ジャン「エレン、顔にパンくずが付いてる」ヒョイッ(85)

ジャンとミカサが入れ替わったら というssです


特にカップリングはないです(ミカサ→エレンとジャン→ミカサは暗黙の了解ということで)

すいません風呂入ってました はじめます


ジャン「エレン、顔にパンくずが付いてる」ヒョイッ


アルミン「!!?」


エレン「おう、悪いな!でもジャンってこんな奴だったか?俺のこと嫌いじゃなかったのか」モグモグ


ジャン「大好き」


エレン「えっ」


アルミン「ど、どうやら違うみたいだね……ほら見てよあれ」


エレン「ん?」チラッ


ミカサ「マルコ……俺幸せだわ」モグモグ


マルコ「」



マルコ「え……っと何が?」


ミカサ「俺とミカサ入れ替わったんだよ」


マルコ「」


エレン「入れ替わったんだ……面白そうだな!」モグモグ


アルミン「軽いよエレン!!重大な問題じゃないか!!」バンッ


ジャン「そう騒がなくても大丈夫。この体も悪くない」


エレン「そうは言ってもな……慣れねぇな」モグモグ


ジャン「恐らく時間が経過すれば元に戻る。しばらくは我慢して欲しい」



エレン「一体何の根拠があるんだか……」モグモグ


アルミン「ちょ、ちょっとミk……ジャンを呼びに行って来よう!」ガタッ


エレン「俺も行くか……」ガタッ


ジャン「……」モグモグ





アルミン「えっと……ジャン」


ミカサ「何だアルミン?」


エレン「やっぱりコイツジャンだな!何か安心した」


ミカサ「何だと死に急ぎ野郎……いや、悪い!今のは忘れてくれ」



マルコ「な、何があったんだ……」モグモグ


アルミン「そうだよ!それを話して欲しいんだ!」


ミカサ「それは多分……」



10時間前


ジャン(ミカサか?もう遅い時間だが……何してんだ?)


ミカサ(……あの子居るかな)ドキドキ



ジャン(尾けてみるか……これは別にストーカーではないぞ!断じてだ!)コソコソ


ミカサ(あ、居た)パアァァ


ネコ「……」スリスリ


ジャン(どっちもかわいいな……)ドキドキ


ミカサ「今日エレンに無視された……どうしてだと思う?」ナデナデ


ネコ「うにゃぁ」ゴロゴロ


ジャン(あの野郎次会ったら膝カックンしてやる……!)ギリッ



ミカサ「誰?」クルッ


ジャン「ミ、ミカサ……俺は何も見てないからな」


ミカサ「ジャン……」


ミカサ「別に気を使ってもらわなくていい。それよりこの子撫でてみる?」


ジャン「あ、ああ……じゃあ失礼して――」ザシュッ


ネコ「フーッ!フーッ!」


ミカサ「あっ」


ジャン「こ、こいつ……」ギリッ



ミカサ「もしかしたら……ジャンの事を馬だと思ったのかも」クスッ


ジャン「そ、それはないぜミカサ……」


ミカサ「ジャン、早く手を出して」


ジャン「こ、こうか?」スッ


ミカサ「そう。このまま動かないで」ギュッ


ジャン(今なら死んでもいい///)



ミカサ「……これでよし」


ジャン(何で包帯なんか持ってんだ?)


ジャン「ありがとなミカサ」


ミカサ「この子は私の家族みたいなもの……だから家族がやったことの責任は私がとる」


ジャン「?」




エレン「は?意味わかんねぇよ!」


ミカサ「俺だってわかんねぇよ!」



マルコ「ちょっとした自慢話を聞かされただけだったね……」モグモグ


アルミン「……ありがとう。解ったよ」


ミカサ「解ったのかよ!?」


エレン「さすがだなアルミン!」


アルミン「とりあえずそのネコを探そうか。そのネコが鍵になっているはずだ」



ミカサ「普通に考えてそうだよな……ま、頑張って俺たちを戻してくれ」


エレン「イラッと来たが行くか。ジャ……ミカサなら知ってるはずだ」


アルミン「じゃあねジャン!」


ミカサ「おう!じゃあな!」


マルコ「……」


ジャン「確かに間違いない。ちなみにその子の名前はミカン」モグモグ


エレン「別にそれは聞いてねぇけど……」


アルミン「ミカサとエレンでミカンか!いい名前だね」


ジャン「それほどでも……」モグモグ


エレン「それで、そのネコはどこにいるんだ?」



ジャン「調理場の近くによくいる。少し食べ物を持っていきましょう」


アルミン「じゃあ行こうか。エレンもミカ……ジャンも行くよ!」


エレン「解ったよ。おいジャ……ミカサ!行くぞ!」


ミカサ「チッ……マルコ、行ってくる」ガタッ


マルコ「行ってらっしゃいジャ……ミカサ」モグモグ


調理場前



ミカサ(もうちょっとこの体で遊びた……イヤだめだ!消えろ煩悩消えろ煩悩……)


ミカサ「おお、このネコだ!俺を引っかきやがったのは」


アルミン「じゃあジャン、引っかかれてみて」


ミカサ「よし……行くぞ」スッ


ネコ「にゃー♪」スリスリ


ジャン「……やはり私の見た目だから懐いている」


ミカサ「おいミカサ!俺と代わってくれ!(かわいい)」ナデナデ



ジャン「……解った」スッ


ジャン「さあ引っかい――」ザシュッ


ミカサ「え~っと……これでいいんだよな?」


ジャン「恐らくは……」ダラダラ


エレン「けっこう行ったな……」


ミカサ「えっと……一応俺の体だもんな……包帯使っていいか?」ゴソゴソ


ジャン「構わない」



ミカサ「じゃあ手出してくれ」


ジャン「……」スッ


ミカサ「これでよしと」マキマキ


ジャン「ありがとう。ジャン」


ミカサ「自分に礼を言われるってのは変な気分だな……」


アルミン「さあ、ひとまず今日は一日ジャンはミカサとして、ミカサはジャンとして振舞ってね」


ジャン「解った……ぜ」


ミカサ「おう!……じゃなかったえっと……解った」



エレン「そんな感じだ!じゃあジャン!今日は一日俺と一緒だぞ!」


ミカサ「何で俺が……じゃなかった。とても嬉しい。エレン」


アルミン「ミカサよりミカサらしいって言うか……なんか積極的だね」


ジャン「チッ……ええ。じゃない……えっと……ああ」


ジャン(今日一日エレンと私 (の体)はいつも以上にくっ付いている……喜んでいいのだろうか)


ジャン「じゃあ行こう……ぜ!次は座学……だ」


アルミン「ミカサ!たどたどしいよ!」


ジャン「善処する」


アルミン「悪化したよ!?」


  座学の教室


教官「ではここ、アッカーマン君」


ミカサ(これ俺だよな……えっと……)


ジャン(これは私ではないはず……)


ミカサ「○○○です」


教官「そうだ。では次に……キルシュタイン君、解るか?」


ジャン「○○○です」


教官(あれ?何か今日あいつ目が死んでるな……何かあったのか)



アルミン「一瞬ひやひやしたよ」


ミカサ「すま……いや、申し訳ない」


エレン「そういえばジャンも頭良かったっけな」


ミカサ「アルミンに隠れてるけどな」


ジャン(チィ……平常心平常心)ギリッ


マルコ「ジャ……ミカサ、落ち着いて」


ジャン「ごめんなs……悪いマルコ」


マルコ(やりにくいなぁ……)


格闘訓練の時間



ジャン(そういえば私はエレンと一緒に寝られるんだった……嬉しい!)


クリスタ「よそ見しないでよジャン!ってあれっ!?」グルッ


クリスタ「うっ……」ドサッ


ジャン「クリスタ……立てる…か?」


クリスタ「うん、平気だよ」スクッ



ジャン「クリスタ」グイッ


クリスタ(ちょっ!?え!?何で!?近い近い!!)アセアセ


ジャン「土が服についてしまった……申し訳ない」パフパフ


クリスタ(お尻パフパフされてる……何でなんで!?)


ジャン「髪にもつい……ちまったな」ナデナデ


クリスタ「もももういいからっ!///」


ジャン「なら続きをしよう……ぜ」


クリスタ「ユ、ユミルと訓練する!!!」ダッ


ジャン「……何かまずかっただろうか……」


エレン「降参だアニ!折れる折れる!!」ジタバタ


アニ「まだだよ……女の子との喋り方を体に教えないとね」ギリギリ


ライナー(これ……今にも投げ飛ばされるんじゃねぇのか!?) ガクブル


ミカサ「ライナー、よそ見すん……しないで」


ライナー(あれ?気付いてるよな絶対)


ベルトルト(おかしい……いつもなら殺しに行かんばかりなのにな……)


ライナー「お、おう」


ミカサ「……」


アニ「ハァ……仕方ないね……」パッ


エレン「あー死ぬかと思ったぁ……」ヘチャァー


アニ「なにへちゃあってなってんだい?立ちなよ」


エレン「あ、ああ……」スクッ


エレン「次だ!アニ!」


アニ「フッ……やっぱりあんた面白いよ」ビュオッ



ジャン「アルミン……結局こうなってしまった」


アルミン「仕方ないよ。でもいまならエレンと格闘訓練できるんじゃないのかな?」


ジャン「そうしたいけど……アニの方が教え方が上手いから」


アルミン「やっぱり自分よりエレン優先なんだね」


ジャン「うん……」


アルミン(やっぱりキモいな……この見た目じゃ)



昼の食堂


エレン「なかなか板についてきてるぞ!ジャンが」モグモグ


ジャン「そうか?」


アルミン「おお、ピッタリだよ!」ズズズ


ジャン「ありがと……な!」モグモグ


アルミン「まだちょっとダメ……かな?」


エレン「さてジャンのほうは……」モグモグ


ジャン「ジャンも上手くなって来てる」


マルコ「そろそろ向こうに行ってくれないかな……」モグモグ


ミカサ「マルコ、意地悪言わないで」


マルコ「その見た目で言われると本物っぽいからやめてくれよ!」


ミカサ「ったくよ……今日一日だけだからいいだろ別に?」


マルコ「……」


マルコ「今、なんだかホッとしたよ」モグモグ


ミカサ「早くもどらねぇかな……」モグモグ

今日はここまでです

エレアニとジャン(ミカ)クリっぽいのがありましたが、特にそんな感じになるわけではないですよ



浴室



エレン「何恥ずかしがってんだよ?」ヌギヌギ


アルミン「気持ちは解るけど……今君はジャンだからね?」


ジャン「解ってる……」ヌギッ




エレン「さっさと入って寝ようぜ?明日になったら戻ってるだろうしさ」ゴソゴソ


ジャン(エレンとお風呂、エレンと添い寝……あの子には感謝する…!ありがとうミカン!!)


ジャン「……///」


アルミン「何赤くなっているんだ!?ホモと思われるよ!」


ジャン「わ、悪い……」トボトボ



ミカサ「……」ヌギヌギ


ミカサ(胸が重いし……何より筋肉が半端じゃねぇな……俺ももっと鍛えねぇと)ゴソゴソ


ユミル「何だよジャンの奴……ミカサのことは諦めたのか?」ヌギヌギ


クリスタ「ど、どうかな……解らないけど……」


ミカサ「どうしたん……の?」


ユミル「ジャンの奴クリスタに色目使い始めたんだってよ!ったくあの馬面が……」ギリッ


ミカサ(ミカサの奴何しやがったんだ?詳しく聞かねぇと……)



ミカサ「ぐ、具体的に言うと?」ゴソゴソ


クリスタ「あのね……」


ユミル「やめろ!!聞きたくねぇ!!」


クリスタ「えっと……私……格闘訓練で倒されちゃったの」


クリスタ「その時ジャンが服に付いた土を払ってくれたの」


ミカサ(冷静に聞いてるけど、全裸の美少女が居るんだよな……○○○付いてなくてよかった)


クリスタ「そこまでは良かったんだけど、お互いすごく近かったしその…えっと……」


ミカサ「勘違いしてしまう……という訳」



クリスタ「う、うん……」モジモジ


ユミル「ったくクリスタはちょれーな!そんなので落ちるとは情けねぇ」ゴソゴソ


クリスタ「そっ、それだけじゃない!!……けど言えない」


ユミル「いや言わなくていいからな?」ガラッ


ミカサ「……」ガラッ


クリスタ「……別に落ちてないけどね?」ピシャッ


ミカサ「解った」ペタペタ


クリスタ「……」ペタペタ

男湯


ジャン「これはすごい。シャンプーの量が違う」ワシャワシャ


アルミン「ジャンは髪が特に短いからね」ゴシゴシ


エレン「ハハ、はしゃいでるミカサなんて何年振りだろうな……」ジーン


アルミン「僕も何だか懐かしい気分だよ……」ジーン



ジャン「この刈上げてる部分の感触は癖になる」ジョリジョリ


エレン「まあ見た目はジャンだが……な」


アルミン「ハシャイでるジャンもあまり見れないけどね……でもちょっと複雑だ」バシャー


ライナー「最近あいつら仲いいな。いや今日からか?」


ベルトルト「そうだよね……」


コニー「そうか?いつも通りじゃねぇのか?」


マルコ「コニー……」


女湯



ミカサ(……確かミカサは十分洗ってから浸かる派だったな……)ワシャワシャ


ミカサ(体を洗うときは力は入れちゃダメだとか言ってたな……)ナデナデ


ミカサ(後は特にやるべきことはねぇか……まあ化粧水とかも本当は必要なんだろうけどな)バシャー


ミカサ(そんなの貴族でもねぇ限り持ってねぇか……)チャプン


クリスタ「ミカサ?何か今日は静かだね」スィ~



ミカサ「エレンに固いと言われた」ブクブクブク


クリスタ「そ、そうなんだ……ごめん」


ミカサ「嘘」


クリスタ「えっ?」


ミカサ「冗談だから気にしなくていい」


クリスタ「じょ、冗談言ったの?ミカサが?」



ミカサ「……」


クリスタ「珍しい……っていうか初めてだよ?」


ミカサ(ここまで俺のイメージどおりだったとは……)


ミカサ「私だって……冗談くらい……言う」


クリスタ「ご、ごめん……」


ユミル湯



ユミル「くぅーww疲れましたwww」バシャー


キースの声「いつもであろう……」


ユミル「教官!変な事言わないで下さい!」


キースの声「ヒゲは剃っておけ……」


ユミル「生えてません!!」


キースの声「そ、そうか……ならよい」


ユミル「本気で驚いたみたいな口調にならないで下さいよ!!」




男湯


ジャン「エレンのは大きい方?」


アルミン「い、いきなり何を言い出すんだよ!?」バシャッ


ジャン「コンプレックスになっていないか気になる」


アルミン「えっ?」


ジャン「私しか使う相手は居ないから」


アルミン「そ、そうだね」


ジャン「そう」


アルミン「えっと……まあ普通サイズじゃないかな?18センチくらいだよ」


ジャン「18.172cm」


アルミン「えっ」


ジャン「その情報は正確ではない」


アルミン「……測ったんだ」


ジャン「……」


アルミン「……」



女子寮、寝室



ミカサ(女子寮は初めて入るが……あんまり男子の部屋と変わらないな)キョロキョロ


ミカサ(ミカサに色々聞いておいてよかった……ベッドはここだったな)ポスッ


ミカサ(えっと……これは何だ?……いつも巻いてるマフラーか)スッ


ミカサ(なにか事情があるんだろうな……俺には想像もつかねぇ様な何かが)ドサッ


ミカサ(何だこれ?……日記か。すげぇな、もう6年もつけてる。俺ならすぐ投げ出しちまうな……ん!?)ペラッ


ミカサ(両親を殺した強盗をエレンが……殺しただって!?そして残りの一人をミカサ自分で殺した……とか書いてあるぞ)ペラッ


ミカサ(……その時にエレンに巻いてもらったのがこの……マフラー……)ギュッ

ヨーロッパですからね

ミカサ(何でお前はそこまで出来るんだよ!?会った事もない他人のためにお前は何でそこまで出来るんだよ……)


ミカサ(ライバル心燃やしてた俺がバカみてぇじゃねぇかよ!……こんなの勝てるわけねぇよ)


ミカサ(……俺の負け、か……最悪の気分だなオイ……)


ミカサ(……寝よう)ゴロッ


ミカサ「……zzz」


サシャ「ミカサもう寝ちゃいましたね」


ユミル「……確かに早いな」


クリスタ「そういえば今日はちょっと暗い感じだったし……何かあったのかな?」


サシャ「エレンに無視されたとか?」


ユミル「それは昨日言ってたじゃねぇか……」



男子寮寝室



ジャン「エレン……」ギュウゥゥ


エレン「そうがっつくなって……」


ジャン「本当に……久しぶりだから……申し訳ないとは思っている」モゾモゾ


アルミン(本当に気持ち悪いよ……)


マルコ(キッツいなこれ……吐きそう)ウップ


エレン「おやすみミカサ……」ギュッ


ジャン「……おやすみ」ギュゥゥゥ


アルミン「……zzz」




女子寮寝室




ミカサ「ん……」ムクッ


ミカサ(一番先に寝たせいか、一番先に起きた……) ゴソゴソ


ミカサ(……ということはやっぱり……まだ戻ってないのか) テクテク




洗面所




ミカサ「……」ガッシュガッシュ


ミカサ(やっぱり戻ってない……さてどうしたら良いのか……)シャコシャコ


ミカサ(もしかしてネコは関係ねぇのか?だとしたらどうしようもねぇが……)ガラガラ


ミカサ「……」ペッ




男子寮寝室




ジャン(どうやら戻ってないみたい……でも)ムクッ


ジャン(戻らなくてもいいとすら……思えてくる)ゴソゴソ


ジャン(エレン、アルミン。今私は幸せ)ガチャッ


洗面所



ジャン「ジャンも一緒なの?」シャコシャコ


ミカサ「まあな……なあミカサ」シャコシャコ


ジャン「何?」


ミカサ「悪いけど……俺あんまり戻りたくねぇな」シャコシャコ


ジャン「……私も」シャコシャコ



ミカサ「お前もエレンとアルミンと一緒にいられる時間が増えて嬉しいんだろ?」


ジャン「……ええ」シャコシャコ


ミカサ「……ところで」


ジャン「何?」


ミカサ「……トイレを指導してくれ」


ジャン「……そ、それなら……私も」


男子トイレ




ミカサ「えっと……座ってするときは気持ち抑え気味で」


ジャン「解った」ジョーロジョーロ


ジャン「なるほど。結構邪魔」


ジャン「次はあなたの番」


ミカサ「……」スチャッ



ミカサ「えっと……座ってするのは勿論だが……前から後ろに拭くんだよな?」


ジャン「後ろから拭くというのは、後ろの方の汚れを塗りつけることに他ならない」


ミカサ「なるほど……」フキフキ


ジャン「本当は他にもあるのだけれど、今はいい」ジャバー


ミカサ「そうか……」ジャバー


朝の食堂



アルミン「やっぱり戻ってないのかい?」モグモグ


ミカサ「やっぱりってお前……」


アルミン「えっと……ジャンが入ってるミカサが引っかかれないとダメなのかなって」モグモグ


ミカサ「そうならそうと早く言ってくれよ全く……」モグモグ


エレン「いくらアルミンでもそんなの解るわけないだろうが!無茶言うな」


ミカサ「グッ……ああそうだな」

アルミン「どうやらもう一度引っかかれる必要があるみたいだね」


ジャン「……ならもう一度引っかかれてみよう」


マルコ「……」


アルミン「本当にいいんだね?戻っても」


ジャン「この体ではエレンを守りきることは難しい」


アルミン「エレンと一緒にいる時間が減っても?」


ジャン「い、今まで我慢できていたのだから問題ない」モグモグ


アルミン「……解った。じゃあねマルコ」


マルコ「ああ。戻れるといいね」モグモグ


ジャン「それじゃあ」ガタッ


調理場裏



ジャン「今までジャンには迷惑をかけた」


ミカサ「気にすんなって。俺も楽しかったぜ」


アルミン「えっと……まだ居るのかな?」


ジャン「居た」スッ


ミカサ「早く俺を引っかいてくれ!それでもう終わりにしてくれ」スッ



ネコ「……」


アルミン「……」ゴクリ


ネコ「……」ザシュッ


ミカサ「これで良いのか……なと」ゴソゴソ


ミカサ「あっ」


アルミン「どうしたの?」


ジャン「何かあったのかい?」



ミカサ「……あの時……」


ジャン「あの時?」


アルミン「早く説明してくれ!」


ミカサ「消毒してくれなかったか?」


ジャン「確かにした……でもそれが関係あるの?」


ミカサ「これ……」スッ


ジャン「私が持っている消毒薬」


アルミン「僕も見覚えがあるよ」



ミカサ「これ以外にもう一個ポケットに入ってたんだが……」スッ


ジャン「……見覚えがない」


アルミン「ま、まさかそれが入れ替わった原因なんじゃないか!?」


ミカサ「こ、これを着けてみるぞ……」ポチャッ


アルミン「でもそれじゃミカサとジャンが入れ替わった説明が付かないよ!」


ミカサ「アルミン、事実人が入れ替わるという現象が起きたんだぜ?」


ジャン「確か……ネコを触った後は消毒液で手を洗った」


アルミン「そうか!兵士に生傷はつき物だ。もしかしたら傷口から入ったのかもね……」



ミカサ「これで色々と謎は解けたな」


ジャン「……」ヌリヌリ


アルミン「あ、一定時間くっ付いてないとダメかもしれないからちょっと手握ってて」


ミカサ「は?」


アルミン「これも現場を再現するためだよ!」


ミカサ「何が楽しくて自分と手を繋ぐんだよったく……」ギュッ


ジャン「……」


アルミン「じゃあね!」タッタッタッタ


ミカサ「じゃあね!じゃねぇよ!!」



ジャン「……ジャン」


ミカサ「……なんだよ」


ジャン「本当は戻りたくない……」


ミカサ「何だよこの期に及んで……」


ジャン「戻ってしまったらもう……エレンとアルミンと一緒にお風呂に入ったり、一緒に眠ったり出来ない」


ミカサ「……」



ミカサ「……」


ジャン「戻れるのは嬉しいけど……でもそれ以上に私は……!」ジワァ


コニー「おい見てみろよ!!ジャンが泣いてるぞ!!」


サシャ「本当ですね……遂に振られたんでしょうか」


ミカサ「オイ……泣くなよ……」アセアセ


ジャン「うっ……うっ……」


ミカサ「えっと……その……」アセアセ



アルミン「あっ!二人とも!ダメじゃないか手を離しちゃ!」タッタッタッタ


ミカサ「アルミン……」


ミカサ(助かった……)


アルミン「……事情は大体解ったよ。泣き止むまでは一人にしてあげよう」


ミカサ「ご、ごめんな……」


ジャン「……」

今日はここまでにします

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