玄「ポケットモンスター阿知賀ブラック!」シロ「宮守ホワイト……」 (232)

宮守麻雀部部室

胡桃「おつかれ」

エイスリン「オツカレー」

シロ「ダルい……」

塞「ふう、つかれたあー」

豊音「今日の部活もちょー楽しかったよ」

塞「あ、そうだ」

塞「ねえ、ちょっとポケモンやっていかない?」

塞「確か胡桃とシロもやってたよね?」

胡桃「うん」

シロ「一応……」

豊音「わたしもやってるよー」

エイスリン「ポケモン……?」

シロ「エイスリンはポケモンわかる?」

エイスリン「」ふるふる

豊音「エイスリンさんもやろうよポケモン、ちょーおもしろいよ」

塞「あ、そういえば私、同じソフト二つ持ってるから一つあげるよ」

エイスリン「アリガト」

エイスリン「サエヤサシイ」

塞「そ、そんなことないよ///」

胡桃「なんで二つ持ってるの?」

塞「間違えて同じの二つ買っちゃった」

胡桃「バカみたい……」

塞「え、ちょ、ひどっ」

シロ「これはフォローできない」

塞「シロまでっ!」

エイスリン「サエハドジッコ」

塞「ひどい言われ様だ……」

シロ「それでエイスリンはDS本体持ってるの?」

エイスリン「」ふるふる

胡桃「どうするの塞? これじゃあエイちゃんポケモンできないよ」

シロ「塞は肝腎なところでつかえない……」

塞「私が悪いのコレ?!」

豊音「だいじょうぶ!」

豊音「私がDS二台持ってるから、一台エイスリンさんにあげるよ」

エイスリン「アリガトウトヨネ」

エイスリン「ミンナヤサシイ」

豊音「これでみんなでポケモンできるよ」

シロ「……なんでDS二台持ってるの?」

豊音「…………」

豊音「……」

豊音「……ぼ、ぼっちじゃないよ!」

シロ「……」

塞「……」

胡桃「……」

エイスリン「???」

豊音「みんなの眼が、妙に慈愛に満ちあふれてる!?」

胡桃「トヨネ、いっぱいポケモンバトルしようね」

塞「ポケモン交換とかもしよう」

シロ「タッグバトルとかも……」

豊音「しかも、やたらやさしい!?」

エイスリン「ヨクワカナラナイケド、トヨネ、ゲンキダス」

豊音「元気だよ! ちょー元気だよ!」

……

胡桃「シロ、エイちゃんにポケモンのこと教えてあげて」

シロ「……だ」

シロ「……」

シロ「……相手のポケモンを、皆殺しにするゲーム」

エイスリン「ミナゴロシ……」

塞「なんでわざわざ物騒な表現!?」

胡桃「ひんしだから別に殺すわけじゃないよ」

シロ「……相手のポケモンを、半殺しにするゲーム」

エイスリン「ハンゴロシ……」

塞「半分になっただけじゃん!?」

塞「なんでそういう説明の仕方するかなー?」

胡桃「まああながち間違ってないけど」

豊音「違うよ! ポケモンって生き物と友達になる、友達をたくさん作るゲームだよ」

エイスリン「トモダチタクサン」

塞「こっちの説明は妙にファンシーだ!?」

シロ「……そしてその友達で、相手の友達をみなごろしに……」

塞「だから違うっての!!」

エイスリン「……チョットタノシソウ」

塞「今の説明で楽しそうなの!?」

塞「楽しそうな要素どこにもないよね!!?」

エイスリン「」ふるふる

エイスリン「ミンナトヤルナラ、キットナンダッテタノシイ」

胡桃「エイちゃん……」

豊音「エイスリンさん……」

豊音「うん、一緒にポケモンやろうよ!」

……

胡桃「シロ、勝負しよう」

シロ「うん」

豊音「確かに、実際にやってるとこ見せたほうが早いかも」

胡桃「ルールはランダムバトルと同じフラットルールで」

豊音「じゃあ私たちは、観戦するよー」

……

    くるみ
ハピナス  サマヨール
バンギラス エアームド
クレセリア クルマユ

    シロ
ヌケニン  ケッキング
カビゴン  デスカーン
サーナイト ハクリュー

シロ「だるい……」

塞「うわっ、これはシロじゃなくてもだるい」

豊音「胡桃は、耐久ポケモンばっかだよ」

塞「そして最後のポケモン……? クルマユ?」

胡桃「入れろって言われてる気がした」

塞「誰に!?」

胡桃「ホントはエルフーンにしようかと思ったんだけど」

塞「そのパーティでさらにエルフーンとかやめてくれ……」

塞「そしてシロのパーティはなんなんだろ?」

シロ「単純に、かわいいポケモン並べただけだけど」

塞「ケッキングとか死んだ眼のやついるけどこれ可愛いの?!」

エイスリン「」カキカキ

塞「ん? バッテンマーク?」

シロ「人の趣味にケチをつけるのは、よくないって」

塞「ご、ごめんなさい」

エイスリン「ウンウン」

塞(なんか叱られた)

……

……

シロ(耐久力のあるポケモンが5体)

シロ(けど多分)

シロ(パーティ全員耐久型ってのは考えにくい)

シロ(だから耐久型ポケモンのフリをした、アタッカーが何匹かまぎれているはず)

シロ(普通に考えればバンギラスがアタッカーっぽいけど……)

シロ(他にもエアームドとクレセリアは怪しい)

シロ(サマヨールだけは、そのまま耐久型だと思っていい)

シロ(アタッカーで運用するなら、ヨノワールを使ったほうがいいから)

シロ(……)

シロ(とりあえず、クルマユは100%でてこない)

シロ(そしてバンギラスとエアームドがセット、ハピナスとサマヨールかクレセリアがセットって感じかなあ)

シロ(……)

シロ(あっちにはバンギラスがいるから、こっちのヌケニンは出しづらい)

シロ(というよりヌケニンで相手できるポケモンがいない)

シロ(バンギラス、エアームド、サマヨールはもちろん、クレセリアもめざ炎かどくどくを覚えていたら無理だしハピナスもどくどくを持っていそうだから多分無理)

シロ(基本的に耐久型が多そうだから、ちょうはつとアンコールが有効そうだけど、こっちのケッキングはフルアタッカー。やっぱりアンコールは覚えさせておくべきだったなあ)

シロ(サーナイトはこだわりトリックができるけど、単純に相性が悪いポケモンばかり……)

シロ(バンギラス、サマヨールには勝てないし、他の三匹も厳しい)

シロ(こだわりトリックを決めれば、相手を機能停止に持って行けるけど、あの相手のパーティで、サーナイトを選出したら、搦め手で来るってことはバレバレだし……)

シロ(…………はあ)

シロ(だるい……)

……

エイスリン「フタリトモ、スゴクカンガエテル」

豊音「六匹の中から、実際に戦う三匹を選んでるんだよ」

塞「ポケモンは読み合いゲーって言われてるけど、試合前のパーティ構成、そして選出で、試合はほぼ7割決まってるよね」

塞「選出読みも、一応読み合いだけど……」

塞「ポケモンって、実際は、読み合いじゃない部分が6割以上占めてると思う」

塞「残りが運と読みってとこかな」

エイスリン「シアイニデレナイサンビキカワイソウ……」

塞(その発想はなかった……)

豊音「お、始まるみたいだよ」

 くるみは、エアームドをくりだした

 シロは、カビゴンをくりだした


胡桃「ふふ」

シロ「……」

塞「この対面は胡桃が若干有利かなー」

豊音「だねー」

塞「ほのおパンチでも半分いかないからなあ」

塞「エアームドがほえるかちょうはつを持ってなかったら、のろいを積んで突破できるかもしれないけど」

塞「そんなエアームドいるかなあ」

シロ「…………」

シロ(先頭でエアームドがでてきたってことは、普通なら初手ステルスロック)

シロ(けど……)

シロ「ちょいタンマ」

胡桃「い、いきなり」

……
……

 シロはカビゴンをひっこめた

 デスカーンをくりだした


胡桃「っ!」

塞「ここでデスカーン?」

豊音「ちょーわけわかんないよ」

塞「いや、殴っての突破は無理だから、のろいや鬼火でって判断したのかも」

豊音「あ、そっか。みちづれやトリックもあるから、ここでの交換はわりと普通なのかなー?」

エイスリン「ドッチモガンバレー」


 エアームドのドリルくちばし


塞「ステロ蒔かないで殴ってきた!?」

豊音「へんたいだー」

エイスリン「クルミハスケベエナノカ……???」

塞「でもデスカーンに接触技をしたってことは……」

 エアームドはとくせいがミイラになった

 デスカーンは脱出ボタンでもどっていく

 シロはケッキングをくりだした


エイスリン「ミイラトリガミイラニナッタ」

塞「見せ合い時点でケッキングとデスカーン見てるのに、少し軽卒だったかなー」

シロ(デスカーンの、このダメージ、やっぱりエアームドはアタッカーだった)

豊音「いやでも、エアームドのアタッカー読みデスカーン交換なんて普通読めないよー」

 ケッキングのおいうち

 ケッキングはとくせいがミイラになった

 ケッキングはいのちがすこしけずられた


シロ(一割程度しか喰らわないか)

シロ(けどゴツゴツメットじゃないのは助かった)

 エアームドのドリルくちばし

シロ(三、四割削られた……こだわりハチマキかなんかかな?)

