日本兵「安価で異世界を戦い抜く」 (151)

・このスレは安価で日本兵を異世界を戦い抜かせる物語です。

・設定は他の安価スレを参考にさせていただきました 。

・行動の成否や戦闘では場合によってはコンマ判定が入ります。
(能力や状況等によっては確率が変動します)

前作:船坂弘「安価で異世界を生き延びる」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1377320368

まずは彼が向かう異世界は...

1、政府や秩序が崩壊した世紀末

2、魔法などが存在する中世

3、技術が高度に発展した近未来


安価は>>5

遠い、よってksk

初めは下1~2が良い

2

>>4さん、アドバイスありがとうございます。

世界:魔法などが存在する中世


次に彼異世界に行く前にいた場所は...
(彼のスキルに影響します)

1、日本本土(人心掌握術)

2、大陸方面(射撃術)

3、南方方面(生存術)

安価は>>8

2

世界:魔法などが存在する中世

出身:大陸方面

スキル:射撃術


次に彼の兵科は...
(初期装備+行動に影響します)

1、歩兵(初期装備:小銃+軍刀)

2、憲兵(初期装備:拳銃+軍刀)

3、騎兵(初期装備:馬+軍刀)

4、戦車兵(初期装備:戦車+拳銃)

5、砲兵(初期装備:擲弾筒+拳銃)

6、工兵(初期装備:拳銃)*【ボーナスとしてスキルが一つ増えます】


安価は>>13

4

世界:魔法などが存在する中世

出身:大陸方面

スキル:射撃術

兵科:戦車兵

装備:戦車(???)+拳銃


次に彼は戦車兵なので乗っていた車両は...

1、九七式中戦車

2、九五式軽戦車

3、九二式重装甲車

4、一式半装軌装甲兵車

安価は>>17

4

世界:魔法などが存在する中世

出身:大陸方面

スキル:射撃術

兵科:戦車兵

装備:戦車(一式半装軌装甲兵車)+拳銃


次に彼の階級は...
(人間関係に影響します)

1、伍長

2、准尉

3、大尉

>>18
安価を入れ忘れました。
安価は>>21

世界:魔法などが存在する中世

出身:大陸方面

スキル:射撃術

兵科:戦車兵

装備:戦車(一式半装軌装甲兵車)+拳銃

階級:大尉


最後に彼の苗字と名前は...

苗字は>>26

名前は>>29

紫微

切嗣

>>1

>>26さん、>>29さん、苗字と名前はどのように読みますか?

>>26さん、>>29さん、質問にお答えいただきありがとうございます。

~最終ステータス~

名前:紫微(しび) 切嗣(きりつぐ)

世界:魔法などが存在する中世

出身:大陸方面

スキル:射撃術

兵科:戦車兵

装備:戦車(一式半装軌装甲兵車)+拳銃

階級:大尉



それでは物語が始まります...
さてさて、どうなることやら...

1944年 中国大陸 某所

ブロロロ...

最近配備された"一式半装軌装甲兵車"という装甲車の運転席に自分、"紫微 切嗣"大尉はいた。

「...」

...祖国である日本が米国や英国に戦争を仕掛けてから早くも数年が経ったが、我が皇軍は各地で敗北を重ねているらしい。
すでにサイパン島が敵に占領されて日本本土は空襲を受けるようになり、それを食い止める筈だった海軍は半ば壊滅。
さらには噂によるとミッドウェイでも実は負けていたという話だ。

しかし上の連中は戦局を打開すべく大陸打通作戦を立案、そして自分はその中で部隊を昼間に強行輸送させるという任務についていた。
しかし、まさか日本人では珍しく車を運転できるから、ということでこの任務を任されると思ってもいなかった。

「あと数時間か...」

微かに森の間にある道を進みながらそう呟いた。
後部の荷台には十数人ほどの味方の兵士が座っていて、戦場への到着を待っている。

その時だった。

グォォォォン!!

