苗木「どういうこと?」
モノクマ「どういうこともなにも、そのままだよ。オマエラったら馴れ合いばかりで、全然コロシアイしないんだもん。つまらないからルールを変えて、ポイント制にする事にしたんだ」
十神「そのポイント制とやらについて詳しく教えろ」
モノクマ「それを今から説明するんでしょうが!……これだからゆとり世代は怖いよね」
十神「余計な御託は良い!」
モノクマ「……モブは無視して、オマエラ皆、コロシアイ生活のルールは覚えてますか?」
朝日奈「皆にバレずに誰かを殺した一人だけが外に出られる……だよね?」
モノクマ「ピンポーン、正解!見掛けに寄らず、キチンと脳にも栄養が回ってるみたいだね!」
朝日奈「どういう意味よ、それ!」
さくら「朝日奈……、今は黙って話を聞いておけ」
モノクマ「これからはそのルールを少し改変して、以下のようにすることにしたのです!」バサッ
〈コロシアイ生活ルール・改〉
・ポイントが合計100以上貯まった人はその時点で卒業出来ます(先着一名様)
・それ以外の人は今まで通り、全員オシオキです
・3日目の朝、1ポイントも入手していない人にはオシオキ(死)が待っています
・お互いの同意の上でのポイントのやり取りはルール上アリとします
【ポイント獲得項目一覧】
・自分がクロだとバレずに誰かを殺す(100ポイント)
・相手の心をズタズタにする一言を放つ(80ポイント)
・唐突な暴力(30ポイント)
・異性のお風呂を覗く(5ポイント)
・「外に出よう」と作戦を立てる(-30ポイント)
・カメラなど、備品に手を加える(-50ポイント)
・モノクマに暴力を振るう(-100000ポイント。この時点で挽回は不可能と見なし、即刻オシオキ)
モノクマ「……というワケで、ボクからは以上です。それではみんな、頑張ってよねー」ドロンッ
苗木「あ、ちょっ、モノクマ……!」
セレス「ポイント制……ですか」
十神「俺達は今まで以上に…疑心暗鬼になりながら生活しなくてはならない、というワケだ……」フッ
葉隠「いやぁ~、なんだかワケわかんねぇことになっちまったべ」
腐川「でもコレ……皆でポイントを分け合いながら暮らしていけば、全員無事に過ごせるんじゃないの……?」
十神「お前は本当に頭の回転の鈍い奴だな」
腐川「え……?」
十神「俺達はコロシアイを強制されなくなった代わりに、ポイントに縛られ自由な行動が出来ない。外に出る為の作戦会議すらもポイント減点の対象だ」
霧切「そもそも、「ポイントを分け合える」とは言うものの、一人でもライバルを潰したいこの状況で全員が協力してくれるとは思えないわ……」
腐川「ぐぬぬ……」
桑田「結局、騙し騙されやっていかなきゃなんねーってことだな」
石丸「あぁーーー!僕は一体、どうすれば良いんだぁーーー!」
山田「まぁまぁみなさん落ち着いて……。このゲームには……必勝法がある」
桑田「マ、マジかよ!」
大和田「教えてくれ!」
山田「このゲームの攻略法、それはズバリ……!男子チームAと女子チームBに別れ、お風呂を覗き合う作業に徹することなのです!」キリッ
・・・・
大和田「……お前それ、完全なエロ目的だろ」
山田「ちちちち、違いますぞ!これは穴の無い完全な理論であり……」
桑田「下心見え見えなんだよっ!」
霧切「それに、さっきも言ったように「皆で協力」なんて理想論は無駄よ。卒業出来るのは一人だけなんだから」
十神「この時点で既に、「誰が一番初めに抜け駆け出来るか」という“フライング・ゲーム”が始まっているというワケだ……」フッ
朝日奈「山田、完璧に論破されちゃったね……」
山田「完全な理論にも穴はあるんだよな……」ブツブツ
桑田「なんか流れで誤魔化してるけど、“フライング・ゲーム”も中々ダサかったぞ」
苗木(……十神君の言うとおり、駆け引きはもう、始まっている。僕も何か行動を起こすべきだろうか……?)>>20
とりあえず風呂をのぞく
苗木(よし、ここはとりあえずお風呂を覗こう!みんな疑心暗鬼になって張り詰めてるし、ここは気分転換と目の保養も兼ねて、お風呂を覗くのが一番だよ!ついでにポイントもゲット出来るしね!)
さくら「どうした……苗木よ」
苗木「えっ、なにかな、大神さん。僕の顔にゴミでも付いてる?」
さくら「いや……ただ、なにか考え込んでいるように見えたのでな」
苗木「アハハ、やっぱり大神さんは勘が鋭いや。……実は、みんなでお風呂を覗き合うのはどうかな、って考えててね……」
十神「俺と霧切の話を聞いていたのか?皆で協力などと……」
霧切「いえ、案外良いアイディアかも知れないわ……」
十神「なっ、なにぃ⁉」
セレス「わたくしもそれに賛成ですわ。あくまでもわたしの主張は“適応”。まずは皆さん全員でポイントを所持し、焦りから来る衝動殺人を回避すべきだと考えますわ……」
舞園「私も同感です!」
十神「……」
霧切「さぁ、行きましょうか。……ただし、苗木君以外の生徒の覗きは厳禁よ」
桑田「なっ!」
大和田「なんだ、そりゃぁ⁉」
山田「あんまりですぞぉぉおお」
舞園「まぁ、当たり前ですね」
セレス「当然ですわ」
十神「ぜ、全員でポイントがどうこうと言っていた気がするが……」
苗木、舞園、霧切、セレス、朝日奈、大神 5ポイントゲット!
