ワカメ「わたし、バイトしたいわ。」 (74)

サザエ「だめよ、まだ早いわ。勉強を優先しなさい。」

ワカメ「早いって、私もう高校生よ!周りはみんなバイトしてるもん!」

サザエ「みんなは勉強もちゃんとして働いてるのよ?」

フネ「まあまあ、いいではありませんか。」

サザエ「母さん、、、」

フネ「ワカメ、どうしてバイトを始めようとおもったんだい?」

ワカメ「だって、もうすぐお父さんの誕生日じゃない。私、お父さんに腕時計を買ってあげたいの!」

サザエ「ワカメ、、、」

ワカメ「お願い、おかあさん、ちゃんと勉強もするから!」

フネ「うふふ、いいんじゃないかい?ちゃんと責任持って働くのよ?」

ワカメ「わかったわ!ありがとう、おかあさん!」

サザエ「働くって言っても、一体どこで働くのよ?」

ワカメ「この前駅前のコンビニの求人をみたの。そこなら通いやすいわ。」

フネ「そうかい、頑張るんだよ?」

ワカメ「うん!」

波平・マスオ「ただいまー」

ワカメ「おかえりなさい!」

マスオ「どうしたんだい?ワカメちゃん、嬉しそうな顔して。」

ワカメ「えへへ」

マスオ「へぇー、ワカメちゃんもとうとうバイト人かぁ。」

波平「働くのは構わんが、ちゃんと先輩の言うことを聞いて責任もって働くんだぞ。」

ワカメ「お父さん、お母さんと同じ事いってる」

マスオ「あははっ、気が合いますねぇwwwところでワカメちゃん、どこで働くんだい?」

ワカメ「コンビニよ?」

マスオ「コンビニ・・・いったいど、、」

波平「何処のコンビニだ?」

ワカメ「駅前よ?」

波平「駅前にも2つコンビニがあるだろう!ファミリーと、ロースン。」

ワカメ「ロースンの方よ?」

波平「なに・・・」

マスオ「お父さん・・・」

マスオ「僕もそこで働いているんだよーwww」
涛平「気が合うなぁ~」

波平「で、でもまだ働くって決まった訳じゃないだろう?」

ワカメ「ううん、さっき電話したら来週の火曜日から働くことになったわ。」

マスオ「まさかの電話面接!?」

波平「そんないい加減なところ、止めときなさい!」

ワカメ「え、でも、、、」

フネ「お父さん、さっきから一体どうされたんですか?あそこのコンビニは人手不足なので、受かったんですよ。」

波平「むぅ、、、」

フネ「さっきから一体、なにを焦っているのです?」

波平「な、なにも焦ってなどおらんぞ!」

フネ「そうですか。ならいいんですが。」

マスオ「でも、なんで急にバイトなんか、、、」

サザエ「うふふ、ワカメったらね、今度お父さんに・・・」

ワカメ「おねえちゃん!だめ!」

サザエ「はっ!」

マスオ「?どうしたんだい?」

サザエ「な、なんでもないのよ!うふふふ」(私ったら、ついうっかり。)

フネ「ふふふ。」

ごちそうさまー!



