ、もう!じゃあこれでどうだ!」


イキマース 3・2・1! パシャ


理科「なかなかの名悪役ですよ。小鷹先輩」

小鷹「悪役かよ・・・」

星奈「ノリノリでポーズ取ってたじゃない」

小鷹「適当にやっただけだよ」


小鳩「あんちゃんいいなぁ」ボソ

理科「小鳩さんもやってみますか?」

小鳩「ふえ?いいの?」

理科「ええ。ぴったりのがありますよ」

小鳩「うちもやってみたい」

理科「では真ん中に立ってください」

小鳩「ここでええの?」

理科「はい。まずはクロネクっぽい背景にします」

小鳩「おお!」

小鷹「あくまでもそれっぽいだけなんだな」

理科「許可が下りなかったのでギリギリセーフな魔界をイメージした背景にしました」

小鳩「クーッククク。我に相応しい場所ではないか」

理科「で、照明をちょいっといじって」


パッ


理科「これでより一層雰囲気が出たかと」

小鳩「おお!すごいんじゃ!」

星奈「きゃー小鳩ちゃん可愛い!さすがだわ!ツーショットで撮りましょ!」

小鳩「や!」

星奈「そんな・・・」

マリア「ウンコ吸血鬼は一人で写ってるのがお似合いだ」

小鳩「貴様こそ高尚なこの場に相応しくないのではないか?」

マリア「なんだと!?」

小鳩「では我が半身よ共にこの場に立つがよい」

マリア「お兄ちゃんはわたしと一緒にいるのだ」

小鳩「お兄ちゃん言うなアホ!」

マリア「うっさいウンコ吸血鬼!」

理科「あの~もうシャッター降りちゃうんですけど」

小鳩「え!?」

マリア「うわ!?」

小鷹「もうお前ら2人センターで撮っちまえ。俺らは後ろだ」

小鳩「クーッククク。しかたが無い。神の使いよ、我の隣に立つことを許そう」

マリア「っげ!ウンコ吸血鬼と一緒か・・・しかたがないな!」

理科「お2人ともちゃんとポーズ取って下さい」


イキマース 3・2・1! パシャ


小鷹「お、上手く撮れてるじゃねぇか」

小鳩「ふん、まあまあだな・・・」ニヤニヤ

マリア「うーん。悪くないかなぁ」ニヤニヤ

小鷹「お前ら顔ニヤついてるぞ」

小鳩「う、あんちゃん!」

マリア「やば!」


夜空「次で最後か?」

理科「はい。幸村君どうですか前で撮ってみますか?」

幸村「よいのですか?」

小鷹「皆センターで撮ってるんだ順番って事でいいんじゃないか」

幸村「ありがたきお心遣い感謝いたします」

小鷹「おう、理科もどうだ?前で撮っといたらいいんじゃないか?」

理科「じゃあお言葉に甘えさせていただきますね。背景はこれでいいでしょう」

小鷹「シンプルなやつにしたんだな」

理科「先輩!理科と幸村君の間に入ってください!」

小鷹「っげ!?なんでだよ」

理科「あからさまに嫌そうな顔されると傷つくんですけど」

幸村「わたくしからもお願いします。兄貴」

小鷹「幸村がそういうならしかたないな」

理科「理科の事は無視ですか!?」

小鷹「さっさと撮るぞ~」

理科「ちくしょう・・・あんまりだぜ」


小鷹「今ここではこうするのが自然だろ?」ボソ

理科「へ?」


理科(小鷹先輩、僕のことも考えてそういう事言ってくれてるのかな・・・)

小鷹「ん?どうした?」

理科「いえ!ほら、先輩。カメラ目線ですよ!」


イキマース 3・2・1! パシャ


夜空「よし。あとは印字されるのを待てばいいのか」

理科「まだ落書きが残ってますよ」

~~落書きコーナー~~


夜空「さて、ここで色々書き込めるわけだな」

理科「はい」

星奈「じゃあ何書こうかしらって、夜空!」

夜空「なんだ?」

星奈「なんだじゃないわよ!なんで私の額に【肉】とか書いてるのよ!」

夜空「こういうのは定番だろ?」

星奈「消しなさいよ!」

夜空「まったく仕方ない。じゃあこれでどうだ?」

星奈「肉の位置が背景にずれただけじゃない!まぁ顔に書いてないだけ良しとするわ」


小鷹「うわ~自分で言うのもなんだが俺、悪人面だなぁ」

理科「じゃあ更に・・・こうすれば・・・」

小鷹「お前、赤いスプレーみたいので血を表現すんなよ!」

マリア「ギャハハハ!超おっかねぇ!」

小鳩「クーッククク。我の半身としてこれぐらいは当然のこと」


夜空「なぁ理科」

理科「なんですか?」

夜空「星奈の乳を小さくしたいんだがそういう機能は無いのか?」

理科「ははは、巨乳補正はあっても貧乳化する機能は無いですね」

夜空「っち。つまらん」

星奈「ちょっと夜空。あんたなにしようとしてるのよ」

夜空「貴様の無駄乳を写真の中だけでも無くしてやろうと思ってな」

星奈「余計なお世話よ」


理科「さて、落書き終了です」

小鷹「じゃあ出来たの見てみようぜ」

星奈「へぇ中々綺麗に印字されるのね」

理科「せっかくなので切り分けちゃいましょう」

――――
―――
――

小鷹「ふう。もうこんな時間か」

星奈「ん~!楽しかったわ!念願の小鳩ちゃんとのプリクラも手に入ったし」

夜空「皆で撮った物だろうが」

星奈「家宝にするわね小鳩ちゃん」

小鳩「うう、あんちゃんやっぱこいつ嫌」


星奈「小鳩ちゃんなぜ・・・」

夜空「普段の行動を鑑みてみろ。貴様が嫌われない要素が一つもないぞ」

星奈「こんなに愛してるのに」

夜空「そういう一方的な愛情は単なる狂気だという事を覚えておけ」

星奈「相思相愛のはずなのに・・・」

夜空「貴様にはもう何も言わん」

星奈「小鳩ちゃん・・・」


幸村「皆様、わたくしはこちらですので」

星奈「あ、私もステラが迎えにくる頃だわ」

夜空「私もここまでだ、じゃあな」

マリア「そろそろババアが来る頃だ」


理科「じゃあ今日はここまでですね」

小鷹「ああそうだな。また明日な」

理科「はい。また学校で」

小鷹「じゃあな。みんな気をつけて帰れよ」

ハーイ


理科(さて、僕も帰るとするかな。ん?あ、そうだ。ヤッベェ・・・小鷹先輩の事どうしよう・・・
   今日散々煽っちゃったからなぁ・・・)

ピロリン♪

理科(メール?小鷹先輩だ)


From:羽瀬川 小鷹

明日の放課後理科室でセックスな!



理科「・・・これはこちらも対策を練らねば」

今回はここまでです。
次はまた理科室でなんやかんやします。
肉食系小鷹兄貴復活の予定です

小鷹頑張ったのに幸村反応薄いな

レス読んで気合入ったので再開します。
ゲスエロ兄貴人気だな~

>>184
言われてから初めて気が付きました。
確かに幸村だけじゃなくて他の部員の反応もイマイチでした。
胸キュンからの股潤イベントだったのに。ごめんなさい。
特に追記とかはしないので部員全員の好感度が上がったって事にしておいて貰えるとありがたいです。

~~月曜日放課後 理科室~~

コンコン


理科「どうぞー」


ガラッ


小鷹「よ!」ニコニコ

理科「こんにちは小鷹先輩。やけにご機嫌ですね」

小鷹「まぁな」


ぎゅ


理科「うぇ!?ちょ、小鷹先輩!?」


理科室に入ってくるなり笑顔を崩さなかった小鷹に対して理科は警戒心を解いていた。
だからこそ彼の真意が見えず、近づく事を許してしまった。
そんな無防備な理科の後ろから抱きつく事は小鷹にとって容易な事だった。
理科の後ろから抱きついた小鷹は理科の綺麗な黒髪に頬を寄せた。


理科「なに地の文章とか入れてるんですか!」


「なぁ理科。今日こそいいだろ?」

そういうと小鷹は理科が着ている制服のシャツのボタンに手を伸ばす。
理科は彼の行動を拒もうと身体をよじろうとするが、
自身の腹部から腰にかけて回されている小鷹の左腕がそれをさせない


「こ、小鷹先輩。お願いです。待って下さい」

動揺している理科の言葉を無視して小鷹は第二ボタン、第三ボタンを空けシャツの中に手を入れた。
純白のブラジャーがシャツの隙間から見えた。
ブラジャーの上から彼女の左の乳房に触れると「ん・・・」という吐息交じりの声が漏れると同時に理科の身体がほんの少し震えた。
小鷹はブラジャーの形をなぞるようにまさぐった。


「くぅ・・・」


思わず理科の口から吐息まじりの矯正がもれる。
小鷹はその声を聞くと理科の身体を左腕で強く抱き寄せ、さらにブラジャーに指をかける。
ブラジャーの下に指を滑り込ませ、ブラジャーを上にずらすと小鷹の右手の指先が理科の乳首に触れた
小鷹は指先で乳首の先端を優しく撫で回しながらシャツの中を覗き込み、理科に微笑みながら言った


「お前の乳首綺麗な色してるな」


理科は羞恥に顔を赤らめながら声を張り上げる


理科「だから何なんですかこの地の文は!?」

小鷹「こうした方が臨場感出るだろ?」

理科「いいんですよそんなの出さなくて!」

小鷹「まぁいいじゃねぇか。こうしてる間にもお前の左乳を弄んでるんだけどな」

理科「あ、もう・・・本当に、待ってください」ハァハァ

小鷹「待たねぇっての」

理科「小鷹先輩には言ってませんでしたが、今日は他にもお客さんが来る予定なんです」ハァハァ

小鷹「乳いじくられてハァハァ言ってる理科可愛いな」

理科「もう!小鷹先輩にとっても重要な話なんですよ!?」

小鷹「で?誰が来るんだよ?」

理科「小鷹先輩にとってのウィークポイントであり理科にとってのリーサルウェポンです」

小鷹「俺にそんなやついるか?」

理科「あなたの最も身近な人物です」


小鷹「・・・小鳩か?」

理科「察しがいいですね。あとやっと手を止めてくれましたね」

小鷹「一つ聞きたいんだが、いいか?」

理科「はい、なんでしょう?」

小鷹「お前、自分の身の安全のために小鳩を呼んだのか?」

理科「ち、違います!多少はそういう気持ちもありましたが、それとは別件でお呼びしただけです。信じてください!」

小鷹「じゃあそういう事にしてやるよ」スッ

理科「やっと開放された・・・」


小鷹「はぁ・・・今日こそセックスパーリィーだと思ったのになぁ・・・」

理科「もうそろそろ小鳩さん来ますから頭切り替えてくださいね」


小鷹「ていうかよぉ~理科のパイオツ揉んでいきり立ってる俺のポンコチはどうしてくれるんだよ」

理科「ポンコチって!そんなの知らないですよ!勝手に揉んできて何言ってるんですか。
   あと股間をこっちに向けないで下さい。その股間のテントに向かってスタンガンぶちかましますよ?」

小鷹「お前恐ろしい事言うな・・・おかげですこし萎えたわ」

理科「そりゃどうも」

小鷹「昨日はハメ撮り中出しセックスしようって言ってくれたから期待してたんだけどなぁ」

理科「言ってねぇよ!!理科がいつそんな事言いましたか!?」


小鷹「子作りしましょ→中出し 2人っきりで(プリクラ)撮りましょう→ハメ撮り」

理科「なんという都合のいい解釈だ」

小鷹「お前だって今日は破瓜の覚悟ぐらいはしてきたんだろ?」

理科「してません。そもそも小鷹先輩とはしばらくセックスしませんから」

小鷹「という事は時間かければヤレるって事か」

理科「ま、まぁ。そうですね!でもいつになるか分からないですよ?理科の気分次第です」

小鷹「気長に攻略していくよ」

理科「理科は難攻不落ですよ?」

小鷹「地雷を踏むよりはマシだ」


理科「・・・地雷って誰のことですか?」

小鷹「夜空と星奈」

理科「ホント刺されますよ!?」

小鷹「だってよぉ~前にも言ったけどあの二人付き合ったら大変だって」

理科「ああ、屋上で話したヤツですね。ほ、ほら、お2人とも一途ですから」

小鷹「正直に重いって言えよ」

理科「せっかく言葉を濁したのに・・・」

小鷹「その言葉から察するにお前もあいつらと付き合うと面倒な事になるとか思ってんの?」

理科「さぁ?どうでしょうね。理科、男の人の考えとかよく分からないんで」

小鷹「そこは男になったつもりで答えてくれよ」

理科「ん~それでもよく分からないです。恋愛経験無いんで」


小鷹「チッ。ボロ出さねぇな。せっかく録音準備したのに」つボイスレコーダー

理科「そんな事だと思いましたよ」ハァ

小鷹「気づいてたのか?すげぇなお前」

理科「裏小鷹先輩の行動パターンが読めてきたんですよ。これでも天才なんで」

小鷹「綺麗な乳首してたもんな」

理科「話聞いてました!?天才と関係ないでしょ!
   それで?理科の弱み握ってどうするつもりだったんですか?・・・あ、やっぱいいです。なんとなく分かったんで」

小鷹「なんだよ聞いてきたくせに。
   何するかって、そりゃあもちろん理科の弱み握って俺のチンコ握ってもらおうとしたんだよ」


理科「・・・これ出るトコ出れば勝てるな」

小鷹「その前にチンコに負けちゃうけどな」

理科「エロ同人みたいに!ってアホか!」

小鷹「今日も突っ込みが冴えてるな」

理科「誰かさんがエロイおかげでね!まったく」

小鷹「はぁ。おっぱいだけとか生殺しもいい所だろうがよぉ」

理科「理科は揉んでいいなんて一言も言ってないんですよ?」

小鷹「柔らかかったなぁ・・・」

理科「ちゃんとこっちを見てくれますか?」

小鷹「正面からちゃんと見たかったなぁ」

理科「天井を見上げながらブツブツ言うのやめてくださいよ」


小鷹「よし、わかった」

理科「へ?」

小鷹「理科、今日はセックスしなくていいから裸になって俺の今日のオカズになってくれ!」ペコリ

理科「うわぁ・・・女子に頭を下げて言う事ですか」

小鷹「駄目か?」

理科「駄目です」

小鷹「どうしても?」

理科「どうしても」

小鷹「俺もチンコ見せるからさ」

理科「結構です!」

小鷹「ちゃんとエレクトさせるから」

理科「そこ重要ですか!?」

小鷹「仕方が無いな。柔らかい感触だけを思い出してオナニーだな」

理科「それ理科本人が目の前にいるのによく言えますね」

小鷹「なんでだ?」

理科「なんでだ?じゃなくてそれって『今日は理科でオナニーするぜ』って事ですよね?」


小鷹「いつから今日のズリネタが理科だと錯覚していた?」


理科「おっぱいまで揉んでおいて理科をオカズにしないんですか!?」

小鷹「どうするかは俺次第だな。ていうかお前自分をズリネタにしてもらいたいの?」

理科「え、いや、あの・・・それは、まぁ。おっぱい揉まれちゃいましたし。理科でしてくれるのはちょっっとだけ嬉しいかなぁって」

小鷹「よし。今日のオカズは顔は夜空で感触は理科のおっぱいだな」

理科「ちょっとぉ!!それはあんまりじゃないですか!」

小鷹「冗談だよ。ちゃんと最初から最後まで理科でオナニーしてやるからな」

理科「あ、ありがとうございます。ってなに照れてるんだ僕は!?」

小鷹「はははは。ふう、たのしいな」

理科「え?まぁそうですね。こういうのも悪く無いです。隣人部とはまた違った良さがあります」

小鷹「隣人部でこんな会話できねぇもんな」

理科「隣人部でこんな会話してたらとっくにやりまくりですよ。生徒会にばれて即刻廃部です」

小鷹「葵がそんな光景みたら目ん玉飛び出るんじゃねぇか」ハハハハ

理科「・・・葵って生徒会の人ですよね?」

小鷹「おお。そうだぞ」

理科「相変わらず、下の名前で呼んでるんですね」

小鷹「そうしてくれって頼まれたからな」

理科「ふ~ん」

小鷹「妬いてんの?」

理科「だ、だれが!」

小鷹「俺は理科が他の男と仲良くしてたら嫉妬するかもな」ボソ

理科「え?」


コンコン


小鷹「ほら客だぞ」

理科「あ、ああ、はい。小鳩さん来ましたね」ハーイ

理科(本気なんだか冗談なんだか・・・本当に振り回されっぱなしだなぁ。嬉しかったけど)


小鷹「あ、そうそう。理科、胸直しとけよ」

理科「へ?」

バッ

理科(胸元はだけたままだった!この人知ってて黙ってたな!)

小鷹「」ニヤニヤ

理科(ちくしょう!ニヤニヤしやがって!)


ガラッ

理科「どうぞ」

小鳩「おじゃまします・・・ってあんちゃん?」

小鷹「よ、小鳩」

小鳩「どうしてここにいるん?」

小鷹「お前こそどうしたんだよ?理科室に来るなんて初めてだろ?」

小鳩「そ、それは今日呼ばれたから・・・」

理科「ふふふ。そこから先は理科が説明いたしましょう」

理科「小鳩さん、鉄のネクロマンサーに出てくるナインライブス・ブレイカーってご存知ですよね?」

小鳩「クーッククク。もちろんだ。我が編み出した秘術よ」

理科「そのナインライブス・ブレイカーを理科の科学力を持って現代に再現しました。
   それを小鳩さんに差し上げようかと思いまして」

小鳩「ほんま!?」

小鷹「ちょっと待て!あんな物騒なモン小鳩に持たせるな!」

理科「ご安心ください小鷹先輩。この度小鳩さんにお渡しするために改良と改造を施しました」

小鷹「本当か?」ジロ

理科「ホントですって!試しに持ってみて下さい」スッ


小鷹「本当だ。大きさや見た目は前と同じだけどピンポン球みたいに軽いな」

小鳩「これ、ホントにナインライブス・ブレイカーなん?」

理科「ええ、もちろんです。と、言うわけで屋上へ行きましょう。ここだと狭くて遊べないですから」



~~屋上~~


理科「では小鳩さん。この手袋をしていただいてもいいですか?」

小鳩「う、うん」

小鷹「あれ?前はそんな手袋してなかったろ」

理科「今回は誰にでも簡単に操作できるように手袋型コントローラーを発明したのです」


小鳩「あんちゃん、前にもコレ見たことあるん?」

小鷹「あ、あれだ。理科がお遊びで作って俺が実験台になったんだ」

理科「ま、まぁ。確かにそれに近いですかね」

小鳩「そうなんだ」


理科「では小鳩さん。まず電源を入れますね」


フワッ


小鳩「おお!我がナインライブス・ブレイカーが宙に浮いた!」

理科「ふふふ。それだけでは無いですよ。弾を飛ばしたい方向へ人差し指を向けてください」

小鳩「う、うん。これでええの?」


スー


小鳩「動いた!あんちゃん見て、動いた!」

小鷹「おお、見てるよ」

小鷹(ていうかそれの何倍もの速さと威力で喰らったんだよな。俺)

理科「人差し指を向けた方へ弾が飛んでいきますので、お好きな方向へ指を向けてみて下さい」


クイッ クイッ


小鳩「すごい!あんちゃん!曲がった!ナインライブス・ブレイカー曲がった!」

小鷹「そうだな。うまいぞ小鳩」

理科「中指の曲げ伸ばしで速度を変えられますので中指をゆっくり伸ばしてみて下さい」


スーッ・・・ヒュン


小鳩「加速した!これがナインライブス・ブレイカーの真の力よ!」

理科「操作説明は以上です。
   10m以上離れると制御から離れその場に停止しますのであまり離れないように気をつけてください」

小鳩「わかった!」


ヒュン! ヒュン!

小鷹「楽しそうだな小鳩」

理科「ええ、喜んでもらえたようで何よりです」


小鳩「わははは!これぞ我の力よ!」


小鷹「なんていうかこんな事言ったら失礼かもしれないけどさ」

理科「なんですか?」


小鳩「魂ごと打ち砕け!ナインライブス・ブレイカー!!」


小鷹「アレ繰気弾にしか見えないんだが」

理科「ああ、確かに。人差し指と中指を立てて、空中に浮く弾を操作するって言ったらそうなりますね」

小鷹「もう繰気弾として商品化しちまえば?売れると思うぞ」

理科「それもいいですね~
   ついでにもろもろの特許も取って理科の不労所得をさらに増やしましょうかね」

小鷹「お前と結婚すると働かなくて済みそうだな」

理科「結婚する気なんて無いくせに」ボソ

小鷹「俺は理科とだったら結婚してもいいぞ?」

理科「ふえ!?こういう時だけばっちり聞こえてるんですか!」

小鷹「エセ難聴を舐めるなよ?
   重要な部分で聞こえてないフリするって事は裏を返すと、一言一句よく聞いてなきゃいけないって事なんだぜ?」

理科「カッコいいセリフに聞こえますけどやってる事は最低ですね」

小鷹「お前といる時は正直に話してるだろうが」

理科「正直なのは性欲だけなんじゃないですか?」

小鷹「ははは。かもな」

理科「まったく。今日だって理科はレイプされかけたんですよ?」

小鷹「それはお前が昨日誘ってきたからだろ?だから和姦だ」

理科「理科室にはまだ隠しカメラとマイクがあるんですよ?それを皆さんに見せたらどういう反応しますかねぇ。
   小鷹先輩が性欲に任せて理科を襲ったようにしか見えないと思いますよ?」

小鷹「『理科の発明でおかしくなった小鷹が自分の意思とは関係なく理科を襲ってる』って反応じゃね?」

理科「えぇ・・・理科ってそこまでマッドサイエンティストなイメージあります?」

小鷹「あるんじゃね?それに俺いつもはお前に興味無いそぶりしてるし、理科に欲情する発想に繋がらないんじゃないか?
   普段のお前のイメージ+俺の理科に対する普段の態度=薬で豹変 みたいな」

理科「悔しいですがそう言われるとしっくりきますね。
   もしかしていつも理科に対してつれないのはみなさんに理科達の関係を感付かれない為ですか?」

小鷹「いや?理科いじり楽しすぎワロスなだけだぞ」

理科「さいでっか・・・」

小鷹「ちょっと期待してたか?」

理科「いいえ?全然です!」

小鷹「本当は?」

理科「・・・ちょっと残念です」

小鷹「ははは、素直でよろしい」ナデナデ

理科「うわ!?なにナチュラルに頭なでてるんですか!?」

小鷹「ああ、お前頭触られるの嫌なんだっけ?」

理科「そ、そういう訳じゃ無いですけど・・・小鳩さんに見られますよ?」

小鷹「大丈夫だろ。あいつ夢中で遊んでるから回り見えてないぞ」


小鳩「ほ!おりゃ!そい!」

ヒュン! ヒュン! ヒュン!


理科「ていうか上達早いですね」

小鷹「あいつ運動神経いいからな」

理科「開発者の理科よりも使いこなしてますよ」

小鷹「勉強もあれぐらい物覚えよければいいんだがな」

理科「小鷹先輩お兄さんっていうよりもお父さんって感じですね」

小鷹「しょうがねぇだろ。父さんは留守にしがちなんだから。俺が親代わりになるしかないだろ」

理科「家事までこなしちゃうんですもんね。立派だと思いますよ」

小鷹「奥さんがいてくれればなぁ」チラチラ

理科「もういっそ星奈先輩と結婚しちゃえばよかったんじゃないですか?」

小鷹「スルーですか」

理科「なんの事ですか?」ニッコリ

小鷹「なんでも無いです」

理科「ははは。たまには理科攻めもいいものでしょう?」

小鷹「ベットの上でならな」

理科「それはずっっとおあずけです」

小鷹「そんな躾してたら仕舞いには噛み付くぞ」

理科「ちゃんといい子にしてたらご褒美あげますよ」

小鷹「・・・獣姦か」

理科「なんでそうなるんですか!?」

小鷹「さすがの俺でも引くわぁ」

理科「勝手に完結しないでくださいよ!」

小鷹「いや、いいんだ。好みは人それぞれだからな。な?」

理科「な?じゃないですよ、もう。・・・駄目だ、どうあがいても主導権を握れない」

小鷹「まだまだ甘いな理科。俺はお兄ちゃん属性だけで無く、お父さん属性とお母さん属性までカバーしてるんだぞ?
   年下の可愛い女の子との会話でそう簡単に主導権を渡すかよ」

理科「お母さん属性までとはやりますね」

理科(さらっと可愛いって言われた)


小鷹「まぁ、あとは理科単純だし」ニヤニヤ

理科「なんですとぉ!?」

小鷹「はははは。こういう簡単な挑発に乗るところが単純なんだよ」

理科「ぐぬぬぬ・・・」


小鷹「はぁ、理科イジリまじ楽しいな」

理科「理科は楽しくないです」

小鷹「まぁ今日はハシャギすぎたな。悪かった」

理科「え?急に真面目にされると逆に悪いですよ」

小鷹「じゃあ今後もこのイジリスタイルは継続って事で!」

理科「いやいや!ちょっと!?」

小鷹「ほら、やっぱり主導権は俺の物。お前の処女も俺の物」

理科「本当にあなたって人は・・・」


小鷹「おっと、もうそろそろ小鳩に感付かれるな」

理科「ああ、そういえば理科達ほったらかしにしちゃってましたね」

小鷹「いいんだよ。あいつ集中してると周り見えないし、俺達がいるとアレにぶつかるだろ」


小鳩「はははは!滅せよ!朽ちよ!塵となれ!」

ビュン!ビュン!ビュン!


