マスオ「えぇー!!カツオ君アイスケースに入ったのかい?」 (132)

マスオ「今日は休みだし散歩にでも行こうかなー!」

トゥルルルルルルルルルル・・・・!

マスオ「お!電話だ。ハイ、もしもし~」

サザエ「あ、マスオさん!!今すぐ私のツイッターアカウントを見て!きっと驚くわよ~」

マスオ「ツイッターかい?どれどれ・・・」

マスオ「えぇー!!フォロワーが一気に1000になってるじゃないか!いったいどうしたんだい?」

サザエ「驚くのは最新のツイートを見てからよ」

マスオ「え?どれどれ・・・」

マスオ「えぇー!!この写真はなんだい?カツオ君がコンビニのアイスケースに・・・」

サザエ「ウフフフフ。驚いたでしょ?しかも10000リツイートもされてるのよ!」

マスオ「すごいじゃないかサザエ~!でも店員さんに許可はとっているのかい?」

サザエ「大丈夫よ!今父さんと母さんに頼んでウコンの力を
一本ずつ何回も買わせてるからレジはずっと大忙しだもの!ウフフフ!」

マスオ「それなら安心だねサザエー。タラちゃんも一緒にいるのかい?」

サザエ「ウフフフフ!最新のツイートを見てマスオさん!」

マスオ「え?わかったよサザエー。スライドして更新っと」

マスオ「えぇー!!タラちゃんも冷蔵庫に入ってるのかい!?
    しかもハーゲンダッツが入ってる方の冷蔵庫じゃないか!」

サザエ「タラちゃんなら入れると思ったの!まさにピッタリだったわ!」

マスオ「すごいじゃないかサザエ~!もう1000リツイートされてるよ!」

サザエ「ウフフフフ!今日の夕食はカツオの好きなハンバーグにしようかしら」

マスオ「それは楽しみだなー!」

波平「サザエー!!!」

サザエ「どうしたの?父さんそんな大声出して」

波平「ウコンの力の在庫がもうないらしい!ワシはもう帰る!」

サザエ「そんなー!じゃあ次はおやつカルパスでも買ってちょうだい!
母さんもなんとか言ってよー!」

フネ「お父さん。いいじゃありませんか。Tポイントもたまりますし一石二鳥ですよ。」

波平「うーん・・・母さんが言うなら仕方ない!サザエ!
限度をわきまえて行動するように!!」

サザエ「ありがとう父さん。さてとそろそろカツオを出そうかしら」

ガラガラガラ・・・バコっ!!

カツオ「プハーー!涼しかった!!一家に一台置いておきたいね!」

サザエ 「馬鹿おっしゃい!いくらになると思ってるの!」

イクラ 「ハーイ!」

カツオ「うわ!イクラちゃん!いきなり下から
出てくるなんてびっくりしたよ!」

ゴゾゴソゴソ・・・ドバっ!!

ノリスケ 「こらイクラ!勝手に飛び出しちゃダメだぞ!せっかく涼んでたのに台無しだよ」

カツオ「ノリスケおじさん!!なんでこんなところに!!」

ノリスケ 「おっ!カツオ君!ひどいじゃないかー!
僕たちは朝の6時からこの中で涼んでたのに君が上に乗ってきて
出られなかったじゃないかー!」

カツオ「そうだったんだ!ごめん!ノリスケおじさん!」

ノリスケ 「あははは!いいんだよカツオ君。そのぶん十分涼めたしね!」

イクラ 「ハーイ!」

サザエ 「お騒がせな先客がいたものねー。」

一同 「わははははははははっ!!」

波平 「サザエ!カルパスもなくなったぞ!ワシは帰る!」

フネ 「サザエ。財布のほうもそろそろ
薄くなってきたしそろそろ帰りましょう。」

サザエ 「そうね!それじゃノリスケさん、
イクラちゃん!タイコさんによろしくね!」

ゴゾゴソゴソ・・・ドバっ!!