「...敵機だ!」

この音は敵航空機だとすぐに分かった。
というより航空隊がすでに壊滅しているからそれしかなかっただけだが。

運転席から見える上空の黒い影は段々と大きくなり、やがて戦闘機になった。

「おい! 後ろにいる奴らは全員飛び降りろ!」

もはや輸送どころではない。
兵士も自分の声に反応して我先にと荷台から飛び降りる。
そして最後の一人が荷台から飛び出した刹那、体に何度も殴れたような衝撃がきた。
装甲車といっても申し訳程度しかない装甲で戦闘機の機銃を食い止められる筈もなく、視界が太鼓のような音と共に真っ白になったーーー

>>1

今日はここまでです。
明日から本格的に話を進めますのでよろしくお願いします。

日本兵



「た、助けてー!」

その時、助けを求める声がした。
もしや他にも助かった仲間がいるのではないかと思い、運転席を飛び出す。

草むらを掻き分け、向かった先には...

1、西洋の鎧を身につけている兵士に襲われている人がいた。

2、棍棒を携えている化け物に襲われている人がいた。


安価は>>48

1

安価:1、西洋の鎧を身につけている兵士に襲われている人がいた。


「なっ!?」

あり得ない。
歴史には詳しくない紫微でも眼前の光景がおかしいことが分かった。
今どき鎧を身につけ、槍や剣で戦うことは時代錯誤でしかない。
しかし、今にも三人ほどの時代錯誤の兵士が怯えている民間人を襲おうとしているではないか。

「...おいッ!誰かがそこにいるぞ!」

気づかれた。
鎧の兵士達は民間人を無視してこちらに殺意を向けながら向かってくる。
話は通じそうになく、戦う他ないだろう。

紫微は草むらから躍り出ると護身用に持っていた南部十四年式拳銃を素早く抜いて構えた。
敵はまさか、いきなり草むらから飛び出してくるとは思ってなかったのだろうか、一瞬だけ動きが止まった。

その一瞬だけで充分だーーー

パン!パン!パン!

森に三発の銃声が響き渡る。
すると鎧に覆われていない部分の顔の額から血を流しながら敵が三人とも倒れた。

「...まさか射撃が上手いことがここで役に立つとはな」

紫微は昔から何故か射撃が上手だった。
おそらく才能か何かだったのだろうが、こんな形で使うとは考えもしなかった。
そんなことを考えていると先ほど襲われていた民間人が近寄ってきて、

そして民間人を見て紫微は絶句した。


助けた民間人は...

1、耳の長い男性だった(エルフ族)

2、足の短い男性だった(ドワーフ族)

3、妙に毛深い男性だった(獣人族)

>>1

>>51の安価を忘れてしまいました...
安価は>>54でお願いします。

2

安価:1、村を一通り見学する。

次の日の朝、目覚めた紫微は着替えると助けた男の家へ行った。
なお、族長の家を出たあとに知ったのだが男の名前は"ガフェセフ"というらしい。

「ガフェセフ、起きているか?」

家の玄関を叩いて呼びかけると少しして、ガフェセフが出てきた。

「はいはい...旦那じゃないか。どうかなさったので?」

「いや、今日はガフェセフさんの都合がよければ案内して貰おうと思ってな。今は大丈夫か?」

「とんでもない! 今すぐ支度してくるぞ!」

そうガフェセフは跳ぶように家の中へと戻る。
たまに何か割れた音が聞こえたりもしたが、数分後には再び玄関に戻ってきた。

>>1

文化祭の準備でだいぶ遅れました...
久しぶりに再開します。

「待たせたな!さて、何処に見学に行くか?」

「そうだな...この村で一番凄い所を頼む」

「了解した!今日は確か鍛治場が動いているからそこへ向かうぞ!」

~ドワーフの村 鍛治場~

カーンカーンと鉄を叩く音が響いていた。
人力で昔ながらのやり方だったが、陸軍の工廠より迫力があった。

「ほう! すごいな!」

「ここが我が部族自慢の製鉄所じゃ!」

「ところでだ、シビの腰になんか変なモンがあるが、それはなんだ?」

ドワーフの一人が紫微の腰にある拳銃を指差しながら言った。

「これは"拳銃"っていう...まぁ、鉄の弾を火薬で放つ武器です」

「火薬を使う武器か...ちょっと貸してくれねぇか?」

「えっ、まぁいいですが...」

ドワーフに言われるがままに紫微は拳銃を手渡す。
するとドワーフ達は渡した拳銃をまじまじと珍しそうに見た。

「これは小僧が作ったのか?鉄の質が相当悪いぞ」

「鉄の筒やら何やらよく分からんが、様々な部品をくっつけているようじゃな」

「しかし、仕組みは弩と似ているが...」

「だが隣国や帝国の軍団でこんな装備は見たことないな...」

沢山の意見や憶測が彼らの間飛び交うがその中で隣国についての話題が出た。

そういえば、紫微は東方の帝国についてまだ何も聞いていない。
そこで紫微は思い切って言った。

「あの...水を指すようですいませんが"帝国"とは一体なんでしょうか?」

「あんた、東方の帝国のことを知らねぇのか!?」

まるで常識がないように言われたが、知らないものは知らないのだ。
そこでガフェセフは庇うように言った。

「いや、こいつは遠いところからきたんだから、何も知らねぇんだ。
ちょうどいい、ここ説明してやるよ」

そこで鍛治場の人々が一人一人が勝手に色々な説明を始めて半ば理解ができなかったが要約すると、"東方の帝国"とは東からこの地域に攻めてきた国家のことでドワーフの他にもいる"えるふ"や"人狼"などの異人種を迫害している酷い国らしい。

「では...ここもその帝国に抵抗している部族の一つなんですか?」

「あたぼうよ! あんな傲慢ちきの連中に従う気はさらさらねぇ!」

そうだそうだ、と賛同する声が上がる。

「貴方方は見たところ、腕はいいようですから...外にある装甲車やこの拳銃を真似て作ることは出来ますか?」

「...拳銃とやらは弾の仕組みがいまいちよく分からんから弾は無理だが...それは錬金術師やらに頼めば何とかなるだろう」

次にガフェセフが答えた。

「外にある装甲車は...部品の整備ぐらいなら出来るぞ」

「成る程...ではまずは拳銃や...小銃を何とか手にいれて量産をし、それをちらつかせて交渉をすれば何とかなると思いますが...いかがでしょうか?」

ドワーフ達は二の句が告げなかった。

後日、この事に関して族長と話し合った結果、紫微の案が採用されてドワーフ達の手により拳銃の量産が開始されたとか。


*拳銃(弾無し)の量産が始まりました。

*錬金術師か学者を仲間にすることにより、弾の研究が可能となりました。

*火薬と雷管を手に入れることにより、弾の生産が可能となりました。

さて、次の日の紫微の行動は...

1、村の外の川を散歩する(科学者が仲間になります)

2、村の外の山を散歩する(軍人が仲間になります)

3、村の外の森を散歩する(異人種が仲間になります)