理科「すっげぇ。理科が想像してたよりも大幅に動き回ってますよ」

小鷹「だから言ったろ?いくら軽くなって威力が無くなったとはいえあれに当たると結構痛いんだぞ?」

理科「経験者は語るってやつですか。その節はすみませんでした」

小鷹「いいよ、謝らなくて。
   理科とこうしてバカみたいな下ネタで盛り上がったりできるのは、あの日のおかげなんだから。むしろ感謝してるぐらいだ」

理科「やっぱり先輩は先輩ですね」

小鷹「どういう意味だよ?」

理科「なんでも無いですよ~ふふふ」ニコニコ

小鷹「??」

理科「小鳩さん」

小鳩「ふえ?」

理科「もうそろそろ充電が切れる頃です。一旦理科室に戻りましょう」

小鳩「ううう。もう少し遊びたかったのに」

小鷹「しょうがないだろ?それにもう結構寒くなってきた。早く戻ろうぜ」

小鳩「うん。わかった」


~~理科室~~


理科「さて、ナインライブス・ブレイカーの充電の前にちょっと調整しちゃいますね」

小鳩「壊れたん?」

理科「いいえ。小鳩さんの操作が思いのほかお上手でしたので駆動系の設定を変えようかと思いまして」

小鷹「何から何まで悪いな」

理科「いえいえ。お茶でも飲んで待っててください。カップ出しますね」

小鷹「マグカップ用意したんだな」

理科「以前ビーカーにコーヒー淹れたら色気が無いみたいな事言われたので」

小鷹「気にしてたのか」

理科「自分でもどうかなって思っただけです。お客さん用ぐらいは用意しておこうかなと」

小鷹「なんか悪いな。あとは俺がやるよ」

理科「ありがとうございます」


小鷹「小鳩、なに飲む?紅茶とコーヒーがあるみたいだぞ」

小鳩「紅茶」

小鷹「ん。理科はどうする?」

理科「じゃあコーヒーをお願いします」


小鷹「ほれ、おまち」コト

理科「ありがとうございます。こちらももう少しで終わりますので」

小鷹「ほら小鳩も」コト

小鳩「ん、ありがと」

小鳩「ねぇあんちゃん」

小鷹「なんだ?」

小鳩「あんちゃんはよくここに来るの?」

小鷹「最近はそうだな」

小鳩「ふ~ん」

小鷹「どうしたんだよ?」

小鳩「・・・うちも遊びに来てもええ?」

小鷹「俺じゃなくて理科に言え」


小鳩「うう。あの、たまに、ここに遊びに来てもいい?」

理科「ええ。大歓迎です。その時はクロネクのお話でもしましょう」

小鳩「ホント!?」パァァァ

理科「はい。お待ちしてますよ」

小鷹「よかったな。小鳩」

小鳩「うん」

―――――
――――
―――
――



小鷹「さて、帰るか」

小鳩「もう帰るん?」

小鷹「もう外も暗くなって来てるだろ。【ソレ】の調整も終わったんだよな?」

理科「ええ。ナインライブス・ブレイカーも調整完了です。もし何かあればこちらへ持ってきてください。修理しますので」

小鳩「うん。わかった」


小鷹「悪かったな今日は」

理科「いえいえ。こちらこそ喜んでもらえて何よりです。また遊びに来てくださいね」

小鷹「ほら、小鳩。最後にちゃんとお礼言っとけ」

小鳩「あ、うん。今日はありがとう。また遊びに来るけん」

理科「はい。お待ちしてますよ小鳩さん」

小鷹「俺は待ってないのか?」

理科「まぁ小鷹先輩はねぇ・・・」

小鷹「なんだよ?」

理科「なんでも無いですよ~」

小鷹「はぁ。まあいいや。じゃあな理科」

理科「はい。さよなら小鷹先輩、小鳩さん」

小鳩「あの!」

理科「はい?どうしました?」


小鳩「さ、さよなら、り、理科・・・お姉ちゃん」


小鷹「理科・・・」

理科「・・・お姉ちゃん?」

小鳩「うん。いつもあんちゃんと一緒にいるし、やさしいから。嫌だったと?」


理科「ユ、ユ、ユニバァァァス!!!」


小鳩「」ビクッ

小鷹「久々に聞いたなそれ」


理科「はぁはぁ、取り乱してしまいました。でも小鳩さん。理科なんかがお姉さんでいいんですか?」

小鳩「うん」コク

理科「ありがとうございます。理科も妹が出来たみたいで嬉しいです」

小鳩「ホンマ!?」

理科「ええ。これからもよろしくお願いしますね」

小鳩「うん!じゃあまた今度遊びにくるけんね。理科お姉ちゃん!」タッタッタッタ

理科「はーい。待ってますよ」

小鷹「あーあ。小鳩のやつ先行っちまったよ。それにしてもあの小鳩がここまで懐くとはな」

理科「えへへ。理科お姉ちゃんか。ふへへへ」

小鷹「お前笑い方が星奈と同じだぞ」

理科「星奈先輩の気持ちが理解出来ました。お姉ちゃん・・・へへへ」

小鷹「あんまり小鳩に変な事吹き込むなよ?」

理科「小鳩さんが興味を持っちゃったら理科に止める権利は無いですからねぇ」

小鷹「お前ホントこれは冗談とかじゃないからな?」

理科「善処しますよ」

小鷹「信用できねぇ~」


小鳩「あんちゃ~ん!早く帰るとよ!」

小鷹「おお!今行く!じゃあな理科」

理科「はーい。お2人とも気をつけて」


理科「ふう。今日は色々あったなぁ・・・小鷹先輩におっぱい揉まれたり、小鳩さんからはお姉ちゃん認定ですか。えへへへ」

理科(同姓から好かれるのは初めてだ。小鳩さんの事を自分の身の安全の為にダシに使ってしまったなんて言えないよなぁ)

   
理科「こんなお姉ちゃんでごめんなさい。小鳩さん・・・」




――その頃 星奈は

ピキーン!

星奈「は!?なんだろう・・・今私の大事な物がまた一つ失われた気がするわ」

夜空「お前は何を言ってるんだ?」

ここまでです。
個人的な好みで理科と小鳩をくっつちゃいました。
もしそういうの駄目な人いたらごめんなさい。
あと地の文とかよくわからずやったので読みづらかったらごめんなさい。

この続きは全然考えつかないので気長に待ってもらえると嬉しいです

9巻読んだ。
感想は色々あるけど一つだけ言いたい。このSSと原作の小鷹ってわりと似てるなって思った

原作発売されちゃったしこのSSはどうしようか
キャラどころか内容が違うのはどうなのよ?って自分でも思うので。
小鷹と理科は本編でイチャついてるしなぁ。

こんなSSでも要望があれば続けます

需要があるみたいなので再開します。
今回は1~2レスで終わるような短いオマケです。
一応あらすじも書いてみたのでそれも一緒に投下します

あらすじ
理科と小鷹が屋上で喧嘩してそれを目撃した夜空は自分の居場所を見失い失踪した。
だが、意外と近くにいてその日のうちに部員全員に見つかってしまう。
どういう事だと問い詰める部員に対して夜空は小鷹と理科の喧嘩を見てしまったと言う。
その言葉に驚きを隠せない小鷹と理科であったが、どうやら夜空は喧嘩の一部始終を見ていたわけでは無く、
小鷹が理科に打ち明けた「セックスフレンドになってくれ」というセリフを「ベストフレンドになってくれ」と聞き間違えたらしい。
夜空の残念な聞き間違いと思い込みで小鷹の本来の欲の強さや黒い部分を知られる事は無かった。

かつての親友ポジションを理科に奪われたと思い込んでいる夜空は失意の末に失踪する事を選んだ。
崩壊しかけていた隣人部を守るために小鷹は「俺達もう友達だろ!?」と部員全員に半ば強引に友情を植えつけさせなんとか廃部を阻止する。
小鷹の友情のゴリ押しでなんとか皆の気持ちを留めた隣人部は今まで通りの日常を取り戻していった。

隣人部内での人間関係は以前とさほど変わりなかったが小鷹と理科だけは妙な力関係があり、隣人部にいるときは強気の理科とそれを受け流す小鷹。
理科室にいる時はエロに関して歯止めが効かない小鷹とそんな小鷹にいつも振り回され、セクハラされる理科。という何とも二面性のある生活を送っていた。

このssは本編よりも性欲が強く恥じらいや照れを持たないゲスな小鷹兄貴とそんな小鷹に振り回される理科がメインとなっております。
本編とは内容が全く異なりますがご了承ください。

理科は隣人部でのキャラを保つ為に定期的に小鷹に性交を持ちかけている。
理科の要求を小鷹は時と場所によって反応と対応と変え鈍感紳士と変態紳士を使い分けている。
そんな2人の掛け合いを場面ごとに見比べてみましょう。


~~隣人部の場合~~


理科「せんぱーい!理科とセックスしましょう」

小鷹「なんだよ前触れもなく」

理科「今日こそはいいじゃないですか!いやらしいことしましょ!」

小鷹「勉強しているので無理です」

理科「じゃあ性の勉強はどうですか!?」

小鷹「夜空、今日の課題で聞きたい事あるんだけど」

夜空「ん?どこだ?」

理科「露骨にスルーされるとさすがの理科も傷つくんですよ!?」

小鷹「あー悪い悪い。また今度な」

理科「もういいです。いじけてやります」


~~理科室の場合~~

理科(言いたくねぇ…部室ではいくらでも『セックスしよう』とか言えるけどここでは無理だろぉ…
   なぜか言わなきゃいけないようだが言いたくねぇ)


理科(よし!言ってやる!)

理科「せ、先輩?」

小鷹「んー?」

理科「きょ、今日こそ理科とセ…セックスしましょう!」

小鷹「理科、お前…」


ガバッ


理科「きゃあ!やっぱりこうなると思ったよ!」

小鷹「んん~理科は相変わらずいい匂いがするなぁ」

理科「嗅がないでください!冗談ですって!セックスするなんて冗談ですって!」

小鷹「こうやって抱きついてみるとお前って身体小さいよな。それがいいんだが」

理科「もう!冗談だって言ってるでしょ!……うわぁ!理科のパンツをズリ下ろそうとしないでください!」

小鷹「理科、俺もう自分で自分を止められそうにない」キリ

理科「ここぞとばかりのキメ顔で何言ってるんですか!?」


ガラガラ


小鷹「クーッククク。今日も我が下界に顔を出しにきた……ってあんちゃん!なにしとんの!!?」

小鷹「あ、やっべ」

理科「あの…これはですね…あの」

小鷹「ええっと、そうだ!これは理科が作った薬でこうなってるんだ。理科が実験でとんでもない薬品を作ったんだよ。
   だからこうやって俺が理科に抱きついたり、クンカクンカしたり、尻をまさぐったりするのは
   俺の意思ではなくて薬のせいなんだ」

小鳩「嘘つくな!!はよお姉ちゃんから離れろ!!」

小鷹「はい……」

小鳩「あんちゃん、正座」

小鷹「いや、何もそこまで」

小鳩「いいから!」

小鷹「はい…」

理科「あの小鳩さん、理科も気にしてませんから」

小鳩「お姉ちゃんは黙っちょって!」

理科「は、はい!」

小鳩「あんちゃんはうちが※凶暴な肉モンスターから抱きつかれたり、ペロペロされたりするの嫌なん知っとるよね!?
   なんでそんな事ばお姉ちゃんにしたと!?今お姉ちゃん嫌がってたじゃろぉが!」

※凶暴な肉モンスター=星奈

小鷹「いやでも、理科のほうからセックスしようって言ってきたんだぞ?」

理科「その後に冗談だって言ったじゃないですか!」

小鳩「あんちゃん!男じゃけんスケベなのはしょうが無いとしてお姉ちゃんに嫌な思いさせたら許さないとよ!!」

小鷹「でもこいつ、いつも自分から誘ってきてるぞ?」

小鳩「それでもじゃ!たとえ誘われたとしても人が嫌がる事したらいけんわ!」

小鷹「はい…すみませんでした」


理科(小鳩さん今僕の目には貴女が女神に見えます。本当にありがとうございます)

この後小鳩の説教は一時間ほど続いたそうな。


結論:可愛い妹にはどんな変態も敵わない

鉄のネクロマンサーに影響を受けた羽瀬川小鳩のように人にはそれぞれ思い入れのある作品があるようです。


~~隣人部~~

星奈「ねえ夜空?」

夜空「なんだ?」

星奈「あんたってよく本読んでるけどそういうのに影響受けたりとかしなかったの?」

夜空「なぜだ?」

星奈「だって小鳩ちゃんなんてモロにアニメの影響受けてるじゃない?だからあんたにもそういう所あるのかなって」

夜空「くだらないな。私にはそういう経験は無いな」

星奈「ふ~ん。なぁんだつまんないの。バカにしてやろうかと思ったのに」

夜空「そんな事だろうと思ったよ」

夜空(私は今嘘を付きました。漫画やアニメに影響された事なんてたくさんあります。
   眼帯もつけたし。四六時中腕に包帯を巻きもしたし、一人称を『余』にした事もあります。
   墓にまで持っていくので誰にも言いわないが)


星奈「ねぇあんた達はどうなのよ?影響うけたり好きだったりする漫画とかあるわけ?」

幸村「わたくしは歴史全般です」

小鷹「だろうな」

理科「理科は【キテレツ大百科】ですかねぇ」

小鷹「古いな」

理科「発明アニメのパイオニアですよ!」

小鷹「ああ、お前も発明家キャラのはしくれだもんな」

理科「はしくれとはなんですか!?はしくれとは!」

星奈「で?小鷹は?」

理科「んな!?またスルーですか…」

小鷹「影響うけてるかどうかわからんが【BASTARD!!】とか【シティーハンター】とか【鉄鍋のジャン】とか好きだぞ」

理科「先輩も古いのばっかじゃないですか」

夜空「小鷹がその作品に影響を受けている物は無さそうだな。
   料理という点で鉄鍋のジャンか」

小鷹「ああ、そうかもな」


理科(小鷹先輩は全部の漫画に影響受けてるよ。その証拠に各主人公の特徴をそれぞれ挙げるとエロ、外道、なんだかんだでモテる。
   ほら、全部裏羽瀬川小鷹が兼ね備えてるじゃないか)

愛しの妹がマジヤンキーに襲われた!その時お兄ちゃんとお姉ちゃんはどうするのか!?
隣人部のみんなで買い物していると小鳩がマジヤンキーにからまれてしまいました。
小鳩ちゃんピンチ!

小鷹「あれ?小鳩どこ行った?」

星奈「それがさっき私が小鳩ちゃんに似合う服買ってあげようとしたらどっか行っちゃって…」

小鷹「まったくお前らは…」

マリア「だらしないなウンコ吸血鬼は」

星奈「ごめんなさい!今探してるんだけど、中々見つからなくて」

理科「とりあえず、みんなで探してみましょうか」

夜空「そうだな、手分けして探そう。星奈一緒に来い」

星奈「ええ!待っててね小鳩ちゃん!」

幸村「ではマリア殿はわたくしと」

マリア「おお!」


イヤ!ハナシテ!


小鷹「ん?今の声って」

理科「小鷹先輩!」

小鷹「ああ。行ってみるぞ」


小鳩「いやや!一緒になんて行かへん!!」

ヤンキーA「いいじゃねぇかよ!ぜってぇ楽しいからよ」

小鳩「や!あんちゃん助けて!!」

ヤンキーB「あんちゃんって誰だよ。とりあえず場所変えようぜ」

小鷹「ちょっと待ってくれ」

ヤンキーC「ああ?」

小鷹「そいつ俺の妹なんだ」

ヤンキーD「ギャハハハ!嘘付くならもっとましな嘘付けよ!お前ら兄妹全然似てないぞ?」

ヤンキーB「こんなヤンキーくずれが兄貴とか笑えるわぁ」

小鷹「それでも俺の妹だ。手をはなせ」

理科「お願いです!はなしてあげてください」

小鳩「あんちゃん…お姉ちゃんも」


ヤンキーA「お前の横にいるのお前のツレだろ?」

小鷹「それがどうした?」

ヤンキーA「お前いい格好したいからそんな事言ってるだけだろ?」

小鷹「あんだと?」

ヤンキーA「なんにせよそんだけ可愛い子はべらせてるんだ一人ぐらい貰ってもいいよな!?」

小鷹「このやろ…」

ヤンキーB「おら!てめぇもギャーギャー言ってねぇでこっち来い!」

小鳩「いや!痛い!ひっぱらんといて!」


小鷹「!!」

理科「!?」

ヤンキーC「おーい気をつけろよ~変に怪我させると金髪のお兄ちゃんが怒るぞ」ギャハハハ

ヤンキーB「どうせ何も出来ずに見てるだけなんじゃねぇの!?」


理科「小鳩さん!!今助けますから!」

小鳩「ふえ?」


小鷹「おい理科。大丈夫か?」

理科「ええ。さすがの理科も堪忍袋の緒がはじけ飛びました」


ヤンキーC「なんだよお前も俺らの相手してくれるの?今日はツイてるなぁ」

理科「ええ、お相手してあげますよ。ただし、これで」

フワッ

小鳩「ナインライブス・ブレイカー!」

ヤンキーA「なんだそりゃあ?」


小鷹「お前それ持ち歩いてるのかよ」

理科「今日はたまたまです」

ヤンキーB「で?こんなもんで何しようってんだ?」

理科「見てのお楽しみです」


ヒュン!


理科「小鳩さん伏せて!!」


ガガガガ!!


ヤンキーBCD「ぐあ!」

小鷹「今だ小鳩こっちこい!」

小鳩「うん!」

小鷹「よし、もう大丈夫だぞ」

小鳩「うん、あんちゃん」


ヤンキーA「てめぇら何したか分かってるのか?」

小鷹「もちろん承知の上での行動だ。理科、小鳩頼む」

理科「は、はい。小鷹先輩は?今なら逃げられますよ!」

小鷹「ちょっとこいつらとお話してくる」

理科「そんなのできる訳ないじゃないですか!」


小鷹「理科、大丈夫だから。はやく行け」ニッコリ


理科「わ、わかりました」ビクッ

小鳩「あんちゃん無理せんといてね?」

小鷹「まかせろ」

ヤンキーA「一人で相手してくれるのかよ?」

小鷹「仲良くお話だ。馬鹿野郎どもが」

ヤンキーB「くっそ、いってぇ」

ヤンキーC「てめぇこの人数相手にどうするつもりだよ?」

ヤンキーD「こいつボコってストレス解消しようぜ」


小鷹「こりゃあお話じゃなくてお説教になりそうだな」


夜空「あ、いたいた。理科!小鷹はどうした!?」

理科「それが………カクカク シカジカ」

星奈「じゃあ小鷹は小鳩ちゃんにイタズラしようとしたチンピラ達と一緒にいるの!?」

理科「ええ…」

夜空「なぜ一緒に逃げてこなかったのだ!?」

理科「すみません。先輩が彼らとお話があると言っていたので」

幸村「お話ですか?」

理科「はい。それ以上は何も…」

星奈「いくら小鷹が喧嘩慣れしてるからってそんなの無茶よ」

理科「ごめんなさい。理科が無理やりにでも連れて来るべきでした」


小鳩「あんちゃんは大丈夫やけど早くいかんと手遅れになる」ブルブル

理科「え?どういう事ですか小鳩さん」

小鳩「あんちゃんが本当に怒ったときはそれはもう……」ブルブル

理科「それって…」


小鷹「なんの話してんだよ、まったく」

夜空「小鷹!無事だったか」

小鷹「何がだよ?」

理科「さっきの方たちはどうしたんですか?」

小鷹「それなら話ついたぞ?話せばわかるやつらだったよ」

夜空「そ、そうか」


星奈(いやいや!話だけで済んだ雰囲気じゃないでしょ)

夜空(軽く息あがってるし)

理科(拳に血と傷がついてるし)

幸村(靴に血が付いておりますし)

小鳩(あんちゃんの無双モードじゃ……)ブルブル

マリア(お兄ちゃん鉄くさいなぁ)

小鷹「小鳩」

小鳩「はい!!」ビクッ

小鷹「急にいなくなったりすんなよ?みんな心配したんだから」

小鳩「ご、ごめんなさい」

マリア「しっかりしろよウンコ吸血鬼」

小鳩「うう~」

星奈「私は全然気にしてないわ!今度はランジェリーショップに行きましょ!」

小鳩「や!」

小鷹「さ、とりあえず場所離れようぜ?さっきの騒動で人が集まってきた」

夜空「そうだな」


理科「あの、小鷹先輩?」

小鷹「ん?どうした?」

理科「本当に大丈夫なんですか?」

小鷹「なにがだよ?」

理科「だってどう見ても喧嘩してきたでしょ?それ」

小鷹「お前は気にするな」

理科「いや、でも!」

小鷹「いいか理科。俺が大丈夫だって言ったら大丈夫なんだ。わかったか?」

理科「はぁ、そういう事にしておきます。じゃあ怪我とかしてないんですか?」

小鷹「俺は大丈夫だぞ?」

理科「俺『は』ねぇ…」

小鷹「ははは。もうさっきの事は忘れろ。いいな」

理科「はい」


後日学校内で『小鷹がヤンキー数人をボコボコにして数人を病院おくりにした』という噂が流れた。
当の本人は「大げさだなぁ。そんなんじゃねぇのに」と話ていたが、
彼の右手の甲が少し腫れていたのを僕は知っている。
彼女の妹が言っていた本気で怒った時の怖さの片鱗を見た気がする。


幸村「さすが兄貴です。20人の完全武装の猛者どもを完膚なきまでに叩きのめすとは」

小鷹「なんでそんな尾ひれがついてんだよ…」

隣人部の女子会(笑)


