出会い喫茶で出会ったけど(64)
本当に出会えるんだな
俺「さあ俺も>>1みたいに出会い喫茶で会ってみようかな」
俺「しっかし………ここ会員登録だけで3000円もとられるのかよ……。」
俺「はあ………、でもどんな女性と出会えるのかな……?」
俺「ここの出会い喫茶は他の店とはちょっと違うらしいんだけどな……」
俺「俺はここに来るの初めてだからちょっと期待半分、恐怖半分てところかな?」
俺は店員に個室を案内された。
店員「ここでお待ちくださいませ。」
俺「あ、はい。ありがとうございます。」
俺「しっかし………、個室で待機とは………。」
中は小奇麗な部屋であった。
しかし、圧迫な空間も否めなく、椅子2つとテーブルが余計にそれを強調している。
トントン
俺「誰かが来た?」
店員「女性の方をお連れしました。」
俺「あ、はい!」
さあ、最初に入ってきた女性は………。
安価1つ下。
そこに入ってきたのは玉葱頭の女、もといトットちゃんこと黒柳徹子であった。
黒柳徹子「こんにちは。」
俺「あ、ども、はじめまして。」
黒柳徹子「あなた私こと知ってる?」
俺「あ、もちろんです。テレビでの活躍はよく……」
黒柳徹子「あなたご職業は何をなされてるの?」
俺「ああ、フリーターです。」
黒柳徹子「ああ……、定職もつかずに不安定な職業をなされているのですね。」
俺「ええ、まあ………。」
黒柳徹子「しかもボーナスも出ないで正社員と同等な労働をしているのにもらえる賃金が何割か少ない。」
黒柳徹子「これは今の日本社会にとって大きな問題ですよね。」
黒柳徹子「ところで………」ス…
俺「はい……?」
黒柳徹子「あなたキャンディーはお好き?」
俺「すみません……、俺あまりキャンディーは嫌いなもので………」
黒柳徹子「………」ムス
黒柳徹子「あなたね、好き嫌いはよくないわよ!」
俺「あ、はい……」
黒柳徹子「他に何が食べられないの?」
俺「トマトとイチゴとキウイと茄子とパイナップルと……」
黒柳徹子「まだあるの?」
俺「ええ、まあ……」
黒柳徹子「あなた鉄分足りてる?」
俺「いえ~、足りてないかと……」
黒柳徹子「あなたきっと貧血とかなったりイライラしやすかったりするわね。」
俺「」ギク
黒柳徹子「私の見解ではあなたに魅力は感じません。」
俺「それは……」
黒柳徹子「そのなよなよしたところも女性からは嫌われます。」
俺「すみません………」
黒柳徹子「私だって貴重な時間を割いてここで臨時徹子の部屋をしてるんだから……」
俺「り、臨時……?!」
黒柳徹子「今Ustreamて言うんですか?ネットで生放送してるんですよ。」
俺「ちょ!!てことは今この状態は……」
黒柳徹子「全世界に生中継されています。」
俺「やめてやめてやめて!!全国の女性からドン引きされてしまう。」
黒柳徹子「もう私もドン引きしてますし、今慌てても遅いです。」
俺「あわわわわわ……」
黒柳徹子「あなたとの時間はこれで終わり。」
黒柳徹子「最後に東和薬品のジェネリック医薬品をよろしく。」
そういうと黒柳徹子は去って行った……。
俺「あは………あは………」
俺「黒柳徹子から生中継されているとは………」
俺「てかカメラ、カメラはどこ……???」
俺「ないぞないぞ、いや、あった!!!」
俺「ミラーのところに埋め込まれている!なんつー細工を施してるんだよ……」
トントン
俺「あ…」
店員「次の女性が参られました。」
そんなところへ次の女性が入ってくるようだ。
次の女性は一体誰だろう?