>>86
安価を入れ忘れました...
安価は>>90でお願いします。

1

安価1、村の外の川を散歩する。

ドワーフの村で生活を始めてから数日が経過してようやく環境に慣れ始めた頃、彼は水汲みの為に村の川を散歩も兼ねて歩いていた。

そこで彼は戸惑っていた。

「...」

「...どうせ...ワシは...」

川の岸で老人が哀愁を漂わせながら何かブツブツ呟いていたからである。

「あの...どうかなさいましたか?」

とりあえず紫微は声を掛けてみた。

「なんじゃ...どうせ君もワシの事を偽物とか言うんじゃろ...」

会話終了、老人は再びブツブツ呟き始めた。

「あの...何があったか知りませんが名前だけでも教えてくれないでしょうか?」

「...ワシの名を聞いても君は笑い飛ばすだけじゃろう...」

紫微は哀愁を漂わせるこの老人を放っておいてサッサと帰りたかったが、このまま川に飛び込まれても困るので何とかしなければならない。

「誰も笑い飛ばしませんから、ね?」

「はぁ...ワシはニコラ・フラメルというもの...と名乗ってもな...」

ニコラ・フラメル...紫微は偽物がどうこう言っていたので、そんなに有名な人物かと思ったが、そんな名前は聞いたことがない。

「...えっと、どちら様で?」

「うむ。とはいってもなんじゃが...奴ら帝国に対抗できそうな勢力は二つ程しかない」

そうえいば、ここに来た時に支援を受けれそうな、というより東方の帝国に対抗できそうな勢力が二つしかない事を聞いたのを思い出した。
そう考える紫微をよそに族長は続ける。

「一つは『西方の王国』じゃ。この国は何百年、何千年と昔から帝国と対立しておって、国力ではほぼ互角じゃ。ただ最近即位した新国王が帝国との対立に歯止めをかけたいと思っておるらしい。しかしその一方で自国を『全世界の正義を守る国』と思っておるので、支援を受けれるかもしれん」

(全世界の正義を守るって...)

前の世界でそんな事を言っておきながら、結局は自国の利益しか考えない某民主主義の兵器工場を思い出した。ただ国力はあるので頼りに慣れそうだ。

「それでもう一つは奇妙でのぅ。『貿易ギルド総合会社』という組織なんじゃ」

「貿易ギルド総合会社?」

世界貿易連合とは、明らかに頼りなさそうな組織だ。

「いや、この組織は凄いんじゃよ。というのも数年前に組織の長が変わってからというもの、世界中にあった貿易ギルドを次々に纏めて、今や貿易するにはこの組織を通じてやらねば上手くできんほどじゃ。最も帝国や王国は独自の経済でやり繰りしているらしいが」

前言撤回、トンデモナイ組織だ。何処かの国の支援もあったのだろうが、民間組織でそこまで成長するとは並大抵ではない。

「そんな組織があるとは...しかし、その組織から支援は見込めそうですかね?」

「うむ、この組織は度々、帝国に貿易を邪魔されておるらしいから酷く立腹しておる。自前の軍隊ももっておるし、上手く事を運べば支援を見込めるかもしれん」

「なるほど...」

いずれにせよ、共にそれなりの勢力を持っており頼りになりそうだ。
ただ、支援を受けることとなれば必然的にその勢力につくことになり、他の勢力からは睨まれることだろう。
自分を信頼してくれてるドワーフ達の為にも慎重に決断を下さねばならない。


紫微の決断は...

1、『西方の王国』に支援を頼む

2、『貿易ギルド総合会社』に支援を頼む

安価は>>149

2

安価2、「貿易ギルド総合会社」に支援を要請する

「自分としては...貿易ギルド総合会社に支援を申し入れてみるのがいいと思います」

紫微は力を込めて言った。

「...何故じゃ?」

族長やドワーフ達は少し疑問の表情を浮かべる。

「やはり今の話を聞いてみた限りですが、世界中と貿易しているということ資本を大量に保有しているかもしれないからです」

「資本?」

「えぇ、いくら我々が技術を持っていたとしても、その技術を活用するための道具や資源がなくてはいけません。それを揃えるには資金が必要です。そこで彼らの支援を通じて集めるのが一番でしょう」

「...なるほどのぅ...では諸君、彼の意見に異を唱える者はおるかね」

族長はここにいるドワーフ達に確認を求めるように顔を向けていくがだれもが先ほどとは一転して笑顔を浮かべていた。
やはり、彼のような知恵を持つ者がいることが何より嬉しいのだろう。

「...では決まりじゃな。我々は『貿易ギルド総合会社』に支援を求める」

そう族長が決断すると途端に拍手がわき起こる。
部屋が拍手で包まれた中、紫微だけは少し複雑な気持ちだった。

(吉と出るか、凶とでるか...この決断がどうなるだろうか...)

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