……

豊音「交換しなかったね?」

塞「まあおいうち来ることはわかってるから、一発殴ったほうがいいって判断したんじゃない?」

 ケッキングのだいもんじ

 こうかはばつぐんだ

 エアームドはたおれた

 ケッキングはいのちがすこしけずられた


エイスリン「シロガクルミノポケモンヤッツケタ」

豊音「そうだね、一匹倒したね」

エイスリン「シロガカッテル?」

塞「うん、胡桃はけっこうきついんじゃないかな」

豊音「なまけじゃないケッキングなんて相手にしたくないよー」

塞「まあだるくないシロみたいなもんだからね」

豊音「なにそれ、ちょー想像できないよー」

 くるみはバンギラスをくりだした

 すなあらしになった

豊音「バンギラス、ちょーかっこいいよ」

塞「ここで出てきたってことは馬鹿力か、けたぐり持ってそうだね」

豊音「馬鹿力持ってるバンギラスなんているの?」

塞「けっこういるみたいよ」

塞「バンギは耐久型がメジャーだから意表がつけるらしい」

シロ「…………」

 ケッキングのじしん

 こうかはばつぐんだ

 バンギラスはたおれた

 ケッキングはいのちがすこしけずられた

 すなあらしがケッキングをおそう


胡桃「うそ……」

塞「じしん!?」

塞「ギガインパクトもしくはノーマル技、おいうち、だいもんじ、じしん!?」

塞「アンコも補助技もないフルアタ?!!」

胡桃「そこうるさい……」ぼそっ

塞「ていうか、バンギラスやられちゃったし!」

塞「ってことはバンギHPに振ってないのか!?」

豊音「Hに振ってないバンギラスなんて初めて見たよー」

塞「ASブッパかな……」

豊音「二人とも、ちょーひねくれてるよ」

塞「HPに振ってなくても乱数で耐えるだろうから、胡桃は運が悪かったなあ」

エイスリン「クルミ、モシカシテ、スゴクピンチ?」

塞「ああ、ピンチだね」

豊音「あと一匹倒されると、負けちゃうんだ」

……

胡桃「くっ」


 くるみはクレセリアをくりだした

塞「クレセかー」

豊音「ちょっと厳しいねー」


 ケッキングのギガインパクト

 ケッキングはゴツゴツメットでダメージを受けた

 ケッキングはいのちがすこしけずられた

 
塞「うわァ……クレセをあそこまで削るとか、ケッキングのギガインパクトってやっぱ強烈」

豊音「7,8割削れちゃったね」

 クレセリアのサイコキネシス

 ケッキングはたおれた

 すなあらしがクレセリアをおそう


 シロはデスカーンをくりだした

 クレセリアのサイコキネシス

 デスカーンののろい

 デスカーンはたおれた

 クレセリアはのろわれている

 クレセリアはたおれた

 シロWIN!

胡桃「負けちゃった……」

シロ「勝った……」

塞「おっ、地味に嬉しそうだ」

豊音「シロ、最初のエアームドの攻撃読み交換、ちょーすごかったよ」

シロ「あー、あれは単に運が良かっただけだから……」

エイスリン「クルミモヨクガンバッタ」

胡桃「ありがと」

エイスリン「エライエライ」ナデナデ

胡桃「~~~~」

……

塞「よしっ、じゃあ今度は私らの番だね!」

塞「豊音、勝負しようか」

豊音「うん!」

豊音「負けないよー」

シロ「さて……外野で解説してくれてたポケモン名人、塞は、一体どんなポケモンを使っているのか」

胡桃「あれだけ色々言ってたんだからきっと名人級のポケモンを使ってるんだよ」

塞「なんか私だけハードルあげられてる?!」

エイスリン「」かきかき

胡桃「なんか書き始めた」

エイスリン「」じゃーん

豊音「これは、マッチョな……」

塞「私?!」

豊音「わー、塞がすごくムキムキだよー」

胡桃「きもちわるい」くすくす

シロ「塞はすごくポケモン強そうって言ってる」

エイスリン「」こくこく

塞「褒められてるんだろうけど、なんか嬉しくない!!」

   サエ
カイリュー ボルトロス
スイクン  ハッサム
ローブシン ユキノオー


シロ「…………」

胡桃「これは……」

豊音「ちょーつよそうだよ」

シロ「…………」

塞「なんだよ! ガチパで悪いか!」

塞「全力で勝利を目指すことのなにがいけないんだ!?」

シロ「さて、トヨネのパーティはと」

胡桃「どんなポケモン使ってるんだろ?」

塞「ええ?! スルー!?」

塞「せめてなにかつっこんでよ!!」

   トヨネ
ゲンガー  フーディン
カイリキー ゴローニャ
ギガイアス ローブシン


塞「これは……」

胡桃「……」

シロ「……」

塞「全員、通信で進化するポケモンだ……」

豊音「名付けて『ぼっちじゃないよパーティ』だよ!」

胡桃「……」

シロ「……」

エイスリン「???」

塞「……」

胡桃「トヨネ、明日からは部活終わったらポケモンしようね」

シロ「欲しいポケモンとかあったら言って……」

塞「たくさんポケモン交換しよう」

豊音「なんかまたみんなの目が生温かいよ!」

エイスリン「トヨネ、アシタハキットイイコトアル」

豊音「今日もいい日だったよ!」

……

豊音「気を取り直して勝負するよー」

塞「まァ、らくしょーってことで」

……


ワカメ

……


 トヨネWIN

豊音「やったー、勝っちゃったよー」

塞「……」

シロ「あのパーティで負けちゃうんだ……」

塞「うっさいなー、ポケモンは強いポケモン使ったからって勝てるとは限らないんだよ」

胡桃「塞が言うとすごい説得力」

豊音「…………」ぐすっ

豊音「……ぅっ、ぅっ」

胡桃「え?」

シロ「なんで泣いてるの?」

豊音「……ぅぅ……みんなとポケモンできるのが嬉しくて……」

豊音「今までランダム対戦か自分としか戦ったことなかったから……」

シロ「自分と……?」

塞「戦う……?」

エイスリン「???」

胡桃「……き、きっと比喩表現だよ!」

塞「うん、己の中の己と戦うってブ○ーチとかではよくあるし!」

シロ「自己との戦い……少し哲学的……」

豊音「うう……、みんなの無理矢理なフォローが妙に心にしみるよー」

エイスリン「ポケモン、タノシソウ」

……

阿知賀麻雀部部室

憧「」ぴこぴこ

玄「」ぴこぴこ

宥「」ぴこぴこ

穏乃「そういえば灼さんもポケモン始めたんですよね?」

灼「うん。まだ初心者だけど」

穏乃「じゃあ勝負しましょうよ!」

憧「うーわー、しず、もしかして初心者狩りー?」

穏乃「ち、ちがうよ!」

玄「しずちゃん、弱いものいじめはダメなのです!」

宥「くろちゃん……その言い方だと……」

灼「なんか馬鹿にされてる気が……」

灼「…………」

灼「うん、わかった、勝負しよう」

穏乃「ほんとですか?」

灼「やっつける」

憧「なんか面白くなって来たねー」

……


   しずの
ゴウカザル エテボース
オコリザル バンギラス
ダーテング ハリテヤマ

憧「格闘三体……」

宥「なんかしずのちゃんらしい……」

穏乃「かっこいいポケモンを並べてみました!」

玄「物理ばかりなのです」

穏乃「それで灼さんのポケモンはと……」


   あらた
マッスグマ ビーダル
マルマイン ヒメグマ
ウインディ パッチール


宥「わわっ、灼ちゃんのポケモンすごくかわいいよ……」

玄「ヒメグマとかいるのです」

憧(これはシズの勝ちかなー)

灼「がんばる……」


……

……

ワカメ
…………
……

 しずのWIN

穏乃「かったー!!」

灼「普通に負けちゃった……」

灼「しかも完封……」

憧「ノーマル三体選出したら、そりゃゴウカザルに三タテされるよ」

玄「灼ちゃんは始めたばかりだし、しずちゃんは強いからしかたないのです」

宥「うんうん、灼ちゃんも惜しかった」

灼「……」

憧「二人のバトル見てたら、あたしもやりたくなってきた」

憧「玄、ちょっと勝負しない?」

玄「望むところなのです!」

……

   クロチャー
サザンドラ ガブリアス
ボーマンダ カイリュー
ラティオス ラティアス


穏乃「おー、くろさんドラゴン統一パだ!」

穏乃「かっこいい!」

宥「くろちゃんファイト!」

憧「600族ドラゴン四体か……」

憧「プラス準伝二体……」

憧「きっついなーこれ」

穏乃「さてさて、そういう憧は……」


   アコ
パチリス  レパルダス
ミミロップ エモンガ
バシャーモ エテボース

穏乃「あっ、憧もエテボース使ってるんだ!」

穏乃「エテボースいいよね!」

憧「う、うん」

宥「あこちゃん……」

玄「あこちゃん……」

灼「……」

憧「な、なによ!」

憧「あたしが趣味パ使ってたら悪いわけ!?」

灼「そういうことじゃ、ないと思う……」

……

玄「きみにきめたのです!」

憧「あたしもきめた」

宥「二人ともがんばれー」

穏乃「お、始まるみたい」

 クロチャーはガブリアスをくりだした

玄「ガブリアス、行くのです!!!」

憧(玄ってもしかして技とか叫ぶタイプ……?)

 アコはエモンガをくりだした

宥「かわいいー」

 エモンガのめざめるパワー


穏乃「電気タイプが持ってるめざパで、ガブリアス相手にうったってことは……」

宥「あったかくなさそう」

玄「むふー、でもエモンガのめざ氷くらいなら、私のガブリアスは耐えるのです!」

 こうかはばつぐんだ

 ガブリアスはたおれた

玄「そ、そんなー! ガブリアス!?」

宥(メガネ……?)

憧「よっし! 一体突破!」

玄「くー! でもまだまだなのです!」

玄「いけ! おねーちゃん!!!」

 クロチャーはラティオスをくりだした

憧(いやいや、ラティオスって♂だし、おねーちゃんじゃなくておにーちゃんでしょ)

憧(しかも青いから、どっちかっていうとラティアスのほうが宥ねえって気が……)

憧(ってか、玄につっこんだ時点であたしの負けだわ!)

宥「くろちゃん……」

憧(しっかし、困ったなー、ラティオスはエモンガより速い)

憧(でも流星群はあたしのポケモンじゃ受けれないし……)

憧(かわいそうだけど、ここはエモンガを捨てるしかないかー)

 ラティオスのりゅうせいぐん

玄「おねーちゃん、りゅうせんぐん!!!!」

 エモンガはたおれた

 ラティオスのとくこうががくっとさがった

憧「そりゃまあ、耐えないよねえ」

 アコはエテボースをくりだした

穏乃「エテボースきたああああ」

玄「むふー、おさるさんは反省でもしてればいいのです!」

憧(とくこう二段階下がってるし、かえてくるかな?)

憧(でも玄のことだから、つっこんできそうな気もするし……)

憧(マンダがいたらかえてきそうだけど……)

憧(一応全員に等倍で通るし、安全策で、ねこだましでいいよね)

 エテボースのねこだまし

憧(かえてこなかったか)

玄「あわわ、たかが、ねこだましで、半分近く削られちゃったよ……」

 エテボースはいのちがすこしけずられた

 ラティオスはひるんでわざがだせない

玄「おねーちゃん、そこは根性だして動くのです!」

宥「むりだよくろちゃん……」

 エテボースの冷凍パンチ

 ラティオスはたおれた

 エテボースはいのちがすこしけずられた

玄「ああー! おねーちゃんがああ!」

宥「…………」

玄「でもでも、おねーちゃんを倒したくらいでいい気になっちゃいけないのです」

玄「いけ! 最後の切り札! カイリュー!」

 クロチャーはカイリューをくりだした

憧(最後の一体はカイリューかあ)

憧(この状況、あたしがかなり有利だけど、まだ勝ち確定じゃない)

憧(選択をミスれば、あたしの負けもありえる)

憧(このしz……じゃなくて、このエテボースは冷凍パンチを覚えてるから、マルスケを潰した状態でなら、球冷凍パンチでカイリューを倒せる)

憧(あたしの三体目はレパルダス)

憧(いばみがイカサマという運に頼った型で、正直安定しない)

憧(エテボースはハチマキしんそくを一発は耐えるから、レパルダス捨ててからの、ねこだまし冷凍パンチで倒せる)

憧(けど、レパルダスに交換したターンにりゅうまいされたり、もちものがヤチェ、とくせいが精神力だった場合、あたしが負ける)

憧(うーん、でも交換でいいよね?)

 アコはエテボースをもどした

玄「ふふふ、カイリューに恐れをなしたのですね」

 アコはレパルダスをくりだした

憧(さて、どうくる?)

 カイリューのしんそく

憧(よしっ、これでヤチェじゃなかったら勝ったはず)

憧(8、9割削られた、この威力、ハチマキかなー?)


 カイリューのしんそく

 レパルダスはたおれた


玄「やった! カイリューよくやったのです!」

 アコはエテボースをくりだした

 エテボースのねこだまし


玄「よけろ! カイリュー!」

憧「いや、無理だから……」


 エテボースはいのちがすこしけずられた

 カイリューはひるんでわざがだせない


憧(これ……球ダメとハチマキしんそくで落ちないよね……)

憧(うん、ギリギリ耐えるはず)

 カイリューのしんそく


憧「ふきゅっ?」

憧(やばっ、変な声漏れた!)

憧(てかこのダメージ!?)


 きゅうしょにあたった

 エテボースはたおれた


憧「そ、そんなぁ……」

玄「やったー! やったー! やったー!」

玄「よくやった! えらいぞカイリュー!」

玄「あこちゃんに、勝ったのです!」

宥「くろちゃんすごい!」

穏乃「くろさん、つよいです!」

玄「えへへー」

玄「でもでも、最後のきゅうしょがなかったら……」

憧「うううん、悔しいけど、玄の勝ちだよ」

憧「麻雀もポケモンも『たられば』を言ってもしょうがないし」

穏乃「おお! 憧かっこいいぞー!」

憧「ふぇっ?! か、かっこ?」

灼「潔く負けを認めるなんて、誰でもできることじゃない」

憧「そ、そうかなー」

宥「ふたりともよく頑張ったよ!」

……

風越麻雀部部室

池田「にゃああああああああ」

池田「今のはカナちゃんの勝ちだったし!」

池田「最後のドロポンが外れてたら、みはるんの負けだったし!」

未春「あはは、肝腎なとこで当たってくれてラッキーだったよ……」

池田「つまり実質カナちゃんの勝ちだし!」

池田「試合に負けて、勝負に勝ったってやつだし!」

池田「内容的には勝ってたし!」

福路「かな……」

文堂「……」

深堀「……」

池田「ち、ちがうし!」

池田「さすがに冗談だし!」

久保「池田ァ!」

……

龍門渕家

衣「無知蒙昧なる民よ、喫驚するが良い」

衣「衣のラグラージは、水の化身にも関わらず、電気技が一切通じぬ!」

智紀「わりと普通……」

純「水だけじゃなく、地面タイプもあるしな」

衣「はじめのサンダースは、ラグラージを前にして、全くの無力」

衣「己の力の無さを嘆き、惨めに遁走するがよい!」

 サンダースのめざめるパワー

 こうかはばつぐんだ

 ラグラージはたおれた

衣「え?」

衣「……そんな」

衣「衣のらぐらーじが、やられた……?」

>エイスリン「サエヤサシイ」

>塞「そ、そんなことないよ///」

すごく違和感

純「国広くんって時々すんごいえげつないよね」

智紀「容赦ない……」

一「衣にポケモンバトルの厳しさを知ってもらおうと思ってね」

純「それでも子供相手に、あれはないよ」

衣「衣はこどもじゃない!」

純「それより、透華はなんでさっきから、あんな必死でポケモンやってるんだ?」

透華「3Vの良固体……」ぶつぶつ

一「あーあれねー」

一「なんか原村和がポケモンやってるの知って」

一「『麻雀もポケモンも、原村和に負けるわけにはいきませんわ!』とか言い出して」

純「いつものあれかー」

智紀「日常茶飯事……」

透華「」ぴこぴこ

透華「待ってなさい原村和! わたくしのクレセリアとサンダーとフリーザが、華麗にあなたを倒して差し上げますわよ、おっほほほほー」

純「あーあれはダメだわ」

衣「ののかもポケモンやってるのかー、衣も勝負してみたいぞー」

一「それはやめたほうが良さそうだね……」

智紀「同意……」


鶴賀学園麻雀部

蒲原「ワハハ、モモはゴーストタイプのポケモンが多いからな、こっちはノーマルタイプで対抗するぞ」

桃子「ふふ、いくら対策しても蒲原元部長じゃあ、私には勝てないっすよ」

蒲原「お、言ったなー」

桃子「いつでもかかってくるっす!」

ゆみ「…………」

ゆみ「楽しそうなところ悪いんだが」

ゆみ「なあ、蒲原」

蒲原「なんだー、ゆみちん」

ゆみ「お前は自分が受験生だということを忘れていないか?」

蒲原「…………」

蒲原「ワハハ、そんなわけないぞー」

妹尾「智美ちゃん、ポケモンもいいけど、勉強もしないとだめだよー」

睦月「うむ」

蒲原「ワハハ、わかってるって」

蒲原「ちゃんと勉強しながらポケモンしてるぞ」

ゆみ「……」

ゆみ「ちょっとプレイ時間見せてみろ」がしっ

蒲原「あっ」

ゆみ「…………」

蒲原「…………ワハハ」

ゆみ「なあ蒲原」

ゆみ「お前先月ポケモン始めたって言ってたよな?」

蒲原「そ、そうだぞー」

ゆみ「なのにもうプレイ時間が500時間を超えてるんだが……」

妹尾「智美ちゃん……」

蒲原「ワハハ……なんでだろうなあ……?」

蒲原「不思議だな……?」

ゆみ「不思議でもなんでもない」

ゆみ「お前がそれだけポケモンで遊んだからだ」

桃子「揺るぎない正論を言う先輩かっこいいっす!」

ゆみ「これはしばらく没収だ」

蒲原「そ、そんなー」

蒲原「ゆみちんひどいぞー」

ゆみ「蒲原……」

ゆみ「私は、別にポケモンをやるなとは言っていない」

ゆみ「ただ、やるべきことをやってからにしろと言っているんだ」

ゆみ「息抜きでやる分には全然構わない」

ゆみ「だが、お前はやりすぎなんだ」

蒲原「うん、自分でもちょっと反省してる……」

ゆみ「これは津山に預けとく」

睦月「うむ」

ゆみ「お前がポケモンをしていいのは、部室にいる一時間限定だ」

蒲原「うん、わかったぞ」

妹尾「智美ちゃん、受験終わったら、またみんなでポケモンやろうよ」

津山「うむ」

桃子「待ってるっすよ!」

ゆみ「……」

ゆみ「あまりこういうことは言いたくないが……」

ゆみ「あと少しの辛抱だ……だから」

ゆみ「頑張れ」

ゆみ「私もできることがあれば協力する」

蒲原「ワハハ、ほんとにみんなやさしいなあ」

蒲原「よしっ! 受験勉強がんばるぞー!」

妹尾「応援してるねー」

蒲原「でもその前にトゲピーを厳選してからでもいいかー?」

ゆみ「…………」

妹尾「…………」

桃子「先輩、もういっそ、蒲原元部長は受験終わるまでポケモン完全禁止くらいにしたほうがいいんじゃないっすか?」

睦月「うむ」

ゆみ「そうだな……」

蒲原「ワハハ、冗談だからそれはやめてくれー」

睦月「うむ、害悪ポケモン滅びるべし」

……

永水女子高校

小薪「このアルセウスってポケモン、もちものによってタイプが変わるなんてすごいです!」

小薪「さっそくパーティに加えましょう!」

小薪「これで霞ちゃんに勝てそうですね」

初美「姫さまが禁止級伝説を使おうとしてるのですよー」

霞「あらあら」

円「アルセウスの相手はさすがに霞さんでも厳しいのでは?」

霞「ふんふむ」

霞「どうせ小薪ちゃんのことだから、剣舞して、しんそく連打するだけでしょう」

霞「Lv1がんじょうで潰してあげようかしら」にこっ

春「えぐい……」ぽりぽりぴこぴこ

初美「はるるは、黒糖食べながらポケモンして行儀わるいですよー」

小薪「このホウオウってポケモンも、すごくかっこいいです!」

小薪「もちろん仲間にくわえて……と」

小薪「どうしましょう、私のパーティ、史上最強かもしれません」

初美「姫さま……」

……

千里山

竜華「みてみて怜ー、うちのパーティめっちゃ強ない?」

  リューカ
ボーマンダ ガブリアス
カイリュー オノノクス
リザードン フライゴン

怜「ちょっと阿知賀のドラローさんと被ってるやん」

怜「それにリザードンはドラゴンタイプやないでー」

竜華「でも竜みたいでかっこいいやん!」

竜華「あ、今度は怜のパーティも見せてえな」

怜「しゃーないなー」


   トキ
ユキメノコ サーナイト
シャンデラ チリーン
ブラッキー エーフィ

竜華「なんや、かわいいポケモン多いなー」

怜「そやろそやろー?」

セーラ「怜はポケモンでも、一巡先見えたりするんか?」

怜「いやー、見えへんなあ」

怜「あれは麻雀でしか使えんみたいや」

セーラ「残念やなー、宝くじの一巡先が見えたら強かったんやけど」

泉「それ、もう一巡先とか関係ないですよ」

怜「てか、フナQはさっきからなにやっとるん?」

泉「ずっとパソコンいじってますねえ」

船久保「みんなのデータを分析しとるんですわ」

竜華「データ?」

船久保「はい、どういうプレイングをしてるか、傾向を分析してます」

船久保「まず、選出の傾向」

船久保「それと、選択になったとき、どっちを選ぶのが多いのか、とかですね」

船久保「不利な対面になったとき、交換するか、そのまま突っ張るか」

船久保「有利な対面のとき、素直に攻撃するか、交換読みをするのか」

船久保「まあ大まかにそんな感じのデータを扱ってます」

セーラ「へえー、ようわからんけど、なんか凄そうやねー」

船久保「例えば、泉は不利な対面になったとき、8割の確率で交換を選択してますね」

船久保「有利な対面では3割、交換読みをしてます」

船久保「逆に江口先輩は不利な対面でも3割の確率でしか交換を選択しません」

船久保「そして有利な対面では9割以上の確率で、素直に攻撃してます」

怜「確かに、セーラはそんな感じやね」

セーラ「なんかそんな風に分析されると、むずがゆいなあ」

怜「つまり浩子は、うちらのプレイングの傾向を研究することで、二択になったときに読みやすくなるって考えてるわけやな」

船久保「はい。どっちを選ぶのが多いってだけなので、必ず当たるわけやないですけど、迷った時には、データを頼らせてもらいます」

竜華「でもそれって、本人に教えたら意味ないんとちゃう?」

怜「というより、データを参考にしたプレイングをするって宣言した時点で意味ないなあ」

泉「結局、『船久保先輩はデータにたよってくるだろうから、それの裏をかこう』ってのと、『それを読んでくるだろうから、あえていつもプレイングで』の二択になってしまいますからねえ」

船久保「…………」

船久保「……てへぺろ」

セーラ「ニアワンデー」

……

白糸台

亦野「またコイキング……」

渋谷「」ずずー

淡「私のスターミーが! レベル100ですんごい強いのに!?」

菫「フラットバトルだからレベルは関係ないぞ……」

淡「テルーのスカーフじしんかじょうボーマンダ強過ぎっ!」

菫「というよりいくらなんでも、きゅうしょに当てすぎじゃないか?」

照「一流のトレーナーになると、ツールを使わなくても、ゲーム内の乱数を操作できる」

菫「なにそれこわい」

照「そして一流のトレーナー同士の戦いになると、乱数への干渉力が強い方が勝つ」

亦野「私の知ってるポケモンじゃない……」

渋谷「」ずずー

……

阿知賀麻雀部部室

灼(しかし、あこや宥さんにはまだしも、まさか玄や穏乃にまでボコボコにされるなんて)

灼「……」

灼「あこ、ちょっといい?」

憧「ん、なに?」

灼「その……」

灼「ポケモンを教えて欲しい」

憧「うん、別にいいけど」

憧「なんであたし?」

灼「部の中だと、憧が一番人にものを教えるの上手そうだから」

灼「穏乃は感覚でやってるし」

灼「玄は日本語が不自由」

憧「あー、残りの宥ねえとあたしじゃ、確かにあたしのほうが教えるの上手い自信あるなあ」

憧「自分で言うのもなんだけど」

灼「うん、憧は麻雀でも理論派」

憧「あ、でも晴絵もいるじゃん」

灼「あ、その、はるちゃんには……」

灼「かっこわるいとこ見せたくない……かな、なんて///」

憧「……」

憧「おっけー、じゃああたしが教えるよ」

憧「とりあえず最初は3値からかなー」

憧「あ、でも、これを知ったからポケモンが面白くなくなったって人もいるみたい」

憧「それでもいいの?」

灼「うん、私は強くなりたいから」

憧「わかった……」

……


ワカメー

……

灼「ありがとう、だいたいわかった」

憧「んじゃあ、あたしの6Vメタモンあげるわよ、まあ乱数産なんだけど」

憧「えっと確か、このボックスに……」ぴこぴこ

憧「……」ぴこぴこ

憧「あっ」

灼「あっ……」

憧「……」

灼「……エイパムがいっぱい、いた」

憧「……ち、違うのよ、これは……そう、厳選してて……」

灼「でもニックネームがし――」

憧「ああああああああ」

憧「だから違うんだって、ほらっ、なんかポケモンに知り合いの名前つけたくなることってあるじゃない、そうそう、だから深い意味はないの!!」

灼「うん、大丈夫だから落ち着いて」

灼「誰にも言わないから」

憧「う……ありがと……」

憧「く……」

憧「それにしても、かっこ悪いとこ見られたなあ……」

憧「あー、恥ずかシズ」

灼「え? いまなんて……?」

憧「…………」

憧「あああああああああああああああああああああああ」

……


灼「落ち着いた……?」

憧「うん……」

灼「大丈夫、誰にも言わないから」

憧「絶対、絶対だからねっ!」

……

新道寺高校麻雀部部室


 白水哩&鶴田姫子VS花田煌&江崎仁美


江崎「私は強い側につく」

煌「すばらっ?!!?」

……

鶴子「部長、江崎先輩ん、なんで味方に攻撃しとっとですか?」

白水「……わからん」

……

 まいる&ひめこWIN

姫子「勝ちましたね部長!」

白水「ああ」

白水「すばら!」

白水「――しいな」

姫子(また誤摩化した!?)

煌「負けてしまいました……」およよ

江崎「なんもかんも政治が悪い」

白水「いや、おまえのせいやろ」

美子「相変わらずド直球……」

……

姫松麻雀部部室

洋榎「くるでくるで、きゅうしょくるでー」

洋榎「ってこないかい!」

絹恵「おねーちゃん、攻撃する度それ言うのやめてやー」

末原「主将、少しうるさいです」

由子「のよー」

漫「ドータクン、だいばくはつ!」

漫「あれ……?」

漫「不発……?」

由子「私のヌオーのとくせいは、しめりけなのよー」

漫「そんな……トリルして爆発し退場、後続に繋ぐっていう私の完璧な作戦が……」

末原「塞がれてる時点で、全然完璧やないやん」

由子「甘いのよー」

……

三日後

宮守麻雀部部室

エイスリン「パーティツクッテキタ」

胡桃「はやっ」

シロ「やるね」

豊音「これでみんなで対戦できるよー」

塞「エイスリンの、理想固体をゲーム上に実現する能力は強過ぎ……」

エイスリン「メザパゲンセンヨユー」

胡桃「真面目に厳選してる人が聞いたら卒倒しそうなセリフだね」

塞「よしっ、じゃあちょっと私が相手をしてやりますか」

豊音「わー」

塞「経験の差ってやつをね、教えてあげようかなと」

塞「エイスリンはポケモン初めてだし、勝ち負けは度外視して、バトルに慣れる、くらいの気持ちで、ね」

エイスリン「サエ、ヨロシク」

胡桃「エイちゃんがんばー」

シロ「がんばれ……」

豊音「ポケモンデビュー戦だね」

エイスリン「ガンバルッ」

塞「さァ、かかってくるがいいよ」

   エイスリン
ドーブル  ドードリオ
ネイティオ メタモン
エーフィ  トリトドン


   サエ
カイリュー ボルトロス
スイクン  ハッサム
ローブシン ユキノオー


豊音「これはエイスリンさん、ちょっと厳しいかもねー」

シロ「塞は相変わらずそのパーティか……」

塞「わ、わるいか!?」

シロ「別に悪いとは言ってない……」

胡桃「エイちゃん初心者なのに」

……

 サエはローブシンをくりだした

 エイスリンはドーブルをくりだした


胡桃「これはちょっとエイちゃん不利だね」

シロ「だるそう……」

豊音「私も使ってるけど、ローブシンちょーつよいよ」

 ドーブルのきのこのほうし

 ローブシンはねむってしまった

 ローブシンはぐうぐうねむっている


塞「ああっ!」

エイスリン「オヤスミナサイ」

シロ「なんでマッハパンチうたなかったんだろう?」

胡桃「ドーブルの持ち物がタスキでもスカーフでもマッパ安定だったのにね」

シロ「もしかして、塞って、ポケモン下手?」

塞「う、うるさい! 交換をよんだんだよ!」

 ローブシンはぐうぐうねむっている


胡桃「今更マッパうってきた」


 ドーブルのちょうのまい

 ドーブルのとくこう、とくぼう、すばやさがあがった


豊音「ちょうまいちょーつよいよ」

胡桃「積んできたね」

シロ「ほうしで眠らせて、バトンで繋ぐつもりかな?」

 ローブシンはめをさました


塞「よしっ!」

エイスリン「オメザメ……ザンネン」


 ローブシンのマッハパンチ

 こうかはばつぐんだ

 ドーブルはきあいのたすきでもちこたえた


塞「くっそ」


 ドーブルのバトンタッチ

 エイスリンはエーフィをくりだした

胡桃「エイちゃんいいかんじー」

シロ「これはひょっとすると……」


 ローブシンのマッハパンチ

 こうかはいまひとつのようだ


胡桃「ローブシン捨ててきたね」

シロ「ってことは、ハッサムいないみたいだね」

シロ「というか、このローブシンもちものなんだろ?」

シロ「いのちの球でもかえんだまでもラムでもハチマキでもない」

胡桃「オボン……とか?」

 エーフィのめいそう

 エーフィはとくこうととくぼうがあがった


豊音「さらに積んできたよー」

シロ「マッハパンチを読んだんだね」

胡桃「エイちゃんすごい!」

塞「くっ」


 エーフィのアシストパワー

 こうかはばつぐんだ

 ローブシンはたおれた

シロ「塞はさっきからやることなすこと裏目ってるなあ」

塞(うーん……)

塞(やばいかなこりゃ……)

塞(二回積んだエーフィがやっかい)

塞(殴って突破するか、状態異常をまくか……)

塞(迷う……)

塞(……)

塞(よしっ)

塞(宮守麻雀部部長の実力、見せてあげよう)

 サエはボルトロスをくりだした


豊音「けしんフォルムのほうだね」

胡桃「ボルトロスのれいじゅうってあんまりいないんじゃないかな」


 ボルトロスのでんじは

 エーフィはマジックミラーではねかえした


塞「あっ」

 ボルトロスはまひになった

シロ「これはひどい……」

胡桃「やった、これでボルトロスも機能停止」

豊音「最後の一体は誰だろう?」

塞「というかみんな、露骨にエイスリンを応援しすぎじゃない!?」

胡桃「だってエイちゃん初心者だし」

シロ「判官びいき……」

エイスリン「サエ、アンシンシテ!」

エイスリン「ワタシハサエヲオウエンシテル!」

塞「え、ありがと……」

胡桃「対戦相手に応援されちゃってる……」

豊音「あはは、ちょーうけるよ」

 エーフィのアシストパワー

 ボルトロスはたおれた


塞「やっぱそうなるかァ……」

 サエはカイリューをくりだした

塞(ドーブルはしんそくで突破できるからあと二体……)


 エーフィのアシストパワー


塞「ぐっ」

豊音「満タンの状態から7割近く持っていったよ」

 カイリューのげきりん

 エーフィはたおれた

塞「やっと一体倒した」

 エイスリンはメタモンをくりだした

 メタモンはカイリューにばけた

 メタモンのげきりん

 こうかはばつぐんだ

 カイリューはたおれた

 エイスリンWIN!

エイスリン「ヤッタ」

豊音「初バトルで勝っちゃうとか、ちょーすごいよ、エイスリンさん!」

エイスリン「エヘヘ」

胡桃「エイちゃんかっこよかったよ」

塞「……」

シロ「……塞も、全然惜しくなかったけど、うん……どんまい」

塞「そこは空気読んで、社交辞令置いとこうよ!」

……

小鍛冶家

健夜「」ぴこぴこ

恒子「」ぴこぴこ

はやり「」ぴこぴこ

理沙「」ぴこぴこ

みさき「」ぴこぴこ

咏「」ぴこぴこ

えり「」ぴこぴこ

健夜「はあー」

恒子「んー、どったのーすこやん、そんな深いため息ついて」

恒子「還暦を前にして少し不安になってきた?」

健夜「誰が還暦前なの!?」

健夜「私、まだアラフォーだよ!」

健夜「あ、間違えた!!!」

健夜「アラサーだよ!」

えり「それで、どうしたんですか、小鍛冶プロ?」

健夜「いやー」

健夜「どうして私には、素敵な出会いがないのかな、と思って」

恒子「……」

えり「……」

はやり「……」

咏「あれじゃね?」

咏「せっかくの休日にも関わらず、みんなで集まってポケモンやってるからじゃね?」

咏「しらんけど」

はやり「……」

理沙「せいろん!!」ぷんぷん

みさき「野依プロ、落ち着いて」

……

恒子「とりあえずマルチバトルしよう!」

健夜「なにがとりあえずなの……?」

咏「いいねえ、それ」

はやり「たのしそう!」

はやり「はやりはシングルより、ダブルが得意だから、はやりと仲間になった人はラッキーだよ」

えり「では誰と誰が組むか、チーム分けが必要ですね」

理沙「くじびきっ!」

……

健夜「こーこちゃんとペアだ」

恒子「ふっふー、相手がすこやんでも手加減しないよ!」

健夜「いや、私たち仲間だよ! 戦わないよ!!」

えり「私は……三尋木プロとペアですか……」

咏「なんか嫌そうだねー」

えり「いえ、そんなことはないですけど」

みさき「私は野依プロとですね」

理沙「がんばるっ!」

はやり「あれ……なんかはやりだけはぶられてない?」

はやり「なにこの蚊帳の外感……」

えり「瑞原プロは残念ながら、一回お休みのようですね」

……

健夜&恒子 VS 咏&えり

   すこや
ゲンガー  トゲキッス
キノガッサ ラッキー
エルフーン ソーナンス

   こーこ
オノノクス ヒヒダルマ
ラムパルド ガラガラ
ピカチュウ メタグロス

   うた
マニューラ レパルダス
ペルシアン グライオン
エーフィ  エネコロロ

   えり
レントラー ザングース
バシャーモ 水ロトム
グレイシア リーフィア

目覚めるパワーって結局なんだったの?
ランダムでダメージ?

>>124
使うポケモンの個体値(才能)によってタイプと威力が決定される

えり(ひとり三匹選んでの、六体六のダブルバトル)

えり(どっちか片方を集中して倒すと、残った方を二人で殴ることができるので、倒しやすそうなほうを集中して狙って行った方がいいですね)

えり(当然、三尋木プロもそれは理解しているでしょう)

えり(もちろん、相手も同じことを考えてくるでしょうが)


みさき「野依プロはどちらが勝つと思いますか?」

理沙「りょうほう!」

みさき「そういう綺麗事とかではなくてですね」

みさき「本音が聞きたいんです」

理沙「わかんねー!」

みさき「それは三尋木プロの口癖です」



 すこやはゲンガーをくりだした

 こーこはオノノクスをくりだした

 うたはグライオンをくりだした

 えりはバシャーモをくりだした

 健夜○ゲンガー  恒子○オノノクス

 えり○バシャーモ 咏○グライオン

咏「うおっ、相手なんか強そうだよ、しらんけど」

えり「でもどちらも耐久はあまり高くありません」

 バシャーモのまもる

 バシャーモはまもりのたいせいにはいった

 ゲンガーのさいみんじゅつ

 グライオンはねむってしまった

咏「あちゃー、ねむちゃったかー」

咏「これはいきなりきっついねー」

恒子「いっけえええええええええええええええええ!!」

 オノノクスのじしん

健夜「え?」

 バシャーモはみをまもった

 グライオンにはこうかがないようだ

 きゅうしょにあたった

 こうかはばつぐんだ

 ゲンガーはたおれた

健夜「ちょっと! なにやってるのこーこちゃん!」

恒子「あっ……まいっか」

健夜「『まいっか』じゃないよ! 味方のポケモン倒しといてそれはないよ!」

恒子「でも一体眠らしたからいいーじゃん」

健夜「それ、私のゲンガーの手柄だよね!?」

猿さん規制くらってた

咏「あはは、わっかんねー」

咏「わかんねーけど、一体倒しちゃったよ」

えり「あのアナウンサーひどすぎでしょ……」

 グライオンはぐうぐうねむっている

 こーこはトゲキッスをくりだした

咏「トゲキッスとか何してくるかわかんねー」

咏「電磁波うってエアスラ? それともスカーフでそのままエアスラ連打してくる?」

咏「はりキッスもありえるし、特殊耐久ってのもありそうだねー」

咏「あはは、わかんねー」

 健夜○トゲキッス  恒子○オノノクス

 えり○バシャーモ 咏○グライオン

えり「トゲキッスはどの型でも、手強いですね」

みさき「野依プロ、どう思います?」

理沙「がいあく!」

 グライオンはせんせいのつめでこうどうがはやくなった

えり「せんせいの爪?」

健夜「へーめずらしいねー」

恒子「レアだレア!」

 グライオンはめをさました

 グライオンのじしん

えり「え?」

 トゲキッスにはこうかがないようだ

 きゅうしょにあたった

 こうかはばつぐんだ

 バシャーモはたおれた

えり「ちょっと三尋木プロ……」

咏「いやー、わっかんねー」

えり「さっき今と同じような場面、見ましたよね?」

咏「そうだっけ?」

えり「あれから何も学ばなかったんですか?」

咏「あはは」

恒子「なかなかやるね! 三尋木プロ!」

咏「いやいや、そっちこそ」

健夜「何張り合ってるのこーこちゃん!?」

えり「真面目にやってください」

咏「ほいほいー」

……


ワカメクリムゾン



 うた&えりWIN

えり「やりましたね三尋木プロ」

えり「私たちが勝ちましたよ!」

咏「そだねー」

咏(へえー、そんな嬉しそうな顔するんだー)

咏(勝負事にあまり熱くならないタイプかと思ってたけど……)

咏(意外と可愛いとこあるじゃん、アナウンサー)

咏(知らんけど)

恒子「あーあー、すこやんが変なことするから負けちゃった」

健夜「ええー!? 私の責任なの!?」

健夜「むしろこーこちゃんのほうが、メタグロス出してすぐ爆発とかわけのわからないことやってたよね?!」

恒子「すこやん、わたしのせいにするつもり??」

恒子「わたしはすこやんをそんな責任感のない子に育てた覚えはないよ!!」

健夜「育てられてないよ! もう、なにいってるのー」

みさき「野依プロ、さっきの試合どう見ます?」

理沙「じばく」

わいわい がやがや

はやり「…………」

はやり「あれ……」

はやり「はやりって、もしかして、いらない子?」

……

阿知賀麻雀部部室

玄「ぱんぱかぱーん!」

玄「第一回、おもち争奪阿知賀ポケモン大会を開催します!」

憧「はあ?」

宥「くろちゃん……」

穏乃「よくわからないけど……なんか面白そうですね!」

灼「なにそれ?」

玄「ポケモンバトルして、勝った方が負けた方のおもちを一日好きにできる、というルールで、ポケモンをやるのです」

憧「うーわー、サイッテー……」

灼「ちょっとそれは……」

穏乃「でも確かに、罰ゲームとかあったほうが盛り上がりますよね」

憧「玄が単におもち触りたいだけでしょ」

玄「あれあれー、もしかして憧ちゃん、逃げるつもりなのですかー?」

憧「なにその安い挑発」

憧「誰がそんなこと――」

憧「……」

憧「やっぱ気が変わった」

憧「やってあげてもいいわよ」

灼「どういう心境の変化……」

憧(ホントはあまり乗り気じゃないけど……玄は調子のりすぎ……)

憧(玄のドラゴンパなんて、対策すれば正直ラクショーだし)

憧(本人のためにも、一度、痛い目みたほうがいいよね)

穏乃「えっと、私はパスで」

憧「え?」

宥「私もパスかなー……」

灼「私もパス」

憧「え? え?」

憧「宥ねえと灼はいいとして、シズは面白そうとか言ってたじゃん!?」

穏乃「いや、でも常識で考えたら普通そんなのやらないよ」

憧「まあそうなんだけどさあ……」

玄「ふーむふむふむ」

玄「なるほどなるほどなるほどー」

玄「つまり私と憧ちゃんの一騎打ちってことだね!」

憧「二人でもやるつもりなの!?」

憧「もはや大会じゃないよね!」

穏乃「あこー、がんばれー!」

宥「くろちゃんもあこちゃんもファイトだよー」

灼「応援してる」

憧(こ、こいつら……人ごとだと思って……好き勝手煽りやがって……)

憧「ていうか玄、仮に玄が勝ったとしても(まあありえないけど)」

憧「触れるのはあたしのおもちだよ? それでもやるの?」

玄「憧ちゃん、確かに私は、大きいおもちのほうが大好きです」

玄「でもでも、小さいおもちも、大好きなのです!!」

憧(だめだこいつ……はやくなんとかしないと)

憧(ちょっと本気でこてんぱんにしないといけないみたいね)

憧「わかった。でも今日は遅いから、勝負は明日」

玄「なるほど、決戦は金曜日なのです!」

憧「いや、明日金曜日じゃないし……」

……

……


憧「とりあえず、タスキノオーとスカーフマンムーをパーティに加えて」

   アコ
パチリス  レパルダス
ユキノオー マンムー
バシャーモ エテボース


憧「こんな感じでいいかなー」

憧「さすがに、パーティ全員変えるのは芸が無いし」

憧「なにより、玄ごときにパーティまるごとで対策なんて、あたしのプライドが許さない」

憧「ってか、ぶっちゃけスカーフマンムーだけで全抜きいけるでしょ?」

……

翌日

阿知賀麻雀部部室

玄「憧ちゃん、今なら謝ったら許してあげるのです」

憧「はんっ、言ってろ」

穏乃「なんかこっちまでドキドキしてきましたね」

灼「うん」

宥「ふたりとも頑張ってー」

玄「さっそく始めるのです!」


   アコ
パチリス  レパルダス
ユキノオー マンムー
バシャーモ エテボース

   クロチャー
サザンドラ スイクン
ハッサム  ローブシン
バンギラス メタグロス


憧「え?」

憧「あれ……?」

憧(目の錯覚だよね……)

憧「」ごしごし

憧「……」

   クロチャー
サザンドラ スイクン
ハッサム  ローブシン
バンギラス メタグロス

憧(サザンドラスイクンハッサムローブシンバンギラスメタグロス……)

憧「あ、あの、玄……」

玄「ん?」

憧「なにこれ……?」

玄「なにこれとは?」

憧「いやいやいやいやいや」

憧「明らかにおかしいでしょーがっ!」

憧「玄はドラゴン統一パだったじゃん!」

憧「ドラゴン一体しかいないしっ」

玄「憧ちゃん……」ぽんっ

玄「勝てばよかろうなのだ!」どや

憧「…………」

穏乃「あこが放心状態に……」

憧「ねえ、玄、勝ったらなんとかとか、負けたらなんとかとかやっぱりなしに――」

玄「勝者は敗者のおもちを一日自由に出来る、それだけはぜっっっったいに、揺るがないのです!」

憧「ちっきしょーおおおおお!!!」

憧「いいわよ、やってやるわよ!」

憧「絶対に、負かす!」

穏乃「おおお、あこが燃えてる!」

灼「あれは燃えてるというよりやけくそというか、ただただ必死なだけじゃ……」

 アコはマンムーをくりだした

 クロチャーはローブシンをくりだした


玄「行け! ミヤナガ!」

憧「ツッコまない……あたしはツッコまない」

憧「なにそのニックネームとか、チャンピオンに全然似てないじゃないとか絶対にツッコまないから!」

 マンムーのじしん

 ローブシンのドレインパンチ

 こうかはばつぐんだ

 マンムーはたおれた

 ローブシンはたいりょくをすいとった

 ローブシンはいのちがすこしけずられた

憧「回復しすぎっ!」

 アコはバシャーモをくりだした

 バシャーモのとびひざげり

 ローブシンのドレインパンチ

 ローブシンはたいりょくをすいとった

 ローブシンはいのちがすこしけずられた

 ローブシンのマッハパンチ

 バシャーモはたおれた
憧「あああ……」


 アコはエテボースをくりだした


灼「あこの嫁きたー」

穏乃「よめ?」

 エテボースのねこだまし

 エテボースはいのちがすこしけずられた

 ローブシンはひるんでわざがだせない

憧「……」


 ローブシンのマッハパンチ

 こうかはばつぐんだ

 エテボースはたおれた

 ローブシンはいのちがすこしけずられた

 クロチャーWIN!

……

憧「あわわ……」

玄「ではさっそく」

玄「おもちもちもち」ふにふに

憧「ふきゅっ!」

憧(やばっ、変な声漏れた)

憧「ちょっ! なにするのよ!」ばしっ

玄「へ? 憧ちゃんこそなにをするのです」

憧「いやいやいやいや、おかしいでしょ!」

憧「くろっ、あんたには、『やっぱこれっておかしいよ、勝負には勝ったけど、敗者のおもちを触るなんて、倫理的に間違ってるよ』とかそういう葛藤はないわけ!?」

玄「全くもってありませぬ!」

玄「ほれほれほれほれ」もみもみ

憧「ひゃっ! ちょっとやめっ!」

玄「でもでもっ、安心するのです。さすがに憧ちゃんには刺激が強過ぎると思うので、直接は触りません。服の上からで我慢するのです」

憧「と、とうぜんでしょ!」

玄「ではではっ」かちっ

憧「え? ブラが……」

憧「い、今何したの?!」

玄「服の上からブラジャーを外したのです!」むふー

憧「なんでそういうとこだけ無駄に器用なの!?」

玄「そしてこうやって服を憧ちゃんのおもちに押し付けると、服の上からでもチ――」

憧「あああああああ」

憧「やーーーーめーーーーーてーーーーー!!!!」

……


灼「はるちゃん、とめなくていいの?」

晴絵「ちょっと今、宥のあったかいパと戦ってて忙しいんだ」

清澄高校麻雀部部室

和「また引き分けですか……」

優希「咲ちゃんこれで17試合連続引き分けだじぇ」

久「17試合連続引き分け!?」

久「ポケモンで引き分けって勝つより難しいわよね……」

まこ「そうじゃのう」

咲「私がポケモンすると、なぜか引き分けになっちゃうんだよ」

和「『なぜか引き分けになっちゃうんだよ』じゃありません!」

和「降参読み降参とかしてるからでしょう!」

和「あれ、地味に腹立つんでやめてください」

咲「ご、ごめんなさい……」

和「……」

和「はあ……」

和「まあいいです」

和「咲さんが舐めプするのは、今に始まったことじゃないので」

咲「舐めプじゃないよぉ……」

和「しっかし、咲さんの催眠術はよくあたりますねえ」

咲「うん、私の状態異常技はなぜか必ず当たっちゃうんだ」

和「なにいってるんですか?」

和「そんなオカルトありえません!」

優希「あ、でも確かに、咲ちゃんの催眠術が外れたとこ見たことないじぇ!」

咲「そういえば、昔お姉ちゃんと戦ってて」

咲「小さくなる三回積んだラッキーに催眠術四回連続で当てたら、しばらく口聞いてくれなくなったよ」

咲「なんでだろ……」

優希「うぇうぇうぇ」

久「必中催眠って卑怯ってレベルじゃないわよ……」

まこ「もう咲が何しても驚かんのう」

和「必中催眠なんてありえませんたまたまです偶然です!」

和「命中60の技は誰が使っても命中60です」

和「必中になるなんてありえません」

和「よく、『わたしのエッジはよく外れるの』とか言う人がいますが、外れた時のことが強く印象に残っているか、運悪く普通の人より少しだけ、外れを引いてしまった、それだけです」

和「技を使う人によって技が当たりやすくなったり外れやすくなったりするなんてことは、絶対にありえません!」

和「咲さんはあれですね、ポケモンを捕まえる時にボタンを連打するとポケモンが捕まえやすくなる、とか言ってしまう人種ですね」

咲「へ? なにそれ」

優希「知らないのか咲ちゃん!? ボールを投げた時にAボタンを連打すると捕獲率があがるっていう有名な噂だじぇい!」

咲「いや、そういうことじゃなくて……」

咲「ポケモンって捕まらないことってあるの?」

和「はい?」

優希「へ?」

久「は?」

まこ「は?」

京太郎「ファッ!?」

和「なにを言っているんですか咲さん?」

咲「いや……ポケモンってボール投げたら必ず捕まるものだと思ってたから……」

優希「ありえないじぇー」

咲「今までモンスターボール投げたら必ず捕まえられたから、ポケモンが捕まらないことがあるなんて知らなかったよ」

和「…………」

優希「…………」

久「今、後輩のおしりを思いっきりひっぱたいて、涙目にしたい気分なんだけど」

久「私って性格悪いかしら?」

まこ「安心せえ、わしも同じ気持ちじゃ」

和「ええっと、つまり」

和「咲さんは伝説のポケモンもそれ以外も、全部一発で、しかもモンスターボールで捕まえたと?」

咲「うん。そっか、マスターボールってなんであるのか前々から疑問だったけど」

咲「ポケモンって捕獲できないことってあったんだね!」

和「ポケモンが必ず捕まえられるとか、そんなオカルトありえませんが、もしそうだとすると」

和「マスターボール使い放題のようなものなので、厳選がより容易になりますね」

和「私が徘徊系の3Vを出すのに、かなり苦労したというのに……」

咲「3Vってなに?」

和「え? まさか咲さん、固体値知らないんですか?」

咲「うううん、それは知ってるよ。私は小さい時からポケモンはガチでやってるし」

咲「そうじゃなくて3Vのポケモンってゲームの中に出てくるの?」

和「それは咲さんが厳選をサボってるからで――」

咲「私ポケモンって4V以上のポケモンしか出現しないと思ってたよ」

咲「3V以下のポケモンって見たこと無いよ。レアなのかな?」

和「…………」

優希「咲ちゃん、それはさすがに、どん引きだじぇ!」

久「私今、嫌がる後輩に過激な性的嫌がらせをして涙目にしたい気分なんだけど」

久「私って性格悪いかしら?」

まこ「奇遇じゃのう、わしも今、おんなじ気分じゃ」

和「……」わなわな

優希「やばいじぇ! のどちゃんがキレかけてるじぇ!」

久「優希、とめる必要はないわよ」

和「咲さん!!!」

咲「は、はい」びくっ

咲「きゅっ、急に大声出して、どうしたのかな和ちゃん?」びくびく

和「咲さんはポケモンバトルすると必ず引き分けになってしまうんですよね?」

咲「う、うん」

和「では、私と勝負して、もし引き分けじゃなかったら、私と結婚してもらいます!」

咲「え?」

和「いいですね?」

咲「あの……?」

和「いいですね?」

咲「いや……その……」

和「い い で す ね ! !」

咲「は、はい」

優希「あー、咲ちゃん、のどちゃんの勢いにビビって思わず返事しちゃったじぇ」

まこ「咲の、押しに弱い性格がでてしまったのう」

久「これは大変なことになってきたわね」くっくっく

まこ「後輩がピンチだとゆうのに、おまえさんは楽しそうじゃなあ……」

……

優希「確かのどちゃんのパーティはこんな感じだったじぇ」

   のどっち
ミルタンク シンボラー
ヌオー   ヤドラン
キュウコン ラティアス

久「あら、意外ね」

久「和はガチパ使ってると思ったわ」

まこ「確かにそんなイメージじゃのう」

優希「のどちゃんはソフト二つ持ってるから、ガチパと趣味パを使い分けてて、フレンドバトルの時は趣味パを使ってるんだじぇ」

久「なるほどね」

久「でも、今回は、果たして趣味パのほうを使ってくるか……」

和「ルールは大会公式ルールをシングル用にアレンジしたもので構いませんよね?」

和「基本ルールはランダムのフラットバトルと同じで」

和「他の細かいルールはこんな感じです」

同じニックネームがついたポケモン、他のポケモンの名前をつけたポケモンの使用は禁止。
2体以上のポケモンに同一の道具をもたせてはならない。
2体以上のねむりや最後の1体のほろびのうたは禁止。ラス一催眠も禁止。
最後のポケモン同士で相打ちになった場合、先にHPが0になって倒れた方が負け。
具体的には以下のとおり。
じばく、だいばくはつ、みちづれ、いのちがけにおいて、すべてのポケモンがひんしになった場合においては、使用した方を負けとする(先に使用したポケモンのHPが0になるため)。
すてみタックルやフレアドライブなどの反動を受けるわざの使用や、いのちのたまによる反動において、すべてのポケモンがひんしになった場合においては、わざを使用した方を勝ちとする(先に相手ポケモンのHPが0になるため)。
あられ、すなあらし、ほろびのうたなどのターン終了後に受けるダメージにおいて、すべてのポケモンがひんしになった場合においては、素早さ順になり先に倒れた方を負け。
さめはだやゴツゴツメットなど、特性や道具の反撃によるダメージにおいて、すべてのポケモンがひんしになった場合においては、反撃した方を勝ちとする(先に反撃されたポケモンのHPが0になるため)。

1対戦の制限時間は60分で、時間を過ぎても決着がつかない場合、以下のように扱われる。
 残りポケモンが多い方を勝ちとする。
 同数の場合は残りポケモンのHP割合の多い方を勝ちとする。
 それでも同数の場合は残りHPの総合計の多い方を勝ちとする。
 それでも同数の場合、引き分け。

わざの選択やポケモンチェンジに1ターンあたり制限時間60秒。

和「こんなルールでいいですよね」

咲「は、はい」

優希「うおー、のどちゃんガチのガチだじぇ」

まこ「あれ……でも確か公式ルールじゃあ、複数催眠はありだったはずじゃ……」

久「あ、ほんとだ。和の提示したルールだと、禁止になってる」

優希「催眠使いの咲ちゃんには少し不利なルールだじぇ!」

久「自分の有利なように、ルールを改竄してくるなんて……」

久「これは和、本気で籍を入れに来てるわね」

まこ「なんじゃそりゃ」

和「では咲さん、そろそろ始めますか」

咲「あ、うん」

……

   サキ
ドレディア チェリム
ミカルゲ  ユキメノコ
ゴルダック クロバット


   のどっち
マルマイン ドータクン
ベロベルト アグノム
スカタンク フォレトス


咲「???」

優希「のどちゃんのパーティ変だじょ?」

優希「ガチパでも、いつもの趣味パでもないじぇ!」

久「これは、なんなのかしら……」

まこ「奇怪じゃのう……」

久(和……あなた一体なにを狙っているの?)



 サキはミカルゲをくりだした

 のどっちはマルマインをくりだした


久「さて、どうでる?」

 マルマインのだいばくはつ

咲「え?」

優希「え?」

久「これは、そう、そういうこと……」

久(つまり重複催眠禁止のルール改竄すら、ファイクだったってこと……)

久(和の狙いは……)

 ミカルゲにはこうかがないようだ

 マルマインはたおれた

和「ふう、交換読みだいばくはつをしたのですが、外れてしまったようです」

久(しらじらしい……)

優希「交換読みでも、普通だいばくはつはしないじぇ」

優希「どういうことなんだ?」

久「和はね、自滅するつもりなのよ」

優希「え?」

久「和が言ったこと覚えてる?」

久「和はね、『私と勝負して、もし引き分けじゃなかったら、私と結婚してもらいます!』って言ったのよね」

まこ「まさか」

久「そう、和は別に勝つ必要はない」

久「引き分けじゃなければいい」

優希「つまりのどちゃんはわざと負けるつもりなのか?」

優希「普段咲ちゃんのプレイングを舐めぷって批判してるのに、それは酷いじぇ」

久「違うわ、優希」

久「今の場合、和にとっての勝利は引き分け以外」

久「和は全力で勝ちに来てるの」

久「結婚という勝利をね」

まこ「試合に負けて、勝負に勝つというやつじゃな」

優希「納得いかないじぇ」

優希「それじゃ、咲ちゃんがあまりに可哀想だじぇ」

 ミカルゲのさいみんじゅつ

 しかしうまくきまらなかった

 のどっちはアグノムをくりだした


久「どうせすぐにだいばくはつでしょうね」

まこ「ここから引き分けに持って行くのは、いくら咲でも不可能じゃ」

久(咲のゴルダックは残念ながら、しめりけじゃないのよね)

久(もうその時点で咲はだいばくはつを止められない)

久(残念だけどこの勝負……)


 サキはミカルゲをもどした

 サキはクロバットをくりだした

 アグノムのだいばくはつ

 きゅうしょにあたった

 クロバットはたおれた

 アグノムはたおれた

優希「これはもうだめだじぇ……」

和「一体倒してしまいましたか」

和(無駄なあがきですよ、咲さん……)

和(たとえ、催眠術でねむらされたとしても、起きるターンに爆発すればいい)

和(今私のポケモンは残り一体、咲さんが二体)

和(残りのポケモンの数すら違います)

和(そして仮にお互いラスト一体になって、だいばくはつでお互いが同時に倒れたとしても、勝敗がつきます)

和(私が降参しない限り、どうやってもこの試合に引き分けはありません)

 のどっちはスカタンクをくりだした

 サキはユキメノコをくりだした


久「咲がなにをしようと、和が大爆発をして終わりね」


咲「凍てつけ」

 ユキメノコのこなゆき

 スカタンクはこおった


和「ええっ?」

優希「おお!」

久(なるほど、動けないターンに限界があるねむりと違って、こおりは理論上、何ターンでも動けない可能性がある)

久(でも正気……?)

久(ずっと連続で氷がとけないなんてこと……)

久(それに氷が解けなくても、このままじゃあ引き分けにはならないわよ)

 スカタンクはこおってしまってうごかない

和「くっ、こおりが解けた瞬間に試合終了です!」

和(なるほど、このまま時間切れに持ち込むつもりですか)

和(でもまだ残り時間は57分あります)

和(つまり最低でも約57ターンある)

和(57連続でこおりが解けないなんてこと……普通はありえません)

和(仮に奇跡が起きてこおりがとけなかったとしても、判定で決着がつきます)

和(やはり、この勝負に引き分けはありません)

……

……


残り時間8分

和(結局あのままこおりは解けず、咲さんは交換を繰り返しています)

和(このまま時間切れでも、引き分けにはならないというのに……)

和(いっそ、今降参をしたほうがいいのでしょうか?)

和(さすがの咲さんも、この降参は読めないはず……)

和(いえ、こおりが解けても、そのまま時間切れでも、引き分けはありません)

和(ここでの、降参は、引き分けの芽を作ってしまう悪手)

和(あと8分の辛抱です)

……


残り3ターン

 サキはユキメノコを戻した

 サキはミカルゲをくりだした

 スカタンクはこおってしまってうごかない

和(相変わらず、無駄なあがきをしますね)

咲「和ちゃん」

和「はい、なんですか、咲さん」

和(今更約束を反故にしようとしても、そんなの許しませんよ)

和(それだけは咲さんのお願いでも聞けません)

咲「ポケモンって楽しいよね!!」

和「え?」

残り2ターン

 スカタンクはこおってしまってうごけない

 ミカルゲのおきみやげ

和「!!?」

 スカタンクのこうげきととくこうが、がくっと下がった

 ミカルゲはたおれた

久「咲、あなた、まだ引き分けを諦めてないのね……」

まこ「これで残りのポケモンの数は同じになったのう」

優希「でもこれだけじゃ……」

 サキはユキメノコをくりだした

残り1ターン

 ユキメノコのいたみわけ

和「まさかっ!」

久「これはっ」

まこ「いたみわけは、お互いのHPを足して、半々で分ける技……」

久「つまり、HPが同じになる!?」

優希「これで、残りのポケモンの数も、残りのHPも同じになったじぇ!」

久「こんな、こんなことが……」

 たいりょくをわけあった

 スカタンクはこおってしまってうごかない

 試合終了

優希「やったじぇ! これで引き分けだじぇ!」

割合って書いてるけど二体の種族値は同じなの?

また猿さんくらってた
>>209
ガチでミスりましたすみません
スカタンクをジバコイルかコータスに脳内変換するか、努力値個体値の関係で、たまたま実値が同じだったってことオナシャス

和「そんな……そんな……そんなことって」

和「そんなオカルトありえません!」

優希「咲ちゃんすごいじぇ! あそこから引き分けにもっていくなんて!」

咲「えへへ……」

まこ「お前さんは神か悪魔かほんま……」

久「ただただ、すごいわね」

久「凄過ぎて、開いた口が塞がらないわ」

和「うううう……」

和「私の、薔薇色の人生が……」

久「でも良かったわね、結婚せずにすんで」

咲「あ、はい」

まこ「和には少し可哀想じゃが、結婚はまだ早いと思うんよ」

咲「はい、私もそう思います」

咲「和ちゃんのことは嫌いではありませんけど、学生の私たちが結婚するのは少し早い気がします」

優希「そうだじぇ!」

優希「のどちゃんは、急ぎ過ぎだじぇ!」

和「…………」

和「……ああ、予約していたホテルが無駄になってしまいました……」

優希「うぇうぇ……」

咲「和ちゃん……」

和「はい……」

咲「ポケモンって楽しいよね!!」

久「……」

優希「……」

まこ「……」

久「やっぱり咲は一度痛い目見た方が良かったんじゃないかしら」

まこ「偶然じゃあのう、わしもそう思ったところじゃ」

……


……

千里山

怜「なんやねんメガシンカって!」

怜「こんなん認めん! 認めへんからな!」

セーラ「えー、対戦中に進化するとか、かっこいいやん!」

セーラ「ほら、このメガバシャーモとかチョーかっこええでー!」

竜華「うちもええと思うなあ、メガシンカ」

怜「そんなぁ、セーラも、それに竜華まで……」

怜「フナQはどう思うん?」

船久保「私は、どちらかと言うと、肯定派ですねえ」

船久保「このトチ狂って、迷走してる感が最高ですわ」

竜華「それって肯定してるん?」

船久保「ええ、ベタ褒めです」

泉「私は、園城寺先輩と同じで、否定派ですね」

泉「まず名前が安直すぎます」

泉「なんですか? メガシンカって?」

泉「せやったら、メガヤンマやメガニウムがメガシンカしたら、メガメガヤンマやメガメガニウムになるですか?」

怜「……」

竜華「……」

セーラ「……」

船久保「……」

泉「あれ? なんですかこの空気?」

セーラ「泉、さすがにそのネタは、ベッタベタすぎやろ……」

怜「私もなんかメガシンカって別にありなんやないかって思えてきたわ」

泉「え、ちょっと、園城寺先輩、裏切りですかそれっ!」

泉「そんな手のひら返しやめてくださいよお!」

泉「否定派が私一人になるやないですか!」

……



竜華「なあ、怜」

怜「ん?」

竜華「最近、ポケモンバトルで、負けた方が勝った方のいうことを一日なんでも聞く、ってのが流行ってるらしいで」

セーラ「面白そうやな」

怜「なんや、なんでもって少し怖いなー」

竜華「うちらもちょっとやってみいひん?」

怜「まあ、竜華とやったらやってもええかな」

竜華「ホンマか!」

怜(ふっ、かかったな)

怜(竜華の竜パなんて、対策すれば余裕や)

怜(竜華には悪いけど、勝負の世界は甘くないんやで)

怜「いいけど、今日はもう遅いからまた明日なー」

竜華「うん、約束やでー」

……


怜(適当にスカーフマンムーとユキノオー入れとけば楽勝やろ)

怜(私レベルのトレーナーになると、一巡先どころか、試合後の展開も読めるねん)

怜(うん、光景が目にうかぶわ)

怜(私が勝った後に、『じゃあ竜華は今日一日私の膝枕係なー』って言って、竜華が『しゃーないな』っていうんや)

怜(それでセーラか泉あたりが、『ってそれっていつもと変わらないやん!』ってつっこんでフナQあたりが呆れて、そしてみんなで笑うんや)

怜(この完璧な読み……まさに神読!!)

怜(やばっ、ちょっと自分の頭脳のあまりのキレキレっぷりに、こわなって来たなあ……)

……

……





翌日

竜華「勝負やでー」

   リューカ
カイリュー スイクン
ハッサム  ローブシン
バンギラス メタグロス


怜「なんやこの廚パァ!!」


カン!

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