きっかけはキスでした

Pさんがお酒の席でキスが好きだと言ったこと

……それと、私が気持ちよく酩酊していたこと

Pさんの言うキスは……接吻ではなくて、目の前にあった鱚の天ぷらのことでした

よく考えたらすぐにわかることだったのに、私は……

酔っていたとはいえ、取り返しのつかないことをしてしまいました……

……キスを……してしまいました

楓さんと心さんが見ている前で、私はPさんに口づけを……

ふたりの黄色い声を聞いて、一瞬で酔いも覚めましたが……

……もう、手遅れでした

私がPさんにキスをしてからは、飲み会は女子会へと変わり果てました

コイバナ……って言うんでしょうか……？

Pさんのこと、私のこと……

たくさん……お話ししました

Pさん本人がいるのに、ぜんぶ……言わされました

なぜかPさんのほうが先にギブアップしてたのはちょっとだけ……ふふっ……

ちょっとだけ……嬉しかったです

Pさんも恥ずかしいのは同じなんだって……

恥ずかしいのは、私のことを……なんて、期待してしまって……

……これから期待以上のことが起こるなんて思いもしませんでした

私が潰れなかった時は決まって二次会が始まります

問題は……二次会の会場でした

楓さんと心さんに連れられて来たのは、その……

……ら、ラブホテル……って言うんでしょうか……？

……恥ずかしながらそういうものに疎くて、施設に入るまで気づけませんでした

Pさんも止めたりしていなかったので、ここがそういう場所だと気づいた時には幻滅しました……けど……

それ以上に、Pさんと結ばれるかも……なんて期待もあったりして……

……当のPさんはただ呆然としてました

……Pさんもここがどういう場所なのかは知らなかったみたいです

…………

知らなかったということは……つまり……

Pさんはそういう経験がない……かも、しれないわけで……


……私が……Pさんの初めての相手になれるかもしれない、ってことですよね？

とはいえ、私もラブホ……こういう施設を利用するのは初めてで……

……困っていたのですが、楓さんと心さんは手慣れた様子で手続きを済ませた様子でした

もしかしてふたりとも担当Pさんとそういう仲だったりするんでしょうか……？

……なんて考えていると、心さんに鍵を渡されました

借りたのは2部屋……楓さんと心さんは違う部屋みたいです

……ここまでのお膳立てをされてはもう後には引けません

Pさんも……期待、してくれてるみたいですし……

……心さんはともかく楓さんまで、その……

……男性の、えっと……ぼっ……

あっ……せっ、生理現象……！

楓さんまで生理現象を誂うのは……すこし、意外でした

部屋に入ってからは、ついにPさんとふたりきり……

……楓さんと心さんも隣の部屋にいるとはいえ、ふたりきりです

Pさんは……初めてが私でいいんでしょうか……？

……ここまで雰囲気に流されてしまったとはいえ、まだすると決まったわけじゃないですよね

それに……Pさんもここが初めてだからって、そういう行為も初めてとは限らないですし……

……Pさんが初めてでも、そうじゃなくても……

私はPさんと……結ばれたいです

……Pさんはどうですか？

勇気を出して……ついに、聞いてしまった

返答は言葉じゃなくて……

……キスを、されました

一瞬、触れて……

その一瞬はとても長く感じて……

……一瞬じゃ足りなくて、私も……Pさんにキスをしました

……唇が離れるたびに見つめ合って、また唇が重なる

……ふふっ

キスが好きなのは……誤解じゃなかったみたいです

何度も触れて、離れて、また触れて……

……満たされてるのに、もっと欲しくてたまらない

…………

……せっ、セック…ス……って……どうやって始めたらいいんでしょうか……？

……数少ない経験を頼ろうにも、自分から誘った記憶なんてありませんでした

お互いに見つめ合って……長い沈黙の末に、Pさんが口を開きました

……Pさんは未経験なので始め方がわからない

男の人にとって、未経験であることを告白するのは勇気のいることだって……

……色々と疎い私にも、ちゃんとわかりました

私が……Pさんの初めての人になれる

……Pさんの勇気に応えないといけない

張り裂けそうなくらいに胸が高鳴って……それに……

……疼くって……こういうこと、ですよね……？

とっくにPさんと結ばれる準備はできてるはずなのに……

なのに……どうしたらいいのかがわからなくて……

……Pさんが初めてなら、なおさら失敗は許されない

キス、は……正直、もっとしたいですけど……

これからするのは、キスより……もっと……

……と、とりあえず……脱ぐところから、ですよね……？

……Pさんの前で裸になるのは……恥ずかしすぎてどうにかなりそうでした

でも……Pさんは私が脱ぐのを食い入るように見つめてきて……

……裸になるまで……じっと、ずっと……見られてしまいました

恥ずかしいのに、ちょっとだけ……気持ちいい……

……Pさんには絶対に言えませんけどね

当のPさんも落ち着かない……というより、その……なんというか……

……すごく、窮屈そうにしていたので……

……脱がして、しまいました

1枚、もう1枚と脱がせるたびにPさんの呼吸も荒くなって……

……たぶん、私も……同じでした

……あと1枚

お互いにとって……最後の一線

……ついに越えてしまいました

……思わず凝視してしまう

Pさんの……おち…ちん、は……

私の知っているどれよりも……大きくて……

……入るん、でしょうか……

で、でも……ここまできて無理とは……言えませんし……

ぁ……男の人も、濡れるんですね……？

こんなに濡れてるってことは……それだけ、期待してくれてるんですよね……？

……期待には、応えなきゃ……だめですよね

Pさんの期待に応えてあげたい……

それなのに、私は……Pさんを押し倒して、夢中で……

……キスを、していました

お互いの身体が触れ合って、密着して……

Pさんとひとつになってるみたい、ですけど……

……でも、これじゃまるで……私が一方的にPさんを犯しているだけ

自分の性欲よりPさんのことを考えなきゃだめなのに……

なのに、私は……

Pさんを犯していることにさえ……

……興奮、してるんでしょうか……

……セックスは男性が気持ちよくなるもの

そう、思ってたのに……

キスだけでこんなに……

……まだ挿入すらしてないのに、勝手に溢れて止まらない

溢れて、滴って……たぶん、ぜんぶPさんに……

ん……っ……！

……ぁ……やっぱり、そう……でした

私のせいでPさんの……おちん…ん……

……やっぱり、私の……ぜんぶかかってる……？

私ので……こんなに、ぬるぬるになって……っ……

んっ……つい、擦りつけてしまいましたけど……

拭き取るどころか……余計に……

Pさんも……気持ちいいんでしょうか……？

……でも……挿れなきゃ、気持ちよくない……ですよね？

え……？

もう、我慢できないんですか……？

我慢……してたんですね……

すみません……夢中で、自分だけ気持ちよく……

私ばっかり気持ちよくなってちゃ……だめ、ですよね……

……こんなに大きいのは初めてですけど、たぶん……大丈夫……

んっ……きつ、い……けど……なんとか……入りそう……

もうちょっとだけ……我慢してくださいね……？

もう、ちょっと……っ……

……やっと……入った……ぁ……

びゅっ、びゅーっびゅーっ、びゅるっ、びゅる、びゅーっ、びゅっ……びゅ……びゅっ……びゅる……びゅっ……

……えっ……今の、は……？

私の中に……びゅーって……

熱いのが……いっぱい……

……ぁ……あぁ……っ……！

……我慢できないって……そういうことだったんですか……？

……私……とんだ勘違いを……！

ぁ……中に……

抜かないと……ですよね……？

んっ……思ったより、長い……

……もうちょっとで……抜けそう……っ……

抜け……あっ……溢れて……ぁ……

Pさんの……出てきちゃう……

ん……っ……まだ、溢れて……

……こんなに、出してくれたんですね

すみません……Pさんの……初めてだったのに……

初めてがすぐ終わっちゃうのは、やっぱり……嫌ですよね……？

Pさんの……大きいままですし、もう1回……

……いいですよね？

すみません、私……まだ……

……まだ、Pさんと……したい、です

大きいままってことは、Pさんも……同じ気持ちなんですよね……？

ごめんなさい……

私……また……

んっ……ぅ……

おっ、き……ぃ……っ……

……Pさんがいっぱい出してくれたから……でしょうか？

きついのは相変わらず、ですけど……

……さっきよりは……スムーズに入りました

Pさんのため、なんて言い訳をしても結局は……

……また、自分が気持ちよくなりたいだけ

ただ擦りつけるだけより、Pさんとひとつになるほうが……ずっと……

……ずっと、気持ちいい

……たぶん、Pさんのおち…ちんは……私には大きすぎるんだと思います

裂けちゃうかもしれないって思うくらい……きつい、けど……

だからこそ……こんなに、胸が高鳴ってるんだと思う

……私がPさんを犯してるのに、主導権はPさんから奪えない

Pさんを私のものにしようとしてるのに……

逆に、私がPさんのものなんだって……

……そう証明されてるみたいで……すごく……興奮、してます

ぁ……私の中で……っ……Pさんのおちん…ん……跳ねて……

ふぅ……っ……ぅ……

このまま……入ってるだけで……

……入ってる、だけなのに……イかされそう……

ただでさえ……私には大きすぎるのに……

中で……暴れて……っ……！

……やだ……ぁ……

ちゃんと……Pさんにも……気持ちよくなってほしい、のに……

ぁ……だめ……だめ、まだ……

もう……イっちゃう……だめ、なのに……

Pさんの……入ってる、だけなのに……

……また……私のほうが……気持ちよく、なって……

……イっちゃう……もう……だめ……イく、っ！

びゅ……びゅーっびゅーっ、びゅっびゅっ、びゅっ……びゅるっ、びゅ……びゅっ……びゅ……

おなか……あつい……？

まさか……私……っ……

……も、漏らしちゃったり、とか……してないですよね……？

ぁ……でも……さっきと、同じ……かも……？

……Pさんも……出しちゃったんでしょうか……？

熱いの……私なのか、Pさんなのか……わからないですね……

……どっちも、だったら……

Pさんも、ちゃんと……気持ちよくなれてるなら……

……んっ……ごめんなさい……

私……考えただけで、また……疼いて……

Pさんの……たぶん……

さっきより、小さくなってる……？

さっきお腹が熱かったのは……Pさんが……

……Pさんが、また……私の中に出してくれたから……？

……ふふっ

Pさんといっしょに気持ちよくなれたなら……

嬉しい、はずなのに……

身も心も、満たされてる……はず、なのに……

……すみません……私、まだ……

もっと……Pさんと……

すみません……我慢、できそうにない……です……

もっと……しても、いいですよね……？

……っ……また、大きく……ふふ……っ……

Pさんに馬乗りになって……何度も、何度も……

……何度も、勝手にキスをして……

私……結局Pさんを犯してますね……

私が気持ちよくなってもしかたないのに……

……なのに、Pさんが反応してくれるだけで……勝手に安心して……

独りよがりじゃなくて……Pさんと、ひとつになれてるんだって……

……っ……ふ、ぅ……っ……！

すみません……また……ひとりで、きもちよくなって……

……Pさんも、ちゃんと気持ちよくなれるように……します、から……

キスばっかりじゃ、なくて……動いたほうが……いい、ですよね……？

ぁ……ぁ……っ……あっ、ぅ……

ちょっと……うごいた、だけ……なのに……

おなか……えぐれちゃう……？

おっきい……おっ、き……ぃ……

んっ、ぁ……これ、すご……っ、い……！

おく……おくっ、に……ずん、って……

ごめ…なさい……また、ひとり……で……

……かってに、きもちよく……っ……

でも……でも……っ……もう、すこし……

もうすこし……っ……だけ……

びゅる……びゅっ……びゅっっ、びゅっびゅっびゅっ、びゅっ……びゅるっ……びゅっ……

ぁ……え……？

なんか、あつい……？

……でちゃったん、ですか……？

わたしも、もう……ちょっと……で……っ……

……っ……ふぅ、ふぅ……っ……

イっ、く……

わたし、も……イき、ます……

Pさん……Pさん……っ……

ごめん、っ……なさい……わたし……っ……

イく……イきますっ……っ……

……ぁ……っ……！……あ、ぁ……っ……！

……あ、あの……すみません

大丈夫、でしたか……？

Pさんの……出ちゃったのに、無理やり……してしまって……

……むしろ気持ちよかった、ですか……？

で、でも……やっぱり、強引なのは……

……えっ、えっ……？

なっ、なんで……また大きく……？

……まだ、大きく……なるんですね

あの……えっと……

……無理やりしてしまったお詫び……になるかは、わかりませんけど……

……次は、Pさんから……していただけませんか……？

はぁ、はぁ……っ……ふぅ……っ……！

やっぱり……Pさんの、大きい……

でも……さっきよりは……平気、かも……

慣れてきた……？

それとも……もしかして、ですけど……

……こういうのは……恥ずかしい、です……けど……

あっ……ぅ……！

……やっぱり、そう……なんですね……？

Pさんの……私の中で、膨らんでる……

足を絡めるなんて、まるで……

……おねだり……してるみたい、ですけど……

でも、Pさんは……こういうのが……好き、なんですね……？

Pさんからしてるのに……ホールドされて、捕まって……

……動けないのに、ずいぶん……興奮してる、みたい……？

……このままPさんを抱き寄せて……そのまま、キスしたら……

……ぜったい……気持ちいい、はず

……もしも、もしかしたら……ですけど……

ごめんなさいPさん……キス……させて、ください……

んっ……ちゅ……ちゅっ……っ……ん、ぅ……っ……！

ぷは……ふぅ……っ……ふふっ、やっぱり……そうなんですね

さっきより、ずっと短いキスだったのに……

私の中で、Pさんのが……びくんって……何回も……

……やっぱり、Pさん……犯されるほうが好きなんですね？

ふふ、ふふふっ……そう、だったんだ……

……私が気持ちよくなるの……いっしょに、興奮してくれてたんですよね……？

だったら、もっと……しても、いいですよね……？

Pさんを抱きしめて、口づけをして、舌を絡めて……

私が主導してるはずなのに……

Pさんは犯されて興奮してる……

……そのはずなのに、私の中でPさんがびくんと跳ねる

それだけで……私が犯されてるみたいに錯覚してしまう

Pさんが気持ちよくなれるように……

……そんな建前で、私が気持ちよくなってるだけなのを咎めるように……何度も、何度も……

……Pさんは私の中でびくん、びくんと跳ね続ける

……さっき、Pさんが果ててしまったのと……似てる、気がする

そろそろ……なんでしょうか……？

でも……このままだと私のほうが、先に……っ……

ぁ……あ……Pさんからも、抱きしめられて……っ……！

びゅるっ、びゅっ……びゅっ……びゅ……びゅっ……

ふぅ……ふぅ……っ……ぅ……！

こんなに……

……こんなに、セッ……スって……気持ちよかったんですね……？

挿入したまま抱き合って、キスをして……

それだけなのに、身体が勝手に反応して……そのまま……

……すみません、もうちょっと……こうしていてもらっても……いい、ですか……？

力が入らなくて……すみません……

……また……大きくなりそう、ですか……？

いいんですよ、何回でも……Pさんが満足できるまで……

むしろ……大きくしてくれたほうが、私も……

……もう1回、したいです……