ジャン「は?」
ユミル「さっさと堕ろせって」
クリスタ「うん、でも前みたいに訓練してるうちに流れちゃうだろうって先生が言ってたよ」
ユミル「つーか避妊しろよ」
クリスタ「だって、皆中で出してもいいって言うと喜んでくれるから…」
ユミル「なら金取れって、訓練で流れなかったら金かかるだろ」
クリスタ「それじゃ慰安婦の意味無いよ」
ジャン「……なぁ」
ユミル「あ゙ぁ? 女子トークに聞き耳立ててんじゃねーよ」
ジャン「………」
ジャン「な、なぁ…お前ら」
コニー「なんだ?」
ライナー「どうかしたのか?」
ジャン「その…たまたま聞いたんだけどよ、クリスタが…妊娠したって」
ライナー「あぁ、またか」
ジャン「は?」
コニー「どうせまた堕ろすからココをやめたりしないんだろ」
ジャン「あ、え、いや、確かにそう言ってたけどよ……」
ライナー「じゃあ…何が問題なんだ?」
ジャン「…いや」
コニー「あ、今度は誰の子かって事だな!?」
ジャン(何だコレ…俺がおかしいのか? …あ)
クリスタ「~~♪」
ジャン「な、なぁオイ」
クリスタ「あ…ジャン、どうしたの?」
ジャン(何かオレ避けられてる…か?)
ジャン「…その、妊娠したんだってな?」
クリスタ「うん」
ジャン「そ、それで…」
ジャン(…クソッ、何て言やぁいいんだ?)
クリスタ「あっ! えとっ……」
ジャン「?」
クリスタ「その…ジャンは駄目なのっ!ゴメンね!」
ジャン「…はぁ?」
クリスタ「その…私も、ジャンがシたいならシテあげたいけど…」
ジャン「…何でだよ」
クリスタ「…だ、だって…それは…///」
クリスタ「い、いえない!///」ダッ
ジャン「お、おいっ!」ガシッ
クリスタ「キャッ」
ジャン「あ、悪い…」
クリスタ「……だって」
ジャン「……」
クリスタ「だって… ミーナがジャンの事好きだって言ってたから…///」
ジャン「は?」
クリスタ「そ、その…私が話したこと言っちゃ駄目だよ!? 応援してるからね!///」ダッ
ジャン「………」
ジャン「……何一つ解決してねぇ!?」
ジャン(アルミンならこれが異常なことに気づいてるかもしれねぇ…!)
ガチャ
ジャン「アルミン」
アルミン「…あ、今日はジャンもするの?」
ジャン「は?」
アルミン「……ゴメン、今教官達の所から帰ってきたばかりだから、今用意するね」
ジャン「お、おい……」
アルミン「…そういえばジャンは初めてだよね」
ジャン「おい、アルミン?」
アルミン「……もう、ボク、男の子じゃなくなったのかなぁ…」ポロポロ
ジャン「アルミン!?オイ!しっかりしろよ!?」
ジャン「……そんなことになってたのか」
アルミン「そっか、ジャンは怪我で居なかったからね…」
ジャン「確かに兵にしちゃあ女が多いとは思っていたけどよ… それになんでお前が……」
アルミン「…ボクは身体が弱いから、兵として働くよりもこっちのほうが向いているって教官が……」
ジャン「なら鍛えればいいじゃねぇか!何大人しく従ってんだよ」
アルミン「……ボクも最初はそう思った、けど……」
ジャン「…?」
アルミン「……みんなの見てる前で、犯された時、もう諦めたんだ」
アルミン「ボクは…ぼくはっもう…」ポロポロ
ジャン「お、おい……」
アルミン「……本当にいいの?」
ジャン「やめろ気持ち悪い」
アルミン「今週はボクの当番だからね… クリスタは自分から毎日やってるみたいだけど」
ジャン「……他の奴らもか?」
アルミン「ミカサの事」
ジャン「ブッ そ、ち…そうは言ってねぇだろ!」
アルミン「ジャンってミカサの事好きだったんだろ?」
ジャン「うるせぇ///」
アルミン「辞めたよ」
ジャン「」
ジャン「は?」
アルミン「…ミカサが当番だったとき、ミカサに手を出そうとした男子を血祭りに上げて……」