安価1個下。
部屋に入ってきたのはポニーテールの茶髪でDカップの顔がそこそこ整った少女だった。
少女「こんにちは~」
俺「あ、こ、こんにちは。」
少女「貴方はいくつですか?」
俺「26歳です……」
少女「なーんだ、26かぁ……。ちょっと老け気味の顔だから30代かと思っちゃった。」
俺「え?」
少女「私ね、おじさんが好きなの。」
俺「うんうん。」
少女「だから貴方は論外だよ~」
俺「あと4年したら30になるのに!」
少女「でもあなたは私の好みのタイプじゃないし。」
俺「でも話をすれば……」
少女「あなたの話し方も好みじゃないからバイバーイ」
俺「ちょっと待って!」
店員「お客様、女性の体に触れてはいけませんよ?」ギロリ
俺「あ、はい………」
俺「まだ全然話してないのに………」
俺はうな垂れた。
そこそこの容貌だっただけにショックだった。
ショックを隠せずに次の女性を待つことにした。
その10分後───
トントン
店員「次の方が参られましたよー。」
俺「あ、はい。」
さあ3人目はどんな人なんだろう……。
俺は期待と不安を感じながら対面を待ち望んだ。
安価2個下。
段三娘「おいおいおい、ここか。」
俺「」ビクッ
段三娘「ほほう、これが私の相手か。」
正直俺の苦手なタイプだ。
なんでこんなやつが………。
段三娘「おい、お前さ、金あるだろ?出せよ。」
俺「」フルフル
段三娘「あぁん?出せっつーってんだろがよー!!」
俺「(何このおばはん………、逃げたい………)」
何を隠そう俺は女性にも弱い大の小心者だ。
完全にビビッている。
段三娘「てめえよ、財布よこせ!!」
俺「嫌だ!!」
段三娘「いいから、よこせ!!」ドカ
俺「ぐはっ!!」
段三娘「はぁん?1万もないじゃないか……。」
俺「俺の金を盗るなああああああ!!!」ドカッ
俺は段三娘の頭めがけて椅子で殴りつけた。
しかし───
段三娘「はぁ?てめえ何してくれてるんだよ?あぁ?」
俺「」ビクビクビク
段三娘「金はもらうからな、じゃあな。」ツルッ
段三娘「え……?」
ズテーン
段三娘は椅子に引っかかり壁に頭を強打してしまった。
い、一応お金は奪還したが、俺は恐怖でしばらくガタガタ震えてしまった。
段三娘はまもなく警察へとしょっ引かれることになるはずだったが、簡単に逃げられてしまった。
店員の1人が鳩尾にエルボーを食らって気絶していた。
俺「怖かったよ…………」
俺「俺あんな女嫌いだよ………。」
黒柳徹子『東和のジェネリックをよろしく』
俺「なんで脳内で黒柳徹子が出てくるんだ!」
俺「はぁ………、本当に出会い喫茶で女性と会えるんだろうか………?」
トントン
俺「」ビクッ
店員「あのー……、大丈夫ですか?」
俺「え?あ、あ、はい。で、何でしょうか?」
店員「次の女性が参られました。」
俺「あ、はい……」
俺は4人目の女性がどんな人か緊張した。
さっきみたいないかつい凶暴女ではないのかと………。
俺は意を決して扉を開いた───。
そこにいた女性は───
安価2個下。
ダンスファンタジア(以下ダンス)「ヒヒーン」
俺「え、馬……?」
店員「彼女がどうしても、と言うので。」
俺「俺にどうしろと……?」
店員「乗ってみます?」
俺「これ、普通の馬ではないですよね?」
店員「はい、競走馬です。」
俺「4人目って乗馬キャンペーン的な?」
ダンス「ヒヒーン」ガブ
俺「いってえええええ!!顔をかじるな!」
店員「では、乗馬まいりま~す!!」
ダンス「ヒヒーン!」
俺「お、俺、乗馬初体験なんだけど…。」
店員「いいではありませんか!レッツゴー!!」
ダンス「ヒヒーン!」
バタン
俺「うぎゃあああ!いてえええええ!!!」
店員「あーあ、落馬しちゃった。」
ダンス「ヒヒーン!」パカラパカラ………
店員「そして、どこかへ逃走………」
俺は落馬により一時意識を失っていた。
店員「頼みますよ。死んでもらったら警察が入ってくるんですからね?」
俺「つか、出会い喫茶に馬を用意するな!」
店員「あれはオーナーの趣味ですから。文句を言われても困りますね。」
俺「なんつー組み合わせだ!」
店員「さてと、5人目の女性がもうすぐ来られるようですね。」
トントン
店員「ほら来た。」
俺「ですね。」
店員「お客さん、部屋の中へどうぞお入りください。」
そこに入ってきた女性は天使か………悪魔か………。
俺「天使であってくれ………」
安価2つ下。
クリスタ「こんにちは………」
何かが俺の中で切れたようだ。
俺「帰れ。」
クリスタ「え?」
俺「いいから帰れ!!」
クリスタ「どういうことよ?」
俺「いいから帰れ!というか出て行け!」
クリスタ「はいはい帰ればいいんでしょ?まったく……」
俺「(なんでこんなところまで出てくるんだよカスが!)」
可愛らしい女の子なのだが、俺にとっては何か不愉快な気持ちになった。
