「この世界は平凡だ」と、彼は呟く
私は決まって「じゃあ世界を変えればいい」と言う
そうすると彼は「僕には世界を変えることは出来ない」と言い続け
「だけど明日になれば、必ず世界は変わる」と告げた
そして最後に彼は言った
「世界の終わりと共に」
その言葉を聞いた直後、私の記憶は途切れた
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いつか聞いたニュースの話、「地球に隕石が近づいてきます」
それを聞いて世界の滅亡を思い出す。
「また世界滅亡の話かよ」昨日も今日も同じ話「世界の終わりについて」
学校に行くと「世界の終わり」についての話が広まっていた
昨日までは「世界が終わるなんてデマだ」とか「ハイハイ、地球滅亡乙」とか言ってた友達が今日になると
「死にたくない」とか「死ぬ前に何する?」とか駄弁っていた
家に帰ると、小学生の妹がニュースを見ていた
ニュースの内容はまた世界の滅亡、だけどいつもと違う雰囲気だった
アナウンサーの人が「世界は後5分で終わります」と泣きながら喋り
「私が最後の大統領で誇りに思います」と偉い人が語る
「お兄ちゃん、抱っこして?」と不安な顔をした妹が俺に駆け寄る
「あぁ」俺はそれだけ言い、呆然とその場に立ち尽くしていた
世界滅亡のカウントダウンが始まり、ポケットの中にあるスマホが鳴り響く
俺はテレビのカウントダウンを見ていた。いや、見る事しかできなかった
俺の心の中では「CG?」「ドッキリ?」「やらせ?」ただそれだけしか考えられない
カウントダウンは残り十秒、妹を抱きかかえ俺は世界に悲願する
俺はどうなってもいい、だけど、俺の家族…妹だけは助けてくれ
その思いを最後に、カウントダウンが終わり、変わりに破壊の音と、人々の泣き叫ぶ声しか聞こえない
「……誰でも言い…助けてくれ」それだけ言い残し、俺は破壊の音と混じっていった。
俺が目覚めた場所は知らない部屋
真っ白で統一された部屋は、雪を思い出す。
だけどどうしてこんな場所に?俺は確か死んだはずじゃ?そう思っても仕方が無い
とりあえず外に出る事にした。鏡を見ると自分は全裸だった事に気づく
鏡が胸元を写し、胸元には�08と刻み込まれていた。
とりあえず服を探してみると、ズボンのルーズストレートと学ランを見つけ、着込む
何だか身長が伸びた気がしたが、気のせいで済ました。
外に出てみると、辺りは瓦礫だらけ、ビルも家もコンビニも瓦礫と化していた。
死臭が鼻を突く。臭い、ココから離れよう。そう思った瞬間、悲鳴に近い声で「誰か…助けて!!」と聞こえた
俺はその声を頼りに走り出す、助けを求められた、自分がどれだけ今の状況を理解してるのか知らないが、助けるという理由だけで十分だった
声のするほうへ駆けると、一人の少女が後ずさりをしていた、その少女の前には人型の形をしたミミズ見たいなのが動いていた
「……なんだよコレ…」反射的に声が出る、その瞬間ミミズ達が振り向き、俺に近づいてくる。
少女がコチラに気づき「助けて…」とか細い声が聞こえる。
ミミズの頭が開き、俺を飲み込もうとする。
俺は手でミミズの頭を振り落とした瞬間、指先から何か出てくる感触がした
その瞬間、ミミズは痙攣を起こし、頭が破裂した
液体が飛び、俺の顔につく。「………?」
いくら振り落としたからといって、頭が破裂するものだろうか?
だけど俺は考えなかった、今やるべき事を果たすために。
今やるべき事…それは少女を助ける事だ
ミミズ達を押し倒し、少女の先へ行く。
怯えた表情の少女に「大丈夫」とだけ伝え、少女を背負う
ミミズ達は俺達の方へ来るが、俺は蹴倒し、今さっき居た部屋に戻る
ドアを閉め、ひとまず安楽のため息を吐く。
「大丈夫か?」そう言うと、少女は首を横に振る
「俺の名前は藍神 蓮、君の名前は?」そう言うと
「……赤月…」と言った
「赤月…………か、どこから来たの?」
「…………ココ」そう言い、地面を指す
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