大阪「巨人をくちくするで!」 (102)
大阪「人類の反撃はこれからや!」 の続編です
あずまんが大王×進撃の巨人 クロスSSです
オチなし、ヤマなし、内容なしです。ご了承ください
キャライメージ崩れあるかも
不定期更新です
あらすじや!
訓練兵団に春日歩が編入 大阪と呼ばれる 皆と仲良くなる
こんだけや!
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1373785577
ある日—
キース「それではこれまでの成績を発表する!現状を把握して今後も訓練にハゲめ!」
ハッ!
サシャ「中間発表ですかー。まあミカサが一位なんでしょうね」
ミカサ「いや、たぶんエレンが一位で間違いない」
ユミル「すさまじいフィルターだなおい」
クリスタ「あ!貼りだされたよ!」
アニ「・・・上位10位には入れたか・・・」
ミーナ「さすがアニ!」
ミカサ「・・・私が一位・・・エレンは私より下・・・なんてこった」
サシャ「おお!けっこう私上ですよ!あ、大阪はどうでした?」
ユミル「大阪は立体機動とかすげえからな」
サシャ「何位でした?私より上?」
大阪「・・・私あらへんー」
サシャ「・・・え?」
クリスタ「ほ・・・ほんとに?」
ミカサ「ありえない。大阪は私とエレンと並ぶ逸材のはず・・・」
アニ「はー・・・教官もシビアだね。座学を昼寝タイムにする大阪は戦力外通告ってことか」
大阪「くりたあー・・・」メソメソ
クリスタ「だ、大丈夫だよ。これからがんばればきっと上位になれるから」
ユミル「・・・」
ユミル「・・・なあ」
ユミル「この『大阪』っての、あんたじゃないのか?」
大阪「え?」
大阪「ほ、ほんまやー!」パアア
サシャ「なんで気付かなかったんですか?」
大阪「『春日 歩』で探してたからやなー」
アニ「教官も完全に大阪で通す気か」
クリスタ「でもすごいよ大阪!10位以内だよ!」
大阪「えへへー」
ミカサ「流石大阪」
ユミル「座学さえがんばればミカサと1,2フィニッシュじゃねーの?」
大阪「あれ?そういえば、なんで皆10以内に入ろうとすんのー?」
アニ「え」
クリスタ「え」
ミカサ「10以上の成績者は憲兵団に行ける。ので」
大阪「けんぺいだん?」
ミカサ「・・・?」
大阪「・・・あー!あーあー!」
ユミル(なんだ?)
大阪「そうやねん!けんぺいだんに入るためにがんばるねん!」
大阪「皆成績上げようとがんばってるなーって思ってたらけんぺいだんに行くためやねん!そうやねん!」
大阪「へーちょ」
夜—
大阪「はー、今日の訓練もしんどかったわー」
サシャ「今日のごはんもおいしかったです!」
クリスタ「明日は久々の休日!皆、何か予定はある?」
ユミル「クリスタと一緒にハネムーンに」
ミーナ「アニと一緒にハネムーンに」
アニ「」ガス
ミーナ「ぐえ」
サシャ「特になにもありませんよ」
大阪「私もー」
アニ「・・・私も」
ミカサ「私はエレンと一緒にいる」
クリスタ「えー、そうなの?せっかくだから皆で出かけようと思ったんだけど・・・ミカサだけダメなの?」
ミカサ「っぐ・・・正直女子間の交流も大事・・・しかしエレンは史上最高に大事・・・」
ユミル「何史上だ」
大阪「ミカサはエレンのことめっちゃすきなんやなー」
ミカサ「はんッ!!?」
アニ(変な声でた)
ミカサ「な、なにをををいうううのの大阪かかかか。私は別にそんんんなんじゃじゃじゃ」ガクガクブルブル
大阪「てれんでええやんー。前からエレンエレン言うてたんやから今さらやで」
ユミル(もっともだ)
ミカサ「違う。ちょっと待って。誤解しないで。エレンは家族。私の家族。で、ある。から。そういう。ので、はない」
サシャ「ミカサ落ち着いて。すごいことになってます言語機能が」
大阪「?そういえば家族やいうてたな・・・じゃあすきなんとちゃうん?」
ミカサ「家族だからすき。という、そう。家族愛。なので、あの、恋愛的な、それでは。ない。うん」
大阪「ふーん」
ユミル「じゃああれか、ミカサはエレンと付き合ったりしたいとはおもわねーのな」ニヤ
クリスタ「ユミル!からかっちゃだめ!」
ミカサ「思う。エレンと付き合う。それすごい。そうなれば、人類の勝利」
アニ「あんたとエレンは何者なのさ」
大阪「やっぱすっきゃねんな」
ミカサ「違う。待て。待て。あの、家族だから、そういうんじゃない。待って。待って」
ミーナ「あせりすぎだよ」
大阪「エレンとの結婚式には招待してなー」ニコー
ミカサ「けッッッ!!!」マッカ
サシャ「!ミカサから蒸気が!」
大阪「ミカサとエレンなら、ええ夫婦になれると思うでー」
ガシッ
ミカサ「大阪、あなたはすばらしい。人類の宝。是非、式の仲人を任せたい」
大阪「ええ〜!?」
クリスタ「わかりやすいなあ・・・」
ユミル「おいおい結局家族じゃねーじゃねーか」
ミーナ「やっぱりミカサはエレンすきすきだね」
サシャ「でも家族同士で結婚はできないんじゃないでしょうか?」
ミカサ「違う。家族だけど、結婚する。家族だから。あ、正式な家族じゃないから結婚できる」
アニ「今『あ、』って言ったでしょ。後付けで気付いたでしょ」
ミカサ「ちゃんと正式な家族になるために結婚する。そう。そういうこと。だから、誤解すんな」
クリスタ「とりあえず落ち着いてミカサ」
大阪「なこうどって何やろう?・・・泣く係りの人かな?」
次の日—
大阪「休日やー」
クリスタ「結局ミカサも来てくれたね!」
ミカサ「・・・うん」
アニ「昨日の晩にあんな話してたから、エレンと顔合わせんのが恥ずかしいんだと」
クリスタ「へー」ニヤニヤ
ミーナ「ほー」ニヤニヤ
ミカサ「クリスタまでニヤニヤしてる・・・でも、悪い気はしない」
サシャ「で、今日は何するんです?食い倒れですか!?グルメツアーですか!?」
ユミル「みろ、全くブレがない」
クリスタ「たまには女の子だけで街を散策しようよ。ごはんもいいし、買い物もいいし」
サシャ「ごはん=飯 買い物=買い食い。 はい!」
ユミル「思考回路が至極単純だな」
ハンネス「おっ、ミサカじゃねーか。今日は訓練は休みか?」
ミカサ「そう」
ハンネス「エレンとアルミンは一緒じゃねーのか?」
ミカサ「たまにはそういうときも」
ハンネス「おーおー、やっとミカサもあの二人以外とつるむようになったか。じゃあな」
大阪「?今のだれー?」
ミカサ「駐屯兵団の人」
大阪「・・・今のが駐屯兵団・・・」
クリスタ「?どうしたの大阪」
大阪「街にいるのが、駐屯兵団」
大阪「壁の外にいるのが、調査兵団」
大阪「駐屯兵団、調査兵団・・・駐屯兵団?」
ユミル「どうした壊れたか?」
大阪「たまに駐屯と調査がごっちゃになるねん・・・」
クリスタ「外壁調査するのが調査兵団だよ?」
大阪「わかってるねん!わかってるねんで!?」
ガヤガヤ ガヤガヤ
大阪「あ、調査兵団や!」
サシャ「壁外調査から帰ってきたんですね」
大阪「変に怪しまれんようにせんと」
ユミル「なんで怪しまれるんだよ・・・訓練兵じゃねーか私達」
大阪「調査兵団の目をみたらあかん」
大阪「まっすぐ歩いて、下を向いたりオドオドしたり、変な走り方せんように」
大阪「巨人で無い風をよそおうんや」
サシャ「よそおわなくても・・・」
外壁調査でワロタ
リヴァイ「っち・・・めんどくせえ」
リヴァイ「今度の壁外調査でどんだけ部下を失ったと思ってんだ・・・」
リヴァイ「民衆に手を振る気分になんかなれるか・・・」
リヴァイ「俺なら救えたはずの部下達も・・・ここにいたはずなのによ・・・」
リヴァイ「・・・くそ」
ヘーチョ
リヴァイ「ッ!!?(俺を呼ぶ声!?民衆の歓声とは違う・・・・・・俺の幻聴か?)