説明出来るときに説明するとしよう……。
店員「お客さん、かわいい女の子じゃないですか。」
店員「何故追い返したんですか?」
俺「別にどうだっていいじゃないですか。」ムカムカ
店員「まあ何があったか知りませんが、女性が来るチャンスはもう少ないですからね。」
俺「はい………。」
店員「私は業務に戻りますのでしばらくお待ちください。」
俺「わかりました。」
俺はイライラしていた。
そして、店員からは女性がこの部屋を訪れるのも数少ないと言われた。
俺「あと、2回か3回か………?」
俺「はぁ………、何かこの出会い喫茶もうまともな女性いないだろ……」
トントン
俺「あ………」
店員「次の女性が来ましたよ~」
俺「はーい。」
俺はイライラを抑えて扉を開いた。
そこにいた女性は───
安価2つ下。
いなかった……。
俺「あの……、これは………」
店員「こんにゃくです。」
俺「人じゃないじゃん。」
店員「人肌に温まっていて尚且つ真ん中に切れ目の入ったこんにゃくです。」
俺「誰の人肌なんだよ。」
店員「段三娘の肌で温まったこんにゃくです。」
俺「いや、俺それいらないから。」
店員「もらってくださいよ。」
俺「いりませんって。」
店員「もらってくれないと困るんですって。」
俺「俺が困りますよ。」
店員「じゃあどうしたらもらってくれるんですか?」
俺「どうしたもこうしたもあのクソババアの温めたこんにゃくとか触りたくもない。」
店員「そこまでいいますか?」
俺「言う。というか隣の人にあげて。」
店員「………、わかりましたよ………。」
俺「まったく………。」
店員「後悔しても知りませんからね?」
俺「後悔などしません!」
トントン
隣の男「はい?」
店員「これ、原幹恵さんの胸の谷間で温められたこんにゃくです。いかがですか?」
隣の男「おおおおおおおお」
俺「えええええええええ?!」
店員「お客様、お静かにお願いします。」
俺「あ、はい、すみません………。」
店員「それと、次でラストチャンスですので。」
俺「ええ、もう?」
店員「散々女性を紹介しましたよね?」
俺「あれは紹介したうちに入ってない!!」
店員「とりあえず個室でお待ちください。」
隣の男「店員さん、はやくこんにゃくをちょうだい。」
店員「畏まりました。」ニヤリ
とうとう最後の女性らしい………。
俺に待ち受けるのは天使の微笑みか、悪魔の笑い声か───
トントン
店員「本日最後の女性が参られました。」
俺「はい、今出ます。」
俺は意を決して扉を開いた。
そこにいた女性は───
安価2つ下。
俺「あれ?店員さんだけ?」
店員「うん。」
俺「ええ………、まさか……?」
店員「え、ちょっとまさかって信じられないんですか?」
俺「はい。」
さーてここは特別安価。>>49
店員さんは男か女か。秒末尾偶数で女、奇数で男だよ。
レス内容は適当で構いません。
男なら最悪じゃん
というか>>1はバイト求人のやつ書いてた人?
えいや
>>48
ごめんなさい。
バイト求人のやつは書いてません。
というか、安価でマツコデラックスとした人です。
両方末尾秒でサイズが変わります。
>>54は1の位。末尾秒=1の位。
>>55は10の位&100の位の数です。
末尾秒0、6⇒7
末尾妙1、4、5、9⇒8
末尾秒2、3、7⇒9
末尾秒8⇒10
レス内容は適当で構いません。
らりるれろ
まともな女性を寄越さない店員、これはなにかのフラグか……
俺「78cm………」
店員「これでも胸はCあるんだからね!」
俺「C………。てか、店員さん背低くない?」
店員「148cmしかないもん。」
俺「ああ………。」
店員「何か文句ある?」
俺「いえ、何もありません……。」
店員「ま、いいか。ねえ、私では不満?」
俺は店員の全身をよ~く見た。
悪くない………。
俺「悪くない悪くない。」
店員「よかったー。私こんなんだから断られると思ったよ。」
俺「そうなんだー。」
店員「ところであなたはいくつなの?」
俺「俺?26だよ。君は?」
店員「私?私は>>61>>60歳。」
末尾秒によって年齢が変わります。
>>60は末尾秒=1の位の歳。
>>61は末尾秒=10の位の歳。
末尾秒1、5⇒1
末尾秒0、3、8⇒2
末尾秒2、4、6⇒3
末尾秒7⇒4
末尾秒9⇒5
うむ
わしじゃよ
俺「さ………38歳?!」
店員「そうよ?悪い?」
俺「すみません!今日はこれで失礼します!ありがとうございました!!」
店員「ちょっと───!!」
結局俺は出会い喫茶で出会えませんでした………。
やはり地道に女性と出会うしか俺に選択肢は無いようだ。
───人生どんな女性に会うかわからない。
未来の伴侶を思いながら俺は明日以降を力いっぱい生きることを誓ったのだ。
終わり
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