ジャン「……」
アルミン「あんなに泣いてるミカサははじめて見たよ、それと一緒にエレンも辞めた」
アルミン「二人で仲良く暮らしてるみたいだよ」
ジャン「……オレがいない間にそんなことがあったのか」
アルミン「いろいろあったよ。サシャはどうしても子供を堕ろせなくて、今じゃお母さんだもん」
ジャン「…ハァ!?オレが離脱してたのはたった3ヶ月だぞ!?」
アルミン「何言ってるんだよ! 一年以上も意識不明の重態だったんじゃないか!」
ジャン「一年………」
アルミン「だから、ジャンが戻ってくるって聞いたときは皆ビックリだったよ」
アルミン「もう成績10番以内なんて入れっこないんだからさ」
ジャン「」
アルミン「…ジャン?」
ジャン「」
ジャン「」
ねゆ
後よろしく
ジャン「――ナも」
アルミン「ん? なに?」
ジャン「ミーナも……この仕事やってるのか?」
アルミン「……うん。兵士として成績優秀な上位陣の女性たちは慰安婦業の頻度も免除されて少ないんだけど、
ミーナのような成績が平凡な女性たちは……毎日のように仕事をしているよ」
ジャン「……」
――クリスタ『だって……ミーナがジャンの事好きだって言ってたから……』
アルミン「……待っていたんだよ」
ジャン「は?」
アルミン「ミーナは、ジャンが目覚めるのをずっと」
ジャン「……」
アルミン「毎日兵士に犯されることを覚悟の上でね」
ジャン「アルミンは知ってたのか?」
アルミン「ミーナはすっごくこの仕事を嫌がっててね、でもなぜか続けていた……。
最初は中毒になってしまったのかもってミーナの体を心配したけど、違った」
ジャン「……」
アルミン「ジャンが眠ってる病室から出てくるミーナを見かけてさ。
目を真っ赤に腫らしてぐちゃぐちゃな顔だったよ」
ジャン「あいつ……」ギリッ
アルミン「理由を聞いたら、ジャンに謝ってたんだって……」
ジャン「……」
アルミン「『こんな女になってまで、あなたを好きでいて申し訳ない。
もしかしたら、ここへ残る建前であなたが好きと言っているだけなのかも、もう何もかもわからない』ってさ」
ジャン「……」スタスタスタ
アルミン「行くのかい? あまり勧めないけどね。今の彼女はその……見るに堪えない」ブルッ
ジャン「うるせぇ、たとえどんなことになってようが、オレはあいつに会わなきゃいけねえだろうが」ダッ!
―豚小屋―
ジャン「……な、なんだよこの汚えオンボロな小屋は」
ジャン「ホントにこんな所にミーナがいるってのか?」
「やっぱすげえ気持ち良いぜお前!」
「マジ最ッ高!」
「オラァ! 中に出すからこぼすんじゃねえぞ!」
「あっははは! 良いなこの泣き顔! 嫌がりながらしっかり感じてやがる!」
「どうせお前は家畜以下の豚だよぉ!」
ジャン(中から声が聞こえる……)
―豚小屋の中―
訓練兵1「根元までしっかり咥えろよ!」
訓練兵2「きったねえwwwもうこいつ顔面精液塗れでどんな顔してっかわからねえぜwww」
訓練兵3「髪にもぶっかけてやろうぜwwwせっかくの綺麗な髪台無しにしてやろwww」
ジャン(訓練兵10人で……なんだこの光景)
訓練兵4「おっ、誰かと思えば怪我でずっと眠ってたジャンじゃねえか!?」
訓練兵5「おいお前も一緒にコイツ犯そうぜwww」
訓練兵6「訓練兵の中でも一番顔可愛いし、そそる体してるしよォ! コイツマジ最高だぜ!?」
ジャン(野郎どもの中心にぐったりしてる女が……)
ミーナ「……」ガクガクガク
ジャン「!? ミーナ!!!」
ジャン「……お前ら」
訓練兵7「せっかくの6位さん復活祝いだ!」
訓練兵8「だなwww オラァ、メス豚ァ! さっさとジャンにご奉仕してやれよwww」ドガッ
ドサッ!