タイコ 「私もいますよ。」ニコっ

サザエ 「あら!タイコさん!」

カツオ 「やっぱり一家に一台は足りなそうだね~」

波平 「バカモーン!!調子に乗るでない!!」

カツオ 「ごめんよ父さん!冗談だって~!」

一同 「わははははははははっ!!」

その日の夜-------

一同 「いただきまーす!!」

カツオ 「姉さん!夕食ハンバーグの予定だったらしいじゃないか!」

サザエ 「あら!マスオさんバラしたのねー!
仕方ないじゃない!カルパス沢山買っちゃったんだもの!」

フネ 「カツオ。カルパスも食べやすくておいしいですよ。
お味噌汁がわりにウコンを飲みなさい。」

どぼどぼどぼ・・・(おわんに入れる音)

波平 「好き嫌いはいかんぞ!カツオ!」

ノリスケ 「そうだよカツオ君!僕も昔よく叱られたなー」ゴクゴク・・・

マスオ 「それでサザエ~。ツイッターの方はどうなったんだい?」

サザエ 「あら!あれから見てなかったわ!うふふ。
きっとすごい事になってるわよ~どれどれ・・・」

「このアカウントは凍結されています」

サザエ 「そんな~!もしや!カツオの仕業ねー!」

カツオ 「え!?知らないよ姉さん!せっかく体をはって頑張ったのに!」

ノリスケ 「あはは!アイスケースだけにアカウント凍結ってところですね!」

波平 「ノリスケー!!調子に乗るでない!!」

ノリスケ 「ひえっ!おっと!そろそろ原稿ができる時間かなー!それでは!」

サザエ 「待ちなさいカツオー!!」

カツオ 「助けてー!!ワカメもなんか言ってくれよ!!」

ワカメ 「お姉ちゃん!タラちゃんはリカちゃんの家にお泊りなの?」

サザエ 「しまった!!」

波平 「バカモーン!!息子を忘れてくる親がいるかー!!」

カツオ 「やっぱり僕は扇風機で充分かな~」

タマ 「にゃーん」


-----完------

後編

その頃コンビニでは・・・

客「ハーゲンダッツハーゲンダッツっと・・・」

客「ん?なんだこれ?」

ボトっ!!ごろごろ・・・・

客「ひっ!!人・・!?人だー!!」

店員「どうなさいました!?」

客「人!!人が冷蔵庫に!!」

店員「え!?う、うわああああ!!警察!警察に連絡を!!」

ウイーーン(自動ドアが開く音)

サザエ 「タラちゃん!!タラちゃっ・・・」

カツオ 「姉さん!!店員が警察呼んだみたいだよ!
     このまま出るのはまずいって~」

サザエ 「危機一髪だったわ~もう少し様子を見ましょう」

カツオ 「とりあえず本を立ち読みして様子を見ようよ!」

サザエ 「そうね~タラちゃんにはもう少し我慢してもらわなきゃ」

カツオ 「明日の夕飯こそはハンバーグだからね姉さん」

サザエ 「もう!一言多くなければ可愛い弟なのに!」

店員 「大丈夫かい?声聞こえるかい?」

タラオ 「・・・・・・・」

サザエ (タラちゃん・・・頑張るのよ・・・)

トゥルルルル!!

サザエ 「あら!マスオさんからだわ!!もしもし~」

マスオ 「サザエ~!!ツイッターが大変な事になってるよ~!!」

サザエ 「え~!どういうこと!?」

マスオ 「ツイッターは今タラちゃんの冷蔵庫の話題で一杯なんだ!」

マスオ 「サザエが朝カツオくんとタラちゃんの画像あげたつぶやきも
    拡散されていてもうバレるのも時間の問題かもしれないよ~!」

拡散キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

カツオ 「姉さんすごいや!!どのつぶやきもタラちゃんの話題でいっぱいだよ!」

サザエ 「もしや!あのお客の仕業ね~!ちょっとあなた!!」

客 「え!?なんですか!?」

サザエ 「勝手に写真を撮ってネットに流すなんてひどいじゃない!!」

カツオ 「ちょっと姉さん!作戦が台無しだよ~」

店員 「あなたはこのこの子のご家族の方ですか?」

サザエ 「え?あっあの・・・」

カツオ (こりゃ父さんの雷が落ちるぞ~)

ウイーーン(自動ドアが開く音)