星奈「ねぇ幸村何読んでるの?」

幸村「ファッション誌でございます」

理科「幸村君が女の子っぽい物に興味を持つなんてどういう風の吹き回しですか?」

幸村「わたくしも女ですゆえ」

夜空「女だと自覚してからも男の振る舞いをしていたではないか」

幸村「思うところございまして」


幸村「……………」


夜空「終わりか!その続きは!?」

幸村「わたくしは今まで兄貴の舎弟としてお傍にいる事を努めてきました。
   ですが気が付いたのであります」

理科「何を気が付いたんですか?」

幸村「わたくしが男で無いのなら兄貴に女として手篭めにされてしまった方が都合がいいのではないかと」

星奈「えらいぶっちゃけたわね」

理科「それで女子力アップの為にファッション誌ですか」

幸村「はい」

夜空「今のままで十分可愛いだろう」

幸村「いえいえ、皆様には到底敵いません。
   自己研鑽を怠ればわたくしなどすぐに兄貴に見捨てられてしまいます」

理科「そんな事無いと思いますけど」

幸村「それにわたくしも女として生きる事に喜びを感じておりますゆえ」

星奈「そうなんだ。なら皆で幸村に似合いそうな服選びましょうよ」

理科「いいですねぇ」

夜空「だがいくら見た目を見繕ってもあの鈍感プリンがそれに気が付くとは到底思えないがな」

星奈「そうね。あの愚鈍エセヤンキー私がシャンプー変えたのに気が付かなかったのよ!ひどいと思わない!?」

夜空「いや、それは絶対に気が付かないだろ」

星奈「え?私は分かるわよ?夜空あんたここ最近トリートメント変えたでしょ?匂いでわかるわ!」

夜空「うわぁ……」

星奈「あら違ったかしら?」

夜空「お願いだ。近づかないでくれ」

星奈「え?夜空どうしたのよ!」

夜空「こないで!」

星奈「ちょっと夜空~」


理科「星奈先輩まじすか……」

幸村「星奈の姉御ぱねぇです」

こんな感じで終わりです。
どうにか続きを書きたいとは思いますが時間がかかりそうです

小鷹の喧嘩の強さについて話があがったのでそれを補足する内容のやつ書きました。
あまり深く考えずに書いてるので矛盾とかありますがご了承ください

~~理科室~~


理科「先輩って喧嘩強かったですね」

小鷹「なんだよいきなり」

理科「この前の喧嘩の件以来学校内でさらに肩身が狭くなったらしいじゃないですか」

小鷹「まぁな。面倒くせえよな。まったく」

理科「結果はどうあれ可愛い妹を守るためにやった事なんですけどね。世間は信じがたい事実に目を向けようとしませんから」

小鷹「信じがたい事実とか言うなよ」

理科「はははは。でも妹の為にヤンキーに喧嘩売ったなんてステキじゃないですか。かっこよかったですよ?」

小鷹「お前あんとき濡れたの?」

理科「…濡れてません」

小鷹「じゃあ別にかっこ悪くていいや」

理科「なんでそうやっていつも下ネタに持っていくんですか!」

小鷹「志熊理科さん。今日のお前が言うな大賞受賞おめでとうございます」

理科「ぐ…た、確かに理科はいつも部室で下ネタばっかりかもしれませんけど今日は珍しく小鷹先輩の事褒めたんですよ?
   素直にありがとうでいいじゃないですか」

小鷹「なんつうかさぁ。結局は暴力じゃん?俺って割と平和主義者だからさぁ、いい事したとは思えないんだよなぁ。
   だからありがとうとか言いたくない」

理科「相手の人病院送りですからね。それはまぁ…ねぇ」

小鷹「だろ?確かに可愛い妹を守った、兄貴としていい事をしたかもしれないけど人間としてどうよ?って思うとさ、
   あれから地味に凹んでるわけよ」

理科「まぁその気持ちもわかりますけど、普段の行いも人としてどうよ?って部分たくさんありますよ?」

小鷹「たとえば?」

理科「理科に対するセクハラです」

小鷹「あんなんただのスキンシップだろ」

理科「やられてる方にとってはセクハラです!」

小鷹「やってる方にとってはストレス発散です!」

理科「なお悪いわ!」

小鷹「まぁこうしてお前と話してると少し気がまぎれたよ。ありがとな」

理科「ええ。どういたしまして」

小鷹「大体さ、相手が病院送りとか実際どうなのよ?やった俺が言うのもなんだけど本当に運ばれてんの?」

理科「あ、それなら裏は取れてます。あの方々は病院に運びこまれてます」

小鷹「お前なんで知ってるの!?」

理科「あの後こっそり通報しておいたんですよ。それでちょっとお話を聞いただけです」

小鷹「そうだったのか面倒かけたな」

理科「ほんとうですよ。大体なんであの時逃げなかったんですか?逃げようと思えば逃げられましたよね?」

小鷹「だって妹が危険に晒されたんだぞ?ここで怒らないお兄ちゃんはいないだろ?」

理科「まぁそうですね。理科も怒っちゃいましたし」

小鷹「だろ?こちとら怒りゲージマックスですよ」

理科「攻撃力上昇しちゃいますね」

小鷹「それに原作ではどうか知らないけど俺って本来の性格は野性味溢れる強気な性格じゃん?」

理科「じゃん?って言われても…」

小鷹「あとガチな殴り合いはしなまでもそこそこ腕の立つ設定もあるし」

理科「その設定全然役立ってないですけどね」

小鷹「ちなみにゲーセンでパンチングマシーンのくだりあったろ?あれ複線な」

理科「嘘だ!絶対後付けだ!」

小鷹「いいんだよ。んなもん言った者勝ちなんだから。複線だったって事にしときゃいいんだよ」

理科「行き当たりばったりで話書いてるクセによく言いますよ」

小鷹「じゃあここだけの話お前のオナニーが地味だってのも複線な」

理科「うえ!?それ後でどう回収されるんですか!?絶対嘘ですよね!?」

小鷹「もしかしたら回収されるかもしれないじゃんか。俺とお前のセックスシーンの時によ」

理科「残念でした。そんなシーンはいくら待ってても訪れません」

小鷹「じゃあアレだ、セックスの時じゃないとしたら、ええ…っと」

理科「考えつかないなら言わないでください」

小鷹「そうだな。こんな複線やらフラグなんて立て捨てだ。ちくしょうが」

理科「ゲーセンの時に理科に注意したのはどの口ですか。まったくもう」

小鷹「聞こえませーん。ただ今難聴中でーす」

理科「そんな都合のいい難聴あるか!もういいです。ていうかなんの話でしたっけ?」

小鷹「ああ、喧嘩の時の色んな補正の話な。
   妹のピンチに切れる兄+秘められた強気な性格+そこそこ喧嘩慣れした設定となると?」

理科「相手はボコボコですか?」


小鷹「正解!よくできました」ナデナデ

理科「ふひ」ビクッ

小鷹「可愛いなぁ理科」ナデナデ

理科「もう!いつまで撫でてるんですか!」

小鷹「正解したご褒美のつもりだったんだが」

理科「まぁちょっとは嬉しかったですけど」

小鷹「じゃあ黙って撫でられとけ。んでもってそのままセックスしよう」

理科「せいや!」

小鷹「甘い!」ガッ


理科「チッ!止められたか」

小鷹「お前突っ込みにしても正拳突きは無いだろ。これまともなラノベ主人公なら鳩尾にモロに喰らってたぞ」

理科「セクハラに対する自己防衛です。どうですか理科の正拳突きは?いずれは人中線三段突きをぶち込んでやりますよ」

小鷹「じゃあ俺はチンコぶち込む!」

理科「理科はそのチンコに正拳突きぶち込む!」

小鷹「やるか!?」

理科「やってろうじゃないか!」

小鷹「よし!」カチャカチャ

理科「わぁ!脱ぐな脱ぐな!!」


小鷹「ふぃ~今日も俺の勝ちだな」

理科「くそぅ。いつも最後に押し負けてしまう」

小鷹「お前が俺に勝てる所なんて頭脳ぐらいだろ。腕力、女子力、セクハラ力どれをとってもお前の負けだ。諦めろ」

理科「ちょっと待ってください!腕力やセクハラ力?はわかりますけど女子力まで理科の負けってどういう事ですか!?」

小鷹「いや、だってお前料理苦手だったろ?」

理科「…はい。できません」

小鷹「掃除洗濯は?」

理科「やるだけならなんとか」

小鷹「家計簿をつけたことは?」

理科「それは学生のうちからつけてるほうが珍しいのでは?」

小鷹「な?俺のほうが女子力高いだろ?」

理科「それは女子力では無く主婦力ではないでしょうか?」

小鷹「早い話が理科には俺が旦那としてそばにいてあげなきゃいけないって事だ」

理科「うえ!?なにさらっとプロポーズみたいな事してくれてんですか!?」カァァァ

小鷹「嫌か?」

理科「あの、嫌というか、急にそんな事言われても僕達まだ高校生だし、その」

小鷹「じゃあこの話は忘れてくれ」

理科「ちょっとぉぉ!あんまりじゃないですか!どれだけ乙女の純情を弄んでくれるんですか!」

小鷹「じゃあ弄ぶのは乳首だけにしてやるよ」

理科「あ、それはマジで勘弁してください。スタンガンとナインライブス・ブレイカーの合わせ技出ちゃいますよ?」

小鷹「すまん。調子に乗りすぎた。だからその危ない発明をしまってくれ」


理科「はぁ、凹んでるって話された時ちょっとだけ心配したんですよ?損しました」

小鷹「悪かったっての」

理科「先生ー!今の羽瀬川くんは絶対反省してないと思いまーす」

小鷹「せんせー!志熊さんがセックスさせてくれませーん」

理科「先生、セクハラに対する精神的被害の慰謝料の相場はいくら位なのでしょうか?」

小鷹「先生の意味合いが変わってる!?」

理科「いつまでもやられっぱなしの理科じゃないんですよ小鷹先輩」

小鷹「強くなったな理科。即興コントに乗っかるばかりかきっちりオチまでつけるなんて」

理科「鍛えられましたから」

小鷹「俺からのご褒美だ。セックス「せいや!」

小鷹「おぼぉ」ドゴォ


小鷹「うぇえ、マジで入ったぞ…」

理科「正直殴った理科が一番びっくりしてます。だ、大丈夫ですか!?本当にごめんなさい!」オロオロ

小鷹「大丈夫だ。慣れてるからな」

理科「ごめんなさい。また止めてくれるかと思って」

小鷹「気にすんな。殴られるのは慣れてる」

理科「慣れちゃいけないやつですよそれ」

小鷹「しょうがねぇだろ喧嘩売られる事多いんだから」

理科「苦労してますね先輩も」

小鷹「お前も大概苦労してるだろ?みんな表に出さないだけで何かしら抱え込んでるんだよ」

理科「はぁ。そんなもんですかね?」


小鷹「そんなもんだよ。生徒会の人たちだって色々抱え込んで大変そうだったぞ」

理科「確かに遊佐先輩は大変そうでしたね。色んな意味で」

小鷹「隣人部に突っかかって来たばっかりに夜空と星奈を相手にしなきゃいけなくなったからな」

理科「理科なら絶対そんな馬鹿な真似しません」

小鷹「葵もそうとう懲りてたしな」


理科「遊佐先輩とはその後どうなんですか?」

小鷹「なにがだよ?ってお前目が怖えよ」

理科「いいから早く言え」


小鷹「嫉妬かよ」ボソ


理科「別に嫉妬なんてしてねぇし!!」

小鷹「あーはいはい。そういう事にしとくよ。
   葵とは別に何もないぞ?生徒会に行かなくなってからは廊下でちょっと話す程度だ」

理科「そうなんだ」ホッ

小鷹「なんだ~ホっとしてんじゃんかぁ。嬉しいぜ理科。なんだかんだで俺の事想ってんじゃんよ」

理科「だからそういうのじゃない!」

小鷹「はははは。照れるな照れるな!」

理科「うう~」

小鷹「とりあえず俺と理科は相思相愛って事だな」

理科「は?自惚れないでください。だ、だれが先輩の事なんか」

小鷹「はぁ理科に嫌ゎれた。まぢショック」

理科「ギャルっぽく言わないでください」

小鷹「理科と小鷹はセッフレだょ!」

理科「セッフレ!?違うわ!誰があなたとセックスフレンドになりましたか!?」

小鷹「いいじゃんかもうそろセッフレなろうぜ?」

理科「セフレでいいじゃないですか…なぜ『ッ』を入れる」


小鷹「そんなんどうでもいいんだよ。気分だ気分」

理科「いいかげんだなぁ」

小鷹「子作りは計画的だぞ?」

理科「はいそーですか」

小鷹「うわぁ超スルーじゃないですか」

理科「そういう気分なんです」

小鷹「お前最近冷たいぞ?」

理科「変態を相手にするには丁度いいでしょ?」クスッ

小鷹「お前も変態じゃんか」

理科「理科のは人に迷惑をかけないタイプの変態ですから」

小鷹「じゃあ俺は理科にだけ迷惑をかけるタイプの変態だ」

理科「理科限定ですか…まぁこれ以上被害が増えるのも考え物ですしいいですけど」

小鷹「よし!本人公認でセクハラし放題だぜ!やったね!」

理科「やったね!じゃないですよ!はぁ。もう理科疲れちゃいました」

小鷹「だな。俺も疲れたわ。眠くなってきた」

理科「ちょっと寝ていきます?」

小鷹「いいのか?」

理科「ええ。ちょうど仮眠用マットレスもありますし」

小鷹「マットレスまで用意してるとか誘ってるだろこれ。ここまでしてヤラせてくれねぇとかおかしいだろ」

理科「ガタガタ言ってると追い出しますよ?」

小鷹「理科さん。僕は速やかに仮眠を取ろうと思います」

理科「素直でよろしい。はい。床に直敷きですけど用意できましたよ」

小鷹「ん、ありがとな」

理科「じゃあ1時間ほど経ったら起こしますのでゆっくり寝てください」


小鷹「ほら、理科」


理科「へ?」

小鷹「いいから寝るぞ」

理科「自分の横が開いてるからこっち来なさいって事ですか?」

小鷹「」コクコク

理科「いやさすがにねぇ」

小鷹「大丈夫だ。何もしないから」

理科「信用できません」

小鷹「もし俺がお前の嫌がる事したら小鳩に告げ口していいぞ」

理科「それなら…まぁいいか」

理科「じゃあ、失礼します」

小鷹「ん。腕枕するか?」

理科「は、はい」ドキドキ

小鷹「ちょっと顔赤いぞ?大丈夫か?」

理科「はい!大丈夫です」カァァァ

小鷹「まぁ緊張すんなセックスの予行練習みたいなもんだ」

理科「……うん」

小鷹(こいつ本気で緊張してんな)

小鷹「理科、こっち向け」

理科「いやいやいや、それは!」

小鷹「いいから」グイ

理科(顔が近い!!そして彼の胸に耳を当てる形ですっぽりと収まってしまった)

小鷹「これで少しは落ち着いたか?」

理科「は、はぃ…」カァァァ

小鷹「んじゃおやすみ。一時間後な」

理科「アラーム セット OK デス」

小鷹「なんで片言なんだよ…まぁいいや」


理科(寝れないよこれ。腕枕とか初めてされた。けど、いいなこういうの。暖かくて気持ちよくて落ち着く。小鳩さんもこういうのされてるのかなぁ。
   正直うらやまし…い)

zzzz zzzz

―――――
――――
―――
――

理科「う…ん。なんだかんだで寝ちゃったんだ。腕枕もいいもんだなぁ……って!なんじゃこりゃ!!」

小鷹「っげ!起きちまった!」

理科「なんで理科はほぼ裸になってんですか!?」

小鷹「いやぁなんでだろうなぁ?寝相悪かったからじゃないか?」

理科「違うでしょ!?明らかに脱がしたでしょ!?かろうじてブラジャーとパンツは残ってますけど!」

小鷹「誤解なんだ!聞いてくれ!お願いだから!脱がしたけどコレには深い事情があるんだ!」

理科「いいえ聞きません!!今日という今日は許しませんよ!小鷹先輩!!」

小鷹「やっべえこれ眠れる獅子起こしちゃったパターンだコレ」

理科「何ブツブツ言ってんですか?覚悟はいいですよね?」

小鷹「理科もう少し冷静になろう。な?ここにはいろんな精密機器とかあるんだろ?」

理科「大丈夫です。そこらへんも計算済みです。天才なんで」

小鷹「へぇ!天才ってすごいなぁ!!」

理科「おしおきの時間です」

小鷹「うわーナイン・ライブスブレイカーと電撃と同時攻撃だー」


バチバチ!ガガガガ!


小鷹「うぐぐ、いってぇ…」

理科「これに懲りたら変な事しないでくださいね」

小鷹「くそぉ…せめてオッパイだけは見ようと思ったのに。手を出すつもりは無かったのに!」

理科「見るだけならOKとかそういう問題じゃないですよ!まったく」

小鷹「だってよぉあんだけ緊張して照れまくってるくせにすぐ寝ちまうんだぜ?そりゃ脱がすだろ?」

理科「何もしないって約束はどこいったんですか!?」

小鷹「いや適当に写メってもう一回服着せれば大丈夫かなと。気づかれなければセーフでしょ?」

理科「ホント完全に犯罪者のセリフですよそれ」

小鷹「見るだけのつもりだったんだよ~本当だって!」

理科「絶対嘘だ!僕にいたずらするもりだったんでしょ!?エロ同人みたいに!」

小鷹「ん~と、それに答えるのもいいんだけどさ、お前寒くないの?」

理科「へ?」

小鷹「いつまでもブラとパンツを見せてくれるのは嬉しいんだけどそんな格好でいると風邪ひくぞ?」

理科「うわっぁああ!!と、とりあえず出ってください!」


ガラガラ、バン!


小鷹「追い出されてしまった…」

――――
―――
――

理科「……小鷹先輩」

小鷹「ん?なんだ?」

理科「もう入っていいですよ」

小鷹「おう」


理科「はぁ、僕は馬鹿だ。どうしてこの人の腕の中で寝てしまったんだろう」ブツブツ

小鷹「ブツブツ文句言うのやめてくれる?」

理科「小鷹先輩が悪いんですよ!今日の事は小鳩さんにきっちり報告しますからね」

小鷹「うえ!?マジすか!?それは勘弁してもらえないですかね?」

理科「却下。というか報告済みです」ニッコリ

小鷹「な!?」


ピロリロリン♪


小鷹「小鳩からメールだ」


from:小鳩

今日帰ったら話があります



理科「小鳩さんなんて?」

小鷹「…帰ったら話があるって」

理科「それは楽しみですねぇ」

小鷹「楽しそうに言いやがって…小鳩が怒ったら機嫌治すまで大変なんだぞ?」

理科「可愛い妹のご機嫌を取るのもお兄ちゃんの役目ですよ」

小鷹「まじかよ…とりあえずあいつが喜びそうなお菓子でも買って帰るわ」

理科「ふふふ。ヤンキーさえも寄せ付けない先輩も妹さんだけには敵わないんですね」

小鷹「そういうこった。情けないけどこれが事実だ」


理科「お兄ちゃんしてる時の先輩も悪くないけどね」ボソ


小鷹「ん?何か言ったか?今のはエセ難聴じゃなくて本当に聞こえなかったぞ」

理科「いえいえ。なんでもありませんよ。ほら!小鳩さん待ってますよ!」

小鷹「おう。じゃあな」

理科「ええ。お気をつけて」



理科「お兄ちゃんかぁ。それもいいな」

理科(あの人なら頼めば兄妹ごっこぐらいしてくれそうだな。たぶんその後近親相姦プレイとか言い出すんだろうけど)

~~羽瀬川家~~


小鳩「お帰り。あんちゃん」

小鷹「お、おう。今日は早かったんだな。そ、そうだお菓子あるぞ?お前の好きなやつ買ってきた」

小鳩「そんな事は後でいいから。聞きたい事がある」

小鷹「な、なんだよ?」

小鳩「今日、理科室でお姉ちゃんと一緒にお昼寝したじゃろ!?」

小鷹「お、お昼…寝?」

小鳩「そうじゃ!さっきお姉ちゃんからメール来とった!」


from:志熊理科

今日理科室で小鷹先輩とお昼寝しちゃいました(´▽`)
放課後だったんで『お昼』寝とは言えないかもしれませんが^_^;


小鷹「これが理科から来たメールか?」

小鳩「そう!」

小鷹「あいつちゃんと秘密にしてくれたんだな」ボソ

小鳩「え?なんか言った?」

小鷹「いいや、なんでも無い。それでこれがどうしたんだ?」

小鳩「あんちゃんばっかりズルい!!」

小鷹「へ?」

小鳩「うちもお姉ちゃんと一緒にお昼寝したい」

小鷹「まじすか」

小鳩「」コクコク


―――――
――――
―――
――


小鷹「と、いうわけで、今日から三人で仲良く川の字になって放課後お昼寝タイムを実施します」

理科「どうしてこうなった」

小鳩「お昼寝♪お姉ちゃんとお昼寝♪」

小鷹「ほれ、理科。寝るぞ」

小鳩「お姉ちゃん早く!」

理科「」

小鷹「どうした?」

理科「いえ、あまりの事に事態が飲み込めていなくて」

小鳩「お姉ちゃんはうちと一緒に寝るのいや?」

理科「そんな事ありません!さあ!早く寝ましょう!」

小鳩「じゃあうち真ん中がいい!」

小鷹「ん。じゃあおれは左側」

理科「理科は右側で」


小鷹「んじゃお休み」

小鳩「えへへへお休み。お姉ちゃん」

理科「はい。お休みなさい」デレデレ

理科(この笑顔見せられちゃお兄ちゃんも頭が上がらないわけだ)


それからしばらく理科室お昼寝ブームは続きましたが、
三人とも夜寝れなくなり昼間は寝不足で日常生活に支障をきたし始めた為、
これはイカンと思った小鷹お兄ちゃんがお昼寝禁止令を発令しましたとさ。


理科「今度は一人寝の寂しさがつらくなってきた…」

小鷹「また俺が腕枕してやろうか?」

理科「……つらい時はお願いしてもいいですか?」

小鷹「てっきり断るかと思いきや意外な答えだな」

理科「はっ!今の嘘です!嘘ですから」カァァァ

小鷹「つらくなったらいつでも言えよ?腕枕でも添い寝でも何でもしてやるから」

理科「ちょっと間違っただけなんですって!話を聞いてくださいよ~」


小鷹「これだけデレが入ったんだ、こりゃあセックスする日も近いな!」

理科「そんな事あるか!!」

今回はここまでです。

この次はあるかどうか微妙です。

再開します。
今回で一区切りつける形にします。



~~隣人部~~


星奈「ねぇ夜空」

夜空「なんだ星奈」

星奈「小鳩ちゃんと小鷹と理科は?」

夜空「今日は部活を休むそうだ」

星奈「ふ~ん」

星奈「ねぇ。小鳩ちゃんは別として小鷹と理科ってなんかあやしくない?」

夜空「ああ。私もそう思っていた」


星奈「ぶっちゃけさ、夜空って小鷹の事好きよね?」

夜空「んな!?」

星奈「私はもうみんなの前で言っちゃったけど、夜空はどうなのよ?」

夜空「私は…そうだな、わ、私もこ、小鷹が好き…だ」

星奈「女同士なんだからそこまで照れなくてもいいじゃない」

夜空「恥ずかしい物は恥ずかしいのだ!」

星奈「じゃあ私たちは恋敵って事になるのね」

夜空「そ、そうだな」

星奈「…ねぇ夜空?」

夜空「なんだ?」

星奈「私のために身を引いて「断る」


星奈「まだ全部言ってないじゃない!」

夜空「嫌だ。貴様だろうが理科だろうが譲る気は無い。小鷹は私の物だ」

星奈「でも小鷹があんたを選ぶとは限らないわよ?」

夜空「それでもだ。最悪は既成事実を作ってしまえばどうとでもなる」

星奈「怖っ!でもまずは現状把握をしなきゃいけないと思うのよ」

夜空「そうだな。まずは小鷹と理科の関係か」

星奈「ええ。あいつ部室に来ない時はどこにいるの?」

夜空「さぁな。まず手始めに奴の周りから攻めていくか」

星奈「身辺調査ってやつね。げへへへ面白くなってきたわ」

夜空「貴様も大概だぞ、星奈」

~~一週間後 昼休み 教室~~


夜空「なぁ小鷹」

小鷹「ん?なんだ?」

夜空「今日は部活出れそうか?」

小鷹「ああ、今日は出ようかと思ってるけど。どうした?」

夜空「いや、近頃調べ物で放課後は図書館にいるんだろう?そっちの方はもういいのか?」

小鷹「あ、ああ。なんとか片付いたよ」

夜空「そうか」


小鷹(俺は理科室に行くときには何かしらの嘘をついている。今の『図書館での調べ物』もその一つだ。
   理科は企業からの研究依頼とか言えば通用するだろうが俺の場合はそうもいかない。
   そろそろ嘘をつくのも苦しくなってきた。かといって正直に理科室通いを打ち明けても火種を巻くような物だ。
   さて、どうしたものか・・・)


夜空「小鷹、どうした?」

小鷹「ああ、なんでも無いよ」


小鷹(これじゃ屋上で理科と喧嘩する前と変わらないな)


~~理科室~~


理科(この理科室にも来客が増えた。
   同じ隣人部の仲間であり、僕の想い人である羽瀬川小鷹。そして彼の妹、羽瀬川小鳩。
   入学当初はまさか自分の部屋(理科室)に人が寄り付くとは思っていなかったが、
   ここ最近、羽瀬川兄妹は一週間のうち一日か二日は放課後に顔を出してくれる)

ブーブーブー

理科「メールだ。小鷹先輩ですか」


From:羽瀬川 小鷹

今日は隣人部に顔出す。
あと、夜空に感付かれてるかも


理科「まぁそうでしょうね。
   いくらなんでも僕含めて3人が同時に部活に顔を出さなければ気づきますよね」


理科(こればかりは天才と言われた僕でも解決法が見出せないな)


理科「どうしたものか…」

~~放課後 隣人部~~

ガチャ

小鷹「うーす。お、理科だけか?」

理科「はい。皆さん遅れているようで」

小鷹「ふ~ん」

理科「どうかしましたか?いつもと雰囲気違いますよ?」

小鷹「いや、隣人部の部室でお前と2人っきりって調子狂う」

理科「ははは。いつもの朴念仁モードに入りきってないんじゃないですか?」

小鷹「かもな」

理科「そんなんじゃボロ出しちゃいますよ?」

小鷹「え?なんだって?」

理科「」イラッ

小鷹「よし。調子出てきた」

理科「はぁ、まったく。あ、そうだ。先輩この前理科室にペン忘れていきましたよね?」

小鷹「ああ、悪い。わざわざ持って来てくれたのか。理科室に置いたままでよかったのに」

理科「それも悪いなと思いまして」

小鷹「どうせ近いうち顔出すだろ」

理科「それもそうなんですけどね」

小鷹「でもこれからは回数減らさなきゃいけないかもな」

理科「ええ。特にやましい事が無いとはいえ理科たちだけで会ってる事がバレたら厄介ですからね」

小鷹「俺はやましい事したいんだけどな」

理科「させません」ニッコリ

小鷹「そこをなんとか」

理科「お断りです」ニッコリ

小鷹「小鳩が妹か弟が欲しいって言ってたぞ?」

理科「なら小鷹先輩の父さんが再婚して子作り頑張るしかないですね」

小鷹「あ、間違えた。甥っ子か姪っ子だった」

理科「じゃあ先輩が頑張るしかないですね。もうそのようなご予定が?」

小鷹「理科が俺の子を生んでくれる予定のはずだが?」

理科「残念ですね。そのご予定ですがこちらの都合でキャンセルさせていただきました。申し訳御座いません」

小鷹「じゃあ子供はいいから子作りの練習しよう」

理科「お一人でどうぞ」

小鷹「なんか冷たくあしらいすぎじゃね?」

理科「あたりまえじゃないですか。こんな会話さっさと終わらせるに越した事ありません。もう皆さん来ますよ?」

小鷹「ん。そうだったな」

ガチャ


夜空「…ふたりだけか」

小鷹「おっす」

理科「こんにちは夜空先輩」

星奈「あら私もいるわよ」

理科「星奈先輩もこんにちは」


夜空「なぁ小鷹」

小鷹「ん?なんだ?」

夜空「お前は最近理科室に通いつめているらしいな」

小鷹「え?なんの事だ?」

星奈「とぼけないで。この一週間あんた達の行動を調べさせてもらったわ」

理科「!?」

小鷹「へぇ。なんでそんな事したんだ?」

星奈「あんた達が最近怪しい動きしてたからでしょ」

小鷹「たまたま同時に隣人部に来れなかっただけだろ?」

星奈「それじゃ私たちは納得できなかった」

小鷹「で、つけまわしたと?」

星奈「ええ、悪いとは思ったけどね」

小鷹「ふ~ん」

星奈「ふ~んって…」

夜空「何か言う事は無いのか?」

小鷹「別に。友達同士だろうが隠し事の一つや二つあるだろ?」

夜空「それはそうかもしれないが部を休んでまで密会するなんてよほどの事なんだろう?ぜひ友達として力になりたい」

小鷹「こればかりは『友達の』夜空と星奈でもお願いできねぇよ。自分でやらなきゃ」

理科(友達を強調してきた。あと裏小鷹出てきてますよ!)


ガチャ


幸村「遅くなって申し訳ございませんってこれはどうしたことでしょうか?」

小鳩「クーックク…く?一体何が起こったというのだ?」

理科「あ、幸村君と小鳩さん」

幸村「理科どのこれは一体どういう状況なのでしょうか?」

理科「いやぁなんと言いますか…」

夜空「理科と小鷹と小鷹の妹が何やら最近仲良く密会しているのでな、どういう事か問いただしていただけだ」

小鳩「」ビクッ

幸村「そうでございましたか」

星奈「それだけ!?」

幸村「はい」

星奈「あんたは何とも思わないの?」

幸村「はい」

星奈「どうして!?」

幸村「わたくしは以前より理科どのと仲良くされている兄貴を拝見しておりました。
   近頃頻繁に理科室へと足を運んでいたのも知っております」

夜空「知っていたのか」

幸村「はい。ですがそれは兄貴の思うところあっての行動かと。
   わたくしは兄貴がどうお考えになっていようとお傍にいられれば今はそれでいいのです」

夜空「まぁいい。理科、お前の口から直接聞かせてくれ。お前と小鷹はどういう関係だ?」

小鷹「だから隣人部の仲間であり友達だっての」

夜空「小鷹は黙っていてくれないか?」

小鷹「そもそもなんでそこまで俺にこだわるんだよ?」

夜空「……本気で言っているのか?」

小鷹「ああ。正直10年前に幼馴染だったからといって俺にはそこまでこだわる理由がわからない」

理科(おおっと!小鷹先輩それは禁句やで!)