マスオ「お父さん、まずくないですか?」

波平「あぁ、よりによってロースンとはな、、、」

マスオ「しかも、来週の火曜日ですよ。」

波平「よりによって発売日とは。」

マスオ「来週はゆきえたんの特集だったのに。」

波平「仕方あるまい。火曜日までに別の店を、探そう。」

マスオ「そうですね!頑張りましょう。」

翌日の夕方。


波平「はぁ、このロースンとも、もうお別れだな。」

ウィーン ラッシャッセー

波平「お!今週の特集もなかなか・・・」

店員「おじさーんw毎週性がでますねぇ!来週はとうとう、ゆきえたんのヘアですよ!」

波平「はははっ、まあな。」

店員「おじさん?元気ありませんね?」

波平「いや、実はな。」

店員「・・・そんなことが。」

波平「ああ、だから今日は君に今までのお礼がしたくてな。」

店員「おじさん、、、」

波平「今まで、わしの為にレジに立ってくれてありがとう。お陰で恥じる事なくこの本を買えることができた。」

店員「いや、べつにあなたの為じゃねぇ」

波平「娘が、世話になるぞ。」

店員「・・・おじさん。」

中島「ってことがあったんだよ。」

カツオ「へぇ、いい年してまだエロ本なんて買ってるおじさんがいるのか。」

中島「なんかもう、ドン引きってかんじでさぁw」

カツオ「分かるわぁw俺絶対そんな大人になりたくねーもんwww」

中島「俺もだよwwwしかもそのおっさん、子供も居るらしいんだよwww」

カツオ「はぁ!?家族持ちかよw絶対そんな家に産まれたくねーわwww」

中島「でさでさ、そのおっさんの娘が、今度うちで働くことになったみたいでさぁwww」

カツオ「はははwwwマジかよ!気まずぅwww」

中島「だろぉwしかも俺と同じ、火曜日の17時からだってよwww」

カツオ「うっはwwwってか、お前、何処のコンビニで働いてんだよ?」

中島「あれ?言って無かったっけ?駅前のロースンだよ。」

カツオ「え?」

中島「え?」

カツオ「ただいまー・・・」

波平「おお、帰ったかカツオ」

カツオ「・・・」

波平「・・・」

カツオ「」スタスタスタ

波平「かつお!?カツオオ!」

波平「くっついに、、、」

マスオ「火曜日、ですね。」

波平「うむ、まずは向かいのファミリーに行ってみよう。」

マスオ「はい。」

ウィーン トゥルルルトゥルン♪トゥルルルルン

波平「おっ、左のレジの男性店員、あの人なら気軽に買えそうだな。」

波平「よーし、早速いい店を見つけたぞw灯台もと暗しってやつだ。」

花沢「お次でお待ちの方ー!こちらのレジへどうぞー」

波平「げっ、花沢さん・・・」

花沢「あらー!磯野くんのお父さんじゃなーい!」

波平「い、いやぁぁ、、、」

花沢「私が会計しますよぉー」

波平「まま、マスオくーん!」(くっ、逃げられた!)

花沢「?早くしてください、後ろ、詰まってますよ?」

波平「い、いや、」

花沢「お預かりしまーす。」ピッ

波平「あ、ああ!!」(もう、おわりだぁぁ。)