>>16
ごめん。暴露すると俺進撃全然知らないんだ・・・アニメ見て、ネタばれ内容知ってるくらいなんだ・・・
外壁って間違いなの?ファンからすると怒られそうだけど、他のSSとか見てキャラ把握してる程度なんだ・・・ごめん
サシャ「またくしゃみですか大阪」
ミーナ「大阪のくしゃみってかわいいよね!」
大阪「そんなこといわれても・・・へ・・・へ・・・へーちょ」
ミーナ「あははは!もっとやってもっと!」
大阪「へーちょ」
リヴァイ(誰だ!?俺を呼ぶ声は誰のだ!?)
クリスタ「調査兵団の人達行っちゃったね」
ユミル「人類の希望ねー・・・」
大阪「さっきの人らがおったんは、壁の中に巨人が出たんとちゃうみたいやな」
アニ「そうだったら大騒ぎになってるし気付くでしょ」
大阪「そや!もしそうなったら憲兵団の人らも出てくるんやろか!」
サシャ「おおー!」
大阪「さっきの人らーも成長したら憲兵団になるんやろか」
サシャ「え、そういうもんなんですか?」
アニ「違う」
—————
クリスタ「この飾りかわいー!」
ミカサ「これは・・・エレンも気にいるはず・・・」
—————
ユミル「おいこの服クリスタに似合うんじゃねーか!?」
アニ「・・・かわいい」
—————
ミーナ「この料理おいしー!」
サシャ「うおォン、私はまるで人間立体機動装置だ!」
—————
大阪「はー、もうお腹ぽんぽんやー」
クリスタ「あー」
大阪「クリスタも!?」
ちょっとネタ探します
あ、ハンネスさんのセリフがミサカになってるわ
レールガンSS書いてたからごっちゃになるねん
サシャ「さあ皆さんそろそろ帰りましょー」
ユミル「クリスタはおんぶしてやっからな」ウンショ
クリスタ「こんなに食べたのは久々だよ・・・」
アニ「・・・(あの服かわいかったな・・・)」
大阪「アニなんか考えごとしてるな?」
アニ「え・・・どうして?」
大阪「顔でわかるねん、私くらいになるとな」ドヤ
ミーナ「あ!見て!あれ」
ミカサ「?」
ガサ
ミカサ「!猫」
サシャ「猫ですよ」
アニ「!!!」
大阪「うわー、むっちゃかわいいー!」
ミーナ「ねっ、アニあの猫捕まえてよ」
アニ「え」
ミーナ「アニと猫のツーショット見たい!」
アニ「何だよそれ・・・まあ捕まえてやるよ」
ミーナ(猫すきすきなのは調査済みさ!)
アニ「・・・」
猫「?」
アニ「・・・おいで・・・」ドキドキ
猫「・・・」
アニ「おいで」ドキドキドキドキ
猫「・・・っ」
ピュー
アニ「あっ」
大阪「逃げてもーた」
ユミル「あらら」
ミーナ「・・・アニ、もっと優しい顔しなきゃ」
大阪「アニは顔こわいから動物はびびってまうんやなー」
アニ「」
アニ「」ズーン
サシャ「あーあ、落ち込んじゃいましたね」
ミーナ「だ、大丈夫だよ!次はもっと優しく!ね!」
アニ「」ズーン
大阪「あ、あそこにおるん、エレンとアルミンや」
ミカサ「!」ドキ
ユミル「おいおいミカサ、エレン様だぞ〜?どうする〜?」ニヤニヤ
ミカサ「今日は・・・ちょっと顔合わせられない・・・きっとニヤってしてしまう」
大阪「もーミカサは成績優秀やのにこーゆーとこでおくてやなー。私が調査してきたるわー」
ミカサ「!?」
サシャ「調査ですか!?」
大阪「そうや!調査訓練兵団や!」
サシャ「おおー!」
エレン「たまには身体を休めるのも重要だな。やっぱアルミンの言うことは正解だった」
アルミン「でしょ?過剰に訓練するのは逆効果だよ。だから自主トレもほどほどに——」
大阪「エレンー!アルミンー!」トタタ
エレン「あ、大阪」
アルミン「大阪も街を散歩?」
大阪「まあそんなとこやな。それよりエレンについて調査することがあんねん」
アルミン「調査?」
エレン「俺に?」
大阪「エレンは腹筋あるのと無いのと、どっちがええ?」
アルミン「」
エレン「へ?腹筋?・・・」
大阪「そうや。素直にな」
アルミン(これは・・・何だこれ・・・)
エレン「んー・・・そうだな。そりゃ無いよりある方がいいだろうな」
大阪「お」
エレン「強くなるし」
大阪「バッキバキの板チョコみたいなのとか?」
エレン「おー、それくらい鍛えてると強いだろうな。そりゃあいいな!俺もそれくらいなりたいな」
大阪「えへへー」ニヤニヤ
エレン「?」
アルミン(たぶん両者の脳内で意味の差異が生じてる)
夜—
ミカサ「大阪、エレンはどうだったなんて言ってたエレン調査の成果のほどはどうだった」
大阪「あわてなさんな。収穫アリやで」
ミカサ「!それで、なんて?」
大阪「私がミカサのことを間接的にどう思うか聞いてみたところー」
ミカサ「!それは大胆かつ巧妙な・・・」
大阪「『いいな』。『そりゃあいいな!』っていうてた」
ミカサ「ッ!!!」ズッキューン
アニ(たぶん勘違いしてるんだろうけど何も言わないでおこう)
ミカサ「大阪訓練兵、貴殿を調査訓練兵団団長に任命する。今後もエレン調査のほどを任せた」ホッコリ
大阪「おー!かっこえー!」
ユミル「まーた妙なことおっぱじめやがったな・・・」
サシャ「私も!私も混ぜてください!」
ミーナ「私もー!アニの調査を」
アニ「」ガシ
ミーナ「ぐえ」
大阪「ええでー。ほんなら私ら調査訓練兵団なー」
サシャ&ミーナ『おー!』
クリスタ(・・・私も混ざりたい)
次の日—
対人格闘訓練
サシャ「大阪!今日は私と組みましょう!」
大阪「ほほー、私に挑むとはええ度胸やな。エレンもライナーも倒したんやで」
サシャ「ふふ・・・油断してると足元をすくわれますよ?」
大阪「言うてくれるな。ほんなら!」
エレン(大阪の相手はサシャか。大阪の手の内を調べて絶対に勝ってやるぜ)
アニ「・・・(さぼれるからいいか)」
大阪「ばーんばーん!」
エレン(大阪の銃撃!)