ジャン「……」
ズル……ズル……
ジャン「お前……なんだよその痩せた……体」
ズル……ズル……
訓練兵9「ぎゃははははwww 半年前からずっと腰砕けてんだよなwww」
訓練兵10「ホンットよくできたメス豚だよな! ジャンもそう思わねえか!?」
ジャン「な、なんだよそのやつれた顔……ミーナ、ミーナぁ」
ミーナ「……」ズル……ズル……
ジャン「……こんなこと、お前……毎日やらされて」
ミーナ「……」ズル……
訓練兵1「ほらメス豚! さっさとジャンにまんこ差し出せよ!」
訓練兵2「100人以上の相手してんだから慣れたもんだろ!?www」
ミーナ「……」
訓練兵3「ほらさっさとしろよ! 豚! ぶーた! ぶーた!www」
ミーナ「……」スッ、クパァ
ジャン「……」
訓練兵4「どうだよジャンwww マジでコイツ飼いならされてんだろwww」
訓練兵5「兵士なんざ志すよりハナっからメス豚になっときゃ良かったんじゃねえの?www」
訓練兵6「それチョー言えてるwww 兵士の才能なんざなかったからなコイツwww」
ジャン「……ミーナ」
ミーナ「……」……ニコッ
ジャン「ッ!」ブチッ
訓練兵7「いいぜジャン! その豚使って好きに遊べよwww」
訓練兵8「いろーーーーんなプレイ教え込んだからなwww」
訓練兵9「髪燃やすか?www 縛って吊るすのも良いんじゃねえか?www」
ジャン「……てめえら」
ミーナ「……?」
訓練兵10「あ? なんだジャン、どうしたんだ? コイツじゃ不満か?」
ジャン「……兵士として恥ずかしくねえのかよ?」
訓練兵1「おいwwwどうしたジャンwww ずっと眠ってて頭おかしくなっちまったがぁっ!?」ボゴッ!
ミーナ「……ッ」ビクッ
訓練兵2「……何やってんだてめえ?」
ジャン「そりゃあこっちのセリフだ。お前ら頭おかしいぞ」
ミーナ「……?」
訓練兵3「頭おかしい!? はっ、何言ってんだお前!?」
訓練兵4「こいつらは慰安婦なんだぜ!? これが仕事なんだよ!」
ジャン「……」
訓練兵5「こいつらを使って毎日の鬱憤吐き出して、そしたら訓練にも身が入るってもんだろ!?」
ミーナ「……」
ジャン「一年寝てたオレに勝ってんのか?」
訓練兵一同「ッ! ……」
ジャン「鬱憤吐き出すのに一生懸命になって、
訓練兵本来の仕事おろそかになってちゃ世話ねえよな」
訓練兵6「う、う、う、ウルセェ! おいみんなジャンにはもう一年寝込んでもらうぞ!」ダッ!
訓練兵7「9人でかかりゃあ、ずっと寝込んでたジャンだ、余裕で叩きのめせるだろ!」ダッ!
ジャン「……バカにすんじゃねえよ、豚小屋在住兵士未満が」
ドカッ!
ミーナ「……ッ!」ビクッ!
バキィッ!
ミーナ「……ッ!」ビクッ!
ドゴッ! ボコッ! バキッ!
ミーナ「……ッ」ブルブルブル
ドカッ! ボゴッ! ドゴッ! バキィッ!
ミーナ「……」ガクガクガク
訓練兵一同「うぅ……ぐ、ああ」
ジャン「……はあ、一年寝たらずいぶん鈍ったちまったなあ。クッソよえーわ、オレ」
訓練兵8「……お、前、こんなことして……いいと、思ってるのか?」
ジャン「なんだよ? 開拓地行きか? わりぃがてめえら10人への暴行より、
成績6位を『たったそれだけの理由』で手放す方がよっぽど兵団にとっちゃ問題だろうぜ?」
訓練兵一同「……」
ジャン「いくら訓練が大変でもな、嫌がる女無理やり犯すようなことすんのはダメだろうが……バカ野郎ッ!」
ジャン「……ミーナ、立てるか?」
ミーナ「……?」ブルブル
ジャン「おい……ミーナ、返事しろよ。っ! お前、震えて……」
ミーナ「……? ? ?」ガクガクガク
ジャン「怖いのか? もしかしてさっきオレがあいつら叩きのめして?」
ミーナ「……」
ジャン「……おい、おいミーナ。お前なんで……どうして喋らねえんだよ?」ポロポロ
ミーナ「……?」
ジャン「うぐっ、何……泣いてんだオレはっ。ミーナ、なんだよ、なんで喋ってくんねえんだよ」ポロポロ
ミーナ「……」……スッ
ジャン「……うぅっ……えっ?」グスンッ
……ギュッ
ミーナ「……」ギュゥゥゥ……
ジャン「ミーナお前……」
???「勘違いしない方が良いよ」
ジャン「ッ!? ……アニ?」
アニ「今のミーナは……もう、何もかもが壊れてる機械だ。
下衆な男たちに好き放題されて、体も……心も」
ジャン「……」
ミーナ「……? ? ?」ギュゥゥゥゥ
アニ「そうやって悲しんでるジャンを抱きしてめてるのも、今までも『そうしていた』ってだけ」
ジャン「……」
アニ「気付いたでしょうけど、もう言葉も話せない。感情表現だって滅茶苦茶。
ジャン、残念だけどあなたの知ってるミーナはもう……」
ジャン「……うるせえっ」
アニ「……ッ!?」
ミーナ「……」ギュゥゥゥゥ……
ジャン「今にもあっちで倒れてる訓練兵ども殺しそうな顔してそんなこと言ってんだよ」
アニ「……違う」
ジャン「許せねえんだろ? ミーナをこんな風にしちまったやつらが」
アニ「……うる、さい」
ミーナ「……?」
ジャン「めちゃくちゃにされてくミーナを見て、
何もできない自分が許せなかったんじゃねえのか?」
アニ「……くっ!」
ジャン「……お前、ミーナと仲良かったもんな」
アニ「……」
ジャン「許せないよな、こいつらも……自分自身も」
アニ「……」
ジャン「……で、お前はミーナを機械と言って、諦めたのか」
アニ「ッ!?」
ミーナ「……? ? ?」ギュゥゥゥ……
ジャン「いいかこいつはミーナだ! 機械なんかじゃねえ!
