邪神ちゃん「私のスマホが壊れちゃいましたの…」 (21)

メデューサ「邪神ちゃ~ん、遊びに来たよ」

邪神ちゃん「メデューサ!!!!!」バッ

メデューサ「な、なに?どうしたの?」

邪神ちゃん「金貸してくれ」

メデューサ「えぇ~…何かあったの?」

邪神ちゃん「…スマホが水没しちゃいましたの…」

メデューサ「…やっちゃったね…邪神ちゃん」


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邪神ちゃん「風呂掃除してたら浴槽の中にスマホ落としてたみたいで…そのままお湯張りしてましたの…」

メデューサ「お風呂が沸くまで気づかなかったの!?」

邪神ちゃん「なーんかスマホが見当たらないナ~と思ってたら風呂の中でプカプカ浮いてましたの…」

メデューサ「…邪神ちゃん…」

邪神ちゃん「とにかくっ!!金貸してくれメデューサ!!これから修理に行く!!」

メデューサ(パチスロに使うわけじゃないなら…まぁいっか…)

神保町
邪神ちゃん「くっふーーー!!!」

メデューサ「邪神ちゃん…大丈夫?」

邪神ちゃん「大丈夫なわけねーですの!!人間共め…自分達の作ったスマホひとつ修理できないとか舐めてますの!?」

メデューサ「仕方ないよ…1時間くらいお湯に浸かってたんでしょ?そのスマホ」

邪神ちゃん「ぐぎぎぎぎ」

メデューサ「あ、邪神ちゃんあそこ」

邪神ちゃん「あ?」

メデューサ「携帯ショップあるよ」

邪神ちゃん「携帯ショップでもどうせ修理できねーだろ~」

メデューサ「買い換えたらいいんじゃない?」

邪神ちゃん「えっ」

メデューサ「機種変するなら私、お金出してあげるよ」

邪神ちゃん「あ~…いや、いい」

メデューサ「えぇ?」

邪神ちゃん「私は機種変更はしない。このスマホでやっていくつもりですの」

メデューサ「そ、そうなんだ…」

翌日、魔界
メデューサ「ってことがあってね」

ミノス「へー、邪神ちゃんスマホ壊したのか」

ペルセポネ2世「なんで機種変しないんだろうね?」

メデューサ「私もそこが気になってて…」

ミノス「電話して邪神ちゃんに聞いてみればいいんじゃねぇ?」

ペルセポネ2世「スマホ壊れてるんだってば」

メデューサ「ははは…」

メデューサ(…邪神ちゃん大丈夫かな…)

邪神家
邪神ちゃん「…ぐぎぎぎぎぎぎ」

邪神ちゃん「あーーーーっ!!!腹立ちますの~っ!!!!!」

邪神ちゃん「乾燥剤だの米ジップロックだの、インターネットに書いてる事は全て試したのにビクともしないですの!!!!」

邪神ちゃん「ムキィィィィイイイイ!!!」

スマホ「」

邪神ちゃん「なんとか言いやがれ~っ!!!邪神ちゃんドロップキ~ッ……」ピョン!

邪神ちゃん「…いや」スタッ

邪神ちゃん「……なんとかデータだけでも抜き出す方法見つけるか…」

数日後
メデューサ「邪神ちゃ~ん」

ミノス「遊びに来たぞ~」

ペルセポネ2世「…うわっ!?」

ゴチャゴチャ…

邪神ちゃん「…ン?なんだお前ら、来てたのか」

ミノス「お、お前…なんだよこのゴミ屋敷は…」

ペルセポネ2世「そのおっきな箱なに?」

メデューサ「邪神ちゃん…そんなの買うお金あったの?」

邪神ちゃん「これは人間の発明したスーパーコンピュータ『那由多不可思議』ですの、このゴミは厳重に梱包された那由多不可思議から出たモノ、金はメデューサのカードを切った」

