にこ「あなたの目には」絵里「私たちの姿が」ラブライブ SS (79)

バキィッ・・・!!

絵里「いっ・・・!たいわねぇ!!」

ドガァッ!!

にこ「ぐっ・・・!!そんなもんなの?!ほらかかってきなさいよォ!!」

ガシャーンバリーン

希「おーおー、今日も今日とてやってるねぇ」

希「・・・でも何で喫茶店で暴れてるん?」

絵里「希には関係無いわ、これはにこと私の問題だからァ!!」ブンッ!

にこ「あっぶっ!!ほらスキありィ!!」ガツン!!

絵里「いったぁ~~ッ!!もう詫び入れたって許さないわよッ!?」

ドカッバキッ

店長「ちょ、ちょっとそこの!紫髪のアンタ!!」

希「ん?ウチ?」

店長「そうそう!!見た感じ、アンタあいつらの友達なんだろ?頼むから止めてくれないか!?」

希「まあ確かに、これ以上はお店の迷惑やんね」

カツカツ

希「ね、お店の迷惑になるよ、オモテでやればええやん?」

絵里「うっさぁい!!」ドカァン!!

にこ「アンタは黙ってろってのぉ!!」ガッシャーン!!

希「で、でもわざわざここでやる意味も無いやn」

絵里「知るか!!この焼肉好き!!」

にこ「体重『ピー』キロ!!」


プッツ-ン・・・


希「そっちがその気ならやったろうやないけェ!!オラァ!!」バキィッ!!

店長「何でそうなるんだよォ!?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1666336443

カランカラン・・・

店長「い、いらっしゃいませ!!大変申し訳ありませんが今はあっぶなぁっ!?」ガッシャーン

店長「この通りなので早目にお逃げになった方がよろしいかと思いまウオォッ!?」バリーン

?「・・・面白い子達がいるじゃない」

?「会長、危険ですよ」

?「・・・」

?「分かってる、店長さん?」

店長「は、はいぃ!?」

?「あの子達は私が引き受けるわ、英玲奈」

英玲奈「はぁ・・・」スッ

?「これ、店の修繕費に充てて頂戴」

店長「こ、こんなに・・・!?」

?「その代わり、少し五月蝿くなるけど、許してね?」

?「やって」

?「はい、道具貸してくれ」

?「どうぞ」

スチャッ

店長「えっちょっ」


パァン・・・!!


絵里「っ!?」ビクッ

にこ「何っ!?」

希「はぁ、はぁ・・・何なん!?」

?「落ち着いた?」

にこ「誰よあんた、ヤーさん?」

英玲奈「・・・おい、誰に口聞いてると思ってるんだ」ズイッ

にこ「関係無いわよ、やるっての?」ズイッ

?「あっはっは!その子、昔の英玲奈にそっくりじゃない!」

絵里「誰よあんた、勝手に入ってきて・・・」

希「・・・ツバサさん、お疲れ様です」

?「ええお久しぶり、そういえば希も結構イケイケだったわね?」

絵里「は?知り合いなの?」

希「ここら音ノ木坂を締める、秋葉組の組長さんや」

にこ「・・・へえ、まあ名前位は知ってるわ」

英玲奈「おい、お前も喧嘩売ってるのか?いい加減子供の相手には飽きてるんだこっちは」

絵里「は?知らないわよそっちが勝手に介入してきたんでしょ?気に食わないならかかってきなさいよ」

英玲奈「・・・カシラ、こいつら殴って良いですか?」

店長「や、やるのはいいけどこれ以上は辞めて・・・」

ツバサ「ごめんなさいね、すぐに行くわ」

にこ「勝手に決めんなぁッ!!」ブンッ!

ガシッ

にこ「っ!?」

花陽「・・・」グググッ

英玲奈「・・・貴様ら、いい加減にしておけよ」

にこ「・・・っ!!」プルプル

英玲奈「花陽、連れてけ」

花陽「はい」

ツバサ「ふふ、車に乗せてちょうだい」

英玲奈「はい、ほら行くぞ、お前らもだ」

にこ「い゛っ・・・!!離しなさいよっ!!」

絵里「・・・チッ、興醒めだわ・・・」

希「ええから、行こ」

バタンッ

ブーン・・・

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー秋葉総業ー


ツバサ「・・・まあそんな固くならないで?英玲奈、お茶ある?」

英玲奈「はい、おい小泉!」

花陽「は、はいっ!!」トテトテ

絵里「・・・こんな所に連れてきて、何が目的なのかしら」

にこ「うざったいガキ共を海にでも沈めるんじゃない?」

絵里「それもいいけど、その前にまず貴女を山に埋めてあげるわよ」

にこ「あ?」ガタッ

絵里「何?」ガタッ

希「二人共っ、ツバサさんの前なんよっ!」

にこ「アンタは何なのよ、何でここまでコイツに肩入れすんのよ」

希「神田明神さんの後援して貰ってるからや、そこでの付き合いってだけ」

ツバサ「希、今年も巫女さんで行くんでしょ?期待してるわよ」

希「・・・もう写真は嫌ですよ・・・///」

絵里「・・・希のあんな顔、初めて見たわ」

にこ「・・・けっ」

ツバサ「・・・さて、あなた達?」

にこ「あによ」

ツバサ「秋葉組に入らない?」

にこえり「「ハァ!?」」

ガチャッ

花陽「お茶、お待たせしました・・・」

英玲奈「花陽、お前はいつもタイミングが悪いな」

花陽「す、すいません・・・」

英玲奈「・・・いや、怒っちゃいないんだ」

にこ「誰かの下につくとかほんっとヤなんだけど」

絵里「とっても不本意だけど、にこに同意だわ、私は誰の下にもつかない」

ツバサ「別に下について欲しいわけじゃないわよ、ただウチの代紋を持っておけば、いつでも喧嘩させてあげるってこと」

希「どういう意味ですか?」

ツバサ「だって、あなた達最近アキバでよく暴れてるでしょ?」

ツバサ「話だけは聞いてたけど、私の街でそんな自由に暴れられてもね・・・」

ツバサ「あまり目に余る様なら、まあ、消そうかなって考えてて、ね?」

希「・・・っ」

絵里「フン、流石ヤクザ者ね、そう簡単に消せるもんなら」

にこ「やってみなさいよ、えぇ?」

英玲奈「ほうそうか、おい、道具を貸せ」

花陽「は、はいっ!」スッ

英玲奈「・・・」スチャッ

にこ「・・・何かってぇとすぐハジキに頼って・・・スジもんってそれしか能無いの?」

絵里「やる?1発2発位なら撃たれても止まらない自信あるわよ」

英玲奈「・・・っ!!」プルプル

希「逆撫ではするなや・・・」

ツバサ「英玲奈、花陽、下ろして」

花陽「はい・・・」スッ

英玲奈「・・・なあ、少しは謝ったらどうだ?金髪野郎が」スチャッ

絵里「はあ?非なんか無いんだから謝らないわよ、それとも何?おもちゃなのそれ」

希「絵里ちっ!!」

英玲奈「・・・どこまでも舐め腐ってなぁ!!ここで貴様の人生、終わらせてやっても良いんだぞコラァ!!」

絵里「やれるもんならやってみなさいよっ!!ホラァ!!撃ってみなさいよぉ!!」

ツバサ「英玲奈っ!」

英玲奈「クソガキがァ!!やってやるさこの野郎がァ!!」

絵里「口だけなのかしらァ!?ほら撃ちなさいよ!!」

ツバサ「・・・っ英玲奈ァ!!」ガッシャーン!!

英玲奈「!!」ハッ

絵里「・・・っ!」

ツバサ「・・・アンタ誰の物に手ぇ出してんの?ねぇ?」スッ

英玲奈「すいません、つい腹が立って」

ツバサ「アンタの物じゃないのよ!!勝手な事すんじゃ無いっ!!」バキィッ!

