【安価】神「あなたには下界で快楽堕ちしてもらいます」天使「え?」 (18)

神「この枷を足につければあなたは天界から落ちていき、舞い戻ることは叶いません」

天使「待ってください!何をお考え―――」

ガチンッ

天使「!!!」ズッ

神「あなたがより淫らになるように、神より愛の加護を」

天使「きゃああああぁぁぁぁぁぁ………………」

空に雲が尾を引き、羽と混ざりあう

私は天を仰ぎ、落ちていった。


落ちた場所 ↓1

天使「うう」

深い闇に沈んでいくような感覚の中

地に着いた私は目が覚める

天使「ここは…森?」

辺りを見回すとまばらに木が見えて

そう思ったのも束の間、木と木の間から覗く光景にすぐ気づいた。

天使「高い建物がたくさん…そうか、ここは人間の街…」

どうやら私は、人間の街がすぐ近くに広がる

少し高い丘に落ちたよう。

天使「っ、どうしよう…足枷が重くて飛べない、このままでは人間に見つかってしまう」

突如、主から放たれた言葉

その真意はわからないが、少なくともここはそういう場所なのだと

私は身の危険を感じずにはいられなかった。

ガサッ

天使「ッ―――!!」

背後から草をかき分ける音がした

人間だ


現れた人間 ↓1

私は、目が眩んでしまいそうだった。

お嬢様「そのお姿、天使様…!?」

振り向けざまに目に飛び込んできたのは

乳房。

視界を埋め尽くしてしまうほどのそれに一瞬、理解が遅れてしまったが

すぐさま聞こえた声で、それは紛れもなく人間についていることと

とてつもなく大きな乳房だということが分かってしまった

お嬢様「あっ///あっっ////」

人間は細い声を出しながら、髪と肉を揺らす。

その姿は一糸まとっておらず、私は次第に気を取り戻していき

天使「なんてはしたないっ!」

お嬢様「あああっ♡もうしわけありませんっっ♡」

この罪深き者をどうにかしなければ


天の施し ↓1

人間に歩み寄ろうとしたとき、足を引っ張る感覚に私は自分の身を思い出す。

私は堕天しているんだ

まだ実感も全くなく、なぜこうなったのかも分からないが

私はこの人間にどうすることもできなかった。

天使「っ!全く!」

とにかく、罪が漂うここに少しでもいたくなかった

お嬢様「お待ちください天使様ぁ…わたくしをお許しくださいぃ…」

腕で身体を覆うに覆えず身を震わせるその人間を背に

私はこの場を去った

天使「あの人間から離れたはいいものの、この先も人間の街だ」

翼をしまい、どこか安全な場所を見つけようと街を行く

ずいぶん発展しているようだが、場所のおかげなのかあまり人とは会わないが

天使「ん?あれは」

街を行く中で、ふと目に留まる


天使の目に留まったもの ↓1

向こうから体格のいい青年が歩いてくる

青年「こんにちは!見かけない顔ですね」

天使「…こんにちは」

一見気が良さそうだが、先ほどの痴女といい

落とされたここにいる者たちがどんなものか知れない

しかし一人で闇雲にこの街を歩くのも危ないので

とりあえずはまだまともそうなこの者に頼る他ないか。

天使「私この街に初めて来まして、どこか安静にできるところを知りませんか?」

青年「なるほど、では僕がこの街を案内しましょう。ちょうどいいところを知っていますよ」


案内された場所 ↓1

青年「着きました、ここです」

天使「喫茶店か」

中に入ると、夫婦と思える男女二人だけがカウンターの向こうにいた

他の席には人はいない

夫「やあ、いらっしゃい」

婦「あら、そちらべっぴんさんねえ」

青年「初めてこの街に来たそうで、案内してるんですよ」

どうやら青年と夫婦は顔見知りのようだ

青年「さあどうぞ、せっかくだし奢りますよ」

隣りに座られたが、当然私はお金は持っていないので言葉に甘えるしかない

天使「あ、ありがとうございます」

さて、どうしよう

あまりにも唐突に天界から追放されてしまって、心の整理がつきようにない。

ジャラッ

足につけられた枷

これがある以上、天界に戻ることはできないと言われていたがどうにかならないか

それに、主から想像もできない言葉

天使「私がより…淫らに…」

そこで思い出す

主は私がより淫らになるよう、加護を授けたと


神より愛の加護 ↓1

青年「いま、なんて?」

天使「!いや、なんでもないです」

青年「ん?それは足枷ですか?」

天使「あっ」

しまった、これはややこしいことになった

天使「えっと、これは」

青年「…言いたくなかったら、無理しなくていいよ」

口ごもる私に、何を勘違いしたのか青年はそう言うと

天使「えっ、ちょっ」

私を抱き寄せた

青年「辛い思いをしてきたんだね」

天使「なにするんですかっ」

青年「君の心を癒したい」

そして、青年は私の前髪を撫でるように流す

私は近い顔に嫌な予感がし、カウンターの方を見て助けを求めようとしたが

夫婦は店の奥に行ってしまっている

二人きりの店内でファンファーレが鳴っているような気がして

天使「主よ、まさかこれはあなたの導きですか…!?」

青年「心配しなくていいよ、僕が君を開放してあげるから」

天使「違っ、やめなさい!」

青年は天使の肩に手を置き、顔を引き寄せ―――


天使は青年を ↓1コンマ

偶数 突き放す
奇数 突き放せない

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