友達に対してそんな冷たい事言える、お前の方がよっぽど機械だぞ!?」
アニ「じゃあどうしろっていうのさ!? この制度は兵団の決定なんだよ!?
私たちなんかが反抗できるワケないじゃない! ミーナほどひどくはないけど……私だって」
ジャン「……」
アニ「それにミーナは、ずっと我慢してここに残ってたんだ! あんたのために――ッ! あ……」
ジャン「……」
ミーナ「……? ? ?」ギュゥゥゥ
アニ「あの……その」
ジャン「わかってる、もうわかってるからいい。こいつはオレをまって。
こいつが辛いことも知らずに、一年間ずっとオレはアホみてえに眠ってたんだ」
アニ「……いや、ジャン、そんなつもりじゃ」
ジャン「オレのせいだよ」スッ
ベトォ……
ミーナ「……? ? ?」ギュゥゥゥ
ジャン「ッ! ミーナは……オレが元に戻す」
この社長は信頼して良いのかな?
すまん誤爆した
半沢直樹面白かった
アニ「ハア!? あんた何言って……」
ジャン「……」バサッ
ミーナ「……? ? ?」ファサッ
ジャン「よっと、ずいぶん軽いな。まともに飯食ってたのかよ」ヒョイッ
アニ「その子を、どこへ運ぶつもり?」
ジャン「体についた汚えもんを洗ってやる」
アニ「あんた、なんでそこまでミーナを……」
ジャン「……」
アニ「そんな甘いやつだとは思わなかったよ……バカだとは思ってたけどさ」
ジャン「……はん、そりゃひでえ」
アニ「ミーナがそうなったのも、自分のせいだって、まさか罪滅ぼし?」
ジャン「勘違いするなよ、アニ」
アニ「……」
ミーナ「……? ? ?」
ジャン「だってミーナ、可愛いじゃねえか」
――なんだ、なんでオレは横になってんだ?
――体に力が入らねえ、妙にふわふわしてる。
――オレは今、どこにいるんだ?
――眠ってるのか?
――『――ん、ジャン』
――誰だ? 誰だオレを呼んでるのは。
――『――ごめんね、ジャン』
――わりぃ、誰だか知らねえけど今声が出せねえんだ。わりぃ、返事してやれねえ。
――『ごめんねジャン、私のせいでこんなことに……』
――マジで誰だ? まさか、ミカサか!? ミカサがなんか、オレのこと心配してくれてんのか?
――『立体機動の訓練で、失敗した私を庇って……こんなことにさせちゃって』
――あれ? 違うミカサじゃない。はは、まあそうだよな。じゃあ誰だ? なんか聞き覚えのある声だが……。
――『私、ジャンが目覚めるまで、ずっとここに通うから。ジャンが目覚めたら私、ジャンに謝ろうと思うの!』
――もしかして、ミーナ?
――『……だからジャン。どうか目を覚まして』
――……。
――『ねえねえジャン! 今日は座学の試験の結果が出たんだよ!』
――よくもまあ、お前は毎日オレなんかの所にきて飽きねえな。
――『勉強頑張ったからさ! 見て見て! こんなに良い点数取っちゃった!』
――見えねえよ。それどころか、お前の声もロクに聞こえねえんだ。何もリアクションできねえんだよ。
――『でも、相変わらずトップはアルミンでさ……やっぱり凄いよねアルミンは!』
――だからなんも返事できねえんだよ。よくもまあ、一人で勝手にべらべら喋れるなお前は。
――『目を覚ましたら、ジャンが寝てる間に進んだ授業の部分、私が教えてあげるね!』
――余計なお世話だ。そんなんすぐに覚えるっての……オレに教える暇あったら自分の訓練しっかりしろよ。
――『だからジャン……私の教える負担が少ないうちに早く起きてよね……なんてね』
――……。
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