英玲奈「ぐっ・・・!!す、すいません・・・」

ツバサ「ったく・・・」

にこ「・・・ただのチビかと思ったけど、やっぱ貫禄位はあるもんね」

英玲奈「お前っ・・・!!!」グッ

ツバサ「・・・おい」

希「・・・(あの子、急に雰囲気が変わったな)」

英玲奈「・・・すいません」

絵里「・・・」スッ

にこ「・・・で?結局どうして欲しいのよ、アンタ達は」

ツバサ「話が逸れたわね、ま、要はうちも協力するから・・・」

ツバサ「あなた達で、ゆくゆくは組を持たないかって事よ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー秋葉原ー


にこ「・・・何が組よ、結局手下って事じゃない・・・!」

花陽「で、でも綺羅会長の盃を特別に2人は受けてるし、手下とは違う気がするなぁ」

にこ「そんな事はどうでもいいのよ!要はあたし達も結局こうやって仕事させられてるって事言ってんのよ!」

花陽「仕方無いよ・・・」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ツバサ「ウチの仕事、いくつか引き受けてよ」

にこ「はあ?何眠たい事抜かしてんの?」

ツバサ「嫌なら良いのよ?その代わり」

ツバサ「今度こそ、あなた達を[ピーーー]けど」ニコッ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

にこ「あそこで綺羅に捨て身で突っ込めば良かったわ、上手く希に丸め込まれたせいで、こんな事に・・・!!」コツコツ

花陽「まあまあ、希ちゃんも凄い頑張ってるから・・・」コツコツ

にこ「いつか絶対殺してやるわ、あのボケ会長が」

ピタッ

にこ「・・・花陽?」

スチャッ

にこ「あによ、何の真似?」

花陽「それは許さない」

にこ「・・・」

花陽「ツバサさんだけは、殺させない」

にこ「・・・アンタ、あいつの何なの?」

花陽「・・・さ、行こ?今はお仕事、だよ」スッ・・・

にこ「・・・アンタの事だきゃ、分かんないわ・・・」

絵里「なんっで・・・っ!!」

英玲奈「・・・」カチッ シュボッ・・・

絵里「よりによってアンタと一緒に仕事しなきゃなんない訳・・・!?」

英玲奈「煙草だ、吸うか?ピースだが」

絵里「もらうけども!」スッ

英玲奈「カシラ直々の御命令だ、じゃなかったらお前なんぞ殺してる」フゥー

絵里「いつでもどうぞ、絶対アンタも道連れにしてやるわ」フゥー

英玲奈「何とも減らない口だな・・・ここだ」


ー津島雑貨店ー


絵里「・・・何ここ」

英玲奈「ここの店主が、ウチのシマでは御法度の葉っぱを流してるそうでな」

英玲奈「話の途中、少しでも逃げようとしたり、変な素振りを見せたら、やっていい」

絵里「・・・殺すの?」

英玲奈「殺しなんていい、生かしておけ。小賢しい奴だが後々使えるやつだからな」

英玲奈「・・・さあ、お前の出番だよ」


ガラッ

善子「クックックッ・・・選ばれし勇者達よ、よくぞ天界の狭間、ヨハネ宝具店に参った!!」

絵里「もうやっていい?」

英玲奈「待て」

英玲奈「・・・やあヨハネ、久しぶりだな?」

善子「リトルデーモン、エレーナ・・・悠久の時を生きる死神のご登場とは、これは祝福されるべき事よ・・・」

絵里「・・・」イライラ

英玲奈「実はな、お前がウチのシマで「植物」を流してるだなんて噂を聞いてだな」

善子「・・・」ギクッ

英玲奈「いやまさかな?西木野製薬でも無いお前に限ってそんなことはしないと思うが・・・一応聞きに来たんだ」

英玲奈「なんたって、お前は前にウチの傘下の金融会社から借りた金、全額ウチが立て替えてやったんだからなぁ?」

善子「・・・」ダラダラ

英玲奈「まさか今更その恩義を忘れるヨハネ様じゃないだろ?」

善子「・・・す、全ての真実をこの水晶にて映し出しましょう・・・」

善子「この世の罪、それは全て原罪に起因する物なのです、ブラントなどと言う穢れた物を売り捌く、悪しき者達に私は!!」

絵里「・・・」イライラ

善子「怒りに満ちた懲罰を以て彼等に復讐をなすであろう!!何故なら私は堕天使、全ての堕天の同志達を守る者なり!」

英玲奈「・・・はぁ、絵里」

絵里「・・・」スッ

善子「主なる我が堕天の王はこう言われる、リトルデーモンを罰しようとする悪しき者に・・・えちょっ、水晶持つなっ!!」

絵里「・・・っ!!」ブンッ!

ドゴッ!!

善子「ぱるぷっ!!?」

ガッシャーン!!

英玲奈「おーおー、やるな」

善子「がっ・・・!?ぐっ・・・!?」プルプル

グイッ

絵里「終わってないのよ、立って」

英玲奈「おい、卸元は何処だ?」

善子「しっ、知らぬっ・・・!!」

英玲奈「絵里」

バキィッ!!

善子「ふぃくしょんっ!!」

英玲奈「折角の美しい顔がボロボロになる前に、洗いざらい歌ったらどうだ?」

善子「こ・・・こう・・・」

英玲奈「聞こえないんだよ!!もっと大声で喋れコラァ!」グイッ!

善子「高坂・・・高坂組、高坂穂乃果・・・っ!!」

パッ

善子「ゲホッ、ゲホゲホッ!」

英玲奈「・・・クソっ、あいつら引退した癖に・・・!!」

絵里「どうするの?」

英玲奈「・・・今日の所はもう良いだろう・・・行くぞ」スタスタ

絵里「はいはい」

善子「・・・アンタ、秋葉組の新入り?げほ・・・!」

絵里「・・・忠誠なんか誓って無いけどね」

善子「でも盃は交わしたんでしょ?なら体のいい駒ってとこね・・・」

絵里「・・・あ?」

善子「覚えときなさい、いつか入った事を後悔する日が来るわ・・・」

絵里「・・・ひとつ教えてあげるわ」

善子「え?」

ブンッ!

ドゴォッ!!

善子「たらんてぃんっ!!?」

ガッシャーン

絵里「私はもう既に入った事を後悔してんのよッ!!」

善子「や、八つ当たり・・・」プルプル

ーにこぱなコンビー

ドカッ バキッ・・・

「ぐっ・・・やってねぇっつってんだろ・・・」

花陽「聞こえないです。というか今更やったかやってないかは興味無いです」

ゴンッ

「ゲハァッ!!」

花陽「矢澤さん、さっきこの人何て言ってましたっけ」

にこ「・・・組の金を取ったのは俺じゃない、泥棒猫は「高坂組」だ・・・かしら」

花陽「そうだったそうだった、ありがとうございます。という事ですので死んでもらいます」ブンッ

「待て待て待ってくれ!!何で殺されなきゃいけねぇんだ!?」

ピタッ

花陽「・・・なんで?」

にこ「・・・(訳わかんない子かと思ってたけど)」

花陽「泥棒があなたかなのか高坂組だとかどうでもいいんです。あなたが番をしている時に奴らは入ってきたんですよね?」

「そうだよ・・・」

花陽「たまたま綺羅会長がいない時で良かったですが、もしいらしてたら?お怪我されたかもしれませんし、最悪殺られていたかもしれないじゃないですか」

「・・・」

にこ「(ただ会長に拾われた、その辺のガキ程度と思ってた・・・全っ然違うわ)」

花陽「あなたのせいでツバサさんに危害が加えられていたかもしれません、それでも」

ブンッ

ゴキッ

「えあ」

花陽「・・・「俺は何もやっていない」って、言うんですか?」ブンッ

べキッ

「」

にこ「(こいつ、マジでヤバい奴だ)」ゾクッ

花陽「そりゃ確かに「何もやってない」ですけど・・・あのー、聞いてますか?」ブンッ

メキャッ

「」

にこ「・・・花陽、ねえ」

花陽「・・・」ブンッ

ゴキャッ

「」

にこ「花陽ッ!!」ガシッ

花陽「・・・えっ、あっ、矢澤さん!?ど、どうしたんですか!?」

にこ「・・・そいつ、もう死んでる、ます」

花陽「ほえ?・・・あっホントだ」

花陽「ごめんなさい、すぐ応答出来なくて・・・」ペコッ

にこ「(そこじゃないと思うけど)いや、別に・・・」

花陽「でもこれで分かりましたね!組の金を盗んだのは「高坂組」だって」

にこ「そう、ね・・・」

花陽「まさか高坂組だとは・・・引退した筈なのに・・・」

にこ「・・・誰なの?その、高坂っていうのは」

花陽「うーん、話すと長くなりますし、休憩も兼ねてご飯に行きましょう!」

にこ「・・・分かっ、りました(コレ見た後にご飯て)」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ー喫茶店ー

絵里「秋葉組と抗争したから?」

英玲奈「やつら、外から来た外様の癖に私達のシマにズカズカ入っては仕事してってな・・・」

英玲奈「目に余るから、ウチの会長直々の御命令で抗争を仕掛けた。徹底的にな」

絵里「随分勝手ね、あんた達もしっかりスジモンの癖に」ズズー

英玲奈「勘違いしないで欲しいんだが、我々は無闇矢鱈と他勢力を排除したりしない」

英玲奈「戦前から続く秋葉組は綺羅現会長の高祖父から受け継がれている。先代会長連は外来勢力を監視こそすれ、受け入れていた」

絵里「じゃあ・・・」

英玲奈「我々は昔気質、とでも言えばいいのだろうか。自警団的意味合いの下活動している」

英玲奈「考えてもみろ、お前の地元に余所から来た阿呆が薬をばらまいたり、パチ屋等でアコギなギャンブル場を開いたりされたら」

絵里「・・・」

英玲奈「いくら寛容で通っている我々でも、容赦はしない。私達には秋葉原を守り受け継ぐ使命があるからな」

絵里「じゃあ、あんたはそんな素晴らしい企業理念に惹かれた手下って事ね」ズズー

英玲奈「私の父は高坂組の売った薬で身を滅ぼして自殺し、母はどこかに売られた」

絵里「・・・」ゴクン

英玲奈「先代会長から組を任されたツバサさん・・・綺羅会長はそんな行く宛ない私を拾って高坂組を秋葉原から締め出す手伝いをさせてくれた」

英玲奈「企業理念に惹かれた訳じゃない、そんな社長本人に惹かれたんだよ、私は。」

英玲奈「会長は本当にお優しい方だよ、お前も矢澤も、きっと良い様になる」

絵里「・・・ふーん」

英玲奈「・・・」ズズー

絵里「・・・面白くもない話ね」

英玲奈「笑える話の手持ちが無くて悪いな」

絵里「じゃあおかしいじゃない、その会長さんのお陰で高坂組は壊滅、高坂の組長さんも引退、なべて秋葉原は事もなしじゃないの」

絵里「でも、さっきのヨハネは高坂組から卸された葉っぱを持ってた・・・つまり」

英玲奈「・・・あの程度の抗争では痛くも痒くもない、とでも言いたいのだろうか」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー神田明神ー

希「ふぁ~あ・・・学校疲れた」

希「あの二人・・・今頃会長さんの逆鱗に触れて東京湾にでも沈められてんのやろか」

希「まぁそれ位された方がいいやろ、別に死なんやろうし」

パンパン・・・

希「お、お参りしてくれてる人や」

「私達の・・・たきを・・・せますように・・・」

希「こんにちは、ご参拝ありがとうございます」

「あ、こんにちは!ここの巫女さんですか?」

希「ええ、初めてお見掛けするなと思ってご挨拶させて頂こうかと」

「えへへ、暫く街を出ていたので・・・お姉さん、お名前は?」

希「東條と言います、そちらは・・・?」



「高坂です!高坂穂乃果と申します!」

ツバサ「お疲れ様、にこ、花陽」

にこ「ういーす」

花陽「ちょっ、矢澤さん!」

ツバサ「ふふ、良いのよ。それで?」

花陽「下手打った人はもういません、それとやはり高坂組が関わって来ているようです」

ツバサ「そう・・・優しさが身を滅ぼすって事かしら?」

花陽「優しさ・・・?」

ツバサ「完全に壊滅させるのは、お爺様やお父さんの考えに反すると思って、組は残して頭も残してあげたんだけど・・・」

にこ「・・・」

ツバサ「・・・根絶やしにするしかないのね」

にこ「・・・ふん」

ツバサ「ごめんね、にこ」

にこ「何がよ」

ツバサ「ゆくゆくはあなた達2人の組が出来る様に色々尽力して貰うつもりだったけど、これから暫くは全然関係ない仕事を振る事になるかも」

にこ「そもそも元から組なんて・・・」

花陽「矢澤さん」

にこ「・・・」

ツバサ「フフ・・・2人の為、でしょ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

絵里「じゃ、今日は?」

英玲奈「取り敢えずはもう仕事は無いな、また何かあれば連絡する」ゴソゴソ

絵里「はいはい、じゃ帰るわ」

英玲奈「待て、ほら」

絵里「なに?」

英玲奈「報酬だ、要らないなら・・・」

絵里「ありがたぁく頂いとくわ、お疲れ様です」パシッ

英玲奈「現金なヤツめ、少しは感謝したらどうだ」

絵里「べーだ・・・またね」

英玲奈「・・・ああ、またな」

カランカラン・・・

英玲奈「・・・ふん、可愛げの無い奴め」フフッ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

にこ「今日はもう何も無いん・・・ですか?」

ツバサ「あはは、変な話し方しないでよ」

花陽「うん、今日はもう終わりかな・・・じゃあ、はいこれ」スッ

にこ「え?」

花陽「これでれっきとした秋葉組の一員です!」

ツバサ「まあ端的に言って報酬ってところかしら」

にこ「・・・」ズシッ

ツバサ「使う場所は選びなさいよ?」

花陽「あ、使い方は分かるかな?引き金を引く前にこの部分をスライドしてね」

にこ「・・・映画とかで見たから分かるわ」

花陽「あはは、確かに。装弾数は8発だから肝に銘じるんだよ?」

ツバサ「じゃあ、今日はお疲れ様。また仕事の時は花陽を通じて連絡するわ」

ツバサ「あそうそう、お駄賃」スッ

にこ「・・・ありがとう、ございます」

花陽「またね、矢澤さん!」

にこ「・・・また」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

絵里「にこのやつ、何してんのかしら」プルルル・・・

「あいあい、どしたん」

絵里「あ、希?暇?」

「一応暇やね、にこっちは?」

絵里「仕事は終わったと思うんだけど、連絡しても出ないのよあのあんぽんたん」

「またどっかで飲んでるんちゃうん?」

絵里「そうかしらね、また年確されて追い出されればいいのに」

「ほんと仲良いな自分ら」

絵里「は?」

「おーこわ・・・そう言えば新しく出来たBARがあるんやけど、そこ待ち合わせでどう?」

絵里「へえ、良いわよ。じゃあまた」

「ほーいまたあとで」

ピッ

絵里「・・・ほんと、何してんのかしら」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー?ー

https://youtu.be/QZXc39hT8t4

スゥーッ・・・

「ぷはぁ~・・・ゲホッゴホッ」

「まるちゃん、ビールでいい?」

花丸「らすたふぁーらぁ~い、ずらぁ」

「おっけーって事ね、よっと」ガチャッ

花丸「ふー、ことりちゃんの卸してくれたコレ、結構上物じゃない?」

ことり「西海岸から直で持ってきたOGだよ、まぜっこは無いからね」

花丸「道理で、いい多幸感ずら」

ことり「お気に召してくれたら嬉しいよ、こっちもお店貸してくれてるしね」

花丸「BAR建てたのは良いけどバックがいなくてねぇ」

ことり「秋葉組がいるじゃん、あそこはダメなの?」

花丸「あそこは排他的というか・・・ただのBARって訳でもないでしょ?そこを見抜かれたのか、それかただただ外様を歓迎してないのか」

花丸「ケツ持ちは断られちゃったずら」

ことり「ふーん、秋葉組は外様に優しくないもんね・・・」

ガチャッ

「おおう、随分もくもくやね」

「シーシャもあるじゃない」

花丸「お客さんずら、行ってくるね」

ことり「うん!」

https://www.youtube.com/watch?v=QZXc39hT8t4

(The next Episode - ♪)


花丸「いらっしゃいませずら」

希「目ぇ赤っ、大丈夫?」

花丸「いやぁ最近花粉が多いから、こすっちゃうんだ。あ、灰皿ずら」コトッ

絵里「花粉症用の薬は貰っといた方がいいわよ」

花丸「その通りずらね・・・おっとと、メニュー持ってくるからちょっとだけ待ってほしいずら」

希「ほーい」

絵里「ブリブリじゃないの」

希「んね、まあいいんやない?」

絵里「お腹空いて食べ物でも取りに行ったんじゃないの・・・」

トテトテ

花丸「お待たせしてもぐもぐ申し訳ないずら、こちらメニューです」mgmg

希「(普通にハンバーガー食うとるやん)」

絵里「フッフフ、いや、ありがとうございます」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

カラン・・・

希「アハハハ、水晶玉ぶん投げたんだ」

絵里「訳わかんない奴でね・・・口より拳の方が聞くと思ったのよ」

希「拳と言うよりガラスやけどな」

絵里「まあね・・・」スッ

希「・・・」カチッ シュボッ

絵里「・・・ありがと」ジジ・・・

フゥー・・・

絵里「・・・もうそういうの良いって言ってるじゃないの」

希「え?・・・ああ」

絵里「あんたはもういじめられっ子でも無いし、どっかの馬鹿の舎弟でも無い、私の友達でしょ」

希「・・・へへ、ありがとう」

絵里「いいの、そういうのも」ゴクッ

ことり「仲良いんだね

絵里「仲がいいって言うか、最初ににこと私を取り持ってくれたのはこの子だし・・・って誰!?」

ことり「ごめんごめん、楽しそうだったからつい入っちゃった」

希「どーも、お名前は?」

絵里「あなた、話し始めてすぐ人の名前聞くのは控えなさいって言ったじゃない」

ことり「あはは、いいじゃん、私ことりって言うんだ。南ことり」

絵里「ごめんなさいね、こいつすぐ人の名前忘れるから私が叱ったら真に受けて、初手で人の名前聞いちゃうの・・・あ、絢瀬っていいます」

希「あれ?ことりちゃん・・・どっかで聞いた様な・・・」

ことり「そうなの?」

希「神田明神で・・・誰やったっけ、その人からここも教えて貰ったん」

ことり「・・・あー、サイドテールの?」

希「そうそう、名前忘れてもうた」

絵里「ほらもうまた!あなたそこだけよ欠点らしい欠点!思い出しなさい!」ブンブン

希「あばばばわからららんてぇぇぇぇ」

ことり「あっははは!やめたげなってー!」ポチポチ

「東條希を確認」


穂乃果「・・・ほーい」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

カラン・・・

希「アハハハ、水晶玉ぶん投げたんだ」

絵里「訳わかんない奴でね・・・口より拳の方が聞くと思ったのよ」

希「拳と言うよりガラスやけどな」

絵里「まあね・・・」スッ

希「・・・」カチッ シュボッ

絵里「・・・ありがと」ジジ・・・

フゥー・・・

絵里「・・・もうそういうの良いって言ってるじゃないの」

希「え?・・・ああ」

絵里「あんたはもういじめられっ子でも無いし、どっかの馬鹿の舎弟でも無い、私の友達でしょ」

希「・・・へへ、ありがとう」

絵里「いいの、そういうのも」ゴクッ

ことり「仲良いんだね」

絵里「仲がいいって言うか、最初ににこと私を取り持ってくれたのはこの子だし・・・って誰!?」

ことり「ごめんごめん、楽しそうだったからつい入っちゃった」

希「どーも、お名前は?」

絵里「あなた、話し始めてすぐ人の名前聞くのは控えなさいって言ったじゃない」

ことり「あはは、いいじゃん、私ことりって言うんだ。南ことり」

絵里「ごめんなさいね、こいつすぐ人の名前忘れるから私が叱ったら真に受けて、初手で人の名前聞いちゃうの・・・あ、絢瀬っていいます」

希「あれ?ことりちゃん・・・どっかで聞いた様な・・・」

ことり「そうなの?」

希「神田明神で・・・誰やったっけ、その人からここも教えて貰ったん」

ことり「・・・あー、サイドテールの?」

希「そうそう、名前忘れてもうた」

絵里「ほらもうまた!あなたそこだけよ欠点らしい欠点!思い出しなさい!」ブンブン

希「あばばばわからららんてぇぇぇぇ」

ことり「あっははは!やめたげなってー!」ポチポチ

「東條希を確認」


穂乃果「・・・ほーい」

にこ「・・・」テクテク

スッ

ー絵里バカアホから着信ー

にこ「・・・今はそんな気分じゃないわ」

にこ「はぁ~・・・」

離して・・・!

にこ「ん?」

「お姉ちゃん暇でしょ?」

「ちょっとだけ遊ぼうよ、すぐそこでいいからさ」

「やめてください・・・!これから行く所があるんです!!」

にこ「・・・ったく」

「まあまあ、少しだけだから!」

にこ「ちょい、ちょいちょい」

「あ?」

「何?俺ら友達同士だけど」

にこ「へーああ、そうなの?」

「・・・っ!!」フルフル

にこ「違うって言ってるけど」

「いやいや遊びだからこれ」

「な?そうだよね?」

にこ「・・・使うは今かな、路地裏だし」ゴソッ

「は?何言ってんの?見た目も声もちいせぇよ」

スチャッ

「・・・え?嘘だろ?」

にこ「嘘じゃない、あと別に殺す気は無い」

にこ「でも、5秒以内にその子から離れなさい、はいごー、よーん」

「どうせモデルガn」

「どっちにしろめんどくせぇよ!行くぞ!」

パァン!!

「」「」

にこ「っ・・・はいさーん、にー」

「ヤバいヤバいって早く行くぞ!!」

ダッダッダッ・・・

にこ「・・・これから慣れ、られるのかしら」スッ

「・・・っ」フルフル

にこ「ごめんなさい、驚かすつもりはなかったの」

にこ「怖かったでしょ、早く行って。あ出来れば今の事は言わないでくれる?」

「・・・ありがとう、ございました」

「あの、お礼をさせて下さいませんか?」

にこ「いや、そんな人間じゃないわよあたし、こんなのも持ってるし世間から見たら札付きだから。行った方が良いわよ」

「嫌です!!」

にこ「うるっさ」

「もしかしたら命が危なかったかもしれない所を身を呈して守って下さった方に、私は御恩1つお返し出来ない人間でもありません」

「どうか・・・お願いします。大したお礼も出来ませんが・・・」

にこ「分かった分かった・・・」

「ありがとうございます!お名前を聞いても宜しいですか?」

にこ「矢澤・・・矢澤にこ」

「私は園田海未と申します、本当にありがとうございます!」

ー茶屋 園田ー

にこ「ここは?」

海未「私が営んでいるお茶屋さんです、良い評判を頂いてるんですよ」

にこ「へえ、知らなかった」

海未「まだ出店して日は浅いので・・・」ガチャガチャ

カランカラン・・・

にこ「・・・いい香りね」

海未「良いお茶を全国から厳選してお売りしています、その中でもとっときのお茶菓子とお茶をお出し致します」

海未「そのぐらいしか出来ませんが、どうかご容赦ください」

にこ「いやいやそもそもお礼される様な人間じゃないんだから」

海未「そう卑下なさらないでください!!」

にこ「うるさいっての・・・もう」フフッ

海未「やっと笑ってくれましたね!」

にこ「え、あ、いや・・・」

海未「今更あの銃の事とか、札付きだとかどうかはどうでもいいです」

海未「あなたは私を助けて下さった、だからお礼をさせて頂く、それだけですよ」

にこ「・・・そう」

海未「・・・さ、お茶をお持ちしますね」

にこ「ええ・・・」

にこ「・・・ありがとう」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

にこ「ほんとに美味しいお茶だったわ、普通に買いに来ると思う」

海未「是非お越し下さい、お安くさせて頂きますから」

にこ「ほんとにいいって、そういうの」

海未「ふふ、また来てくださいね」

にこ「・・・ええ、ありがとね。落ち着いたわ」

海未「ありがとうございました!」

テクテク・・・

海未「・・・世の中にはお優しい方もいらっしゃるのですね」

海未「さ、明日の準備をしておきましょう」


・・・やから・・・何言ってんの・・・


海未「・・・またうるさい方が歩いてきましたね・・・」

希「だからなぁことりちゃぁん!えりちはほんっっっまにええ女なんやでぇ!?」

ことり「希ちゃん未成年がしていい良い方じゃないと思うよ」

絵里「ほんと酒弱いのよこの子、ごめんなさい」

ことり「いやいや・・・あ、お茶屋さんだ」

絵里「お水売ってるかしら・・・いやコンビニの方が早いわよね・・・」

海未「・・・」ペコッ

ことり「・・・え」

絵里「?」

海未「・・・っ!?ことり!?」

ことり「海未・・・ちゃん?」

絵里「あら、お知り合い?」

希「こらぁ!のんたんというものがありながらぁ、浮気するんかぁ!」

絵里「黙りなさいあほのんたん!ことり、先連れて帰るわ、積もる話もあるでしょうし」

ことり「うん・・・あ、いや・・・」

絵里「いいの、ほんとに楽しかったわ、また会いましょうね」

海未「・・・」

絵里「ご迷惑おかけしたわ、失礼します」

希「あぁ~Wonder zoneが見えるでえりちぃ~・・・」

絵里「希、あれは頭頂部が光ってるだけのサラリーマンよ」

ズルズルズル・・・

ことり「・・・久しぶり、海未ちゃん」

海未「・・・っ!!!」

パシィン!!

ことり「いっ・・・」

海未「あなたは最低です!御家族を省みず、穂乃果と悪の道に進むなんて・・・!!」

ことり「・・・穂乃果ちゃんの為だもん、幼なじみなんだから」

ことり「海未ちゃんだってそうでしょ!?」

海未「幼なじみだからこそ諭し、助けようとしました!!しかしあなた達ふたりは聞く耳を持たず沼津から離れていった・・・っ!!」

ことり「・・・」

海未「・・・もうやめなさい、穂乃果からも少し距離を置くんです・・・!!」


ことり「・・・でも」

海未「ことりっ!!」

ことり「っ」

海未「あなたの気持ちは分かります、ただあえて言いますが・・・」

海未「穂乃果はもう、太陽の当たる道を歩けない筈です」

ことり「・・・」

海未「それでも罪を償えばきっともう一度、お天道様の下を胸を張って歩めるんです」

海未「ことり、あなたならまだ引き返せる・・・帰ってきて下さい・・・っ!」

ことり「・・・私達が、どれだけ・・・っ!!」グッ

海未「ことり!?」

ことり「・・・ごめんね、海未ちゃん」スタスタ・・・

海未「ことりっ、待って下さい!ことりぃッ!!」


海未「・・・何故なのです・・・2人とも・・・」グスッ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


プルルル・・・

「で?」

「南ことりはお茶屋の人間と接触しました」

「最近秋葉に来た奴か・・・」

「昔からの仲の様子です、同業者かと」

「あら花陽、それは早計じゃない?」

「例え早計でも、秋葉原にとっては危険な外来生物では?」

「その通り。だから復活した高坂組の南ことりも、その関係者諸共容赦無く消す」

「では誰に消させるんですか?」

「そうね・・・」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

英玲奈「絵里、今回の仕事についてだ」

絵里「はいはい、何すればいいのかしら」

英玲奈「絵里」

絵里「何よ、ガチな顔して」

英玲奈「殺しだ」

絵里「・・・あそ」

英玲奈「恐怖は?」

絵里「・・・無い」

英玲奈「・・・本当か」

絵里「ないったらないわよ」

英玲奈「・・・」

絵里「何?」

英玲奈「・・・では、これを渡す」スッ

絵里「・・・」

英玲奈「使い方は?」

絵里「昔、海外旅行の時撃ったわ」

英玲奈「そうか、では標的についてだ」

英玲奈「こいつを殺れ」

スッ

絵里「・・・えっ?!この子、お茶屋の・・・」

英玲奈「会長直々の御命令だ、こいつは高坂組との事らしい」

絵里「・・・見えないものね」

英玲奈「ウチの若い奴を使って路地裏に引き込む、その後はお前が仕留めろ」

絵里「何で私に殺させるの?その若い奴を使えば」

英玲奈「殺せた時点でお前の組を作るそうだ」

絵里「・・・」

英玲奈「・・・いいか?」

絵里「・・・ええ」

英玲奈「よし、時間はだな・・・」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


にこ「殺し?」

花陽「次のお仕事です!会長直々の御命令ですよ」

にこ「・・・あたしが?」

花陽「標的についてですが・・・この人です」スッ

にこ「・・・誰?」

花陽「BAR フラワーサークルの店員、南ことりという人です」

花陽「私達のシマでヤクを売ってたそうです、このBARの人間が吐きました」

にこ「それだけで、殺すの?」

花陽「それだけな訳ありますか、こいつ高坂組です」

にこ「・・・」

花陽「ほっておけば必ず綺羅会長に仇なす人間です、確実に始末せねばなりません」

花陽「若い衆を使って倉庫に呼び込みますので倉庫で待機していてください」

にこ「その、若い衆使って殺させれば」

花陽「会長は仕留めたその時点で矢澤さんの組を持たせます」

にこ「・・・」

花陽「仕事に見合った報酬ではないですか」

にこ「私は・・・組なんて」

花陽「反目ですか?」

にこ「え」

ツカツカ

花陽「それ、ツバサさんに対する反乱ですかと聞いています、矢澤さん」

にこ「いや、その・・・」

花陽「はい?」

にこ「・・・違い、ます・・・」

花陽「そうですよね、では時間についてですが・・・」

にこ「・・・」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー路地裏ー

絵里「・・・」スッ

チャキッ

絵里「・・・軽っ・・・」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー倉庫ー

にこ「・・・」スッ

チャキッ・・・

にこ「・・・重っ・・・」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


海未「離しっ・・・またあなた達は・・・っ!!」

「い、いいから、早く来いって」

「静かにしろって、早く」

海未「・・・何なんです?何故震えているんです?!怯えたいのはこっち・・・っ!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ガチャッ

ことり「花丸ちゃん?」

ことり「花丸ちゃん、ここにいるの?」

「はい、国木田さんはこちらで商品を数えています」

「失礼、電話です」スタスタ

ことり「ふーん、暗いなぁもう」

ことり「あ、栽培も兼ねてるのかな」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ドサッ

海未「いっ・・・何なんですか・・・」

「おい、早く行くぞ」

「終わるまで塞がなきゃ・・・」

ドタドタ・・・

絵里「・・・」

海未「・・・ど、どなたですか?」

絵里「・・・園田・・・海未さんかしら?」

海未「・・・は、はい」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

にこ「花丸の使いだけど」

ことり「あ、南ことりです。初めまして」

にこ「・・・南ことりさんね、こっちの方へ来てくれる?」

ことり「はーい」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

スチャッ

絵里「悪いわね」

海未「え」

パァンパァン・・・!!

ドサッ

絵里「・・・っはぁ・・・はぁ・・・」

プルルル・・・

ピッ

「英玲奈だ」

絵里「・・・終わった」

「・・・分かった、若いのにはこちらから伝える、少し待ってから離れろ」

絵里「・・・ええ」

ピッ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

にこ「そこの箱が花丸の商品らしいわ」

ことり「こんな木箱にいれてるの?」

スチャッ

にこ「こっちは向かないで」

ことり「・・・っ、あなた誰?秋葉組?」

にこ「だから何」

ことり「綺羅の事だから、穂乃果ちゃん・・・高坂組を目の敵にしてるんでしょ」

ことり「私たちが外から来た田舎者だから?それだけで、お店出しただけで法外なケツ持ち料を払わせられなきゃ行けないの?」

にこ「っはぁ・・・?いいから、静かにしてっ・・・」フルフル・・・

ことり「折角のお店を潰したくなくて、でも何も出来ないから悪い事もしたよ!!そうせざるを得なかった、そう仕向けられたから!!!」

にこ「こっち向くな!!前だけ見てろ!!」

ことり「お店建てる時だって、最初は援助してくれた癖に!!結局稼がせるだけ稼がせて、あとは切り捨てたんだよ秋葉組は!!!」

にこ「黙れって言ってんのよッッ!!!」

パァン・・・!!

ことり「~~っイぃッ・・・!!」

にこ「アンタが動くせいで外したわ・・・っ!!ただ余計に苦しむだけよ!!」

ことり「聞いて・・・、秋葉組はあなたが思ってる程・・・ゲホッ」

ガチャ

ことり「必ず・・・後悔するよ・・・っ!!私達は、ただ街にいただけ・・・」

にこ「ねぇ、あんたが高坂組だか薬売ったかなんだか知らないけど」

ツカツカ

にこ「あたしはもう既に、入った事を後k」

パァンパァン!!

ことり「」

ドサッ

花陽「・・・大丈夫でしたか?」

にこ「は、花陽・・・」

花陽「遅いから心配して来たんです、もしかしたら抵抗されてるんじゃないかと」

にこ「い、いや抵抗はされてn」

花陽「矢澤さんは「抵抗」されてたんですよね?」

にこ「・・・はい」

花陽「良かった、これからの秋葉組に必要な人材を失う所でしたよ」スッ

にこ「・・・ありがとうございます」

花陽「・・・」プルルル

「で?」

花陽「終了しました、あとは本丸だけです」

「にこは?」

花陽「しっかりやってくれました、ね?」

にこ「・・・」

「そう、良かったわ」

「あなたは1度帰ってきて、にこはあんじゅの所に」

花陽「分かりました」

ピッ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

絵里「・・・」

ピッ

プルルル・・・

絵里「・・・出ないか」

ピロン♪

のんたん:どしたんえりち

のんたん:うち学校やで

絵里「まだそんな時間だったわね・・・悪い事したわ」

スッスッ

エリーチカ:何でもない

エリーチカ:間違えた

絵里「・・・BARやってる・・・訳ないわよね・・・まだ」

スタスタ・・・

ーBAR フラワーサークルー

花丸「」

絵里「・・・花丸さん?」

花丸「・・・ああ、絵里さんずら」

絵里「どうしたの、店先で」

花丸「お店の商品の卸元が、ちょっとね・・・」

花丸「100%先行き不安ずら・・・」

絵里「・・・」

ピッ

プルルル・・・

絵里「・・・出ないか」

ピロン♪

のんたん:どしたんえりち

のんたん:うち学校やで

絵里「まだそんな時間だったわね・・・悪い事したわ」

スッスッ

エリーチカ:何でもない

エリーチカ:間違えた

絵里「・・・BARやってる・・・訳ないわよね・・・まだ」

スタスタ・・・

ーBAR フラワーサークルー

花丸「」

絵里「・・・花丸さん?」

花丸「・・・ああ、絵里さんずら」

絵里「どうしたの、店先で」

花丸「お店の商品の卸元が、ちょっとね・・・」

花丸「100%先行き不安ずら・・・」

絵里「商品て、葉っぱでしょ?」

花丸「なんでバレたずら」

絵里「なんでバレないと思ったの?」

花丸「まあ絵里さんは訳知りっぽいから話すけど・・・卸元のことりちゃんが殺されちゃって・・・」

絵里「・・・え?」

花丸「ことりちゃん、葉っぱ売ってるのが秋葉組にその・・・も、漏れたらしくて」

花丸「秋葉組の矢澤ってのに殺されちゃったって・・・」

絵里「・・・にこ、が・・・?」

花丸「まさか殺すなんて・・・」ボソッ

プルルル・・・

ー英玲奈 着信1件ー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーSweet Spot Anjyu.ー

あんじゅ「ツバサから聞いてるわ、入って」

にこ「・・・」

あんじゅ「・・・はぁ、暗いのね。ビールでいい?」

にこ「・・・ええ」

あんじゅ「・・・私もこっちの世界の人間だから、安心していいのよ」キュポンッ

あんじゅ「ツバサがこっちに寄越す時は、大抵・・・そうね」コッコッコッ・・・

あんじゅ「・・・初めて人を殺めた時、でしょ」コトッ

にこ「・・・」ゴクッ

あんじゅ「・・・でしょうね」

にこ「・・・私・・・わたしは・・・」フルフル・・・

あんじゅ「・・・」スッ

ギュッ

あんじゅ「いいの、今はそれで」

にこ「うぅ・・・っ!!ぐすっ・・・!」

あんじゅ「・・・ね、今は私と一緒に・・・」

ギシッ・・・

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

テクテク・・・

にこ「・・・」

私は・・・

にこ「・・・」

にこ「海未・・・」

タッタッタッ・・・

ー茶屋 園田ー

にこ「・・・まだ、やってないか」

「休みじゃないわよ」

にこ「え?」

「そこの西木野製薬の者だけど、ここの子今朝殺されたわよ」

にこ「・・・っぇ」

真姫「朝のニュースでね、向こうの路地裏で死体で見つかったわ。銃で2発・・・」

真姫「惨いことをするもんだわ・・・」

にこ「海未・・・海未が殺されたって・・・」

ツバサ「・・・」

英玲奈「落ち着け、急になんだ」

絵里「友達が殺された」

英玲奈「誰に」

絵里「あのクソ女よッ!!」

英玲奈「誰が!?」

絵里「私の友達の南ことりがよ!!」

ツバサ「南ことりは高坂組だった」

絵里「・・・~ッ!?」

ツバサ「殺された理由はそれだけよ」

絵里「だからって・・・っ!!」

絵里「にこはどこ!?」

ツバサ「今頃は・・・近くのお茶屋さんじゃないかしら」

絵里「っ!!」バッ

ガチャ

バァン!!

ツバサ「彼女、気に入ってたみたいだし・・・って聞いてないか」

花陽「どうされますか?」

ツバサ「良いわ、放っておいて」

英玲奈「・・・絵里」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

真姫「・・・そう、お友達だったのね・・・」

にこ「ぐすっ・・・ぅ、え、ええ・・・ひっぐ」

真姫「少し待ってて、お水を取ってくるから・・・」

にこ「ごめっ、なさい・・・ありがとう・・・」

スタスタ・・・

にこ「・・・っ」グスッ

ダッダッダッ・・・!

にこ「・・・?」

「ちょっと」

グイッ

にこ「んなっ!?」

絵里「泣きたいのはこっちよ」

バキッ!!

にこ「ぐ・・・ッ!?」

絵里「よくも私の友達を殺したわね」

ドガッ!!

にこ「がっ・・・!!」

にこ「・・・」

絵里「なんで抵抗しないのよ!!殴り返してみなさいよ!!!」

にこ「・・・今更んな事しないわよ、事実なんだし」

絵里「ッッ!!」グッ

にこ「・・・殴りたきゃ殴りなさいよ!!」

絵里「そのつもりよこっちは!!!」

にこ「単細胞のあんたが分からないのも無理ないわよね、こっちは上からの指示に従ってんだから!!!」

絵里「・・・っ!」

にこ「あんたはあんたで色々やって来たんでしょうね、英玲奈だっけ?そいつと2人で」

にこ「・・・こっちは、こっちは、もう・・・」グスッ

絵里「な、なんなのよ・・・?!」

ドサッ

真姫「・・・矢澤さん!?大丈夫?!」

絵里「・・・っ」

にこ「・・・ここじゃまずいからこっち来なさい」グイッ

絵里「いっ、引っ張らないで!!」

にこ「えぇと、西木野さん?!お水ありがとうね!!置いといてくれて構わないわよ!!」

真姫「え、ええ・・・分かった・・・」

にこ「あとこの事は誰にも、何も言わないで置いてくれると有難いわ!とっても!」

真姫「・・・じ、じゃあ言わないどくわ」

にこ「ありがとっ!!」

ズルズルズル・・・

絵里「ちょっ、離しなさいっての!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー路地裏ー

ドサッ

絵里「い゛っ・・・あんた・・・」

ドカッ

絵里「あがっ!!」

にこ「ねぇ絵里」

グイッ

絵里「くっ、何よ・・・ッ!?」

にこ「あんたあの日から、どんなことしてたの」

絵里「え、英玲奈と雑貨屋の訳分からないやつを痛めつけたり・・・」

にこ「殺したの?」

絵里「殺ってないわよ!」

にこ「・・・」

絵里「だから何よ!?」

にこ「・・・こっちは・・・」フルフル・・・

絵里「・・・?」

にこ「人が・・・目の前で、ズタズタに殺されてるのを見て・・・」

絵里「・・・にこ・・・」

にこ「理不尽な理由で殺されてた、止めた時にはもう・・・ッ!!」

絵里「・・・」

にこ「その次の仕事は、私が人殺しよ・・・高坂組だったってだけで、南ことりを・・・」

絵里「やっぱりあなたが・・・」

にこ「仕方ないでしょ!?私だって、死にたい訳じゃないッ!!」グイッ

絵里「っ!!」

にこ「あ、あそこで歯向かってたら私が殺されてた!!それだけの事よ!!!」

絵里「・・・私だって、気に病んで無い訳じゃないっ!!」

にこ「何がよっ!!」

絵里「こっちだって殺しの仕事任せられてんのよ!!」

絵里「確か今あんたがいたお茶屋の人間よ!!高坂組関係者だって言うから・・・」

にこ「・・・ぇ」パッ

絵里「何よ・・・園田とか言ったわね」

にこ「・・・あ・・・あんたが、海未を・・・?」フルフル

絵里「そうよ、だからなn」

にこ「・・・~ッッ!!」

スチャッ!!

絵里「な・・・っ!?」スッ

チャキッ!!

にこ「はぁ、はぁ・・・あんたが・・・海未を・・・ッ!!?」

絵里「・・・ええそうよ、私が園田を殺した!!」

にこ「ッ・・・!!」プルプル・・・

絵里「私だって、あんたと同じよっ!!あんたに友達を殺されてんのよッ!!」

にこ「それはッ・・・!!」

絵里「上からの指示ですって!?こっちだって上の指示よ!!」

絵里「今回はたまたま私たちの友人同士だったってだけなの!!!」

にこ「はぁっ・・・!!はぁ・・・ッ!!」

絵里「にこ!!こっちを見なさい!!」ジャキッ


にこ「ッ!!」

絵里「今この状況が私達の終着点よ、遅かれ早かれいつかはこうなる運命だったのよ、私達2人は!!!」

絵里「あなたと初めて殴り合いした小学生の頃から、この腐れ縁はずっと続いた・・・」

にこ「・・・っ」

絵里「・・・」

絵里「もう、私達は子供の喧嘩だけで済ませられなくなっちゃったの・・・分かるでしょ」

ヘタッ

にこ「・・・私たち、もう殴り合いも出来なくなったんだ・・・」グスッ

絵里「・・・」

にこ「・・・絵里」

絵里「何・・・」

にこ「・・・私を・・・」


プルルル!!


にこ「ちっ・・・なんなの・・・」

にこ「・・・はい」

「ツバサよ、落ち着いて聞いて・・・」

「希が、拉致されたわ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「高坂組 組長、高坂穂乃果は黒澤ビルディング5Fの空き室で、東條希を監禁している」

「ちょうど神田明神の祭りが近かったから連絡してみたら、高坂が電話に出やがったのよ」

「奴はお前達2人が来る事を要求している」

「何かあれば私が突っ込む、その襟の裏に着けた無線機が機能すればの話だが」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー黒澤ビルディングー

ガチャ・・・

「あ?なんだお前ら」

「ここはテメェら見てぇなチビと外人の来るところじゃねえぞ」

にこ「・・・」スチャッ

「は」

パァン!!

ドサッ

「・・・嘘だろ、おいおまe」

ドガッ!!!

絵里「黙ってなさいよ、下っ端」

「ま、待っ」

ベキィッ!!

「」

絵里「あんたも初っ端から弾いてんじゃないわよ」

にこ「うるっさいわね、どうでもいいから行くわよ」

スタスタ・・・

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー5Fー

絵里「・・・あそこかしら」

にこ「他の部屋の雑魚は片付けたし、あとはそこだけね」

絵里「そうよね・・・」

ガチャ

希「・・・ん!んー!!」バタバタ

穂乃果「希ちゃん、動くと縄が痛いよ?」

絵里「希ぃっ!!」

にこ「無事ではあるわね・・・良かった」

穂乃果「・・・」

にこ「・・・あんたが高坂穂乃果?」スチャッ

穂乃果「そうだよ」

絵里「・・・っ!!」スチャッ

穂乃果「かんっぜんに四面楚歌、怖いね」

絵里「あんたがいなかったらことりは死ななかった」

穂乃果「ことりちゃんは、こんな穂乃果にずっとついてきてくれた、本当に本当の大親友だったよ」

にこ「海未だってあんたが引き込んだんでしょ、それだけは許さない」

穂乃果「敵討ちってやつかぁ、でも海未ちゃんは・・・」

穂乃果「・・・ってダメだ、凛ちゃん」

「はいにゃ」スチャッ

にこ「あんた、いつの間に・・・!?」

穂乃果「ずっと後ろにいたよ?じゃあ凛ちゃん」

凛「分かってるにゃ」ゴソゴソ

ゴソゴソ・・・

凛「・・・っ!」コクコク

穂乃果「・・・じゃーソレをこちらのパーソナルなコンピューターでごにょごにょしちゃって!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

英玲奈「何言ってるんだこいつは」

若い衆「さあ・・・」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

凛「合点だにゃ」

カタカタカタカタ・・・

凛「・・・おっけー、これで断続的に電波不調になったにゃ、向こうには電波が悪くなって聞こえなくなったと判断される筈だよ」

穂乃果「これで時間稼ぎが出来る・・・」スルッ

にこ「はぁっ!?」

希「・・・んぷはぁっ!?え、なんで解くん!?」

絵里「ちょっと、何のつもり!?」

穂乃果「・・・」

スッ

絵里「・・・なんなの・・・」

穂乃果「・・・穂乃果のせいで、こんな事に巻き込んでしまって、ごめんなさい」ペコッ

凛「一応リーダーが頭下げるのはおかしくないかにゃ」

穂乃果「凛ちゃん、今は組長じゃなくて、1人の人間として謝罪してるんだ」

凛「・・・うん」

絵里「説明して頂戴、何が望みなの」

穂乃果「穂乃果とことりちゃんは元々沼津から出てきた不良」

穂乃果「悪い事ばっかしてたけど、ある時ことりちゃんとお店を開くことにしたんだ」

にこ「・・・急ね」

穂乃果「えへへ、コーヒーが好きだったのがきっかけ」

穂乃果「それでこの街でお店を開いたんだ、ちょっとした喫茶店」

穂乃果「苦しい中だったけど、秋葉組が援助してくれて、店は繁盛してた」

絵里「・・・」

穂乃果「・・・ある時から、急にみかじめ料を要求してきた、それも結構な額を」

希「・・・!」

「払わない手もあった、その代わり店が向こうに取られる契約にすり替えられてたけど」

「普通に稼ぐだけじゃ元も子も無いから、また悪い事に手を染めた、近くの子達と協力してね。それが高坂組の始まり、そしたら・・・」

絵里「抗争理由にされて、壊滅させられた・・・」

穂乃果「そゆこと、穂乃果とことりちゃんは沼津に帰らされたよ」

穂乃果「海未ちゃんはその時くらいに久しぶりに会ったね。そもそもうちの組じゃないし」

絵里「は?」

穂乃果「騙されたというか、ことりちゃんと話してたから同業者って勘違いでもされたんじゃないかな」

絵里「・・・あのクソボケ女が・・・ッ!!」

希「秋葉組が、そんな・・・」

穂乃果「秋葉組というか・・・綺羅がおかしいというか」

希「え?」

穂乃果「先代は寛容政策を取ってたけど、綺羅が会長になってから異常なまでに外様からの移動者を迫害する様になった」

希「・・・なんでそんな」

穂乃果「だから穂乃果達は、敵討ちの為に資金を集めてた」

穂乃果「また秋葉組に一矢報いてやるためn」

パァン!!パァンパァン!!

凛「・・・けふっ」

ドサッ

穂乃果「・・・凛ちゃ・・・ぐは・・・ッ!!」

ツカツカ・・・

英玲奈「・・・」チャキッ

絵里「英玲奈・・・っ!?」

英玲奈「お前達は、本当に真っ当に働いていたのか?」

穂乃果「は、はぁ・・・?」

英玲奈「確かに真っ当に働くだけでは店を切り盛り出来なかったかもしれん。だがことりが常用していた大麻、貴様がよくやっていたギャンブルを辞めれば、その分は店に充てられたんじゃないのか?」

穂乃果「・・・あは、あははっ!!すっごい痛い所突くじゃん!!ゲホッゲホッ!」

英玲奈「悪いが、貴様らに同情する余地はない」スチャッ

穂乃果「それが、悪いのかよッ!?人生楽しんで、げほっ、あと店やって薬捌いて、仕事ない人にはあげてやったよ!!」

穂乃果「その辺にお金ない人がゴロゴロゴロゴロいたからさァっ!?穂乃果達が、仕事あげたり、薬捌かせたりしてお金あげてたんだよッ!?」

にこ「あんた・・・」

絵里「英玲奈っ!!」

穂乃果「そもそも、ぐっ、真っ当に働いたら金なんか無くなるだけなんだよ!?そりゃあこういう事に手を染めr」

パァン・・・!!

穂乃果「」

英玲奈「・・・」

絵里「結局、誰が被害者なの」

にこ「・・・分かるでしょ、全員よ」

希「・・・」

英玲奈「・・・っ!?」バッ

希「・・・英玲奈さん?」

英玲奈「それはっ・・・いえ、ですが・・・」ボソボソ

絵里「英玲奈?誰と話してるの?」

英玲奈「・・・っ」

スチャッ

希「・・・え」

絵里「・・・っ英玲奈ァッ!!」チャキッ

にこ「あんた、誰に銃向けてんのよッ!!」ジャキッ

希「な、なんで私なの・・・?なんもしてないでしょ・・・?」フルフル・・・

英玲奈「・・・」ピピピッ

希「イヤホン・・・?」

絵里「・・・音量上がったおかげで声が・・・」

・・・玲奈・・・聞こえ・・・

「英玲奈、聞こえてる?」

「そいつも高坂組と関わりを持ったせいで、ウチの組に面倒事が、現在進行形で増えてるの」

「だから、聞こえてる?英玲奈。東條希を消しなさい」

英玲奈「・・・っ」

絵里「・・・あのクソ女ァッ!!」

にこ「・・・絵r」

花陽「誰に向かって言ってるんです?」スチャッ

絵里「っ!?」スチャッ

にこ「は、花陽・・・」ゾクッ

英玲奈「・・・なぜお前がここに」

花陽「最終的な現場処理を任されまして」

英玲奈「誰からだッ!?」

花陽「いやいや・・・」ミミユビサシ

英玲奈「・・・会長か」

ツバサ「そうよー、早く終わらせてくれないかしら」ツカツカ

にこ「っ!!」

希「全員大集合やんけ・・・」

ツバサ「英玲奈、希を消しなさい」

英玲奈「・・・っ!」チャキッ

希「ひいっ!!」

絵里「ツバサぁッ!!あんたっ・・・!!」チャキッ

にこ「絵里いッ!!」ジャキッ

絵里「にこぉッ!!狙いが間違ってるんじゃなくて?!撃つべきはこのクソ英玲奈でしょう!?」

ツバサ「花陽、にこを撃って」

花陽「はい」スチャッ

にこ「っ!!」

絵里「あんたはどこまでも高みの見物!?銃の1つ位出したらどう!?」

ツバサ「私銃持ってないもの、怖いから」



にこ「はぁ・・・っ、はぁ・・・っ!!」

「美味しいお茶なんですよ、これ」



絵里「あん・・・ったってやつはぁッ!!」ジャキッ

英玲奈「絵里・・・ッ!!少し黙ってくれ・・・っ!!」フルフル・・・



にこ「はっ、はっ、はっ!!」

「あんたは絶対またぶん殴るわよ、次は私が初手喰らわす番、分かった?」



ツバサ「あんたは私を撃てない、私を撃ったら英玲奈が希を撃つ」

絵里「こんのッ・・・」プルプル



「・・・いいえ、撃つのはあたし」

パァン!!



にこ「はぁ・・・っ、はぁ・・・っ!!」

「美味しいお茶なんですよ、これ」


絵里「あん・・・ったってやつはぁッ!!」ジャキッ

英玲奈「絵里・・・ッ!!少し黙ってくれ・・・っ!!」フルフル・・・


にこ「はっ、はっ、はっ!!」

「あんたは絶対またぶん殴るわよ、次は私が初手喰らわす番、分かった?」


ツバサ「あんたは私を撃てない、私を撃ったら英玲奈が希を撃つ」

絵里「こんのッ・・・」プルプル



「・・・いいえ、撃つのはあたし」

パァン!!



希「ひっ!!」

ドロッ

ツバサ「・・・は?」

英玲奈「・・・に、こ?」

ツバサ「・・・ちょっと、あんたは予想出来なかったわ・・・」


ドサッ

(♪ Joji-Glimpse of us)


にこ「・・・でしょうね」

希「・・・に、にこっち・・・」

英玲奈「にこ・・・」

絵里「あ、あなた・・・」

花陽「・・・~~~っお前ェッ!!!」


パァン・・・!!


にこ「あ゛ぅっ・・・!!」

絵里「・・・にこッ!!」

英玲奈「花陽ォッ!!!!」


パァンパァン!!


花陽「・・・え、れなさん・・・けふっ」

英玲奈「はぁ、はぁ・・・!!」

花陽「あんたは、こっち側でしょうが・・・」


ドサッ


英玲奈「・・・クソッ・・・!!」

絵里「・・・にこ、にこっ!!」

希「え、えりち、にこっちが」

絵里「希っ!!救急車!!」

希「う、うん!」

英玲奈「はぁ、はぁ・・・待て、私が闇医者を呼ぶ、救急車はダメだ」

絵里「でも、早くしないとにこが」

英玲奈「分かってる!!いいから、お前は看ていてやれ!!私が何とかする!!!希、来い!!」

希「は、はいぃ・・・っ!!」

ドタドタドタ・・・


にこ「?・・・げほげほっ!!」

絵里「クソっ、にこ、にこっ!!死ぬんじゃないわよっ!!」



ギュッ



絵里「にこ、分かる!?もう二度と無いのよあんたの手を、私自ら握ってるの!!にこッ!!」


にこ「さっき、さ、げほっ!路地裏で、やり合った時に・・・」


絵里「何!?路地裏が何よ!?」


にこ「もう、死のうかと、思って・・・」


絵里「・・・にこ・・・っ!」


にこ「あたしは、あんたに殺して、かはっ、欲しかった・・・」


絵里「そうよ、あんたを殺すのは私だけでしょうがッ!!」


にこ「でも、いざ死ぬってなると、あんたの腕・・・悪く、はない・・・わ・・・ね・・・」


パタッ


絵里「・・・にこ?にこッ!?」

バタバタ・・・!!

英玲奈「絵里、にこ!!」

真姫「患者はどこ!?ってヴェ!?さっきの・・・!?」



絵里「・・・あんたの気持ちも分からないで・・・ッ!!私はぁッ・・・!!」

絵里「もう1回くらい、あんたと喧嘩させてよ・・・にこぉッ!!」



真姫「一旦離れて!!」

英玲奈「絵里、取り敢えず離れるんだ!!」グイッ

にこ「…」

真姫「・・・処置は、するわ」

真姫「最善は尽くす」

英玲奈「・・・ああ、頼んだ」

絵里「にこぉ・・・!!にこ・・・!」グスッ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー6代目 秋葉組組長、綺羅ツバサの葬式ー

「ご焼香はこちらで・・・」

英玲奈「・・・」

英玲奈「ツバサさん・・・」

「ありがとうございます」

英玲奈「ああ・・・」

絵里「・・・」

「なあ」

絵里「何よ」

「会長が、高坂組を壊滅させたってほんとか?」

「その時の銃創が原因でって話だぞ」

「あの場にいたのはあんた達2人だけか」

絵里「・・・」

絵里「・・・あそこにいたのは高坂組と、私と」

英玲奈「絵里、焼香だ」

絵里「・・・英玲奈さんと、姉妹分だけよ」スッ

英玲奈「絵里」ボソッ

絵里「・・・」

英玲奈「別に綺羅会長の為と思わなくたって良い、お前の友達の為に」

絵里「・・・言われなくてもそのつもりよ」

英玲奈「・・・」

希「・・・はい、綺羅会長には神田明神さんをーーー・・・」ペコペコ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー会場外ー

ガヤガヤ・・・

絵里「・・・」

英玲奈「・・・そこにいたのか」

絵里「どうも・・・」スッ

絵里「あれ・・・確かここに・・・」ゴソゴソ

英玲奈「ほら」スッ

絵里「・・・ありがとう、ございます」

カチッ シュボッ

https://youtu.be/SNq4zqTN_DQ
(♪杏里-Last Summer Whisper)

絵里「・・・ふぅ・・・」

英玲奈「・・・」フゥー

絵里「・・・」

英玲奈「・・・」

絵里「・・・よく撃てたわね」

英玲奈「あのまま・・・きっとあのままの姿勢を貫く秋葉組は、いつかはこうなっていたさ」

英玲奈「そりゃ高坂組が招いた事件とはいえ、全てが全て奴等のせいだけ、とは言えない」

英玲奈「彼女たちには思うまま働き、我々が逐一監視する、たまには援助したまには武力で制圧する」

英玲奈「それでアキバはこともなし、だったんじゃないかなって・・・」

絵里「・・・誰が悪いとか、諸悪の根源は何とか、もう・・・」

英玲奈「そうだ・・・彼女たちの働く場所が無いせいか?それともアホな趣味に金を割きすぎたせいか?」

英玲奈「・・・答えは、分からん・・・我々は、別にひとつじゃない」

絵里「・・・」

英玲奈「・・・これから、どうするんだ」

絵里「・・・英玲奈、さんは」

英玲奈「英玲奈で良い・・・残った秋葉組を受け継ぎ、また最善の人物に受け継ぐ」

英玲奈「ツバサさんがやっていた事を私がやるだけさ」

絵里「それが、最善じゃなくても」

英玲奈「その時最善であるなら、なべて世はこともなしだろ」

絵里「・・・そうね」

英玲奈「一緒に来てくれるか」

絵里「・・・」

英玲奈「三人寄れば何とやら・・・と言うだろ」

絵里「3人もいないわよ」

英玲奈「・・・」トン

絵里「ちょ、何よ」

英玲奈「いるだろ、ここに」

絵里「・・・っ」ポロッ

英玲奈「一緒に来い、絵里。お前が必要だよ」

絵里「・・・」グシグシ

「ちょっと」

英玲奈「・・・」

「お楽しみのところ申し訳ないけど、そこ禁煙なのよね」

絵里「・・・うるっさ」

英玲奈「お前の葉っぱは高坂が商品置き場として使っていただけ・・・だよな」

善子「半ば強制的にね、花丸もよく来るし」

絵里「また水晶玉で、頭かち割るわよ」

善子「残念でしたー!無実の人を殴ったら犯罪でーす!!」

絵里「あ?」

善子「すいません」

英玲奈「ふ・・・絵里、行くぞ。仕事は山積みだ」

絵里「・・・あーあ、めんどくさいわね」

スタスタ・・・

善子「ったく、喧嘩っ早いたら・・・」

「善子ちゃーん・・・」

善子「いらっ・・・花丸か」

花丸「たんぽぽで試したけど全然ずら・・・本物じゃないと・・・」

善子「ずらジャンキーが・・・うちの本貸したげるわよ、野草で酔うって言ってね・・・」

花丸「らすたふぁ~らいずらぁ~・・・」

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ーCASTー

クォーター不良役:絢瀬絵里


ライバル不良役:矢澤にこ


緩衝材役:東條希


高坂組組長役:高坂穂乃果


高坂組若頭:南ことり


ことほの幼なじみ:園田海未


秋葉組会長:綺羅ツバサ


秋葉組若頭:統堂英玲奈


やり手の女:優木あんじゅ


秋葉組若衆:小泉花陽


その辺で雇われたガンマニア:星空凛


西木野製薬、闇医者:西木野真姫


ーGuestー


津島雑貨店店主:津島善子


BARフラワーサークルのマスター:国木田花丸


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終わりです
2chも終わりです(こなみ)

過去作もいくつか宜しければ


絵里「雨の日のコーヒー」

穂乃果「第一次音ノ木坂抗争」

絵里 「ゲームセンターに行きましょう!」 にこ 「拒否」 希 「話を聞こう」

にこ 「絵里って」 希 「映画の影響」 ことり 「受け過ぎだよね」

絵里 「真夜中に」 にこ 「愚痴を肴に」 希「姦しく」

花陽「都市伝説!」 絵里「対決よ!」

穂乃果&ツバサ「聖?おねえさん」

絵里「ノッキン・オン」 にこ「ヘブンズ・ドア」

絵里「青き」 海未「サムライ」

孤独のエレナ

海未「ふぁ~あ・・・眠いな・・・」 ことほの「「!?」」

絵里「ただ、ありふれた夜」

穂乃果「今日も今日とて」 英玲奈「いつものあの店」 ダイヤ「BAR Aqua Vitaeへ」

聖良「夜も更けて」 ダイヤ「姉会ですわ」

聖良「私達の」 ダイヤ「日常」

絵里「壊れた世界で、ただ1人」

海未「あなたは」 ことり「サマーガール」

希「ライブ?」 真姫「そうよ」

LINEグループ 9人の女神達

ダイヤ「お休みは」 聖良「言わないで」

穂乃果「ここどこ!?」 カイマン「ん?ここは"ホール"だぜ」 ニカイドウ「ギョーザ、食うかい?」

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