星奈「ちょっと小鷹。何もそんな言い方しなくても」

夜空「小鷹…私はずっと…」


理科「ふぅ!ここまでみたいですね!」

星奈「理科?」

夜空「どういう事だ?」

理科「皆さんご存知の通り小鷹先輩は理科室通いしていました。それは否定しません」

小鷹「おい。お前何言うつもりだ?」

理科「ですがそれは理科が小鷹先輩と一緒にいる時間を増やすためにあの手この手を尽くしたからにすぎません。ぶっちゃけ弱みとかがっつり握ってます」

小鷹「理科やめろ」

理科「小鳩さんの気を引こうとしたのもその為です。城を攻めるには外堀からという事で利用させていただきました」

小鳩「え…?嘘だったん?」

小鷹「理科。いい加減にしろ」

理科「と、言うわけで先輩の弱みを握っていた事を皆さんにバレてしまっては部にはいられないですね」

小鷹「やめろ」

理科「ご安心ください小鷹先輩。理科が手札として持っていた盗撮ファイルの数々は消去させていただきますから」

夜空「盗撮だと?」

理科「ええ。こうでもしないとこれっぽっちも魅力の無い理科なんて先輩に見向きもされないですから。
   では、皆さん短い間でしたがお世話になりました」

小鷹「おい理科。落ち着け」

理科「先輩こそもう少し喜んだらどうですか?これでやっと理科から開放されるんですから」

小鷹「お前…」

理科「じゃあ皆さん。お別れです。さようなら」

小鷹「まて!理科!」

小鳩「お姉ちゃん、待って!」


ガチャ・・・バン!


星奈「え!?小鳩ちゃん今理科の事お姉ちゃんって言ったわよね!?」

夜空「小鷹。今の話はどういう事だ?」

小鷹「今はそれ所じゃないだろ?」

星奈「いいえ!私たちには聞かせてもらう権利があるわ。なんで小鳩ちゃんが理科の事お姉ちゃんって呼んでるのよ」


幸村「わたくしも知りたいです。理科殿がどういうつもりであのような嘘を付いたのか」


夜空「え!?」

星奈「嘘!?」

小鷹「お前気づいてたのか?」

幸村「はい。理科殿は嘘を付くのが下手ですので。お願いです兄貴、真実を語ってください」


小鷹「……小鳩」

小鳩「ふえ?」

小鷹「理科を追いかけろ」

小鳩「うん!」

小鷹「見つけたら俺に連絡くれ」

小鳩「わかった!」タタタタ


小鷹「さて、どこから話したもんかな」

~~屋上~~


理科「はぁはぁはぁ。……駄目だな。運動がからっきし出来ない僕がいきなり走っちゃそりゃ息も上がるわ」

理科(部室を出てガムシャラに走っていたらいつの間にかあの屋上にいた)

理科「やっちまったなぁ……」


理科(先輩、これでよかったんですよね?先輩が守ろうとした隣人部はこれでまた元通りになるはずです。
   エッチな事や下ネタ担当がいなくなるぐらいどうって事ないですよね?先輩)

理科「さぁってこういう時は理科室に篭ろう!うん!そんでもってBL同人でも読もう!
   そうと決まれば、こんな寒々しい所……」


――俺とセックスフレンドになってくれ

理科「まったくあの人は夕日がかかる屋上っていう最高の場面で最低な事言ってたな」


――オナニーのやり方を教えてくれたら許してやるよ

理科「理科室では下ネタ以外の会話を思い出せないや」


理科(こう思い出してみると小鷹先輩は色んな事を我慢していたんだな。
   隣人部を守るために自分の性欲すらも犠牲にして、鈍感なフリして。そこまでして守ろうとしたんだ)

理科「……あ~あ。出来れば、もうちょっと…皆と一緒に…いたかったなぁ…ひぐっ…うっぐ……」
ポタポタと大粒の涙が地面に落ちる


ガチャ!


小鳩「理科お姉ちゃん!!」

理科「え?小鳩さん?」ゴシゴシ

小鳩「よかったここにおったんだ」

理科「どうしてここへ?」

小鳩「お姉ちゃんを探しにきた」

理科「へぇまだお姉ちゃんって呼んでくれるんですね。あれは嘘の付き合いだったのに」

小鳩「嘘じゃなか!」

理科「」ビクッ

小鳩「お姉ちゃんは本当に優しくて、クロネクに詳しくて、うちに色んな事教えてくれてそんな人が嘘なんて付くわけない!」

理科「優しいんですね。そういう所お兄さんにそっくりですよ」

小鳩「……お姉ちゃん戻ろ?うちが皆の誤解とくから」

理科「ありがとうございます。でもね小鳩さん、理科はあなたの思うような人間じゃないんですよ?」

小鳩「え?」

理科「あなたのお兄さんが相当なエロスだって事は知っていますよね?」

小鳩「うん」

理科「理科はそのエロスから自分の身を守るためにあなたをあの日理科室に呼んだんです」

小鳩「うん」

理科「自分の身を守るためにあなたを利用したんですよ?」

小鳩「うん」

理科「それでもまだお姉ちゃんって呼べますか!?呼べませんよね!?お願いです。理科の事は放っておいてください」

小鳩「言ってくれればいつでもあんちゃんのスケベからお姉ちゃんを守ってやるけん」

理科「え?」

小鳩「その程度誰でもあるから気にする事なんてないよ。それよりも妹出来たみたいで嬉しいって言葉は嘘だったの?」

理科「それは…それは本当です。理科の本心です」

小鳩「だったらいいよ。あんちゃんのスケベでお姉ちゃんが嫌な思いするのはいやじゃ。うちがお姉ちゃんを守れたんならそれでええ」

理科「小鳩さん…」


ガチャ!


小鷹「理科!小鳩!」

小鳩「あんちゃん!」

理科「先輩……」


小鷹「よ!理科」

理科「よ!ってずいぶん軽いですね」

小鷹「戻るぞ。皆が待ってる」

理科「やめてください。もう戻ったって理科の居場所なんてないんですから」

小鷹「はぁ…まったく世話のかかるやつだな」

理科「ならほっといてください」


小鷹「小鳩」

小鳩「ん?」

小鷹「先に皆の所に戻ってろ」

小鳩「でも」

小鷹「大丈夫だっての。な?」

小鳩「うん」

小鷹「さて、理科よ」

理科「なんですか?」

小鷹「お前のついた嘘全部ばらしてきたぞ」

理科「……もったいないですねぇ。せっかく全ての罪を理科にかぶせてめでたしめでたしだったのに」

小鷹「どこがめでてぇんだよ、馬鹿」

理科「コレでも天才で通ってるんで馬鹿とか言われるとカチンとくるんですけど」

小鷹「何度でも言ってやるよ。お前は股のガードと頭が固い大馬鹿だ」

理科「今股の硬さは関係無いでしょうに」


小鷹「じゃあもうセックスするか?」


理科「じゃあ。ってなんですか!?そんな事言いに来たんですか!?」

小鷹「いいや。こんな事を言いに来たんじゃない」

理科「なら何しに来たって言うんですか?理科の事なら放っておいて下さい」

小鷹「お前はあの日ここで俺を救ってくれたろ?今度は俺の番だ」

理科「救ったなんて大げさですよ。ヘタレヤンキーに頭に来て喧嘩をふっかけただけです」

小鷹「理由はどうあれあの日お前に救われた事は俺にとって事実だ」

理科「じゃあ言いますよ。理科を救いたかったら今ここから立ち去ってください」

小鷹「駄目だ。お前を隣人部に連れ戻すまでは帰らない」

理科「どうして理科なんかにこだわるんですか?理科がいなくたって隣人部の活動に支障は無いですよね?」

小鷹「お前がいない隣人部なんて考えられるかよ」

理科「案外上手くいくかも知れませんよ?」

小鷹「俺が鈍感なフリしてまで守ろうとした隣人部にはお前も必要だ」

理科「え?なんだって?」

小鷹「……それ言われると本当に腹立つよな」

理科「それを今まで言ってきたのはどこのどいつですか」

小鷹「しかも相手の言ってる事全部聞こえてるのにな」ハハハハ

理科「笑い事じゃないですよ。エセ朴念仁」

小鷹「難聴、鈍感、朴念仁。病名が付くレベルだな」

理科「なんならいいお医者さん紹介しますよ?」


小鷹「お前がナース姿でエッチな看護してくれるならいつでも通院してやるよ」

理科「残念でした。理科は資格が無いので小鷹先輩の看護につけません」

小鷹「看護士さん。僕のアソコおかしいんです。こんなに腫れちゃって……プレイが楽しめるかと思ったのに」

理科「実際入院した経験がある人でそんな事した人いるんですかね?」

小鷹「さすがにいないんじゃないか?ああいうのはもはやSFの話だろ?」

理科「でも昔から需要はありますよね」

小鷹「それだけロマンが詰まってるんだよ。白衣ってやつは」

理科「理科が着ていた白衣にはエッチな本が入っていましたよ」

小鷹「それって今考えるとさ、男に襲われた時に『こいつこんなもん持ち歩いていやがるぜ』って展開になるやつだよな」

理科「この本と同じ事してやるよ!みたいなやつですね」

小鷹「ずっとこうして欲しかったんだろ?」

理科「いや!そんな!そんなつもりじゃないの!」

小鷹「ぐへへへ。上の口ではそう言ってても下の口はぱっくり物欲しいそうに開いていやがるぜ」

理科「らめえ見ちゃいやぁ!」

小鷹「オラ!ガタガタ言わずに力抜けよ!そんなんじゃ気持ちよくなれないぞ?」

理科「そんなの壊れちゃうよぉ!」

小鷹「え?壊れちゃうって何が?」

理科「うえ!?ここまで話に乗っかってきていきなりそれですか!?」

小鷹「なぁ教えてくれよ。お前の何がどう壊れるってんだよ?具体的にさ。ほら」

理科「絶対言わないです!」

小鷹「なんだよつまんねぇの」

理科「エロコントに乗っかってあげただけでも感謝してくださいよ」


小鷹「どうも会話が変なほうに行くな」

理科「先輩が変な事言うからじゃないですか」

小鷹「お前と話してるといつもの癖で下ネタが出ちゃうんだよ」

理科「自制してください」ハァ


小鷹「好物を目の前にして我慢できるほど辛抱強くないんで」

理科「理科は好きな物は最後までとっておくタイプです。でもホント、そんなんでよく今まで部内で性欲を抑えてましたね」

小鷹「自分でもそう思うわ。でも誰かを選ぶと他の皆が傷つくって思うと我慢も出来たんだよ」

理科「その結果が生徒会へ逃亡ですか」

小鷹「恥ずかしい限りです」

理科「そんな事反省しなくていいので今まで理科に行ってきたセクハラの数々を反省してくださいよ」

小鷹「俺そんなにセクハラしたか?」

理科「したでしょ!?セックスしようだの、オナニーしてみろだの。抱きつかれて乳首を弄ばれたり、パンツズリ下ろされそうになったり!
   それがセクハラじゃなくてなんだって言うんですか!?」

小鷹「それはまぎれも無く愛だな」

理科「嘘付け!完全に欲じゃないですか」

小鷹「自分に正直になれって言ったのは誰でしたっけ?」

理科「性欲さらけ出せなんて一言も言ってないですよ。まったくされるほうの身にもなってください」

小鷹「でもなんだかんだでいつもお預けくらうんだよなぁ。さすがラノベ主人公だぜ」

理科「ラノベ主人公らしくラッキースケベとかでいい思いしてるじゃないですか」

小鷹「たまにラッキーとか偶然とかじゃない狙って起こしたスケベもあるけどな」

理科「マジすか!?それどんな時ですか!?」

小鷹「生徒会の皆の着替えとか星奈の生オッパイとか」

理科「うわぁ…」

小鷹「でも理科のラッキースケベは全然なかったなぁ。だから自分から行動に出たんだが」

理科「変な所でアクティブになるの止めてくださいよ。ていうか小鷹先輩はこんな話してていいんですか?理科はもう帰りたいんですけど」」

小鷹「ああ、そうだったな。こんな話してる時じゃなかった」

理科「で、本題はなんですか?隣人部だったら戻りませんよ」

小鷹「俺がここで言った事覚えてるか?」

理科「ええ。もちろんです。『セックスフレンドになってくれ』なんて雰囲気ぶち壊しのセリフ誰が忘れるもんですか」

小鷹「はははは。ひでぇセリフだな」

理科「先輩が言ったんじゃないですか」


小鷹「理科、本当の事言うとな」

理科「はい」

小鷹「セックスフレンドになってくれってのは半分冗談だったんだ」

理科「え!?半分冗談!?…待ってくださいって事は半分は本気だったんですか!?」

小鷹「ああ、そうだぞ?ダメもとで言ってみてOKでればラッキー。ダメならしょうがないかってレベル」

理科「冗談半分でよくそんな事言えましたね。しかもあの場面で」

小鷹「俺はさ誰かに知って欲しかったんだよ。俺も人並みに性欲がある事、エロに興味がある事、下ネタ大好きな事、下品な事。
   それを共有出来るのは理科しかいないかなって思ってさ」

理科「先輩……」

小鷹「だからさ。お前が隣人部からいなくなるのは困るんだよ」

理科「それは下ネタ言う相手がいなくなるからですか?」

小鷹「そうじゃない。俺の全てを知ってもそれをきちんと受け止めてくれるお前が必要なんだ」

理科「でも!それは夜空先輩や星奈先輩や幸村君だって事情を話せばわかってくれますよ?だからもう理科が隣人部にいる必要は無いんです」

小鷹「あいつらがエロを許容できるとは思えないんだが」

理科「慣れですよ。理科だって先輩の本性には戸惑ってばかりでしたから」

小鷹「じゃああいつらにもエロが許容できると、そう言いたいんだな?」

理科「ええそうです」


小鷹「よし。本人達に聞いてみよう」

理科「え?」

小鷹「夜空!星奈!幸村!小鳩!あとマリアもいるんだろ!?出てきてくれ」


夜空「隠れて見ていろと言ったり、出て来いと言ったり人使いが荒いな」

星奈「本当よまったく」

幸村「兄貴の為ならどんな事も苦ではありません」

小鳩「クーッククク。我が眷属をよ、その力を持って我をここへ呼び寄せたか」

マリア「もう隠れるの疲れたのだ」

理科「皆さん聞いていたのですか?」

夜空「ああ、そこの変態エロプリンに言われてな」

小鷹「変態エロプリンってひでえあだ名だな」

星奈「あんたにぴったりでしょうが!このニセ朴念仁!」

小鷹「場所もわきまえずに告白してくる奴に言われたくないわ!この性欲増幅ボディが」

星奈「な!?」

幸村「いつもより野性味溢れる兄貴。ステキです」

小鷹「おう。ありがとな幸村」

小鳩「クーッククク。あんちゃん!エロもほどほどにしとかんと許さんよ!?」

小鷹「…気をつけます」

マリア「ギャハハハ。お兄ちゃんも男の子だからな!エロい事好きなのはしょうがないな!」

小鷹「さすがマリア先生よくわかってるな!」


理科「皆さんどういうつもりですか?」

夜空「どういうつもりも何も貴様達の会話を聞きにきた」

星奈「そこのエロ朴念仁に言われてね」

理科「そうだったんですか」

小鷹「さて、今聞いてもらった通り俺は人並みにエロに関して興味がありセックスしたいお年頃だ」

夜空「そういう事をはっきり言うな馬鹿者!」

小鷹「そこで、皆に聞きたいんだが俺とエロトークに花を咲かせてくれる人いるか?」

星奈「出来るか!そんなコト!」

幸村「申し訳ございません兄貴。お力になれそうにないです」

小鳩「あんちゃんのバカ…」

マリア「どうやら私にはまだ早いようなのだ」


小鷹「という訳だ。理科やっぱり俺にはお前が必要だ。だから戻ってきてくれ」

理科「でも……」


夜空「理科、お前の本心を聞かせてくれ」

理科「理科の本心ですか?」

夜空「ああ。建前だとか私たちに対する気負いだとかそういうのを抜きにしたお前の気持ちだ」

理科「理科の気持ち」

星奈「大体あんたはさ遠慮しすぎなのよ。可愛いんだからもっと自己主張すればいいのよ」


理科「僕が…可愛い?」

夜空「貴様は自己主張しすぎだ馬鹿者」

星奈「なによ!全身真っ黒ジャージのオシャレのかけらも無い枯れ果てた女に言われたくないわ!」

夜空「黙れ!全身から自己主張が肉となって溢れてるくせに!」

星奈「なんですって!?」

小鷹「お前ら喧嘩すんなよ…」


理科「やっぱり無理です」

小鷹「え?」

理科「理科みたいに可愛くないやつが自己主張したって惨めなだけです」

小鷹「お前なに言ってんだよ?前にも言ったけどお前は可愛いぞ?」

理科「そんな気休めの言葉じゃ騙されないですよ。知ってるんです。自分が可愛くないって」

星奈「ちょっと待ちなさい」

理科「なんでしょう?」

星奈「この私が可愛いって褒めてあげたのよ?素直に喜びなさいよ。少なくてもそのにいる枯れ女よりはよっぽど可愛いわよ」

夜空「だれが枯れ女だ!」


理科「でも…」

小鳩「お姉ちゃんはオシャレで可愛くてうちの自慢のお姉ちゃんじゃ」

理科「小鳩さん…」


小鷹「お前がなんで自分の事をそんなに卑下するのかしらないけどお前は可愛いよ」

理科「…だって昔から可愛くないって言われてたし、星奈先輩みたいにおっぱい無いし」

星奈「胸の事は関係ないでしょうが」

小鷹「昔からって子供のからか?」

理科「ええそうです。親や周りの大人たちは理科の事可愛くないって言ってました」


小鷹「なるほどね。お前って昔から天才とか言われてた?」

理科「え?まぁそれなりにですが」

小鷹「ならそれは見た目に可愛くないって事じゃ無くて、子供らしくなくて可愛げが無いって意味だと思うぞ?」

理科「ふえ?そうなの?」

小鷹「ああ、多分な。いくらお前でもこの言葉の違いはわかるよな?」

理科「馬鹿にしないでください。それぐらいはわかります。…でも」

小鷹「ああ、もう!いいか!?よく聞けよ?」

理科「は、はい」


小鷹「理科は超絶エクストリームワンダフリャメガデス可愛い!隣人部の中で誰よりも俺の好みだ!超セックスしたい!
   もしお前の事ブスだのなんだの言いう奴がいるなら俺がその何倍も『可愛い』って言ってやる!!どうだ!?これでもまだ信用できないか?」


夜空「あいつはエロを挟まないと死ぬのか?」

小鳩「あんちゃんうち恥ずかしい…」

理科「本当ですか?」

小鷹「ああ、本当だ」

理科「信じていいんですよね?」

小鷹「俺の本能が言ってるお前は可愛い。信じろ」

理科「はい。ありがとうございます…」


夜空「さて、理科よ。もう一度聞くぞ?お前の本心を聞かせてくれ。お前は一体どうしたいんだ?
   私や星奈の事など気にするな」


理科「僕は…」


――なんで素の先輩はそんなに頭の中ピンク色なんですか

自分の考えをまとめている時に自分が発したセリフがフラッシュバックする。
こういう時に自分の記憶力のよさを恨むよ。だって今思い返すと結構恥ずかしい事言ってるもの


理科「そこにいる羽瀬川小鷹先輩は隣人部にいる時は鈍感で無神経で難聴でどうしょうもない人です」

小鷹「さっきからひでぇ言われようだな」

夜空「事実だろう。クズが」


――エロ同人みたいに!ってアホか!


理科「ですが理科室に遊びに来たときは真逆の性格で下ネタとセクハラが絶えませんでした。抱きつかれて胸を揉まれた事もあります」

星奈「…あんたそんな事もしてたの?」

小鷹「言っとくけど胸揉んだのは一回だけだからな」

星奈「それでも駄目よアホ!」


――おっぱいまで揉んでおいて理科をオカズにしないんですか!?


理科「それでもそんな日々が楽しくて楽しくて仕方がありませんでした。
   星奈先輩や夜空先輩が小鷹先輩の事好きなのを知っていたのに彼の気持ちが自分に向いている事が嬉しかったんです」

幸村「理科どの…」

マリア「私もお兄ちゃん好きだぞ!」


――うわぁ!理科のパンツをズリ下ろそうとしないでください!


理科「今思い出しても先輩とのやりとりは下品極まりないですがそれでも理科にとっては最高に楽しい記憶です」

小鳩「お姉ちゃん…」

小鷹「」ドヤ

小鳩「あんちゃんドヤ顔せんといて」

小鷹「はい…」

――君といる時 僕は僕になれる そういう気がする

これは彼がカラオケで歌った歌の歌詞の一部だ。
僕はこれが彼の気持ちなのだと思っていた。だがどうやら違ったらい。


理科「小鷹先輩」

小鷹「ん?なんだ?」

理科「あなたといる時は僕は僕らしくいられた気がします」

理科(そう。これは僕自身の気持ちだ)

小鷹「そうか」

理科「さっき小鷹先輩は『理科は自分の全てを知った上で受け入れてくれた』って言いましたけど小鷹先輩も理科の事色々知った上で
   受け入れてくれましたよね」

小鷹「ああ」

理科「だから僕の気持ちも受け入れてください。小鷹先輩あなたが大好きです。
   セックスフレンドなんて爛れた関係じゃなくて理科を恋人にしてくれますか?」


夜空「セ、セックス、フレンド…?」

星奈「告白の途中にセックスフレンドって言葉が入るのも中々ないわね」

幸村「理科どのらしいです」


夜空「さぁ小鷹。女子にここまで言わせたんだお前もしっかり答えて見せろ」

小鷹「ああ。ここにいる全員に聞こえるように大きな声で言ってやる。理科!」

理科「はい!」



小鷹「俺と!恋人になって!ラブラブでイチャイチャな濃厚つゆだくセックスしよう!!」



夜空「は?」

星奈「へ?」

小鳩「あんちゃん……」ハァ

幸村「兄貴逆にカッコいいです」

マリア「ギャハハハハ!お兄ちゃんかっけー!」

小鷹「どうだ?理科。俺の気持ち届いたか?」


夜空星奈「どうだ?じゃねぇえよ!!」

理科「………」

夜空「理科?どうした?」

理科「…っくくく、くはははは!あーはははは」

星奈「理科?どうしたの?」

小鳩「お姉ちゃん?」

理科「あー、お腹痛い。さすが小鷹先輩ですね。ムードとか空気よりも自分の性欲を全面に押し出した告白とは。ホントばっかみたい!
   でもそれが僕が知ってる羽瀬川小鷹です。そういう所も全部ひっくるめて好きになってしまいました」

小鷹「はははは。さっきの告白を聞いてそんな風に言ってくれるのなんてお前ぐらいだよ」

理科「よかった。先輩でもさっきの告白が間違ってるという自覚はあったんですね」

小鷹「あたりまえだろ?常識人とエロ紳士を行ったり来たりしてんだから」

理科「じゃあ今度は常識人として愛の告白をしてください。そっちの方も聞いてみたいです」

小鷹「よし。わかった」


夜空「ん!んん!ゴホン!」


小鷹「お、どうした夜空?」

夜空「私達がここにいる事を忘れていないか?」

理科「あ、そういえばそうでしたねぇ」ハハハ

夜空「全く、貴様達変態カップルに隣人部部長として言っておきたい事がある」

小鷹「なんだ?」

夜空「今後、小鷹と理科は隣人部にしっかりと顔を出すように」

理科「え、夜空先輩?いいんですか?」

夜空「なにがだ?」

理科「だって理科と小鷹先輩は恋人同士なんですよ?その2人が友達作りが目的の隣人部にいてもいいんですか?」

夜空「かまわん。と言うか居てもらわなければ困る。どうせ貴様達は時と場所を弁えずに淫らな行為に及ぶに決まっている。
   それを監視するためにもしっかりと部活動にも参加するように。いいな?」

理科「夜空先輩…ありがとうございます」

夜空「勘違いするな!私はただ部の人間の風紀が乱れると部の沽券に関わるので監視の意味も込めて言っただけだ」

小鷹「みごとなツンデレだな」

星奈「エロゲならこれ完全に落ちてるわよ」

小鷹「しかもこういうのに限ってドエロいのな」

星奈「そうなのよ!一見すると清楚でちょっと近づき難い雰囲気なのに一回主人公に惚れるととことん尽くすタイプでなんでもしてくれるの!」

小鷹「だがしかしヤンデレルート一直線でもあるという」

星奈「それもゲームの中でならいいんだけどねぇ…実際それをやられちゃうとねぇ」

小鷹「そうなんだよなぁ。好きな男の家の風呂でオナニーとかな。愛が重すぎるっての」

星奈「それなんの話よ?」

小鷹「色々あんだよ」

星奈「ふ~ん」

夜空「貴様達は何の話をしているのだ!?」

星奈「ゲ、ゲームの話よ?決まってるじゃない。ね、ねぇ小鷹?」

小鷹「俺はゲームの話と夜空の話のハーフ&ハーフだぞ?」

星奈「ちょ!?小鷹!?」

夜空「誰がヤンデレだ!失礼にも程があるぞ!」

小鷹「10年も『タカ』の面影追ってたらなぁ。正直ヘビーですわ…」

夜空「それでも本人を目の前にして言っていい事ではないだろうが!」

小鷹「そんなお前でも『友達』出来たじゃないか。よかったな」

夜空「……そう言って誤魔化そうとしても駄目だぞ?」

小鷹「ッチ」

夜空「舌打ちした!今舌打ちしたろ!?」

小鷹「理科ぁ~夜空がいじめる~助けてくれ~」

理科「自業自得ですよ~」


星奈「ていうかいじめてるのは小鷹のほうよね」

理科「あのノリが皆さんが知らない理科が知ってる小鷹先輩なんです」

星奈「あんたも大変だったんじゃない?」

理科「ははは。まぁそうですね…でもそれと同じぐらい理科も自分をさらけ出せますし、慣れると楽しいですよ?」

星奈「でもアレはねぇ…」チラ


夜空「だいたいなんだ!?貴様口を開けば下ネタと暴言ばかりで隣人部にいる時の振る舞いと全く違うでは無いか。
   理科といる時はいつもそうなのか?」

小鷹「そうだぞ?理科イジリまじ楽しい」

夜空「小鷹がこんな人間だったなんて…」

小鷹「人間には隠し事の一つや二つあるもんだろ?」

夜空「だからと言ってこれは……私には何も教えてくれなかったくせに」ボソ

小鷹「ん?お前も俺のオナニーのやり方知りたいの?」

夜空「は!?オ、オナ!?」

小鷹「理科には聞かれたから教えてやったぞ?」

夜空「なぜ今その話になるのだ!?」

小鷹「だって俺の事知りたいんだろ?」

夜空「だけど!あの、その…」

理科「小鷹先輩~あんまり夜空先輩いじめちゃ駄目ですよ~」

小鷹「おう。そうだな何か罪悪感あるわ」

理科「理科の時にはそういう罪悪感無いんですか?」

小鷹「微塵もないな!」

理科「バーカ!バーカ!小鷹先輩のバーカ!!」


夜空「もうなんかあいつヤダ」

星奈「ええ。災難だったわね」

理科「理科なんかこれから恋人として四六時中アレの相手しなきゃいけないんですよ?」

夜空星奈「ああ~…」

小鳩「うちなんかアレが身内やし」

夜空星奈理科「ああ~…」


小鷹「お前ら俺の事なんだと思ってるんだよ」

夜空「変態」

星奈「ゲス野郎」

小鳩「兄だからギリギリ許してる」

理科「恋人じゃなかったら社会的に抹殺」


小鷹「俺の評価って低いなぁ~」

幸村「わたくしはどんな兄貴でもいつまでもお慕いしていきたいと思います」

マリア「私もお兄ちゃんの事好きです!」

小鷹「そう言ってくれるのはお前ら2人だけだよ。ありがとな」


理科「こら~!!理科も先輩の事好きだって言ったじゃないですか!」

小鷹「それはそれこれはこれ」

理科「……浮気と判断しますよ?」

小鷹「冗談が過ぎました。ごめんなさい」

理科「ふふ。許してあげます」


星奈「理科あんた小鷹の扱い上手いわね」

理科「この程度序の口ですよ?星奈先輩」

小鷹「そうだぞ星奈。理科には乳首弄くり回すまでしたからな」

星奈「あんた何やってんのよ…」

小鷹「あんときの理科は可愛い反応しててさぁ」

理科「なに言ってんですか!?やめてください!星奈先輩も耳を貸さないでいいですから!」

小鷹「後ろから抱きついてから右手で理科の左乳首をクリクリしてやったらな、はぁはぁ言いながらやめてって懇願するんだぞ?
   隣人部とのキャラのギャップにマジ勃起もんやでぇ」

星奈「うわぁ…理科これから頑張ってね?」

理科「やめてくださいって言ってるじゃないですか!」

小鳩「あんちゃん?お姉ちゃんにそんな事してたん?」

小鷹「あ、いや。あれだぞ?一回だけだぞ?」

星奈「ねぇ!なんで小鳩ちゃんは理科の事お姉ちゃんって呼んでるの!?私の事もお姉ちゃんて呼んでみて!」

小鳩「や!そんな事よりあんちゃん?」

小鷹「なんでしょうか?」

星奈「そんな事って…」

小鳩「うちはあんちゃんの事もお姉ちゃんの事も大好きやけど、もしお姉ちゃんを傷つけたらうちが容赦せんよ?」

小鷹「承知しました!」

理科「小鳩さんありがとうございます。でも大丈夫ですよ。こんなんでも理科の彼氏です。覚悟は出来てますから」

小鳩「無理してない?」

理科「ええ。でもやばくなった時は頼りにしてもいいですか?」

小鳩「うん!」


小鷹「なぁ星奈」

星奈「なに?」

小鷹「小鳩とすごい距離を感じるんだが」

星奈「奇遇ね。私もよ」


理科「自業自得ですよ~」

小鳩「強すぎる自我がゆえに己が身を滅ぼすのだ」


小鷹「まぁ理科がデレたからいいとするか」

理科「でもいつまでデレてるか分からないですよ?」

小鷹「じゃあデレてるうちにやる事やっておくか」

理科「またセックスの話ですか?」

小鷹「そんなんじゃねぇよ。ホレ」⊂ つ ←両手を広げる小鷹

理科「ええ…とそれは?」


小鷹「恋人が両手広げて待ってるんだぞ?やる事は一つだろ?」

理科「いやぁ…やる事は分かりますけど、ねぇ。皆見てますし」

小鷹「見せ付けてやればいいだろ」

理科「そうは言っても」

小鷹「俺から抱きついた事はあってもお前から抱きついた事無いだろ?恋人記念ださっさと来い。受け止めてやる」

理科「えぇ…」チラ


夜空「私たちの事は気にするなさっさと行ってやれ。でないとそこの変態が何するかわからないぞ?」

星奈「そうね。そこの変態のセクハラ請負人として早く行ってやりなさい」

幸村「理科どのが行かないのであればわたくしが」

理科「それは駄目!」

幸村「ふふふ。ならばどうぞ行ってください」

小鳩「お姉ちゃん!あんちゃんに変な事されたらうちのナイン・ライブスブレイカー発動するから安心していいよ!」

マリア「私もお兄ちゃんに抱きつきたいけど我慢してやるぞ!だからさっさと行くのだ」

理科「みなさんありがとうございます」


理科「では、行きますよ?しっかり受け止めてくださいね」

小鷹「おう。ドーンと来い」


タッタッタッタ

ガバッ!


理科「小鷹先輩の胸って暖かいですね」

小鷹「寒くなったらほっかいろ代わりにしてくれ」

理科「ふふふ。そうさせてもらいます」


夜空「はぁ。いつまでもバカップルに付き合ってられないな。帰るぞ」

星奈「そうね。いいかげん冬の屋上は寒いわ」

幸村「では兄貴、理科殿ごゆっくり」

マリア「おにいちゃんまたな~!」


理科「あ、皆さん行っちゃうんですか?」

夜空「ああ、恋人同士募る話もあるだろう。あとは2人でゆっくりしてろ」

理科「ありがとうございます。夜空先輩」

星奈「小鷹!」

小鷹「なんだ?」

星奈「いい?私が告白したのにそれを蔑ろにしてまで選んだ恋人よ?絶対悲しませたりするんじゃないわよ?」

小鷹「あたりまえだ。優しくて愛のあるセックスのイメトレは完璧だ。任せろ」

星奈「本当にあんたの性格ってそんなだったのね…好きになって損したわ」

小鷹「お前は男を見る目が無いな」

星奈「うるさいわね!」


小鷹「あ、小鳩」

小鳩「なにあんちゃん?」

小鷹「今日は理科とセックスするから帰れないわ。適当になんか食ってくれ」

小鳩「もう!うち恥ずかしいわ!ちゃんと帰って来いアホンダラ!」

小鷹「うえ!まじかよ…」


夜空「さぁあんな変態放っておいて行くか」

星奈「そうね」


バタン


理科「皆さん行っちゃいましたね」

小鷹「そうだな」

小鷹「寒くないか?」

理科「ええ、こうして抱き合ってると暖かいです」


理科「ねぇ小鷹先輩?」

小鷹「ん?」

理科「本当に理科なんかでよかったんですか?」

小鷹「またそれか…お前は自己評価が低すぎるんだよ。それに…俺は最初から理科がよかった」ボソ

理科「へ?」

小鷹「だから最初から理科が好きだった」

理科「そうだったんですか!?」

小鷹「ああ…」カァァァ

理科「ふふふ、先輩でも照れる事あるんですね」

小鷹「うるせぇ」プイ


理科「先輩、顔真っ赤ですよ?」

小鷹「理科さん。それはお互い様ですよ?」

理科「うへ!?」


小鷹「くくく、ははは」

理科「はははは」



小鷹「よし、理科」

理科「なんですか?」

小鷹「この流れでキスしようか」


理科「いいですよ」


小鷹「え!?いいの!?」

理科「ええ。今の理科は気分がいいんです。ほら、先輩キスしてくださいよ」

小鷹「いや、そう言われると…」

理科「もう、こういう時は本当にだらしないんですから!」

小鷹「しゃあねぇだろ?こういうの初めてなんだから」

理科「理科だって初めてです!ホラ!ん~~」

小鷹「ちょ、っちょっと待て理科!」


チュッ!


理科「えへへへ。理科恋人とキスしたの初めてです」

小鷹「俺もだ」

理科「どうしたんですか?らしくないですよ?」

小鷹「断られると思ったから戸惑ってる」

理科「ならキスしようとか言わないでくださいよ」

小鷹「いつものお前なら断るじゃんか。ていうか今日はやけに積極的だな」

理科「だって念願の恋人同士ですから!本当は前からずっとこうやって触れ合いたかったんですよ?」

小鷹「俺だってそうだ。でもこれから堂々とイチャつけるな」

理科「ええ。でもTPOを弁えてくださいよ?じゃないと夜空先輩に怒られちゃいます」

小鷹「じゃあ時と場所を弁えたらセックスさせてくれるのか?」


理科「あ、ソレはまだしない方向で」


小鷹「はぁ!?なんで!?」

理科「さっき言ったじゃないですか『理科は好きな物は最後までとっておくタイプ』だって。
   だから好きな人とのセックスは大事にとっておきます」


小鷹「ええ…俺またお預けくらうの?」

理科「でも先輩なら我慢できますよね?だってその気になればいくらでもレイプ出来たのにしなかったじゃないですか。
   それって我慢してくれてたんですよね?」

小鷹「我慢とかじゃねぇよ」

理科「え?」

小鷹「そりゃ好きな娘とエッチな事はしたいけど相手を傷つけてまでしたいと思った事なんて一度もないし、
   何よりお前とはそういう形じゃなくてちゃんとヤリたかった」

理科「先輩ありがとうございます。でもレイプ未遂な事結構あったと思うんですけど」

小鷹「ん、まぁそれはそれって事で」

理科「また顔赤くなってますよ?」

小鷹「うっせ!そういう生意気な事言うやつはセクハラ攻撃だ!」

理科「うわぁ!レイプとかしたくないって言ってたのに!これじゃレイプと大した変わらないですよ!」

小鷹「恋人同士だからいいんですぅ!」

理科「うわ!またおっぱい揉んだでしょ!?」

小鷹「いいからやらせろよ!おらぁ!」

理科「さっきのセリフはどこ行ったんだよ!変態プリン!」

小鷹「理性と共にぶっ飛びました!」

理科「きゃぁ!スカートの中に顔入れるな!」

小鷹「理科可愛いよ理科!クンカクンカスーハースーハー」

理科「もうこの変態嫌だー!」

ここまでです。

個人的にはコレで終わってもいいぐらい。
あとは後日談とかちょろっとした話書くと思います。

いろんな所で強引だったりするのはご愛嬌だ。ごめんなさい

後日談を書くつもりが直後談を書いてしまった。

小鷹と理科が付き合った後の話です。

星奈「それにしても小鷹があそこまでのエロスだったとはねぇ」

夜空「まったくだ。理科と付き合った事よりもそっちの方が驚きだ」

幸村「わたくしは男気溢れる兄貴も素敵だと思います」

マリア「お兄ちゃんも正直に生きればいいのだ」

小鳩「我が眷属とあろう者が欲に溺れよって。うち恥ずかしいわ…」

夜空「まぁ…あれも家ではいい兄なのだろう?人間誰にも欲の一つや二つはある。少し多めに見てやろう。
   あまり酷いようなら私からも注意してみるよ」

小鳩「うん…ありがと」


夜空「さて、今日はここで解散だ」

幸村「はい。ではごきげんよう姉御」

夜空「ああ、じゃあな幸村」

マリア「わたしも帰る」

小鳩「クーッククク。我も魔界へ戻るとしよう」


夜空「すまない。忘れ物をしたから部室に戻る」


星奈「あら奇遇ね私もよ」

夜空「む。仕方ない」


星奈「ねぇ夜空?部室に何忘れたの」

夜空「貴様には関係ない」


星奈「ねぇ夜空?」

夜空「なんだ?」

星奈「もう部室だれも来ないわよね?」

夜空「そうだな」


星奈「ねぇ夜空?」

夜空「なんだ?」

星奈「私達小鷹に振られちゃったのよね」

夜空「わざわざ確認するまでもないだろ」

星奈「ねぇ夜空?」

夜空「なんだ?いい加減しつこいぞ」


星奈「あんたが先に泣いちゃったら私が泣けないじゃない」

夜空「だって、仕方ないだろ…小鷹は私の」

星奈「それは私だってそうよ!」

夜空「私だって小鷹が好きだった!」


星奈「やめましょう」

夜空「そうだな。私たちの恋が終わったそれだけだ」



夜空「うぐ、く…ひっぐ」ポロポロ

星奈「うう…えっぐ…」ポロポロ


星奈「ははは夜空あんた涙で顔ぐしゃぐしゃよ!無様な姿ね!」

夜空「貴様こそ涙とよだれと鼻水でめちゃくちゃな顔でよく平気でいられるな!」


星奈「なによ!?」

夜空「そっちこそ!」

星奈「…っぐ」

夜空「っつぅ」


「ウワァァァ」「コダカァァァァ」



小鷹「どうしよう」

理科「どうしましょう…」

理科(荷物を取りに戻って来てみたら部室内が修羅場だったでござるの巻)ニンニン

小鷹「理科お前入ってこいよ」

理科「絶対いやです。先輩行ってください」

小鷹「俺まだ死にたくねぇもん」

理科「……じゃあ待ちぼうけしてますか?」

小鷹「付き合ってくれるか?」

理科「ええ。もちろんです」

~~理科室~~


小鷹「結局はここに落ち着くんだな」

理科「そうですね。でも…これでよかったんでしょうか?」

小鷹「何がだよ?」

理科「小鷹先輩が我慢して誰も傷つけないようにしてたのに結局理科がそれを台無しにしてしまいました」

小鷹「お前は悪くない。そんな事言ったら俺はどうなるんだよ?2人同時に振ったんだぞ?それに、
   誰かを選ぶにしろ選ばないにしろ誰かしら傷つけるハメになる。結局はこうなる予定だったんじゃねぇの?
   お前は俺の気持ちに答えただけだ。気にするな」

理科「それでもあの2人の気持ちを考えると……」

小鷹「はぁ…お前少しは友情ってもんを信用しろよ」

理科「え?」

小鷹「お前が夜空や星奈の立場だったらどう思うよ?」

理科「う~ん。そりゃあショックでしょうけど、自分の友達に恋人が出来たんですから割り切るしかないかなと思います」

小鷹「多分あいつらもそう思ってくれるとおもうぞ?」

理科「そうですかね」

小鷹「ああ、少なくてもお前に対してはな」

理科「それってどういう意味ですか?」

小鷹「俺の場合は気づかないフリとか聞こえないフリとか色々あるじゃんか。お前よりも俺の方が恨まれて当然だろ。
   だからお前はあの2人に対して気を使う必要無いんだよ」

理科「先輩。そんなに自分を責めないでください。
   先輩のしてきた事は褒められる事じゃないかもしれないですけど先輩がどれだけ思い悩んでいたか少しは理解できてるつもりです。
   考えた末の行動だったのも知ってますし、それをさせてしまったのも理科達です。
   だから先輩はもう少しだけ自分を許してあげてください」

小鷹「そう言ってもらえると気が楽になったよ。ありがとな理科」

理科「いえいえ。恋人としてパートナーを支えるのは当然ですから!」

小鷹「ん。そう真っ直ぐ言われると照れるな」

理科「どうしたんですか?らしくないですよ?いつもならすかさず下ネタ入れてくるのに」

小鷹「今はそういう気分じゃないんだ」

理科「もしかしてまだあのお2人の事気にしてます?」

小鷹「まだこれ以外の方法があったんじゃないか?って考えがあってさ」

理科「これでよかったのかは理科にもわかりません。
   でも夜空先輩と星奈先輩には申し訳無いですけど、理科にとっては最高のハッピーエンドです」

小鷹「そうか。よし!とりあえずあの2人の事は時間が解決してくれるって事で!」

理科「そうですよ!先輩が強引に植えつけた友情パワーもあるんですよ!?失恋なんてちょちょいのちょーい!ですよ」

小鷹「そうだよな!!」

理科「ええ!!そうですよ!」


小鷹「やっぱりお前を好きになってよかったよ」

理科「え?」

小鷹「お前はいつも周りを支えてくれて俺の力になってくれる。
   今だってそうだ、もし理科が彼女じゃなかったらずっとウジウジしてたと思う」

理科「先輩…」

小鷹「俺と恋人になってくれてありがとな理科」

理科「こちらこそ理科と恋人になってくれてありがとうございます小鷹先輩」


小鷹「」カァァァ

理科「」カァァァ


小鷹「何これ!?恥ずかしい!!ラブコメみたいじゃん!」

理科「みたいじゃなくて元々ラブコメですよ!」

小鷹「うっそだぁ~!この物語は本編で出来ないようなセクハラの数々を理科にしてみたらどうなるかっていう実験バラエティだろ?」

理科「そんなサイエンス要素一個も無かったよ!」

小鷹「もう、嫌だわぁ。シリアスな展開なんて身が持たないわよぉ」

理科「何故オカマ口調?」

小鷹「あら、可愛い子ね。私あなたみたいな娘とエッチするのが夢だったの。どう?やってみない?」

理科「しません。照れ隠しにしても下手すぎますよ?小鷹先輩」

小鷹「こうでもしないと耐えられなかったんだよ」

理科「その気持ちわかります。でも今ぐらいは純粋なラブコメでいいじゃないですか」

小鷹「そうかもな。普段は『残念系ラブコメ』だし」


理科「さ、こんな馬鹿な話してないで部室に戻りましょう。もうそろそろお2人も落ち着いたか、帰ったんではないでしょうか」

小鷹「ん、そうだな」


~~隣人部~~


小鷹「さて、僕達は今扉の前にいる訳ですが」

理科「ええ」

小鷹「2人の声は聞こえません」

理科「そうですね」

小鷹「これ入っても大丈夫でしょうか?」

理科「おそらく大丈夫かと…」

小鷹「よし、開けるぞ?」

理科「はい…」

理科(扉開けるだけでこんなに緊張するとかバイオハザードかよ)


ガチャ ギィィィ


夜空「あ、バカップルだ」

星奈「あら本当」

小鷹「お前らまだいたんだな」

夜空「ああ、2人の荷物があったからな。待っていた」

理科「理科達を待っていたんですか?」

星奈「ええ。少し話したい事があってね」

理科「はい。なんでしょうか…?」


理科(これはアレか2人に僕が責めれるパターンか)

小鷹(あぁダブルヒロインヤンデレルートですわ。間違いねぇ)


夜空「さっきの小鷹と理科のやり取りを見て思った事がある。小鷹」

小鷹「なんだ?」

夜空「男の子だし人間だし欲があるのも分かるがほどほどにしろ」

小鷹「へ?そんな事?」

夜空「そんな事とはなんだ!?重要な事だ!」

小鷹「って言われてもなぁ。正直俺は2人に恨まれたり憎まれたりするぐらいの覚悟は出来てたからなぁ」

星奈「なんでそうなるのよ?」

小鷹「だって星奈に至っては告白までしてくれたんだぞ?それを適当にあしらって別の女と付き合うとかどう考えても最悪だろ」

星奈「それに関してはもういいわ。あんたが最低最悪なのは十分わかったし。それよりも理科」

理科「は、はい」

星奈「あんたももしかして小鷹と同じで恨まれる覚悟とかしてた訳?」

理科「そうですね…」

星奈「私がそんな事であんたを責める訳ないでしょ」

理科「へ?」

星奈「誰が誰を好きになろうが関係ないもの。たまたま理科と小鷹が相思相愛だったってだけでしょ?
   それの何が悪いのよ。誰も理科や小鷹を恨んだりしてないわ。だからこれからは堂々と付き合いなさい」

理科「星奈先輩ありがとうございます」

星奈「べ、別にあんた達の為じゃないわよ!?
   あんた達がウジウジしてると私達が悪者みたいじゃない?だからしっかりしろって話。わかった!?」

小鷹「おお。わかった。ありがとな星奈」

理科「ありがとうございます」

星奈「だからそういうのじゃないっての」

夜空「と、いうわけだ。私の考えも星奈と同じだ。これからはコソコソ会ったりする必要は無い」

小鷹「ん。わかった」

夜空「だが、小鷹」

小鷹「なんだ?」

夜空「理科は私達の友達だ。傷つけるような事があったら分かるよな?」

小鷹「モロチン!間違った。モチロンだ!」

星奈「あんた下ネタ挟まないとしゃべれないの?」

理科「そこは諦めてください星奈先輩」

星奈「ていうか私あいつと付き合ってたら今ごろどうなってたか分からないわ」


小鷹「星奈と付き合うとか考えた事ねぇけど多分四六時中セックスだろうな」

夜空「少しは自重しろ馬鹿者が!」

小鷹「うるせえな。いいだろうがエロの一個や二個ぐらい」

理科「じゃあ一日下ネタ2個までっていう制限つけてみます?」

小鷹「あ、無理。絶対無理。そんな事したら死んじゃう」

夜空「どれだけのエロ大臣だ。貴様は」

小鷹「エロ無くして世界は無しって言う言葉があるんだ。エロい事は悪じゃないだろ?」


理科「なんですかその格言。聞いた事無いんですけど」

小鷹「俺が今考えたもん」

理科「そりゃあ知らない訳ですわ!」

星奈「ていうかエロを正当化しようとするな!バカ」

小鷹「うっせ!その乳揉むぞ。おっぱいが」

星奈「ふん!やってみなさいよ!彼女の前でそんな事できるのかしら?どうせできないでしょ?
   それとも付き合って早々浮気する気?」


小鷹「理科聞いたか?」

理科「ええ。聞きました」

小鷹「夜空も聞いたよな?」

夜空「ええと、聞いたが何をするんだ?」


小鷹「よし!理科!夜空!フォーメションAだ!」

理科「ラジャー!」

夜空「え?ええ!?」


星奈「え?ちょっと何する気?」

小鷹「よし!背後は取った!」

星奈「うわ!何すんのよ!」

小鷹「今だ!俺が星奈を羽交い絞めしてる間に揉んでやれ!」

理科「OK!」

夜空「え!?そういう事なの!?」

小鷹「俺が揉んだらそれはそれで問題だけど女の子同士の戯れに揉むのならよくある事だろ?そういうの詳しくないけど」

星奈「はなしなさいよ!」

夜空「そうなのか。女の子同士で胸を揉むのは普通なのか」

理科「そうですよ~もし、小鷹先輩が星奈先輩の胸揉んでたらただじゃおかないですけど、星奈先輩は『誰に』とは言ってないですから。
   友達である私達が揉んじゃっても全然問題ナッシングな訳ですよ!」

夜空「なるほど」

星奈「なるほど。じゃないわよ!お願いだからはなして!私が悪かったわ!」

小鷹「と意味不明の供述をしておりますが、どう致しますか?」


理科「これは身体に聞いてみる必要がありますねぇ」

小鷹「主に胸な」

理科「ええ。これは何かを隠し持ってる可能性大ですよ」

夜空「え!?本当にやるの!?ねぇ!?」

理科「夜空先輩、これも隣人部の活動の一環だと思って腹を括ってください。
   リア充の女の子同士はいつもこんな事してるんですから」   

夜空「そ、そうなのか」

理科「それに星奈先輩のオッパイ揉みたくないですか?」

夜空「そ、それは」ゴクッ

星奈「夜空あんた何本気にしてんのよ!?止めなさいよ!」

理科「ほらどうです?あんな立派オッパイそうそうお目にかかれないどころか揉める機会なんて滅多にないですよ?」

夜空「そ、そうだな。では星奈。悪いが揉ませてもらう」

星奈「え!?ちょっと夜空まで!?」

夜空「友達同士なら普通の事らしいからな」フーフー

星奈「え?ちょっと目が怖いんだけど」

夜空「気のせいだ」フーフー

星奈「フーフー言ってるけど!?」

夜空「単なる呼吸だ」

星奈「悪かったわ!揉んでみろなんて言った私が悪かった!だからやめて!お願い!」


小鷹「はい。やめます」

理科「ええ。冗談はここまでにしましょう」


星奈「え?」

夜空「え?」

小鷹「星奈すまなかった。冗談とはいえやりすぎた」

星奈「本当にね!まったく!」

理科「いやぁ夜空先輩があそこまで乗っかってくれるとは思っていなかったので、ついやりすぎました」

夜空「え?いや?冗談だったの?」

小鷹「そうだぞ?いくらなんでも女友達の胸揉むとか無いだろ?」

理科「無いですね」

星奈「無いわね」

夜空「へ、へぇ。そ、そうだよな!も、もちろん最初から気づいていたぞ!?」


小鷹「理科、今のくだり録音できたか?」

理科「ええ。ばっちりです」


星奈「!?」

夜空「!?」


星奈「録音してたの!?」

理科「はい」

夜空「何のために!?」

小鷹「皆との会話をずっと忘れないようにだ」

理科「後々聞き返すと面白い&恥ずかしいで中々オツな物ですよ?」


星奈「」

夜空「」


小鷹「という訳でみんなが集まった時にこの音声聞いてみような!」

理科「それは楽しみですね!」


夜空「お願いだ!待ってくれ!」

理科「何か?」

夜空「その音声消してくれ」

小鷹「何故ゆえに?」

夜空「あの、私とした事がちょっと取り乱してしまって……」

理科「大丈夫です!可愛かったですよ!」

夜空「そういう問題じゃなくて…」

星奈「私も出来れば消してほしいんだけど…」

小鷹「星奈もか」

星奈「ええ。この私があの程度うろたえ過ぎたかなぁって思って」


小鷹「だってよ?どうする?」

理科「どうしましょうか?」


夜空「お願いです。消してください」

星奈「私からもお願いよ」

小鷹「という訳だ。理科さっきの音声消してやれ」

理科「それは無理です」

夜空「え!?」

星奈「どうしてよ!?」


理科「だって録音してたなんて嘘ですもの」


夜空「へ?」

星奈「嘘だったの?」


理科「はい」ニッコリ


夜空「へぇ…」

星奈「嘘だったんだ…」


小鷹「大成功だな!理科」b

理科「ええやりましたね!小鷹先輩!」b


夜空「貴様らそこに座れ」

小鷹「おっとそいつはできねぇ相談だ」

星奈「いいから早く」

理科「ははは、ちょっとしたドッキリのつもりだったんですが…」

夜空「へぇ。なら私達もそのお礼をしなくてはなぁ?そう思わんか星奈?」

星奈「そうね。その意見に賛成よ」

小鷹「まったく熱くなりすぎだっての」

夜空「誰のせいでこうなったと思ってる!!」


小鷹「ああもう!めんどくせえ!!理科!逃げるぞ!」

理科「え!?ちょっと!!」


夜空「あ!逃げた!」

星奈「あの野郎!!」


小鷹「じゃあな!今日は色々悪かったな!お前達が友達でよかった!バイバイ!!」タッタッタ

理科「あの!ホントにありがとうございました!さようなら!」タッタッタ

夜空「逃げられたな」

星奈「ええ。まんまとやられたわ」

夜空「あの2人息ぴったりだったな」

星奈「そうね」

夜空「小鷹があんなに楽しそうにしてるのを見るのは初めてかもしれん」

星奈「私もあいつがあそこまではっちゃけてるのって初めて見たわ」

夜空「私達ではああはいかなかっただろうな」

星奈「そうね。悔しいけど」


夜空「なぁ星奈」

星奈「なに?」

夜空「これで良かったんだよな?」

星奈「友達が恋人として結ばれたんだもの何一つ間違った事なんて無いわよ」

夜空「そうだな。私達は友人としてあの2人を祝福できた……よな?」

星奈「そうね。あのエロ馬鹿と変態科学者のせいで最後は変な方向に行っちゃったけど…
   これであの2人も気が無く付き合っていけるんじゃない?」

夜空「そうか、なら良かった…」


星奈「また泣いてるの?」

夜空「気のせいだ」

星奈「そう」

夜空「ああ…」


星奈「ねぇ、夜空。もう少し残ってよっか?その顔じゃ帰れないでしょ?」

夜空「…うん」

とりあえずここまで。
何故かシリアスっぽい感じになってしまった。

あと誤字脱字多くてごめんなさい。

なんか知らんけど荒れてるwwww
まぁこんな穴だらけなもん読んだら叩きたくもなるわな
しかしなんでケンカの強さばかりひっかかるのか
他にもつっこみ所は満載のはずなのにwwww

