アニ「アルアニ?」(137)

アニ「なんだい、それは」

アルミン「うーん、よく分からないけど教官が落とした紙の切れ端にそんなことが書いてあったんだ」

アニ「教官が…? それなら、やっぱり教育用語とか軍事用語とかじゃないの?」

アルミン「でも…、今まで僕が勉強してきた中でそんな言葉は聞いたことないし」

アニ「じゃあ暗号とか」

アルミン「あ! それかも! さすがアニは賢いね」

アニ「……あんたほどじゃないよ」

アルミン「暗号だとしたら、一体何を意味している言葉なのかな」

アニ「さぁ……」

アルミン「分からないんじゃ考えても無駄だし、みんなに聞いてみようか」

アニ「うん」


   最初に聞く人は? >>4

   そいつは何と答える? >>6

ライナー

アルミンの兄の略、つまり俺のことだな
さあケツを出せ

アルミン「あっ、ライナーがいた! おーいライナー!」

ライナー「なんだアルミンと…アニか」

アルミン「あの、聞きたいことがあるんだけど」

ライナー「聞きたいこと? ガリ勉のアルミンにしては珍しいな。なんだ?」


アルミン「アルアニって、何か知ってる?」

ライナー「……それはだな」コホン

アルミン「それは……?」ドキドキ

アニ「何……?」ワクワク


ライナー「『アルミンの兄』の略、つまりは俺のことだ! さぁ、ケツを出せ」ハァハァ

アルミン「」

アニ「」

アルミン「な、なんで出さなきゃならないのさ!」

ライナー「何言ってんだ、普通兄弟は掘りあうものだろ」

アニ「!?」

アルミン「(……直感的に分かった、このライナーは嘘を吐いている。これ以上話しても無駄だし、さっさと退散して他の人に聞こう)」

アルミン「うーん、一応ほかの人にも聞いておきたいし、ケツはあとでね」

ライナー「待て、今じゃなきゃダメなんだ! ホラ、ライナーのライナーもこんなに元気で…」ボロン

アニ「」

アルミン「うわああああああああああああああああああ」ダッ

アルミン「はぁ……まさかライナーがホモだとは思ってもみなかったよ」

アニ「私も知らなかった」

アルミン「じゃあ次は>>12に聞こう!」

  >>12  聞く人

  >>14  そいつの答え

ダズ

アルアニつまりアニにはアルレルト(意味深)が付いてるんだ
だから掘ってやる

アルミン「ダズに聞こう!」

アニ「よりにもよってあんなモブに……」


アルミン「あ、ダズいた!」

ダズ「アルミンか。どうした?」

アルミン「ダズは『アルアニ』って言葉知ってる?」

ダズ「」

アルミン「知ってたら教えてほしいんだけど……」

ダズ「(どうしようか、もしこれで本当のことを言ったら……)」
 
 ~~~~~~~~~~

 アルミン「それで? ダズは何でその言葉知ってたの?」

 ダズ「えっと、それは……」

 アニ「まさかエロ本とかそういう類のもの持ってるんじゃないだろうね」

 アルミン「うわ……気持ち悪い…」

 ダズ「」

~~~~~~~~~~~

ダズ「…いやだ!! (社会的に)死にたくねぇ!!」

アルミン「!?」

ダズ「えぇっと…アルアニ、つまりアニにはアルレルト(意味深)が付いてるってことだ。だから掘ってやる」

アルミン「!?」

アニ「え……私?」


アルミン「どういうこと?」ヒソヒソ

アニ「“掘る”っていうのはライナーが言ってたのと同じようなことなんだろうね」ヒソヒソ

アルミン「じゃあダズもライナー級の変態ってこと」ヒソヒソ

アニ「そうかも」



ダズ「さぁ、早く…。俺の息子もこんなに立体起動……」ボロン

アニ「」

アルミン「わぁ、20㎝級……」

アニ「言ってる場合か! さっさと逃げるよ!!」ダッ

アルミン「ダズの……すごくおっきかった……///」

アニ「どうでもいいよそんなの」

アルミン「ごめん」

アルミン「よし! 次は>>20に聞くよ!」


    >>20   聞く人

    >>22  そいつの答え

フランツ

アルアニ?わからないなあ・・・ごめんね
それよりも昨晩ハンナがすごくて///

アルミン「よし!次はフランツに聞くよ!」

アニ「フランツ? それはまた意外なところに……」

アルミン「もしかするとえっちぃ言葉かもしれないしね! それなら彼女のいるフランツに聞くのが良いかな、と思って」

アニ「なるほど」


アルミン「あ、おーいフランツー、ちょっといい?」

フランツ「なに?」

アルミン「ちょっと尋ねたいことがあるんだけど」

フランツ「尋ねたいこと? でも僕より君の方が頭いいじゃないか。それなのに君に分からないことを僕が知ってると思う?」

アルミン「知ってるかもしれないことなんだ」

フランツ「え? じゃあ…………なに?」

アルミン「『アルアニ』って言葉なんだけど」

フランツ「アルア…ニ?」

アルミン「知ってるかい?」

フランツ「いや、わからないなぁ……、ごめんね。」

アルミン「そう……」ズーン

フランツ「力になれなくてごめんね……イテテ」

アルミン「ん? フランツ、どこか痛いの?」

フランツ「うん、ちょっと腰が……。昨日ハンナがすごくて……///」

アルミン「」イラッ

アニ「」イラ

アニ「よし、討伐数1」

アルミン「じゃあ僕は討伐補助1だね」

アニ「まぁ、そんなことよりも次は誰に聞く?」

アルミン「うーん、じゃあ>>27に聞くよ!」


   >>27  聞く人

   >>29  そいつの答え

ユミル

ユミル

ごめん失敗した
下お願いします

>>30
失敗? >>27の書き込みが失敗ってことですか?

あと答えの方は再安価で>>33

クリスタ

なんかややこしいから全部リセットで

聞く人 >>38

答え  >>40

ミカサ

なにをいってるのかわからない
私はエレンとアルミンのこと以外はよくわからない

アルミン「うーん、じゃあミカサに聞くよ!」

アニ「ミカサ……?」ピクッ

アルミン「うん! ミカサはこの訓練兵団の中でも断トツで成績が良いからね! もしかするとアルアニのことも知ってるかも!」

アニ「なるほど……あの女を頼るのは少し癪だけど仕方ないね」

アルミン「うんっ!」

ミカサ「エレンは今日もアニと対人格闘術をしていた……。あの女狐がこれ以上エレンに近づくことは許されない」ブツブツ

アルミン「……ミカサ?」

ミカサ「!?」

アルミン「今何をぶつぶつ喋ってたの?」

ミカサ「なんでもない、ぶつぶつ喋ってなんかない」

アルミン「そう? 空耳だったのかな……」

ミカサ「それで、アルミンは私に何か用が?」

アルミン「あ、そうそう教えてほしいことがあったんだ」

ミカサ「教えてほしいこと? あのアルミンが自分から他人を頼るなんて珍しい」

アルミン「ハハ…そうでもないよ」

ミカサ「で、何を教えてほしいの?」

アルミン「あ、えっと…………、『アルアニ』って言葉の意味を知りたいんだけど……」

ミカサ「アルアニ?」

アルミン「うん」

ミカサ「…………なにをいってるのかわからない」

アルミン「えっ」

ミカサ「私はエレンとアルミンのこと以外はよくわからないから」

アルミン「え、あ、そう……なんか恥ずかしいね」

ミカサ「少し」

アニ「もういいかい、アルミン。さっさと次聞きにいかないと」

アルミン「あ、うんそうだね。ばいばいミカサ」

ミカサ「さよなら」










ミカサ「……………………このままではアルアニが現実になる」

アルミン「まさかミカサでもわからないことがあるなんてね」

アニ「さっき言ってただろ? あの女は大好きなエレン君と一応幼馴染のあんた以外に興味がないんだよ」

アルミン「一応幼馴染って、酷いなぁ……」

アニ「じゃあ、次は>>49に聞こうか」


  聞く人   >>49

  答え    >>52

リヴァイ

知るかグズ

アニ「じゃあ、次は兵士長に聞こうか」

アルミン「えっ!? 兵士長ってあのリヴァイ兵士長!?」

アニ「そうだけど」

アルミン「や、やめた方が良いんじゃ…、下手したら削がれるよ……」

アニ「大丈夫、そんなこと気にしてたら巨人を相手取れないよ」

アルミン「そうだけど……」

調査兵団兵舎
アルミン「あ、あのー」

ぺトラ「ん? どうしたの? 訓練兵がここに何の用?」

アルミン「あ、えっとリヴァイ兵長はいらっしゃいますか…?」

ぺトラ「え? 用ってリヴァイ兵長に……?」

アニ「そう、だから早く呼んできてくれない」




リヴァイ「随分と生意気な口のきき方じゃねーか」

アルアニ「「!?」」

ぺトラ「あっ、リヴァイ兵長! 実はこの子たちが兵長に用があるらしくて……」

リヴァイ「俺に用? この青臭いガキがか?」

アルミン「そ、そうです! 少し聞きたいことがあって参りました!」

リヴァイ「ほう……分かった、5分だけ聞いてやる」

アルミン「ありがとうございます!」ペコッ

リヴァイ「で、聞きたいことってのは何だ?」

アルミン「えっと、それは……」

アニ「あんた、アルアニって、知ってるかい?」

リヴァイ「あ?」

アルミン「ひっ」

リヴァイ「知るかグズ、そんなアホみたいなこと考えてる暇あったら自主練でもしてろ」

アニ「………………」

アルミン「…………………………………………」

訓練兵団兵舎
アルミン「ひっく、ぐすっ」

アニ「あんなことで泣くのかい? 随分とよわっちい男だね」

アルミン「だって、怖かったんだ、もん」

アニ「………………っっっ///」キュン


アニ「ま、まぁもうさっきのことは忘れて次聞きに行こう、次」

アルミン「グスッ、そうだね、じゃあ次は>>62に聞こう!!」

 

聞く人 >>62

答え  >>65

ベルトルト

アルミン「ベルトルトー!」

ベルトルト「ん? アルミン……と、アニ!? なんで二人が一緒にいるの!?」

アニ「少し気になることがあってね、一緒に聞きまわってたのさ」

ベルトルト「……ふぅん…………」ジロッ

アルミン「ベ、ベルトルト……? なんで睨むの?」

ベルトルト「別に、睨んでないよ」

アルミン「えー?」

ベルトルト「で? 今度はそれを僕に聞きに来た、と」

アニ「察しがいいね、その通りだよ」

ベロベルト「へぇ、でその気になることって何なんだい?」

アニ「ああ、それはね…」


アルミン「アルアニって言葉の意味なんだけど」

ベルトルト「……………………」

アルミン「どうしたの?」

ベルトルト「……アルミン…………」ガシッ

アルミン「え!? なんで頭つかむの」

ベルトルト「……シネ」ギュウウウウウ

アルミン「い、いたい! 放してよ!」

ベルトルト「……オラッ…………」ブンッ

アルミン「ひでぶ」ベチャ

アニ「ア、アルミン!」

アルミン「」血ダラー

アニ「………………ベル兄」

ベルトルト「ん? どーしたの?」

アニ「……なんでこんなこと、したの」

ベルトルト「え? そりゃあアニが…」


アニ「最低だね、あんた」

ベルトルト「」

アニ「じゃあね、最低の空気野郎」

ベルトルト「」

アルミン「いてて……」

アニ「アルミン、大丈夫?」

アルミン「う、うん、なんとか」

アニ「そう、よかった……。にしてもあの背景男、次の対人格闘術訓練で背骨折る」

アルミン「やめてあげなよ……。ベルトルトにも事情があったんだよ、きっと」

アニ「…………」

アルミン「じゃ、次は>>90に聞こ
う! これがラストだよ!」


   聞く人 >>90

   答え  >>96

恥ずかしいから気付いてないふりをしていたが、実は途中から互いに気付いていた

それすなわちハッピーエンド

安価は絶対が原則ですし、>>90の内容で書いてハッピーエンドで終わらせることにします

アルミン「じゃ、次はエレンに聞こう!」

アニ「……うん」

アルミン「あ、おーいミカサ! エレンどこにいるか知らない?」

ミカサ「エレン?」

アルミン「そう」

ミカサ「…………まさか、『アルアニ』の意味を今度はエレンに聞こうとしてる?」

アルミン「え? あ……、うん」

ミカサ「やめた方がいい」

アニ「え?」

ミカサ「やめた方がいい」

アルミン「な、なんでさ!」

ミカサ「あなたたちが意味を気になっているのは教官の落とした紙を見たから。…ので、知ってるかどうかもわからないエレンに聞くより教官に聞くべき」

アニ「あっ」

アルミン「そっか!」

教官室
アルミン「……………」コンコン

キース「誰だ」

アルミン「だ、第104期訓練兵団所属! アルミン・アルレルト、と!」

アニ「同じくアニ・レオンハート」

キース「む、アルレルトとレオンハートか?」ピクッ

アルミン「です!」

キース「そうか、なら入っていいぞ」

アルミン「ありがとうございます!」

キース「それにしても、アルレルトとレオンハートが共に訪ねてくるとは何事だ……? まさか婚約発表か!? ひゃっほう!(して、何の用だ)」

アニ「!?」

アルミン「」

キース「………………」

キース「……何の用だ」

アルミン「あの……今のは」

キース「 な ん の よ う だ 」

アルミン「……きょ、今日は教えて貰いたいことがあって……」

キース「(教えて貰いたいこと……、もしやウォール・シーナ内で100年伝えられている『2秒で相手をイカせるテクニック』のことか?) ……ふむ、聞くだけ聞いてヤろう」

アルミン「ホ、ホントですか!?」

キース「あ、ああ…… (やけにがっつくな……。そこまでアルレルトは下手なのか) 」

アルミン「アルアニって言葉の意味を知りたいんですけど」

キース「まずはな、指をこうして…………え?」

アルミン「アルアニって言葉の意味を知りたいんですけど」

キース「」

アルミン「教官?」

キース「…………ふむ、アルアニというのはな…」

アルミン「…………」キラキラ

アニ「…………」ワクワク

キース「……………………いや、知らん」

アルアニ「え!?」

アルミン「いや、でも教官が落とした紙に…………」

キース「いや、マジで知らんし。それたぶん他人の空似」

アニ「さっき私とアルミンの…その…こ、こここ婚約発表とかなんとかも言ってたし」

キース「言ってねーし」

アニ「えっ」

アルミン「えっ」



アルミン「結局教官も教えてくれなかつたね……」

アニ「……ああ」

アルミン「知らないはずないんだけどなぁ……」

アニ「……そうだね」

アルミン「これは僕たちだけで頑張れって意味なのかな……、よし! それなら頑張らないと!」


アニ「……………………ハァ……」


アニ「……ねぇ、アルミン」

アルミン「ん? 何さアニ」



アニ「もう、こんな茶番、終わりにしないか……?」


アルミン「………………………………え?」

アニ「本当は、アルミンだって気付いてるんだろう?」

アルミン「な……何の話かな」

アニ「もう気付かないフリとかやめてよ、さっきのベルトルトやミカサ、教官の態度を見て気付かないハズがないんだから…………」

アルミン「…………………………」



アルミン「…………そうだ、確かに僕は『アルアニ』の意味に気づいてた」

アニ「やっぱり……」

アルミン「でも、もしこんなことを言えば君に嫌われてしまうんじゃないかと、怖くて言い出せなかったんだ」

アニ「……………………」

アニ「私は、単に自分が恥ずかしかっただけさ」

アルミン「僕も、少し」

アルミン「でも、君が勇気を出してくれたおかげで、僕も勇気を出せたんだ。ありがとう、アニ」

アニ「…私はなんにもしてないよ」

アルミン「いや、そんなことないさ。ありがとう、そしてーーーー」







アルミン「ーーーー好きだよ、アニ」



アニ「……………えっ」

アルミン「驚いたかい?」

アニ「……………………いいや、驚きやしないさ。だって……」スッ

アルミン「え?」

アニ「……私も、あんたが、好きだから」チュッ

アルミン「………………え……」



アニ「フフ、これが『アルアニ』ってやつだろ?」


終わり

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2013年08月28日 (水) 00:10:02   ID: ZZ2n62WX

はよ

2 :  SS好きの774さん   2013年08月28日 (水) 00:12:58   ID: Ln6Z6ILt

まだー

3 :  SS好きの774さん   2013年10月23日 (水) 22:36:37   ID: s3DFssJE

萌え禿げた

4 :  SS好きの774さん   2013年12月31日 (火) 13:46:52   ID: PTbh-Nw7

胸キュンした

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