波平 「ちょっと失礼・・」

サザエ 「父さん!!」

波平 「サザエは黙っておれ!!ワカメ!ポットを」

ワカメ 「はい!お父さん!!」

じょぼぼぼぼぼぼぼ・・・・・しゅーー・・・

サザエ 「た、タラちゃん!!?」

タラオ 「うーん・・・まだ眠いです~」

ワカメ 「良かった~!おはようタラちゃん!」

タラオ 「ワカメお姉ちゃん!なんでこんなところにいるですかー?」

サザエ 「良かったわ~!!まさに九死に一生ね~」

波平 「バカモーン!!ワカメ!ポットを」

ワカメ 「はい!お父さん!!」

じょぼぼぼぼぼぼぼ・・・・・

サザエ 「あっ!!アツッ!!熱い~!!」

波平 「お前は当分そうしておれ!!」

カツオ 「雷のほうがよっぽどマシだったね~」

波平 「バカモーン!!お前も反省しろ!ワカメ!」

じょぼぼぼぼぼぼぼ・・・・・

カツオ 「あちち!!冷めたり熱したりとんだ一日だよ~」

ピーポーピーポー・・・

カツオ 「あ!!忘れてた!!警察が来たみたいだよ姉さん!!」

サザエ 「大変~!!店員さん!どうにかならないかしら?」

店員 「ご家族の方は全員ここから動かないでください!!」

その頃磯野家では・・・

トゥるるるるるるるる!!
トゥるるるるるるるる!!
トゥるるるるるるるる!!

マスオ「サザエやつFacebookに電話番号まで載せていたから
    特定されていたずら電話が鳴り止まないじゃないか!!」

フネ 「まあ人の噂も七十五日といいますし時期収まるのを待ちましょう。」

マスオ「お母さんそんなに待てませんよ~」

トゥるるるるるるるる!!

マスオ「もう!!はい!もしもし!!」

社長 「フグタ君かい?君に聞きたい事があるんだが?」

一方コンビニ店内・・・

警察 「この子が冷蔵庫に入っていた子であなたがこの子の保護者ですか?」

サザエ 「はい・・・」

警察 「ボク?なんで冷蔵庫に入っちゃったのかな?」

タラオ 「ママに入れられたでーす!」

サザエ 「た、タラちゃん!!」

カツオ 「子供は正直だからね~」

波平 「カツオは黙っておれ!!」

警察 「君はこの写真の少年だね?」

カツオ 「え!?そのアカウントはカオリちゃんの・・・
     つぶやきに僕の名前と学校名まで書いてある!!」

警察 「磯野カツオくんだね?君も一緒に来てもらおうか」

波平 「お前も頭を冷やして来い!!」

カツオ 「そんな~」

ウイーーン(自動ドアが開く音)

マスオ「サザエー!!」

サザエ 「マスオさん!?どうしたのよそんな血相変えて~」

マスオ 「サザエがFacebookに僕の勤め先まで載せてたせいで
     今回の騒ぎが会社にばれちゃったじゃないかー!!」

サザエ 「しまったー!Facebookは想定の範囲外だったわ~」

ウイーーン(自動ドアが開く音)

フネ「お父さん!!」

波平 「か、母さん!どうしたそんな慌てて!」

フネ「今会社から電話があって今回の騒ぎの件で話があるみたいですよ」

波平 「な、なにー!?サザエ!!」

マスオ「えぇー!!お父さんの情報まで載せていたのかい?」

サザエ「痛恨のミスだったわ~」

波平 「ば、バッカモーン!!!」

崩壊キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

警察 「とりあえずご家族の方全員署の方に来ていただきますね」

カツオ 「明日の朝食はかつ丼かな~」

ワカメ 「お兄ちゃんずるい!!」

波平 「バッカモーン!!!場をわきまえろ!!」

フネ「お父さん。お店の中でみっともないですよ。」

タラオ 「ぼくパトカーの前の席に乗りたいでーす!」

マスオ 「こらこらタラちゃん走っちゃだめだよ~」

サザエ 「もうSNSは当分遠慮しておかないとね~うふふふふ!」

-----完------

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