とりあえず再開しますがみんなが喧嘩したから今回もエロ無しな

小鷹「…ふぅ。つい逃げてきてしまったな」

理科「ぜぇ、はぁはぁ、急に、手を引っ張って、走らないでください。はぁはぁ」

小鷹「体力ねぇなぁお前」

理科「見ての通りもやしっ娘なんで……」

小鷹「お前大丈夫か?」

理科「少し休みたい…」


小鷹「じゃあ、あそこのベンチで休むか」

理科「…はい」


小鷹「ジュース買うけど何か飲むか?」

理科「ポカリ的なやつでお願いします」

小鷹「ん。わかった」


小鷹「ホレ」

理科「ありがとうございます」


小鷹「お前もうちょっと体力つけたほうがいいぞ?」

理科「……ゴクゴク ぷはぁ! どうしてです?」

小鷹「今後の事を考えて」

理科「どうせセックスの話でしょ?」

小鷹「いや、普通にデートとかの話をしたかったんだが」

理科「え!?この流れはエロでくると思ったのに…」

小鷹「ただ今通常モードで運行中だ」

理科「そうだったんですね」

小鷹「お前もう少し下ネタ控えた方がいいぞ?」

理科「先輩に言われたくありません!」



ケイト「おや?そこにいるのはお兄ちゃんじゃないか」

小鷹「お、ケイトか」

ケイト「や。お兄ちゃん。ええと、お隣さんは?」

理科「あ、志熊「俺の彼女の志熊理科だ」

ケイト「…はい?」

小鷹「だから俺の彼女の志熊理科。俺と同じ隣人部の部員だ」

理科「志熊理科です。ええと…」

ケイト「あ、ああ!私は高山ケイト。妹がお世話になってるね」

理科「妹さんってもしかしてマリア先生ですか?」

ケイト「そうそう。あのガキンチョが迷惑かけて無いかい?」

理科「いえいえ迷惑だなんてとんでもない」


ケイト「で、付き合ってるっていうのは…本当なの?」

小鷹「ああ。そうだぞ?あ、理事長には言わないでおいてくれ星奈の件でややこしくなりそうだから」

ケイト「それはいいけど…へ、へぇお兄ちゃんにも彼女がねぇ」

小鷹「なんだよ。以外か?」

ケイト「以外というかなんというか」

理科「もしかして立場上こういう恋仲の2人を引き裂かなきゃいけなかったりします?」

ケイト「そ、そんな事ないよ!ただちょっっとだけビックリしてさ。そっか~お兄ちゃんにこんな可愛い彼女がねぇ」

小鷹「可愛いだろ?俺の自慢の彼女だ」

理科「ちょ!?そういう事言わないでください!」

小鷹「なんで?」

理科「恥ずかしい…」

小鷹「さっきも言ったけどお前は自分の可愛さに自信持て。な?」

理科「…うん。善処する」


ケイト「本当に付き合ってるんだ…」ボソ

小鷹「ん?何か言ったか?」

ケイト「いやいや!何でもないよ!じゃ、じゃあ私はもうそろそろ行こうかなぁ。ラブラブな2人の邪魔しちゃ悪いし」

小鷹「おう。気使わせて悪いな」

ケイト「いいって事さ。それじゃあね。お兄ちゃんと彼女さん」

理科「ねえ小鷹先輩?」

小鷹「ん?」

理科「いつの間にマリア先生のお姉さんにもフラグ立ててたの?」

小鷹「俺が立てたくて立てたフラグじゃねぇよ」

理科「勝手に立っちゃったと?」

小鷹「そ。朝勃ちと同じだな」

理科「乙女の恋心をそんなのと一緒にしないでください…」

小鷹「だって俺は意識して何かしたわけじゃねぇもん」

理科「それでもです。さっきだってワザと聞こえないフリや2人の恋仲を強調するような言い方して。ケイト先生ショック受けてましたよ?」

小鷹「中途半端に残ったフラグは折って抜いて燃やしておかないと後々大変だからな」

理科「恋心をまるで雑草駆除のように……」

小鷹「そんでもって何も無くなった後の草原には俺と理科の2人の愛の木が生える訳だ」

理科「結果いい事のように聞こえますけど途中経過は最悪でしたね」

小鷹「それでも変にその気にさせてるよりはマシだと思ってる」

理科「隣人部の時は誰も傷つかないように。とか言ってたくせに」

小鷹「ケイトは隣人部と直接関係ないしなぁ」

理科「マリア先生のお姉さんなんですからもう少し優しくしてあげてくださいよ!」

小鷹「いいんだよあいつにはマリアがいるんだから」

理科「え?どういう事ですか?」

小鷹「ケイトは重度のシスコンだ」

理科「ああ、なるほど…」


ケイト「なぁマリア~」

マリア「なんなのだ?」

ケイト「お兄ちゃんが志熊って娘と付き合ったの知ってるか~?」

マリア「おお、知ってるぞ!」

ケイト「なんだ知ってたのか。いつから付き合い始めたのさ?」

マリア「今日」

ケイト「今日!?」

マリア「そうだぞ?今日な、お兄ちゃんが屋上で理科とセックスしたいって言ってたぞ!」

ケイト「セ…ックス!?」

マリア「なぁ?セックスってエッチな事だろ?お兄ちゃんもそういうのに興味があるお年頃なんだなぁ」

ケイト「へ、へぇお兄ちゃんがそんな事言ったんだ。へえ~」

ケイト(セックスって!?お兄ちゃんがそんな事言ったの!?そんな事言うイメージ無かったのに…)

小鷹「ま、と言うわけだ」

理科「どういう訳ですか」

小鷹「俺達は誰に邪魔される事無く付き合えるって事だ」

理科「そういう結論でいいんですか?」

小鷹「とりあえずそういう事にしとこうぜ」

理科「まぁ夜空先輩と星奈先輩に認めてもらえたのでそういう事なんでしょうけど」

小鷹「ま、考えてもしょうがねぇよ。もう動けるか?帰ろうぜ」

理科「うん。大丈夫」


小鷹「なぁ理科」

理科「なんですか?」

小鷹「さっき部室から逃げるとき咄嗟に手握ったけどさ」

理科「はい」

小鷹「もう一回いいか?」

理科「ふふ、いいですよ。じゃあ恋人つなぎしましょうか?」

小鷹「ああ、そうだな」


小鷹「お前の手ちっちゃくて可愛いな」

理科「小鷹先輩の手はゴツゴツしてます」


小鷹「こんな事ならチンコ握っておけばよかったな」

理科「そんな事言ってたら二度と手なんて繋いであげませんよ」

小鷹「待てよ。俺は常日頃チンコを握っている。これは擬似的とはいえ俺のチンコを理科が握る形に、そして理科がオナニーした手を俺が今触れてると言う事は
   俺は今理科の大事な陰部に触れてるという事でコレはもう前戯と同じだような物だな」ブツブツ

理科「何ブツブツ言ってんですか!この変態!」

小鷹「理科の指に性器が触れる。そして俺の指も自分の性器に触れる。
   その2人の指が触れ合うという事はもはやそれはセックスであると言えるのではないだろうか?
   手を繋ぐという単純な行為に見えて実は高度なセックスなのでは無いか?」ブツブツ

理科「もう!馬鹿な事言ってないで手離してください!」

小鷹「駄目だ。俺達は今擬似的ながらもセックスしているんだ。果てるまでやりとげるぞ」

理科「手を繋いだだけでそこまで盛り上がれるとか童貞拗らせすぎだろ…」

小鷹「処女こじらせてビッチ演じてたお前に言われたくない」

理科「な!?人が気にしてた事を!」

小鷹「ほら、ここまでだ」

理科「え?」

小鷹「俺バス通学だから。もうバス停着いたぞ」

理科「あ、そっか…」

小鷹「名残惜しいか?」

理科「ぜ、全然!?」

小鷹「そうか。バス来るまでもう少し時間あるんだけどなぁ」

理科「へ、へぇ一人でいるのが寂しいんだ?」

小鷹「ああ。そうだな。急に一人になるのが寂しくなった」

理科「小鷹先輩…?」

小鷹「でも理科は早く帰りたいみたいだししょうがないかぁ」

理科「え、あの…」

小鷹「俺は一緒にいたいけど理科は違うみたいだしなぁ」

理科「ああ!もう!わかりました!理科もまだ離れたくありません!これでいいですか!?」

小鷹「よし。女の子は素直が一番だ」

理科「結局振り回されるのか僕は」

小鷹「付き合ってもそれだけは変わらなそうだな」

理科「楽しいからいいですけど…」

小鷹「イヤか?」

理科「イヤって言うか小鷹先輩ばっかりずるい…」

小鷹「ははは。お前は可愛いな」

理科「また可愛いって言った!」

小鷹「事実だろ?」

理科「事実なんですか?」

小鷹「ああ」

理科「まだ実感ないです」

小鷹「自分ではよく分からない物なのかもな」

理科「先輩だってカッコいいですよ?」

小鷹「それこそ嘘だろ?」

理科「本当です。エッチだったり下品だったりゲスかったりしますけど先輩はカッコいいです」

小鷹「実感わかねぇな」

理科「理科だってそうです。可愛いとか言われても自分ではよく分からないです」

小鷹「でも俺は理科にカッコいいって言われて嬉しかったぞ?理科はどうだった?」

理科「……嬉しかったです」

小鷹「だったらそれでいいんじゃないか?相手の喜ぶ事して何が悪いんだよ。俺は理科が喜んでくれるなら何度でも『可愛い』って言ってやる」

理科「じゃあ理科も先輩が喜んでくれるなら何度でも『カッコいい』って言ってあげます」

小鷹「それならお互いに言い合ってプラスマイナスゼロだな」ハハハハ

理科「どういう理屈ですかそれ」ハハハハ

ブロロロロ....


小鷹「お、バス着たな」

理科「じゃあ今日はここでお別れですね」

小鷹「あ、理科」

理科「なんですか?」

小鷹「最後にもう一回キスしていいか?」

理科「え…?うん。いいよ」


チュッ!


小鷹「じゃあな!」

理科「はい…さようなら」


ブロロロロ....


理科(相変わらず卑怯な人だ)カァァァ

今回はここまでです

次はこの数日後の話になるはず

再開します

~~教室 昼休み~~


夜空「おい小鷹」

小鷹「ん?なんだ?」

夜空「お前の彼女が来ているぞ」


理科「」ノシ


小鷹「おお、悪いな夜空」

夜空「ああ、さっさと行け」


理科「お待たせしました小鷹先、あ…小鷹!」

小鷹「いい加減敬語で話すクセ治せよ。小鳩もタメ口の方が喜んでたぞ?」

理科「ははは、そうなんですけどねぇ。中々抜けなくてさ」

小鷹「徐々に慣れてけばいいよ」

理科「うん!」

小鷹「さて今日はどこで昼飯食べるか」

理科「中庭なんてどう?」

小鷹「よし。決まりだな」


理科「さぁて今日の小鷹の愛妻弁当を拝見させていただきますか」

小鷹「愛妻弁当って作ってもらった旦那側のセリフじゃね?」

理科「いいの!愛する妻の為に作った弁当って意味でもあるんだから!」

小鷹「はいはいそうですか。じゃあ俺の愛のこもった特製弁当だ。食べてくれ」

理科「オープン!……ねぇこれなに?」

小鷹「フランクフルトをチンコの形にして、ひじきを毛に見立て、ホワイトソースでザーメンを表現してみた。
   もちろんあれだぞ?俺の生ザーメンとかじゃなくてちゃんとしたホワイトソースだからな。しっかり食べてくれ」

理科「食えるか!なんなんだよこれ!ここ何日か女子力満載の可愛いお弁当だったのに!今日だって期待してたのに!」

小鷹「悪かったって!ちょっとした冗談のつもりだったんだよ!」

理科「うるさいバカ!この変態プリン!」

小鷹「じゃあお詫びにデザートのおっぱいの形にカットしたリンゴを」

理科「いらんわ!」

夜空「まったくあいつらは仲がいいのか悪いのか」

星奈「いいじゃない。2人とも楽しそうだし」

夜空「そうだな。小鷹は隣人部にいる時よりもイキイキしてる」

星奈「セクハラしてる時が一番輝いてるわよね」

夜空「ああ。でも星奈だって一時はあんな男の事を好きになったのだぞ?」

星奈「そ、それはあんただって同じじゃない。ちょっと前までベタ惚れだったくせに」

夜空「だった。ではない」

星奈「え?」

夜空「私は今でもあいつを好きだよ。それこそベタ惚れってやつだ」

星奈「でも今あいつは理科と恋人同士なのよ?」

夜空「それでもだ。忘れたか?私は待つ女だ。待ってチャンスをうかがい続けるのだ。他の誰かにあいつが振られる日までな」

星奈「……あんたそんなんだからヤンデレとか言われるのよ」

夜空「だ、誰がヤンデレだ!」


小鷹「味はまともなんだって!ホラ食ってみろよ!」

理科「味がおいしいのも嫌なの!見た目と味と両方パーフェクトにまとめやがって!」

小鷹「わがまま言うなら明日から作ってやんないぞ?」

理科「う、それは嫌だ…」

小鷹「だろ?ほら食べさせてやるから口あけろ」

理科「しょ、しょうがないな」アーン

小鷹「どうだ?」

理科「お、おいしい」

小鷹「だろ?これで理科の擬似フェラ体験成功だな!」

理科「食事中にそういう事言うな!まったく、食べ物で遊んじゃ駄目なんですよ!」

小鷹「ちゃんと食べるよ」ウルセーナ

理科「自分でやった事でしょうが!反省してるんですか!?」

小鷹「してます~だから自分でつくったチンコも自分で食べます~」

理科「あ、じゃあ正面から咥えこむように食べてみて!そんでもって恍惚とした表情を浮かべるとなお良し」

小鷹「お前食べ物で遊ぶなとか言ってたろ」

理科「食べてもらう時にちょっと注文をつけただけだからいいの。それよりホラ。早く擬似フェラプリーズ」

小鷹「まったくコレだから変態腐女子は」ハァ

理科「生粋の変態に言われたくないですぅ」

小鷹「くく、はははは」

理科「ふふふ、はははは」


小鷹「さ、馬鹿な事言ってないでさっさと食べるぞ。昼休み終わっちまう」

理科「始めたのは小鷹でしょ?」

小鷹「そうだっけ?」

理科「そうですよ」

小鷹「そうだったな」

―――――
――――
―――
――


小鷹「ふう。ご馳走様っと」

理科「見た目はアレでしたけどおいしかったです。ご馳走様でした」

小鷹「力作だったんだけどな」

理科「料理の腕をそんな所に使わないでよ」ハァ

小鷹「才能の有効活用だろ」

理科「無駄遣いです」

小鷹「しゃあねぇな。不評みたいだから明日はちゃんとしたの作ってくる」

理科「期待していい?」

小鷹「ん~あんまりハードルあげないで」

理科「じゃあ超期待してるから」

小鷹「ハードル上げんなっての」


葵「こんにちは」

小鷹「お、葵。おっす」

理科「こんにちは」

葵「お2人で昼食ですか?」

理科「はい。遊佐先輩は?」

葵「私は生徒会の用事があったのでここを通りかかっただけです」

小鷹「相変わらず大変だな。人手が足りてなかったら言ってくれよ?また手伝うからさ」

葵「本当!?じゃあまた今度生徒会室に顔出してください!」

小鷹「ああ。わかった」

理科「小鷹が生徒会に出入りしていいの?」

小鷹「どういう意味だよ?」

理科「だってヤンキーじゃん」

小鷹「だれがヤンキーだ。ちょい怖だ」

理科「怖いって自覚はあるんだね」

小鷹「さすがにクラスであれだけ避けられればな…」

理科「小鷹には理科がいるじゃん。落ち込まないでよ」

小鷹「ん。そうだったな」

葵「……あの一ついいですか?」

理科「はい?なんでしょう?」

葵「お2人がお付き合いしているというのは本当なんでしょうか?」

小鷹「おお、そうだぞ?」

葵「あ、ああ。そうだったんですねぇ…ははは。そっかぁ…」フラフラ

小鷹「葵?大丈夫か」

葵「大丈夫ですよ~全然気にしてないですから~むしろ2人の幸せを願うばかりです~」

理科(ホントこの男はフラグばっかり立てやがって…)

小鷹「とにかくあんまり無理するなよ?」

葵「大丈夫です。あ!生徒会の仕事が残ってるんだった!私もう行きますね!」

小鷹「ああ、頑張れよ」

理科「あまり無理なさらないでくださいね」

葵「はい。ではこの辺で失礼します」タッタッタッタ


小鷹「わざわざ走ってこの場を去っていかなくてもいいのにな」

理科「やっぱり遊佐先輩も小鷹の事が好きだったんだね」

小鷹「そうなのか?俺は当事者だから気がつかなかったよ」

理科「嘘つき。気づいてたんでしょ?」

小鷹「気がついてたとしてもそれを確信に持っていけるほど自信家じゃないよ」

理科「でも遊佐先輩の気持ち多少は分かってたんでしょ?」

小鷹「丸分かりだよ。チョロかったなぁ~」

理科「うわ、最っ低…」

小鷹「前にも言ったけど俺は好かれようとして何かした訳じゃないぞ?」

理科「それでも乙女の純情を弄んだ事には変わりないでしょ」

小鷹「身体を弄んでないからセーフ」

理科「それはもっと駄目。それやってたら理科が許さない」

小鷹「……お前夜空に似てきたな」

理科「え!?夜空先輩にですか?」

小鷹「ああ。その軽く病んだ感じとか独占欲の高さとか」

理科「あぁ……思い返してみればなんとなく思い当たる節が…」

小鷹「な?気をつけたほうがいいぞ」

理科「はい、わかりました。ってこれ夜空先輩の悪口じゃん!!夜空先輩ヤンデレじゃないから!」

小鷹「アレは予備軍だろ」

理科「本人に聞かれたら怒られるよ?」

小鷹「大丈夫だ。前までは無理だったけど今なら本人の前でも言える自信がある」

理科「まぁ確かに、前の小鷹なら言えない事でも今のリミッター解除状態の小鷹なら難なく言えそうだね」

小鷹「一応相手によって言葉は選ぶけどな」

理科「マリア先生とかに変な事教えちゃ駄目だよ?」

小鷹「安心しろ。俺が強気でいけるのは夜空と星奈と理科だけだ」

理科「それは喜んでいい所なんでしょうか?」

小鷹「光栄に思いたまえ」

理科「思えるか!!」


幸村「わたくしにも強気で攻めてくれてもいいのですよ?」

理科「幸村君!?」

小鷹「よ、よう」


理科(いきなりの登場でびっくりした…)

小鷹(こいつ気配とか消せんの?武士よりも忍者の方が向いてるんじゃね?)


幸村「兄貴はなぜわたくしにセクハラをしてくれないのですか?」

小鷹「なんでって言われてもなぁ。気が引けるからとしか言えないな」

幸村「なぜ気が引けるのでしょうか?わたくしが真の漢では無いからですか?」

小鷹「そもそも男だったらセクハラしねぇから」

幸村「では何故なのでしょうか?わたくしはこの女の身を兄貴に捧げる事などいつでもどこでも覚悟の上です」


小鷹「どうしよう理科」ヒソヒソ

理科「どうしたんですか?」ヒソヒソ

小鷹「こいつ夜空とは別のベクトルで重てぇ」ヒソヒソ

理科「そういう事言っちゃ駄目!」ヒソヒソ


幸村「どうかしましたか?」

小鷹「いや!何でもないぞ!?そうだ!俺がお前に手を出さない理由だったな」

幸村「はい」

小鷹「俺は理科と付き合ってる。正直浮気とかハイリスクすぎて勘弁だ」

幸村「では浮ついた気持ちではなく単なる性欲処理道具としてわたくしの身体をご利用ください」

理科「ちょ、ちょちょ!!ちょっと待ってください!幸村君自分が何を言ってるか分かってるんですか?」

幸村「はい?」

理科「あなた今小鷹の性欲の捌け口として自分の身体を使えって言いましたよね!?」

幸村「はい。そうですが」

理科「あなたの気持ちはそれでいいんですか?」

幸村「はい。わたくしは兄貴のお役に立てればそれでいいのです。
   ですが、ほんの少し希望を言わせていただけるのであればこの身体を兄貴に真の女にしてもらいたいです」

理科「真の女にって…」

小鷹「つまり俺に処女をくれると?」

幸村「はい」ポッ

小鷹「幸村、ちょっとタンマ」

幸村「はい?」


小鷹「どうしよう理科」ヒソヒソ

理科「どうしたものか」ヒソヒソ

小鷹「幸村とセックスしていい?」ヒソヒソ

理科「駄目に決まってんだろ!!」ヒソヒソ

小鷹「冗談だよ。でもあそこまで真っ直ぐこられると気持ちが揺らぐ」ヒソヒソ

理科「幸村君とセックスしたら夜空先輩と星奈先輩と小鳩さんに言うから」ヒソヒソ

小鷹「だから冗談だっての!」ヒソヒソ

理科「冗談にしても少しリアルなんだよ…」ヒソヒソ


幸村「兄貴?理科どの?どうかされましたか?」

小鷹「いや、すまないな。なんでもない。さて、話を整理するぞ?」

幸村「はい」

小鷹「幸村は俺と理科が付き合ってるのを知った上で俺に抱かれたいと?」

幸村「はい」

小鷹「その行為、セックスに関して一切の恋愛感情は無くていい。俺の性欲を処理するためだけに抱いてくれればそれでいいと?」

幸村「はい」

理科「幸村君それはあまりにも悲しすぎます」

幸村「なぜでしょうか?」

理科「誰だって好きな人と一緒にいたり身体を触れ合ったりしたいと思う。それはあたりまえの事ですけど、でもね幸村君」

幸村「はい」

理科「自分の好きな人に好きって言ってもらうのってとっても嬉しい事なんですよ?
   幸村君だって小鷹から好きだとか可愛いだとか言われたいと思わないんですか?」

幸村「それは…わたくしも兄貴にそういったお言葉を囁いていただければ大変光栄な事だと思います。けど」

理科「けど?」

幸村「兄貴の心は理科どのに向いてしまわれています。ですから、せめて女として兄貴の役に立てれば兄貴の気を引けるのでは無いかと…」ポロポロ

理科「幸村君…」


小鷹「なぁ幸村」

幸村「はい?」ポロポロ

小鷹「まずは涙拭こうな。可愛い顔が台無しだ」

幸村「兄貴…」フキフキ

小鷹「はっきり言うぞ?俺はお前を抱かない。だけど俺はお前を見放したりしない。もしお前が女として生きたいのなら俺達が別の方法で助けてやる」

幸村「本当ですか?」

小鷹「ああ。いいか幸村?俺とお前は舎弟関係にある。だから俺はお前の幸せになる為に最後まで面倒みる義務があるんだ」

幸村「兄貴…」

小鷹「俺はお前と付き合えないし、抱いてやる事もできない。だけどお前は俺の舎弟であり同じ部活仲間であり良き友達だ。
   お前はお前なりにもっと自分の幸せについて考えてみろ。さっきみたいなぶっ飛んだ事じゃなきゃいくらでも手伝ってやるから」

理科「そうですよ!いざとなったら理科と一緒に二次元に逃避しちゃいましょう!いくらでもお付き合いしますよ!」


幸村「兄貴、理科どの。ありがとうございます」

小鷹「いや、俺も悪かった。お前の気持ち全然考えてなかった」

理科「理科もです。自分の事で頭一杯になっちゃってました」

幸村「とんでもないです。わたくしは良き友を持って幸せです」

小鷹「そうか。じゃあ今度は俺達が友達を幸せにする番だな」

理科「ええ!そうですよ!では幸村君!あなたが今目指す次なる幸せとはなんですか!?」

小鷹「いや、そんなすぐには決まらないだろ」

理科「ええ、だって善は急げって言うじゃん?」

小鷹「そうだけどさ」


幸村「決まりました」

小鷹理科「はや!」

理科「で、次なる幸せへの目標は何ですか?」

幸村「はい。それは」

小鷹理科「それは?」


幸村「羽瀬川小鷹寝とり強奪です」


理科「はい?」

幸村「何か?」

理科「何か?じゃなくて!寝とりってNTRですか!?」

幸村「はい」

理科「何平然と答えてるんですか!?理科達は付き合ってるんですよ!?」

幸村「それでもわたくしの胸の高鳴りは収まりません。それにわたくしは兄貴に兄貴にこの身を捧げさらには愛の言葉を頂きたいのです。
   それがわたくしの最高の幸せです。今はそれ以外に考えられません」

理科「駄目!絶対だめ!小鷹もなんか言ってよ!!」


小鷹「これハーレムエンドあるんじゃね?」

理科「バカー!!」

小鷹「嘘だって!理科!俺はお前一筋だって!」

理科「ふんだ!どうせさっさと浮気してとっかえひっかえ日替わりランチ感覚で女を食い荒らすんだ!そんで僕の事なんて忘れちゃうんでしょ!?」

小鷹「そんな事無いっての!本当だ!ホラ、幸村もさっきのはジョークだよな?な!?」

幸村「いえ、本気です。理科どの近いうち貴女の彼氏をいただきにあがります。ではその時まで。さらばです」スタスタ


理科「幸村君がNTR属性持ってたなんて…」

小鷹「参ったなこりゃ」

理科「参ったじゃなくてしっかりしてよ!?」

小鷹「前向きに検討する」

理科「政治家の言い訳みたいな事言うな!」


キーンコーン カーンコーン


小鷹「お。時間か」

理科「昼休みもう終わり!?」

小鷹「そうだな。今日は特に早かった。ていうか疲れたわ」

理科「理科もです。理科室に戻るよ。じゃあね小鷹」

小鷹「おう」

理科「ねぇ小鷹?」

小鷹「ん?」

理科「浮気なんてしないよね?」

小鷹「お前それフラグっぽいからあんまり言わないほうがいいぞ?」

理科「本気で聞いてるの!」

小鷹「大丈夫だ。安心しろ」

理科「でも…」

小鷹「じゃあ!指きり!」

理科「は?」

小鷹「だから指きりだっての」

理科「非科学的な…」

小鷹「いいんだよ。約束したっていう事実が重要なんだから」

理科「じゃあ…はい」

小鷹「よし。いくぞ?」


「指きりげんまん嘘付いたら針千本飲ーます。指切った!」


小鷹「よし。これでOK!フラグも折れたし浮気もNTRも無し!」

理科「うん。ちょっとだけ安心した」

小鷹「じゃあまた放課後な?」

理科「うん。またね小鷹」

今日はここまでです。

少し間が開いてしまいましたが再開します。

今回で最終回の予定です。
気持ち的には第一部完みたいな感じです。

~~放課後~~

――理科どの近いうち貴女の彼氏をいただきにあがります。ではその時まで。さらばです。

理科(幸村君のあの言葉がずっと離れない。ていうかあの怪盗みたいな捨て台詞は何に影響されたのだろう?)

理科「ふぅ、とりあえず部室入ろう」


ガチャ


理科「こんにちは」

星奈「あら。遅かったのね。理科」

理科「え、ええ。ちょっと考え事してて…」

幸村「こんにちは。理科どの」

理科「こ、こんにちは」

理科(よかった部室では普通に接してくれるみたいだ)


ガチャ


小鷹「ういーす」

幸村「おつとめご苦労様です。兄貴に夜空の姉御」

夜空「ああ」

小鷹「おう」

小鷹(さて、幸村はどう出てくるかな?さすがに宣戦布告したその日のうちに勝負しかけるなんて)


幸村「ところで兄貴、溜まってはいないですか?」

理科「」ブフッ

小鷹(ああ、うん。知ってた。俺こいつがこういう奴だって知ってた。速攻で仕掛けて来たな)

小鷹「溜まってるって何がだ?宿題か?」

幸村「いえ、性欲です」


夜空「は!?」

星奈「はい!?」


小鷹「溜まってるか溜まってないかで言えば溜まってるかもな。それがどうした?」

幸村「わたくしが抜いて差し上げようかと思いまして」


理科「あ、ががが…」

夜空「抜くって…あれだよな?シコシコ、的なやつだよな?」

星奈「私に聞かないでよ!」

小鷹(やべぇ。幸村の事侮ってた。こいつの行動力は賞賛に値するわ。だけどその行動力のおかげで)チラ


理科「あ…あぁ」

小鷹(理科は思考停止&行動不能。ほぼ撃墜状態)


夜空「男の子の抜くって行為はつまり、性の、そういう事だよな?」

小鷹(夜空はムッツリスケベが漏れてる。はっきりセックスだのFUCKだの言えよ)


星奈「だから私に聞かないでよ!?あんただって自分で分かるでしょ?その程度でうろたえるな!」

小鷹(唯一生き残ってるのは星奈だけか。エロゲで耐性付いてるおかげか)


幸村「兄貴?どうでしょう?わたくしこれでも勉強致しました。『ふぇらちお』や『手こき』なら今ここでもして差し上げる事が出来ますが?」

夜空「ふぇ!?フェラチオ!?」

理科「てこき…」

小鷹「お前頑張る方向間違ってるぞ?」

幸村「どうしてでしょう?兄貴が喜び、悦ってる顔を見たいが為に覚えたのですが…」

星奈「大体小鷹は理科と付き合ってるのよ?そんな事許されるはずないでしょ?」


理科「は!トリップしてる場合じゃない!そうですよ!幸村君がよくてもこの理科が許しませんよ!?」

幸村「ですが、兄貴は溜まっていると仰いました。その分の発散をしなければなりません。
   兄貴ともあろうお方が一人自分で処理しているのなんて似つかわしくありません」

小鷹「そーだそーだ!一人エッチは寂しいんだぞー」

理科「あんたは黙ってろ!」

星奈「大体なんでそんな発想になったのよ?」


幸村「それは、カクカク シカジカ」

―――――
――――
―――
――


星奈「なるほどね。小鷹と理科が付き合っている間は自分は見向きもされない。だからせめて性欲処理のお手伝いをしようと思ったわけね」

夜空「だがそれも小鷹に断られてしまい、今度は理科から小鷹を寝取ろうと?」

夜空(そうか。奪うという選択肢もあったのか)

幸村「はい。自分にとっての最高の幸せは兄貴と結ばれる事なのだと再認識した上での決断です」

小鷹「でも俺はっきりとお前を抱く事は出来ないって言ったよな?」

幸村「本番以外の性行為なら大丈夫という意味で解釈させていただきました」

小鷹「なるほど!だからフェラチオや手コキなんだな」

理科「なるほどじゃないよ!駄目です幸村君!小鷹は理科の彼氏なんですからそんな事理科が許しません!」

幸村「では理科どのに聞きたい事がございます」

理科「…なんでしょう?」

幸村「先ほど兄貴は溜まっているか?の問いに溜まっているとお答えになりました」

理科「…はい。それが何か?」

幸村「それは理科どのが兄貴のお相手をして差し上げていないという事で間違いないですね?」

理科「まぁ、それは、そうですね」

幸村「では理科どのは兄貴と性的な繋がりを持ちたくないと?そうお考えなのですか?」

理科「そ、そういう訳ではなくて、まだ早いかなぁ?って思ったり」


星奈「あんたいつもセックスセックス言ってるじゃない」

理科「それは!あの…」

夜空「ま、まぁ破廉恥なのはいかんな!うん!」

小鷹「この中で一番エロいのは夜空だけどな」

夜空「な!?どういう事だ!?」

小鷹「エロい事したいですって顔に書いてあんぞ?」

夜空「ほえ!?そ、そんなはずは」

小鷹「めんどいから間に受けんな」

夜空「な!?」


幸村「話を続けます。理科どのは兄貴との性行為に関してはやぶさかでは無いとお考えなのですね?」

理科「まぁ、そうですね」

幸村「ですが、まだ早いと?」

理科「はい…」


幸村「わかりました。では兄貴」

小鷹「ん?なんだ?」

幸村「兄貴は理科どのとせっくすしたくないのですか?」

小鷹「したい」


夜空「即答かよ」

星奈「ある意味で男らしいわ」


幸村「では性欲はあるという事ですね?」

小鷹「ああ」


幸村「以上の事を踏まえたうえで兄貴と理科どのに提案があります」

小鷹「なんだ?」

幸村「理科どのがエロヘタレな現状で兄貴の欲求は溜まる一方です」

小鷹「よ!幸村!よく言った!」

理科「幸村君を煽らないで!ていうかエロヘタレって…」


幸村「ですので理科どのの覚悟が決まるまで兄貴の性欲解消をわたくしが引き受けましょう。もちろん本番行為以外でのお相手となりますが」

理科「い!?」

星奈「マジで!?」

夜空「その手があったか」ギリ

小鷹「夜空、その反応はおかしいから」


幸村「どうでしょうか?」

小鷹「どうでしょうかって言ったってなぁ?」チラ

理科「ぐぬぬぬ……」


星奈「なるほどね。幸村的にも小鷹に構ってもらえるし、小鷹的にも本番は無いにしろ性的快楽を得られるし一石二鳥ってやつだ」

幸村「はい。どうでしょうか?お2人がお許しになるなら。すぐにでも」


夜空「そ、それ。私も…手伝おうか?」

小鷹「あ、夜空はやめて。やるなら星奈のパイズリがいい」

星奈「はぁ!?なんであんたの処理を私の胸でしなきゃいけないのよ!?」

小鷹「そのための胸だろ?」

星奈「違うわ!」

夜空「ていうか何で私駄目なの!?ねぇ!?一生懸命練習するから!」

小鷹「よ、夜空はそういうのキャラじゃないだろ?ホラ、こういう時に皆の暴走を止めるのがお前の役目だ。しっかりしろよ。隣人部部長」

夜空「あ、ああ。その通りだ。どうかしていたようだ」キリ


星奈「うまくヤンデレルート回避したじゃない」ヒソヒソ

小鷹「あんなのと一瞬でも性的イベント起こしてみろ退学⇒一家離散⇒無理心中まで待ったなしだぞ?」ヒソヒソ

星奈「ええ。命拾いしたじゃない。あんたが死ぬと小鳩ちゃんが悲しむのよ?しっかりしなさい」ヒソヒソ

小鷹「わかってるよ」ヒソヒソ


夜空「聞こえてるわ!!馬鹿者どもが!!人を勝手にヤンデレ認定して!」

星奈「まぁまぁ。夜空だって気が動転して変な事口走っちゃったんだしおあいこって事でね?」

小鷹「そうだぞ?俺はただ単に夜空とは健全な友達同士だからそういう事はよくないって思っただけだから」

夜空「星奈にはパイズリしてって言った…」

小鷹「それは俺なりのジョークだ!」

夜空「本当?」

小鷹「ああ、本当だ」

夜空「…わかった」


小鷹星奈(こいつめんどくせぇ)

幸村「兄貴はどうお考えなのでしょう?」

小鷹「う~ん。その提案も悪くないんだよなぁ」

理科「ちょっと何悩んでんのさ!?」

小鷹「断るには惜しいなぁと」

理科「確かに悪い話では無いのかもしれないですけど…」

幸村「では決定という事でよろしいですか?」

理科「ま、まだ決まってない!」


幸村「ではどういたしましょう?わたくしは兄貴が夜な夜な手淫にふけっている姿を想像するだけで心が痛いです。なんとおいたわしや」

小鷹「お前人のオナニー勝手に想像して可哀想とか言ってんじゃねぇよ」

幸村「おっとこれは失礼。ですが今後はわたくしがお相手する事となりました。改めてよろしくお願いしたします」


理科「ちょーっと待った!!」

星奈「理科?」

理科「待ってください。まだ決まった訳ではありません」

幸村「と言いますと?」

理科「り、理科が小鷹と定期的にセックスすれば問題ない!!」

小鷹「おお!」


夜空「ぐ…気づかれたか」

星奈「なんであんたは悔しそうなのよ…」


幸村「ではせっくすするのはいつですか?来週からですか?来月からですか?」

理科「今でしょ!」

小鷹「微妙に廃れたネタ持ち出すなよ」


理科「小鷹!」

小鷹「ん?」

理科「行くよ!」

小鷹「あ、おい!引っ張るな!」

理科「じゃあ理科達はこれからセックスするので部活早退します!」

小鷹「って事なんで!じゃあな!」


ガチャ、バタン!

夜空「行っちゃった」

星奈「あいつら本当にヤルのかしらね」

幸村「さぁ?どうでしょう?」

星奈「幸村あんた全然動揺とか残念がったりとかしてないのね」


幸村「ええ。これもあの2人の為ですから」


夜空「あの2人の為って、まさか今までのはお前が一芝居打ったのか!?」

幸村「芝居ではありません。ほとんどはわたくしの本心です」

星奈「じゃあどういう事?」

幸村「わたくしは本当に兄貴の性欲処理のお手伝いをしたく思っておりました。兄貴が我慢しているのは知っておりましたので。
   ですがそれと同様に兄貴が望むのは理科どのと結ばれる事だと言うのも理解しておりました」
   
夜空「お前は小鷹の望みを理解しつつ性欲処理係として名乗り出た。が」

星奈「断られたと」

幸村「はい。わたくしとしては兄貴が我慢するのを見るのは忍びなかったのでお手伝いしたいと思うと同時に
   理科どのに頑張ってほしいという気持ちがありました」

星奈「それで理科と焚き付ける為にあんな事言ったのね」

幸村「はい」

夜空「それにしても小鷹と理科がお前の要求を受け入れたらどうするつもりだったんだ?」

幸村「その時はその時で兄貴にご奉仕するつもりでした。そしてあわよくば奪還、強奪、略奪愛を達成しようかなと」

星奈「なんて娘なの…」

夜空「どっちに転んでもお前の願い通りになる予定だった。という訳か」

星奈「強かというかなんと言うか…あんたすごいわね」

幸村「兄貴を思えばこそです」


ガチャ


小鳩「クーッククク我ここに参上せり。ってあんちゃんとお姉ちゃんは?」

夜空「すれ違わなかったのか?」

小鳩「うん」

幸村「今日は何やら御用時があるとの事です。先に帰っててくれとの言付けを承っております」

小鷹「なぁんだ。じゃあ帰る」

星奈「ねぇねぇ!小鳩ちゃん!せっかくだからお姉ちゃんと一緒に遊ばない!?」

小鳩「や!」

星奈「そんなぁ!」



幸村「兄貴ご武運を…」

小鷹「お~い。理科さん?そんなに急ぐと転ぶぞ?」

理科「大丈夫!」

小鷹「体力無いんだから早歩きとかしてるとバテるぞ?」

理科「大丈夫だから!」

小鷹「さいでっか…」


~~理科室~~


理科「はぁはぁ」

小鷹「ほら言ったじゃん。バテるって」

理科「大丈夫だもん」ハァハァ

小鷹「とりあえず少し休んで落ち着こうな?」

理科「…うん」


小鷹「さて、理科さん。気分はどうですか?」

理科「大分落ち着いた」

小鷹「ん。そうか」

理科「ねぇ小鷹?」

小鷹「ん~?なんだ?」

理科「理科がさっき言った事なんだけどね」


小鷹「ああ。あの場を収める為の嘘だろ?」

理科「あ、いや…あの。今回は本気かなぁ?とか思ってたり」

小鷹「いいのか?実際やらなくてもあいつらには分かりよう無い事だから別に無理しなくてもいいんだぞ?」

理科「でも!それだと幸村君が言ってた通り小鷹が無理しちゃうでしょ?だから理科も覚悟を決めようかなぁと」

小鷹「理科。別に俺はそこまで無理してないし追い詰められてないぞ?」

理科「え?そうなの?」

小鷹「ああ。だからどうするかは理科が決めてくれ」


理科「……僕は小鷹の望む事をしたい」

理科「いつも隣人部で我慢して、本当は下ネタやエッチな事に興味津々だったのに僕達の事を思って色々我慢してくれてた小鷹にこれ以上我慢させられないよ。
   だからせめて今日だけは小鷹が決めて。僕の事や他の皆の事とか関係無く小鷹の本心で」

小鷹「俺の本心…」

理科「前に言ったでしょ?一人じゃどうにならない事があるなら理科を頼ってって。
   それに今日は幸村君あれだけ言われたからねさすがのエロヘタレも覚悟を決めたよ。さぁ小鷹、どうするか決めて?」

小鷹「……ありがとな。理科」

理科「え?」

小鷹「実を言うとな。かなり無理してた。幸村の言うとおり夜な夜な手淫にふけってたし、あいつの提案も拒否できそうになかった。すまん!」ペコリ

理科「謝らなくていいよ小鷹」

小鷹「いや、でも」

理科「いいの。謝らなきゃいけないのは理科のほうだから。我慢させてごめんね」

小鷹「そんな事気にすんな。高校生男子なんて日々悶々としてるもんだからな。我慢は慣れてる」

理科「でも我慢するのは今日までにしよ?」

小鷹「そうだな」

理科「じゃあ小鷹…」

小鷹「うん」


小鷹「理科、俺とセックスしよう」

理科「いいよ」


――――
―――
――

>>392
小鳩「なぁんだ。じゃあ帰る」
の間違いです。すまぬ…

※注意※
これからエロに突入します。
そういうの苦手な人はごめんなさい。
字の文が入りますが場面展開がわかりにくいかもしれません。
途中はしょったりしてる場所あります。
期待してる物とは別の物かもしれません。

そんなんでもいいならどうぞ。

小鷹「で、何から始めればいいんだ?とりあえず布団敷くか?」

理科「あう、ムードぶち壊し…」

小鷹「あ、そうだ。理科お前コンドーム持ってるか?」

理科「いや、持ってないけど…」

小鷹「そうだろうと思って普段から持ち歩いてました!」ジャーン

理科「なんで学生鞄の中からコンドームが箱で出て来るんだよ…」

小鷹「備えあれば憂いなしってな」

理科「それにしても意外だね。小鷹はそういうのしない人だと思ってた」

小鷹「前に言ったろ?子作りは計画的だって」

理科「ちょいちょいそういう伏線みたいの回収するよね」

小鷹「後付だとか急な展開とかなるべく避けたいんで」


理科「じゃあ…準備はできたよ」

小鷹「ん。そうだな」

理科「緊張してる?」

小鷹「うん」

理科「理科も緊張して胸がドキドキしてる」

小鷹「俺もだ」

理科「触ってみていい?」

小鷹「ああ」


理科「ホントだ。ドキドキしてる。理科のも触ってみる?」

小鷹「うん」

理科「どう?」

小鷹「おっぱいが柔らかいです」

理科「そこじゃないっての…」


小鷹「キスしていいか?」

理科「わざわざ聞かなくてもいいよ」


「ん…んふ、あ…」


小鷹「ぷはっ!エヴァのシンジ君の気持ちが分かったわ」

理科「息止めなくてもよかったのに」

小鷹「くすぐったいのかなぁって思ってさ」

理科「ふふ、意外とそういうの気にするんだね」

小鷹「次からは鼻息フーフー言わせてやる」

理科「それはちょっと…」

小鷹「じゃあ…脱がすぞ?」

理科「うん…」

小鷹「ホラ手で隠すな」

理科「恥ずかしい」

小鷹「大丈夫だ。超可愛いぞ?」

理科「ホント?」

小鷹「ああ」

理科「じゃあ小鷹の服も脱がせてあげるね」

小鷹「お、おう」


小鷹「これ手で隠したくなる気持ちわかるわ」

理科「ふふ、大丈夫。カッコいいよ?」

小鷹「本当か?」

理科「うん。でも…」

小鷹「でも?」

理科「ココ↓だけはカッコいいっていうより怖モテって感じだね」

小鷹「まじまじと見ないでくれ」

理科「ふふ、照れてやんの」

小鷹「俺にだって羞恥心ぐらいあるわ」



小鷹「理科、横になってくれ」

理科「うん」


チュ

小鷹は理科の首筋にキスをする。


理科「ん…」ビク

小鷹「痛かったりしたら言えよ?」

理科「…うん」


チュ…チュバ…チュ

理科の首筋から左の鎖骨、左腕の脇の下へ舌と唇を這わせる。


理科「ん…はぁ、はぁ…はは、ちょっとくすぐったいや」

小鷹「理科の脇下おいしいです」

理科「もう。こんな時まで変な事言って…」


「ん……ふぅ…あ…」

理科は小鷹の唇が身体に触れるたびに軽く身をよじり場所によっては声をあげる。
それを見てまるで知育玩具のようだと思った小鷹は、理科の身体のどこに触れればどう反応するかに興味が湧いた。
まずはわき腹、次に腰、腹、太もも、ふくらはぎと理科の反応を確かめるように唇と舌を這わせる。

理科は小鷹の唇が身体に触れるたびに軽く身をよじり場所によっては声をあげる。
それを見てまるで知育玩具のようだと思った小鷹は、理科の身体のどこに触れればどう反応するかに興味が湧いた。
まずはわき腹、次に腰、腹、太もも、ふくらはぎと理科の反応を確かめるように唇と舌を這わせる。

「く…ふふ、はぁっ、いや…」

眉間にしわを寄せたり、くすぐったいのか笑みをこぼしてみたり、手で避けようとしたりする理科を見て小鷹の頬が緩んだ。
その優しい笑顔を見た理科は少し気に障ったのか訝しげに言う


「……理科が身悶えてるのがそんなに滑稽なの?」

「違うよ。可愛いなぁって思ってた」

「嘘。楽しんでたくせに。いじわる」

「ばれてたか」


そう言うと小鷹は理科の手のひらに収まるぐらいの大きさの左乳房を右手で揉みまわす。

「あ…ん…」


右手の指先で乳首を撫で回し、つまみ、引っ張ると理科の反応が先ほどよりも大きくなる。


「あ、小鷹…」


小鷹は右手で左の乳房を揉みながら理科の右の乳房に口を寄せた。
右手で左胸を揉み、右胸は舌先で転がすようになめる。


「ん!……はぁ、あっ」


小鷹は左手を理科の右手と絡ませた。
それ自体は左手が手持ち無沙汰だと思った小鷹がなんの気無しにした行為だが、理科は小鷹の手を強く握り返してきた。
手を強く握り返された事の理由が分からなかった小鷹は理科の顔の方へ視線を移す。


「すまん。痛かったか?」

「ううん。大丈夫続けて」

「でも涙目だぞ?」

「ちょっとびっくりしただけ」

「嫌だったらすぐ言えよ?」

「うん」


ひとしきり胸をいじり倒されてぐったりしている理科は小鷹に上半身を起こされて左腕で支えるように抱かれた。
小鷹は理科の太ももへと右手をのばす。
外側から内側へ向かって優しく太ももをなでると理科は反射的に足を閉じようとする。


「触ってみてもいいか?」

「…うん」

「じゃあ足開いて」

内ももから理科の陰毛へと手を滑らせ、さわさわと毛先を触ってみる。
理科は顔を赤くし小鷹の手首を押さえるがその手には力がこもっていない。
小鷹は理科の陰部に手を伸ばし、既に濡れている割れ目を指で軽くなぞる。


「たしか、最初は割れ目を指でなぞって感じてきたらクリトリスを軽くつまむんだっけか?」


理科は以前彼に話した自身の自慰のやり方を蒸し返され赤面し、恥ずかしさで目を逸らした。


「…そんな事までよく覚えてるね」

「理科がオナニーしてるのを想像してオナニーしたからな」

「喜ぶべき所なの?」

「愛情だよ愛情」

「そういう事にしてあげる」

「まだ指入れるのは怖いか?」

「…小鷹のなら大丈夫」


クチュ…ヌチュ…


「あ。はぁはぁ……んっ!」

「痛くないか?」

「だ、大丈夫、もっと続けて」


その言葉を聞いて小鷹は指を動かし続ける。


「あ、あぁ……ん、くっっん!」


しばらく続けていると理科はエクスタシーを迎えた。


「イッたのか?」

「……うん」

「イク時にユニバァースとか言わないのな」

「もう……言うはずないじゃん。バカ」

「はは。悪かった冗談だ。お前はイク時に声出さないんだったな」

「ホントよく覚えてるね」

「好きなやつの事だからな」

「……ふいに相手が喜ぶような事言うのはずるいと思います」


小鷹は体勢を変え理科をもう一度仰向けに寝かせた。

「理科、いいか?正直我慢できないんだ」

「うん…いいよ」

小鷹は自身のいきり立ったイチモツにコンドームを被せようとするが中々うまくいかず少し手間取ってしまう。
そんな小鷹を理科はなんだか微笑ましく思えた。

「よし。挿れるぞ…って。ニヤニヤしてどうした?」

「ううん。男の人のそういう所ってなんだか可愛いなぁって」

「ゴム付けるのに手間取ってる男を笑っちゃいかんぜよ」

「じゃあ今度理科が手軽につけられるゴム作ってあげるね」

「おう。テストプレイは任せろ」

小鷹は理科の足を広げ自分のモノの入れる場所を確かめる。


「じゃあ今度こそ挿れるぞ?」

「…うん」

「理科?どうした?」

「なんでもないよ」

「嘘付くな。唇震えてるぞ」

「大丈夫だから」

「無理ならそう言ってくれていいんだぞ?」

「それだとまた小鷹が我慢しちゃうでしょ?ホラ!早く挿れて?」

「分かった」

小鷹は挿入を試みる。だがお互いに初めての為か阻まれてしまう。
何度かのやり直しの後ようやく先端部分が理科の中に進入する。


「ぐぅ……」

「理科大丈夫か?」

「だ、大丈夫…」

「まだ半分ぐらいなんだけど」

「こ、小鷹」

「ん?」

「またさっきみたいに手握って?」

「ああ。これでいいか?」

「うん。ありがと」


ズチュ…


「全部入った。少し動くぞ?」

「う、ちょっと待って」

「ごめん無理だ」

「あ、小鷹!ひぐっ…」


小鷹は初めての快感に心奪われ理科の制止を聞かずに腰を動かそうとした。
なるべくゆっくり腰を動かしたつもりだったが理科は悲鳴や泣き声に似た声を出した為動きを止めた。


「ごめん。痛かったか?」

「ちょっとだけ」

「血出てるみたいだしここまでにしておくか?」

「ゆっくりなら大丈夫だと思うから」

「わかった」


ズチュ…ズ…


「まだ痛むか?」

「大分慣れてきた」

「そうか」

ずっ、ずっ、ずっ、ずっ


「はぁ…ん……ひぅ」


理科は先ほどよりも痛みになれたせいか余裕が出てきていた。
それに気が付いた小鷹は少しだけ腰の動きを早める


「あ、あん……あ……う…ん…」

「少し余裕出てきたか?」

「うん」


小鷹は理科に余裕が出てきたのを確認するともっと大きな快感を得たいと思った。


「理科、もう少し激しく動いてもいいか?」

「す、少しだけなら…」


「あ、あん!ん、ああ!あん……あ…」


しばらく続けると小鷹は自分の限界を感じる。


「理科、もうイキそうだ」

「あ、あん…うん。いいよ」



「…っく!……はぁはぁ」



――――
―――
――

小鷹「はぁはぁ…ふぅ」

理科「はぁ…はぁ」

小鷹「いやぁいっぱい出たぜ♪」

理科「………」

小鷹「理科?どうした?」

理科「っひぐ…うっぐ」

小鷹「ちょ!?どうした?俺なんかやらかしたか!?」

理科「…ち、違う。終わったと、思った…ら、なんか…」


小鷹「…理科」

理科「え?」

小鷹「お前ずっと怖かったんだろ?いつかこういう日が来るだろうと思ってネットやらなんやらで結構調べたぞ。
   女の人って初めての時、精神的に追い詰められちゃうらしいな。それなのに我慢してくれたんだろ?」

理科「…だって、小鷹の、チン…チンがあんなになって、それが、僕の中に、入るとか、絶対無理だって」

小鷹「分かった、皆まで言うな」

理科「…っひぐ……えっぐ…うう」

小鷹「とりあえずまた久々に腕枕しようか?小鳩にコレしてやると機嫌良くなるんだ」

理科「……うん」

小鷹「なんならこのまま寝てもいいからな」

理科「……ありがと。小鷹」

理科(久しぶりの感覚だ。でも前にこの部屋で寝たときよりも安心感がある。この腕に包まれているとなぜこんなに心地いいのか)


――――
―――
――

小鷹(いやぁ寝てもいいとは言いましたよ?ええ。大好きな彼女が処女喪失で涙を流してる訳ですから。
   でも2時間丸まる寝っぱなしってのはどうなのでしょう?無理に動いて起こすと悪いからうかつに動けないし。
   何より、設定的に季節は冬な訳ですよ。空調が効いてるとはいえ服も着ないで裸で2時間、もう起こしていいよね?)
   