サシャ「フン」シュバババ
大阪「!?」
エレン(なんだ!?サシャのやつ、顔の前で手を素早く動かして・・・)
サシャ「っふ」ニヤ
サシャ「パラパラ・・・」
サシャ「銃弾なんて簡単につかめますよ」フーッ
大阪「なんやってー!?」
エレン(銃弾をスデで!?)
アニ(猫いないかな・・・)
サシャ「さあどうします?銃なんぞ相手になりませんよ?」
大阪「ほんならキュラキュラ・・・」
エレン(あの音は!大砲を持ってきたジェスチャー音だ!)
大阪「ライナーをぶっとばした大砲やで!」
サシャ「っふ・・・」
大阪「いくでー!ジジジ・・・」
サシャ「ちょっと待った大阪!その大砲の砲弾をチェックしてみてください」
大阪「え?」
サシャ「その砲弾は、蒸かした芋です!」
大阪「なんやってー!?」
エレン(なんだってー!?)
サシャ「すり替えておいたのさ!」
大阪「なんちゅーことや・・・芋やったら砲撃にならへん・・・」
サシャ「兵はきどうなり、戦いとはあざむくことなり・・・勝負とは最初の作戦を練った時点で決まってるんですよ!」
エレン(大阪だけでなくサシャも注意すべき相手ってことか・・・)
大阪「やるなサシャ・・・せやけどこれならどうや!」
サシャ「!?」
大阪「ずしーん、ずしーん」
エレン(何だ?今度は・・・何かを方にかつぎあげてるジェスチャー?しかもゆっくり歩いて・・・?)
大阪「巨人に変身して大きな岩を持ってきたで・・・ずしーん、ずしーん」
サシャ「なんですってー!?」
エレン(なんだとおー!?)
サシャ「ちょっと待ってください!なんで大阪が巨人に!?」
大阪「人間に不可能はないんやで」
サシャ「いやいやいや!ずるいですよ!」
大阪「もし壁が壊されてもこうやって大きな岩でふさげば人類は勝てるんやで」
サシャ「でもそんなのずるいですよ!ずるいずるい!」
大阪「降参するならやめたるで・・・でもまだやるっていうならこの岩でサシャと戦うで!」
サシャ「ぬぬぬ・・・ずるいです・・・ぬぬぬ」
ライナー「なあ、ちょっといいか?」
大阪「!?なんやライナー!真剣勝負の邪魔するんか!?」
サシャ「そうですよ!今大阪を倒すすべを考えてるんですから邪魔しないでください!」
ライナー「いや・・・あのな・・・実をいうと俺はお前らの訓練を見てたんだが・・・」
エレン(ライナーも大阪攻略の策を考えてたのか・・・)
ライナー「正直、お前達二人には勝てそうもない・・・」
大阪「当然や!」
サシャ「筋肉だけのライナーが私達に勝つなんて10年早いです!」
ライナー「ぐうの音もでないぜ・・・そこでなんだが・・・俺はもっと強くなりたい。立派な戦士として・・・」
ライナー「だから、俺が強くなれるように手伝ってくれないか?」
大阪「ほー、ライナーがそんなこというとはなー」
サシャ「どうします?敵に塩を送るようなものですけど」
大阪「ええんちゃう?同じ訓練兵の仲間やし」
サシャ「さすが大阪!優しいですね!」
ライナー「ありがとう!恩に着るぜ!」
エレン「ちょっと待ってくれ!」
大阪「エレン?なんやエレンもか?」
エレン「いや、俺は俺の努力で強くなりたい・・・だがライナーを強くするのを俺にも手伝わせてくれないか?」
サシャ「エレンも一緒に?」
エレン「ライナーが強くなれば人類の力にもなるし、俺にとっても何か利点になるかもしれないし」
ライナー「大阪、サシャ、エレンが俺を強くするなんて心強いぜ」
大阪「ほんなら『ライナー強化計画』開始や!」
オオー
—ライナー強化計画—
大阪「まずライナーに足りひんのはびんしょうせい」
ライナー「ずばり言うな・・・」
大阪「せやけどその筋肉モリモリマッチョマンのライナーにはびんしょうせいなんて無茶な話や」
ライナー「ずばり言うな・・・」
大阪「そこで私が考えた案は、短所をほっといて長所を伸ばす方法や」
サシャ「ほー」
エレン「具体的にどうするんだ?」
大阪「ライナーに武器をぎょうさん装備させるんや!」
サシャ「おお!」
エレン「さすがだぜ大阪!」
ライナー「そんな手があったとはな!」
大阪「まずはこれを持つんや」
ライナー「何だ?・・・ただの木の枝じゃないか」
大阪「これは銃です」
ライナー「・・・おお!」
サシャ「こっちにもいい感じの枝がありましたよ。これも持ってください」
エレン「これで両手に銃か。すげー。もう強くなったぞ」
ライナー「銃を持った大阪の2倍ってことか!すごいな!」
大阪「んーと、これも装備するんや」
ライナー「これは・・・樽?」
大阪「肩にかつぐんや。せやけど両手が銃でふさがってるな・・・」
サシャ「このヒモでくくるのはどうです?」
エレン「おお、任せろ」
グルグル
ライナー「で、なんで肩に樽を?」
大阪「これはロケットランチャーです」
ライナー「ろけ・・・?なんだそりゃ」
大阪「昔本で見たんや。簡単にいうと火薬の入った爆弾みたいなんを発射するもんや」
ライナー「ほう・・・」
大阪「肩にロケットランチャーを装備すれば巨人なんて相手やないで!」
サシャ「じゃあこれも。まつぼっくりをたくさんヒモで結びました」
ライナー「なんだ?」
サシャ「火薬を詰めた爆弾ってことです。これだけ装備すれば十分でしょう」
ライナー「おお!」
エレン「これで攻撃面は問題なしだな。あとは防御だが・・・」
大阪「私にいい考えがある」
サシャ「なんですか?」
大阪「泥をぬるんや。顔とか腕とかに。こうやって・・・」ベタベタ
ライナー「これはなんなんだ?」ベタベタ
大阪「こうやって泥をぎょうさんぬることで、背景にとけこみ、敵に見つかりづらくなるんや」
サシャ「おおー!すごい!カモフラージュですね!」
エレン「さすがだぜ大阪!」
ライナー「すげえ!これで無敵じゃねえか!」
大阪「名付けてコマンドライナーや!」
\デデーン/
ライナー「コマンドライナーで〜たぞっ!」
大阪&サシャ&エレン『コマンドライナーで〜たぞっ!』
ユミル「・・・なんだありゃ?なんかの宗教か?」
ジャン「ライナーのやつ・・・なんだあのカッコ・・・」
ベルトルト(ライナー・・・)グスッ
コニー「かっこいー!」
ライナー「コマンドライナーで〜たぞっ!」
キース「・・・ブラウン訓練兵」
ライナー「!」
ジャン(あーあ、教官に目ェつけられたか)
大阪&サシャ&エレン<ソソクサー
ジャン(あいつらはすぐさま退参しやがった・・・)
キース「なんだそのカッコは?・・・わからんな・・・なんだ?」
ライナー「ふふ・・・教官。今の俺は無敵です。そんな凄んでもちっとも怖くありませんぜ」
キース「・・・」
ライナー「何なら勝負しますか?いいですよ。そっちがいいんならね・・・」
キース「・・・」
ライナー「来いよ教官。教官の立場なんて捨ててかかってこい。罰則与えるだけじゃつまらんだろう」
ライナー「頭をわしづかみにし、俺が苦しみもがいて、泣き叫ぶ様を見るのがのぞみなんだろう」
ライナー「そうじゃないのか教官?」
キース「元調査兵団団長の俺に勝てるもんか」
ジャン(教官もノッた!?)