花沢「お会計、590円になりまーす。」

波平「へ?」

ウィーン アリャトッザイマシター

波平「女神だ、、、!」





中島「そろそろあのオッサンの娘が来る頃だぞぉwww」

ワカメ「ごめんなさい!遅れました!今日からお世話になる、磯野ワカメです!よろしくお願いします!」

中島「・・・ワカメ、ちゃん?」

ワカメ「あっ。」

中島「あれ、ワカメちゃんも、今日からなんだ。」

ワカメ「はい!お久しぶりです。」

中島「あぁ、うん。よろしく。」

ワカメ「よろしくお願いします」

中島「・・・あれ、もう一人さ。」

ワカメ「はい?」

中島「もうひとり、女の子来るとかって、聞いてないかな?」

ワカメ「いえ、特には・・・」

中島「そっかそっか、そうだよね、俺も聞いてない、アハハ」

ワカメ「?」

中島「そっかぁ、そういうことかぁ。うん、どっかで見たと思ったんだ。うん。」

ワカメ「あのぉ、どうかしましたか?」

中島「ん!あぁ、なんでもないよ!じゃ、レジから説明するね!」

ワカメ「ただいまぁ」

サザエ「あら、お疲れ様ご飯用意してあるわよ」

ワカメ「ありがとー!」

フネ「おや、お疲れ、どうだい?仕事の方は。」

ワカメ「うん!これからも続けて行けそうだわ」

フネ「おや、そうかい。頑張るんだよ?」

ワカメ「うん!・・・あ、そういえば、中島くんもあのロースンで働いてたの!」

カツオ「・・・」

波平「!?ww??!??」

サザエ「あら、そうだったの!?カツオ、知ってた?」

カツオ「・・・ごちそうさま。」スタスタスタ

サザエ「ちょっと!?カツオ!」

波平「はわわわ・・・」

キーンコーンカーン

花沢「それでね、磯野のお父さんが、、、」

カオリ「えー、マジ?」

中島「おい、磯野来たぞ!」

カツオ「・・・おはよう。」

中島「おはよう磯野w」

花沢「ちょっとなに笑ってんのwww」

カオリ「マジっべーわwマジっべーよw」

カツオ「・・・。」

ガタンゴトンガタンゴトン

(まじ、あんな大人やだわーw)
(もうwやめときなさいよ中島ww)
(っべー、マジっべーよwwww)

カツオ「くそっ・・・」

ドアヒラキマス、プシュー

カツオ「・・・」テクテクテク

ワカメ「あれ?おにいちゃん?」

カツオ「・・・おぉ、ワカメか。」

カツオ「これから、バイトか?」

ワカメ「うん!そうよ。」

カツオ「そっか、頑張れよ、帰りも暗いから、気をつけてな。」

ワカメ「うん!じゃーね!」タッタッタ

カツオ「・・・はぁ。」

波平「ふっふー♪今日は火曜日♪今日は火曜日♪」

ウィーン

花沢「あら、磯野くんのお父さんwwwそっか、今日は火曜日かwww」

波平「いやぁw今日もお願いしますよwwwお・ね・え・さ・まナンツッテwww 」

花沢「もぅ!やだぁwww」(うっわー、やっべー。)

キーンコーンカーン

花沢「それでね、昨日磯野くんのお父さんがセクハラ・・・」

中島「えーwマジかよやっばwww」

カオリ「っべーな!マジ、っべーな!www」

ガラガラっ

先生「ほーら、席につけー!ホームルームはじめるぞぉ。」

中島「?あれ?せんせーい磯野はぁ??」

先生「ああ、今日は体調不良で休みだ。」

花沢「はははwまじか」

中島「そりゃそうだよなー!自分の親がセクハラ変態オヤジって知れば」

花沢「ちょw中島www」

カオリ「っべーwwそれはっべーわ!」

ザワザワ
エ?ナニ?ナニ?
ウッソーキモーイ

ザワザザワ

堀川「磯野ー!」

ワカメ「あ、堀川くん、どうしたの?」

堀川「お前の兄貴のクラス、大変な事になってんぞwww」

ワカメ「え?」


花沢「それでぇ、磯野のオヤジがぁw」

クラスメイト「うわーw」

中島「はっはっはwww !?おい、変態の娘が来たぞ!」

ザワザワ
アレガイソノノ、、、
ヘンタイノ

ザワザザワ

ワカメ「なに、これ。」

ガタンゴトン

ワカメ「う、うぅぅ。」グスツ

ドアヒラキマス、プシュー

ワカメ「」トボトボ

ノリスケ「ん!?おーい!ワカメちゃーん!」

ワカメ「?あ、ノリスケさん・・・」

ノリスケ「今帰りかい?」

ワカメ「そうです。」

ノリスケ「ワカメちゃーん、聞いたよ?バイト始めたんだって!?」

ワカメ「はい・・・」

ノリスケ「そっかー!どこで働いてんの?」

ワカメ「えっと、あそこの、コンビニ・・・」

ノリスケ「ああー!ロースンね!あそこって確か、バイトは時給千円だよね!?」

ワカメ「は、はい。」

ノリスケ「うひゃー!小金持ちってわけだ!」

ノリスケ「はっはー!ものは相談なんだけどさwパチンコでまけちゃってぇwww」

ワカメ「・・・」

ノリスケ「ちょっと恵んでくださいませんか?ワカメ様ぁ。」

ワカメ「・・・」

ノリスケ「なんつってwww冗談冗談wwww 」

ワカメ「・・・いいですよ。」

ノリスケ「え?」

ワカメ「これ、通帳とキャッシュです。暗証番号は、これ。」

ノリスケ「えぇ!?本当にいいのかい?やった!」

ワカメ「いいんです。もう使い道ありませんから。」

fin.

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom