龍が如くOF THE END×THE HOUSE OF THE DEAD のクロスSSになります。
正直、龍OTEが出た時点で「同社のアレと名前似過ぎだろ…w」とは思ってた
THE HOUSE OF THE DEADがマイナーなんで一応説明…
『ゲーセンにあるゾンビを撃つガンシュー』といえば十中八九これ
新しいタイトルでは…ゲーセンでほら、マシンガンと手榴弾で戦うガンシューやったことない?アレです
………………
日本の神室町でゾンビ大量発生の報せを受け、AMSメンバーが派遣される。
キュリアン邸事件及びゴールドマン事件解決の立役者となった
トーマス・ローガン、G、ジェームズ・テイラー、ゲイリー・スチュワート達は、一路神室町へ…。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1362066578
ローガン「バカな。キュリアンもゴールドマンも死んだはずじゃ…」
ジェームズ「いや、ゴールドマンは言っていた。第二第三の自分が現れると」
ゲイリー「まさか…これがそうだと言うんでしょうか」
G「ともかく日本へ急ぐぞ。日本軍…自衛隊と言ったか、その連中が何とか凌いではいるようだが、被害は広がる一方らしい」
日本 神室町
G「…ここだな」
ジェームズ「なんだこれは…?巨大な壁が…」
自衛官「あー、ちょっとちょっと!危ないから近づかないで!」
ローガン「我々はこういう者だ。予め連絡が入ってると思うが」
自衛官「……これは……おっと、申し訳ない。どうぞお通りください…と言いたいところなんですが」
自衛官「ゾンビの漏出を確実に防ぐため、中に入る手段が無いものでして…」
浅木「いえ、あります。ついてきて下さい」
自衛官「浅木!何を言ってる、そんなものは…」
浅木「町を壁で隔離する私達自衛隊を快く思わない方々が、抜け道を知ってます。案内します」
自衛官「おい浅木!……まったく、あいつは何を考えてるんだ…」
赤石「浅木さん!…おや、その方々は?」
浅木「こちら、今回のゾンビ発生を受けて派遣されてきたエージェントの方々です」
浅木「皆さん紹介します、こちら『神室の盾』の赤石さんです」
G「ミスターアカイシ、お初にお目にかかる。我々はAMSというアメリカの諜報機関に所属する者だが…」
赤石「AMS…って、ああ!かつてロイ・キュリアンの怪しげな実験やイギリスでのイレギュラーを解決したという…」
ゲイリー「知っていておられるとは光栄です。我々は“奴ら”を相手にすることに関してのプロです、ぜひ壁の中に入れていただきたい」
赤石「そうですか、あなた方が…」
赤石「…分かりました。我々が壁に細工した開閉扉を通じて中へご案内します」
赤石「中には大勢の取り残された町の人々がいます、どうか助けてあげてください…」
ゲイリー「ええ、人命救助を第一に行動します」
ジェームズ「さて…久々の任務だ。気は抜けんな」
ローガン「ああ、みんなやられんようにな」
神室町 隔離エリア
G「…ここか。さっそくウヨウヨいるみたいだな」
ローガン「聞いた話じゃこのゾンビも元は町の人々らしいが…ああなった以上は撃たざるを得ないだろうな…」
bang!
ジェームズ「手は抜けん。さっさと進もう」
ローガン「よし。まずは…街中を探索して、取り残された人達を救うんだ」
ゲイリー「分かりました」
G「四人固まって動くのは効率が悪い、二手に分かれよう」
ジェームズ「…ということは、俺はまたゲイリーとか?」
ゲイリー「ま、またってなんですか。今度は足は引っ張りませんよ」
ローガン「それぞれキュリアン邸事件・ゴールドマン事件の相棒と組むか。面白いな」
G「ああそうだ。行くぞ、ローガン」
ローガン「はいはい」
ジェームズ「…だそうだ。ついて来い、ゲイリー」
ゲイリー「あ、ちょっと!置いてかないでくださいって!」
不定期(2〜3日間隔くらい?)でゆっくり書いていきます
題材がマイナーすぎるんでアレかとは思いますが…知ってる方いたら暇つぶしにどうぞ
神室町 ミレニアムタワー前
ローガン「あれは…民間人か?」
G「だが、その割にはなかなか奴ら相手に善戦しているようだな」
ローガン「しかし押されてるのは確かだ。助けてやらねば」
bang! bang!
ローガン「そこのお前さん、大丈夫か」
秋山「…アンタ達は?」
G「我々はAMSだ。アメリカより今回の騒動を鎮めるべく派遣された」
秋山「AMS…って、アメリカの諜報機関の?なんでそんな人達がまた」
ローガン「キミは聞き覚えがないか?キュリアン邸事件、ゴールドマン事件…」
秋山「…あー、あれか。聞いたことはあるよ。イギリスでも似たような事件が起きてたとかっていうアレでしょ?」
G「それはジェームズ達の方だが…まあいい、とにかくキミを保護する。このまま隔離エリアの外に出るぞ」
秋山「ちょ、ちょっと。勝手に決められても困るっての。俺は取り残された町の人を助けに来てんだからさ」
G「キミがか?それにしては今、かなり苦戦していたようだが」
秋山「違うんだって。ここんとこは同じようなゾンビばっかりのはずだったんだけど、急に見たこともないような種類のヤツが現れ出したんだ」
秋山「従来通りなら苦戦はしなかったんだけど…」
ローガン「見たことないような、っていうのはどういう?」
秋山「何つーか…ゾンビは元々この町の人間のはずなのに、明らかに浮いた外見なんだ」
秋山「溺死体みたいなドロドロの肌したゾンビとか、斧を持って投げつけてくるゾンビとか、干からびたミイラみたいなゾンビとか…」
G「それは…もしや…」
ローガン「まずいな。俺達の扱った案件でもそういったゾンビが出てきた」
G「…ますますキュリアンの影が濃くなってきたな。慎重に進まねば」
秋山「ところでアンタら、名前聞いてなかったけど…」
ローガン「おお、これはすまんね。私はトーマス・ローガンだ、こっちは相棒の…」
G「Gだ」
秋山「G? …何、コードネーム?」
G「そんなところだな」
秋山「へえ…“G”ねえ。日本じゃそのアルファベット単体だと、ある害虫を思い浮かべちゃうからちょっとね…」
秋山「…とりあえず、俺の名前は秋山駿だ。よろしく頼む」
G「よし、ミスターアキヤマだな。…それでは、キミも我々と一緒に来るか?銃も持っているようだし少しは戦力になってもらえそうだ」
秋山「はいはい、了解っす」
ローガン「先に進もうか。まだ民間人はいるはずだ」
神室町 チャンピオン街近辺
ゲイリー「あれは…」
ジェームズ「…おいおい、あいつ人間か?腕がガトリングガンになってるが」
ゲイリー「凄まじいですね…一人で軽々軍勢を蹴散らしてる」
ジェームズ「助ける必要も無さそうだな。他に助けがいりそうな人間を探すぞ」
ゲイリー「ちょっと、せっかく生きてる人見つけたんだから話くらいするべきでしょう!」
ジェームズ「…チッ、相変わらず面倒臭い性格してるな」
龍司「…あらかた片付いたようやな。先進もか」
ゲイリー「ちょっと、そこのあなた」
龍司「あん?なんやアンタら」
ゲイリー「我々は今回の件を受けてアメリカより派遣された、AMSという組織の者なのですが」
龍司「AMS…知らんな。派遣ってのは、このゾンビ共を掃除にでも来たっちゅうんか?」
ジェームズ「ああ。…しかしまさか、お前さんのような奴がいるとは。助ける必要も無さそうじゃないか」
龍司「所詮はザコの群れや。ビビリさえしなきゃ何てことあらへん」
龍司「…せやけど、ついさっきはなかなか骨のあるバケモンがおったな」
ゲイリー「骨のあるバケモン…?」
龍司「どデカい蛇が五匹も束になっとった。口ン中にこのガトリングをブチ込んだらすぐ黙りよったけどな」
ゲイリー「…!!」
ゲイリー「それは…もしや、“TOWER”では…」
龍司「タワー?いや、塔やあらへんよ。蛇やって」
ジェームズ「…お前さんが戦ったというその蛇の怪物、もしかしたら俺達が過去に戦ったものと同じかもしれん」
龍司「何やて?アンタらも…?」
guoooooooooooooooooooooo…
ジェームズ「この声は…」
龍司「…!」
ゲイリー「うっ…あれは…」
ジェームズ「…“TOWER”の次は“HIEROPHANT”か。これはもう確定だな」
ゲイリー「…奴がこちらに気づきました!」
龍司「ヤリ構えてこっち飛んでくんで…!」
ジェームズ「落ち着けゲイリー、奴の対処法を忘れたか?」
ジェームズ「飛び込まれても…」
bang! bang!
ジェームズ「…胸の開閉する心臓に打ち込めば、奴はのけ反る!」
HIEROPHANT「gyaaaaaaaaaaaa!!」
ジェームズ「これの繰り返しだ。思い出したか?」
ゲイリー「え、ええ…相変わらず冷静ですね」
龍司「胸の開く部分が弱点やな」
ジェームズ「死魚飛ばしとダイブ攻撃さえ捌ければ強い相手ではない。一気に決めるぞ」
神室町 ミレニアムタワー前
G「おい、ローガン…あれは…」
ローガン「バカな…どうして奴が…」
秋山「え、ちょ…何あれ、なんかコウモリがすげえいっぱい飛んでくるんですけど」
ローガン「…“hangedman”…」
G「前はソフィーをみすみす渡してしまったが…今回はそうはいかんぞ」
ローガン「…ちょうどいいな、アキヤマ君。キミの二挺拳銃であのコウモリの群れをまとめて叩き落としてやれ」
秋山「え、マジっすか…なんか人型のデカいのも来たし、なんかヤバい気がするんだよなぁ」
秋山「…まあいっか。とりあえず言われた通りコウモリ撃ち落としますよっと!」
bang! bang! bang! bang! bang!
G「…グッジョブだ、ミスターアキヤマ」
hangedman「…AMS諸君、久しぶりだね…」
秋山「え…アイツ、喋れるのかよ!?見た目明らかに実験体っぽいのに…!」
hangedman「どうやら知らない顔が一人いるが…そんなことはどうでもいい」
hangedman「かつてキュリアン様と共に受けた屈辱、この場で晴らさせてもらおうか…!」
G「まずは…デビロンの群れか、変わらんな」
ローガン「アキヤマ君がほとんど撃ち落としてくれたからな。大した数はいない」
秋山「何落ち着いてんの、アイツ突っ込んできてるって!」
G「落ち着け。冷静に弱点の胴体を狙うんだ」
bang! bang! bang!
hangedman「……グ……ギギギ……!」
ローガン「あの時は屋根の上でしんどかったけどな…今回は地上だ、苦戦する道理もない!」
G「デビロンがいなくなれば突っ込んでくるしか能の無い貴様など、我々の敵ではないさ」
bang! bang! bang!
hangedman「グ……ウァァァァァ……」
秋山「ちょ…すっげ、一丁で撃ち落としたよこの人達」
ローガン「じゃあな。またあの世でおねんねしてな」
hangedman「……図に乗るな、AMS……」
hangedman「今回はキュリアン様でもゴールドマンでもない……」
hangedman「……我らの新たなる支配者“DD”様と“テツオ・ニカイドウ”が……“タナトス”をもって貴様達を葬るだろう……」
hangedman「……“甘美な死”が……間もなく貴様らにも……」
G「忠告は受け取っておこう。では」
bang!
hangedman「……」
秋山「…死んだ?」
G「死んだな」
ローガン「さて、一般人の救助に戻ろうか」
秋山(………)
秋山(…テツオ・ニカイドウ…)
秋山(例の、二階堂哲雄のことだよな…)
秋山(…どういうことなんだ…?)
神室町 チャンピオン街近辺
龍司「どらぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ズバババババババババババ
ジェームズ「…よし、もういいだろう」
hierophant「gyaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa…!!」
龍司「倒れよったな。手ごたえの無いこっちゃ」
ゲイリー「先へ進みましょうか。どうやら建物に閉じこもって応援を待つ店がたくさんあるようです」
ジェームズ「よし…急ぐぞ」
神室町ヒルズ内
真島「…ここら辺も、随分片づけたと思たんやがな」
真島「いくらでも湧いてきよるわ。まったく厄介なやっちゃ」
真島「ん?あれは…?」
真島「…ほお。なかなかオモロそうなのがおるやんけ」
ズィール「これはこれは。こんな場所に人間が一人とは…」
真島「しかも喋れるんかいな…こらますます楽しめそうや…!」
真島「おう、そこのデカブツとチビ助。お前らもゾンビ共の仲間なんか?」
ズィール「いかにも。我らはゴールドマン様の手より生み出され、DD様による改良で生まれ変わった“JUDGEMENT”…ズィールとクァールだ」
ズィール「まだ生きているのにもかかわらず、一人でこんな場所を訪れるとは…余程死にたいと見える」
真島「せや。わしゃ今ゾンビ狩りの最中やからな」
真島「…もちろん、お前らも例外やないで?」チャッ
ズィール「いいだろう…行け、クァール!」
真島「おっしゃあ…!イイ音聞かせろやぁぁぁぁ!!」
神室町 ミレニアムタワー最上階
二階堂「……桐生、一馬さんでんな?」
二階堂「おたくの遥ちゃんをお預かりしとるモンですわ」
二階堂「…………」
二階堂「聞こえとりますかね?」
二階堂「今、代わりますわ」
遥「おじさん……助けて……」
遥「町が……神室町が……」
遥「……壊れちゃうよぉぉぉぉぉぉっ!!」
後日 神室町
自衛官「おいそこの!!止まれ!!」
隊長「よすんだ、やめとけ」
自衛官「はぁ?何なんです」
隊長「あいつが…堂島の龍だからだ。神室町の伝説の極道…」
桐生「………」
自衛官「…お、おい!止まれと言っているのが聞こえないのか!!」
桐生「…今の俺に、触るな」ガッ
自衛官「ぐあっ…い、痛た…!」
桐生「………」
自衛官「お、おい…あいつ隔離エリアに…!」
隊長「触らぬ神に祟りなしだ。俺達は関与しないのが最善の策なんだよ」
自衛官「そんな、無責任な…!」
隔離エリア内
桐生「……」
桐生「…何だ、このバケモノ蜘蛛は…」
HERMIT「………」
ババババババババ
浅木「こっちよ、早く!」
桐生「お前は…?」
浅木「説明してる暇は無いわ!早く!」
HERMIT「…………」
浅木「蜘蛛が追いかけてくるわよ!早くして!」
桐生「あ、ああ…!」
桐生「…くそ、しつこい化け物だ…!」
HERMIT「………」
浅木「仕方ない…応戦しましょう、銃を貸すわ!」
桐生「…分かった」
浅木「弱点は…口の中かしら、狙って!」
ババババババババババババ
HERMIT「……グ……」
bang! bang!
桐生「利いたか…?」
HERMIT「……グオオオオオオオオオオ……」
ドサッ
浅木「…どうにか、黙らせられたわね」
浅木「まずは安全な場所へ急ぎましょう。体制を立て直さないと」
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