理科「…うん。あ、ああ、そうだ、あの後寝たんだった…」

小鷹「よ、おはよ。よく寝てたな」

理科「うん…ん~ん!…ふう」←背伸び


小鷹「一眠りしたらすっかり元気だな」

理科「えへへ。おかげさまで。恥ずかしい所見られちゃったね」

小鷹「終始可愛かったぞ?」

理科「ホント?」

小鷹「ああ。でも泣くほど怖いならそう言ってくれればよかったのに」

理科「そしたら小鷹はまた我慢しちゃうでしょ?」

小鷹「うん、まぁ。そうかも」

理科「幸村君に『彼女として不甲斐ない』なんて思われるのも嫌だったし」

小鷹「そうか。とりあえずさ、服着ないか?」

理科「ふえ?あ、裸で寝てたのか…どうりで……へ、へっくち」

小鷹「ほら、言ってるそばから。……ぶえっくし!」


理科「」ブルブル

小鷹「」ブルブル


理科「…服着ようか?」

小鷹「そうだな」


理科「ねぇ小鷹?」

小鷹「んー?」

理科「理科として気持ちよかった?」

小鷹「最高に気持ちよかったわ。多分今まで一番出たぞ」

理科「そうか。よかった」ホッ

小鷹「どうした?なんかあったか?」

理科「だって小鷹は途中で一回も気持ちいいとか、そういう事言わなかったから…」

小鷹「ああ、確かにそうかもな。すまない、言うのを忘れるほど気持ちよかった。でも普通そういうのって言うもんなのか?正直よく分からないんだが」

理科「だって…有名なAV男優さんはそういう事よく言うって書いてあるの見たし…」

小鷹「AV男優?」

理科「うん…男の人ってみんなそういう風に言うのかなぁって思ったんだけど違うの?」

小鷹「俺も男友達いないからよく知らんけどそういうのって少数派なんじゃね?」

理科「そうなの?」

小鷹「どうなんだろうな?さっぱりだ!ちなみにさっき言ってたAV男優って誰?」

理科「加藤鷹」

小鷹「…ありゃ少数派だ」

理科「そうなの!?てっきり小鷹もエッチの時に色々囁くんだと思ってた。……鷹だし」ボソ

小鷹「は?」

理科「いやいや!なんでもない!今の忘れて!」カァァァ

小鷹「加藤鷹と小鷹だけにかぁ。うまいな!」

理科「ちょっと!?嘘だから!冗談だから!」

小鷹「次は実践してやるよ。『ああ、すごいよ?ねぇ…こんなになってる。ほら見てごらん?どうなの?ねぇ?イッちゃうの?ねぇ?ほら』的なやつ」

理科「そこまでは嫌!」


小鷹「いや、でも加藤鷹と小鷹だけに」

理科「もう許して…」

小鷹「そのセリフをエッチの最中に言われたら最高だろうなぁ」

理科「この変態エロプリン頭が!もう!早く帰るよ!」

小鷹「おっとそうだったな早く帰らなきゃ。小鳩が待ってる」


小鷹「ん?幸村からメールだ。いつの間に」

理科「え?理科にも来てる」


――――――――――――――――――

お2人とも後の事はお任せください。
どうか愛の営みに勤しんでください。

――――――――――――――――――


小鷹「同じ内容?」

理科「みたいだね」

小鷹「あいつのご奉仕精神には驚かされるな」

理科「うん。もしかして理科を挑発する為にあんな事言ったのかな?」

小鷹「どうだろうな。あいつの事だから本音も混じってるのかもしれないな」

理科「ふふっ、そうかもね」


小鷹「なぁ理科?」

理科「なに?」

小鷹「……いや、なんでもない」

理科「なにそれ、気になるじゃん」

小鷹「言おうとした事忘れた」

理科「じゃあ思い出して」

小鷹「無理だな」

理科「思い出す努力してないじゃん!ねぇ何言おうとしたの?」

小鷹「なんでもないですぅ」

理科「言うまで離れない」

小鷹「まじすか」

理科「ほら、早く。何言われても怒らないから」

小鷹「…今日さ、俺は気持ちよかったし、またしたいなぁって思ってるんだけどさ、理科はどうなのかなぁ…って思ってさ」

理科「…うん。僕も途中までは気持ちいい所もあったし、一回イッちゃったし、チンチン入るまでは悪くないなぁって思ってたんだけどね」

小鷹「うん」

理科「…次はちょっとだけ待って?今度は泣かないようにするから」

小鷹「よし、待とう。それまでは充電期間だ」

理科「ホント?大丈夫?」

小鷹「ああ。よく考えてみろ。ロックマンだってチャージショットは威力が高いだろ?精子だってチャージショットしたほうがいいに決まってる」

理科「酷い理屈だ…」

小鷹「要するに思春期の男とロックマンは似た様なもんだって事だ」

理科「怒られるよ!?」

小鷹「な?だからお前は自分のペースで慣れていけばいいよ」

理科「うん。ありがと小鷹」


小鷹「まぁ、なんだ。その」

理科「なに?どうしたの小鷹?」

小鷹「俺の初めてがお前でよかった」ボソ

理科「…あの、理科も…です」ボソ


小鷹「」カァァァ

理科「」カァァァ


小鷹「少し風に当たってから帰ろうか」

理科「うん…そうだね」


こうして僕と彼は初体験を終えました。
僕が読んでいた薄い本や小説なんかよりもずっと地味でちょっぴり怖くて、最後には泣いちゃったりしたけど…
でも彼との思い出の中でも忘れられない物となると思います。

見た目ヤンキーで友達が少なくて中身はエロゲスな彼と、ロボとBLと彼をこよなく愛する僕。
そんな2人のどこかズレてて、どこか残念な青春ラブコメを続いていきます。

どうかこれからも2人が幸せでいられるように見守ってください。


というわけで終わりです。
毎回エロよこせだのセックスしろだの言う方がいらっしゃったので今回はエロってみました。
『しゅごいよぉぉ』とか派手な感じのやつはどうも無理だったんで妙に地味になってしまいましたが。

この続きは後日談ぐらい?
あとなんか書いて欲しいのあれば書くかもです

再開します。
第一部とか言ったけど第二部を続けられそうにないので今回で終わりにします。
終始ぐだってましたが最後までお付き合いいただきありがとうございました。

3部とか無くてごめんね!

~~帰り道~~


理科「あのね、お願いがあるんだけど……」

小鷹「ん?」


―――――
――――
―――
――



~~翌日 隣人部~~


小鷹「ぉーす…」

夜空「お前無理しないで帰ったほうがいいんじゃないか?」

小鷹「熱出てないからまだいける」


理科「…お2人ともこんにちわ」ゴホゴホ


夜空「なんだ?理科も風邪か?」

理科「ていう事は小鷹も」

小鷹「ああ」ゴホゴホ


星奈「2人揃って風邪ねぇ」

夜空「昨日の出来事があって今日は風邪か…」


星奈「夜空、あんた聞きなさいよ」ヒソヒソ

夜空「な、何故私なのだ!?」ヒソヒソ

星奈「部長でしょ?部員の動向を把握するのも部長の役目よ?」ヒソヒソ

夜空「だがこの案件はデリケートな話だし、その」ヒソヒソ

星奈「あんただって気になるんでしょ!?」ヒソヒソ

夜空「だったら星奈が聞けばいい!」ヒソヒソ



幸村「お2人とも昨日はお楽しみだったようですね」


小鷹「」ブッ

理科「」ブッ


星奈(幸村がこっち側でよかった)

夜空(この物語のキーパーソンは幸村なの?)

幸村「兄貴、理科どの。もし宜しければ後学の為に詳しい話をお聞かせいただきたいのですが」

星奈(ブッ込むわね…)

夜空(よし!その調子だ!もっとだ!もっと詳細を!)

小鷹「ああ、そうだなぁ。マリアや小鳩が来る前に話しておくか」

理科「そうですね。昨日あれだけ啖呵を切ったわけですからね。ここは話しておくのが筋ってモンでしょうね」


夜空「お、おお。そうか。無理にとは言わないが、その、なあ?」

星奈「ええ。そこまで話したいなら?特別に?聞いてあげてもいいわよ?」


小鷹「幸村、あっちでお前だけに話してやる」

夜空「嘘です!聞かせてください!」

理科「星奈先輩は?」

星奈「私も聞きたいです!」


小鷹「お前ら最初からそう言えよ」

理科「そうですよ。はっきりとエロいのくださいって言ってくれればいいんですよ」

夜空「はい…」

星奈「ごめん…」


幸村「ではお聞かせください」

小鷹「お聞かせくださいって言われてもなぁ」

理科「どこから話せばいいのか」


幸村「お2人が出て行ったあとどうなったのか全てお答えください」

小鷹「お、おお」

理科「幸村君ちょっと必死すぎやしません…?」

幸村「兄貴の記念すべき脱童貞ですよ?詳しく聞かなければ武士の名折れです」


小鷹「ああ、じゃあまず始めはお互いに服を脱がせて、んでもって…」

理科「小鷹が理科をペロペロした」

小鷹「ああ、そうだった」


夜空「へ、へぇ…」

星奈「…ほ、他は?」

小鷹「俺の加藤鷹ばりのフィンガーテク炸裂だな」

理科「」ブッ!

理科(ここでもそのネタぶっ込んでくるか!)

夜空「加藤鷹?」

星奈「誰?それ?」

幸村「おそらく日本で最も有名なAV男優です」

小鷹「お前よく知ってたな」

幸村「勉強しましたゆえ」

小鷹「何をどう勉強したらそこに辿りつくんだよ…」


小鷹「まぁいいや。で、理科はあん時立ったままだったよな?」

理科「え?ええ!そうです!もう足ガクガクでまともに立ってられないのに小鷹がそのまま立ってろってホント鬼畜でしたよ」

小鷹「そんで生まれたての小鹿みたいになってる理科のケツを2~3発引っぱたいてやったらさ、理科が涙目でエロい声出すもんだからさこっちはチンコギンギンですよ!」

理科「……はい!ほんと、あれはなんと言いますか言葉に言い表せない状態でしたね!」

小鷹「いやぁでもあれはもっとして下さい!って顔だったぞ!?」

理科「ええ?本当?いやだなぁ~」


星奈「あんたたち初めてでそんな事したのね」

夜空「小鷹にお尻を叩かれる…」ゴク

星奈(このポンコツ夜空ちゃんダメだ)


理科(クソ!誰がここまで言えって言ったよ!?ちょっとごまかすだけじゃ無かったのかよ!?)


********回想シーン*********


理科「あのね、お願いがあるんだけど……」

小鷹「ん?なんだ?」

理科「今日の事多分聞かれると思うんだけど、皆には秘密にしてほしいの」

小鷹「ん?ああ。お前のキャラじゃない所いっぱいあったもんな」

理科「ち、違う。それも少しあるけど、そうじゃなくて!」

小鷹「じゃあなんだよ?」

理科「僕達だけの秘密の思い出にしたいなぁって……」

小鷹「お前はいちいち可愛いな!」

理科「な!?僕は真剣なの!」

小鷹「よしじゃあ他の皆には秘密だ。もしあいつらから聞かれたらどうする?隠し通すか?」

理科「ん~それでもいいと思うんだけど…」

小鷹「隠すのは気が引けると?」

理科「うん」

小鷹「なら多少誤魔化して報告だな」

理科「まぁそれならいいかも」

小鷹「あんまり追求されるような話題じゃないだろうし」

理科「うん。ありがとね小鷹」


********回想シーン ここまで*********


理科(って事じゃ無かったのかよ!?多少誤魔化して報告?これじゃまるっきり虚偽報告だよ!)

星奈「ふぅ~ん。べ、別に?そこまで興味は無かったけど?実際に体験した話を聞くのも悪くないわね」

夜空「へ、へぇ…そんなによかったんだ…」

小鷹「ああ、よかった。超出たからな」

夜空「出たって何が…?」

小鷹「むっつり夜空さん?わかってるのに聞いちゃダメですよ?」

夜空「え!?いや、そんなつもりじゃなくて…」

小鷹「じゃあどういうつもりだったんですか?ホラ、言ってみろよ。なぁ」

夜空「うう…。そ、それよりも!続きだ!続きをさっさと話せ!」

星奈「そうよ!ここまで聞いたんだから最後まで聞かせてもらうわ!」


小鷹「ええ~?どうしようかなぁ」

夜空「な!?」

星奈「ちょっと!?」


小鷹「そもそもさぁ、なんでお前ら俺達の初体験の話をそんなに真剣に聞いてるわけ?」

理科「そう言われてみればそうですね。あ!もしかして皆さんこの話をオカズにするおつもりですか?」

小鷹「なるほどなぁ。そういう事か」

夜空「ち、違う!オカズにするとか…そういうのじゃない!」

星奈「わ、私達は今後の参考に…」

小鷹「今後の参考だ?お前達が今欲しいのは夜の参考書だけだろ?」

理科「うまい事言ったつもりか」

夜空「あ、あの。そういうのじゃなくて、その本当に…」

星奈「どうなのかなぁ…って知りたかっただけ、というか」


小鷹「と、まぁ冗談はここまでだ。これ以上はさ、正直俺達も恥ずかしいから勘弁してくれないか?」

理科「そうですね。夜空先輩と星奈先輩。意地悪しちゃってすみませんでした」

夜空「いや私も、2人の中の事に首を突っ込みすぎた。すまなかった」

星奈「無理に聞こうとして悪かったわ」

幸村「………」


小鷹「ん?どうした幸村?」

幸村「その声色、目線、動き、なにやら臭いますね」

小鷹「なんの事だ?」

幸村「いえ、今日はこれ以上追求しない事にします」

小鷹「そ、そうか…」


小鷹(何こいつ嘘とか見抜けるの!?武士とか目指さないで警察で取調べとかすればいいじゃん!怖いよ。こいつ怖いよ!)

理科(幸村君…あなた何者ですか?本編であまりスポットが当てられないからってこういう所で色んな特殊スキルを発動しないで下さい)


幸村「なにはともあれ、お2人とも、無事に結ばれて良かったです。わたくしも喜ばしく感じております」

理科「へ?幸村君は小鷹の事狙ってたんじゃないの?」

幸村「もちろんそのつもりです。ですが、兄貴と交際されている理科どのが愛の契りを交わしたのですからそれは素直に祝福すべき事です」

理科「ありがとうございます。幸村君」

幸村「どうかこれからもお幸せに。ですが、もし一瞬でも隙を見せたらその時は兄貴を奪いに行きますのでお忘れなく」

理科「はい。望む所です。奪えるモンなら奪ってみてください」


夜空「そっかぁ…ついにやっちゃったかぁ…そうだよねぇ…恋人同士だもんねぇ…」

星奈「夜空?どうしたの?」

夜空「いや、覚悟してはいたが少しな…」

星奈「また泣いちゃう?」

夜空「星奈だって泣きそうなくせに!」

星奈「私はもういいの!あんな変態エロクズゲスプリン野郎なんてどうでもいいんだから!」


小鷹「あれ?星奈って俺の事好きだったんだよね?」

星奈「あ?それが何よ?過去の話よ。うっさいわね」

小鷹「なんでそんなに好感度低いの?」

星奈「私があんたを好きになったのは他の男と違って誠実で男らしい部分とか見ちゃったせいよ!それが何よ!?全部嘘だった!?はぁ!?ふざんけな!クズが!」

小鷹「なんだよ!セックスしたくてたまらないなんて超男らしいだろ!?そんじょそこらの優男は口に出す所か思ってすらいないぞ!?
   それに見ろこの逞しい腕の筋肉!チンコに次に男の象徴だろ?」

星奈「そういう所に幻滅したのよ!誠実さの欠片もないじゃない!」

小鷹「誠実な部分は……あれだ。色々あるだろ?」

理科「なぜそこでこっちに振る」

小鷹「ほら、俺の誠実な部分言ってやれ」

理科「ない」

小鷹「は!?じゃ、じゃあ夜空。俺の誠じ」

夜空「皆無だ」

小鷹「まだしゃべってる途中なのに。幸村」

幸村「皆目検討つきませぬ」

小鷹「全滅じゃん……」


星奈「ホラあんたのいい所なんてまるでないじゃない。私が惚れたのはあんたがその本性を隠してた時の虚像に惚れただけ。 
   あんたの本当の姿を知っても好きになっちゃうのなんて理科ぐらいじゃない?」

理科「ははは。まぁそうかもしれないですねぇ。これはかなりアレな人ですから」

小鷹「あれ?隣人部に俺の味方いないの?」

星奈「だからさ、小鷹」

小鷹「ん?」

星奈「理科の事離しちゃだめよ?こんないい子逃したら絶対後悔するわよ」

小鷹「分かってるよ」

星奈「本当に分かってる?」

小鷹「本当だよ。……ツンデレデカボインが」ボソ


星奈「最後なんて言った!?」

小鷹「なんにも言ってねぇよ!」

星奈「絶対なんか言ったでしょ!?」

小鷹「うるせえな。バボちゃんみたいな体型しやがって!」

星奈「はぁぁ!?だれがバボちゃんよ!?」

小鷹「一人おっぱいバレーさん落ち着いてください」

星奈「こんのぉぉ!クソ変態プリンが!」


ギャース ギャース

理科「にぎやかですねぇ」

夜空「そうだな」

理科「ねぇ夜空先輩?」

夜空「なんだ?」

理科「夜空先輩は小鷹の事どう思ってるんですか?」

夜空「どうもこうも無いだろ。小鷹と理科は付き合ってる。私はその2人の友人だ」

理科「……小鷹は渡しませんよ?」

夜空「奪う気など元々無い」

理科「それでもです。相手が幼馴染だろうと許婚だろうと舎弟だろうと誰にも渡したくありません」

夜空「奪う気など無いと言ってるだろ?それよりもホラ、お前の彼氏を止めてこい。もうそろそろ星奈が泣くぞ?」

理科「あ、本当だ」

夜空(私は友として正しい事をした。今はそれでいい)


星奈「だいたいあんたのその目線だって前々から気づいてたんだからね!いっつもエロイ目線でこっちの事見ちゃってさ!」

小鷹「目線に気づいてたって事はお前も俺の事気にかけてたんじゃん!俺はお前をズリネタにする為に見てたけどお前は何の為に俺の事見てたんだよ?」

星奈「それは、あの…」

小鷹「おお!?口ごもるって事はやっぱオナニー的なやつですかぁ!?」

星奈「そんな訳あるか!」

小鷹「でも、俺の目線に気づいていながらも黙ってたって事はもしかして見られるのを楽しんでたんじゃないの!?」

星奈「違う!」


理科「は~い。そこまででーす」

星奈「…理科ぁ」ウルウル

理科「星奈先輩、この人に口喧嘩で勝つのは夜空先輩に口喧嘩で勝つのと同じぐらいの難易度ですよ?無茶は禁物です」

星奈「……うん。気をつける」ウルウル

理科「さて、小鷹先輩?」


小鷹「あれ?呼び捨てじゃないの?」


理科「星奈先輩のオッパイをズリネタにするために見ていたと?」

小鷹「ま、まぁ。はい」

理科「それはいつまでですか?」

小鷹「いや、あれだぞ?理科と付き合い始めてからは、そんな」


理科「幸村君」

幸村「はい。今現在の兄貴は嘘を付いていると見て間違いないかと。つまり兄貴は理科どの付き合い始めてかも星奈の姉御のおっぱいを見ていた事になります」

理科「ありがとうございます。さて小鷹先輩?」


小鷹「いや!悪かったって!だってそこにしゃべるおっぱいがあるんだぞ!?そりゃ見るだろ!?」

星奈「しゃべるおっぱい!?」

理科「はぁ、ダメですねぇ。この男は」

夜空「ああ、ダメだな」

星奈「一回体に覚えさせたほうがいいんじゃない?」

幸村「名案です。星奈の姉御」

理科「決まりですね」


小鷹「ちょっと待ってくれ。なんで皆おそろいのハエ叩き持ってるの!?」

夜空「私のスペアだ。安心しろ。清潔だから」

小鷹「そういう事じゃなくてね」

星奈「あんた散々人の事馬鹿にしてくれたわね」シュン!シュン!

小鷹「素振り早!バレーからバドミントンに転職ですか?」

星奈「そもそもバレーをやってないわ!」

理科「さて、小鷹?覚悟はいい?」


小鷹「………」


夜空「なにか言うことはないのか?」

小鷹「………」

星奈「ちょっと?小鷹?」

小鷹「………」

幸村「兄貴?どうかいたしましたか?」

小鷹「………」


理科「だんまり決め込んでれば相手が折れて許してくれるとか思ってます?」

小鷹「……!?」ギクッ

理科「はぁ…やっぱり」

小鷹「何故ばれた…」

理科「理科は一回その手に引っかかってますからね。二度も同じ手は通用しないですよ」

小鷹「しかたない…」

夜空「何をする気だ?」

小鷹「俺も男だ腹を括るよ」

幸村「さすが兄貴です」



小鷹「さあ!やれ!俺のチンコをお前ら自由に弄ぶがいい!」

星奈「誰がそんな事するか!」

夜空「破廉恥だぞ!」

小鷹「でもこんだけ女に囲まれてるんだしやる事はそれぐらいだろ?」

理科「他にもあるわ!」

星奈「なんでもかんでもエロに持っていきやがって!」


幸村「では皆様がしないのであればわたくしが」

理科「ダメーー!!」


小鷹「さ、馬鹿やってないでいつもみたいに部活しようぜ?」

理科「まだ話は終わってないけど?」

小鷹「マジで?」

理科「あとで小鳩さんも交えてじっくり話そうね」ニッコリ

小鷹「…はい」


ガチャ


マリア「おっす!あ、お兄ちゃんだ!ってどうしたのだ?顔色悪いぞ?」

小鷹「風邪気味なのとあとは……色々あるんだ」

マリア「なんだかよくわからないけどお大事にな!」

小鷹「ありがとよマリア」


ガチャ

小鳩「クーッククク我ここに現る」

理科「こんにちわ!小鳩さ……小鳩!」

小鳩「ふわぁ!お姉ちゃん!」ガバ!

理科「今日もレイシス・ヴィ・フェリシティ・煌は健在だね。よしよし」ナデナデ

小鳩「クークククお姉ちゃんは今日もうちのお姉ちゃんじゃ」


星奈「ねぇ小鳩ちゃん?私にもお姉ちゃんって」

小鳩「や!」

星奈「小鳩ちゃん……」

小鷹「姉力たったの5か。ゴミめ」

星奈「あねりょく!?しかも5って!」

小鷹「ちなみに理科の姉力は3万8千ぐらいでおれが5万ぐらいな」

星奈「ちょっと待ちなさいよ!理科が3万8千なのは百歩譲っていいとしてなんであんたが5万なのよ!?」

小鷹「お前俺んちの事情知らないわけじゃないだろ?いいか?小鳩にとって俺は兄であり父であり母であり姉でもあるんだ。
   お前や理科には負けられん」

小鳩「あんちゃんはお兄ちゃんじゃろ?何ゆうてるん?」

小鷹「………」

星奈「だっさ!結局お兄ちゃんなだけじゃん!はははは!人のこと散々馬鹿にして!天罰よ!」

小鳩「あんちゃんいじめるならうちが相手になるぞ?」

星奈「いや、あの。そういう意味じゃなくてね」アタフタ

小鳩「ふん!」

星奈「小鳩ちゃ~ん!」


夜空「よし!とりあえず全員そろったようだし部活動開始するぞ」

「はーい」


小鷹「……姉属性はやりすぎたか」

理科「まだ気にしてたの?」

小鷹「母属性ぐらいならまだ」ブツブツ

理科「もうそれはいいっての」

小鷹「理科が小鳩のお姉ちゃんなら俺にとっては妹って事かぁ」

理科「ま、まぁそうなるね」

小鷹「理科が妹かぁ…」

理科「いやなの?」

小鷹「だって理科は俺の彼女じゃん」

理科「」カァァァ


夜空・星奈「いちゃいちゃすんな!バカップルが!」



~~終わり~~

これで終わりです
タイトル落ちみたいなやつでしたが読んでくれてありがとうございました。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom