主人公「田舎町で誰かと恋愛する」【安価】 (1000)

地の文超多め
ヒロインは2人+隠しヒロイン3人の予定
ルート次第ではエッチな方向にも進む予定
ヒロインらは(書きやすさ優先で)最初から設定をある程度決めています
ただし、安価次第では設定が変わる可能性もあります
ハーレム、浮気はできません

>>2
主人公の性別+名前
(男ならノーマルカップリング、女なら百合カップリングで進めていきます)

男 柳瀬 悠人(やなぎせ ゆうと)

それは、突然言われた

「宝くじが当たってな、夢だった田舎暮らしがしたい」

そう馬鹿親父に言われて引っ越しをしたのは3年前
学校までの道のりは駅まで自転車で20分、そこから町まで40分、町に着いてから学校まで30分
最低でも8時に確実に学校に着くためには6時過ぎ頃には家を出なければならない
その時点でおかしいが、この町のおかしい場所はまだたくさんある
まず、コンビニがない
かなりの広さを持つはずのこの町の中にあるのは畑と小さな商店と神社と山
病院さえこの町には存在せず、学生である自分にとっての娯楽はほとんどない
馬鹿親父には「それなら畑を手伝え」という寝言を言われたが、泥だらけになんてなりたくない

「じゃあ、ゆうくんはこの町を早く出ていきたいんだ」

そんな風に聞いてくるのはこの町で唯一同い年の少女、ハルであった
無人駅であるこの駅で電車の待ち時間にいつも話相手になってくれる数少ない存在
黒いポニーテールを揺らしながら笑顔で聞かれ、それに答える

>>5
1 俺は早く出ていきたい
2 俺が言っているのはそう言う意味じゃない
3 僕は早く出ていきたい
4 僕が言っているのはそう言う意味じゃない

4

「僕が言っているのは、そう言う意味じゃなくってさ」

そう、別にこの町が嫌いという訳ではない
空気はきれいだし、景色はきれいだし、野菜や肉はおいしい
雨が降ると肥料のにおいで臭くなったり、窓を開けっぱなしにすると虫が大量に入ってくるのは嫌なところではあるものの

「パソコンがあればそれなりに遊べるし、卒業まで暮らす分には問題ないけど」

「じゃあ、卒業したらやっぱり都会に帰るの?」

「あのさぁ」

ハルはこの町の人間だから知らないのだろう
ハルが「都会」と呼ぶ隣町、僕らの高校がある場所はぶっちゃけ、田舎だ
都会というのは新幹線の駅があって、4階建て以上伸びるがにょきにょき伸びていて
あと映画館にボウリング場、あとは何があるだろう?
とにかく

「何度も言ってるけど、あの町が田舎で、ここは超田舎なんだよ」

「人の故郷に対して辛辣じゃない?」

「コンビニまで自転車で1時間もかかるこの町が悪い」

そんな話をしているとたった1両しかない電車が駅に停車する
僕らはそれに乗り込むと話を続ける

「今すぐ出ていきたいってわけじゃないけど、とにかく永住はしたくないって話」

「結局出ていきたいって話じゃん」

「……まぁ、そう言われればそうだけど」

そんな話をしながら、揺れる電車は次の駅に着く
もちろん、降りる人も乗る人もいない

「風景だって変わらなくて、ハルは退屈じゃないの?」

そんな質問にハルは笑顔になる

「ゆうくんはわかってないなぁ! 外を見てよ!」

森しかない

「例えばあの木はね、秋になればすごく紅葉がきれいだし、あっちの木は季節次第で美味しい木の実がなってるの」

僕にはどれも同じ木に見える

「ね、変わらないなんてこと、無いでしょ?」

「いや、やっぱり変わらないと思う」

「むー……あ、でも」

ふくれっ面になったり、真顔に戻ったり、忙しい子だ

「でも、なに?」

「最近また、新しい建物ができたよね」

「あぁ、きれいな感じの……別荘か何か?」

「さぁ、わからない」

登山道があるらしい道のすぐそば、僕の家の部屋の窓から見えるその場所にかなり大きい建物が建設されていた
部屋の窓から見えるという事もあって、それが完成したことはなんとなく気づいていたけれど

「別荘ならやっぱり、何か変わるわけじゃないし」

「それでも変化は変化でしょ」

「屁理屈にしか聞こえない」

ぽつり、ぽつりと電車に乗る人間が増えだす
ハルは途中で乗ってきたおばあさんに席を譲り立ち上がると窓の外を見る
ハルはあの町を出て行こうとか、出ていきたいとか思ったことがないのだろうか
そんな風に考えていると終点である隣町の駅に着いた

学校が終わり、長い道のりを歩く
ようやく駅に着いたため、自販機でスポーツドリンクを買う
いつも通りの田舎駅行の路線に乗るために人気の少ないホームへ行く
すると、そこには今の季節である初夏によく合う白いワンピースと麦藁帽子をかぶっている少女があっちに行ったりこっちに行ったりと歩き回っていた
一体何をしているのだろうか

>>9
1 声をかける
2 声をかけない

1

「えっと、君、大丈夫?」

「っ……」

金色のセミロングヘアに金色の瞳
外国人かハーフだろうか
背丈は僕やハルより一回り小さい
年下だろうか?
そんなことを考えていると

「×××××××」

何語かわからない言葉をしゃべるその少女に外国人という答えが導き出された

「えっと」

もちろん、何を言っているのか理解できなかった僕が言葉に詰まるとすぐに少女はハッとした顔で深呼吸をする

「す、すいません、間違えました」

緊張したような、少しだけ固い日本語だがすごく発音が正しい
もしかして、帰国子女とかそう言うやつなのだろうか

「乗る予定だった電車を降りてしまいまして、気づいたら駅に置き去りにされてたんです」

本当にきれいな日本語だ
でも

「何で電車から降りちゃったの?」

「っ、その、私の国では電車は、出発時刻ではまだ駅を出ないので、つい間に合うかと」

どうやら、外国人で間違いなさそうだ

「スマホも電車に乗せたままですし、クロとも離れ離れに」

「クロ?」

「っ、クロは、私の羊です」

少女の羊のクロ?
まさかと思うが羊を電車に乗せたのだろうか
頭に?を浮かべながら腕を組んでいると僕が載る予定の電車が駅のホームに到着した
そして、ドアが開くと同時に白いショートヘアをした執事が電車を降りてくる

「お嬢様! 時間がないとあれほど止めたでしょう!」

「く、クロ、××××!」

祖国の言葉でしゃべっているのだろうが、何を言っているのかはよくわかる
間違いなく「ごめんなさい」と謝っているのだろう
そして羊のクロではなく執事のクロだったようだ
もしかして、いや、確実に……お金持ちのお嬢さんだったようだ

「×××××××」

「……!」

少女の方が何かを執事に伝えると、執事は驚いた顔をした後こちらへ歩き出す

「お嬢様をお助けいただいたらしく、ありがとうございました」

「いや、何かしようとは思ったけど、まだ何かする前で」

「それでも、お嬢様はあなた様と会話をして緊張が和らいだとおっしゃっておりました」

そう、赤い目を向けて小さく微笑む執事
一瞬ドキッとしたが、男に恋するような変態ではない
慌てる僕の様子に執事は首をかしげる
それを見た僕はなんとか誤魔化そうと会話をそらす

「と、ところで、この電車でどこに観光に行くんですか? この先は田舎しかないですよ」

「田舎、ですか。私とお嬢様はあの山の麓に引っ越しをする予定なのです」

「あの山?」

執事の、手袋で覆われた手が指さす先には僕の家がある当たりの山があった

「もしかして、あの大きな家?」

「おや、もしや町の方でしたか?」

少し驚いたような顔をする執事にボクはうなづく

「それどころか、もしかするとお隣かも」

「それはそれは、不思議なご縁があったものですね」

「お兄ちゃん、お隣の人なんですか?」

話を聞いていたお嬢様が割り込んでくる

「お嬢様、失礼ですよ。この方にはきちんと……あっ」

そこまで言った執事は顔を赤くする

「も、申し訳ありません、いろいろと遅くなってしまいましたが、私はクローリク。お嬢様に仕える執事です」

「私はルーナです!」

あぁ、名前を伝えていなかったっけ
だからお嬢様の方に僕の名前を伝えようとして、自分も名前を聞いていないことや名前を教えていないことに気づいたのだろう

「僕は柳瀬悠人。もし本当にお隣だったらよろしくお願いします」

「お兄ちゃん、よろしくね!」

ルーナがニコニコ笑顔で僕に手を差し伸べた
握手を求めているのだろう
僕はそれを握り返す

「ところでお兄ちゃん、これで私たち友達ですが、盃はいつ交わすんですか?」

「ん?」

「日本では仲良くなった人同士で一緒に盃を交わして兄弟になると勉強しました」

目をキラキラさせたルーナが僕を見つめる
ま、まぶしい

「お嬢様、悠人さまがお困りです」

「えー、迷惑じゃないよね、お兄ちゃん!」

>>12
1 正直に「迷惑だ」と話す
2 迷惑ではない
3 誤魔化す

2

「迷惑ではないよ」

「ほら、クロ、お兄ちゃんもこう言ってます!」

「……悠人様のお気持ちは嬉しいですが、実際、一般的な日本人は盃なんて交わさない者ですよね?」

「ま、まぁ」

クローリクさんは日本の一般生活を一通りきちんと調べて来たらしい

「そ、そうなのですか? 漫画では盃を……」

「漫画だけです、わたくしたちの国にドラゴンがいなかったのと同じです」

「……」

ルーナがすごく納得した顔になった

「クローリクさん、僕としては盃なしでも仲良くできたらって思ってますので」

「クロで大丈夫ですよ。そう言っていただけると本当に助かります。まだ日本には友人も話しやすい相手もいなかったので」

クロー……クロさんが笑顔でそう言うと、ルーナが再び間に入ってくる

「お兄ちゃん、私もお兄ちゃんのソウルメイトになります!」

「……お嬢様は日本の漫画が好きで、間違っている知識が多いですが、どうかお許しください」

「う、うん」

「?」

きょとんとしているルーナが可愛くて、なんとなく頭を撫でるとルーナは気持ちよさそうな顔をする

「さてお嬢様、悠人様、そろそろ電車に乗らないとまた乗り遅れてしまいますよ」

「××」

「はい」

いつもの無人駅に降りるとルーナとクロさんもそれに続いた
やっぱりあの

「そう言えば」

無人駅に着いた僕はふと疑問に思っていたことを聞いてみる

「ルーナとクロさんは歩きで家まで行くの?」

「いえ、タクシーに乗ろうと思っています」

「あー……」

そこで僕は2人に気まずそうな顔を向ける

「ここ、タクシー来ないですよ」

「え? 日本の駅にはタクシーがいるものだと聞いているのですが」

クロさんはかなり焦った顔をする

「それでは歩いていきましょう!」

「それはダメです、お嬢様の体力ではたどり着けない距離ですよ」

そんなに体力がないのか
それなら

「もしよければルーナだけでも自転車の後ろに乗る?」

「!」

その言葉にルーナは目を輝かせる

「乗ります! クロ、これって青春というやつですよね!」

「この場合は、違うと思います。悠人様、ご迷惑をかけるわけにもいきませんので……」

「でももうすぐ日も暮れちゃうし」

そんなわけで自転車の後ろにルーナを乗せる
このまま自転車に乗って帰ることもできるがクロさんを置いていくわけにもいかず、自転車を手で押す

「はいやーはいやー」

「本当にお嬢様が迷惑ばかり、ごめんなさい……」

ものすごく申し訳なさそうに頭を下げるクロさんに苦笑いをして答える

「でも、もうすぐ夜だけど、すぐに家で生活できる状態なんですか?」

「そこは、事前に業者に頼んでいるので問題ありません」

クロさんは頷く
僕が学校に行っている間に荷物の持ち込みが終わっているのだろう
それなら安心だ

話題も無くなってセミの声ばかりがうるさく響いている
何か話そうかな?

>>16
1 何か話す(話題を記入、内容次第でルーナ、クロの好感度が上下します)
2 何も話さない

1二人の年齢は?

クロさんはいつから働いてるの?

「そう言えば、お二人は何歳なんですか? 僕は18歳ですけど」

「偶然ですね、わたくしも18歳です」

クロさんは同い年だったようだ
そうなるといつから働いてるのかも気になる

「私は20歳だよー」

なるほど、ルーナは20歳

「……え?」

「?」

唖然とする僕に首をかしげるルーナ

「……えっと、クロさん?」

「本当です、お嬢様は、奥様……お嬢様のお母様に似て、その、はい」

察します
どうやら親の遺伝で身体が小さいらしい
しかし、年上からお兄ちゃんと呼ばれていたのか
なんだか恥ずかしくなってきて話題をそらす

「く、クロさんはいつからルーナさんの執事を?」

「……5歳の時ですね」

「ご、5歳!?」

驚いている僕の手をルーナさんが掴む

「さん呼びは他人行儀だと聞いたことがあります! さっきみたいに呼び捨てでお願いします!」

「で、でも、年上の人には」

「なら年上命令です!」

なんだそれ
なんて思っているとクロさんが僕らから目をそらしていることに気づいた
執事を始めた頃の話はどうやらNGだったらしい
それに気づいたルーナさん……いや、ルーナが話題を変えたのだと気づいた

「なんだか、失礼な質問をすいません」

「いえ、それよりも……お嬢様、見えてきましたよ」

「!」

林を抜けて新しくできた建物が道の向こうに見えてくる
その夕日に照られる建物にルーナは自転車の上ではねるように喜ぶ

「わぁ!」

そのほほえましい光景にボクとクロさんも口元が緩くなりかけるが。

「あれ、カカシですね! カカシ、知ってますよ、カカシ!」

予想外のものを指さし喜ぶルーナに2人してずっこけそうになるのだった





夜になる
スマホは隣町にいる時以外は電波が入ってこないで使えない
一応、WI-FIを繋げばなんとかなるのだが、結局パソコンをいじってしまう
ネットサーフィンをしているとあっという間に時間が過ぎていく

「……のど乾いたな」

>>18
1 冷蔵庫の中の麦茶を飲む
2 自販機へ買いに行く

2

麦茶なら家にあるものの、麦茶を飲みたい気分ではない
自転車で10分ほどの時間がかかるが、どうしても炭酸飲料が飲みたかった

「さて、一応自販機があるのは山の広場かハルの家の近くか神社の方か」

どこへ行こう?

>>20
1 山の広場
2 ハルの家の近く
3 神社

2

ハルの家の近くの自販機へ向かう
確かあそこにはホワイトソーダがあったはずだ
それがなんだか無性に飲みたい
しばらく自転車で走ると夜にもかかわらず、暑さに汗がにじみ出る
なんとか自販機までたどり着くとポケットから小銭を出す
100円で1本ジュースを買えるのはこの町の数少ないいいところだ

「……んっ、おいしい」

「あれ、ゆうくん、こんな時間にどうしたの?」

「んぐっ!?」

いきなり、暗い道で声をかけられた僕は咳き込む
暗闇の中から制服姿のハルが笑いながら近づいてきた

「あはははっ、なにやってるの?」

「い、いきなり声をかけてくるから!」

まだ喉の奥に違和感がある

「てか、今帰り?」

「うん、部活で遅れちゃって」

「こんな暗い中一人じゃ危ないでしょ」

「いつものことだから平気平気!」

笑っているが、少し危機感が薄い
確かに、こんな場所には変質者は出ないだろうが、野生動物が出てくることも少なくない
確か秋ごろにクマが何度か目撃されたと聞いたこともある

「家まで送ってくよ?」

「平気だってば」

「話したいこともあるし、いいから」

ハルは「まぁ、それなら」と僕の隣に歩み寄る
少し、汗のにおいがする
たしか、陸上部だったっけ?
この時間までかなり頑張っていたんだろう

「それで、話したいことって?」

「朝話してた例の家、お金持ちの外人さんが住むらしいよ」

「へー! 外人さんかぁ……え、英語話せないけど大丈夫かな?」

ハルは涙目になりあたふたとする
尻尾のようにポニーテールが揺れる

「そこは大丈夫、日本語ペラペラだったし」

「ゆうくん、もう会ったの!? いいなぁ」

「20歳の小さいお嬢様と同い年のイケメン執事だった」

「小さいの?」

「正直中学校低学年くらいかと思った」

「小さそう」

虫の鳴き声、カエルの鳴き声がうるさい道で僕らの話声は夜の闇に溶けていく
さて、他に何か話そうかな?

>>23
1 話す(内容記入、内容次第でハルの好感度が上下します)
2 ハルの家についてしまった

1 部活動の様子について 遅くなった日は連絡くれたらボディーガードくらいはするぞ

「部活で遅くなったんだよね、調子はどう?」

「んー、暑い」

「だろうね」

それは調子がいいとか悪いとかではない気がする

「まぁ、いつも通りだよ、走るのは楽しいし、ハードル飛ぶのは好きだから」

言いながら笑顔になるハル
そんな彼女にこちらも笑顔になる

「ともかく、遅くなった日は連絡くれればボディーガードくらいはするよ?」

「んー……連絡とる方法がないんだよね」

「いや、スマホとか……」

そこまで言って思い出す
そう言えばまだ電話番号とか聞いてなかったな

「スマホ持ってないよ」

「え、マジ?」

「だってここ、電波届かないし」

そう言えばそうだった

「ま、まぁ、それなら駅の公衆電話からとか」

「そこまでしないってば。でも、ありがと!」

そんな話をしているとハルの家に着いた

「気持ちはすごくうれしかったけど、本当に大丈夫だよ。じゃあ、また明日の朝!」

にっこりと笑うハルは言いながら手を振る

「あぁ、また明日」

僕もそれに答え、手を振る
さて、用事は済んだし、そろそろ家に帰ろうか




そして数日後

「今日は休みか」

部活をやっていない僕は暇を持て余している
もちろん、オヤジにそれを言えば「畑仕事を手伝え」なんて言われかねない
家でゴロゴロしていても「働け」と言われる可能性もある
何処かに出かけてみるか
あ、でもハルは部活でいないかもしれないな

>>26
1 ハルの家に行くだけ行ってみる
2 ルーナの家に行ってみる
3 神社に行ってみる
4 山に行ってみる
5 その他

2

「おや、悠人様、いらっしゃいませ」

インターホンを鳴らすとすぐにインターホンから声がした
このあたりにある他の家と違ってインターホンにカメラがついている
なんか、感動
しばらくすると扉が開き、クロさんに家の中へ招かれた
すごく涼しい

「ルーナは?」

「……お恥ずかしながら、まだ寝ています」

「やっぱり夜更かし?」

やっぱり、というのは夜寝る前にこの家の方を見ると必ず部屋の明かりがついているのが見えるからだ

「はい、いつも早く寝るように言っているのですが」

「く、苦労してるんだな」

「慣れています」

言いながら冷えた緑茶を出される
この人、外国人だよな?
今まで飲んだ緑茶が何だったのかわからないほど甘く、美味しいそれに驚く

「すごく美味しい」

「隣町の茶屋のおばあさんに入れ方を習いました。それはともかく、今日はどのようなご用件で?」

「えっと」

>>28
1 ルーナと遊びに来た
2 クロさんとお話に来た
3 2人をハイキングに誘いに来た
4 自由安価

1

「ルーナと遊ぶつもりで。友達らしいことまだできてなかったし」

「……お嬢様を起こしてきます」

「いや、さすがに起こすのは悪いし」

立ち上がろうとするクロさんを止める

「とりあえずしばらくすれば起きてくるとは思いますので、それまでもう少しお話をしていましょうか」

なんだか遠い目をしているクロさんに苦笑いで答える

「一応、ルーナと遊ぶようにいくつかゲームと漫画を持ってきたんだけど」

「……お気持ちは嬉しいですが、お持ち帰りしていただけると助かります」

今度は死んだ魚のような目になるクロさん

「お嬢様にこれ以上漫画やゲームを与えては引きこもりどころかベッドから動かなくなる可能性があります……」

「ほ、本当に苦労してるんですね」

とりあえず、マンガとゲームは帰るまでの間クロさんが預かるとのことだった
まだルーナは起きてこないのだろうか?

>>30
1 起きてきたのでルーナの部屋へ
2 起きてこないのでもう少しだけクロさんと話す(話したい内容があれば記入、なければ記入しなくても大丈夫です)

2 そういえば日本の生活大丈夫?
お風呂とか男女で大変じゃない?

「ところで、日本の生活にはなれました?」

「えぇ、もともと祖国で勉強済みですので」

まぁ、確かにこんなにおいしいお茶を入れられるのだから、私生活に関しても完璧そうだ

「料理ではお味噌汁やお肉じゃがもすでにマスターしましたし、寝る時は蚊帳も使っています」

「肉じゃがには「お」はつけないで大丈夫ですし、蚊帳で寝る人、今じゃほとんどいないと思いますよ」

笑いを少し堪えつつ、そう言うとクロさんは顔を赤くする

「べ、勉強不足でしたね、すいません」

「まぁ、日本語に関しては日本人も使いこなせてませんし」

そう言えば、外人さんはシャワーだけでお風呂に入ることはほとんどないと聞いたことがあるが

「お風呂とかはどうしてるんですか?」

「きちんと温泉の元を入れていますよ」

きちんとなのか、どうなのか

「でも、男女だとお風呂の順番とか、その辺大変じゃ?」

「え? 申し訳ありません、少々理解できない部分があるのですが」

「?」

クロさんは少し困惑しているようだ

「だんじょ、というのは、えっと?」

「あぁ、難しかったですかね、男と女ってことで」

「……認識はあっているようで、余計に理解が……」

首をかしげているクロさん
そしてしばらく考え込んだ後

「……まさかと思いますが、わたくしのこと、男と、お考えですか?」

なんか、赤い瞳が光っているように見えなくもない
確実に、怒っている声
え、ま、まさかだけど

「クロさんって、執事、ですよね、つまり、男じゃ?」

「……わたくしは、女です!!!」

この後、結局ルーナと遊ぶ前に怒ったクロさんに追い出されてしまった
思い返してみると、クロさんは女性でも何の違和感もなかった
執事をやっていること以外だけど

隠しヒロインクローリクルートが解放されました




「まだ正午か」

家に帰りそうめんを食べた僕は再び外へ出る
朝以上に暑い

>>32
1 ハルの家に行ってみる
2 クロさんに謝りに行く
3 神社に行ってみる
4 山に行ってみる

2

流石に失礼過ぎたこともありクロさんへ謝りに行くことにした
インターホンを鳴らすとすぐにクロさんが扉を開ける

「……先ほどは取り乱してしまい、申し訳ありませんでした」

頭を下げるクロさんに僕は慌てる

「い、いえ、こちらこそ、ずっと失礼な勘違いを」

「あの後調べて、日本では執事は主に男性の職業だと知り、その、わたくしの体つきのこともあって、勘違いされて、当然だと、本当に申し訳ありませんでした!」

謝りに来たはずなのになぜか全力で謝られている
困り果てていると

「あ、お兄ちゃん、いらっしゃい! 遊びに来てくれたの!?」

この状況を打開できそうな天使がやってきてくれた



クロさんとは仲直りができたので改めてリビングへ通される
どうやら食事中だったらしく肉じゃががテーブルに置かれていた

「それでお兄ちゃんは何しに来たの?」

「お嬢様と遊びに来てくれたそうですよ」

「わーい!」

両手を上げて喜ぶルーナ
……本当に20歳なのだろうか?

「お兄ちゃんお兄ちゃん! 何して遊ぶの?」

>>34
1 2人でゲームをしよう
2 2人で漫画を読もう
3 みんなでハイキングへいこう
4 自由安価(まだエッチなことはできません)

3

「みんなでハイキングへ行こう」

さっきのクロさんの話から想像するに、引っ越し以降は家から出ていないのだろうと思い、そんなことを提案する
するとルーナの輝いていた目から光が消える

「……お、おなか痛い、生まれるー!」

「お嬢様、いつ妊娠なさったのですか、悠人様がせっかく誘ってくださっています、行きましょう」

「クロもここぞとばかりに乗らないで! いやです、行きたくない!」

駄々っ子のように首を振るルーナ

「そ、それじゃあやめてみんなで遊べるゲームでもする?」

「悠人様、引かないでください、この機会です、外に出ましょう」

「やーだー! ××××××××!!!」

とうとう母国の言葉で駄々をこねだすルーナ
床に転がり、そして子供のようにジタバタと駄々をこねる
白いパンツが丸見えだ
慌てて目をそらす

「……お嬢様、怒りますよ」

「ひっ!?」

僕とルーナの声が重なる
そのくらい、今のクロさんの声は怖かった
殺気というか、その類のものが全身に突き刺さるような感覚に冷や汗を流す
ルーナはがくがくと震えながら体を起こし、正座する
この辺も日本に染まっている

「では、帽子を準備しましょう。悠人様、エスコートをお願いします」

「う、うん」

笑顔をこちらに向けるクロさん
正直、さっきの恐怖が残っていて笑顔すら怖い

「さて、ところで悠人様、目的地はどちらになさいますか?」

>>36
1 山登りへ行ってみる
2 神社へ行ってみる
3 川へ行ってみる
4 駅へ行ってみる
5 自由安価

1

「すぐそばにあるし、車が通れる道もあるから山に行きませんか?」

「お嬢様、登山ですよ、日本に来たら登山したいと言ってましたよね?」

「ま、まだ暑いから」

確かに、暑い中行くのは少し酷な気がしてきた
しかし、先ほどの殺気を自分に向けられたくないという気持ちがあふれ出ている僕にはルーナの味方はできない

「まぁ、木陰は涼しいから」

「お兄ちゃんが言うなら……」

渋々とルーナは了承し、涼しい家から外に出る
目の前の道を歩き山に向かうとすぐに木陰が増えてくる

「だいぶ涼しいね」

「木が日光を遮ってくれてますし、風も強めですからね」

僕の言葉にクロさんが答える

「これならルーナも」

と、後ろを振り返る
すると、もうすでに疲れ果てて石の上に座っているルーナがはるか遠くに見えた

「ちょっと迎えに行ってきます」

「お手数おかけします……」

気まずそうなクロさんを置いて、一度ルーナのそばに行く

「××××、××××……」

「母国語が出てるよ」

さて、死にかけてるルーナになんと声をかけるべきか

>>38
1 おんぶしてあげる
2 手をつないであげる
3 もう帰る?

1

「はい、おんぶしてあげるからもう少し頑張ろう」

「いいの?」

「おいていくわけにもいかないからね」

ルーナをおんぶするとすごく軽く感じた
引きこもっていると聞いて意外と太っているかもとか思っていた為、少し驚いた
そして

「……」

むにゅんと、ルーナの胸が背中に当たる
服装で勘違いしていた
この子は控えめなサイズの胸ではない
着やせしているだけで結構大きい!
慌てて首を振り、クロさんのいる場所を目指す

「いけいけー!」

「せ、背中で暴れないで」

重くはなかったものの、暴れられては結構きつい
体育はまじめに受けているし、毎日1時間は自転車を漕いでいるが、帰宅部である自分にはかなりつらい
ようやくクロさんのいる場所に戻るとクロさんは心配そうな顔をこちらに向けた

「だ、大丈夫ですか?」

「な、なんとか」

「ほら、お嬢様、ここからは球形挟んでいいので自分の足で歩きましょう」

「はーい」


クロさんのおかげでルーナが背中から離れた
もちろん、柔らかい感覚も離れた

「さて、では登りましょう」





夕方になり、ようやく山のてっぺんが近づく
かなり低い山だったがルーナが休憩を繰り返していた為かなり時間がかかってしまった
それでも

「すごくきれいですね」

「うん」

赤い夕焼けと、その赤さに包まれる町
それがすべて山の上から見下ろせた

「がんばってよかった」

ルーナのそのつぶやきに、僕もクロさんも笑顔になる

「少し休憩したら下りましょうか」

「……え、下るの? 歩くの?」

「それはそうですよ」

そして、ルーナは真っ白になった
さて、僕はどうしよう

>>40
1 ルーナとお話(話したいことがあれば記入)
2 クロさんとお話(話したいことがあれば記入)
3 頂上にある広場を散策する

3

そう言えば、ここまできちんと来たのは初めてだった気がする
少しだけ散策してみよう
何か珍しいものがあるかもしれない
広場には一応自動販売機が設置されておりジュースが売っているものの値段がなぜか200円近い
こんなものを買う人がいるのだろうか
もちろん、お金を出す動作さえしないままさらに歩く
子どもが遊ぶための遊具は土や埃をかぶっており、触れるだけでも汚れそうだ
どのくらいの間人が立ち寄っていないのだろうか、と思いきや、つい最近草刈りがされた後も見つける
一応手入れはされているようだ
さらに歩くととうとう草刈りをされた形跡もないほど、草が伸びている場所に出る

「ん?」

そんな、ぼうぼうの草の中に何か、大きな石のようなものが見える
そっと草をかき分けるとそこにはお地蔵さんがいた
長い間放置されていたらしく、苔が生えている
どうしようか

>>42
1 周りの草を抜いてあげる
2 お金を供える
3 何もせずに立ち去る

1

少しだけ気の毒に感じたので周りに生えている草を抜いてあげる
どうやら、コンクリートか石の上に少しの砂が乗っているだけの土地のようで、草はあまり根を深くはっておらず、簡単に抜き取れた
ある程度抜き終えたところで僕は汗をぬぐい、ルーナとクロさんの元へ戻った



「へぇ……」



「本当に下るの?」

「そうするしかないですよ」

出発する際にもルーナはまだクロさんに対して駄々をこねている

「早く帰らないとオバケが出ますよ」

「う、わかった……」

ルーナは幽霊が苦手なようだ

>>44
1 ルーナと一緒に下る
2 クロさんと一緒に下る

1

「もうおんぶしてくれないのですか?」

「クロさんに怒られるよ?」

そう言って、手を差し出す

「だから、手を繋ごうか」

「うん!」

ルーナはボクの手を握り返す
少しずつ、ゆっくりと歩き下山を進める

「暗くなってきたね」

そう言って、ルーナはボクの手を握る力を強める

「大丈夫、一緒にいるよ」

「……うん」

夕焼けのせいか、ルーナの顔が赤い

「悠人様、すいません」

そんな時、クロさんが声をかけてくる

「夕食の支度をしたいので、少しだけ先に帰らせていただきます。お嬢様のことをお願いしてもよろしいでしょうか?」

僕はもちろん快諾すると歩くペースを上げたクロさんを見送る
そして、その背中が見えなくなった瞬間に

「ねぇ、もうおんぶ解禁でいいのでは!」

「ブレないね、ルーナ」

>>46
1 おんぶする
2 おんぶしない

1

再びルーナをおんぶしてゆっくりめに坂道を下る
下り坂を下るのにバランスを取りながら歩いていくのはかなり難しい
おまけにルーナは元気いっぱいに暴れている
余計に歩くのが辛い

「ルーナ、転んでも困るからあまり動かないで」

「あ、ごめんなさい」

ルーナはすぐに大人しくなる
改めてゆっくりと山を下り始める
少しずつながら夕日が山の向こうに消えていく
当たりは真っ暗になってきて、道もだんだん見えなくなってくるが、背中にいるルーナはスマホを取り出し、ライトの代わりに光らせる

「ありがと、ルーナ」

「えへへ」

僕がルーナをほめるとルーナは嬉しそうに笑った
しばらく歩みを進めると、目の前に無数の光が舞い上がる

「お兄ちゃん、降りていい?」

「うん」

道のすぐそばに川があり、水の音がしている
そして、そこに近付いたルーナのそばにいくつもの光が集まっていく

「×××……」

たぶん、キレイ、と言っているのだろう
彼女の祖国の言葉はわからないけど、なんとなくそう思った

「蛍っていう虫だよ。夏の夜にこうしてお尻の部分を光らせるんだ」

「ホタル……」

ルーナは手を伸ばし、光を掴もうとする
けれど、ルーナの手から光は逃げていく

「聞いたことあります」

小さく、ルーナはつぶやく

「ホタルは、命を燃やして、光を灯していると」

何かの漫画か、それともアニメの知識なのか

「××××……」

また、祖国の言葉が出る
ただ、その小さなつぶやきは、何か、悲しみや切なさを感じさせた
彼女は僕に背中を向けている、それゆえにどんな顔をしているのかはわからない

「こんなに早く見られるとは、思ってませんでした」

「なんだ、蛍のこと、知ってたんだ」

「はい」

振り返ったルーナは少しだけ切なそうに笑っていた

「帰りましょうか、お兄ちゃん」




ルーナの屋敷に着く頃には夜もかなり更け始めていた
疲れたのか、ルーナは途中から僕の背中で寝息を立てていた

「申し訳ありませんでした。もしよければお夕餉を食べて行ってください」

「嬉しいけど、家でご飯があるだろうし、今日は帰りますね」

クロさんの誘いを断り、僕は帰路に着いた
あの時の、ルーナの悲しそうな笑顔が忘れられない

「……」

>>48
1 ハルの家の方へ散歩する
2 神社の方へ散歩する
3 今日は素直に帰る

1

特に理由もなく、ただ帰りたいという気分でもなく適当に道を選び歩いていると暗い道の向こうから揺れる光が近づいてくる

「っ!?」

人魂!?
なんて構えていると

「え、きゃあ!?」

平日の朝、いつも聞く声が聞こえた

「……は、ハル?」

「ゆ、ゆうくん? び、びっくりさせないでよ……」

ほっとしたようにため息を吐くハル
どうやらランニングをしていたらしい
陸上用の面積の少ない服装に少しだけドキドキしてしまう

「こんな時間までランニングって、かなり頑張ってるんだね」

「今年で最後だからね、がんばりたいよ」

そう言いながら空を見上げるハル

「ところでゆうくんはこんな時間に散歩?」

「ちょっといろいろあってね」

ルーナの表情を見て、よくわからない感情にかられている、とはとても言えない

「よくわからないけど、一緒に走る?」

「なんで」

「走れば嫌なこと、忘れられるよ」

「……」

>>50
1 走ってみる
2 やめておく

2

「ごめん、今回はやめておくよ、疲れてるし」

「そうなんだ、じゃあ、あまり遅くまで歩いてちゃだめだよ、あと今度からは懐中電灯使ってよ、びっくりしたんだから」

「ごめんごめん」

ハルはまた走り出し、すぐにその姿は見えなくなった

「僕も帰ろう」

そうつぶやき、今度こそ家に向かう
頑張っているハルの姿を見て、少しだけ気分が晴れた気がした




続く



現状好感度ランキング
1 クローリク
2 ルーナ
3 ハル
4 ???
5 ??



本日はここまで
隠しキャラに関しましては特定のイベントを進めるか自由安価によっても解放されることがあります
(今回、クローリクは「男女に関する話題」を出したため、即開放になりました、本来は着替えイベントorお風呂イベントでバレる予定でした)

セミの声がうるさい田舎町の家で、今日も目を覚ます
網戸を全開にしているため外の音が一切の遮断もなく聞こえてくる
スマホを手に取り、画面を見る

「えっと、今日は……」

日曜日、休みである
そして、来週を乗り切れば念願の夏休み
休みという事と、前日のハイキングのこともあり、少し疲れていた僕はもうひと眠りをしようと考えるが、セミの声がうるさくなかなか寝付けない
しばらくすると、セミだけではなく親父の声も聞こえてくる
1階で僕を呼んでいるようだ
2階にある僕の部屋までそのうるさい声は響いている
あぁ、畑仕事、手伝いたくない

>>57
1 たまには畑仕事を手伝う
2 今日はハルの家の方へ出かける
3 今日もルーナの家の方へ出かける
4 今日は神社の方へ行ってみる
5 今日も山へ行ってみる

2

用事があると言いつつ、ハルの家の方へ行ってみる
しばらくの間歩いてくとハルの家が見えてくる
歩いて10数分の距離だが、これでも近所の家だ
家の前まで移動すると着物を着た黒いストレートロングヘアの女性が家の前にある花壇に水をまいていた

「あ、ハルのお母さん」

うちの母親と比べ、とても若く見えるハルのお母さん
大和撫子というのはこういう人のことを言うのだろうと考える
挨拶をして、ハルはいるのかと聞くと今日は部活がないからまだ寝てるらしい
遊びに来たという話をすると家にあげられてお茶の間で少しの間待つように言われた
かなり和風な家で廊下を歩くときぃきぃと音がする
茶の間に着くと冷たい麦茶を出される
口に運んでみると砂糖が入っているようでとても甘くておいしい
こういう甘い麦茶もありなんだと驚く
部屋をなんとなく見回すと戸棚の上に家族写真が置いてある
ハルの美人のお母さん、あまり見た目が変わっていない
ハルのお父さんは黒い癖っ毛が特徴的だ
確か、今はだいぶ白髪が混ざっている印象だったはず
そして小学生低学年くらいのハルは見たことのない人物に抱き着いている
ちょうど、朝の陽ざしのせいで写真のその人物の姿がよく見えない
気になった僕は少しだけ移動してその人物を見ようとするが

「おかぁさぁん……あさごはんなぁに?」

「ぶっ!?」

ハルの声が聞こえたため、振り返ると白く薄いタンクトップ1枚、淡い水色のパンツ、そのたった2つの下着だけの姿で目をこすっているハルの姿がそこにあった
ハルの母親がなんて格好をしているの、と怒る

「えー……いつものこと、じゃ、ん……」

言いかけたところできちんと目が空いたハルの動きと口調が電池が切れたおもちゃのごとくゆっくりになって止まる

「きゃ、きゃああ!? なんでゆうくんがいるの!?」

「ご、ごめん、見てない、見てないから!」

「見てる人のセリフじゃん!!!」

この後、ハルは母親に思いきり怒られた後、私服を着て再び茶の間に戻ってきた
正直、朝からいいものを見れたと思った

「……いやさ、暑いよね、最近」

「うん、暑い」

「パジャマさ、暑いじゃん?」

暑いから脱いで寝てた、と言いたいらしい

「一応言っておくけど、僕は着て寝てるから」

「……お願いします、クラスのみんなには黙っておいてください、何でもします」

「ん、今なんでもって」

「変態、変態!」

ようやくいつものペースに戻ってきたところで

「それはさておき、何しに来たの?」

「畑仕事したくないから出かける口実に遊びに来た」

「部活あったらどうしてたの?」

「その時はその時だよ」

「でも遊びに来てくれたのうれしかったな、そんな相手、ほとんどいないから」

いつもと違う、髪を下ろした状態でニコニコ笑うハルにドキッとしてしまう
髪形が変わっただけでこんなに大人っぽく感じるものなのだろうか

「それで、どうする? どこか遊びに行く?」

ハルの問いに僕は答える

>>59
1 ハルの家で遊ぼう
2 神社まで行ってみる
3 川に遊びに行こう
4 隣町へ行こう
5 自由安価

2

「確かすぐそばに神社があったよね、そこに行ってみるのは?」

「いいけど、たぶん何もないよ?」

ハルがそんなことを言うのは珍しい、と考えながら玄関に移動する
ハルは少しだけ準備してくると言って再び部屋に戻るといつものポニーテール姿に戻って玄関へやってきた

「じゃあ、いこっか」

「ちょ、お、おい」

不意に、手を握られ引っ張られる
彼女いない歴=年齢の僕はつい顔を赤くしてしまう
ハルの家の裏庭から畑と田んぼの間の小さい道を歩きしばらく行ったところで神社の前の自販機のところまでたどり着いた

「んー、やっぱりいないか」

「なにが?」

「いや、なんでもない」

神社の境内に入るとかなりの量の落ち葉が積もっている
あまり使われない場所なのだろうか

「ほらね、何もないしそろそろ戻ろうか」

>>61
1 言われるがまま帰る
2 もう少し散策させてもらう

「もう少しだけ見て行っていい?」

「い、いや、ほんと、ここは何もないよ?」

ハルらしくない、と思いながらも神社に足を踏み込む
天狗の石像が祀られているのが見え、この山にある天狗伝説を思い出す
戦国時代にこの山のてっぺんにあったお城の主に助けられた天狗がお城を護るために戦ってくれたのだとか
詳しいことはあまり覚えていないが、大体そんな話だったと聞いた気がする
そんな天狗像のそばには小さな池があり、覗いてみると黒くてうねうねしているものであふれかえっている
どうやらぜんぶオタマジャクシのようだ
かなり気持ち悪いので目をそらすと神社の後ろに建物があることに気づいた

「あれ、倉庫かな?」

「!!!」

そこまで言った時点で、ハルが僕の腕を引っ張る

「さぁ、次はどこ行こうか!」

「は、ハル?」

やっぱり様子がおかしいが、あっちに行ってほしくないという事だろうか

>>64
1 さっき言ってた「何でも」の権利を使う(倉庫?を調べる)
2 大人しく川に移動
3 大人しくハルの家に移動
4 大人しくルーナの家に移動
5 自由安価

1

「何でも言うこと聞くんだよね、少しだけ奥を見に行くのに付き合ってもらえる?」

「ず、ずるい」

そもそも、何を嫌がっているのか
あの倉庫に何かトラウマでもあるのだろうかと考えながらその建物に近付くと、思った以上に建物が大きいことに気づく
倉庫ではなく、休憩所とか、そんな感じにも見える
トイレもついており、電気もきちんと通っているようで電灯がつきっぱなしだ

「あぁ、もう、やっぱりつけっぱなし!」

ハルが言いながら手慣れた感じに電気を消し、ハッとした顔をこちらに向ける

「ほ、ほら、やっぱりなにもないからそろそろ」

「うるさい……」

「あ」

奥から聞こえた、少し低い女性の声にハルの顔が青ざめる
そちらを見ると、眠そうにしている、癖っ毛が爆発している黒い髪の毛の巫女さんが立っていた
どことなく、ハルに似ている気がする

「こんな朝早くから、何?」

「お、お姉ちゃん、巫女服、はだけてる、はだけてるから! ゆうくん少しあっち行ってて!」

確かに、左肩が丸見えになっており、おまけにブラをしていないのも分かった
ゆうくん、と名前を呼ばれた時点でハッとなり反対方向を向く
後ろからは「もう、ちゃんとしてよ! ……くさっ!?」とハルの驚く声が聞こえる
そして巫女さんは眠そうに呻いている
しばらくした後「もういいよ」とあきらめた感じのハルの声が聞こえた
振り返ると、先ほどのはだけた巫女服がきちんと整えられた巫女さんと真っ赤になっているハルが立っていた

「えっと、この人は?」

「私のお姉ちゃんの、アキだよ」

「えーっと、君は?」

眠そうなアキさんが僕に聞いてくる
目の下のクマがひどい

「えっと、3年位前に引っ越してきた悠人と言います」

「引っ越してきたの?」

「もう、お姉ちゃん、何度もゆうくんの話したでしょ!」

怒るハルが珍しくてなんだか笑ってしまいそうになる
しかし、この神社に巫女さんがいたのは初めて知ったし、その巫女さんがハルのお姉さんだとは思わなかった



「ゆうくん、もういいよね、帰るよ!」

「え、でも」

「か・え・る・よ!!!」

「じゃあね、ゆうちゃん」

アキさんは眠そうにあくびをしながら手を振る
そしてハルは耳まで真っ赤にしながら僕の手を引っ張って神社を出て行った

「もう、本当に恥ずかしいから、見せたくなかったのに……」

ハルはぶつぶつとつぶやく

「そんなにお姉さんが苦手なの?」

「お姉ちゃんが苦手ってわけじゃないんだけど……あの小屋の奥、やばいの」

今度はすごく真剣な顔を向けられる

「ごみ屋敷と化しているうえに、お姉ちゃんは多分数日お風呂入ってない、巫女服もかなり黄ばんでたし」

真剣な目からどんどん死んだ魚の目になって行くハル
確かに、それは恥ずかしくて見せられない

「……お願いだから今日のことはほんと全部忘れてください、朝の分から全部!」

「わ、わかったよ」

なんとなくスマホを見るとちょうど昼過ぎだった

「一回家に帰って食事とってから遊ぶ?」

「で、出来れば今日は一人になりたいかも」

ハルはそう言いながら目をそらしている

>>69
1 ハルと遊びたいと伝える
2 大人しく帰る

神社いきたくないのは幽霊でもいるか美人巫女さんに目移りされるの嫌だったぐらいと思ったら
引きこもり系のくさそう()なお姉さん出てくるのは全くの予想外だった

再安価ついでにいくつか

今回、まだハルの好感度は下がっていません
この1日が終わった時点で現状の好感度などを公開させていただきます
悠人に恋心を寄せている人物は今のところまだいません

あと、ナビし忘れていましたが隠しヒロインアキのルートも解禁されました

>>71
再安価
1 ハルと遊びたいと伝える
2 大人しく帰る

「午後もハルと遊びたいんだけど」

「……まぁ、いいけど」

ハルは少し驚いたように答えた

「じゃあ、午後はどうする? だいぶ暑くなってきたけどどこか行く?」

確かに、今だいぶ暑いが午後はさらに暑くなりそうだ

>>73
1 川に行こう
2 家の中で遊ぼう
3 ルーナの家に行こう
4 もう1回神社に行こう
5 自由安価

すいません、安価下でお願いします

「隣町に行かない?」

「あまり時間なくなっちゃうけど、うん、わかった」

ハルはそう言って分かれ道の中央に立つ

「じゃあ、ご飯食べて駅に集合ね」

「うん、すぐ行くよ」

食事を終え、駅に行くとすでにハルがホームで待っていた

「あ、おそいよー」

そう言いながらも楽しそうに笑っているハル

「それで都会人のゆうくんは私をどこに連れて行ってくれるのかな?」

安価下
1 カラオケにでも行こう
2 ウインドウショッピングに行こう
3 スイーツを食べに行こう
4 ボウリングにでも行こう
5 自由安価(エッチ関係はまだ解禁されていません)

とりあえずは、不慮の事故とはいえ今朝下着姿を見てしまったこと、そしてハルの制止を無視して神社でアキさんにあってしまったことのお詫びも兼ねて女の子の好きそうなウインドウショッピングに誘うことにする

「商店街ならいろんなお店もあるし」

「お、いいね!」

揺れる電車の中で、ハルは嬉しそうにうなづいた
しばらく電車に揺られ、そして駅に着くといつも学校に行く時とは逆の出口から駅を出る
目の前には商店街が広がっており、そちらへ進むとまずはお土産屋さんが見えた
確かここのおまんじゅうが学生に人気だったはず

「おまんじゅう、食べる?」

「あ、食べる食べる!」

ハルはなんとなく、よく食べる女の子のイメージがある
それでいて全然太らないのだから不思議……でもないか
その分運動をしているのだろう

「んん、甘い」

嬉しそうにまんじゅうを口に運ぶハルの笑顔を見てなんだかこっちも幸せになってくる
道を行く人々もそんなハルの笑顔につられてか、おまんじゅうを頼む人がちらほら現れる

「じゃあ、そろそろ行こうか」

エスコートするつもりがハルに手を引かれ商店街の奥へ入っていくことになる
次に目についたのは女の子の服が売っている服屋だった
男子が入りにくいその店にずかずかと入って行くハル

「ねぇねぇ、これ、どうかな?」

目を輝かせながらふりふりの服や動きやすそうな服、かっこいい感じの服や最終的にはよくわからないセンスの服まで試着する
ハルが美人という事もあり、どの服も似合っている

「ねぇ、どの服が似合ってた?」

「やっぱり、2回目に来てた動きやすそうな服かな?」

やっぱりハルのイメージは運動好きという事もあり、そう伝える

「そっか、じゃあ思い切って買っちゃおうかな? ……」

言った後に値札を見たハルは固まる

「……うん、また今度だね」

どうやら思ったよりも高かったようだ
その後はクレープを食べたり、駄菓子屋のような店に立ち寄ったり、本屋に寄ったりと時間があっという間に過ぎて行った

「もう5時か」

「そろそろ帰らないとだね」

ハルに言われ、僕も頷く
駅に戻り、電車を待つと隣のベンチに座っているハルが小さくため息をついた

「あのさ、ゆうくん、午前中のお詫びを使用、って思ってたでしょ」

図星である

「もう、私たち友達なんだから気にしないでいいよ、そりゃ、ぱ、パンツ見られたのは恥ずかしかったけど」

真っ赤な顔をしながら目をそらす
今朝のハルの下着姿を思い出し、僕も顔が赤くなった

「と、とにかく、だから今後は気にしなくていいからね! それと、誘ってくれてありがとう」

ハルはにっこりと笑い、やってきた電車に乗り込んだ



揺れる電車の中、隣に座っているハルは寝息を立て僕の肩に寄りかかっていた
普段の部活の疲れとかも出たのだろうか
ハルの髪からはなんだかとてもいい匂いがする
夕暮れに染まる電車の中、この時間がもっと続いてほしいだなんて少しだけ思ってしまった
今日は、ハルの意外な一面がいっぱい見れた
思えば、休日にこうやってハルと1日中遊ぶのは初めてだった気もする
たまにはこういう日もあっていいだろう

夜になった
一応、まだ出かけられる時間だが、どこかに行こうか?

安価下
1 明日に備えて休む
2 河原へ行く
3 神社へ行く

なんとなく、涼しそうな河原に行ってみることにする
今日は懐中電灯を照らし、しばらく歩いていく
すると、この間見た蛍の光がまた道を漂っているのに気づいた

「こんなにいっぱいいたんだな」

ホタルは数を減らしていると聞いたことがあったが、この町はそれに該当しないらしい

「あ、お兄ちゃんだ」

その声の聞こえた方向を見るとルーナとそんなルーナから少し離れたところにいるクロさんに気づく

「お兄ちゃんもホタル見に来たの?」

「いや、河原は少し涼しいかなと思って」

「……」

ルーナは元気いっぱいなのだがクロさんは小さく震えて何かに怯えているようにも見える

安価下
1 ルーナと会話を交わす
2 クローリクと会話を交わす

「クロさん、なんだか震えているけど大丈夫?」

「は、はい、その、遠めに見ればきれいなのですが、えっと、虫が、苦手でして」

理解をする
確かに蛍は遠くから見ればきれいだが、近づけばただの虫だ

「でも、田舎じゃ虫が多くて大変じゃないですか?」

「大変です……でも、お嬢様のお願いですので」

執事は大変だなぁと思い、苦笑いをする
そんな時、クロさんの手に蛍が飛んでくる

「きゃあ!?」

慌ててそれを振り払ったクロさんは、ちょうど目の前にいた僕に抱き着く

「っ!?」

ついこの間まで男だと思っていたその人はとても柔らかかった
そして、平らだと思っていた胸は、小さいながらも膨らみがあるのが分かった
なお、ルーナよりも小さかった
混乱する中、そんなことを考えているとクロさんが我に返り真っ赤になって離れる

「×、×××××!!!」

出ました、祖国語
クロさんから出たのは初めてではないだろうか
ちなみに「申し訳ありません!」と言っているのはなんとなくわかった

「なになに、お兄ちゃんに抱き着いていいの?」

動けないでいる僕にルーナが抱き着いてくる
再認識、ルーナの方が大きい

「そ、そろそろ帰りますよ、お嬢様」

クロさんは顔を真っ赤にさせながらこちらに頭を下げた
そしてルーナは大きく手を振ってルーナの家の方へと消えて行った

「……クロさん、やっぱり女の子なんだなぁ」

一人になった河原で、僕はそんな言葉をつぶやくのだった




続く

現状の好感度

ハル14(初期から+4)

ルーナ13(初期から+3)

クローリク15(初期から+5)

アキ10(変動なし)

???11(初期から+1)

好感度が20を超えると相手から好意を寄せられます
25以上でエッチ解禁になります


安価下
現状解禁されているヒロインの番外編をやります
キャラクターとお題(できれば簡潔に)をご記入ください
エッチ系は一人で出来る事のみ可能とします

4歳年上の姉が巫女となって家に帰らなくなってから半年
少し向こうの空き地に家が建った
変化なんてものがないこの町に、珍しく起こった変化

「お母さん、あの空き地だったところの建物、何になるの?」

まだ中学生だった私はそう、お母さんに聞く

「都会から3人家族が引っ越してくるらしいわよ」

お母さんはそう答えた
3人となると

「子供もいるのかな?」

子供
この町には小中学校がない
それもそのはず、私とお姉ちゃん以外は年の離れた小学生くらいしか子供がいない
もしも子供がいるのなら、年が近い方がいいな

「かっこいい男の子だといいわね」

「そ、そんなこと言ってないでしょ!」

お母さんめ!
私は別に白馬の王子様を待っているわけではない!
そりゃ、そんな人が現れたらうれしいけど

このあたりでは見かけない、引っ越し業者のトラックがやってきた
その後ろには軽トラックがついて行っている
私は部屋の窓からその光景を見ながら、軽トラックの後ろに乗っている男の子に気づく
間違いなく私と同い年くらいの男の子が乗っていた
私は慌てて着替えをすると新しくできた家の方へ走り出す
そして、ある程度近づいたところで、急に恥ずかしくなってきて、あがっていた息を整え、何事もなかったかのように少し上品に見えるように山に向かって歩き出す
そうだ、私は山に行こうとしているだけだ
決して、決してあの男の子が気になったわけではない
家の前を通るとき、顔は向けず、目だけで家の様子を確認する
と、そのタイミングで

「あ」

私とその男の子の目が合った

「え、えっと、今日引っ越してきた人かな?」

普通に声をかけるつもりで、そう聞いてみる

「うん、近所の人? 年が近そうな人がいてよかった」

「あははは、この辺お年寄りの方ばかりだからね」

相手の笑顔に釣られ、私も笑う
緊張はなくなり、普通に話せる
そして残念なお知らせ、イケメン王子様ではなさそうだ

「なんでこの町に引っ越してきたの? もしかして流行りのMSMの炎上とかにあっちゃったとか?」

「SNSね、残念だけどそうじゃないよ。親父が宝くじ当てて、夢のスローライフするって言いだしてさ」

「え、宝くじ!?」

驚き、大声を出してしまう

「2等だけどね」

「十分すごいじゃん!」

でも、土地代と家代でお金はほとんどなくなったらしい
お金持ちが引っ越してきたかと思ってびっくりした

「あ、そう言えば名前聞いてなかったけど……私はハル。あなたは?」

「僕は悠人、よろしくね」

「悠人君か……ちょっと長いしゆうくんで!」

「距離感つめるの早いね」

この後、同い年だとわかったり、この町の商店の位置を話しているうちにゆうくんが絶望した顔になってたり、いっぱい話をして、そうしているうちにゆうくんがお父さんに手伝うように怒られていた

「あはは、なんだかごめんね、引っ越し作業、手伝おうか?」

「いや、大丈夫だよ、また今度話そうね」

こうして、私の町にゆうくんはやってきた



「……ん」


あれから3年、暑い夏の空気に耐えながら部屋を出る
この1年間が終わってしまったら、ゆうくんはやっぱりこの町からいなくなっちゃうのだろうか

「……おかぁさぁん……あさごはんなぁに?」

寝ぼけながら、下着姿のまま茶の間へ歩いていくと。

「ぶっ!?」

なんか変な音がした気がする
そしてお母さんがなんて格好をしてるの、と怒ってくる

「えー……いつものこと、じゃ、ん……」

そこで、目が開き、ゆうくんが目の前にいることに気づく。

「きゃ、きゃああ!? なんでゆうくんがいるの!?」

でも、願わくば

ゆうくんとはこれからも長い付き合いになってくれますように

まだ出ていないキャラの案かはとれません、ただ好感度が動いていることでお察しかもしれませんがフラグは立っています
それでは、間を空けるかもしれませんがまた次回

「とりあえず僕のジャージを使ってください」

「ありがとうございます、少し着替えてきますね」

そう言って、家の中へ入っていったクロさんをしばらく待つと、僕のジャージを着たクロさんが家から出てくる

「思ったよりも体が大きいのですね、さすがは男性です」

「う、うん」

こちらとしては萌え袖のクロさんが可愛くてちょっとふいうちを喰らった気分だ
同じくらいの背丈だと思っていたけれど、姿勢がただ行くきりっとしていたクロさんは僕よりも一回りほど背が低いという事実に気づく

「じゃ、じゃあ、転んでもいいように芝生の上で練習しましょうか」

「はい」

そして、芝生の上に自転車を立て、それに跨るクロさん
僕はそんなクロさんの自転車を手で支える

「まずは僕が支えてますので、ゆっくり前に進みましょう」

もちろん、フリである
しばらくしたら何も言わずに放そうと考えているのは言うまでもない

「ゆっくりいきますよ」

「は、はい」

緊張している感じのクロさんの声
クロさんにもこんな一面があるのかと思いつつ、そっと手を離す

「へ、きゃあ!?」

そして見事に芝生にダイブする
漫画やアニメのようにはいかないらいい

「す、すいません、手が滑ってしまい……」

もちろん嘘だ

「い、いえ、下が芝生でしたのでだいじょう……」

そこまで言った瞬間、芝生の中から緑色の何かが飛び出す
田舎にはどこにでもいるバッタであった
これが僕やハルなら「バッタだー」くらいの感想で済むのだが、虫が大の苦手であるクロさんはそうはいかない

「ひっ!?」

慌ててバッタをよけようともがくと逆に再び芝生にダイブしてしまう
そして

「××××! ×××××!!!」

「ちょ、ちょっと、クロさん!?」

クロさんは祖国の言葉を連呼しながらジャージの上を脱ぎだす
下には白いレースのブラをつけており、胸を露出することは何とか防げたものの僕には少し刺激が強い

「××××!!」

どうやらジャージの中にバッタが入り込んでしまい、それに驚きパニックになっているらしい
とうとうブラのホックに手をかけ始めるクロさんを止めるためにクロさんの手を掴む

「お、落ち着いて、クロさん」

と、そのタイミングであった
ルーナの家の大きな窓が開き、今まで見たことのないような怒った顔でルーナがこちらを睨んできたのは
前に、彼女が年上だとは聞いたごとがあったが、納得の迫力であった

「悠人、私の執事に何してるの?」

「え、い、いや、これは」

上半身半裸の女の子の腕を掴む男の図
このタイミングで見られたら誤解されても無理がない
というか、お兄ちゃん呼びじゃないどころか呼び捨てにされてる……

「日本では110番で警察だっけ?」

「お、お嬢様、待って、違うんです!」

この後、我に返ったクロさんが事情を説明してくれたおかげで何とか警察沙汰にはならなかった

「ごめんなさい、お兄ちゃん、疑っちゃって……」

「あの状況は仕方ないですよ」

「何で敬語なんですか?」

僕が敬語で答えるときょとんとするルーナ
いや、少なくとも今日だけはルーナ様と呼ばせていただこう
そのくらい威厳と恐怖を感じました

「ねぇねぇ、クロ、私も自転車練習してみていいですか?」

「構いませんが、まずはサドルを下げたり、あと服装も……」

クロさんが言っているのを最後まで聞かずルーナ様が自転車にまたがる
そしてそのままサドルにはお尻をつけず、立ち漕ぎの状態で自転車を走らせる

「!?」

「おぉ、ルーナ様、上手です」

「様? ……漫画で読んで感覚を掴んでるんだよ!」

漫画を読めば自転車に乗れるようになるものなのか?
ともかく、そのまましばらく走ったルーナは庭を何周かして、自転車を降りる

「……飽きた」

「早いですね」

「だから何で敬語なんですか?」

ルーナ様は飽きるのも早い
そう言えばクロさんがさっきから一言もしゃべっていない
そう考えて隣を見ると

「……」

おそらく、ルーナ様に先を越されてしまったのが信じられず、茫然としているようだ

「悠人様、わたくしにも、もっとスパルタで指導をお願いします!」

「で、でも転ぶと虫が」

「転ばないようにしますから!」

この後、もう1度ジャージを脱ぎだそうとしてボクとルーナ様が慌てて止めたところで今日の特訓は終わるのだった




1日終了

(ルーナの好感度+1、クローリクの好感度+2)


安価下
キャラクター番外編を
1 やる(ハル、ルーナ、アキ、クローリクからキャラを選択+お題を記入)
2 やらない

スレ主って
アスカ暇遊び
と同じ人?ベリーイージーの時の安価の取り方似てたから気になったので

日本には温泉という文化がある
火山活動で地下水がお湯になり、地中の成分などが解けたそのお湯をお風呂として使うという
そんなお風呂を少しだけ再現した、それなりに広い湯船に浸かる
今使っているのは温泉の元という成分や色合いをまねさせただけの偽物なのだが、それでも十分に気持ちいい
これは、すごくいい文化だと思った

「……はぁ」

身体の中から疲れが出ていくかのようにため息が出る
理由もなく、自分の胸に触れ、一瞬ドキッとしてしまう
今日、あと一歩でここが彼……悠人様に見られていたと思うと顔が熱くなってくる
最初こそ、男と勘違いされていたことに腹を立てていたが
日本では執事は男の職業であることや私の髪形、そして何よりも……悩みの種の胸のサイズがこれでは確かに男性に見られてもしょうがない気はした
そして、女性という事が分かった後はきちんと女性として扱ってもらっている
すごく優しい人なんだと、思った

「……もし」

もし、今日、お嬢様が止めに入らなかったら、なんて思ってしまい、慌てて顔にお湯をかける
真っ赤になり私を見る悠人様の顔が頭に浮かんで、濡れた頭をぶんぶんと横に振る
大切なご友人を相手に何を考えているのか
とにもかくにも、うれしかったことには変わりない
自転車に乗るコツも聞いたことだ、次に会う時には自転車を乗りこなして驚かせたいところである

「……ふぅ」

お風呂を出て、少しだけストレッチと毎日している運動をした後、ふと洗濯籠を見る
彼のジャージがあった
そう言えば、洗って返すと言って借りているのだった

安価下
1 洗濯機へ入れる
2 なんとなく、本当になんとなく、匂いを嗅いでみる

特に何かを考えての行動ではなかった
たまたま目の前にあるそれに手を伸ばし、それを顔に近づける
小さく、鼻で息をして、顔を埋める
男の人のにおいが広がっていく
そう言えば、この間蛍を見に行った時もこんな風に彼のにおい……

「クロ……なにしてるの?」

その声にびくりと身体を震わせる
振り返るとお嬢様がこの世の終わりのような表情でわたくしを見ている
完全に、ドン引きされているのが誰から見ても分かった

「あ、ち、違うんです、お嬢様、わ、わたくしの汗のにおいが染みついてしまってないか気になってしまい」

母国の言葉を全開にしてしまうほど動揺しながら目を泳がせる
その結果、鏡に映るパンツ1枚の姿で男性のジャージのにおいをかいでいる変態が自分の目に映った
それを出た瞬間、自然に涙目になってしまう

「ちが、違います、本当に違うんですー!!!」

広い家の中にわたくしの声がこだまする
防音機能がしっかりしていて本当によかったと思った



このジャージは、今度こそ、きちんと洗って返しましょう



終わり


>>132
違いますよ




今日はとうとう終業式だ
今日が終われば明日からは夏休みである

「さて、今日の占いを見ようかな?」

安価下
1 桃色
2 黄色
3 白色
4 赤色
5 緑色
6 見ない

占いの結果は家から近いお店だった
うちから一番近い店と言えばこの町唯一の商店だろう
それなら学校が終わった後に行ってみるのもいいかもしれない

「っと、そろそろ行くか」




駅に着くといつも通りハルが……いなかった
珍しいこともあるものだ、と思っていると

「はぁ、はぁ、危なかったぁ……」

ここまで自転車を全速力で漕いできた様子のハルが駅に入ってきた
寝坊でもしたのだろう

「お疲れ、ジュースでも飲む?」

「あ、ありがと……もらう……」

自動販売機でスポーツドリンクを購入し、ハルに手渡す
冷たいそれを額に当て、少しだけ身体を冷やしたハルはスポーツドリンクを飲み干す

「あまり一気に飲むとお腹壊すぞ」

「へーきへーき……あ、電車来た」

そう言って立ち上がったハルを後ろから見た僕は吹き出しそうになる
スカートが鞄に引っかかっており、ピンクと白の縞々のそれが丸見えになっているのである
どうする、伝えるべきか?
今伝えれば彼女にとっての被害は最小限のもの(僕に見られただけで済む)になるだろう
しかし、それを指摘してドン引きされないだろうか

僕の選んだ答えは

安価下
1 伝える
2 伝えない

「は、ハル? 怒らないで聞いて?」

揺れる電車の中、僕以外の唯一の乗客であるハルにそっと耳打ちする

「ん、どうしたの?」

「……スカート、めくれてお尻丸見え……」

「……」

ハルの動きがフリーズする
そして、顔がどんどん真っ赤になっていき、しばらくしてようやく立ち上がりスカートを直す

「……お粗末なものを見せつけてしまい、申し訳ありませんでした」

「い、いや、そんなことは」

両手で顔を覆い恥ずかしそうに言うハルの頭を撫でる
恥ずかしさで死にそうになっているハルは大きくため息を吐く

「でも、ゆうくんが教えてくれてよかったよ……そ、そうじゃなかったら……そ、想像したくない」

少しでも元気付けてあげるために、何か声をかけるべきだろうか?

安価下
1 僕も、他の人にハルの恥ずかしいところが見られないでよかったよ
2 忘れよう!
3 いいものを見せてもらいました
4 自由安価
5 無難に何も言わない

早いですが本日はここまで&おまけ情報

ヒロインたちの恥ずかしい秘密
ハル「中学生の頃、プールの授業がある日の半分はプール後ノーパンで過ごしていた」
ルーナ「ホラーが苦手で20歳になった今でもホラーを見た後一人でトイレに行けない」
アキ「汚部屋」
クローリク「お風呂から出た後、毎回バストアップトレーニングをしている」

「今夜なんだけど」

「う、うん」

さらに顔を赤くするハル

「一緒に宿題をしよう」

「え、しゅ、宿題?」

一気に気が抜けたような顔になる

「そうだけど、なんでそんなに表情がコロコロ変わってるの?」

「な、なんでもないよ! ま、まぁ、かまわないけど。それならお姉ちゃんも呼ぼうか?」

そこで意外な人物が登場して僕は首を傾げつつ聞く

「アキさん?」

「うん、お姉ちゃん、勉強得意だから」

「い、意外」

ゲームをやったり、引きこもってるイメージが強かったけど、そんな特技があったとは
しかし、勉強を見てくれる相手がいるなら少しは楽になりそうだ

「あー、でも面倒くさがって教えてくれないかも」

「確かに」

根本的なところに問題があったことに気づいた僕らは結局2人で勉強することにした

「それじゃあ、私がそっちの家に行く? それともゆうくんが私の部屋に来る?」

安価下
1 ハルがおいで
2 僕が行くね

「じゃあ、あとで僕が行くよ」

「わ、わかった、ただし! 夜の7時まで来ちゃだめだからね!」

「え、なんで?」

「部屋片づけるから!」

ハルは普通に部屋が片付いてそうだけど……

という訳で今夜の予定が決まった
ハルに言われたとおり7時にはハルの家に向かうことにしよう



そして、夜7時

「ここはこう計算すれば……」

僕はハルの解いている最中の計算式について軽く説明をする

「なるほど、ゆうくんわかりやすい!」

順調に数学の課題を終えると

「この事件に関しては、わかりやすく西暦をこう読んで……」

「無駄に覚えやすいな」

ハルのユニークな歴史の覚え方で日本史もすらすら進む
そしてあっという間に2時間が過ぎた

「あ、もうこんな時間、そろそろ寝ないと」

ハルがそう言い、手を止めた

「明日も部活?」

「自主練だけどね、大会まであと1ヶ月くらいだし」

8月の終わりくらいに大会があるらしい

「じゃあ、僕もそろそろ帰ろうかな?」

そう言いながら外を見る

安価下
1 雨が降ってる、帰れない
2 また今度、無事帰宅

集中しすぎて気づかなかったが外は大雨が降っている

「わ、すごい雨……」

「……」

僕の言葉にハルは少し考えるようなしぐさを見せる

「傘持ってきてないし」

「それなら、泊ってく?」

「え?」

普通に、ハルが言う
あまりに普通に言ったため、つい聞き返してしまう

「と、泊まるって、ハルの家に?」

「うん、だって雨じゃ帰れないよね、ゆうくんの家まで歩きだと結構かかるし、傘かしても濡れちゃうよね」

「だ、だからと言って僕らの年齢の男女が一緒に寝るのは……」

そこまで言うとハルは耳まで顔を赤くする

「そ、そこはほら、さすがに別の部屋で寝てもらうよ!」

「そ、そうだよね、ご、ごめん」

「……一緒でもいいんだけどね」

ぼそっと言うハルの言葉にドキッとしてしまう
僕らは黙り込んでしまい、雨の音が沈黙した部屋に響く

「ほ、ほら、客間に案内するから!」

ハルに引っ張られると僕は客間に通される
そして、ハルは「ちょっと待ってて」と言って両親へ僕が泊まる事を伝えに行く

「……」

することもないので周りを見回すと天狗のお面が壁に掛けられていた
天狗伝説……
なんとなく、天狗のコスプレをするハルを想像する
似合いそうな気がしてきた

「ゆうくん、泊まっていいって、布団出すね」

言いながらハルが押し入れを開ける
その瞬間、ものすごいカビのにおいが部屋に充満した
即座にハルは押し入れの扉を閉める
その表情は見てはいけないものを見てしまったかのようなものだった

「……わ、私の部屋で寝る?」

「さ、さすがにそれはまずいんじゃ」

「でも他に場所もないし、お姉ちゃんの部屋は使わせるわけにもいかないから」

ハルは首をひねっている
そうこうしているうちにもう10時
さらにハルのお母さん曰く、もうこっちに泊まる事を連絡してしまったとの話

「……とりあえず、バスタオルでも大丈夫だから」

「それなら、マット敷いてる私の部屋の方がいいよね、やっぱり」

ハルはそう言ってくれてるけれど、どうするべきか

安価下
1 やっぱりまずい、客間に泊まる
2 ハルがそこまで言ってくれてるのでハルの部屋に泊まる

ハルがそこまで言うのならば仕方がない、という事でハルの部屋で眠ることにした

「じゃあ、電気消すね?」

ハルはそう言い、部屋の明かりを消した
沈黙と共に雨の音が部屋に響く
隣にハルが寝ていることを意識しないように目を閉じる

「……」

畑仕事で疲れていたこともあり、眠気が押し寄せてくる
そして、しばらくして僕は眠りに落ちた




ゴロゴロ、ぴしゃっ!!!

「っ」

その大きな音に目を覚ます
どうやら雷が鳴っているらしい

「か、雷?」

ハルも同じように目を覚ましたようだ

「結構近かったかな?」

「う、うん」

「ハル?」

小さく震えているハル
どうやら雷が怖いらしい
おろされた髪に普段見せない表情のハルがものすごく、かわいく感じてしまう
邪念を振り払うように首を振り、冷静になってみる

「ハル」

そう言って僕は

安価下
1 ハルの頭を撫でた
2 ハルの手を握った
3 ハルを抱きしめた
4 自由安価(一応、エッチ解禁、ただし好感度的にはそこに至るまで足りていません)

ハルの手を握った

「っ」

「大丈夫、そばにいるよ」

ハルは少し息をのんだような顔をした後、小さくうなづく

「ありがと、ゆうくん」

握っている手が強く握り返される

「ねぇ、ゆうくん、明日だけど、デートしない?」

「え?」

突然の言葉に僕は顔を赤くした

「どうしても、一緒に行きたいところがあるんだ、だめ?」

「……」

安価下
1 デートする
2 今は保留する

「うん、わかった」

「ふふ、約束だからね、じゃあ、おやすみ、ゆうくん」

「おやすみ、ハル」

デート、行きたい場所というのはどこなのだろうか
ドキドキする気持ちを押さえながら目を閉じる
そして、夜は更けていった



ハルエピソード①に突入しました
明日1日はハルとのデートに費やされます
(ハルルートに入っているわけではありません)


1日終了



安価下
1 翌日へ
2 キャラ番外編(キャラ名+お題)

朝、目を覚ます
いつの間にか握っていたハルの手を放していたらしい
目をこすりながら体を起こす

「んん……」

隣からハルの声が聞こえた

安価下
1 ハルを起こそう
2 ハルの様子がおかしい?
3 ハルを起こすのは悪いので、そっとしておこう

ハルの方を見る
すると、そこには……

「んっ、ぅ……」

暑かったのか、パジャマのズボンを脱いで下半身が城と水色の水玉パンツだけになっているハルがいた
そう言えば、以前も下半身下着姿でおきてきて、いつものことと言っていたことを思い出す
もはや、眠るときに脱ぐのが癖になっているのかもしれない
それゆえに寝相でズボンを脱いでしまったのだろう
そしてハルはまだ熟睡している
男として、つい、その下半身が気になってしまう

安価下
1 ズボンをはかせる
2 もう少しだけ観察する
3 自由安価(エッチ解禁、ただしすぎるイタズラは……)

少しだけ、本当に少しだけ観察することにする
白い生地に小さい水色のドットが散りばめられているパンツ
そしてパンツの面積は広く、お尻を突き出すような姿勢で寝ているハルのお尻をしっかり包み込んでいる
上半身を包んでいるパジャマも少しだけはだけており、ボタンの間から見える谷間からわかるがブラをしていないようだ
……待て待て、そうなると昨日の勉強中もずっとノーブラだったのか?
まずい、いろんな意味で興奮してきてしまう
よし、一度寝直そう
ハルよりも後に起きよう



「ゆうくん、起きて?」

「ん……」

あれからしばらくして、ハルが僕の身体を揺らす
軽く目を開くときちんとズボンをはいているようだった
よかった、いろいろよかった

「雨は上がってるみたいだよ、朝ごはん食べたら駅に行こう」

「う、うん」

ハルはいつものポニーテールを揺らしながら部屋を出ていき、僕はそれに続いた

朝食を終え、僕らは駅に向かい、そしていつもとは逆方向に向かう電車に乗る
そして5駅ほどを経由していつもの山、通称天狗山の反対側の山の麓に到着し、そこでハルは電車を降りた

「こっちまで来たのは初めて?」

「うん、こっちに何かあるの?」

「あるよー、さて、今から山登りだ!」

ハルはそう言いながら目の前にある登山道に足を踏み入れる
ミニスカートを揺らしながら、ぴょんぴょんと軽く山を登っていく

「ちょ、ちょっとまって」

僕はそれを追いかけ、山を登る
天狗山は頂上に広場があったり、登山道がコンクリートで作られていたけれど、この山は獣道に近い登山道があるだけだ

「本当は途中までなら車で登ってこれる道もあるんだけど、今日は最初から上りたい気分だったんだ」

登山に苦戦する僕に手を差し伸べながら、ハルはそう言う

「さっ、あと半分くらいだよ、がんばろう」

ハルに負けてたまるか、と言わんばかりに僕も気合を入れなおし、登山道を登る
そして、太陽が空の真上に上る頃には山頂へ着いた
天狗山よりも小さな広場と開けた草原、あとはベンチがあるくらいで何もないその場所
もっと、何かいろいろあるんじゃないかと思っていた僕は少しだけ拍子抜けする
しかし、ハルはそんなことを思っていた僕の手をそっと引く

「ねぇ、ゆうくん、これ、見て?」

そう言って指さした方向を見てみると
目の前にはこの山よりも小さい天狗山が
僕の住む町に広がる畑が、田んぼが、川が、小さく見える家が
反対方向に存在する山や、遠くに見える海までも
こんなに、高いところまで登ってきていたのか

「私、いやなことがあるとこの景色を見たくなるんだ」

そう言って、草原に倒れこむハル

「あ、もちろん、今、いやなことがあるわけじゃないよ。ただ、ここから町を眺めるとね、小さくて、でも、キラキラしてて、こんな素敵な場所に住んでるんだって、幸せな気持ちになれるんだ」

ハルの隣に寝転ぶ
昨日の雨の水分は夏の日差しですっかり乾いているようで、柔らかい草はベッドのようにふかふかする

「この景色を見たらいろんなことを頑張れるし、もっと、いろんな人にも見せてあげたいと思えるの」

そう言って、ハルは寝たまま僕の方を見た

「だから、ゆうくんにもここを教えたかった。この町はこんなにきれいで、どんな嫌なことがあっても、わたしたちを包んでくれるんだよって」

ハルは、勢いをつけて起き上がるといつものニコニコ笑顔とは少し違う、自然な笑みを浮かべ僕を見る

「どう、ゆうくん、この町のこと、少しだけでも好きになれた?」




夕方
結局山を登って降りただけで1日が終わってしまった
でも

「……」

電車の中、僕の肩に寄り添って寝息を立てているハルとの距離がすごく縮んだ気がする
今日は、がんばってよかったと思えた

※ハルルート突入フラグが立ちました、選択肢の後ろに★がついているものを選ぶとハルルートに突入します
 ハルルートに突入した場合、ハル以外の女の子と付き合うことができなくなるほか、一部のキャラクターの登場フラグが完全に折れます


1日終了

安価下
1 翌日へ
2 キャラ別番外編(キャラ名とお題を記入)

一度ここで終わりにします
続きは起きたら

やらかした
中学2年、年頃の乙女の私、ハルは今冷や汗を流している
プールの授業が終わり、制服に着替えようと考え、着替えを入れてある袋を開ける
そして身体を拭いて、タオルを身体に巻いて、水着を脱いだ後、私は気づく
下着がない
これで何度目のミスだろう
水泳の授業がある日はいつも水着を制服の下に着こんでいる
そして、大体下着を忘れるのだ
気を付けて入る、気をつけて入るのだけれど……
今日に関しては部活が休みでいつものように体操着をスカートの下に履くこともできない
とにかく、本当にまずい



そんなわけで、私は制服の下は裸の状態だ
ブラもしていないせいで白い制服で乳首が透けてしまいそうで怖い
スカートも割と短いせいですごくスースーしている
当たり前ながら常に顔が真っ赤になり、もじもじと身体が動いてしまう
自分の胸が普通よりも大きいこと、そしてスカートを少し短くしてしまったことにここまで怒りと後悔を覚えることもそうそうないだろう
しかし、授業はあと1時間で終わる
そうすれば今日は部活もない
すぐに帰ろう
そう考え、必死にスカートを押さえながら恥ずかしさに耐える
1時間がここまで長く感じるのは初めてかもしれない
もう授業の内容も頭に入ってこない
もしも、ここで下着を履いていないことがバレてしまえばどうなってしまうのだろう
いやな想像が頭の中でグルグルと回り、身体がこの上なく熱くなる
どうかなりそうだと思っていたところで、学校のチャイムが鳴った



私はスカートを押さえつつ、早歩きで駅を目指す
中学校で電車で通学しているのは自分だけ
電車にさえ乗ってしまえばもう大丈夫
そう言い聞かせ、駅へ飛び込み、そしてホームで電車が到着するのを待つ
しばらくして、電車がホームにやってくる
そして次の瞬間、激しい風がホームに吹き荒れる

「っ!?」

慌ててスカートを強く押さえたおかげでなんとか中身を晒さずに済んだが、余計に顔を赤くしてしまう
電車の扉を開け、急いで席に座るととにかく股間を押さえる
カバンを抱きしめ胸を隠しつつ、丸まるように揺れる電車で身体をできる限り隠す
少しすればすでに数少ないほかの乗客も降りていくだろう
それまでの辛抱だ
そう言い聞かせ、いつもより長く感じる乗車時間に耐える
やっと、私の降りる駅に近付いてきたため、私は席から立ち、急いで出口のドアに向かう
外からの風が吹くことを予測し、スカートを押さえながら扉が開くのを待ち、ようやく外に出たところで安心する
この先、家まで誰かと会うこともほとんどないだろう
そう思い、スカートから手を離すと、スカートが少し濡れていた

「……っ!?」

う、嘘、いつおもらししちゃって……!?
結局、この後恥ずかしすぎて急いで家に帰り服と水着を洗濯機に突っ込む
そして、私はお風呂に入り、ようやく体をリラックスさせることができた

「もう、絶対パンツ忘れない……」

ちなみに、次の水泳の授業の日も、パンツ忘れました



おしまい

朝になった
昨日はハルとの距離を今まで以上に縮められた気がする
さてと、今日は早い時間に起きてしまったのでいつもの占い番組が見れそうだと思いながら体を起こす
見るとして、何色を選ぼう?

安価下
1 桃色
2 黄色
3 白色
4 赤色
5 緑色
6 見ない

夜の神社が熱い?
友人を連れて行くのもいいかもと言われた
……思い出したことはPZ5と熱いネット対戦
友達となるとハルだろうか?
いや、さすがにアキさんと一緒にゲームをやってたら怒られそうではあるけれど
さて、せっかく朝から起きたし、何かしようかな?

安価下
1 ハルの家に行く★
2 ルーナの家に行く
3 駅に行く
4 神社に行く
5 山の広場に行く
6 自由安価

山の広場にでも行ってみよう
自転車なら帰りも楽そうだし、自転車を手で押していく
セミがうるさい中、山道を登っていく
周りの森の中はほとんど人の手が入っていないと、いつかハルに聞いたことがある
そして今も天狗様が住んでいる、とか言っていたな
しばらく歩き続けて、山の広場に着く
自販機以外、相変わらず何もない



安価下
1 お地蔵さんにお供えをする
2 虫取りでもしてみる
3 やることがないので帰る

せっかくここまで来たしお供え物でもしていこう
……しまった、持ち合わせがお金しかない
まぁ、お金でもいいか

安価下
1 1円玉を供える
2 5円玉を供える
3 100円玉を供える
4 500円玉を供える
5 1000円札を供える

100円玉を供えてみる
……当たり前ながら何も起きない
さてと、することもないしそろそろ下山をしよう



「……」



さて、下山を終えたがまだ午前中か

安価下
1 ルーナの家に行く
2 雑貨屋へ行く
3 神社に行く
4 駅に行く
5 自由安価

雑貨屋に行ってみると相変わらずの半額セールをやっている
どうやら客も僕だけのようでとりあえずはお店の中の商品を見て歩く
駄菓子でも買おうかな?

安価下
1 駄菓子を見てみる
2 服のコーナーを見る
3 雑誌コーナーを見る

懐かしい感じのお菓子がいっぱいある
といっても、実際に懐かしいわけではないのだが
僕の親父とかなら本当に懐かしい感じにはなるのじゃないだろうか
せっかくなので、当たり付のジュースでも買ってみる
味は、結構いける
そして結果は……

「はずれかぁ」

さて、他にも見ていく?


安価下
1 もっと駄菓子を見る
2 服を見る
3 雑誌コーナーを見る
4 もう帰る

服コーナーを見てみると、3点セットの値段が1000円に下がっている
ここまで安ければどれか買ってみようかと思い、いくつかある3点セットの袋を1つ選んで開いてみるとどれも女の子ものだった
店主が声をかけてくれて説明を受けたが、ハルくらいしか買ってくれる子がいなかったものの、売れ残りらしい
今町に住んでいる小さい女の子たちが年頃になれば買ってくれるかもしれないとのことだ
流石に女装の趣味はないので3点セットの袋を手放す
そろそろ用事もないので帰ることにしよう



お昼ご飯を食べ終えた後
午後も暇だ
宿題はこの間一気に進んだし、まだやらないでもいいだろう
そんなわけで、何をしよう?

安価下
1 ルーナの家に行く
2 神社へ行く
3 駅へ行く
4 自由安価

ルーナの家に行ってみることにする

「あ、悠人様、いらっしゃいませ」

庭先で花に水をやっているクロさんに声をかけられる
そして、ルーナが部屋から顔をのぞかせる

「お兄ちゃん、いらっしゃい!」

「今日は何かご用ですか?」

安価下
1 ルーナと遊びに来た
2 ルーナを遊びに誘いに来た(外に出かけます)
3 クローリクと遊びに来た
4 クローリクを遊びに誘いに来た(外に出かけます)
5 2人と遊びに来た
6 2人を遊びに誘いに来た(外に出かけます)

「ルーナと遊びに来たんだけど」

「ほんとですか、ぜひ私の部屋に来て食代、クロ、案内を!」

ルーナはアホ毛を尻尾のように動かしながら嬉しそうに顔をひっこめた
……あのアホ毛、生きてるのだろうか

「すぐ案内しますね」

クロさんはそう言いながらジョウロを置き、玄関の扉を開けた
そして1階にあるリビングに通される
そこには……

「こ、これは、PZ5!?」

「そ、そんなに驚くことでしょうか?」

なんか前にも同じリアクションをしたような
でも、ここにもあるなんて、都会の人たちが知ればびっくりだろう

「お兄ちゃん、ゲームにする? 漫画にする?」

それとも私?
と頭の中で続いてしまったが、もちろんルーナはそんなことは言わない
さて、どうしよう?

安価下
1 ルーナとお話したい(話したいこともあれば記入、記入なしでも可)
2 ルーナとゲームする
3 漫画を見てみる
4 自由安価(エッチは非解禁)

「漫画って何があるの?」

その言葉に、ルーナは目を輝かせる

「お兄ちゃん、こっちこっち!」

そう言って、僕の手を握るルーナ
その手はすごく柔らかく、なんだか恥ずかしさで顔が赤くなる
ルーナは隣の部屋に僕を案内すると、その扉を開く
そこには巨大な図書室があり、マンガがすべて2冊ずつ、ぎっしりと本棚に詰まっている
よく見てみると片方が日本語、片方が異国語のようだ

「す、すごい」

「これだけあると、手入れも大変なのですけどね」

クロさんがため息交じりに言う
広い家だと思っていたけれど、1階の半分はこの漫画部屋で埋まっていそうだ

「でも、ここまであると何を読むべきか悩んじゃうね」

安価下
1 ルーナのおすすめを聞こう
2 冒険アクションものを読もう
3 恋愛ものを読もう
4 ギャグものを読もう
5 自由安価(マンガのジャンル)

「ルーナのおすすめとかある?」

「えっと、いっぱいあるよ、カイピースとかキョウリュウボールとか」

まさに代表格のやつで攻めてくる

「でも、個人的にはこれが好きです」

そう言いながらルーナが手渡してきた本は、2冊ずつある本の中で唯一、1冊だけ、日本語の本しかない見たことのないタイトルの漫画であった
かなり読み返されたらしく他の漫画に比べてもボロボロの印象だった
タイトルは「ホタルのように」という漫画らしい
ホタル、ルーナが「これが見たかった」と言っていた景色だった
もしかして、この作品に影響されて日本へ来たのだろうか
そう考えページをめくろうとすると

「あぁ、や、やっぱり恥ずかしいです、やっぱりなしで!」

なぜか進めてきたルーナ本人に止められてしまう
困ったと思いながらクロさんを見ると

「申し訳ありませんが他の漫画をおねがいします」

そう言いながら苦笑いをしていた
気になったけど、いつか読ませてもらえばいいか、と思った
結局、そのあとはキョウリュウボールのキャラクターの強さに関して考察を話し合いが始まるのだった

「そろそろおやつの時間ですよ、お嬢様」

「あ、ほんとだ!」

クロさんの言葉に時計を見ると午後3時になっていた
時間が過ぎるのはあっという間だ

「今日はどんなおやつ?」

「今日は水ようかんです」

これは、思った以上に和風のものが出てきた、とか考えてみる

「悠人様が来るとのことで、和風のものにしてみました、ただ初めて挑戦したので、うまくできているかどうか……」

そう恥ずかしそうに言うクロさん
僕とルーナはフォークを使い、水ようかんを口に運ぶ

「おいしい!」

ルーナが喜ぶ隣で、僕も驚いた顔をしている
程よい甘み、柔らかさ、そして口解け具合
正直、初めて食べたと言っても過言でないほどに上質なようかんだった

「本当にすごく美味しいです」

「そう言っていただけて良かったです」

クロさんは少しほっとしている

「クロ、おかわり!」

「はい、1回だけですよ」

しかし、これだけは言える

「でも、お茶は紅茶より緑茶の方がいいと思いますよ」

その後、夕方までルーナと漫画雑談を続けた



夜になる
一応、夜更かしできないこともないが早く寝るのもありだろう

安価下
1 もう寝る
2 ハルの家に行く
3 神社へ行く
4 河原へ行く
5 自由安価

河原に行ってみる
今日は蛍の数が少なく感じる

「あ、お兄ちゃん」

ホタルを見ていると、後ろからルーナに声をかけられた
なぜか手には提灯を持っている

「えへへ、これ、いいですよね、クロに作ってもらったんです」

「クロさん、何でも作れるね」

「クロは自慢の羊ですから」

「執事、だけどね」

毎日ホタルを見に来ているのだろうか
河原にある小さな石に腰掛けたルーナはただただ、蛍を見つめている

安価下
1 生活には慣れた?
2 明日、一緒に出掛けない?
3 一人で来て大丈夫?
4 自由安価(話の話題)
5 何もしゃべらない

「もうこっちの生活には慣れた?」

「はい、もともと家からは出ない生活ですので、ただ、やっぱり外は暑くて昼間はあまり外には出たくないんですけどね」

確かに、ルーナは熱さに弱そうだ
というか、寒さにも弱そうだ

「なんだか失礼なこと考えてません?」

「気のせいだよ」

勘が鋭い

「でも、クロのおかげで問題なく、それに楽しく生活で来てますよ」

「それはよかった」

でも、気まぐれでこの場所へひっ子いてきたルーナは、また、気まぐれでどこかへ引っ越していくのだろうか
そう考えると少しだけ淋しく感じた

「あ、そうだ、クロが和菓子をほめてもらってすごく喜んでましたよ、また違う種類のものも作ってみるそうです。その時はりょくちゃというものを持って、是非食べに来てください」

「うん、わかったよ」

さて、そろそろ帰ろうかな、それとももう少しだけ何か話す?

安価下
話す場合、明日の占いは見れなくなります
1 帰る
2 ハルを紹介する約束をする
3 明日遊びに行く約束をする
4 自由安価

そういえば

「ルーナはもうハルとは会った?」

「ハル、ですか?」

この様子だとまだあっていないらしい

「僕の友達なんだけど、すごく優しくて、頑張り屋で、いい子だからもしよかったら今度紹介するね」

「お兄ちゃんの友達なら、きっといい人ですね! 楽しみにしてます、是非、一緒にうちに来てください」

そんな約束を交わした後、僕は家に帰った


1日終了

安価下
1 翌日へ
2 ヒントトークタイム(物語に関するヒントをヒロインたちがトークします)
3 キャラ番外編(キャラ名+お題)

「こ、これは」

お嬢様のお使いで、隣町の本屋へやってきた私はある本を見かけ、つい、30分ほど読み込んでしまう
そしてその日の夜

「……鍵は大丈夫ですね」

私の部屋には鍵がしっかりかかっている
相手がお嬢様とはいえプライベートとは大事である
その為、この部屋には鍵がついている
これでお嬢様であろうと今、私の部屋には出入りできない
防音もしっかりできている、万が一は存在しないはず

「……胸を、揉むと大きく……」

そう言いながら服を脱ぎ白いブラを外すとそっと乳房を手で包み込む
収まってしまうのが、むなしい

「……こんなこと、意味あるのでしょうか」

思いつつも、やさしく、しっかりと揉んでいく
くすぐったい

「確か、大事な人や好きな相手を思いながらやったほうが効果があるとか」

そう言われ、すぐに出てくる2人の顔
お嬢様と悠人様
なぜか、私はこの時、特に悠人様のことを思い出し、胸を揉んだ

「んっ」

い、今、なんだか変な感じがしました
効果が、出ているという事なのでしょうか
さらに、少しずつ力を入れて揉んでいく
刺激がだんだんと強くなり、なぜか触れていない下半身がもじもじと震えだす
効果が出ていると思った私は、それをさらに続ける
いや、気づいている
これは、性的な刺激である事
そして、続けているんじゃない、止められなくなったという事である

「あっ、ん、悠人、様……」

彼の名前を呼んでしまう
これ以上続けるのはいけない
そう本能が警告してくる
それでも手は止まらず、そしてとうとう

「っ……」

絶頂を迎え、私はそのままベッドに寝転んだ
パンツが、少し濡れている感覚がする

「これ、は……もう、やめておいた方がよさそうですね……」

ちなみに、胸は0.2mmほど大きくなった(誤差である)

朝になった
今日は占いが見れる時間に目が覚めた

安価下
1 桃色
2 黄色
3 白色
4 赤色
5 緑色
6 見ない

占いの結果、近所の家に行くのがベストという事を言われた
また、朝行くのが大吉らしい
近所の家と言われて思い浮かんだのはやはりハルの家だ
朝から、ねぇ
とりあえず、朝食を終えた僕は出かけることにする

安価下
1 ハルの家へ行く★
2 ルーナの家へ行く
3 神社へ行く
4 山の広場へ行く
5 駅へ行く
6 自由安価

ハルの家に行くとちょうど出かけるハルと遭遇する

「あ、今日も部活?」

「うん、ついでに隣町で遊んでこようとは思ってて」

私服のハルはそう言ってニコニコ笑顔を見せる

「じゃあ遊べないか」

「ごめんね、あ、でも遊ぶなら午後には帰るようにするね」

「じゃあ、それでお願いしようかな」

「それなら、今日は私がゆうくんの家に行くよ、待っててね」

そう言って、ハルは駅へ向かって自転車に乗っていった
僕は素直に、家に帰りそして午後までのんびりと過ごす





もうすぐ3時になる
ハルが来る気配がない、何かあったのだろうか





もうすぐ5時だ
もう少しだけ待つことにしよう




もうすぐ6時
もう夕方だ、約束を忘れてしまったのだろうか




7時になり、どうしても気になって、ハルの家へ向かった
ハルの家に着き、インターホンを鳴らすと珍しくこちらの家にいた、しかも珍しい私服のアキさんがすごい勢いで扉を開ける

「あっ、ゆ、ゆうちゃんか……」

「アキさん? 何だ様子がおかしいですけど、何かありました?」

「……ゆうちゃん、今日、ハルに会った?」

アキさんは真剣な顔で僕に聞く

「えっと、朝練習に行くって……」

「やっぱり、朝だけか……ごめんね、今ハル居ないから……」

アキさんはものすごく悲しそうな顔をして僕に言う
何かあった、すぐにそう思った

「ハル、どうかしたんですか?」

「……」

真剣な顔で聞く僕に少しだけ悩んだアキさんは部屋に僕を招く
客間に通された僕の前にアキさんが座った

「……今日、午前中かな、ハルが練習に出かけてしばらくして、電話があった」

電話、ハルは携帯電話を持っていないため、誰からの電話なのかわからなかった

「陸上部の顧問の先生で、ハル以外の陸上部員の一部が、無免許飲酒運転で逮捕されたって連絡をくれたの」

「それと、ハルがどう関係して……」

心臓が高鳴る
わかっている
予想はできる
でも、違うと信じたい

僕は夜、人知れずランニングをしているハルを知っている

僕は部活で一生懸命練習しているハルを知っている

僕は毎日自主練をしているハルを知っている

僕は、今まで、ものすごく努力を積み重ねて、それでも笑っていたハルを、知っている

当たり前だ

僕は、そんなハルのことが……

けれど、現実は、無情だった

「わかるよね、ゆうくん。ハルが関係なくても、陸上部は大会出場が取り消しになって、ハルも、大会に出られなくなった」

僕でさえ、それはショックで
それなら、ハルは……

「学校でね、ハルが、顧問からそれを聞かされて、その時は「そっか、じゃあ、練習しなくても、いいですね」って、笑って、行ってたらしくて……」

アキさんの声も、震えだす

「あの子、あの後、すぐに帰ったって言ったのに……まだ、帰ってこなくて……今、お母さんとお父さんが、いろんな場所を探してるの」

だから、アキさんも家にいたのか
僕は一周回って、冷静にそう考える

「ねぇ、ゆうくん……ハルの居場所、どこか、心当たりない?」

僕は、すぐにその場所を思い出した

安価下3まで
これまでの物語の中に答えが存在します
正解が出たならボーナスが付きます
不正解でも正解したことになり物語は進みます

「天狗山の反対側の山、今からいけますか?」

「え? 天狗山の反対……日出山のこと?」

アキさんが聞き返すが、僕は山の名前がわからず外に見えるその山を指さす

「……ゆうちゃん、確信があるんだね?」

僕は頷く
するとアキさんは立ち上がった

「きて、ゆうちゃん。多分、今あの子に寄り添えるのは君だけだよ」

そう言いながら僕を外へ連れ出す
裏口を出て、神社へ向かうとアキさんは小屋の車庫に止まっていた車にエンジンをかける
こんな車があったのかと思っているとアキさんが僕を呼ぶ

「ゆうちゃん乗って」

そう言われ、すぐに助手席に乗るとアキさんは車を走らせる
かなりの速度で田舎道を走る
安全運転とはとても言えない


「……あの子はね、この町が好きなんだ」

「知ってます」

アキさんの言葉に僕は答える
けれど

「でもね、たぶん、あの子は、それを自分に強要させてる」

「え?」

「一度だけ、本当に昔、私が小学生の頃、あの子が幼稚園児の頃に旅行に行ったことがあるの、隣町の商店街のくじで当たってさ」

天狗様の加護のおかげかな、なんて少しだけ茶化したアキさんは続ける

「初めて見る街並みに、初めて見る世界に、あの子は、ずっと目を輝かせてた。本当に、心の底からの笑顔で」

暗い道を走り続ける車の中で聞く、僕の知らないハル

「でも、あの子は巫女の家系で、この町から出れないのを知ってたからさ、だからこの町が好きだって、自分に言い聞かせてるんだと思う」

少し、声が低くなるアキさん

「私はさ、あの子が好きな場所に行けるように巫女を引き継いだ。だからあの子は自由になったはずなのに……」

独白にも聞こえるアキさんの言葉を僕はさえぎる

「違いますよ、ハルは、この町が好きなんです」

いや

「それも違いますね、ハルは、この町も、新しい景色も、どっちも好きなんです。そこに、嘘はないはずです」

「……あぁ、ゆうちゃんはずるいなぁ、わたしよりも、全然ハルのことをわかってる……」

そう話しているうちに、日出山に着いた
いつかハルが言っていた頂上に近い駐車場
まだ、頂上までかなり距離があるが来るまで来れるのはここまでのようだ

「さて、ゆうちゃん、ハルはどこにいるのかな?」

「この頂上にいると思います、いや、絶対にいます」

車から降りた僕は強く、アキさんを見つめる
するとアキさんはあの、ハルのような笑顔を見せる

「よし、それなら行っておいで。あそこからなら頂上まで、それなり舗装されてる道を行けるから」

そして

「あとはこれ、何かあったら使って」

トランシーバーを渡される

「圏外だけど、これなら私とは連絡取れるから。ハルがいなかった時か、トラブルがあったら連絡して、もし連絡がなければ朝までなら空気を読んで若いお二人の時間を待ってあげる」

「……わかりました」

トランシーバーをポケットに入れ、山を登り出す
いつか、ハルと登った時よりも登りやすい道だ
そして、時間をかけながらも、頂上に着く
満天の星空は、今まで見たことがないほど輝いていて、月明かりが真っ暗な広場を照らしている
そして、そこに……

「……ハル」

「……ゆうくん?」

ハルは、いた

「ごめんね、約束したのに、破っちゃって」

「ううん、聞いたよ、陸上の大会のこと」

「……」

ハルは、その言葉を聞くと、僕に背を向け、空を見上げる

「お姉ちゃんはさ、何でもできる天才なんだ」

楽しそうな、そして自慢げな声

「勉強はいつもしてないのにテストは満点、運動をすれば何でもできるし、あぁ見えて料理とか裁縫とかもできて、本当に、何でもできる自慢のお姉ちゃん」

一歩、前に進むハル

「そんなお姉ちゃんはさ、自慢であって、目標であって、それで、ね。私も、お姉ちゃんみたいにすごいことがしたいって思えた。トロフィーとか、賞を取って、お母さんやお父さんに褒められたかった。何よりも、自分自身でそんな幸せをかみしめたかった」

一歩、また前に進む

「中学生になって、授業でハードルを始めて飛んで、楽しくて、それに、先生からは才能があるって言われて……これなら、きっと一番になれる、そう思った」

一歩、進む

「そこからは、ずっと必死だった。賞が欲しい、そんな最低の理由で、ハードルを頑張って続けて、でも、今回の大会はきっといいところまで行ける、そう思ってた」

歩みが止まる

「きっと、そんな最低の理由で大会に出て、賞をもらいたいなんて思ってたから、バチが、当たったんだね」

震えだす声

「私が悪いはずなのに、全然、整理がつかなくて、帰りたいとも、進みたいとも、思えなくなっちゃった」

ぽろぽろと、涙が落ちているのが分かった

「ずっと、ずっと、最低の理由で、一番を目指して、ニコニコしてて、そんな、私が、大嫌いに思えてきて……私が、何なのかもわからなくなって……」

「ねぇ、ハル」

泣いているハルに、そっと近づく

「ハルは、ハードルが嫌いなの?」

ハルは、小さく首を横に振る

「好きだから、続けられたんだよね」

僕は、そう言って笑顔をハルに向ける

「いつかの夜のランニングも」

いつも、ハルの笑顔に元気をもらっていた

「いつもしていた部活動や自主トレも、ハードルが好きだったから」

幸せな気持ちをもらっていた

「そうやって、笑顔で頑張ってるハルのことが……」

だから、今度は僕からも、ハルに幸せをわけたい

「僕は、ハルのことが、好きだった」

「っ」

ハルの涙が止まる

「たとえ、どんな理由で頑張ってたんだとしても、僕はハルが好きだ。優しくて、一生懸命で、笑顔の絶えない、そんな春のことが好きなんだ」

「……ゆう、くん……」

「だから、もう、これ以上自分を責めないでほしい」

そう言って、そっとハルを抱きしめる
ハルは、一度止まっていた涙を再びボロボロ流しながら、僕のことを抱き返す

「ゆうくんっ、私も、ゆうくんが好き、やさしく寄り添ってくれて、いつもそばにいてくれて、私に笑顔をくれるゆうくんが大好き!」

僕はハルが泣き止むまで、ずっと彼女のことを抱きしめ続けた
そして、しばらくして、ハルが抱きしめていた手の力を緩める

「ゆうくん、迷惑かけちゃって、ごめんね?」

「迷惑だなんて思ってないよ。だって、好きな人の為だから」

「……少しだけ、改めて言わせてもらっても、いいかな?」

赤く、晴れた目でこちらを向くハル
そして、いつも……いや、それ以上の笑顔になった彼女の顔との距離が、縮まる
そして、唇に柔らかい感覚が広がった

「好きだよ、ゆうくん」




(※ハルが恋人になりました、最後の隠しヒロインの登場フラグが完全に消えました)

(※正解ボーナスが発生しました、ボーナスについてはあとで説明させていただきます)

安価下
1 このままエッチパートへ
2 朝まで寄り添って過ごす

「なんか、いろいろ吐き出したら、すっきりしたよ、ありがと、ゆうくん」

そう言って、いつか寝ころんだ草の上に座ったハルは同じように座る僕の肩に寄り添うようにくっつく

「今回はさ、失敗しちゃったけど、今度はまた別の夢を追いかけたい」

「うん」

「だから、その時は、ゆうくんも、一緒にその夢のお手伝いしてほしいな」

「約束するよ、絶対」

「何度目になるか、わからないけど……」




「ゆうくん、大好きだよ」




その後、日が昇る頃にボクらは下山した
駐車場に行くとアキさんが笑顔で迎えてくれて、怒られると思っていたハルは拍子抜けしたようだったけど、そのあとのアキさんの「で、どこまでヤった?」という質問に思いきりグーパンで答えていた
家に帰るとハルは母親に平手打ちをされた後抱きしめられ、父親に頭を撫でられ、大泣きをし始めたところで僕はそっと家に帰った
もちろん、家に帰ると僕も叱られて
そして、改めて思う
これ、僕とハルは恋人同士になったってことだよね……
考えているとのぼせたかのように頭のてっぺんまで熱くなってくる
そしてその熱が冷めないまま、僕は眠りについた



1日終了


キリもいいので今回はここまで

ボーナス内容だけ決めておきます

安価下3まで
ボーナスでほしい要素の記入をお願いします
被った場合もカウントします
内容が出そろったところでアンケート方式で今回のボーナスを決めます
また、「ヒロインに属性を追加(例、ハルに露出癖をつける、など)」「攻略方法公開(今回出なかった5人目のヒロインの出し方を公開)」は最初から選択肢に入れる予定なのでその他の内容の記入をお願いします

安価下~
アンケート方式
最初に3票あがったものを採用します
1 ヒロインに属性を追加(例、ハルに露出癖をつける、など。もちろん健全な属性でも可能です)
2 攻略方法公開(今回出なかった5人目のヒロインの出し方を公開)
3 ヒロイン→ヒロインの好感度操作
4 出来ちゃうルートの設立
5 ハーレムルートの設立

1と3が選ばれた場合再度アンケート方式で安価を取ります

ハーレムルートの設立に決定しました
2週目以降に2種類のハーレムルートに入れるようになりました

ハルルートに入ったため、他のキャラからの好感度変動が無くなりました
それにつきまして今後の物語進行スピードをアンケートします(夏休みが終わるとエンディングになります)

安価下~
アンケート方式(3票入ったものを採用)
1 今まで通り(かなり長くなると思います)
2 早歩きモード(1日が終わるごとに約3日分スキップされます)
3 駆け足モード(1日を挟んでイベント日まで飛ぶモードです、1日→イベント日→イベント日といった感じになります)

ごめんなさい、3番目の選択肢の説明「1日→イベント日→1日→イベント日」と言った感じになります、申し訳ありませんでした

改めまして、駆け足モードで進めることにします
グダグダになってしまい本当に申し訳ありません

ルート入ってデートでの合意の上でも、よしイチャイチャしながらのエッチじゃとノリノリで選ぶわけにもいかないのね

>>392
学生カップルになるハル限定でこんな感じで怒られますが、今後は道具を使ってイチャイチャしつつエッチ可能です



「ゆうくん、先やってみていい?」

目をキラキラさせるハル
これは断れない

「じゃあ、転びそうになったら支えるね」

今回はハルに譲ることにする

「……む」

何かクロさんが不機嫌な気がする
そしてゲームが始まる
テレビ画面で3人の見ている景色が映っているようだ

「じゃあ、私とお姉ちゃんとコンピューターがチームです!」

「え、そ、それじゃあクロさん一人? いくら私が初心者でも3対1は……」

お、ハルもそれなりにゲームのことは知っているようだ

「心配いりません、むしろ3人でよろしかったですか?」

言いながら、コンピューターの操作するキャラがクロさんのキャラクターにヘッドショットをくらいゲームオーバーになる

「え、な、何、今の音!?」

ハルは慌ててジタバタしている
スカートの中身が見えそうになり、僕は顔を赤くして目をそらす
あんなことをしたのに、パンツ程度でもいまだに慣れない

「お姉ちゃん、クロはゲームもすごく強いから油断しちゃだめです!」

「えっ、ちょ、ちょっと待って、まず武器をどうやって変えれば? なんか手榴弾投げてるんだけど!?」

操作に慣れていないハルの目の前に移動したクロさんは容赦なくショットガンを打ち放つ

「きゃあ!?」

「あぶない!」

それに驚いたハルはその場で転びそうになり僕がそれを受け止めようとする
次の瞬間、ハルの両胸が僕の顔を包み込んだ

「……ご、ごめん、ゆうくん」

「お、おかまいなく……」

く、癖になりそう……

「……ルーナちゃんとクロさんすごいね」

ルーナはゲームが下手なわけではない
そんなルーナが防戦一方なこともすごいことだが、クロさんはチートでも使っているかのようにあり得ない動きをしている
弾を紙一重でよけたり、ハンドガンでスナイパーライフルみたいなことをしたり

「これ、僕がやってても同じくらいボロ負けだったと思う」

「く、クロさんって本当にただの執事?」

「く、クロ!? なんだか今日はものすごく意地悪に攻めてきてません!?」

この後、ルーナも撃ち落され、クロさんが独り勝ちするのであった

「これならお姉ちゃんといい勝負かもね」

「いや、アキさんでもどうだろ……」

そんなこんなで遊んでいると、あっという間に夜になってしまう

「そろそろ帰ったほうがいいかな?」

「そうだね、もしルーナちゃんがよければまた遊びに来ていい?」

ハルの質問にルーナは笑顔で答える

「もちろんです、待ってますね!」

僕たちはルーナの家を後にし、ハルの家に向かう
ハルを家に送り届けた後は僕も家に帰り眠ることにする
海への旅行か……
楽しみだな……



1日終了


安価下
1 旅行へ
2 キャラ別番外編

今日はお姉ちゃんであるハルさんが私の家に遊びに来てくれました
お兄ちゃんは畑仕事のお手伝いをさせられているらしいです
今日は合い挽き肉(生憎)、クロは隣町にお買い物に行っていたので2人だけです

「ルーナちゃん、一緒に漫画読もうか」

「うん!」

お姉ちゃんの膝に乗せてもらい、一緒に少女漫画を一緒に読む
恋愛系の漫画を読んでいると私も恋愛してみたいなぁなんて思ってしまいます

「それにしても、ルーナちゃんかわいいなぁ」

お姉ちゃんがなでなでしてくれて、とっても気持ちいい
クロとは姉妹のように育ったので、お姉ちゃんという感じはしなくて、むしろ妹のような存在だったこともあって、お姉ちゃんに甘えられるのはすごくうれしい
すりすりと頭をお姉ちゃんの胸にこする

「く、くすぐったいよ」

「えへへ、お姉ちゃん大好きー」

たまに私が年上という事を忘れてしまいます
お姉ちゃんは嬉しそうにもっと頭を撫でてくれます
もっと甘えちゃいましょう

「ぎゅーってしてください」

「うん、これでいい?」

お姉ちゃんがぎゅーってしてくれるのも大好きです
お兄ちゃんはこんな素敵なお姉ちゃんの彼氏さんなんて羨ましいです
せっかくですから、もう少しわがままを言ってみましょうか

安価下
本編には関係ありません
自由安価

後に、私は語ります
特に理由はなかった
知り合いの過去の話を少し聞いてみようかなという好奇心

「お姉ちゃんお姉ちゃん、私、お姉ちゃんとお兄ちゃんのなれそめについて聞かせていただきたいです!」

この質問をしたことを、私は多分、5日間は後悔した

「聞きたい? 最初に会ったのは私が中学生だったころなんだ、ゆうくんの家になる場所に建物が立つってことを知ってね、この町田舎だからそう言う変化がずっとなくて、誰が来るんだろうってずっと思ってたんだけど、ある日起きたら家の前を軽トラックが通り過ぎて、それでそこで私と同い年くらいの男の子が荷台に乗ってることに気づいて、うんもちろんなんだけどそれが悠君だったんだ、私はそんなゆうくんと友達になりたくて慌てて着替えてゆうくんの家に向かって走り出したんだけど、その時に「あまり息を切らして現れたら変な人になっちゃう」って思いなおしてそこで息を少し整えて、そのあとにね、落ち着いた後ゆうくんの家の前を通ったらちょうどゆうくんと目が合ってね、二人で「あっ」って声を出して、そ・れ・が!ゆうくんとの運命の出会いで、出会った時こそイケメン王子様ではないかーとか思ってたんだけど、冷静に考えてみればイケメンだったよね、うん!今高校生になったゆうくんはすっごいイケメンだもん!それで……」

(※読み飛ばし可)

そして、この話はクロが帰ってくるまで続きました
私が言葉を話す暇を与えないほどの早口マシンガントークというやつでした
お姉ちゃんは大好きだけど、唯一の地雷がお兄ちゃんの話題を出して、お話を聞きたいと言う事だったみたい……
お兄ちゃんには悪いけど、私、当分お兄ちゃんの話は聞きたくないです……



おしまい

旅行当日、今日から明日まで、1泊2日の旅行だ

「へぇ、リクちゃん免許あるんだ」

「はい、ようやく取れたところです。というか、そちらで略されるのははじめてなのですが」

意外な組み合わせ、運転できる組のクロさんとアキさんがそれぞれ運転席と助手席で話している
一方で

「このスイーツ、とっても美味しそうです!」

「へぇ、海をイメージしたゼリーかぁ、いいね、あとで一緒に食べに行こうよ!」

真ん中の席ではルーナとハルが今から向かう町のパンフレットを見ながらガールズトークをしている
今更ながら、男が一人だというのは少しだけ気まずい

「それにしても」

小声でハルとルーナが僕の方に声をかける

「お姉ちゃん、よくクロさんが女の子って最初に気づいたね」

「クロがあんなに人に心を許すのが早いの、見たことありません」

確かに、ものすごく笑顔で会話をしているのも見える
もしかするとあの2人、ものすごく相性がいいのでは?

「そう言えばルーナ、今日泊まるのは……」

「旅館ですよ、2人部屋を3つ借りました。1人部屋にすると距離が離れちゃうらしいので、隣同士で借りれるように1人だけ2人部屋に1人で泊まってもらう形にはしますけど」

そこにお金を使うことを躊躇しないあたり、さすがお金持ちである

「あっ、後ろのみんな、海、見えて来たわよ」

アキさんのその言葉に僕らは少し席から体を乗り出す
青い海が太陽の光を反射して僕らを出迎えてくれる

「わぁ!」

「私、海で泳ぐの初めてです!」

「……」

テンションが上がっているハルとルーナとは裏腹に、クロさんは硬い顔をしている

「んじゃ、もう少しで海水浴場だから、きちんと座ってね」

アキさんの言葉で、僕らは席に座りなおし、海への到着を心待ちにしていた

流石に夏休み真っただ中という事もあり、海水浴場は混んでいた
先に着替えが終わったらしく、僕は海水浴場の入り口でハルたちがやって来るのを待っている
そして、後ろからハルの声が聞こえた

「ゆうくーん!」

振り返ると青系のビキニ姿のハルが手を振ってこちらに近付いてくる
フリルなどがついており、どちらかというとかわいい系、そして以外にも露出は少なめ
陸上で焼けた肌とお腹などの白さのコントラストが、あぁ、生きててよかった

「のろけるねぇ」

その隣には荷物を持っているアキさんがいた
肌は全体的に白く、一方のビキニは黒く、とても大人っぽい
そして、胸が凶器と化すほど大きいのが改めて認識できた

「お兄ちゃん、どうですか!?」

ルーナは……い、いや、ルーナさん、あなた20歳ですよね、どこで買ったの、そのスクール水着……
胸にはきちんと「るーな」と名前が書かれている

「……」

最後にクロさんは白いワンピースタイプの水着を着ている
流石にこの姿だと女の子であることが一目でわかる
しかし胸がルーナ以下であることが余計に丸わかりだった

「じゃ、さっそく泳ごう!」

「う、うん」

ハルに引っ張られ、真っ赤になったままの僕は砂浜へ向かう

「こらー、準備運動しなさい、ルーナもよ!」

「は、はい!」

アキさんとルーナの声も聞こえ、僕らは身体を動かしだす
一方、クロさんはレジャーシートを敷いたりパラソルを開いてる

「リクちゃん、荷物は私が見ておくから遊んできていいよ」

「い、いえ、その……私、泳げませんので」

「あー……お姉さんとのんびりしてようか」

「助かります……」

クロさんって、ほんと、意外な弱点が多い気がする
しばらくハルと一緒に泳いだ後、僕は砂浜へと戻ってくる
さて、どうしよう?

安価下
1 ハルと一緒に近くにある洞窟を探検
2 ルーナと一緒にお気を目指して泳ぐ
3 アキさんと一緒に海の家へ
4 クロさんと砂遊び

「お兄ちゃん! 沖まで競争しませんか?」

「じゃあ、あそこに浮いてる浮きまで勝負しようか」

そんなわけで唐突に始まる競争
ルーナよりも早く沖を目指す
高校生になってからきちんと泳ぐのはこれが初めてであり、それゆえか、なかなかスピードが出ている気がしない
一方のルーナはどうなのだろうか?
クロールをしながらルーナの方を確認する

「んん~~~!」

お、おそい
ほぼバタ足だけで泳いでいるようだ

「る、ルーナ、大丈夫?」

「あうぅ、全然進みません」

結局そこでルーナを抱き上げ救出する
ハルとはまた別の柔らかさがある、なんて思ってしまう頭を必死に降る
そしてしばらく泳いでいき、陸に引き上げる

「むぅ、引き分けですか」

「いや、僕の勝ちじゃないの?」

「2人ともたどり着けてないので引き分けです!」

ルーナは結構負けず嫌いだ
と、2人ともお腹が鳴ったのでそろそろ一度戻ってご飯にすることにした



美味しそうなサンドイッチが並ぶ中、ハルは緊張の面持ちをしてこちらを見ている

「クロが作ってくれたんですよ、皆さん、どうぞ!」

「じゃあ、いただき……」

「ゆ、ゆうくん!」

食べようと思ったところでハルに止められる

「……わ、私もゆうくんにお弁当作ってきたんだけど」

そう言って、ハルはお弁当を取り出す

「開けていい?」

「う、うん」

蓋を開けてみると手作りであろうハンバーグと卵焼き、トマトやハムなどが並べられており、ご飯の上にはふりかけが乗っている

「美味しそうですね!」

「お嬢様、それは悠人様専用ですよ」

「わ、わかってるよ!」

「いただきます」

とりあえず卵焼きを口に運ぶ
どうやら甘いタイプの卵焼きのようだ
とても美味しい

「ど、どうかな?」

「すごくおいしいよ」

「よかったぁ……」

そんな僕らの様子を見ながらアキさんが相変わらずニヤニヤしている
なんか急に恥ずかしくなってきた

「ご、午後からはどうしようかな?」

食べながら独り言をつぶやく

安価下
1 ハルと一緒に洞窟短剣
2 ルーナの泳ぎの練習
3 アキさんと海の家へ
4 クロさんと砂遊び

「……」

水着の上にかなり大きめのシャツを着ているクロさんは黙々と砂で何かを作っている
泳げないのだからしょうがないのかもしれない

「何作ってるんですか?」

「お城を……」

まだ完成まではかなりかかりそうだ
しかし、落ちていた竹の欠片やらいろいろなものを使って、かなり本格的だ

「手伝いますか?」

「では、こちらに海水を入れてきてください」

バケツを渡された
もしかして、結構砂遊びをするのを楽しみにしていたのだろうか?
言われたとおり、海水を入れてくるとクロさんはそれを使い、砂を固めながら作業を続ける
じっと見ているとクロさんの作るお城はもう少しで完成しそうだ
そんなことを思っていると、クロさんがスコップですくい上げた土の中から虫が飛び出す

「きゃあ!?」

結果、出来かけていたお城は完全崩壊、いつかの自転車の練習の時のように再びクロさんに抱き着かれ、僕はフリーズ
その後、クロさんはレジャーシートから外へ出ない状態になってしまうのだった
さて、今日行動できるのはおそらく最後かな?


安価下
1 ハルと一緒に洞窟探検
2 ルーナと泳ぎの練習
3 アキさんと海の家へ行く
4 クロさんと休憩する

「ゆうくん、あそこ見て!」

そう言ってハルが指さしたのは海面にある洞窟のような穴だった
かなり大きく、奥まで続いているようだ

「奥まで泳いで行ってみない?」

「危なくないかな」

「じゃあ、先にお姉ちゃんに許可もらって、浮き輪を持って行こう!」

そんなわけで、アキさんに報告しに行くと、耐水用の懐中電灯まで貸してもらえた
アキさん、用意周到すぎる

洞窟の中は特に何かがあるわけではなさそうだった
ずっと向こうに光が見えていることから何処かにはつながっていそうだ

「なんだか冒険みたいでドキドキするね」

「うん、でも危ないと思ったらすぐ引き返そう」

「わかってるよ、ゆうくんもお姉ちゃんも心配性だなぁ」

そんな会話をしながらゆっくりと進んでいく
だんだん、足がつかない水位になってくる

「もう少しでゴールだね」

ハルにそう声をかける

「……ねぇ、ゆうくん、今ね、私、すごくドキドキしてるんだ」

ハルが、突然そう言った

「はじめてゆうくんが町に来た日と同じくらい、ドキドキしてる」

暗くて、顔は見えないけどどんな顔をしているのかが想像できた

「行こう、ゆうくん」

僕らは最後の数メートルを泳ぎ切る
すると、そこは……

「行き止まり?」

目の前には岩の壁
でも……

「すごい……」

空を見上げると、大きな穴が開いていて
そこから漏れている光で海面や岩がキラキラ輝いていた
穴の上には植物が生えているようで、それが風に揺れている
言葉では表せないけど、すごく、神秘的な景色に思えた
ハルは、キラキラと輝く景色以上に輝いた瞳を世界に向けている

「……」

そんなハルの姿がまぶしくて、僕も息をのんでしまった

「ねぇ、ゆうくん、わかったよ、今」

そう言いながら、光に向かって、手を伸ばすハル

「私、もっといっぱいきれいな景色が見たい。私の知らない世界がいっぱい見たい。それを……皆にも教えてあげたい」

僕の方を見直して、笑顔でそう言う
それはきっと……

「いっぱい、知らないきれいなものをみて、皆に伝えて、皆を笑顔にしたい」

「それが、新しいハルの夢?」

「今は、まだわからないけど……でも」

ハルはここで口を閉じる

「あの町を、私を育ててくれた町を、出て行かなきゃ、いけないと思う」

新しい景色を知るためには、今いる場所から踏み出さなければいけない
ハルにとって、それはしたくない選択肢なのだろう
でも……

「それなら、帰ってくればいいだけだよ」

ハルは、僕の言葉に驚いた顔をする

「今回みたいに、旅に出ても必ずあの町に帰ればいい」

「……そっか、そうだよね、なんで、思いつかなかったんだろう」

ハルの頬を濡らしているのは、海水なのか、それとも……

「ありがとう、ゆうくん。ゆうくんのおかげで……新しい目標、出来たみたい」

僕らはまた、洞窟を引き返す
ハルはすごくすっきりした顔をして、砂浜を目指す
砂浜に戻った頃にはすっかり夕方になっていた
アキさんが着替えるように言い、僕らは着替えを終えるとみんなで旅館に向かうのだった

ハルエピソード②を見ました
エピソードコンプリートの為、夏休み終了後ハルエピローグが発生するようになりました



部屋割りは、当然ながら「ルーナ&クロさん」「ハル&アキさん」「僕」という状態だった
部屋には1個、露天風呂もついているし、お茶菓子も用意されている
さて、どうしよう?

安価下
1 誰か来たようだ(キャラ名記入、1人限定)
2 ルーナ、クロさんの部屋に行く
3 ハル、アキさんの部屋に行く
4 自由安価

ルーナとクロさんの部屋に行ってみるとルーナはすっかり眠っていて、クロさんは読書中だったようだ

「いらっしゃいませ、すいません、お嬢様はもう寝てしまっていまして」

「そうなんだ……」

どうしよう?

安価下
1 寝てるルーナの様子を見てる
2 クロさんと雑談(見たい内容があればどうぞ)
3 自由安価

ルーナの隣に座ってみる
かなりはしゃいで、体力が残っていなかったらしくルーナはぐっすりと眠っている
お嬢様らしく、というべきなのか、寝相はいいようだ

「×××、××……」

ルーナが突然、祖国語をつぶやく
どうやら寝言のようだ

「……お母さん、とおっしゃっています」

そう、クロさんが教えてくれた
この旅行中、とても明るく振舞っていたルーナだけれど、やっぱり母親のことも心配で、これから先のことで不安がいっぱいなのだろう
少しでも気がまぎれるようにとそっとルーナの手を握ってあげる
年上とはとても思えない、小さい手
そんな手が、強く僕の手を握り返す

「クロ……×××××……」

クロさんと、お母さんのことを呼ぶルーナ
夢の中で喰らい、彼女が幸せになってくれることを祈る



安価下
1 もう寝る
2 ハルとアキさんの部屋へ行く
3 ルーナとクロさんの部屋にとどまる
4 部屋に戻る(来客を記入)
5 自由安価

部屋に戻るとしばらくして、部屋のドアがノックされた

「はい、どうぞ?」

「おじゃまします」

相手はハルであった

「どうしたの?」

「理由がなくて会いに来ちゃダメ?」

「ダメじゃないよ」

浴衣姿のハルは僕の隣に座る
さてと、どうしよう

安価下
1 あえて何もしないでのんびりする
2 こっそりと、2人で露天風呂
3 お話する(お題があれば記入)
4 自由安価(エッチ可)

「ねぇ、ハル。卒業後のこと、決まった?」

「まだかなぁ、大まかな目標はできたけど、そう簡単には決められないよ」

「そうだよね」

すぐに話が詰まってしまう
将来のこと、か
僕は多分、もうあの町を出ないだろう
だって……

「ねぇ、ハル」

「なに?」

「……」

安価下
1 卒業したら結婚しよう
2 ううん、なんでもない

「僕も卒業後のこと、考えてたんだ」

「うん……ねぇ、ゆうくん、やっぱりゆうくんはあの町を出て……」

ハルは、卒業をしたら僕があの町を出ていくと思っていたようだ
でも違う
だから僕はハルの言葉を遮る

「卒業したら、結婚しよう」

「……え?」

「僕はハルとこれからずっと一緒にいたい。そばでハルの夢を支えて、子供を作って、ずっとずっとそばにいたい」

ハルは驚いたような顔をした後、ぽろぽろと涙をこぼす
そして、いつものニコニコ笑顔をする

「うん、結婚しよう、ゆうくん……わたしも、ずっとずっと、ゆうくんのそばにいたい」

僕らは再びキスをする
あぁ、幸せだ
こんな幸せな時間が、ずっと続きますように



1日終了

安価下
1 翌日へ(旅行2日目)
2 キャラ別番外編

本日はここまで
残るイベントはハルの大会(出場はできない)だけになりました
他の子のルートだとちゃんと出場できたりします

単純な疑問なのですが、皆さん、どの子が一番好きなんですかね?

ルーナ「皆さん、胸の話題ばかり、やめてください、泣いている子もいるんですよ!!!」

クローリク「泣いてません!!!」

ハル「クロさん、胸が大きくても邪魔なだけだよ?」

アキ「肩凝るしねぇ」

クローリク「……」

ルーナ「お姉ちゃんたち、それは優しさにもフォローにもなってないですよ」

ハオン「クローリク……大丈夫、悠人は胸で人を判断する人じゃない。それに前世では年が10近く離れてる上に胸が一切なかった私のことを拾って育ててくれて最後は結婚手前まで行ってた」

アキ「それはそれでどうかと思うけど」

ハル「ゆうくん、ロリコンだったんだ……」

ルーナ「お兄ちゃんがロリコンなら私が一番可能性あるんじゃ!?」

アキ「君、一応ゆうちゃんより年上だからね?」

クローリク「せめて、せめて背が低ければまだバランスがよかったのに……」

ハル「そう言えば、背の高さってどんな順番なんだろう?」

ハオン「……見た感じ、ルーナ<私<ハル<アキ≦クローリクの順番だと思う」

ルーナ「私の方がハオンさんよりも大きいです!」

アキ「アホ毛含めればね」

ハル「ほ、ほら、クロさん、背の高さなら1番じゃないですか」

クローリク「だから余計に胸がないのが辛いんですよ……」

ハオン「後、比べるなら体重?」

ハル「ハオンちゃん、言っていいことと悪いことはあるんだよ?」

ハオン「……ごめんなさい?」

クローリク「多分何が悪いのか理解していない顔ですね」

アキ「という訳で、変な時間に起きちゃってちょこっと皆で雑談してみたわけだけど、今日はこれ以上の更新できるかわからないからのんびり待っててもらえると助かるね」

ルーナ「ヒロイン全員が出たという事で改めて「この子が好き」とか、「この子のこんなところが好き」とか、「この子のこんなところが見てみたい」というものがあれば書き込んでいただけると嬉しいです!」

ハオン「……感想催促」

ハル「い、言わないであげようよ」

お疲れ様です

やっぱハルが一番好き
明るく元気で純情ないい子なところとか、基本的にゆうくん大好きなところとか
あと一周目のゆうくんとの二人の関係性が綺麗だったし、お互いに通じ合ってる様子が良かったです

ルーナは普段は子供っぽいけど、ふとした時に大人っぽい色気を出すとかあると良い意味でギャップが出て良さそう



胸の大きさでのいじりはほどほどにね!
(以前ハマってた某艦隊ゲームで好きなキャラがひたすらイジられてへこんだ記憶が)

初期好感度20だし最初から好意自覚して、主人公に全面に押し出すハルは見てみたい
実際にルート入るわけじゃないから、扱い難しいかもしれないけど
あとアキかデレるところちょっと想像しにくいけど、だからこそ見てみたさはある

二周目はルーナかクローリクルートかなと思ってたら速攻で隠しヒロイン攻略は意外だった

前回出てない隠しキャラ情報貰ったらまず登場させたいし、登場のためにある程度踏み込んだらそこで放置しがたくちゃんと攻略する流れになるのは自然ではなかろうか

キャラクターの背景を見ると好きになっちゃうのはあると思う
それはそうとハオンすごくいい子でかわいい
年はいくつなんだろ?

ボーナス案にあった幼馴染ハルは見てみたい 初期からゆうくん好き好き言ってくる幼馴染ハルちゃんいろいろ面白そう
ハオンは封印されてた間は時が止まってた感じかな?

>>642
ハル「ありがとう! 今回まだ出番ないから辛いけど、もうそろそろ出番来るよね!?」

ルーナ「え、エッチパートで何とか……!」
クローリク「知識だけなら豊富そうではございますね」



>>643
クローリク「皆さん、聞いてください! こちらの方が素敵なことをおっしゃってますよ!」
3人「ごめんなさい」
ハオン「……? ごめんなさい?」
ハル(多分一人だけなんで怒られてるかわかってない……)

アキ「あの子は多分、ゆうちゃんが他に好きな人がいるとわかれば手を引くタイプだからねぇ」
アキ「あ、それと、私のデレが見たいなら攻略頑張ってね?」

ルーナ「攻略!」
クローリク「待っています!」


>>644
ハオン「……ありがとう」
クローリク「何で一瞬考えたんですか?」
ハオン「私がかかわっていいのかわからなくて」
クローリク「お、思ったよりも重い理由ですね」



>>645
ハオン「17才」
アキ「ぐはっ!?」
ハル「お、お姉ちゃんが5才差という事実に吐血を!?」


>>646
幼馴染ハル「私は昔からゆうくんのこと知ってるよ!」
ハオン「私は前世から知ってる、私の勝ち」
幼馴染ハル「い、一緒にお風呂入ったことあるもん!」
ハオン「こ、婚約してた……!」
幼馴染ハル「前世でしょ!?」
ハオン「そっちも小さい頃の話」
2人「ぐぬぬぬぬ」
幼馴染アキ「ちなみに私は小さい頃、ゆうちゃんとお風呂一緒に入ったし、将来アキお姉ちゃんと結婚するって言われたし、そもそもゆうちゃんのことは赤ちゃんの頃から知ってるけどね」

ハオン「ちなみに時間は止まってた、一瞬目がくらんだ後、知らない世界に立ってた感じ」
クローリク「言葉では簡単ですが、絶望感がすごそうですね」
ハオン「ん、かなり絶望してた」

「これからさ、毎日でいいからジョギングを一緒に行ってくれない?」

「……」

ハルは少し驚いたような顔をする
そして、そっと手を差し出した

「私、結構足速いよ?」

「うん、だから、今は迷惑かけちゃうと思うけど、ハルと一緒にいろんな場所に行きたいんだ」

「そっか」

そう言って、ハルは僕の手を握る

「いこう、ゆうくん」

「うん、まずはハルと、この町を走ろうか」

「じゃあ、本気で走るから、しっかりついて来てね、ゆうくん!」

ハルの走る背中を僕は追いかける
揺れるポニーテールを追いかけ、追いかけ……追いかけ続け……

「みてみて、ゆうくん!」

海の見えるその崖の上でにこにこと笑うハル

「ちょ、ちょっと、ハル、ウミがまだ来てないよ」

「え、す、少し飛ばしすぎちゃったかな」

そんな話をしていると、娘のウミがようやく追いつく

「お、お母さんもお父さんも、なんで現役高校生より体力あるの……」

「毎朝ジョギングしてるからね」

「ゆうくんはいつも農業頑張ってるし」

「後、この際だから言うけどさ……」

ウミは大きくため息を吐いたあと、僕らを睨む

「お父さんの方のハル呼びはともかくお母さんのゆうくん呼びそろそろやめてよ!」

「でもゆうくんはゆうくんだし」

「僕はハルにそう呼ばれても何の問題もないけど」

「私にあるの! 両親がいっつもイチャイチャしてるところ見せつけされてる年頃の娘の気持ちを考えてよ!?」

ウミがなぜ怒ってるのかはわからないけれど

「ほら、ウミ、もうすぐ水平線に夕日が落ちるよ」

「……誤魔化された」

ハルはまったく気にしていないようだ
むすっとしているウミは昔のハルによく似ている
今、僕はあの町で農家をしながら時折、ハルと共に日本全国の絶景を巡る旅に出ている
ハルは、その絶景を写真に収め、それを写真集として時折本を出版している
最初こそ、ただアルバムに収めていたその写真をハルの友人の一人がぜひ本にしてほしいと頼んできたのがきっかけだった
彼女は出版社で働いているとのことで、ハルの写真のことはすぐに会社に報告され、1冊目の写真集ができた
そして、それが爆発的に売れ、ハルは今では僕がやっている農家以上にお金を稼いでいる

「この夕日、写真で見るよりも実際に見るほうがきれいなんだよ」

「もう、ここに来るまで何十回も聞いたよ、初めてお父さんと二人きりで旅行に来た場所なんでしょ?」

さすが我が娘、素晴らしい記憶力だ
日が沈み出し、オレンジ色の光が世界を包む
さっきまでふてくされていたウミはその景色を見ていつか、初めてこの景色を見たハルのように目を輝かせていた

「……ゆうくん、私、ゆうくんと結婚できてよかった……ううん、ゆうくんと会えてよかった」

ハルの笑顔に、僕も笑顔で返す

「うん、僕もだよ」

僕たちの物語はまだ終わらない
この世界には僕たちの知らない景色はいっぱいある
それを、これからもハルと共に見届けていきたい
そう、思った



おしまい

本編再開

朝になった
まだ、心に穴が開いたような感覚はそのままだった
このまま部屋にいるのは、いやな感じがする
何か、行動をしていたい
どこへ行こう?

安価下
1 ハルの家
2 神社
3 ルーナの家

神社へ向かってみる
意味もなく神社を訪れ、なんとなく、財布の中からお金を取り出しそれを賽銭箱に入れる
なんだか、この行為には意味があった気がする

「……」

作法なんてわからないから適当に手を合わせる
もう1度会えますように

「……会えるって、誰にだろう……」

ぽつりと、つぶやく

「あれ、ゆうちゃん?」

奥から声が聞こえ、目を向けるとアキさんが立っていた

「どうしたの、そんな暗い顔をして」

アキさんに言われ、僕は何も答えられない

「んー……少し休んでく?」

アキさんは、僕のことを心配してくれているようだ

安価下
1 休んでいく
2 休んでいかない

「はい、麦茶」

「ありがとうございます……」

「どうした、そんなに失恋したみたいな顔して」

神社の裏にある小さな岩に座って僕とアキさんは会話をしていた

「それが、わからなくて」

「……」

「意味わからないですよね……でも、胸に穴が開いたような気分で」

アキさんは、そんな僕をそっと抱きしめる

「よし、少年、少し甘えていきなさい」

「……恥ずかしいです」

「どうせ誰も見てないし、気を張らなくていいよ」

アキさんは僕の頭を撫でながらそう言う

「……」

しばらくそんな状態を続けるけれど

「気は、晴れないかな?」

「ごめんなさい……」

アキさんの言う通り、気は晴れなかった
それと、1つ気づく
アキさんはとても人のことをしっかり見ている
僕の心境をはっきりと捉えてくれてる

「ありがとうございました、それと、この間はごめんなさい」

「よ、余計なことは思い出さないでいいの! ……無理しないで、今日は帰って休んだ方がいいと思うよ?」

「……わかりました」

そうは言われたけれど、僕は家に帰る気にはならなかった

安価下
1 ルーナの家に行く
2 ハルの家に行く
3 山の広場へ行く

アキさんにああ言われたにもかかわらず、僕は山の広場に来ていた
なんでこの場所へ来てしまったのかもわからない
ハルに習って、そっと草の上に寝転ぶけれど、曇気味の空には何もない
数羽のカラスが空を飛んでいる

「……」

なんだか、胸の穴が広がった気がした

「……カラス……」

そっと、空を飛ぶカラスに手を伸ばす

「……ハオン」

その名前を、呼んだ
ハオン……誰だったっけ?
大事な人だったはずだ
ハオン……

「そうだ」

僕は起き上がる

「ハオン……」

走り出す

「ハオン」

あの、お地蔵さんが見えた
はじめてハオンにあった場所

「……ハオン!」

森を駆け抜けていく
ハオンに連れて行ってもらった場所

「ハオン!!!」

滝のそばの川を、必死に飛び越える
ハオンが水浴びをしようとしていた場所だ

「はぁ、はぁ、ハオン!!!」

そして……その岩にたどり着く
ハオンが、封印されていた場所だ

「……なんで、思い出しちゃうの?」

僕の後ろで、声が聞こえた

「……忘れたくないからに、決まってるでしょ」

後ろにいるであろう、その少女に話しかける

「……私は、天狗だから……あなたのそばにはいられない、だから、私のことなんか忘れて……」

「なんかじゃない!!!」

「っ」

振り返り、強くハオンを抱きしめる

「ハオンなんかじゃない……ハオンだから、忘れたくないんだ……」

「……駄目、悠人……離して……」

「離さない、もう、絶対に」

「ダメ、そんな風に、言われたら……決心が、揺らぐ」

ハオンの声が震えだす

「揺らぐなら、そんな決心なんて捨てればいい」

「でも……」

「……天狗とか、人間とか、関係ないよ」

僕は、ハオンを離し、そっとその瞳を見つめる

「ハオンがそんなことを背負う必要はない。これからは、一緒にいようよ」

「だけど……!」

「昔、この町の人たちはハオンのことを認めてくれたんだよね?」

「っ」

そっと、頭を撫でる

「大丈夫、それに、何かあっても絶対に僕が守るから」

「……悠人、私、悠人のそばにいていいの?」

「もちろんだよ」

「……っ」

ハオンは再び僕に抱き着くと、声を上げて泣き出した
いつもの、無表情はどこにも残っていない
人間でも、天狗でもない、ただの少女がここに居た

安価下
1 キスをする◆
2 泣き止むまでそっと抱きしめ続ける

ハオンルートが解禁されました
◆のついた選択肢を選ぶとルートに突入し、他のヒロインを攻略できなくなります

強制ハーレムルートが解禁されました
ハオンルートに入らずにハオンとエッチをし(自由安価時に選択)
ハオンを調教、自分の命令に絶対従うようにすることでルートに入れます

僕はハオンが泣き止むまで抱きしめた
しばらくしてハオンは泣き止んだ後、僕の胸に顔を埋め続けたまま、僕を離そうとしない

「ハオン?」

「……泣いた後の顔、恥ずかしいから」

「……そっか」

「頭、なでててほしい」

僕はハオンに言われたとおり、頭を撫でる

「これから、どうしようか?」

「……」

「とりあえず、ハオンは今、どうやって生活してるの?」

「……滝のところで魚とって食べたり、虫を取って食べたり……」

な、なんという野生児……
しかし、いくらなんでも僕の家に未成年の、おまけに威勢の子を連れて帰るわけにもいかない
そうなると頼れるのは……

安価下
少し重要安価であるため先に2票得たものを採用
1 ルーナに相談
2 アキさんに相談

ここはアキさんに相談しよう
そう考え、ハオンの手を握る

「この時代にも信用できる人はいるよ。だから今からその人に会いに行こう」

「……」

ハオンはいつも以上に長く、考え込むしぐさをする
そして

「悠人が、手を握っててくれるなら」

そう答えてくれた
僕らは神社へ移動する
そして

「ゆうちゃん! よかった……家に帰ってないって聞いて、今ハルと一緒に探し行くつもりだったとこだよ」

「心配したんだよ、ゆうくん! ところで、この子、誰?」

神社に着くとアキさんとハルがすごく心配そうな顔で僕の元へ走ってきた
そして、2人は僕の後ろに隠れているハオンに目を向ける
ハオンは2人の顔を見た瞬間、少し動きを止める

「ハオン?」

「……平気」

そして

「この子はハオン、信じてもらえないかもしれないけど、天狗だよ」

「天狗って、まさか、天狗様?」

2人は同じ言葉を同じ速度でしゃべった
こういうところは完全に姉妹だ

「ハオン、羽、出せる?」

「……ん」

少し悩む動作をした後、自身の髪を結ぶリボンを外す
するとハオンの背中に大きな黒い羽が生えた

「っ」

「ほ、本当に!?」

アキさんもハルも目を丸くして驚く
そして

「ね、ねぇ、ハオンちゃんっていうんだよね、羽触ってみていい!?」

「え、び、敏感だからダメ……」

「じゃあ、ぎゅーってするのは!?」

「そ、それならいいけど……」

「かわいいーっ!」

「~~~~っ!」

ハルはさっそくハオンを抱きしめ頬ずりをしている
そんなハルの様子を見た後、アキさんはため息を吐く

「この子を探してたわけね?」

「はい」

「で、ここに連れて来たってことは、私にお願いがあったんじゃないの?」

鋭い……

「ハオンのこと、この神社に住まわせることはできませんか?」

僕は、考えていたことを言葉にする

「なんとなく、その子を連れてきた時点でそんな気はしたけど」

しかし、アキさんは顔を歪ませる

「ゆうちゃん、人を一人養うのは難しいの」

「わ、わかってますが、それでも頼れるのがアキさんしか」

「まぁ、いいけどね」

そう言ってアキさんは僕の言葉を遮り頭を撫でた

「今のうちにお姉さんに甘えておきなさい。絶対何とかしてあげる」

アキさんはそう言ってくれた




「じゃあ、ハオンちゃんはとりあえずこの部屋を使ってね」

アキさんに案内された部屋は少し狭い畳の部屋だった
聞いた話では接客用の部屋らしい

「……わかった」

少し考えた後、頷くハオンにアキさんは続ける

「それと、ここに来たからにはきちんと働いてもらうわ」

そう言って、ハオンの背丈に合いそうな巫女服を見せるアキさん
巫女服を着たハオンを想像して、少し顔が赤くなる

「ゆうくん?」

な、なんだかハルから冷たい視線を受けてしまう
そんな目で見ないで……

「着替えるから、悠人は外行ってて」

「う、うん」

「はい、いくよゆうくん」

僕はハルに連れられ、外へ行く
そして

「でも、びっくりした。天狗様が本当にいたなんて」

「ハオンのことについてはあとで詳しく話すよ」

「うん、ゆうくん、ハオンちゃんが困ってたから助けてあげたの? それとも……ハオンちゃんだから助けてあげたの?」

安価下
1 困ってたから助けた
2 ハオンだから助けた
3 自由安価

「困ってたからだよ」

「そっかー、そっかー」

なんだかハルが嬉しそうに見える
謎だ

「……ちなみにさ、ゆうくんってやっぱり巫女さんの格好とか、かわいいって思うの?」

「え、なんで?」

「と、特に質問に意味はないけど!」

安価下
1 可愛いと思う
2 特に普通じゃないの?

「そりゃ、かわいいと思うけど……」

「……ちょっと私も着替えてこようかな」

「え、ちょ、ちょっとハル?」

ハルはそう言いながら真後ろの扉を開ける
そして、ハルを目で追っていた僕の目に新しく飛び込んできたのは

「え、ゆ、悠人?」

「あっ」

僕、ハル、アキの3人の声が重なる
ハオンは巫女服の袴以外を着付けた後の状態で、いざ袴に足を通している最中だった
そして、いつか見た紐パンツを履いていないのが、ちょうど角度的に分かった
冷静に考えていると

「……すけべ」

ハオンが真っ赤な顔でそう言ってくる

「い、いや、これはハルが」

「ゆ、ゆうくんが巫女服がかわいいとかいうから私も着替えようと!」

お互い罪を擦り付け合う僕とハル
そんな僕らにアキさんがニコニコ笑顔で声をかける

「2人とも、あとで座禅ね」

「は、はい……」

な、なんで僕まで……




「ん、服が重い……」

巫女服に着替えたハオンの最初の感想がそれだった
もともと黒い純日本人っぽい髪に巫女服が似合っている
一方で

「やっぱり巫女服、動きにくいなぁ」

なぜか一緒に着替えるハル
ハルもすごく似合ってる

「おぉ、ゆうちゃん、かわいい女の子2人が巫女さんになって見とれてるねぇ」

「そ、そんなことないですよ!?」

「で、ゆうちゃん的にはどっちが好みなの? お姉さんにこっそり教えてくれない?」

安価下
1 ハルが好み
2 ハオンが好み
3 アキさんが好み
4 選べない
5 自由安価

「は、ハルが好みです」

「ほうほう、罪な男だねぇ」

アキさんはにやにやしながら僕に言う
なんだかハルが顔を赤くしているような気がする
あ、あれ、ハオンも頬を膨らませてる?

「じゃあ、ハオンちゃんにお掃除教えてる間、2人は座禅ね」

「えっ!?」

「お、お姉ちゃん、あれ本気だったの?」

「もちろん、はい、座った座った」

こうして、ハオンは神社に居候することになった
そして僕はというと、座禅の最中、疲れが出たのか眠ってしまうのだった




午後になる
一度昼食を取りに家に帰った僕
さて、午後はどこへ行こう?

安価下
1 ルーナの家
2 ハルの家
3 神社
4 駅
5 自由安価

ルーナの家に遊びに行ってみよう
玄関でインターホンを鳴らすと

「おにいちゃん、いらっしゃいませー!」

珍しくルーナ本人が出迎えてくれた

「あれ、クロさんは?」

「免許取りに行ってます」

そう言えばそんな話をしてたっけ

「遊びに来たの? 相手、私で大丈夫ですか?」

安価下
1 ルーナと遊ぶ
2 ルーナと出かける
3 出直す

「ルーナと遊びに来たから大丈夫だよ」

「そうなんですね! ゲームにしますか、マンガにしますか? それとも、ア・ニ・メ?」

な、なんだその使い方は……

安価下
1 ゲーム
2 漫画
3 アニメ
4 ルーナ

一緒にアニメを見ることにする

「この漫画の劇場版にします? あ、こっちのアニメもおすすめですよ! これは少し長いですが伏線回収で感動します!」

おぉ、すごい
ここはレンタルショップのガオか何かか
そのくらい大量のDVDが置いてあった
ルーナは色々とおすすめアニメを紹介してくれる

「どれを見ますか?」

僕は……

安価下
1 人気アニメの劇場版
2 ルーナおすすめの深夜アニメ
3 ルーナおすすめの少し長いアニメ
4 ホラーアニメ
5 自由安価(エッチなアニメでも可)

ルーナのおすすめの深夜アニメを見ることにする
僕は柔らかいソファーに、ルーナは僕の膝の上に座り動画を再生する
聞いたことのないアニメだったが……

「……」

恋愛系の話らしい
け、結構きわどい描写もある

「……」

ルーナは顔を赤くして目をそらしてる
この描写があることを忘れてたな、ルーナ
しかし、今のルーナはずいぶんと無防備に見える

安価下
1 いたずらしよう
2 アニメに集中

「……」

ルーナのお腹あたりに手を回し、ぎゅっと抱きしめてみる

「ふえっ、お、お兄ちゃん!?」

「ん、どうしたの?」

「い、いえ、なんでも……」

顔を真っ赤にして、かわいらしい
でも、抵抗する気配は一切ない
これはもう少しだけ過激ないたずらをしてもいけるのでは?

安価下
1 これ以上はやめておく
2 胸を揉む
3 股間をまさぐる
4 おしりを触る
5 自由安価

お尻を撫でてみる
とても柔らかい

「ひゃっ!?」

おぉ、すごくいい反応
服の上から撫でまわしていてなんとなくパンツの形がわかる
そしてそのパンツに包まれた柔らかいお尻
癖になりそうな触感だ

「お、お兄ちゃん、やめて……」

ウルウルした目をこちらに向ける
流石にこれ以上はいやらしい

安価下
1 ここまで来たら手前もまさぐる
2 やめて謝る
3 自由安価(エッチ可能)

「ごめんごめん」

頭を撫でる

「女の人にそんなことをしちゃだめなんですよ!」

「でも、健全な男子の膝の上であんなエッチなシーンを見てるルーナもどうかと思うけど?」

「う……と、とにかく、着替えてきますから、続き見ててくださいね!」

ん?
着替え?
あまり気にせずにアニメの続きを見る
しばらくするとルーナが帰ってきたが、着替えた様子はないみたいだけど……
この後は何事も起きず、最後までアニメを視聴し終えた
そのアニメの感想を話し合っているとクロさんが帰宅
そこで今日は解散することにした




夜になる
どこかへ行こうかな?

安価下
1 今日は疲れたのでもう寝る
2 ハルの家に行く
3 神社へ行く
4 ルーナの家に行く
5 河原へ行ってみる

神社に行くと賽銭箱の上に普段着姿のハオンが座っていた
罰当たりな……って思ったけど、そもそもこの神社で祭られている本人だからいいのだろうか?

「あ、悠人、こんばんは……どうしたの?」

僕に気づいたハオンは賽銭箱から降り、とことことこちらに近付いてくる

安価下
1 ハオンに会いに来た
2 アキさんに会いに来た
3 自販機に来ただけ

「アキさんに会いに来たんだけど」

「ん、わかった。案内する」

そう言ってハオンは僕の手を握り引っ張る

「アキ、悠人が来た」

アキさんの部屋に入って驚く
すごく、整理整頓されてる
ど、どうなっているんだろう、もうすぐ台風が来るのでは!?

「……ゆうちゃん、何を驚いてるのかなぁ?」

「ナンデモナイデス」

それはそうと

「アキさん、あの」

安価下
1 今後のハオンについて相談に来た
2 ゲームしに来ました
3 肝試しをやりたいです
4 自由安価

「ハオンの今後についての相談と……」

「と?」

「その、ハオンのこと、それに僕のこと元気付けてくれたこと、どっちも本当に感謝してます。ありがとうございました」

僕が頭を下げるとアキさんはその頭を撫でる

「素直でよろしい、でもまだゆうちゃんは子供なんだから大人にしっかり甘えなさい」

「な、なんか、本当にすいません」

「甘えられるのも今のうちだからね。で、ハオンちゃんの今後だっけ?」

「はい、これからどうするかも、まともに思いつかなくて」

「このままうちで巫女さんをするでもいいけど……ハオンちゃんは寿命、どんな感じなの?」

不意に後ろにいるハオンに聞くアキさん
ハオンはいつもの小さく悩むような動作を見せる

「……大体、30から50年くらいだと思う」

「えっ」

天狗って短命なのだろか?
なんて思っていると

「私たち人間と同じとみてよさそうね」

「で、でも、あからさまに短くないですか?」

「そりゃ、戦国時代じゃそうなるでしょ。どっかの偉い武将が「人生30年」だかなんかって言ってたでしょ」

な、なるほど、納得する
この辺の頭の回転の速さ、アキさんは地頭がものすごくいいのかもしれない

「ハオンちゃんはどうしたいの?」

「私は、悠人と一緒なら、どんな暮らしでも構わない」

そう言われ、僕は顔を赤くする

「おやおや、モテるねぇ」

ニヤニヤするアキさん
うぅ、なんか恥ずかしい

「まぁ、それならゆうちゃんが将来養ってあげるか、自立するか、ここで働き続けるか、ね」

「……悠人はどう思う?」

いつもの考えたしぐさの後、丸投げされる

安価下
1 養う
2 自立を手伝う
3 神社で働き続けるべき
4 自由安価

「僕が養うって約束するよ」

「……」

嬉しそうにするハオン

「ゆうちゃん、さっきも言ったけど人を養うのは大変だよ」

「は、はい、わかってますよ」

「ならよし、でも、たぶんハオンちゃんが言ってるのはそう言う意味ではないと思うんだけどねぇ」

な、何だろう、そのニヤニヤフェイスは
ハルのニコニコと比べてすごくムッとなってしまう

「まぁ、それまでに戸籍問題とかは何とかしておくって約束するわ。せっかくの夏休みだし、ハオンちゃんにちゃんと会いに来てあげてね?」

「は、はい」

そんな簡単になんとかなるものだろうか?
そろそろ深夜になる
もう帰ろうかな?

安価下
1 もう帰る
2 泊っていく(雨が降り出します)

「じゃあ、そろそろ帰りますね」

「うん、また明日」

ハオンにそう言われる

「うん、また明日ね」

明日も、神社に来よう
そして、ハオンに会いに来よう
家に帰ると眠りにつく
外で雨の音がし始める
明日は雨だろうか?
もしそうならハルは1日中家にいるのかな
そんな風に考えながら僕は夢の世界へ旅立つのだった



1日終了


安価下
1 翌日へ
2 キャラ別番外編
キャラ別番外編にてハオンが解放されました
エッチ系安価も可能です
ただし、ハオンはエッチに関する知識は皆無に近いですので、その前提で書かせていただきます

今日はここまでで、明日以降書きます
最後に次回用に安価を取っておきます


着替えに行ったルーナは

安価下
1 下着を変えただけ
2 身体が火照ってしまったので慰めてきました
3 自由安価

4人「メリークリスマス!」

ハオン「めり、くま?」

ルーナ「そうでした、ハオンさんの住んでた時代にはなかったんでしたっけ」

アキ「クリスマスは神様の誕生日でそのお祝い事のお祭りをする日ね」

ハオン「神社の夏祭りみたいなもの?」

ハル「それのすごく大きい版かな?」

クローリク「いい子にしているとサンタクロースというおじいさんにプレゼントももらえますよ」

ハオン「昔からいい子だったけど、もらえなかった……」

アキ「まぁ、その時代にサンタさんはいなかったんじゃないの? 今年はもらえるかもしれないわよ?」

ハル(すでにハオンちゃんにあげるプレゼント、お姉ちゃんが買ってあるんだよね)

ハル「そう言えば、クロさんってサンタさんいつぐらいまで信じてました?」

クローリク「え? サンタさんなら毎年来てますよ?」

ハル「あはは、ハオンちゃんはお姉ちゃんとの話に夢中ですから大丈夫ですよ。でもお母さんとお父さんが正体って知った時は結構ショックでしたね」

クローリク「え?」

ハル「え?」

ルーナ「ハル、ちょっとお話があるので外出ましょうか」

ハル「ちょ、る、ルーナちゃん!? 外雪降ってる……な、何この腕力!? お、お姉ちゃん助けてー!?」

アキ「いい子にしてないと逆にああなっちゃうわよ」

ハオン「ん、わかった」

クローリク「……え、サンタさん、え?」

メリークリスマス!

特別安価下
聖夜を過ごす相手(エッチになります)
1 ハル
2 アキ
3 ルーナ
4 クローリク
5 ハオン
6 自由安価(サクラやウミなど、既存の子限定)
7 聖夜なんて来なかった

最大で2つまで選べます

出遅れたぜ……

ハオン「今日はクリスマス、皆のお願いが叶う日」

ハオン「だから、>>818さんや他に見たい組み合わせがある人も書いておいて」

ハオン「今日1日は募集しておく」

ハル「ちなみに今回のお相手はゆうくんじゃなくて「誰か」というイメージで行かせてもらうね」

ハル(ただし、親子丼ならゆうくんになるけどね)

クローリク「とりあえず今日帰ったら「ハオン&アキ」「親子丼」「1週目ハルでウミちゃんができた日」は書きます」

最近書く書く詐欺になっていてすいませんが、明日は休みなので明日全部書きます
ごめんなさい

ハオン&アキとクリスマス

「……めりいくりすます」

巫女服に身を包んだハオンに抱き着かれる
そんなハオンを撫でていると

「まぁ、うちは神社だからクリスマスって祝うのもどうかって話だけどね」

同じく巫女服姿のアキさんもハオンに続いて神社の小屋から出てきた
確かに、この格好ではクリスマスな感じは一切しない

「とりあえず外は寒いし中に入ったら?」

そう言ってアキさんは僕を小屋の中に案内する
暖房が効いているため、防寒着を着ていては暑いくらいだった
僕が服を脱いでいるとハオンが僕に顔をこすりつけて来た

「ハオンちゃん、ゆうちゃんが来るのを心待ちにしてたのよ」

「そうだったんですか……でもなんで?」

「そりゃぁ、ねぇ」

ニヤニヤとしながらアキさんがこっちを見てくる
あ、この人余計なことを吹き込んでいるな?
そんなことを考えていると、ハオンが予想外の行動をとる

「アキもこっち」

「へ?」

不意にアキさんの腕を引っ張るハオン
バランスを崩したアキさんは僕の胸に倒れこむように飛び込んでしまう
僕が慌ててそれを受け止めるとアキさんは顔を真っ赤にしてこっちを向く

「ゆ、ゆうちゃん、ごめん」

「いえ、大丈夫ですけど……」

と、そこでハオンが器用にアキさんの巫女服の袴を脱がす

「ちょ、ちょっとハオンちゃん!?」

ちょうど下半身が白衣で隠れていてエロいことになっている
や、やばい、少し立ってきた

「アキが言ってた、くりすますは好きな人同士がすけべなことをすることが許されるって」

「い、言ったけど、私は別に……」

「でも、よく悠人の名前呼びながら一人で……」

「きゃああああ!? ゆうちゃん、誤解、誤解だから!?」

これ以上なく赤くなるアキさん
誤解ではないことは知っているのでそのまま押し倒すことにする

「ちょ、ちょっと、ゆうちゃん!?」

「ごめんなさい、赤くなってるアキさんが可愛すぎて……」

そしてそのまま口づけをするとアキさんはすぐに大人しくなった
白衣で隠れていた下半身に手を伸ばすと下着はつけていなかったようで毛に包まれた性器は湿り気を帯びている

「ゆ、ゆうちゃん……」

うるうるとした瞳を向けるアキさんが可愛すぎてつい、いたずらをしたくなってきた
出来る限り優しく、そして刺激を与えないようにスジを何度も指でなぞる
少し焦らしてしまおう、なんて思っているとまたしてもハオンが予想外の行動をとった

「アキ、ちゅぅ……」

「っ、は、ハオンちゃ、ああっ!?」

アキさんの白衣をはだけさせたハオンはアキさんの乳首に吸い付く
胸が弱いアキさんは股間から愛液を溢れさせながら快楽の渦に飲まれ始める
これでは先にハオンがアキさんをイカせかねない
それはそれで男としてのプライドが許せない部分はある
僕は……

安価下
1 アキさんに挿入した
2 ターゲットをハオンに移した
3 自由安価

アキさんがイク前にアキさんの中に突っ込むことにする
肉棒をほとんど無理やり突っ込むと

「あぃっ!?」

情けない声を上げながらアキさんはあっさりと絶頂を迎えた
とはいえこちらはまだ満足できていない
ハオンも同じようで開いている方の乳房を手で揉み上げ始める
僕はと言えばまだ痙攣している最中のアキさんの身体を何度も突き上げる

「ひゃんっ!? ふ、たりとも……やめ、らめ……あああぁっ!?」

快感から逃れることのできないアキさんは普段の余裕たっぷりの態度とは真反対の、されるがままな状態になっている
それが可愛くて、つい腰を振る速度を上げてしまう
一方のハオンは乳首を甘嚙みしているようだ

「はお、んちゃ……むね、やめ、あぁぁっ!? ゆう、ちゃ、はげし……ひうぅんっ!?」

こうなってしまえばアキさんは完全にただのか弱い女の子だ
快感にあらがえずに何度も仰け反り、そして何度も絶頂する
快感に耐えきれず、股間からは何度も愛液が吹き出し、畳を濡らしていく

「そろそろ出しますよ?」

僕ももう限界でそう宣言したものの、アキさんには聞こえていないようで喘ぎ声だけが響く
と言っても、こちらもかなり我慢していたため、そのまま中にぶちまけることにする
どぴゅぅう、と膣の中に射精するとアキさんはよだれをたらしながら、情けなく中イキしたアキさん
僕が肉棒を抜き取るとアキさんの性器からは大量の精子が零れ落ちた
かなり我慢をしていたのでしょうがないだろう
そして、溢れ出るのは精子だけに収まらず、まるでおしっこをもらしているんじゃないかと思えるほど愛液が何度も噴出していた

「アキ、満足したみたい」

そう言って、ハオンは僕の肉棒を指でつつく

「は、ハオン?」

「まだ、できるよね?」

そう聞いてくる小悪魔のような巫女に僕は頷き……

安価下
1 そのまま押し倒した
2 リボンをほどいた

ハオンのリボンをほどく
そして隠していたその大きな羽をそっとなでる

「んっ……」

「相変わらず、羽が弱いね」

そう言いながら羽を撫でているとハオンは

「ひゃっ、んんっ……」

「は、ハオン?」

たった数秒で絶頂を迎えてしまった
どうやらハオンもだいぶ我慢をしていたようだ
そんなハオンが可愛くて袴を脱がすとそのままとろとろになっている性器に肉棒を突っ込む

「あっ……!」

ハオンをバックの体位で貫きながら羽を掴む
瞬間、締め付けが強くなる
しかし、たった今絶頂を迎えたばかりのハオンに対しアキさんとの交わりのあと少しだけ休む時間があった僕
当たり前ながら続けて絶頂を迎えたのはハオンである
腰を何度も振っていただけでハオンは先ほどのアキさんのように連続で絶頂する

「ゆう、と、これ、やだ……」

僕としては羽を攻めながら腰を振れるため、かなり好きな体位なのだがハオンは嫌とのこと

「なんで?」

「だって、悠人の顔、見れない……」

「っ」

そんなことを言われ、うれしくないわけがない
すぐにハオンから一度肉棒を抜くと、体位を変え、正面からハオンを貫く
目の前にあるハオンの、とろとろに蕩けている顔にキスをし、そして今日2度目の射精を終えた



「あぁーあぁー……子供ができちゃったらどうするのかしらねぇ、ゆうくん」

あの後、目覚めてシャワーを終えたアキさんにそう聞かれる
せ、聖夜だからとやり過ぎてしまった
それはわかっているが、2人が大事な相手であることは変わりない

「そうなったときは責任取りますよ」

そう言うと、アキさんは一瞬豆鉄砲を食らった鳩のような顔をした後、赤くなりながら僕の背中を叩く

「ゆ、ゆうちゃん! そう言うセリフはもっと覚悟を決めて言うものだからね!」

「いたっ、ほ、本気ですからね!?」

照れているアキさんもかわいいなぁ
そんなことを考えていると

「悠人、子供ができたら何て名前にする?」

ハオンはハオンでもう子供ができる気満々のようだった
神社の裏の小さな小屋の中でクリスマスの夜は更けていく



おしまい

ハオン「みんなに質問、親子丼をするにあたって悠人はお父さん悠人と高校生悠人、どっちがいい?」

ルーナ「ど、どっちがって、時間軸的にお父さんしかないんじゃないですか?」

ハオン「天狗の術があれば何でもできる」

ルーナ「同人誌とかで一番便利なタイプの設定……!」

安価下
1 大人悠人
2 学生悠人

今日はクリスマス
そして……

「ゆうくぅん、えへへ~」

久々に日本へ帰ってきたハルと過ごせる大事な日でもあった
それにしたって

「ハル、お酒飲みすぎじゃない?」

ハルはお酒に強いタイプのはずなのだけれど、かなり酔っぱらっているようだ
そんなに強い酒を用意した記憶はないのだけれど

「もう、お母さん、飲みすぎだよ!」

クリスマスケーキを食べ終え、食器を洗い終えたウミが怒った声を出す
そんなウミに一切臆することなく逆にウミに抱き着くハル

「固いこと言わないのー、せっかくのクリスマスなんだからぁ」

「お、お母さん、お酒くさ……あれ?」

ウミが首をかしげるが気にせずハルは続ける

「ウミちゃんもそろそろいい年だけど、いいお相手見つかった?」

「え、い、いないよそんな人!」

顔を赤くするウミは我が娘ながらやっぱりかわいい
最高にかわいい

「ウミちゃんはお父さん大好きだもんね、ゆうくんよりかっこいい人なんていないから難しいかぁ」

「そ、そこでまたのろけるのやめてよ」

「じゃあ、そんなウミちゃんに今夜は特別にお父さんと交わる許可をおろしまーす!」

「はい!!?」

僕とウミが同時に声を上げる
ハル、酔っぱらいすぎにもほどがあるんだけど!?

「ふふ、ウミちゃん、お母さんが気づいてないと思ってるの?」

「は、はぁ!? なんのこと!?」

「ウミちゃん、今回の番外編限定だけど、お母さんとお父さんのシテるところ覗いてオナニーしてるよね」

「えっ!?」

再び僕とウミが同時に声をもらす
というかハル、メタ発言が混ざってるよ!?
それはさておき、ウミに見られていたなんて全然気づかなかった

「しかも、部屋で一人でするときには「お父さん」って……」

「ち、ちが、お、お父さん、違うから! 誤解だから!?」

「い、いや、うん、わかったから、落ち着きなさいウミ」

てっきりハルが適当なことを言っているかと思ったがウミの動揺を見ると本当のことらしい

「だから、今夜は特別」

ハルはウミをそっと抱きしめる
抵抗をしようかとしていたウミだったが、すぐに折れてしまう

「……お、お父さん、あ、当たり前なんだけど、初めてで……その……」

ウミはもじもじとしながら上目遣いになる

「や、やさしく、してほしい、な……」

我が娘、かわいすぎる

安価下
1 2人でウミを責める
2 2人でハルを責める
3 2人にご奉仕してもらう

「まずはお父さんを満足させてあげようね?」

「う、うん」

ハルは自身の胸を僕の肩に押し当てながらキスをする
一方のウミは僕の肉棒を不慣れな手つきで必死にこする
正直、かなり下手である

「ウミ、そうじゃなくて、こんな感じで」

「わ、わかった、こうかな?」

ウミはハルの手つきをまねしながら、少しずつ手でする方法を覚えていく
うまくなってきたことはもちろん、ハルとのキス、そして可愛い娘の必死な姿に僕の肉棒もどんどん勃起し始める

「っ」

そんな僕の肉棒を見たウミはびくりと体を震わせ、そして片手で股間を押さえながら僕の肉棒をくわえた

「んっ」

「ふふ、ウミちゃん、大胆。誰に似たんだろうね、ゆうくん」

言いながらハルも僕の肩手を引っ張り、自分の股間へ押し付ける
そんなことをしながらもさらにキスを続ける
一方のウミはちゅぱちゅぱと音を立てながら僕の肉棒をしゃぶり続けている
そしてその音とは別に少しずつくちゅくちゅという水音が聞こえ始める
器用なことにフェラをしながらオナニーもしているようだ

「ふふ、ウミちゃん、すっかり発情しちゃってるね?」

「んッ、そ、そう言うハルこそ」

僕の手を道具に、股間をこすりつけ刺激を感じているハル
下着の上からでもわかるほど彼女の股間も湿っておりそれを指摘すると誤魔化すようにディープキスをされる
と、そのタイミングで

「んぅっ!」

ウミが小さく声を上げる
そしてしょわわ、という音と共に床に水たまりを作った
どうやら、絶頂と同時におしっこを出してしまったらしい
そう言えば、この子は昔からトイレが近かったりおねしょの直りが遅かったことを思い出す
主に名前のせいなのかもしれない

「ウミちゃんはもう限界みたいだし、そろそろ私がしてあげる」

そう言ってハルはウミの代わりに僕の肉棒を狙う
しかし

「だ、駄目、わ、私も最後までやりたい!」

ウミがそれを拒否する

「じゃあ、2人でなめよっか? それならいいよね?」

「う、うん」

そんなわけで、2人は僕の肉棒をぺろぺろと舐め始める
さっきのウミのご奉仕でかなり限界が近かった僕はもはや2人の攻めに耐えることしかできない

「ぴくぴく、してる……」

「ふふ、ゆうくん、もう出していいんだよ?」

そして、2人が同時に肉棒の裏筋を舐めた瞬間、限界が訪れた
どぷっ、と2人の顔面に白濁した精液がたっぷりとかかる
ハルはそれを美味しそうに舐め、ウミは少し放心していた

安価下
1 ハルに挿入
2 ウミに愛撫
3 自由安価

ウミは少し休憩させてあげないと
そんなわけでハルの下着をずらすとそのままハルに挿入する

「ひゃんっ、い、いきなり?」

「うん、ハルにはお仕置きも必要だし」

「へ?」

言いながらハルのことを突き上げる

「んっ……!」

「ハル、酔っぱらってないよね?」

「い、いや、それは、あんっ!?」

先ほどから気になっていた
ハルは行為に及び始めてからどう見てもシラフな言動と喋り方をしている
おそらく酔っぱらっていたのは演技だろう

「そんなにウミのことを巻き込みたかったの?」

「う、ウミちゃんが、ゆうくんでオナニーしてたの、知ってたし、それに、っ」

「それに?」

「3人で、して、みたくて……」

恥ずかしそうにそう言うハルの表情に耐えきれず、腰を激しく振る
もちろんハルも驚きながらも、気持ちよさそうに僕に抱き着き快感に耐える

「あっ、ああっ」

「お、お母さん、すごく、乱れて……」

ウミはそんなハルの様子を見ながらまた股間に手を伸ばす
そんな母娘のエッチな姿を見せつけられ、僕は絶頂が近くなってくるのを感じる
そして、その前にハルを満足させようと早く腰を動かす

「ゆう、くんっ、もう、イク!」

「僕も、ハル、イクよ!」

そして僕が膣に射精するとハルも身体を痙攣させながら絶頂を迎えた
そして、最後にウミの方を見る

安価下
ウミのどこを責めますか?
また前にも後ろにも挿入は行いません

前の穴は自分でしているようなので、僕は後ろを責めることにした
ウミの柔らかいお尻をスカートの上から撫でるとウミはぴくりと身体を震わせる

「お、お父さん……」

「脱がすよ?」

そう言ってスカートを脱がすと魚の柄の下着が露出される
正直、センスがあまりないというか、子供っぽい下着というか
おまけに先ほどのオナニーとおもらしのせいでお尻部分までぐっしょりと濡れている
そんな下着を脱がすと昔、ハルと初めてエッチをした時のような、毛の生えかけの性器が露出された
でも、僕はあえて後ろを攻め続ける
お尻を軽く撫でまわした後、お尻の穴に指を突っ込む

「っ、ま、待って、そっちは違う!?」

「わかってるから大丈夫、ほら」

くにっと指を動かすと

「ひにゃあっ!?」

ウミは可愛らしい悲鳴を上げる
そして、愛液が溢れ出す
さらにゆびをくにくにと動かしていると

「お、おとうさっ、これ、だめっ!」

ウミは口でそう言いつつも抵抗はせず、されるがままお尻の中をかき回され続ける
そして、ウミの限界はすぐに訪れる

「あっ、あっ、あっ」

指の動きに合わせて声を上げるウミ
とどめに少し激しく指を出し入れすると

「あああぁっ!!」

ぷしゃあ、と潮吹きをする
そして、そのまま再びおしっこをもらしだす
これは将来恋人ができた時が大変そうだな、なんて思っているとハルとウミに抱き着かれる

「えへへ、ゆうくん」

「お父さん」

「大好き」

前言撤回
娘は誰にもやらん!
そして今年のクリスマスの夜は久しぶりに親子3人、同じ布団で眠りにつくことにするのだった



おしまい

テレビゲームチャリティーイベント
『RTA(リアルタイムアタック)
In JAPAN 2023 Winter』
In ベルサール飯田橋ファースト
12/26~12/31 5日間連続生配信
最終日

→メトロイドドレッド(ルーキー/目隠しRTA)
13:51~ポケモンHGSS 49連勝:RIJ VS 金ネジキLV50
16:14~隻狼/SEKIRO:Shadows Die Twice

https://www.twitch.tv/rtainjapan

【名前】サナ
【年齢】18
【背丈】ちっちゃい
【髪形】白髪ショートで常にカチューシャを着けている
【好きな服装】薄着で動きやすい服装。スカートよりショートパンツ派
【胸のサイズ】ちっちゃい
【くせ】驚くと『にゃ!?』と鳴いてしまう
【性的な弱点】耳と尻尾。責められるとにゃーにゃー鳴いてしまう
【外したくない設定】化け猫の血を引く家系。いつも着けているカチューシャは封印のようなもので外すと猫耳と尻尾が出てくる
【自己紹介文】「オレはサナ。あいつは……良いやつ、だと思う……。……う、うっさい!可愛いとか言うな!!」
(基本は「お前」や「あいつ」呼びだがデレると「ゆーと」呼びになる)
【その他設定】
気が強いつるぺたオレっ娘で口は悪いが実際は根は良い子なツンデレ気質。可愛いと言われると怒るがまんざらでもない。
身体能力は猫由来のものもあってにり高め。猫好きで猫と喋ることも出来るのでよく戯れている。
出自故にあまり人と関わろうとはしないが、一度デレると一転してめっちゃ甘えてくる。

こんな感じで良いんだろうか

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