ペルセポネ2世「へー、これコンピュータなんだ?」

メデューサ「こんなの買って何に使うの?邪神ちゃん」

ミノス「メデューサ、お前の金で買ったって聞いてたか?」

邪神ちゃん「ふっふっふ…先日私はスマホを水没させてしまいましたの…」

邪神ちゃん「ありとあらゆる手段を用いてスマホの修理、復元を試みたがどれも失敗…だがしかしっ!!この邪神ちゃんはそんな事では諦めないっ!!!」

邪神ちゃん「スーパーコンピュータ『那由多不可思議』と共にっ!!!天才ハッカー邪神ちゃんがスマホの内部データを取り出して見せますの!!!!」

ペルセポネ2世「まーたバカな事言ってるよ」

邪神ちゃん「あぁ!?」

ミノス「そんな事しなくてもぺこらちゃんに頼めばいいんじゃね?」

邪神ちゃん「え?」

メデューサ「確かに!私も前に壊れた炊飯器直してもらったよ」

ペルセポネ2世「天使の輪っかの力って凄いよね~」

邪神ちゃん「………」

邪神ちゃん「…行くか、天界」

天界
ぺこら「……で、悪魔がノコノコと天界までやってきたと」

邪神ちゃん「頼むぺこら~!!私のスマホを直してくれ~!!!」

ぺこら「…はぁ…まぁいいでしょう…お前には何かと助けて貰っ……てないな…」

邪神ちゃん「ギクッ」

ミノス「まぁまぁぺこらちゃん!いいじゃんか!」

ぺこら「うーん…」

メデューサ「私からもお願い!ぺこらちゃん!」

邪神ちゃん「ぺこら!お前が最後の希望なんだ!!」

ぺこら「……しょうがないですねぇ…」

ピカッ

邪神ちゃん「おぉ!私のスマホが輝いてやがる!!」

ぺこら「む…人間の作った機械はややこしいな…」

邪神ちゃん「がんばれぺこらーーっ!!!」

メデューサ「頑張って!!」

ミノス「頑張れぺこらちゃん!!」

ぺこら「悪魔に応援されると気が散りますね……あ、できた」

ポンッ!

邪神ちゃん「…うおおおお!!!ピカピカじゃないか私のスマホ!!」

メデューサ「よかったね邪神ちゃん」

ぺこら「用が済んだなら早く帰ってくださいよ、ここ悪魔がいていい場所じゃないですからね」

ミノス「ありがとな、ぺこらちゃん!」

邪神ちゃん「ぺこら…お前良い奴だな」

ぺこら「むしろ今までぺこらが悪い奴だった事ありました?」

帰り道
邪神ちゃん「さてさてスマホを起動っと…」

邪神ちゃん「…つ…ついたあぁぁあ!!」

メデューサ「おぉ~」

ミノス「よかったじゃねぇか」

ペルセポネ2世「あ、いたいた!みんな~」

ぽぽろん「…げっ、肉じゃが…」

邪神ちゃん「おう2世!見ろよ!ぺこらが直してくれましたの!!」

ペルセポネ2世「さすがぺこらちゃんだね」

ぽぽろん「アンタら…当たり前のように天界に入ってくるのやめた方がいいよ…」

ミノス「まぁいいじゃん!久しぶりだなぽぽろんちゃん」

邪神ちゃん「…あぁ!?」

メデューサ「どうしたの?邪神ちゃん」

邪神ちゃん「このスマホ…初期化されてる…」

ぽぽろん「むむむむ…」

ペルセポネ2世「ぽぽろんちゃん頑張って!」

邪神ちゃん「頼む頼む頼む~」

ぽぽろん「うーん…ダメだ!ぽぽろんちゃんの天使の力じゃデータの復元は無理!」

邪神ちゃん「あぁ!?お前本気でやったのかよ!?自分の事のように考えて試したのか!?他人事だと思って手抜いてんですの!?」

メデューサ「やめなよ邪神ちゃん…」

ぽぽろん「うざっ…」

ミノス「ガワが直ったのに中身が消えてるのはさすがにお手上げだよなぁ」

ペルセポネ2世「邪神ちゃん…ドンマイ」

邪神ちゃん「………」

邪神ちゃん「…だめですの」

メデューサ「え?」

邪神ちゃん「…中身のデータが大事なんですの」

ミノス「…そんなに大事なもんが入ってんのか?」

邪神ちゃん「まぁな…」

ぽぽろん「…もしかしたらだけど…リエール様なら直せるかもね」

邪神ちゃん「!…マジか!?じゃあ早速リエールさんの所に」

?「行かせませんわよ」

ぽぽろん「…ぴの…」

ぴの「主の元に悪魔を寄り付かせる訳にはいけませんわ」

邪神ちゃん「人間界にいた頃は一緒に旅行もしただろ!?」

ぴの「さぁ?忘れましたわそんな事」

ペルセポネ2世「ぴのちゃん、雰囲気変わったね~」

ぽぽろん「出世したんだよ、リエール様の側近に」

ぴの「当然の評価を頂いたまでですわ」

邪神ちゃん「出世…という事は…ぴのの力はぽぽろんのより強いんですの?」

ぴの「まぁ、ぺこら様と同等ですわね」

邪神ちゃん「あー…じゃあ期待はずれですの、帰ってどうぞ」

ぴの「はぁ!?」

邪神ちゃん「だってこのスマホぺこらに直してもらったんだぞ?同等のお前にも中身は無理だろ」

ぴの「貸しなさい!やってやりますわ!」

パシッ!

邪神ちゃん「あっちょっ」

ぴの「ぐぬぬぬぬ…」

ピカッ

メデューサ「あっ、光ってる!」

ぴの「ぐうううう…」

ピカッピカッピカッ

ミノス「…なんか…」

ペルセポネ2世「…点滅してない?」

ぽぽろん「…ぴの、やめといた方が…」

ぴの「お黙りなさいぽぽろん!私にだってこのくらい…」

ピカピカピカピカ

邪神ちゃん「…ほんとに大丈夫ですの?これ」

スマホ「……ッッッ!!!!!!!」ピカァッ!!!

ぴの「…あっ」

ボカーーーーーン!!!!!!!

邪神ちゃん「…」

ぴの「…」

メデューサ「……ば、爆発した…」

ぽぽろん「あーあ」

邪神ちゃん「…な…な…な…」

ぴの「……」

邪神ちゃん「なんてことしてくれとんじゃワレェ~ッ!!!!」

ぴの「…うわあああああぁぁぁん!!!」

邪神ちゃん「ひっ!」

ペルセポネ2世「泣いちゃった!」

ぴの「うえええぇぇえん」

邪神ちゃん「お、おい泣くなよ!!泣きたいのはこっちですの!!なんか私が悪いみたいになるだろうが!!!」

?「……おい…」ガシッ

邪神ちゃん「うひっ!?」

リエール「…なんでここにいる…悪魔」

ぽぽろん「リエール様!」

邪神ちゃん「かくかくしかじかで~…あいつらには向こうでぴのを慰めてもらってますの」

リエール「はぁ…ぺこらとぴのがスマホを直すのに失敗したと」

邪神ちゃん「そういうことなんですの!リエール様~直してくれよ~」オーイオイオイ

リエール「…直したらすぐ出ていけよ?」

邪神ちゃん「もちろんですの」

リエール「まったく…最初から私の所に来れば良いものを…」

ピカアアァ

邪神ちゃん「まぶしっ!!これが主の力ですの!?」

リエール「…ほら、終わったぞ」

邪神ちゃん「もう!?」

リエール「そんじゃ、早く帰れよ悪魔」

邪神ちゃん「…ありがとうございますの~!!おーいお前ら帰るぞ~!!」ヌルヌルヌル

リエール「…フン…悪魔のくせに良い物を大事にしてるじゃないか」

翌日、魔界
メデューサ「邪神ちゃ~ん、遊びに来たよ~」

邪神ちゃん「おうメデューサ!」

メデューサ「スマホ、どう?」

邪神ちゃん「バッチリですの!さすがリエールさんだナ~」

メデューサ「大事なデータも戻ってきた?」

邪神ちゃん「おう!…ほれ」

メデューサ「……!」

邪神ちゃん「魔族は長寿だからな、顔を忘れないようにしなきゃいけないだろ?」

メデューサ「…ふふっ、そうだね」


おわり。

邪神ちゃんssってどこに投稿したらいいのかわからなかったのでここに投稿しました。
ありがとうございました。

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