(腐川は「白夜様以外に裸体は晒さない」と協力拒否、不二咲、江ノ島は謎の拒否)
二日目 朝
苗木(とりあえず、僕と一部の女子は明日までポイントを気にせず過ごせるけど……これからどうしようか)
コンコン
苗木「あ、今開けるよ!」ガチャッ
十神「フン……」ニヤニヤ
苗木「十神君!……どうしたの?」
十神「苗木。悪いがこのゲーム、俺の一抜けであっさりと終わってしまいそうだ……」フッ
苗木「えっ⁉」
十神「今朝方、腐川にこれ以上無いほどの罵声を浴びせてきた。……これで80ポイントは固いだろう。後は適当に女子風呂を覗くなりしていればゲーム終了だ」
モノクマ「うぷぷぷぷ。十神クン、残念~!」
苗木「もっ、モノクマ⁉いつのまに!」
十神「……どういうことだ、ガラクタ」
モノクマ「あの腐りに腐ってる腐川さんが“白夜様”に罵声を浴びせられて絶望するワケないじゃん。むしろ、「ご褒美」と言わんばかりにはしゃぎ回っちゃってるよ。案外、さっさと殺人でもして、一番乗りで卒業しちゃうかもね」
十神「なっ、なにィ⁉」
苗木「……完全に逆効果だったみたいだね」
腐川「びゃびゃびゃ、白夜様ぁ~!」ドタドタドタ
苗木「うわぁっ!(凄い勢いで廊下を走って来たぞ……)」
腐川「白夜様、一緒にお風呂に入りましょう!ね、そうしましょうよ!」アヘアヘアヘ
十神「……少し黙れ」
腐川「ハィィ……」
十神、腐川 5ポイントゲット!
一方、その頃……
大和田「お願いだぁぁぁあああ‼」ドンッ
不二咲「え……」
山田「不二咲殿ぉぉぉおおおお‼」ガシッ
不二咲「え、え……」
桑田「俺達に風呂を……」ギュッ
不二咲「え、え、え……」
葉隠「覗かせてくれだべぇぇええ‼」バッ
不二咲「えぇーーーッ⁉」
石丸「不二咲クンッ……僕からも頼む!どうか僕らにお風呂を覗かせてくれぇッ!」グイグイ
不二咲「ど、どんなに頼まれても無理だよぅ……」
石丸「何故だッ、何故なんだ不二咲クン!僕らはこうして土下座までしているのにッ!」
桑田「どうせ、俺達が死ねば自分は助かるって魂胆なんだろォ⁉」
山田「ふ、不二咲タンに限ってそんなことは……」
大和田「でもよ、協力してくれねーってことは……なんかあるんだろ?」
不二咲「う、ウン……。」
大和田「確かに男に裸を見せるのは恥ずかしいかも知れねぇ。だけどよ、“裸の付き合い”って言葉があるように、そこから生まれる友情もあるんじゃねーか?」
不二咲「協力したいのは山々なんだけど……その、無理なんだ」
山田「無理?」
不二咲「確か、モノクマのルールでは「異性のお風呂を覗くと30ポイント」……だったよね?」
大和田「あぁ」
桑田「なんの問題もねーじゃねーか」
不二咲「それが……ゴメンね?僕、男なんだ……」
石丸「なッ……!」
山田「なんですとぉぉぉおおおお⁉」
大和田「わっ、悪い冗談はやめろよ不二咲!お前はどっからどう見ても……」
不二咲「そ、それがね……」チラッ
桑田「⁉」
石丸「タ、タマがある……ッ!チンもだッ‼」
不二咲「ウン。だから、みんなに協力は……出来ない」
大和田「そ、そうだったのか。悪ィな……」
山田「つまり、不二咲タンは不二咲キュンだった、という事ですな」フムフム
葉隠「なんでお前、そんな冷静なんだべ……」
山田「不二咲キュンにも穴はあるんだよな……」ボソボソ
桑田「お前、またそれかよ……」
ポイントミス
異性のお風呂を覗く30→5
>>30
山田はふじさきのこと「ちひろタン」ってよんでるはず
2章の特訓イベントのときにさくらちゃんが我が・・・ってときに
「ちひろタンが壊れちゃうーーー」っていってる。
二日目 夜
大和田「おう、苗木……ちょっとツラ貸せや」
苗木「な、なにかな、大和田クン……(オーラが恐ろしいよ!)」
大和田「よし、ここなら誰もいねぇな。……実はな、苗木……」
苗木「ウ、ウン」
大和田「今日の昼、十神と腐川が風呂に入ってたらしいんだわ」
苗木「へ、へぇ(腐川さんが十神君を引きずってお風呂場に向かって行ったところまでは僕も見たな……)」
大和田「それを兄弟や桑田達が偶然見ちまったんだってよ」
苗木「そ、そうなんだ……アハハ」
大和田「……で、確かめたらやっぱり、ポイントをゲットした扱いになってるらしいんだ。……ここからが本題だがよ」
苗木(い、イヤな予感がするぞ)
大和田「そん時俺はデケェのをしててよ、実は俺だけ、まだポイントが0なんだよ……っつーワケで」
苗木(まさか……)ドクドクドク
大和田「苗木ぃい……一発殴らせろや……」
苗木(や、やっぱりだーーーー‼)
>>41
指摘サンクス。次回から訂正します
大和田「恨むなよ、苗木ィィイイイ‼」ブンッ
苗木「ひ、ひぃ!」
「そこまでですわ‼」バッ
大和田「お前は……」
苗木「セ、セレスさん!」
セレス「夕食の時間になっても苗木君が食堂に居ないので、心配になって探しにきたのですが……これは?」
大和田「俺は今、ちっとだけ焦ってんだ……。なんせこのまま明日を迎えたら、俺はモノクマにオシオキされちまうんだからなァ」
セレス「なるほど……わたくしが一番恐れていた“衝動殺人”ですわね」
苗木「さ、殺人って程でも無いと思うけど……」
セレス「それで……大和田君?どうするのですか?……そのまま拳を振り下ろしても構いませんのよ?」
大和田「……チッ、俺は女は殴らねーよ」スッ
セレス「フフフ……良いでしょう、わたくしのポイントを1つ分、差し上げますわ」
大和田「いッ、良いのか⁉」
セレス「ええ、ご遠慮なさらずにどうぞ。……ただし」
セレス「こちとら今すぐ苗木君と二人っきりになりたいんだからさっさとどっか行けやビチグソがァァァァッ‼」
大和田「オッ、オウ!サンキューな!」ダッダッダダッ
苗木「ありがとうセレスさん……助かったよ」
セレス「フフ、礼には及びませんわ……」
モノクマ「良いねぇ、ラブコメだねぇ。もっとそういうの頂戴よ!さっきなんかボク、男が男に下半身を露出している画をずっと見せ付けられてたんだから!」
苗木「し、知らないよ……」
セレス「それでモノクマ、今回はどう言った件で……?」
モノクマ「……非常に残念なコトに、ついに殺人が起きてしまったかも知れないのです」
苗木「なっ、なんだって⁉」
セレス「そっ、それは本当なのですか……?」
モノクマ「実はまだ、ボクにも分からないんだけどね。犯人のヤロウ、アレだけダメだって言ったのに、監視カメラを破壊しやがったんだ。現場を見てみないことには、何とも言えません」
苗木「げ、現場は……?」
モノクマ「更衣室前です!」
セレス「っ、急ぎましょう!」ダダダッ
二日目 夜「更衣室前」
苗木「え……江ノ島……さん?」
セレス「……亡くなって、いるのですか?」
さくら「我々には分からぬが、十神と霧切が調査をした結果……死んでいる、らしいな……」
苗木「う、うわぁぁああああ‼」
舞園「……」
朝日奈「苗木……」
十神「……苗木、こっちに来い」
苗木「と、十神君……」
十神「いいか、苗木……よく聞け。江ノ島には“俺と霧切しか触れていない”。つまり、他の奴らは現場検証をロクに行っていないというワケだ」コソコソ
苗木「……」
十神「良いか、苗木……全ては学級裁判に掛かっている。そこで全てを明らかにするんだ……」コソコソ
苗木「……うん」
十神「さぁ、モノクマ!さっさと学級裁判を始めろ!」
モノクマ「……」
大和田「……ん?」
霧切「モノクマ、どうしたの?」
モノクマ「……こんな裁判、認められないよ!だって、だって……」
十神「どうした?お望みの殺人が起きたんだ。……さっさと学級裁判を開くんだな!」
モノクマ「……分かりました。では、直ちに学級裁判を開始します!」
葉隠「たっ、直ちにって……!こっちはロクに捜査も出来てねーべ!」
モノクマ「お前らにそんな時間は与えません!さぁ、早く行った行った!」
石丸「モノクマ!これではフェアではないではないかッ!正々堂々、もっと我々に捜査時間を与えてくれぇ‼」
霧切「その必要はないわ。……さぁ、モノクマ」
十神「さっさと行くぞ」
モノクマ「……」
苗木(ついに……ついに「学級裁判」が始まる……)
桑田「実際、学級裁判ってどんなコトするんだろうな……?」
舞園「存在自体は聞かされていましたけど、今まで殺人が起きなかったので実際に体験するのはこれが初めてですよね……」
苗木(初めての……学級裁判。十神君はここで全てが明らかになる、って言ってるけど……)
ガシャンッッ!
十神「着いたな」
苗木「…………よし、行こう!」
二日目 深夜「学級裁判」
コトダマ
「コロシアイ生活ルール・改」
「セレスのポイント」
「破壊された監視カメラ」
ーーー裁判、開始ーーー
石丸「今回の議題は……」
さくら「江ノ島の死、についてだな……」
葉隠「ズバリ!犯人は……見当も付かないべ」
朝日奈「はぁ~……」
苗木(今の討論におかしなところは無かったかな……?)
石丸「今回の議題は……」
さくら「江ノ島の死、についてだな……」
葉隠「ズバリ!犯人は……【見当も付かないべ】」
それは違うよ!!
、 , ´ ̄ ̄\___, ヘ、
\ 厂\  ̄ ̄ ̄\ . : : : :/. : : : . .
\_丿 ヽ ヽ / ̄ . : : : : : : : : : : : : : . .
ヽ、 ,.ヘ | \ _/ / . : : : : / /. : : : : : : . .
、__,二二.、_丿 l ∧ \  ̄ ̄厂. : : : / .:ト /. : : . \ : : : : : : . \
,-、_, ヘ / / \ \_, / . : : :/ /: :| /∠二、: . \: : : .\: : .\
ー⌒ヽ_丿/ /──ヘ\ 匸_l :/:/ 、 : |:∨/⌒ヽ 厂ヽ: . \: : : .\'⌒
,-、_, ヘ/ /ー ⌒ ー丿ハ 〉 ┐|/ //.:.∧: |ノイ、'__ノ / ∨'⌒〉\: : .\
ー⌒ヽ__丿厂 ̄ ̄ ̄ ′∟/ / / |: .:/ ∨ ′ ヽイ: : .卜: : : .\
〈 卜-ヘハ lコ lコ lコ 厂 / /─ヘ.┬;≧=、 _ ∧: : ノ\厂 ̄`
┌ | | | 「| 「l 「| | / / 厂〉 |人|人'丿、 /´厂ヽ / ヽヘ、___
」 L」 | l | 凵 凵 | |ノ /|└┘/ ∧: :\ └イノ⌒| / ///////
^⌒ ー′ ̄ L.」 ー' ⌒/ / ∨'⌒> 、V__.ノ / ///////
 ̄ ` - イ ///////
苗木「葉隠君、ちょっと待ってよ。犯人はまだ分からないけど、動機ならなんとなく分かるんじゃないかな……?」
葉隠「え、あっ、あー」
苗木「……これだよ。モノクマが昨日発表した“コロシアイ生活ルール・改”。これによれば、「3日目の朝、1ポイントも入手していない人にはオシオキ(死)が待っています」…ってことらしいんだ。……つまり犯人は、犯行当時にポイントが0だった人、ってことじゃないかな?」
葉隠「あぁっ!」
朝日奈「確かに、二日目の夜にポイントが0だったら焦っちゃうよね!」
セレス「それに、夜時間になってしまえば死体が発見されることもなく……現場工作も容易に行えますわ」
山田「アリバイが作り易い夜時間の直前に殺害、その後現場工作を働き100ポイントゲット……というのが犯人のシナリオだと思われますな」
舞園「つまり……ポイントが0だった人を調べれば良いんですよね?」
桑田「……あっ!それなら大和田だ!お前、一人だけポイント0で焦ってたじゃねーか‼」
大和田「なっ、なんだとぉ~⁉」
苗木(今の討論におかしなところは無かったかな……?)
朝日奈「確かに、二日目の夜にポイントが0だったら焦っちゃうよね!」
セレス「それに、夜時間になってしまえば死体が発見されることもなく……現場工作も容易に行えますわ」
山田「アリバイが作り易い夜時間の直前に殺害、その後現場工作を働き100ポイントゲット……というのが犯人のシナリオだと思われますな」
舞園「つまり……ポイントが0だった人を調べれば良いんですよね?」
桑田「……あっ!それなら大和田だ!お前、【一人だけポイント0で焦ってたじゃねーか‼】」
それは違うよ!!
、 , ´ ̄ ̄\___, ヘ、
\ 厂\  ̄ ̄ ̄\ . : : : :/. : : : . .
\_丿 ヽ ヽ / ̄ . : : : : : : : : : : : : : . .
ヽ、 ,.ヘ | \ _/ / . : : : : / /. : : : : : : . .
、__,二二.、_丿 l ∧ \  ̄ ̄厂. : : : / .:ト /. : : . \ : : : : : : . \
,-、_, ヘ / / \ \_, / . : : :/ /: :| /∠二、: . \: : : .\: : .\
ー⌒ヽ_丿/ /──ヘ\ 匸_l :/:/ 、 : |:∨/⌒ヽ 厂ヽ: . \: : : .\'⌒
,-、_, ヘ/ /ー ⌒ ー丿ハ 〉 ┐|/ //.:.∧: |ノイ、'__ノ / ∨'⌒〉\: : .\
ー⌒ヽ__丿厂 ̄ ̄ ̄ ′∟/ / / |: .:/ ∨ ′ ヽイ: : .卜: : : .\
〈 卜-ヘハ lコ lコ lコ 厂 / /─ヘ.┬;≧=、 _ ∧: : ノ\厂 ̄`
┌ | | | 「| 「l 「| | / / 厂〉 |人|人'丿、 /´厂ヽ / ヽヘ、___
」 L」 | l | 凵 凵 | |ノ /|└┘/ ∧: :\ └イノ⌒| / ///////
^⌒ ー′ ̄ L.」 ー' ⌒/ / ∨'⌒> 、V__.ノ / ///////
 ̄ ` - イ ///////
苗木「違うんだ、桑田君。大和田君は殺人事件発生の直前に“セレスさんにポイントを分けてもらっていた”んだ」
桑田「マジか!」
大和田「あぁ、確かだ」
セレス「ルール上、ポイントを分け与えるのは禁止されていない、との事でしたから……」
苗木「これで大和田君の動機は否定されるよね。……それに、セレスさんが大和田君を追いやった直後にモノクマから殺人の連絡があったんだ。あそこから現場までは、どんなに急いでも10分は掛かる……つまり、大和田君には犯行は不可能だったんだ!」
桑田「なるほどなー」
不二咲「じゃ、じゃあ……ポイントが0の人って?」
霧切「初日は苗木君、舞園さん、セレスさん、朝日奈さん、大神さん……そして私が5ポイントを獲得したわ」
十神「そして今日、俺と腐川が共に5ポイントを手に入れたな」
石丸「同じ頃、我々も5ポイントを入手したぞ!」
腐川「わ、私と白夜様のお風呂を覗いたんでしょ……ケダモノ!」
朝日奈「えー、二人ってそういう関係なの……って、アレ?0ポイントの人がいないじゃん!」
苗木(今の討論におかしなところは無かったかな……?)
不二咲「じゃ、じゃあ……ポイントが0の人って?」
霧切「初日は苗木君、舞園さん、セレスさん、朝日奈さん、大神さん……そして私が5ポイントを獲得したわ」
十神「そして今日、俺と腐川が共に5ポイントを手に入れたな」
石丸「同じ頃、我々も5ポイントを入手したぞ!」
腐川「わ、私と白夜様のお風呂を覗いたんでしょ……ケダモノ!」
朝日奈「えー、二人ってそういう関係なの……って、アレ?【0ポイントの人がいないじゃん!】」
それは違うよ!!
、 , ´ ̄ ̄\___, ヘ、
\ 厂\  ̄ ̄ ̄\ . : : : :/. : : : . .
\_丿 ヽ ヽ / ̄ . : : : : : : : : : : : : : . .
ヽ、 ,.ヘ | \ _/ / . : : : : / /. : : : : : : . .
、__,二二.、_丿 l ∧ \  ̄ ̄厂. : : : / .:ト /. : : . \ : : : : : : . \
,-、_, ヘ / / \ \_, / . : : :/ /: :| /∠二、: . \: : : .\: : .\
ー⌒ヽ_丿/ /──ヘ\ 匸_l :/:/ 、 : |:∨/⌒ヽ 厂ヽ: . \: : : .\'⌒
,-、_, ヘ/ /ー ⌒ ー丿ハ 〉 ┐|/ //.:.∧: |ノイ、'__ノ / ∨'⌒〉\: : .\
ー⌒ヽ__丿厂 ̄ ̄ ̄ ′∟/ / / |: .:/ ∨ ′ ヽイ: : .卜: : : .\
〈 卜-ヘハ lコ lコ lコ 厂 / /─ヘ.┬;≧=、 _ ∧: : ノ\厂 ̄`
┌ | | | 「| 「l 「| | / / 厂〉 |人|人'丿、 /´厂ヽ / ヽヘ、___
」 L」 | l | 凵 凵 | |ノ /|└┘/ ∧: :\ └イノ⌒| / ///////
^⌒ ー′ ̄ L.」 ー' ⌒/ / ∨'⌒> 、V__.ノ / ///////
 ̄ ` - イ ///////
苗木「本当に……本当にそうなのかな?」
葉隠「なーに言ってんだべ苗木っち!今、確認したろ?全員最低1ポイントは持ってるんだって!」
苗木(何かがおかしい……考えろ。ポイントを持っていない人は本当な居ないのか……?)
ゅ の ま じ し こ え ん
苗木(……‼)
十神「その顔は……気付いたな、苗木」
苗木「そうだ、ポイントを持っていない人……一番大事な人を忘れてるじゃないか!」
さくら「苗木よ、その人物とは誰なのだ……?」
苗木「他でもない、江ノ島盾子さんだよ!」
葉隠「……おいおい苗木っち、とうとうおかしくなっちまったか?」
桑田「江ノ島っていやぁ、今回の被害者じゃねーか!」
苗木「確かにそれはそうだけど、“ポイントを持っていない江ノ島さんが焦りから殺人を計画、しかし返り討ちにあってしまった”……とも考えられないかな?」
山田「なるほど……筋は通っていますな」
霧切「……」
十神「フン……。苗木、俺はどうやらお前を過大評価していたようだな。……そんなことでは到底真実には辿り着けんぞ」
苗木「えっ?」
霧切「苗木君、最初から整理してみてちょうだい。そもそもなんで“江ノ島さんはポイントを持っていなかった”のかしら?」
苗木(わ、分からない……。混乱して来たぞ……!)
霧切「昨日、苗木君をお風呂に誘った時から違和感があったのよ。なぜあの時、江ノ島さんはお風呂について来なかったのかしら……?」
苗木(確かに、腐川さんは“十神君以外に裸を見せたくないから”、不二咲…君も“実は男の子だから”という、「お風呂に入りたくない」歴とした理由がある。だけど江ノ島さんは……?)
十神「……」
苗木(こう言っちゃ失礼だけど、ギャルの江ノ島さんが裸を見る、見られるくらいでポイントを犠牲にしてまでお風呂に入るのを拒否するとは思えない……なにか、見られたくない物でもあったのかな……?)
セレス「苗木君……どうなされたのですか?」
十神「外野は黙っておけ。苗木は自分なりの答えを導き出そうと、無い頭を必死に振り絞っている真っ最中なんだからな」
苗木(それに……江ノ島さんくらい明るい人なら「ポイントちょうだい」くらい言えたんじゃないのかな……?)
苗木「ね、ねぇ。女子の皆……男子もだけど、誰か江ノ島さんに「ポイントを分けて」とは頼まれなかった……?」
舞園「私は特に何も……」
さくら「我もだ」
朝日奈「江ノ島ちゃんなら「ポイントちょうだーい」って言ってきそうなのにね~。そういえば私も頼まれてないなー」
苗木(やっぱりだ……!これってなんかおかしいよ……まるで、“ポイントなんか必要ない”みたいだ……‼)
苗木「これは僕の推理だけど……江ノ島さんは最初から、「ポイントなんて関係無い」って思ってたんじゃないかな……?」
大和田「ど、どういうことだよ?」
石丸「つまり、「私が犠牲になれば……」ということだな!くぅ~、泣かせる話ではないかッ!」
苗木「そういうことじゃなくてさ、江ノ島さんは……“ポイントが0でも不都合がない”ポジションに居たんじゃないかな、って……」
桑田「それってつまり……」
苗木「うん、江ノ島さんがこの“コロシアイ学園”の黒幕だと思う……」
十神「……フッ」
葉隠「だがよー!江ノ島が死んだ後もモノクマは動いてるし……なにより、犯人はなんで江ノ島を殺したんだべ?」
朝日奈「確かに、江ノ島ちゃん以外はみんなに、ポイントを持ってるし……」
セレス「“江ノ島さんが黒幕”という推測も、ここまでの状況証拠があっての物……それ以前にその正体に気付く事の出来る可能性は、限りなくゼロに近いですわね」
苗木「僕もそこが分からないんだよ……」
十神「……苗木、俺の言葉を思い出すんだ」
苗木(‼……十神君の、言葉……?)
みんなに→みんな
コトダマ
「ーーー」使用済み
「ーーー」使用済み
「破壊された監視カメラ」
「十神の言葉」←NEW!
ーーー裁判、再開ーーー
葉隠「なんで犯人は江ノ島っちを殺したんだべ?」
朝日奈「ていうか、時間が無かったから調べられなかったけど……結局、死因とか狂気とかは分かってるの?」
セレス「アナウンスも掛かりませんでしたし、実は生きている、ということもあり得るのでは……?」
さくら「死体の調査は十神と霧切が行ってくれただろう。「間違いなく江ノ島は死んでいる」、との事だ……」
苗木(ぼ……僕は今、恐ろしい想像をしているぞ……!)
またミス
狂気→凶器
葉隠「なんで犯人は江ノ島っちを殺したんだべ?」
朝日奈「ていうか、時間が無かったから調べられなかったけど……結局、死因とか狂気とかは分かってるの?」
セレス「アナウンスも掛かりませんでしたし、実は生きている、ということもあり得るのでは……?」
さくら「死体の調査は十神と霧切が行ってくれただろう。【「間違いなく江ノ島は死んでいる」、との事だ……】」
それは違うよ!!
、 , ´ ̄ ̄\___, ヘ、
\ 厂\  ̄ ̄ ̄\ . : : : :/. : : : . .
\_丿 ヽ ヽ / ̄ . : : : : : : : : : : : : : . .
ヽ、 ,.ヘ | \ _/ / . : : : : / /. : : : : : : . .
、__,二二.、_丿 l ∧ \  ̄ ̄厂. : : : / .:ト /. : : . \ : : : : : : . \
,-、_, ヘ / / \ \_, / . : : :/ /: :| /∠二、: . \: : : .\: : .\
ー⌒ヽ_丿/ /──ヘ\ 匸_l :/:/ 、 : |:∨/⌒ヽ 厂ヽ: . \: : : .\'⌒
,-、_, ヘ/ /ー ⌒ ー丿ハ 〉 ┐|/ //.:.∧: |ノイ、'__ノ / ∨'⌒〉\: : .\
ー⌒ヽ__丿厂 ̄ ̄ ̄ ′∟/ / / |: .:/ ∨ ′ ヽイ: : .卜: : : .\
〈 卜-ヘハ lコ lコ lコ 厂 / /─ヘ.┬;≧=、 _ ∧: : ノ\厂 ̄`
┌ | | | 「| 「l 「| | / / 厂〉 |人|人'丿、 /´厂ヽ / ヽヘ、___
」 L」 | l | 凵 凵 | |ノ /|└┘/ ∧: :\ └イノ⌒| / ///////
^⌒ ー′ ̄ L.」 ー' ⌒/ / ∨'⌒> 、V__.ノ / ///////
 ̄ ` - イ ///////
あぁ、またまたミス
狂気→凶器ね
苗木「大神さん、ひとつ訊いて良いかな?……なんで大神さんは死体の調査をしなかったの……?」
さくら「む、死体の調査は十神と霧切が積極的に行ってくれていたのでな……」
朝日奈「それに、十神が「お前らは死体に近付くな!」って……」
桑田「まぁ、俺らみたいなパンピーは死体なんて見るのも初めてだったし?ありがたかったぜ、実際」
葉隠「十神っちも意外と優しいところあるべ!」
苗木「やっぱり……。ずっと気になってたんだ。なんで十神君と霧切さんは二人だけで死体を調べたんだろう、って……」
葉隠「だからそれは……」
苗木「例えそうだとしてもさ、死因や凶器くらい、口頭で教えてくれても良いと思わない?」
不二咲「た、確かに……」
十神「…………では苗木、俺達がなぜ江ノ島の死体について公表しなかったのか……答えてみろ」
苗木「考えたくないけど、答えはひとつしかないよ……」
苗木「江ノ島さんは……江ノ島さんじゃなかったんだ……」
山田「ななななな……なんですとぉぉぉおおおお⁉」
苗木「さっき、セレスさんも言ってたけど…… ねぇ、モノクマ。なんで江ノ島さんの死体が見つかった時、死体発見のアナウンスをしなかったの?」
モノクマ「それは、カメラが壊れていたからなのです!」エッヘン!
苗木「……それがそもそもおかしいんだよ。モノクマはこの学園中に設置された監視カメラで、常に僕らのことを見張っているんだよね?」
モノクマ「偉いでしょ?凄いでしょ?でも、これが仕事なんだから仕方ないよね~」
それは違うよ!!
、 , ´ ̄ ̄\___, ヘ、
\ 厂\  ̄ ̄ ̄\ . : : : :/. : : : . .
\_丿 ヽ ヽ / ̄ . : : : : : : : : : : : : : . .
ヽ、 ,.ヘ | \ _/ / . : : : : / /. : : : : : : . .
、__,二二.、_丿 l ∧ \  ̄ ̄厂. : : : / .:ト /. : : . \ : : : : : : . \
,-、_, ヘ / / \ \_, / . : : :/ /: :| /∠二、: . \: : : .\: : .\
ー⌒ヽ_丿/ /──ヘ\ 匸_l :/:/ 、 : |:∨/⌒ヽ 厂ヽ: . \: : : .\'⌒
,-、_, ヘ/ /ー ⌒ ー丿ハ 〉 ┐|/ //.:.∧: |ノイ、'__ノ / ∨'⌒〉\: : .\
ー⌒ヽ__丿厂 ̄ ̄ ̄ ′∟/ / / |: .:/ ∨ ′ ヽイ: : .卜: : : .\
〈 卜-ヘハ lコ lコ lコ 厂 / /─ヘ.┬;≧=、 _ ∧: : ノ\厂 ̄`
┌ | | | 「| 「l 「| | / / 厂〉 |人|人'丿、 /´厂ヽ / ヽヘ、___
」 L」 | l | 凵 凵 | |ノ /|└┘/ ∧: :\ └イノ⌒| / ///////
^⌒ ー′ ̄ L.」 ー' ⌒/ / ∨'⌒> 、V__.ノ / ///////
 ̄ ` - イ ///////
苗木「それならどうして……監視カメラが破壊される前に、あのエゲツないガトリングで攻撃しないのさ」
舞園「カメラのすぐ下にくっついているガトリングですね!」
葉隠「……そういやそうだべ!前はあんなに散々威嚇してたクセに!」
モノクマ「それは……。……ルール改定に伴いカメラを破壊した場合にも、-50点の減点をするのみに留めたのです!ルール表を見たら、文脈でなんとなく分かるでしょうが!ゆとりにはそんなものも分からないの?」
苗木「どちらにしても同じだよ。破壊が出来るくらいカメラに接近出来たのは、「ガトリングで攻撃されることも無ければ、ポイントを減点されることもない」という絶対的な安心を持った人物だけなんだ。……つまり、黒幕かそれに近しい人だね」
桑田「で……結局、どういうことだ?」
苗木「実は江ノ島さん(仮)は、黒幕の一人でしかなかったんだ。おそらくもう一人、本当の黒幕がこの学園に潜んでいるハズだよ……」
セレス「モノクマを操縦しているのもそのお方、というワケですわね……?」
苗木「うん。……そして、カメラの破壊は真の黒幕にとっても不意討ちだったと思うんだ」
十神「なぜ、そう思う……?」
苗木「モノクマは最初、学園裁判を開廷するのに乗り気じゃなかったよね?アレは、現場を見て、ある“違和感”に気付いたんだと思うんだ……」
十神「違和感、だと?」
苗木「江ノ島さん(仮)が現場で倒れていたことだよ」
セレス「それがどうして“違和感”に繋がるのでしょうか?」
苗木「殺人が起きたことを伝えにきたモノクマは、まだ現場を見てないって言ってたよね?」
セレス「えぇ、確かに。監視カメラが壊れたので、現場の確認が出来ない……と」
苗木「それじゃあ……モノクマは、殺人が起きたことをどこで知ったのかな?」
セレス「あ!」
苗木「……これは僕のカンだけど、黒幕はお互いに連絡を取り合うための専用機器を持っていたと思うんだ」
モノクマ「……」
苗木「いきなり相棒が監視カメラを破壊し、その直後に「殺人が起きた」と専用機器から連絡してきて、いざ現場に着いたらその相棒が倒れている……これには流石の黒幕も驚いたハズだよ」
桑田「だろうな……」
苗木「でも黒幕はすぐに、これが仕組まれた事件だと言うことに気が付いたんだ。いくらなんでも、現場に生徒達が集まるのが早過ぎるしね」
石丸「確かに、僕達はモノクマよりも先に現場に到着していたな!」
苗木「この事件そのものがワナだということに気付いたモノクマは、なんとしても学園裁判の開廷だけは免れたかった。……でも、十神君の催促で、断るにも断れない空気になってしまったんだ」
大和田「確かに、あそこで拒否したら怪しいことこの上ねーな」
苗木「だからせめて僕らを困らせようと、調査時間を与えない為にすぐに学園裁判を開いたんだ」
モノクマ「さっきから「じゃないかな」だとか、「だと思うんだ」だとか、はっきりしないなぁ~……。そういう男子は嫌われるんだよ!」
舞園「そんなことはないと思いますけど」
セレス「ないですわね」
霧切「ないわ」
苗木「……それより、まずハッキリさせておきたいことがあるんだけど……」
十神「どうした?恐い顔をして」
苗木「そもそも江ノ島さん(仮)は…………死んでなんかいないんだよね?」
十神「……さぁ、どうだろうな?」
葉隠「どどど、どういうことだべ⁉」
苗木「さっき大神さんに確認したように、現場の江ノ島さん(仮)に触れたのは、十神君と霧切さんだけなんだ。そこで、現場での十神君の言葉を思い出してみたんだけど……」
十神『いいか、苗木……よく聞け。江ノ島には“俺と霧切しか触れていない”。つまり、他の奴らは現場検証をロクに行っていないというワケだ』コソコソ
苗木「この言葉、ずっと変だと思ってたんだ……」
十神「この言葉のどこがおかしい?」
苗木「……どうして十神君は、シンプルな“死体”という言葉を使わず、わざわざ“江ノ島”なんて呼び方をしたの……?」
十神「……‼」
苗木「最初はそういう言葉を敬遠しているのかと思ったんだけど……。十神君、裁判中は江ノ島さんのことを“死体”と称しているんだ」
十神『…………では苗木、俺達がなぜ江ノ島の死体について公表しなかったのか……答えてみろ』
苗木「それで気付いたんだ。十神君が僕一人と内緒話をする時だけ、彼女のことを“江ノ島”と呼んでいることにね。……多分、十神君なりのヒントだったんじゃないかな……?」
苗木「そして、裁判中に僕が間違った答えを出してしまいそうになった時は、厳しい言葉で軌道を修正してくれた……霧切さんと一緒にね」
舞園「霧切さん?」
苗木「おそらく、今回の裁判は黒幕を誘き寄せる為の“おとり裁判”で、その計画者こそが十神君と霧切さん、そして…………江ノ島さん(仮)なんだよ!」
モノクマ「なっ、ナンダッテーーーー‼」
十神「アッハッハッハ、流石は苗木だ……。見事な推理だ」
霧切「そろそろ良いわよ。出てきなさい、江ノ島盾子……いいえ、戦刃むくろ‼」
むくろ「……」
モノクマ「裏切り者め……!」
むくろ「盾子ちゃん、今……絶望してる?」
モノクマ「……」
葉隠「むくろ?盾子ちゃん?一体、どうなってんだべー⁉」
苗木「それはクライマックス推理で解説するよ」
ーーークライマックス推理ーーー
①まず、コトの始めは黒幕の一人である“戦刃むくろ”がこの「コロシアイ学園」について疑問を抱き始めたこと。
②そんな時に真の黒幕が「ポイント制」という新ルールを提案したんだ。
③でも、戦刃むくろはポイント制に興味が無く、なにもしなくてもおそらく殺されることはないため、このルールには参加しなかったんだ(お風呂に入らなかったのは「江ノ島盾子」として都合が悪い部分もあったのかも)。
④だけど、ギャルのワリにポイントが貯まっていない江ノ島盾子(戦刃むくろ)を不審に思った十神君と霧切さんが、本人に直接ポイントについて訊ねたんだ。
⑤戦刃むくろ自身もポイント制、コロシアイについて疑問に思う部分があり、出来るならばこんなことはやめさせたいと思っていたので、十神君や霧切さんに協力することに決めたんだ。
……もちろん、会話を聞かれないためにカメラを壊してね。
⑥その後は、戦刃むくろが真の黒幕に「殺人が起きた」と連絡し、そのまま現場で死体のフリをする。
⑦十神君や霧切さんは他のみんなに「殺人が起きた」と連絡する。
⑧現場に到着したモノクマは、あまりに不自然な光景に違和感を抱き学級裁判の開廷を免れようとするも、時既に遅し。今こうして、裁判に掛けられているんだ……。
苗木「そして……真の黒幕は君だよ、本物の江ノ島盾子さん……!」
江ノ島「はぁ~。絶望的に長い説明でした……」
むくろ「盾子ちゃん……」
江ノ島「認めるよ、私が黒幕!……で?」
苗木「……えっ?」
江ノ島「絶望的に頭が悪いんですね。私が黒幕だと証明したところで、なにがあるんですか……?」
苗木「な、なにって……」
大和田「そりゃあ、ボコボコにするだろ。女だろうがなんだろうが、おめぇには手加減しねぇぞ」
江ノ島「アハハ、ウケるんだけど!なにそれ?……私は残念ながら、絶望的なオシオキ以外では死にませーん」
むくろ「このまま時間を稼げば……」
江ノ島「流石、裏切り者の残姉は色々知ってんね。……そっ、私のモノクマちゃんはそりゃあもうハイテクでね。ルールを破った人間には、それが製作者の私であっても容赦なくオシオキを執行すんのよ」
むくろ「あと10分で……三日目の朝になる」
江ノ島「で、ポイントが0の私はオシオキされちゃうんだー?アハハ……って、それは残姉も同じ条件ですしーーー!キャハハハ」
むくろ「私は構わないから……!」
江ノ島「なに?強い女アピール?マジウケるんだけどーー!キャハハハハハハ!キャハハハハハハハ‼」ポロッ
カツーンッ
苗木(あ、モノクマ……!)
むくろ「……」スッ
苗木(拾った……?)
むくろ「盾子ちゃん……もう一回やり直そう?……最初にこのモノクマに出会った日、覚えてる?あの時はただの縫いぐるみで……」
江ノ島「…………黙れ」
むくろ「私達もまだ、こんなに絶望してなくて……。ねぇ、盾子ちゃん、今ならまだあの頃に……」
江ノ島「黙れッ‼」バンッッ
むくろ「‼」
江ノ島「こんなガラクタ……ッ‼」ガシッガシッ
むくろ「ダメ……ッ!」
ビーーーーーーーーーーッ・・・・
・モノクマに暴力を振るう(-100000ポイント。この時点で挽回は不可能と見なし、即刻オシオキ)
モノクマ「エノシマ ジュンコがクロにきまりました!」
くぅ~疲れましたw これにて完結です!
実は、ネタレスしたら代行の話を持ちかけられたのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、まどか達のみんなへのメッセジをどぞ
まどか「みんな、見てくれてありがとう
ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」
さやか「いやーありがと!
私のかわいさは二十分に伝わったかな?」
マミ「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいわね・・・」
京子「見てくれありがとな!
正直、作中で言った私の気持ちは本当だよ!」
ほむら「・・・ありがと」ファサ
では、
まどか、さやか、マミ、京子、ほむら、俺「皆さんありがとうございました!」
終
まどか、さやか、マミ、京子、ほむら「って、なんで俺くんが!?
改めまして、ありがとうございました!」
本当の本当に終わり
眠た過ぎて改変すら忘れてた
あと少しだ頑張れ
支援
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません