【FGO 】ケルヌンノス「召喚に応じ参上した。汝が我の──」ぐだ「カァーット!」 (9)

※極々短編

※ケルヌンノス様のぬいぐるみが目についたので書きましたが、ストーリーなどあってないようなものです

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1677468381

ぐだ「カットカット!」

ぐだ「ダメだよ、ケルヌンちゃ~ん! もっと、自分のキャラクター性考えてくれないと」

ケルヌンノス「……え?」

ぐだ「キャラクター性だよ、キャラクター性!」

ぐだ「ケルヌンみたいなモフモフ系に対して、生真面目堅物キャラなんて求められてないの、わかる?」

ぐだ「ただでさえ、ト◯ロとかモ◯ゾーとか競合相手が多い業界なんだからさあ、もっとオリジナリティを重視していこう!」

ケルヌンノス「……え?」

ぐだ「例えば、そうだなぁ……う~ん」

ぐだ「語尾を『~ノス』にするとか? うん、これ良い!」

ケルヌンノス「ノ、ノス?」

ぐだ「そう、『ノス』。安直だけど、これほど可愛いのもなかなかないと思うね」

ぐだ「ていうか、こんなことで動揺しちゃダメよ? 今時、それくらいしないと生き残れないよ?」

ケルヌンノス「生き残るって……

ケルヌンノス「や、あの、本当に分からんのだが……そういうものなのか?」

ぐだ「違う違う!」

ぐだ「『そーゆーもんノスか?』」

ぐだ「はい、リピート!」

ケルヌンノス「そ、そういうもの……ノス、か」

ぐだ「キレがない!」

ケルヌンノス「そういうものノス……か!」

ぐだ「もっと言葉を崩して!」

ケルヌンノス「そーゆーものノスかッ!」

ぐだ「語尾が強い! 目線意識! 頭に手を当てて!」

ケルヌンノス「そーゆーもんノスかぁ?」

ぐだ「……うん」

ぐだ「まだ若干の照れが入ってるけど──うん、良いね!」グッ!

ケルヌンノス(これが試練か……人の子よ)トオイメ

ぐだ「よし! それじゃあ、テイク2、いってみよー」

カチン!

ケルヌンノス(仕方ない……こうなれば、張り切って)キリッ

ケルヌンノス「召喚に応じ──」

ぐだ「カットカァット!」

カチンカチンッ!

ケルヌンノス「むぅ……何だというのだ、一体」

ぐだ「何がダメだったかわかる?」

ケルヌンノス「」フルフル

ぐだ「ハァ……あのね」

ぐだ「……いや、もう正直なところを言っちゃおう」

ケルヌンノス「……?」

ぐだ「いい? ケルヌン」

ぐだ「私ら消費者、もといマスターが見たいのは、癒し可愛い系の貴方の姿なわけだ」

ぐだ(あと、あざとさも有れば、なおよしだけど)

ぐだ「おわかり?」

ケルヌンノス「……ふむ」

ケルヌンノス「癒し可愛い、系……」

ぐだ「そう、癒し可愛い系

ケルヌンノス「可愛い……か」

ケルヌンノス「……」

ケルヌンノス「何故……?」

ぐだ「何故って……え?」

ケルヌンノス「……?」

ぐだ(何……え、どういうこと? 何でわからないの?)

ぐだ(いや、もしかして)チラッ

ケルヌンノス「?」

ぐだ「うん……なるほど」

ケルヌンノス「??」

ぐだ「ねえ、ケルヌン?」

ケルヌンノス「何だ?」

ぐだ「もしかしてだけどさ、ケルヌンって──」

ぐだ「自分が、ハチャメチャに可愛いってこと自覚してない感じ?」

ケルヌンノス「….…」

ケルヌンノス「…………」

ケルヌンノス「………………」カァ…!

ぐだ「あ、顔赤くなった」

ケルヌンノス「なっ、何を」バッ!

ぐだ「顔おっきくて隠しきれてないよ、ケルヌン」ニヤニヤ

ケルヌンノス「ぬ……うぅう」

ぐだ「それにね? これは純然たる事実だよ」

ぐだ「事実なんだよ、ケルヌン」

ケルヌンノス「……くっ!」

ぐだ「まったくもう!」

ぐだ「」ガシッ!

ケルヌンノス「」ビクッ

ぐだ「いい? ケルヌン」

ぐだ「貴方は可愛い、可愛いんだよ……!」

ケルヌンノス「……か、可愛い?」

ぐだ「そう! FGOプレイヤーの9割9部9厘がそう思ってる!」(注:私調べ)

ぐだ「認めるべきだよ、だって、これは事実なんだもん」

ぐだ「ケルヌンは可愛い。ケルヌンは可愛い」

ケルヌンノス「可愛い……我は可愛い」

ケルヌンノス(何をバカな……我は男神だ。可愛いなんて……いや、しかし)

ケルヌンノス「……」

ケルヌンノス「……」ポッ

ぐだ「照れてら」

ケルヌンノス「て、照れてなど……!」

ケルヌンノス「いな、い……」

ケルヌンノス「……」カァ…!

ぐだ「……」

ケルヌンノス「……むぅ」モジモジ

ケルヌンノス「」チラッ

ぐだ「……?」

ケルヌンノス「あのな……」

ぐだ「……何?」

ケルヌンノス「褒めても、何も出んからな……?」

ぐだ「……………へ?」

ぐだ「──ッ!!」

ズキューン!

ぐだ「……あ」クラ…

ケルヌンノス「!?」

ケルヌンノス「ど、どうした!?」

ぐだ「そ、それは……それは致命傷だよ、ケルヌン」

ぐだ「だって、堅物モフモフ系が照れてモジモジしてるなんて……これもこれで…アリ、だった」

ぐだ「ぐはっ!!」ドサッ







オベロン「……くだらな」


~fin~

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