クロア「彼女が欲しい……」アオト「……は?」 (122)
−−メタファリカ首都・インフェリアーレのとある公園−−
アオト「彼女ってあんた……」
クロア「騎士なんてやってると出会うチャンスが中々無くてな……」
アオト「いやいやいや、あんた出会いだけなら結構あるだろ?」
クロア「まぁ、騎士隊のレーヴァテイルには何度か迫られた事はあるが……パートナーの奴に悪い気がして全部断ったんだ」
アオト「それ以前だよ!例えば、ほら……ルカさんは!?」
クロア「いや、無いだろルカは。絶対無い」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1362312422
ふと思いついた以下略でちょこっと書きましたが、なんだかいける気がしたので書いてみます。
ついでにSS初書きです
飽きるか力不足で投げちゃったらごめんなさい。
念の為
HTML化依頼スレッド Part6
アオト「え…………そうなのか?」
クロア「今のあいつの立場を考えて普通に接してやってるが、立場抜きの場において俺からあいつに話し掛けた事は一度も無い」
アオト「そ、そうか……あ、じゃあクローシェ様は?」
クロア「それこそ立場ってもんを考えろよ。確かにクローシェ様には憧れてはいるが、大陸創造した巫女姫と一介の騎士ごときの俺じゃ釣り合いが取れない。俺はクローシェ様の犬で満足するしかないんだ」
アオト「……大変なんだな、騎士って。あ!それじゃシンシアさんはどうだ?」
クロア「シンシア?」
アオト「かなり好かれてたじゃないか。あんたがその気になりゃイチコロだろ?」
クロア「いや、あれはシンシアの冗談だぞ。真に受けてたのか?」
アオト「」
>>3
ありがとう
とりあえず50レスくらいは頑張る…多分
クロア「アマリエって線もあるにはあるが……仮にも隊長の娘に手を出すとあとが怖そうだし……ラクラにはチェスターがいるしなぁ……フレリアもまず無理だし」
アオト「俺は皆の為にこいつを殴るべきなんだろうか…」
クロア「という訳でアオト、俺の出会い探しに手伝ってくれ」
アオト「ハァ?俺をわざわざメタファリカまで呼びつけた理由ってそれかよ!?」
クロア「お前、何気に顔が広そうだし誰か紹介してくれないか?」
アオト「自分で探せよ!騎士隊の奴等に頼るとかしてさぁ」
クロア「少し前まで口数少ないクールで無愛想なキャラで通して来たから友達と呼べる奴あんまりいないんだよ!」
アオト「知るかよっ!つかキャラ作りしてたのかアンタ!?」
アオト「とにかく、俺はそんな面倒臭そうな事はお断りだからな?」
クロア「……手伝ってくれたら報酬を払うと言ったら、どうする?」
アオト「………………報酬って?」
クロア「ココナとデートする許可を「行きましょうお兄さん!」」
クロア「いやぁ、頼もしい仲間に恵まれて俺は幸せだよ。あとお兄さんはやめろ」
アオト「ハハハ、任せて下さいクロアさん!俺、全力で応援しますから!マジしますから!」
クロア(……ま、許可を与えたからといってココナがデートするかどうかはまた別の話なんだがな)
クロア「さて、これからどうしようか」
アオト「応援するって言った手前だが、行き当たりばったりだなアンタ」
クロア「行き当たりばったりと言うが、メタファリカで思いつく奴って他に居ないしな……さーしゃはあと4年は待たないとまずいし」
アオト「見境無しだな……どんだけ飢えてんだよ」
クロア「少なくとも日々増えつつあるお前のオカズよりはマシだと自負している」
アオト「ハァ!?ちょ、なんでアンタにそんなこと解るんだよ!?」
クロア「ココナが世間話のノリで話してたぞ。まぁ大方ティリアが発信源だろうが」
アオト「あ、あの野郎〜〜〜っ!!」
クロア「それはとにかくアオト、応援してくれるなら誰か紹介出来そうな奴居ないか?」
アオト「紹介って言ってもなぁ……思いつく知り合いの女性って既婚者だったりするし。フィンネルと咲なら……」
クロア「その二人じゃちょっと辛いな。咲だと超遠距離恋愛になって恋愛感情が薄れる可能性があるし、フィンネルは重い上にお前に傾倒している」
アオト「じゃあ…ティリアとか」
クロア「通い妻状態のあの娘を奪うのは気が進まない」
アオト(俺としては今後の為にどうにかして欲しかったんだが)
アオト「あ、そうだ!」
クロア「良い娘が居たのか!?」
アオト「あぁ、居たぜ。ちょいとズレてて世間知らずで休日は暇をもて余してる恋に恋するお嬢さんが一人!!」
クロア「ちょっと癖はありそうだがこの際目を瞑ろう。年齢的にはどうだ?」
アオト「レーヴァテイルに年齢を訪ねるなんてナンセンスだぜ!」
クロア「中々の好条件じゃないか!すぐに会えるか!?」
アオト「あぁ。でもお前は良いのか?騎士隊の仕事は……」
クロア「有給なら腐るほどある!隊長にはいつでも良いから休めと言われている。問題は無い!!」
アオト「よし、それじゃいくぞ!」
乙!アルトネのSSとか俺得
アルポータルも終わっちゃったし、アルトネリコの新シリーズはもう無いのかなぁ?VITA辺りで1をリメイクとかあってもよさそうなもんだが。
とりあえずここまで
書き溜めするんで1〜2日程待っててください
>>11
リメイクは欲しいがCERO上がりそうだよなwwww
まぁ、シェルノサージュがあるから新作は無いだろうな……そもそも3の時点で争いの火種は消えてしまってるから続き作りにくいんじゃないか?
書き溜めなんて無かった
ちょこっと投下
あと舞台等に多少のオリジナル設定があります。キャラにはそういうのはありませんが駄目だという人はブラウザバック願います。
(クロアのキャラ作りについては…樽との決闘で地が出てますからそうなんじゃないかと言う妄想……はい、すいません)
では、
−−地上・アルキア市−−
アオト「そんな訳でアルキアに来ました」
クロア「ここが新しいアルキアか……来るのは初めてだな」
アオト「そうなのか?」
クロア「クローシェ様が外交で何度か来ているが、俺はまだまだ一介の騎士だからなぁ。実績はあっても階級がこれじゃ護衛には連れて行き難いらしい」
アオト「彼女探すより昇進目指す方が先じゃないか?」
クロア「馬鹿言うな、昇進して仕事が増えれば探すどころじゃなくなるだろ」
アオト(昇進してクローシェに近付こうとはしないのか……神聖視し過ぎて恋愛対象から外れてる?)
クロア「で、その女性って一体どんな人なんだ?事前の情報も無しにご対面とかは勘弁してくれよ」
アオト「アカネって覚えてるか?アイツだよ」
クロア「アカネ……って、クラスタニアの将軍じゃないか!」
アオト「今は市内にあるレーヴァテイル自治区の代表さんだよ。代表つっても今じゃ仲良し町内会のリーダー的存在になってるけどな」
クロア「将軍が町内会の代表ってどれだけ落ちぶれてるんだ……?」
アオト「元は人間との共存に馴染めないクラスタニアのレーヴァテイル達の為に作られた場所だからなぁ。数年経った今じゃそういうのも殆ど無くなって、最近じゃレーヴァテイルにとって便利な施設の整った住みやすいセレブレーヴァテイルのオススメ程度の認識らしい」
アオト「で、そうなって来ると初めは元クラスタニア将軍の肩書きがレーヴァテイル自治区代表→自治区区長→区長さん→アカ姐さんになってもそれはまぁ仕方無いんじゃないかな」
クロア「最後ちょっと待て」
アオト「まぁそんな訳だから所属とか気にしなくても問題ないだろうし、狙い目だと俺は思うぜ」
クロア「うーむ、確かに…」
アオト「とりあえず会うだけ会ってみようぜ。話はそれからだ」
クロア「場所、知ってるのか」
アオト「アイツの家建てたの俺だからなぁ」
クロア(なんだかんだ言うが、コイツも大概チート染みて来たな……)
−−アカネ宅−−
ピンポーン
アオト「アカネー、居ないのかー?」
ピンポーン
クロア「留守なのか?」
ピンポーン
アオト「うーん、何の用事の無い日は家にいる筈なんだが……買い物にでも行ってるのか?」
クロア「テレモはどうだ?」
アオト「俺、アイツの番号知らないんだ」
クロア「深いんだか浅いんだかよく解らないな、お前の交友関係」
クロア「居ないなら仕方無い。他の候補を探しに行こう」
アオト「ほ、他の候補……」
クロア「……誰も居ないのか?」
アオト「すまん、他に知ってる奴って言えばやっぱり咲達しか居ないんだ」
クロア「あの娘達はお前がどうにかして決着付けてからだな」
アオト「誰かさんのせいで決着付けようが無いんだが……」
クロア「俺から十本中一本でも取れるくらいになれば認めてやらん事も無い」
アオト「初戦から再起不能狙って限界まで貫こうとすんじゃねぇよ!!」
クロア「戦いは常に非情なんだよ、悲しい事にな…」
アオト「こ、このシスコン野郎……ッ」
クロア「失礼な、妹を愛さない兄が居るとしたらそいつは兄失格だ」
アオト「(コイツだけがシスコンならまだ良かったんだが、妹までブラコンなのがさらに痛いんだよな……でも好なんだよなぁ)」
アオト「ハァ……とにかく、居ないんじゃ仕方無い。どっかで飯食いながら次の候補探そうぜ」
クロア「そうだな、勢いで飛び出して来たから流石に腹が減った」
アオト「『よっこら』で良いか?あそこでなら定食奢れるけど」
クロア「言っておくが飯を奢ったぐらいで俺の好感度が上がると思うなよ?」
アオト「思わないしそんなつもりもさらさら無いっつーの!!」
−−−所変わって、メタファリカ・大鐘堂−−−
レグリス「むぅ、クロアが居ないだけで訓練がここまで味気無いモノになるとはなぁ。アイツらの訓練メニュー、少し増やしとくか……」
ルカ「あ、レグリスさんだ!」
レグリス「おぉ、これはルカ様。随分早いお帰りですが、もうセラピの仕事は終わられたのですか?」
ルカ「……もう、レグリスさん?」
レグリス「?」
ルカ「知り合いしか居ない時は敬語抜きって言ったじゃない!」
レグリス「……俺の立場も考えてくれよな、ったく」
ルカ「そんなの知りません。御子の命令です!」
レグリス「変なとこだけ母親に似やがって……で?随分早いが仕事はもう終わったのか?」
ルカ「まだだよ。午前の分は済んだけど、三時間くらいしたら午後の分があるから戻らなきゃいけないの」
レグリス「朝も夜も……って、流石に働き過ぎだろう」
ルカ「朝は五件だけど、夜は二件だけだよ」
レグリス「……随分少なく思えるが、やはり違うのか?」
ルカ「全然!午前に比べて午後は結構大人向けっていうか……あ、如何わしい事とかしてるんじゃないよ?」
ルカ「夜は本格的にセラピストとして仕事しなきゃいけない内容ばっかりだし、掛かる時間も一件で三時間くらいになる事も結構あるの」
レグリス「……やはり働き過ぎじゃないか」
ルカ「そうなんだろうけど…なんかもう慣れきっちゃった」
レグリス「似なくていいとこまでしっかり引き継いでやがる……全く」
ルカ「えへへ」
ルカ「そういえばクロア知りません?」
レグリス「ん?なんだ聞いて無かったのか」
ルカ「?」
レグリス「突然来たかと思えば30日程休むとか言い出してな。アイツも最近働き過ぎだったし、構わないかと思って許可を出した」
ルカ「えー!?き、聞いて無いよ私!?」
レグリス「何やら慌てた様子だったから大事な用なのだろうな」
ルカ「そ、そういう事はちゃんと理由聞いてから許可出すもんじゃないの!?」
レグリス「人命に関わる事ならアイツから言い出すだろ。大した用ではないと言ってたし遊びに行っただけかも知れんぞ」
ルカ「誰と行ったかが問題でしょ!!?」
レグリス「あー…、そうだな」
ルカ「こうしちゃいらんないよ!すぐに召集かけないと!!」
レグリス「召集?あ、おい!どこに行くんだ!?」
レグリス「行っちまった……クロア、強く生きろよ」
−−−所戻ってアルキア市・よっこら食堂−−−
アオト「すごく今更な話だが、なんで急に彼女が欲しいなんて言い出したんだ?」モグモグ
クロア「単純な話だ。お前を呼び出す前の日の朝、目が覚めて起床し顔を洗った時に鏡で顔を眺めて、ふと思ったんだ」
クロア「もうアラサーだぞ、危機感持てよ俺……ってな」
アオト「……そ、そうか」
クロア「そうだ。俺はライナーみたいに暢気でも能天気でも無い。あいつの親父共々『四十まで子供もいらないや』みたいなノリで生きたくない。……というかライナーのあの調子じゃ五十過ぎても結婚してなさそうで怖い」
アオト「今にして思えばティリア延命の辺りで既に三十路入ってたんだよな、アイツ。3小説の挿絵じゃ明らかにまだ十代だった感じだったけど……」
クロア「だよなぁ…エレミアの騎士は若作りの特訓でもしてたのか……?」
フィンネル「……で、アカネちゃんに手をだそうとしたんだけど本人居なかったから私のバイト先まで行方を聞くついでに昼御飯食べに来た、と言う訳ね」
クロア「理解が早くて助かる。で、アカネが何処に居るか解るか?」
フィンネル「うーん、教えても良いんだけど……やっぱりこういうのって女の子から伝えた方が良くない?」
アオト「ま、確かにな。いきなり押し掛けて付き合ってくれとか言われても反応に困るだろうし」モグモグ
フィンネル「でしょ?だからね、私がアカネちゃんに事情を話してみる。で、アカネちゃんから返事来るまで待ってくれない?」
クロア「仲人になってくれる訳か……解った。それで頼むよ」
アオト「とりあえずアカネは保留か……これからどうする?」
クロア「他に候補が無いならアカネ一択になってしまうが……」
さてどうしよう
アカネ一択にするか、他にも誰か探すか……
ちょいとネタバレすると、誰も選ばなかったルートだろう。
ココナエンドがそれ。あれだとつじつまが合う。
>>32が正解
クロアは誰も選んで無いのでミューちゃんとの繋がりはそこまでありません。
ていうかなんでスピカ出てきたの?
あんなオバ……おや、誰か来たようだ。
あと次からコテハン付けます
アオト「うーん、やっぱ他には思いつかないな」
フィンネル「アカネちゃん一択になるのね?」
クロア「他に候補が無いなら仕方無い。それに、時間が限られてる中で複数の女性と関係を持つのは問題かもしれないな…」
フィンネル「解った!それじゃあアカネちゃん見つけたら話しておくから、二人ともそろそろお会計お願いします!」
アオト「は?おいおい、客を追い出す気かよ……」
フィンネル「話は終わったし、このくらいの時間から混んで来るんだから仕方無いの!」
クロア「確かに、客の入りが増えてきた気がするな」
アオト「解ったよ……ほら、定食引換券」
フィンネル「……はいはい、毎度ありがとうございますぅ」
クロア「タダ飯同然じゃないか」
フィンネル「女将さんが有効期限書かなかったから大損よ……うぅ」
アオト「これからどうする?」
クロア「せっかく地上に来たんだし、観光でもするか。宿はお前の家があるし」
アオト「俺の都合は無視かよ!」
クロア「今度メタファリカに来た時は泊めてやるさ」
アオト「狭い所ですがVIP待遇でおもてなしさせていただきます」キリッ
クロア(ココナを他所に泊めた上での話だがな……)
フィンネル「……行ったわね」
−−−よっこら食堂・厨房−−−
フィンネル「という訳なんだけど、アカネちゃんどうしたい?」
アカネ「わ、わわ、私に縁談なんてそ、そんな大それた事……あ、」ガシャン!
フィンネル「お皿落とす程動揺しなくても……気持ち解るけどさぁ」
アカネ「クロアさんが、ですか……」カタヅケカタヅケ
フィンネル「条件としてはかなり破格だよ?イケメンで優しくて強くて。まぁ、ちょっと安定してる職業とは言い難いけど収入も問題無いでしょうし」フキフキ
アカネ「フィンネルとしては…その、狙い目なんでしょうか?」アライモノ
フィンネル「私にはアオトが居るから……でもまぁ、アオト抜きで考えるなら確かに狙い目かな?」キュッキュッ
アカネ「そう、ですか。うぅ…私はどう返事をすれば……」
フィンネル「とりあえず話だけでもしてみようよ!こういうのは勢いだよ、アカネちゃん!」
アカネ「勢い…」
フィンネル「大丈夫だって、アカネちゃん美人だし!ちょっとズレてる気はするけど…とにかく、悪い結果にはならないから!!」
アルフマン「おおい!!客が来たってのに店員が出て来ないってのはどういう事だぁ!?」
フィンネル「うげ、いつものうるさい人だ……それじゃアカネちゃん、クロアさんの事、考えておいてね!」シツレイシマシタ-!
アカネ「あ、はい……」
アカネ「私に、縁談…」
アカネ「クラスタニアの将軍に着いていた頃は憧れはあっても有り得ないと切り捨てていたでしょうが……」
アカネ「恋愛…………結婚…………幸せな、家庭…………」ニヘラ
アカネ「ハ!?何を考えてるんですか私は!?」
アカネ「だ、だいたいまだ付き合ってもいないのに先走り過ぎです!だと言うのになんですかこれは!?まるで私が、私が−−−」
フィンネル「アカネちゃん!よっこら定食入ったから千切りお願い!」
アカネ「−−−え?あ、はい、キャベツですね」
フィンネル「あの人用だから注意してね!」
アカネ「解りました」
アカネ(とにかく、今は仕事に専念しないと。惚けるのは後だ)
度々コテハン忘れちまう
慣れるまで頑張れ、俺
−−−某所−−−
?????「……成る程、これは由々しき事態ね」
??「でしょ?」
????「まさか、クー君にそんな積極性があったなんて……」
?????「貴女から見て最近のクロアの様子は何か解らなかったのかしら?」
???「う〜ん、完全に思いつきで行動してたみたいで予測不可能だったよ……」
??「とにかく、こうなってしまったら私達も互いに遠慮している場合じゃないと思うのよ」
????「そうだね!もうこうなったら多少強引でもクー君にアタックするしか無いよ!」
?????「争奪戦、という訳ね……」
???「………ふむ」
??「現地に着くまでは協力関係は継続してる事は忘れないでよね?」
?????「当たり前じゃない。居ない所で火花散らしても意味無いもの」
????「それじゃあ、皆準備もあるし出発は明後日に」
??「OK」
さーしゃ「あのー…いきなりお店を占拠したかと思えば、これは一体どういう集まりなんですか?」
タルガーナ「さーしゃが首を突っ込む事は無い。魔界に片足を踏み込んだ女性達の恐ろしい集会だからな」
さーしゃ「は、はぁ…」
すまなんだぁ
あんまり書く暇無いんだぁ……
−−−アルキア市−−−
アオト「そういや、交際断られたらどうすんだ?」
クロア「30日も有休取っておいてアレだが、正直何も考えてない」
アオト「ホントに勢いかよ……」
クロア「それにしても、あちこちに露店らしきものが準備されているが…近々何かやるのか?」
アオト「再生祭の準備だよ。知ってるだろ?」
クロア「……あぁ、惑星再生記念のアレか。そういえばあと二週間か」
アオト「今年もメタファリカやソル・シエールから大勢来るんだろうな……」
クロア「めでたい筈だが、なんで憂鬱そうな顔してるんだ?」
アオト「仕事が……な?稼ぎ時なのは解るんだけど、忙し過ぎて遊ぶ余裕も無いってのは考えモノだろ」
クロア「成る程な」
アオト「そんな訳だから明日からまた仕事。悪いが彼女作りは一人で頑張ってくれ」
クロア「こっちでの寝床とアカネに話してくれただけでも十分さ(……というよりこれ以上は期待出来なさそうだ)」
アオト「…さて、あちこち回ってそろそろいい時間だ。俺の家に行くとしますか」
−−−アオト宅−−−
クロア「一人暮らしのクセに庭付き一戸建てとは生意気な奴」
アオト「ちょいと借金しちまったが自作ですありがとうございました」
クロア「……もう鳶職じゃなくて大工でやっていけるんじゃないのか?鳶職の範疇超えているぞ」
アオト「免許とか取るの面倒臭いし、俺以外の若手って中々居ないから、時々寂しくなるんだよな……」
クロア「なんだその理屈」
アオト「まぁとにかく今はまだ鳶職で良いやって事で。ただいまぁ」ガチャ
???「おかえりー」
クロア「……一人暮らしじゃなかったのか?」
アオト「部屋は余ってるから時々泊まりに来る奴が居るんだよ……何故か無断で。で?今日はアンタか」
リッカ「あはは、お邪魔してます………あれ?」
クロア「久しぶりです。リッカ市長」
リッカ「クロア君じゃない、久しぶり!……どうしてこっちに?」
リッカ「成る程ねぇ」
クロア「なんとも恥ずかしい話です」
リッカ「いいえ、むしろ行動を起こした事を誇るべきだわ。アラサー過ぎても結婚なんていつでも出来るからいいやみたいな人、結構いるんだから……」
クロア「はぁ……所で市長はどうしてここに?」
リッカ「プライベートなんだから市長じゃなくてリッカさんって呼んで」
クロア「……リッカさんはどうしてここに?」
リッカ「再生祭の打ち合わせやら何やらで忙しくてね……家に帰るのも面倒になって、ここで仮眠取らせてもらってるの」
アオト「つーか頼むから家主に一言断りを入れてくれないか?」
リッカ「今回は入れようとしたけど、圏外だったじゃない」
アオト「はぁ?なんで圏外なんだよ?」
クロア「移動中だったんじゃないのか?」
アオト「む、確かにそれなら仕方無いか」
リッカ「ま、休めるだけ休んだし、私はそろそろ失礼するわ」
アオト「おう、頑張ってくれよな」
リッカ「はいはーい。……と、クロア君?」
クロア「何か?」
リッカ「アカネちゃんと付き合う事になったら、大事にしてあげなさい。解った?」
クロア「え……それは、言われるまでもありませんが」
リッカ「うん、それだけ。じゃあね〜」
クロア「なんだったんだ?」
アオト「俺が知る訳無いだろ」
光五条もとい変太医だな
褌一枚でファンネル扱うスーパードクターもビックリなお医者さん
何故か男にモテる
クロア「まだ交際決めた訳じゃないのにどんどん話が広がっている気がする……」
アオト「アイツらなら無闇に広めるなんて事も無いだろ?」
PiPiPi
アオト「テレモか……あ?」
クロア「どうした?」
アオト「アカネからだ……」
クロア「」
アオト「まさか直接来るとは……アカネらしいけど」
クロア「良いから早く出ろ!」
アオト「お、おう……(あれ?なんで俺まで緊張してんだ?)」
アオト「もしもし……あぁ、うん。そうそう、クロアがな……うん。今?俺の家に居る……え、マジ?」
クロア「い、一体どうなるんだ……?」ガタガタ
アオト「……あー、そうだな。お前がそれでいいならそれで……おう。いやいいってそんな……あー、んじゃ頼める?OK、それじゃあまたな」Pi
クロア「ど、どうだった……?」
アオト「まずは直接話しようって、今こっちに向かってる」
クロア「」
クロア「お、お前……」
アオト「いよいよお見合いらしくなって来たなぁ…」
クロア「幾らなんでも急だろ!?」
アオト「彼女欲しいと言ってきたアンタ程じゃないよ」
クロア「ど、どうすれば……どうしたらいい?」
アオト「聞くなよ!つか急に焦り出すなよ!」
クロア「何事にも準備がいるだろ!?」
アオト「さーてお茶請けどこやったっけな……」
クロア「もう駄目だ……おしまいだ……」
アオト「本番に弱過ぎるだろアンタ…」
ピンポーン
アオト「で、アイツも早過ぎるだろ……お茶請け見つからなかったぞ」
クロア「」ガタガタブルブル
アカネ「来ました」
アオト「よう、まぁ上がれよ」
アカネ「クロアさんは……?」
アオト「奥の部屋で待たせてる」
アカネ「では失礼します……あ、話中は出来れば二人きりにして欲しいのですが……」
アオト「解った。後でお茶持っていくわ」
アカネ「あ、お気遣いありがとうございます。では……」
アオト「文章だけだと解らんが、歩き方がギクシャクしてますよアカネさん……」ヤレヤレ
ガラッ
クロア(……ッ!)
アカネ「……失礼します」
クロア「あ、あぁ…」
アカネ「…………」
クロア「え、えっと…………」
−−−30分後−−−
コンコン、ガラッ
アオト「お茶持って来たぞー」
アカネ「あ、わざわざすみません」
アオト「気にすんなよ。で、話してみてどうだ−−−」
クロア「……アオト、ちょっと来い」
アオト「へ?お、おいなんだよ!?」
アカネ「クロアさん?」
クロア「何をどう会話すれば良いのか解らんから助けろ」
アオト「……アンタらまさか30分も無言で過ごしてたのか?」
クロア「全く遭遇した事の無いタイプで正直どうすれば良いのか……頭の中が真っ白になっているから助けろ」
アオト「完全に錯乱してますね」
クロア「とにかく助けろ」
アオト「って言うか、アカネの奴は一言も話してないのか?」
クロア「こちらを見るばかりで何も……」
アオト「多分それお前待ちじゃないのか?思い切って踏み込めよ」
クロア「しくじったらどうする!?」
アオト「知るかよ諦めろ!もういい加減戻れって!」
クロア「あ、おい押すな!」
クロア(で、再び二人きりの無言の状態に……)
アカネ「………」モジモジ
クロア(一旦落ち着いて見てみると確かに何か言いたげだ。アオトの言う通り俺から切り出すべきなんだろうな……)
アカネ「……」ジー
クロア(しかしどうすればいいのか……)
クロア「>>67」
1.俺と付き合ってくれ
2.嫌なら嫌と言ってくれ
3.アオトの事どう思う?
1
クロア(これ以上長引かせても仕方無い……)
クロア「アカネ」
アカネ「……は、ひゃい!?」
クロア(噛んだ……)
アカネ(やってしまった……)
アオト(余計気まずくなった……)ノゾキミナウ
クロア「あぁ、うん。もうなんでも良い……とにかく、この場に座っているという事は話をしに来た訳だよな?」
アカネ「はい」
クロア「話の内容は解ってるよな?」
アカネ「…はい」
クロア「じゃあ俺が言えるのはこれだけだ」
クロア「俺と付き合ってくれ」
アカネ「はい」
アオト(なんで俺の家でラブコメやる奴等が絶えないんだろう……)
クロア「………え?」
アカネ「………ぅ///」
クロア「あ、いや……良いのか?」
アカネ「……はい、お付き合い致します///」
クロア「……外出するから付き合えとか言う意味じゃないぞ?」
アカネ「個人的な意見ですが、そんな事真に受けるのはアオトさんくらいだと思いますが」
クロア「……自分を大事にしてるか?」
アカネ「おっしゃる意味が解らないです」
クロア「いや流石に性急じゃないか?」
アカネ「そうでしょうか?クロアさんの事は既に存じていますし、私としては問題無いですが……」
クロア「そうだとしてもだ。いざ付き合ってみればやっぱり嫌いになったという事も有り得るだろ?」
アカネ「それは…確かに無くは無い話ですけど」
ガラッ
アオト「ちょっと失礼」
クロア「おまっ」
アカネ「あ、アオトさん……」
アオト「埒があかないから話着けに来ました。とりあえずお前ら落ち着け」
クロア「ていうか、お前盗み聞きしてたな?」
アカネ「アオトさん……」
アオト「責めんのは後でな」
アオト「とりあえず、君達はこれから恋人(仮)として二週間付き合いなさい。で、(仮)を取って真剣に付き合いたい場合は二週間後にもう一度ちゃんと告白すれば良い」
クロア「な、成る程」
アカネ「それならば…」
アオト「んじゃ、決まりだな」
クロア「なんか、すまないな。強引に頼んでおいて」
アオト「気にすんなよ。嫌々なのは確かだけど、身内の幸せに協力しない程じゃない。ていうかアカネには突然過ぎて迷惑かけてんだよな……」
クロア「そうなんだよな……すまない、アカネ」
アカネ「い、いえ!私としても思う所がありましたし、渡りに舟と言いますか何て言うか、その……」
アオト「でだ、付き合うと決めた訳だし、デートの日取りとか今決めちまえよ。クロアも余裕がある訳じゃないんだし」
クロア「え、あ、そうだな……(他人の色恋沙汰には聡いよなコイツ…)」
アカネ「で、デートですか……(お兄さんが思い切り邪魔してる分を差し引いても自分の恋愛には臆病とも言えますね……)」
クロア「俺はいつでも良いけど、アカネの方は仕事があるんだよな…?」
アカネ「それなんですが、明後日ならちょうど休みなんです。ですからその日に……デ、デートを……」
アオト(照れるアカネさんが飯ウマですありがとうございます)
クロア「そ、そうか。じゃあ時間はどうする?」
アカネ「休みの日ですからいつでも。……そうですね、10時くらいでどうでしょう?」
クロア「わかった。明後日の10時だな」
アカネ「は、はい」
アオト「さあ、決まったんならお開きだ。二人共思う所もあるだろうけど、アオトさんは明日仕事なんだから早いとこ寝かせてくれ」
アカネ「あ、すみません。ご迷惑おかけしました」
アオト「いえいえ、バカップル誕生の瞬間に立ち会えてアオトさんもう腹一杯ですから。むしろありがとうございます」
アカネ「な…っ!?あ、アオト殿!!」
アオト「おいおい、呼び方昔に戻ってるぞ…」
クロア「あ、アカネ…帰るのなら送って行こうか?」
アカネ「え!?あ、いや……大丈夫です!そこまで遠い訳でもありませんから」
クロア「けど女性が夜道で一人歩きっていうのは……」
アカネ「色々一人で考えたい事もあるので……それに私は元が付くとは言え、クラスタニアの将軍だったのですよ?暴漢ぐらい素手でも対処出来ます」
クロア「そ、そうか…」
アオト(同じ事言ってた市長さんは撃たれたけどな……ま、今のご時世でそんな馬鹿な事する奴もいない、か)
アカネ「それでは、失礼しました」
アオト「あぁ、またな」
クロア「気をつけてな」
クロア「……アオト」
アオト「ん?」
クロア「ありがとう」
アオト「お、おいおい!なんだよいきなり…」
クロア「感謝して当然だろ?お前に頼まなければこの話は無かったんだからな」
アオト「俺はアンタの無茶振りに適当に応えただけだよ」
クロア「それでも礼を言うのが筋だろ?ありがとう」
アオト「どうせならこの勢いでココナとの交際をですね……」
クロア「いやそれは駄目だろ」
アオト「ですよねー…」
−−−翌日−−−
クロア「……いつもの時間に起きてしまったか。生活習慣って解ってても変えられないよな」
クロア「アオトはまだ寝てるみたいだな……よし、朝食でも作ってやるか」
アオト「くぁ……あぁ〜良く寝た……って、あれ?」
クロア「……時折妙にオッサン臭くなるなお前は。おはよう」
アオト「あぁ、おはよう……朝食作ってくれたのか」
クロア「今日はやる事も無いし、世話になりっぱなしも悪い気がしてな」
アオト「サンキュー。んじゃ、遠慮なくいただきます」
アオト「ごちそうさまでした」
クロア「お粗末さまでした」
アオト「いやぁ〜、久々に美味いもん食った気がする」
クロア「いつもはどうしてるんだ?」
アオト「パンか栄養食。面倒臭い時は食わずに出勤だな」
クロア「……体壊すぞ」
アオト「頑丈さだけが取り柄ですお母さんありがとう。………って、言ってる場合じゃないな。そろそろ行くよ」
クロア「いってらっしゃい」
アオト(どこのオカンだよアンタ……)
クロア「……さて、暇だし掃除でもしてやるかな」
−−−よっこら亭−−−
アカネ「……という訳で、明日からデートです///」
フィンネル「……行動が早すぎるよアカネちゃん……」
アカネ「わ、解ってはいます。アオトさんも若干引いてましたし……」
フィンネル「まぁでも、上手く行ったのなら結果オーライ…かな?で、どうするの明日は?」
アカネ「……何をですか?」
フィンネル「いや、デートだけど。クロアさんこっちにあまり詳しく無いんだし、アカネちゃんがエスコートしないといけないよ?デートコースとか決めてる?」
アカネ「………………。」アセダラダラ
フィンネル「……」
アカネ「ふぃ、フィンネル〜〜〜!わた、私は一体どうしたら!?」アワアワ
フィンネル「はいはい落ち着いて。初めてのデートなんだから特に難しいモノじゃないよ。きっと(クラスタニアに居た頃とは立場変わっちゃってるよねコレ……)」
フィンネル「う〜ん、困ったわね」
アカネ「一体どうしたら……」アワアワ
フィンネル「クロアさんの事をよく知ってる人が居れば楽なんだけどね……」
ジャクリ「居るわよ、ここに」
フィンネル「ひゃあ!?」
アカネ「きゃあッ!?」
ジャクリ「フフ……相変わらず弄ってて飽きないわね、貴女達」
乙。なんという偶然。俺も自転車で転んだよ……ヒザすりむいて、痛え。
お気にのジーパンのヒザ部分に穴までこしらえちまった……はあ……。
落ち込んだ時は、アルトネの詩で癒してもらってる。
ファンタスマゴリアと リ・ネイションは心に優しい癒し。
いよいよデートか。かあさ……ジャクリがどんなプランで
クロアをおちょく……見守るのか、楽しみだ。
俺もコワレロやXaaaCi.
あとEXEC_HAIBANATION/.で心を癒してる
なんか魂が身体から分離しそうになるけれど、それってそれだけ癒し効果が絶大ってだけだよな?
アカネ「あ、あの…」
ジャクリ「何?」
フィンネル「なんでここにいるんでしょうか……あとここ一応スタッフルームなんですけど」
ジャクリ「所謂一つの『細けぇ事は良いんだよ』ってヤツよ」
アカネ「いえ、全然良くないです」
ジャクリ「そんなことより」
フィンネル「平然とスルー!?」
ジャクリ「アカネ、貴女クロアと付き合う事になったのよね?」
アカネ「な、何故それを!?」
ジャクリ「情報のソースはどこぞのスイーツ市長よ」
フィンネル(よりによってこの人にそれを教えちゃったの…?)
アカネ「そ、それで、結局貴女は何がしたいんですか?」
ジャクリ「貴女の恋のサポートがしたいだけよ。そう身構えないでよ」
アカネ「恋のサポート?」
フィンネル(凄まじい胡散臭さです……)
ジャクリ「フレリアの塔で一時行動を共にしていたのよ?アイツの好みもバッチリ把握出来てるわ」
アカネ「そのサポートとやらの見返りに何を要求するつもりですか…?」
ジャクリ「理解の早い子は嫌いじゃないわ。そうね……」
ジャクリ「私が協力するんだから、絶対に恋愛成就させなさい。以上」
アカネ「……え?」
フィンネル「そ、それだけ?てっきり何か面白い事やれとか言われるかと……」
ジャクリ「ていうかさっきから貴女やたら失礼ね」ギロリ
フィンネル「ふぇっ!?い、いやち、違う!違うわ!違います!!私はただ−−」ダラダラ
ジャクリ「問答無用」
フィンネル「アッー!」
フィンネル「」ピクピク
アカネ「フィンネルー!?」
ジャクリ「死にゃしないわよ。ダイキリティブチ込んだだけなんだから。それにホラ、なんだか幸せそうな顔してるわ」
アカネ「鬼ですか貴女は!?」
フィンネル「あ〜、なんか体がフワフワする……第三世代の娘って皆同じ感覚なのかなぁ……アハハ」フラフラ
アカネ「……ほ、本当に大丈夫なんですよね?」
ジャクリ「気になるならカンストするまで謳わせとけば良いわ。多分それで治るから」
アカネ「意図が良く見えませんが、とにかくサポートしてくれるという貴女の誘いに賭けてみる事にします。……というか、期限が明日まででは流石にどうしようもありませんし」
ジャクリ「フフ…それじゃ、色々教えてあげましょうか」ニヤニヤ
−−−アオト宅−−−
クロア「アイツの部屋掃除してたらベッドの下から本当にエロ本が出てきた……しかも巨乳ばかりじゃないかあの野郎」
ダイキリティって、結構高価なハズなのに……
(いろんな意味で)ツッコミ使うとは……流石です、かあsゲフンゲフン
寝オチしちまった
誤爆とかしてないよな…よし
どうも、ルカルート行きたいけどCSが怖くて未だに踏み込めずにいるオボン又です
>>101
ダイキリティはメタファリカじゃ無償配布してますし、惑星再生後ですので地上での採掘も可能となりお安くなってるんじゃないかと
>>95
精神体への昇華と惑星への回帰……癒しと言えば癒しか。
ただ聴き過ぎてホントに逝っちゃっても責任取れませんのでご利用は計画的に
>>94
俺はクレセントクロニクルとかインプランタ、後は光の中にですね
と、次の投下はGWぐらいです多分
遅レス申し訳無い
−−−市長官邸・市長室−−−
リッカ「ああぁぁぁ……もう駄目ぇぇ……先生ぇぇ……」グデー
光五条「……大変なのは解るけど、それならそうと事前に準備しておかないからそうなるんだよ?」
リッカ「もうヤダァ……市長辞めるぅ……先生と毎日イチャラブしたいぃ……」ダラー
光五条「馬鹿な事言わない。ほら、次の書類」
リッカ「……先生ぇ、これは新手のプレイか何かですか……?」
光五条「……そうだと言えば作業効率が上がるのかい?」
リッカ「ん〜…………………………………………………………………………ちょこっとだけ」
光五条「そうだよ」
リッカ「先生ぇぇ〜」
光五条「早いとこ終わらせてくれないと、イチャラブする余裕も無くなるんだよ?」
リッカ「え!?それって、終わらせたら先生とイチャラブして良いの!?」ピカー
光五条「え、あ、あぁ……そうだね」
リッカ「やりますやります!!リッカ頑張って仕事片付けちゃいますから、待ってて下さいね♪」
光五条「あー、うん。頑張って……(お預け喰らってたリッカの相手は骨が折れるんだけど、仕方無いよね)」
リッカ「あはははー!仕事なんて先生とのイチャラブの前では大事の前の小事なのよぉ!」ガリガリガリガリ!!
PiPiPi!!
光五条「ん……?リッカ、テレモ鳴ってるよ」
リッカ「あれ、ホントだ。はいもしもし、市長のリッカですけど………………………………………………………………………………………ふぇ!?く、クローシェ様ぁ!?」
光五条「クローシェ様?」
リッカ「え、あぁいや、その節はどうもお世話になりました……へ?こっちに来る!?なんでまた……いや訳は聞くなとか言われても聞いておかないと色々問題な気も……ひぃ!?」
光五条「どんな会話してるんだ……?」
リッカ「そ、それについては………まぁそうですけど。けど流石にこういうのってちょっとどうかと……急ですし……あ、いや、すみません……はい。そうです、全面的に私が悪かったですごめんなさい」
光五条「どんどん頭が下がっている……」
リッカ「……はい……はい……解りました。持て成しの準備はバッチリ……え?宿二つあれば良い?一体どういう……すみませんごめんなさいもう何も聞かないんで超長距離砲撃とかホントに勘弁してください……はい……失礼します………はい」Pi
リッカ「どおおおおおいうぅことよぉぉぉぉ!!!!」
バガッ!!!
リッカ「ほわあっ!?」
光五条「な、何だ!?」
ジャクリ「……なんか騒がしい駄目市長の部屋の扉を蹴破り現れてみたジャクリちゃんであった、まる」
リッカ「いやいや、『まる』じゃないでしょおお!?」
光五条「そうですよ!扉の側に誰か居たら怪我していた所ですよ!?」
リッカ「あ〜ん、先生そこじゃないぃ!!でもそんな先生も可愛く思う私が憎い!!」
ジャクリ「……夫婦漫才見に来たんじゃ無いんだけど」
リッカ「じゃあ何しに来たんですか……」
ジャクリ「第三塔が崩壊する前に塔から引き出しておいたデータの閲覧、終わったからパスカード返しに来たのよ」
光五条「それがどうやったら扉を蹴破る事になるんですか……」
ジャクリ「部屋から叫び声が聞こえたから、なんとなく非常事態っぽいからやったのよ」
リッカ「……ご迷惑おかけしました。じゃ、もう用は無いみたいだし退室願えますか?」
ジャクリ「厄介者を追い払うみたいに言わないでよ。傷付くわ」
光五条(厄介者以外の何だと言うんだろう…)
ジャクリ「それより、さっきクローシェがどうとか聞こえたけど、どうしたの?」
リッカ「クローシェ様が急遽こちらに来られるってだけのお話よ」
ジャクリ「再生祭までまだ余裕があるわ。事前に来て打ち合わせなんて感じじゃなさそうだし、観光だとしても祭が始まる前にするもんじゃない。明らかに不自然よ」
光五条「それは……確かに」
ジャクリ「しかも宿を二つも貸し切りってどういう事?そんな団体で来るの?明らかに何かあるわよ」
リッカ「何かあるって言われてもね……」
ジャクリ「ここ最近で何か変わった事とか、思い当たる節は無いの?」
リッカ「………あ、」
リッカ「クロア君が彼女欲しいって言ってこっちに来てたわ」
ジャクリ「OK、把握」
−−−アカネ宅−−−
ジャクリ「……という訳で、私が手伝う事にしたのよ」
フィンネル「そ、そうですか」
ジャクリ「人の恋路を邪魔する様な真似を見過ごす訳にはいかないわ」
フィンネル(凄く胡散臭く思えるのは気のせいでは無いと信じたい)
ジャクリ「それにしてもあの子、遅いわね」
フィンネル「うーん、アカネちゃんああいう服初めてだと思うから手間取ってるんじゃないかなぁ」
アカネ「あ、あの、着替え終わりました……」
フィンネル「こ、これはー!?」
ジャクリ「うん、流石。私の遺伝子使ってるだけあるわ」
クロア「は、ハートエプロン……?なんでアイツの家でこんな物が?」
ジャクリ「よし、服装は完璧。後はその堅い口調をなんとか出来ないの?」
アカネ「生まれてからずっとこの口調ですから……」
フィンネル「一応、努力はしてるんですよ?」
ジャクリ「ふむ……まぁ今までの女性関係考えたら、これはこのままでも良いわね」
フィンネル「じゃあ、口調は変えないと?」
ジャクリ「良いわ。それにいきなり変えても引かれるだけだし」
アカネ「問題は……」
ジャクリ「そう、デートコースね」
フィンネル「難しいなぁ……」
ジャクリ「女の意見ばかりではちょっとね……男って飽きっぽい所あるし」
フィンネル「でもクロアさんならしっかり付き合ってくれたりしません?」
ジャクリ「そりゃアイツなら最後まで付き合うだろうけど、内心どう思ってるのか解らないじゃない。義務感だけで付き合ってたなら心が疲れていって、近い内に破局が訪れるわよ」
フィンネル「そこまで先読みしなくても……まだ仮交際なんですし」
アーデモナイコーデモナイ...
アカネ(ま、全くついていけない……)
アカネ「あ、あの……こういうのはやはり同じ男性という事で、アオトさんに聞いてみるというのは……?」
フィンネル「成る程!さっそく呼び出してみるね」Pi
ジャクリ「問題は、アオトが役に立つのかだけど……」
【おかけになったアドレスは現在受信範囲の外にいるか、電源が入って無い場合−−】Pi!
フィンネル「ま、アオトだもんね」
ジャクリ「アオトだものね」
アカネ(アオトさん……頑張ってください)
クロア「……大きなリボン?太くて長い上に妙に丈夫な素材だが……何に使うんだ?」
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