ライナー「俺だってコマンドーだ・・・かかってこい教官」
夕食—
サシャ「はー、ごはんはおいしいですねー」
クリスタ「あれ?ライナーは?」
アニ「教官にぶっとばされて走らされてるよ」
大阪「うーん、ライナー強化計画は失敗やったなー」
サシャ「やはり教官は次元が違いましたね」
エレン「いい教訓になったぜ」
アニ「・・・」スタスタ
大阪「?アニがどっか行く・・・ついてってみよ!」
大阪(外?こんな時間に?)
アニ「・・・猫さーん、でておいでー」
大阪(草むらに話かけてる!)
アニ「猫さーん・・・いませんかー?」
大阪(・・・こそこそするんはあかんな・・・)
大阪「アニ?」
アニ「!」ビクッ
大阪「猫さんおった?」
アニ「なっ・・・大阪・・・見てたの?・・・」カア
大阪「ちょこーっとだけ、な」
アニ「・・・」
大阪「・・・最初から見てました」
アニ「で、何?皆にいいふらす?」
大阪「そんなことせーへんで。でもなんで猫探してるん?」
アニ「・・・」
大阪「もしかして昨日、猫に逃げられたん気にしてたん?」
アニ「・・・」
大阪「うーん、そんならアニはまず笑顔の練習せなな」
アニ「!?」
大阪「猫がおっても怖い顔やったらまた同じ結果やで。ほんならすぐに宿舎戻って皆と笑顔の練習や!」
アニ「ちょ、まっ——」
大阪「——ちゅーこっちゃ」
アニ「・・・」
ユミル「ほー、あのアニがね〜」
クリスタ「あのアニがね〜」ニヤニヤ
アニ「・・・っく」カア
ミーナ「あのアニがね〜」ニヤニヤ
アニ「」ガス
ミーナ「へぐ」
サシャ「で、笑顔の練習ってどうするんですか?」
ミカサ「エレンを見れば笑顔になれる」
アニ「それはあんただけ」
大阪「うーん・・・楽しいことしたらええんちゃう?」
ユミル「なんだよそれ」
大阪「こないだの休日みたいな」
クリスタ「なるほど!アニ、あの時は楽しかった?」
アニ「・・・え?」
クリスタ「」ニヤニヤ
ユミル「」ニヤニヤ
ミーナ「」ニヤニヤ
アニ「っ」ドガ
ミーナ「げあ」
サシャ「で、どうだったんですか?アニ」
アニ「それは・・・」
アニ「・・・たのしかった」ゴニョゴニョ
大阪「えへへー」ニコー
ミカサ「ならあの休日を思い出して笑顔になればいい」
ユミル「それ気色悪くないか?」
アニ「・・・」
サシャ「お肉をたくさん食べてると思って!」
アニ「・・・」
クリスタ「えっと・・・訓練でうまくできたとかイメージしたら?」
アニ「・・・」
ユミル「全然顔かわんねーな。作り笑いもできねーのかよ」
大阪「これは重症やなー。こうやって笑えばええねん」ニコー
アニ「・・・」ニッ・・・ニコッ
ミーナ「Uh-oh」
アニ「」ドギャス
ミーナ「うごあ」
アニ「もういいよ。私に笑顔なんて似合わないし」
ミカサ「そんなことない。アニも美人。笑顔がきっと素敵」
アニ「そりゃどーも」
大阪「猫になつかれへんで?」
アニ「・・・別に」
大阪「素直やないなーもう」
アニ「・・・」プイッ
大阪「こうなったら別の方法を考えななー」
ミーナ「別の方法?」
大阪「うーん・・・・・・」
大阪「!逆転ホームラン!」
ミカサ「!?」
サシャ「なんですか?」
大阪「アニが猫になつかれるようにするんやなくて、猫がアニになつくようにするんや」
サシャ「おお!」
ユミル「こりゃまた難しい問題だな」
アニ「・・・」
大阪「ちょっと外出てにゃーにゃー言うてみたらどう?」
アニ「は!?」
ミーナ「おおっ!」
大阪「アニの猫声に反応する猫なら、きっとアニになつくで!」
ユミル「そんなわけ・・・」
ミカサ「さすが大阪。発想が天才」
サシャ「じゃあさっそくやってみましょうよ!窓あけて猫の鳴きまね!」
アニ「ちょっと・・・そんなの・・・」
大阪「はい、窓あけたで。やってみ」
アニ「っ・・・」
クリスタ(アニの猫真似・・・貴重かも)
アニ「・・・に・・・にゃー」
ユミル「おいおい、そんなちっちぇえ声で猫が来るわけ——」
ガサ
猫「にゃー」
アニ「」
アニ「あ・・・あ・・・」
ユミル「ほんとに来た・・・」
サシャ「あ、中に入ってきますよ」
猫「にゃー」スリスリ
クリスタ「あー!アニにすりよって、なついてる!」
アニ「!」ニャント
ミカサ「あれはヤマピカリャーという種類の猫。確かアルミンが見せてくれた本に書いてた。別名西表山猫」
大阪「やまぴかりゃー?」
アニ「・・・」ギュッ
ユミル「おー!抱きあげられんじゃん!やったなアニ!」
クリスタ「アニのことを全然怖がらないね!」
アニ「・・・ヤママヤー・・・」
アニ「ヤママヤー!!!」
ミカサ「ヤママヤーも名前の一つ」
大阪「ふんふん」
アニ「」ニコニコ
アニ「」ニコニコ
アニ「」ニコニコ
サシャ「すっかり猫にご執心ですねアニ」
ミーナ「すっごいにこにこしてる」
大阪「ぴかにゃーかわええなあ」
ミカサ「ぴかにゃーではなく、ヤマピカリャー」
大阪「あれ?・・・ぴか・・・ぴっか?・・・」
アニ「ピカリャー」
猫「にゃー」
アニ「はあ〜」ホクホク
ミーナ「名前呼んでよろこんでる」
ユミル「つーかピカリャーが名前かよ」
アニ「ピカリャー」
猫「にゃー」
アニ「はあ〜」ホクホク
次の日—
アニ「はあ・・・ピカリャーに会いたい・・・」
ミーナ「しょうがないよ。バレないために女子寮の中で隠してるんだから昼には会えないよ」
アニ「はあ・・・」
エレン「なんかアニのやつ元気ないな」
アルミン「そう?たまににっこりしてるけど」
ジャン「あのアニが?・・・何があったんだ?」
コニー「噂じゃ大阪がアニの悩みを解消したとか」
ベルトルト「大阪が?」
エレン「へー、やっぱすげーな大阪」
ベルトルト(大阪か・・・僕も悩み相談しようかな・・・)
ベルトルト「ねえ大阪」
大阪「お、ベルトルト。なんや?」
ベルトルト「ちゃんと名前覚えてくれたんだ。ありがとう」
大阪「当たり前やんー」
ベルトルト「・・・その・・・当たり前じゃないんだ」
大阪「ん?」
ベルトルト「僕って地味だろ?それに名前がややこしいから名前を覚えてもらえないことが多いんだ・・・」
大阪「ほ〜、そんなことあるん?」
ベルトルト「君間違えただろ」」
大阪「そうやっけ?」
ベルトルト「そこで・・・僕の名前を覚えてもらうというか、皆にせめて名前を間違えられないようになれないかな?」
大阪「ん〜・・・こりゃまた難題やなー」
大阪「ベルトルトは私の名前覚えてる?」
ベルトルト「当然じゃないか。さっきも言ったし、大阪だろ?」
大阪「ちゃうねん」
ベルトルト「え」
大阪「私の本名は?」
ベルトルト「え?・・・えーっと・・・・・・」
大阪「・・・」
ベルトルト「・・・・・・・・・」
大阪「な?」
ベルトルト「ごめん・・・」
大阪「そういうもんやって。気にせんとき」
大阪「ベルトルトは背ェ高いし成績も上位やん。皆しっかりベルトルトっていう一人の人をしっかり覚えてるで」
ベルトルト「・・・そうかな」
大阪「そりゃそうや。もしかすると、成績上位やから嫉妬して名前間違えるふりしてるんちゃう?」
ベルトルト「・・・なるほど」
大阪「背高いから目立つし、むしろそれでプラスマイナスゼロや!」
ベルトルト「・・・ありがとう。なんだか元気がでてきたよ」
大阪「そういうこっちゃ!気にすることあらへんで!」
ベルトルト「大阪・・・」
大阪「ほら、でくのぼうってよう言うやん。ベルトルト有名やで」
ベルトルト「!?」
———
ジャン「・・・野営訓練2日目・・・っと」
コニー「なんだそりゃ?」
ジャン「記録日誌だ。この班のリーダーとして俺がしっかり記録してんだ」
コニー「ほーん」
ジャン「ったく、なんで俺がコニーと・・・」
大阪「はー、そろそろちゃんとした布団で寝たいなー」
ジャン「大阪とユミルと同じ班なんだよ・・・ミカサがいれば・・・1か月でもいけるのに」
ユミル「・・・」
大阪「ユミルなんや元気ないなー?」
ユミル「いかん」
大阪「?」
ユミル「クリスタ分が不足してきた」
大阪「クリスタ分?……」
ジャン(壊れたか……)
ユミル「クリスタ分は主にクリスタに直接触れることで得られる栄養分だ」
コニー「クリスタ分が足りなくなると…どうなるんだ?」
ユミル「集中力の低下、判断力の低下、めまい、頭痛などの症状がでる」
コニー「……それはクリスタに触れないとダメなのか?」
ユミル「はっはっはっ。当たり前だろう」
コニー「大変だ!ユミルがおかしくなった!」
大阪「えらいこっちゃー」
ユミル「クリスタ食べたいなあ」
ジャン「おい、変なこと言ってねーで飯にするぞ。そこらの薬草とか混ぜて作っただけだが」
コニー「そうか飯を食えばユミルも元気になるかもな」
大阪「ほらユミル、ご飯やで」
ユミル「……うん」
ユミル「あ、うめえ。兵舎の飯と違って味があるな」
ジャン「うめえかどうかは別に、辛みが強いな」
大阪「えー、辛いんか……ほんなら私はええわー」
コニー「あれ?大阪は辛いのダメなのか?」
大阪「そうやねん。全然あかんねん」
ユミル「」ニヤ
ユミル「大阪、ちょっとこれ食ってみ」
大阪「えー?」
コニー「おいユミル、大阪は辛いのダメだって今言ってたじゃあねーか。頭大丈夫か?」
ユミル「一口だけでも食べてみ」
大阪「そやから辛いのはあかんて言うてるやん。人の話は聞かなあかんで」
ユミル「まあまあそう言わずに。鷹の爪みたいな感じだから」
大阪「たかのつめ?」
ユミル「美味しいから」
大阪「ふーん?」
ユミル「大丈夫だって。これがウソついてる顔に見えるか?」
ユミル「」ニヤニヤニヤ
大阪「……わかった。ほんなら一口だけ」
ジャン(ええっ)
パクッ
大阪「んー・・・」モグモグ
大阪「・・・」
大阪「!!!」
\ハアーーーーー!!?/
—————
ミカサ「!・・・今のは大阪の叫び声」
アルミン「すごい声だったね」
クリスタ「何かあったんじゃ・・・」
ミーナ「近くだし探そう!」
—————
ユミル「あっはっはっはっは!」ゲラゲラ
コニー「ユミル笑いすぎだろ。でも確かにすげー反応だったな!ははは」ゲラゲラ
ジャン「大阪も大阪だ。ユミルのそんなんに引っかかるなよ」
ユミル「あー、面白かった」
大阪「ほんまひどいでー・・・くちくされたかと思ったわー。ひっく」
コニー「・・・ん?・・・大阪、しゃっくりか?」
大阪「あれ?・・・ひっく」
ジャン「辛いものたべてひゃっくりが出たか」
コニー「ひゃっくり?しゃっくりだろ」
ジャン「ひゃっくりじゃん」
大阪「ひっく」
ミカサ「大阪!」タタタ
ジャン「!ミカサ!」ドキ
コニー「アルミンにクリスタ、ミーナも・・・お前らの班がどうして?」
アルミン「大阪の叫び声が聞こえたから急いで来たんだ」
クリスタ「案外近くにいたんだね私達」
ユミル「クリスタ分補充〜!」ガバッ
クリスタ「うああ!?」
ミーナ「で、大阪は大丈夫なの?」
大阪「ひっく」
ミカサ「・・・しゃっくり?」
コニー「ユミルが辛いもんくわせて、しゃっくりが」
アルミン「さっきの声は辛くて声が上がったのか・・・」
大阪「ひっく」
ミーナ「アルミン、何かしゃっくり止める方法ない?」
アルミン「え?・・・えーっと・・・びっくりさせるとか」
クリスタ「ユミル、やってみて」
ユミル「があっ!」グアッ
大阪「・・・ひっく」
コニー「全然きいてねえじゃん」
ジャン「じゃん」
ミカサ「びっくりさせるという話をしてたらびっくりしない」
ユミル「注文の多い連中だな・・・」
コニー「どーせならミーナの胸の大きさを教えてやればびっくりするんじゃねーのか?」
ミーナ「!?むむむ胸は関係ないでしょ!」
コニー「すげー何が入ってんの?夢?」
ミーナ「コニーってやっぱバカでしょ!?ばーかばーか!」
ミカサ「確か、ブレードの上にコップを置いて飲むと治ると聞いたことがある」
ジャン「さっそくやってみろ大阪!」
大阪「ひっく・・・ひっく・・・」プルプル
バシャ
大阪「!」
大阪「」
ジャン「そろそろ出発時間だ。帰ろうぜ」
訓練終了—
大阪「ひっく」
キース「それでは今回の野営訓練の成績を発表——」
大阪「ひっく」
キース「大阪うるせー!」
夕食—
大阪「ひっく」ナレテキタ
クリスタ「大阪、まだ治らないのひゃっくり」
サシャ「え?しゃっくりでしょう?」
アニ「ひゃっくり」
ミーナ「しゃっくり」
ユミル「そーいえばしゃっくりって100回するとしんじまうらしいな」
ミカサ「!?」
ミカサ「びっくりして!びっくりして!わー!わー!」
大阪「あかんミカサ、それ全然びっくりせーへんで。ひっく」
アニ「しゃっくりを止める方法は・・・舌をひっぱる」
大阪「あー」ベー
サシャ「大阪舌短いですね」
アニ「眼球をおす」
サシャ「えい」ギュー
大阪「いたいいたいいたい・・・ひっく」
アニ「後は・・・柿のへたを煎じて飲む」
サシャ「柿!?どこにありますか!?」
ミーナ「柿なんてないよ・・・」
ユミル「つーか渋いな」
アニ「あとは……うなじを切る」
ユミル「急にうさんくさくなったな……」
ミカサ「えい」ザシュ
大阪「あえ」
クリスタ「どう?」
大阪「……ひっく」
ミカサ「くっ……効果無しか」
大阪「しゃっくりすんのしんどくなってきた……」
大阪「もういいかげん、止まひくっ」
アニ「あんまり治らないんなら何かの病気かもしれない・・・医務室に・・・」
大阪「病気!?なんの!?」
アニ「・・・」
アニ「・・・脳の」
大阪「脳!?」
ユミル「あー」
ミーナ「あー」
大阪「あーってなんや!?」
ダッテアンタトキドキヘンジャン
ヘンッテナンヤ!?
ノウジャナキャ、イカナ
イハアルミンノセンパイトッキョヤ!
クリスタ「・・・」
クリスタ「あれ?・・・ひゃっくり止まってない?」
大阪「へ?・・・あ!ほんまやー!」
ユミル「アニのが効いたのかな」
クリスタ「よかったねー」ヒック
クリスタ「・・・あれ?・・・ひっく」
大阪「あー、クリスタにうつったんやー」
クリスタ「ええー!?ひっく」
サシャ「それじゃあ今まで大阪に試したのをクリスタにしてみましょう!」
ミカサ「えっと、うなじを切って・・・」
クリスタ「ええ〜!?」
ヒック
休日—
大阪「今日は休日や。せやけど我々調査訓練兵団に休みはないで!」
サシャ「おー!」
ミーナ「いえーい!」
大阪「ミカサのためにもエレンの調査をするでー!」
サシャ「おー!」
ミーナ「いえーい!」
大阪「・・・で、エレンはどこにおるんや?」
ミカサ「エレンなら外で自主トレをしている」
サシャ「はー、またですか」
ミーナ「休日の意味ないねー」
大阪「ほんならエレン調査に行くでー!」
サシャ「おー!」
ミーナ「いえーい!」
エレン「ふう・・・ふう・・・ふう・・・」
大阪「・・・炎天下の下で腕立てやってるで・・・」
サシャ「いい根性してますね・・・」
ミーナ「あれじゃ熱中症になっちゃうよ・・・」
大阪「エレン!」
エレン「ふう・・・ん、大阪、サシャ、ミーナ、どした?」
サシャ「休日まで訓練する必要ないでしょう。それもこんなあっついのに」
ミーナ「熱中症になっちゃうよ?水分はこまめにとらないと危ないよ?ほんとに」
エレン「ああ、気をつかってもらってわりいな」
大阪「なんで休日やのに腕立てしてんの?」
エレン「それは・・・俺が強くなるためだ。強くなって・・・巨人を一匹残らず駆逐するためだ」
大阪「おー」
サシャ「いつも言ってますよねー」
ミーナ「大きな目標だよねー」
大阪「でも冷静に考えたら一匹残らずってのは無理やな」
エレン「ッ」
サシャ「お、大阪。そういうのは言っちゃだめですよ」
大阪「そおなん?」
エレン「・・・」グスッ
ミーナ「ああ〜、泣きそうになってる・・・えっと・・・え〜っとなんか話を・・・」
サシャ「えっと・・・えっと・・・エレンってミカサのことどう思ってます!?」
ミーナ「!?」
大阪「サシャは直球やな〜」
サシャ「大阪に言われるとは・・・」
エレン「ミカサ?」
ミーナ「・・・そ、そうそう。エレンってミカサといつも一緒でしょ?アルミンもだけど」
サシャ「どう思ってるのかなーと思いまして」
エレン「ん〜、家族だな。ずっと一緒だったし」
大阪「ミカサもそういうてたなー」
エレン「それと・・・越えるべき目標でもあるな」
大阪「目標?」
エレン「あいつ、訓練兵の中で一番成績いいだろ。正直、俺よりずっと強い・・・」
サシャ「あー・・・」
エレン「あいつは俺の家族だし、俺は男であいつは女だ。男の俺が・・・あいつを守れるくらい強くならなくちゃならない」
エレン「今のままじゃ、俺がミカサに守られる側になっちまってる・・・」
エレン「ミカサが俺を守るんじゃなくて、俺がミカサを守れるようになるためにも、俺は強くならなきゃならないんだ」
ミーナ「・・・立派な目標だね」
サシャ「巨人を駆逐するため!ってのよりずっといいですよ!」
ミーナ(ミカサのためにもいいよね)
大阪「エレンは偉いなー」
エレン「あ、もちろん調査兵団に入って巨人を駆逐して外の世界に行くためでもあるからな!」
サシャ「はいはい」
大阪「ミカサを越えるためにもがんばりーな。熱中症に気ィつけてな」
エレン「ああ!ミカサを越える・・・ミカサより・・・ミカサより強くなるために・・・」グイグイ
ミーナ「あー、今度は腹筋を始めちゃった・・・」
エレン「ミカサより・・・はあ・・・ミカサより強く・・・はあっ、はあっ、はあっ」グイグイグイ
サシャ「腹筋がぎしぎし言うほど腹筋してますねー」
大阪「私らーは邪魔やしもどろか」
ミカサ「大阪、調査訓練兵団の調査のほどはどうだった?」
大阪「エレンが『ミカサ、ミカサ』って連呼しながら、はあはあしてたで」
ミカサ「にぇッッッ!!?」
サシャ「大阪、おまたせしましたー」
ミーナ「トイレ行ってたんだけど、ここ戻る途中でミカサが顔真っ赤にして走ってんだ。何かあったのかな?」
大阪「さあなー。調査訓練兵団の報告したら走ってってもーた」
サシャ「エレンがミカサ越えするために努力してるって話ですか」
ミーナ「ミカサを守るために!っていうのを聞いたから顔まっかになったんだね」
大阪「そーかもなー。ほんならとりあえず兵舎戻ろうか」
ミーナ「あ、その前に書庫行ってもいいかな?」
サシャ「書庫?食糧庫じゃなくて?」
ミーナ「大阪の地元のこと調べたくてね」
大阪「私のー?」
書庫—
アルミン「あれ?大阪、ミーナ、サシャ」
大阪「おー、アルミン」
サシャ「いつも書庫にいるイメージですねアルミンは」
ミーナ「実は大阪の出身地について調べたくて」
アルミン「ああ、そうなんだ。ちょうど今調べてたところなんだ。オーサカ区のこと」
大阪「えー」
サシャ「ほー、アルミンも気になったんですか」
アルミン「独特なしゃべり方だし」
アルミン「でも、どうやらこの本に書いてる分には、大阪のしゃべり方とオーサカのしゃべり方はちょっと違うみたい」
サシャ「え、そうなんですか?」
アルミン「なんていうか、オーサカ弁っていう方言らしいけど、大阪のしゃべり方とはちょっと違ってるっぽいんだ」
ミーナ「そーなんだ」
アルミン「そもそもオーサカ区っていうのは独特な文化があるらしいよ」
大阪「へー」
大阪「ちゃうねん」
サシャ「ちゃうねん」
ミーナ「ちゃうねん」
アルミン「ちゃうねん」
大阪「ちゃうねん」
ガラッ
キース「・・・貴様ら、書庫では静かにせんか」
アルミン「っは!申し訳ありません!」
大阪「ちゃうねん」
キース「・・・なんだ?大阪訓練兵の・・・オーサカ弁の練習でもしていたのか?」
サシャ「いえ、オーサカ弁というより、大阪訓練兵弁です!」
キース「大阪訓練兵弁?」
大阪「ちゃうねん」チャウネン
キース「・・・わかるようなわからんような・・・」
廊下—
キース(大阪訓練兵弁・・・ちゃうねん・・・ちゃうねん・・・ちゃうねん・・・ちゃうねん・・・)
眼鏡教官「あ、キースさっき食糧庫の鍵閉め忘れてただろ」
キース「ちゃうねん」
女子兵舎—
大阪「なんやかんやで戻ってきたー」
サシャ「結局オーサカ区のことは詳しくわかりませんでしたね」
ミーナ「神秘の地方だねー」
大阪「兵舎には皆おるかなー」
アニ「はあー///」ネコジャラシフリフリ
猫「にゃ〜」ネコジャラシバシバシ
ミカサ「もうだめ///エレンの顔を見れない・・・///」ガチガチブルブル
ユミル「おい大阪、お前ミカサになんか言ったのか」
クリスタ「なんか布団かぶっちゃってるんだけど・・・アニはずっとピカリャーと遊んでるし」
大阪「変わりモンだらけやなー」
大阪「クリスタは訓練兵団卒業したらどこに所属するん〜?」
クリスタ「え?・・・うーんと・・・」チラッ
ユミル「こっち見るな。クリスタは憲兵団に行くんだよ」
クリスタ「う・・・でも・・・」
サシャ「クリスタは憲兵団ですかー。王さまに仕えるんですねー」
ユミル「何言ってんだ。クリスタが王になるんだよ」
大阪「えー!?」
サシャ「そうなんですか!?」
クリスタ「何でそーなるの!」
大阪「クリスタの国かー・・・」
ユミル(・・・また大阪が妙なこと考えてるな・・・)
〜〜〜
くりすた「ようこそおいでくださいましたー」
くりすた「ましたー」
くりすた「ましたー」
大阪「おおっ」
くりすた「にもつをおもちしましょー」
くりすた「しましょー」
〜〜〜
大阪「平和な世界になるで!」
クリスタ「ええっ!?」
ユミル「リヴァイ兵長っていいよなー・・・」
ミーナ「えっ!?ユミルって兵長がタイプなの!?」
ユミル「そういうんじゃなくて、人類最強だから皆からちやほやされるだろうし」
サシャ「ユミルが頭悪そうなこと言ってます」
ユミル「じゃあ芋女は頭のいいことを言ってくれ」
サシャ「・・・・・・立体機動装置のアンカーの刺さる角度が・・・」
サシャ「・・・高い」
ユミル「でも実際に人類最強かなんてわかんねーよなー」
ミーナ「でも強いよ?もし巨人がまた攻めてきたら守ってもらえるよ?」
ユミル「そうか・・・じゃあ人類最強って言わなきゃな・・・」
大阪「エレンが調査兵団に行ったらリヴァイへーちょと一緒に巨人をくちくするんかな」
サシャ「そういうことになるんですかねー」
大阪「私はリヴァイへーちょです!人類最強です!」
サシャ「巨人を一匹残らず駆逐するためにおともします!」
大阪「壁外は危険です。何かあっても自己責任です」
サシャ「承知してます!」
大阪「ではこの同意書にサインをしてください。何かあったら財産はすべて兵団のものになります」
サシャ「はい!」
大阪「ジャンは騙されてるのかも・・・」
クリスタ「ジャンじゃなくてエレンだよ」
男子宿舎—
エレン「前々から思ってたんだが、大阪の立体機動はなんであんなすげーんだ?」
アルミン「無駄のない動き、最速スピードで常時移動、目標を的確にさばく斬撃・・・全てにおいて抜群だね」
ベルトルト「ジャン、君は何か感じるところはないの?」
ジャン「・・・一度大阪にどうやってるか聞いたんだが・・・『別に何も考えてない』って・・・」
コニー「・・・なんだよそれ・・・」
アルミン「確かに大阪って立体機動の時は何も考えずに動いてるらしいけど、それでどうやってあの動きを・・・」
ライナー「・・・うーむ・・・」
ベルトルト「そうか!無理に体勢を維持しようとしたりするから変に力が入って機動に影響がでるんだよ」
ジャン「なるほど!大阪は装置の動きに、自然に身を任せているのか!」
アルミン「自然の流れにのることで無駄な動きがなく洗練された動きができるんだね!」
エレン「うーし!じゃあ俺達もその手法を取り入れようぜ!」
オー!
立体機動訓練—
ジャン「っが!」ドガ
アルミン「うっ」バギ
エレン「ぐえっ」ドギャズ
<ドガ!バギャ!
ボギャ!ズド!>
<ゴリゴリ!ボゴア!
キース「今日は男子訓練兵の調子が悪いな・・・木や訓練兵に激突、落下、骨折が続出・・・っと」メモメモ
大阪「みんな大丈夫ー?」
エレン「なさけむようっ!」ボロボロ
女子宿舎—
ミカサ「今日は男子の調子が変だった」
ミーナ「だね。なんか皆ぼーっとした感じでやってて、激突しまくってたね」
ユミル「あんなんで成績上位狙ってるなんてどうかしてるぜ」
大阪「どうかしてるぜっ!」
サシャ「でもおかげで女子が成績上がったかもしれませんよ!今日ので!アニの目標の憲兵団行きも確実ですよ!」
アニ「そう?もう私はピカリャーがいればどこでもいい」ネコジャラシフリフリ
サシャ「まだ猫にご執心ですか」
クリスタ「よく教官にバレないよねー?」
大阪「ちょっとまったー!ここで調査訓練兵団団長の私の名推理を披露するでー!」
サシャ「おおっ」
ユミル(また変なことを・・・)
大阪「たぶんもう教官にピカリャーのことはバレてる」
アニ「!?」
クリスタ「ええっ!?」
ユミル「じゃあなんで怒られねーんだ?」
大阪「たぶん、教官もこっそり動物を飼ってるんや。やから訓練兵のアニがペット飼ってるのをあれこれ言えないんや」
ミカサ「天才」
サシャ「教官もこっそりしてるから、アニのこっそりも黙認してるってことですか?」
大阪「そゆこと」
ユミル「はー・・・何が名推理だよ。あの鬼教官がペット飼うってガラか?いくらなんでもそんなの——」
—————
眼鏡教官「キース、何だその犬は」
キース「犬とはなんだ。この子は忠吉(ただきち)さんだ」
眼鏡教官「・・・かなりデカイな・・・噛まれたらシャレにならないんじゃないか?」
キース「忠吉さんは人ができてるから、噛んだりしない」
眼鏡教官「・・・」
大阪「前から思ってたんやけど、なんで皆憲兵団に行きたいん?」
サシャ「へ?」
ミーナ「そりゃあ・・・内地で安全だし、楽な暮らしができるから?」
大阪「でも王さまのとこで仕事ってめっちゃめんどそうやない?」
サシャ「あー・・・」
アニ「・・・」
ユミル「まあ、そう思うやつもいりゃあ、それでも憲兵団に行きたいってやつもいるだろうな」
大阪「!逆転ホームラン!」
ミカサ「大阪の名案がまたでた」
大阪「訓練兵団を卒業したら、皆自由に行く兵団を決めれる風に制度を変えるべきや!」
サシャ「おおっ」
ユミル「いやいやいや」
アニ「なんでそうなるの」
ミーナ「憲兵団がパンクしちゃうよ」
大阪「でもエレンやミカサみたいに、調査兵団に行くっていう人もおるし」
ミカサ「うん」
大阪「駐屯兵団みたいに街に根付いた、安定した仕事の方が気楽な人もおるやろし」
サシャ「あー」
大阪「憲兵団は気難しくてやっぱりいややって言う人もおるやろー。でも憲兵団行くっていう人もおるし」
ミーナ「確かに、実際に憲兵団行けるってなってもちょっと迷っちゃうかも・・・駐屯兵団にしちゃうかも」
大阪「せやろー?マジメでしっかりしてなあかん憲兵団って、いうほど行く人少ないと思うで」
サシャ「なるほど」
大阪「やから皆自由に選べる風にすればええねん」
ミカサ「天才」
大阪「そういう風にすればええのになーって前からずっと思っててん」
サシャ「その『ててん』っていうのかわいいですね!」
大阪「え、ほんまー?」
サシャ「はい!」
大阪「ててん」
サシャ「ててん!」
ミカサ「ててん」
大阪「ててんててん!」
サシャ「てててんてんてん!」
ミカサ「ててててててん」
ユミル「兵団がなんだって?」
大阪「そやから兵団を自由に選べたら皆ハッピーうれぴーってことや」
ユミル「そうかあ?・・・」
大阪「上位10名だけ憲兵団っていう制度をやめれば皆そんなギスギスすることもないやろし」
アニ「なるほど」
大阪「皆で平和にわいわいやりながら訓練積んだ方が楽しいやろし」
クリスタ「おお・・・」
大阪「そうすれば競争みたいなことにならんし、競争みたいなことにもならんくて皆が平和に———」
大阪「・・・・・・・・・」
大阪「これ・・・世界平和のためのヒントちゃうか?」
ミカサ「天才」
ユミル「2回言うほどか。競争みたいなことって」
クリスタ「でも確かに皆成績優先で競争になってるもんね」
サシャ「そういうことにならないってことは平和ですね!」
ミーナ「もし大阪の案が通ったらギスギスはなくなるかも」
アニ「・・・ぜひ大阪の案を通すべき。そうすれば私もさぼってても憲兵団にいける」
ミカサ「やはり大阪は天才。すごい」
大阪「えへへー」
—————
ジャン「・・・大阪が『男子皆もいこー』っていうから何かと思ったら・・・」
コニー「壁の上から外の世界を見ようだなんてなー」
エレン「おおー!すげえ眺めー!」
ミカサ「エレン気をつけて落ちないでね」
アルミン「女子の皆と男子皆で壁の上に立つなんて今まであったかな?」
ミーナ「訓練兵のうちにできる青春って感じだね」
サシャ「ああ・・・外の世界で多くの食料を生産できると思うと・・・」ジュルリ
ベルトルト「壁の外を見てよだれたらすなんてサシャぐらいなもんだろうね」
ライナー「ん?アニ、そのパーカーに入れてるのって・・・」
アニ「ピカリャー。いい眺めでしょ」
猫「にゃ〜」
大阪「ピカリャーかわええなー」
大阪「やっほー!」
ユミル「壁の外を見て『やっほー』って言うやつはじめて見た」
クリスタ「でもそれだね!」
ヤッホー! ヤッホー! アハハハハ!
〜おしまい〜
以上です。ほんとにヤマなしオチなし中身なしで申し訳ないっす
無理やりねじこんだ感がはんぱないですが、こんなもんしかかけませんでした
あずまんが大王は新装版のネタが多いので、旧版しか知らない人には伝わらないかも
あずまんが大王新装版全3巻発売中!
それでは、ここまで見てくださった方、本当にありがとうございました
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